(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
飲料調製機(101)上にドッキングすることができ、泡立てられたミルクの調製のための器具(2)であって、前記飲料調製機によって生成される蒸気のための接続部と、入口側でミルク供給導管および空気供給路に接続されるギヤポンプ(7)を有するミルク泡立ユニット(5)とを備え、前記ギヤポンプを動作させるために前記飲料調製機から送給される電流のためのインターフェイス(98)によって特徴付けられ、動作パラメータが測定値および/またはユーザ入力に依存する態様で調整可能なように、前記ミルク泡立ユニットが設計され、
混合ノズル(79)をさらに備え、前記混合ノズル(79)の中に、前記接続部を介して供給される蒸気、および前記ギヤポンプによって送給される泡立てられたまたは泡立てられないミルクが入る、器具(2)。
前記ギヤポンプを活性化するよう、および前記動作パラメータを前記ユーザ入力および/または前記測定値に依存する態様で設定するよう設計される活性化部(195)を備える、請求項1に記載の器具。
前記活性化部は前記飲料調製機の電子機器ユニット(121)と通信する接続状態にあるよう設計され、その電子機器ユニットを介して前記ユーザ入力が行なわれる、請求項3に記載の器具。
空気供給路は、前記接続部を通る蒸気の供給で、前記混合ノズル(79)において真空のために自動的に開くバルブ(88)を含み、前記真空はこの蒸気の供給により生成される、請求項1〜9のいずれか1つに記載の器具。
前記ミルク泡立ユニット(5)はハウジング(11、14、16)を含み、それによってギヤポンプチャンバが形成され、前記チャンバは封止部(21)によって底部に画定され、前記封止部は、吸引されたミルクのための少なくとも1つのバルブ開口(42)を有する連続的な物体として設計される、請求項1〜10のいずれか1つに記載の器具。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、この発明の目的は泡立てられたミルクの調製のための器具を提供することであり、それは飲料調製機に、特にコーヒーマシン上に結合することができ、現状技術の不利益を克服するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に従う、泡立てられたミルクの調製のための器具は、飲料調製機上にドッキング可能であり、この目的のため、飲料調製機によって生成される蒸気のための少なくとも1つの接続部、および飲料調製機によって供給される電流のためのインターフェイスを備える。器具は、さらに、ギヤポンプを伴うミルク泡立ユニットを備える。ギヤポンプは入口側においてミルク供給導管および空気供給路に接続される。器具は、動作パラメータが測定値および/またはユーザ入力に依存する態様で調整可能なようにミルク泡立ユニットが構成されることにおいて特徴付けられる。
【0007】
ここで「調整すること」によって意味されるのは、ミルク泡立ユニットの少なくとも1つの動作パラメータに対して影響を及ぼすことであり、それは、このユニットが能動的なミルク泡立動作中にどのように作用するかに影響する。したがって、調整性は、現状技術に従うドッキング可能なミルク泡立器具から公知であるような、単なる「オン/オフ」とは異なる。特に、調整性はユーザによって指定されるパラメータおよび/または制御によって指定されるパラメータが生成されるミルク泡沫の特性および/または量に影響を有するような態様で行なわれる。
【0008】
とりわけ、この発明は、生成されたミルク泡沫の特性が、さらに、先験的に全く公知であり得ないパラメータに依存するという認識に基く。この発明の発明者は、系統的な試みにおいて、ミルクの温度および油脂含有量が、ミルクの他の特性と並んで、泡沫の調製において決定的な影響があることを発見した。
【0009】
たとえば、他のすべての特性が変更されない場合、ミルクを泡立たせる効率は温度に、具体的には特にさらに5℃と20℃との間の温度範囲における温度に、臨界的に依存する。発明者による測定値は、たとえば、固定された他の動作パラメータを与えられて、泡沫体積が約5℃と約17℃との間で3分の1に落ち得ることを示した。ミルクが出て来る冷蔵庫が冷却された程度、ミルク容器が同様に冷却されているかどうか、およびどれだけの時間が冷蔵庫からミルクをとることと調製との間において経過するか、もしたがって決定的な役割を果たす。
【0010】
さらに、他のすべてのパラメータが等しくても、有意差がUHTミルクと低温殺菌されただけのミルクとの間に存在することが分かった。「ミルク」と言うときにここに同様に含まれることになっている他のミルク状の飲料、たとえば豆乳または米乳またはラクトースなしのミルクもまた、他の特性を有する。
【0011】
この認識からの結果として生じるのは、ミルクの調製のための器具が動作前に最適化されることは、まったく十分ではない、ということである。調製の結果は、常に開始製品の特性に依存することになる。
【0012】
ここで、この発明は、ユーザがユーザの好みおよびユーザに当てはまる状況(通常用いられるミルク、冷蔵庫温度)に基づいて泡沫特性を選択することができること、または測定値もしくは既に実行された泡立ての結果に反応することができること、またはその両方によって、救済策を設ける。
【0013】
ユーザ入力および/または測定値に依存する態様で動作パラメータを設定するミルク泡立ユニットの活性化部は、飲料調製機において、ミルク泡立器具の一部として存在することができるかまたは外部において配置することができる。
【0014】
ミルクそれ自体で直接測定される値、たとえばそういうものとしてのミルク温度もしくはミルクの伝導性および/またはミルクの別の特性は、調整に影響を及ぼす測定値として考えられる。補足的に、または加えて、飲料調製機において判断された値、たとえば、ラベルによる、またはカプセルの色および/もしくは形状による、カプセル認識モジュールにおいて挿入された飲料カプセルの認識のために供する測定結果も考慮することができる。
【0015】
調整に影響を及ぼすユーザ入力は、動作パラメータの直接入力、またはさらに、たとえば飲料調製機を介してのあるプログラムの選択(たとえば「ダークラテマキアート」、「ライトラテマキアート」および「ダークカプチーノ」など)による、動作パラメータに間接的に影響を及ぼす入力でもあり得る。
【0016】
ミルク泡立ユニットの調整性はギヤポンプ速度の調整性であり得、これは、たとえばギヤポンプまたは関連の電気モータの性質に依存して調節することができ、したがって、たとえばポンプ出力を介して、直接活性化されるかまたは単に間接的に影響を受け得る。実施の形態では、ミルク泡立ユニットはギヤポンプの出口側においてスロットルを含み、そのようなスロットルは、泡立てられたミルクのためのチャネルを狭くすることにより形成することができる。ギヤポンプ速度とスロットルとの相互作用は、空気の圧縮に対して直接的な影響を有し(液体としてのミルクは圧縮不可能であり、表面張力などのような泡立ちに影響を及ぼす他のパラメータは一定である)、したがって泡沫における小さな気泡の特性にも直接的な影響を有する。
【0017】
ギヤポンプの他のパラメータ、たとえばギヤ距離も、動作パラメータとして選択することができる。
【0018】
補足的または代替的に、調整性は、空気供給路の調整性であるかまたはそれを含むことができる。空気供給がそこを通って行なわれるバルブユニットは、この目的のために、可変の能動的なバルブ断面(空気がそこを通って流入する開口の全断面積)を有することができる。実施の形態では、バルブユニットは、特に、互いから独立して開かれるかまたは閉じられることができる複数個のバルブ要素を含む。異なる開弁状態をこれにより行なうことができる。
【0019】
そのようなバルブユニットは共通バルブチャンバを含むことができ、それから空気がギヤポンプの方向に流れる。
【0020】
たとえば調節可能な断面を伴う言及されたタイプの電子的に制御されるバルブユニット、またはさらに単なる「オン/オフ」調節を伴うバルブユニットが、ミルク泡立器具それ自体の一部であり得る。代替的に、それは、さらに、飲料調製機において配置することができ、ミルク泡立器具は、飲料調製機からの供給空気のための接続部を含むことができる。
【0021】
実施の形態では、ミルク泡立ユニットはハウジングを含む。このハウジングは、ある状況の下で、カバー(それはここではハウジングに属するとして数えられる)および/または他の要素とともに、ギヤポンプチャンバを形成する。このチャンバは封止部によって底部に画定される。封止部は、吸引されたミルクのための少なくとも1つのバルブ開口を有する連続的な物体として設計される。吸引されるべきミルクのための導管は、
・封止部の面を通って突出するシャフトを介してギヤを駆動するギヤポンプの電気モータ、
・空気の供給のための記載されたタイプのバルブユニット、
・空気の供給のための導管、
・ギヤポンプに至る空気供給導管、および/または
・飲料調製機上へのドッキングのために働き、蒸気のための接続部およびインターフェイスを含むドッキング要素内への遷移部とならんで、
封止部の下に位置し、ハウジング上に固定されるか、またはこのハウジングによって形成される。
【0022】
これらの要素は、封止部の下に、各場合において、単独でまたは任意の組合せで存在することができる。
【0023】
ダックビルバルブは、下側から上側へのミルクの運搬のために、および場合に応じて下側から上側への空気の運搬のために、および場合に応じて別の導管によって供給することができる清掃水または清掃蒸気の液体導管内への運搬のために、封止部それ自体によって形成することができる。
【0024】
非常に単純な態様では、この設計は、一方では泡立てが生ずる(上側)領域と、他方では供給路および電気的に動作される部品の領域との間において、封止を可能にする。清掃に関する重要な利点は、さらに、単一の封止部を伴う簡便な構造の結果として生じる。
【0025】
ギヤポンプを伴う言及されたミルク泡立ユニットに加えて、ミルク泡立器具はさらに混合ノズルを備えることができ、そこでは、蒸気−暖かい態様で(泡立てられた)ミルクを分配供給したいときに供給される−がミルクと共にされ、暖かい泡立てられたミルクを調製する場合においては、空気とも共にされる。この目的のために、ミルク泡立器具は、直接混合ノズル内へ空気供給路を有することができる。
【0026】
そのような混合ノズルは、たとえば流れ方向においてギヤポンプの下流にある。それは、たとえばミルク泡沫出口の直接上に配置することができる。
【0027】
言及された蒸気のための接続部に加えて、ミルク泡立器具は、たとえば、飲料調製機によって送給され、水洗および清掃のために用いられることができる、高温の水および/または蒸気のためのさらなる接続部を含むことができる。清掃水または清掃蒸気のためのこの接続部からの導管が存在することができ、これは、たとえばミルク泡立ユニット内に走り、場合に応じて、水洗のために働き得、ある状況の下では、さらに、供給導管および送出導管を含むギヤポンプの殺菌のために働き得る。
【0028】
既に言及されたように、バルブユニットが飲料調製機に配置された実施の形態において、ミルク泡立器具は、加えて、飲料調製機から来てミルク泡立ユニットに送給されるべき空気のための空気接続部を備えることができる。
【0029】
この発明は、さらに、記載されたタイプの器具、および加えて飲料調製機を有する、飲料調製システムに関する。飲料調製機‐たとえばコーヒーマシン‐はたとえば水容器、水ポンプおよび湯沸し器を含む。さらに、抽出材料からの抽出により加熱水からホット飲料を調製するための淹出チャンバが存在する。飲料調製機は、さらに、先に論じられたバルブユニットの活性化および場合に応じて調節を含み、または‐このユニットがミルク泡立器具の一部である場合には‐それと通信を行うようにそれに接続される電子機器ユニットを備えることができる。ユーザの入力は、好ましくはこの電子機器ユニットの入力位置で行なわれ、抽出材料を有するコーヒーカプセルの認識は、場合に応じてこの電子機器ユニットによって同様に行なわれる。蒸気の流れの制御もこの電子機器ユニットによって行なわれる。
【0030】
この発明の実施の形態例は、以下に図面によって記載される。同じまたは類似の要素は図において同じ参照番号によって示される。
【発明を実施するための形態】
【0032】
泡立てられたミルクの調製のための器具(ミルク泡立器具)1が、
図1において全体として表される。
図2は、その部品の分解図を示す。
【0033】
器具1は、ミルク容器3、ミルク泡立ユニット5および蓋6を備える。
ミルク容器3は断熱目的のために、表された実施の形態において二重壁態様で設計されるが、一重壁設計も考えられ得る。それは透明か、またはミルクの液位をチェックするために視界窓を含むことができる。
【0034】
ミルク容器3および蓋6を互いに一致させて、蓋6が、ミルク容器3上に、それの間に配置されるミルク泡立ユニット5なしに、直接配置することができるようにし、それよって、蓋を伴う充填されたミルク容器をたとえば冷蔵庫に入れることができる。ミルク容器および蓋は、さらに、単純な態様で清掃でき、たとえば食洗機対応態様で設計することができる。
【0035】
ミルク泡立ユニット5の要素が
図3における分解図で表される。下側メインハウジング部品11は、ギヤポンプに属する電気モータ13、および上側メインハウジング部品14を担持する。側方窓12は上側メインハウジング部品に形成される。
【0036】
上側メインハウジング部品14は概ね円筒形の谷部を形成し、その中において、ギヤポンプのギヤ17が配置される。ギヤポンプのギヤ17は、電気モータ13に接続されるシャフト19を介して駆動される。封止部21は、谷部を底部に封止する。
【0037】
ギヤ、シャフトおよび電気モータに加えて、ギヤポンプもそれ自体のハウジングを有することができ、またはそのようにメインハウジングもしくは他の部品内に、たとえばミルク泡立ユニットカバー16内に統合されることができる。表された実施の形態例では、ギヤ17を包含するポンプチャンバがアーチ形状部15(
図12でさらに明瞭に見える)のために封止部21とミルク泡立ユニットカバー16との間において形成されるように、ミルク泡立ユニットカバー16は形状化される。
【0038】
バルブユニット20が、さらに、メインハウジング11、14上に固定される。
ミルク吸引管18(
図3において表されず)が、器具1の組付けられた状態において、ギヤポンプの面から下方向に延在し、ミルク容器3内に、およびほとんどこのベースまで、突出する。
【0039】
接続形状化部品22が、さらに、ギヤポンプの下に存在する。この部品は窓12を封止し、同時に、以下に記載され、一方ではメインハウジングに、および他方ではドッキング要素に固定される、ミルク泡立器の導管の接続のためのフィードスルーを形成する。
【0040】
同様に
図3で見えるのはスペーサ23およびモータ封止要素24である。
ドッキング要素はドッキング要素本体を含み、それはドッキング要素ハウジング26によって保護される。ドッキング要素本体は主本体25およびさらに以下に詳細に記載される補足部品27によって形成される。補足部品27が下方に突出するミルク泡沫出口28を含むことは、既に
図3で理解され得る。
【0041】
図4は、封止部21によって規定された封止面より上にある面に沿って切断されたミルク泡立ユニット5の、上からの図を示す。平面図におけるライターラインは、さらに下を走る要素を表し、それら自体は見えない。
【0042】
ギヤポンプは封止面より上に取付けられる。上側液体導管31はギヤポンプに至る。これは、封止21によって形成され、さらに、
図5において明瞭に見えるダックビルバルブ42、41を介して、一方ではミルク吸引管18に、ならびに他方では湯導管および/または蒸気供給導管32に接続される。空気供給導管34は、上側液体導管に、つまりギヤポンプに入口側で、同様に、封止によって形成されるダックビルバルブ43を介して、接続される。
【0043】
選択された動作条件に依存して、既に泡立てられている、送給されたミルクのためのフィードスルー36がギヤポンプの背後に配置され、このフィードスルーを介して、このミルクは、再び封止面を通って下方向に進み、それは送出導管35を通ってドッキング要素に入る。
【0044】
図6〜
図8は、
図6において水平面に沿って、
図8において鉛直面に沿って、および
図7において下からの図で切断されて表される上側メインハウジング部品14の図をさらに示す。
【0045】
下側導管は接続形状化部品22の管によって形成され、それらは上側メインハウジング部品14の対応するチャネル内に置かれる。これらのチャネル、つまり湯および/または蒸気供給導管32のためのチャネル51、空気供給導管34のためのチャネル52、および送出導管35のためのチャネル53は、
図7に従って下からの図において特に明瞭に見える。
【0046】
封止部21(
図8)は、上側メインハウジング部品14とミルク泡立ユニットカバー(
図8には示されない)との間において圧締めされる。ギヤ17を含むギヤポンプのポンプチャンバは、ミルク泡立ユニットカバー(
図3;
図12)におけるアーチ形状部15のため、ミルク泡立ユニットカバーと上側メインハウジング部品との間において形成される。
【0047】
さらなるオプション機能を
図8に見ることができる。選択された動作条件に依存して既に泡立てられている、送給されたミルクのためのフィードスルー36は、スロットルの態様で狭くなる。背圧がこれによりギヤポンプにおいて生成され、その圧力のために、流量はそれ自体を調節する。この背圧は冷たいミルクの効率的な泡立てに寄与する。
【0048】
図9は、バルブ要素20の図を示し、
図10は、バルブユニットの分解図を示し、
図11a〜
図11cは上からの図においてバルブユニットを示し、
図11aにおける線E−E、および
図11aにおける線D−Dに沿って切断されている。
【0049】
図12は、ドッキング要素およびミルク吸引管なしに、バルブユニット20を伴うミルク泡立ユニットの図を上から示し、
図13は、これが
図12において線213を通る鉛直面に沿って切断されたものを示す。
【0050】
バルブユニット20は2つのバルブ要素を共通のバルブハウジング61において含む。各バルブ要素は、鉛直軸に沿って選択された設置状況において、封止要素63を担持し、軸に沿って可動である閉鎖要素62を含む。上方移動は、電磁石64により、電磁石(またはバルブハウジング)と固定リング66との間において応力をかけられたばね65の力に抗して行なわれる。閉鎖要素および封止要素によって上側で形成されるバルブ要素の頭部は、上側メインハウジング部品14において開口を通って突出する(
図12および
図13を参照)。閉じた状態では、それぞれの封止要素63の封止部分67はばねの力によって上側メインハウジング部品14の表面に対してそれぞれの開口の周囲に沿って押圧される。
【0051】
両方のバルブで、バルブチャンバ71は、各場合において、上側メインハウジング部品14のそれぞれの壁と封止部68との間において形成される。封止要素63を伴う閉鎖要素が電磁石によって持上げられると、流入開口が形成され、その流入開口を通って、空気が外側からそれぞれのバルブチャンバ71内に流れることができ、およびこれから空気接続スタブまたはブランチ73を通って(共通の)空気供給導管に入ることができる。
【0052】
2つのバルブ要素を互いから独立して作動させることができ、各場合において個々にまたはともに開くことができる。これにより、異なる開弁状態を生じさせることができる。全体として、4つの開弁状態が、バルブ要素のどちらの1つだけが開いており他方は閉じていること、両方が開いていること、または両方が閉じていることによる結果、生じる。
【0053】
実施の形態では、バルブ要素および/またはそれぞれ形成された流入開口のサイズが異なるように大きな程度に選択されること、および/またはバルブ要素の1つによって入れられる空気が他のバルブ要素によって入れられる空気よりも著しく大きな流動抵抗を受けることも意味があり得る。4つの異なる規定された開口条件はそのとき定量的に異なる。たとえば、バルブ要素の1つの流入開口は、他方のバルブ要素の流入開口の2倍のサイズであり得、状態「0」(エアバルブは完全に閉じられる)、「1/3」(より小さなバルブ要素は開いている)、「2/3」(より大きなバルブ要素は開いている)、および「1」(両方のバルブ要素が開いている)を選択することができる。
【0054】
空気流調節要素、たとえば3/2ウェイバルブ(図示せず)などの、それによってバルブチャンバ71と混合ノズルとの間の通路またはバルブチャンバとギヤポンプの入口との間の通路を開くことができ、それぞれの他方の通路は閉じることができる空気流調節要素を、混合ノズルまたはギヤポンプは空気を供給されることになっているかどうかを調節するために、空気流方向においてバルブユニットの下流に接続される態様において配置することができる。しかしながら、そのような空気流調節要素は取り除くことができ、そのとき、その調節は、それぞれのバルブ要素によって、これらが、出口側での真空のためにのみ開き、この態様において、必要とされないそれぞれの通路内への泡立てられたミルクの逆流を防止することにより、自動的に行なわれる。
【0055】
ドッキング要素の動作の構造および態様は、
図14a〜
図18cにより以下に記載される。
図14aおよび
図14bは、それぞれドッキング要素の斜め上および斜め下からの図を示す。
図15aおよび
図15bは補足部品27を展開状態において、ならびに
図15cおよび
図15dは折畳まれた状態において示す。
図16aおよび
図16bは主本体25を示す。
図17a、
図17bおよび
図17cは、
図17dにおいて面A−A、面B−Bおよび面C−Cに沿って切断されたドッキング要素を示す。
図18aは、上から器具の図を示し、
図18bおよび
図18cは、
図18aにおいて面A−Aおよび面B−Bに沿ってそれぞれ切断された器具の断面図の断面を示す。
【0056】
図14aおよび
図15cにおいてたとえば前部にある表側端部は、動作でコーヒーマシンに結合され、一方、対向する端部はミルク泡立ユニット5に結合され得る。
【0057】
主本体25は、全体として好適で耐熱性のあるプラスチックの形状化された本体として設計され、たとえば射出成形された部品として製造されることができる。補足部品27は、たとえばシリコーンから製造される。それは1片のものであり、全体として一体的にその上に形成される機能要素を伴う広範囲にわたる(シート状の)態様において設計される。広範囲なセクションの全体は、ここでは「ベース」として示される。連続的開口および溝状の凹部によって形成され、主本体25のまわりにおいて自由な折曲げを可能にするジョイント81が、広範囲なセクション80間において形成される。溝間の広範囲なセクション80の寸法は主本体の寸法に一致させる。
【0058】
ミルク泡沫出口28とは別に、補足部品27の機能要素は、フィードスルー82〜86および混合ノズル要素89によって形成される。
【0059】
主本体25はフィードスルー導管96を形成し、それは、コーヒーマシン側の端部から対向する端部へと通過し、清掃水(冷たいか、またはコーヒーマシンによって加熱された)または清浄蒸気のためのものであり、必要な場合、前記水または蒸気はフィードスルー導管96から湯および/または蒸気供給導管32内に進み、およびこれから、清掃されるべき要素、特にギヤポンプ内に進む。補足部品のフィードスルー86、84は、フィードスルー導管96に対して、各場合において、コーヒーマシン側およびミルク泡立器側に割当てられる。
【0060】
蒸気接続部(蒸気がそれを通ってコーヒーマシンから混合ノズル内に入る)も形成される。蒸気接続部は、補足部品27の割当てられたバルブ87とともにフィードスルー85によって形成され、前記フィードスルーは、主本体25の蒸気接続開口95内に突出する。
【0061】
ミルク泡立器側において、空気およびミルクの供給のために設けられ、補足部品の対応するフィードスルー82、83がその中へと突出する開口92、93が、各場合において主本体に形成される。空気フィードスルー82は割当てられたバルブ88を設けられ、これはちょうど蒸気バルブ87のようにダックビルバルブとして設計され、補足部品27の残りの部分と一体のものである。
【0062】
混合ノズルについて、主本体25は、混合ノズル開口99を含み、混合ノズル要素89はその中へと突出する。ミルク泡沫出口継続部91、およびこれを取り囲む位置決めリング94が、さらに、下側に形成され、補足部品の対応する構造90と協働する。
【0063】
混合ノズルは、混合ノズル要素と主本体25の対応して形状化されたチャンバとの間に形成される。
【0064】
バルブ87を介して、蒸気接続部を介して供給される蒸気は、混合ノズルチャンバ97に入り、それは、たとえば
図17cにおいて特に十分に見ることができる。真空が混合ノズルチャンバ97において蒸気の流れにより形成され、その真空によって、空気およびミルクが、それぞれのフィードスルー82、83(
図17b、
図18b)を介して吸引される。ミルク泡沫は混合ノズルチャンバにおいて生じて、下方向に、ミルク泡沫出口28を通って進み、準備ができて待機する飲料容器に入る。泡立てられたミルクは、蒸気によって放出された凝縮熱により暖かい。
【0065】
蒸気が通って高速で出る小さなノズル開口のため、混合ノズルはしたがって、真空がノズル効果により形成されるように、設計される。これはさらに、たとえミルクがギヤポンプのため積極的に送給される場合であっても、ミルク導管からのミルクの移送を支援する。
【0066】
常圧またはわずかな過剰圧力が混合ノズルチャンバ97の内側において優勢である場合、ダックビルバルブ87、88は閉じられる。しかしながら、対照的に、−蒸気が流れ込むとすぐに−真空がベルヌーイ効果および/またはインパルス伝送のために優勢である場合には、それらは両方とも自動的に開く。
【0067】
混合ノズルチャンバ内への空気の供給は、さらに、バルブユニットを通る代りに、たとえばダックビルバルブを介して、外部から直接行なうことができ、そのとき、互いから独立した2つの空気経路が、結果として、一方では混合ノズルチャンバのために、および他方ではギヤポンプのために生ずる。
【0068】
混合ノズルチャンバ内への直接の空気の供給を伴うような設計も、実施の形態に対して選択することができ、たとえば、それによって、ここに記載される例とは異なり、電気的に動作される駆動部手段(電気的に動作されるポンプ)は存在せず、混合ノズルの吸引効果を利用しながら、単に蒸気に支援された態様において泡立てる。
【0069】
ドッキング要素は、ミルク泡沫出口28がホット飲料のための出口に接近してあり得るように、設計される。この目的のために、それは、飲料調製機の対応する面に結合された端面29の直接近くにおいて配置される。先に論じられたように、その距離は2.5cm以下であり、好ましくはそれよりさらに少ない。距離は、通常のように、端面によって規定される(鉛直)面に垂直に、この面とミルク泡沫出口から出る出口開口の中心点との間において測定される距離として、測定される。
【0070】
さらなるオプション機能が、
図17cにおいて特に明らかである。‐一般的に泡立てられた‐ミルクが下方向に流れる出口チャンバ86は、ミルク泡沫出口28においてテーパする。これは一方ではさらなる泡沫形成および泡沫均質化効果があり、他方ではミルクまたはミルク泡沫の流れをチャネルで運ぶ。
【0071】
図19は、ミルク泡立器具1およびその上にミルク泡立器具1が結合されるコーヒーマシン101を伴う完全な飲料調製システム100の図を示す。
図20は、出口フードが切断された態様において表された、この器具に関する詳細を示す。
【0072】
コーヒーマシンは、コーヒーマシンに関してそれ自体公知であるように、水容器、水ポンプおよび湯沸し器を備える。コーヒー粉からの抽出により加熱水からコーヒーを調製するための淹出チャンバがさらに存在し、前記コーヒー粉末は、たとえば、調製の前に先にコーヒーマシンに挿入されたポーションカプセルにおいて設けられる。ポーションカプセルシステムに対する代替物として、コーヒーマシンは、さらに、コーヒーミルを含み、分配された態様においてコーヒー粉を挽き、それを淹出チャンバに供給する、いわゆる「豆からカップへの」コーヒーマシンとして設計することができる。さらなる代替物として、特にコーヒーマシンがピストンマシンとして設計される場合、つまり、淹出チャンバが固定部品と取外し可能なピストンとの間において形成される場合、さらに、コーヒー粉を、それが既に挽かれてはいるが緩い(圧縮されていない)状態にある態様でユーザによって淹出チャンバ内に入れられることを構想することができる。
【0073】
コーヒーマシンは、さらに(コーヒーマシンの設計に依って、カプセルまたは緩い態様における)使用済コーヒー粉ポーションのための捕捉容器を含むことができる。
【0074】
飲料容器またはカップの配置のための配置プラットフォーム103が、コーヒーマシン上に形成される。これは、たとえば、捕捉皿が下に位置する格子により形成することができる。実施の形態では、配置プラットフォームは好適な態様では高さ調整可能であり得る。
【0075】
コーヒー出口105は、淹出されたコーヒーがそれを介して流出し、その下にあるカップまたは容器に入るものであり、配置プラットフォーム103より上に位置する。この出口は、コーヒーマシンハウジングの一部を形成し、出口を少なくとも部分的に前部および側部に覆う出口フード108より下に位置する。
【0076】
コーヒーマシン101は前部106を形成し、そこから、他のコーヒーマシンからそれ自体公知であるように、一方では、配置プラットフォーム103が突出し、他方では、これより上に、出口フード108が突出する。
【0077】
ここで、ドッキングしたミルク泡立器具1が上に配置されるミルク泡立て器プラットフォーム107が、同様に前部から突出する。
【0078】
コーヒーマシン上へのドッキング要素の接続部のための接続位置110は、コーヒー出口105の近くにおいて、ここでは出口カバーより下に位置する。この接続位置は、ドッキング要素の蒸気接続部上に結合するための蒸気送給位置111と、フィードスルー導管83上に結合するための湯および/または蒸気送給位置112とを含む。蒸気送給位置111ならびに湯および/または蒸気送給位置112は、必要に応じて、それぞれ湯沸し器から蒸気および湯を供給され、コーヒーマシンの内側におけるマルチウェイバルブは、加熱された液体または蒸気を、淹出モジュール、蒸気送給位置、または湯および/もしくは蒸気送給位置112に選択的に供給することができる。
【0079】
接続位置はさらに好ましくは電気接点113を含み、それらは
図21において概略的に表される。これらの電気接点113は飲料調製機側においてインターフェイスを形成し、結合オンのドッキング要素を与えられて、ドッキング要素を通って至る電気的なリードに接続されるかまたはこれらによって形成される、対応する電気的接続要素接点への電気的接続を形成する。これらの電気的なリードは、ミルク泡立器具の電気的に駆動される要素、具体的にはギヤポンプに、電気および制御信号を、場合に応じて供給する。
【0080】
それによって、ミルク泡立器具においてこれらの電気的に駆動される要素の制御を与えること(そのとき、この器具は必要な電子ユニットを設けられ、コーヒーマシンまたはミルク泡立器具の入力ユニットから制御信号を受信する)、およびコーヒーマシンそれ自体においてこれらの要素の制御を適応させることが可能である。後者の場合では、本質的に、制御の設定に従って電気的に駆動される要素を駆動する電流のみが、電気的なリードを通って導かれる。
【0081】
ミルク泡立器具1のドッキングは側部から出口フード108上に対して行なわれ、具体的には、コーヒーマシンの前に、および出口フード108の横方向に、ミルク泡立器具が全体として配置されるように行なわれる。ドッキングは、たとえば前部106に沿って、組付けられたミルク泡立器具の、単純で、線形の、横方向移動により行なわれる。
【0082】
図21(ミルク泡立器具1を結合解除された状態において示す)および特に
図22(コーヒーマシンなしのミルク泡立器具)において見ることができるように、電気的なリードおよびドッキング要素側における対応する接点98はドッキング要素ハウジング26上に形成される。リードは、絶縁線もしくは撚線導体によって、またはプリント回路(回路基板もしくはフレックスプリント)の条導体などによって、形成することができる。
【0083】
特にギヤポンプの制御は、ギヤ17の速度が調整可能である、つまり選択可能であるように構成される。これにより、ユーザは送給速度を制御することができ、−以下により詳細に記載される手順に従って−場合に応じて、冷たい泡立てられたミルクの調製を制御することができる。
【0084】
図23は、ミルク泡立器具および飲料調製機(コーヒーマシン101)上へのその結合部の概観図を示す。空気供給路は図においては「L」として示される。文字Dは、蒸気のための導管を示し、Kは、ホット飲料のための導管を示し、Rは、清掃水または蒸気のための導管(オプション)を示し、Sは電気供給を示す。
【0085】
ここで活性化部195はコーヒーマシン101の電子機器ユニット121の一部として表される。電子機器ユニット121は、たとえば測定値によりカプセルを認識するよう、および/またはたとえば対応するボタン、タッチスクリーンなどを伴う好適な操作要素を介してユーザ入力を受入れるよう、構成される。
【0086】
ここで、活性化部195は、それがギヤポンプ7およびバルブユニット20を活性化することができるように設計され、ギヤおよび/またはバルブユニットの動作パラメータを調節(閉ループ制御)することができる。バルブユニット20および/またはギヤポンプ7のための活性化信号は、直接、接続位置110を介して流れる。
【0087】
活性化部をコーヒーマシンにおいて完全にまたは部分的に組入れることと代替的に、活性化部195’が、さらに、完全にまたは部分的にミルク泡立器具の一部として存在することができる。この代替物は
図20において破線態様で表される。そのとき、電気エネルギおよび場合に応じてデータ信号は、電子機器ユニットから活性化部195’に代替的なインターフェイス110’を介して送信することができる。
【0088】
混合ノズルは、全体として参照番号79によって示される。
ミルク泡立器具は以下のように動作することができる:
冷たい泡立てられたミルクの調製のために、バルブユニット20のバルブ要素の少なくとも1つが開いている間に、ギヤポンプが作動状態にセットされる。真空がこのポンプの効果のためにギヤポンプの入口側に形成され、この真空は、ミルク吸引管18および対応するダックビルバルブ42を通してミルクを、ならびにバルブユニット20および対応するダックビルバルブ43を通して空気を、吸引する。したがって、ミルク泡沫がギヤポンプにおいて生じ、フィードスルー36−その狭さが微細な空孔の泡沫の形成を促進する−、送出導管およびドッキング要素25を通って、ミルク泡沫出口28に達し、そこで分配供給され、一般的に、飲料容器200がプラットフォーム103上に配置される。
【0089】
ギヤポンプを介するミルク容器3からの概して冷たいミルクの吸引は、暖かい泡立てられたミルクの調製のためにも行なわれる。このギヤポンプは、混合ノズルにミルクを送給する。コーヒーマシンからの蒸気は、蒸気接続部を介してこのノズルに同時に供給される。既に上に説明されたように、蒸気は真空を形成し、それは、一方では、ミルクにさらなる吸引を及ぼし、ギヤポンプを通る送給を助け、他方では、同様の少なくとも部分的に開いているバルブ要素20を通して空気を吸引する。混合ノズルチャンバ97では、ミルクは蒸気と混合され、それによりそれを加熱し、空気が同時に混ぜ合せられ、したがって、小さな気泡が生じ、ミルク泡沫が生じる。暖かい、泡立てられたミルクはミルク泡沫出口を通して分配供給される。
【0090】
言及されたように、および状況に依存して、3/2ウェイバルブまたは別の手段によって、バルブ要素20を、ギヤポンプ7または混合ノズルチャンバ97に、それぞれ、冷たいミルク泡沫および暖かいミルク泡沫の生成のために、選択的に接続することができる。言及されたように、さらに、混合ノズルチャンバへの空気供給をバルブ要素20を介してではなく直接的な態様で行うことができ、その場合、空気の供給は、暖かいミルク泡沫を生成するときに別途の手段によって調節することができない。
【0091】
さらに、ユーザはさらに冷たいミルクを送給することしかできないことも構想され得る。この場合、ギヤポンプは駆動されるが、バルブ要素は閉じられたままであり、さらに、蒸気は供給されない。
【0092】
さらに、ユーザが暖かいミルクを調製することができることも構想され得る。この場合、空気が通って混合チャンバに入ることができるバルブ要素は、閉じられる。万一混合ノズルチャンバのための別のバルブが与えられる場合(図において表された実施の形態とは異なる)、それぞれのバルブを閉鎖可能な態様で設計する可能性がさらにある。バルブの閉鎖は、たとえば機械的にユーザによって手動で構想することもできる。暖かいミルクの調製のために、ミルクがギヤポンプによってミルク容器3から送給され、空気も供給されずに、蒸気が混合ノズル79において同時に供給される。暖かいミルクが冷たいミルクの蒸気との混合により生じ、これが次いでミルク泡沫出口28を介して分配供給される。
【0093】
現場清掃については、容器がミルク泡沫出口28より下に配置され、温水または蒸気がフィードスルー導管96ならびに湯および/または蒸気供給導管32を通して供給される。ギヤポンプは同時に動作状態にセットされる。
【0094】
しかしながら、ミルク泡立器具は、さらに、それが取外された後、清浄が非常に簡単である。ミルク容器3および蓋6はいかなる問題もなく食洗機対応態様で設計することができる。ミルク泡立ユニット5は、同様に、単純であり、取り外され、清掃されることができ、封止部21がダックビルバルブ41、42、43と1つのピースとして設計されること、およびそれが面一態様で上側メインハウジング部品14の表面で終端することは、有用である。
【0095】
最終的に、ドッキング要素は、ミルクと接触する部品(主本体25、補足部品27)が食洗機対応態様で設計されて、単純に取外すことができ、さらに単一の(正確な)構成のみにおいて再び組付けられて、単純である、という事実のため、清掃が簡単である。
【0096】
図24および
図25は代替的実施の形態を表す。これは、上に記載される実施の形態とは異なり、ギヤポンプの空気供給路に向かっての−したがってたとえば記載されたタイプのたとえば空気供給導管34への、または直接ポンプチャンバへの−空気の供給は、ミルク泡立器具に属するバルブユニットによっては行なわれず、飲料調製機から来る態様で、行われる。飲料調製機は、この目的のために、たとえば電子的に調節されるバルブユニットを含む。このバルブユニットは、本質的に、上に記載されるミルク泡立器具のバルブユニットと同じ機能原理に基くことができる。それは、代替的に、たとえばそれが1つのバルブユニットのみを含むことにより、異なる機能原理を有することができる。
【0097】
この目的のために、ドッキング要素は、飲料調製機に向かって空気接続部151を含む。空気は、ここではドッキング要素を水平に通って通過する空気フィードスルー152を通ってミルク泡立ユニット内に達する。表された実施の形態例では、空気フィードスルーの或るセクションは、ドッキング要素ハウジング26の管部分155によって形成されるが、しかしながら、それは必須でない(空気フィードスルーに関して、定期的な清掃は、ミルクが流れる導管とは対照的に、必須ではない)。
【0098】
電気接点が接点モジュール160によって形成されることができる可能性が、
図25においてさらに示され、このモジュールはたとえば回路基板などを含み、ドッキング要素ハウジング26において好適な凹部内に挿入可能であり得る。
【0099】
ミルク泡立ユニットにおいて配置されたバルブユニットは、
図24および
図25に従う実施の形態においてなしでなされる。
【0100】
多数のさらなる変形物が考えられる。既に論じられたオプションとは別に、さらに、(ポンプからの)冷たいミルク泡沫および(混合ノズルにおいて形成された)暖かいミルク泡沫のために導管を出口まで互いから分離して保持する可能性があり、つまり、そのとき、冷たいミルク泡沫は混合ノズルを介して導かれない。その場合、ミルク泡沫出口は、冷たいミルク泡沫および暖かいミルク泡沫のために、互いから分離した開口、たとえば互いに対して同心の開口を含むことができる。冷たいミルク泡沫および暖かいミルク泡沫のための、互いから完全に分離しているミルク泡沫出口も、考えられ得、上に論じられるミルク泡沫出口とホット飲料出口との間の最大の距離のためのオプションの条件は、この場合、たとえば暖かいミルク泡沫の放出に関して当てはまり、なぜならば、ホット飲料と混合されるのが多くの場合このミルク泡沫であるからである。