(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
電磁気的エネルギによる波動を付与することにより、体の波動を整えたり、服用した薬の効果を高めたり、食品の味を整えたり、水の性質を変えたりすることが知られている。
そこで、本発明者は、有害波動を効率的に吸収すると共に有益な波動へ変成することができるフェライト含有繊維を開発した(特許文献1参照)。
【0003】
この特許文献1に記載のフェライト含有繊維は、繊維材料に、平均粒子径が約1ミクロンのフェライト粉を約20〜40wt%含有させて所望の太さの繊維に形成したものである。このフェライト含有繊維を素材とする寝具、シーツ等を近接して使用すると、フェライト粉は人体の障害がある器官から発生する波動環境とアンバランス状態の波動を吸収して増幅し、新たな波動を生じさせ、これにより障害をもった器官から発生する波動を、該器官が本来有るべき波動環境にバランスさせることにより器官の障害による痛みを低減させることができる。
【0004】
また、波動を発生させる装置として、特許文献2に記載されたものが知られている。
この特許文献2に記載の波動転写機は、オリジナル側とコピー側の2つのコイルを並べて設け、通電によってこれら2つのコイル間に生じる干渉磁場の磁気エネルギを利用して、オリジナル側のコイル上に載せた物質から発する固有の微弱信号(波動エネルギ)を、コピー側のコイル上に載せた物質側に転写するように構成したものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献2に記載の波動転写機では、プラスの波動を水等に転写させる場合に使用するために、ケースの上面に適当な間隔をあけて、オリジナル側とコピー側との載置部を設けたものである。従って、この波動転写機から痛みを感じる体の部位に、直接的に磁気エネルギを付与するのは困難である。
【0007】
そこで本発明は、食品や水などだけでなく体にも効果的に、かつ直接的にエネルギを付与することが可能なエネルギ付与装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のエネルギ付与装置は、装置本体と、前記装置本体に接続されたケーブル付きのパッド部とを備え、前記装置本体は、制御回路と、前記制御回路が収納されるケースの上面に、被転写体が載置されるテーブルの下方に配置された付与部とを備え、前記パッド部にも、対象体に電磁気的エネルギによる波動を付与する前記付与部が内蔵され、前記制御回路は、シューマン波を含む混合波を発生する第1波形出力手段と、矩形波を発生する第2波形出力手段とを備え、前記付与部は、前記第1波形出力手段からの信号を入力するコイル部と、前記コイル部の中心部の空間に配置され、前記第2波形出力手段からの信号を入力するコア部とを備え、前記コア部は、矩形ブロック状に形成されたフェライトコアと、前記コイル部の開口に向いた前記フェライトコアの主面の角部に設けられた電極と、一方の前記主面の前記電極、および一側に隣接する角部であり、反対面となる他方の前記主面の角部に設けられた電極を接続する配線とを備え、前記第2波形出力手段からの信号が前記一方の前記主面の前記電極に出力されたことを特徴としたものである。
【0009】
本発明のエネルギ付与装置によれば、コイル部に第1波形出力手段からの混合波が流れ、コイル部にコア部が配置されているため、インダクタンスを高めたコイル部から方向性のあるエネルギ場を対象体へ付与することができる。また、コア部に第2波形出力手段からの矩形波による信号を印加することで、フェライトコアを挟む電極からも電磁気的エネルギの向上が期待できる。更に、パッド部がケーブルにより装置本体に接続されているため、パッド部を対象体に向けることで、直接的に磁気エネルギを付与することができる。
【0010】
前記装置本体に、前記付与部が内蔵された他のケーブル付きのパッド部を接続するコネクタを備えることができる。
装置本体に接続されたケーブル付きパッド部だけでなく、他のケーブル付きパッド部をコネクタに接続することで、2個のパッド部により対象体に向けて挟めば、より効果的に電磁気的エネルギを付与することができる。
【0011】
前記フェライトコアに設けられた隣接する前記電極同士の間に貫通孔が形成され、前記貫通孔に渦巻き状態のフェライト含有繊維を配置することができる。
フェライト含有繊維が渦巻き状に巻かれているため、フェライト含有繊維を高い密度でフェライトコアに配置することができ。従って、フェライト含有繊維による効果を高めることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明のエネルギ付与装置によれば、パッド部がケーブルにより装置本体に接続されており、パッド部を対象体に向けることで、直接的に磁気エネルギを付与することができるため、食品や水などだけでなく体にも効果的に、かつ直接的にエネルギを付与することが可能である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施の形態に係るエネルギ付与装置を図面に基づいて説明する。
図1に示すエネルギ付与装置10は、電磁気的エネルギによる波動を対象体に付与するものである。対象体は人体とすることができる。また、対象体は水、食品、空気などとすることができる。
エネルギ付与装置10は、装置本体20と、装置本体20の背面に接続されたケーブル30付きのパッド部40とを備えている。
【0015】
装置本体20は、箱状のケース21の前面21aに各種のスイッチ22が配置されている。スイッチ22は、電源スイッチ22aと、パッド部40への信号の波形および周波数を切り替えるための第1スイッチ22bおよび第2スイッチ22cとを備えている。
ケース21の背面21bには、パッド部40から伸びるケーブル30先端に設けられたプラグ31(
図2参照)を接続するためのコネクタ23(
図2参照)が配置されている。本実施の形態では、2個のパッド部40が接続できるよう、一方のコネクタ23以外に他方のコネクタ23が設けられている。
ケース21の上面21cには、被転写体を載置するためのテーブル21dが形成されている。
【0016】
ケース21には、制御回路50と、付与部60とが内蔵されている。なお、付与部60は、パッド部40にも内蔵されている。
ケース21に内蔵された付与部60は、
図1に示すテーブル21dの下方に配置されている。
【0017】
制御回路50は、
図2に示すように、第1波形出力手段51と、第2波形出力手段52と、第1増幅部53と、第2増幅部54と、上述した第1スイッチ22bおよび第2スイッチ22cとを備えている。
第1波形出力手段51は、シューマン波と他の波形の信号とを混合させた信号を発生する機能を備えている。本実施の形態では、第1波形出力手段51は、4時間ごとに同じ波形を繰り返す第1波形と、30分ごとに同じ波形を繰り返す第2波形とを示す信号データが格納された記憶手段と、この記憶手段から第1波形および第2波形を示す信号データを読み出し出力する読出手段とを備えたものとしている。
【0018】
第2波形出力手段52は、矩形波を発生する機能を備えている。本実施の形態では、第2波形出力手段52は、複数周波数の矩形波の信号を発生するもので、第1周波数として32Hzの信号、第2周波数として7.8Hzの信号、第3周波数として7.8Hzから32Hzまで連続的に変化する信号を発生することができる。
【0019】
第1増幅部53は、第1波形出力手段51からの信号を増幅して付与部60の後述するコイル部に出力するものである。
第1増幅部53は、ケース21に内蔵された付与部60へ出力する内蔵用第1増幅部531と、パッド部40に内蔵された付与部60へ出力する外部用第1増幅部532とから形成されている。
【0020】
第2増幅部54は、第2波形出力手段52からの信号を増幅して付与部60の後述するコア部に出力するものである。
第2増幅部54は、ケース21に内蔵された付与部60へ出力する内蔵用第2増幅部541と、パッド部40の付与部60へ出力する外部用第2増幅部542とから形成されている。
【0021】
第1スイッチ22bは、第1波形出力手段51からの第1波形と第2波形とのいずれかの信号を選択するためのものである。
第2スイッチ22cは、第2波形出力手段52からの第1周波数から第3周波数のいずれかの信号を選択するものである。
【0022】
ケース21に内蔵された付与部60と、パッド部40に内蔵された付与部60とは、第1波形出力手段51からの信号を入力するコイル部70と、第2波形出力手段52からの信号を入力するコア部80(
図3参照)とから構成されている。
コイル部70は、導線を巻いたものであり、矩形リング状に形成されている。
【0023】
図3に示すように、コア部80は、強磁性体で絶縁体である矩形ブロック状のフェライトコア81が本体部として使用されている。
フェライトコア81は、コイル部70の中心部の空間に配置され、コイル部70のコイル部70の開口に主面81aを向けると共に、厚み面81bをコイル部70の線材に向けている。
コイル部70の開口に向いたフェライトコア81の主面81aの角部81cには、矩形状の電極82が設けられている。
一方の主面81aの電極82と、一側に隣接する角部であり、反対面となる他方の主面81aの角部に設けられた電極82とは、配線83により電極82同士が接続されている。
また、一方の面側の電極82には、コア部80が、
図2に示すケース21に内蔵されたものであれば、内蔵用第1増幅部531からの信号線(後述する出力線S11〜S14)が接続され、コネクタ23に接続されるパッド部40に内蔵されたものであれば、ケーブル30内の配線(後述する出力線S21〜S24であり、コネクタ23に接続される出力線S21〜S24)が接続されている。
【0024】
隣接する電極82同士の間には、開口形状が矩形状の貫通孔84が厚み方向に開設されている。
貫通孔84には、帯状に形成されたフェライト含有繊維85が渦巻き状態で配置されている。このフェライト含有繊維85は、特許文献1に記載のフェライト含有繊維とすることができる。
【0025】
ここで、制御回路50について図面に基づいて詳細に説明する。
制御回路50は、例えば、
図4に示す電気回路100により構成することができる。
図4に示す電気回路100においては、
図2に示す第1波形出力手段51の記憶手段としてSDカード(図示せず)を使用しており、読出手段として、このSDカードからデータを読み出すSDプレーヤー101を使用している。
【0026】
SDプレーヤー101からの、第1波形を出力する右チャンネルと、第2波形を出力する左チャンネルとは、第1スイッチ22bにより選択され、第1増幅部53の外部用第1増幅部532としてオペアンプ111に、内蔵用第1増幅部531としてオペアンプ112に入力されている。
オペアンプ111の出力は、外部からのパッド部40と接続するための2個のコネクタ23のそれぞれに接続され、コイル部70へ出力される。
オペアンプ112の出力は、内蔵の付与部60のコイル部70へ出力される。
本実施の形態では、オペアンプ111,112は、HOLTEK社製のオーディオパワーアンプ「HT82V739」を使用している。
【0027】
第2波形出力手段52は、PIC(Peripheral Interface Controller)と称されるマイクロコントローラー102を使用している。本実施の形態では、マイクロコントローラー102は、MICROCHIP社製の「12F629」を使用している。
マイクロコントローラー102には、第2スイッチ22cが接続されている。
マイクロコントローラー102からの2本の信号線は、第2増幅部54の内蔵用第2増幅部541と外部用第2増幅部542として機能する4個のNチャンネル型のFET(第1トランジスタ121〜第4トランジスタ124)のゲート端子に抵抗を介して接続されている。
【0028】
第1トランジスタ121〜第4トランジスタ124のドレイン端子には、+48Vの電源にプルアップ抵抗を介して接続されると共に、ケース21に内蔵された付与部60のコア部80に接続される出力線S11〜S14が接続されている。
第1トランジスタ121〜第4トランジスタ124のソース端子には、グランドにプルダウン抵抗を介して接続されると共に、パッド部40と接続するための2個のコネクタ23のそれぞれに接続され、付与部60のコア部80と接続される出力線S21〜S24が接続されている。
【0029】
以上のように構成された本発明の実施の形態に係るエネルギ付与装置10の動作および使用状態を図面に基づいて説明する。
使用者は、痛みを感じる箇所に応じた薬剤を服用する。また、使用者は、必要と感じる栄養成分のサプリメントを服用する。
これらの薬剤やサプリメントは、腸で吸収されると血液と共に全身を流れる。そして、目的部位の毛細血管を流れ、薬成分や栄養成分が取り込まれることで、身体に作用する。ところが、毛細血管での血流が悪いために、薬成分や栄養成分が目的部位まで到達できないことがある。
【0030】
そこで、使用者は、
図1に示すエネルギ付与装置10を操作して、電磁気的エネルギによる波動を対象体となる目的部位に付与することができる。
その場合、使用者は、まず、服用する薬剤やサプリメントなどの被転写体を、
図1に示すテーブル21dに載置する。次に、電源スイッチ22aを投入状態とし、第1スイッチ22bおよび第2スイッチ22cは、任意の位置に設定する。そして、使用者は、パッド部40を持って目的部位に当てる。
【0031】
電源が投入状態となることで、第1波形出力手段51は、4時間ごとに同じ波形を繰り返す第1波形と、30分ごとに同じ波形を繰り返す第2波形とのシューマン波を含む混合波を発生する。
また、第2波形出力手段52は、第1周波数(32Hz)、第2周波数(7.8Hz)および第3周波数(7.8Hz〜32Hz)の矩形波を発生する。
【0032】
第1波形出力手段51からのシューマン波を含む混合波は、ケース21に内蔵された付与部60と、パッド部40に内蔵された付与部60とのコイル部70に出力される。
また、第2波形出力手段52からの矩形波は、ケース21に内蔵された付与部60と、パッド部40に内蔵された付与部60とのコア部80に出力される。
【0033】
コイル部70に第1波形出力手段51からの混合波が流れることで、混合波に応じた磁力を発生させることができる。
コイル部70にコア部80が配置されているため、コイル部70のインダクタンスを高めることができ、強力な磁場を発生させることができる。
また、
図3に示すように、フェライトコア81の貫通孔84に渦巻き状のフェライト含有繊維85が配置されているため、特許文献1に記載のフェライト含有繊維と同様に、コイル部70に発生した有害波動を効率的に吸収すると共に有益な波動へ変成することができる。
また、フェライト含有繊維85が渦巻き状に巻かれているため、フェライト含有繊維85を高い密度でフェライトコア81に配置することができ。従って、フェライト含有繊維85による効果を高めることができる。
【0034】
コア部80に第2波形出力手段52からの矩形波による信号を印加することで、フェライトコア81を挟む電極82からも電磁気的エネルギの向上が期待できる。
【0035】
更に、特許文献2に記載の波動転写機と同様に、
図1に示すテーブル21dに載置された薬剤やサプリメントなどに付与部60からの電磁気的エネルギが付与されることで、パッド部40から転写された電磁気的エネルギを照射させることができる。このような現象が生じる理由は一部不明な点があるが、パッド部40がケーブル30により装置本体20に接続されているため、パッド部40を対象体となる目的部位に向けることで、直接的に磁気エネルギを付与することができる。
従って、食品や水などだけでなく体にも効果的に、かつ直接的にエネルギを付与することが可能である。
【0036】
パッド部40は、生体に向けるだけでなく、食品や水などに向けるようにしてもよい。 また、装置本体20の一方のコネクタ23に接続されたケーブル30付きパッド部40だけでなく、他方のコネクタ23に、他のケーブル30付きパッド部40を接続することができる。
2個のパッド部40を装置本体20することで、2個のパッド部40により目的部位に向けて挟むことで、より効果的に電磁気的エネルギを付与することができる。
【0037】
(実施例)
図4に示す本実施の形態に係るエネルギ付与装置を作製して、
図5に示すように、痛みを感じる被験者A〜Vの24症例に使用した。そして、効果を、特許文献3に記載のエネルギ検知装置により確認した。
方法は、
図1に示す装置本体20のテーブル21dに、ビタミンとミネラルを組み合わせたサプリメントをガラス瓶に入れて載せ、同じサプリメントを被験者に服用させる。そして、エネルギ付与装置10の電源を投入した後、パッド部40を被験者の目的の部位に接触させた状態で、20分から30分ほど、そのまま安静にする。
【0038】
そして、特許文献3に記載のエネルギ検知装置を用いて、サプリメントのエネルギを推定した。この推定は、検査者が、エネルギ検知装置のプローブを目的の部位に近づけると共に、他の体の部位にも近づけ、それぞれの部位におけるプローブからの微弱な反発力により行う。
【0039】
そうすることにより、検査者は、パッド部40を接触させた部位が、他の体の部位より比べて約10倍の違いを感じた。これにより、パッド部40を接触させた部位が、他の体の部位より比べて高いエネルギが出現していることを推定することができた。これは、パッド部40を接触させた部位がサプリメントの吸収を促進したためと推定される。
【0040】
その結果、パッド部40を目的部位に接触したときに被験者が感じた痛みを10とすると、20分から30分ほど経過した後では、痛みが無くなった「0」から、半分程度の痛みを感じる「5」となるなど、全部の症例で痛みが和らぎ、症状が改善したことがわかる。また、不快反応は全例でなかった。