(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6723573
(24)【登録日】2020年6月26日
(45)【発行日】2020年7月15日
(54)【発明の名称】フィギュア展示装置
(51)【国際特許分類】
A63H 3/50 20060101AFI20200706BHJP
A47F 3/00 20060101ALI20200706BHJP
A63H 29/00 20060101ALI20200706BHJP
A63H 29/22 20060101ALI20200706BHJP
A63H 31/00 20060101ALI20200706BHJP
【FI】
A63H3/50 C
A47F3/00 F
A63H29/00 A
A63H29/22 C
A63H31/00 A
【請求項の数】4
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2019-87937(P2019-87937)
(22)【出願日】2019年5月7日
【審査請求日】2019年5月16日
(31)【優先権主張番号】201910325715.7
(32)【優先日】2019年4月22日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520090099
【氏名又は名称】温州蘭犹网絡科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100115303
【弁理士】
【氏名又は名称】岩永 和久
(72)【発明者】
【氏名】帥大義
【審査官】
前地 純一郎
(56)【参考文献】
【文献】
実開平05−037286(JP,U)
【文献】
登録実用新案第3119126(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63H 1/00−37/00
A47F 1/00− 3/14
A47F11/00−11/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィギュア展示装置であって、台座を含み、前記台座の上端には回転盤が回転できるように連結され、前記回転盤の上側端面には円筒が固定的に連結され、前記円筒の中には上に開口した伝動チャンバが設置され、前記回転盤の上側端面には前記伝動チャンバの中に位置した支持台が固定的に連結され、前記支持台の上側端面には保護筒が回転できるように連結され、前記保護筒の中には上に開口した昇降溝が設置され、前記昇降溝の中には展示装置がスライドできるように連結され、前記展示装置の中には前記展示装置を回転させる回転装置が設置され、前記昇降溝の円周の外側端面には四つのスライドレールが環状に配列分布され、前記スライドレールの中には前記展示装置を制御できる昇降装置が設置され、支持台によって前記昇降装置を制御でき、前記台座を平面に置き、前記回転盤を回転させ、前記支持台によって前記昇降装置を作動駆動し、それにより前記展示装置を上に移動連動させて前記昇降溝から滑り出す時、前記展示装置は重力によって外に翻転して前記円筒の上側端面と当接し、前記回転装置を始動し、前記展示装置を回転させ、フィギュアを全面的に展示することを特徴とするフィギュア展示装置。
【請求項2】
前記昇降装置には前記支持台の外側端面に設置されかつ環状に配列分布された四つのヒンジ連結座が含まれ、前記ヒンジ連結座の中には上下に連通し合っている抜き溝が設置され、前記抜き溝の中には位置制限軸が回転できるように連結され、前記位置制限軸には弓形棒が設置され、前記弓形棒の上端には固定ピンが固定的に連結され、前記スライドレールの中には前記固定ピンと固定的に連結された支持柱がスライドできるように連結されており、前記支持台が回転して前記ヒンジ連結座を回転連動させ、前記弓形棒の長さが定値であるため、前記弓形棒を前記スライドレールの中で上にスライドさせ、前記支持柱を上に移動連動させることを特徴とする請求項1に記載のフィギュア展示装置。
【請求項3】
前記展示装置は前記支持柱のうち対称中心に近接した側の端面と固定的に連結された回転板が含み、前記回転板の間には平板が固定的に連結され、前記回転板には上に開口した開口溝が設置され、前記開口溝の中には収納板が回転できるように連結されており、前記収納板の間が垂直まで回転した後相互に当接でき、前記平板との間と収納空間に形成し、フィギュアを展示したり保存したりすることを特徴とする請求項2に記載のフィギュア展示装置。
【請求項4】
前記回転装置は後側の前記収納板の中に設置された凹み溝を含み、前記凹み溝の前側には切替チャンバが設置され、前記切替チャンバの上端には対称中心から離れた方向に開口した駆動チャンバが連通し合って設置され、前記切替チャンバの後側の内壁にはラックがスライドできるように連結され、前記ラックには前記円筒と当接した当接板が設置され、前記当接板の前側と前記凹み溝の前側の内壁との間には抵抗力撥条が連結され、前記切替チャンバの中には前記ラックと当接した圧力センサが設置され、前記切替チャンバの中には上下に伸びて前記駆動チャンバの中に入った駆動軸が回転できるように連結され、前記駆動軸には前記ラックと噛合伝動できる歯車が設置され、前記駆動軸には前記駆動チャンバの中に位置したカムが設置され、前記駆動チャンバの上端の内壁にはスライド溝が設置され、前記スライド溝には前記カムと当接した当接板がスライドできるように連結され、前記当接板と前記スライド溝の内壁との間には圧縮撥条が連結され、前記当接板の後側端面には固定棒が設置され、前記固定棒には伝動軸が回転できるように連結され、前記伝動軸には前記固定棒の下端に位置したモーターが設置され、前記伝動軸には前記固定棒の上端に位置した回転輪が設置されており、前記当接板が前記凹み溝の外側に位置し、前記収納板が水平に回転した後、前記当接板と前記円筒との当接により、前記当接板と推して移動し、一連の機械駆動によって前記回転輪と前記円筒とが当接し、かつ前記圧力センサが圧力を受けて前記モーターを始動し、前記収納板を回転させることを特徴とする請求項3に記載のフィギュア展示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は玩具の技術分野を取り上げて、具体的にはフィギュア展示装置である。
【背景技術】
【0002】
伝統的なフィギュアは清潔を保つまたは酸化を伸ばすため、ケースに封をして保管し、鑑賞する時人工的に開いて取り出す必要があり、それに通常に一つの方向に向かって変わらずに置くしかできなく、全方位の鑑賞はできなく、本発明は上記の問題を解決できる装置を説明する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第109222509号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的はフィギュア展示装置を提供し、それが現有の技術の問題を克服できる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のフィギュア展示装置は、台座を含み、前記台座の上端には回転盤が回転できるように連結され、前記回転盤の上側端面には円筒が固定的に連結され、前記円筒の中には上に開口した伝動チャンバが設置され、前記回転盤の上側端面には前記伝動チャンバの中に位置した支持台が固定的に連結され、前記支持台の上側端面には保護筒が回転できるように連結され、前記保護筒の中には上に開口した昇降溝が設置され、前記昇降溝の中には展示装置がスライドできるように連結され、前記展示装置の中には前記展示装置を回転させる回転装置が設置され、前記昇降溝の円周の外側端面には四つのスライドレールが環状に配列分布され、前記スライドレールの中には前記展示装置を制御できる昇降装置が設置され、支持台によって前記昇降装置を制御でき、前記台座を平面に置き、前記回転盤を回転させ、前記支持台によって前記昇降装置を作動駆動し、それにより前記展示装置を上に移動連動させて前記昇降溝から滑り出す時、前記展示装置は重力によって外に翻転して前記円筒の上側端面と当接し、前記回転装置を始動し、前記展示装置を回転させ、フィギュアを全面的に展示する。
【0006】
更なる技術方案、前記昇降装置には前記支持台の外側端面に設置されかつ環状に配列分布された四つのヒンジ連結座が含まれ、前記ヒンジ連結座の中には上下に連通し合っている抜き溝が設置され、前記抜き溝の中には位置制限軸が回転できるように連結され、前記位置制限軸には弓形棒が設置され、前記弓形棒の上端には固定ピンが固定的に連結され、前記スライドレールの中には前記固定ピンと固定的に連結された支持柱がスライドできるように連結されており、前記支持台が回転して前記ヒンジ連結座を回転連動させ、前記弓形棒の長さが定値であるため、前記弓形棒を前記スライドレールの中で上にスライドさせ、前記支持柱を上に移動連動させる。
【0007】
更なる技術方案、前記展示装置は前記支持柱のうち対称中心に近接した側の端面と固定的に連結された回転板が含み、前記回転板の間には平板が固定的に連結され、前記回転板には上に開口した開口溝が設置され、前記開口溝の中には収納板が回転できるように連結されており、前記収納板の間が垂直まで回転した後相互に当接でき、前記平板との間と収納空間に形成し、フィギュアを展示したり保存したりする。
【0008】
更なる技術方案、前記回転装置は後側の前記収納板の中に設置された凹み溝を含み、前記凹み溝の前側には切替チャンバが設置され、前記切替チャンバの上端には対称中心から離れた方向に開口した駆動チャンバが連通し合って設置され、前記切替チャンバの後側の内壁にはラックがスライドできるように連結され、前記ラックには前記円筒と当接した当接板が設置され、前記当接板の前側と前記凹み溝の前側の内壁との間には抵抗力撥条が連結され、前記切替チャンバの中には前記ラックと当接した圧力センサが設置され、前記切替チャンバの中には上下に伸びて前記駆動チャンバの中に入った駆動軸が回転できるように連結され、
前記駆動軸には前記ラックと噛合伝動できる歯車が設置され、前記駆動軸には前記駆動チャンバの中に位置したカムが設置され、前記駆動チャンバの上端の内壁にはスライド溝が設置され、前記スライド溝には前記カムと当接した当接板がスライドできるように連結され、前記当接板と前記スライド溝の内壁との間には圧縮撥条が連結され、前記当接板の後側端面には固定棒が設置され、前記固定棒には伝動軸が回転できるように連結され、前記伝動軸には前記固定棒の下端に位置したモーターが設置され、前記伝動軸には前記固定棒の上端に位置した回転輪が設置されており、前記当接板が前記凹み溝の外側に位置し、前記収納板が水平に回転した後、前記当接板と前記円筒との当接により、前記当接板と推して移動し、一連の機械駆動によって前記回転輪と前記円筒とが当接し、かつ前記圧力センサが圧力を受けて前記モーターを始動し、前記収納板を回転させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の有益な効果は下記の通りである:
【0010】
本発明は、同じトレイに設置されて独立に回転できる仕切板が昇降する過程で溝に制限されて当接しあい、自動的にフィギュアの保護収納を実現でき、それに仕切板の自身の位置の変化によって、回転構造を自動的に始動し、フィギュアを更に全面的に立体な角度に展示し、九十度回転の力さえあれば設備の作動を実現でき、操作が便利である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
便利に説明するため、本発明は下記の具体実施例及び附図によって詳しく説明する。
【
図1】
図1は本発明のフィギュア展示装置の全体構造模式図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下は
図1−6について本発明にを詳しく説明し、その中、便利に叙述するように、後文に出る方位を下記の通りに規定する:後文に出る上下左右前後方向は
図1本体の投影関係の上下左右前後方向と一致する。
【0013】
本発明のフィギュア展示装置は、台座11を含み、前記台座11の上端には回転盤12が回転できるように連結され、前記回転盤12の上側端面には円筒16が固定的に連結され、前記円筒16の中には上に開口した伝動チャンバ15が設置され、前記回転盤12の上側端面には前記伝動チャンバ15の中に位置した支持台14が固定的に連結され、前記支持台14の上側端面には保護筒21が回転できるように連結され、前記保護筒21の中には上に開口した昇降溝22が設置され、前記昇降溝22の中には展示装置901がスライドできるように連結され、前記展示装置901の中には前記展示装置901を回転させる回転装置902が設置され、前記昇降溝22の円周の外側端面には四つのスライドレール44が環状に配列分布され、前記スライドレール44の中には前記展示装置901を制御できる昇降装置903が設置され、支持台14によって前記昇降装置903を制御でき、前記台座11を平面に置き、前記回転盤12を回転させ、前記支持台14によって前記昇降装置903を作動駆動し、それにより前記展示装置901を上に移動連動させて前記昇降溝22から滑り出す時、前記展示装置901は重力によって外に翻転して前記円筒16の上側端面と当接し、前記回転装置902を始動し、前記展示装置901を回転させ、フィギュアを全面的に展示する。
【0014】
有益なように、前記昇降装置903には前記支持台14の外側端面に設置されかつ環状に配列分布された四つのヒンジ連結座13が含まれ、前記ヒンジ連結座13の中には上下に連通し合っている抜き溝45が設置され、前記抜き溝45の中には位置制限軸46が回転できるように連結され、前記位置制限軸46には弓形棒17が設置され、前記弓形棒17の上端には固定ピン18が固定的に連結され、前記スライドレール44の中には前記固定ピン18と固定的に連結された支持柱19がスライドできるように連結されており、前記支持台14が回転して前記ヒンジ連結座13を回転連動させ、前記弓形棒17の長さが定値であるため、前記弓形棒17を前記スライドレール44の中で上にスライドさせ、前記支持柱を上に移動連動させる。
【0015】
有益なように、前記展示装置901は前記支持柱19のうち対称中心に近接した側の端面と固定的に連結された回転板25が含み、前記回転板25の間には平板26が固定的に連結され、前記回転板25には上に開口した開口溝24が設置され、前記開口溝24の中には収納板20が回転できるように連結されており、前記収納板20の間が垂直まで回転した後相互に当接でき、前記平板26との間と収納空間に形成し、フィギュアを展示したり保存したりする。
【0016】
有益なように、前記回転装置902は後側の前記収納板20の中に設置された凹み溝33を含み、前記凹み溝33の前側には切替チャンバ39が設置され、前記切替チャンバ39の上端には対称中心から離れた方向に開口した駆動チャンバ42が連通し合って設置され、前記切替チャンバ39の後側の内壁にはラック36がスライドできるように連結され、前記ラック36には前記円筒16と当接した当接板34が設置され、前記当接板34の前側と前記凹み溝33の前側の内壁との間には抵抗力撥条35が連結され、前記切替チャンバ39の中には前記ラック36と当接した圧力センサ38が設置され、前記切替チャンバ39の中には上下に伸びて前記駆動チャンバ42の中に入った駆動軸40が回転できるように連結され、
前記駆動軸40には前記ラック36と噛合伝動できる歯車37が設置され、前記駆動軸40には前記駆動チャンバ42の中に位置したカム41が設置され、前記駆動チャンバ42の上端の内壁にはスライド溝28が設置され、前記スライド溝28には前記カム41と当接した当接板32がスライドできるように連結され、前記当接板32と前記スライド溝28の内壁との間には圧縮撥条27が連結され、前記当接板32の後側端面には固定棒30が設置され、前記固定棒30には伝動軸31が回転できるように連結され、前記伝動軸31には前記固定棒30の下端に位置したモーター43が設置され、前記伝動軸31には前記固定棒30の上端に位置した回転輪29が設置されており、前記当接板34が前記凹み溝33の外側に位置し、前記収納板20が水平に回転した後、前記当接板34と前記円筒16との当接により、前記当接板34と推して移動し、一連の機械駆動によって前記回転輪29と前記円筒16とが当接し、かつ前記圧力センサ38が圧力を受けて前記モーター43を始動し、前記収納板20を回転させる。
【0017】
開始する時、ヒンジ連結座13はヒンジ連結座13と連結されたスライドレール44が時計回り九十度回転した位置に位置し、収納板20と、回転板25と、平板26とがいずれも昇降溝22の中に位置し、昇降溝22の制限によって、収納板20が垂直に置かれており、この時、フィギュアを平板26に置き、収納板20によって埃を遮り、当接板34が凹み溝33の外側に位置し、かつ圧力センサ38と当接していなく、それによりモーター43が停止状態にあり、かつカム41のうち半径の最短の一端の端面と当接板32とが当接し、それによりローラー29が駆動チャンバ42の中に位置する。
【0018】
作動する時、手動で回転盤12を反時計回りに九十度回転させ、この時、弓形棒17の長さが定値であるため、弓形棒17をスライドレール44の中で上にスライドし、支持柱19を上に移動連動させ、支持柱19が回転板25によって収納板20を上に移動して昇降溝22の中から滑り出させ、かつ収納板20が自身の重力によって外に水平に折り返し、この時、当接板34と円筒16との当接によって、ラック36を推して切替チャンバ39の一側に移動し、噛合によって歯車37を回転させ、歯車37が駆動軸40によってカム41を半周回し、それにより当接板32を推して外に移動して円筒16の端面と当接させ、この時、ラック36と圧力センサ38とが当接し、モーター43を始動し、モーター43が伝動軸31によって回転輪29を回転させ、収納板20の全体を回転させ、フィギュアを回して展示する。
【0019】
以上により、本分野の技術人員は本発明の範囲の中に作動模式により様々な変化ができる。
【要約】
【課題】本発明はフィギュア展示装置を開示した。
【解決手段】台座を含み、前記台座の上端には回転盤が回転できるように連結され、前記回転盤の上側端面には円筒が固定的に連結され、前記円筒の中には上に開口した伝動チャンバが設置され、前記回転盤の上側端面には前記伝動チャンバの中に位置した支持台が固定的に連結され、前記支持台の上側端面には保護筒が回転できるように連結され、前記保護筒の中には上に開口した昇降溝が設置され、前記昇降溝の中には展示装置がスライドできるように連結され、前記展示装置の中には前記展示装置を回転させる回転装置が設置される。
【選択図】
図1