特許第6721808号(P6721808)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 大平 博の特許一覧

<>
  • 特許6721808-開閉カバー装置とその操作運転方法 図000002
  • 特許6721808-開閉カバー装置とその操作運転方法 図000003
  • 特許6721808-開閉カバー装置とその操作運転方法 図000004
  • 特許6721808-開閉カバー装置とその操作運転方法 図000005
  • 特許6721808-開閉カバー装置とその操作運転方法 図000006
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6721808
(24)【登録日】2020年6月23日
(45)【発行日】2020年7月15日
(54)【発明の名称】開閉カバー装置とその操作運転方法
(51)【国際特許分類】
   E06B 9/64 20060101AFI20200706BHJP
   E06B 9/02 20060101ALI20200706BHJP
【FI】
   E06B9/64
   E06B9/02 H
【請求項の数】10
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2019-23008(P2019-23008)
(22)【出願日】2019年1月25日
【審査請求日】2019年4月23日
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、権利譲渡・実施許諾の用意がある。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】505349563
【氏名又は名称】大平 博
(72)【発明者】
【氏名】大平 博
【審査官】 藤脇 昌也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−077710(JP,A)
【文献】 特開2011−157708(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 9/00 − 9/92
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャッターや窓や扉の開閉部を、開閉部と併設状態、または、単独状態に配設して、二重閉塞構造として、または、単独閉塞構造として、防音、防塵、防風、防湿、防雪、断熱効果を得る開閉カバー装置であって、
カバー体を巻き上げ自在に垂下し、カバー体の少なくとも左右端部に、カバー体の左右端部を開閉着脱自在に連結するスライドファスナーを設けるとともに、
スライドファスナーは、ジッパーを採用してスライダーが上動することで開放し、下動することで閉塞する構成として、各スライダーを上動して左右のスライドファスナーを開放することでカバー体の左右端部がカバー体の支持部から離脱してカバー体を開閉し得るように設け、カバー体の下端に巻き上げ体を設けて、前記スライドファスナーを開放したカバー体を、巻き上げ体を回転することで上方へ巻き上げし得るように構成し、巻き上げ体を回転させてカバー体を巻き上げする巻き上げ手段を備え、
ライダー上動手段による前記スライダーの上動と前記巻き上げ手段による前記カバー体の巻き上げとを略同時に開始操作する操作手段を備え、前記スライダー上動手段によるスライダーの上動位置を前記巻き上げ手段による前記巻き上げ体の巻き上げ開始位置よりもやや上方に設定して、前記操作手段により巻き上げ手段とスライダー上動手段を開始操作した際、スライダーが巻き上げ体よりも常に上方に位置しつつ上動して、スライダーの上動によりスライドファスナーが上動開放した部位のカバー体が巻き上げ体に巻き上げられるように構成した開閉カバー装置であって、
少なくとも一本の側稜線を有する支柱を、その支柱の側稜線が略面するように、少なくとも二本を一対として、少なくとも一対並立させ、少なくとも二本の各支柱の側稜線と、対に並立相対する支柱の側稜線との間に、右のスライダー上動手段左のスライダー上動手段
上動させる上動用ロープと、少なくとも二つの左右の巻き上げ体を上動させる巻き上げロープとを挟み入れることによって前記上動用ロープと前記巻き上げロープとを前記少なくとも二本を一対とする支柱の間にロープを係止することを特徴とする開閉カバー装置。
【請求項2】
前記スライダー上動手段によるスライダーの上動位置を前記巻き上げ手段による前記巻き上げ体の巻き上げ開始位置よりもやや上方に設定して、前記操作手段により巻き上げ手段とスライダー上動手段を開始操作した際、
そして、スライダーが巻き上げ体よりも常に上方に位置しつつ、上動して、スライダーの上動によりスライドファスナーが上動開放した際、
前記スライダー上動手段によるスライダーの上動開始位置を、
前記巻き上げ体の巻き上げ開始位置よりもやや上方に設定維持したまま、前記少なくとも二本を一対とする支柱の間にロープを係止することを特徴とする請求項1項に記載の開閉カバー装置。
【請求項3】
前記少なくともに一本の側稜線を有する支柱の対を六角柱の対と成すことを特徴とする請求項1項または2項に記載の開閉カバー装置。
【請求項4】
少なくとも一本の側稜線を有する支柱を、その支柱の側稜線が略面するように、少なくとも二本を一対として、少なくとも一対並立させる前記支柱の軸を、巻き上げ手段の軸と略同一方向の水平方向とし、前記カバー体から所定の距離をもって固設することを特徴とする請求項1項または2項に記載の開閉カバー装置。
【請求項5】
少なくとも一本の側稜線を有する支柱を、その支柱の側稜線が略面するように、少なくとも二本を一対として、少なくとも一対並立させ、少なくとも二本の各支柱の側稜線と、対に並立相対する支柱の側稜線との間のクリアランスを、前記上動用ロープ径、前記巻き上げロープ径よりも小さくすることを特徴とする請求項1項〜請求項4項のいずれか1項に記載の開閉カバー装置。
【請求項6】
少なくとも一本の側稜線を有する支柱を、その支柱の側稜線が略面するように、少なくとも二本を一対として、少なくとも一対並立させる前記支柱の支持板に、
ボルトナットの締結具で、
少なくとも一本の側稜線を有する支柱と、その支柱の側稜線が略面するように、少なくとも二本を一対として固設する支持板のいずれか一方の穴を水平方向に長い長穴とし、対に並立相対する支柱の側稜線との間のクリアランスの大小を水平方向に調整して固設することを特徴とする請求項1項〜請求項5項のいずれか1項に記載の開閉カバー装置。
【請求項7】
右のスライダー上動手段左のスライダー上動手段を上動させる上動用ロープの操作部側端部近傍と、
左右の巻き上げ体を上動させる巻き上げロープの操作部側端部近傍とを、
柱より下側に配置する容器の中に格納することを特徴とする請求項1項〜請求項6項のいずれか1項に記載の開閉カバー装置。
【請求項8】
右のスライダー上動手段左のスライダー上動手段を上動させる上動用ロープの操作部近傍の一部であって、器の中に格納する部分の上方と、
左右の巻き上げ体を上動させる巻き上げロープの操作部近傍の一部であって、器の中に格納する部分の上方と、を手で把持し、引動し、動用ロープの一部と
前記き上げロープの一部とを支柱間に手で配置し、
巻き上げ体、巻き上げ手段、スライダー上動手所望の位置に重力を利用してロープを係止することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の開閉カバー装置の操作運転方法。
【請求項9】
前記右のスライダー上動手段、左のスライダー上動手を上動させる上動用ロープの操作部近傍の一部であって、前記器の中に格納する部分の上方と、
左右の巻き上げ体を上動させる巻き上げロープの操作部近傍の一部であって、器の中に格納する部分の上方と、を手で把持し、少し引動し、
支柱間に配置してあった状況を解除し、手で保持しつつ、
巻き上げ体、巻き上げ手段、スライダー上動手段を所望の位置に向けて重力を利用しつつ下降せしめることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の開閉カバー装置の操作運転方法。
【請求項10】
のスライダー上動手段、左のスライダー上動手段を上動させる上動用ロープの操作部近傍の一部であって、前記器の中に格納する部分の上方と、
左右の巻き上げ体を上動させる巻き上げロープの操作部近傍の一部であって、器の中に格納する部分の上方と、を手で把持し、少し引動し、
支柱間に配置してあった状況を解除し、手で保持しつつ、
巻き上げ体、巻き上げ手段、スライダー上動手段を所望の位置に向けて重力に抗しつつ上昇せしめることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の開閉カバー装置の操作運転方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、住宅や工場等のシャッターや窓、扉等の開閉部を、この開閉部と略並列状態に配置させ、開閉自在に覆い、開閉し、二重開閉塞構造として成し、防音、防塵、防風、防湿、断熱等の効果を得る開閉部に設ける開閉カバー装置とその操作方法に関する。そして、本発明は、住宅や工場等のシャッターや窓、扉等の開閉部と並列させずに、住宅や工場等において単独で用いる開閉カバー装置とその操作運転方法に関する。
【背景技術】
【0002】
住宅や工場等への人や車両、物品の出入り口として設置される開閉部、開閉構造としてシャッター構造が多く使われている。しかし、防風や防湿を骨子として意図した手動シャッターに関しては平成30年11月26日現在、特許電子図書館特許情報プラットフォームでは、これといった先行技術は、見当たらなかった。
【0003】
特許文献1に、シャッターや窓や扉等の開閉部を覆い閉塞することで防音,防塵,防風,防湿,断熱効果等を得ることができ、しかも開閉部の閉塞状態から簡単に開閉カバー体を開放して開閉部からの出入等を行うことができる開閉部に設ける開閉カバー装置が開示されている。
【0004】
特許文献1では、シャッター1A等の開閉部1周囲の取付部の上部よりカバー体2を垂下し、このカバー体2の左右端部に、この左右端部を前記取付部の左右部に対し開閉着脱自在に連結するスライドファスナー3を設け、この各スライドファスナー3は、スライダー3Aの上動により開放し下動により閉塞して、この開放によりカバー体2の左右端部が前記取付部の左右部から離脱してこのカバー体2を開放し得るように設け、このカバー体2の下端に、巻上げ体4を設け、この巻上げ体4を回転させてカバー体2を巻上げする巻上げ手段5と、前記スライダー3Aを上動せしめるスライダー上動手段6とを備える構成となっている。
【0005】
特許文献2には、開閉体の閉じ移動の開始と、閉じ移動中の開閉体が障害物に当接したときの開閉体の停止とを、電気的手段によらずに機械式に実現できる開閉装置の開閉体停止装置であって、開閉体であるシャッターカーテン1をオンとなることで停止させるブレーキ手段を含んだ駆動装置となっている開閉機13と、紐状部材であるロック用ワイヤー36と、閉じ移動中のカーテン1が障害物34に当接したときにカーテン1とワイヤー36を機械式に結合された状態とする機械式結合装置39と、開閉機13を機械式に制御する装置であって、カーテン1が障害物34に当接することでワイヤー36に緊張力が作用したときに、ブレーキ手段をオフからオンに切り替える機械式制御装置となっている自動閉鎖装置32と、ブレーキ手段を手動操作によりオフとするための細長部材となっている第2制御用ワイヤー112と、を備えている開閉装置の開閉体停止装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】日本国特許第4160586号明細書(2013平成20年7月25日登録)、特開2007−77710号公報
【特許文献2】特開2016−188572号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1では、開閉部に設けるカバー装置全体が、操作する人の高さに比較して、相対的に大きくなった時、巻き上げ体4が下死点近傍に下がったとき、引手部18を含む操作手段8が、操作する人の高さに比較して、相対的に高くなってしまい、操作できない、操作しにくい問題点があった。
【0008】
特許文献1では、公開日が平成19年3月29日における公開広報の段落0063に後述する〈下記趣旨〉(本発明明細書段落0009)に記載があるとおり、開閉部に設けるカバー装置の操作手段構造とその操作方法、特に巻き上げ手段とスライダー上動手段を操作手段により、操作する際に、巻き上げ体、巻き上げ手段、スライダー上動手段とこれらに関連する部材を容易に、簡易に、確実に係止する構成、手段、作用、効果については、発明が完成した状態で開示されていなかった。後述する本発明を後述するように容易に類推させるものでなかった。
【0009】
〈下記趣旨〉
このカバー2を巻き上げた解放状態を保持しておくための適宜な保持手段を設ける。引き動かした巻き上げ用ロープ9と上動用ロープを結び留めて置けるような構成と記載。
【0010】
特許文献1では、引き動かした巻き上げ用ロープ9と上動用ロープを結び留めて置けるような構成については、構成、作用、効果が記載されていない問題点があった。
【0011】
特許文献1によると、段落0054等に記載されるように、巻き上げ手段5によるカバー体2の巻き上げと、スライダー上下手段6によるスライダーファスナー3のスライダー3Aの上動と、を操作手段8に寄って成すが、段落0063とその他の記載から、操作手段8を容易に、簡易に、ワンタッチで良好に確実に係止する構成、手段、作用、効果は開示されていなかった。結び止める構成の採用は、後述する本発明の結び止めないで係止する構成、手段と相違する。
【0012】
特許文献1によると、段落0060等に記載されるように、操作手段8の引動操作により、各スライダー3Aと巻き上げ体4とは、略等速度で上動するが、略等速度で上動以外の各スライダー3Aと巻き上げ体4の操作手段8により確実にワンタッチで良好に係止する構成、手段、作用、効果は開示されていなかった。
【0013】
特許文献1によると、段落0060等に記載されるように、各スライダー3Aが巻き上げ体4よりやや上方に位置する関係を保ったまま上動するも、各スライダー3Aが巻き上げ体4よりやや上方に位置する関係を保ったまま、より確実にワンタッチで良好に係止する構成、手段、作用、効果は開示されていなかった。
【0014】
本発明には、後述するように、特許文献2にあるガイド部材であるガイドレール6、閉塞機の電動モータ手段18、閉塞機のブレーキ手段19、機械式制御装置である自動閉塞装置32を始め、特許文献2にある重要構成要件、構成要件とこれらに対応する作用、効果が存在しない。特許文献2の2016年11月4開示の公開広報の段落0160にある「閉ボタンが操作されることになる操作手段30」の構成、作用、効果ともに、後述するように本発明は、別発明である。特許文献2の全明細書、詳細説明中に、後述するように本発明の課題、課題解決の手段、構成要件、作用、効果を示唆するものはない。特許文献2では、後述するように本発明の課題解決、作用、効果は得られない。特許文献2には、後述する本発明の課題解決、作用、効果を容易に類推できない問題があった。
【0015】
そこで、本発明は、日本国特許第4160586号明細書(2013平成20年7月25日登録)、特開2007−77710号公報とその手続き補正書において、巻き上げ手段とスライダー上動手段を操作手段により、操作する際に、巻き上げ体、巻き上げ手段、スライダー上動手段とこれらに関連する部材を容易に、簡易に、コストのかかる装置・機構を用いず、確実に係止する開閉カバー装置の操作手段構造とその操作方法を提供することを課題とする。
【0016】
そして、同様に本発明は、操作の際、スライダーが巻き上げ体よりも常に上方に位置しつつ上動し、スライダーが巻き上げ体よりも常に上方に位置したまま、巻き上げ体、巻き上げ手段、スライダー上動手段とこれらに関連する部材を容易に、簡易に、コストのかかる装置・機構を用いず、確実に係止する開閉カバー装置の操作手段構造とその操作方法を提供することを課題とする。本発明は、このような問題、課題を解決する開閉カバー装置を提供することを目的とする。また、本発明は、そのような開閉カバー装置の操作運転方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
前記課題を解決するため、本発明は、シャッターや窓や扉の開閉部を、この開閉部と併設状態、または、単独状態に配設して、二重閉塞構造として、または、単独閉塞構造として、防音、防塵、防風、防湿、防雪、断熱効果等を得る開閉カバー装置であって、
カバー体を巻き上げ自在に垂下し、このカバー体の少なくとも左右端部に、このカバー体の左右端部を開閉着脱自在に連結するスライドファスナーを設けるとともに、この各スライドファスナーは、ジッパーを採用してスライダーが上動することで開放し、下動することで閉塞する構成として、各スライダーを上動して左右のスライドファスナーを開放することでカバー体の左右端部がこのカバー体の支持部から離脱してこのカバー体を開閉し得るように設け、このカバー体の下端に巻き上げ体を設けて、前記スライドファスナーを開放したこのカバー体を、巻き上げ体を回転することで上方へ巻き上げし得るように構成し、この巻き上げ体を回転させてカバー体を巻き上げする巻き上げ手段を備え、このスライダー上動手段による前記スライダーの上動と前記巻き上げ手段による前記カバー体の巻き上げとを略同時に開始操作する操作手段を備え、前記スライダー上動手段によるスライダーの上動位置を前記巻き上げ手段による前記巻き上げ体の巻き上げ開始位置よりもやや上方に設定して、前記操作手段により巻き上げ手段とスライダー上動手段を開始操作した際、スライダーが巻き上げ体よりも常に上方に位置しつつ上動して、スライダーの上動によりスライドファスナーが上動開放した部位のカバー体が巻き上げ体に巻き上げられるように構成した開閉カバー装置であって、少なくとも一本の側稜線を有する支柱を、その支柱の側稜線が略面するように、少なくとも二本を一対として、少なくとも一対並立させ、この少なくとも二本の各支柱の側稜線と、対に並立相対する支柱の側稜線との間に、少なくとも二つの右のスライダー上動手段、下動手段と、左のスライダー上動手段、下動手段、を上動させる上動用ロープと、少なくとも二つの左右の巻き上げ体を上動させる巻き上げロープとを挟み入れることによって前記上動用ロープと前記巻き上げロープとを前記少なくとも二本を一対とする支柱の間にロープを係止することによって成る。
【0018】
また、前記課題を解決するため、本発明は、前記スライダー上動手段によるスライダーの上動位置を前記巻き上げ手段による前記巻き上げ体の巻き上げ開始位置よりもやや上方に設定して、前記操作手段により巻き上げ手段とスライダー上動手段を開始操作した際、
そして、スライダーが巻き上げ体よりも常に上方に位置しつつ上動して、スライダーの上動によりスライドファスナーが上動開放した際、前記スライダー上動手段によるスライダーの上動開始位置を、前記巻き上げ体の巻き上げ開始位置よりもやや上方に設定維持したまま、前記少なくとも二本を一対とする支柱の間にロープを係止することによって成る。
【0019】
ここに、本発明は、前記少なくともに一本の側稜線を有する支柱の対を六角柱の対と成すことによって成る。
【0020】
そして、本発明は、少なくとも一本の側稜線を有する支柱を、その支柱の側稜線が略面するように、少なくとも二本を一対として、少なくとも一対並立させる前記支柱の軸を、巻き上げ手段の軸と略同一方向の水平方向とし、前記カバー体から所定の距離をもって固設することによって成る。
【0021】
また、本発明は、少なくとも一本の側稜線を有する支柱を、その支柱の側稜線が略面するように、少なくとも二本を一対として、少なくとも一対並立させ、この少なくとも二本の各支柱の側稜線と、対に並立相対する支柱の側稜線との間のクリアランスを、前記上動用ロープ径、前記巻き上げロープ径よりも小さくすることによって成る。
【0022】
また、本発明は、少なくとも一本の側稜線を有する支柱を、その支柱の側稜線が略面するように、少なくとも二本を一対として、少なくとも一対並立させる前記支柱の支持板に、ボルトナット等の締結具で、少なくとも一本の側稜線を有する支柱と、その支柱の側稜線が略面するように、少なくとも二本を一対として固設する支持板のいずれか一方の穴を水平方向に長い長穴とし、前記対に並立相対する支柱の側稜線との間のクリアランスの大小を水平方向に調整して固設することによって成る。
【0023】
そして、本発明は、前記少なくとも二つの右のスライダー上動手段、左のスライダー上動手段を上動させる上動用ロープの操作部側端部近傍と、前記少なくとも二つの左右の巻き上げ体を上動させる巻き上げロープの操作部側端部近傍とを、前記支柱より下側に配置する容器の中に格納することによって成る。
【0024】
さらに、本発明は、前記少なくとも二つの右のスライダー上動手段、下動手段と、左のスライダー上動手段、下動手段、を上動させる上動用ロープの操作部近傍の一部であって、前記容器の中に格納する部分の上方と、前記少なくとも二つの左右の巻き上げ体を上動させる巻き上げロープの操作部近傍の一部であって、前記容器の中に格納する部分の上方と、を手で把持し、引動し、前記上動用ロープの一部と前記巻き上げロープの一部とを前記少なくとも二つの支柱間に手で配置し、巻き上げ体、巻き上げ手段、スライダー上動手所望の位置に重力を利用して係止することによって成る。
【0025】
そして、本発明は、前記少なくとも二つの右のスライダー上動手段、下動手段と、左のスライダー上動手段、下動手段、を上動させる上動用ロープの操作部近傍の一部であって、前記容器の中に格納する部分の上方と、前記少なくとも二つの左右の巻き上げ体を上動させる巻き上げロープの操作部近傍の一部であって、前記容器の中に格納する部分の上方と、を手で把持し、少し引動し、前記少なくとも二つの支柱間に配置してあった状況を解除し、手で保持しつつ、巻き上げ体、巻き上げ手段、スライダー上動手段を所望の位置に向けて重力を利用して下降せしめることによって成る。
【0026】
〈本発明請求項1にかかる作用、効果1〉
本発明によると少なくとも一本の側稜線を有する支柱を、その支柱の側稜線が略面するように、少なくとも二本を一対として、少なくとも一対並立させることにより、各支柱をカバー体から水平方向に距離を置いた位置に二本の各支柱を配することができる作用・効果を奏する。これにより、少なくとも二つの左右の巻き上げ体を上動させる巻き上げロープや、少なくとも二つの右のスライダー上動手段、下動手段と、左のスライダー上動手段、下動手段、を上動させる上動用ロープを、手で引動しつつ、二本の各支柱の側稜線と、対に並立相対する支柱の側稜線との間に、手を使って配置させることができる作用・効果を奏する。
【0027】
〈本発明請求項1にかかる作用、効果2〉
段落0026にて、少なくとも二つの、左右の巻き上げ体を上動させる巻き上げロープを手で引動しつつ、二本の各支柱の側稜線と、対に並立相対する支柱の側稜線との間に配すると、この支柱から上方の巻き上げロープには、巻き上げ体の重力に対応するテンション力が印加されている。この巻き上げ体の重力に対応するテンション力により、左右の巻き上げ体を上動させる巻き上げロープが、ロープの弾力性をもって、支柱の側稜線に食い込む、または、引っかかる状態に係止される作用・効果を奏する。
【0028】
〈本発明請求項1にかかる作用、効果3〉
同様に、段落0026にて、少なくとも二つの、右のスライダー上動手段、と、左のスライダー上動手段を上動させる上動用ロープを手で引動しつつ、二本の各支柱の側稜線と、対に並立相対する支柱の側稜線との間に配すると、この支柱から上方の上動用ロープには、スライダーを上動させるに相当するテンション力が印加されている。このスライダーを上動させるに相当するテンション力により、スライダーを上動させる上動用ロープが、ロープの弾力性をもって、支柱の側稜線に食い込む、または、引っかかる状態に係止される作用・効果を奏する。
【0029】
〈本発明請求項1にかかる作用、効果4〉
同様に、本発明請求項1にかかる作用、効果として、これらの巻き上げロープ、上動用ロープは、三つ打種の各材質規格、エイト(八打ち種)の各材質規格、トエル(十二打ち種)の各材質規格、タフレ種の各材質規格、エースライン(登録商標)等を採用しても、ロープ本体の弾力性の他、ロープ表面に必ず存在する複雑な凹凸と各支柱の側稜線との作用で容易に係止される作用・効果を奏する。
【0030】
〈本発明請求項1にかかる作用、効果5〉
スライダーが巻き上げ体よりも上方の適切な位置に位置する状態を維持し、スライダー上下手段を上動させる上動用ロープと巻き上げ体を上動させる巻き上げロープの、少なくとも二つの支柱の近傍を手で同時に把持し、スライダー上下手段を上動させる上動用ロープと巻き上げ体を上動させる巻き上げロープの両方を、一緒に引動することによって、各スライドファスナーとしてのジッパーが、スライダーが上動することで逐次開放できる作用・効果を奏する。そして、スライダー上下手段を上動させる上動用ロープと巻き上げ体を上動させる巻き上げロープの少なくとも二つの支柱の近傍を手で同時に把持し、スライドファスナーとしてのジッパーが、スライダーが下動することで逐次閉塞できる作用・効果を奏する。
【0031】
〈本発明請求項1にかかる作用、効果6〉
段落0026〜段落0030に記載した作用・効果と連関して、本発明は、安全で取り扱いが容易な開閉カバー装置を提供できる。取り付け後のメンテナンス作業が少なく、且安全に吊り張りでき、同時に、容易で安全に、巻き上げ体、スライダーとその周辺要素を上下動を含んで動作せしめることができる作用・効果を奏する。そして、さしたる熟練も要さず、簡単にしかも短時間で操作、運転することができる作用・効果を奏する。開閉カバー装置の全体の系として、機能材料要素の採用、選定を通して、軽量な開閉カバー装置の系とすることができる作用・効果を奏する。手を挾むことなく安全に、万一手を何百回かに一回程度挟んだとしても、軽量化の作用効果とともに、手指の擦過に全然至らずに操作性良好に運転せしめられる作用・効果を奏する。
【0032】
〈本発明請求項2にかかる作用、効果〉
スライダー上動手段によるスライダーの上動開始位置を、巻き上げ体の巻き上げ開始位置よりもやや上方に設定維持したまま、少なくとも二本を一対とする支柱の間に係止することによって、スライダーと巻き上げ体等の開閉カバー装置の要素を、係止した次のスライダーと巻き上げ体等の上動、下上動のいずれの操作、動作に対しても、本発明は、安全で取り扱いが容易な開閉カバー装置を提供できる。スライダーと巻き上げ体等の開閉カバー装置の要素を、係止した次のスライダーと巻き上げ体等の上動、下上動のいずれの操作、動作に対しても、段落0026〜段落0031に記載の効果を奏すると同時に、段落0032に記載の作用・効果を奏する。
【0033】
〈本発明請求項3にかかる作用、効果〉
少なくともに一本の側稜線を有する支柱の対を六角柱の対と成すことによって、ロング六角ナット、高ナット、長ナットなどと通称される規格品、量産市販品を採用することができ、低コストで生産性の良好な開閉カバー装置の系を提供できる。そして、段落0026〜段落0032の効果を奏すると同時に、メンテナンス性、互換性、サービス性の良好な開閉カバー装置の系を提供できる作用・効果を奏する。
【0034】
〈本発明請求項4にかかる作用、効果〉
本発明は、少なくとも一本の側稜線を有する支柱を、その支柱の側稜線が略面するように、少なくとも二本を一対として、少なくとも一対並立させる前記支柱の軸を、巻き上げ手段の軸と略同一方向の水平方向とし、前記カバー体から所定の距離をもって固設することによって、少なくとも一対並立させる前記支柱の間に、スライダーを上動させる上動用ロープ、巻き上げ体を上動させる巻き上げロープを、確実に、簡単に手で係止することができる。同時に段落0026〜段落0033記載の効果を奏する。
【0035】
〈本発明請求項5にかかる作用、効果〉
本発明は、少なくとも一本の側稜線を有する支柱を、その支柱の側稜線が略面するように、少なくとも二本を一対として、少なくとも一対並立させ、この少なくとも二本の各支柱の側稜線と、対に並立相対する支柱の側稜線との間のクリアランスを、前記上動用ロープ径、前記巻き上げロープ径よりも小さくすることによって、スライダーを上動させる上動用ロープ、巻き上げ体を上動させる巻き上げロープを、より一層確実に、より簡単に手で係止することができる。同時に段落0026〜段落0034に記載の効果を奏する。
【0036】
〈本発明請求項6にかかる作用、効果1〉
本発明は、少なくとも一本の側稜線を有する支柱を、その支柱の側稜線が略面するように、少なくとも二本を一対として、少なくとも一対並立させる前記支柱の支持板に、ボルトナット等の締結具で、少なくとも一本の側稜線を有する支柱と、その支柱の側稜線が略面するように、少なくとも二本を一対として固設する支持板のいずれか一方の穴を水平方向に長い長穴とし、前記対に並立相対する支柱の側稜線との間のクリアランスの大小を水平方向に調整して固設することによって、スライダーを上動させる上動用ロープ、巻き上げ体を上動させる巻き上げロープの材質、タイプ、規格、直径に対して最適な支柱間クリアランスを調整できる。支柱を設置の際、支持板の長穴側に固設する支柱をこの支持板の長穴を介して仮止め仮締めし、スライダー、巻き上げ体、スライダーを上動させる上動用ロープ、巻き上げ体を上動させる巻き上げロープ他の要素が最良の操作、運転状況になる条件にて長穴側の支柱をその支持板に対してボルトナット等の締結具を本締め固設し、建屋系に対して固設するできる作用・効果を奏する。
【0037】
〈本発明請求項6にかかる作用、効果2〉
本発明は、スライダー、巻き上げ体の系の係止、上下動の状況を把握しながら、最適な係止、上下動、操作運転性になるように、最初に長穴側でない側の支柱を支持板に固設しておき、仮止めした長穴側の支柱に対して、ハンマー等で長穴の長手方向に軽くたたいてもう一方の支柱との支柱間クリアランスを微調整し、最適な支柱間クリアランスになったとき、支持板に対して、長穴側の支柱をボルト、ナット等の締結具で本締めして最終固設できる作用・効果を奏する。
【0038】
〈本発明請求項6にかかる作用、効果3〉
さらに具体的には、本発明は、長穴側の支柱を仮止め、仮締結した状態で、スライダーを上動させる上動用ロープと巻き上げ体を上動させる巻き上げロープの材質、タイプ、規格、直径に対して最適な支柱間クリアランス、スライダー、巻き上げ体の上下動にかかる重力、抵抗力、スライダーを上動させる上動用ロープと巻き上げ体を上動させる巻き上げロープに伝わるテンション力、このロープに伝わるテンション力方向と支持体位置によって決まる水平(垂直)方向に対する角度とこれらのロープの材質、剛性、ロープ種、ロープ規格に依存するロープ表面の複雑な凹凸、ロープの弾力等に依存して、手による作業性、安全性等を斟酌する。そして、仮止めした長穴側の支柱に対して、ハンマー等で長穴の長手方向に軽くたたいてもう一方の支柱との支柱間クリアランスを微調整し、最適な支柱間クリアランスになったとき、支持板に対して、長穴側の支柱を、ボルト、ナット等の締結具で本締めして最終固設できる作用・効果を奏する。
【0039】
〈本発明請求項7にかかる作用、効果1〉
本発明は、スライダー、巻き上げ体とその系を上動させるために、スライダーを上動させる上動用ロープと巻き上げ体を上動させる巻き上げロープを引動すると、引動した分、上動用ロープと巻き上げロープの、スライダー、巻き上げ体と反対側が、たるむ。手で引動する場合、手で把持したところから、スライダー、巻き上げ体と反対側の上動用ロープと巻き上げロープがたるむことになる。このたるんだロープを床上等に放置すると、ロープのための部分的スペースが必要になる、部分的スペースによって人の作業領域に制限が加わる、人が引っかかって危険である、等の不具合が生じる。ここに、少なくとも二つの右のスライダー上動手段、左のスライダー上動手段上動させる上動用ロープの操作部側端部近傍と、少なくとも二つの左右の巻き上げ体を上動させる巻き上げロープの操作部側端部近傍とを、前記支柱より下側に配置する容器の中に格納することによって、ロープのための部分的スペースが必要になる、部分的スペースによって人の作業領域に制限が加わる、人が引っかかって危険である、等の不具合が解消される作用・効果を奏する。この容器として、水平断面が円形の容器を採用すると、上動用ロープと巻き上げロープの弾力性、合成、表面凹凸の程度によって、水平断面が円形の容器の中に、引動の程度、進展に応じて螺旋的に格納され、円形の容器の下方には、略円形に、格納される作用・効果を奏する。上動用ロープと巻き上げロープを手でなく、機械巻き上げ引動、モーター巻き上げ引動としても同様の作用・効果を奏する。
【0040】
〈本発明請求項7にかかる作用、効果2〉
本発明は、スライダー、巻き上げ体とその系を下動させる際、上動用ロープと巻き上げロープの支柱より少し上を手で軽く引動保持して、上動用ロープと巻き上げロープの支柱に対する係合を解除する。スライダー、巻き上げ体とその系の自重による下動に応じて段落0039の後半に記載のより螺旋的部分から上動用ロープと巻き上げロープが繰り出され、スライダー、巻き上げ体が下死点近傍になって、水平断面が円形の容器の中の下方に略円形に格納されたロープが順次繰り出されていくため、上動用ロープと巻き上げロープの径が細く、弾性、剛性が弱かったとしても、上動用ロープと巻き上げロープ等のロープが乱れ、絡まることがない作用・効果を奏する。上動用ロープと巻き上げロープを手でなく、機械巻き上げ引動、モーター巻き上げ引動としても同様の作用・効果を奏する。
【0041】
〈本発明請求項8にかかる作用、効果〉
本発明は、少なくとも二つの右のスライダー上動手段左のスライダー上動手段、を上動させる上動用ロープの操作部近傍の一部であって、前記容器の中に格納する部分の上方と、少なくとも二つの左右の巻き上げ体を上動させる巻き上げロープの操作部近傍の一部であって、容器の中に格納する部分の上方と、を手で把持し、引動し、上動用ロープの一部と巻き上げロープの一部とを少なくとも二つの支柱間に手で配置し、巻き上げ体、巻き上げ手段、スライダー上動手段等を所望の位置に重力を利用して係止することによって、特に大掛かりな機構を用いることなく、生産コストが安く、操作性が良好で、安全性の高いスライダー上動手段等を所望の位置に重力を利用して信頼性高く係止できる良好な開閉カバー装置の操作運転方法を提供できる作用・効果を奏する。簡単に、短時間動作でこれらの開閉カバー装置の操作運転方法を提供できる作用・効果を奏する。
【0042】
〈本発明請求項9にかかる作用、効果〉
本発明は、少なくとも二つの右のスライダー上動手段左のスライダー上動手段、を上動させる上動用ロープの操作部近傍の一部であって、前記容器の中に格納する部分の上方と、少なくとも二つの左右の巻き上げ体を上動させる巻き上げロープの操作部近傍の一部であって、前記容器の中に格納する部分の上方と、を手で把持し、少し引動し、少なくとも二つの支柱間に配置してあった状況を解除し、手で保持しつつ、巻き上げ体、巻き上げ手段、スライダー上動手段等を所望の位置に向けて重力を利用しつつ下降せしめることによって、特に大掛かりな機構を用いることなく、生産コストが安く、操作性が良好で、安全性の高いスライダー上動手段等を所望の位置に重力を利用して信頼性高く下降せしめる良好な開閉カバー装置の操作運転方法を提供できる作用・効果を奏する。簡単に、短時間動作でこれらの開閉カバー装置の操作運転方法を提供できる作用・効果を奏する。
【0043】
〈本発明請求項10にかかる作用、効果〉
本発明は、少なくとも二つの右のスライダー上動手段左のスライダー上動手段を上動させる上動用ロープの操作部近傍の一部であって、前記容器の中に格納する部分の上方と、少なくとも二つの左右の巻き上げ体を上動させる巻き上げロープの操作部近傍の一部であって、前記容器の中に格納する部分の上方と、を手で把持し、少し引動し、少なくとも二つの支柱間に配置してあった状況を解除し、手で保持しつつ、巻き上げ体、巻き上げ手段、スライダー上動手段等を所望の位置に向けて重力に抗しつつ上昇せしめることによって、特に大掛かりな機構を用いることなく、生産コストが安く、操作性が良好で、安全性の高いスライダー上動手段等を所望の位置に重力を利用して信頼性高く上昇せしめる良好な開閉カバー装置の操作運転方法を提供できる作用・効果を奏する。簡単に、短時間動作でこれらの開閉カバー装置の操作運転方法を提供できる作用・効果を奏する。
【発明の効果】
【0044】
本発明は、操作の際、スライダーが巻き上げ体よりも常に上方に位置しつつ上動し、スライダーが巻き上げ体よりも常に上方に位置したまま、巻き上げ体、巻き上げ手段、スライダー上動手段とこれらに関連する部材を容易に、簡易に、コストのかかる装置・機構を用いず、確実に係止する開閉カバー装置を提供することができる効果を奏する。
そして、段落0026〜段落0043に記載の作用、効果とともに、全体に簡易で容易に確実に操作運転できる開閉カバー装置を提供することができる効果を奏する。また、本発明は、このような開閉カバー装置の簡易で良好な操作運転方法を提供する効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0045】
図1】本発明の開閉カバー装置の、側稜線を有する固設した支柱において、上動用ロープと巻き上げロープを係止した状況を示す斜視図である。
図2】本発明の開閉カバー装置の上動用ロープと巻き上げロープを容器の中に格納した状況を示す斜視図である。
図3】本発明の支柱を支持する支持板の模式的平面図である。
図4】本発明に関し支柱を支持する支持板にわずかに偏心した丸穴とし、他方の支柱を締結具で固設した様子を示す変形例の平面的図である。
図5】本発明の開閉カバー装置実施例使用状態(閉塞状態)を示す模式平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
以下、本発明の開閉カバー装置の一実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。図1、本発明の開閉カバー装置の、側稜線を有する固設した支柱において、上動用ロープと巻き上げロープを係止した状況を示す斜視図において、1は、側稜線が略面するように配置した支柱左、2は、側稜線が略面するように配置した支柱右である。図5において、111は巻き上げ体、112はスライダー右上動手段、113は、スライダー左上動手段113、114は巻き上げ体右、115は、巻き上げ体みぎ左である。図1において、3は、スライダー右上動手段112につながるロープ、4は、スライダー左上動手段113につながるロープである。5は、巻き上げ体右115につながるロープ、6は、巻き上げ体右114につながるロープである。7は、建屋内側等に対して側稜線が略面するように配置した支柱左1、側稜線が略面するように配置した支柱右2等を固設する支持板である。9は支持板固設ボルトである。図4において13は、支持板7や支持板固設ボルト9を建屋、部屋に対して固設する締結具を設置するための穴である。図5において、8は、操作部である。図5において、Aは、カバー体である。
【0047】
図1においては、左から順に、スライダー右上動手段112につながるロープ3、スライダー左上動手段113につながるロープ4、巻き上げ体右114につながるロープ5、巻き上げ体右11につながるロープ6の順に配置した一実施形態を示したが、スライダー右上動手段112につながるロープ3、スライダー左上動手段113につながるロープ4の左右が入れ替わった別の一実施形態でも、本発明のすべての作用、効果を奏する。同様に、巻き上げ体右114につながるロープ5、巻き上げ体右114につながるロープ6の左右が入れ替わった別の一実施形態でも、本発明のすべての作用、効果を奏する。同様に、側稜線が略面するように配置した支柱左1、側稜線が略面するように配置した支柱右2、スライダー右上動手段112につながるロープ3、スライダー左上動手段113につながるロープ4の側稜線が略面するように配置した支柱左1と側稜線が略面するように配置した支柱右2の間の位置にかかるすべての順列組み合わせにおける別の実施形態において、本発明のすべての作用、効果を奏する。
【0048】
図1にかかる一実施形態においては、側稜線を有する支柱としては、市販の長ボルトを採用した。市販の長ボルトは安価に利用できるので生産コストを低減できる。少なくとも一本の側稜線を有する支柱が、側稜線が略面するように配置した支柱左1と側稜線が略面するように配置した支柱右2とである。少なくとも一対並立相対する側稜線が略面するように配置した支柱左1と側に稜線が略面するように配置した支柱右2との間に、例えば手で、スライダー右上動手段112につながるロープ3、スライダー左上動手段113につながるロープ4、巻き上げ体右114につながるロープ5、巻き上げ体右114につながるロープ6を配置する。
【0049】
図1に示す一実施形態のように、長ボルトは断面が六角形のため、支柱としての側稜線は、側稜線が略面するように配置した支柱左1と側に稜線が略面するように配置した支柱右2に対してそれぞれ6本ずつあるが、それぞれの支柱の一つの側稜線同士を略面するように配置し、側稜線が略面するように配置した支柱左1と側稜線が略面するように配置した支柱右2のクリアランス最狭部を形成する。このクリアランス最狭部の寸法は、スライダー右上動手段112につながるロープ3、スライダー左上動手段113につながるロープ4、巻き上げ体右114につながるロープ5、巻き上げ体右114につながるロープ6の自然時直径と略同等、または、これらロープの自然時直径より少し小さく設定する。
【0050】
スライダー右上動手段112につながるロープ3、スライダー左上動手段113につながるロープ4の上方につながる先は、スライダーが支持されている。巻き上げ体右114につながるロープ5、巻き上げ体右114につながるロープ6の上方につながる先は、巻き上げ体が支持されている。スライダー上下動、巻き上げ体の重力によって、スライダー右上動手段112につながるロープ3、スライダー左上動手段113につながるロープ4、巻き上げ体右114につながるロープ5、巻き上げ体右114につながるロープ6にはテンション力が加わっており、これらを手で支えながら、これらのロープ群をできるだけ一緒に側稜線が略面するように配置した支柱左1と側稜線が略面するように配置した支柱右2の間に配置する。少なくとも二つの右のスライダー上動手段、下動手段と、左のスライダー上動手段、下動手段、を上動させる上動用ロープと、少なくとも二つの左右の巻き上げ体を上動させる巻き上げロープとを手でこれらの支柱の間に挟み入れることによって係止する。
【0051】
ここに、巻き上げ体につながるロープは、右5と左6と二つの実施態様を示したが、別の実施態様として、巻き上げ体につながるロープは、一つでも、三つでも、四つでも、六つでもその他複数であっても本発明の作用、効果を奏する。また、スライダーにつながるロープは、右3と左4と二つの実施態様を示したが、別の実施態様として、一つでも、三つでも、四つでも、六つでもその他複数であっても本発明の作用、効果を奏する。
【0052】
さらに別の実施態様として、開閉カバー装置が大きくなって重量が増加し、抵抗力が増加し、巻き上げ体につながるロープ、スライダーにつながるロープのテンション力が増大した時、このロープのテンション力より大きい機械駆動によってこれらのロープを引動させ、手動にてこれらの支柱の間に挟み入れることによって巻き上げ体系、スライダー系を係止できる作用、効果を奏する。段落0026〜段落0044に記載の本発明の作用、効果を奏する。さらに別の実施態様として、開閉カバー装置が大型になった時、これらのロープ群をいったん機械的に仮係止し、この状態で機械的にこれらの支柱の間に挟み入れることによって巻き上げ体系、スライダー系を係止できる作用、効果を奏する。
【0053】
ここに、これらの実施態様において、特出する断面形状の凸部頂点を形成する側稜線が略面するように配置した支柱左1と側稜線が略面するように配置した支柱右2のクリアランス最狭部が、これらのロープの自然時直径と略同等、または、これらロープの自然時直径より少し小さく設定されるので、スライダー右上動手段112につながるロープ3、スライダー左上動手段113につながるロープ4、巻き上げ体右114につながるロープ5、巻き上げ体左115につながるロープ6は、ロープの弾力性、ロープ表面の凹凸等と特出する断面形状の凸部頂点を形成する側稜線の食い込み作用によって、側稜線が略面するように配置した支柱左1と側稜線が略面するように配置した支柱右2の間に係止される作用、効果を奏する。
【0054】
本発明実施態様では、スライダー上動手段によるスライダーの上動位置を巻き上げ手段による巻き上げ体111の巻き上げ開始位置よりもやや上方に設定して、操作手段8により巻き上げ手段とスライダー上動手段を開始操作した際、そして、スライダーが巻き上げ体111よりも常に上方に位置しつつ上動して、スライダーの上動によりスライドファスナーが上動開放した際、スライダー上動手段によるスライダーの上動開始位置を、巻き上げ体111の巻き上げ開始位置よりもやや上方に設定維持したまま、スライダー右上動手段112につながるロープ3、スライダー左上動手段113につながるロープ4、巻き上げ体右114につながるロープ5、巻き上げ体右114につながるロープ6を手で把持して、また、把持しながら下方に引動し、スライダー系と巻き上げ体系を略同期して、スライダー系と巻き上げ体系の相対位置を略一定にしながら、下方に引動することができ、開閉カバー装置をテンション力を維持したロープを介して、より開状態にせしめる作用、効果を奏する。
【0055】
また、スライダー右上動手段112につながるロープ3、スライダー左上動手段113につながるロープ4の左右が入れ替わった別の一実施形態でも、本発明のすべての作用、効果を奏する。同様に、スライダー右上動手段112につながるロープ3、スライダー左上動手段113につながるロープ4、巻き上げ体右114につながるロープ5、巻き上げ体右114につながるロープ6を手で把持して、また、把持しながら下方に引動し、スライダー系と巻き上げ体系を略同期して、スライダー系と巻き上げ体系の相対位置を略一定にしながら、下方に引動することができ、開閉カバー装置をテンション力を維持したロープを介して、より開状態にせしめる作用、効果を奏する。
【0056】
さらに、同様に、本発明の一実施態様では、スライダー上動手段によるスライダーの下動開始位置を、巻き上げ体111の巻下開始位置よりもやや上方に設定維持したまま、スライダー右上動手段112につながるロープ3、スライダー左上動手段113につながるロープ4、巻き上げ体右114につながるロープ5、巻き上げ体右114につながるロープ6、を手で把持して、また、把持しながら上方にリリースし、スライダー系と巻き上げ体系を略同期して、スライダー系と巻き上げ体系の相対位置を略一定にしながら、リリースすることができ、開閉カバー装置をテンション力を維持したロープを介してよりかい閉状態にせしめる作用、効果を奏する。
【0057】
また、スライダー右上動手段112につながるロープ3、スライダー左上動手段113につながるロープ4の左右が入れ替わった別の一実施形態でも、本発明のすべての作用、効果を奏する。同様に、スライダー右上動手段112につながるロープ3、スライダー左上動手段113につながるロープ4、巻き上げ体右114につながるロープ5、巻き上げ体右114につながるロープ6等を、手で把持して、また、把持しながら上方にリリースし、スライダー系と巻き上げ体系を略同期して、スライダー系と巻き上げ体系の相対位置を略一定にしながら、リリースすることができ、開閉カバー装置をテンション力を維持したロープを介して、より閉状態にせしめる作用、効果を奏する。
【0058】
本発明の一実施態様では、少なくとも一本の側稜線を有する支柱の対として、図1に示すように、六角柱である長ボルトを側稜線が略面するように配置した支柱左1、側稜線が略面するように配置した支柱右2として配置すると、段落0026〜段落0044に記載の作用、効果を奏する他、量産品の長ボルトを配置できることから、生産コストの安い開閉カバー装置とその操作運転方法を提供できる作用、効果を奏する。
【0059】
図1では、少なくとも一本の側稜線を有する支柱の対として六角柱である長ボルトの対として、側稜線が略面するように配置した支柱左1、側稜線が略面するように配置した支柱右2の対の実施態様を示した。ここに側稜線が略面するように配置した支柱左1、側稜線が略面するように配置した支柱右2の対として、三角柱であっても、四角柱であっても、七角柱であっても、八角柱であっても、九角柱であってもよい。側稜線が略面するように配置した支柱左1、側稜線が略面するように配置した支柱右2の対が、三角柱であると、通常の人が立って操作運転できる位置だとほぼ一つの側稜線の対の間にこれらのロープ群を係止することになるが、角が多くなると、側稜線が略面するように配置した支柱左1、側稜線が略面するように配置した支柱右2の対が、向かい合う少なくとも一つの側稜線の対を含む複数の側稜線の対で係止できる作用、効果を奏する。
【0060】
本発明の一実施態様では、図1において、少なくとも一本の側稜線を有する支柱を、その支柱の側稜線が略面するように、少なくとも二本を一対として、少なくとも一対並立させる前記支柱、側稜線が略面するように配置した支柱左1、側稜線が略面するように配置した支柱右2、の軸を、巻き上げ手段の軸と略同一方向の水平方向とした一実施態様を示した。本発明一実施態様では、カバー体Aから水平方向所定の距離をもって、人の手で操作運転できる適切な高さに、建屋等の内側から支持板固設ボルト9のような締結具で建屋等の内側に対して、支持板7を固設し、支持板7に対して、支持板7の裏側等を含むボルト・ナット等の締結具で支持板7に対して、図1のように、側稜線が略面するように配置した支柱左1、側稜線が略面するように配置した支柱右2を、軸が水平になるように垂直に固設する。
【0061】
本発明の一実施態様では、これらの操作部8にかかるロープ群をカバー体Aの近傍に設置する、その他の理由によって、これらのロープ群を略鉛直方向に配置する一実施態様では、側稜線が略面するように配置した支柱左1と側稜線が略面するように配置した支柱右2の、稜線近傍のロープの直径、剛性、弾力、表面凹凸と、側稜線が略面するように配置した支柱左1と側稜線が略面するように配置した支柱右2の稜線間のクリアランスによって係止される。この場合は、図1に示す角度Bは略直角になる。少なくとも一本の側稜線を有する支柱を、その支柱の側稜線が略面するように、少なくとも二本を一対として、少なくとも一対並立させ、この少なくとも二本の各支柱の側稜線と、対に並立相対する支柱の側稜線との間のクリアランスを、前記上動用ロープ径、前記巻き上げロープ径よりも小さくすることが係止の作用効果に及ぼす影響が相対的に大きくなる。
【0062】
本発明の一実施態様は、ここに支柱の側稜線が略面するように、少なくとも二本を一対として、少なくとも一対並立させる前記支柱の軸を、巻き上げ手段の軸と略同一方向の水平方向とする本発明の一実施態様では、このように略同一方向の水平方向に配することによって、図1に示す角度Bは略直角より鋭角になる。このことにより、これらの稜線間のクリアランス、ロープ径、ロープの直径、剛性、弾力、表面凹凸の作用で係止するも、これらの稜線近傍のロープの直径、剛性、弾力、表面凹凸のみならず、これらの稜線周辺のロープの直径、剛性、弾力、表面凹凸の作用でも、側稜線が略面するように配置した支柱左1と側稜線が略面するように配置した支柱右2の稜線近傍とのひっかかり、稜線間のクリアランス、ロープ径と相乗してより確実に係止される作用、効果を奏する。
【0063】
本発明の一実施態様では、スライダー右につながるロープ3、スライダー左113につながるロープ4、巻き上げ体右につながるロープ5、巻き上げ体左につながるロープ6として、ナイロン(登録商標)、キョーレックス(登録商標)、マリンタフ(登録商標)、タフエース(登録商標)等の規格による三つ打ちロープ、同様の材質的規格によるエイト(八打ち)ロープ、同様の材質的規格によるトエル(十二打ち)ロープ、タフレロープを用いても、段落0026〜段落0044に記載の作用、効果を奏する。
【0064】
本発明の一実施態様は、少なくとも一本の側稜線を有する支柱を、その支柱の側稜線が略面するように、少なくとも二本を一対とする、側稜線が略面するように配置した支柱左1と側稜線が略面するように配置した支柱右2の、側稜線が略面するように、少なくとも一対並立させる前記支柱の支持板7に、ボルトナット等の締結具で、二本を一対として固設する支持板7のいずれか一方の穴を水平方向に図3に示す横に長い長穴10の支柱を、とし、これら支柱の側稜線との間のクリアランスの大小を水平方向に図3に示す丸穴11に対して調整して固設することを特徴とする。具体的には、長穴10の支柱を支持板7に対して、ボルト・ナット等の締結具で仮締めし、仮締めの後で、長穴10の長手方向、水平方向にプラスチックハンマーその他でたたいて位置調整する。そして、スライダー右につながるロープ3、スライダー左113につながるロープ4、巻き上げ体右につながるロープ5、巻き上げ体左につながるロープ6が、支柱に対して安定で確実な係止が得られる位置を確認して、その位置で、側稜線が略面するように配置した支柱左1と側稜線が略面するように配置した支柱右2を支持板7に対して、ボルト・ナット等の締結具でかり本締めして固設する。
【0065】
本発明の一実施態様は、少なくとも二つの右のスライダー上動手段、下動手段と、左のスライダー上動手段、下動手段(スライダー右上動手段112、スライダー左上動手段113と同一)を上動させる上動用ロープの操作部8側端部近傍と、二つの左右の巻き上げ体部材(巻き上げ体右11、巻き上げ体左12等)を上動させる巻き上げロープ系(巻き上げ体右につながるロープ5、巻き上げ体左につながるロープ6等)の操作部8側端部近傍とを、支柱より下側に配置する容器の中に格納することができる作用、効果を奏する。
【0066】
本発明の一実施態様では、操作部8を引動して、スライダーや巻き上げ体を相対的に上動させたに対応して、スライダー右上動手段112につながるロープ3、スライダー左上動手段113につながるロープ4、巻き上げ体右底部114につながるロープ5、巻き上げ体左底部115につながるロープ6の操作部8側先端部分がたるんでしまった時、格納容器15の中に格納することにより、たるんだ部分に引っかかってしまったりすることがなく、安全が維持できる作用、効果を奏する。格納容器15は、図1に示すように、略円筒体とすると、ロープ群が略円筒体の内面にならって順次格納していける作用、効果を奏する。
【0067】
本発明の一実施態様は、格納容器15の中には、操作部8を引動に対応して、スライダー右上動手段112につながるロープ3、スライダー左上動手段113につながるロープ4、巻き上げ体右底部114につながるロープ5、巻き上げ体左底部115につながるロープ6の操作部8側先端部分が、順次略円筒体の内面にならって格納されていくが、初期に格納されたロープ群が、格納容器15の中のより下方に、新しく格納されたロープ群が、格納容器15の中比較的上方に格納されていき、スライダーや巻き上げ体を相対的に上動の後、下動させる際、格納容器15の中比較的上方により新しく格納されたロープ群から順次供給されていくので、ロープ群が乱れたり、からまったりしにくく操作運転できる作用、効果を奏する。これにより、段落0026〜段落0044に記載の作用、効果を奏する。
【0068】
本発明の一実施態様では、二つの左右のスライダー上下手段(スライダー右上動手段112、スライダー左上動手段113等)を上動させる上動用ロープの操作部8近傍の一部であって、前記容器の中に格納する部分の上方と、少なくとも二つの左右の巻き上げ体(巻き上げ体右底部114、巻き上げ体左底部115等)を上動させる巻き上げロープの操作部8近傍の一部であって、格納容器15の中に格納する部分の上方と、を手で把持し、少し引動し、少なくとも二つの支柱間に配置してあった状況を解除し、手で保持しつつ、
巻き上げ体(巻き上げ体右底部114、巻き上げ体左底部115等)、巻き上げ手段、スライダー上動手段(スライダー右上動手段112、スライダー左上動手段113)等を所望の位置に向けて重力を利用しつつ下降せしめることによって、格納容器15の中比較的上方により新しく格納されたロープ群から順次供給されていくので、ロープ群が乱れたり、からまったりしにくく操作運転できる作用、効果を奏する。これにより、段落0026〜段落0044に記載の作用、効果を奏する
【0069】
本発明の一実施態様は、少なくとも二つの左右のスライダー上下手段を上動させる上動用ロープの操作部8近傍の一部であって、格納容器15の中に格納する部分の上方と、
前記少なくとも二つの左右の巻き上げ体を上動させる巻き上げロープの操作部8近傍の一部であって、格納容器15の中に格納する部分の上方と、を手で把持し、少し引動し、
前記少なくとも二つの支柱間に配置してあった状況を解除し、手で保持しつつ、巻き上げ体(巻き上げ体右底部114、巻き上げ体左底部115等)、巻き上げ手段、スライダー上動手段(スライダー右上動手段112、スライダー左上動手段113)等を所望の位置に向けて重力に抗しつつ上昇せしめることによって、格納容器15の中に格納することにより、たるんだ部分に引っかかってしまったりすることがなく、安全が維持できる作用、効果を奏する。格納容器15は、図1に示すように、略円筒体とすると、ロープ群が略円筒体の内面にならって順次格納すべく操作運転できる作用、効果を奏する。これにより、段落0026〜段落0044に記載の作用、効果を奏する
【産業上の利用可能性】
【0070】
建物への人、物や車両の出入り口、荷物の搬送出入り口にシャッターを用いたり、窓、扉のような開閉部、開放部は、とても多く使われている。また、近年、医薬品、バイオ関連、医療機器、病院、食品、化粧品、包装材、印刷、植物工場の領域等に、クリーンルーム、準クリーンルーム、パスボックス等の用途で、全体に同一空間ながら、クリーンルーム内、準クリーンルーム内、宇宙船内等にて、通常空間と準クリーンルーム間、クリーンルーム内の小空間の間、クリーンルームとクリーンルームの間等にカバー体のようなものを用いて、あるいは、カバー体のようなものを開閉して、カバー体の表裏反対の空間で、空間を識別し、温度、湿度、空気の流れ、におい、音、埃、明るさ等の環境を異ならしめて空間を有効に利用するニーズが急速に高まっている。一般住宅他の建築領域でもカーテンで空間を識別するニーズがある。本発明はこれら広い領域の課題を解決するので産業上の利用可能性が大きい。
【符号の説明】
【0071】
1 側稜線が略面するように配置した支柱左
2 側稜線が略面するように配置した支柱右
3 スライダー右につながるロープ
4 スライダー左113につながるロープ
5 巻き上げ体右につながるロープ
6 巻き上げ体左につながるロープ
7 支持板
8 操作部
9 支持板固設ボルト
11 巻き上げ体右
12 巻き上げ体左
111 巻き上げ体
112 スライダー右上動手段
113 スライダー左上動手段
A・・・カバー体
【要約】      (修正有)
【課題】シャッター、窓、扉等の開放部を覆い、開閉することによって、防音、防塵、防風、防湿、断熱等の効果が得られ、簡易な構成の上、優れた操作、運転性でカバー体を開閉して人や物の出入りができる開放部に設けるカバー装置とその操作、運転方法を提供する。
【解決手段】側稜線を有する支柱1、2を、その側稜線が略面するように、対として、並立させ、カバー体のスライダー、巻き上げ体を上下動させる操作ロープ3、4、5、6をこの支柱1、2間に配し、ロープ3、4、5、6の弾性、剛性、表面凹凸等の作用によって、係止させたり、これらの操作ロープ3、4、5、6をこの支柱1、2間からリリースさせるカバー装置。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5