特許第6722069号(P6722069)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6722069
(24)【登録日】2020年6月23日
(45)【発行日】2020年7月15日
(54)【発明の名称】自動車用バンパリインフォース
(51)【国際特許分類】
   B60R 19/04 20060101AFI20200706BHJP
【FI】
   B60R19/04 M
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-181408(P2016-181408)
(22)【出願日】2016年9月16日
(65)【公開番号】特開2018-43700(P2018-43700A)
(43)【公開日】2018年3月22日
【審査請求日】2019年5月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000011
【氏名又は名称】アイシン精機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000100791
【氏名又は名称】アイシン軽金属株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000017
【氏名又は名称】特許業務法人アイテック国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金子 孝信
(72)【発明者】
【氏名】北 恭一
(72)【発明者】
【氏名】正保 順
(72)【発明者】
【氏名】松井 恭輔
(72)【発明者】
【氏名】高波 雄太
(72)【発明者】
【氏名】柴田 浩文
【審査官】 林 政道
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−083529(JP,A)
【文献】 特開2003−182481(JP,A)
【文献】 特開2004−268621(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 19/00−19/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車幅方向に延在される中空構造の自動車用バンパリインフォースであって、
正面フランジと、前記正面フランジの上端部から直交方向に延在される上面ウエブと、前記正面フランジの下端部から直交方向に延在される下面ウエブと、前記上面ウエブの延在端から下方に延在される上リップと、前記下面ウエブの延在端から上方に延在される下リップとを有し、前記上リップおよび前記下リップ間が開口され、
前記正面フランジは、上端部において前記上面ウエブよりも上方に突出する上突出部を有すると共に、下端部において前記下面ウエブよりも下方に突出する下突出部を有し、
前記上面ウエブにおいて、前記上リップ側の端部が中央部よりも外側に向かって盛り上がるように厚肉化されると共に肉の盛り上がりの頂部が略平坦面により形成された厚肉部を有し、
前記下リップは、下端部において、前記下面ウエブよりも下方に突出した第2下突出部を有する、
ことを特徴とする自動車用バンパリインフォース。
【請求項2】
請求項1記載の自動車用バンパリインフォースであって、
サイドメンバまたは該サイドメンバに固定された連結部材がバンパリインフォース内部に挿入された状態で連結される、
ことを特徴とする自動車用バンパリインフォース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車幅方向に延在される中空構造の自動車用バンパリインフォースに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、閉じ断面で形成された中空構造のバンパリインフォースが知られている。例えば、特許文献1には、矩形形状の閉じ断面で構成され、正面フランジと、上面ウエブ、中間ウエブおよび下面ウエブとの各連結部分の肉厚を、その連結部分以外の肉厚に比べて厚くしたものが開示されている。また、特許文献2には、矩形形状の閉じ断面で構成され、4つの隅部を厚肉に形成されたものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−182481号公報
【特許文献2】特開平11−170935号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、バンパリインフォースとしては、背面側が開口された開き断面(リップ溝形)で構成されるものがある。この場合、サイドメンバ(クラッシュボックス)をバンパリインフォースの内部に挿入することができるため、例えばサイドメンバ(クラッシュボックス)を延長することができ、そのエネルギ吸収量を増やすことができる。しかしながら、開き断面で構成されたバンパリインフォースは、閉じ断面で構成されたバンパリインフォースとは衝突荷重を受けたときの変形モードが異なるため、厚肉部の形成に際しては、このことを十分に考慮しなければならない。
【0005】
本発明の自動車用バンパリインフォースは、開き断面で構成されたものにおいて、厚肉部を適切な位置に設けることで、衝突時のストローク量を低減させることを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の自動車用バンパリインフォースは、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本発明の自動車用バンパリインフォースは、
車幅方向に延在される中空構造の自動車用バンパリインフォースであって、
正面フランジと、前記正面フランジの上端部から直交方向に延在される上面ウエブと、前記正面フランジの下端部から直交方向に延在される下面ウエブと、前記上面ウエブの延在端から下方に延在される上リップと、前記下面ウエブの延在端から上方に延在される下リップとを有し、前記上リップおよび前記下リップ間が開口され、
前記上面ウエブおよび前記下面ウエブの少なくとも一方において、前記上リップおよび前記下リップが設けられる前記リップ側の端部が中央部よりも厚肉化された厚肉部を有する、
ことを要旨とする。
【0008】
この本発明の自動車用バンパリインフォースは、正面フランジと上面ウエブと下面ウエブと上リップと下リップを有し、両リップ間が開口されるものとし、上面ウエブおよび下面ウエブの少なくとも一方において、上リップおよび下リップが設けられるリップ側の端部に中央部よりも厚肉化された厚肉部を形成する。こうした上リップおよび下リップが設けられる自動車用バンパリインフォースは、正面フランジに衝突荷重が加わると、上面ウエブや下面ウエブが正面フランジに対して外側に開く方向に変形すると共に、上リップや下リップが上面ウエブや下面ウエブに対して内側に閉じる方向に変形する。そのため、上面ウエブまたは下面ウエブのリップ側の端部を厚肉化することで、リップの変形を抑制することができる。この結果、開き断面で構成された自動車用バンパリインフォースにおいて、衝突時のストローク量をより低減させることができる。なお、上面ウエブおよび下面ウエブの少なくとも一方における正面フランジ側の端部も中央部より厚肉化されるものとしてもよい。
【0009】
こうした本発明の自動車用バンパリインフォースにおいて、前記厚肉部は、外側に向かって盛り上がるように形成されているものとしてもよい。こうすれば、開き断面で構成されるバンパリインフォースにおけるリップの変形をより効果的に抑制することができる。この場合、前記厚肉部は、肉の盛り上がりの頂部が略平坦面により形成されているものとしてもよい。
【0010】
或いは、本発明の自動車用バンパリインフォースにおいて、前記厚肉部は、前記中央部から前記端部にかけて徐々に厚みが増すように形成されているものとしてもよい。こうすれば、衝突時の応力集中をより効果的に回避することができる。
【0011】
また、本発明の自動車用バンパリインフォースにおいて、サイドメンバまたは該サイドメンバに固定された連結部材がバンパリインフォース内部に挿入された状態で連結されるものとしてもよい。こうすれば、例えば、サイドメンバや連結部材を車両前後方向に延長してそのエネルギ吸収量をより向上させたり、サイドメンバや連結部材の全長を延長することなくバンパリインフォースを弧状に湾曲させる際の曲率を大きくしてバンパ周辺の意匠性を高めたりすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一実施例としてのバンパリインフォース10を正面側から見た外観を示す外観斜視図である。
図2】実施例のバンパリインフォース10を背面側から見た外観を示す外観斜視図である。
図3】実施例のバンパリインフォース10の上面図である。
図4】実施例のバンパリインフォース10の背面図である。
図5図3のバンパリインフォース10のA−A断面を示す断面図である。
図6】振り子衝突試験において正面フランジ11の上側に衝突荷重を受けた場合に実施例および第1比較例の各バンパリインフォースの変形の様子を示す説明図である。
図7】実施例および第1比較例の各バンパリインフォースにおける荷重−ストローク曲線およびエネルギ吸収量−ストローク曲線を示す説明図である。
図8】振り子衝突試験における実施例および第2比較例の各バンパリインフォースの変形の様子を示す説明図である。
図9】変形例のバンパリインフォース110の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
【実施例】
【0014】
図1は本発明の一実施例としてのバンパリインフォース10を正面側から見た外観を示す外観斜視図であり、図2は実施例のバンパリインフォース10を背面側から見た外観を示す外観斜視図であり、図3は実施例のバンパリインフォース10の上面図であり、図4は実施例のバンパリインフォース10の背面図であり、図5図3のバンパリインフォース10のA−A断面を示す断面図である。
【0015】
実施例のバンパリインフォース10は、長手方向を車幅方向として、その両端部が車幅方向に設置された左右一対のサイドメンバ1にそれぞれ締結され、低速度の軽衝突に対して当該バンパリインフォース10の背面側に設置される補機類(ラジエータ等)を保護するものである。
【0016】
実施例のバンパリインフォース10は、図1〜5に示すように、正面フランジ11と、正面フランジ11の上端付近から直交方向に延在する上面ウエブ12と、正面フランジ11の下端付近から上面ウエブ12と平行に延在する下面ウエブ13と、上面ウエブ12の延在端から下方に延在する上リップ14と、下面ウエブ13の延在端から上方に延在する下リップ15とを有するリップ溝形(C字形断面)の長尺部材であり、例えば、押出機を用いてアルミニウムやその合金を押し出すことによって成形される押出形材に楕円弧状に曲げ加工を施すことにより構成される。
【0017】
実施例のバンパリインフォース10は、図5に示すように、当該バンパリインフォース10の内部にサイドメンバ1の先端部が挿入されており、正面フランジ11の内壁面をサイドメンバ1の先端面に突き当てた状態でボルトおよびナット等によりサイドメンバ1に締結される。これにより、サイドメンバ1を延長してそのエネルギ吸収量を向上させたり、サイドメンバ1の全長を短縮することなくバンパリインフォース10の楕円弧の曲率を大きくしてバンパ周辺の意匠性を高めたりすることができる。
【0018】
上面ウエブ12は、図5に示すように、正面フランジ11側の端部12Fの板厚と上リップ14側の端部12Bの板厚d2とがその間の中央部12Mの板厚d1に比して厚く、即ち厚肉化されている。本実施例では、上面ウエブ12の正面フランジ11側の端部12Fは、中央部12Mから正面フランジ11側にかけて内面側と外面側の両面側が徐々に盛り上がるようにテーパ状に厚肉化される。一方、上面ウエブ12の上リップ14側の端部12Bは、中央部12Mから上リップ14側にかけて外面側が盛り上がると共に内面側が盛り上がらないように厚肉化される。これは、本実施例では、バンパリインフォース10の内部にサイドメンバ1の先端部が挿入される際に、上面ウエブ12の上リップ14側の端部12Bの内面とサイドメンバ1の外面とが干渉しないようにするためである。
【0019】
下面ウエブ13は、図5に示すように、正面フランジ11側の端部13Fが中央部13Mに比して厚肉化されている。本実施例では、下面ウエブ13の正面フランジ11側の端部13Fは、中央部13Mから正面フランジ11側にかけて内面側と外面側の両面側が徐々に盛り上がるようにテーパ状に厚肉化される。下面ウエブ13の下リップ15側の端部13Bは、上面ウエブ12の上リップ14側の端部12Bよりも薄肉になっている。
【0020】
図6は振り子衝突試験において正面フランジ11の上側に衝突荷重を受けた場合に実施例および第1比較例の各バンパリインフォースの変形の様子を示す説明図であり、図7は実施例および第1比較例の各バンパリインフォースにおける荷重−ストローク曲線およびエネルギ吸収量−ストローク曲線を示す説明図である。ここで、第1比較例のバンパリインフォース210は、上面ウエブ212の上リップ14側の端部が厚肉化されていない点を除いて実施例のバンパリインフォース10と同様の構成とした。なお、振り子衝突試験は、両端部が支持されたバンパリインフォースの正面フランジに対して振り子を規定の速度で衝突させ、そのときのバンパリインフォースのストローク量やエネルギ吸収量等を検査するものである。本出願の発明者は、リップ溝形のバンパリインフォースを用いて振り子衝突試験を行ない応力集中の評価を行なった結果、上面ウエブ12の上リップ14側の端部12Bに最も大きな応力が作用することを発見した。上面ウエブ12の上リップ14側の端部12Bを厚肉化した実施例のバンパリインフォース10を用いた場合、図7に示すように、上リップ14側の端部を厚肉化していない第1比較例のバンパリインフォース210に比して、荷重−ストローク曲線の積分値を大きくすることができ(図7(a)参照)、目標とするエネルギ吸収量をより少ないストローク量で実現することができる(図7(b)参照)。
【0021】
図8は、振り子衝突試験における実施例および第2比較例の各バンパリインフォースの変形の様子を示す説明図である。ここで、第2比較例のバンパリインフォース310は、正面フランジ311と、正面フランジ311と平行な背面フランジ315と、正面フランジ311の上端と背面フランジ315の上端とを繋ぐ上面ウエブ312と、正面フランジ311の下端と背面フランジ315の下端とを繋ぐ下面ウエブ313と、上面ウエブ312および下面ウエブ313の間の中間ウエブ314とを有する閉じ断面で構成されたものを用いるものとした。閉じ断面で構成される第2比較例のバンパリインフォース310では、正面フランジ311に対して振り子による衝突荷重が加わると、車幅方向においては正面フランジ311に圧縮応力が作用すると共に背面フランジ315に引張応力が作用する。このため、上下方向においては正面フランジ311に伸びが生じると共に背面フランジ315に縮みが生じるから、正面フランジ311と背面フランジ315とに拘束される上面ウエブ312および下面ウエブ313は、正面フランジ311側に対しては内側に閉じる方向に変形し、背面フランジ315側に対しては外側に開く方向に変形することになる。これに対して、リップ溝形の開き断面で構成される実施例のバンパリインフォース10では、正面フランジ11に振り子による衝突荷重が加わると、上面ウエブ12および下面ウエブ13は、正面フランジ11とは反対側の延在端がフリーであるため、正面フランジ11の上下方向に生じる伸びによって外側に開く方向に変形する。また、上リップ14および下リップ15は、上下方向に生じる縮みによって上面ウエブ12および下面ウエブ13に対して内側に閉じる方向に変形する。このように、開き断面の実施例のバンパリインフォース10と閉じ断面の第2比較例のバンパリインフォース310とでは、軽衝突時の変形モードが異なっており、第2比較例のバンパリインフォース310では上面ウエブ312の端部を内側に盛り上がるように厚肉化した方が変形を効果的に抑制することができ、実施例のバンパリインフォース10では上面ウエブ12の端部12Bを外側に盛り上がるように厚肉化した方が変形を効果的に抑制することができると考えられる。
【0022】
以上説明した実施例のバンパリインフォース10によれば、正面フランジ11と上面ウエブ12と下面ウエブ13と上リップ14と下リップ15とを有し、リップ間が開口されるリップ溝形により形成されるものにおいて、上面ウエブ12における上リップ14側の端部12Bを中央部12Mよりも厚肉化する。リップ溝形のバンパリインフォース10は、正面フランジ11の上側に衝突荷重が加わると、上面ウエブ12が正面フランジ11に対して外側に開く方向に変形すると共に上リップ14が内側に閉じる方向に変形する。このため、上面ウエブ12の上リップ14側の端部12Bを中央部12Mよりも厚肉化することで、内側に閉じる方向の曲げ強度が補強され、その変形を抑制することができる。この結果、開き断面で構成されたバンパリインフォース10において、軽衝突時のストローク量をより低減させることができる。
【0023】
また、実施例のバンパリインフォース10は、上面ウエブ12の上リップ14側の端部12Bを、外面側に盛り上がると共に内面側に盛り上がらないように厚肉化するため、上リップ14が上面ウエブ12に対して内側へ閉じる方向の変形を効果的に抑制することができる。加えて、端部12Bの内面側が盛り上がらないように厚肉化することで、バンパリインフォース10の内部にサイドメンバ1の先端部が挿入される際に端部12Bの内面とサイドメンバ1の外面とが干渉しないようにすることができる。
【0024】
実施例のバンパリインフォース10では、上面ウエブ12の上リップ14側の端部12Bを、肉の盛り上がりの頂部(外面)が略平坦面になる(板厚が略均一の厚みとなる)ように形成するものとしたが、図9の変形例のバンパリインフォース110に示すように、上リップ14側に向かうほど徐々に板厚が増すように、上面ウエブ112の板厚をテーパー状に変化させてもよい。
【0025】
実施例やその変形例では、上面ウエブ12(上面ウエブ112)の上リップ14側の端部12B(端部112B)を厚肉化したが、下面ウエブ13の下リップ15側の端部13Bを厚肉化してもよいし、上面ウエブ12の上リップ14側の端部12Bおよび下面ウエブ13の下リップ15側の端部13Bの両方を厚肉化してもよい。なお、上面ウエブ12と下面ウエブ13の何れに厚肉部を設けるかは、衝突試験(振り子衝突試験)においてバンパリインフォース10(正面フランジ11)に対して振り子が衝突する位置、即ちバンパリインフォース10の取り付け高さに応じて適宜決定することができる。
【0026】
実施例では、サイドメンバ1にバンパリインフォース10を直接締結するものとしたが、サイドメンバ1にクラッシュボックスを介してバンパリインフォース10を締結するものとしてもよい。この場合、バンパリインフォース10の内部にクラッシュボックスの一部または全部が挿入されるものとしてもよい。また、サイドメンバ1にステイを介してバンパリインフォース10に締結するものとしてもよい。
【0027】
実施例では、バンパリインフォース10の材料として、アルミニウムやその合金を用いたが、アルミニウム以外の軽量金属や合成樹脂材、鋼材、ステンレス鋼材などを用いるものとしてもよい。また、バンパリインフォース10の製造方法として、押し出し成形法に限られず、鋳造などを用いるものとしてもよい。
【0028】
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
【0029】
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明は、バンパリインフォースの製造産業などに利用可能である。
【符号の説明】
【0031】
1 サイドメンバ、10、110,210,310 バンパリインフォース、11,311 正面フランジ、12,112,212,312 上面ウエブ、12F,12B,112B 端部、12M 中央部、13,313 下面ウエブ、13F,13B 端部、13M 中央部、14 上リップ、15 下リップ、314 中間ウエブ、315 背面フランジ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9