(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は、表示輝度の調整方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の実施形態の第1の側面によると、表示インタフェースにおける画素のオリジナルのグレースケール値を取得するステップと、前記画素に対してグレースケール変換して前記画素の変換されたグレースケール値を取得するステップと、前記画素の変換されたグレースケール値に基づいて、前記表示インタフェースのグレースケール値を調整するステップとを含む表示輝度の調整方法が提供される。
【0005】
望ましくは、前記画素に対してグレースケール変換して前記画素の変換されたグレースケール値を取得するステップは、グレースケール変換された、前記画素のオリジナルのグレースケール値に対応する変換されたグレースケール値を含む対応関係データを取得するサブステップと、前記対応関係データから前記画素のオリジナルのグレースケール値に対応する変換されたグレースケール値を照会するサブステップとを含む、または、前記画素に対してグレースケール変換して前記画素の変換されたグレースケール値を取得するステップは、グレースケール変換の変換関数を取得するサブステップと、前記変換関数及び前記画素のオリジナルのグレースケール値に基づいて、画素毎に変換されたグレースケール値を算出するサブステップとを含む。
【0006】
望ましくは、前記画素に対してグレースケール変換して前記画素の変換されたグレースケール値を取得するステップは、現在の環境輝度を検出するサブステップと、前記現在の環境輝度に基づいて、グレースケール変換のための対応関係データまたは変換関数を選択するサブステップと、選択された前記対応関係データに基づいて、前記画素のオリジナルのグレースケール値に対応する変換されたグレースケール値を照会するサブステップ、または選択された前記変換関数に基づいて、前記画素のオリジナルのグレースケール値に対応する変換されたグレースケール値を算出するサブステップとを含む。
【0007】
望ましくは、前記画素に対してグレースケール変換して前記画素の変換されたグレースケール値を取得するステップは、前記オリジナルのグレースケール値の表示桁数を取得するサブステップと、前記オリジナルのグレースケール値の表示桁数に基づいて、グレースケール変換のための対応関係データまたは変換関数を選択するサブステップと、選択された前記対応関係データに基づいて、前記画素のオリジナルのグレースケール値に対応する変換されたグレースケール値を照会するサブステップまたは、選択された前記変換関数に基づいて、前記画素のオリジナルのグレースケール値に対応する変換されたグレースケール値を算出するサブステップとを含む。
【0008】
望ましくは、前記画素に対してグレースケール変換して前記画素の変換されたグレースケール値を取得するステップは、現在の環境輝度値を検出するサブステップと、前記現在の環境輝度値が設定輝度値以下である場合、前記画素に対してグレースケール変換して、画素の変換されたグレースケール値を取得するサブステップとを含む。
【0009】
望ましくは、前記方法は、環境輝度値を検出するステップと、前記環境輝度値に基づいて、スクリーンの表示輝度値を調整するステップと、調整されたスクリーンの現在輝度値と設定輝度値との関係を判断するステップと、現在輝度値が第一設定輝度値より低いと判断された場合、第一種類のグレースケール値を調整するステップと、現在輝度値が第二設定輝度値より高いと判断された場合、第二種類のグレースケール値を調整するステップとを更に含む。
【0010】
望ましくは、前記表示インタフェースにおける画素のオリジナルのグレースケール値を取得するステップの前に、前記方法は、表示インタフェースにおける画素の輝度値を検出するステップと、検出された表示インタフェースにおける画素の輝度値が設定輝度値を超えているか否かを判断するステップと、設定輝度値を超えていると判断された場合、前記設定輝度値を超える画素の所在位置情報を特定するステップと、前記位置が特定された画素のグレースケール値を調整するステップとを更に含む。
【0011】
望ましくは、前記方法は、スクリーンで表示された色空間の値を取得するステップと、取得された前記色空間の値に基いて前記表示インタフェースにおいて各画素のグレースケール値を調整するステップとを更に含む。
【0012】
望ましくは、前記方法は、各画素に応じて、複数グループの入力グレースケール値と出力グレースケール値との対応関係を確立するステップであって、前記対応関係としては、前記入力グレースケール値と前記出力グレースケール値との比の値がグレースケール値の大きさに応じて非直線的または直線的に変化することであり、前記入力グレースケール値と出力グレースケール値との比の値が1以上であるステップと、スクリーンの輝度値が設定輝度値より高いことが取得された場合、前記比の値に基いてスクリーンの表示インタフェースにおける画素の出力輝度値を調整するステップとを更に含む。
【0013】
本開示の第2の側面によると、表示インタフェースにおける画素のオリジナルのグレースケール値を取得するように構成された取得モジュールと、前記画素毎にグレースケール変換して前記画素の変換されたグレースケール値を取得するように構成された変換モジュールと、前記画素の変換されたグレースケール値に基づいて、前記表示インタフェースのグレースケール値を調整するように構成された調整モジュールとを含む表示輝度調整装置が提供される。
【0014】
望ましくは、前記変換モジュールは、グレースケール変換された、前記画素のオリジナルのグレースケール値に対応する変換されたグレースケール値を含む対応関係データを取得するように構成された取得サブモジュールと、前記対応関係データから前記画素のオリジナルのグレースケール値に対応する変換されたグレースケール値を照会するように構成された照会サブモジュールとを含む、または、グレースケール変換の変換関数を取得するように構成された取得サブモジュールと、前記変換関数及び前記画素のオリジナルのグレースケール値に基づいて、各画素毎の変換されたグレースケール値を算出するように構成された算出サブモジュールとを含む。
【0015】
望ましくは、前記変換モジュールは、更に、現在の環境輝度値を検出するように構成された第一検出サブモジュールと、前記現在の環境輝度に基づいて、グレースケール変換のための対応関係データまたは変換関数を選択するように構成された選択サブモジュールとを含み、前記照会サブモジュールは選択された前記対応関係データに基づいて、前記画素のオリジナルのグレースケール値に対応する変換されたグレースケール値を照会するように構成されおり、または、前記算出サブモジュールは、選択された前記変換関数に基づいて、前記画素のオリジナルのグレースケール値に対応する変換されたグレースケール値を算出するように構成されている。
【0016】
望ましくは、前記変換モジュールは、更に、前記オリジナルのグレースケール値の表示桁数を取得するように構成された取得サブモジュールと、前記オリジナルのグレースケール値の表示桁数に基づいて、グレースケール変換のための対応関係データまたは変換関数を選択するように構成された選択サブモジュールと、を含み、前記照会サブモジュールは、選択された前記対応関係データに基づいて、前記画素のオリジナルのグレースケール値に対応する変換されたグレースケール値を照会するように構成されており、または、前記算出サブモジュールは、選択された前記変換関数に基づいて、前記画素のオリジナルのグレースケール値に対応する変換されたグレースケール値を算出するように構成されている。
【0017】
望ましくは、前記変換モジュールは、現在の環境輝度値を検出するように構成された検出サブモジュールと、前記現在の環境輝度値が設定輝度値以下である場合、前記画素に対してグレースケール変換して、画素の変換されたグレースケール値を取得するように構成された変換サブモジュールとを含む。
【0018】
望ましくは、前記装置は、環境輝度値を検出するように構成された第一検出モジュールと、前記環境輝度値に基づいて、スクリーンの表示輝度値を調整するように構成された第二調整モジュールと、調整されたスクリーンの現在輝度値と設定輝度値との関係を判断するように構成された第一判断モジュールと、を更に含み、前記第一調整モジュールは、現在輝度値が第一設定輝度値より低いと判断された場合、第一種類のグレースケール値を調整し、現在輝度値が第二設定輝度値より高いと判断された場合、第二種類のグレースケール値を調整するように構成されている。
【0019】
望ましくは、前記装置は、前記表示インタフェースにおける画素のオリジナルのグレースケール値を取得する前に、表示インタフェースにおける画素の輝度値を検出するように構成された第二検出モジュールと、検出された表示インタフェースにおける画素の輝度値が設定輝度値を超えているか否かを判断するように構成された第二判断モジュールと、設定輝度値を超えていると判断された場合、前記設定輝度値を超える画素の所在位置情報を特定するように構成された特定モジュールとをさらに含み、前記第一調整モジュールは、前記位置が特定された画素のグレースケール値を調整するように構成されている。
【0020】
望ましくは、前記装置は、スクリーンで表示された色空間の値を取得するように構成された第二取得モジュールをさらに含み、前記第一調整モジュールは、取得された前記色空間の値に基いて、前記表示インタフェースにおける各画素のグレースケール値を調整するように構成されている。
【0021】
望ましくは、前記装置は、各画素に応じて、複数グループの入力グレースケール値と出力グレースケール値との対応関係を確立するように構成された確立モジュールであって、前記対応関係としては、前記入力グレースケール値と前記出力グレースケール値との比の値がグレースケール値の大きさに応じて非直線的または直線的に変化することであり、前記入力グレースケール値と出力グレースケール値との比の値が1以上である確立モジュールを更に含み、前記第一調整モジュールは、スクリーンの輝度値が設定輝度値より高いことが取得された場合、前記比の値に基いてスクリーンの表示インタフェースにおける画素の出力輝度値を調整するように構成されている。
【0022】
本開示の第3の側面によると、プロセッサと、前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶するように構成されたメモリと、を備え、前記プロセッサは、表示インタフェースにおいて各画素のオリジナルのグレースケール値を取得し、前記画素に対してグレースケール変換して前記画素の変換されたグレースケール値を取得し、前記画素の変換されたグレースケール値に基づいて、前記表示インタフェースのグレースケール値を調整するように構成されている表示輝度調整装置が提供される。
【0023】
本開示の実施形態による技術案は、以下の有益な効果がある。
【0024】
輝度が極めて低い環境で、表示システムに極めて低い輝度を出力させて、目へのダメージを減少させ、照明デバイスがないという低輝度環境に適用する。更に、あるアプリケーションではなく、表示内容全体に有効する。このように、各アプリケーションに対して別々に相応の夜間モードを開発する必要ではなく、リソースファイルのサイズを小さくさせて、記憶空間を節約し、かつ、操作が簡単であり、ユーザー体験がよくなる。
【0025】
前述の一般的な記述と次に続く詳細な記述の両方は、例示ためだけのものであり、本発明を限定するものではないと理解されるべきである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下に、本発明の実施例を詳細に説明する。前記実施例の実例が図面において示されるが、異なる図面における同一の符号は、特に示さない限り、同一又は類似の要素を表す。例示的な実施例の以下の説明に記載されている実施形態は、本発明と一致する全ての実施形態を表すものではない。逆に、それらは、添付の特許請求の範囲に記載の本発明に関連する態様と一致する装置及び方法の単なる例示である。
【0029】
本開示の実施形態において、輝度が低い場合には、表示インタフェースのグレースケール値を変更することで目にダメージを与えないだけでなく、画像の諧調に影響に与えないという効果に達する。
【0030】
図1は、一つの実施形態に係る表示輝度の調整方法を示すフローチャートである。
図1に示すように、当該表示輝度の調整方法は端末に利用され、以下のようなステップを含む。
【0031】
ステップS11において、表示インタフェースにおける画素のオリジナルのグレースケール値を取得する。
【0032】
ステップS12において、画素に対してグレースケール変換して画素の変換されたグレースケール値を取得する。
【0033】
ステップS13において、画素の変換されたグレースケール値に基づいて、表示インタフェースのグレースケール値を調整する。
【0034】
本実施形態において、表示インタフェースのグレースケール値を調整することで、表示インタフェースの輝度及びコントラスト比を変更し、これによって、環境輝度が低い場合には、グレースケールが低下された表示インタフェースのバックライトの透過率を低減させることで、表示インタフェース全体の輝度及びコントラスト比が明らかに低減し、スクリーンからユーザーの視力を保護することができる。しかも、低輝度環境において、表示インタフェースの輝度及びコントラスト比の低減により表示画像の諧調に対する影響が小さいため、ユーザーが画像の諧調に対する要求を満足できるし、端末の消費電力を節約できるし、ユーザー体験がよくなる。
【0035】
図2はもう一つの実施形態に係る表示輝度の調整方法を示すフローチャートである。
図2に示すように、望ましくは、ステップS12は、以下のようなサブステップを含む。
【0036】
サブステップS21において、グレースケール変換された後の、画素のオリジナルのグレースケール値に対応する変換されたグレースケール値を含む対応関係データを取得する。
【0037】
サブステップS22において、対応関係データから画素のオリジナルのグレースケール値に対応する変換されたグレースケール値を照会する。
【0038】
図3はもう一つの実施形態に係る表示輝度の調整方法を示すフローチャートである。
図3に示すように、望ましくは、ステップS12は、以下のようなサブステップを含む。
【0039】
サブステップS31において、グレースケール変換の変換関数を取得する。
【0040】
サブステップS32において、変換関数及び各画素のオリジナルのグレースケール値に基づいて、画素毎に変換されたグレースケール値を算出する。
【0041】
選択可能な技術案において、グレースケール変換の対応関係データを予め設定し、対応関係データ基づいて画素のオリジナルのグレースケール値に対応する変換されたグレースケール値を照会してもよく、グレースケール変換の変換関数を予め設定し、変換関数基づいて画素のオリジナルのグレースケール値に対応する変換されたグレースケール値を算出してもいい。これによって、 グレースケール変換を行ったグレースケール値を迅速かつ正確に決定することができるし、表示インタフェースの輝度及びコントラスト比が現在の環境輝度に適応するように調整されることで、ユーザーの視力にダメージを与えることを前提に、画像の諧調の品質を確保することができる。
【0042】
望ましくは、上述の対応関係データは、ランダムに選択されて均一に分布されたオリジナルのグレースケール値と、これに対応する変換されたグレースケール値と、を含む。例えば、オリジナルのグレースケール値が0〜255である場合には、対応関係データは、10個のオリジナルのグレースケール値に対応すう変換されたグレースケール値を含み、以下の表1に示される。
【0044】
表1中の対応関係データにより、グレースケール変換曲線をフィッテングすることができ、当該曲線に基づいて、オリジナルのグレースケール値全体に対応する変換されたグレースケール値を取得することができる。
【0045】
図4はもう一つの実施形態に係る表示輝度の調整方法を示すフローチャートである。
図4に示すように、望ましくは、ステップS12は、以下のようなサブステップを含む。
【0046】
サブステップS41において、現在の環境輝度を検出する。
【0047】
サブステップS42において、現在の環境輝度に基づいて、グレースケール変換のための対応関係データまたは変換関数を選択する。
【0048】
サブステップS43において、選択された対応関係データに基づいて、前記画素のオリジナルのグレースケール値に対応する変換されたグレースケール値を照会したり、または選択された変換関数に基づいて、前記画素のオリジナルのグレースケール値に対応する変換されたグレースケール値を算出する。
【0049】
選択可能な技術案において、更に、環境輝度に基づいて相応のグレースケール変換の対応関係データまたは変換関数を選択することができる。即ち、異なる環境輝度下で、表示インタフェースのグレースケールに対する調整は、異なる輝度変換基準を利用する。例えば、環境輝度は0.001luxである場合、対応関係表Aを選択してグレースケール変換を行う。環境輝度は0.003luxである場合、対応関係表Bを選択してグレースケール変換を行う。異なる環境輝度下で、表示インタフェースのグレースケールに対する調整目標も異なる。環境輝度に基づいて、相応の対応関係データまたは関数を選択し、表示インタフェースの輝度及びコントラスト比を環境輝度に適応させ、これによって、スクリーンからユーザーの視力を保護することができ、ユーザー体験がよくなる。
【0050】
図5はもう一つの実施形態に係る表示輝度の調整方法を示すフローチャートである。
図5に示すように、望ましくは、ステップS12は、以下のようなサブステップを含む。
【0051】
サブステップS51において、オリジナルのグレースケール値の表示桁数を取得する。
【0052】
サブステップS52において、オリジナルのグレースケール値の表示桁数に基づいて、グレースケール変換のための対応関係データまたは変換関数を選択する。
【0053】
サブステップS53において、選択された対応関係データに基づいて、画素のオリジナルのグレースケール値に対応する変換されたグレースケール値を照会したり、または選択された変換関数に基づいて、画素のオリジナルのグレースケール値に対応する変換されたグレースケール値を算出する。
【0054】
選択可能な技術案において、更に、グレースケール値の表示桁数に基づいて、相応のグレースケール変換のの対応関係データまたは変換関数を選択することができる。例えば、グレースケール値の表示桁数が8ビットである場合、対応関係表1を選択してグレースケールを変換する。グレースケール値の表示桁数は10ビットである場合、対応関係表2を選択してグレースケールを変換する。このように、グレースケールの調整を、異なる表示パラメーターを有する表示インタフェースに適応することができる。即ち、表示パラメーターを有するアプリケーションに対して、いずれも当該方法を利用してグレースケールを調整することができ、適用範囲がより広くなる。
【0055】
図6は、もう一つの実施形態に係る表示輝度の調整方法を示すフローチャートである。
図6に示すように、望ましくは、ステップS12は、以下のようなサブステップを含む。
【0056】
サブステップS61において、現在の環境輝度値を検出する。
【0057】
サブステップS62において、現在の環境輝度値が設定輝度値以下である場合、画素に対してグレースケール変換して、画素の変換されたグレースケール値を取得する。
【0058】
選択可能な技術案において、環境輝度がある程度より低い場合(例えば、環境輝度が0.1lux以下である)のみに、表示インタフェースに対してグレースケールを調整し、これによって、環境輝度に基づいて表示インタフェースのグレースケールを頻繁に調整することを回避でき、端末処理能力及び電力消費を節約でき、ユーザー体験がよくなる。
【0059】
図7a及び
図7bに示すように、明るい部分にグレースケール値が明らかに低減する。このように、バックライトの透過率を低減させ、全体の輝度を明らかに低減させ、画面のコントラスト比も低減する。低輝度環境において、コントラスト比の低減が画像の諧調に対する影響は小さいため、ユーザーの要求を十分に満足することができる。
【0060】
表示プロセッサ(APの表示プロセッサまたはDDIC)において、一連のルックアップテーブルを設定し、相応のルックアップテーブルを照会して、オリジナルのグレースケールデータを変換し、具体的には、どのルックアップテーブルを呼び出すかは、環境輝度に応じて自動または手動で選択されることができる。ルックアップテーブルは、一連の数字であり、内容がグレースケールのビット数によって異なる。グレースケールが8ビットで表現する場合には、ルックアップテーブルのオリジナルのグレースケール値及び変換されたグレースケール値は0〜255である。グレースケールが10ビットで表現する場合には、ルックアップテーブルのオリジナルのグレースケール値及び変換されたグレースケール値は0〜1023である。
【0061】
図8に示すように、例えば、オリジナルのグレースケール値はA直線であり、B曲線をルックアップテーブルと選択すれば、データにおいてグレースケール値が255から175に変換され、その時、ルックアップテーブル中の256番目のユニットは、(175/255)*255であるはずである。グレースケール値が150から90に変換される時、ルックアップテーブル中のグレースケール値150が対応する数字は(90/150)*255であるはずである。ルックアップテーブルにおいて、2の8乗及び2の10乗に対して正規化処理を行う。
【0062】
図9は、もう一つの実施形態に係る表示輝度の調整方法を示すフローチャートである。
図9に示すように、当該方法はさらに以下のようなステップを含む。
【0063】
ステップS91において、環境輝度値を検出する。
【0064】
ステップS92において、環境輝度値に基づいて、スクリーンの表示輝度値を調整する。
【0065】
ステップS93において、調整されたスクリーンの現在輝度値と設定輝度値との関係を判断する。
【0066】
ステップS94において、現在輝度値が第一設定輝度値より低いと判断された場合、第一種類のグレースケール値を調整する。
【0067】
ステップS95において、現在輝度値が第二設定輝度値より高いと判断された場合、第二種類のグレースケール値を調整する。
【0068】
環境輝度が低い場合、端末はまずスクリーンの表示輝度を自動的に調節するが、調節されたスクリーンの表示輝度が、ユーザーとって依然として高すぎる可能性がある。しかも、ユーザーがあるアプリケーションを開いた後、スクリーンの表示輝度が依然として、輝度を調節する前の輝度を回復する。このため、ユーザー体験がよくない。選択可能な技術案において、スクリーンの輝度を調節した後、スクリーンにおける異なる輝度を再度判断し、輝度がある部分に応じて輝度を調節する。
図7aに示すように、スクリーンは、上半部分のグレースケール値が大きくて、輝度が低いため、再度グレースケールを調整することが必要ではない。スクリーンは、下半部分のグレースケール値が小さくて、輝度が高いため、スクリーンの下半部分のみを調節することができる。このように、如何なる状況下で、スクリーンの表示インタフェースの輝度を効果的に低減でき、スクリーンからユーザーの視力を保護することができる。
【0069】
図10は、もう一つの実施形態に係る表示輝度の調整方法を示すフローチャートである。
図10に示すように、望ましくは、前記表示インタフェースにおける画素のオリジナルのグレースケール値を取得するステップの前に、当該方法はさらに以下のようなステップを含む。
【0070】
ステップS101において、表示インタフェースにおける画素の輝度値を検出する。
【0071】
ステップS102において、検出された表示インタフェースにおける画素の輝度値が設定輝度値を超えているか否かを判断する。
【0072】
ステップS103において、設定輝度値を超えていると判断された場合、設定輝度値を超える画素の所在位置情報を特定する。
【0073】
ステップS104において、位置が特定された画素のグレースケール値を調整する。
【0074】
選択可能な技術案において、スクリーンにおいて各画素の輝度に基いて、画素のグレースケールを調整する。このように、スクリーンの表示インタフェースの輝度を迅速かつ正確に低減でき、スクリーンからユーザーの視力を保護することができる。
【0075】
図11は、もう一つの実施形態に係る表示輝度の調整方法を示すフローチャートである。
図11に示すように、当該方法はさらに以下のようなステップを含む。
【0076】
ステップS111において、スクリーンで表示された色空間の値を取得する。
【0077】
ステップS112において、取得された色空間の値に基いて、表示インタフェースにおける各画素のグレースケール値を調整する。
【0078】
選択可能な技術案において、スクリーンで表示された色空間の値(即ち、スクリーンのあるカラーモードで表示される色数によって構成された範囲分野に対応する数値である)を更に取得し、色域空間に応じてグレースケールを調節する。このように、スクリーンの輝度に対する調整は、スクリーンの性能をよく適合し、輝度を調整する効果がよくなり、ユーザーの視力を保護することができる。
【0079】
図12はもう一つの実施形態に係る表示輝度の調整方法を示すフローチャートである。
図12に示すように、望ましくは、当該方法は、以下のステップを更に含む。
【0080】
ステップS121において、各画素に応じて、入力グレースケール値と出力グレースケール値との対応関係を確立する。対応関係としては、入力グレースケール値と出力グレースケール値との比の値が、グレースケール値の大きさに応じて非直線的または直線的に変化することであり、入力グレースケール値と出力グレースケール値との比の値が1以上である。
【0081】
ステップS122において、スクリーンの輝度値が設定輝度値より高いことが取得された場合、比の値に基いてスクリーンの表示インタフェースにおける画素の出力グレースケール値を調整する。
【0082】
選択可能な技術案において、グレースケール調整の対応関係を予め確立し、調整後のスクリーンのグレースケール値が調整前のスクリーンのグレースケール値より大きい。このように、調整後のスクリーンの輝度が低くなり、ユーザーの視力を保護することができる。
【0083】
本実施形態において、輝度が極めて低い環境で、表示システムへ極めて低い輝度を出力させて、目へのダメージを減少させ、照明デバイスがないという低輝度環境に適用する。
【0084】
更に、あるアプリケーションではなく、表示内容全体に有効する。このように、各アプリケーションに対して別々に相応の夜間モードを開発する必要ではなく、リソースファイルのサイズを小さくさせて、記憶空間を節約し、かつ、操作が簡単であり、ユーザー体験がよくなる。
【0085】
図13は一つの実施形態に係る表示輝度調整装置を示すブロック図である。
図13に示すように、当該装置は、表示インタフェースにおける画素のオリジナルのグレースケール値を取得するように構成された第一取得モジュール1301と、前記画素毎にグレースケール変換して前記画素の変換されたグレースケール値を取得するように構成された変換モジュール1302と、前記画素の変換されたグレースケール値に基づいて、前記表示インタフェースのグレースケール値を調整するように構成された第一調整モジュール1303とを含む。
【0086】
図14は一つの実施形態に係る変換モジュールを示すブロック図である。
図14に示すように、望ましくは、変換モジュール1302は、グレースケール変換された、前記画素のオリジナルのグレースケール値に対応する変換されたグレースケール値を含む対応関係データを取得するように構成された取得サブモジュール141と、前記対応関係データから前記画素のオリジナルのグレースケール値に対応する変換されたグレースケール値を照会するように構成された照会サブモジュール142とを含む。
【0087】
図15はもう一つの実施形態に係る変換モジュールを示すブロック図である。
図15に示すように、望ましくは、変換モジュール1302は、グレースケール変換の変換関数を取得するように構成された取得サブモジュール151と、前記変換関数及び前記画素のオリジナルのグレースケール値に基づいて、画素毎に変換されたグレースケール値を算出するように構成された算出サブモジュール152とを含む。
【0088】
図16はもう一つの実施形態に係る変換モジュールを示すブロック図である。
図16に示すように、望ましくは、変換モジュール1302は、現在の環境輝度を検出するように構成された検出サブモジュール161と、前記現在の環境輝度に基づいて、グレースケール変換のための対応関係データまたは変換関数を選択するように構成された選択サブモジュール162と、照会サブモジュール163或は算出サブモジュール164と、を含む。前記照会サブモジュール163は選択された前記対応関係データに基づいて、前記画素のオリジナルのグレースケール値に対応する変換されたグレースケール値を照会するように構成されおり、または、算出サブモジュール164は、選択された前記変換関数に基づいて、前記画素のオリジナルのグレースケール値に対応する変換されたグレースケール値を算出するように構成されている。
【0089】
図17はもう一つの実施形態に係る変換モジュールを示すブロック図である。
図17に示すように、望ましくは、変換モジュール1302は、前記オリジナルのグレースケール値の表示桁数を取得するように構成された取得サブモジュール171と、前記オリジナルのグレースケール値の表示桁数に基づいて、グレースケール変換のための対応関係データまたは変換関数を選択するように構成された選択サブモジュール172と、を含み、前記照会サブモジュール173は、選択された前記対応関係データに基づいて、前記画素のオリジナルのグレースケール値に対応する変換されたグレースケール値を照会するように構成されており、または、前記算出サブモジュール174は、選択された前記変換関数に基づいて、前記画素のオリジナルのグレースケール値に対応する変換されたグレースケール値を算出するように構成されている。
【0090】
図18はもう一つの実施形態に係る変換モジュールを示すブロック図である。
図18に示すように、望ましくは、変換モジュール1302は、現在の環境輝度値を検出するように構成された検出サブモジュール181と、前記現在の環境輝度値が設定輝度値以下である場合、前記画素に対してグレースケール変換して、画素の変換されたグレースケール値を取得するように構成された変換サブモジュール182とを含む。
【0091】
図19はもう一つの実施形態に係る変換モジュールを示すブロック図である。
図19に示すように、望ましくは、前記装置は、環境輝度値を検出するように構成された第一検出モジュール1304と、前記環境輝度値に基づいて、スクリーンの表示輝度値を調整するように構成された第二調整モジュール1305と、調整されたスクリーンの現在輝度値と設定輝度値との関係を判断するように構成された第一判断モジュール1306と、を更に含み、前記第一調整モジュール1303は、現在輝度値が第一設定輝度値より低いと判断された場合、第一種類のグレースケール値を調整し、現在輝度値が第二設定輝度値より高いと判断された場合、第二種類のグレースケール値を調整するように構成されている。
【0092】
図20はもう一つの実施形態に係る変換モジュールを示すブロック図である。
図20に示すように、望ましくは、前記装置は、表示インタフェースにおける画素のオリジナルのグレースケール値を取得する前に、表示インタフェースにおける画素の輝度値を検出するように構成された第二検出モジュール1307と、検出された表示インタフェースにおける画素の輝度値が設定輝度値を超えているか否かを判断するように構成された第二判断モジュール1308と、設定輝度値を超えていると判断された場合、前記設定輝度値を超える画素の所在位置情報を特定するように構成された特定モジュール1309と、をさらに含み、前記第一調整モジュール1303は、前記位置が特定された画素のグレースケール値を調整するように構成されている。
【0093】
図21はもう一つの実施形態に係る変換モジュールを示すブロック図である。
図21に示すように、望ましくは、前記装置は、スクリーンで表示された色空間の値を取得するように構成された第二取得モジュール1310をさらに含み、前記第一調整モジュール1303は、取得された前記色空間の値に基いて前記表示インタフェースにおいて各画素のグレースケール値を調整するように構成されている。
【0094】
図22はもう一つの実施形態に係る変換モジュールを示すブロック図である。
図22に示すように、望ましくは、前記装置は、複数グループの各画素に応じて、入力グレースケール値と出力グレースケール値との対応関係を確立するように構成された確立モジュールであって、前記対応関係としては、前記入力グレースケール値と前記出力グレースケール値との比の値がグレースケール値の大きさに応じて非直線的または直線的に変化することであり、前記入力グレースケール値と出力グレースケール値との比の値が1以上である確立モジュール1311を更に含み、前記第一調整モジュール1303は、スクリーンの輝度値が設定輝度値より高いことが取得された場合、前記比の値に基いてスクリーンの表示インタフェースにおける画素の出力輝度値を調整するように構成されている。
【0095】
上述の実施形態の装置に対して、その各モジュールが操作を実行する具体的な方法は、関する方法実施形態において詳細に説明するため、ここで説明しない。
【0096】
本開示は、更に、プロセッサと、前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶するように構成されたメモリと、を備え、前記プロセッサは、表示インタフェースにおいて各画素のオリジナルのグレースケール値を取得し、前記画素に対してグレースケール変換して前記画素の変換されたグレースケール値を取得し、前記画素の変換されたグレースケール値に基づいて、前記表示インタフェースのグレースケール値を調整するように構成されている表示輝度調整装置を提供する。
【0097】
図23は、一つの実施形態に係る表示輝度調整装置を示すブロック図である。例えば、装置2300は、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、ポータブルコンピュータ、タブレットコンピュータなどである。
【0098】
図23を照会すると、装置2300は、処理ユニット2302と、メモリ2304と、電源ユニット2306と、マルチメディアユニット2308と、オーディオユニット2310と、入力/出力(I/O)インタフェース2312と、センサユニット2314と、通信ユニット2316と、のうち1つ以上の構成要素を備えてもよい。
【0099】
処理ユニット2302は、一般的に、表示、電話、データ通信、カメラ動作及びレコーディング動作に関連する動作等の装置2300の全体の動作を制御するように構成されている。処理ユニット2302は、上述した方法の全てのステップ又は一部のステップを実行するために、命令を実行するための1つ以上のプロセッサ2320を備えてもよい。また、処理ユニット2302は、1つ以上のモジュールを備え、これにより処理ユニット2302と他のユニットとの間で相互に通信できるようにしてもよい、例えば、処理ユニット2302は、マルチメディアモジュールを備え、これによりマルチメディアユニット2308と処理ユニット2302との間でインタラクションを行うことができるようにしてもよい。
【0100】
メモリ2304は、装置2300の動作をサポートするために様々な種類のデータを記憶するように構成されている。かかるデータの例としては、装置2300上で動作する幾つかのアプリケーション又は幾つかの方法のための命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、写真、ビデオ等が含まれる。メモリ2304は、任意のタイプの揮発性若しくは不揮発性メモリ装置、又は、これらの組合わせを用いて構成されてもよく、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SPRAM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(PROM)、リードオンリーメモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク又は光学ディスク等を用いて構成されてもよい。
【0101】
電源ユニット2306は、装置2300の様々なユニットに電力を供給するように構成されている。電源ユニット2306は、電源管理システム、1つ以上の電源、並びに、装置2300のための電力の生成、管理及び分配に関連する他のユニットを備えてもよい。
【0102】
マルチメディアユニット2308は、前記装置2300とユーザとの間に出力インタフェースを提供するように構成されたスクリーンを備えてもよい。幾つかの実施形態では、スクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)及びタッチパネル(TP)を備えてもよい。スクリーンがタッチパネルを備える場合には、スクリーンは、ユーザから入力信号を受信するタッチスクリーンとして実現することができる。タッチパネルは、1つ以上のタッチセンサを含み、タッチパネル上でのタッチ、スワイプ及びジェスチャーを検知する。タッチセンサは、タッチ又はスワイプ動作の境界を検知するだけでなく、タッチ又はスワイプ動作している時間、及び、タッチ又はスワイプ動作に関連する圧力を検知してもよい。幾つかの実施形態において、マルチメディアユニット2308は、フロントカメラ及び/又はリアカメラを備える。フロントカメラ及び/又はリアカメラは、装置2300が撮影モード又はビデオモード等の動作モードになっている場合に、外部のマルチメディアデータムを受信してもよい。フロントカメラ及びリアカメラの各々は、固定光学レンズシステムであってもよいし、フォーカス及び光学ズーム機能を有していてもよい。
【0103】
オーディオユニット2310は、オーディオ信号を出力及び/又は入力するように構成されている。例えば、オーディオユニット2310は、装置2300が通話モード、レコーディングモード及び音声認識モード等の動作モードになっている場合に外部のオーディオ信号を受信するように構成されたマイクロフォン(「MIC」)を備える。更に、受信したオーディオ信号は、メモリ2304に記憶されてもよいし、通信ユニット2316を介して送信されてもよい。ある実施形態において、オーディオユニット2310は、更に、オーディオ信号を出力するラウドスピーカーを備える。
【0104】
I/Oインタフェース2312は、処理ユニット2302と周辺インタフェースモジュールとの間を接続するインタフェースを提供するように構成されている。周辺インタフェースモジュールとしては、キーボード、クリックホイール、ボタン等がある。ボタンは、限定されるものではないが、ホームボタン、ボリュームボタン、スタートボタン及びロックボタンを備えてもよい。
【0105】
センサユニット2314は、1つ以上のセンサを備え、装置2300の様々な態様の状態評価を提供する。例えば、センサユニット2314は、装置2300のオン/オフ状態、装置2300のユニット(例えば、表示スクリーン及びキーパッド)の相対位置、装置2300は又は装置2300のユニット位置の変化、装置2300に接触するユーザの有無、装置2300の方向又は加速/減速、及び、装置2300の温度の変化を検知してもよい。センサユニット2314は、いかなる物理的接触をすることなく、近くの物体の存在を検知するように構成された近接センサを備えてもよい。更に、センサユニット2314は、画像アプリケーションで使用されるために、CMOS又はCCDイメージセンサ等の光センサを備えてもよい。ある実施形態において、センサユニット2314は、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサ又は温度センサを備えてもよい。
【0106】
通信ユニット2316は、装置2300と他の装置との間の有線通信又は無線通信を可能にするように構成されている。装置2300は、WiFi(登録商標)、2G若しくは3G、又は、これらの組合わせ等の標準規格に基づく無線ネットワークにアクセスすることができる。例示的な一実施形態において、通信ユニット2316は、放送チャネルを介して外部の放送管理システムから放送信号又は放送関連情報を受信する。もう一つの例示的な一実施形態において、通信ユニット2316は、更に、近距離無線通信(NFC)モジュールを備え、短距離通信を可能にしている。例えば、NFCモジュールは、無線自動識別(RFID)技術、赤外線通信協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(登録商標)(BT)技術、又は、他の技術などに基づいて実現されてもよい。
【0107】
例示的な実施形態において、上述した方法を実施するために、装置2300は、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル(プログラムで制御可能な)論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、又は、他の電子部品等の1つ以上の電子的要素を用いて実現されてもよい。
【0108】
例示の実施形態において、更に、命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供される。命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、命令を含むメモリ2304等である。命令は、上述した方法を実施するために、装置2300のプロセッサ2320によって実行可能である。例えば、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、ROM、RAM、CD−ROM、磁気テープ、フロッピーディスク(登録商標)、光データ記憶装置等であってもよい。
【0109】
非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供される。非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体における命令が携帯端末のプロセッサによって実行されると、携帯端末は、表示輝度の調整方法を実行することができる。この方法は、表示インタフェースにおける画素のオリジナルのグレースケール値を取得するステップと、前記画素に対してグレースケール変換して前記画素の変換されたグレースケール値を取得するステップと、前記画素の変換されたグレースケール値に基づいて、前記表示インタフェースのグレースケール値を調整するステップとを含む。
【0110】
望ましくは、前記画素に対してグレースケール変換して前記画素の変換されたグレースケール値を取得するステップは、グレースケール変換された、前記画素のオリジナルのグレースケール値に対応する変換されたグレースケール値を含む対応関係データを取得するサブステップと、前記対応関係データから前記画素のオリジナルのグレースケール値に対応する変換されたグレースケール値を照会するサブステップとを含む。
または、前記画素に対してグレースケール変換して前記画素の変換されたグレースケール値を取得するステップは、グレースケール変換の変換関数を取得するサブステップと、前記変換関数及び前記画素のオリジナルのグレースケール値に基づいて、画素毎に変換されたグレースケール値を算出するサブステップとを含む。
【0111】
望ましくは、前記画素に対してグレースケール変換して前記画素の変換されたグレースケール値を取得するステップは、現在の環境輝度を検出するサブステップと、前記現在の環境輝度に基づいて、グレースケール変換のための対応関係データまたは変換関数を選択するサブステップと、選択された前記対応関係データに基づいて、前記画素のオリジナルのグレースケール値に対応する変換されたグレースケール値を照会するサブステップ、または選択された前記変換関数に基づいて、前記画素のオリジナルのグレースケール値に対応する変換されたグレースケール値を算出するサブステップとを含む。
【0112】
望ましくは、前記画素に対してグレースケール変換して前記画素の変換されたグレースケール値を取得するステップは、前記オリジナルのグレースケール値の表示桁数を取得するサブステップと、前記オリジナルのグレースケール値の表示桁数に基づいて、グレースケール変換のための対応関係データまたは変換関数を選択するサブステップと、選択された前記対応関係データに基づいて、前記画素のオリジナルのグレースケール値に対応する変換されたグレースケール値を照会するサブステップまたは、選択された前記変換関数に基づいて、前記画素のオリジナルのグレースケール値に対応する変換されたグレースケール値を算出するサブステップとを含む。
【0113】
望ましくは、前記画素に対してグレースケール変換して前記画素の変換されたグレースケール値を取得するステップは、現在の環境輝度値を検出するサブステップと、前記現在の環境輝度値が設定輝度値以下である場合、前記画素に対してグレースケール変換して、画素の変換されたグレースケール値を取得するサブステップとを含む。
【0114】
望ましくは、前記方法は、環境輝度値を検出するステップと、前記環境輝度値に基づいて、スクリーンの表示輝度値を調整するステップと、調整されたスクリーンの現在輝度値と設定輝度値との関係を判断するステップと、現在輝度値が第一設定輝度値より低いと判断された場合、第一種類のグレースケール値を調整するステップと、現在輝度値が第二設定輝度値より高いと判断された場合、第二種類のグレースケール値を調整するステップとを更に含む。
【0115】
望ましくは、前記表示インタフェースにおける画素のオリジナルのグレースケール値を取得するステップの前に、前記方法は、表示インタフェースにおける画素の輝度値を検出するステップと、検出された表示インタフェースにおける画素の輝度値が設定輝度値を超えているか否かを判断するステップと、設定輝度値を超えていると判断された場合、前記設定輝度値を超える画素の所在位置情報を特定するステップと、前記位置が特定された画素のグレースケール値を調整するステップとを更に含む。
【0116】
望ましくは、前記方法は、スクリーンで表示された色空間の値を取得するステップと、取得された前記色空間の値に基いて前記表示インタフェースにおいて各画素のグレースケール値を調整するステップとを更に含む。
【0117】
望ましくは、前記方法は、各画素に応じて、複数グループの入力グレースケール値と出力グレースケール値との対応関係を確立するステップであって、前記対応関係としては、前記入力グレースケール値と前記出力グレースケール値との比の値がグレースケール値の大きさに応じて非直線的または直線的に変化することであり、前記入力グレースケール値と出力グレースケール値との比の値が1以上であるステップと、スクリーンの輝度値が設定輝度値より高いことが取得された場合、前記比の値に基いてスクリーンの表示インタフェースにおける画素の出力輝度値を調整するステップとを更に含む。
【0118】
当業者にとって、本発明の他の実施形態は、ここで開示された本発明の明細書及び実施態様から明らかである。本願は、本発明の一般的原則に従い、且つ、当該技術分野において知られ又は慣行的に実施されている範囲内での本発明からの逸脱を含む、本開示の変形、使用又は適用をカバーすることを意図している。明細書及び実施例は、例示的なもののみが考慮されているが、本発明の真の範囲及び趣旨は、添付の特許請求の範囲基づいて示されることが意図されている。
【0119】
本発明は、上述され、且つ、添付の図面に示された厳密な構成に限定されるものではなく、本発明の範囲から逸脱することなく様々な修正及び変更が可能であることは明らかである。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲基づいてのみ限定されることが意図されている。
【0120】
[関連出願への相互参照]
本出願は、2015年1月15日に中国国家知識産権局に出願された中国特許出願第201510020861.0号に基づくとともに当該出願への優先権を主張し、その全体の内容が参照によってここに取り込まれる。