【文献】
Ericsson,Security aspects of NB-IoT[online],3GPP TSG-RAN WG2 NB-IOT Ad-hoc Meeting R2-160476,2016年 1月21日,Section2.4.1,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_AHs/2016_01_LTE_NB_IoT/Docs/R2-160476.zip>
【文献】
Intel Corporation,LTE RAN impacts to enable CIoT UP solution[online],3GPP TSG RAN WG2 Meeting#93 R2-161266,2016年 2月19日,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_93/Docs/R2-161266.zip>
【文献】
Architecture enhancements for Cellular Internet of Things(Release13),3GPP TR23.720 V1.2.0(2015-11),2015年11月,pp.37-44,82-90,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/23_series/23.720/23720-120.zip>
【文献】
Ericsson,Resumption of S1 with an S1AP NAS Transport procedure[online],3GPP TSG-RAN WG3 Meeting #91bis R3-160870,2016年 4月15日,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_91bis/Docs/R3-160870.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記接続再開要求を送信することが、前記基地局(eNB)への送信用の前記アップリンクデータの到着に応じて、前記接続再開要求を送信することを含む請求項4に記載の方法。
前記アップリンクデータを送信することが、前記接続再開完了メッセージを送信した後に前記アップリンクデータを送信することを含む請求項8に記載の無線端末(UE)。
前記接続再開要求を送信することが、前記基地局(eNB)への送信用の前記アップリンクデータの到着に応じて、前記接続再開要求を送信することを含む請求項11に記載の無線端末(UE)。
【発明を実施するための形態】
【0013】
発明概念は、ここで、添付の図面を参照して以降でより詳しく説明され、発明概念の実施の形態の例が示される。しかしながら、発明概念は、多くの種々の形態で具現化可能であり、本明細書に示される実施の形態に限定されると解釈されるべきではない。もっと正確に言えば、これらの実施の形態は、本開示が綿密かつ完全となるように提供され、発明概念の範囲を当業者に十分伝達するものとなる。また、これらの実施の形態が相互に排他的でないことは留意されるべきである。1つの実施の形態による構成要素は、別の実施の形態において存在する/使用されると暗黙的に想定される場合がある。
【0014】
種々の実施の形態がUEおよび/またはネットワークノードによって実行されるという文脈の中で本明細書において開示されるが、それらの実施の形態は、かかる実施の形態に限定されるものではなく、任意のタイプの電子通信デバイスやシステムにおいて実行可能である。
【0015】
LTEからの用語が、発明概念の実施の形態の例を提供するために本開示において総じて使用されているが、このことは、発明概念の範囲を前述のシステムのみに限定するとして理解されるべきではないことは留意されたい。3GPP LTEおよびWCDMAシステムの変形や後継、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、1MB(Ultra Mobile Broadband)、HSDPA(High-Speed Downlink Packet Access)、GSM(Global System for Mobile Communications)などを含む他の無線システムも、本明細書で開示される本発明概念の実施の形態を利用することから利益を得ることができる。
【0016】
また、基地局(NodeB、eNB、eNodeB、またはEvolved Node Bなどとも称される)および無線端末またはモバイル端末(ユーザ装置、ユーザ装置ノード、またはUEなどとも称される)などの用語は、非限定的であると考えられるべきであり、この2つの間におけるある特定の階層関係を暗示しないことは留意されたい。一般に、基地局(例えば、「NodeB」、「eNodeB」)および無線端末(例えば、「UE」)は、それぞれが無線ラジオチャネルを介して互いと通信する異なる通信デバイスの例として考えられてもよい。
【0017】
UE(ユーザ装置、ユーザ装置ノード、無線端末などとも称される)が十分に静止状態にあるという前提で、さらなる省電力化または電力消費の低減のために、RRC_IDLEからRRC_CONNECTEDへの状態遷移を実行するのに必要なシグナリングの量を低減することを考えることができる。
【0018】
現在規格化されているそのようなアプローチのひとつが、RRC(無線リソース制御)接続中止および再開である。UP(ユーザプレーン)ベースのデータ転送に対するRRC接続中止および再開アプローチは、ネットワークとのユーザプレーントランザクションを得るためのIDLEからCONNECTEDへの、そしてIDLE状態へと戻るUE状態遷移に要求されるシグナリングオーバヘッドを、無線インタフェース上で10メッセージから5メッセージへと低減し、S1AP上で6メッセージから4メッセージへと低減することができる。このソリューションはASレイヤおよびNASレイヤに影響を与える。シグナリングの低減はまた、UEの電池のもちを改善することができる。
【0019】
本明細書で説明される二つの新たな手順「RRC接続中止」および「RRC接続再開」を導入すること、および、RRC_IDLEへの遷移において関連するAS情報を保持するというRRC_IDLEにおける変更されたUE振る舞いの導入によって、シグナリングオーバヘッドの低減が実現されてもよい。RRC接続中止手順によってパラメータの格納がトリガされ、パラメータは後続の接続セットアップのためにUEによって再利用される。
【0020】
LTEにおけるシグナリング
シグナリングオーバヘッドに寄与するものは、UE状態遷移で、すなわち、アイドル状態と接続状態との間の遷移において、用いられる/必要とされる現行のS1ベースEPSアーキテクチャで用いられる手順である。
【0021】
図1Aおよび1Bは合わせて、UEがユーザプレーン情報を送受信することができるために接続を確立し、取り除くのに用いられる現行のS1/EPSアーキテクチャベースの手順、すなわち、UEアイドル/接続状態遷移に適用可能な手順、を説明する。図示されるように、無線/Uu、S1APインタフェース上でかなりのシグナリングオーバヘッドが存在しうる。シグナリングオーバヘッドおよびネットワークにおける関連処理負荷を低減するために、RRC接続を中止し、後に再開することができるようにするソリューションがRel−13で導入され、これによりIDLEからCONNECTEDへの状態遷移のためのシグナリング手順全部を行う必要性が低減または最小化される。
【0022】
図1Aに示されるように、無線端末UEおよび基地局eNBはランダムアクセス(RA)手順を実行してもよい。動作101で、無線端末UEはRA msg1(プリアンブル)を送信してもよく、動作103で、基地局eNBはRA msg2(応答)で応答してもよく、動作105で、無線端末UEはRA msg3(RRC接続要求)を送信してもよい。動作107で、無線端末UEは基地局eNBに、RRC接続設定完了メッセージ(NASサービス要求)を送信してもよい。RRC接続設定完了メッセージに応じて、基地局eNBは、動作109で、S1−AP初期UEメッセージ(NASサービス要求)をMME(Mobility Management Entity)に送信してもよく、MMEは動作111で、S1−AP初期コンテキスト設定要求で応答してもよい。
【0023】
動作113で、基地局eNBは無線端末UEにRRCセキュリティモードコマンドメッセージを送信してもよく、動作115で、無線端末UEは基地局eNBにRRCセキュリティモード完了メッセージを送信してもよく、動作117で、基地局eNBは無線端末UEにRRC接続再設定メッセージを送信してもよく、動作119で、無線端末UEは基地局eNBにRRC接続再設定完了メッセージを送信してもよい。動作121で、基地局eNBはMMEにS1−AP初期コンテキスト設定完了メッセージを送信してもよく、動作123で、MMEはSGW(Serving Gateway)に変更ベアラ要求メッセージを送信してもよく、動作125で、SGWはMMEに変更ベアラ応答メッセージを送信してもよい。動作126および127で、無線端末UEは基地局eNBを通じてSGQへアップリンクULデータを送信してもよく、動作129および131で、SGWは基地局eNBを通じて無線端末UEへダウンリンクDLデータを送信してもよい。
【0024】
動作133(
図1Bに示される)で、タイムアウトの後、基地局eNBはMMEにS1−AP UEコンテキスト解放要求メッセージを送信してもよく、MMEは動作135で、SGWに解放アクセスベアラ要求を送信してもよい。動作137で、SGWはMMEに解放アクセスベアラ応答メッセージを送信してもよく、動作139で、MMEは基地局eNBにS1−AP UEコンテキスト解放コマンドメッセージを送信してもよい。次いで、動作141で、基地局eNBは無線端末UEにRRC接続解放メッセージを送信してもよく、動作143で、基地局eNBはMMEにS1−AP UEコンテキスト解放完了メッセージを送信してもよい。
【0025】
初期接続およびASコンテキスト設定を以下に説明する。
図1Aおよび1Bに示されるように、UEは、NASシグナリング接続を確立しUEおよびネットワークに初期ASコンテキストを提供するために、初期接続設定を行う必要がありうる。NASレイヤは、ASレイヤによってネットワークにおいて有効なASコンテキストが見出される限り、今後サービス要求は必要でないと知っている。UEが再開手順を試行している間に何らかの理由でASレイヤコンテキストがネットワークにおいて失われた場合、再開手順は失敗し、ASレイヤはNASレイヤサービス要求をトリガして新たな初期ASレイヤコンテキストを確立する。
【0026】
RRC接続中止手順が以下に説明される。
RRC接続中止手順は、RRC_CONNECTED状態からRRC_IDLE状態への遷移において用いられ、UEに、RRC_IDLEモードにおいてもASコンテキストを保持させる:
・eNodeB(eNBや基地局とも称される)およびUEは、RRC接続関連情報と、ASセキュリティコンテキストと、ベアラ関連情報(RoHC状態情報を含む)と、適用される場合には他のL3/2/1パラメータと、を保持する。eNBはUEに識別子を提供し、この識別子は「再開ID」と称され、eNBに保持される関連情報を指定するために用いられる。
・関連ネットワークノードは、S1−MME UE関連性およびS1−U ベアラコンテキスト関連情報を保持する。これは、基本的に、S1AP UEコンテキストがeNBおよびMMEに保持、維持されることを意味する。加えて、eNBはS1−Uトンネルアドレスを保持、維持する。後者は、S1−Uベアラの確立に必要なeNB上の処理負荷を低減する。
・UEの移動的振る舞いはRRC_IDLE状態におけるものと同じである。例えば、UEは通常または拡張IDLEモードDRX(Discontinuous Reception)パラメータを適用したり、セル再選択を実行したりする。
・RRC_IDLEへの遷移において、UEのEMMレイヤはECM−IDLE状態に入る。
【0027】
図2はRRC接続の中止を示し、これは
図2の動作/メッセージを参照して以下に詳述される。
図2の動作1 ネットワークはRRC接続を中止すると決定する。
図2のメッセージ2 eNBは新たなS1APメッセージでMMEに、UEのRRC接続が中止されることを示す。MMEおよびeNBはS1AP関連性および関連UEコンテキストを格納する。MMEはECM状態であるECM−IDLEに入る。MMEはUEおよびeNodeBに関連付けられたDL TEIDを格納する。
図2のメッセージ3 MMEはS−GW(Serving Gateway)に解放アクセスベアラ要求(無線リンクインジケーションの異常解放または「新たな理由」)を送信し、その要求はUEの全てのS1−Uベアラの解放を要求する。SGWはUEがアイドル状態にあると考える。
図2のメッセージ4 SGWはステップ3に対する応答を提供する。
図2のメッセージ5 MMEはステップ2に対してアクノレッジする。
図2の動作6 MMEは「ECM−IDLE」状態に入る。
図2のメッセージ7 eNBはUE向けのRRC接続を中止する。その中止されたRRC接続の後の再開で用いられる識別子が提供されうる。eNBおよびUEは関連コンテキスト情報、すなわちRRC設定と、ASセキュリティコンテキストと、ベアラ関連情報(RoHC状態情報を含む)と、適用される場合には他のL3/2/1パラメータと、を保持する。このメッセージはまた、後の再開で使用されるべきK_eNBに関連付けられたネクストホップチェイニングカウンタ(NCC)を含んでもよい。他の情報もまた提供/含有されてもよい。
図2の動作8E RRCレイヤはRRC_IDLE状態に入り、そこではそれは関連AS情報を保持し(ステップ7参照)、UE NASレイヤはECM−IDLE状態に入り、そこではそれはNASシグナリング接続が利用可能であることを知る。
【0028】
RRC接続再開手順が以下に説明される。
RRC_IDLEからRRC_CONNECTEDへの遷移において、UEおよびeNodeBに以前に格納された情報を用いてRRC接続を再開する。UEは以前に受信した「再開ID」を提供し、eNBはそのIDを用いることで、RRC接続を再開するのに用いられる/必要な格納情報にアクセスする。さらに、それはUEを安全に特定するために用いられる認証トークンを提供する。
【0029】
関連ネットワークノードは、S1−MME UE S1AP関連性およびS1−Uベアラコンテキスト関連情報を再格納/再利用する。
【0030】
初期接続が設定されたことをNASレイヤが知っている前提であれば、NASサービス要求が発行されることはなく、したがってそのメッセージを運ぶためのRRC接続設定完了メッセージも不要となる。
【0031】
シグナリングオーバヘッドの低減は、
図1Aおよび1Bに示されるような従来の接続設定についての無線インタフェース上の9メッセージから、
図3に示されるようなRRC接続再開手順を用いるときの4メッセージへと低減されるものであってもよい。省略される/除去されるメッセージは:
・RRC接続設定完了
・RRCセキュリティモードコマンド
・RRCセキュリティモード完了
・RRC接続再設定
・RRC接続再設定完了
手順は
図3に示される。
【0032】
図3は、以前に中止されたRRC接続の再開を説明する。
図3の動作1、2および3は、UEがRRCアイドル状態からネットワークにアクセスするときの従来の動作に準じてもよい。
図3の動作4 msg3において、新たなRRC接続再開要求メッセージ(SRB0/CCCHを介して運ばれる)が送受信され、UEはそのなかにその再開IDと、認証トークンと、確立理由と、を含める。eNBは再開IDを用いることでUEと以前に格納されたUEコンテキストとを関連付ける。
図3の動作5 ここでRRC接続再開と示されているメッセージ4において、ネットワークは例えば適用可能であれば更新されたL3/2/1パラメータを提供する。
図3の動作6 UEおよびeNBは格納されたセキュリティコンテキストを回復する。
図3の動作7 eNBは、ここでS1−AP UEコンテキストアクティブと指定されている新たなS1APメッセージで、MMEに、UE状態変化を通知する。MMEのECMはECM−CONNECTED状態に入る。MMEは、MMEがUEに割り当てられたDL TEIDについての情報を格納した場合に、そのUEがeNodeBに戻ることを特定する。
図3の動作8 MMEはサービングGWに、PDN接続ごとに、変更ベアラ要求メッセージ(eNodeBアドレス、受け入れられたEPSベアラについてのS1 TEID(ダウンリンクDL)、遅延ダウンリンクパケット通知要求、RATタイプ)を送信する。サービングGWが変更アクセスベアラ要求手順をサポートし、サービングGWがPGWにシグナリングを送信する必要がない場合、MMEはサービングGWに、UEごとに、変更アクセスベアラ要求(eNodeBアドレス、受け入れられたEPSベアラについてのダウンリンクユーザプレーン用のTEID、遅延ダウンリンクパケット通知要求)を送信することで、シグナリングを改善/最適化することができる。サービングGWはいまやUEに向けてダウンリンクデータを送信することができる。SGWはUEが接続状態にあると考える。
図3の動作9 SGWはステップ7に対する応答を提供する。
図3の動作10 MMEはステップ7に対してアクノレッジする。
【0033】
再開/中止でのRRCおよびPDCPにおけるアクションが以下に説明される。
SRBおよびDRBのそれぞれについて、RRC中止/再開中、RLCエンティティは維持される。
【0034】
DLにおいて既に受信された全てのRLC SDU(サービスデータユニット)を高位レイヤに転送し、RLCエンティティの内部状態をリセットするために、RRCが中止される前に、SRBおよびDRBの全てについてRLCエンティティを再確立することが提案される。
【0035】
RRC再開において、RLCおよびPDCPエンティティは再確立される。さらに、SRBおよびDRBの全てについてPDCPエンティティを再確立することが提案され、SRBおよびDRBの全てについてRLCエンティティを回復することが提案される。再開においてRLC再確立を行わない理由は、その代わりに上述の通り中止においてそれが行われることが提案されているからである。回復は、RRCの中止の前に用いられていた再開コンテキストが接続を再開するために用いられることを意味する。
【0036】
RRC接続再開メッセージそのものでは再設定されないRBなどのある態様を再設定する必要がある場合、そのような再設定は、RRC接続再設定メッセージ(例えば、Msg4のRRC接続再開に多重化されたもの)でなされてもよい。RRC接続再開でRRC接続を再開した後に続いてRRC接続再設定メッセージで再設定がなされる場合、RBが再設定されてしまう前に、接続が再開されたeNBでサポートされていないか正しくない設定を用いる新たなデータがRBに現れるリスクがある。合意された中止手順が前提となる場合、そのような新たなデータは失われてしまうか、不具合や想定されない振る舞いの原因となりうる。
・RBはRRC接続が中止されたときには中止されてもよい/されるべきであり、RRC接続が再開されたときには再開されてもよい/されるべきである。RBが中止されている間、新たなデータは処理されないであろう。
【0037】
図4Aは、RRC接続を中止し、再開する動作を示す。動作401での基地局eNBからのRRC接続中止メッセージに応じて、動作403で無線端末UEは無線ベアラRBを中止し、動作405でRRC接続を中止してもよい。動作407でのアップリンクULデータの到着に応じて、無線端末UEは動作409で基地局eNBにRRC接続再開要求メッセージを送信してもよく、基地局eNBは動作411で無線端末UEにRRC接続再開メッセージを送信してもよい。それに応じて、無線端末UEは動作413で再設定を実行し、動作415でキーを変更してセキュリティを回復し、動作417で中止されている無線ベアラRBを再開してもよい。無線端末UEは、次いで、動作419でRRC接続再開完了メッセージを送信してもよく、無線端末UEは動作421で無線ベアラRB上でアップリンクデータを送信してもよい。
・RRC接続再開でRRC接続を再開した後に続いてRRC接続再設定メッセージでRBの再設定がなされる場合:
・RBがまだ再開されるべきでない、すなわち待機してRRC接続再設定メッセージの処理の後に中止中のRBを再開すべきである、ことを示すインジケーションがRRC接続再開に追加されてもよい。RBは、RRC接続再設定メッセージ(例えば、Msg4のRRC接続再開に多重化されたもの)で再設定される。
【0038】
図4Bは、RRC接続再開と同じ伝送に多重化されたRRC接続再設定を示す。動作431での基地局eNBからのRRC接続中止メッセージに応じて、動作433で無線端末UEは無線ベアラRBを中止し、動作435でRRC接続を中止してもよい。動作437でのアップリンクULデータの到着に応じて、無線端末UEは動作439で基地局eNBにRRC接続再開要求メッセージを送信してもよく、基地局eNBは動作441で無線端末UEにRRC接続再開メッセージ(RBの再開を延期する/遅らせる指示と、RRC接続再設定と、を伴う)を送信してもよい。それに応じて、無線端末UEは動作443で再設定(RRC接続再開のためのもの)を実行し、動作445でキーを変更してセキュリティを回復し、動作447で再設定(RRC接続再設定のためのもの)を実行し、動作449で中止されている無線ベアラRBを再開してもよい。無線端末UEは、次いで、動作451でRRC接続再開完了メッセージを送信してもよく、無線端末UEは動作453で無線ベアラRB上でアップリンクデータを送信してもよい。
【0039】
図4Bの例は、RRC接続再開完了とRRC接続再設定完了とが同じ伝送/下位レイヤPDU/トランスポートブロックに多重化されてもよいことを示す。あるいはまた、RRC接続再開完了とRRC接続再設定完了とは別個の伝送/下位レイヤPDU/トランスポートブロックで送信されてもよい。別個に送信される場合、RRC接続再開完了は、RRC接続再設定に関する再設定の実行の前または後に送信されてもよい。
【0040】
図5は、RRC接続再開の後の個別送信におけるRRC接続再設定の動作を示す。動作501での基地局eNBからのRRC接続中止メッセージに応じて、動作503で無線端末UEは無線ベアラRBを中止し、動作505でRRC接続を中止してもよい。動作507でのアップリンクULデータの到着に応じて、無線端末UEは動作509で基地局eNBにRRC接続再開要求メッセージを送信してもよく、基地局eNBは動作511で無線端末UEにRRC接続再開メッセージ(RBの再開を延期する/遅らせる指示を伴う)を送信してもよい。それに応じて、無線端末UEは動作513で再設定を実行し、動作515でキーを変更してセキュリティを回復してもよい。動作517で、無線端末UEは基地局eNBにRRC接続再開完了メッセージを送信してもよく、基地局eNBは動作519で無線端末UEにRRC接続再設定メッセージを送信してもよい。それに応じて、無線端末UEは動作521で再設定を実行し、動作523で中止されている無線ベアラRBを再開してもよい。無線端末UEは、次いで、動作521でRRC接続再設定完了メッセージを送信してもよく、無線端末UEは動作527で無線ベアラRB上でアップリンクデータを送信してもよい。インジケーションは、(手順が完了したことを係属中のRRC接続再設定メッセージがシグナルするであろうことから、)RRC接続再開完了メッセージが不要であるか省略されるべきであることを示す他のインジケーションと組み合わされてもよい。
【0041】
図6は、RRC接続再開完了メッセージが不要であるか省略されることを示すインジケーションと組み合わされた、RBの再開を延期させる/遅延させるためのインジケーションと、RRC接続再開とRRC接続再設定とが多重化されてもよいことと、を示す。動作601での基地局eNBからのRRC接続中止メッセージに応じて、動作603で無線端末UEは無線ベアラRB(SRB0を除く)を中止し、動作605でRRC接続を中止してもよい。動作607でのアップリンクULデータの到着に応じて、無線端末UEは動作609で基地局eNBにRRC接続再開要求メッセージを送信してもよく、基地局eNBは動作610で無線端末UEにRRC接続再開メッセージ(RBの再開を延期する/遅らせる指示と、RRC接続再開完了メッセージが省略されることのインジケーションと、RRC接続再設定と、を伴う)を送信してもよい。それに応じて、無線端末UEは動作611で再設定(RRC接続再開のためのもの)を実行し、動作613でキーを変更してセキュリティを回復し、動作615で再設定(RRC接続再設定のためのもの)を実行し、動作617で中止されているRBを再開してもよい。動作519で、無線端末UEはRRC接続再設定完了メッセージを送信してもよく、動作621で、無線端末UEはRB上でULデータを送信してもよい。
図7は、RRC接続再開完了メッセージが不要であるか省略されることを示すインジケーションと組み合わされた、RBの再開を延期させる/遅延させるためのインジケーションと、RRC接続再開とRRC接続再設定とが多重化されていないことと、を示す。動作701での基地局eNBからのRRC接続中止メッセージに応じて、動作703で無線端末UEは無線ベアラRB(SRB0を除く)を中止し、動作705でRRC接続を中止してもよい。動作707でのアップリンクULデータの到着に応じて、無線端末UEは動作709で基地局eNBにRRC接続再開要求メッセージを送信してもよく、基地局eNBは動作711で無線端末UEにRRC接続再開メッセージ(RBの再開を延期する/遅らせる指示と、RRC接続再開完了メッセージが省略されることのインジケーションと、を伴う)を送信してもよい。それに応じて、無線端末UEは動作713で再設定(もしあれば)を実行し、動作715でキーを変更してセキュリティを回復してもよい。動作717で、無線端末UEは基地局eNBから、RRC接続再設定メッセージを受信してもよい。RRC接続再設定メッセージに応じて、無線端末UEは動作719で再設定を実行し、動作721で中止されているRBを再開してもよい。動作723で、無線端末UEはRRC接続再設定完了メッセージを送信してもよく、動作725で、無線端末UEはRB上でULデータを送信してもよい。
【0042】
発明概念のある実施の形態では、RRC接続再開メッセージとRRC接続再設定メッセージとが同じ伝送/下位レイヤPDU/トランスポートブロックに多重化されてもよい。
【0043】
発明概念の他の実施の形態では、RRC接続再開メッセージとRRC接続再設定メッセージとが別個の伝送/下位レイヤPDU/トランスポートブロックで送信されてもよい。
【0044】
RRC接続中止は、RRC接続中止メッセージであるか、またはRRC接続が中止されなければならないことを示す他のメッセージであってもよい。発明概念のある実施の形態では、RRC接続中止は、接続が中止されなければならないことを示す解放理由を伴うRRC接続中止メッセージであってもよい。
【0045】
RRC接続再開要求は、RRC接続再開要求であるか、またはRRC接続の再開が要求されていることを示す他のメッセージであってもよい。
【0046】
RRC接続再開は、RRC接続再開メッセージであるか、または接続が再開されなければならないことを示す他のメッセージであってもよい。
【0047】
RRC接続再開完了は、RRC接続再開完了メッセージであるか、またはRRC接続が再開されたことを示す他のメッセージであってもよい。
【0048】
RRC接続再設定は、RRC接続再設定メッセージであるか、またはRRC接続を再設定する他のメッセージであってもよい。
【0049】
本明細書で開示されるある実施の形態によると、UEとeNBとの間の設定のミスマッチ(これは、データ損失を引き起こす可能性があり、および/または不具合および/または想定されない振る舞いの原因となりうる)を低減または回避することができる。
【0050】
図8は、ある実施の形態に係る、無線通信ネットワークの基地局1101を示すブロック図である。示されるように、基地局(eNB)1101は、無線インタフェース1107(トランシーバとも称される)と結合されたプロセッサ1103と、メモリ1109と、ネットワークインタフェース1105と、を含んでもよく、基地局1101は本明細書で説明される基地局の動作/機能のうちの少なくともいくつかを実行するよう構成されてもよい。ネットワークインタフェース1105はひとつ以上の他の基地局とのネットワーク通信を提供するよう構成されてもよい。無線インタフェース1107は、無線端末とのセルを介した無線通信を提供するよう構成されてもよい。プロセッサ1103(プロセッサ回路または処理回路とも称される)は、汎用プロセッサおよび/または専用プロセッサ(例えば、マイクロプロセッサおよび/またはデジタルシグナルプロセッサ)などのひとつ以上のデータ処理回路を含んでもよい。プロセッサ1103は、本明細書においてコンピュータ可読媒体として説明されるメモリ1109(メモリ回路またはメモリサーキトリとも称される)にある機能モジュールからのコンピュータプログラムインストラクションを実行することによって、本明細書において例/実施の形態のうちのひとつ以上について説明された動作および/または方法のうちのいくつかまたは全てを実行するよう構成されてもよい。
【0051】
図9は、ひとつ以上の基地局と無線通信可能な無線端末(UE)1301を示すブロック図である。示されるように、無線端末1301は、無線インタフェース1305(トランシーバとも称される)と結合されたプロセッサ1303と、メモリ1307と、を含んでもよい。無線端末1301はまた、ユーザインタフェース1309(例えば、ディスプレイやキーパッドやタッチ感知ディスプレイやマイクロフォンやスピーカやひとつ以上のボタンなどを含む)を含んでもよい。無線端末1301は、本明細書で説明される動作/機能のうちの少なくともいくつかを実行するよう構成されてもよい。無線インタフェース1305はひとつ以上の基地局1101との無線通信を提供するよう構成されてもよい。無線インタフェース1305は、セルラモバイル通信ネットワークの基地局1101との通信用のLTEトランシーバを含んでもよい。プロセッサ1303(プロセッサ回路または処理回路とも称される)は、汎用プロセッサおよび/または専用プロセッサ(例えば、マイクロプロセッサおよび/またはデジタルシグナルプロセッサ)などのひとつ以上のデータ処理回路を含んでもよい。プロセッサ1303は、本明細書においてコンピュータ可読媒体として説明されるメモリ1307(メモリ回路またはメモリサーキトリとも称される)にある機能モジュールからのコンピュータプログラムインストラクションを実行することによって、本明細書において例/実施の形態のうちのひとつ以上について説明された動作および/または方法のうちのいくつかまたは全てを実行するよう構成されてもよい。
【0052】
図10のフローチャートおよび
図11のモジュールを参照して無線端末UEの動作を以下に説明する。例えば、
図11のモジュールは
図9の無線端末メモリ1307に保持されてもよく、これらのモジュールがインストラクションを提供してもよく、その結果、モジュールのインストラクションが無線端末プロセッサ1303によって実行された場合、プロセッサ1303が
図10のフローチャートの動作を実行する。
【0053】
ブロック1001で、無線端末プロセッサ1303は、例えば接続提供モジュール1151を用いて、トランシーバ1305を通じた基地局eNBとの接続を提供してもよい。その接続は無線リソース制御(RRC)接続であってもよい。
【0054】
ブロック1003で、基地局との接続を提供した後、プロセッサ1303は、例えば接続中止メッセージ受信モジュール1153を用いて、トランシーバ1305を通じて、基地局eNBから接続中止メッセージを受信してもよい。接続中止メッセージは無線リソース制御(RRC)接続中止メッセージであってもよい。
【0055】
ブロック1005で、プロセッサ1303は、例えば無線ベアラ中止モジュール1155を用いて、接続中止メッセージを受信したことに応じて接続の無線ベアラを中止してもよい。ブロック1007で、プロセッサ1303は、例えば接続中止モジュール1157を用いて、接続の無線ベアラを中止した後、接続を中止してもよい。接続を中止することは、RRC接続をRRC非アクティブ状態(UEがRRC_IDLE状態に入ることの代替として)に置くことに対応してもよい。
【0056】
ブロック1009で、プロセッサ1303は、例えば接続再開要求送信モジュール1159を用いて、無線通信ネットワークの基地局eNBに、トランシーバ1305を通じて、接続再開要求を送信してもよい。プロセッサ1303は、例えば、送信用のアップリンクデータの到着に応じて、接続再開要求を基地局に送信してもよい。さらに、プロセッサ1303は、ブロック1017で無線ベアラを再開した後まで、送信用のアップリンクデータの処理を阻止してもよい。その接続再開要求は無線リソース制御(RRC)再開要求であってもよい。
【0057】
ブロック1011で、接続再開要求を送信した後、プロセッサ1303は、例えば接続再開メッセージ受信モジュール1161を用いて、トランシーバ1305を通じて、基地局から接続再開メッセージを受信してもよい。接続再開メッセージは無線ベアラを再開することを遅らせるための指示を含んでもよい。接続再開メッセージは無線リソース制御(RRC)接続再開メッセージであってもよく、接続再開メッセージは、例えばネクストホップチェイニングカウンタ(NCC)を含むセキュリティキー導出インジケータを含んでもよい。
【0058】
ブロック1013で、接続再開メッセージを受信したことに応じて、プロセッサ1303は、例えば再設定実行モジュール1163を用いて、基地局との接続の再設定を実行してもよい。プロセッサ1303は、接続再開メッセージに基づいて接続の再設定を実行してもよい。
【0059】
ブロック1015で、接続再開メッセージを受信したことに応じて、プロセッサ1303は、例えばセキュリティキー提供モジュール1165を用いて、基地局との接続のセキュリティキーを提供してもよい。セキュリティキーを提供することが、接続中止メッセージを受信する前に用いられていた以前のセキュリティキーからセキュリティキーを変更することを含んでもよい。例えば、セキュリティキーを変更することは、接続再開メッセージに含まれるセキュリティキー導出インジケータ(例えば、ネクストホップチェイニングカウンタを含む)を用いてセキュリティキーを変更することを含んでもよい。
【0060】
ブロック1017で、接続再開メッセージを受信したことに応じて、プロセッサ1303は、例えば無線ベアラ再開モジュール1167を用いて、無線ベアラを再開してもよい。無線ベアラはデータ無線ベアラまたはシグナリング無線ベアラを含んでもよい。さらに、無線ベアラは複数の無線ベアラを含んでもよい。
【0061】
ブロック1019で、プロセッサ1303は、例えば接続再開完了メッセージ送信モジュール1169を用いて、基地局に、トランシーバ1305を通じて、接続再開完了メッセージを送信してもよい。接続再開完了メッセージは無線リソース制御接続再開完了メッセージであってもよい。
【0062】
ブロック1021で、無線ベアラを再開した後および/または接続再開完了メッセージを送信した後、プロセッサ1303は、例えばアップリンクULデータ送信モジュール1171を用いて、無線ベアラを用いてアップリンクデータを送信してもよい。ある実施の形態によると、ULデータおよび接続再開完了メッセージは、無線ベアラを用いた伝送用の同じトランスポートブロックに多重化されてもよい。追加的にまたは代替的に、ULデータは、接続再開完了メッセージを送信した後、無線ベアラを用いて送信されてもよい。例えば、あるULデータおよび接続再開完了メッセージは同じトランスポートブロックに多重化されて無線ベアラを用いて送信され、追加的なULデータは続いて無線ベアラを用いて他のトランスポートブロックで送信されてもよい。他の例によると、接続再開完了メッセージは無線ベアラを用いて第1トランスポートブロックで送信され(ULデータなしで)、ULデータは次いで無線ベアラを用いて第2トランスポートブロックで送信されてもよい。
【0063】
図10の種々の動作および/または
図11のモジュールは、無線端末および関連方法のある実施の形態に関してオプションであってもよい。例えば、(後述の)例示的な実施の形態1の方法に関して、
図10のブロック1001、1003、1005、1007および1019の動作はオプションであってもよく、関連無線端末に関して、
図11のモジュール1151、1153、1155、1157および1169はオプションであってもよい。
【0064】
図12のフローチャートおよび
図13のモジュールを参照してネットワークノード(例えば基地局)の動作を以下に説明する。例えば、
図13のモジュールは
図8のネットワークノードメモリ1109に保持されてもよく、これらのモジュールがインストラクションを提供してもよく、その結果、モジュールのインストラクションがネットワークノードプロセッサ1103によって実行された場合、プロセッサ1103が
図12のフローチャートの動作を実行する。
【0065】
ブロック1201で、プロセッサ1103は、例えば接続中止メッセージ送信モジュール1351を用いて、無線端末(UE)に、トランシーバ1107を通じて、接続中止メッセージを送信してもよい。接続中止メッセージは無線リソース制御(RRC)接続中止メッセージであってもよい。
【0066】
接続中止メッセージを送信した後、プロセッサ1103は、例えば接続再開要求受信モジュール1353を用いて、ブロック1203においてトランシーバ1107を通じて接続再開要求を無線端末UEから受信してもよい。その接続再開要求はRRC再開要求であってもよい。
【0067】
接続再開要求を受信したことに応じて、ブロック1205で、プロセッサ1103は、例えば接続再開メッセージ送信モジュール1355を用いて、無線端末UEに、トランシーバ1107を通じて、接続再開メッセージを送信してもよい。接続再開メッセージは、接続の無線ベアラを再開することを遅らせるための指示を含んでもよい。接続再開メッセージはまた、接続再開完了メッセージを省略するための指示を含んでもよい。接続再開メッセージはRRC再開メッセージあってもよい。
【0068】
ブロック1207で、プロセッサ1103は、例えばULデータ受信モジュール1357を用いて、無線ベアラを用いてトランシーバ1107を通じて無線端末UEからアップリンクULデータを受信してもよい。無線ベアラは、例えば、データ無線ベアラまたはシグナリング無線ベアラを含んでもよい。さらに、無線ベアラは複数の無線ベアラを含んでもよい。
【0069】
図12の種々の動作および/または
図13のモジュールは、ネットワークノードおよび関連方法のある実施の形態に関してオプションであってもよい。例えば、(後述の)例示的な実施の形態35の方法に関して、
図12のブロック1207の動作はオプションであってもよく、関連終端ノードに関して、
図13のモジュール1357はオプションであってもよい。
【0070】
例示的実施の形態:
実施の形態1。無線通信ネットワークにおいて無線端末を動作させる方法であって、前記無線端末から前記無線通信ネットワークの基地局へ接続再開要求を送信することと、前記接続再開要求を送信した後、前記無線端末において接続再開メッセージを、前記基地局から受信することと、前記接続再開メッセージを受信することに応じて、前記基地局との接続の再設定を実行することと、前記接続再開メッセージを受信することに応じて、前記基地局との前記接続のセキュリティキーを提供することと、前記接続再開メッセージを受信することに応じて、無線ベアラを再開することと、前記無線ベアラを再開した後、前記無線ベアラを用いてアップリンクデータを送信することと、を含む方法。
実施の形態2。前記無線端末から前記基地局へ接続再開完了メッセージを送信することをさらに含み、前記アップリンクデータを送信することが、前記接続再開完了メッセージを送信した後に前記アップリンクデータを送信することを含む実施の形態1に記載の方法。
実施の形態3。前記接続再開メッセージが前記無線ベアラを再開することを遅らせるための指示を含み、
再設定を行うことが前記接続の再設定を前記接続再開メッセージに基づいて行うことを含む実施の形態1または2に記載の方法。
実施の形態4。前記接続再開要求を送信した後、接続再設定メッセージを受信することと、前記接続再設定メッセージを受信することに応じて、かつ、前記セキュリティキーを提供した後、前記接続再設定メッセージに基づいて前記接続の再設定を行うことと、をさらに含み、前記無線ベアラを再開することが前記無線ベアラを再開することを遅らせるための指示に応じて前記接続再設定メッセージに基づいて再設定を行った後に前記無線ベアラを再開することを含む実施の形態3に記載の方法。
実施の形態5。前記接続再設定メッセージに基づいて再設定を実行することがセキュリティキーを用いて接続再設定メッセージを復号することを含む実施の形態4に記載の方法。
実施の形態6。前記接続再開メッセージおよび前記接続再設定メッセージが異なるプロトコルデータユニットを用いて個別に受信される実施の形態4または5に記載の方法。
実施の形態7。前記接続再開メッセージおよび前記接続再設定メッセージが同じプロトコルデータユニット上で多重化される実施の形態4または5に記載の方法。
実施の形態8。前記同じプロトコルデータユニットが媒体アクセス制御プロトコルデータユニットである実施の形態7に記載の方法。
実施の形態9。前記接続再開メッセージに基づいて再設定を実行することおよび/または前記セキュリティキーを提供することが、前記接続再設定メッセージを受信した後に生じる実施の形態4から8のいずれかひとつに記載の方法。
実施の形態10。前記接続再開メッセージに基づいて再設定を実行することおよび/または前記セキュリティキーを提供することが、前記接続再設定メッセージを受信する前に生じる実施の形態4から6のいずれかひとつに記載の方法。
実施の形態11。前記無線ベアラを再開した後、前記無線端末から前記基地局へ接続再設定完了メッセージを送信することをさらに含み、前記アップリンクデータを送信することが、前記接続再設定完了メッセージを送信した後に前記アップリンクデータを送信することを含む実施の形態1から10のいずれかひとつに記載の方法。
実施の形態12。前記無線ベアラを再開した後、前記無線端末から前記基地局へ接続再開完了メッセージを送信することをさらに含み、前記アップリンクデータを送信することが、前記接続再開完了メッセージを送信した後に前記アップリンクデータを送信することを含む実施の形態11に記載の方法。
実施の形態13。前記接続再開完了メッセージおよび前記接続再設定完了メッセージが同じプロトコルデータユニット上で多重完了化される実施の形態12に記載の方法。
実施の形態14。前記同じプロトコルデータユニットが媒体アクセス制御プロトコルデータユニットである実施の形態13に記載の方法。
実施の形態15。前記接続再開完了メッセージおよび前記接続再設定完了メッセージが異なるプロトコルデータユニットを用いて個別に送信される実施の形態12に記載の方法。
実施の形態16。実施の形態1に記載の方法であって、前記接続再開メッセージが前記無線ベアラを再開することを遅らせるための指示を含み、再設定を実行することが前記接続再開メッセージに基づいて再設定を実行することを含み、前記セキュリティキーを提供することが前記接続再開メッセージに基づいて前記セキュリティキーを提供することを含み、前記方法がさらに、前記接続再開メッセージに基づいて再設定を実行した後、および/または前記セキュリティキーを提供した後、前記無線端末において接続再設定メッセージを基地局から受信することと、前記接続再設定メッセージに基づいて前記接続の再設定を実行することと、を含み、前記無線ベアラを再開することが前記接続再設定メッセージに基づいて再設定を実行することに応じて前記無線ベアラを再開することを含む。
実施の形態17。前記接続再開メッセージに基づいて再設定を実行した後、および/または前記セキュリティキーを提供した後、前記無線端末から前記基地局へ接続再開完了メッセージを送信することをさらに含み、前記接続再設定メッセージを受信することが、前記接続再開完了メッセージを送信した後に前記接続再設定メッセージを受信することを含む実施の形態16に記載の方法。
実施の形態18。実施の形態1に記載の方法であって、前記接続再開メッセージが、前記無線ベアラを再開させることを遅らせるための第1指示と、接続再開完了メッセージを省略するための第2指示と、を含み、再設定を行うことが前記接続の再設定を前記接続再開メッセージに基づいて行うことを含み、前記方法がさらに、前記接続再開要求を送信した後、接続再設定メッセージを受信することと、前記接続再設定メッセージを受信することに応じて、かつ、セキュリティキーを提供した後、前記接続再設定メッセージに基づいて前記接続の再設定を実行することと、を含み、前記無線ベアラを再開することが前記無線ベアラを再開することを遅らせるための前記指示に応じて前記接続再設定メッセージに基づいて再設定を行った後に前記無線ベアラを再開することと、前記無線ベアラを再開した後、前記無線端末から前記基地局へ接続再設定完了メッセージを送信することと、を含み、前記アップリンクデータを送信することが、前記接続再設定完了メッセージを送信した後に前記アップリンクデータを送信することを含む。
実施の形態19。前記接続再設定メッセージは前記セキュリティキーを提供する前に受信される実施の形態18に記載の方法。
実施の形態20。前記接続再設定メッセージは前記セキュリティキーを提供した後に受信される実施の形態18に記載の方法。
実施の形態21。前記接続再開要求を送信する前に、前記基地局との接続を提供することと、前記再開要求を送信する前、かつ、前記基地局との前記接続を提供した後、前記無線端末において接続中止メッセージを、前記基地局から受信することと、前記接続再開要求を送信する前、かつ、前記接続中止メッセージを受信することに応じて、前記接続の前記無線ベアラを中止することと、前記接続再開要求を送信する前、かつ、前記接続の前記無線ベアラを中止した後、前記接続を中止することと、をさらに含む実施の形態1から20のいずれかひとつに記載の方法。
実施の形態22。前記接続再開要求を送信することが、前記基地局への送信用の前記アップリンクデータの到着に応じて、前記接続再開要求を送信することを含む実施の形態21に記載の方法。
実施の形態23。前記無線ベアラを再開した後まで、送信用の前記アップリンクデータの処理を阻止することをさらに含む実施の形態22に記載の方法。
実施の形態24。前記接続中止メッセージが無線リソース制御接続中止メッセージを含む実施の形態項21から23のいずれかひとつに記載の方法。
実施の形態25。前記接続再開要求が無線リソース制御再開要求を含み、前記接続再開メッセージが無線リソース制御接続再開メッセージを含み、前記接続が無線リソース制御接続を含み、前記接続再開完了メッセージが無線リソース制御接続再開完了メッセージを含む実施の形態1から24のいずれかひとつに記載の方法。
実施の形態26。前記セキュリティキーを提供することが、前記接続中止メッセージを受信する前に用いられていた以前のセキュリティキーからセキュリティキーを変更することを含む実施の形態1から25のいずれかひとつに記載の方法。
実施の形態27。前記接続再開メッセージがセキュリティキー導出インジケータを含み、前記セキュリティキーを変更することが前記セキュリティキー導出インジケータを用いて前記セキュリティキーを変更することを含む実施の形態1から26のいずれかひとつに記載の方法。
実施の形態28。前記セキュリティキー導出インジケータがネクストホップチェイニングカウンタ(NCC)を含む実施の形態27に記載の方法。
実施の形態29。前記無線ベアラがデータ無線ベアラを含む実施の形態1から28のいずれかひとつに記載の方法。
実施の形態30。前記無線ベアラがシグナリング無線ベアラを含む実施の形態1から28のいずれかひとつに記載の方法。
実施の形態31。前記無線ベアラが複数の無線ベアラを含む実施の形態1から30のいずれかひとつに記載の方法。
実施の形態32。無線通信ネットワークとの無線通信を提供するよう構成されたトランシーバと、前記トランシーバと結合されたプロセッサと、を備える無線端末(UE)であって、前記プロセッサは実施の形態1から31のいずれかひとつの動作を実行するよう構成され、前記プロセッサと前記無線通信ネットワークとの間の通信が前記トランシーバを通じて提供される。
実施の形態33。実施の形態1から31のいずれかひとつにしたがう動作を実行するよう適合された無線端末(UE)。
実施の形態34。実施の形態1から31のいずれかひとつにしたがう動作を実行するよう適合されたモジュールを備える無線端末(UE)。
実施の形態35。無線通信ネットワークのノードの動作方法であって、前記方法は、前記ノードから無線端末へ、接続中止メッセージを送信することと、前記接続中止メッセージを送信した後、前記ノードにおいて接続再開要求を、前記無線端末から受信することと、前記接続再開要求を受信することに応じて、前記ノードから前記無線端末へ、接続再開メッセージを送信することであって、前記接続再開メッセージが前記接続の無線ベアラを再開することを遅らせるための指示を含む、送信することと、を含む。
実施の形態36。前記接続再開メッセージが接続再開完了メッセージを省略することの指示を含む実施の形態35に記載の方法。
実施の形態37。前記接続中止メッセージが無線リソース制御(RRC)接続中止メッセージであり、前記接続再開要求がRRC接続再開要求であり、前記接続再開メッセージがRRC接続再開メッセージである実施の形態35または36に記載の方法。
実施の形態38。前記ノードは、前記無線通信ネットワークの基地局である実施の形態35から37のいずれか一項に記載の方法。
実施の形態39。前記無線ベアラがデータ無線ベアラを含む実施の形態35から38のいずれかひとつに記載の方法。
実施の形態40。前記無線ベアラがシグナリング無線ベアラを含む実施の形態35から38のいずれかひとつに記載の方法。
実施の形態41。前記無線ベアラが複数の無線ベアラを含む実施の形態35から40のいずれかひとつに記載の方法。
実施の形態42。無線通信ネットワークのノードであって、前記ノードは、無線端末との無線通信を提供するよう構成されたトランシーバと、前記トランシーバと結合されたプロセッサと、を備え、前記プロセッサは実施の形態35から41のいずれかひとつの動作を実行するよう構成され、前記プロセッサと前記無線端末との間の通信が前記トランシーバを通じて提供される。
実施の形態43。無線通信ネットワークのノードであって、前記ノードが実施の形態35から41のいずれかひとつにしたがう動作を実行するよう適合されるノード。
実施の形態44。無線通信ネットワークのノードであって、前記ノードが実施の形態35から41のいずれかひとつにしたがう動作を実行するよう適合されたモジュールを備えるノード。
【0071】
略語
UP ユーザプレーン
AS アクセスストラタム
NAS ノンアクセスストラタム
EPS エバルブドパケットシステム
TEID トンネルエンドポイント識別子
S1−AP S1アプリケーションプロトコル
ECM EPS接続管理
SRB0 シグナリング無線ベアラ0(ゼロ)
CCCH 共通制御チャネル
SRB シグナリング無線ベアラ
DRB データ無線ベアラ
PDCP パケットデータコンバージェンスプロトコル
K_eNB ASセキュリティのために用いられたキー
【0072】
さらなる定義:
本発明概念の種々の実施の形態の上記説明では、本明細書で用いられる用語は特定の実施の形態を説明するためだけのものであり、本発明概念を限定する意図はないことは理解されるべきである。そうでないと定義されない限り、本明細書で用いられる全ての用語(技術用語および専門用語を含む)は、本発明概念が属する技術分野の当業者によって普通に理解されるような意味と同じ意味を有する。常用される辞書で定義されるものなどの用語は本明細書および関連技術のコンテキストにおける意味と整合する意味を有するものとして解釈されるべきであり、本明細書で明示的にそうであると定義されない限り、理想的なまたは過度に形式的な意味で解釈されるはずもないこともまた理解されるべきである。
【0073】
エレメントが別のエレメントに「接続」「結合」「応答」又はそれらの変形として称されるとき、それは他のエレメントに直接的に接続、結合又は応答でき、又は1つ以上の介在要素が存在してよい。対照的に、エレメントが別のエレメントに「直接接続」「直接結合」「直接応答」又はそれらの変形として称されるとき、介在要素は存在しない。同様の番号は、全体を通して同様のエレメントを指す。さらに、本明細書で用いられる「結合」「接続」「応答」又はそれらの変形は無線的な結合、接続、又は応答を含んでよい。本明細書で使用されるように、単数形「a」、「an」及び「the」は、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、複数形も含むことが意図される。簡潔さおよび/または明瞭さのために、周知の機能又は構成は詳述されなくてもよい。用語「および/または」は、関連する列挙された項目の1つ以上の任意の及び全ての組み合わせを含む。
【0074】
第一、第二、第三、などの用語は、様々なエレメント/動作を説明するために本明細書で使用されてよいが、これらのエレメント/動作は、これらの用語によって限定されるべきではないことが理解されよう。これらの用語は、あるエレメント/動作を別のエレメント/動作から区別するためだけに使用される。従って、いくつかの実施の形態における第一のエレメント/動作は、本発明概念の教示から逸脱することなく、他の実施の形態において第二のエレメント/動作と呼ぶことができる。同一の参照符号又は同一の参照識別子は、明細書全体を通して同一又は類似のエレメントを示す。
【0075】
本明細書で使用される場合、用語「含む(comprise)」、「備える(comprising)」、「含む(comprises)」、「含む(include)」、「含む(including)」、「含む(includes)」、「有する(have)」、「有する(has)」、「有する(having)」、又はそれらの変形は開集合的であり、1つ以上の規定された特徴、整数、エレメント、ステップ、構成要素、機能を含むが、1つ以上の他の特徴、整数、エレメント、ステップ、構成要素、機能又はそれらのグループの存在又は追加を排除しない。さらに、本明細書で使用されるように、ラテン語の語句「exempli gratia」に由来する一般的な略語「e.g.」は、一般的な例又は以前言及されたアイテムの例を導入又は特定するために用いられてよく、そのようなアイテムに限定することを意図していない。ラテン語の語句「id est」に由来する一般的な略語「i.e.」は、より一般的な記述から特有のアイテムを特定するために用いられてよい。
【0076】
例示的な実施の形態は、コンピュータに実装される方法、装置(システム及び/又は機器)及び/又はコンピュータプログラム製品のブロック図及び/又はフローチャート図を参照して本明細書で説明される。ブロック図のブロック及び/又はフローチャート図、及びブロック図のブロック及び/又はフローチャート図の組み合わせは、1つ以上のコンピュータ回路によって実行されるコンピュータプログラムインストラクションによって実施できることが理解される。これらのコンピュータプログラムインストラクションは、汎用コンピュータ回路、専用コンピュータ回路、及び/又は他のプログラム可能なデータ処理回路のプロセッサ回路に提供されて、機械を生成することができ、その結果、インストラクションはコンピュータおよび/または他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサを介して実行されて、トランジスタ、メモリ位置に保持される値、そのような回路内の他のハードウエアコンポーネントを変換しまた制御することで、ブロック図および/またはフローチャートのブロックまたは複数のブロックで指定される機能/動作を実現することができ、それにより、ブロック図および/またはフローチャートのブロックまたは複数のブロックで指定される機能/動作を実現するための手段(機能)および/または構成を生成することができる。
【0077】
これらのコンピュータプログラムインストラクションはまた、コンピュータ可読媒体に記憶されたインストラクションが、ブロック図および/又はフローチャートのブロックで指定された機能/動作を実施するインストラクションを含む製品を生成するように、特定の方法でコンピュータ又は他のプログラム可能データ処理装置を機能させることができる、有形のコンピュータ可読媒体に保持されてもよい。従って、本発明概念の実施の形態は、デジタルシグナルプロセッサのようなプロセッサ上で動作する、総称して「回路」「モジュール」又はその変形として称される、ハードウエア及び/又はソフトウエア(ファームウエア、常駐ソフトウエア、マイクロコード等を含む)で具現化されてよい。
【0078】
また、いくつかの代替的な実施の形態において、ブロックに記されている機能/動作は、フローチャートに記されている順番通りでない態様で生じてもよい。例えば、連続して示される2つのブロックは、実際、実質的に同時に実行されてよく、又は関係する機能/動作に応じて逆順で実行されてもよい。さらに、フローチャート及び/又はブロック図の所与のブロックの機能は、複数のブロックに分離されてもよく、及び/又はフローチャート及び/又はブロック図の2つ以上のブロックの機能は、少なくとも部分的には統合されてもよい。最後に、他のブロックは、説明されるブロック間に追加/挿入されてよい。および/または発明概念の範囲から逸脱することなくブロック/動作を省略してもよい。さらに、図のいくつかは通信の主な方向を示すための通信経路上の矢印を含むが、通信は示された矢印と逆方向に生じてもよいことを理解されたい。
【0079】
本発明概念の原理から実質的に逸脱することなく、実施の形態に対する多くの変形、変更がなされうる。本明細書において、そのような変形や変更の全てが本発明概念の範囲内に含まれることが意図されている。したがって、上述の主題は説明的であると考えられるべきであって、限定的と考えられるべきではなく、実施の形態の例は、本発明概念の範囲および精神内に入るそのような変形、強化および他の実施の形態の全てをカバーすることが意図されている。したがって、法が許す限りにおいて、本発明概念の範囲は、実施の形態の例およびその均等物を含む本開示の最も広い許されうる解釈によって決められるべきであり、前述の詳細な説明によって制限されたり限定されたりすることはあってはならない。