(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明の目的は、第2サイクロン部が本体内に位置された状態で、第2サイクロン部の埃排出部の掃除が可能な掃除機を提供することにある。
【0013】
また、本発明の目的は、第2サイクロン部に空気を案内するガイドユニットを本体から分離する場合、第2サイクロン部の埃排出部が外部に露出して、埃排出部の掃除が容易な掃除機を提供することにある。
【0014】
また、本発明の目的は、ガイドユニットが本体に装着された状態では、ガイドユニットと第2サイクロン部の接触部におけるシールが維持される掃除機を提供することにある。
【0015】
また、本発明の目的は、第2サイクロン部に空気を案内するガイドユニットを本体から分離される過程で、ダストボックス内の髪の毛のような異質物がダストボックスの外部に容易に排出される掃除機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記のような目的を達成するための本発明の掃除機は、空気と埃を分離させる第1サイクロン部と、前記第1サイクロン部から排出された空気から埃を分離させる第2サイクロン部とを備える本体と、前記本体内で前記第1サイクロン部で分離された埃が貯蔵される第1埃貯蔵部と、前記第2サイクロン部で分離された埃が貯蔵される第2埃貯蔵部を区画するガイドユニットとを含むことができる。
【0017】
前記ガイドユニットは、前記本体に分離可能に結合される。前記ガイドユニットが前記本体に結合されると、前記ガイドユニットは、前記第2サイクロン部をカバーすることができる。
【0018】
前記ガイドユニットが前記本体から分離されると、前記第2サイクロン部の埃排出部が外部に露出する。
【0019】
前記本体は、前記第1埃貯蔵部を形成するダストボックスをさらに含むことができる。
【0020】
前記ダストボックスは、排出開口を含み、前記ガイドユニットは、前記排出開口を通じて前記ダストボックスの外側に引出される。
【0021】
前記ガイドユニットは、前記第1サイクロン部で埃と分離された空気が前記第2サイクロン部に流動する過程で空気をフィルタリングし、前記第2サイクロン部を取囲むフィルタ部と、前記フィルタ部の下側に連結され、前記ダストボックス内で前記第2埃貯蔵部を形成する貯蔵ユニットを含むことができる。
【0022】
前記フィルタ部と前記貯蔵ユニットが結合された状態で、前記フィルタ部と前記貯蔵ユニットが一緒に前記本体の外部に引出される。
【0023】
前記第2サイクロン部には、シール部材が備えられる。
【0024】
前記貯蔵ユニットは、前記本体内に引入した状態で前記シール部材と接触するための接触リブを含むことができる。前記接触リブは、前記シール部材を加圧することができる。
【0025】
前記第2サイクロン部は、前記シール部材が結合されるシール部材結合部を含むことができる。
【0026】
前記シール部材結合部は、前記第2サイクロン部の埃排出部が貫通するように前記第2サイクロン部に配置される。前記シール部材結合部は、前記第2サイクロン部の周りを取囲むことができる。
【0027】
前記シール部材結合部の下側には、前記シール部材が嵌着されるシール部材嵌着溝が形成される。前記接触リブは、前記シール部材の下面に接触することができる。
【0028】
前記シール部材及び前記接触リブのそれぞれは、リング状に形成される。
【0029】
前記接触リブが前記シール部材の下面に接触した状態で、前記第2サイクロン部の埃排出部は、前記接触リブが形成する領域内に位置される。
【0030】
前記フィルタ部の下側一部は、前記貯蔵ユニットの上側に挿入された状態で前記貯蔵ユニットに結合される。
【0031】
前記貯蔵ユニットは、前記フィルタ部と結合されるインナーボディと、前記インナーボディを取囲むアウターボディとを含むことができる。
【0032】
前記インナーボディの内側に前記第2埃貯蔵部が形成され、前記ダストボックスの内周面と前記アウターボディの外面との間に前記第1埃貯蔵部が形成される。
【0033】
前記第2サイクロン部の埃排出部及び前記シール部材は、前記インナーボディの内側に位置される。
【0034】
前記結合リブは、前記インナーボディから突出する。
【0035】
前記インナーボディは、第1部分と、前記第1部分の上側から延長される第2部分を含むことができる。
【0036】
前記第1部分は円筒状に形成され、前記第1部分に前記フィルタ部の下側が挿入される。前記第2部分は、下側に行くほど直径が減るように形成される。
【0037】
前記結合リブは、前記第1部分から突出するか、前記第2部分から突出するか、前記第1部分と第2部分の境界部から突出する。
【0038】
本実施例の掃除機は、前記インナーボディと前記アウターボディとの間に備えられる1つ以上のシーラーをさらに含むことができる。
【0039】
前記1つ以上のシーラーは、一例として前記インナーボディの第2部分に備えられる。
【0040】
前記フィルタ部は、複数の開口を含むフィルタボディと、前記複数の開口をカバーするメッシュ部を含むことができる。前記第2サイクロン部の空気入口は、前記フィルタ部の内側に位置される。
【0041】
前記本体は、前記第2サイクロン部から排出された空気を案内する排出ガイドをさらに含むことができる。前記フィルタ部は、前記排出ガイドに分離可能に結合される。
【0042】
前記排出ガイドは、前記フィルタ部と結合されるための第1結合部を含み、前記フィルタ部は、前記第1結合部と結合されるための第2結合部を含むことができる。
【0043】
前記フィルタ部の回転動作によって、前記第1結合部と前記第2結合部の結合が完了するように、前記第2結合部は、前記第1結合部が収容される第1溝と、前記第1結合部が前記第1溝に収容される方向と交差する方向に前記第1溝から延長される第2溝とを含むことができる。
【0044】
前記第1結合部が前記第1溝に収容される方向は上下方向であり、前記第2溝は、前記第1溝から水平方向に延長される。
【0045】
前記第2サイクロン部の空気入口は、前記吸入部の長さ方向の軸より低く位置する。
【0046】
前記ガイドユニットは、前記ダストボックスの内周面に向かって延長される掃除部をさらに含むことができる。
【0047】
前記掃除部は、前記フィルタ部の上端から外側に延長される。
【0048】
前記掃除部は、前記フィルタ部から水平方向または上方に傾斜するように延長される。
【0049】
前記掃除部の端部は、前記ダストボックスの内周面に接触するか、前記ダストボックスの内周面と隣接するように位置される。
【0050】
別の側面による掃除機は、空気と埃を案内する吸入部と、前記吸入部を通じて吸入された空気と埃を分離させる第1サイクロン部と、前記第1サイクロン部から排出された空気から埃を分離させる第2サイクロン部とを備える本体と、前記第2サイクロン部に設置されるシール部材と、前記本体に分離可能に結合されるガイドユニットとを含むことができる。
【0051】
前記ガイドユニットは、前記本体と結合された状態で、前記第2サイクロン部の少なくとも一部をカバーすることができる。
【0052】
前記ガイドユニットは、前記本体と結合された状態で、前記シール部材に接触する接触リブを備える。
【0053】
前記ガイドユニットが前記本体から分離されると、前記第2サイクロン部の埃排出部が外部に露出する。
【0054】
前記ガイドユニットは、前記第1サイクロン部で一次的に埃と分離された空気が通過するための開口を含むことができる。
【0055】
前記ガイドユニットは、前記第2サイクロン部から排出された埃を貯蔵する埃貯蔵部を形成することができる。
【0056】
さらに別の側面による掃除機は、空気と埃を案内する吸入部と、前記吸入部を通じて吸入された空気と埃を分離させる第1サイクロン部と、前記第1サイクロン部から排出された空気から埃を分離させる第2サイクロン部とを備える本体と、前記本体内で前記第1サイクロン部で分離された埃が貯蔵される第1埃貯蔵部と、前記第2サイクロン部で分離された埃が貯蔵される第2埃貯蔵部を区画するガイドユニットと、を含み、前記ガイドユニットは、前記本体に分離可能に結合され、前記ガイドユニットは、前記第1埃貯蔵部の内周面に向かって延長される掃除部を含む。
【発明の効果】
【0057】
提案される発明によれば、本体から第1サイクロン部で埃分離過程を経た空気を前記第2サイクロン部に案内するガイドユニットが分離される場合、前記第2サイクロン部の埃排出部が外部に露出するので、前記第2サイクロン部の埃排出部の掃除が可能な長所がある。
【0058】
また、前記ガイドユニットが前記第2サイクロン部に流動する空気をフィルタリングするフィルタ部を含むので、前記第2サイクロン部の掃除だけでなく、前記フィルタ部の掃除も可能な長所がある。
【0059】
また、前記ガイドユニットが本体から分離されると、前記本体で前記第2サイクロン部の周辺に何の構造物も存在しないので、使用者が容易に前記第2サイクロン部を掃除できる長所がある。
【0060】
また、前記第2サイクロン部の空気入口が吸入部の長さ方向の軸より低く位置し、前記第2サイクロン部の埃排出部がダストボックスの排出開口と隣接するように位置されるので、使用者が容易に前記第2サイクロン部を掃除できる長所がある。
【0061】
また、前記ガイドユニットが前記本体に結合された状態では、前記ガイドユニットの内側に位置された接触リブが前記第2サイクロン部の外側に位置されたシール部材と接触するので、ガイドユニットと第2サイクロン部の接触部におけるシールが維持される長所がある。
【0062】
また、前記ガイドユニットの分離過程で、ペットの毛や髪の毛のような異質物を前記本体から排出させることができるので、使用者がダストボックス内の髪の毛のような異質物を取出したりダストボックスの内周面を直接掃除する面倒がなくなる長所がある。
【発明を実施するための形態】
【0064】
以下、本発明の一部実施例を例示的な図面を参照して詳細に説明する。各図面において、同じ構成要素に対しては同じ符号を付する。また、本発明の実施例の説明において、係る公知構成または機能に対する具体的な説明が、本発明の実施例の理解を妨害すると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。
【0065】
また、本発明の実施例の構成要素の説明において、第1、第2、A、B、(a)、(b)等の用語を用いることができる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであり、その用語によって当該構成要素の本質または順序等が限定されるものではない。ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」または「接続」されると記載された場合、その構成要素は他の構成要素に直接的に連結または接続される場合と、各構成要素の間にさらに他の構成要素が「連結」、「結合」または「接続」される場合を全て含む。
【0066】
図1は本発明の一実施例に係る掃除機の斜視図であり、
図2は本発明の一実施例に係る掃除機の側面図であり、
図3は本発明の一実施例に係る掃除機の平面図であり、
図4は本発明の一実施例に係る掃除機を下側から見た斜視図であり、
図5は本発明の一実施例に係る掃除機の縦断面図である。
【0067】
図1〜
図5を参照すると、本発明の一実施例に係る掃除機1は、本体2を含むことができる。
【0068】
前記掃除機1は、前記本体2の前側に結合される吸入部5をさらに含むことができる。前記吸入部5は、埃を含む空気を前記本体2に案内することができる。
【0069】
前記掃除機1は、前記本体2に結合されるハンドル部3をさらに含むことができる。前記ハンドル部3は、前記本体2で前記吸入部5の反対側に位置される。
【0070】
即ち、前記吸入部5と前記ハンドル部3との間に前記本体2が配置される。
【0071】
前記本体2は、第1ボディ10と、前記第1ボディ10の上側に位置される第2ボディ12を含むことができる。前記第1ボディ10と前記第2ボディ12は、直接結合されるか、中間の媒介部材によって間接的に連結される。
【0072】
前記第1ボディ10と前記第2ボディ12は、限定されるものではないが、円筒状に形成される。
【0073】
そして、前記第1ボディ10と前記第2ボディ12のそれぞれは、上側及び下側が開口される。即ち、前記各ボディ10、12は、上側開口及び下側開口を含むことができる。
【0074】
そして、前記吸入部5の中央部が概略的に前記第1ボディ10と前記第2ボディ12の境界部に位置されるように、前記吸入部5が前記本体2に結合される。
【0075】
前記本体2は、前記吸入部5を通じて吸入された空気から埃を分離する埃分離部をさらに含むことができる。
【0076】
前記埃分離部は、一例としてサイクロン流動によって埃を分離できる第1サイクロン部110を含むことができる。このとき、前記第1ボディ10が前記第1サイクロン部110を含む。
【0077】
前記吸入部5を通じて吸入される空気と埃は、前記第1サイクロン部110の内周面に沿って螺旋流動することになる。
【0078】
前記第1サイクロン部110のサイクロン流動の軸は、上下方向に延長される。
【0079】
前記埃分離部は、前記第1サイクロン部110から排出された空気から埃を再度分離する第2サイクロン部130をさらに含むことができる。このとき、前記埃分離部のサイズが最小化されるように、前記第2サイクロン部130は、前記第1サイクロン部110の内部に位置される。
【0080】
前記第1ボディ10は、前記各サイクロン部110、130で分離された埃を貯蔵するダストボックス120をさらに含むことができる。即ち、前記第1ボディ10の上側部が第1サイクロン部110であり、前記第1ボディ10の下側部が前記ダストボックス120である。
【0081】
前記本体2は、前記ダストボックス120の下側を開閉するボディカバー16をさらに含むことができる。前記ボディカバー16は、回転動作によって前記ダストボックス120を開閉することができる。前記ダストボックス120には、前記ボディカバー16の回転のために操作するボタン18が備えられる。
【0082】
前記ボディカバー16のヒンジ16aは、バッテリーハウジング60に備えられたヒンジ結合部620に結合される。
【0083】
前記第2サイクロン部130の少なくとも一部は、前記第1ボディ10内に位置される。
【0084】
前記本体2は、前記第1ボディ10内に位置されるガイドユニット160をさらに含むことができる。
【0085】
前記ガイドユニット160は、前記第1サイクロン部110で埃と分離された空気を前記第2サイクロン部130に案内することができる。
【0086】
また、前記ガイドユニット160は、前記第1サイクロン部110から前記第2サイクロン部130に流動する空気をフィルタリングすることができる。
【0087】
また、前記ガイドユニット160は、前記第2サイクロン部130で分離された埃を貯蔵することができる。
【0088】
前記ガイドユニット160は、前記第2サイクロン部130を取囲むことができ、前記ボディカバー16の上面に接触することができる。即ち、前記ガイドユニット160の一部は、前記第2サイクロン部130と前記第1サイクロン部110との間に位置され、前記ガイドユニット160の他の一部は、前記第2サイクロン部130の下側と前記ボディカバー16との間に位置される。
【0089】
前記ガイドユニット160は、前記第1ボディ10の内部の空間を前記第1サイクロン部110で分離された埃が貯蔵される第1埃貯蔵部121と、前記第2サイクロン部130で分離された埃が貯蔵される第2埃貯蔵部123に区画することができる。
【0090】
前記ガイドユニット160が形成する空間が前記第2埃貯蔵部123であり、前記ガイドユニット160と前記第1ボディ10の間の空間が第1埃貯蔵部121である。
【0091】
前記ボディカバー16は、前記第1埃貯蔵部121と前記第2埃貯蔵部123を一緒に開閉することができる。
【0092】
前記掃除機1は、吸入力を発生させるための吸入モータ20と、前記吸入モータ20に電源を供給するためのバッテリー40をさらに含むことができる。
【0093】
前記吸入モータ20は、前記第2ボディ12内に位置される。そして、前記吸入モータ20の少なくとも一部は、前記埃分離部の上側に位置される。よって、前記吸入モータ20は、前記第1ボディ10の上方に位置される。
【0094】
前記吸入モータ20は、前記第2サイクロン部130の空気出口と連通する。
【0095】
このために、前記本体2は、前記第2サイクロン部130と連結される排出ガイド28と、前記排出ガイド28と連通する流動ガイド22をさらに含むことができる。
【0096】
一例として、前記排出ガイド28は、前記第2サイクロン部130の上側に位置され、前記流動ガイド22は、前記排出ガイド28の上側に位置される。そして、前記排出ガイド28に前記ガイドユニット160が分離可能に結合される。
【0097】
そして、前記吸入モータ20の少なくとも一部は、前記流動ガイド22内部に位置される。
【0098】
よって、前記埃分離部のサイクロン流動の軸は、前記吸入モータ20を貫通することができる。
【0099】
前記吸入モータ20が前記第2サイクロン部130の上側に位置されると、前記第2サイクロン部130から排出された空気が直ちに前記吸入モータ20側に流動することができ、前記第2サイクロン部130と前記吸入モータ20との間の流路が最小化される。
【0100】
前記吸入モータ20は、回転動作するインペラ200を含むことができる。前記インペラ200は、シャフト202に連結される。前記シャフト202は、上下方向に延長されるように配置される。
【0101】
前記シャフト202の延長線(インペラ200の回転軸と称することもできる)は、前記第1ボディ10を通過することができる。このとき、前記インペラ200の回転軸と前記埃分離部の第1サイクロン部110で発生するサイクロン流動の軸は、同一線上に位置される。
【0102】
本発明によれば、前記埃分離部から排出された空気、即ち、第2サイクロン部130から上方に排出された空気が前記吸入モータ20側に流動する経路が減り、空気の方向変化が減って空気の流動損失が減少する長所がある。
【0103】
空気の流動損失が減少する場合、吸入力が増加し、前記吸入モータ20に電源を供給するためのバッテリー40の使用時間が増加する。
【0104】
前記掃除機1は、前記吸入モータ20の上側一部をカバーする上部モータハウジング26と、前記吸入モータ20の下側一部をカバーする下部モータハウジング27をさらに含むことができる。前記吸入モータ20は、前記各モータハウジング26の内部に収容され、前記流動ガイド22は、前記上部モータハウジング26を取囲むように配置される。
【0105】
前記流動ガイド22の少なくとも一部は、前記上部モータハウジング26と離隔する。また、前記流動ガイド22の少なくとも一部は、前記第2ボディ12と離隔する。
【0106】
よって、前記流動ガイド22の内周面と前記上部モータハウジング26の外周面は第1空気流路232を形成し、前記流動ガイド22の外周面と前記第2ボディ12の内周面は第2空気流路234を形成する。
【0107】
前記第2サイクロン部130から排出された空気は、前記第1空気流路232に沿って前記吸入モータ20に流動し、前記吸入モータ20から排出された空気は、前記第2空気流路234に沿って流動した後外部に排出される。よって、前記第2空気流路234は、排気流路の役割をする。
【0108】
前記ハンドル部3は、使用者の把持のためのハンドル30と、前記ハンドル30の下側に配置されるバッテリーハウジング60を含むことができる。
【0109】
前記ハンドル30は、前記吸入モータ20の後方に位置される。
【0110】
方向に対して定義すると、前記掃除機1で前記吸入モータ20を基準に、前記吸入部5が位置する方向が前方であり、前記ハンドル30が位置する方向が後方である。
【0111】
前記バッテリー40は、前記第1ボディ10の後方に位置される。よって、前記吸入モータ20と前記バッテリー40は、上下方向に重ならないように配置され、配置高さも異なるように配置される。
【0112】
このような本発明によれば、前記ハンドル30を基準に、重さが重い吸入モータ20が前記ハンドル30の前方に位置され、重さが重いバッテリー40が前記ハンドル30の下方に位置されるので、前記掃除機1全体的に重さが均等に分配される。使用者が前記ハンドル30を握って掃除をするとき、使用者の手首に負担がかかることが防止される。即ち、掃除機1の前側と後側に重さが重い構成が分散配置され、かつ相互異なる高さに配置されるので、掃除機1の重心がいずれかの一方に傾くことが防止される。
【0113】
前記バッテリー40が前記ハンドル30の下方に位置され、前記吸入モータ20は前記ハンドル30の前方に位置されるので、前記ハンドル30の上方には何の構成も存在しなくなる。即ち、前記ハンドル30の上面は、前記掃除機1の上面一部外観を形成する。
【0114】
よって、前記ハンドル30を握って使用する過程で、掃除機1の一構成が使用者の腕に接触することが防止される。
【0115】
前記ハンドル30は、上下方向に延長され、使用者が掴むことができる第1延長部310と、前記第1延長部310の上側から前記吸入モータ20に向かって延長される第2延長部320を含むことができる。前記第2延長部320は、少なくとも一部が水平方向に延長される。
【0116】
本発明で、前記第1延長部310は、使用者が掴むことができる部分(使用者の手のひらが接触できる部分)として、グリップ部ともいうことができる。
【0117】
前記第1延長部310には、使用者が前記第1延長部310を握った状態で手が前記第1延長部310の長さ方向(
図2では上下方向)に移動することを防止するための移動制限部312が備えられる。前記移動制限部312は、前記第1延長部310から前記吸入部5に向かって延長される。
【0118】
前記移動制限部312は、前記第2延長部320と離隔して配置される。よって、前記第1延長部310を把持した状態で、一部指は前記移動制限部312の上方に位置され、残りの指は前記移動制限部312の下方に位置される。
【0119】
一例として、人差し指と中指の間に前記移動制限部312が位置される。
【0120】
このような配置によれば、使用者が前記第1延長部310を把持した状態で、前記吸入部5の長さ方向の軸A1が使用者の手首を通ることができる。
【0121】
前記吸入部5の長さ方向の軸A1が使用者の手首を通る場合、使用者の腕が伸ばされた状態で、前記吸入部5の長さ方向の軸A1は使用者の腕の延長方向と実質的に並ぶことになる。よって、このような状態では、使用者が前記ハンドル30を握って掃除機1を押引きするときに必要な使用者の力が最小化される長所がある。
【0122】
前記ハンドル30は、操作部326を含むことができる。一例として、前記操作部326は、前記第2延長部320に形成される傾斜面に位置される。前記操作部326を通じて吸入モータ20の制御命令を入力することができる。一例として、前記操作部326を利用して前記吸入モータ20のオン命令及びオフ命令を入力することができる。また、前記操作部326を通じて、前記吸入モータ20がオンした状態で吸入モータ20の吸入力の強度を調節することができる。
【0123】
前記操作部326は、使用者に向かうように配置される。前記ハンドル30を基準に、前記操作部326は、前記移動制限部312の反対側に位置される。
【0124】
前記操作部326は、前記移動制限部312より高く位置される。よって、使用者が前記第1延長部310を握った状態で親指で、容易に前記操作部326を操作することができる。
【0125】
また、前記第1延長部310から離れた位置に前記操作部326が位置されるので、前記第1延長部310を把持した状態で掃除を行うとき、意図せず前記操作部326が操作されることが防止される。
【0126】
前記第2延長部320には、作動状態を表示するための表示部322が備えられる。前記表示部322は、一例として前記第2延長部320の上面に位置される。よって、使用者が掃除を行う過程で、前記第2延長部320の上面に位置した表示部322を容易に確認することができる。前記表示部322は、一例としてバッテリー40の残量、吸入モータの強度等を表示することができる。
【0127】
前記表示部322は、限定されるものではないが、複数の発光部を含むことができる。前記複数の発光部は、前記第2延長部320の長さ方向に離隔して配列される。
【0128】
前記バッテリーハウジング60は、前記第1延長部310の下側に位置される。
【0129】
前記バッテリー40は、前記バッテリーハウジング60に分離可能に収容される。
【0130】
一例として、前記バッテリー40は、前記バッテリーハウジング60の下方から前記バッテリーハウジング60の内部に挿入される。
【0131】
前記バッテリーハウジング60の後面と前記第1延長部310の後面は、連続的な面を形成することができる。よって、前記バッテリーハウジング60と前記第1延長部310が一体感を有することができる。
【0132】
前記バッテリー40が前記バッテリーハウジング60に収容された状態で、前記バッテリー40の下面が外部に露出する。よって、前記掃除機1を床に置くとき前記バッテリー40が床に置かれる。
【0133】
このような構造によれば、前記バッテリー40を前記バッテリーハウジング60から直ちに分離できる長所がある。
【0134】
また、前記バッテリー40の下面が外部に露出するので、前記バッテリー40の下面が掃除機1の外部の空気と直接接触でき、前記バッテリー40の冷却性能が向上する。
【0135】
一方、
図3を参照すると、前記掃除機1は、前記吸入モータ20を通った空気が排出される空気排出口522を有するフィルタ機構50をさらに含むことができる。前記空気排出口522は、一例として複数の開口を含み、複数の開口は円周方向に配列される。よって、空気排出口522はリング状に配列される。
【0136】
前記フィルタ機構50は、前記本体2の上側に分離可能に結合される。
【0137】
前記フィルタ機構50が前記本体2に結合された状態で、前記フィルタ機構50の一部は、前記第2ボディ12の外側に位置される。よって、前記フィルタ機構50の一部は、前記本体2の上側開口を通じて本体2の内部に引入され、他の一部は前記本体2の外部に突出する。
【0138】
前記本体2の高さは、前記ハンドル30の高さと実質的に同一である。よって、前記フィルタ機構50は、前記本体2の上方に突出し、使用者が前記フィルタ機構50を握った状態で前記フィルタ機構50を容易に分離することができる。
【0139】
前記フィルタ機構50が前記本体2に結合された状態で、前記フィルタ機構50の上側に前記空気排出口522が位置される。よって、前記吸入モータ20から排出された空気は、前記本体2の上方に排出される。
【0140】
本実施例によれば、掃除機1を利用して掃除する過程で、空気排出口522から排出された空気が使用者側に流動することが防止される。
【0141】
前記本体2は、前記吸入モータ20に流入する空気をフィルタリングするためのプレフィルタ29をさらに含むことができる。前記プレフィルタ29は、前記流動ガイド22内に位置される。また、前記プレフィルタ29は、前記上部モータハウジング26に安着し、前記上部モータハウジング26の一部を取囲むことができる。即ち、前記上部モータハウジング26は、前記プレフィルタ29を支持するためのフィルタ支持部を含むことができる。
【0142】
図6は本発明の一実施例に係るボディカバーが回転した状態を見せる図面であり、
図7は本発明の一実施例に係るガイドユニットが本体から分離される様子を見せる図面であり、
図8はガイドユニットが本体から分離された状態を見せる図面である。
【0143】
図4〜
図8を参照すると、前記ボディカバー16の回転のために前記ボタン18を操作すると、前記ボディカバー16がヒンジ16aを中心に回転して前記ダストボックス120の下側を開放させる。
【0144】
前記ボディカバー16が前記ダストボックス120の下側を開放させると、前記第2サイクロン部130を取囲んでいるガイドユニット160が外部に露出する。
【0145】
前記ボディカバー16が前記ダストボックス120を閉じた状態で、前記ガイドユニット160は前記ボディカバー16に安着するので、前記ボディカバー16が前記ダストボックス120を開放させると、前記ガイドユニット160の下側は、前記ダストボックス120の排出開口120aと近接するように位置される。このとき、前記排出開口120aは、ダストボックス120の埃を空けるために埃が排出される部分である。
【0146】
よって、使用者は、前記排出開口120aを通じて前記ガイドユニット160を把持した状態で前記ガイドユニット160を前記本体2から分離することができる。
【0147】
前記ガイドユニット160は、前記排出開口120aを通じて前記本体2の外部に抜けることができ、前記ガイドユニット160が前記本体2から分離されると、前記第2サイクロン部130の埃排出部135が外部に露出する。
【0148】
前記ガイドユニット160が前記本体2から分離されると、前記第2サイクロン部130と前記第1ボディ10の間には何の構成も存在しなくなる。
【0149】
よって、使用者は、前記第2サイクロン部130が前記本体2内に位置された状態で、前記第2サイクロン部130の埃排出部135を容易に掃除することができる。
【0150】
本実施例によれば、前記埃排出部135を掃除できるので、前記埃排出部135が詰まることや詰まった状態が維持されることが防止されるので、埃分離性能が低下することが防止される。
【0151】
前記第2サイクロン部130は、前記本体2から立てられた状態で配置される。
【0152】
本実施例で、前記第2サイクロン部130の空気入口143は、前記吸入部の長さ方向の軸Aより低く位置する。この場合、前記第2サイクロン部130の埃排出部135が前記ダストボックス120の排出開口120aと近く位置される。
【0153】
よって、使用者は、前記排出開口120aと近く位置された前記第2サイクロン部130の埃排出部135を容易に掃除することができる。
【0154】
前記第2サイクロン部130で前記埃排出部135と隣接した位置には、シールのためのシール部材150が備えられる。
【0155】
図9は本発明の一実施例に係るガイドユニットの断面斜視図であり、
図10は
図9のガイドユニットの分解断面斜視図であり、
図11はガイドユニットがシール部材と接触した状態を見せる図面であり、
図12は第2サイクロン部と排出ガイドを見せる図面であり、
図13は本発明の一実施例に係る排出ガイドの斜視図である。
【0156】
図9〜
図13を参照すると、前記ガイドユニット160は、空気をフィルタリングするフィルタ部161と、埃を貯蔵するための貯蔵ユニット170を含むことができる。
【0157】
前記フィルタ部161は、少なくとも一部が円筒状に形成され、円周方向に空気が通過するための複数の開口162を含むことができる。
【0158】
そして、前記フィルタ部161は、前記複数の開口162を取囲むメッシュ部164を含むことができる。よって、前記第1サイクロン部110で埃と一次的に分離された空気は、前記メッシュ部164を通過する過程でフィルタリングされる。
【0159】
前記フィルタ部161は、前記排出ガイド28と結合されるための第1結合部165を含むことができる。
【0160】
前記第1結合部165は、前記フィルタ部161の内周面に形成される。前記第1結合部165は、前記フィルタ部161の上端から下方に延長される第1溝166と、前記第1溝166から水平方向に延長される第2溝167を含むことができる。即ち、前記第1結合部165は、「L」字状に形成される。
【0161】
前記フィルタ部161は、前記貯蔵ユニット170と結合されるための結合フック168をさらに含むことができる。前記結合フック168は、前記フィルタ部161の下側に備えられる。
【0162】
前記フィルタ部161は、前記ガイドユニット160が前記ダストボックス120から分離するとき、前記ダストボックス120内の髪の毛のような異質物を前記ダストボックス120内から排出させるための掃除部169をさらに含むことができる。
【0163】
前記掃除部169は、一例として前記フィルタ部161の上端部に備えられる。
【0164】
前記掃除部169は、前記フィルタ部161の上端部から水平方向に延長されるか上方に傾斜するように延長される。
【0165】
前記掃除部169は、前記フィルタ部161から円周方向に連続的に形成されるか、複数の掃除部169が前記フィルタ部161の円周方向に離隔して配列される。
【0166】
前記掃除部169の端部は、前記ダストボックス120の内周面(または、第2埃貯蔵部の内周面)に接触するか、前記ダストボックス120の内周面と隣接するように位置される。前記掃除部169は、前記フィルタ部161と一体で形成されるか、前記フィルタ部161に結合される。
【0167】
別の例として、前記掃除部169の端部には、前記ダストボックス120の内周面と接触するためのゴム材質の接触部(図示しない)が備えられる。前記接触部は、前記ガイドユニット160を前記本体2から分離される過程で、前記ダストボックス120の内周面を拭くことができる。
【0168】
前記掃除部169には、図示されないが、前記ガイドユニット160を分離する過程で、前記操作ボタン18及び前記操作ボタン18が設置されるダストボックス120の一部との干渉を防止するための切開溝またはスロットが備えられる。
【0169】
前記ダストボックス120の一部または全部は、透明または半透明材質で形成される。使用者が前記ガイドユニット160を前記本体2から分離される過程で、前記接触部が前記ダストボックス120の内周面を拭くと、前記ダストボックス120の内周面が掃除され、使用者が前記ダストボックス120の内部を肉眼で容易に確認することができる。
【0170】
前記貯蔵ユニット170は、前記フィルタ部161の下側を支持することができる。前記貯蔵ユニット170は、インナーボディ171と、前記インナーボディ171を取囲むアウターボディ172を含むことができる。
【0171】
前記インナーボディ171は、前記第2埃貯蔵部123を形成する第1部分171aを含むことができる。前記インナーボディ171の第1部分171aは上側から下側に行くほど直径が減るように形成される。
【0172】
前記インナーボディ171の第1部分171aが上側から下側に行くほど直径が減る場合、前記ダストボックス120内で前記第1埃貯蔵部121の容積が増加する。
【0173】
前記第1埃貯蔵部121には、比較的嵩が大きい埃が貯蔵されるが、前記第1埃貯蔵部121の容積が大きくなると、前記第1埃貯蔵部121に埃がいっぱいとなるまでの時間が増加して埃空ける回数が減る。
【0174】
前記インナーボディ171は、前記第1部分171aの上側に位置される第2部分173をさらに含むことができる。
【0175】
前記インナーボディ171の第2部分173は、一例として円筒状に形成される。前記フィルタ部161の下側一部は、前記インナーボディ171の第2部分173に挿入される。
【0176】
前記インナーボディ171は、前記結合フック168と結合されるためのフック結合部174をさらに含むことができる。前記フック結合部174は、一例として前記第2部分173に形成される。
【0177】
前記フック結合部174は、前記インナーボディ171の第2部分173の内周面に形成される溝または前記第2部分173を貫通するホールであってもよい。
【0178】
前記インナーボディ171は、前記第2サイクロン部130に備えられたシール部材150と接触するための接触リブ175をさらに含むことができる。前記接触リブ175はリング状に形成される。
【0179】
前記接触リブ175は、前記インナーボディ171の第1部分171aまたは第2部分173に形成されるか、前記インナーボディ171の第1部分171aと第2部分173の境界部に形成される。
【0180】
前記インナーボディ171の第2部分173の外周面には、前記インナーボディ171とアウターボディ172の間のシールのための1つ以上のシーラー177が結合される。前記シーラー177はリング状に形成され、前記インナーボディ171の前記第2部分173の外周面には、前記シーラー177が安着するためのシーラー安着溝176が形成される。
【0181】
図10には、一例として多数のシーラー177が前記インナーボディ172の外周面に結合されるものが図示される。この場合、前記多数のシーラー177は上下方向に離隔して配置される。
【0182】
前記インナーボディ171の第2部分173の外周面には、前記アウターボディ172との固定のための1つ以上の固定突起178が備えられる。
【0183】
前記アウターボディ172の一部分は、前記インナーボディ171の第1部分171aと同じ形状に形成され、前記インナーボディ171の第1部分171aの外側を取囲むことができる。
【0184】
前記アウターボディ172の下側には、前記インナーボディ171の第1部分171aの下端を支持する支持リブ184が備えられる。
【0185】
前記アウターボディ172は、前記インナーボディ171の外側で前記インナーボディ171の第2部分173を取囲むカバー部180をさらに含むことができる。前記カバー部180は円筒状に形成される。
【0186】
前記カバー部180には、前記1つ以上の固定突起178が固定される突起結合部181が備えられる。
【0187】
前記カバー部180と前記インナーボディ171の第2部分173の間に前記1つ以上のシーラー177が位置される。よって、前記1つ以上のシーラー177によって前記第2埃貯蔵部123内部の埃及び/又は空気が前記インナーボディ171と前記アウターボディ172の間に引入することが防止される。
【0188】
また、前記1つ以上のシーラー177によって、前記第1埃貯蔵部121埃及び/空気が前記インナーボディ171と前記アウターボディ172の間に引入することが防止される。
【0189】
前記アウターボディ172は、前記アウターボディ172から前記カバー部180の反対方向に延長される飛散防止リブ182をさらに含むことができる。
【0190】
前記飛散防止リブ182は、一例として円筒状に形成され、前記アウターボディ172の一地点から下方に延長される。
【0191】
前記アウターボディ172の一部は、下側に行くほど直径が減るので、前記アウターボディ172の外周面と前記飛散防止リブ182の間には空間が形成される。
【0192】
前記第1サイクロン部110でサイクロン流動は、前記第1ボディ10の内周面に沿って流動しながら下降することができる。サイクロン流動が下降する過程で、前記サイクロン流動が前記ボディカバー16と突き当たると、回転流動が上昇流動に変化する。
【0193】
仮に、前記第1埃貯蔵部121内で上昇流動が存在する場合、前記第1埃貯蔵部121に貯蔵された埃が飛散して前記第1サイクロン部110側に逆流する問題がある。
【0194】
本発明の場合、前記第1埃貯蔵部121内の上昇流動は、前記飛散防止リブ182と前記アウターボディ172の外周面の間の空間で、前記飛散防止リブ182によって再び下降流動に変化する。よって、前記第1埃貯蔵部121に貯蔵された埃の飛散が防止され、これによって、埃が前記第1サイクロン部110側に逆流する問題が防止される。
【0195】
一方、前記飛散防止リブ182は、前記アウターボディ172の一地点から下方に延長されるので、前記サイクロン流動と共に前記第1サイクロン部110から分離された埃は、前記飛散防止リブ182によって前記第1埃貯蔵部121に円滑に移動する。
【0196】
一方、前記第2サイクロン部130は、サイクロンモジュール131と、前記サイクロンモジュール131と連結されるガイドモジュール140をさらに含むことができる。
【0197】
前記サイクロンモジュール131は、多数のサイクロンボディ132を含むことができる。前記多数のサイクロンボディ132は一体で形成される。
【0198】
限定されるものではないが、前記多数のサイクロンボディ132は、中央部に1つのサイクロンボディが配置され、残りのサイクロンボディが中央部に配置されたサイクロンボディを取囲むように配置される。
【0199】
一例として、中央部に配置されたサイクロンボディを8個のサイクロンボディが取囲むように配置されるが、本発明のサイクロンボディの個数は、これに限定されるものではない。
【0200】
本明細書で、中央部のサイクロンボディをインナーサイクロンボディと称し、前記インナーサイクロンボディを取囲むように配置されるサイクロンボディをアウターサイクロンボディと称することにする。
【0201】
前記各サイクロンボディ132は、第1サイクロンボディ133と、前記第1サイクロンボディ133から下側に延長される第2サイクロンボディ134を含むことができる。
【0202】
前記第1サイクロンボディ133は、一例として円筒状に形成され、前記第2サイクロンボディ134は円錐状または円錐台状に形成される。
【0203】
前記第2サイクロンボディ134は、埃が排出される埃排出部135を含むことができる。
【0204】
前記サイクロンモジュール131は、前記排出ガイド28との結合のためのガイド結合部137をさらに含むことができる。
【0205】
前記ガイド結合部137は、前記多数のアウターサイクロンボディのうち一部のアウターサイクロンボディと前記インナーサイクロンボディの間に位置される。
【0206】
前記ガイド結合部137は、前記排出ガイド28に備えられる締結ボディ285を収容する収容部137aと、前記収容部137aに収容された締結ボディ285が安着するボディ安着部137bを含むことができる。
【0207】
前記締結ボディ285が前記ボディ安着部137bに安着した状態で、前記ボディ安着部137bの下側でスクリュのような締結部材が前記ボディ安着部137bと前記締結ボディ285を締結することができる。
【0208】
前記ガイドモジュール140は、前記サイクロンモジュール131の上側に安着して、空気を前記各サイクロンボディ132案内し、前記各サイクロンボディ132で埃と分離された空気は、前記排出ガイド28に案内することができる。
【0209】
前記ガイドモジュール140は、空気入口143を備えるガイドボディ142を含むことができる。前記ガイドボディ142は、前記第1サイクロンボディ133と同じ直径を有するように円筒状に形成される。
【0210】
前記ガイドモジュール140は、前記ガイドボディ142の内側に位置される空気出口145をさらに含むことができる。
【0211】
前記空気出口145は円筒形状に形成される。そして、前記空気出口145の上下の長さは、前記ガイドボディ142の上下の長さより長く形成される。
【0212】
よって、前記ガイドモジュール140が前記サイクロンモジュール131の上側に安着すると、前記ガイドモジュール140の各空気出口145の一部は、前記各サイクロンボディ132の内部に引入される。
【0213】
そして、空気は、前記ガイドボディ142に軸方向に流入することができる。前記ガイドボディ142に軸方向に流入する空気が前記サイクロンボディ132の内周面に沿って螺旋流動できるように、前記ガイドボディ142の内周面と前記空気出口145の間には、空気の流動をガイドするための螺旋形態の流動ガイドリブ144が備えられる。
【0214】
本発明によれば、空気が前記ガイドボディ142に軸方向に流動することで、前記ガイドモジュール140の幅が大きくなることが防止される。
【0215】
また、前記ガイドモジュール140の空気出口145が前記サイクロンボディ132に挿入されることで、前記サイクロンボディ132に引入された空気が埃と分離されず直ちに排出される現象が減る。
【0216】
前記排出ガイド28は、前記ガイドモジュール140の上側に安着する第1排出ガイド280と、前記第1排出ガイド280から上方に延長される第2排出ガイド281を含むことができる。
【0217】
前記第1排出ガイド280は、一例として円筒状に形成され、前記第2排出ガイド281は上側に行くほど直径が増加する円錐台形態に形成される。
【0218】
前記第1排出ガイド280は、前記サイクロンモジュール131との締結のための締結ボディ285を含むことができる。前記締結ボディ285は、前記第1排出ガイド280の下面282から下方に突出する。前記締結ボディ285が前記サイクロンモジュール131と締結されるように、前記締結ボディ285の上下の長さは、前記ガイドモジュール140の上下の長さより長く形成される。
【0219】
よって、前記締結ボディ285は、前記ガイドモジュール140の上側で前記ガイドモジュール140を通って前記サイクロンモジュール131の収容部137aに収容される。
【0220】
前記第1排出ガイド280は、前記ガイドモジュール140の空気出口145に填め込まれる出口ガイド283を含むことができる。前記出口ガイド283は、前記空気出口145の内周面と接触して空気の排出をガイドするだけでなく、前記出口ガイド283の外周面と前記空気出口145の内周面の間に空気が漏れることを防止する役割をする。
【0221】
一方、前記第1排出ガイド280には、前記フィルタ部161に結合される。前記第1排出ガイド280は、前記フィルタ部161との結合のための第2結合部286を含むことができる。
【0222】
前記第2結合部286は、前記第1排出ガイド280の外周面から突出する突出部からなり、水平方向に一定長さを有するように延長される。
【0223】
ただし、前記第2結合部286の左右の長さは、前記第1溝166の左右の幅より小さく形成される。
【0224】
前記第1排出ガイド280が円筒状に形成されるので、前記フィルタ部161の第1結合部165と前記排出ガイド28の第2結合部286によって、前記ガイドユニット160は、回転動作によって前記排出ガイド28と結合または結合解除される。
【0225】
具体的に、前記ガイドユニット160を前記排出ガイド28と分離させるために、前記第2結合部286を前記第1結合部165の第1溝166と整列させる。
【0226】
この状態で、前記第2結合部286が前記第1溝166に挿入されるようにする。すると、前記第1溝166内で前記第2結合部286と前記第2溝167が整列する。この状態で、前記ガイドユニット160を一方向に回転させると、前記第2結合部286が前記第2溝167に挿入されて前記ガイドユニット160のフィルタ部161と前記排出ガイド28の結合は完了する。
【0227】
このとき、前記フィルタ部161と前記排出ガイド28の結合力が増加するように、前記第1溝166の陥没深さより前記第2溝167の陥没深さが小さくなるように形成される。
【0228】
そして、前記第1溝166の陥没深さは、前記第2結合部286の突出厚さと同一またはより小さくてもよい。
【0229】
この場合、前記第1溝166に位置した第2結合部286が前記第2溝167に移動する過程で、前記第2結合部286と前記第2溝167の接触摩擦力が増加し、前記フィルタ部161と前記排出ガイド28の結合力が増加する。
【0230】
前記サイクロンモジュール131は、前記シール部材150が結合されるためのシール部材結合部138をさらに含むことができる。前記シール部材結合部138は、前記サイクロンボディ132で前記埃排出部135と隣接するように配置される。
【0231】
一例として、前記シール部材結合部138は、前記第2サイクロンボディ134と一体で形成される。
【0232】
そして、前記シール部材結合部138は、前記埃排出部135より上方に位置される。即ち、前記埃排出部135が前記シール部材結合部138を貫通する形態で前記シール部材結合部138が位置される。
【0233】
前記シール部材結合部138の下側には、前記シール部材150が嵌着されるシール部材嵌着溝139が形成される。前記シール部材150はリング状に形成され、前記シール部材150が前記シール部材嵌着溝139に嵌着された状態で前記サイクロンモジュール131の周りを取囲む。
【0234】
図11のように、前記ガイドユニット160のフィルタ部161が前記排出ガイド28に結合されると、前記貯蔵ユニット170の接触リブ175が前記第2サイクロン部130のシール部材150の下面に接触することができる。このとき、前記接触リブ175が前記シール部材150の下面に接触した状態で、前記第2サイクロン部130の埃排出部135は、前記接触リブ175が形成する領域内に位置される。
【0235】
前記シール部材150と前記接触リブ175の接触力を増加させるために、前記ガイドユニット160のフィルタ部161が前記排出ガイド28に結合されると、前記貯蔵ユニット170の接触リブ175が前記シール部材150を加圧することができる。
【0236】
前記接触リブ175が前記シール部材150と接触すると、前記ガイドユニット160の内部の空間が前記シール部材150の上部空間と下部空間に区画される。
【0237】
このとき、前記シール部材150の上部空間は、前記第1サイクロン部110で埃分離過程を経た空気が前記第2サイクロン部130の空気入口143に案内される空間であり、前記シール部材150の下部空間は第2埃貯蔵部123内の空間である。
【0238】
本発明のように、前記ガイドユニット160が前記フィルタ部161を含み、前記ガイドユニット160が前記本体2から分離されると、前記第2サイクロン部130の埃排出部135が外部に露出するので、前記第2サイクロン部130の埃排出部135を容易に掃除できるだけでなく、前記フィルタ部161の掃除も容易な長所がある。
【0239】
また、前記ガイドユニット160を前記本体2に装着した状態では、前記第2サイクロン部130の外側に備えられるシール部材150に前記ガイドユニット160の内側に位置される接触リブ175が接触する。よって、前記第1埃貯蔵部121の内部空間または第1サイクロン部110の内部空間または前記ガイドユニット160で、前記第2サイクロン部130に空気が案内される空間と前記第2埃貯蔵部の内部空間とのシールが維持される。
【0240】
このようなシール維持によって、前記第2埃貯蔵部123の埃が飛散することが防止され、前記ガイドユニット160内部に引入された空気が前記第2サイクロン部130のサイクロンボディ132によって埃分離過程を経ることなく直ちに空気出口から排出される現象が防止される。
【0241】
図14は本発明の一実施例に係る掃除機における空気流動を見せるための掃除機の横断面図であり、
図15は本発明の一実施例に係る掃除機における空気流動を見せるための掃除機の縦断面図である。
【0242】
図9〜
図15を参照すると、前記吸入モータ20の作動によって、前記吸入部5を通じて吸入された空気と埃は、前記第1サイクロン部110の内周面に沿って流動しながら相互分離される。
【0243】
空気と分離された埃は下方に流動して前記第1埃貯蔵部121に貯蔵される。埃と分離された空気は、前記ガイドユニット160のフィルタ部161を通った後、前記第2サイクロン部130の空気入口143に流動する。このとき、前記フィルタ部161のメッシュ部164の上端は、前記第2サイクロン部130の空気入口143より高く位置される。即ち、前記第2サイクロン部130の空気入口143は、前記フィルタ部161の内側に位置される。
【0244】
よって、前記メッシュ部164を通過した空気が直ちに前記第2サイクロン部130の空気入口143に流動できるので、空気の流路が短くなり、これによって、流路損失が減る長所がある。
【0245】
一例として、前記第1サイクロン部110で埃と分離された空気は、前記フィルタ部161のメッシュ部164を通過しながらフィルタリングされた後、前記フィルタ部161の開口162を通じて前記フィルタ部161の内部に引入される。前記フィルタ部161の内部に引入された空気は、前記ガイドモジュール140によって前記サイクロンモジュール131に案内され、埃分離過程が再実行される。
【0246】
前記サイクロンモジュール131で空気と分離された埃は、前記埃排出部135を通じて排出された後下方に流動して前記第2埃貯蔵部123に貯蔵される。反面、前記サイクロンモジュール131で埃と分離された空気は、前記空気出口145を通じて前記排出ガイド28に排出される。
【0247】
前記排出ガイド28から排出された空気は、前記排出ガイド28に沿って流動した後、前記下部モータハウジング27を通過して前記流動ガイド22内の第1空気流路232に沿って上昇する。そして、前記第1空気流路232の空気は、前記プレフィルタ29を通過する。
【0248】
前記プレフィルタ29を通過した空気は、前記上部モータハウジング27内の吸入モータ20を通過する。空気は、前記インペラ200によって前記吸入モータ20内部を流動した後、前記下部モータハウジング28に排出される。そして、前記下部モータハウジング28から排出された空気は、前記第2空気流路234に流動する。
【0249】
そして、前記第2空気流路234に流動された空気は、前記フィルタ機構50を通った後、前記空気排出口522を通じて外部に排出される。
【0250】
図16は、本発明の一実施例に係る掃除機の本体からガイドユニットが分離される様子を見せる縦断面図である。
【0251】
図16を参照すると、ペットを飼っている場合には、ペットの毛が床に存在する場合がある。このようなペットの毛や髪の毛のような異質物を前記掃除機1を利用して床から除去することができる。
【0252】
すると、前記ダストボックス120内でペットの毛や髪の毛のような異質物は、前記ガイドユニット160の周りに巻かれたり、前記ダストボックス120の内周面に付着して前記ダストボックス120内でかたまった状態で存在する場合がある。
【0253】
この状態で、前記ダストボックス120のボディカバー16を回転させる場合、前記ダストボックス120内の埃は、前記ダストボックス120に排出される。しかし、前記ボディカバー16が回転しても、ペットの毛や髪の毛のような異質物は、前記ダストボックス120内に残存する。
【0254】
このような残存異質物は、前記ガイドユニット160を前記本体2から分離される過程で除去される。
【0255】
具体的に、
図16のように前記ガイドユニット160の最上側で、前記掃除部169が前記ダストボックス120の内周面と接触するか、前記ダストボックス120の内周面と隣接するように位置される。
【0256】
よって、前記ガイドユニット160を前記本体2から下方に分離させる過程で、前記ダストボックス120内の異質物が前記掃除部169に引っかかることになる。前記掃除部169に引っかかった異質物は、前記ガイドユニット160と一緒に前記本体2から外部に引出される。
【0257】
本発明によれば、使用者が前記ダストボックス120内の髪の毛のような異質物を直接取出したり前記ダストボックス120の内周面を掃除する過程なしに、前記ガイドユニット160の分離過程で異質物を前記ダストボックス120から排出させることができるので、使用者の便宜性が向上する長所がある。