(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6722204
(24)【登録日】2020年6月23日
(45)【発行日】2020年7月15日
(54)【発明の名称】ホイッスル形状可変フィルタに結合されたIII−V族半導体利得部を有する発光装置
(51)【国際特許分類】
H01S 5/14 20060101AFI20200706BHJP
H01S 5/022 20060101ALI20200706BHJP
G02B 6/12 20060101ALI20200706BHJP
G02B 6/125 20060101ALI20200706BHJP
【FI】
H01S5/14
H01S5/022
G02B6/12 301
G02B6/125
G02B6/125 301
G02B6/12 361
【請求項の数】19
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2017-568249(P2017-568249)
(86)(22)【出願日】2016年6月29日
(65)【公表番号】特表2018-527746(P2018-527746A)
(43)【公表日】2018年9月20日
(86)【国際出願番号】EP2016065125
(87)【国際公開番号】WO2017001466
(87)【国際公開日】20170105
【審査請求日】2019年4月23日
(31)【優先権主張番号】15174743.3
(32)【優先日】2015年7月1日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】517452372
【氏名又は名称】アンスティチュート ミンヌ=テレコム
(73)【特許権者】
【識別番号】517451814
【氏名又は名称】ユニバーシティ・オブ・ニューメキシコ
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】特許業務法人 信栄特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】オシンスキ、マレク
(72)【発明者】
【氏名】グリロ、フレデリク
【審査官】
小濱 健太
(56)【参考文献】
【文献】
特開2008−198957(JP,A)
【文献】
特表2010−511898(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2014/0161148(US,A1)
【文献】
国際公開第2005/096462(WO,A1)
【文献】
Guang-Hua Duan, et al.,Hybrid III-V on Silicon Lasers for Photonic Integrated Circuits on Silicon,IEEE JOURNAL OF SELECTED TOPICS IN QUANTUM ELECTRONICS,VOL.20, NO.4, JULY/AUGUST 2014
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01S 5/00−5/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の端部(521,621,721)と第2の端部(522,622,722)を有する光導波路(520,620,720)に光学的に結合されたレーザ利得部(510,610,710)と、前記第1の端部と前記レーザ利得部との間に配置された第1の受動マイクロリング共振器(530,630,730)と、を備えた波長可変半導体レーザであって、
前記第1の受動マイクロリング共振器は、ホイッスル形状にしたがって前記第1のマイクロリング共振器に接線方向において接続された第1の光導波路分岐(540,640,740)によって延出され、
前記第1の光導波路分岐は、自由端部において、第1の高反射性広帯域ミラー(541,641,741)を備え、
前記光導波路は、前記第1の端部において第1のミラー(523,623,723)と、前記第2の端部において第2のミラー(524,624,724)とを備え、
前記第1のマイクロリング共振器は、前記レーザ利得部の第1の側において前記光導波路にエバネッセント結合されることで、前記レーザ利得部に光フィードバックを提供する、
波長可変半導体レーザ。
【請求項2】
前記第1の受動マイクロリング共振器は、制御式ヒータ(580,680,780)を備える、請求項1に記載の波長可変半導体レーザ。
【請求項3】
前記第1の受動マイクロリング共振器と前記光導波路の間に配置された中間受動マイクロリング共振器(760)をさらに備え、
前記中間受動マイクロリング共振器は、前記第1の受動マイクロリング共振器及び前記光導波路にエバネッセント結合されている、
請求項1または2に記載の波長可変半導体レーザ。
【請求項4】
前記中間受動マイクロリング共振器は、制御式ヒータ(790)を備える、
請求項3に記載の波長可変半導体レーザ。
【請求項5】
前記第1の光導波路分岐は、直線状分岐として構成されている、
請求項1から4のうちいずれか一項に記載の波長可変半導体レーザ。
【請求項6】
前記第1の高反射性広帯域ミラーは、ブラッグ(Bragg)グレーティングである、請求項1から5のうちいずれか一項に記載の波長可変半導体レーザ。
【請求項7】
前記第2の端部(522)と前記レーザ利得部との間に配置された第2の受動マイクロリング共振器(560)をさらに備え、
前記第2の受動マイクロリング共振器は、ホイッスル形状にしたがって前記第2のマイクロリング共振器に接線方向において接続された第2の光導波路分岐(570)によって延出され、
前記第2の光導波路分岐は、自由端部において第2の高反射性広帯域ミラー(571)を備え、
前記第2の受動マイクロリング共振器は、前記第1の側の反対側である前記レーザ利得部の第2の側において前記光導波路にエバネッセント結合されている、
請求項1に記載の波長可変半導体レーザ。
【請求項8】
前記第1の受動マイクロリング共振器及び/又は前記第2の受動マイクロリング共振器は、制御式ヒータ(580,590)を備える、請求項7に記載の波長可変半導体レーザ。
【請求項9】
前記第1の受動マイクロリング共振器及び/又は前記第2の受動マイクロリング共振器は、レーストラック形状を有する、請求項8に記載の波長可変半導体レーザ。
【請求項10】
前記光導波路の端部のうち少なくとも一方は、前記光導波路から出力された光の方向を変更する出力ミラーを備える、請求項1から9のうちのいずれか一項に記載の波長可変半導体レーザ。
【請求項11】
前記光導波路の一方の端部は、前記導波路から出力された光の方向を変更する出力ミラーを備える一方、前記光導波路の他方の端部は、高反射性広帯域ミラーを備える、
請求項1から9のうちいずれか一項に記載の波長可変半導体レーザ。
【請求項12】
前記波長可変半導体レーザは、III−V族/Si技術によって実装される、請求項1から11のうちいずれか一項に記載の波長可変半導体レーザ。
【請求項13】
前記光導波路と、前記第1と第2の光導波路分岐を含む前記第1と第2の受動マイクロリング共振器は、Si基板を被覆するSiO2層の上のシリコンのパターンを構成する、
請求項12に記載の波長可変半導体レーザ。
【請求項14】
前記レーザ利得部は、III−V族基板上に成膜された多層のエピタキシャルIII−V族層を備え、
前記レーザ利得部は、前記エピタキシャル層を下にした状態で、前記シリコンのパターン上に接合される、請求項13に記載の波長可変半導体レーザ。
【請求項15】
前記III−V族エピタキシャル層は、分子ウェハボンディング技法によって前記シリコンのパターン上に接合される、請求項14に記載の波長可変半導体レーザ。
【請求項16】
前記III−V族エピタキシャル層は、接着ボンディングによって前記シリコンのパターン上に接合される、請求項14に記載の波長可変半導体レーザ。
【請求項17】
前記レーザ利得部は、断熱シリコン逆テーパによって前記光導波路に結合され、
前記シリコンテーパの幅は、前記レーザ利得部から前記光導波路のうち一方の端部に向けて増加し、
前記断熱シリコン逆テーパは、前記レーザ利得部の光学モードを前記光導波路の光学モードに変換する、請求項15または16に記載の波長可変半導体レーザ。
【請求項18】
前記多層のエピタキシャル層は、2つのInGaAsP分離閉じ込めへテロ構造層によって包囲された複数のInGaAsP量子井戸を備える、
請求項14から17のうちいずれか一項に記載の波長可変半導体レーザ。
【請求項19】
前記多層のエピタキシャル層は、2つのAlInGaAs分離閉じ込めへテロ構造層によって包囲された複数のInGaAs/AlInGaAs量子井戸を備える、
請求項14から17のうちいずれか一項に記載の波長可変半導体レーザ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、波長可変半導体レーザの分野に関する。より詳細には、本発明は、可変ハイブリッド型シリコン/III−V族レーザに関する。
【背景技術】
【0002】
半導体レーザの波長を調整(チューニング)するための種々の技法が知られている。
【0003】
半導体レーザの波長を調整(チューニング)するための一般的な手法は、光学キャビティへの電流注入に基づいている。しかしながら、この技法は、電流注入によって誘起され得る最大屈折率変化の制約によって、広いチューニング範囲を提供しない。さらに、電流調整には光出力パワーの大きな変化を伴い、それは多くの場合望ましくない。
【0004】
光出力パワーの大きな変化を伴わずに半導体レーザのチューニング範囲を増強するために、レーザ活性領域の外部で受動マイクロリング共振器を使用することが提案されている。
【0005】
マイクロリング共振器は、それらの小型のサイズ、高い品質係数Q、オフレゾナンス光に対する透過性および固有反射がないことが知られている。
【0006】
マイクロリング共振器を用いた第1の可変レーザ構造が、ダブルリング共振器可変レーザ(DDR−TL)を開示する非特許文献1において提案されている。この構造は、活性領域とフィルタ領域を含む。活性領域は、デバイスの中心にあり、光学利得をもたらす。フィルタ領域は、レーザの利得領域に結合された2つの受動マイクロリングを備える。2つのマイクロリングは、フィルタとして働き、それぞれ、異なる自由スペクトル範囲(FSR)でのくし型の周波数応答を有する。両マイクロリングの共通共振周波数の光のみが増幅され得る。持続周波数は、リング共振器の共振周波数をバーニア効果に従って制御することによって選択され得る。
【0007】
より最近では、マイクロリング共振器を用いた第2の可変レーザ構造が非特許文献2において提案されている。
【0008】
後者のレーザ構造100は、
図1に模式的に示されている。レーザ構造100は、第1の端部121と第2の端部122を有する第1のシリコン導波路120に一体化及び結合された(例えばInP系材料の)III−V族半導体利得部110を備えている。
【0009】
シリコンの第1のマイクロリング共振器130は、第1の端部121と利得部110との間に配置されている。マイクロリング共振器130は、123において第1のシリコン導波路120にエバネッセント結合されると共に、第1のシリコン導波路と平行に配置された第2のシリコン導波路140にエバネッセント結合されている。
【0010】
同様に、シリコンの第2のマイクロリング共振器150は、利得部110と、第1のシリコン導波路120の第2の端部122との間に配置されている。第2のマイクロリング共振器も、124において第1のシリコン導波路にエバネッセント結合されると共に、第1のシリコン導波路と平行に配置された第3のシリコン導波路160にエバネッセント結合されている。
【0011】
第2のシリコン導波路140は、第1のブラッグ反射器が配設された近位端141と、開放した遠位端142を備える。同様に、第3のシリコン導波路160は、第2のブラッグ反射器が配設された近位端161と、開放した遠位端162を備える。
【0012】
利得部110から左向きに出力された光は、エバネッセントカプラ123を介して第1のマイクロリング共振器130に部分的に注入されて、第1の時計回り方向の伝播波を生じさせる。次に、この波は、第2のシリコン導波路140に結合されて右向きの伝播波を生じさせる。右向きの伝播波は、第1のブラッグ反射器141によって反射されて第1のマイクロリング共振器130に戻り、そこで第1の反時計回りの伝播波を生じさせる。
【0013】
同様に、利得部110から右向きに出力された光は、エバネッセント結合124を介して第2のマイクロリング共振器150に部分的に注入されて、第2の反時計回り方向の伝播波を生じさせる。次に、この波は、第3のシリコン導波路160に結合されて左向きの伝播波を生じさせる。左向きの伝播波は第2のブラッグ反射器161によって反射されて第2のマイクロリング共振器150に戻り、そこで第2の時計回りの伝播波を生じさせる。
【0014】
第1のシリコン導波路の第2の端部122には、例えば、非特許文献3に記載された手法を用いて、例えば、光ファイバ(図示せず)に光を垂直に出力するためのブラッググレーティングが配設されている。
【0015】
第1のマイクロリング共振器と第2のマイクロリング共振器は、多少異なる半径を有しているため、多少異なるFSRのくし型周波数応答を示す。第1と第2のマイクロリング共振器にそれぞれ配設されたヒータ180,190が、屈折率の温度依存性による共振周波数を多少修正する。2つの周波数のくし(comb)の間のバーニア効果が、レーザの波長をチューニングするために用いられることができ、波長は2つの周波数のくしの間のオーバーラップによって選択される。
【0016】
シリコン導波路は、一般的に、SOIウェハ上にパターニングすることによって得られる。InP系利得部は、InPウェハ上に多層のエピタキシャル層を成長させ、パターニングされたSOIウェハ上に、未処理のInPウェハを、エピタキシャル層を下にしてボンディングすることによって得られる。ボンディング後にInP基板が除去され、半導体レーザが、従来型のウェハスケール加工を用い、下部のSOIパターンにリソグラフィーによって位置合わせされて製造され得る。
【0017】
しかしながら、
図1に示したレーザ構造は、通常の動作条件では不安定となる。特に、実験により、レーザ構造がモードジャンプとカオス的な発振を生じやすいことが実証されている。さらに、レーザの効率はやや低いため、光出力パワーが非常に低い。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0018】
【非特許文献1】S.Matsuo et al, “Microring-resonator-based widely tunable lasers”, IEEE Journal of Selected Topics in Quantum Electronics, vol.15,No.3,, May/June 2009, pp.545-554
【非特許文献2】Po Dong et al, “Silicon photonic devices and integrated circuits”Nanophotonics 2014,Vol.3, No.4-5, pp.215-228
【非特許文献3】G.Roelkens et al, “Grating-based optical fiber interfaces for silicon-on-insulator photonic integrated circuits”, IEEE Journal of Selected Topics in Quantum Electronics 2011, Vol.17, No.3, pp.571-580
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
したがって、本出願の目的は、上記で説明した欠点を改善する波長可変半導体レーザを提供することである。特に本発明の主要な目的は、非常に高度な安定性と高効率を示す波長可変半導体レーザ構造を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明は、添付の独立請求項に定義される。種々の有利な実施形態は従属請求項に定義される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
本発明は、以下の実施形態の説明からより良く理解されるとともに、以下の実施形態の説明に限定されるものではない。
【
図1】従来技術から知られる波長可変半導体レーザの構造を示す模式図である。
【
図2】従来技術から知られる4ポートリング共振器フィルタの構造を示す模式図である。
【
図3】本発明の一実施形態に有用な、3ポートホイッスル形状リング共振器フィルタ(WGF)の構造を示す模式図である。
【
図4】本発明の一実施形態に有用な、3ポートホイッスル形状レーストラック共振器フィルタの構造を示す模式図である。
【
図5】本発明の第1の実施形態による、ダブルWGF波長可変半導体レーザの構造を示す模式図である。
【
図6】本発明の第2の実施形態による、シングルWGF波長可変半導体レーザの構造を示す模式図である。
【
図7】本発明の第3の実施形態による、タンデムWGF/リング共振器波長可変半導体レーザの構造を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の根底にある思想は、複合レーザキャビティから外れる迷光が非常に少ない、より高効率の波長可変半導体レーザ構造を提供することである。実際、第2および第3の導波路の切断された遠位端で反射される迷光は、
図1に示すレーザ構造においてカオス的なモードジャンプを引き起こすことが認識されている。
【0023】
本発明の主要な要素は、
図2で模式的に示す標準型4ポートリング共振器フィルタ200を、
図3に示すホイッスル形状フィルタ(WGF)300で置き換えることにある。標準型4ポートリング共振器フィルタは対称であり、どのポートが入力として取り扱われようとも透過と反射の可能性が等しい。2つの導波路220および240はそれぞれエバネッセントカプラ225および235を介してリング共振器230に結合され、リング共振器230の2つの対向する側部に対称に配置されている。
【0024】
対照的に、WGF構成はポート間に強度の非対称性をもたらし、結果として、第1の導波路340に出入りする、リング共振器330内で循環する光の強度の結合をもたらす。エバネッセントカプラ部235は接線カプラ335に置き換えられることで、第1の導波路340は、リング共振器330に直結する。この特徴は、導波路340の側のリング共振器330に出入りする光の結合の効率を劇的に変化させる。第2の導波路320の、リング共振器330に対する配置は、第2の導波路320とリング共振器330との間にエバネッセントカプラ325があって、本質的に
図2と同じままである。
【0025】
リング共振器と導波路との間の結合のより良い制御のために、WGF400のもう1つの実施形態は、
図4に示すようにレーストラック形状のリング共振器を有し得る。
【0026】
第1の導波路440は、レーストラック共振器導波路430の直線セクション435に直結する。第2の導波路420とレーストラックリング共振器430との間の、方向性カプラ425を介した光結合は、
図3の環状のリング共振器330と導波路320との間のエバネッセント結合よりも制御し易い。
【0027】
図5は、本発明の第1の実施形態によるダブルWGF波長可変半導体レーザの構造を模式的に示す。
【0028】
図示された半導体レーザ500は、光増幅を実行するレーザ利得部510を備える。このセクションの詳細な構造は以下にさらに説明される。
【0029】
レーザ利得部510は、第1の端部521と第2の端部522を有する光導波路520に光学的に結合される。レーザ光は、例えばブラッグ反射器である第1のミラー523及び第2のミラー524を介して両端で出力される。2つのミラー523または524のうち一方が高反射性である構成も可能である。高反射性とは、ミラーの反射率が少なくとも60%であることを意味する。
【0030】
レーザ利得部510と光導波路520の第1の端部521の間に第1の受動マイクロリング共振器530が配置されている。第1のマイクロリング共振器530は、ホイッスル形状にしたがって第1のマイクロリング共振器530に535において接線方向に接続された第1の光導波路分岐540によって延出されている。第1の光導波路分岐540は、自由(接続されていない)端部において、例えば高反射性広帯域ブラッグ反射器である第3のミラー541を備える。広帯域とは、レーザが動作可能な全波長範囲にわたりミラーの反射率が高い(すなわち少なくとも60%)状態を保つことを意味する。
【0031】
同様に、レーザ利得部510と光導波路520の第2の端部522との間に第2の受動マイクロリング共振器560が配置されている。第2のマイクロリング共振器560は、ホイッスル形状にしたがって第2のマイクロリング共振器560に接線方向において接続された第2の光導波路分岐570によって延出されている。第2の光導波路分岐570は、自由(接続されていない)端部において、例えば、上記で定義した意味の範囲の高反射性広帯域ブラッグ反射器である第4のミラー571を備える。
【0032】
第1と第2の光導波路分岐540および570は好ましくは直線状分岐である。
【0033】
第1の光導波路分岐540(対応する第2の光導波路分岐570)は、接線接続535(対応する565)を通じて第1のマイクロリング共振器530(対応する第2のマイクロリング共振器560)に接続されている。接線接続とは、光導波路分岐の中心線がマイクロリング共振器の中心円に対して正接方向に整列していることを意味する。共振器530(対応する560)と光導波路分岐540(対応する570)が光ファイバによって実装される場合、共振器のコアは、光導波路分岐のコアと整列すると共に融合されている。直線状の導波路540(対応する570)と環状の共振器530(対応する560)のモードの間のより良い整合をもたらすために、軸外接線結合も可能である。軸外結合において、導波路の幾何学的軸線というよりは、モードの強度分布のピークが整合される。
【0034】
第1の受動マイクロリング共振器530と第2の受動マイクロリング共振器560は、レーザ利得部のいずれかの側の光導波路520にエバネッセント結合されている。エバネッセント結合とは、マイクロリング共振器が光導波路付近に配置されて、その結果、光導波路からのエバネッセント波がマイクロリング共振器に進入する、または、マイクロリング共振器からのエバネッセント波が光導波路に進入することを意味する。
【0035】
レーザ利得部510から出射され、第1の端部521に向かって移動する光波は、エバネッセント結合によって第1のマイクロリング共振器530内に注入される。このように注入された光波は、第1のマイクロリング共振器530内で時計回りに移動する。注入された光波の一部はさらに、接線接続535を介して第1の光導波路分岐540内に注入される。第1の光導波路分岐540内に注入された波は、第3のミラー541によって反射されて第1のマイクロリング共振器530に戻る。その後、反射波は反時計回りに移動する。反射波の一部は、エバネッセント結合によって光導波路520内に注入されて、レーザ利得部510内にフィードバックされる。
【0036】
同様に、レーザ利得部510から出射されて、第2の端部522に向かって移動する光波は、エバネッセント結合によって第2のマイクロリング共振器560内に注入される。このように注入された光波は、第2のマイクロリング共振器560内で反時計回りに移動する。注入された光波の一部は、さらに、接線接続565を介して第2の光導波路分岐570内に注入される。第2の光導波路分岐570内に注入された波は、第4のミラー571によって反射されて第2のマイクロリング共振器560に戻る。その後、反射波は時計回りに移動する。反射波の一部はエバネッセント結合によって光導波路520内に注入されて、レーザ利得部510内にフィードバックされる。
【0037】
第1のマイクロリング共振器530と第2のマイクロリング共振器560が
図3に示すホイッスル形状を有している場合、2つのマイクロリングは好ましくは多少異なる直径を有し、したがって異なるFSRを表す。同様に、第1の受動マイクロリング共振器530と第2の受動マイクロリング共振器560が
図4に示すホイッスル形状を有している場合、対応する2つのレーストラック共振器の光学的長さは好ましくは異なっている(例えば、それらの対応する直線部分の長さが異なっていてもよい)。両方の場合において、波長はバーニア効果によって選択されてもよく、共振器の対応するくし型周波数応答の一致に対応する波長のみが増幅される。
【0038】
第1のマイクロリング共振器530及び/又は第2のマイクロリング共振器560は、好ましくは、第1のマイクロリング共振器530及び/又は第2のマイクロリング共振器560を加熱するように構成されたオームヒータ580及び/又は590を備えてよい。したがって、ヒータ内を流れる電流を制御することで一方または両方のマイクロリング共振器の光路長を変えることが可能となり、レーザの波長をチューニングすることができる。別の手法として、特に、マイクロリング共振器530,560が半導体材料(例えばシリコン等)からなる場合に、マイクロリング共振器の光路長は、それらを流れる電流を駆動することによって変えることができる。
【0039】
図5に図示されたレーザ構造は、好ましくはIII−V族/Siフォトニクス技術に従って実装される。
【0040】
そのような例において、Si基板上に成長させたSiO
2層上にシリコン層が成膜される。光導波路520及び分岐延出部540,570を含む受動マイクロリング共振器530,560は、シリコン層内にパターニングされてリブ導波路回路を形成する。
【0041】
ヒータ580,590は、マイクロリング共振器上に成膜された金属性又は抵抗性材料のパッチによって実装され得る。第3および第4のミラー541,571は、それぞれシリコン導波路540,570にエッチングされた高反射性広帯域ブラッグ(Bragg)グレーティングであってもよい。
【0042】
レーザ利得部510は、ウェハボンディング技法を用いてシリコン導波路回路上に、エピタキシャル層を下にしてヘテロ集積された、III−V族基板上の多層のIII−V族半導体層として実装され得る。ウェハボンディング後に、III−V族基板は機械的研磨を施し最終的にストップ層までエッチングすることによって除去される。このために種々の既知のボンディング技法が用いられ得る。ボンディングは、例えば、A.W.Fangらによる、「A distributed feedback silicon evanescent laser」というタイトルの、Optics Express,Vol.16,Issue7,pp.4413−4419(2008)に掲載された論
文に開示されるように、分子ウェハボンディング(酸化表面と親水面間のファンデルワールス相互作用に基づいて)によって実行され得る。代替的に、ボンディングは、DVS−BCBとも呼ばれる熱硬化性ポリマー、ジビニルシロキサンベンゾシクロブテンをボンディング剤として用いた接着ボンディングによって達成されてもよい。この接着ボンディング方法は、例えば、S.Keyvaniniaらによる、「Demonstration of a heterogeneously integrated III−V/SOI single wavelength tunable laser」というタイトルの、Optics Express,Vol.21,Issue 3,pp. 3784−3792(2013)に掲載された論文に記載されている。
【0043】
レーザ利得部は、有利には、厚いボンディング層(典型的に50から300nmの間)で光導波路520にボンディングされたIII−V族導波路である。III−V族導波路は、横方向に光学モードを封じ込めるのに対し、長手方向では、2つのエッチング若しくは切断面、又は大きな光学帯域幅のブラッググレーティングがレーザキャビティを形成する。III−V族導波路は、電気的に励起されることでレーザ構造に光学利得を提供する。
【0044】
レーザ利得部510の両端で、断熱カプラ(図示せず)が、下部のシリコン光導波路520に光学モードを転換する。断熱カプラは、III−V族導波路の横モードをシリコン光導波路の横モードに徐々に変換する逆テーパである。この断熱カプラは、参照により本明細書に組み込まれる、G.Roelkensによる、「Laser emission and photodetection in an InP/InGaAsP layer integrated on and coupled to a silicon−on−insulator waveguide circuit」というタイトルの、Optics Express,Vol.14,Issue 18,pp.8154−8159(2006)に掲載された論文に記載されるような、III−V族導波路の端部に当接したポリマー導波路として実装され得る。代替的に、断熱カプラは、III−V族導波路のモードをシリコン光導波路のモードに断熱的に伝えるために、その幅が漸次テーパ状になるシリコン光導波路自体によって具現化され得る。そのような、シリコン導波路の幅をテーパ状にすることによる断熱的伝送は、参照により本明細書に組み込まれる、B.B.Bakirらによる、
「Electrically driven hybrid Si/ III-V Fabry-Perot lasers based on adiabatic mode transformers」というタイトルの、Optics Express,Vol.19,Issue 11,pp.10317−10325(2011)に掲載された論文に記載されている。
【0045】
受動マイクロリング共振器530,560からの光フィードバックは、シリコン光導波路520によってIII−V族利得部に提供される。これにより、2つのマイクロリング共振器の共振条件に合う1つのレーザ波長が(DBRレーザの場合のように)選択される。
【0046】
上記のように、レーザ利得部510は、III−V族基板上に成膜された多層のIII−V族半導体エピタキシャル層として実装され得る。
【0047】
例えば、エピタキシャル構造は、InPウェハ上に成膜され、p
+−InGaAsコンタクト層と、p−InPクラッド層と、2つの無作為にドープされたInGaAsP分離閉じ込めへテロ構造(SCH)層によって包囲された複数のInGaAsP量子井戸と、薄膜n−InPクラッド層を備えており、シリコン光導波路との結合を容易にする。
【0048】
もう1つの例として、エピタキシャル構造は、InPウェハ上に成膜され、p
+−InGaAsコンタクト層と、p−InPクラッディング層と、2つの無作為にドープされたAlInGaAs分離閉じ込めへテロ構造(SCH)層によって包囲された複数のInGaAs/AlInGaAs量子井戸と、薄膜n−InPクラッディング層を備えており、シリコン光導波路との結合を容易にする。
【0049】
上述のエピタキシャル構造は、Q井戸レーザ(Q−wellレーザ)としても指定されるMQW(または多重量子井戸)レーザを実装する。別の手法として、代わりに多重量子細線(Q細線)、量子ダッシュ(Qダッシュ)または量子ドット(Qドット)レーザを想定することも可能である。
【0050】
レーザのタイプが如何なるものであっても、エピタキシャル構造は、当業者に知られるような金属−有機化学蒸着(MOCVD)、分子ビームエピタキシ(MBE)又は化学ビームエピタキシ(CBE)によって成長され得る。
【0051】
図6は、本発明の第2の実施形態による、単一のWGF波長可変半導体レーザの構造を模式的に示す。
【0052】
図示される半導体レーザ600は、光増幅を実行するレーザ利得部610を備える。このセクションの詳細な構造は、
図5に関連して上述した構造と同じである。
【0053】
レーザ利得部610は、第1の端部621と第2の端部622を有する光導波路620に光学的に結合される。レーザ光は、例えばブラッグ反射器である第1のミラー623及び第2のミラー624を介して両端で出力される。2つのミラー623又は624のうち一方が高反射性である構成も可能である。
【0054】
レーザ利得部610と光導波路620の第1の端部621との間に受動マイクロリング共振器630が配置されている。マイクロリング共振器630は、ホイッスル形状にしたがってマイクロリング共振器630に635で接線接続された光導波路分岐640によって延出される。
【0055】
受動マイクロリング共振器は、
図3または
図4のホイッスル形状を有してもよい。
【0056】
光導波路分岐640は、その自由(接続されていない)端部において、例えば、高反射性広帯域ブラッグ反射器である第3のミラー641を備える。
【0057】
光導波路分岐640は好ましくは直線状分岐である。
【0058】
光導波路分岐640は、接線接続635を介してマイクロリング共振器630に接続されている。接線接続とは、光導波路分岐の中心線がマイクロリング共振器の中心円に対して正接方向に整列していることを意味する。共振器630と光導波路分岐640が光ファイバによって実装される場合、共振器のコアは光導波路分岐のコアと整列し融合されている。直線状の導波路640のモードと環状の共振器630とのモードの間のより良い整合のために、軸外接線結合も可能である。軸外結合において、導波路の幾何学的軸線というよりは、モードの強度分布のピークが整合される。
【0059】
受動マイクロリング共振器630は、光導波路620にエバネッセント結合されている。エバネッセント結合とは、マイクロリング共振器が光導波路付近に配置される結果として、光導波路からのエバネッセント波がマイクロリング共振器に進入する、または、マイクロリング共振器からのエバネッセント波が光導波路に進入することを意味する。
【0060】
レーザ利得部610から出射されて、第1の端部621に向かって移動する光波は、エバネッセント結合によってマイクロリング共振器630内に注入される。このように注入された光波は、マイクロリング共振器630内で時計回りに移動する。注入された光波の一部はさらに、接線接続635を介して光導波路分岐640内に注入される。光導波路分岐640内に注入された波は、第3のミラー641によって反射されて第1のマイクロリング共振器630に戻る。その後、反射波は反時計回りに移動する。反射波の一部はエバネッセント結合によって光導波路620内に注入されて、レーザ利得部610内にフィードバックされる。
【0061】
レーザ利得部610によって出射されて、第2の端部622に向かって移動する光波は、第2のミラー624によって部分的に反射されて光導波路620に戻り、レーザ利得部610にフィードバックされる。
【0062】
マイクロリング共振器630は、好ましくは、マイクロリング共振器630を加熱するように構成されたオームヒータ680を備えてもよい。したがって、ヒータ内を流れる電流を制御することによってマイクロリング共振器630の光路長を変えることで、レーザの波長をチューニングすることができる。代替的に、特に、マイクロリング共振器630が半導体材料(例えばシリコン等)からなる場合、マイクロリング共振器630の光路長は、それらを流れる電流を駆動することによって変えられ得る。
【0063】
図6に図示されたレーザ構造は、好ましくはIII−V族/Siフォトニクス技術に従って実装される。
【0064】
そのような例において、Si基板上に成長されたSiO
2層の上にシリコン層が成膜される。光導波路620及び分岐延出部640を含む受動マイクロリング共振器630は、シリコン層内にパターニングされることでリブ導波路回路を形成する。
【0065】
ヒータ680は、マイクロリング共振器630上に成膜された金属性又は抵抗性材料のパッチによって実装され得る。第3のミラー641は、シリコン導波路640にエッチングされた高反射性広帯域ブラッググレーティングであってもよい。
【0066】
レーザ利得部610は、
図5で説明したのと同じ方式で実装され得る。
【0067】
レーザ利得部610の両端で、断熱カプラ(図示せず)は、下部のシリコン光導波路620に光学モードを伝える。断熱カプラは、
図5で説明したのと同じ方式で実装され得る。
【0068】
受動マイクロリング共振器630からの光フィードバックは、シリコン光導波路620によってIII−V族利得部に提供される。これにより、第2のミラー624とマイクロリング共振器630との間の光学キャビティとマイクロリング共振器630の共振条件に合うレーザ波長が選択される。
【0069】
図7は、本発明の第3の実施形態によるタンデム型のWGF/リング共振器波長可変半導体 レーザの構造を模式的に示す。
【0070】
図示された半導体レーザ700は、光増幅を実行するレーザ利得部710を備える。このセクションの詳細な構造は、
図5で上記に説明したものと同じである。
【0071】
レーザ利得部710は、第1の端部721と第2の端部722を有する光導波路720に光学的に結合され、レーザ光は、例えばブラッグ反射器である第1のミラー723及び第2のミラー724を介して両端で出力される。2つのミラー723又は724のうち一方が高反射性である構成も可能である。
【0072】
レーザ利得部710と光導波路720の第1の端部721の間に中間受動マイクロリング共振器760が配置されている。
【0073】
中間マイクロリング共振器760に極めて接近して第2の受動マイクロリング共振器730が配置されることで、2つのマイクロリング共振器がエバネッセント結合される。第2のマイクロリング共振器730は、ホイッスル形状により第2のマイクロリング共振器730に接線接続された光導波路分岐740によって延出される。光導波路分岐740は、その自由(接続されていない)端部に、例えば、高反射性広帯域ブラッグ反射器である第3のミラー741を備える。
【0074】
光導波路分岐740は好ましくは直線状分岐である。
【0075】
光導波路分岐740は、接線接続735を介して第2の受動マイクロリング共振器730に接続されている。接線接続とは、光導波路分岐の中心線がマイクロリング共振器の中心円に対して正接方向に整列していることを意味する。共振器730と光導波路分岐740が光ファイバによって実装される場合、共振器のコアは光導波路分岐のコアと整列し融合されている。直線状の導波路740のモードと環状の共振器730のモードとの間におけるより良い整合のために軸外接線結合も可能である。軸外結合において、導波路の幾何学的軸線というよりは、モードの強度分布のピークが整合される。第2の受動マイクロリング共振器730は、以後WGF共振器と呼ばれる光導波路分岐740によって延出される。
【0076】
中間受動マイクロリング共振器760は、光導波路720と第2のマイクロリング共振器730両方にエバネッセント結合されている。エバネッセント結合とは、中間受動マイクロリング共振器が光導波路(対応してWGF共振器730)付近に配置されることで、光導波路(対応するWGFマイクロリング共振器)からのエバネッセント波が中間マイクロリング共振器に進入する、または、中間マイクロリング共振器からのエバネッセント波が光導波路(対応してWGFマイクロリング共振器)に進入することを意味する。
【0077】
第1の変形形態によれば、中間受動マイクロリング共振器は環状の形状を有し、WGFマイクロリング共振器は
図3の幾何学的形状を有する。
【0078】
第2の変形形態によれば、中間受動マイクロリング共振器はレーストラック形状を有し、第2のマイクロリング共振器は
図4の幾何学的形状を有する。
【0079】
レーザ利得部710によって出射されて、第1の端部721に向かって移動する光波は、エバネッセント結合によって中間マイクロリング共振器760内に注入される。このように注入された光波は、中間マイクロリング共振器760内で時計回りに移動する。注入された光波の一部はさらに、WGF共振器730内に注入され、そこで反時計回りに移動する。次に、WGF共振器730内で反時計回りに伝播した光波の一部は、接線接続735を介して光導波路分岐740内に注入される。 光導波路分岐740内に注入された波は、第3のミラー741によって反射されてWGF共振器730に戻り、そこで反射波は時計回りに移動する。反射波の一部はWGF共振器730からエバネッセント結合を介して中間マイクロリング共振器760に注入されて、中間マイクロリング共振器760内で反時計回りに伝播する。さらに、中間マイクロリング共振器760内で反時計回りに伝播する光の一部は、エバネッセント結合によって光導波路720に注入されてレーザ利得部710内にフィードバックされる。
【0080】
レーザ利得部710によって出射されて、第2の端部722に向かって移動する光波は、第2のミラー724によって光導波路720に反射されて、レーザ利得部710にフィードバックされる。
【0081】
マイクロリング共振器730と760は好ましくは多少異なる直径を有するので、異なるFSRを表す。したがって、波長はバーニア効果によって選択されてもよく、対応するくし型周波数応答の一致に対応する波長のみが増幅される。
【0082】
WGF及び/又は中間マイクロリング共振器730及び/又は760は、好ましくは、マイクロリング共振器730及び/又は760を加熱するように構成されたオームヒータ780及び/又は790が配設されてもよい。したがって、各ヒータ内を流れる電流を制御することによって一方または両方のマイクロリング共振器の光路長を変化させることで、レーザの波長をチューニングすることが可能である。別の手法として、特に、マイクロリング共振器730,760が半導体材料(例えばシリコン等)からなる場合、マイクロリング共振器の光路長は、それらを流れる電流を駆動することによって変えられ得る。
【0083】
図7に図示されたレーザ構造は、好ましくはIII−V族/Siフォトニクス技術に従って実装される。
【0084】
そのような例において、Si基板上に成長されたSiO
2層の上にシリコン層が成膜される。光導波路720及び分岐延出部740を含む受動マイクロリング共振器730,760は、シリコン層内にパターニングされることでリブ導波路回路を形成する。
【0085】
ヒータ780,790は、マイクロリング共振器上に成膜された金属性又は抵抗性の材料のパッチによって実装され得る。第3のミラー741は、シリコン導波路740にエッチングされた高反射性広帯域ブラッググレーティングであり得る。
【0086】
レーザ利得部710は、
図5に関して説明したのと同じ方式で実装され得る。
【0087】
レーザ利得部710の両端で、断熱カプラ(図示せず)が、下部のシリコン光導波路720に光学モードを伝える。断熱カプラは、
図5で説明したのと同じ方式で実装され得る。
【0088】
受動マイクロリング共振器730からの光フィードバックは、シリコン光導波路720によってIII−V族利得部に提供されることで、第2のミラー724と中間マイクロリング共振器760との間の光学キャビティと2つのマイクロリング共振器730,760との共振条件に合う1つのレーザ波長が選択される。
【0089】
当業者ならば、本発明のさらなる実施形態が、添付の特許請求の範囲に規定された保護の範囲から逸脱せずに想定されてもよいことを理解するであろう。
【符号の説明】
【0090】
510,610,710:レーザ利得部
520,620,720:光導波路
521,621,721:第1の端部
522,622,722:第2の端部
523,623,723:第1のミラー
524,624,724:第2のミラー
530,630,730:第1の受動マイクロリング共振器
540,640,740:第1の光導波路分岐
541,641,741:第1の高反射性広帯域ミラー
560:第2の受動マイクロリング共振器
570:第2の光導波路分岐
571:第2の高反射性広帯域ミラー
580,590,790:制御式ヒータ
760:中間受動マイクロリング共振器