(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数の選択肢情報が表示される表示装置上で選択操作を受け付けた選択肢情報と、該選択肢情報に対する選択操作が受け付けられたタイミングとを対応付けて記憶した第1記憶部と、前記表示装置が配置された場所及び該場所に存在し、前記表示装置を共通して利用する複数のユーザの少なくとも一方の状態を検出する検出装置により検出された検出情報と、該検出情報が検出された時間情報とを対応付けて記憶した第2記憶部とを参照し、
前記場所及び前記複数のユーザの少なくとも一方が予め定めた状態であることを示す検出情報と対応付けて前記第2記憶部に記憶された時間情報に対応するタイミングと対応付けて前記第1記憶部に記憶された選択肢情報を特定し、
特定した選択肢情報を、他の選択肢情報とは異なる表示態様で前記表示装置に表示するように制御する
ことを含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とする画像制御方法。
前記他の選択肢情報とは異なる表示態様で表示する選択肢情報を、前記他の選択肢情報と比較して、視認性が高くなる表示態様で表示する請求項1又は請求項2に記載の画像制御方法。
前記第1記憶部に記憶される前記選択肢情報及び前記タイミング、並びに、前記第2記憶部に記憶される前記検出情報及び前記時間情報の各々に、前記複数の選択肢情報を用いて行われるワークショップの目的、又は前記ワークショップを行うユーザグループの属性が対応付けて記憶され、
前記表示装置に複数の選択肢情報を表示する際に、該複数の選択肢情報を用いて行われるワークショップの目的、又は該ワークショップを行うユーザグループに対応付けて前記第1記憶部に記憶された前記選択肢情報及び前記タイミングと、前記第2記憶部に記憶された前記検出情報及び前記時間情報とを参照して、前記他の選択肢情報とは異なる表示態様で表示する選択肢情報を特定する
請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の画像制御方法。
前記他の選択肢情報とは異なる表示態様で表示する選択肢情報が複数存在する場合、他の選択肢情報と表示態様を異ならせるタイミングを、該複数の選択肢情報同士で同じタイミングにするか、又は、該複数の選択肢情報の各々に対する選択操作が受け付けられたタイミングに応じてそれぞれ異なるタイミングにする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の画像制御方法。
前記検出情報と前記時間情報との関係を画像化して表示装置に表示することをさらに含む処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の画像制御方法。
複数の選択肢情報が表示される表示装置上で選択操作を受け付けた選択肢情報と、該選択肢情報に対する選択操作が受け付けられたタイミングとを対応付けて記憶した第1記憶部と、前記表示装置が配置された場所及び該場所に存在し、前記表示装置を共通して利用する複数のユーザの少なくとも一方の状態を検出する検出装置により検出された検出情報と、該検出情報が検出された時間情報とを対応付けて記憶した第2記憶部とを参照し、前記場所及び前記複数のユーザの少なくとも一方が予め定めた状態であることを示す検出情報と対応付けて前記第2記憶部に記憶された時間情報に対応するタイミングと対応付けて前記第1記憶部に記憶された選択肢情報を特定する特定部と、
特定した選択肢情報を、他の選択肢情報とは異なる表示態様で前記表示装置に表示するように制御する制御部と、
を含む画像制御装置。
複数の選択肢情報が表示される表示装置上で選択操作を受け付けた選択肢情報と、該選択肢情報に対する選択操作が受け付けられたタイミングとを対応付けて記憶した第1記憶部と、前記表示装置が配置された場所及び該場所に存在し、前記表示装置を共通して利用する複数のユーザの少なくとも一方の状態を検出する検出装置により検出された検出情報と、該検出情報が検出された時間情報とを対応付けて記憶した第2記憶部とを参照し、
前記場所及び前記複数のユーザの少なくとも一方が予め定めた状態であることを示す検出情報と対応付けて前記第2記憶部に記憶された時間情報に対応するタイミングと対応付けて前記第1記憶部に記憶された選択肢情報を特定し、
特定した選択肢情報を、他の選択肢情報とは異なる表示態様で前記表示装置に表示するように制御する
ことを含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とする画像制御プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して開示の技術に係る実施形態の一例を詳細に説明する。以下の実施形態では、例えば、ICT(Information and Communication Technology)を活用し、社内外の問題解決を目指す例えばワークショップのような打合せを行うユーザグループの要望を抽出する場合を例に説明する。
【0013】
図1に示すように、本実施形態に係る画像制御システム100は、管理サーバ110と、第1制御装置120と、第1表示装置130と、第2制御装置140と、第2表示装置150と、第3制御装置160と、第3表示装置170とを含む。
図1に示すように、少なくとも、第1表示装置130、第2表示装置150、及び第3表示装置170の各々は、画像制御システム100により提供されるサービスを使用したワークショップが行われる室内101に配置される。また、室内101にセンシングデバイス180が設置され、ワークショップに参加するユーザ105の各々にも、センシングデバイス180が装着される。
【0014】
管理サーバ110、第1制御装置120、第2制御装置140、及び第3制御装置160の各々は、ハブ190に接続されている。各装置とハブとの接続は、有線であっても無線であってもよい。また、第1制御装置120と第1表示装置130、第2制御装置140と第2表示装置150、及び第3制御装置160と第3表示装置170とはそれぞれ有線又は無線で接続されている。
【0015】
管理サーバ110は、一般的なサーバ装置、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置である。管理サーバ110は、画像制御システム100で用いられる各種情報を管理すると共に、第1制御装置120、第2制御装置140、及び第3制御装置160の各々に対し、各種処理の実行を指示する。
【0016】
第1表示装置130は、複数の選択肢カード(詳細は後述)が表示される表示部と、表示された選択肢カードに対するユーザ105の操作を受け付ける操作部とを含む。第1表示装置130は、例えば、タッチパネルディスプレイで実現することができる。
【0017】
第1制御装置120は、第1表示装置130の表示制御、第1表示装置130を介して受け付けた情報の処理、及び管理サーバ110との通信制御を行う。
【0018】
第2表示装置150は、選択肢カードを用いてユーザ105の要望を表したビジョン(詳細は後述)が表示される表示部と、表示された選択肢カードに対するユーザ105の操作を受け付ける操作部とを含む。第2表示装置150は、例えば、タッチパネルディスプレイで実現することができる。
【0019】
第2制御装置140は、第2表示装置150の表示制御、第2表示装置150を介して受け付けた情報の処理、及び管理サーバ110との通信制御を行う。
【0020】
第3表示装置170は、センシングデバイス180で検出された検出情報を画像化したライブマップ(詳細は後述)が表示される表示部を含む。第3表示装置170は、例えば、液晶ディスプレイで実現することができる。
【0021】
第3制御装置160は、第3表示装置170の表示制御、及び管理サーバ110との通信制御を行う。
【0022】
センシングデバイス180は、ワークショップが行われる室内101及びワークショップに参加するユーザ105の少なくとも一方の状態を示す検出情報を検出するセンサ群である。室内101及びユーザ105の少なくとも一方の状態は、例えば、室内101の音圧、気圧、温度、湿度、ユーザ105の脈拍、体温、動作、位置、姿勢、発話内容などである。センシングデバイス180は、これらの状態を示す値を検出できるものであればよく、例えば、マイク、気圧センサ、温湿度センサ、バイタルセンサ、加速度センサ、位置センサなどで実現することができる。
【0023】
本実施形態では、一例として、室内101の音圧を検出するマイク180A、ユーザ105の位置を検出する位置センサ180B、及びユーザ105の脈拍を検出するバイタルセンサ180Cをセンシングデバイス180として用いる例について説明する。位置センサ180Bは、例えば、バッジタイプなどでユーザ105に装着可能なタグと、室内101の固定位置に設置されたビーコンとの間の通信の電波強度等を用いて、タグを装着したユーザ105の位置を測位する。なお、位置センサ180Bは、Global Positioning System(GPS)やNear Field Communication(NFC)を使用してユーザ105の位置を測位するものでもよい。また、室内101を撮影した画像を解析して、ユーザ105の位置を測位してもよい。また、バイタルセンサ180Cとしては、例えば、パルスセンサをユーザ105の手首に密着させるように装着するリストバンドタイプのものを用いることができる。
【0024】
なお、センシングデバイス180としては、上記のように、1種類の検出情報を検出する個々のセンサを用いてもよいし、各種センサが複合的に搭載されたウェアラブルデバイスなどを用いてもよい。例えば、上記の位置センサ180Bに加速度センサも搭載し、ユーザ105の位置と共に、ユーザ105の姿勢も検出可能なセンシングデバイス180を用いてもよい。また、上記のバイタルセンサ180Cに気圧センサ及び温湿度センサも搭載し、ユーザ105の脈拍と共に、室内101の気圧、温度、及び湿度も検出するようにしてもよい。
【0025】
なお、センシングデバイス180は、開示の技術の検出装置の一例である。
【0026】
ここで、選択肢カード、ビジョン、及びライブマップについて説明する。
【0027】
選択肢カードは、ユーザ105の要望を抽出するための様々な選択肢の各々を、キーワードと、写真やイラストなどの画像とを用いて、電子的な1枚のカードで表したものである。
図2に、選択肢カード10の一例を示す。
図2の例では、選択肢カード10には、その選択肢カード10が表す選択肢を示すキーワード10Pと、イラスト10Qとが含まれる。選択肢カード10として表す選択肢には、様々な内容を採用することができ、例えば、施設に関するもの、働き方に関するもの、ICTを利用できそうなもの、ICTとは関係ないもの等を含むことができる。選択肢カード10は、キーワード10Pのみ、またはイラスト10Qのみを含むものであってもよい。
【0028】
選択肢カード10は、選択肢の数だけ用意され、
図3の上図に示すように、複数の選択肢カード10が、ユーザ105による選択操作を含む操作を受付可能な状態で、第1表示装置130に表示される。表示対象とする選択肢カード10は、全ての選択肢カードでもよいし、選択肢カードのうちの一部でもよい。ユーザ105は、第1表示装置130に表示された複数の選択肢カード10を見て、自身の要望に関連する選択肢カード10を選択する。
【0029】
なお、選択肢カード10は、開示の技術の選択肢情報の一例である。
【0030】
ビジョンは、選択肢カード10を用いてユーザ105の要望を模擬的に表す一種の図であり、ユーザ105の要望に応じて選択された背景12を含む。背景12は、タイトルが入力される領域12A、及び時間経過等を表す軸12Bを含む。
図3の下図の例では、軸12Bの一例として、現在から将来へ向かう時間軸が用いられている。軸12Bは、
図3の下図の例に示すように、長期の時間軸を示すものに限定されず、「朝」、「昼」、「夜」のような1日の時間軸を示すものであってもよい。また、軸12Bは、時間経過を表すものに限定されず、例えば、
図4に示すように、「自社」、「関係会社」、「社会」のような役割の異なりを表すものであってもよい。また、
図5に示すように、軸12Bは、「研究」、「開発」、「製造」、「販売」のような業務の異なりを表すものであってもよい。その他にも、「オフィス内」、「別オフィス」、「社外」のように、場所の異なりを表す軸12Bを用いてもよい。
【0031】
このように、第2表示装置150に表示された背景12上に、
図3の下図に示すように、第1表示装置130上で選択された選択肢カード10が表示される。ユーザ105は、軸12Bを考慮して、表示された選択肢カード10を、適切な位置に配置する。このように、軸12Bを含む背景12上に選択肢カード10が配置されることにより、ユーザ105の要望を表すビジョンが描かれる。また、ビジョンへは、手書きツールを使用して描画を行うことも可能である。
【0032】
ライブマップは、センシングデバイス180で検出された検出情報を画像化したものである。
図6に、ライブマップの一例を示す。
図6の例では、センシングデバイス180で検出された検出情報の時間経過に応じた変化が、時間を横軸とするグラフで表されている。より具体的には、
図6の例では、ユーザ105毎の脈拍が折れ線グラフ14Aで表示され、室内101の音圧が棒グラフ14Bで表示されている。なお、脈拍を示す折れ線グラフは、平滑化処理を加えて曲線で表している。音圧を示す棒グラフは、所定時間単位の音圧の平均や累積値などとすることができる。また、ライブマップには、
図6に示すように、第1表示装置130上で選択された選択肢カード10を、その選択肢カード10が選択された時間に対応する上記グラフ上の位置に表示してもよい。
【0033】
図7に、ライブマップの他の例を示す。
図7の例では、第3表示装置170には、室内101のレイアウト
図14Cが表示されると共に、ユーザ105毎に異なるマーク14D(
図7の例では、○、×、△、□)で、ユーザ105毎の現在位置がレイアウト
図14C上に表示されている。また、
図7に示すように、ユーザ105の移動軌跡14E(
図7の例では、点線矢印)を表示してもよい。
【0034】
以下、画像制御システム100の各装置について詳述する。
【0035】
まず、管理サーバ110について説明する。
図8に示すように、管理サーバ110は、機能部として、管理部111と、転送部112と、特定部113とを含む。また、管理サーバ110の所定の記憶領域には、カードデータベース(DB)114と、変更カードDB115と、背景DB116と、ビジョンDB117と、検出情報DB118と、選択情報DB119とが記憶される。
【0036】
ここで、管理サーバ110の所定の記憶領域に記憶される各種データベースについて説明する。
【0037】
カードDB114には、選択肢カード10毎のカード情報が記憶される。
図9に、カードDB114の一例を示す。
図9の例では、各行が1枚の選択肢カード10についてのカード情報に相当する。各カード情報は、選択肢カード10の識別情報である「カードID」、選択肢カード10に表示される「キーワード」、選択肢カード10に表示される写真やイラストなどの「画像データ」等の情報を含む。また、各カード情報は、選択肢カード10を第1表示装置130に表示する際の「表示位置」の情報を含む。例えば、第1表示装置130の表示領域の左上角を原点とし、右方向がx軸プラスの方向、下方向がy軸プラスの方向となるxy座標系を設定する。表示領域内の点のいずれを原点とするかはシステム設計者が決定してよく、例えば表示領域の中央を原点としても構わない。そして、選択肢カード10の所定箇所(例えば、左上角)の表示位置を、第1表示装置130の表示領域に設定したxy座標系の座標値を用いて表すことができる。選択肢カード10内の点のいずれを原点とするかはシステム設計者が決定してよく、例えば選択肢カード10の中央を原点としても構わない。
【0038】
変更カードDB115には、第1表示装置130に表示する際に、他の選択肢カード10と異なる表示態様で表示する選択肢カード10(以下、「変更カード」という)を特定する変更カード情報が記憶される。
図10に、変更カードDB115の一例を示す。
図10の例では、各行が1つの変更カードについての変更カード情報に相当する。各変更カード情報は、変更カードの「カードID」、変更カードを他の選択肢カード10と異なる表示態様に変更する「変更タイミング」等の情報を含む。なお、
図10の例では、「変更タイミング」を、第1表示装置130への選択肢カード10の表示開始からの経過時間としている。
【0039】
背景DB116には、第2表示装置150に表示する背景12の各々の情報が記憶される。
図11に、背景DB116の一例を示す。
図11の例では、各行が1つの背景12についての背景情報に相当する。各背景情報は、背景12の識別情報である「背景ID」、軸12Bを含む背景12の「画像データ」等の情報を含む。
【0040】
ビジョンDB117には、第2表示装置150において、ユーザ105により作成されたビジョンの情報が記憶される。
図12に、ビジョンDB117の一例を示す。
図12の例では、各行が1つのビジョンを示すビジョン情報に相当する。各ビジョン情報は、ビジョンの識別情報である「ビジョンID」、ビジョンを作成したユーザグループの識別情報である「ユーザグループID」、及び第2表示装置150に表示されている背景12の「背景ID」の情報を含む。また、ビジョン情報は、選択された選択肢カード10の「カードID」、選択肢カード10が背景12上のどの位置に表示されたかを示す「表示位置」等の情報を含む。「表示位置」は、上述した第1表示装置130上に表示される選択肢カード10の表示位置と同様に、第2表示装置150に表示された背景12領域に設定されたxy座標系の座標値を用いて表すことができる。ビジョン情報は、さらに、テキストデータとして入力された「タイトル」、手書きツールを使用して描画された画像を示す「手書きデータ」等の情報を含む。なお、タイトルについても、手書きデータとして入力することも可能である。
【0041】
1つのユーザグループが、複数種類のビジョンを作成した場合には、そのユーザグループのユーザグループIDと対応づけて、異なる複数のビジョンIDの各々に対応付けられた複数のビジョン情報が記憶されることになる。なお、異なるビジョンとは、背景12、選択された選択肢カード10、背景12に対する選択肢カード10の配置、手書き描画等のいずれかが異なる場合である。
【0042】
ビジョンDB117には、
図12に例示した以外のデータ項目をビジョンIDと対応づけて記憶してもよい。例えば、ビジョンが記憶された日時を示す情報を記憶してもよい。
【0043】
検出情報DB118には、各センシングデバイス180で、サンプリング時間毎に検出された検出情報が、時系列に記憶される。検出情報DBは、第2記憶部の一例である。
図13に、検出情報DB118の一例を示す。
図13の例では、検出情報DB118には、音圧テーブル118Aと、位置情報テーブル118Bと、脈拍テーブル118Cとが含まれる。音圧テーブル118Aは、マイク180Aで検出された音圧が記憶されるテーブルである。位置情報テーブル118Bは、各ユーザ105に装着された位置センサ180Bの各々で検出されたユーザ105毎の位置情報が記憶されるテーブルである。脈拍テーブル118Cは、各ユーザ105に装着されたバイタルセンサ180Cの各々で検出されたユーザ105毎の脈拍が記憶されるテーブルである。
【0044】
選択情報DB119には、第1表示装置130上で選択された選択肢カード10に関する選択情報が記憶される。選択情報DBは、第1記憶部の一例である。
図14に、選択情報DB119の一例を示す。
図14の例では、各行が選択された1つの選択肢カード10についての選択情報に相当する。各選択情報は、選択された選択肢カード10の「カードID」、その選択肢カード10が第1表示装置130上で選択された時間を示す「時間情報」等の情報を含む。
【0045】
次に、管理サーバ110の各機能部について説明する。
【0046】
管理部111は、画像制御システム100により提供されるサービスの開始が指示されると、カードDB114から各選択肢カード10のカード情報を取得し、変更カードDB115から変更カード情報を取得する。管理部111は、取得したカード情報及び変更カード情報を第1制御装置120へ送信する。
【0047】
また、管理部111は、背景DB116からいずれかの背景情報を取得し、第2制御装置140へ送信する。第2制御装置140へ送信する背景情報は、予め定めた背景情報であってもよいし、ランダムに選択した背景情報であってもよいし、ユーザ105により選択された背景情報であってもよい。
【0048】
また、管理部111は、第2制御装置140から送信されたビジョン情報を受信すると、受信したビジョン情報にビジョンIDを付与して、ビジョンDB117に記憶する。
【0049】
転送部112は、第1制御装置120から、第1表示装置130に表示された選択肢カード10から選択された選択肢カード10に関する選択情報を受信すると、受信した選択情報を選択情報DB119に記憶する。また、転送部112は、受信した選択情報が示す選択肢カード10のカード情報を第2制御装置140へ転送する。また、転送部112は、受信した選択情報と、受信した選択情報が示す選択肢カード10のカード情報とを第3制御装置160へ転送する。
【0050】
特定部113は、各センシングデバイス180で検出された検出情報を取得し、検出情報DB118に記憶すると共に、第3制御装置160へ送信する。
【0051】
また、特定部113は、検出情報DB118に記憶された検出情報から、所定の状態を示す検出情報の時間情報を抽出する。所定の状態は、例えば、発言が活発に交わされているなど、ワークショップが盛り上がっていることを示す状態とすることができる。特定部113は、所定の状態を示す検出情報の時間情報を抽出すると、選択情報DB119を参照し、抽出した時間情報に対応するタイミングで選択されている選択肢カード10を特定する。
【0052】
例えば、特定部113は、音圧テーブル118Aから、予め定めた閾値以上の音圧が検出されている期間の時間情報を抽出する。また、例えば、特定部113は、位置情報テーブル118Bから、所定の条件を満たす各ユーザ105の位置情報に対応する時間情報を抽出する。所定の条件としては、例えば、各ユーザ105の所定期間の移動量や移動速度が所定値以上の場合、ユーザ105の密集度合い又は分散度合いが所定値以上の場合等とすることができる。
【0053】
また、例えば、特定部113は、脈拍テーブル118Cから、予め定めた閾値以上の脈拍が検出されている期間の時間情報を抽出する。閾値と比較する脈拍は、いずれかのユーザ105の脈拍、全てのユーザ105の脈拍、又は各ユーザ105の脈拍の平均若しくは合計を用いればよい。
【0054】
特定部113は、抽出した時間情報に対応する所定期間に含まれる時間情報(選択されたタイミング)に対応付けられたカードIDを、選択情報DB119から特定する。抽出した時間情報に対応する所定期間としては、例えば、抽出した時間情報以前又は以降の所定期間、抽出した時間情報を含み、かつ抽出した時間情報の前及び後の期間を含む所定期間等とすることができる。また、抽出した時間情報を含まず、かつ抽出した時間情報より前の所定期間、抽出した時間情報を含まず、かつ抽出した時間情報より後の所定期間等としてもよい。
【0055】
特定部113は、特定したカードIDに、所定の変更タイミングを対応付けて、変更カードDB115に記憶する。所定の変更タイミングとしては、例えば、特定したカードIDが示す選択肢カード10が第1表示装置130上で選択された順に、所定時間間隔(例えば10秒間隔)となる変更タイミングを対応付けることができる。例えば、カードIDC0001、及びC0006が特定され、カードIDがC0001の選択肢カード10が選択された時間情報がt12、カードIDがC0006の選択肢カード10が選択された時間情報がt24(t12<t24)であるとする。この場合、10秒間隔で変更タイミングを対応付けるとすると、カードID=C0001に変更タイミング「10秒」、カードIDC0006に変更タイミング「20秒」を対応付ける。
【0056】
次に、第1制御装置120について説明する。
図15に示すように、第1制御装置120は、機能部として、表示制御部121と、検出部122とを含む。
【0057】
表示制御部121は、管理サーバ110から送信されたカード情報及び変更カード情報を受信し、カード情報が示す選択肢カード10の各々が、第1表示装置130に表示されるように制御する。各選択肢カード10の表示サイズは、予め定めたサイズとしてもよいし、第1表示装置130に所定枚数の選択肢カード10が表示されるように計算されたサイズとしてもよい。
【0058】
また、表示制御部121は、変更カード情報が示す変更カードの各々について、変更カード情報に含まれる変更タイミングが示すタイミングで、変更カードの表示態様を、他の選択肢カード10と異なる表示態様に変更する。具体的には、表示制御部121は、変更カードの視認性が、他の選択肢カード10よりも高くなるように、変更カードの表示態様を変更する。例えば、表示制御部121は、表示態様の変更として、表示サイズを拡大する、輝度や彩度を上げる、点滅させる、カードの枠に色を付ける等のいずれか、または組み合わせた表示制御を行うことができる。本実施形態では、変更カードの表示サイズを、他の選択肢カード10と比べて大きくする場合について説明する。
【0059】
具体的には、表示制御部121は、変更タイミングが到来した変更カードの表示サイズを所定倍(例えば4倍)に拡大する。また、表示制御部121は、変更カードの拡大表示に伴い、周辺の選択肢カード10の表示位置を、拡大表示後の変更カードを回避する位置に移動させる。周辺の選択肢カード10の移動後の位置の決定には、従来既知の画像の最適配置技術等を利用することができる。なお、周辺の選択肢カード10を回避する位置に移動する場合に限定されず、拡大表示後の変更カードを、周辺の選択肢カード10の上に重畳表示するようにしてもよい。表示制御部121は、現在拡大している変更カードとは異なる変更カードの変更タイミングが到来した場合には、現在拡大している変更カードを元の表示サイズに戻すと共に、周辺の選択肢カード10の表示位置も元の位置に戻す。
【0060】
なお、表示制御部121は、変更カードを拡大表示する際、表示サイズが所定倍となるまで、上下及び左右に予め定めた画素数ずつ拡大してもよいし、現在の表示サイズの所定倍(例えば、1.1倍)ずつ拡大してもよい。すなわち、現在の表示サイズから所定倍となる表示サイズまでの拡大表示の様子を、アニメーション表示により表示してもよい。この場合、変更カードの拡大表示の際に画面上に動きが生じるため、変更カードやその周辺の選択肢カード10へのユーザ105の注意を引き易くなり、また、どのように表示態様が変更されたかも分かり易くなる。
【0061】
検出部122は、第1表示装置130に表示された選択肢カード10に対するユーザ105の選択操作を検出する。具体的には、検出部122は、ユーザ105による選択肢カード10へのタッチの継続時間が所定時間(例えば、3秒)を経過したか否かを検出する。検出部122は、タッチの継続時間が所定時間を経過したことを検出すると、タッチされた選択肢カード10のカードIDと、選択肢カード10が選択されたタイミングを示す時間情報とを対応付けた選択情報を、管理サーバ110へ送信する。選択肢カード10が選択されたタイミングは、例えば、タッチの継続時間が所定時間を超えたタイミングとすることができる。なお、選択肢カード10に対する選択操作の検出の仕方は上記の例に限る必要はない。例えば、選択肢カード10に対するタッチ操作を受け付けた場合に機能メニュー画面を表示し、表示した機能メニュー画面の中からカードを選択するという操作指示を受け付けるようにしてもよい。
【0062】
次に、第2制御装置140について説明する。
図16に示すように、第2制御装置140は、機能部として、表示制御部141と、受付部142と、作成部143とを含む。
【0063】
表示制御部141は、管理サーバ110から送信された背景情報を受信すると、受信した背景情報が示す背景12を第2表示装置150に表示する。また、表示制御部141は、管理サーバ110からカード情報を受信すると、受信したカード情報が示す選択肢カード10を、背景12上に表示する。選択肢カード10を表示する位置はランダムに決定してもよいし、予め定めた位置に表示してもよい。
【0064】
また、表示制御部141は、受付部142から、受付情報(詳細は後述)を通知されると、受付情報に基づいて、選択肢カード10の表示位置、表示サイズの変更、入力されたテキストデータの表示、描画された画像の表示等を行う。
【0065】
受付部142は、第2表示装置150に表示された選択肢カード10の表示位置の変更、表示サイズの変更、テキストデータの入力、手書きツールを利用した描画等のユーザ105の操作を受け付ける。受付部142は、受け付けたユーザ105の操作の内容を示す受付情報を表示制御部141に通知する。
【0066】
作成部143は、ユーザ105によりビジョンの確定が指示されると、第2表示装置150に表示された背景12上での各選択肢カード10の表示位置を取得する。そして、作成部143は、第2表示装置150に表示されている背景12の背景ID、選択肢カード10のカードID、求めた各選択肢カード10の表示位置、入力されたテキストデータ、及び描画された手書きデータを含むビジョン情報を作成する。作成部143は、ログイン情報や本システム利用時の登録情報などから、ビジョンを作成したユーザグループのユーザグループIDを取得し、作成したビジョン情報にユーザグループIDを付加して、管理サーバ110へ送信する。
【0067】
次に、第3制御装置160について説明する。
図17に示すように、第3制御装置160は、機能部として、表示制御部161を含む。
【0068】
表示制御部161は、管理サーバ110から送信された検出情報を受信すると、受信した検出情報を画像化し、第3表示装置170にライブマップとして表示する。具体的には、検出情報(音圧及び脈拍)をグラフ化したライブマップ(例えば、
図6)を表示する場合には、表示制御部161は、既に受信済みの検出情報に基づいて表示されているグラフに、新たに受信した検出情報が示す部分を追加表示する。表示制御部161は、追加表示する際、受信した検出情報に対して、既に受信済みの検出情報を用いた平滑化等の処理を行ってもよい。新たに検出情報が受信される毎に、その検出情報が示す部分をグラフに追加することで、検出情報の時間経過に伴う変化の様子をリアルタイムに表示することができる。
【0069】
また、ユーザ105の位置情報を示すライブマップ(例えば、
図7)を表示する場合には、表示制御部161は、検出情報として受信した位置情報に対応するレイアウト
図14C上の座標値を計算する。表示制御部161は、計算した座標値に、該当のユーザ105に割り当てたマーク14Dを表示する。時々刻々変化する位置情報に基づいてライブマップを表示することで、ユーザ105の移動の様子をリアルタムに表示することができる。また、過去の位置情報を時系列に辿ることで、ユーザ105の移動軌跡を取得することもできる。
【0070】
また、表示制御部161は、管理サーバ110から送信された選択情報(カードID及び時間情報)と、その選択情報に含まれるカードIDに対応する選択肢カード10のカード情報とを受信する。表示制御部161は、受信したカード情報が示す選択肢カード10を、その選択肢カード10が選択された際の検出情報に対応させて、ライブマップ上に表示する。
【0071】
具体的には、
図6に示すように、表示制御部161は、検出情報(音圧及び脈拍)をグラフ化したライブマップにおいて、グラフの横軸と、選択情報に含まれる時間情報とを対応させた位置に、受信したカード情報が示す選択肢カード10を表示する。
【0072】
なお、表示制御部161は、
図6に示すライブマップと、
図7に示すライブマップとを、第3表示装置170上で切り替え可能に表示してもよいし、2画面で同時に表示してもよい。また、第3表示装置170を、
図6に示すライブマップ用と、
図7に示すライブマップ用との2台設けるようにしてもよい。
【0073】
管理サーバ110は、例えば
図18に示すコンピュータ20で実現することができる。コンピュータ20は、Central Processing Unit(CPU)21と、一時記憶領域としてのメモリ22と、不揮発性の記憶部23とを備える。また、コンピュータ20は、入出力装置24と、記録媒体29に対するデータの読み込み及び書き込みを制御するRead/Write(R/W)部25と、インターネット等のネットワークに接続されるネットワークインターフェース(I/F)26とを備える。CPU21、メモリ22、記憶部23、入出力装置24、R/W部25、及びネットワークI/F26は、バス27を介して互いに接続される。
【0074】
記憶部23は、Hard Disk Drive(HDD)、solid state drive(SSD)、フラッシュメモリ等によって実現できる。記憶媒体としての記憶部23には、コンピュータ20を管理サーバ110として機能させるための管理プログラム30が記憶される。管理プログラム30は、管理プロセス31と、転送プロセス32と、特定プロセス33とを有する。また、記憶部23は、カードDB114、変更カードDB115、背景DB116、ビジョンDB117、検出情報DB118、及び選択情報DB119の各々を構成する情報が記憶される情報記憶領域34を有する。
【0075】
CPU21は、管理プログラム30を記憶部23から読み出してメモリ22に展開し、管理プログラム30が有するプロセスを順次実行する。CPU21は、管理プロセス31を実行することで、
図8に示す管理部111として動作する。また、CPU21は、転送プロセス32を実行することで、
図8に示す転送部112として動作する。また、CPU21は、特定プロセス33を実行することで、
図8に示す特定部113として動作する。また、CPU21は、情報記憶領域34から情報を読み出して、カードDB114、変更カードDB115、背景DB116、ビジョンDB117、検出情報DB118、及び選択情報DB119の各々をメモリ22に展開する。これにより、管理プログラム30を実行したコンピュータ20が、管理サーバ110として機能することになる。
【0076】
第1制御装置120は、例えば
図19に示すコンピュータ40で実現することができる。コンピュータ40は、CPU41と、一時記憶領域としてのメモリ42と、不揮発性の記憶部43とを備える。また、コンピュータ40は、記録媒体49に対するデータの読み込み及び書き込みを制御するR/W部45と、ネットワークI/F46とを備える。CPU41、メモリ42、記憶部43、R/W部45、及びネットワークI/F46は、バス47を介して互いに接続される。また、コンピュータ40は、ネットワークI/F46を介して、第1表示装置130と接続される。
【0077】
記憶部43は、HDD、SSD、フラッシュメモリ等によって実現できる。記憶媒体としての記憶部43には、コンピュータ40を第1制御装置120として機能させるための第1制御プログラム50が記憶される。第1制御プログラム50は、表示制御プロセス51と、検出プロセス52とを有する。
【0078】
CPU41は、第1制御プログラム50を記憶部43から読み出してメモリ42に展開し、第1制御プログラム50が有するプロセスを順次実行する。CPU41は、表示制御プロセス51を実行することで、
図15に示す表示制御部121として動作する。また、CPU41は、検出プロセス52を実行することで、
図15に示す検出部122として動作する。これにより、第1制御プログラム50を実行したコンピュータ40が、第1制御装置120として機能することになる。
【0079】
第2制御装置140は、例えば
図20に示すコンピュータ60で実現することができる。コンピュータ60は、CPU61と、一時記憶領域としてのメモリ62と、不揮発性の記憶部63とを備える。また、コンピュータ60は、記録媒体69に対するデータの読み込み及び書き込みを制御するR/W部65と、ネットワークI/F66とを備える。CPU61、メモリ62、記憶部63、R/W部65、及びネットワークI/F66は、バス67を介して互いに接続される。また、コンピュータ60は、ネットワークI/F66を介して、第2表示装置150と接続される。
【0080】
記憶部63は、HDD、SSD、フラッシュメモリ等によって実現できる。記憶媒体としての記憶部63には、コンピュータ60を第2制御装置140として機能させるための第2制御プログラム70が記憶される。第2制御プログラム70は、表示制御プロセス71と、受付プロセス72と、作成プロセス73とを有する。
【0081】
CPU61は、第2制御プログラム70を記憶部63から読み出してメモリ62に展開し、第2制御プログラム70が有するプロセスを順次実行する。CPU61は、表示制御プロセス71を実行することで、
図16に示す表示制御部141として動作する。また、CPU61は、受付プロセス72を実行することで、
図16に示す受付部142として動作する。また、CPU61は、作成プロセス73を実行することで、
図16に示す作成部143として動作する。これにより、第2制御プログラム70を実行したコンピュータ60が、第2制御装置140として機能することになる。
【0082】
第3制御装置160は、例えば
図21に示すコンピュータ80で実現することができる。コンピュータ80は、CPU81と、一時記憶領域としてのメモリ82と、不揮発性の記憶部83とを備える。また、コンピュータ80は、記録媒体89に対するデータの読み込み及び書き込みを制御するR/W部85と、ネットワークI/F86とを備える。CPU81、メモリ82、記憶部83、R/W部85、及びネットワークI/F86は、バス87を介して互いに接続される。また、コンピュータ80は、ネットワークI/F86を介して、第3表示装置170と接続される。
【0083】
記憶部83は、HDD、SSD、フラッシュメモリ等によって実現できる。記憶媒体としての記憶部83には、コンピュータ80を第3制御装置160として機能させるための第3制御プログラム90が記憶される。第3制御プログラム90は、表示制御プロセス91を有する。
【0084】
CPU81は、第3制御プログラム90を記憶部83から読み出してメモリ82に展開し、第3制御プログラム90が有するプロセスを順次実行する。CPU81は、表示制御プロセス91を実行することで、
図17に示す表示制御部161として動作する。これにより、第3制御プログラム90を実行したコンピュータ80が、第3制御装置160として機能することになる。
【0085】
なお、管理プログラム30、第1制御プログラム50、第2制御プログラム70、及び第3制御プログラム90の各々により実現される機能は、例えば半導体集積回路、より詳しくはApplication Specific Integrated Circuit(ASIC)等で実現することも可能である。
【0086】
次に、本実施形態に係る画像制御システム100の作用について説明する。画像制御システム100により提供されるサービスの開始が指示されると、管理サーバ110において、
図22に示す第1管理処理が実行される。また、管理サーバ110では、
図23に示す第2管理処理、及び
図24に示す第3管理処理も実行される。また、第1制御装置120において、
図25に示す第1制御処理が実行される。また、第2制御装置140において、
図28に示す第2制御処理が実行される。さらに、第3制御装置160において、
図29に示す第3制御処理が実行される。以下、各処理について詳述する。なお、第1管理処理、第2管理処理、第3管理処理、第1制御処理、第2制御処理、及び第3制御処理は、開示の技術の画像制御方法の一例である。
【0087】
まず、
図22に示す第1管理処理について説明する。ステップS11で、管理部111が、カードDB114から各選択肢カード10のカード情報を取得し、変更カードDB115から変更カード情報を取得する。そして、管理部111は、取得したカード情報及び変更カード情報を第1制御装置120へ送信する。
【0088】
次に、ステップS12で、管理部111が、背景DB116からいずれかの背景情報を取得し、第2制御装置140へ送信する。
【0089】
次に、ステップS13で、特定部113が、各センシングデバイス180で検出された検出情報を取得し、検出情報DB118に記憶する。次に、ステップS14で、特定部113が、取得した検出情報を第3制御装置160へ送信する。
【0090】
次に、ステップS15で、転送部112が、第1制御装置120から、第1表示装置130に表示された選択肢カード10から選択された選択肢カード10に関する選択情報を受信したか否かを判定する。選択情報を受信した場合には、処理はステップS16へ移行し、選択情報を受信していない場合には、処理はステップS18へ移行する。
【0091】
ステップS16では、転送部112が、上記ステップS15で受信した選択情報が示す選択肢カード10のカード情報を第2制御装置140へ転送する。また、転送部112は、受信した選択情報と、受信した選択情報が示す選択肢カード10のカード情報とを第3制御装置160へ転送する。次に、ステップS17で、転送部112が、上記ステップS15で受信した選択情報を選択情報DB119に記憶する。
【0092】
次に、ステップS18で、管理部111が、画像制御システム100により提供されるサービスの終了が指示されたか否かを判定し、終了が指示されていない場合には、処理はステップS13に戻り、終了が指示された場合には、第1管理処理は終了する。
【0093】
次に、
図23に示す第2管理処理について説明する。ステップS21で、管理部111が、第2制御装置140から送信されたビジョン情報を受信したか否かを判定する。ビジョン情報を受信していない場合には、本ステップの判定を繰り返す。ビジョン情報を受信した場合には、処理はステップS22へ移行し、管理部111が、受信したビジョン情報にビジョンIDを付与して、ビジョンDB117に記憶する。
【0094】
次に、ステップS23で、管理部111が、画像制御システム100により提供されるサービスの終了が指示されたか否かを判定し、終了が指示されていない場合には、処理はステップS21に戻る。終了が指示されている場合には、第2管理処理は終了する。
【0095】
次に、
図24に示す第3管理処理について説明する。第3管理処理は、例えば、ワークショップが終了する都度、実行される。
【0096】
ステップS31で、特定部113が、検出情報DB118に記憶された検出情報から、所定の状態を示す検出情報の時間情報を抽出する。
【0097】
次に、ステップS32で、特定部113が、選択情報DB119を参照し、上記ステップS31で抽出した時間情報に対応するタイミングで選択されている選択肢カード10のカードIDを特定する。
【0098】
次に、ステップS33で、特定部113が、上記ステップS32で特定したカードIDに、所定の変更タイミングを対応付けて、変更カードDB115に記憶し、第3管理処理は終了する。
【0099】
次に、
図25に示す第1制御処理について説明する。第1制御処理は、管理サーバ110から送信されたカード情報及び変更カード情報を第1制御装置120が受信すると開始する。
【0100】
ステップS41で、表示制御部121が、受信したカード情報が示す選択肢カード10の各々が、第1表示装置130に表示されるように制御する。
【0101】
次に、ステップS42で、検出部122が、第1表示装置130に表示された選択肢カード10が、ユーザ105によりタッチされたか否かを判定する。
図26に、選択肢カード10が表示された第1表示装置130の表示領域の一部の一例を示す。
図26に示すように、いずれかの選択肢カード10がユーザ105によりタッチされたことが検出されると、処理はステップS43へ移行する。
【0102】
ステップS43では、検出部122が、選択肢カード10に対するタッチが継続しているか否かを判定する。タッチが継続している場合には、処理はステップS44へ移行し、継続していない場合には、処理はステップS46へ移行する。
【0103】
ステップS44では、検出部122が、選択肢カード10へのタッチの継続時間が所定時間(例えば、3秒)を経過したか否かを判定する。タッチの継続時間が所定時間を経過していない場合には、処理はステップS43へ戻り、タッチの継続時間が所定時間を経過した場合には、処理はステップS45へ移行する。
【0104】
ステップS45では、検出部122が、タッチされた選択肢カード10のカードIDと、選択肢カード10が選択されたタイミングを示す時間情報とを対応付けた選択情報を、管理サーバ110へ送信する。この選択情報に対応するカード情報が、上述した第1管理処理において、管理サーバ110の転送部112により、第2制御装置140及び第3制御装置160へ転送される。
【0105】
次に、ステップS46で、表示制御部121が、画像制御システム100により提供されるサービスの終了が指示されたか否かを判定し、終了が指示されていない場合には、処理はステップS42に戻る。
【0106】
ステップS42で、検出部122が、選択肢カード10に対するタッチを検出していない場合には、処理はステップS47へ移行する。ステップS47では、表示制御部121が、受信した変更カード情報を参照して、いずれかの変更カードの変更タイミングか否かを判定する。変更タイミングの場合には、処理はステップS48へ移行し、変更タイミングではない場合には、処理はステップS42に戻る。
【0107】
ステップS48では、表示制御部121が、現在拡大表示している変更カードを元の表示サイズに戻すと共に、周辺の選択肢カード10の表示位置を元の位置に戻す。そして、表示制御部121が、
図27に示すように、上記ステップS47で変更タイミングが到来したと判定した変更カードの表示サイズを所定倍(例えば4倍)に拡大する。また、表示制御部121は、変更カードの拡大表示に伴い、周辺の選択肢カード10の表示位置を、拡大表示後の変更カードを回避する、すなわち表示が重ならない位置に移動させる。そして、処理はステップS42に戻る。
【0108】
上記ステップS46で、表示制御部121が、画像制御システム100により提供されるサービスの終了が指示されたと判定した場合には、第1制御処理は終了する。
【0109】
次に、
図28に示す第2制御処理について説明する。第2制御処理は、管理サーバ110から送信された背景情報を第2制御装置140が受信すると開始する。
【0110】
ステップS51で、表示制御部141が、受信した背景情報が示す背景12を第2表示装置150に表示する。ここで表示された背景12は、ユーザ105の指示により変更可能としてもよい。例えば、背景12の変更が指示された場合、第2制御装置140が管理サーバ110へ背景情報を要求する。そして、管理サーバ110が、背景DB116から前回送信した背景情報とは異なる背景情報を、第2制御装置140に送信する。
【0111】
次に、ステップS52で、表示制御部141が、管理サーバ110からカード情報を受信したか否かを判定する。カード情報を受信している場合には、処理はステップS53へ移行する。ここで受信するカード情報は、上述の第1管理処理において、第1表示装置130において選択された選択肢カード10のカード情報が管理サーバ110により転送されたものである。ステップS53では、表示制御部141が、受信したカード情報が示す選択肢カード10を、背景12上に表示し、処理はステップS54へ移行する。一方、カード情報を受信していない場合には、ステップS53の処理はスキップされ、ステップS54へ移行する。
【0112】
ステップS54では、受付部142が、第2表示装置150に表示された選択肢カード10の表示位置の変更、表示サイズの変更、テキストデータの入力、手書きツールを利用した描画等のユーザ105の操作を受け付けたか否かを判定する。操作を受け付けた場合には、処理はステップS55へ移行する。ステップS55では、受付部142が、受け付けたユーザ105の操作の内容を示す受付情報を表示制御部141に通知する。そして、表示制御部141が、受付情報に基づいて、選択肢カード10の表示位置、表示サイズの変更、入力されたテキストデータの表示、描画された画像の表示等を行い、処理はステップS56へ移行する。一方、ユーザ105の操作を受け付けていない場合には、ステップS55の処理はスキップされ、ステップS56へ移行する。
【0113】
次に、ステップS56で、作成部143が、ユーザ105によりビジョンの確定が指示されたか否かを判定する。ビジョンの確定が指示されると、処理はステップS57へ移行する。ステップS57では、作成部143が、第2表示装置150に表示された背景12上での各選択肢カード10の表示位置を取得する。そして、作成部143は、第2表示装置150に表示されている背景12の背景ID、選択肢カード10のカードID、求めた各選択肢カード10の表示位置、入力されたテキストデータ、及び描画された手書きデータを含むビジョン情報を作成する。さらに、作成部143は、ログイン情報や本システム利用時の登録情報などから、ビジョンを作成したユーザグループのユーザグループIDを取得する。そして、取得したユーザグループIDを、作成したビジョン情報に付加して、管理サーバ110へ送信し、処理はステップS58へ移行する。一方、ビジョンの確定が指示されていない場合には、ステップS57の処理はスキップされ、ステップS58へ移行する。
【0114】
ステップS58では、受付部142が、画像制御システム100により提供されるサービスの終了が指示されたか否かを判定する。終了が指示されていない場合には、処理はステップS52に戻り、終了が指示されている場合には、第2制御処理は終了する。
【0115】
次に、
図29に示す第3制御処理について説明する。第3制御処理は、管理サーバ110から送信された検出情報を第3制御装置160が受信すると開始する。
【0116】
ステップS61で、表示制御部161が、受信した検出情報を画像化し、第3表示装置170にライブマップとして表示する。具体的には、検出情報(音圧及び脈拍)をグラフ化したライブマップ(例えば、
図6)を表示する場合には、表示制御部161は、既に受信済みの検出情報に基づいて表示されているグラフに、新たに受信した検出情報が示す部分を追加表示する。また、ユーザ105の位置情報を示すライブマップ(例えば、
図7)を表示する場合には、表示制御部161が、検出情報として受信した位置情報に対応するレイアウト
図14C上の座標値を計算する。そして、表示制御部161は、計算した座標値に、該当のユーザ105に割り当てたマーク14Dを表示する。
【0117】
次に、ステップS62で、表示制御部161が、管理サーバ110から送信された選択情報(カードID及び時間情報)と、その選択情報に含まれるカードIDに対応する選択肢カード10のカード情報とを受信したか否かを判定する。受信した場合には、処理はステップS63へ移行し、受診していない場合には、処理はステップS64へ移行する。
【0118】
ステップS63では、表示制御部161が、受信したカード情報が示す選択肢カード10を、その選択肢カード10が選択された際の検出情報に対応させて、ライブマップ上に表示する。
図6に示すように、表示制御部161は、検出情報(音圧及び脈拍)をグラフ化したライブマップにおいて、グラフの横軸と、選択情報に含まれる時間情報とを対応させた位置に、受信したカード情報が示す選択肢カード10を表示する。
【0119】
次に、ステップS64で、表示制御部161が、画像制御システム100により提供されるサービスの終了が指示されたか否かを判定する。終了が指示されていない場合には、処理はステップS61に戻り、終了が指示されている場合には、第3制御処理は終了する。
【0121】
まず、画像制御システム100により提供されるサービスの開始が指示されると、管理サーバ110が、選択肢カード10のカード情報及び変更カード情報を、第1制御装置120へ送信する(S11)。そして、第1制御装置120が、カード情報に基づいて、第1表示装置130に選択肢カード10を表示する(S41)。また、管理サーバ110が、背景情報を第2制御装置140へ送信する(S12)。そして、第2制御装置140が、背景情報に基づいて、第2表示装置150に背景12を表示する(S51)。
【0122】
第1制御装置120は、受信した変更カード情報に基づいて、変更タイミングが到来した変更カードの表示態様を変更する(S48)。いずれかの変更カードの変更タイミングが到来する都度、第1制御装置120は、該当の変更カードの表示態様を変更する。
【0123】
管理サーバ110は、各センシングデバイス180から検出情報を取得し(S13)、取得した検出情報を第3制御装置160へ送信する(S14)。第3制御装置160は、検出情報を受信すると、受信した検出情報を画像化したライブマップを第3表示装置170に表示する(S61)。
【0124】
第1制御装置120は、ユーザ105による第1表示装置130上での選択肢カード10の選択操作を検出する(S43、S44)。選択操作が検出されると、第1制御装置120が、選択された選択肢カード10のカードIDと選択されたタイミングを示す時間情報とを含む選択情報を管理サーバ110へ送信する(S45)。
【0125】
管理サーバ110は、選択情報を受信すると、その選択情報に含まれるカードIDに対応するカード情報を、第2制御装置140へ転送する(S16)。また、管理サーバ110は、そのカード情報と選択情報とを、第3制御装置160へ転送する(S16)。
【0126】
第2制御装置140は、カード情報を受信すると、受信したカード情報に基づいて、第2表示装置150に選択肢カード10を表示する(S53)。
【0127】
また、第3制御装置160は、カード情報及び選択情報を受信すると、受信したカード情報及び選択情報に含まれる時間情報に基づいて、第3表示装置170に表示しているライブマップ上の対応する位置に選択肢カード10を表示する(S63)。
【0128】
第2表示装置150において、ユーザ105がビジョンの確定を指示すると(S56)、第2制御装置140が、第2表示装置150に表示されている背景12及び選択肢カード10に基づいてビジョン情報を作成し、管理サーバ110へ送信する(S57)。
【0129】
以上説明したように、本実施形態に係る画像制御システム100によれば、ワークショップが行われる室内やワークショップの参加者であるユーザの状態を、センシングデバイスで検出する。そして、センシングデバイスで検出された検出情報のうち、発言が活発に交わされている状態などの所定の状態を示す検出情報が検出された時間に対応するタイミングで選択された選択肢カードを、変更カードDBに記憶しておく。そして、第1表示装置に表示した複数の選択肢カードのうち、変更カードDBに記憶された変更カードを、他の選択肢カードと異なる表示態様に変更する。これにより、ユーザが存在に気づいていなかった選択肢カードの存在に気付く可能性が高まり、ユーザが様々な選択肢を検討するきっかけを与えることができる。
【0130】
また、変更カードの表示態様を、他の選択肢カードより視認性が高くなるように変更する。これにより、ワークショップが活発化していたタイミングで選択された選択肢カード、換言すればワークショップを活性化させることが期待できる選択肢カードに、よりユーザの注意が向くような表示を行うことができる。
【0131】
なお、上記実施形態では、検出情報として、室内の音圧、ユーザの位置情報、及びユーザの脈拍を用いる場合について説明したが、これに限定されない。例えば、ユーザに装着した加速度センサの検出値や、ユーザをカメラで撮影した映像などから、ユーザの動きを検出情報として検出してもよい。この場合、例えば、ユーザが立ち上がったタイミング、手を大きく広げたタイミング等のタイミングで選択された選択肢カードを、表示態様を変更する変更カードとして特定することができる。また、マイクで検出したユーザの発話を音声認識し、音声認識結果が示すユーザの発話内容に、予め定めたキーワードが出現したタイミングで選択された選択肢カードを、変更カードとして特定してもよい。
【0132】
また、上記実施形態において、ワークショップの目的や、ワークショップを行うユーザグループの属性に応じて、表示態様を変更する変更カードを特定するようにしてもよい。この場合、変更カードDBを、ワークショップの目的や、ワークショップを行ったユーザグループの属性毎に用意しておく。そして、管理サーバから第1制御装置に変更カード情報を送信する際に、これから行われるワークショップに応じた変更カードDBから取得した変更カード情報を送信すればよい。
【0133】
また、上記実施形態では、各変更カードの変更タイミングを所定時間間隔とする場合について説明したが、変更タイミングの規定の仕方は、この例に限定されない。例えば、
図25に示す第1制御処理のステップS41で、第1表示装置に選択肢カードを初期表示する時点で、
図31に示すように、全ての変更カード(
図31の例では、3枚)の表示態様を変更した上で表示してもよい。この場合、変更カードDBの「変更タイミング」の項目は省略することができる。また、選択肢カードが選択された際のワークショップ開始からの経過時間を、そのまま変更タイミングとして用いてもよい。すなわち、過去のワークショップで、ワークショップの開始から5分の時点で選択された選択肢カードが変更カードとして特定された場合、その変更カードは、第1表示装置への表示開始から5分後に表示態様を変更する。
【0134】
また、変更カードの表示態様の変更は、上記実施形態の例に限定されない。例えば、第1表示装置に表示する選択肢カードを
図32の上図に示すように、複数の選択肢カード10を全体として右方向、左方向、上方向、又は下方向(
図32の例では、右方向)に移動させる。そして、変更タイミングが到来した変更カード(
図32の例では、10F)を、全体の移動方向とは逆方向又は交差する方向(
図32の例では、逆方向)へ移動させる。この移動に伴い、変更カード10Fの周辺の選択肢カード10を、
図32の下図に示すように、変更カード10Fを回避するように移動させる。
【0135】
上記のような選択肢カード10の移動を実現するために、カードDBには、各選択肢カード10の移動に関する情報が記憶される。
図33に、カードDB214の一例を示す。
図33の例では、各選択肢カード10の「カードID」に対応付けて、第1実施形態におけるカードDB114の表示位置と同様の情報が、「初期表示位置」として記憶される。さらに、カードIDに対応付けて、各選択肢カード10をどのように移動させるかを示す「移動情報」が記憶される。移動情報は、例えば、「1サイクル毎に所定方向(例えば、x軸のプラス方向)へ、所定画素数分(例えば、1画素分)移動させる」のような、移動方向及び移動速度を含む情報とすることができる。
【0136】
そして、
図34に示すように、変更カードDB215には、表示態様変更後の「移動情報」を記憶しておく。なお、表示態様変更後の「移動情報」として、変更カードを停止させた状態で表示することを示す移動情報を記憶してもよい。この場合でも、他の選択肢カードが移動しているため、変更カードの移動を停止させることで、変更カードに目が行き易くなる。
【0137】
第1制御装置120の表示制御部121は、管理サーバ110から送信されたカード情報を受信し、カード情報が示す選択肢カード10の各々が、「初期表示位置」が示す表示位置に表示されるように、第1表示装置130を制御する。また、表示制御部121は、「移動情報」に基づいて、各選択肢カード10を移動させる。また、表示制御部121は、変更カード情報に基づいて、変更タイミングが到来した変更カードについて、表示態様の変更として、移動方向及び移動速度を変更する。さらに、表示制御部121は、変更カードの移動方向及び移動速度の変更に伴い、周辺の選択肢カード10を、変更カードを回避するように移動させる。周辺の選択肢カード10の回避を伴う移動には、従来既知の画像の最適配置技術等を利用することができる。
【0138】
また、上記実施形態において、第2表示装置を複数設けてもよい。この場合、第2表示装置の各々に異なる背景を表示する。そして、第1表示装置から選択された選択肢カードを第2表示装置に転送する際に、いずれの第2表示装置に転送するかを選択したうえで転送する。これにより、例えば、現在の状況用のビジョンと将来の希望用のビジョン等のように、それぞれ異なるビジョンを異なる第2表示装置に表示させることができる。
【0139】
また、上記実施形態において、第1表示装置を複数設けて、複数の第1表示装置を連携して、1つの大型ディスプレイとして機能させてもよい。この場合、より多くの選択肢カードを表示することができる。
【0140】
また、上記実施形態において、手書きのメモなどをスキャナで読み取り、選択肢カードと同様の電子的なカード形式として、第2表示装置に表示してもよい。これにより、選択肢カードで表された選択肢にはない情報をビジョンに反映させることができる。
【0141】
また、上記実施形態では、第1表示装置130の表示制御を第1制御装置120が行い、第2表示装置150の表示制御を第2制御装置140が行い、第3表示装置170の表示制御を第3制御装置120が行う場合について説明したが、これに限定されない。例えば、管理サーバ110が、第1表示装置130、第2表示装置150、及び第3表示装置170の表示制御を行ってもよい。この場合、第1制御装置120の各機能部、第2制御装置140の各機能部、及び第3制御装置160の各機能部を、管理サーバ110に持たせればよい。
【0142】
なお、上記実施形態における管理サーバ110の特定部113は、開示の技術の特定部の一例であり、第1制御装置120、第2制御装置140、及び第3制御装置160の各々の表示制御部121、141、161は、開示の技術の制御部の一例である。
【0143】
また、上記実施形態では、管理プログラム30、第1制御プログラム50、第2制御プログラム70、及び第3制御プログラム90が記憶部23、43、63、83に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。開示の技術に係るプログラムは、CD−ROM、DVD−ROM、USBメモリ等の記憶媒体に記憶された形態で提供することも可能である。
【0144】
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
【0145】
(付記1)
複数の選択肢情報が表示される表示装置上で選択操作を受け付けた選択肢情報と、該選択肢情報に対する選択操作が受け付けられたタイミングとを対応付けて記憶した第1記憶部と、前記表示装置が配置された場所及び該場所に存在するユーザの少なくとも一方の状態を検出する検出装置により検出された検出情報と、該検出情報が検出された時間情報とを対応付けて記憶した第2記憶部とを参照し、
前記場所及び前記ユーザの少なくとも一方が予め定めた状態であることを示す検出情報と対応付けて前記第2記憶部に記憶された時間情報に対応するタイミングと対応付けて前記第1記憶部に記憶された選択肢情報を特定し、
特定した選択肢情報を、他の選択肢情報とは異なる表示態様で前記表示装置に表示するように制御する
ことを含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とする画像制御方法。
【0146】
(付記2)
前記検出情報は、前記場所における音圧、前記ユーザの脈拍、前記ユーザの発話内容、前記ユーザの動き、及び前記ユーザの位置情報の少なくとも1つを含む付記1に記載の画像制御方法。
【0147】
(付記3)
前記選択肢情報を特定する際、
前記検出情報が前記場所における音圧の場合、所定値以上の音圧が検出された時間情報に対応するタイミングで選択操作が受け付けられた選択肢情報を特定し、
前記検出情報が前記ユーザの脈拍の場合、所定値以上の脈拍が検出された時間情報に対応するタイミングで選択操作が受け付けられた選択肢情報を特定し、
前記検出情報が前記ユーザの発話内容の場合、予め定めたキーワードを含む発話が検出された時間情報に対応するタイミングで選択操作が受け付けられた選択肢情報を特定し、
前記検出情報が前記ユーザの動きの場合、予め定めた大きさより大きい動きが検出された時間情報に対応するタイミングで選択操作が受け付けられた選択肢情報を特定し、
前記検出情報が前記ユーザの位置情報の場合、所定の条件を満たすユーザの位置、移動軌跡、又は移動速度が検出された時間情報に対応するタイミングで選択操作が受け付けられた選択肢情報を特定する
付記2に記載の画像制御方法。
【0148】
(付記4)
前記他の選択肢情報とは異なる表示態様で表示する選択肢情報を、前記他の選択肢情報と比較して、視認性が高くなる表示態様で表示する付記1〜付記3のいずれか1項に記載の画像制御方法。
【0149】
(付記5)
前記第1記憶部に記憶される前記選択肢情報及び前記タイミング、並びに、前記第2記憶部に記憶される前記検出情報及び前記時間情報の各々に、前記複数の選択肢情報を用いて行われるワークショップの目的、又は前記ワークショップを行うユーザグループの属性が対応付けて記憶され、
前記表示装置に複数の選択肢情報を表示する際に、該複数の選択肢情報を用いて行われるワークショップの目的、又は該ワークショップを行うユーザグループに対応付けて前記第1記憶部に記憶された前記選択肢情報及び前記タイミングと、前記第2記憶部に記憶された前記検出情報及び前記時間情報とを参照して、前記他の選択肢情報とは異なる表示態様で表示する選択肢情報を特定する
付記1〜付記4のいずれか1項に記載の画像制御方法。
【0150】
(付記6)
前記他の選択肢情報とは異なる表示態様で表示する選択肢情報が複数存在する場合、他の選択肢情報と表示態様を異ならせるタイミングを、該複数の選択肢情報同士で同じタイミングにするか、又は、該複数の選択肢情報の各々に対する選択操作が受け付けられたタイミングに応じてそれぞれ異なるタイミングにする付記1〜付記5のいずれか1項に記載の画像制御方法。
【0151】
(付記7)
前記検出情報と前記時間情報との関係を画像化して表示装置に表示することをさらに含む処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記1〜付記6のいずれか1項に記載の画像制御方法。
【0152】
(付記8)
前記他の選択肢情報の各々を、前記表示装置上で上下方向又は左右方向に移動させるように表示すると共に、前記他の選択し情報と異なる表示態様で表示する選択肢情報を、停止させた状態で表示するか、又は、前記他の選択肢情報が移動している方向の逆方向又は交差する方向へ移動させるように表示する付記1〜付記7のいずれか1項に記載の画像制御方法。
【0153】
(付記9)
前記表示装置上で選択操作を受け付けた選択肢情報を、他の表示装置に表示させる付記1〜付記8のいずれか1項に記載の画像制御方法。
【0154】
(付記10)
複数の選択肢情報が表示される表示装置上で選択操作を受け付けた選択肢情報と、該選択肢情報に対する選択操作が受け付けられたタイミングとを対応付けて記憶した第1記憶部と、前記表示装置が配置された場所及び該場所に存在するユーザの少なくとも一方の状態を検出する検出装置により検出された検出情報と、該検出情報が検出された時間情報とを対応付けて記憶した第2記憶部とを参照し、前記場所及び前記ユーザの少なくとも一方が予め定めた状態であることを示す検出情報と対応付けて前記第2記憶部に記憶された時間情報に対応するタイミングと対応付けて前記第1記憶部に記憶された選択肢情報を特定する特定部と、
特定した選択肢情報を、他の選択肢情報とは異なる表示態様で前記表示装置に表示するように制御する制御部と、
を含む画像制御装置。
【0155】
(付記11)
前記検出情報は、前記場所における音圧、前記ユーザの脈拍、前記ユーザの発話内容、前記ユーザの動き、及び前記ユーザの位置情報の少なくとも1つを含む付記10に記載の画像制御装置。
【0156】
(付記12)
前記制御部は、前記他の選択肢情報とは異なる表示態様で表示する選択肢情報を、前記他の選択肢情報と比較して、視認性が高くなる表示態様で表示する付記10又は付記11に記載の画像制御装置。
【0157】
(付記13)
前記第1記憶部に記憶される前記選択肢情報及び前記タイミング、並びに、前記第2記憶部に記憶される前記検出情報及び前記時間情報の各々に、前記複数の選択肢情報を用いて行われるワークショップの目的、又は前記ワークショップを行うユーザグループの属性が対応付けて記憶され、
前記特定部は、前記表示装置に複数の選択肢情報を表示する際に、該複数の選択肢情報を用いて行われるワークショップの目的、又は該ワークショップを行うユーザグループに対応付けて前記第1記憶部に記憶された前記選択肢情報及び前記タイミングと、前記第2記憶部に記憶された前記検出情報及び前記時間情報とを参照して、前記他の選択肢情報とは異なる表示態様で表示する選択肢情報を特定する
付記10〜付記12のいずれか1項に記載の画像制御装置。
【0158】
(付記14)
前記制御部は、前記他の選択肢情報とは異なる表示態様で表示する選択肢情報が複数存在する場合、他の選択肢情報と表示態様を異ならせるタイミングを、該複数の選択肢情報同士で同じタイミングにするか、又は、該複数の選択肢情報の各々に対する選択操作が受け付けられたタイミングに応じてそれぞれ異なるタイミングにする付記10〜付記13のいずれか1項に記載の画像制御装置。
【0159】
(付記15)
前記制御部は、前記検出情報と前記時間情報との関係を画像化して表示装置に表示する付記10〜付記14のいずれか1項に記載の画像制御装置。
【0160】
(付記16)
前記制御部は、前記表示装置上で選択操作を受け付けた選択肢情報を、他の表示装置に表示させる付記10〜付記15のいずれか1項に記載の画像制御装置。
【0161】
(付記17)
複数の選択肢情報が表示される表示装置上で選択操作を受け付けた選択肢情報と、該選択肢情報に対する選択操作が受け付けられたタイミングとを対応付けて記憶した第1記憶部と、前記表示装置が配置された場所及び該場所に存在するユーザの少なくとも一方の状態を検出する検出装置により検出された検出情報と、該検出情報が検出された時間情報とを対応付けて記憶した第2記憶部とを参照し、
前記場所及び前記ユーザの少なくとも一方が予め定めた状態であることを示す検出情報と対応付けて前記第2記憶部に記憶された時間情報に対応するタイミングと対応付けて前記第1記憶部に記憶された選択肢情報を特定し、
特定した選択肢情報を、他の選択肢情報とは異なる表示態様で前記表示装置に表示するように制御する
ことを含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とする画像制御プログラム。
【0162】
(付記18)
前記検出情報は、前記場所における音圧、前記ユーザの脈拍、前記ユーザの発話内容、前記ユーザの動き、及び前記ユーザの位置情報の少なくとも1つを含む付記17に記載の画像制御プログラム。
【0163】
(付記19)
前記他の選択肢情報とは異なる表示態様で表示する選択肢情報を、前記他の選択肢情報と比較して、視認性が高くなる表示態様で表示する付記17又は付記18に記載の画像制御プログラム。
【0164】
(付記20)
前記第1記憶部に記憶される前記選択肢情報及び前記タイミング、並びに、前記第2記憶部に記憶される前記検出情報及び前記時間情報の各々に、前記複数の選択肢情報を用いて行われるワークショップの目的、又は前記ワークショップを行うユーザグループの属性が対応付けて記憶され、
前記表示装置に複数の選択肢情報を表示する際に、該複数の選択肢情報を用いて行われるワークショップの目的、又は該ワークショップを行うユーザグループに対応付けて前記第1記憶部に記憶された前記選択肢情報及び前記タイミングと、前記第2記憶部に記憶された前記検出情報及び前記時間情報とを参照して、前記他の選択肢情報とは異なる表示態様で表示する選択肢情報を特定する
付記17〜付記19のいずれか1項に記載の画像制御プログラム。
【0165】
(付記21)
前記他の選択肢情報とは異なる表示態様で表示する選択肢情報が複数存在する場合、他の選択肢情報と表示態様を異ならせるタイミングを、該複数の選択肢情報同士で同じタイミングにするか、又は、該複数の選択肢情報の各々に対する選択操作が受け付けられたタイミングに応じてそれぞれ異なるタイミングにする付記17〜付記20のいずれか1項に記載の画像制御プログラム。
【0166】
(付記22)
前記検出情報と前記時間情報との関係を画像化して表示装置に表示することをさらに含む処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記17〜付記21のいずれか1項に記載の画像制御プログラム。
【0167】
(付記23)
前記表示装置上で選択操作を受け付けた選択肢情報を、他の表示装置に表示させる付記17〜付記22のいずれか1項に記載の画像制御プログラム。
【0168】
(付記24)
第1表示装置を含む画像制御システムであって、
複数の選択肢情報が表示される前記第1表示装置上で選択操作を受け付けた選択肢情報と、該選択肢情報に対する選択操作が受け付けられたタイミングとを対応付けて記憶した第1記憶部と、前記第1表示装置が配置された場所及び該場所に存在するユーザの少なくとも一方の状態を検出する検出装置により検出された検出情報と、該検出情報が検出された時間情報とを対応付けて記憶した第2記憶部とを参照し、
前記場所及び前記ユーザの少なくとも一方が予め定めた状態であることを示す検出情報と対応付けて前記第2記憶部に記憶された時間情報に対応するタイミングと対応付けて前記第1記憶部に記憶された選択肢情報を特定する特定部を含む管理装置と、
前記管理装置により特定された選択肢情報を、他の選択肢情報とは異なる表示態様で前記第1表示装置に表示するように制御する第1表示制御部と、を含む第1制御装置と、
を含む画像制御システム。
【0169】
(付記25)
前記画像制御システムは、第2制御装置及び第2表示装置をさらに含み、
前記第1制御装置は、前記第1表示装置上で選択操作を受け付けた選択肢情報を、前記第2制御装置へ転送する転送部を含み、
前記第2制御装置は、前記転送部により転送された選択肢情報を前記第2表示装置に表示するように制御する第2表示制御部を含む
付記24記載の画像制御システム。
【0170】
(付記26)
前記画像制御システムは、第3制御装置及び第3表示装置をさらに含み、
前記第1制御装置の転送部は、前記検出情報及び前記時間情報を前記第3制御装置へ転送し、
前記第3制御装置は、前記転送部により転送された前記検出情報と前記時間情報との関係を画像化して前記第3表示装置に表示するように制御する第3表示制御部を含む
付記25記載の画像制御システム。
【0171】
(付記27)
複数の選択肢情報が表示される表示装置上で選択操作を受け付けた選択肢情報と、該選択肢情報に対する選択操作が受け付けられたタイミングとを対応付けて記憶した第1記憶部と、前記表示装置が配置された場所及び該場所に存在するユーザの少なくとも一方の状態を検出する検出装置により検出された検出情報と、該検出情報が検出された時間情報とを対応付けて記憶した第2記憶部とを参照し、
前記場所及び前記ユーザの少なくとも一方が予め定めた状態であることを示す検出情報と対応付けて前記第2記憶部に記憶された時間情報に対応するタイミングと対応付けて前記第1記憶部に記憶された選択肢情報を特定し、
特定した選択肢情報を、他の選択肢情報とは異なる表示態様で前記表示装置に表示するように制御する
ことを含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とする画像制御プログラムを記憶した記憶媒体。