(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記検出工程において検出した名称文字と当該名称文字に後続する符号文字とのいずれもが前記記憶部に記憶されていない場合に、当該名称文字と、当該符号文字とを対応付けて前記記憶部に記憶させる、
ことを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の入力支援プログラム。
前記検出工程において検出した名称文字と当該名称文字に後続する符号文字とのうちの一方の文字が前記記憶部に記憶されており、且つ他方の文字が前記記憶部に記憶されていない場合、当該名称文字と、当該符号文字とを対応付けて前記記憶部に別途記憶させる、
ことを特徴とする請求項11に記載の入力支援プログラム。
ユーザが入力した文字を変換するソフトウェアによって確定された文字の中から、文章を区切る区切り記号の入力が確定されたタイミングで、前回の前記区切り記号の入力が確定された位置に対応する位置から、今回の前記区切り記号の入力が確定された位置までの範囲のうち、名称文字および符号文字のうちの、少なくともいずれか一方の文字を検出し、前記区切り記号を除く文字の入力が確定されたタイミングでは前記一方の文字を検出しない検出手段と、
名称文字と、当該名称文字に後続する符号文字とを対応付けて記憶する記憶部を参照し、前記検出手段によって検出された前記一方の文字を含む文字に対応する他方の文字を抽出し、抽出した前記他方の文字を、前記一方の文字に応じた位置に挿入する文字挿入手段と、を備える、
ことを特徴とする入力支援装置。
ユーザが入力した文字を変換するソフトウェアによって確定された文字の中から、改行が行われたタイミングで、前回の改行が行われた位置から、今回の改行が行われた位置までの範囲のうち、名称文字および符号文字のうちの、少なくともいずれか一方の文字を検出し、改行が行われないタイミングでは前記一方の文字を検出しない検出手段と、
名称文字と、当該名称文字に後続する符号文字とを対応付けて記憶する記憶部を参照し、前記検出手段によって検出された前記一方の文字を含む文字に対応する他方の文字を抽出し、抽出した前記他方の文字を、前記一方の文字に応じた位置に挿入する文字挿入手段と、を備える、
ことを特徴とする入力支援装置。
ユーザが入力した文字を変換するソフトウェアによって確定された文字の中から、所定のタイミングで、名称文字および符号文字のうちの、少なくともいずれか一方の文字を検出する検出手段と、
名称文字と、当該名称文字に後続する符号文字とを対応付けて記憶する記憶部を参照し、前記検出手段によって検出された前記一方の文字を含む文字に対応する他方の文字を抽出し、抽出した前記他方の文字を、前記一方の文字に応じた位置に挿入する文字挿入手段と、
前記検出手段によって検出された特定の名称文字に後続する符号文字が示す数字に基づく他の数字の符号文字を生成し、生成した符号文字と当該特定の名称文字とを対応付けて前記記憶部に記憶させる手段と、を備える、
ことを特徴とする入力支援装置。
ユーザが入力した文字を変換するソフトウェアによって確定された文字の中から、文章に対する所定の編集が行われたタイミングで、名称文字および符号文字のうちの、少なくともいずれか一方の文字を複数検出する検出手段と、
名称文字と、当該名称文字に後続する符号文字とを対応付けて記憶する記憶部を参照し、前記検出手段によって検出された前記一方の文字を含む文字に対応する他方の文字を、検出した前記一方の文字ごとに抽出し、抽出した前記他方の文字をユーザによる選択を受付可能にして提示し、ユーザに選択された前記他方の文字を、前記一方の文字に応じた位置に挿入する文字挿入手段と、を備える、
ことを特徴とする入力支援装置。
ユーザが入力した文字を変換するソフトウェアによって確定された文字の中から、複数のタイミングのうちのユーザが設定した所定のタイミングで、名称文字および符号文字のうちの、少なくともいずれか一方の文字を複数検出する検出手段と、
名称文字と、当該名称文字に後続する符号文字とを対応付けて記憶する記憶部を参照し、前記検出手段によって検出された前記一方の文字を含む文字に対応する他方の文字を、検出した前記一方の文字ごとに抽出し、抽出した前記他方の文字を、前記一方の文字に応じた位置に挿入する文字挿入手段と、を備える、
ことを特徴とする入力支援装置。
【発明を実施するための形態】
【0025】
(入力支援装置1のハードウェア構成の一例)
図1は、本発明の一実施形態に係る入力支援装置1のハードウェア構成の一例を示す説明図である。
図1において、入力支援装置1は、コンピュータ装置であり、例えば、デスクトップ型パソコンや、ノートパソコンである。ただし、入力支援装置1は、スマートフォン、タブレットなどのスマートデバイスであってもよい。
【0026】
図1において、入力支援装置1は、CPU(Central ProcessingUnit)11と、メモリ12と、ディスクドライブ13と、ディスク14と、通信I/F(Interface)15と、キーボード16と、マウス17と、ディスプレイ18と、スピーカ19とを備える。入力支援装置1が備える各部11〜19は、バス20によってそれぞれ接続されている。
【0027】
CPU11は、入力支援装置1の全体の制御を司る。メモリ12は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを有する。例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU11のワークエリアとして使用される。メモリ12に記憶されるプログラムは、CPU11にロードされることで、コーディングされている処理をCPU11に実行させる。メモリ12には、ワープロソフトや文字変換ソフトに対応する各種プログラムや、本発明に係る入力支援プログラムが記憶されている。また、メモリ12には、入力支援プログラムが実行される際に参照する名称符号DB(Dat
aBase)(
図2参照)が記憶される。
【0028】
ディスクドライブ13は、CPU11の制御に従ってディスク14に対するデータの読込みおよび書込みを制御する。ディスク14は、ディスクドライブ13の制御によって書き込まれたデータを記憶する。ディスク14は、例えば、磁気ディスク、光ディスクである。通信I/F15は、通信回線を通じてネットワークに接続され、ネットワークを介して外部のコンピュータに接続される。
【0029】
キーボード16は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを有し、データの入力を行う入力デバイスである。具体的には、キーボードは、エンタキー、スペースキー、エスケープキー、ファンクションキー(以下「Fキー」と称する)などのキーを有する。なお、キーボード16は、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。マウス17は、カーソルの移動や範囲選択、あるいはウィンドウの移動やサイズの変更などを行う入力デバイスである。また、入力デバイスは、このほかにも、音声によって情報を入力するマイクを備えていてもよい。
【0030】
ディスプレイ18は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する表示装置である。たとえば、ディスプレイ18は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)などを採用することができる。スピーカは、音を出力する出力デバイスである。また、出力デバイスは、このほかにも、プリンタを備えていてもよい。
【0031】
(入力支援装置1の機能的構成)
次に、
図2を用いて、入力支援装置1の機能的構成の一例について説明する。
図2は、入力支援装置1の機能的構成の一例を示す説明図である。入力支援装置1は、ユーザが、添付の図面等に符号を付して、文書ファイルにおいて、名称に符号を付して説明する際の文書の作成を支援する装置である。入力支援装置1には、文字を入力して文書を作成する文書作成ソフトウェアと、入力された文字を変換する文字変換ソフトウェアとが、インストールされている。
【0032】
図2において、入力支援装置1は、検出部201と、記憶部202と、抽出部203と、文字挿入部204と、入力制御部20
5と、提示部206と、記憶制御部207と、警告部208と、設定部209とを有する。
【0033】
検出部201は、ユーザが入力した文字を変換するソフトウェアによって入力が確定された文字の中から、所定のタイミングで、名称文字および符号文字のうちの、少なくともいずれか一方の文字を検出する。ユーザによる文字の入力は、例えば、キーボード16を用いた操作入力であるが、マイクを用いた音声入力であってもよい。また、ここで言うソフトウェアは、例えば、市場で流通している一般的な文字変換ソフトである。また、文字変換ソフトのほかにも、入力支援装置1には、市場で流通している一般的なワープロソフトがインストールされている。
【0034】
文字変換は、例えば、入力された平仮名を漢字に変換することや、入力された数字を全角文字や半角文字に変換することである。また、文字変換は、予測変換を含む。なお、予測変換は、過去に入力された文字を参照することにより、入力された文字に対して、入力される可能性のある文字を予測する機能である。文字の確定とは、例えば、表示される変換候補の中から、ユーザが所望する文字を選択して確定させることである。例えば、ユーザが文字を入力した後にスペースキーを押下することによって変換候補が選択可能に表示され、ユーザがエンタキーを押下することによって文字が確定する。
【0035】
名称文字は、例えば、部材や装置などの名称を示す文字である。具体的には、名称文字は、「制御装置」などの漢字や、「パネル」などのカタカナや、「CPU」などアルファベットである。なお、名称文字は、原則、平仮名を含まない文字である。ただし、予め登録されている特定の平仮名については、名称文字として認識される。また、形態素解析を用いた場合には、平仮名の名詞についても名称文字として認識することができる。また、平仮名であっても、例えば、「第1の制御装置」のように、「第1」と「制御装置」との間の「の」については、名称文字として記憶される場合がある。これは、「第1の」については、「第1」と「の」とを別の文字として認識しないように設定しているためである。このように、特定の漢字やカタカナと、これに後続する特定の平仮名とについては、名称文字として記憶される場合がある。
【0036】
符号文字は、一または連続する数字、記号、アルファベットなどの文字や、これらを組合せた文字である。例えば、検出部201は、名称文字に後続する、一または連続する複数の数字、アルファベット、記号、または、これらを組合せた部分を、符号文字として認識することにより、符号文字を検出する。例えば、「制御装置100」という文字の場合、名称文字が「制御装置」であり、符号文字が「100」である。また、例えば、「ステップS11」という文字の場合、名称文字が「ステップ」であり、符号文字が「S11」である。なお、予めの設定により、「ステップS11」という文字の場合、名称文字を「ステップS」とし、符号文字を「11」としてもよい。
【0037】
所定のタイミングは、例えば、文字の入力が確定されたタイミングであり、具体的には、ユーザが入力した文字を確定させるために、エンタキーを押下したタイミングである。検出部201は、ユーザが文字の入力を開始したことにより当該文字の変換が開始された入力開始位置から、当該文字の入力が確定された入力終了位置までの範囲のうち、名称文字および符号文字の一方の文字を検出する。なお、以下において、「名称文字および符号文字の一方の文字」を「検出対象文字」と称して説明する。例えば、当該範囲が一文であれば、すなわち、ユーザが一文を一度に打ち込んだ場合、検出部201は、当該一文の先頭から、検出対象文字を順次検出していく。
【0038】
記憶部202は、名称文字と、当該名称文字に後続する符号文字と、を対応付けた組合せを記憶する。例えば、記憶部202は、「制御装置100」という文字について、「制御装置」を示す名称文字と、「100」を示す符号文字とを対応付けて記憶する。
【0039】
抽出部203は、記憶部202を参照し、検出部201によって検出された検出対象文字を含む文字に対応する他方の文字を抽出する。検出対象文字を含む文字は、例えば、検出対象文字と同一の文字である。この場合、検出対象文字を含む文字に対応する他方の文字は、例えば、検出対象文字に対応する他方の文字である。すなわち、抽出部203は、検出対象文字に完全に一致する他方の文字を抽出する。具体的に補足すると、例えば、記憶部202に、「制御装置100」を示す名称文字と符号文字とが対応付けられて記憶されているとし、検出対象文字が「制御装置」を示す名称文字であるとすると、抽出部203は、名称文字「制御装置」に対応付けられる符号文字「100」を抽出する。
【0040】
また、検出対象文字を含む文字は、例えば、検出対象文字を一部に含む文字であってもよい。すなわち、抽出部203は、検出対象文字に完全に一致する文字のみならず、検出対象文字を一部に含む文字に対応する他方の文字についても抽出してもよい。言い換えれば、入力支援装置1は、いわゆる「あいまい検索」により、他方の文字についても抽出してもよい。具体的に補足すると、例えば、記憶部202に、「パネル700」と「パネル部材701」とについて、それぞれ名称文字と符号文字とが対応付けられて記憶されているとし、検出対象文字が「パネル」を示す名称文字であるとすると、抽出部203は、名称文字「パネル」に対応付けられる符号文字「700」のほかにも、名称文字「パネル部材」に対応付けられる符号文字「701」を抽出する。
【0041】
文字挿入部204は、抽出部203によって抽出された他方の文字を、検出対象文字に応じた位置に挿入する。例えば、検出対象文字が「100」を示す符号文字であり、抽出部203によって、符号文字「100」に対応付けられる名称文字「制御装置」が抽出されたとする。この場合、文字挿入部204は、抽出部203によって抽出された名称文字「制御装置」を、検出対象文字に応じた位置として、検出対象文字「100」の直前に挿入(入力)する。
【0042】
また、検出対象文字が「制御装置」を示す名称文字であり、抽出部203によって、名称文字「制御装置」に対応付けられる符号文字「100」が抽出されたとする。この場合、文字挿入部204は、抽出部203によって抽出された符号文字「100」を、検出対象文字に応じた位置として、検出対象文字「制御装置」の直後に挿入する。
【0043】
なお、以下の説明において、符号文字の入力が確定した後に、当該符号文字に対応する名称文字を挿入することを「符号→名称挿入」と記載する。また、名称文字の入力が確定した後に、当該名称文字に対応する符号文字を挿入することを「名称→符号挿入」と記載する。また、「符号→名称挿入」および「名称→符号挿入」を総称して、「名称⇔符号挿入」と記載する。
【0044】
入力制御部205は、抽出部203によって抽出された他方の文字が文字挿入部204によって挿入された後に、文書作成ソフトウェアによる文字の入力を許可する。入力制御部205が許可することによって入力された文字は、文字変換ソフトによって変換され、確定される。確定された文字の中から、再び、検出部201によって検出対象文字が検出され、文字挿入部204による文字の挿入が可能となる。以降、同様の手順が繰り返し実行される。
【0045】
(ユーザの選択に応じて符号等を挿入する構成について)
次に、ユーザの選択に応じて符号等を挿入する構成について説明する。提示部206は、抽出部203によって抽出された他方の文字を、ユーザによる選択を受付可能にして提示する。また、提示部206は、抽出部203によって抽出された他方の文字の挿入を行う選択と、当該他方の文字の挿入を行わない選択とを受付可能にして、当該他方の文字を提示する。例えば、提示部206は、検出対象文字に対応する他方の文字を挿入するか否かの選択画面を表示する。
【0046】
また、提示部206は、抽出部203によって複数の当該他方の文字が抽出された場合、複数の当該他方の文字のうちいずれを挿入させるかの選択画面を表示する。例えば、「あいまい検索」により、抽出部203によって、「パネル」を示す検出対象文字に対して、名称文字「パネル」に対応付けられる符号文字「700」と、名称文字「パネル部材」に対応付けられる符号文字「701」とが抽出された場合、提示部206は、「700」と「701」とのうち、いずれを挿入させるかの選択画面を表示してもよい。
【0047】
文字挿入部204は、ユーザの選択に応じて他方の文字を挿入する。提示部によって提示された表示画面から、当該他方の文字を入力する旨の選択を受け付けた場合に、当該他方の文字を挿入する。
【0048】
(初めて登場した名称文字および符号文字を記憶させる構成について)
次に、文書ファイルにおいて、初めて登場した符号文字付きの装置や部材を記憶部202に記憶させる構成について説明する。記憶制御部207は、ユーザから受け付けて確定された名称文字と符号文字とのうちのいずれもが、記憶部202に記憶されていない場合に、当該名称文字と当該符号文字とを対応付けて記憶部202に記憶させる。例えば、記憶部202は、文書ファイルごとに、名称文字と符号文字とを対応付けて記憶する。作成中の文書ファイルに、新たに入力された名称文字と符号文字とは、記憶部202に記憶されていない。この場合、記憶制御部207は、当該名称文字と当該符号文字とを対応付けて記憶部202に記憶させる。
【0049】
なお、記憶制御部207は、文書において入力された名称文字および符号文字を自動で記憶させることに限らず、別途、文字登録用の画面から、ユーザの入力によって名称文字および符号文字を記憶させてもよい。
【0050】
ここで、一例を挙げると、文書ファイルにおいて初めて登場する「パネル9」と「タッチパネル99」とを含む文章として、「〜は、パネル9と、タッチパネル99とを備える。」が入力され、確定したとする。この場合、記憶制御部207は、名称文字「パネル」と、符号文字「9」とを対応付けて記憶させ、名称文字「タッチパネル」と、符号文字「99」とを対応付けて記憶させる。ここで、連続するカタカナや漢字については、これらを一つの文字として認識する設定としているため、名称文字「タッチパネル」を「パネル」として認識して記憶してしまうことはない。また、連続する英数文字については、これらを一つの文字として認識するようにしているため、符号文字「99」を「9」と認識して記憶してしまうことはない。
【0051】
検出対象文字を検出する際も同様にして文字を認識する。例えば、名称→符号挿入の例として、「〜は、パネルと、タッチパネルとを備える。」を、「〜は、パネル9と、タッチパネル99とを備える。」とする場合を想定してみる。この場合、連続するカタカナや漢字については、これらを一つの文字として認識する設定としているため、また、例えば、名称文字「タッチパネル」については、名称符号DBに記憶される文字と最大に一致する文字を検出するため、「タッチ」を検出せずに、「タッチパネル」を検出する。
【0052】
また、符号→名称挿入の例として、「〜は、9と、99とを備える。」を、「〜は、パネル9と、タッチパネル99とを備える。」する場合を想定してみる。この場合、連続する英数文字については、これらを一つの文字と認識するようにしているため、符号文字「99」を「9」として検出せずに、「99」を検出する。
【0053】
なお、本実施形態では、連続するカタカナや漢字や予め定めた文字などを一つの文字として扱うようにして名称文字や符号文字を記憶させることとするが、これに限らず、形態素解析の技術を用いて名称文字や符号文字を記憶させてもよい。具体的には、記憶制御部207は、形態素解析により、文法や、単語の品詞等の情報に基づいて、単語を最小単位(形態素)に分割し、それぞれの形態素から判別される名称文字および符号文字を、それぞれ対応付けて記憶させてもよい。また、この場合、検出部201は、入力された文字の中から、形態素解析によって名称文字および符号文字を検出すればよい。
【0054】
なお、記憶制御部207によって、新たに、名称文字と符号文字とが対応付けて記憶された文字については、新たに記憶されたことを示す表示態様(例えば、黄色いマーカの表示)としてもよい。また、新たに記憶された名称文字または符号文字が、名称⇔符号挿入により、初めて挿入された場合に、初めて挿入されたことを示す表示態様(例えば、橙色いマーカの表示)としてもよい。これにより、ユーザが初めて入力した名称文字または符号文字を、ユーザに確認させる機会を与えることができる。
【0055】
(記憶されている文字とは異なる文字が入力された場合について)
次に、名称符号DBに記憶されている文字とは異なる文字が入力された場合について説明する。記憶制御部207は、ユーザから受け付けて確定された名称文字と符号文字とのうちの一方の文字が記憶部202に記憶されており、且つ他方の文字が記憶部202に記憶されていない場合、当該名称文字と当該符号文字とを対応付けて記憶部202に別途記憶させる。例えば、名称符号DBに記憶されているのは「制御装置100」であるものの、ユーザが「制御装置200」を入力したい場合がある。この場合、例えば、ユーザの選択により、同一の名称文字に対応付けて複数の符号文字が記憶されることとなる。なお、以下において、「ユーザから受け付けて確定された名称文字と符号文字とのうちの一方の文字が記憶部202に記憶されており、且つ他方の文字が記憶部202に記憶されていない場合」を、「入力された文字の一方が記憶部202に記憶される文字と重複する場合」と称する。
【0056】
また、記憶制御部207は、入力された文字の一方が記憶部202に記憶される文字と重複する場合、記憶部202に記憶される他方の文字を、ユーザから受け付けた文字に変更してもよい。例えば、ユーザが「制御装置100」としていたものの、記載途中で「制御装置200」に変更したい場合がある。この場合、例えば、ユーザの選択により、名称文字に対応付けて記憶される符号文字を変更させることを可能にする。また、記憶制御部207によって、名称文字に対応付けて記憶される符号文字を変更された場合、文字挿入部204は、文書ファイルに入力されている対応する符号文字を一括置換してもよい。なお、文書において入力された名称文字および符号文字を自動で変更することに限らず、別途、編集用の画面から、ユーザの入力によって名称文字および符号文字を変更してもよい。
【0057】
また、警告部208は、入力された文字の一方が記憶部202に記憶される文字と重複する場合、警告を行う。例えば、ユーザが「制御装置100」としていたものの、入力ミスや勘違い等によって「制御装置110」と入力してしまう場合がある。また、「制御装置100」としていたものの、入力ミスや勘違い等によって「パネル100」と入力してしまう場合がある。具体的には、「制御装置」の名称文字には「100」の符号文字が対応付けられているものの、「制御装置110」や「パネル100」が入力される場合がある。この場合、警告部208は、当該入力が誤りである可能性があることを通知する。当該通知をした場合でも、例えば、ユーザが「制御装置110」のままとした場合には、記憶制御部207は、「制御装置」の名称文字に対応付けて「110」の符号文字を別途記憶させればよい。また、「制御装置110」については、緑色の蛍光ペン等により通常の表示態様とは異なる表示態様に表示させてもよい。
【0058】
(名称⇔符号挿入機能のON、OFFの設定について)
次に、名称⇔符号挿入機能のON、OFFの設定について説明する。設定部209は、ユーザの選択により、文字の挿入を行う第1設定と、文字の挿入を行わない第2設定とのうちの、いずれかを設定する。設定部209は、文書作成中、いつでも、ユーザの選択を受け付け、第1設定と第2設定との設定変更を行うことが可能である。また、文字挿入部204は、設定部209によって第1設定が設定されている場合に、他方の文字を、前記一方の文字に応じた位置に挿入する。
【0059】
上述した、検出部201と、記憶部202と、抽出部203と、文字挿入部204と、入力制御部205と、提示部206と、記憶制御部207と、警告部208と、設定部209とは、
図1に示した、CPU11が入力支援プログラムを実行することによって実現される。また、
図1に示した記憶部202は、例えば、メモリ12によって実現される。
【0060】
なお、入力支援装置1は、不図示の変換部を備えていてもよい。変換部は、ユーザが入力した文字を変換し確定する。具体的には、変換部は、文字変換ソフトの機能を有する。この場合、検出部201は、変換部によって確定した文字の中から、所定のタイミングで、名称文字および符号文字のうちの、少なくともいずれか一方の文字を検出すればよい。また、この場合、本発明に係る入力支援プログラムと、ワープロソフトとをパッケージとして、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。
【0061】
なお、入力支援装置1は、文字変換を行う際に、検出対象文字を含む文字に対応する他方の文字を、スペースキーで選択可能に提示してもよい。具体的には、入力支援装置1は、変換部によって変換される際に、名称文字および符号文字の中から検出対象文字を検出し、検出した検出対象文字を含む文字に対応する他方の文字を抽出し、抽出した他方の文字を挿入可能にユーザに提示してもよい。そして、スペースキーを用いたユーザからの選択に応じて、他方の文字を検出対象文字に応じた位置に挿入してもよい。このような構成とすることにより、文字変換において、他方の文字を入力することができる。
【0062】
(名称符号DBの一例)
図3は、名称符号DBの一例を示す説明図である。
図3に示すように、名称符号DBは、「名称文字」と、「符号文字」との項目を示す。「名称文字」は、ユーザが文書を作成する際に、符号文字を付して入力した文字を示す。「符号文字」は、「名称文字」を示す文字に後続して入力された数字や記号等の文字を示す。例えば、ユーザが、符号文字を付した名称文字を入力すると、入力した名称文字と符号文字とが、名称符号DBの「名称文字」と「符号文字」に対応付けられて記憶される。
【0063】
図3に示すように、例えば、「名称文字」のうち「制御装置」には、「100」の符号文字が対応付けられている。これは、文書ファイルにおいて、ユーザが「制御装置100」を入力したことを示す。名称符号DBは、文書ファイルごとに作成される。例えば、ワープロソフトにおいて、異なる文書ファイル(文書ファイル1と文書ファイル2)では、別々の名称符号DBが記憶される。また、名称符号DBは、入力支援装置1のメモリ12に記憶される。ただし、これに限らず、名称符号DBは、外部の記憶装置に記憶されてもよい。
【0064】
また、入力支援装置1は、名称⇔符号挿入の機能を用いずに作成した文書ファイルを用いて、名称符号DBを生成することも可能である。例えば、名称⇔符号挿入の機能を有さない入力装置において途中まで文書が作成された場合や、途中まで名称⇔符号挿入の機能をOFFにして文書が作成されることがある。そして、ユーザが当該文書の途中から入力支援装置1を用いて文書を作成する場合、入力支援装置1は、名称⇔符号挿入の機能を適用することにより、途中まで作成された文書ファイルを用いて、名称符号DBを生成することが可能である。この場合、途中まで作成された文書についても、名称⇔符号挿入を行うことが可能である。
【0065】
(入力画面の一例)
次に、
図4〜
図7を用いて、入力画面の一例について説明する。
【0066】
(画面遷移例1)
図4は、ユーザが符号文字を含む一文を入力した後に行われる、符号→名称挿入の画面遷移の一例を示す説明図である。
図4において(1)は、文字変換ソフトによって、ユーザが符号文字を含む一文を入力した後の、文字変換される前の画面を示す。具体的には、(1)は、ユーザが符号文字を含む一文を入力して、スペースキーを1回押下したことにより、ディスプレイ18に変換候補30が表示された画面を示す。変換候補30は、表示される「1」〜「3」の候補のうち、いずれかが選択可能であることを示す。(1)の画面において、ユーザがスペースキーを1回押下すると、変換候補「2」が選択可能に表示され、さらに、ユーザがスペースキーを1回押下すると、変換候補「3」が選択可能に表示される。なお、(1)は、ユーザが「100は、101をそなえる。」を入力したことを示している。(1)において、ユーザが変換候補30に表示される「1」を選択すると、(2)に示す画面に遷移する。
【0067】
(2)は、文字変換ソフトによって文字の入力が確定した画面を示す。具体的には、(2)は、「100は、101を備える。」の文字の入力が確定した画面を示す。なお、(1)では、文字変換ソフトの予測変換機能によって、ユーザが「100は、101をそなえる。」を全て入力しなくても、(2)に示す文字の入力を確定させてもよい。
【0068】
文字の入力が確定すると、(3)に示すように、名称符号候補40が表示される。(3)では、「100は、101を備える。」のうち、文頭の「100」の符号文字と、当該符号文字に対応付けられている名称文字とを示す名称符号候補40が表示されている。名称符号候補40は、表示される「1」および「2」の候補のうち、いずれかが選択可能であることを示す。名称符号候補40のうち、「1.制御装置100」は、「制御装置」の名称文字が挿入されることを示す。また、「2.なし」は、名称文字を挿入しないことを示し、すなわち、符号→名称挿入の機能を使用しないことを示す。(3)の画面において、ユーザがスペースキーを1回押下すると、または下矢印キーを1回押下すると、変換候補「2」が選択可能に表示される。また、数字キーの「2」が押下されると、「2」が選択される。(3)において、ユーザが名称符号候補40に表示される「1.制御装置100」を選択すると(リターンキーまたは数字キーの「1」が押下されると)、(4)に示す画面に遷移する。
【0069】
なお、ユーザが名称符号候補40に表示される「2.なし」の選択は、すなわち、符号→名称挿入の機能を使用しない選択は、例えば、エスケープキーなどの特定のキーが1回押下されることにより、受け付けることとしてもよい。これにより、1回のキー操作で符号→名称挿入の機能を使用しないようにすることができる。
【0070】
(4)は、「100」の入力の確定に対応して名称文字「制御装置」が挿入されたことを示す。(4)の画面において、「制御装置100」は、通常とは異なる表示態様(例えば太字)で表示されており、名称符号候補40から文字が挿入されたことがユーザに明示される。なお、通常とは異なる表示態様は、ハイライト表示、蛍光ペン、通常とは異なる文字色などとしてもよい。また、(4)には、「101」の符号文字と、当該符号文字に対応付けられている名称文字とを示す名称符号候補40が表示されている。
【0071】
(4)において、ユーザが名称符号候補40に表示される「1.選択部101」を選択すると、(5)に示す画面に遷移する。(5)は、「101」の入力の確定に対応して「選択部」が挿入された画面を示す。また、(5)の画面において、「選択部101」は、通常とは異なる表示態様(例えば太字)で表示されており、名称符号候補40から文字が入力されたことがユーザに明示される。
【0072】
図4の画面遷移に示すように、(2)の画面のように文字を含む一文が確定すると、(3)の画面のように自動的に名称符号候補40が表示され、(3)の画面においてユーザがエンタキーを押下すると、符号「100」に対応する名称「制御装置」が挿入される。そして、(4)の画面のように、自動的に名称符号候補40が表示され、ユーザがエンタキーを押下すると、(5)の画面のように、符号文字「101」に対応する名称文字「選択部」が挿入される。すなわち、
図4の画面遷移に示す例では、文字の入力が確定すると、ユーザが2回、エンタキーを連続して押下するだけで、符号文字に対応する名称文字を入力することができる。
【0073】
また、
図4の説明では、(3)および(4)において名称符号候補40を表示させたが、これに限らず、名称符号候補40を表示させずに、符号文字に対応する名称文字を自動的に挿入させてもよい。すなわち、(2)において文字が確定すると、(5)に画面に遷移してもよい。これにより、文字の入力が確定すると、ユーザが何らの操作を行わなくても、符号文字に対応する名称文字を挿入させることができる。
【0074】
また、名称⇔符号挿入が完了すると、直ぐにユーザから文字の入力を受け付けることができる。したがって、名称⇔符号挿入を行ったとしても、ユーザによる文字の入力を行えない期間を最小限に抑えることができる。
【0075】
なお、符号文字「100」に対応付けられる名称文字が記憶されていない場合がある。この場合、(5)において、「100は、選択部101を備える。」となる。すなわち、ユーザが符号を間違えて入力した場合には、名称文字が挿入されないこととなる。このような場合に鑑み、名称文字が対応付けられていない符号文字「100」については、表示態様を黄色のマーカとするなど、異なる表示態様としてもよい。これにより、ユーザに注意や再入力を促すことができる。
【0076】
(画面遷移例2)
次に、
図5を用いて、ユーザが名称文字を含む一文を入力したことにより、名称→符号挿入の画面遷移の一例について説明する。なお、以下の説明では、
図4において説明した内容と同様の内容については、説明を省略する。
【0077】
図5は、ユーザが名称文字を含む一文を入力した後に行われる、名称→符号挿入の画面遷移の一例を示す説明図である。
図5において(1)は、ユーザが名称文字を含む一文を入力した後の、文字変換される前の画面を示す。具体的には、(1)は、ユーザが名称文字を含む一文を入力して、スペースキーを1回押下したことにより、変換候補30が表示された画面を示す。なお、(1)には、ユーザが「せいぎょそうちは、せんたくぶをそなえる。」を入力したことを示している。(1)において、ユーザが変換候補30に表示される「1」を選択すると、(2)に示す画面に遷移する。
【0078】
(2)は、文字変換ソフトによって文字の入力が確定した画面を示す。具体的には、(2)は、「制御装置は、選択部を備える。」の文字の入力が確定した画面を示す。なお、(1)では、文字変換ソフトの予測変換機能によって、ユーザが「制御装置は、選択部を備える。」を全て入力しなくても、(2)に示す文字の入力を確定させてもよい。
【0079】
文字の入力が確定すると、(3)に示すように、名称符号候補40が表示される。(3)では、入力が確定した「制御装置は、選択部を備える。」のうち、「制御装置」の名称文字と、当該名称文字に対応付けられている符号文字とを示す名称符号候補40が表示されている。(3)において、ユーザが名称符号候補40に表示される「1.制御装置100」を選択すると、(4)に示す画面に遷移する。
【0080】
(4)は、「制御装置」の入力の確定に対応して「100」が挿入されたことを示す。(4)の画面において、「制御装置100」は、通常とは異なる表示態様(例えば太字)で表示されており、名称符号候補40から挿入されたことがユーザに明示される。また、(4)には、「選択部」の名称文字と、当該名称文字に対応付けられている符号文字とを示す名称符号候補40が表示されている。
【0081】
(4)において、ユーザが名称符号候補40に表示される「1.選択部101」を選択すると、(5)に示す画面に遷移する。(5)は、「選択部」の入力の確定に対応して「選択部101」が挿入された画面を示す。また、(5)の画面において、「選択部101」は、通常とは異なる表示態様(例えば太字)でされており、名称符号候補40から入力されたことがユーザに明示される。なお、「制御装置100」と「選択部101」との表示態様は、それぞれ異なる表示態様であってもよい。
【0082】
図5の画面遷移に示すように、(2)の画面のように名称を含む一文が確定すると、(3)の画面のように自動的に名称符号候補40が表示され、(3)の画面においてユーザがエンタキーを押下すると、名称「制御装置」に対応する符号「100」が挿入される。そして、(4)の画面のように、自動的に名称符号候補40が表示され、ユーザがエンタキーを押下すると、(5)の画面のように、名称文字「選択部」に対応する符号文字「101」が挿入される。すなわち、
図5の画面遷移に示す例では、文字の入力が確定すると、ユーザが2回連続して、エンタキーを押下するだけで、名称文字に対応する符号文字を挿入することができる。
【0083】
(画面遷移例3)
次に、
図6を用いて、入力された文字が分断して文字変換された場合の、名称⇔符号入力の画面遷移の一例について説明する。なお、
図6では、符号→名称挿入について説明するが、名称→符号挿入についても同様であり、これについては説明を省略する。また、
図6以外の以下の他の説明においても、名称⇔符号挿入の説明として、主に、符号→名称挿入について説明するが、名称→符号挿入についても同様である。
【0084】
図6は、入力された文字が分断して文字変換された場合の、符号→名称挿入の画面遷移の一例を示す説明図である。
図6において(1)は、ユーザが符号文字を含む一文を入力した後の、文字変換される前の画面を示す。具体的には、(1)は、ユーザが「せいぎょそうちは、せんたくぶをそなえる。」を入力したことを示している。(1)において、ユーザがスペースキーを押下すると、(2)に示す画面に遷移する。
【0085】
(2)は、入力された文字のうち「100は」についての変換候補30が表示された画面を示す。(2)において、ユーザが変換候補30に表示される「1」を選択すると、「100は」の次に入力されている「、」についての変換候補30が表示される。さらに、ユーザがこの「、」についての変換候補30の中から一つを選択すると、(3)に示す画面に遷移する。
【0086】
(3)は、入力された文字のうち「101を」についての変換候補30が表示された画面を示す。(3)において、ユーザが変換候補30に表示される「1」を選択すると、(4)に示す画面に遷移する。
【0087】
(4)は、入力された文字のうち「そなえる。」についての変換候補30が表示された画面を示す。(4)において、ユーザが変換候補30に表示される「1」を選択すると、(5)に示す画面に遷移する。
【0088】
(5)は、文字の入力が確定した画面を示す。具体的には、(5)は、「100は、101を備える。」の文字の入力が確定した画面を示す。文字の入力が確定すると、
図6の(6)〜(8)に示すように、名称符号候補40が表示されて、符号文字に対応する名称文字が挿入される。なお、
図6の(6)〜(8)の画面の遷移は、
図5の(3)〜(5)に示した画面の遷移と同様である。
【0089】
なお、
図6の説明では、符号文字を含む一文の全ての文字が確定した後に、符号文字に対応する名称文字を挿入することとしたが、これに限らない。例えば、入力された文字のうち一部(例えば、「100は」)が確定したタイミングで、符号文字「100」に対応付けられている名称文字を挿入可能してもよい。すなわち、文字変換ソフトによる文字の入力が全て確定する前に、符号→名称挿入を行ってもよい。
【0090】
(画面遷移例4)
図7は、符号文字ごとに入力が確定された後に行われる、符号→名称挿入の画面遷移の一例を示す説明図である。
図7において、(1)は、ユーザが符号文字を入力した後の、文字変換される前の画面を示す。具体的には、(1)は、ユーザが符号を入力して、スペースキーを1回押下したことにより、変換候補30が表示された画面を示す。(1)において、ユーザが変換候補30に表示される「1」を選択すると、(2)に示す画面に遷移する。
【0091】
(2)は、文字の入力が確定した画面を示す。具体的には、(2)は、「100」の文字の入力が確定した画面を示す。文字の入力が確定すると、(3)に示すように、名称符号候補40が表示される。(3)において、ユーザが名称符号候補40に表示される「1.制御装置100」を選択すると、(4)に示す画面に遷移する。
【0092】
(4)は、「100」の入力の確定に対応して「制御装置」が挿入されたことを示す。さらに、この後、ユーザが「101」を入力したとすると、(5)に示すように、変換候補30が表示される。(5)において、ユーザが変換候補30に表示される「1」を選択すると、(6)に示す画面に遷移する。
【0093】
(6)は、文字の入力が確定した画面を示す。具体的には、(6)は、「101」の文字の入力が確定した画面を示す。文字の入力が確定すると、(7)に示すように、名称符号候補40が表示される。(7)において、ユーザが名称符号候補40に表示される「1.選択部101」を選択すると、(8)に示す画面に遷移する。(8)は、「101」の入力の確定に対応して「選択部」が挿入されたことを示す。
【0094】
図7に示したように、ユーザが符号文字ごとに入力を確定させたとしても、符号文字の入力が確定する都度、確定した符号文字に対応する名称文字を挿入することができる。
【0095】
(画面遷移例5)
図8は、符号文字として記憶されている数字を、単なる数字として入力する場合の画面遷移の一例を示す説明図である。
図8に示す(1)〜(3)は、
図7に示した(1)〜(3)と同様であるため、説明を省略する。(3)の名称符号候補40に表示される「2.なし」が選択されると、(4)に示す画面に遷移する。なお、(3)では、「2.なし」を選択しなくても、すなわち、例えば、スペースキーを1回、エンタキーを1回の複数の操作を行わなくても、所定のキー(例えば、エスケープキー)を1回操作するだけで、「2.なし」の選択を受け付けてもよい。
【0096】
(4)は、「100」の文字に対して、名称文字が入力されていない画面を示す。さらに、この後、ユーザが「100」に後続して、「kg」の文字を入力したとすると、(5)に示すように、変換候補30が表示される。(5)において、ユーザが変換候補30に表示される「1.kg」を選択すると、(6)に示す画面に遷移し、「kg」の文字の入力が確定する。
図8に示したように、入力支援装置1は、名称符号DBに記憶されている符号についても、単なる数字として確定させることができる。なお、「100kg」の「100」は、単なる数字と認識されたため、「100」や「kg」が名称符号DBに記憶されることはない。
【0097】
(画面遷移例6)
次に、
図9を用いて、同一の名称文字に別の符号文字を記憶させる場合の画面遷移の一例について説明する。なお、以下では、「制御装置100」が既に記憶されているものの、「制御装置200」を新たに記憶させる場合について説明する。
【0098】
図9は、同一の名称文字に別の符号文字を記憶させる場合の画面遷移の一例について説明図である。
図9において、(1)は、ユーザが文字を入力した後の、文字変換される前の画面を示す。具体的には、(1)は、ユーザが「せいぎょそうち」の文字を入力して、スペースキーを1回押下したことにより、変換候補30が表示された画面を示す。(1)において、ユーザが変換候補30に表示される「1」を選択すると、(2)に示す画面に遷移する。
【0099】
(2)は、文字が確定した画面を示す。具体的には、(2)は、「制御装置」の文字が確定した画面を示す。文字が確定すると、(3)に示すように、名称符号候補40が表示される。(3)において、名称符号候補40に表示される、名称文字を入力させない「2」が選択されると、(4)に示す画面に遷移する。
【0100】
(4)は、「制御装置」の名称文字に対して、符号文字が入力されていない画面を示す。さらに、この後、ユーザが「制御装置」に後続して、「200」の文字を入力したとすると、(5)に示すように、変換候補30が表示される。(5)において、ユーザが変換候補30に表示される「1」を選択すると、(6)に示すように、「制御装置200」の文字の入力が確定する。ここで、名称符号DBには「制御装置」の名称文字に対応して、「100」の符号文字が記憶されているものの、「200」の符号文字は記憶されていない。
【0101】
そこで、(7)では、警告画像60が表示されている。警告画像60は、符号の入力ミスの可能性があることを通知する画像であるとともに、「制御装置200」を新たに名称符号DBに記憶させるか否かの選択を受け付ける画像である。(7)において、警告画像60に表示される「1.はい」が選択されると、(8)に示す画面に遷移する。
【0102】
(8)には、通知画像61が表示されている。通知画像61は、「制御装置200」を新たに記憶した旨を通知するとともに、「制御装置100」を「制御装置200」に置換するか否かの選択を受け付ける画面を示す。(8)において、通知画像61に表示される「1.はい」が選択されると、文書ファイルに記載されている「制御装置100」が全て「制御装置200」に置換される。また、名称符号DBに記憶されている、「制御装置」の名称文字に対応付けられる「100」の符号文字が「200」に書き換えられる。なお、符号文字の書き換えに限らず、相互に対応付けられている「制御装置」の名称文字と「100」の符号文字とを全て削除し、新たに「制御装置」の名称文字と「200」の符号文字とを記憶することとしてもよい。
【0103】
なお、一の名称文字に複数の符号文字が対応することは起こり得るが、一の符号文字に複数の名称文字が対応することはほとんどない。例えば、「制御装置100」と、「パネル100」とが同じ文書ファイルにおいて入力された場合は、入力ミスの可能性が高い。このため、一の符号文字に複数の名称文字が対応して記憶された場合には、これらの文字を、入力ミスの可能性があることを示唆する特殊な表示態様としてもよい。
【0104】
(入力支援装置1が行う入力支援処理の一例)
図10は、入力支援装置1が行う入力支援処理の一例を示すフローチャートである。なお、
図10では、符号→名称挿入の場合の処理について説明する。
図10において、入力支援装置1は、文字挿入を行う設定(名称⇔符号挿入機能のON設定)であるか否かを判定する(ステップS101)。文字挿入を行う設定ではない場合(ステップS101:NO)、入力支援装置1は、一連の処理を終了する。一方、文字挿入を行う設定である場合(ステップS101:YES)、文字の入力を受け付けたか否かを判定する(ステップS102)。
【0105】
文字の入力を受け付けない場合(ステップS102:NO)、入力支援装置1は、ステップS101に戻る。文字の入力を受け付けた場合(ステップS102:YES)、入力支援装置1は、文字変換ソフトによって文字の入力が確定されたか否かを判定する(ステップS103)。入力支援装置1は、文字の入力が確定されるまで待機する(ステップS103:NO)。
【0106】
入力支援装置1は、文字の入力が確定されると(ステップS103:YES)、ステップS102において文字の入力が開始された入力開始位置を走査開始位置に設定する(ステップS104)。なお、入力支援装置1は、入力が開始された位置を記憶しておくことにより、入力開始位置を特定する。ただし、これに限らず、入力支援装置1は、次の入力開始位置が特定されるまで、入力が確定された文字に属性を付与しておき、次の入力が開始されると、当該属性が付与された文字の直後を入力開始位置として特定してもよい。
【0107】
そして、入力支援装置1は、走査開始位置から入力終了位置方向に符号文字を検索する(ステップS105)。次に、入力支援装置1は、検索した文字の中に符号文字があるか否かを判定する(ステップS106)。検索した文字の中に符号文字がない場合(ステップS106:NO)、入力支援装置1は、ステップS101に戻る。一方、検索した文字の中に符号文字がある場合(ステップS106:YES)、入力支援装置1は、名称符号DB(図
3参照)を参照し、当該符号文字と対応付けられている名称文字があるか否かを判定する(ステップS107)。
【0108】
名称符号DBに、当該符号文字と対応付けられている名称文字がない場合(ステップS107:NO)、入力支援装置1は、当該符号文字が名称文字に後続するか否かを判定する(ステップS108)。ステップS108では、例えば、符号文字が漢字やカタカナに後続するかを判定する。当該符号文字が名称文字に後続しない場合(ステップS108:NO)、すなわち、単なる数字の入力であると認められる場合、入力支援装置1は、ステップS105に戻る。一方、当該符号文字が名称文字に後続する場合(ステップS108:YES)、すなわち、「制御装置100」といった文字の入力が確定されている場合、入力支援装置1は、当該名称文字に他の符号文字が対応付けられているか否かを判定する(ステップS109)。
【0109】
当該名称文字に他の符号文字が対応付けられていない場合(ステップS109:NO)、すなわち、例えば、文書ファイルにおいて、初めて「制御装置100」が入力された場合、入力支援装置1は、ステップS112へ移行する。一方、当該名称文字に他の符号文字が対応付けられている場合(ステップS109:YES)、すなわち、例えば、「制御装置100」が記憶されているにもかかわらず、「制御装置200」の入力が新たにあった場合、入力支援装置1は、警告表示を行う(ステップS110)。
【0110】
ここで、「制御装置100」が記憶されているにもかかわらず、「制御装置200」の入力があったと判定するに至るまでのステップについて説明する。「制御装置200」の入力が確定すると、最初の走査によって「制御装置200」のうち「制御装置」の名称文字に対して既に記憶されている符号文字「100」が挿入可能となるものの(例えば、名称→符号挿入におけるステップS114相当)、ユーザの選択により「100」が選択されず(後述するステップS114:NO)、次の走査によって(ステップS105からの処理)、ステップS109まで進むことにより、「200」の符号文字の入力があったと判定することができる。
【0111】
そして、入力支援装置1は、入力された符号文字(異なる符号文字)を記憶させる旨の選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS111)。入力された符号文字を記憶させる旨の選択を受け付けない場合(ステップS111:NO)、入力支援装置1は、ステップS105に戻る。一方、入力された符号文字を記憶させる旨の選択を受け付けた場合(ステップS111:YES)、入力支援装置1は、入力された符号文字と名称文字とを名称符号DBに対応付けて記憶させ(ステップS112)、ステップS105に戻る。なお、この場合、既に記載されている名称符号DBに記憶されている符号文字を、入力された符号文字に一括変換させることも可能である。
【0112】
ステップS107において、名称符号DBに、当該符号文字と対応付けられている名称文字がある場合(ステップS107:YES)、名称符号候補40(図
4参照)として、当該符号文字に対応付けられている名称文字を表示する(ステップS113)。そして、入力支援装置1は、名称符号候補40の中から、名称文字の選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS114)。名称文字の選択を受け付けない場合(ステップS114:NO)、すなわち、名称符号候補40のうち「なし」の選択を受け付けた場合、入力支援装置1は、ステップS116に進む。
【0113】
一方、名称文字の選択を受け付けた場合(ステップS114:YES)、入力支援装置1は、符号文字の前に名称文字を挿入(入力)する(ステップS115)。そして、入力支援装置1は、今回の対象の符号文字の次の文字を走査開始位置に設定し(ステップS116)、ステップS105に戻る。
【0114】
以上説明したように、上述した実施の形態では、入力が確定した文字の中から、所定のタイミングで検出した検出対象文字(名称文字または符号文字)に対応する他方の文字を、名称符号DBから抽出して検出対象文字に応じた位置に挿入し、その後にユーザからの入力を受け付けることとした。これにより、ユーザが文書を作成している状況下で、文字の入力が確定した符号文字(または名称文字)に、名称文字(または符号文字)を挿入することができる。また、文字変換ソフトによる変換動作が阻害されることなく、文字変換後に符号文字または名称文字を容易に挿入することができる。例えば、文字変換ソフトによって、以前に間違った文字の入力があり、次回の変換以降に、その都度、間違った文字の予測変換候補が出てしまっても、ユーザは、符号文字等については予測変換を気にせず(無視して)、文字を確定させることができる。したがって、入力支援装置1によれば、文書の作成におけるユーザの負担を軽減することができる。また、名称文字や符号文字の入力ミスを抑えることができる。
【0115】
本実施形態では、特殊な文字変換ソフトやワープロソフトをインストールしなくても、市場に流通する文字変換ソフトやワープロソフトを用いて、名称⇔符号挿入を行うことができる。これにより、例えば、顧客と文書ファイルをやり取りし、顧客が文書ファイルに添削等を加えることができ、利便性を損なうことを抑制することができる。
【0116】
また、本実施形態において、入力支援装置1は、文字の入力が確定されたタイミングで(例えばエンタキーが押下されたタイミングで)、文字の変換が開始された入力開始位置から、当該文字の入力が確定された入力終了位置までの範囲のうち、検出対象文字を検出(名称文字または符号文字)するようにした。これにより、入力が確定した文字に対して即座に、名称文字(または符号文字)を挿入することができる。また、単語の入力が確定したタイミングなど、短い範囲内で、名称⇔符号挿入を行うことができるため、ユーザは、挿入された名称文字等を容易に確認することができる。これにより、名称⇔符号挿入における挿入ミスを抑え、文書の作成におけるユーザの負担を軽減することができる。
【0117】
また、本実施形態において、入力支援装置1は、ユーザの選択に応じて他方の文字(名称文字または符号文字)を挿入することとした。したがって、ユーザに確認させながら、名称文字または符号文字を挿入させることができる。これにより、名称⇔符号挿入における挿入ミスを抑え、文書の作成におけるユーザの負担を軽減することができる。
【0118】
また、本実施形態において、入力支援装置1は、文字の挿入を行う選択と、文字の挿入を行わない選択とを受付可能にしたため、ユーザの選択に応じて、文字の挿入を行わないようにすることができる。例えば、符号に用いられている符号文字を単なる数字として入力することができ、また、符号文字を挿入せずに名称文字のみを入力することができる。したがって、入力支援装置1の利便性を向上させることができる。
【0119】
また、本実施形態において、入力支援装置1は、確定された名称文字と符号文字とのうちのいずれもが、名称符号DBに記憶されていない場合に、当該名称文字と当該符号文字とを対応付けて名称符号DBに記憶させることとした。具体的は、初めて登場した、符号文字付きの名称文字を、新たに記憶させることとした。これにより、以降に行われる名称⇔符号挿入において、記憶した各文字を挿入することが可能になる。
【0120】
また、本実施形態において、入力支援装置1は、確定された名称文字と符号文字とのうちの一方の文字が名称符号DBに記憶されており、且つ他方の文字が名称符号DBに記憶されていない場合、警告を行うこととした。これにより、同一文書内で、誤って、「制御装置100」と「制御装置200」とが記憶されたり、「制御装置100」と「パネル100」とが記憶されたりすることを抑えることができる。したがって、名称⇔符号挿入おいて、ユーザが意図しない文字が挿入されることを抑えることができる。
【0121】
また、本実施形態において、入力支援装置1は、入力された文字の一方が名称符号DBの文字と重複する場合に(例えば、「制御装置100」が記憶されているにもかかわらず、「制御装置200」が入力された場合に)、ユーザの選択により、当該名称文字と当該符号文字とを対応付けて名称符号DBに別途記憶させることとした。したがって、同一の名称文字に対して、複数の符号文字を対応付けて記憶させることができる。これにより、以降に行われる名称⇔符号挿入において、複数の符号文字を名称符号候補に表示することができるとともに、ユーザの選択に応じていずれかの符号文字を挿入することが可能になる。したがって、名称⇔符号挿入の利便性を向上させることができる。
【0122】
また、本実施形態において、入力支援装置1は、入力された文字の一方が名称符号DBの文字と重複する場合に(例えば、「制御装置100」が記憶されているにもかかわらず、「制御装置200」が入力された場合に)、ユーザの選択により、名称符号DBに記憶される他方の文字を(例えば「100」を)、ユーザから受け付けた文字に変更可能にした。これにより、名称符号DBに記憶されている名称文字(または符号文字)とは異なる名称文字(または符号文字)が入力された場合でも、ユーザが所望する名称文字(または符号文字)に変更することができる。したがって、名称⇔符号挿入の利便性を向上させることができる。
【0123】
また、本実施形態において、入力支援装置1は、ユーザの選択により、名称⇔符号挿入の機能についてON/OFFの切り替え設定を行うようにした。これにより、ユーザにとって必要のある場合に、当該機能を利用することができる。したがって、名称⇔符号挿入の利便性を向上させることができる。
【0124】
また、本実施形態において、入力支援装置1は、形態素解析を用いなくても、簡単な構成で名称⇔符号挿入の機能を実現することができる。したがって、入力支援装置1によれば、名称⇔符号挿入の処理に係る負荷を抑えることができ、また、迅速な処理を行うことができる。また、名称⇔符号挿入の処理によって、ユーザによる文字の入力が行えない期間を最小限に抑えることができる。
【0125】
(変形例1)
次に、本実施形態の変形例1について説明する。上述した実施の形態では、文字の入力が確定されたタイミングで、名称⇔符号挿入を行う構成について説明した。変形例1では、例えば、文章を区切る区切り記号の入力が確定されたタイミングで、名称⇔符号挿入を行う構成について説明する。なお、変形例1では、名称⇔符号挿入の一例として、符号→名称挿入について説明する。
【0126】
変形例1に係る検出部201(
図2参照)は、前回の区切り記号の入力が確定された位置に対応する位置(以下「前回入力位置」と称する。)から、今回の区切り記号の入力が確定された位置までの範囲のうち、検出対象文字を検出する。区切り記号は、例えば、日本語の場合、句読点である。区切り記号は、句点のみとしてもよいし、読点のみとしてもよい。また、区切り記号は、例えば、英文の場合には、カンマ、ピリオド、コロン、セミコロンなどが挙げられ、また、中文の場合には、「、」、「。」、「,」などが挙げられる。
【0127】
前回入力位置は、例えば、前回の区切り記号が入力された位置を基準にして、次の文字の入力が開始された位置である。但し、前回入力位置は、前回の区切り記号が入力された位置であってもよい。例えば、入力支援装置1は、区切り記号の入力が確定された前回の位置をその都度記憶しておく。検出部201は、記憶された前回の位置を参照して、検出対象文字を検出する。
【0128】
また、検出部201は、前回の区切り記号が入力された位置に対応する位置から、今回の区切り記号が入力された位置までの範囲のうち、所定の品詞を検出する。所定の品詞は、例えば、名詞や動詞であり、特に、名詞の中でも主語である。具体的には、検出部201は、『名詞+「は、」』といった所定の文字を検出する。警告部208は、検出部201によって所定の品詞が検出されない場合に、警告する。具体的には、警告部208は、主語が抜けている場合や、動詞が抜けている場合に、警告する。
【0129】
(変形例1の画面遷移例)
次に、
図11を用いて、変形例1の画面遷移例について説明する。
図11では、句読点の入力が確定した後に行われる、符号→名称挿入の画面遷移の一例について説明する。
図11は、変形例1の画面遷移例を示す説明図である。
図11において、(1)は、ユーザが符号を入力した後の、文字変換される前の画面を示す。具体的には、(1)は、ユーザが符号を入力して、スペースキーを1回押下したことにより、変換候補30が表示された画面を示す。(1)において、ユーザが変換候補30に表示される「1」を選択すると、(2)に示す画面に遷移する。
【0130】
(2)は、文字が確定した画面を示す。なお、(2)の時点においては、句読点が入力されていない。この後、ユーザが「100」に後続して「は、」を入力したとすると、(3)に示すように、変換候補30が表示される。(3)において、ユーザが変換候補30に表示される「1」を選択すると、(4)に示すように、読点を含む文字の入力が確定する。読点の入力が確定すると、前回の他の句読点から、今回の句読点までの範囲内で検出対象文字の検出が行われる。これにより、検出対象文字として「100」の符号文字が検出され、これに対応付けられている「制御装置」の名称文字が抽出されることによって、(5)に示すように、名称符号候補40が表示される。(5)において、ユーザが名称符号候補40に表示される「1.制御装置100」を選択すると、(6)に示すように、「100」の入力の確定に対応して「制御装置」が挿入される。この後、ユーザが符号「101」の入力を確定させ、さらに、「そなえる。」を入力したとすると、(7)に示すように、変換候補30が表示される。(7)において、ユーザが変換候補30に表示される「1」を選択すると、(8)に示す画面に遷移する。
【0131】
(8)は、句点を含む文字の入力が確定した画面を示す。句点の入力が確定すると、前回の他の句読点から、今回の句読点までの範囲内で検出対象文字の検出が行われる。これにより、検出対象文字として「101」の符号文字が検出され、これに対応付けられている「選択部」の名称文字が抽出されることによって、(9)に示すように、名称符号候補40が表示される。(9)において、ユーザが名称符号候補40に表示される「1.選択部101」を選択すると、(10)に示すように、「101」の入力の確定に対応して「選択部」が挿入される。
【0132】
図11では、句点または読点の入力に応じて、名称⇔符号挿入を行うこととしたが、句点のみの入力に応じて、名称⇔符号挿入を行ってもよい。すなわち、一文が完成することに応じて、名称⇔符号挿入を行ってもよい。この場合、句点の入力が確定しなければ、名称⇔符号挿入が行われないため、名称⇔符号挿入が行われないときには、句点が入力されていないことをユーザは容易に把握することができる。すなわち、句点抜けを抑制することができる。また、この場合、当該一文について、例えば、文字数をチェックしたりしてもよい。具体的には、当該一文の文字数が所定数以内であるか否かをチェックし、所定数を超えている場合には警告を行ってもよい。
【0133】
また、読点のみの入力に応じて、名称⇔符号挿入を行ってもよい。すなわち、一文の作成途中で、符号→名称挿入を行ってもよい。これにより、例えば、長い文を入力したときに、名称⇔符号挿入が行われないときには、読点が入力されていないことをユーザは容易に把握することができる。すなわち、読点の入力がないことをユーザに気付かせることができ、読点抜けを抑制することができる。
【0134】
図11に示したように、変形例1によれば、上述した実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、変形例1によれば、句点や読点ごとに、名称⇔符号挿入を行うため、ユーザが文章を作成する際に、一区切りつくタイミングで、名称文字の入力を行うことができる。したがって、テンポよく文字を入力して文書を作成するユーザの文字の入力を妨げずに、名称文字(または符号文字)の挿入を行うことができる。
【0135】
(名称⇔符号挿入を行う他のタイミングの一例)
上述した変形例1では、名称⇔符号挿入を行うタイミングを、区切り記号の入力が確定されたタイミングとしたが、これに限らず、改行が行われたタイミングとしてもよい。この場合、検出部201(
図2参照)は、前回の改行が行われた位置から、今回の改行が行われた位置までの範囲のうち、検出対象文字を検出すればよい。このようなタイミングとしたとしても、テンポよく文字を入力して文書を作成するユーザの文字の入力を妨げずに、名称文字(または符号文字)の挿入を行うことができる。
【0136】
また、名称⇔符号挿入を行うタイミングを、所定の操作部が操作されたタイミングとしてもよい。所定の操作部は、例えば、F9キーなどの特定のキーとしてもよいし、シフトキー+エンタキーなど組合せとしてもよい。この場合、検出部201(
図2参照)は、前回の所定の操作部が操作された際のカーソルの位置から、今回、所定の操作部が操作された際のカーソルの位置までの範囲のうち、検出対象文字を検出すればよい。このようなタイミングとすることにより、ユーザが所望するタイミングで、名称⇔符号挿入を行うことができる。
【0137】
また、名称⇔符号挿入を行うタイミングを、所定のキーワードを含む文字の入力が確定されたタイミングとしてもよい。所定のキーワードは、例えば、文書の末尾周辺に記載される項目である。例えば、所定のキーワードは、「むすび」や「結論」などの項目であり、特許明細書であれば、「産業上の利用可能性」や「符号の説明」などの項目である。所定キーワードを含む文字は、所定のキーワードに付される括弧や、所定のキーワードの前に入力される項目立ての数字などを含む。
【0138】
この場合、検出部201(
図2参照)は、文書全体において文字が入力された開始位置から、または、開始を示すキーワードとしてあらかじめ設定された文字列から、所定のキーワードを含む文字の入力が確定された位置までの範囲のうち、検出対象文字を検出すればよい。開始を示すキーワードは、例えば、文書全体の見出しを示す文字などである。このようなタイミングとすることにより、文書が概ね完成するタイミングで、名称⇔符号挿入を行うことができる。
【0139】
また、名称⇔符号挿入を行うタイミングは、ユーザの選択に応じたタイミングとしてもよい。すなわち、ユーザが、上述した複数のタイミングのうち、ユーザが設定した一のタイミングで名称⇔符号挿入を行うようにしてもよい。
【0140】
(変形例2)
次に、本実施形態の変形例2について説明する。上述した実施の形態では、名称符号DBが、「名称文字」と、「符号文字」との項目を含む構成について説明した。変形例2では、名称符号DBが、「名称文字」と、「符号文字」との項目に加え、「属性」の項目を含む構成について説明する。すなわち、記憶制御部207(
図2参照)が、記憶部202に当該名称文字と当該符号文字とを対応付けて別途記憶させる際に、属性を付与して記憶させることについて説明する。
【0141】
図12は、本実施形態の変形例2に係る名称符号DBの一例を示す説明図である。
図12において、「属性」は、文書内における特定の範囲を示し、具体的には、見出しや表題によって表される範囲を示す。より具体的には、「属性」は、例えば、「部」、「章」、「節」、「項」などの各項目によって表される範囲を示し、また、特許明細書であれば、「実施の形態1」、「実施の形態2」、「変形例1」などの各項目によって表される範囲を示す。
【0142】
図12において、「属性」は、「1」または「2」を示す。「属性」の「1」は、例えば、文書内における「第1章」や「実施の形態1」などの項目よって表される範囲を示す。「属性」の「2」は、例えば、文書内における「第2章」や「実施の形態2」などの項目よって表される範囲を示す。例えば、入力支援装置1は、「章」や「実施の形態」といった特定の文字が、特定の大きさや墨付括弧が付されるといった特定の書式によって入力されると、特定の文字が示す範囲を属性として認識する。また、例えば、特許明細書におけるPCT(Patent Cooperation Treaty)出願の場合、入力支援装置1は、「実施の形態」等の項目を示す文字が、PCT出願に応じた括弧が付されて入力されると、当該項目が示す範囲を属性として認識する。
【0143】
「属性」が示す範囲内では、「属性」に対応する名称文字および符号文字を用いた、名称⇔符号挿入が行われる。すなわち、
図12に示す例では、名称⇔符号挿入において、属性「1」が示す範囲では「制御装置100」に対応する文字が挿入され、属性「2」が示す範囲では、「制御装置200」に対応する文字が挿入される。
【0144】
また、「属性」が示す範囲は、ユーザが選択可能であってもよい。例えば、ユーザがマウス17によりドラッグすることによって指定した範囲としてもよい。具体的には、「実施の形態1」と、「実施の形態2」とにおいて異なる符号を使用した場合、「実施の形態2」の範囲をユーザが指定してもよい。
【0145】
変形例2によれば、属性に応じた名称⇔符号挿入を行うことができる。したがって、「章」や「節」や「実施の形態」などに応じて符号が異なる場合でも、ユーザが所望する文字を挿入することができるため、文書の作成におけるユーザの負担を軽減することができ。
【0146】
(変形例3)
次に、本実施形態の変形例3について説明する。上述した実施の形態では、新たに入力が確定された名称文字と符号文字とを、そのまま対応付けて名称符号DBに記憶させる構成について説明した。変形例3では、実施の形態に加えて、新たな名称文字と符号文字との入力が確定すると、符号文字に括弧を付し、括弧を付した符号文字と、名称文字とを対応付けて名称符号DBに記憶させる構成について説明する。
【0147】
変形例3に係る記憶制御部207(
図2参照)は、ユーザによって入力されて確定された名称文字と符号文字とのうちの符号文字が、記憶部202に記憶されていない場合に、当該符号文字に特定の記号を付し、当該名称文字と、特定の記号を付した当該符号文字とを対応付けて記憶部202に記憶させる。特定の記号は、符号文字を区別して表示可能な記号であり、例えば、括弧である。
【0148】
一例を挙げると、記憶制御部207は、新たに「制御装置100」という文字の入力が確定した場合に、符号文字の「100」については、そのままの「100」の符号文字と、括弧を付した「(100)」の符号文字とを、それぞれ「制御装置」に対応付けて記憶させる。これにより、新たに「制御装置100」の文字の入力が確定することにより、名称⇔符号挿入において、「制御装置100」および「制御装置(100)」に対応する文字を挿入することが可能になる。
【0149】
なお、反対に、入力支援装置1は、新たに「制御装置(100)」が入力された際に、「制御装置100」を記憶させるようにしてもよい。具体的に説明すると、入力支援装置1は、文字変換ソフトによって「制御装置(100)」という文字の入力が確定された場合、「制御装置(100)」に応じた内容が記憶部202に記憶されているか否かを判定する。「制御装置100」が記憶部202に記憶されていない場合、すなわち、新たに「制御装置(100)」という文字の入力が確定した場合、入力された「(100)」の符号文字については、そのままの「(100)」の符号文字と、括弧を外した「100」の符号文字とを、それぞれ「制御装置」に対応付けて記憶させる。これにより、新たに「制御装置(100)」の文字の入力が確定することにより、以降に行われる名称⇔符号挿入において、「制御装置100」および「制御装置(100)」を挿入することが可能になる。
【0150】
なお、符号文字に括弧を付与することは、ユーザの選択による設定に応じて行われてもよい。すなわち、ユーザが、符号文字に括弧を付す設定とした場合に、符号文字に括弧を付すようにしてもよい。
【0151】
(変形例3の画面遷移例)
次に、
図13を用いて、変形例3の画面遷移例について説明する。
図13では、符号→名称挿入において符号に括弧を付す場合の画面遷移の一例について説明する。
図13は、変形例3の画面遷移例を示す説明図である。
図13に示す(1)、(2)は、
図7に示した(1)、(2)と同様であるため、説明を省略する。
図13の(3)において、名称符号候補40の「2.制御装置(100)」は、符号文字に括弧が付されている。(3)において、ユーザが名称符号候補40に表示される「2.制御装置(100)」を選択すると、(4)に示す画面に遷移する。(4)は、「100」の入力の確定に対応して「制御装置(100)」が入力されたことを示す。この場合、入力が確定されている「100」の符号文字に差替えて、「(100)」の符号文字が挿入される。
【0152】
なお、(3)の名称符号候補40に表示される候補の順番は、優先順位に応じた順番である。優先順位は、ユーザが選択した履歴に応じて決定される。例えば、直近に選択されたものが最上位に決定されてもよいし、文書の作成中に最も多く挿入されたものが最上位に決定されてもよい。直近に選択されたものが最上位に決定されるものとすれば、
図13に示すように、「2.制御装置(100)」が選択されたとすると、次回に符号文字「100」の入力された際には、名称符号候補40において、「制御装置(100)」が最上位に表示されることとなる。また、他の符号文字が入力された場合も、名称符号候補40において、括弧付きの符号文字に対応する名称文字が上位に表示されるようにしてもよい。
【0153】
変形例3によれば、括弧を付した符号文字についても、名称⇔符号挿入を行うことができる。特に、括弧の種類によっては、文字変換ソフトによって入力を確定させる際に、変換候補の下位に表示されている場合にはスペースキーを複数回操作したり、別のキー(数字キー)を操作したりすることがあるため、煩わしいことがある。また、キーボードのキーの配置によっては、括弧を入力するためのキーがユーザにとって入力しにくい位置に配置されていることもあり、この場合には、入力ミスも生じ兼ねない。変形例3によれば、簡単な操作で括弧を付した符号文字を挿入することができるとともに、弧を付した符号文字を入力する際のユーザの負担を軽減することができる。
【0154】
(変形例4)
次に、本実施形態の変形例4について説明する。上述した実施の形態では、新たに入力が確定された名称文字と符号文字とを、そのまま対応付けて名称符号DBに記憶させる構成について説明した。変形例4では、実施の形態に加えて、ステップ番号(例えば「S11」など)については、新たに入力されると、ステップ番号に「1」を加算し、加算したステップ番号と、名称文字である「ステップ」とを対応付けて名称符号DBに記憶させる構成について説明する。
【0155】
変形例4に係る記憶制御部207(
図2参照)は、ユーザから受け付けて確定された特定の名称文字と符号文字とのうちの符号文字が、記憶部202に記憶されていない場合に、当該符号文字が示す数字に基づく他の数字の符号文字を生成し、生成した符号文字と当該特定の名称文字とを対応付けて記憶部202に記憶させる。特定の名称文字は、順次、数字が加算して説明が行われる名称文字であり、例えば、フローチャートの説明におけるステップ番号における「ステップ」や、工程の説明における「工程」や「手順」などの名称文字である。また、当該符号文字が示す数字に基づく他の数字の符号文字は、例えば、当該符号文字が示す数字に所定数を加算した数字の符号文字である。所定数は、例えば、「1」であるが、他の数字であってもよい。
【0156】
一例を挙げると、記憶制御部207は、新たに「ステップS11」という文字の入力が確定した場合に、符号文字の「S11」に「1」を加算した「S12」を生成し、「S12」と「ステップ」とを対応付けて記憶させる。これにより、新たに「ステップS11」の文字が入力されることにより、以降の名称⇔符号挿入において、「S12」を挿入することが可能になる。なお、記憶制御部207は、新たに入力された「S11」についても「ステップ」に対応付けて記憶させてもよい。
【0157】
また、記憶制御部207は、ユーザから受け付けて確定された特定の名称文字と符号文字とのうちの符号文字が、記憶部202に記憶されていない場合に、当該符号文字が示す数字に所定の文字を付し、所定の文字を付した符号文字と、特定の名称文字とを対応付けて記憶部202に記憶させる。所定の文字は、「:YES」や「:NO」である。
【0158】
一例を挙げると、記憶制御部207は、新たに「ステップS11」という文字の入力が確定した場合に、符号文字の「S11」に「:YES」を付した「S11:YES」や、符号文字の「S11」に「:NO」を付した「S11:NO」を、それぞれ、「ステップ」とを対応付けて記憶させる。これにより、新たに「ステップS11」の文字が入力されることにより、以降の名称⇔符号挿入において、「ステップS11:YES」や、「ステップS11:NO」を挿入することが可能になる。
【0159】
(変形例4に係るステップ番号の生成例について)
図14は、変形例4に係るステップ番号の生成例を示す説明図である。
図14において、(1)は、「ステップS11」の文字の入力が確定した場合を示す。また、名称符号DBには、「ステップS11」を構成する、名称文字の「ステップ」と、符号文字の「S11」とが、記憶されていないものとする。(1)に示すように、「ステップS11」の文字が入力(確定)されると、名称文字「ステップ」に対応して、符号文字「S12」、「S11:YES」、「S:NO」、「S11」が生成され、それぞれ名称符号DBに対応付けて記憶される。
【0160】
また、各符号文字には優先順位が設定される。優先順位は、次に、符号の挿入が予測される優先順に応じて設定される。例えば、文書において「ステップS11」の直前などの所定の位置に、「判定する」や「判断する」という文字が入力されている場合には、「ステップS11」が「判断する処理」を示すステップである可能性が高い。この場合、次に、符号の挿入が予測されるのは、「ステップS11:YES」や、「ステップS11:NO」であるため、これらを優先順位の上位に設定すればよい。また、これらのうちのどちらを上位に設定するかは、例えば、「ステップ」が入力された位置の直前などの所定の位置に、「しない場合や」、「しないと判断した場合」といった否定的な文字が入力されている場合には、「ステップS11:NO」を優先順位の上位に設定してもよい。逆に、肯定的な文字が入力されている場合には、「ステップS11:YES」を優先順位の上位に設定してもよい。これにより、ユーザが入力する内容を予測することができるため、文字の入力に要するユーザの操作数を減らすことができるとともに、符号文字や名称文字を円滑に挿入することができる。
【0161】
(2)は、名称符号DBに記憶されていない「ステップS12」の文字が新たに入力された場合を示す。この場合も(1)と同様に、入力支援装置1は、符号文字「S12」に「1」を加算した「S13」や、「S12」に所定の文字を付した「S12:YES」、「S12:NO」を生成し、生成した各符号文字と、名称文字「ステップ」とを対応付けて記憶させる。なお、例えば、新たに「ステップS950」が入力された場合には、入力支援装置1は、符号文字「S950」に「1」を加算した「S951」や、「S950」に所定の文字を付した「S950:YES」、「S950:NO」を生成し、生成した各符号文字と、名称文字「ステップ」とを対応付けて記憶させればよい。
【0162】
(ステップ番号に括弧を付す場合の生成
例)
ここで、ステップ番号についても、変形例3のように、符号文字に括弧を付す設定とすることも可能である。
図15は、ステップ番号に括弧を付す場合の生成例を示す説明図である。
図15に示すように、「ステップS11」の文字が新たに入力されると、入力支援装置1は、符号文字に「1」を加算して「S12」を生成するとともに、「S」12の直前に「ステップ」の文字を付して、さらに、全体に括弧を付す。そして、入力支援装置1は、全体に括弧を付した「(ステップS12)」の符号文字と、名称文字「ステップ」とを対応付けて記憶させる。これにより、以降に「ステップ」の文字の入力が確定すると、「(ステップS12)」の符号文字を挿入することが可能になる。なお、この場合、「ステップ」の名称文字に差替えて、「(ステップS12)」の符号文字を挿入すればよい。
【0163】
(変形例4に係る入力支援装置1が行う入力支援処理の一例)
図16は、変形例4に係る入力支援装置1が行う入力支援処理の一例を示すフローチャートである。
図16において、入力支援装置1は、名称文字および符号文字の入力が確定したか否かを判定する(ステップS201)。入力支援装置1は、名称文字および符号文字の入力が確定するまで待機する(ステップS201:NO)。入力支援装置1は、名称文字および符号文字の入力が確定すると(ステップS201:YES)、符号文字がステップ番号であるか否かを判定する(ステップS202)。
【0164】
符号文字がステップ番号である場合(ステップS202:YES)、入力支援装置1は、当該ステップ番号が名称符号DBに記憶されているか否かを判定する(ステップS203)。当該ステップ番号が名称符号DBに記憶されている場合(ステップS203:YES)、入力支援装置1は、そのまま一連の処理を終了する。当該ステップ番号が名称符号DBに記憶されていない場合(ステップS203:NO)、すなわち、新たにステップ番号を名称符号DBに記憶させる場合、ステップ番号に応じた符号文字(例えば、入力されたステップ番号に+「1」した符号文字)を生成し(ステップS204)、ステップS208へ進む。
【0165】
ステップS202において、符号文字がステップ番号ではない場合(ステップS202:NO)、入力支援装置1は、名称文字と符号文字とのうちいずれか一方のみが名称符号DBに記憶されているか否かを判定する(ステップS205)。すなわち、入力支援装置1は、入力された文字の一方のみが重複するか否かを判定する。名称文字と符号文字とのうちいずれか一方のみが名称符号DBに記憶されていない場合(S205:NO)、入力支援装置1は、ステップS208へ進む。
【0166】
一方、名称文字と符号文字とのうちいずれか一方のみが名称符号DBに記憶されている場合(S205:YES)、すなわち、例えば、「制御装置100」が名称符号DBに記憶されているにもかかわらず、新たに「制御装置200」の入力があった場合、入力支援装置1は、警告表示を行う(ステップS206)。そして、入力支援装置1は、入力された文字を記憶させる旨の選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS207)。入力された文字を記憶させる旨の選択を受け付けない場合(ステップS207:NO)、入力支援装置1は、一連の処理を終了する。一方、入力された文字を記憶させる旨の選択を受け付けた場合(ステップS207:YES)、入力支援装置1は、符号文字に括弧を付す設定となっているか否かを判定する(ステップS208)。
【0167】
符号文字に括弧を付す設定となっていない場合(ステップS208:NO)、入力支援装置1は、ステップS210に進む。一方、符号文字に括弧を付す設定となっている場合(ステップS208:YES)、入力支援装置1は、符号文字に括弧を付す(ステップS209)。そして、入力支援装置1は、名称符号DBに文字を記憶させ(ステップS210)、一連の処理を終了する。
【0168】
(変形例4の画面遷移例)
次に、
図17を用いて、変形例4の画面遷移例について説明する。
図17では、符号→名称挿入において符号に括弧を付す場合の画面遷移の一例について説明する。
図17は、変形例4の画面遷移例を示す説明図である。
図17の(1)は、新たな文字である「ステップS11」の入力が確定した画面を示す。さらに、ユーザが文字を入力および確定させていき、(2)に示すように、「すてっぷ」を入力したとする。(2)において、ユーザが変換候補30に表示される「1」を選択すると、(3)に示す画面に示すように、文字の入力が確定する。
【0169】
文字の入力が確定すると、(4)に示すように、名称符号候補40が表示される。(3)では、「ステップ」の名称文字と、当該名称文字に対応付けられている符号文字とを示す名称符号候補40が表示されている。(4)において、ユーザが名称符号候補40に表示される「1.S12」を選択すると、(5)に示す画面に示すように、符号文字の挿入が完了する。
【0170】
変形例4によれば、ステップ番号などのように、特定の名称文字に対応付けられる符号文字についても、名称→符号挿入を行うことができる。具体的には、次に挿入される可能性の高いステップ番号を予測して挿入することができる。したがって、ステップ番号を簡単且つ少ない操作で挿入することができるため、ステップ番号を入力する際のユーザの負担を軽減することができる。
【0171】
また、同じステップ番号が、複数回入力または挿入されることは稀であることから、同じステップ番号が2回現れた場合には、当該ステップ番号については、警告を促してもよい。また、例えば、特殊な表示態様としてもよい。また、当該警告は、ユーザの設定に応じて、行われてもよい。
【0172】
なお、上述した実施の形態では、一の文書ファイルに対して一の名称符号DBが用いられる場合について説明したが、複数の文書ファイルに対して、一の名称符号DBが用いられてもよい。すなわち、名称符号DBを異なる文書ファイルに転用してもよい。また、名称符号DBを他の文書ファイルに転用(複製)する場合、名称符号DBの各種文字は、ユーザによって編集される場合がある。
【0173】
この編集では、各文字の対応関係を保持するか否かの確認表示を行い、当該確認表示における回答に基づいて編集が行われる。例えば、名称文字「制御装置」と、符号文字「100」とが対応付けられている場合、確認表示において、『「制御装置」=「100」?』のような表示を行い、「YES」または「NO」の選択を受け付けるようにし、「YES」を受け付けた場合に、各文字を保持する。このようにすれば、名称符号DBを他の文書ファイルに転用(複製)するにあたり、名称符号DBの再構築にかかるユーザの手間を大幅に削減することができる。
【0174】
また、名称符号DBを参照して挿入された文字の組み合わせが、文書内において初めて入力された文字である場合、その旨を報知する報知態様で、文字の組み合わせを表示してもよい。例えば、「100は、」と入力されて、文書内で初めて「制御装置100は、」のように名称文字が挿入されたときに、「制御装置100」の文字列を水色のマーカで表示してもよい。このようにすれば、初見の用語が登場したときに、各文字について、誤っていなかい(変更し忘れていないか)を、ユーザに確認する機会を与えることができる。したがって、名称符号DBを流用して異なる文書ファイルを作成する際に、名称符号DBの変更漏れがあり、該変更漏れに起因するミスがあったとしても、ユーザに気付かせる機会を与えることができる。
【0175】
なお、上述した実施の形態および各変形例に示した各機能は、いずれもユーザの選択により設定変更することができる。例えば、名称⇔符号挿入を行うタイミングを、文字の入力が確定されたタイミングで行うか、文章を区切る区切り記号の入力が確定されたタイミングで行うか、その他のタイミングで行うか等については、ユーザの選択による設定変更が可能である。同様に、名称符号DBに属性を付与するか否か、すなわち、文書内における項目ごとに異なる符号文字を記憶させるか否か等の機能についても、ユーザの選択により設定変更が可能であり、例えば、属性を付与しない設定とすることも可能である。その他、符号文字に括弧を付すか否か、ステップ番号を生成するか否かの機能についても、ユーザの選択により設定変更することが可能である。
【0177】
(付記1)
コンピュータに、
ユーザが入力した文字を変換するソフトウェアによって確定された文字の中から、所定のタイミングで、名称文字および符号文字のうちの、少なくともいずれか一方の文字を検出する検出工程と、
名称文字と、当該名称文字に後続する符号文字とを対応付けて記憶する記憶部を参照し、前記検出工程において検出した前記一方の文字を含む文字に対応する他方の文字を抽出する抽出工程と、
前記抽出工程において抽出した前記他方の文字を、前記一方の文字に応じた位置に挿入する文字挿入工程と、
を含む処理を実行させることを特徴とする入力支援プログラム。
【0178】
(付記2)
前記所定のタイミングは、文字の入力が確定されたタイミングであり、
前記検出工程では、前記ユーザが文字の入力を開始したことにより当該文字の変換が開始された入力開始位置から、当該文字の入力が確定された入力終了位置までの範囲のうち、前記一方の文字を検出する、
ことを特徴とする付記1に記載の入力支援プログラム。
【0179】
(付記3)
前記所定のタイミングは、文章を区切る区切り記号の入力が確定されたタイミングであり、
前記検出工程では、前回に前記区切り記号が入力された位置に対応する位置から、今回の前記区切り記号が入力された位置までの範囲のうち、前記一方の文字を検出する、
ことを特徴とする付記1または2に記載の入力支援プログラム。
【0180】
(付記4)
前記検出工程では、前回の前記区切り記号が入力された位置に対応する位置から、今回の前記区切り記号が入力された位置までの範囲のうち、所定の品詞を検出し、
前記検出工程において前記所定の品詞が検出されない場合に、警告を行う警告工程、
を含むことを特徴とする付記3に記載の入力支援プログラム。
【0181】
(付記5)
前記所定のタイミングは、改行が行われたタイミングであり、
前記検出工程では、前回の改行が行われた位置から、今回の改行が行われた位置までの範囲のうち、前記一方の文字を検出する、
ことを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の入力支援プログラム。
【0182】
(付記6)
前記抽出工程において抽出した前記他方の文字を、前記ユーザによる選択を受付可能にして提示する提示工程を含み、
前記文字挿入工程では、前記ユーザの選択に応じて前記他方の文字を挿入する、
ことを特徴とする付記1〜5のいずれか一項に記載の入力支援プログラム。
【0183】
(付記7)
前記提示工程では、前記他方の文字の挿入を行う選択と、前記他方の文字の挿入を行わない選択とを受付可能にして、前記他方の文字を提示する、
ことを特徴とする付記6に記載の入力支援プログラム。
【0184】
(付記8)
前記検出工程において検出した名称文字と当該名称文字に後続する符号文字とのいずれもが前記記憶部に記憶されていない場合に、当該名称文字と、当該符号文字とを対応付けて前記記憶部に記憶させる記憶制御工程を含む
ことを特徴とする付記1〜6のいずれか一項に記載の入力支援プログラム。
【0185】
(付記9)
前記記憶制御工程では、
前記検出工程において検出した名称文字と当該名称文字に後続する符号文字とのうちの一方の文字が前記記憶部に記憶されており、且つ他方の文字が前記記憶部に記憶されていない場合、当該名称文字と、当該符号文字とを対応付けて前記記憶部に別途記憶させる、
ことを特徴とする付記8に記載の入力支援プログラム。
【0186】
(付記10)
前記記憶制御工程では、
前記記憶部に当該名称文字と当該符号文字とを対応付けて別途記憶させる際に、属性を付与して記憶させる、
ことを特徴とする付記9に記載の入力支援プログラム。
【0187】
(付記11)
前記記憶制御工程では、
前記検出工程において検出した特定の名称文字と、当該特定の名称文字に後続する符号文字とのうちの符号文字が、前記記憶部に記憶されていない場合に、当該符号文字が示す数字に所定数を加算した数字の符号文字を生成し、生成した符号文字と当該特定の名称文字とを対応付けて前記記憶部に記憶させる、
ことを特徴とする付記5,10〜12のいずれか一項に記載の入力支援プログラム。
【0188】
(付記12)
前記検出工程において検出した名称文字と当該名称文字に後続する符号文字とのうちの一方の文字が前記記憶部に記憶されており、且つ他方の文字が前記記憶部に記憶されていない場合、警告を行う警告工程を含む、
ことを特徴とする付記1〜11のいずれか一項に記載の入力支援プログラム。
【0189】
(付記13)
前記ユーザの選択により、文字の挿入を行う第1設定と、文字の挿入を行わない第2設定とのうちの、いずれかを設定する設定工程を含み、
前記文字挿入工程では、前記設定工程において前記第1設定を設定した場合に、前記他方の文字を、前記一方の文字に応じた位置に挿入する、
ことを特徴とする付記1〜12のいずれか一項に記載の入力支援プログラム。
【0190】
(付記14)
前記所定のタイミングは、所定の操作部が操作されたタイミングであり、
前記検出工程では、前回の前記所定の操作部が操作された際のカーソルの位置から、今回、前記所定の操作部が操作された際のカーソルの位置までの範囲のうち、前記一方の文字を検出する、
ことを特徴とする付記1〜13のいずれか一つに記載の入力支援プログラム。
【0191】
(付記15)
前記所定のタイミングは、所定のキーワードを含む文字の入力が確定されたタイミングであり、
前記検出工程では、文書全体において文字が入力された開始位置から、または、開始を示すキーワードとしてあらかじめ設定された文字列から、前記所定のキーワードを含む文字の入力が確定された位置までの範囲のうち、前記一方の文字を検出する、
ことを特徴とする付記1〜14のいずれか一つに記載の入力支援プログラム。
【0192】
(付記16)
前記記憶制御工程では、
前記ユーザから受け付けて確定された名称文字と符号文字とのうちの一方の文字が前記記憶部に記憶されており、且つ他方の文字が前記記憶部に記憶されていない場合、前記ユーザの選択により、前記記憶部に記憶される前記他方の文字を、前記ユーザから受け付けた文字に変更する、
ことを特徴とする付記8〜11のうちのいずれか一つに記載の入力支援プログラム。
【0193】
(付記17)
前記記憶制御工程では、
前記検出工程において検出した名称文字と当該名称文字に後続する符号文字とのうちの符号文字が、前記記憶部に記憶されていない場合に、当該符号文字に前記特定の記号を付し、当該名称文字と、前記特定の記号を付した当該符号文字とを対応付けて前記記憶部に記憶させる、
ことを特徴とする付記8〜11,16のうちのいずれか一つに記載の入力支援プログラム。
【0194】
(付記18)
コンピュータに、
ユーザが入力した文字を変換し確定する変換工程と、
前記変換工程において確定した文字の中から、所定のタイミングで、名称文字および符号文字のうちの、少なくともいずれか一方の文字を検出する検出工程と、
名称文字と、当該名称文字に後続する符号文字とを対応付けて記憶する記憶部を参照し、前記検出工程において検出した前記一方の文字を含む文字に対応する他方の文字を抽出する抽出工程と、
前記抽出工程において抽出した前記他方の文字を、前記一方の文字に応じた位置に挿入する文字挿入工程と、
を含む処理を実行させることを特徴とする入力支援プログラム。
【0195】
(付記19)
コンピュータが、
ユーザが入力した文字を変換するソフトウェアによって確定された文字の中から、所定のタイミングで、名称文字および符号文字のうちの、少なくともいずれか一方の文字を検出する検出工程と、
名称文字と、当該名称文字に後続する符号文字とを対応付けて記憶する記憶部を参照し、前記検出工程において検出した前記一方の文字を含む文字に対応する他方の文字を抽出する抽出工程と、
前記抽出工程において抽出した前記他方の文字を、前記一方の文字に応じた位置に挿入する文字挿入工程と、
を含む処理を実行することを特徴とする入力支援方法。
【0196】
(付記20)
ユーザが入力した文字を変換するソフトウェアによって確定された文字の中から、所定のタイミングで、名称文字および符号文字のうちの、少なくともいずれか一方の文字を検出する検出手段と、
名称文字と、当該名称文字に後続する符号文字とを対応付けて記憶する記憶部を参照し、前記検出手段によって検出された前記一方の文字を含む文字に対応する他方の文字を抽出し、抽出した前記他方の文字を、前記一方の文字に応じた位置に挿入する文字挿入手段と、
を備えることを特徴とする入力支援装置。
【0197】
(付記21)
文字を入力して文書を作成する文書作成ソフトウェアと、入力された文字を変換する文字変換ソフトウェアとが、インストールされたコンピュータに、
前記文字変換ソフトウェアによって入力が確定された文字の中から、所定のタイミングで、名称文字および符号文字のうちの、少なくともいずれか一方の文字を検出する検出工程と、
名称文字と、当該名称文字に後続する符号文字とを対応付けて記憶する記憶部を参照し、前記検出工程において検出した前記一方の文字を含む文字に対応する他方の文字を抽出する抽出工程と、
前記抽出工程において抽出した前記他方の文字を、前記一方の文字に応じた位置に挿入する文字挿入工程と、
前記文字挿入工程において前記他方の文字を挿入した後に、前記文書作成ソフトウェアによる文字の入力を許可する入力制御工程と、
を含む処理を実行させることを特徴とする入力支援プログラム。
【0198】
(付記22)
コンピュータが、
ユーザが入力した文字を変換し確定する変換工程と、
前記変換工程において確定した文字の中から、所定のタイミングで、名称文字および符号文字のうちの、少なくともいずれか一方の文字を検出する検出工程と、
名称文字と、当該名称文字に後続する符号文字とを対応付けて記憶する記憶部を参照し、前記検出工程において検出した前記一方の文字を含む文字に対応する他方の文字を抽出する抽出工程と、
前記抽出工程において抽出した前記他方の文字を、前記一方の文字に応じた位置に挿入する文字挿入工程と、
を含む処理を実行することを特徴とする入力支援プログラム。
【0199】
(付記22)
ユーザが入力した文字を変換し確定する変換手段と、
前記変換手段によって確定された文字の中から、所定のタイミングで、名称文字および符号文字のうちの、少なくともいずれか一方の文字を検出する検出手段と、
名称文字と、当該名称文字に後続する符号文字とを対応付けて記憶する記憶部を参照し、前記検出手段によって検出された前記一方の文字を含む文字に対応する他方の文字を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された前記他方の文字を、前記一方の文字に応じた位置に挿入する文字挿入手段と、
を備えることを特徴とする入力支援装置。
【0200】
なお、以上に説明した入力支援装置1を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。