特許第6722894号(P6722894)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6722894
(24)【登録日】2020年6月25日
(45)【発行日】2020年7月15日
(54)【発明の名称】結束具
(51)【国際特許分類】
   B65D 63/10 20060101AFI20200706BHJP
   F16B 2/08 20060101ALI20200706BHJP
   H05K 7/00 20060101ALN20200706BHJP
【FI】
   B65D63/10 G
   F16B2/08 G
   !H05K7/00 C
【請求項の数】3
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2017-241627(P2017-241627)
(22)【出願日】2017年12月18日
(65)【公開番号】特開2019-77499(P2019-77499A)
(43)【公開日】2019年5月23日
【審査請求日】2018年3月28日
(31)【優先権主張番号】特願2017-204455(P2017-204455)
(32)【優先日】2017年10月23日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】516101042
【氏名又は名称】クレア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100075948
【弁理士】
【氏名又は名称】日比谷 征彦
(74)【代理人】
【識別番号】100181928
【弁理士】
【氏名又は名称】日比谷 洋平
(72)【発明者】
【氏名】嶋田 晃
【審査官】 内田 茉李
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭60−021457(JP,U)
【文献】 特開2010−099448(JP,A)
【文献】 実開昭55−122612(JP,U)
【文献】 特開2011−259565(JP,A)
【文献】 英国特許出願公開第02480101(GB,A)
【文献】 実開平02−144566(JP,U)
【文献】 特開2005−229752(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0186387(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 63/10
F16B 2/08
H05K 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
矩形状の本体部と、該本体部から延在する一対の帯状の腕片部とから構成され、
前記腕片部の表面には被係止シート部又は係止シート部が設けられており、前記腕片部の裏面先端には前記被係止シート部又は前記係止シート部と係止可能な前記係止シート部又は前記被係止シート部が設けられており、
前記一対の腕片部は、前記本体部から逆方向に延在し、直線上にならないように配置されており、
前記本体部には、前記一対の腕片部の先端部をそれぞれ挿通可能であって、該先端部を前記本体部の裏面側から表面側に挿通させる一対の孔部が設けられており、該一対の孔部は、該孔部の長手方向に沿って直線上に配列されていることを特徴とする結束具。
【請求項2】
前記被係止シート部はループ係合面から成る面ファスナであり、前記係止シート部はフック係合面から成る面ファスナであることを特徴とする請求項1に記載の結束具。
【請求項3】
一方の前記腕片部の長さは、他方の前記腕片部の長さより長いことを特徴とする請求項1又は2に記載の結束具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば有線マウス等のケーブル類を束ねるために用いられる結束具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラ用通信ケーブル、イヤホンコード、有線マウス等のケーブル類を束ねるものとして、特許文献1に示すように一方がフック係合面であり、他方がループ係合面である帯状面ファスナが知られている。
【0003】
この帯状面ファスナを各種ケーブル類に取り付けて、複数回折り返したケーブル類を中央で束ねることで、収納時にケーブル類をコンパクトに纏めることが可能である。
【0004】
或いは、例えばテレビの接続ケーブルは余分なケーブル長により足が引っ掛かったり、余分なケーブルが邪魔にならないようにするために、設置したテレビとアンテナコネクタまでの距離に合うように、ケーブル長を調整した状態で、この帯状面ファスナを用いて結束することもできる。
【0005】
同様に有線マウスのケーブルも、設置したノートパソコンとマウスまでの距離に合うように、ケーブル長を調整した状態で、この帯状面ファスナを用いて結束することもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2014−181044号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上述のように帯状面ファスナによりケーブル長を調整した状態でマウスを使用し、その後にノートパソコンからマウスを取り外し、棚等に収納する場合には、ケーブル長を調整したケーブルの結束を解除し、収納のために全長に渡って折り返したケーブルを帯状面ファスナで結束した状態にした後に、収納することになる。
【0008】
そして、収納したマウスを再度、使用する際には、収納時の結束を解除し、ノートパソコンとマウスまでの距離に合うように、ケーブル長を再度調整し、帯状面ファスナにより結束する必要が生ずる。
【0009】
このように、マウスを使う度にケーブル長を調整して、帯状面ファスナを結束する必要があり、煩わしいという問題がある。
【0010】
本発明の目的は、上述の課題を解決し、任意のケーブル長になるようにケーブル類を結束した状態とし、この状態を保持することが可能な結束具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するための本発明に係る結束具は、矩形状の本体部と、該本体部から延在する一対の帯状の腕片部とから構成され、前記腕片部の表面には被係止シート部又は係止シート部が設けられており、前記腕片部の裏面先端には前記被係止シート部又は前記係止シート部と係止可能な前記係止シート部又は前記被係止シート部が設けられており、前記一対の腕片部は、前記本体部から逆方向に延在し、直線上にならないように配置されており、前記本体部には、前記一対の腕片部の先端部をそれぞれ挿通可能であって、該先端部を前記本体部の裏面側から表面側に挿通させる一対の孔部が設けられており、該一対の孔部は、該孔部の長手方向に沿って直線上に配列されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る結束具によれば、一方の腕片部により任意のケーブル長になるようにケーブル類を束ねた状態を保持し、他方の腕片部によりケーブル類の全長に対して、束ねて纏めることができる。
【0013】
また、一方の腕片部で第1のケーブルを結束し、他方の腕片部で第1のケーブルと異なる第2のケーブルを結束することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】実施例1の結束具の表面から見た斜視図である。
図2】裏面から見た斜視図である。
図3】一方の腕片部を孔部へ挿通した際の説明図である。
図4】一方の腕片部によりケーブルを結束した状態の説明図である。
図5】両方の腕片部によりケーブルを結束した状態の説明図である。
図6】実施例2の結束具の表面から見た斜視図である。
図7】腕片部によるループの説明図である。
図8】両方の腕片部によりケーブルを結束した状態の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
【実施例1】
【0016】
図1は実施例1の結束具10を表面から見た斜視図であり、図2は裏面から見た斜視図である。結束具10は矩形状の本体部と、この本体部20の一方の辺から平行して同じ方向に延在する一対の腕片部30A、30Bとから構成されている。
【0017】
結束具10の大きさは、並んだ状態の腕片部30A、30Bの長さ、幅に相当する例えば、長さ18cm、幅2.5cm、厚み2mm程度であり、束ねる対象物、例えばケーブル類の大きさ、長さ等に応じて適宜のサイズのものを用意し、使用することができる。
【0018】
結束具10は、ナイロン等の合成樹脂から成る基体部に対して、表面の全面に渡って面ファスナの被係止シート部11を貼り付けたものであるが、基体部自体にループ係合面から成る素材を採用するようにしてもよい。なお、面ファスナは、フック係合面の面ファスナである係止シートと、ループ係合面の面ファスナである被係止シートとにより構成されている。
【0019】
本体部20の中央部には、腕片部30A、30Bの先端部31をそれぞれ挿通可能な2つの長方形状の孔部21A、21Bが直線上に配列されている。なお、これらの孔部21A、21Bは、連続した1つの孔部とすることもできる。
【0020】
腕片部30A、30Bは幅1cm程度の帯状体であり、裏面には先端部31から数cmに渡ってフック状の繊維から成り、被係止シート部11と係止可能な面ファスナである係止シート部32が取り付けられている。
【0021】
なお、腕片部30A、30Bの表面には、前述のように係止シート部32が係止可能な被係止シート部11が配置されている。また、被係止シート部11と係止シート部32は配置を逆にしてもよく、この場合には、結束具10の表面全体にフック係合面の係止シート部32を配置することになる。
【0022】
実施例1の結束具10では、一対の腕片部30A、30Bは同じ長さとしているが、腕片部30A又は腕片部30Bを他方の腕片部30B又は腕片部30Aよりも長くするようにしてもよい。
【0023】
また、腕片部30A、30Bは区別し易いように、一方の腕片部30A、30Bの先端部31のみに判別用の小孔部を形成してもよい。更には、腕片部30A、30Bの色を変えるようにしてもよく、この場合は、腕片部30A、30Bの表面側のみの色を変えればよい。
【0024】
この結束具10を有線マウスのケーブルKに対して使用する場合には、先ず図1に示す表面の状態の結束具10を、図3に示すように腕片部30Aで下方にループを作るようにした後に、腕片部30Aの先端部31を裏面側から孔部21Aに挿通する。そして、1本のケーブルKを腕片部30Aのループ内に通して、腕片部30Aの先端部31を孔部21Aから引き出してループを締め付ける。同様に、腕片部30Bの先端部31を孔部21Bから引き出してループを締め付ける。
【0025】
このようにして、ケーブルKに結束具10を取り付けることができ、たとえ腕片部30A、30Bの結束を解除したとしても、ケーブルKから結束具10が分離することはない。上述のケーブルへの取り付け作業は、腕片部30A、30Bの何れか一方のみにループを作り、ケーブルKを締め付けて固定するようにしてもよい。また、ケーブルKに常時結束具10を取り付けておく必要がない場合には、この手順は不要である。
【0026】
次いで、任意のケーブルKの全長が目的の長さになるように、複数個所を折り畳んだ状態のケーブルKに対してループを形成し、この輪の中に連続してS字状に畳んだ状態のケーブルKの中央付近を挿通して締め付ける。そして、腕片部30Aの裏面側の係止シート部32を腕片部30Aの表面側の被係止シート部11に巻回するように係止させて、図4の正面図に示すように腕片部30Aを結束する。
【0027】
この際に、ケーブルKの一端のKa側又は他端のKb側の近傍に、図示しないマウス又はノートパソコンと接続するコネクタ部が配置されるように、ケーブルKを畳むことが好ましい。
【0028】
このように、図4に示すように任意のケーブル長になるように、腕片部30AによりケーブルKを結束した状態でマウスを使用することになる。そして、マウスを棚等に収納する際は、束ねていないKa側又はKb側のケーブルKに対して、上述のように連続してS字状に折り畳んだ後に、腕片部30Aの結束手順と同様に結束することになる。
【0029】
ケーブルKの中央付近に対して、腕片部30Bの裏面側の係止シート部32を腕片部30Bの表面側の被係止シート部11に巻回するように係止させて、図5に示すように結束する。このようにして、ケーブルKの全体を腕片部30Bにより結束した状態にして、マウスを棚等に収納する。
【0030】
マウスを使用する場合には、腕片部30Bの係止シート部32のみを被係止シート部11から剥がして、ケーブルKの一部を開放して、ノートパソコンに接続する。同じ状態でマウスを使用するのであれば、所定の長さに調整済みである図4に示す状態で使用することが可能である。
【0031】
別の状態でマウスを使用する際には、再度、ケーブル長を任意の長さに調整する必要があるので、腕片部30Aの結束を解除して、再度、ケーブル長を調整した後に、腕片部30AによってケーブルKを束ねた状態にする。
【0032】
このように結束具10を用いることで、一方の腕片部30Aにより任意のケーブル長になるように束ねた状態を保持し、他方の腕片部30Bによりケーブル全長の束ねた状態を保持することができる。つまり、腕片部30Aにより、ノートパソコンとマウスとの間のケーブルKを束ねた状態を保持し、他方側の腕片部30Bにより、収納用の全長の渡るケーブルKを束ねた状態を保持することになる。
【0033】
従って、結束具10を用いることで従来の結束具のように、全長に渡って束ねたケーブルKを使用する度に、最適なケーブル長になるように調整する必要がなくなる。
【実施例2】
【0034】
図6は実施例2の結束具10’の表面から見た斜視図であり、実施例1の結束具10と同一の符号は同一の部材を示している。結束具10’は、本体部20の両側の辺から互いに異なる方向に腕片部30A、30Bが延在している。
【0035】
また、これらの腕片部30A、30Bは、本体部20から逆方向に延在し、平行になるように配置されている。そして、腕片部30A、30Bは、本体部20から直線上にならないように、ずれた状態で配置されている。
【0036】
図7は使用状態の説明図であり、2本のケーブルK1、K2に対して、それぞれループを形成する。これらのループは本体部20を挟んで反対側に形成されることになる。
【0037】
そして、図8に示すように、折り畳んだケーブルK1、K2の中央付近を腕片部30A、30Bにより締め付けることにより、ケーブルK1、K2をそれぞれ任意の長さに結束することができる。
【0038】
2本のケーブルK1、K2は、例えばマウスのケーブルと、LANケーブルのように種類の異なるケーブルであり、ノートパソコンを棚等に収納する際に、併せて2本のケーブルK1、K2を1つに纏めて収納することが可能となる。
【0039】
また、この実施例2の結束具10’においては、腕片部30A、30Bが本体部20から異なる方向に延在しているので、腕片部30A、30Bにより形成されるループが互いに反対方向に形成され、それぞれでケーブルK1、K2の結束処理を行うことができるので、容易に結束することができる。
【符号の説明】
【0040】
10 結束具
11 被係止シート部
20 本体部
21A、21B 孔部
30A、30B 腕片部
31 先端部
32 係止シート部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8