(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6723310
(24)【登録日】2020年6月25日
(45)【発行日】2020年7月15日
(54)【発明の名称】法人カードの極度額設定システム、方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/02 20120101AFI20200706BHJP
【FI】
G06Q40/02 300
【請求項の数】9
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2018-187631(P2018-187631)
(22)【出願日】2018年10月2日
(65)【公開番号】特開2020-67667(P2020-67667A)
(43)【公開日】2020年4月30日
【審査請求日】2018年10月2日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】594103301
【氏名又は名称】三井住友カード株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】森田 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】江口 竜也
【審査官】
田付 徳雄
(56)【参考文献】
【文献】
特開2002−074224(JP,A)
【文献】
特開2002−329068(JP,A)
【文献】
特開2003−303309(JP,A)
【文献】
特開2002−352167(JP,A)
【文献】
特開2017−037594(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
クレジットカード会社システムであって、前記システムは、
1つまたは複数のプロセッサと、
コンピュータ実行可能命令を格納するメモリと
を備え、
前記コンピュータ実行可能命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記システムに、
1つまたは複数の審査用データを取引先システムから取得することであって、前記審査用データは、金融機関における法人の口座の残高情報および入出金情報を少なくとも含む、ことと、
前記法人に関連付けられる財務状況のデータおよび法人カードの希望極度額を法人デバイスから取得することと、
最新の前記1つまたは複数の審査用データ、前記法人に関連付けられる財務状況のデータおよび前記法人カードの希望極度額の1つまたは複数に基づいて、前記法人カードの新たな極度額を算出して、算出された前記新たな極度額を前記法人カードの極度額として前記クレジットカード会社システムのコンピュータに設定することと、
過去の事例を集積して統計的に学習することによりモデルを作成することであって、作成される前記モデルは、前記法人の口座の入出金情報に基づいて作成される、デフォルト企業のモデルおよび新規出資または増資を受けた企業のモデルのうちの少なくとも1つを含み、前記極度額を算出することは、前記モデルに基づいて行われる、ことと、
算出された前記新たな極度額を前記法人デバイスに通知することと、
を含むことを実行させるシステム。
【請求項2】
前記算出された極度額が前記法人カードの現在の利用額を下回った場合、前記算出された極度額が前記法人カードの現在の利用額を下回ることを示す通知を前記法人デバイスにさらに通知し、かつ前記算出された極度額と前記法人カードの現在の利用額との差額分を清算することをさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記審査用データは、加盟店である法人のカード売上情報、POS業者におけるPOSデータ、法人が各取引先に発行した請求書データをさらに含み、
最新の前記1つまたは複数の審査用データに基づいて算出される前記法人カードの新たな極度額は、前記カード売上情報、前記POSデータ、および前記請求書データのうちの少なくとも1つに基づいて前記法人の業容をスコアリングすることによって算出される、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
最新の前記1つまたは複数の審査用データに含まれる入出金情報に基づいて算出される前記法人カードの新たな極度額は、月次単位で変動する、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
最新の前記1つまたは複数の審査用データに基づいて算出される前記法人カードの新たな極度額は、それぞれの業種の必要経費の基準額を算出して、前記法人カードの希望極度額が適正な範囲内であるかどうかを判定することによって算出される、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
算出された前記新たな極度額を通知することは、各法人カードの限度額の変更を促す旨を通知することを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
コンピュータにより実行される方法であって、前記方法は、
前記コンピュータが、1つまたは複数の審査用データを取引先システムから取得することであって、前記審査用データは、金融機関における法人の口座の残高情報および入出金情報を少なくとも含む、ことと、
前記コンピュータが、前記法人に関連付けられる財務状況のデータおよび法人カードの希望極度額を法人デバイスから取得することと、
前記コンピュータが、最新の前記1つまたは複数の審査用データ、前記法人に関連付けられる財務状況のデータおよび前記法人カードの希望極度額の1つまたは複数に基づいて、前記法人カードの新たな極度額を算出して、算出された前記新たな極度額を前記法人カードの極度額としてクレジットカード会社システムの前記コンピュータに設定することと、
前記コンピュータが、過去の事例を集積して統計的に学習することによりモデルを作成することであって、作成される前記モデルは、前記法人の口座の入出金情報に基づいて作成される、デフォルト企業のモデルおよび新規出資または増資を受けた企業のモデルのうちの少なくとも1つを含み、前記極度額を算出することは、前記モデルに基づいて行われる、ことと、
前記コンピュータが、算出された前記新たな極度額を前記法人デバイスに通知することと、
を含む方法。
【請求項8】
前記算出された極度額が前記法人カードの現在の利用額を下回った場合、前記コンピュータが、前記算出された極度額が前記法人カードの現在の利用額を下回ることを示す通知を前記法人デバイスにさらに通知し、かつ前記算出された極度額と前記法人カードの現在の利用額との差額分を清算することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
請求項7乃至8のいずれか一項に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、法人カードの極度額設定システム、方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
クレジットカード会社は、法人カードの申込者である法人の決算書、組織情報等に基づいて極度額の審査を行っている。法人は、法人の形態/利用用途に応じてコーポレートカード、パーチェシングカード、ビジネスカード、オーナーズカード等のカードの種類を選択することができる。クレジットカード会社は、法人カードの種類に応じて審査に必要な情報を取得し、異なる審査方法により極度額を設定することが一般的である。
【0003】
法人カードは部署ごと、従業員ごと等に複数発行することができ、それぞれの法人カードについて極度額の範囲内で限度額を自由に設定することができる。複数の法人カードの合計利用額が極度額に達すると、それぞれの法人カードの所有者は、限度額未満であっても利用することができなくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、決算書、組織情報等は審査の情報として不十分であり、決算書がない法人や個人事業主(以下、「法人等」という。)も存在する。また、法人カードの種類によっては個人の与信として極度額が設定され得る。したがって、支払能力のある法人であっても高額な極度額を設定することが難しく、法人が希望する極度額を設定できない場合があった。
【0005】
また、法人等は業種特有の季節性の支出、事業の成長、または事業の戦略等に伴い極度額の変更を定期的に希望する場合があり得る。極度額の変更を希望する場合、クレジットカード会社は法人等からの変更申込を受けて極度額の再審査を行う必要があった。さらに、法人等の経営状態または景気の変動があった場合、柔軟に極度額を変更することができなかった。
【0006】
したがって、法人カードの極度額を適正かつ柔軟に設定することができるシステムが望まれる。
【0007】
本発明はこのような課題に対してなされたものであり、法人カードの極度額の審査に使用される情報を拡大し、より適正にかつ柔軟に極度額を設定できるシステム、方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様である、法人カードの極度額設定システムは、1つまたは複数の審査用データを取得する手段と、財務状況のデータおよび希望極度額を取得する手段と、最新の1つまたは複数の審査用データ、財務状況のデータおよび希望極度額の1つまたは複数に基づいて、定期的または変更依頼の都度、法人カードの極度額を算出して設定する手段と、算出された極度額を通知する手段と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、従来では不足していた審査の情報を補うことができ、適正な極度額の設定が可能となる。また、法人等の最新の財務的な情報に応じて、極度額を柔軟に変更することができる。さらに、法人等が希望する極度額を審査に反映することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施形態に係る法人カードの極度額設定システムの構成を例示する図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る極度額算出の処理フローを例示する図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係るクレジットカード会社システムの構成を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。複数の図面において同一の符号は同一の要素を表し、重複した説明は省略する。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態に係る法人カードの極度額設定システムの構成を例示する図である。
図1は概略的に、法人デバイス100、取引先システム110、ネットワーク120、およびクレジットカード会社システム130を例示している。
【0013】
法人デバイス100は、法人カードを所有する法人等によって使用されるデバイスであり、例えばPC、タブレット、スマートフォン等とすることができる。法人デバイス100は、取引先システム110に審査用データの提供指示を送信することができる。審査用データの提供指示は、取引先システム110からクレジットカード会社システム130に対して法人等の口座残高情報、カード売上等の提供を許可する指示とすることができる。
【0014】
法人デバイス100はまた、決算書等の財務状況のデータ、希望極度額をクレジットカード会社システム130に送信することができる。決算書、希望極度額はWebフォームの形式で送信されてもよく、書類の形式としてもよい。決算書がない法人等の場合、法人デバイス100は、その他の財務状況を証明し、または申告するデータをクレジットカード会社システム130に送信してもよい。法人デバイス100は、極度額の変更依頼をクレジットカード会社システム130に送信してもよい。
【0015】
取引先システム110は、法人等の取引先のシステムの総称であり、例えば金融機関システム、決済代行業者システム、POS業者システム等が含まれ得る。取引先システム110は、法人デバイス100から審査用データの提供指示を受信していることを前提として、審査用データをクレジットカード会社システム130に送信することができる。審査用データは、金融機関における法人の口座残高情報、入出金情報、決済代行業者における加盟店としての法人等のカード売上情報、POS業者におけるPOSデータ、法人等が各取引先に発行した請求書データ等とすることができる。審査用データは、他のクレジットカード会社の決済情報等を含んでもよい。
【0016】
ネットワーク120は、法人デバイス100、取引先システム110、およびクレジットカード会社システム130の間で相互通信可能な周知のネットワークとすることができ、特に限定されることはない。
【0017】
クレジットカード会社システム130は、法人カードを発行するクレジットカード会社のシステムである。クレジットカード会社システム130は、定期的(例えば、日次、週次、月次)または極度額の変更依頼を受信した都度、各法人等が有する法人カードの極度額を算出して設定することができる。極度額の設定は、極度額の算出後に自動的に実施されるように構成されてもよく、営業担当者がPC等を使用して極度額を確認した後に実施されるように構成されてもよい。算出された極度額は、例えばクレジットカード会社システム130から営業担当者が使用するPC等に対しメール等により通知してもよく、営業担当者がPC等を使用してクレジットカード会社システム130にログインして確認するようにしてもよい。
【0018】
送受信部131は、法人デバイス100から決算書等の財務状況のデータ、希望極度額を受信することができる。送受信部131は、インターネット上にある法人等の決算書等の財務状況のデータを取得してもよい。決算書がない法人等の場合、クレジットカード会社システム130は、その他の財務状況を証明し、または申告するデータを受信してもよい。送受信部131は、法人デバイス100から極度額の変更依頼を受信してもよい。送受信部131はまた、取引先システム110から審査用データを受信することができる。送受信部131はさらに、インターネット上にある出資情報、景況調査等の公知情報をテキストマイニング等により取得してもよい。
【0019】
送受信部131は、極度額の変更の都度および/または定期的に、法人デバイス100に変更後の極度額を送信することができる。変更後の極度額は、法人カードの情報を確認可能なWebサイトにより通知されてもよく、メール等により送信されてもよい。
【0020】
極度額算出部132は、最新の審査用データ、決算書等の財務状況のデータ、および希望極度額のうちの1つまたは複数に基づいて、法人カードの極度額を算出することができる。極度額算出部132はまた、他の法人等と同様の業種、売上規模、取引先等の共通属性を極度額算出の条件として使用してもよい。極度額算出部132は、取引先システム110から入手可能な任意の情報、公知情報等に基づいて極度額を算出してもよい。極度額算出部132はまた、算出された法人カードの極度額をクレジットカード会社システム130のホストコンピュータに対して設定を行うことができる。
【0021】
極度額算出部132は、例えば審査用データの法人等の口座の入出金情報を月次で集積して、法人等の業種、拠点、出金情報等に基づいて季節要因によるものを抽出し、月次で変動する極度額を算出することができる。極度額算出部132はまた、例えば審査用データの使用履歴および公知情報(例えば、中小企業景況調査等)等に基づいて、同業他社を含む業種の必要経費の基準額を算出して、希望極度額が適正な範囲内であるかどうかを判定して極度額を算出することができる。極度額算出部132はさらに、例えば審査用データのカード売上、POSデータ、および請求書データに基づいて法人等の業容をスコアリングし、業容に応じた極度額を算出することができる。
【0022】
極度額算出部132は、過去の事例を集積して統計的に学習し、極度額の算出モデルを作成/更新する人工知能を備えることができる。極度額算出部132は、前述した極度額の算出の例をモデル化することができる。さらなるモデルの例として、極度額算出部132は、例えば審査用データの法人等の口座の入出金情報および過去の使用履歴に基づいて、デフォルトを出した法人等のモデルを作成することができる。極度額算出部132はまた、例えば審査用データの法人等の口座の入出金情報、使用履歴、公知情報(例えば、出資情報)に基づいて、新規出資または増資を受けた企業(ベンチャー、スタートアップ等)のモデルを作成することができる。モデルは事例ごと、企業の業種ごと等の観点別に複数作成されてもよい。
【0023】
作成されたモデルは、極度額の算出に適用することができる。極度額算出部132は、例えばデフォルトを出した法人等のモデルについて、他の法人等の入出金情報がモデルに類似している場合、他の法人の極度額を調整することができる。モデルは、業種、取引先等の共通属性によってグループ化された法人に対して適用するようにしてもよく、複数のモデルを適用してもよい。
【0024】
クレジットカード会社システム130は、法人等がクレジットカードの加盟店である場合、カードの売上と法人カードの利用残高とを差金決済してもよく、差金決済の状況を極度額の算出条件に加えてもよい。クレジットカード会社システム130はまた、法人カードについて不良債権が新たに発生した場合、モデルを作成または更新し、直ちに他の法人等の極度額の算出に適用してもよい。算出された極度額またはモデルは、クレジットカード会社システム130のオペレータがPC等を使用することにより補正されてもよい。
【0025】
クレジットカード会社システム130はまた、算出した極度額が現在の法人カードの利用額を下回った場合、その旨を法人デバイス100に通知してもよく、算出した極度額と法人カードの現在の利用額の差額分を清算してもよい。通知は、法人カードの情報を確認可能なWebサイトにより通知されてもよく、メール等により送信してもよい。清算は、例えば即時または期日設定して法人等の口座から引き落としてもよく、法人等がクレジットカード加盟店である場合、加盟店でのカード売上と法人カード利用分を差金決済してもよい。
【0026】
クレジットカード会社システム130はさらに、極度額が変更された場合、各法人カードの限度額の変更を促す旨を法人デバイス100に通知してもよい。通知は、法人カードの情報を確認可能なWebサイトにより通知されてもよく、メール等により送信してもよい。クレジットカード会社システム130はまた、変更前の極度額と変更後の極度額の変更比率に基づいて、各法人カードの限度額を変更してもよい。限度額の変更は、例えば変更前の極度額に比べて変更後の極度額が5%減少した場合、各法人カードの限度額も5%減少させてもよい。
【0027】
極度額算出DB133は、極度額を算出するために必要なデータを法人等ごとに格納するデータベースである。極度額算出DB133に格納されるデータは、例えば決算書等の財務状況のデータ、口座残高情報、入出金情報、カードの売上情報、POSデータ、取引先に発行する請求書データ、希望極度額等とすることができるがこれらに限られない。
【0028】
図2は、本発明の一実施形態に係る極度額算出の処理フローを例示する図である。以下、法人カードの極度額の定期的な変更を行う場面について説明する。法人等は、取引先システム110が有する各審査用データをクレジットカード会社システム130に提供することについて同意しているものとする。
【0029】
S201:法人等は、法人デバイス100を使用して取引先システム110に審査用データの提供指示を送信する。提供指示は過去に行ったことがある場合、省略可能である。
【0030】
S202:クレジットカード会社システム130は、取引先システム110から各審査用データを受信する。各審査用データは定期的に受信されてもよく、法人等の各種取引または決済の都度、受信されてもよい。
【0031】
S203:クレジットカード会社システム130は、法人デバイス100から決算書等の財務状況のデータ、希望極度額を受信する。クレジットカード会社システム130はまた、インターネット上にある法人等の決算書等の財務状況のデータを取得してもよい。決算書がない法人等の場合、クレジットカード会社システム130は、その他の財務状況を証明し、または申告するデータを受信してもよい。
【0032】
S204:クレジットカード会社システム130は、最新の審査用データ、決算書のデータ、希望極度額のうちの1つまたは複数に基づいて、法人カードの極度額を算出することができる。法人カードの極度額は、定期的(例えば、日次、週次、月次)に算出され得る。クレジットカード会社システム130はまた、算出された法人カードの極度額をクレジットカード会社システム130のホストコンピュータに対して設定を行う。
【0033】
S205:クレジットカード会社システム130は、極度額の算出モデルを作成/更新する。モデルは、人工知能により過去の事例を集積して統計的に学習し、作成および更新される。モデルは、S204の極度額の算出に適用してもよい。
【0034】
S206:クレジットカード会社システム130は、極度額の変更の都度および/または定期的に、法人デバイス100に変更後の極度額を送信する。変更後の極度額は、法人カードの情報を確認可能なWebサイトにより通知されてもよく、メール等により送信されてもよい。
【0035】
このようにすることで、従来では不足していた審査の情報を補うことができ、適正な極度額の設定が可能となる。また、法人等の最新の財務的な情報に応じて、極度額を柔軟に変更することができる。さらに、法人等が希望する極度額を審査に反映することができる。
【0036】
図3は、本発明の一実施形態に係るクレジットカード会社システムの構成を例示する図である。
図3に例示するように、制御部301、主記憶部302、補助記憶部303、操作部304、IF部305、および表示部306がバス307等によって接続される。
【0037】
制御部301は中央処理装置(CPU)であり、クレジットカード会社システム130の各構成要素の制御やデータの演算を行うことができる。主記憶部302はメインメモリであり、入力された各種データ、コンピュータ実行可能な命令および当該命令による演算処理後のデータ等を記憶することができる。補助記憶部303はハードディスク(HDD)等の記憶装置であり、データやプログラムを長期的に保存する際に使用される。制御部301は補助記憶部303に格納されているプログラムを主記憶部302に読み出して実行することができる。操作部304はキーボード、マウス等により構成され、アプリケーションの各種操作や入力データを受け付けることができる。IF部305は他のシステムまたは装置との間でデータを送受信する際のインタフェースである。表示部306はディスプレイ等により構成され、アプリケーションの各種画面等を提供することができる。
【0038】
説明のため各処理を分けて記載したが、各処理を統合、連携させ、それぞれが有する処理の一部または全部を他方が行うように実装されてもよい。
【0039】
以上、例示的な実施形態を参照しながら本発明の原理を説明したが、本発明の要旨を逸脱することなく、構成および細部において変更する様々な実施形態を実現可能である。すなわち、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様を採用することが可能である。
【符号の説明】
【0040】
100 法人デバイス
110 取引先システム
120 ネットワーク
130 クレジットカード会社システム
131 送受信部
132 極度額算出部
133 極度額算出DB
301 制御部
302 主記憶部
303 補助記憶部
304 操作部
305 IF部
306 表示部
307 バス