(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術の構成では、発熱素子と金属板とを密着させるために、別部品のバネを設けている。しかし、別部品のバネは部品点数を増加させる。また、複数の発熱素子が設けられる場合、複数のバネが用いられる。しかも、複数の発熱素子の位置に合わせるように、複数のバネを位置決めし、保持する必要があった。このため、従来技術では、構成が複雑になっている。上述の観点において、または言及されていない他の観点において、燃料加熱装置および燃料フィルタ装置にはさらなる改良が求められている。
【0005】
開示されるひとつの目的は、部品点数が少ない燃料加熱装置および燃料フィルタ装置を提供することである。
【0006】
開示される他のひとつの目的は、発熱素子と金属板との接触が良好な、複数の発熱素子を所定の位置に配置できる燃料加熱装置および燃料フィルタ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
ここに開示された
第1の燃料加熱装置は、通電されて発熱する発熱素子(51)と、発熱素子の一方の面に接触して固定されており、発熱素子に通電する第1金属板(31)と、発熱素子の他方の面に接触して固定されており、発熱素子に通電する第2金属板(41)とを有しており、第1金属板と第2金属板との少なくとも一方は、発熱素子との接触部分を発熱素子に向けて押し付ける押付部(44、344、334、444、434、544、534、634)を有し、押付部(44、344、334、444、434、634)は、接触部分の周囲に形成されている。
ここに開示された
第2の燃料加熱装置は、通電されて発熱する発熱素子(51)と、発熱素子の一方の面に接触して固定されており、発熱素子に通電する第1金属板(31)と、発熱素子の他方の面に接触して固定されており、発熱素子に通電する第2金属板(41)とを有しており、第1金属板と第2金属板との少なくとも一方は、発熱素子との接触部分を発熱素子に向けて押し付ける押付部(44、344、334、444、434、544、534、634)を有し、押付部(434、634)は、接触部分の周囲において、発熱素子の周面と接触して発熱素子の移動を制限している。
ここに開示された
第3の燃料加熱装置は、通電されて発熱する発熱素子(51)と、発熱素子の一方の面に接触して固定されており、発熱素子に通電する第1金属板(31)と、発熱素子の他方の面に接触して固定されており、発熱素子に通電する第2金属板(41)とを有しており、第1金属板と第2金属板との少なくとも一方は、発熱素子との接触部分を発熱素子に向けて押し付ける押付部(44、344、334、444、434、544、534、634)を有し、押付部は、ひだ状突部(444、434、544、534、634)である。
ここに開示された
第4の燃料加熱装置は、通電されて発熱する発熱素子(51)と、発熱素子の一方の面に接触して固定されており、発熱素子に通電する第1金属板(31)と、発熱素子の他方の面に接触して固定されており、発熱素子に通電する第2金属板(41)とを有しており、第1金属板と第2金属板との少なくとも一方は、発熱素子との接触部分を発熱素子に向けて押し付ける押付部(44、344、334、444、434、544、534、634)を有し、押付部は、発熱素子に向けて突出した台形状突部(44、344、334)である。
この開示によると、第1金属板と第2金属板との少なくとも一方に設けられた押付部が、接触部分を発熱素子に向けて押し付ける。このため、発熱素子と第1金属板と第2金属板とを接触させるためにバネ部材を別に設ける必要がない。これにより、部品点数の少ない燃料加熱装置が提供される。
ここに開示された燃料フィルタ装置は、燃料を濾過するフィルタエレメント(6)と、フィルタエレメントを収容するケース(7、8)と、ケース内に収容された上記の燃料加熱装置とを備える。この開示によると、部品点数の少ない燃料フィルタ装置が提供される。
【0010】
この明細書における開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態の部分との対応関係を例示的に示すものであって、技術的範囲を限定することを意図するものではない。この明細書に開示される目的、特徴、および効果は、後続の詳細な説明、および添付の図面を参照することによってより明確になる。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図面を参照しながら、複数の実施形態を説明する。複数の実施形態において、機能的におよび/または構造的に対応する部分および/または関連付けられる部分には同一の参照符号、または百以上の位が異なる参照符号が付される場合がある。対応する部分および/または関連付けられる部分については、他の実施形態の説明を参照することができる。
【0013】
第1実施形態
図1において、燃料供給装置1は、燃料タンク(TNK)2と、内燃機関(ENG)3との間に設けられている。燃料供給装置1は、燃料タンク2内の燃料を加圧し、加圧された燃料を内燃機関3に供給する。燃料供給装置1は、図示されないポンプ、およびインジェクタを備えることができる。内燃機関3は、動力用である。内燃機関3は、車両、船舶、航空機などの移動体、または産業機械などの定置機器の動力源として利用される。内燃機関3は、低温環境下で固形成分が生じる燃料を利用する。内燃機関3は、軽油を燃料とする圧縮点火式機関、例えば、ディーゼル機関である。内燃機関3は、バイオエタノールを燃料とする火花点火式機関でもよい。
【0014】
燃料供給装置1は、燃料フィルタ装置4を有する。燃料フィルタ装置4は、燃料供給装置1における燃料通路に設けられている。燃料フィルタ装置4は、燃料加熱装置5と、フィルタエレメント6とを有する。燃料フィルタ装置4は、燃料入口INから燃料出口OUTに至る燃料通路FLを形成する。この燃料通路FLは、キャップとしての第1ケース7と、カップとしての第2ケース8とによって区画されている。すべての燃料が燃料加熱装置5を通過する。すべての燃料がフィルタエレメント6を通過する。
【0015】
燃料加熱装置5と、フィルタエレメント6とは、燃料通路FLの中に配置されている。燃料加熱装置5は、フィルタエレメント6より上流側に配置されている。燃料加熱装置5は、車両のフレームなどに固定される固定部としての第1ケース7に収容されている。第2ケース8は、フィルタエレメント6を交換するために脱着可能である。第2ケース8は、燃料の中に混入している水分を沈降させ、貯めるセジメンタを兼ねている。第1ケース7と第2ケース8とは、フィルタエレメント6を収容するケースを提供する。
【0016】
燃料は、図示せぬポンプによって、燃料タンク2から圧送、または燃料タンク2から吸引される。燃料は、燃料フィルタ装置4の燃料入口INから燃料フィルタ装置4の中に入る。燃料は、第1ケース7と第2ケース8とで区画された燃料通路の中を流れる。燃料は、まず燃料加熱装置5を通過する。加熱条件が成立するときには、燃料加熱装置5により燃料が加熱される。次に、燃料は、フィルタエレメント6を通過する。フィルタエレメント6により燃料がろ過される。フィルタエレメント6は、固形の異物を除去する。ろ過された燃料は、燃料出口OUTから外に出る。燃料は、燃料フィルタ装置4から下流の燃料機器に供給される。燃料は、燃料フィルタ装置4から、例えば、精密な高圧ポンプ、または精密なインジェクタへ供給される。燃料は、例えば、インジェクタから内燃機関3に供給される。
【0017】
図2において、燃料加熱装置5は、フレーム21、第1金属板31、第2金属板41、および発熱素子51を備える。燃料加熱装置5は、直流電源12から、制御回路(CNT)11を介して電力を供給される。
【0018】
制御回路11は、センサが検出する信号に応じて加熱条件が成立しているか否かを判定し、発熱素子51へ通電する。制御回路11は、センサとして、温度センサまたは圧力センサを用いることができる。温度センサは、燃料の温度または燃料の温度に間接的に関連する温度情報を検出する。制御回路11は、温度情報に基いて、燃料の温度が固形成分を生じるような低温環境であるか否かを判定し、低温環境である場合に加熱条件の成立を判定する。圧力センサは、フィルタエレメントが目詰まりしているか否かを検出する。制御回路11は、フィルタエレメントの目詰まりに起因する高圧または低圧を判定し、目詰まりがある場合に加熱条件の成立を判定する。加熱条件が成立する場合、制御回路11は、発熱素子51へ通電する。制御回路11は、センサをスイッチとして用いる電気回路によって提供されている。
【0019】
制御回路11は、電子制御回路(Electronic Control Unit)を含んでいてもよい。制御回路11は、少なくともひとつの演算処理装置と、プログラムとデータとを記憶する記憶媒体としての少なくともひとつのメモリ装置とを有する。制御回路11は、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を備えるマイクロコンピュータによって提供される。記憶媒体は、コンピュータによって読み取り可能なプログラムを非一時的に格納する非遷移的実体的記憶媒体である。記憶媒体は、半導体メモリまたは磁気ディスクなどによって提供されうる。制御回路は、ひとつのコンピュータ、またはデータ通信装置によってリンクされた一組のコンピュータ資源によって提供されうる。プログラムは、制御回路によって実行されることによって、制御回路をこの明細書に記載される装置として機能させ、この明細書に記載される方法を実行するように制御回路を機能させる。
【0020】
制御システムは、制御回路に入力される情報を示す信号を供給する複数の信号源を入力装置として有する。制御システムは、制御回路が情報をメモリ装置に格納することにより、情報を取得する。制御システムは、制御回路によって挙動が制御される複数の制御対象物を出力装置として有する。制御システムは、メモリ装置に格納された情報を信号に変換して制御対象物に供給することにより制御対象物の挙動を制御する。
【0021】
制御システムに含まれる制御回路と信号源と制御対象物とは、多様な要素を提供する。それらの要素の少なくとも一部は、機能を実行するためのブロックと呼ぶことができる。別の観点では、それらの要素の少なくとも一部は、構成として解釈されるモジュール、またはセクションと呼ぶことができる。さらに、制御システムに含まれる要素は、意図的な場合にのみ、その機能を実現する手段ともよぶことができる。
【0022】
制御システムが提供する手段および/または機能は、実体的なメモリ装置に記録されたソフトウェアおよびそれを実行するコンピュータ、ソフトウェアのみ、ハードウェアのみ、あるいはそれらの組合せによって提供することができる。例えば、制御回路がハードウェアである電子回路によって提供される場合、それは多数の論理回路を含むデジタル回路、またはアナログ回路によって提供することができる。
【0023】
フレーム21は、電気絶縁性の樹脂材料製である。フレーム21は、第1ケース7に固定されている。フレーム21は、第1ケース7に形成されてもよい。例えば、樹脂製の第1ケース7に、フレーム21を一体に成形することができる。フレーム21は、開口部22を有している。開口部22を経由して燃料が流れる。
【0024】
第1金属板31は、フレーム21に固定されている。第2金属板41は、フレーム21に固定されている。第1金属板31と第2金属板41とは、スクリュ23によりフレーム21に固定されている。第1金属板31と第2金属板41とは、フレーム21に対して移動しないように固定されている。燃料加熱装置5は、第1金属板31および第2金属板41が固定されているフレーム21を有する。
【0025】
第1金属板31と第2金属板41とは、金属製である。第1金属板31は、鉄、アルミニウム、銅を主材料とする。第1金属板31は、この実施形態では、アルミニウム合金製である。第2金属板41は、鉄、アルミニウム、銅を主材料とする。第1金属板31は、この実施形態では、銅合金製である。
【0026】
第1金属板31と第2金属板41とは、放熱板とも呼ばれる。第1金属板31と第2金属板41とは、発熱素子51の熱を拡散させる。第1金属板31と第2金属板41とは、高い熱伝導性を有する。
【0027】
第1金属板31と第2金属板41とは、電極板とも呼ばれる。第1金属板31と第2金属板41とは、発熱素子51へ電力を供給するための電極を提供する。第1金属板31と第2金属板41とは、発熱素子51に面で接触する。複数の発熱素子51は、第1金属板31と第2金属板41とから電力を受ける。複数の発熱素子51は、第1金属板31と第2金属板41とに電気的に並列的に接続されている。
【0028】
フレーム21、第1金属板31、および第2金属板41は、燃料通路FLの一部を区画している。フレーム21、第1金属板31、および第2金属板41は、多様な燃料通路FLを形成するように構成することができる。フレーム21、第1金属板31、および第2金属板41は、例えば、燃料が複数の発熱素子51を順に、直列に流れるように燃料通路FLを形成することができる。または、フレーム21、第1金属板31、および第2金属板41は、例えば、燃料が複数の発熱素子51を同時に、並列に流れるように燃料通路FLを形成することができる。
【0029】
燃料加熱装置5は、複数の発熱素子51を有する。複数の発熱素子51は、互いに離れて配置されている。複数の発熱素子51は、効率的に熱を伝えるように配置されている。発熱素子51は、セラミック製の正温度特性型(PTC:Positive Temperature Coefficient)のヒータ素子である。発熱素子51は、2つの平面と、筒状面とを有する。発熱素子51は、扁平な円板である。発熱素子51は、2つの平面が、正極と負極に対応する。発熱素子51は、厚さ方向に通電されて発熱する。
【0030】
発熱素子51は、第1金属板31と第2金属板41との間に配置されている。発熱素子51のひとつの平面は、第1金属板31に接触している。発熱素子51の他のひとつの平面は、第2金属板41に接触している。
【0031】
フレーム21は、複数の支持部24を有する。支持部24は、第1金属板31に接している。ひとつの支持部24は、ひとつの発熱素子51に対応して位置付けられている。支持部24は、発熱素子51の中心に対応して配置されている。支持部24は、発熱素子51の中心において第1金属板31を支えている。支持部24は、第1金属板31の両側の表面のうち、発熱素子51が設けられている表面と反対の表面を広く露出させる。
【0032】
図3は、ひとつの発熱素子51の周りを示す部分断面図である。
図3は、
図4のIII−III断面を示す。
図4は、ひとつの発熱素子51の周りを示す部分的な平面図である。これらの図において、ひとつの発熱素子51の周りを説明する。
【0033】
第1金属板31は、平面状である。第1金属板31は、平面状の主面部32を有する。主面部32は、必要な形状を有している。主面部32は、必要な形状の中で多段に曲げられていてもよい。第1金属板31は、発熱素子51と接触する第1接触部分33を有する。第1接触部分33は、発熱素子51の形状に応じた形状を有している。支持部24は、第1金属板31と発熱素子51とが接触する第1接触部分33の背後において第1金属板31を支えている。
【0034】
第1金属板31は、発熱素子51の一方の面に接触して固定されている。第1金属板31は、発熱素子51に通電するための電極板でもある。第1金属板31は、貫通穴を有していてもよい。貫通穴は、そこを通る燃料の流れを許容する。
【0035】
第2金属板41は、平面状の主面部42を有する。主面部42は、必要な形状を有している。主面部42は、必要な形状の中で多段に曲げられていてもよい。第2金属板41は、発熱素子51と接触する第2接触部分43を有する。第2接触部分43は、発熱素子51の形状に応じた形状を有している。
【0036】
第2金属板41は、発熱素子51の他方の面に接触して固定されている。第2金属板41は、発熱素子51に通電するための電極板でもある。
【0037】
第2金属板41は、バネ部44を有する。バネ部44は、押付部とも呼ばれる。バネ部44は、主面部42に対して、発熱素子51との第2接触部分43を発熱素子51に向けて押し付ける。バネ部44は、第2金属板41の弾性を利用して、第2接触部分43を発熱素子51に向けて押し付ける。バネ部44は、自らの弾性により、第2接触部分43の平行移動を許容する部分でもある。バネ部44は、第2金属板41の変形を許容する変形代(へんけいしろ)でもある。バネ部44は、第2金属板41の中に、弾性変形しやすい部分を提供している。しかも、バネ部44は、第2接触部分43の平行移動方向へ弾性変形しやすい部分である。バネ部44は、自らの弾性により撓むことができる。バネ部44は、撓みながら、第2接触部分43の平行移動を許容する。
【0038】
バネ部44は、第2接触部分43の周囲に位置するように形成されている。バネ部44は、発熱素子51に向けて突出した台形状突部である。バネ部44は、円錐台によって提供されている。バネ部44は、主面部42に対して傾斜した面である。バネ部44は、第2接触部分43に対して傾斜した面である。
【0039】
第2金属板41は、貫通穴45を有している。貫通穴45は、そこを通る燃料の流れを許容する。この場合、貫通穴45は、第2接触部分43に隣接している。貫通穴45は、発熱素子51の近傍に燃料の流れを生じさせる。
【0040】
以上に述べた実施形態によると、第2金属板41だけで、付加的なバネ部品なしで、発熱素子51との良好な接触が得られる。このため、部品点数が少ない燃料加熱装置および燃料フィルタ装置を提供することができる。少ない部品点数は、組み立ての容易化を可能とする。また、少ない部品点数は、低いコストを可能とする。
【0041】
第2実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、燃料加熱装置5は、貫通穴45を有する。これに代えて、この実施形態では、貫通穴の無い金属板が用いられる。
【0042】
図5、
図6は、
図3、
図4に相当する。
図5は、
図6に図示されたV−V線における断面を示す。図示されるように、第2金属板41は、貫通穴を持たない。このため、第2金属板41は、燃料通路FLを形成する壁246を提供する。壁246は、第2金属板41に沿った燃料の流れを許容する。第1金属板31と第2金属板41との間に燃料通路FLが形成される場合もある。この実施形態によると、上記実施形態の利点に加えて、第2金属板41により燃料の流れを制御できる利点が得られる。
【0043】
第3実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、第2金属板41のみが、バネ部44を有する。これに代えて、この実施形態では、第1金属板31もバネ部334を有する。
【0045】
第1金属板31は、バネ部334を有する。バネ部334は、主面部32と、第1接触部分33との間に形成されている。第2金属板41は、バネ部344を有する。バネ部344は、主面部42と、第2接触部分43との間に形成されている。よって、第1金属板31と第2金属板41との両方が押付部を有する。
【0046】
バネ部334、344は、発熱素子51の周囲を通るが、発熱素子51の周囲を囲むようには形成されていない。バネ部334、344は、平面図において、発熱素子51の近傍を通る線状に形成されている。バネ部334、344は、発熱素子51に向けて突出した台形状突部である。台形状突部は、発熱素子51の直径より大きい頂部を有する。台形状突部は、所定の方向に沿って延びている。燃料加熱装置5を円形に形成する場合、台形状突部は、径方向に沿って延びる場合がある。また、台形状突部は、周方向に沿って延びていてもよい。
【0047】
この実施形態によると、上記実施形態の利点に加えて、第1金属板31と発熱素子51との接触状態と、第1金属板31と発熱素子51との接触状態との両方を良好にできる利点が得られる。
【0048】
第4実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、バネ部44として台形突部を有する。これに代えて、この実施形態では、ひだ状の突部が採用される。
【0049】
図9は、
図3に相当する断面図である。図示されるように、第1金属板31は、バネ部434を有する。バネ部434は、ひだ状突部である。バネ部434は、波状である。バネ部434は、第1接触部分33の周囲に形成されている。第2金属板41は、バネ部444を有する。バネ部444は、ひだ状突部である。バネ部444は、波状である。バネ部444は、第2接触部分43の周囲に形成されている。ひだ状突部は、金属板の母材をこの形状に曲げることによって形成されている。ひだ状突部であるバネ部は、しなやかな変形を可能とする。ひだ状突部であるバネ部は、弾性変形しながら、接触部分の平行移動を可能とする。
【0050】
バネ部434は、第1接触部分33を囲む環状である。バネ部434は、発熱素子51または第2金属板41に向けて突出している。環状のバネ部434は、第1接触部分33の周りに隆起を形成している。よって、第1金属板31は、第1接触部分33を底面とする浅い皿を形成する。この浅い皿の中に、発熱素子51は配置されている。バネ部434は、第1接触部分33の周囲において、発熱素子51の周面と接触して発熱素子51の移動を制限している。発熱素子51は、第1接触部分33の上に確実に位置付けられる。
【0051】
バネ部434の主面部32からの高さは、第2金属板41と干渉しないように設定されている。バネ部434は、第1金属板31から外向きの突出を抑制する。バネ部434は、小型の構成によって、第1接触部分33を発熱素子51に向けて押し付ける。バネ部434は、熱交換のための表面積を拡大する。
【0052】
バネ部444は、バネ部434と同じ形状である。バネ部444は、小型の構成によって、第2接触部分43を発熱素子51に向けて押し付ける。バネ部444は、バネ部434との干渉を回避するために、第1金属板31とは反対の方向に向けて突出している。バネ部444は、第2金属板41から燃料加熱装置5の外へ向けて突出するフィンを提供する。バネ部434は、熱交換のための表面積を拡大する。
【0053】
この実施形態によると、上記実施形態の利点に加えて、発熱素子51の位置を安定させることができる利点が得られる。
【0054】
第5実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、1重環状のバネ部434、444が採用される。これに代えて、この実施形態では、多重環状のバネ部534、544が採用される。
【0055】
図10は、
図3に相当する断面図である。バネ部534は、多重の環状である。バネ部544は、多重の環状である。2重の環状であるバネ部534、544は、発熱素子51との確実な接触を提供する。また、バネ部534、544は、第1金属板31および第2金属板41の熱交換面積を拡大する。この実施形態によると、上記実施形態の利点に加えて、熱交換面積を拡大できる利点が得られる。
【0056】
第6実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。この実施形態では、環状のバネ部634と、台形状突部であるバネ部44との両方が採用される。
【0057】
図11は、
図3に相当する断面図である。バネ部634は、環状である。バネ部634は、バネ部434と同じ形状でもよい。この実施形態によると、第3実施形態の利点に加えて、発熱素子51の位置を安定化することができる利点が得られる。
【0058】
他の実施形態
この明細書における開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品および/または要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品および/または要素が省略されたものを包含する。開示は、ひとつの実施形態と他の実施形態との間における部品および/または要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、請求の範囲の記載によって示され、さらに請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
【0059】
上記実施形態では、円板状の発熱素子51を採用した。これに代えて、多角形状の発熱素子51を採用してもよい。また、発熱素子51は、PTC素子に限られない。
【0060】
上記実施形態では、ひだ状のバネ部434、444、534、544、634は、第1接触部分33、および第2接触部分43を囲む環状である。これに代えて、第1接触部分33、および第2接触部分43の近傍を通る線状に、ひだ状のバネ部434、444、534、544、634を配置してもよい。
【0061】
上記実施形態では、ひだ状のバネ部434、444、534、544、634は、いずれかの金属板から片方へのみ突出している。例えば、バネ部434は、第1金属板31から第2金属板41のみへ向けて突出している。これに代えて、金属板の両面へ突出するように波状のひだ部を有していてもよい。
【0062】
上記実施形態では、いわゆるエレメント交換型の燃料フィルタ装置が例示されている。これに代えて、カートリッジ型の燃料フィルタ装置に、開示される燃料加熱装置を用いてもよい。