【実施例1】
【0016】
図1は実施例1の結束具10を表面から見た斜視図であり、
図2は裏面から見た斜視図である。結束具10は矩形状の本体部と、この本体部20の一方の辺から平行して同じ方向に延在する一対の腕片部30A、30Bとから構成されている。
【0017】
結束具10の大きさは、並んだ状態の腕片部30A、30Bの長さ、幅に相当する例えば、長さ18cm、幅2.5cm、厚み2mm程度であり、束ねる対象物、例えばケーブル類の大きさ、長さ等に応じて適宜のサイズのものを用意し、使用することができる。
【0018】
結束具10は、ナイロン等の合成樹脂から成る基体部に対して、表面の全面に渡って面ファスナの被係止シート部11を貼り付けたものであるが、基体部自体にループ係合面から成る素材を採用するようにしてもよい。なお、面ファスナは、フック係合面の面ファスナである係止シートと、ループ係合面の面ファスナである被係止シートとにより構成されている。
【0019】
本体部20の中央部には、腕片部30A、30Bの先端部31をそれぞれ挿通可能な2つの長方形状の孔部21A、21Bが直線上に配列されている。なお、これらの孔部21A、21Bは、連続した1つの孔部とすることもできる。
【0020】
腕片部30A、30Bは幅1cm程度の帯状体であり、裏面には先端部31から数cmに渡ってフック状の繊維から成り、被係止シート部11と係止可能な面ファスナである係止シート部32が取り付けられている。
【0021】
なお、腕片部30A、30Bの表面には、前述のように係止シート部32が係止可能な被係止シート部11が配置されている。また、被係止シート部11と係止シート部32は配置を逆にしてもよく、この場合には、結束具10の表面全体にフック係合面の係止シート部32を配置することになる。
【0022】
実施例1の結束具10では、一対の腕片部30A、30Bは同じ長さとしているが、腕片部30A又は腕片部30Bを他方の腕片部30B又は腕片部30Aよりも長くするようにしてもよい。
【0023】
また、腕片部30A、30Bは区別し易いように、一方の腕片部30A、30Bの先端部31のみに判別用の小孔部を形成してもよい。更には、腕片部30A、30Bの色を変えるようにしてもよく、この場合は、腕片部30A、30Bの表面側のみの色を変えればよい。
【0024】
この結束具10を有線マウスのケーブルKに対して使用する場合には、先ず
図1に示す表面の状態の結束具10を、
図3に示すように腕片部30Aで下方にループを作るようにした後に、腕片部30Aの先端部31を裏面側から孔部21Aに挿通する。そして、1本のケーブルKを腕片部30Aのループ内に通して、腕片部30Aの先端部31を孔部21Aから引き出してループを締め付ける。同様に、腕片部30Bの先端部31を孔部21Bから引き出してループを締め付ける。
【0025】
このようにして、ケーブルKに結束具10を取り付けることができ、たとえ腕片部30A、30Bの結束を解除したとしても、ケーブルKから結束具10が分離することはない。上述のケーブルへの取り付け作業は、腕片部30A、30Bの何れか一方のみにループを作り、ケーブルKを締め付けて固定するようにしてもよい。また、ケーブルKに常時結束具10を取り付けておく必要がない場合には、この手順は不要である。
【0026】
次いで、任意のケーブルKの全長が目的の長さになるように、複数個所を折り畳んだ状態のケーブルKに対してループを形成し、この輪の中に連続してS字状に畳んだ状態のケーブルKの中央付近を挿通して締め付ける。そして、腕片部30Aの裏面側の係止シート部32を腕片部30Aの表面側の被係止シート部11に巻回するように係止させて、
図4の正面図に示すように腕片部30Aを結束する。
【0027】
この際に、ケーブルKの一端のKa側又は他端のKb側の近傍に、図示しないマウス又はノートパソコンと接続するコネクタ部が配置されるように、ケーブルKを畳むことが好ましい。
【0028】
このように、
図4に示すように任意のケーブル長になるように、腕片部30AによりケーブルKを結束した状態でマウスを使用することになる。そして、マウスを棚等に収納する際は、束ねていないKa側又はKb側のケーブルKに対して、上述のように連続してS字状に折り畳んだ後に、腕片部30Aの結束手順と同様に結束することになる。
【0029】
ケーブルKの中央付近に対して、腕片部30Bの裏面側の係止シート部32を腕片部30Bの表面側の被係止シート部11に巻回するように係止させて、
図5に示すように結束する。このようにして、ケーブルKの全体を腕片部30Bにより結束した状態にして、マウスを棚等に収納する。
【0030】
マウスを使用する場合には、腕片部30Bの係止シート部32のみを被係止シート部11から剥がして、ケーブルKの一部を開放して、ノートパソコンに接続する。同じ状態でマウスを使用するのであれば、所定の長さに調整済みである
図4に示す状態で使用することが可能である。
【0031】
別の状態でマウスを使用する際には、再度、ケーブル長を任意の長さに調整する必要があるので、腕片部30Aの結束を解除して、再度、ケーブル長を調整した後に、腕片部30AによってケーブルKを束ねた状態にする。
【0032】
このように結束具10を用いることで、一方の腕片部30Aにより任意のケーブル長になるように束ねた状態を保持し、他方の腕片部30Bによりケーブル全長の束ねた状態を保持することができる。つまり、腕片部30Aにより、ノートパソコンとマウスとの間のケーブルKを束ねた状態を保持し、他方側の腕片部30Bにより、収納用の全長の渡るケーブルKを束ねた状態を保持することになる。
【0033】
従って、結束具10を用いることで従来の結束具のように、全長に渡って束ねたケーブルKを使用する度に、最適なケーブル長になるように調整する必要がなくなる。
【実施例2】
【0034】
図6は実施例2の結束具10’の表面から見た斜視図であり、実施例1の結束具10と同一の符号は同一の部材を示している。結束具10’は、本体部20の両側の辺から互いに異なる方向に腕片部30A、30Bが延在している。
【0035】
また、これらの腕片部30A、30Bは、本体部20から逆方向に延在し、平行になるように配置されている。そして、腕片部30A、30Bは、本体部20から直線上にならないように、ずれた状態で配置されている。
【0036】
図7は使用状態の説明図であり、2本のケーブルK1、K2に対して、それぞれループを形成する。これらのループは本体部20を挟んで反対側に形成されることになる。
【0037】
そして、
図8に示すように、折り畳んだケーブルK1、K2の中央付近を腕片部30A、30Bにより締め付けることにより、ケーブルK1、K2をそれぞれ任意の長さに結束することができる。
【0038】
2本のケーブルK1、K2は、例えばマウスのケーブルと、LANケーブルのように種類の異なるケーブルであり、ノートパソコンを棚等に収納する際に、併せて2本のケーブルK1、K2を1つに纏めて収納することが可能となる。
【0039】
また、この実施例2の結束具10’においては、腕片部30A、30Bが本体部20から異なる方向に延在しているので、腕片部30A、30Bにより形成されるループが互いに反対方向に形成され、それぞれでケーブルK1、K2の結束処理を行うことができるので、容易に結束することができる。