(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記選択されたロック解除アイコンに、直近の操作に関連する前記M個のパスワードアイコンのうち少なくとも1つの所定数の固定アイコンが含まれているか否かを判断するステップは、
直近の操作に関連する前記M個のパスワードアイコンの中から最後の操作に関連するパスワードアイコンを取得するステップと、
前記選択されたロック解除アイコンに、最後の操作に関連する前記パスワードアイコン及び所定数の固定アイコンが含まれているか否かを判断するステップと、を含むことを特徴とする請求項2に記載のロック解除方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、バーチャルリアリティデバイスのロック解除方式としては、数字パスワードによるロック解除が主流となっていた、しかし、この解除方式には、パスワードが単純で、解読されやすく、安全性が低いなどの欠点がある。
【0005】
本願発明は、上記の実情に鑑みてなされるもので、従来技術におけるパスワードの安全性が低いという問題を解決するための、バーチャルリアリティデバイスのロック解除方法及びそれを実行するバーチャルリアリティデバイスを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明では、上記課題を解決するために、以下のバーチャルリアリティデバイスのロック解除方法を提供する。上記方法は、
直近の操作に関連するM個(Mは任意の自然数)のパスワードアイコンを含むA個(AはM+1以上の任意の自然数)の選択対象アイコンを表示するステップと、
上記A個の選択対象アイコンの中からロック解除アイコンを選択する操作に応答して、選択されたロック解除アイコンを取得するステップと、
上記選択されたロック解除アイコンと直近の操作に関連する上記M個のパスワードアイコンに基づき、ロック解除操作を実行するステップと、を含む。
【0007】
上記選択されたロック解除アイコンと直近の操作に関連する上記M個のパスワードアイコンに基づき、ロック解除操作を実行するステップは、
上記選択されたロック解除アイコンに、直近の操作に関連する上記M個のパスワードアイコンのうち少なくとも1つの固定アイコンが含まれるか否かを判断するステップと、
上記判断結果がイエス(含まれる)である場合、ロック解除操作を実行するステップと、を含んでもよい。
【0008】
上記選択されたロック解除アイコンに、直近の操作に関連する上記M個のパスワードアイコンのうち少なくとも1つの固定アイコンが含まれているか否かを判断するステップは、
直近の操作に関連する上記M個のパスワードアイコンの中から最後の操作に関連するパスワードアイコンを取得するステップと、
上記選択されたロック解除アイコンに、最後の操作に関連する上記パスワードアイコン及び少なくとも1つの固定アイコンが含まれているか否かを判断するステップと、を含んでもよい。
【0009】
上記方法は、ロック解除操作を実行する前に、
上記ロック解除アイコンが選択された順番は、上記直近の操作の順番と一致するか否かを判断し、判断結果がイエスである(一致する)場合、ロック解除操作を実行するステップを含んでもよい。
【0010】
上記方法は、上記A個の選択対象アイコンを表示する前に、
パスワードアイコンと固定アイコンとの組み合わせのロック解除方式を含む少なくとも1つのロック解除方式を表示するステップと、
上記少なくとも1つのロック解除方式の中からロック解除方式を選択する操作に応答して、選択された第1のロック解除方式を取得するステップと、
上記第1のロック解除方式が上記パスワードアイコンと固定アイコンとの組み合わせのロック解除方式である場合、直近の操作に関連する上記M個のパスワードアイコン、所定数量の固定アイコン及びその他のアイコンを生成するステップと、
直近の操作に関連する上記M個のパスワードアイコンと、所定数量の固定アイコンと、その他のアイコンとを無作為に配列することにより、上記A個の選択対象アイコンを生成するステップと、を含んでもよい。
【0011】
上記選択されたロック解除アイコンと直近の操作に関連する上記M個のパスワードアイコンとに基づき、ロック解除操作を実行するステップは、
上記選択されたロック解除アイコンが、直近の操作に関連する上記M個のパスワードアイコンと同一であるか否かを判断するステップと、
判断結果がイエス(同一)である場合、ロック解除操作を実行するステップと、を含んでもよい。
【0012】
上記方法は、上記A個の選択対象アイコンを表示する前に、パスワードアイコンのロック解除方式を含む少なくとも1つのロック解除方式を表示するステップと、
上記少なくとも1つのロック解除方式の中からロック解除方式を選択する操作に応答して、選択された第2のロック解除方式を取得するステップと、
上記第2のロック解除方式が上記パスワードアイコンのロック解除方式である場合、直近の操作に関連する上記M個のパスワードアイコン及びその他のアイコンを生成するステップと、
直近の操作に関連する上記M個のパスワードアイコンと、その他のアイコンとを無作為に配列することにより、A個の選択対象アイコンを生成するステップと、を含んでもよい。
【0013】
上記A個の選択対象アイコンの中からロック解除アイコンを選択する操作に応答して、上記選択されたロック解除アイコンを取得するステップは、
上記A個の選択対象アイコンのうちいずれかの選択対象アイコンについて、カーソルが上記選択対象アイコンに滞留する時間を
監視及び記録するステップと、
上記滞留する時間が予め設定された時間閾値より大きい場合、上記選択対象アイコンを上記選択されたロック解除アイコンとして確定するステップと、を含んでもよい。
【0014】
直近の操作に関連するM個のパスワードアイコンを生成する方法は、
システムのタスクリストを取得するステップと、
タスクリストにおけるタスクの実行時間に基づき、対応する操作の順番を確定することにより、M個の直近の操作を確定するステップと、
上記M個の直近の操作に基づき、上記直近の操作に関連するM個のパスワードアイコンを生成するステップと、を含んでもよい。
【0015】
本願発明はさらに、記憶装置と、処理装置と、上記記憶装置に記憶され、且つ上記処理装置において動作可能なコンピュータプログラムとを含むバーチャルリアリティデバイスを提供する。上記処理装置が上記コンピュータプログラムを実行するとき、上記方法を実現する。
【発明の効果】
【0016】
本願発明に係るバーチャルリアリティデバイスのロック解除方法及びそれを実行するバーチャルリアリティデバイスでは、直近の操作に関連するパスワードアイコンを設定することにより、パスワードアイコンがバーチャルリアリティデバイスを利用すると同時にリアルタイムに更新され、パスワードが解読されにくくなる。そのため、本願発明のロック解除方法は、画面ロックアプリケーションにおいて、より安全性に優れる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本願発明の目的、技術的解決手段及び利点をより明瞭にするために、以下に、図面を参照しながら、本願発明の技術的解決手段を明瞭かつ詳細に説明する。なお、以下に記載されているのは本願発明の実施例の全てではなく、その一部に過ぎない。これらの実施例を踏まえ、当業者が進歩性のある作業によらず得られる全ての構成は、いずれも本願発明の技術的範囲に包含されるものである。
【0019】
従来のバーチャルリアリティデバイスの画面ロックアプリケーションにおいては、システムの操作により固定パスワードを設定し、ロックを解除するたびに正しい固定パスワードを入力してアンロックする数字パスワードのロック解除方式が主流となっている。発明者らは、本願発明を実現する過程で、上記方式では、数字パスワードが単純で、解読されやすいため、パスワードの安全性が低いということを見出した。
【0020】
本願発明は、従来技術における課題を解消するためのバーチャルリアリティデバイスのロック解除方法及びそれを実行するバーチャルリアリティデバイスを提供する。本願発明の趣旨は、直近の操作に関連するパスワードアイコンを設定することにより、パスワードアイコンがバーチャルリアリティデバイスを利用すると同時にリアルタイムに更新されることを実現し、パスワードの解読を難しくし、安全性を高めることである。以下に、図面及び実施例を参照して、本願発明の実施形態について詳細に説明する。これらにより、本願発明の技術的手段により上記技術的課題を解決し、所望の技術効果を得られることを十分理解でき、実施することが可能となる。
【0021】
図1は、本願発明の一実施形態によるバーチャルリアリティデバイスのロック解除方法の例を示すフローチャートである。
図1に示すように、当該方法は、直近の操作に関連するM個(Mは任意の自然数)のパスワードアイコンを含むA個(AはM+1以上の自然数)の選択対象アイコンを表示するステップ10と、A個の選択対象アイコンの中からロック解除アイコンを選択する操作に応答して、選択されたロック解除アイコンを取得するステップ11と、上記選択されたロック解除アイコンと直近の操作に関連する上記M個のパスワードアイコンに基づき、ロック解除操作を実行するステップ12と、を含む。
【0022】
本実施形態において、表示される上記A個の選択対象アイコンは、例えば、写真、画像やアプリケーションアイコンのうち1種または複数種の組み合わせであってもよい。パスワードアイコンは、例えば、バーチャルリアリティデバイスにインストールされているアプリケーションのアイコン、バーチャルリアリティデバイスに記憶されている写真、またはバーチャルリアリティデバイスにより呼び出された画像もしくは過去にアクセスした画像であってもよい。
【0023】
本実施形態では、上記直近の操作に関連するM個のパスワードアイコンのMの値は一定(固定値)であってもよいが、毎回画面がオフになった後、またはロックが解除される前にユーザの記憶に応じて、任意に設定してもよい。例えば、画面がオフになる前に、なるべく多くの直近の操作を記憶してMの値を大きく設定することにより、より高いレベルの安全性を得ることができる。
【0024】
なお、ステップ10における直近の操作に関連するM個のパスワードアイコンは、バーチャルリアリティデバイスを実行する操作の順番に基づいて確定してもよい。例えば、システムのタスクリストを取得して、その中のタスクの実行時間に基づいて、対応する操作の順番を決めて、M個の直近の操作を確定し、直近の操作に関連するM個のパスワードアイコンを生成してもよい。
【0025】
なお、ステップ11におけるロック解除アイコンの数は一定の値であってもよいが、毎回画面がオフになった後、またはロックが解除される前に、任意に設定してもよい。ステップ11は、以下の実施形態により実現することもできる。
【0026】
上記A個の選択対象アイコンのうちのいずれかの選択対象アイコンについて、カーソルの上記選択対象アイコンに滞留する時間を
監視及び記録し、滞留時間が予め設定された時間の閾値より大きい場合、その選択対象アイコンを選択されたロック解除アイコンとして確定する。
【0027】
本実施形態では、上記カーソルは、頭や目の焦点やハンドルのコントロールポイントであってもよいが、これらに限定されるものではない。
【0028】
選択すべきロック解除アイコンの数を忘れた場合に備えて、本実施形態では、所定数のロック解除アイコンを取得しているか否かを提示するステップを実行することもできる。例えば、所定数のロック解除アイコンを取得するまでは、「ロック解除アイコンを選択し続けてください」と提示する、またはバーチャルリアリティデバイスのシーンにおいてロック解除アイコン表示領域を設定し、このロック解除アイコン表示領域を所定数の表示箇所に区画し、上記所定数の表示箇所が埋まるか否かを表示することにより、ロック解除アイコンの選択を完了するか否かを提示する、または所定数のロック解除アイコンを取得するまでは、提示せず、所定数のロック解除アイコンを取得したとき、選択操作を停止するように提示することもできる。
【0029】
なお、ステップ12では、選択されたロック解除アイコンと直近の操作に関連するM個のパスワードアイコンに基づき、認証を通過させるか否かを判定する。通過させる場合には、ロック解除操作を実行し、認証を通過させない場合には、ステップ10のA個の選択対象アイコンを表示するシーンに戻りロック解除アイコンを選択し直すこともできる。
【0030】
本実施形態では、ユーザの直近の操作に関連するパスワードアイコンを設定することにより、パスワードアイコンがバーチャルリアリティデバイスを利用すると同時にリアルタイムに更新される。そのため、パスワードが解読されにくくなり、且つユーザがパスワードを繰り返し手動で設定する必要がない。したがって、本願発明のバーチャルリアリティデバイスのロック解除方法は、画面ロックアプリケーションにおいて、より安全性に優れる。
【0031】
また、本実施形態では、パスワードをアイテムの形態にするため、ユーザは不規則な数字パスワードを覚える必要はなく、デバイスの利用に関する自分の記憶から直接パスワードアイコンを操作するのみでロック解除を実現できる。このため、ユーザは、大量の記憶に苦労することなく、これまでにない新規なロック解除方式を体験できる。
【0032】
選択されたロック解除アイコンと直近の操作に関連する上記M個のパスワードアイコンに基づき、ロック解除操作を実行するステップ、すなわちステップ12は様々な形態で実現できる。以下にいくつかの例を挙げるが、これらに限定されるものではない。
【0033】
図2は、本願発明の一実施形態によるステップ12の例を示すフローチャートである。選択されたロック解除アイコンに、直近の操作に関連する上記M個のパスワードアイコンのうち少なくとも1つの所定数の固定アイコンが含まれているか否かを判断するステップ1121と、判断結果がイエスである(含まれている)場合、ロック解除操作を実行するステップ1122と、を含む。
【0034】
図2に示す実施形態では、直近の操作に関連するM個のパスワードアイコンのうち1つまたは複数のパスワードアイコン及び所定数の固定アイコンをロック解除の認証条件とし、ロック解除アイコンに含まれるべきパスワードアイコンの数は、関連する設定に基づいて確定してもよい。
【0035】
例えば、Mの値が5で、且つ固定アイコンの数が2であるとすると、ステップ11にて取得されるロック解除アイコンは、7つのアイコンを含む。このうち、5つが直近の操作に関連するパスワードアイコンで、2つが予め設定された固定アイコンであれば、認証を通過し、ロック解除操作を実行できる。
【0036】
また、例えば、Mの値が5で、且つ固定アイコンの数量が2であるとすると、ステップ11にて取得されるロック解除アイコンは、5つのアイコンを含む。このうち、3つが直近の操作に関連するパスワードアイコンで、2つが予め設定された固定アイコンであれば、認証を通過し、ロック解除操作を実行できる。
【0037】
本実施形態では、上記固定アイコンを非表示のパスワードとしてステップ12の認証に用いる。この形態では、特定のユーザ以外の他のユーザがバーチャルリアリティデバイスを利用して、パスワードアイコンの認証を行うとき、覚えた内容によりバーチャルリアリティデバイスのロックを支障なく解除するリスクを効果的に回避できる。上記固定アイコンは、予め設定されたいくつかの固定アイコン、例えば、天気アプリケーションのアイコン、時報アプリケーションのアイコンなど固定されたいくつかのアプリケーションのアイコンか、またはユーザが気に入っている複数の画像であってもよい。もちろん、直近の操作に関連する上記M個のパスワードアイコンのうち1つまたは複数が上記固定アイコンと重畳する場合、重畳するアイコンを2つ表示することにより、パスワードアイコンに対する固定アイコンの干渉を回避できる。
【0038】
選択されたロック解除アイコンに、直近の操作に関連する上記M個のパスワードアイコンのうち少なくとも1つの所定数の固定アイコンが含まれているか否かを判断するステップは、直近の操作に関連する上記M個のパスワードアイコンの中から最後の操作に関連するパスワードアイコンを取得するステップと、上記選択されたロック解除アイコンに、上記最後の操作に関連するパスワードアイコン及び所定数の固定アイコンが含まれるか否かを判断するステップと、判断結果がイエスである(含まれる)場合、ロック解除操作を実行し、ノーである場合、ステップ10におけるA個の選択対象アイコンを表示するシーンに戻りロック解除アイコンを選択し直すステップと、を含んでもよい。
【0039】
本実施形態では、直近の操作の順番に基づき、最後の操作に関連するパスワードアイコンを確定し、選択されたロック解除アイコンに、上記最後の操作に関連するパスワードアイコン及び所定数の固定アイコンが含まれる場合、認証を通過して、ロック解除操作を実行する。
【0040】
上記実施形態では、さらに、Mの値が5で、固定アイコンの数が2であり、且つ最後に利用したアプリケーションが動画配信アプリケーションである場合、ステップ11で取得されるロック解除アイコンは3つのアイコンを含む。このうち1つが動画配信アプリケーションのアイコンで、2つが予め設定された固定アイコンであり、固定アイコンの所定数が2つで、且つ最後に利用したアプリケーションが動画配信アプリケーションである場合、認証を通過し、ロック解除操作を実行する。
【0041】
最後の操作に関連するパスワードアイコン及び所定数の固定アイコンにより認証し、ロック解除する方式は、直近の複数の操作を覚えられないためロックを解除できないという状況を効果的に回避できる。
【0042】
図2に示すロック解除方式をベースに、本方法では、ステップ10の前にさらに、パスワードアイコンと固定アイコンとを組み合わせたロック解除方式を含む少なくとも1つのロック解除方式を表示するステップ1と、上記少なくとも1つのロック解除方式の中からロック解除方式を選択する操作に対応して、選択された第1のロック解除方式を取得するステップ2と、上記第1のロック解除方式が上記パスワードアイコンと固定アイコンとを組み合わせたロック解除方式である場合、直近の操作に関連する上記M個のパスワードアイコン、所定数の固定アイコン及びその他のアイコンを生成するステップ3と、直近の操作に関連する上記M個のパスワードアイコンと、所定数の固定アイコンと、その他のアイコンとを無作為に配列することにより、上記A個の選択対象アイコンを生成するステップ4と、を含んでもよい。
【0043】
なお、上記実施形態におけるA個の選択対象アイコンの生成方法は、
図2に示すロック解除方式に関連する上記各実施形態を適用できるため、ここでは詳細は説明しない。
【0044】
本実施形態におけるA個の選択対象アイコンの生成方法では、画面がオフになった後、またはロック解除を実行する前に、ユーザの選択する第1のロック解除方式がパスワードアイコンと固定アイコンとの組み合わせのロック解除方式である場合、直近の操作の順番に基づき、M個のパスワードアイコン及び所定数の固定アイコンを生成し、その他のアイコンを無作為に生成することにより、上記A個の選択対象アイコンを生成してもよい。
【0045】
図3に示すように、ステップ12の他の例では、上記選択されたロック解除アイコンは、直近の操作に関連する上記M個のパスワードアイコンと同一であるか否かを判断するステップ2121と、判断結果がイエス(同一)である場合、ロック解除操作を実行するステップ2122とを含む。
【0046】
本実施形態では、直近の操作に関連するM個のパスワードアイコンをロック解除の認証条件として、ステップ11にて取得される上記選択対象のロック解除アイコンが直近の操作に関連するM個のパスワードアイコンと一対一で対応する場合には、認証を通過し、ロック解除操作を実行する。ステップ11にて取得される上記選択対象のロック解除アイコンが直近の操作に関連するM個のパスワードアイコンと一対一で対応しない場合には、認証を通過させず、ステップ10におけるA個の選択対象アイコンが表示されるシーンに戻る構成としてもよい。
【0047】
本実施形態では、ロック解除アイコンがパスワードアイコンと完全に同一である場合にのみ、ロック解除を実現できるため、パスワードの安全性が向上する。
【0048】
本方法は、
図3に示すロック解除方式をベースに、上記ステップ10の前にさらに、パスワードアイコンのロック解除方式を含む少なくとも1つのロック解除方式を表示するステップ1と、上記少なくとも1つのロック解除方式の中からロック解除方式を選択する操作に対応して、第2のロック解除方式を取得するステップ2と、上記第2のロック解除方式が上記パスワードアイコンのロック解除方式である場合、直近の操作に関連する上記M個のパスワードアイコン及びその他のアイコンを生成するステップ3と、直近の操作に関連する上記M個のパスワードアイコンと、その他のアイコンとを無作為に配列することにより、上記A個の選択対象アイコンを生成するステップ4と、を含んでもよい。
【0049】
本実施形態におけるA個の選択対象アイコンの生成方法では、画面がオフになった後、またはロック解除を実行する前に、選択された第2のロック解除方式がパスワードアイコンのロック解除方式である場合、直近の操作の順番に基づき、M個のパスワードアイコンを生成し、その他のアイコンを無作為に生成することにより、上記A個の選択対象アイコンを生成してもよい。
【0050】
本方法では、ロック解除操作を実行する前に、上記ロック解除アイコンが選択された順番が、上記直近の操作の順番と一致するか否かを判断し、判断結果がイエスである(一致する)場合、ロック解除操作を実行するステップ、を含んでもよい。
【0051】
なお、ユーザがロック解除アイコンを選択する順番は、ステップ11で記録し、ユーザの直近の操作の順番は、システムのタスクリストから取得してもよい。上記各実施例では、ロック解除操作を実行する前にさらに、ユーザのロック解除アイコンを選択する順番が、ユーザの直近の操作の順番と一致するか否かを判断することにより、パスワードの複雑さ及び安全性をより一層高めることできる。もちろん、本願発明の実施形態に記載されている判断ステップは、上記ステップ12に関連する各実施形態の認証ステップより前に実行してもよく、これらについては限定されるものではない。
【0052】
次に、パスワードアイコンと固定アイコンとの組み合わせのロック解除方式を例として、技術的解決手段について詳しく説明する。
【0053】
ユーザがバーチャルリアリティデバイスをウェークアップするとき、上記バーチャルリアリティデバイスにより構築されるシーンにおいて、パスワードアイコンのロック解除方式、及びパスワードアイコンと固定アイコンとの組み合わせのロック解除方式を表示する。ユーザがパスワードアイコンと固定アイコンとの組み合わせのロック解除方式を選択する場合、ロック解除アイコンに含まれるパスワードアイコンの数を設定するようユーザに提示し、ユーザの設定するロック解除アイコンに含まれるパスワードアイコンの数が2であることを検出する。そして、ユーザの任意の設定に基づき、ユーザが直近に操作した射撃ゲームアプリケーション、住宅改装アプリケーション及びバイクレースゲームのロードラッシュに対応する3つのアプリケーションアイコンを3つのパスワードアイコンとし、天気アプリケーション及び時報アプリケーションに対応するアプリケーションアイコンを2つの固定アイコンとし、無作為に4つのその他のアイコンを生成する。この結果、9つの選択対象アイコンが生成される。9つの選択対象アイコンをバーチャルリアリティデバイスのシーンにおいて表示してユーザに選択させる。
【0054】
ユーザが眼球の回転を通じてカーソルを制御して、5つのアイコンを選択したことを
監視及び記録したら、ユーザに選択完了を提示する。ユーザの選択した5つのロック解除アイコンはそれぞれ射撃ゲームアプリケーションのアイコン、住宅改装アプリケーションのアイコン、天気アプリケーションのアイコン、時報アプリケーションのアイコン及びカレンダーアプリケーションのアイコンである。ユーザの設定するロック解除アイコンに含まれるパスワードアイコンの数量は2であるため、ユーザの選択するロック解除アイコンは認証条件を満足し、認証を通過し、ロック解除操作を実行する。
【0055】
別のロック解除のプロセスでは、ユーザが選択する5つのロック解除アイコンはそれぞれ射撃ゲームアプリケーションのアイコン、ロードラッシュのアイコン、住宅改装アプリケーションのアイコン、時報アプリケーションのアイコン及びカレンダーアプリケーションのアイコンとなり、ユーザが2つの固定アイコンを正しく選択しなかったとき、認証を通過せず、9つの選択対象アイコンが表示されるシーンに戻る。
【0056】
別のロック解除のプロセスでは、ユーザが3回のロック解除操作をした後もロック解除できないとき、ユーザのロック解除操作を禁止する。例えば、10分後に、バーチャルリアリティデバイスのシーンにおいて9つの選択対象アイコンを表示し直して、ユーザにロック解除操作を実行させてもよい。
【0057】
本発明ではさらに、記憶装置と、処理装置と、記憶装置に記憶され、且つ処理装置において動作可能なコンピュータプログラムとを含むバーチャルリアリティデバイスを提供する。上記処理装置は、上記コンピュータプログラムを実行するとき、上記方法を実現する。
【0058】
本願発明の一実施形態によるバーチャルリアリティデバイスは、外付け型ヘッドマウントディスプレイデバイス、または一体的に構成されるヘッドマウントディスプレイデバイスであってもよい。なお、外付け型の場合には、外部処理システム(例えば、コンピュータ処理システム)と共に使用する必要がある。
【0059】
図4は、本願発明の一実施形態によるバーチャルリアリティデバイス100の内部構造を示す概略図である。
【0060】
表示手段101は、ヘッドマウントディスプレイデバイス100におけるユーザの顔に対向する側面に設けられる表示パネルを含んでもよい。上記表示パネルは、一体的に構成されるパネル、またはユーザの左眼及び右眼にそれぞれ対応する左パネルと右パネルから構成されてもよい。なお、上記表示パネルは、エレクトロルミネセンス(EL)素子、液晶ディスプレイや類似の構造を有するマイクロディスプレイ、または網膜に直接表示するディスプレイや類似のレーザー走査型ディスプレイであってもよい。
【0061】
仮想画像光学手段102では、表示手段101に表示される画像を拡大撮影する。ユーザは、拡大された仮想画像にて表示される画像を観察することが可能である。表示手段101に出力される表示画像としては、コンテンツを再生するデバイス(ブルーレイディスクやDVDプレイヤなど)、ストリーミングメディアサーバから提供される仮想シーンの画像、または外部カメラ110で実在のシーンを撮影した画像であってもよい。仮想画像光学手段102はレンズ手段、例えば球面レンズ、非球面レンズ、フレネルレンズなどを含んでもよい。
【0062】
入力操作手段103は、入力操作を実行するための操作部品、例えば、キー、ボタン、スイッチ、または類似の機能を有するその他の部品を少なくとも1つ含み、操作部品によりユーザの指令を受信し、制御手段107へ指令を出力する。
【0063】
状態情報取得手段104は、ヘッドマウントディスプレイデバイス100を装着するユーザの状態情報を取得するためのものである。ユーザ本人の状態情報を検出するための様々なセンサを含んでもよく、通信手段105により外部デバイス(例えばスマートフォン、腕時計、及びユーザに装着されるその他の多機能端末)から状態情報を取得できる。状態情報取得手段104はユーザの頭部の位置情報及び/または姿勢情報を取得でき、ジャイロメータセンサ、加速度センサ、全地球測位システム(GPS)センサ、地磁気センサ、ドップラー効果センサ、赤外線センサ、電波強度センサのうち1つまたは複数を含んでもよい。また、状態情報取得手段104は、ヘッドマウントディスプレイデバイス100を装着するユーザの状態情報、例えば、ユーザの操作状態(ユーザがヘッドマウントディスプレイデバイス100を装着しているか否か)、ユーザの動作状態(静止、走行、走りなどの移動状態、手や指先の姿勢、目の開閉状態、視線方向、瞳孔のサイズ)、精神的状態(例えば、表示される画像にユーザが見入っているか)、さらには生理的状態を取得する。
【0064】
通信手段105は、外部装置との通信処理、変調・復調処理、及び通信信号の符号化・復号処理を実行する。また、制御手段107は、通信手段105を通じて外部装置にデータを伝送できる。通信方式としては、有線、または無線の方式であってもよく、例えば、モバイルハイデフニションリンク(MHL)、ユニバーサルシリアルバス(USB)、ハイデフィニションマルチメディアインタフェース(HDMI)(登録商標)、ワイファイ(WI−FI)(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)通信と低消費ブルートゥース(登録商標)通信、またはIEEE102.11s規格のメッシュネットワークなどであってもよい。また、通信手段105は、広帯域符号分割多元接続(W−CDMA)、ロングタームエヴォリューション(LTE)、または類似の規格にて動作するセルラ無線送受信機であってもよい。
【0065】
ヘッドマウントディスプレイデバイス100は記憶手段をさらに含んでもよい。記憶手段106は、ソリッドステートドライブ(SSD)などを備える大容量の記憶デバイスとして配置される。記憶手段106は、アプリケーションプログラムまたは様々なデータを記憶できる。例えば、ユーザがヘッドマウントディスプレイデバイス100を用いて視聴するコンテンツを記憶手段106に記憶させてもよい。
【0066】
ヘッドマウントディスプレイデバイス100は、制御手段107をさらに含んでもよい。制御手段107は、コンピュータ処理装置(CPU)、または類似の機能を有するその他のデバイスを含んでもよい。制御手段107は、記憶手段106で記憶されるアプリケーションプログラムを実行するか、または、本出願のいくつかの実施例に開示される方法、機能や操作を実行する回路に用いることができる。
【0067】
画像処理手段108は、例えば、制御手段107から出力される画像信号の画像品質を補正し、解像度を表示手段101のスクリーンに対応するように変換するなど、信号の処理を実行するためのものである。表示駆動手段109は、表示手段101の各行の画素を順に選択し、行ごとに表示手段101の各行の画素を順に走査することにより、信号処理を経た画像信号に基づく画素信号を提供する。
【0068】
ヘッドマウントディスプレイデバイス100は、外部カメラをさらに含んでもよい。外部カメラ110は、ヘッドマウントディスプレイデバイス100の本体の前面に1つまたは複数設けられてもよく、3次元情報を取得でき、且つ距離センサとして用いてもよい。また、物体からの反射信号を検知する位置検出素子(PSD)やその他のタイプの距離センサを外部カメラ110と共に利用してもよい。外部カメラ110と距離センサは、ヘッドマウントディスプレイデバイス100を装着するユーザの身体位置、姿勢及び形状などの検出に用いることができる。また、状況によっては、ユーザは、外部カメラ110から直接実在のシーンを鑑賞したりプレビューしたりすることもできる。
【0069】
ヘッドマウントディスプレイデバイス100は、音声処理手段をさらに含んでもよい。音声処理手段111は、制御手段107から出力される音声信号の音声品質の補正や音声拡大、入力される音声信号の信号処理などを実行できる。そして、音声入力/出力手段112が音声処理後、音声を外部へ出力し、またはマイクから音声を入力することができる。
【0070】
表示手段101は、直近の操作に関連するM個のパスワードアイコンを含むA個の選択対象アイコンを表示することができる。入力操作手段103は、上記A個の選択対象アイコンの中からロック解除アイコンを選択する操作に対応して、選択されたロック解除アイコンを取得する。制御手段107は、上記選択されたロック解除アイコンと直近の操作に関連する上記M個のパスワードアイコンに基づき、ロック解除操作を実行することができる。
【0071】
制御手段107は、具体的には、上記選択されたロック解除アイコンに、直近の操作に関連する上記M個のパスワードアイコンのうち少なくとも1つの所定数の固定アイコンが含まれるか否かを判断し、判断結果がイエスである(含まれる)場合、ロック解除操作を実行することができる。
【0072】
制御手段107は、具体的には、直近の操作に関連する上記M個のパスワードアイコンの中から最後の操作に関連するパスワードアイコンを取得し、上記選択されたロック解除アイコンに、最後の操作に関連する上記パスワードアイコン及び所定数の固定アイコンが含まれているか否かを判断することができる。
【0073】
制御手段107は、具体的には、ロック解除操作を実行する前に、上記ロック解除アイコンが選択された順番が、上記直近の操作の順番と一致するか否かを判断し、判断結果がイエスである(一致する)場合、ロック解除操作を実行することができる。
【0074】
表示手段101はさらに、パスワードアイコンと固定アイコンとの組み合わせのロック解除方式を含む少なくとも1つのロック解除方式を表示することができる。入力操作手段103はさらに、上記少なくとも1つのロック解除方式の中からロック解除方式を選択する操作に対応して、選択された第1のロック解除方式を取得する。制御手段107はさらに、上記第1のロック解除方式が上記パスワードアイコンと固定アイコンとの組み合わせのロック解除方式である場合、直近の操作に関連する上記M個のパスワードアイコン、所定数量の固定アイコン及びその他のアイコンを生成し、直近の操作に関連する上記M個のパスワードアイコンと、所定数量の固定アイコンと、その他のアイコンとを無作為に配列することにより、上記A個の選択対象アイコンを生成する。
【0075】
制御手段107は、具体的には、上記選択されたロック解除アイコンが、直近の操作に関連する上記M個のパスワードアイコンと同一であるか否かを判断し、判断結果がイエス(同一)である場合、ロック解除操作を実行することができる。
【0076】
表示手段101はさらに、パスワードアイコンのロック解除方式を含む少なくとも1つのロック解除方式を表示することができる。入力操作手段103はさらに、上記少なくとも1つのロック解除方式の中からロック解除方式を選択する操作に対応して、選択された第2のロック解除方式を取得する。制御手段107はさらに、上記第2のロック解除方式が上記パスワードアイコンのロック解除方式である場合、直近の操作に関連する上記M個のパスワードアイコン及びその他のアイコンを生成し、直近の操作に関連する上記M個のパスワードアイコンと、その他のアイコンとを無作為に配列することにより、A個の選択対象アイコンを生成する。
【0077】
入力操作手段103は、具体的には、上記A個の選択対象アイコンのうちいずれかの選択対象アイコンに、カーソルが滞留する時間を
監視及び記録し、上記滞留する時間が予め設定した時間の閾値より大きい場合、上記選択対象アイコンを上記選択されたロック解除アイコンとして確定することができる。
【0078】
制御手段107は、具体的には、システムのタスクリストを取得し、タスクリストにおけるタスクの実行時間に基づいて、対応する操作の順番を決めることにより、M個の直近の操作を確定し、上記M個の直近の操作に基づき、直近の操作に関連するM個のパスワードアイコンを生成することができる。
【0079】
なお、
図4では、破線枠で囲まれる構造、または部品は、ヘッドマウントディスプレイデバイス100から独立してもよい。例えば、外部処理システム(例えばコンピュータシステム)に設けてヘッドマウントディスプレイデバイス100と共に用いるか、またはヘッドマウントディスプレイデバイス100の内部もしくは表面に設けてもよい。
【0080】
上記実施形態の特徴パラメータを確定する装置は、上記方法に関する各実施形態の技術的解決手段により実現でき、上記各モジュールまたは手段を具体的に実現する原理は、上記各実施形態の該当する記載を参照できるため、ここでは詳細は説明しない。
【0081】
上記装置に関する実施形態は、あくまでも例示的なものである。それらのうち分離する部品として説明されている手段は、物理的に分離するものであってもそうでなくてもよい。1つの手段として表示される部品は、物理的手段であってもそうでなくてもよい。すなわち、1つの場所に位置するものでも、複数のネットワークに分散されるものであってもよい。状況に応じて、それらのうち一部または全てのモジュールを選択して本実施例の目的を達成することができる。当業者は、進歩性のある作業をすることなく理解し実施することができる。
【0082】
当業者であれば、上記説明により、各実施形態をソフトウェアと、必要な汎用ハードウェアプラットフォームとを組み合わせる方式で実現できる。もちろん、ハードウェアによっても実現できることは理解できる。そのため、上記技術的解決手段、すなわち従来技術について改良する部分は、ソフトウェア製品の形で現れる可能性がある。当該コンピュータソフトウェア製品は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体(例えば、ROM/RAM、磁気ディスク、CD−ROMなど)に記憶されてもよい。さらに、コンピューターデバイス(例えばパソコン、サーバ、またはネットワークデバイスなど)には、各実施形態または実施形態の一部に記載される方法を実行させるための複数の指令が含まれる。
【0083】
上記の実施例は、本願発明の技術的解決手段を説明するためのものに過ぎず、それらに限定されるものではない。上記のとおり実施例を参照しながら本願発明について詳しく説明しているが、当業者はなおも、該当する技術的解決手段について変更したり、一部の技術的特徴について、均等な置き換えを行ったりもでき、これらの変更または置き換えにより、該当する技術的解決手段の趣旨が本願発明の各実施例の趣旨と範囲から逸脱するものではないことは自明である。