【課題を解決するための手段】
【0014】
前述の本発明の課題は、鍵が付着される本体;及びこの本体と閉輪の形状を成すように前記本体に結合されて一部または全部が弾性変形が可能な材料で形成されるバンドを含み、前記バンドの一端は前記本体に固定式に結合されて、他端は前記本体に挿入されて、前記バンドには前記他端から前記バンドの長さの方向に従って複数の突起が形成されて、前記本体の内には前記突起の中で一つ以上の突起と解除可能に噛み合って弾性変形が可能な材料で成される噛み合い手段が設けられて、それぞれの前記突起は、前記バンドの他端を前記本体に挿入する方向に移動させると前記噛み合い手段と前記突起とがお互いに噛み合わないように前記噛み合い手段を弾性変形させる第1表面及び前記バンドの他端を前記本体から引き出す方向に移動させると前記噛み合い手段と噛み合って前記バンドの移動を防止する第2表面を具備して、前記バンドの他端を前記本体から引き出す方向に所定以上の力を与えると前記第2表面と前記噛み合い手段との噛み合いが解除されるように弾性変形されるものである鍵の着用具によって達成される。
【0015】
本発明の鍵の着用具を使用しない状態で、バンドの他端は本体の内側に挿入されバンドの長さの方向に設けられた複数の突起の中で一つ突起の第2表面が本体の内に設けられた噛み合い手段に噛み合っているが、ユーザーが自分の手首または足首の大きさに合わせてバンドを本体の内側に押し込めば、噛み合い手段と噛み合っていった突起はバンドを押し込む方向に移動して噛み合い手段との噛み合いが解除される。続いてバンドを更に押し込めば、噛み合いが解除された突起に引接する次の突起たちはその第2表面が噛み合い手段を弾性変形させながら噛み合い手段を超えて移動することになる。
【0016】
ユーザーが自分の手首または足首の大きさに合わせてバンドを本体に対して適切に押し込む状態でその押し込む動作を止めると、バンドの本体の内の噛み合い手段はバンドの2個の突起の間に有るようになる。この状態でバンドが引き出し方向に移動すると、その引き出し方向に噛み合い手段に引接する突起の第2表面が噛み合い手段に噛み合うことでバンドの移動が防止される。
【0017】
ユーザーが本発明の鍵の着用具を自分の手首や足首から抜き出そうとする場合、ユーザーがバンドを本体からの引き出し方向に引くと、噛み合い手段に噛み合っていった突起の第2表面にその引張力が加われながら突起が変形するし、このような変形によって突起の第2表面と噛み合い手段との噛み合いが解除されてバンドが本体から引き出される方向に引っ張られて、ユーザーがバンドに引張力を与え続けると噛み合いが解除された突起の次の突起も同じような作用によって噛み合い手段との噛み合いが解除されバンドが本体から引き出されてその長さが延長されることで、ユーザーは手首または足首をバンドから抜き出すことが可能になる。
【0018】
このような本発明の構成及び作用によって、鍵の着用具のユーザーは本発明による鍵の着用具のバンドが自分の手首または足首の大きさに合わない場合に本体に固定されていないバンドの他端をただ本体の内側に押し込むあるいは引っ張ることでバンドの長さを自分の手首または足首の大きさに合わせることが可能で、同じような動作によって本発明による鍵の着用具を容易に着用するまたは脱ぎだすことができる。
【0019】
特に、このようにバンドの長さが広い範囲で調節されることができるため、鍵の着用具のユーザーが子供のように手首などが小さい場合や手首などがすごく太い場合にも本発明の鍵の着用具をユーザーの手首などに合わせて容易に着用することができる。
【0020】
本発明の具体的な実施形態によれば、それぞれの前記突起の第1表面は前記本体の噛み合い手段を圧縮させる傾斜面に形成されて前記第2表面は前記バンドの表面に垂直する表面に形成できる。
【0021】
このような構成によれば、バンドを本体に挿入する方向に移動させると本体の噛み合い手段は突起の第1表面の傾斜面のよって圧縮変形されながらバンドの移動を阻止しなくなり、バンドを本体から引き出す方向に移動させると本体の噛み合い手段が突起の第2表面の垂直表面と噛み合うことで引き出し方向へのバンドの移動が防止される。
【0022】
また、バンドを引き出す方向に所定以上の引張力を与える場合、突起がこの引張力によって弾性変形され第2表面の垂直表面が第1表面と同じく傾いた傾斜面になる。従って、噛み合い手段と第2表面との噛み合いが解除されバンドがその引き出し方向に移動できるようになる。
【0023】
本発明の追加の実施形態によれば、前記複数の突起の中で前記バンドの他端に引接する突起は前記バンドの他端を前記本体から引き出す方向への前記所定以上の力によって弾性変形されない厚さを持つように構成されることもできる。
【0024】
このような構成によれば、バンドの他端を本体の内側に挿入してバンドの他端に引接する突起が本体の内部の噛み合い手段を超えて移動した後には、バンドを引き出し方向に引っ張ると他の突起たちは所定以上の引張力によって本体の噛み合い手段との噛み合いが解除されるが、バンドの他端に引接する突起は所定以上の引張力によっても弾性変形されないので、噛み合い手段との噛み合いが解除されない。
【0025】
従って、本実施形態による鍵の着用具は一応バンドの他端を本体の内側に挿入した後にはバンドの他端が本体から完全に引き出されて分離されることは発生しない。
【0026】
このような構成及び作用によれば、本実施形態の鍵の着用具はいつも本体とバンドが結合された状態を維持するようになるので、バンドの他端が本体と分離されていてユーザーが鍵の着用具を着用するためにバンドの他端を本体に挿入することなく、ただバンドを押して引く動作だけをすればいいので、その使用がとても簡単になる。
【0027】
本発明の追加の実施形態によれば、前記噛み合い手段は前記本体の内部表面に支持される支持端部、この支持端部から前記バンドの他端を前記本体に挿入する方向に延長され前記突起の第2表面と触れ合う噛み合い部、及び前記支持端部から延長されてその延長された端部が前記本体の内部表面に滑り接触しながら支持される弾性支持部を含むものでもある。
【0028】
このような実施形態によれば、噛み合い手段の噛み合い部はバンドの他端を本体に挿入する方向に延長されているのでバンドを本体に挿入するとバンドの突起の第1表面が噛み合い部を押さえながらバンドが噛み合い部を超えて本体の内に挿入されることができて、逆にバンドを本体から引き出すと噛み合い部の端部が突起の第2表面と触れ合ってバンドの引き出しが阻止される。
【0029】
また、噛み合い手段は一側ではその端部が本体の内部の表面に支持されて他側では弾性支持部の端部が本体の内部の表面に支持されることで、本体の内部で維持されることができて、弾性支持部の延長された端部が本体の内部の表面に滑り接触するのでバンドの挿入による噛み合い手段の弾性変形が円滑に行われる。
【0030】
本発明のまた他の形態として、本発明の鍵の着用具は鍵が付着される本体及びこの本体と閉輪の形状を成すように前記本体に結合されるバンドを含み、前記バンドは、それぞれがその長さの方向に対して垂直または傾斜するように配置され前記バンドを引っ張る力によって前記長さの方向に平行な方向に変形される変形部と前記変形部の間を連結する連結部が交互に配置される状態で設けられて弾性変形が可能な材料で形成される複数のバンド要素で成される伸縮性バンド部を含み、前記複数のバンド要素はお互いに平行に配置されることで構成される。
【0031】
このような本発明の構成によれば、本発明の鍵の着用具のユーザーが鍵の着用具を手首または足首などに着用しようとする場合に、バンドに引張力を与えるとバンドの伸縮性バンド部を構成するそれぞれのバンド要素で変形部がバンドの長さの方向に平行な方向に弾性変形することで伸縮性バンド部が伸びてバンドの全体の長さが弾力的に伸びるのでユーザーが容易に鍵の着用具を着用することができ、バンドに与えられた引張力を除去するとそれぞれのバンド要素の弾性復元力によってバンドがユーザーの手首または足首に密着するようになる。
【0032】
また、前述の構成の鍵の着用具では伸縮性バンド部がお互いに平行に配置される複数のバンド要素によって構成されるので、それぞれのバンド要素をバンドの全体の幅に比べて細く形成することが可能でありバンドに引張力を与えるところによってバンド要素がとても柔軟に変形されることができる。
【0033】
特に、バンドの全体の幅に比べて直径が小さいまたは幅や厚さが細いバンド要素を使用することでバンド要素の全体変形量及びバンドに作用する引張力に比べてそれぞれのバンド要素の表面側に作用する応力と変形率がかなり小さくなるので、まずそれぞれのバンド要素及びバンド要素たちで構成されるバンドの変形がかなりスムーズに行われてバンドの弾力性が高まり、次に、繰り返す変形によるバンドの表面での素材の永久変形やクラックの発生による切断現象が防止される。
【0034】
また、複数のバンド要素を平行に配置することで、一つのバンド要素が切断される場合にもバンドの全体の形態が大きく変形されるとか長さが伸びることが最小にされて、バンドの外観の美感が向上される。
【0035】
前述の形態の本発明の鍵の着用具の付加的な特徴として、前記伸縮性バンド部は2個のバンド要素で成されて、それぞれの前記バンド要素は大直径を持つ大径部と、この大径部に比べて小さい直径を持つ小径部が前記バンドの長さの方向に延長される中心線に対してお互いに交互に配置されて、いずれか一つのバンド要素の大径部と他のバンド要素の小径部は同心に配置されることで構成できる。
【0036】
このような構成によれば、バンドに長さの方向に引張力を与えることによってそれぞれのバンド要素の大径部と小径部とはバンドの長さの方向に平行するようになる方向に形態が変形されバンド要素の長さが伸びる。しかし、2個のバンド要素はそれぞれの大径部と小径部とがお互いに同心に配置されるので、一つのバンド要素の大径部が変形されてもその変形される形態と同じような形態に他のバンド要素の小径部が変形されるため、引張力の付与による形態変形によってバンド要素同士の干渉は行われない。
【0037】
このような構成において、大径部及び小径部の大部分はバンド要素の変形部として機能し、バンドの幅方向で見て、大径部及び小径部の最外郭の部分はバンドの長さの方向に平行な位置にいるので、長さの方向の引張力の付与にもかかわらずその形態の変形がほとんど行われなく、バンドの変形部をお互いに連結する連結部として機能する。
【0038】
一方、前記複数のバンド要素の連結部は引接する連結部とその一点で相互に結合されるよう構成される。
【0039】
このような構成によって複数のバンド要素はお互いに連結されるが、このような結合位置をバンド要素の連結部に設けることでバンドに引張力を与えてバンド要素が弾性変形される場合に複数のバンド要素はお互いに結合されることがそれぞれのバンド要素の弾性変形を妨害することではなくなる。
【0040】
また、このようなバンド要素の間の結合によってバンド要素の中でいずれか一つに永久変形があるとか切断が行われる場合でもバンドの全体の形態が大きく変化することが防止される。
【0041】
一方、本発明の一つの具体的な実施形態として、本発明の鍵の着用具は、鍵が付着される本体及びこの本体とこの本体と閉輪の形状を成すように前記本体に結合されるバンドを含み、前記バンドは、それぞれがその長さの方向に対して垂直または傾斜するように配置されて前記バンドを引っ張る力によって前記長さの方向に平行な方向に変形される変形部と前記変形部の間を連結する連結部が交互に配置される状態で設けられて弾性変形が可能な材料で形成される複数のバンド要素で成される伸縮性バンド部を含み、前記複数のバンド要素はお互いに平行に配置されて、前記バンドの一端は前記本体に固定式に結合されて、他端は前記本体に挿入されて、前記バンドには前記他端から前記バンドの長さの方向に従って複数の突起が形成されて前記本体の内には前記突起の中で一つ以上の突起と解除可能に噛み合って弾性変形が可能な材料で成される噛み合い手段が設けられて、それぞれの前記突起は、前記バンドの他端を前記本体に挿入する方向に移動させると前記噛み合い手段と前記突起とがお互いに噛み合わないように前記噛み合い手段を弾性変形させる第1表面及び前記バンドの他端を前記本体から引き出す方向に移動させると前記噛み合い手段と噛み合って前記バンドの移動が防止される第2表面を具備して、前記バンドの他端を前記本体から引き出す方向に所定以上の力を与えると前記第2表面と前記噛み合い手段との噛み合いが解除されるように弾性変形されることで構成できる。
【0042】
このような実施形態によれば、本発明の鍵の着用具を着用する時にバンドの他端を本体に適切な深さに挿入してバンドの長さをユーザーの手首または足首の大きさに適切に合わせて着用できることだけではなく、バンドを着用するとか脱去する過程で伸縮性バンド部の弾性変形によってバンドの着用及び脱去が更にスムーズに行われることができ、バンドを着用している状態でも伸縮性バンド部が与える弾性力によってバンドがユーザーの手首または足首に密着されることができる。
【0043】
本発明の追加の実施形態として、前記バンドの前記他端側には前記鍵が結合される鍵固定部が前記バンドの長さの方向に延長されて設けられて、この鍵固定部は前記本体の長さの方向の一端部に設けられる溝に結合され、前記鍵が前記本体の一表面に前記バンドの長さの方向に配置されることで構成できる。
【0044】
このような本発明の追加の構成によれば、鍵はバンドに結合された状態でバンドの長さの方向に本体の一表面に配置されるため、本体にバンドを付着するための別途の構成を設ける必要がなく、鍵がバンドの長さの方向に配置されるので鍵がユーザーの手首または足首に接触してユーザーに不便をもたらすことがない。
【0045】
本発明の追加の実施形態として、前記バンドには盗難防止用の装置を付着できるホールが形成される。このような構成によってユーザーが鍵及び鍵の着用具を運営者に返納しないことが防止できる。
【0046】
以下、本発明の前述の構成たちを具備する好ましい実施形態を図面を参照して説明する。