特許第6722334号(P6722334)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6722334商品データ処理装置、プログラムおよび商品データ処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6722334
(24)【登録日】2020年6月23日
(45)【発行日】2020年7月15日
(54)【発明の名称】商品データ処理装置、プログラムおよび商品データ処理方法
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/12 20060101AFI20200706BHJP
   G07G 1/00 20060101ALI20200706BHJP
   G06Q 30/06 20120101ALI20200706BHJP
【FI】
   G07G1/12 361D
   G07G1/12 361E
   G07G1/00 301D
   G06Q30/06
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2019-172145(P2019-172145)
(22)【出願日】2019年9月20日
(62)【分割の表示】特願2017-56191(P2017-56191)の分割
【原出願日】2017年3月22日
(65)【公開番号】特開2020-30836(P2020-30836A)
(43)【公開日】2020年2月27日
【審査請求日】2019年9月24日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】川井田 祐介
【審査官】 森林 宏和
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−088908(JP,A)
【文献】 特開2005−258522(JP,A)
【文献】 特開2015−184817(JP,A)
【文献】 特開2009−043115(JP,A)
【文献】 特開2015−032162(JP,A)
【文献】 特開平02−244395(JP,A)
【文献】 特開平04−373097(JP,A)
【文献】 特開平10−124757(JP,A)
【文献】 特開2015−049528(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/00 − 1/14
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品を特定する商品特定情報と前記商品特定情報で特定される商品の価格と通常税率または軽減税率のうち前記商品に適用される適用税率を取得する商品特定情報取得手段と、 前記商品の価格および入力された前記商品を値引きする値引情報に基づいて、前記商品特定情報で特定される商品について値引後金額を算出する算出手段と、
前記値引後金額と前記適用税率を含む値引後情報をコード化した図形情報を、ラベルに印字する印字情報をプリンタに対して出力する出力手段と、
を備えた商品データ処理装置。
【請求項2】
商品データ処理装置のコンピュータを、
商品を特定する商品特定情報と前記商品特定情報で特定される商品の価格と通常税率または軽減税率のうち前記商品に適用される適用税率を取得する商品特定情報取得手段と、
前記商品の価格および入力された前記商品を値引きする値引情報に基づいて、前記商品特定情報で特定される商品について値引後金額を算出する算出手段と、
前記値引後金額と前記適用税率を含む値引後情報をコード化した図形情報を、ラベルに印字する印字情報をプリンタに対して出力する出力手段と、
として機能させるためのプログラム。
【請求項3】
商品を特定する商品特定情報と前記商品特定情報で特定される商品の価格と通常税率または軽減税率のうち前記商品に適用される適用税率を取得する第1工程と、
前記商品の価格および入力された前記商品を値引きする値引情報に基づいて、前記商品特定情報で特定される商品について値引後金額を算出する第2工程と、
前記値引後金額と前記適用税率を含む値引後情報をコード化した図形情報を、ラベルに印字する印字情報をプリンタに対して出力する第3工程と、
を含む商品データ処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、商品データ処理装置プログラムおよび商品データ処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗において、商品を値引きして販売することがある。この場合、情報読取装置であるハンディターミナルから値引額(あるいは値引率)を入力して値引後金額を算出し、この情報をプリンタに送信する。プリンタは、受信した値引額や値引後金額等を印字した値引ラベルを発行する。
【0003】
ところで、軽減税率が導入されると、一つの商品に対して複数種類の税率が適用される。その場合、適用税率によって値引き後の商品(値引後商品)の価格(値引後金額)が異なる。そのため商品を値引きする場合、適用される税率の確認が必要である。
【0004】
しかしながら従来の値引ラベルは、適用された税率が確認できないため、ハンディターミナルにおいて税率適用のミスを防止することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、税率適用のミスを防止することが可能な商品データ処理装置プログラムおよび商品データ処理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の商品データ処理装置は、商品を特定する商品特定情報と前記商品特定情報で特定される商品の価格と通常税率または軽減税率のうち前記商品に適用される適用税率を取得する商品特定情報取得手段と、前記商品の価格および入力された前記商品を値引きする値引情報に基づいて、前記商品特定情報で特定される商品について値引後金額を算出する算出手段と、前記値引後金額と前記適用税率を含む値引後情報をコード化した図形情報を、ラベルに印字する印字情報をプリンタに対して出力する出力手段と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、実施形態のハンディターミナルを含むシステムを示す図である。
図2図2は、ハンディターミナルのハードウェア構成を示すブロック図である。
図3図3は、プリンタのハードウェア構成を示すブロック図である。
図4図4は、ハンディターミナルの機能構成を示す機能ブロック図である。
図5図5は、ハンディターミナルの制御処理の流れを示すフローチャートである。
図6図6は、プリンタで印字された値引ラベルの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図1図6を参照して、実施形態に係る情報読取装置およびプログラムを説明する。実施形態では、ハンディターミナルを情報読取装置の一例として説明する。なお、以下に説明する実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0009】
図1は、実施形態のハンディターミナルを含むシステムを示す図である。図1に示すように、システムは、ハンディターミナル1とプリンタ3とサーバ5とを備える。ハンディターミナル1とプリンタ3は、無線通信が可能なNFC(Near Field Communication)等の通信回線2で接続される。また、ハンディターミナル1とサーバ5は、無線LAN(Local Area Network)等の通信回線4で接続される。なお、通信回線2と通信回線4は、共通の通信回線(この場合、無線LANが望ましい)であってもよい。
【0010】
サーバ5は、店舗で販売する商品の商品マスタ51を備える。商品マスタ51は、商品を特定する商品コードに対応付けて、商品名、商品の価格(税抜)、適用税率等を記憶する。商品マスタ51は、同一商品であっても通常税率が適用される商品と軽減税率が適用される商品を別の商品コードで対応付ける。通常税率が適用される商品は、例えば店内で消費される商品(通常商品)である。通常商品は、適用税率として10%が適用される。軽減税率が適用される商品(適用商品)は、例えば通常商品と同一商品であるが、店内では消費されない持ち帰り商品である。適用商品は、適用税率として8%が適用される。
【0011】
サーバ5は、ハンディターミナル1から商品の問い合わせがあると、当該商品の商品コード、商品名、商品の価格(税抜)、適用税率の情報を、問い合わせがあったハンディターミナルに応答する。
【0012】
次に、図2を用いて、実施形態のハンディターミナル1のハードウェア構成について説明する。図2において、ハンディターミナル1は、各種演算やハンディターミナル1の各部を統括的に制御する制御部100を備えている。制御部100は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13等によって構成されるコンピュータである。ROM12は、各種プログラムやデータを記憶する。RAM13は、各種プログラムを一時的に記憶し、また各種データを書き換え自在に記憶する。CPU11、ROM12、RAM13、メモリ部14は、バス15を介して互いに電気的に接続されている。
【0013】
RAM13は、シンボル情報部131、商品情報部132および値引情報部133とを備える。シンボル情報部131は、後述するシンボル読取部19が読み取ったシンボルに対応したシンボル情報を記憶する。商品情報部132は、シンボル情報に基づいて問い合わせをし、サーバ5から問い合わせに対して受信した商品情報(商品コードに対応付けた商品名、商品の価格、税率)を記憶する。値引情報部133は、値引額を減額した後の商品の値引後金額(税抜)と値引後金額(税込)等を記憶する。
【0014】
メモリ部14は、電源を切っても記憶情報が保持されるHDD(Hard Disc Drive)やフラッシュメモリ等の不揮発性メモリで構成され、制御プログラム141を含むプログラム等を記憶する。制御部100は、CPU11がROM12やメモリ部14に記憶されRAM13に展開された制御プログラム141に従って動作することによって、後述する制御処理を実行する。
【0015】
また、バス15には、表示部17、操作部18、シンボル読取部19が、コントローラ16を介して接続されている。表示部17は、シンボル情報や商品情報を表示する。操作部18は、ハンディターミナル1を操作するキーボードである。操作部18は、プリンタ3に印字の指令を出す印字ボタン181を含む。シンボル読取部19は、商品に付されたシンボルを光学的に読み取る。シンボルは、予め定められた法則に則って数字を図形化したものである。シンボル読取部19は、読み取ったシンボルを上記法則にしたがって数字化したシンボル情報を取得する。制御部100は、このシンボル情報をシンボル情報部131に記憶する。
【0016】
制御部100は、バス15を介して通信I/F(interface)20と接続する。通信I/F20は、通信回線4を介してサーバ5と接続する。また、制御部100は、バス15を介して通信I/F21と接続する。通信I/F21は、通信回線2を介してプリンタ3と接続する。
【0017】
また、制御部100は、操作部18から入力された値引情報(値引額や値引率や割引率等)および商品の価格(税抜)に基づいて、値引後金額(税抜)および値引後金額(税込)を算出する。具体的には、次の(A)と(B)のいずれかの計算を実行する。
(A)商品の価格(税抜)から値引額(この場合、値引額は税抜の値引額となる)を減算して第1値引後金額である値引後金額(税抜)を算出する。そして算出した値引後金額(税抜)と税率から第2値引後金額である値引後金額(税込)を算出する。また、税抜の値引額と税率から、税込の値引額を算出する。
(B)商品の価格(税抜)と税率に基づいて商品の価格(税込)を算出し、この商品の価格(税込)から値引額(この場合、値引額は税込の値引額となる)を減算して第1値引後金額である値引後金額(税込)を算出するようにしてもよい。この場合、値引後金額(税込)と税率とに基づいて第2値引後金額である値引後金額(税抜)を算出する。また、税込の値引額と税率から、税抜の値引額を算出する。
【0018】
次に、実施形態のプリンタ3のハードウェア構成について説明する。図3は、プリンタ3のハードウェア構成を示すブロック図である。図3において、プリンタ3は、各部を制御するための制御部300を備えている。制御部300は、各部を集中的に制御するCPU31と、ROM32と、RAM33によって構成されるコンピュータである。ROM32は、各種プログラムやデータを記憶する。RAM33は、各種プログラムを一時的に記憶し、また各種データを書き換え自在に記憶する。CPU31、ROM32、RAM33、メモリ部34は、バス35を介して互いに電気的に接続されている。制御部300は、CPU31が、メモリ部34に記憶されRAM33に展開された制御プログラム341に従って動作することによって、後述する制御処理を実行する。
【0019】
RAM33は、印字情報部331を備える。印字情報部331は、ハンディターミナル1から送信された印字情報を記憶する。メモリ部34は、電源を切っても記憶情報が保持されるフラッシュメモリ等の不揮発性メモリで構成されたおり、制御プログラム341を含むプログラム等を記憶する。
【0020】
制御部300は、バス35およびコントローラ36を介して、表示部37、操作部38、印字部39、搬送部40と接続している。コントローラ36は、制御部300からの種々の指示に基づいて、表示部37、操作部38、印字部39、搬送部40を制御する。表示部37は、種々の方法を表示する。操作部38は、種々の操作を行うキーボードである。印字部39は、例えば熱転写式のサーマルヘッド等を備え、搬送されてきた感熱紙を備えたラベルに情報を印字する。搬送部40は、印字部39に対して送り込むラベル用紙を搬送する。また、搬送部40は、表面に情報が印字されたラベル用紙を外部に排出する。
【0021】
また、制御部300は、バス35を介して、通信I/F41を接続している。通信I/F41は、通信回線2を介してハンディターミナル1に接続される。
【0022】
続いて、実施形態に係るハンディターミナル1の制御処理について説明する。図4は、ハンディターミナル1の機能構成を示す機能ブロック図である。制御部100が、ROM12やメモリ部14に記憶されRAM13に展開された制御プログラムに従うことで、入力手段101、商品特定情報取得手段102、算出手段103、出力手段104として機能する。
【0023】
入力手段101は、商品に付されたシンボル情報を入力する機能を有する。
【0024】
商品特定情報取得手段102は、入力されたシンボル情報に基づいて当該商品を特定する商品コードと商品コードで特定される商品の価格と当該商品に適用される適用税率を取得する機能を有する。
【0025】
算出手段103は、商品の価格および入力された当該商品を値引きする値引情報に基づいて、商品コードで特定される商品について第1値引後金額を算出する機能を有する。
【0026】
出力手段104は、算出された第1値引後金額と適用税率を含む値引後情報を外部機器であるプリンタ3に出力する機能を有する。
【0027】
図5は、ハンディターミナル1の制御処理の流れを示すフローチャートである。図5に示すように、制御部100(入力手段101)は、シンボル読取部19が商品に付されたシンボルを読み取ることでシンボル情報を入力したか否かを判断する(S11)。シンボル情報を入力したと判断した場合には(S11のYes)、制御部100は、入力したシンボル情報をシンボル情報部131に記憶する。そして制御部100は、記憶したシンボル情報に基づいて、当該商品の商品情報を、サーバ5に問い合わせる(S12)。
【0028】
問合せを受信したサーバ5は、受信したシンボル情報に基づいて、対応する商品コードを取得する。そしてサーバ5は、取得した商品コードに基づいて商品マスタ51を検索し、当該商品コードに対応付けられた商品情報(商品名、商品の価格(税抜金額)、適用税率)を読み出す。そしてサーバ5は、読み出した商品情報を、問い合わせがあったハンディターミナル1に送信する(応答する)。
【0029】
ハンディターミナル1の制御部100(商品特定情報取得手段102)は、サーバ5から問い合わせに対する応答としての商品情報を受信したか否かを判断する(S13)。サーバ5から商品情報を受信するまで待機し(S13のNo)、サーバ5から商品情報を受信したと判断した場合には(S13のYes)、制御部100は、受信した商品情報に基づいて、当該商品の税込金額を算出する。すなわち、制御部100は、商品の価格と適用税率を取得する。そして、制御部100は、当該商品の商品コード、商品名、商品の税抜価格、税込価格(税抜価格と税率から算出する)、適用税率を商品情報部132に記憶する(S14)。そして制御部100は、表示部17に、記憶した商品コード、商品名、税抜価格、税込価格、適用税率を表示する(S15)。そして制御部100は、S11に戻る。
【0030】
また、S11において、シンボル情報は入力していないと判断した場合には(S11のNo)、制御部100は、値引情報が入力されたか否かを判断する(S21)。値引情報は、商品を値引きするための情報であり、例えば、値引額(値引く金額)、値引率(あるいは割引率)等が含まれる。値引情報は、例えば、操作部18から入力される。値引情報が入力されたと判断した場合には(S21のYes)、制御部100(算出手段103)は、商品の価格(税抜金額)と値引情報に基づいて、第1値引後金額である値引後金額(税抜)を算出する。また制御部100は、値引後金額(税抜)と適用税率に基づいて、第2値引後金額である値引後金額(税込)を算出する(S22)。この算出方法は、例えば、商品の価格(税抜金額)から値引額を減算して値引後金額(税抜)を算出し、算出した値引後金額(税抜)と商品情報部132に記憶した適用税率に基づいて値引後金額(税込)を算出する。また、例えば、商品情報部132に記憶した税込金額から値引額を減算して第1値引後金額である値引後金額(税込)を算出し、算出した値引後金額(税込)と商品情報部132に記憶した適用税率に基づいて第2値引後金額である値引後金額(税抜)を算出してもよい。
【0031】
次に制御部100は、算出した値引後金額(税抜)、値引後金額(税込)、値引額(税抜)、値引額(税込)および適用税率を、値引情報部133に記憶する(S23)。そして制御部100は、記憶した値引後金額(税抜)と値引後金額(税込)、値引額(税抜)、値引額(税込)および適用税率を、表示部17に表示する(S24)。そして制御部100は、S11に戻る。なお、値引後金額(税抜)と値引後金額(税込)、値引額(税抜)、値引額(税込)および適用税率を総称して値引後情報という。
【0032】
また、S21において、値引情報は入力されていないと判断した場合には(S21のNo)、制御部100は、印字ボタン181が操作されたか否かを判断する(S31)。印字ボタン181が操作されたと判断した場合には(S31のYes)、制御部100(出力手段104)は、値引情報部133に記憶された値引後情報を、通信I/F21を介してプリンタ3に送信する(S32)。制御部100は、プリンタ3に送信する際に、値引後情報をバーコード化した情報も送信する。そして制御部100は、S11に戻る。
【0033】
プリンタ3の制御部300は、受信した値引後情報を印字部39を用いてラベルに印字し、値引きラベルを発行する。制御部300は、当該値引きラベルに、値引後情報をバーコード化した情報も印字する。
【0034】
図6は、プリンタ3で印字された値引ラベルの一例を示す図である。図6に示すように、ラベルLには、値引後金額(税込)L1、値引後金額(税抜)L2、値引額(税込)L3、値引額(税抜)L4、適用税率L5が印字される。また、ラベルLには、値引後金額(税込)L1、値引後金額(税抜)L2、値引額(税込)L3、値引額(税抜)L4、適用税率L5をコード化したシンボルであるバーコードL6が印字される。
【0035】
このような実施形態によれば、ハンディターミナル1の操作者は、値引きしたい商品に付されたシンボルから、ハンディターミナル1によってシンボル情報を入力する。ハンディターミナル1は、入力したシンボル情報に基づいてサーバ5に問合せを行う。サーバ5は、問い合わせがあったシンボル情報に基づいて当該商品の商品情報を抽出してハンディターミナル1に送信する。商品情報を受信したハンディターミナル1は、入力された値引後情報、すなわち当該商品の値引後金額(税抜)と値引後金額(税込)、値引額(税抜)、値引額(税込)および適用税率を、プリンタ3に送信する。ハンディターミナル1は、値引後情報をコード化したバーコードの図形情報も送信する。
【0036】
これらの情報を受信したプリンタ3は、値引後情報および、値引後情報をコード化したバーコードを印字した値引ラベルを発行する。
【0037】
そのため、例えば、店内で消費される通常商品と間違えて持ち帰り用の商品の情報の値引き処理を行った場合、値引ラベルに適用税率が印字されるため、ミスに気付く。このようなことから、値引きする商品に適用される適用税率のミスを防止することが可能となる。
【0038】
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0039】
例えば、実施形態では、ハンディターミナル1は、値引後情報をプリンタ3に出力するようにした。しかしながら、ハンディターミナル1は、値引後情報を、例えば商品が陳列された商品棚に設けられた電子棚ラベルに出力するようにしてもよい。この場合、電子棚ラベルは、値引後情報である値引後金額(税抜)と値引後金額(税込)、値引額(税抜)、値引額(税込)および適用税率を電子棚ラベルに表示する。
【0040】
なお、実施形態のハンディターミナル1で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disc)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0041】
また、実施形態のハンディターミナル1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、実施形態のハンディターミナル1で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0042】
また、実施形態のハンディターミナル1で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【符号の説明】
【0043】
1 ハンディターミナル
3 プリンタ
5 サーバ
100 制御部
101 入力手段
102 商品特定情報取得手段
103 算出手段
104 出力手段
131 シンボル情報部
132 商品情報部
133 値引情報部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0044】
【特許文献1】特開平11−73468号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6