(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6719782
(24)【登録日】2020年6月19日
(45)【発行日】2020年7月8日
(54)【発明の名称】鉄道車両の運転台モニタ、路線バスの運転台モニタ、及び鉄道路線駅表示方法
(51)【国際特許分類】
B61L 25/02 20060101AFI20200629BHJP
G06Q 50/30 20120101ALI20200629BHJP
【FI】
B61L25/02 A
G06Q50/30
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2018-115607(P2018-115607)
(22)【出願日】2018年6月18日
(65)【公開番号】特開2019-217861(P2019-217861A)
(43)【公開日】2019年12月26日
【審査請求日】2019年5月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】715010875
【氏名又は名称】加川 征彦
(72)【発明者】
【氏名】加川征彦
【審査官】
吉村 俊厚
(56)【参考文献】
【文献】
特許第6253828(JP,B1)
【文献】
特開2015−085876(JP,A)
【文献】
特開平03−241499(JP,A)
【文献】
特開2017−003929(JP,A)
【文献】
特開2008−290569(JP,A)
【文献】
特開平11−091570(JP,A)
【文献】
特開平08−063697(JP,A)
【文献】
特開2009−190431(JP,A)
【文献】
特開平11−005534(JP,A)
【文献】
特開2003−048543(JP,A)
【文献】
欧州特許出願公開第03184399(EP,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2016/0174024(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B61L 25/02
G06Q 50/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つの鉄道路線において、路線の各駅の駅舎の車両内から見える箇所に、その駅が路線のどの駅かを示す駅表示物として、路線の駅配列順に従って虹の色並び順に、かつその色並び順を繰り返す態様で、それぞれ着色した駅表示物を設けた場合における当該路線を走る車両の運転台モニタであって、
当該路線の複数の駅名をモニタ画面に順に並べて表示する複数駅表示手段を備え、この複数駅表示手段は、各駅の駅名表示とともにそれぞれの駅の色を併せて表示するものであり、かつ、当該車両が停車すべき駅に近づいた段階で、当該停車すべき駅の駅名表示部分と駅色表示部分からなる駅表示部分を強調表示する駅表示部分強調手段を備えていることを特徴とする鉄道車両の運転台モニタ。
【請求項2】
1つのバス路線においておける各停留所の設置物の車両内から見える箇所に、その停留所が路線のどの停留所かを示す停留所表示物として、路線の停留所配列順に従って虹の色並び順に、かつその色並び順を繰り返す態様で、それぞれ着色した停留所表示物を設けた場合における当該路線を走るバスの運転台モニタであって、
当該路線の複数の停留所名をモニタ画面に順に並べて表示する複数停留所表示手段を備え、この複数停留所表示手段は、各停留所の停留所名表示とともにそれぞれの停留所の色を併せて表示するものであり、かつ、当該バスが停車すべき停留所に近づいた段階で、当該停車すべき停留所の停留所名表示部分と停留所色表示部分たからなる停留所表示部分を強調表示する停留所表示部分強調手段を備えている
ことを特徴とする路線バスの運転台モニタ。
【請求項3】
1つの鉄道路線において、路線の各駅の駅舎の車両内から見える箇所に、その駅が路線のどの駅かを示す駅表示物として、路線の駅配列順に従って虹の色並び順に、かつその色並び順を繰り返す態様で、それぞれ着色した駅表示物を設ける場合に、
路線各駅の前記駅表示物として、当該駅の色を着色した横長の当該駅色着色部分の列車進行方向両側に、前記色並び順における当該駅にそれぞれ隣接する駅の色を当該駅色着色部分より幅狭にて着色した隣接駅色着色部分を有する駅表示物を設けることを特徴とする鉄道路線駅表示方法。
【請求項4】
1つの鉄道路線において、路線の各駅の駅舎の車両内から見える箇所に、その駅が路線のどの駅かを示す駅表示物として、路線の駅配列順に従って虹の色並び順に、かつその色並び順を繰り返す態様で、それぞれ着色した駅表示物を設けている場合で、かつ、当該路線を走行する車両が、走行中の路線の各駅名を駅並び順に表示するとともに次に停車する駅の駅名を強調表示する路線駅表示用のディスプレイを備えている場合に、
車両内の前記路線駅表示用のディスプレイに、駅名とともに各駅の色を表示させることを特徴とする鉄道路線駅表示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、鉄道車両の運転台モニタ、及び路線バスの運転台モニタ、及び鉄道路線駅表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
1つの鉄道路線において、路線の各駅の駅舎の車両内から見える箇所、例えばプラットホームの柱や壁等に、その駅が路線のどの駅かを示す駅表示物として、路線の駅配列順に従って虹の色並び順、例えば虹の七色の並び順にそれぞれ着色した駅表示物を設けるという鉄道路線駅表示方法の特許発明がある(特許文献1)。
この鉄道路線駅表示方法によれば、路線の各駅が、老若男女の誰でもまた外国人でもよく知っている虹の色並び順で区別されているので、乗客が車内からその駅を知ろうとした場合に、文字による駅名表示の場合と比較して、その駅を種々の面で極めて容易に識別できるという効果が得られ、それに伴って種々の効果を奏する。
【0003】
路線の各駅の色が虹の色並び順になっていることは、列車の運転士にとっても、停車しようとする駅が文字の駅名だけでなく色とともに識別できることで、その駅を容易かつ確実に識別することができる。
また、路線バスの場合も同様なことが言える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許6253828
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のように各駅のプラットホームの柱や壁等の色が虹の色並び順になっていると、運転士にとってもその駅を容易かつ確実に識別することができるが、運転士にとって駅をさらに容易かつ確実に識別することができるが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する請求項1の発明の鉄道車両の運転台モニタは、1つの鉄道路線において、路線の各駅の駅舎の車両内から見える箇所に、その駅が路線のどの駅かを示す駅表示物として、路線の駅配列順に従って虹の色並び順に、かつその色並び順を繰り返す態様で、それぞれ着色した駅表示物を設けた場合における当該路線を走る車両の運転台モニタであって、
当該路線の複数の駅名をモニタ画面に順に並べて表示する複数駅表示手段を備え、この複数駅表示手段は、各駅の駅名表示とともにそれぞれの駅の色を併せて表示するものであり、かつ、当該車両が停車すべき駅に近づいた段階で、当該停車すべき駅の駅名表示部分と駅色表示部分からなる駅表示部分を強調表示する駅表示部分強調手段を備えていることを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明の路線バスの運転台モニタは、1つのバス路線においておける各停留所の設置物の車両内から見える箇所に、その停留所が路線のどの停留所かを示す停留所表示物として、路線の停留所配列順に従って虹の色並び順に、かつその色並び順を繰り返す態様で、それぞれ着色した停留所表示物を設けた場合における当該路線を走るバスの運転台モニタであって、
当該路線の複数の停留所名をモニタ画面に順に並べて表示する複数停留所表示手段を備え、この複数停留所表示手段は、各停留所の停留所名表示とともにそれぞれの停留所の色を併せて表示するものであり、かつ、当該バスが停車すべき停留所に近づいた段階で、
当該停車すべき停留所の停留所名表示部分と停留所色表示部分たからなる停留所表示部分を強調表示する停留所表示部分強調手段を備えている
ことを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明の鉄道路線駅表示方法は、1つの鉄道路線において、路線の各駅の駅舎の車両内から見える箇所に、その駅が路線のどの駅かを示す駅表示物として、路線の駅配列順に従って虹の色並び順に、かつその色並び順を繰り返す態様で、それぞれ着色した駅表示物を設ける場合に、
路線各駅の前記駅表示物として、当該駅の色を着色した横長の当該駅色着色部分の列車進行方向両側に、前記色並び順における当該駅にそれぞれ隣接する駅の色を当該駅色着色部分より幅狭にて着色した隣接駅色着色部分を有する駅表示物を設けることを特徴とする。
【0009】
請求項4の発明の鉄道路線駅表示方法は、1つの鉄道路線において、路線の各駅の駅舎の車両内から見える箇所に、その駅が路線のどの駅かを示す駅表示物として、路線の駅配列順に従って虹の色並び順に、かつその色並び順を繰り返す態様で、それぞれ着色した駅表示物を設けている場合で、かつ、当該路線を走行する車両が、走行中の路線の各駅名を駅並び順に表示するとともに次に停車する駅の駅名を強調表示する路線駅表示用のディスプレイを備えている場合に、
車両内の前記路線駅表示用のディスプレイに、駅名とともに各駅の色を表示させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1の発明の鉄道車両の運転台モニタによれば、当該車両の運転士は、当該車両が停車すべき駅に近づいた段階で、停車すべき駅の駅名表示部分と駅色表示部分が例えば点滅する等して強調されるので、単に駅名表示部分だけが点滅する場合と比較して今どの駅に到着しようとしているかを一層容易にかつ確実に識別することができる(駅の駅名だけを認知する場合より色(虹色の並び順である色)とともに感覚的に認知する場合の方が深く認知できると言える)。
この場合、ホームの列車進入側の端部(またはさらにその前方)に、進入しようとする列車に向けてその駅の駅名とその駅色とが表示された列車進入側駅表示物を設置している場合には、その駅表示物とモニタにおける駅色表示部分との
両方の一致から心理的に迷いない確実な確認をすることができ、確認する上での気疲れが少ないと言える。
特に、急行列車等の場合に通過駅に近づいた時には、通過駅の駅表示物の色とモニタにおける次に停車すべき駅の駅色表示部分とが異なることから、
その両方の不一致からその駅が通過駅であると、思考作用を必要とすることなく曖昧な心持ではない自明的な認識ができ、通過する際に停車すべきだったかも知れないというような微かな不安感が生じることもないと思合われる。
【0011】
請求項2のバス路線の場合も同様であり、当該バスの運転士は、当該バスが停車すべき停留所に近づいた段階で、停車すべき停留所の停留所名表示部分と停留所色表示部分が例えば点滅する等して強調されるので、今どの停留所に到着しようとしているかを極めて容易にかつ確実に識別することができる。
【0012】
路線の各駅に、路線の駅配列順に従って虹の色並び順に着色した駅表示物を設けた場合に、列車の進行方向が上りか下りかによって当該駅の進行方向の次の色が異なることになるが、請求項3の発明によれば、当該駅の駅表示物は、当該駅の色の部分の両側に隣接駅の色が横長の当該駅色着色部分より幅狭にて着色されているので、当該駅の進行方向の次の色を知ることができ、進行方向の色並び順が虹の色並び順の正方向か逆方向かを識別することができて、次の駅をその駅の色とともに容易に識別することができる。
【0013】
請求項4の発明によれば、乗客は路線駅表示用のディスプレイによりその路線の各駅の色が虹の色並び順になっていることを十分認識することができる。そして、例えば自分が降りようとする駅の色をその駅に着く前に知ることができ等、各駅に駅配列順に従って虹の色並び順に着色した駅表示物を設けた効果がさらに大となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】請求項1の発明の鉄道車両の運転台モニタの一実施例を示すもので、列車の運転室における、運転台モニタ1のみを示した模式的な運転台2の図である。
【
図2】
図1における運転台モニタの表示画面を説明するもので、(イ)は下り列車の場合、(ロ)は上り列車の場合であり、実線の枠4(4a又は4b)で囲んだ部分が表示画面である。図では路線の駅並び順、及びそれに対応する色並び順を記載している。
【
図3】請求項3の発明の鉄道路線駅表示方法の一実施例を説明するもので、路線の1つの駅(駅舎)のホームの斜視図であり、その駅が路線のどの駅かを示す駅表示物として、ホームの壁面に帯状に着色して設けた駅表示物31、ホームの天井に取り付けた駅表示物32、ホームの床に立設した案内パネル13の上部に帯状に着色して設けた駅表示物33がそれぞれ示されている。
【
図4】請求項4の発明の鉄道路線駅表示方法の一実施例を説明するもので、車両のドアの上方に路線駅表示用のディスプレイ41を設けた場合を示す図である。
【
図5】
図4における路線駅表示用のディスプレイ41の表示画面44を拡大して説明するもので、(イ)は下り列車の場合(44a)、(ロ)は上り列車の場合(44b)である。図では路線の駅並び順、及びそれに対応する色並び順を記載している。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の鉄道車両の運転台モニタ、路線バスの運転台モニタ、及び鉄道路線駅表示方法を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
【実施例1】
【0016】
請求項1、2、3、4の各発明はいずれも、「1つの鉄道路線において、路線の各駅の駅舎の車両内から見える箇所に、その駅が路線のどの駅かを示す駅表示物として、路線の駅配列順に従って虹の色並び順に、かつその色並び順を繰り返す態様で、それぞれ着色した駅表示物を設ける場合(又は設けた場合)」に適用されるものであり、
図1、
図2、
図4、
図5の各図に示す通りである。
すなわち、路線の各駅の駅舎の車両内から見える箇所に設ける駅表示物として、例えば起点のA
1駅を赤色、B
1駅を橙色、C
1駅を黄色、D
1駅を緑色、E
1駅を青色、F
1駅を藍色、G
1駅を紫色とし、以上の7つの駅が色分けの最初のサイクルとなり、このサイクルを繰り返すものである。
【0017】
図1は請求項1の発明の鉄道車両の運転台モニタの一実施例を示すもので、車両の運転室における、運転台モニタ1のみを示した模式的な運転台2の図であり、前面窓を3で示す。なお、図示の運転台2は、運転席や運転士が操作する種々の操作部やその他種々の機器、装置は一切省略して、運転台モニタ1のみを示している。運転台モニタ1の表示画面を符号4で示す。
【0018】
図2は
図1における運転台モニタ1の表示画面4を拡大して説明するもので、表示画面4には路線の各駅が駅並び順に表示されるが、各駅の表示として駅名表示部分6
1と駅色表示部分6
2とが表示される。進行方向を矢印で示し、(イ)は下り列車の場合、(ロ)は上り列車の場合であり、実線の枠4(4a又は4b)で囲んだ部分が表示画面4である。4aは下りの場合の表示画面、4bは上りの場合の表示画面を示す。
また、破線で囲んだ部分7(7a、7b)は、運転台モニタ1に表示される必要のある路線の全駅(当該列車が走る範囲の全駅(なお、図では仮に列車が東京−大宮間のみを走行するものとして記載))を駅並び順で示したもので、
図2で表示画面4に表示されている各駅は、列車の現在走行位置に対応して運転台モニタ1に表示される範囲の各駅である。
【0019】
このような運転台モニタ1を備えた車両の運転士は、当該車両が停車すべき駅に近づいた段階で、停車すべき駅の駅色表示部分6
2と駅名表示部分6
1が例えば点滅する等して強調されるので、単に駅名表示部分6
1だけが点滅する場合と比較して今どの駅に到着しようとしているかを一層容易にかつ確実に識別することができる(駅の駅名だけを認知する場合より色(虹色の並び順である色)とともに感覚的に認知する場合の方が深く認知できると言える)。
この場合、後述する
図3に符号35で示したように、ホームの列車進入側の端部(またはさらにその前方)に、進入しようとする列車から見える向きで、その駅の駅名着色部分35aと駅色着色部分35bとを持つ列車進入側駅表示物35を設けると一層効果的である。すなわち、その列車進入側駅表示物35の駅色着色部分35bと運転台モニタ1における駅色表示部分6bとの両方の一致から心理的に迷いない確実な確認をすることができ、確認する上での気疲れが少ないと言える。
特に、急行列車等の場合に通過駅に近づいた時には、通過駅の列車進入側駅表示物35の色35bと運転台モニタにおける次に停車すべき駅の駅色表示部分(点滅する等で強調表示されている)6
2の色とが異なることから、その両方の不一致からその駅が通過駅であると、思考作用を必要とすることなく曖昧な心持ではない自明的な認識ができ、通過する際に停車すべきだったかも知れないというような微かな不安感が生じることもないと思われる。
なお、強調表示される部分は、駅色表示部分6
2と駅名表示部分6
1がの両方であることが望ましいたが、一方のみとしてもよい。
【実施例2】
【0020】
バス路線についてのバスの運転台モニタの場合も、図示は省略するが鉄道路線の場合についての運転台モニタと概ね同様に実施することができる。
すなわち、駅を停留所に置き換え、同様に駅名を停留所名に、駅名表示部分を停留所名表示部分に、駅色表示部分を停留所色表示部分に、駅表示物を停留所表示物に、複数駅表示手段を複数停留所表示手段に、駅表示部分強調手段を停留所表示部分強調手段に置き換えて適用することで、概ね実施することができる。
【実施例3】
【0021】
先に若干言及した
図3は、請求項3の鉄道路線駅表示方法の発明の一実施例としての1つの駅(駅舎)のホーム10を模式的に示した斜視図である。
この実施例では、その駅が路線のどの駅かを表す駅表示物として、駅のホーム10の壁8に横長に着色して設けた駅表示物31、ホームの天井5に取り付けた横長のプレートに着色して設けた駅表示物32、ホームに立てた案内パネル13の上部に着色して設けた駅表示物33が示されている。また、ホームの床14は車両内からも見易いので、図示は省略したがホームの床14に直接着色した駅表示物を設けてもよい。
【0022】
前記駅表示物31、32、33はいずれも、当該駅の色を着色した当該駅色着色部分(藍色F)の列車進行方向両側に、前記色並び順における当該駅にそれぞれ隣接する駅の色を、当該駅色着色部分より幅狭にて着色した隣接駅色着色部分(紫G、青色E)を有している。
例えば、前記壁8に設けた駅表示物31では、当該駅の色を着色した当該駅色着色部分31a(藍色F)の列車進行方向両側に、前記色並び順における当該駅にそれぞれ隣接する駅の色を、当該駅色着色部分31aより幅狭にて着色した隣接駅色着色部分31b(紫色G)、31c(青色E)を有している。
列車が例えば
図3の矢印方向Qに走行する列車である場合は、当該駅色着色部分31aの藍色Fに対して駅表示物31の図で左側の隣接駅色着色部分31bの紫色Gが次の駅を示し、矢印Qと反対方向に走行する列車である場合は、当該駅の藍色Fに対して図で右側の隣接駅色着色部分31cの青色Eが次の駅の色を示す。天井5の駅表示物32、案内パネル13の駅表示物33も同様である。
なお、幅の短い物、例えば
図3における柱9を利用する駅表示物34としては、当該駅色着色部分であるの藍色(F)のみを着色する。この場合、図示のように柱9の正面だけでなく側面に着色することで、乗客は自分の乗っている車両がホームに進入する若干前から当該駅の色(藍色F)を視認することも可能といえる。また、運転士にとっては前記列車進入側駅表示物35のような作用もすると言える。
【0023】
路線の各駅に、路線の駅配列順に従って虹の色並び順に着色した駅表示物を設けた場合に、列車の進行方向が上りか下りかによって当該駅の進行方向の次の色が異なることになるが、図示例の駅表示物31は、当該駅の色の部分(当該駅色着色部分31a)の両側に隣接駅の色(隣接駅色着色部分31b、31c)が当該駅色着色部分31aより幅狭にて着色されているので、当該駅の進行方向の次の色を知ることができ、進行方向の色並び順が虹の色並び順の正方向(赤→橙→黄→緑→青→藍→紫)か逆方向(紫→藍→青→緑→黄→橙→赤)かを識別することができて、次の駅をその駅の色とともに容易に識別することができる。
【実施例4】
【0024】
請求項4の発明の鉄道路線駅表示方法は、前述の通り「1つの鉄道路線の各駅の駅舎の車両内から見える箇所に、その駅が路線のどの駅かを示す駅表示物として、路線の駅配列順に従って虹の色並び順に、かつその色並び順を繰り返す態様で、それぞれ着色した駅表示物を設けている場合」で、かつ、当該路線を走行する車両が、走行中の路線の各駅名を駅並び順に表示するとともに次に停車する駅の駅名を強調表示する路線駅表示用のディスプレイを備えている場合に適用される。
図4に示すように、車両には、例えばドア40の上方に路線駅表示用のディスプレイ41が設けられている。
このディスプレイ41の表示画面44には、
図5(イ)、(ロ)に拡大して示すように、路線の各駅が駅並び順に表示されるが、駅名を表示する駅名表示部分46
1だけでなくその駅の色を表す駅色表示部分46
2も表示される。進行方向を矢印で示し、(イ)は下り列車の場合の表示画面44a、(ロ)は上り列車の場合の表示画面44bを示す。次に停車する駅はその駅名表示部分46
1と駅色表示部分46
2がともに点滅する等して強調表示される。
【0025】
この実施例によれば、乗客は路線駅表示用のディスプレイ41によりその路線の各駅の色が虹の色並び順(進行方向に対して虹の色並び順の正方向または逆方向)になっていることを十分認識することができる。そして、例えば自分が降りようとする駅の色をその駅に着く前に知ることができ等、各駅に駅配列順に従って虹の色並び順に着色した駅表示物(31、32、33、34等)を設けた効果がさらに大となる。
【0026】
上述では地上の鉄道路線の場合の実施例について述べたが、本発明は地下鉄、モノレールの路線等においても同様に適用することができる。
【符号の説明】
【0027】
1 運転台モニタ
2 運転台
3 前面窓
4 (運転台モニタの)表示画面
4a 下り列車の場合の表示画面(運転台モニタに表示される範囲の駅)
4b 上り列車の場合の表示画面(運転台モニタに表示される範囲の駅)
5 (ホームの)天井
6
1 駅名表示部分
6
2 駅色表示部分
7(7a、7b) 運転台モニタに表示される必要のある路線の全駅
8 (ホームの)壁
9 (ホームの)柱
10 ホーム
13 案内パネル
14 (ホームの)床
31 (壁に直接着色して設けた)駅表示物
31a (当該駅を示す)当該駅色着色部分
31b、31c (当該駅の隣接駅を示す)隣接駅色着色部分
32 (天井に取り付けた横長のプレートに着色して設けた)駅表示物
33 (ホームに立てた案内パネル13の上部に着色して設けた)駅表示物
34 (柱に当該駅の色のみを着色して設けた)駅表示物
35 列車進入側駅表示物
35a 駅名着色部分
35b 駅色着色部分
41 (車両内に設けた)路線駅表示用のディスプレイ
44 表示画面
44a 下り列車の場合の表示画面
44b 上り列車の場合の表示画面