(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の凍結装置は凍結物が低温液化ガス流路を流下する際に、低温液化ガス流路の途中で固着して堆積すること又は凍結物どうしが衝突して凍結物のサイズが大きくなることを防止するために、低温液化ガス流路がある程度の傾斜を必要とする。そのため、液状物の凍結時間を確保しながら良質の凍結物を製造するには、下方に傾斜した低温液化ガス流路の流路長を長くする必要がある。
【0005】
さらに、特許文献1に記載の凍結装置は、低温液化ガス流路を流れる液体冷媒で液状物を凍結するため、液状物と液体冷媒とが十分に接触できる低温液化ガス流路の液位を必要とする。ところが特許文献1に記載の凍結装置において、傾斜した低温液化ガス流路の液位を確保するには、大量の液体冷媒を低温液化ガス流路に供給する必要がある。よって、特許文献1に記載の凍結装置にあっては、大量の液体冷媒を使用しなければならないため、凍結物の製造コストの低減が困難である。
【0006】
また、特許文献1に記載の凍結装置は、凍結物と液体冷媒とを分離した後に、下方に傾斜した低温液化ガス流路の上流に液体冷媒を再供給して液体冷媒を循環させている。そのため、下方に傾斜した低温液化ガス流路の上流側の高さまで液体冷媒を汲みあげることが必要であり、鉛直方向にある程度の高さを必要とする。また、装置の運転費が増大する。
また、凍結時間の確保の点から低温液化ガス流路がある程度の流路長を必要とすると、装置がさらに水平方向の幅を必要とし、大型化する。
以上より、特許文献1に記載の凍結装置は装置の小型化が困難である。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、液体冷媒の使用量を低減するとともに、装置の小型化が可能な凍結物製造装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明は以下の構成を備える。
[1] 被凍結対象物を凍結する液体冷媒の流路が、平坦面に渦巻き状に形成されている、凍結物製造装置。
[2] 液体冷媒で原料液体を凍結する有底筒状の凍結槽と、前記凍結槽に液体冷媒を供給する液体冷媒供給機構と、前記凍結槽に原料液体を供給する原料液体供給機構と、を備え、前記凍結槽の底面が前記平坦面である、[1]の凍結物製造装置。
[3] 前記底面は、前記凍結槽内の凍結物を液体冷媒とともに前記凍結槽外へ排出する貫通穴と、前記貫通穴を中心とする渦巻き状の流路を形成する仕切部材と、を有する、[2]の凍結物製造装置。
[4] 前記貫通穴の鉛直下方に、凍結物と液体冷媒とを分離する分離機構を備える、[3]の凍結物製造装置。
[5] 前記液体冷媒供給機構が、前記凍結槽の外周側から前記流路に液体冷媒を供給する、[2]〜[4]のいずれかの凍結物製造装置。
[6] 前記原料液体供給機構が、前記凍結槽の外周側の前記流路に原料液体を供給する、[2]〜[5]のいずれかの凍結物製造装置。
[7] 前記凍結槽を収容するとともに、液体冷媒を貯留する貯留室を備える、[2]〜[6]のいずれかの凍結物製造装置。
[8] 前記貯留室内の気相の圧力を大気圧以上に調節する圧力調節機構を備える、[7]の凍結物製造装置。
[9] 前記液体冷媒供給機構が、前記貯留室に貯留される液体冷媒を前記凍結槽に供給する、[7]又は[8]の凍結物製造装置。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、液体冷媒の使用量を低減できるとともに装置を小型化できる。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下本発明を適用した一実施形態の凍結物製造装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率等が実際と同じであるとは限らない。
【0012】
図1は本実施形態に係る凍結物製造装置1の構成の一例を示す断面図である。
図1に示すように、凍結物製造装置1は貯留室10と、圧力調節機構15と、凍結槽20と、液体冷媒供給機構30と、原料液体供給機構40と、分離機構50と、液面制御機構60とを備える。凍結物製造装置1は、被凍結対象物である原料液体を凍結するための装置である。
以下に、凍結物製造装置1の各構成要素に関して、詳しく説明を行う。
【0013】
貯留室10は、筒状の容器であり、内側の空間に凍結槽20を収容するとともに液体冷媒を貯留する。本実施形態では貯留室10の底面に設けられる支持体13が凍結槽20を支持している。
貯留室10内の底部には後述する分離機構50によって分離される液体冷媒が貯留される。
図1においては、貯留室10内の液体冷媒の液面が水平である。すなわち、
図1中の左右方向は水平方向と一致し、
図1中の上下方向は鉛直方向と一致する。
液体冷媒としては、液体窒素、液体酸素、液体アルゴン、液体ヘリウム、液体空気等の液体冷媒が例示される。
【0014】
本実施形態では、貯留室10が真空断熱構造を有することが好ましい。これにより、貯留室10内の液体冷媒と外気との接触を低減できるため、液体冷媒の蒸発による損失量を低減できる。本実施形態では貯留室10は円筒状である。貯留室10が円筒状であると、強度を確保しやすいため、真空断熱構造の作製が容易である。
【0015】
圧力調節機構15は、貯留室10内の気相の圧力を大気圧以上に調節する。圧力調節機構15は、排気口11と、開閉板12とを備える。具体的には、貯留室10の上部には排気口11が形成されているとともに、排気口11の開度を調整可能な開閉板12が設けられている。
【0016】
開閉板12は貯留室10内の圧力が予め設定された圧力以上のとき、排気口11の開度を大きくし、貯留室10内の圧力が予め設定された圧力未満のとき、排気口11の開度を小さくする。ここで、予め設定された圧力は大気圧以上の圧力である。このように開閉板12が排気口11の開度を調節することで貯留室10内の気相の圧力を大気圧以上に調節できる。
【0017】
貯留室10の側面には、搬送口16が形成されている。これにより、搬送口16から貯留室10内に挿入された、後述するコンベア51を介して凍結物が貯留室10内から貯留室10外に搬送される。
貯留室10の外側の底部の両端には車輪17が設けられている。これにより、凍結物製造装置1の搬送が容易となる。
貯留室10の底部にはドレイン配管18が接続される。ドレイン配管18にはドレイン弁19が設けられている。ドレイン弁19を開とすることにより、ドレイン配管18は貯留室10内の液体冷媒及び貯留室10内に溜まる被凍結物の残滓等を排出できる。
【0018】
凍結槽20は、液体冷媒で原料液体を凍結する有底筒状の槽である。
図1に示すように、凍結槽20には原料液体を凍結するための液体冷媒が一時的に貯留される。
凍結槽20の底面26は平坦面である。凍結槽20の底面26が平坦面であると、凍結槽20内の液体冷媒の液位を確保しやすい。その結果、凍結槽20内の液位を確保しつつ、原料液体を凍結するために必要な液体冷媒の量を低減できる。
【0019】
凍結槽20の底面26の中央部分には、貫通穴21が形成されている。凍結槽20内の凍結物は液体冷媒とともに、貫通穴21から凍結槽20外へ排出される。本実施形態では、貫通穴21が排出管22と接続されている。これにより、凍結槽20は液体冷媒で原料液体を凍結して凍結物とし、貫通穴21から排出管22を介して凍結物を液体冷媒とともに凍結槽20外へ排出できる。なお、凍結槽20の底面26の中央部分とは、凍結槽20の円形の底面26の中心を含む底面領域をいう。
【0020】
図2は、凍結物製造装置1が備える凍結槽20の上面図である。
図2に示すように、凍結槽20は、円筒状であり、底面26は円形である。凍結槽20内の底面26には、仕切部材25が設けられている。仕切部材25は、貫通穴21を中心とする渦巻き状に設けられている。仕切部材25の第1の端部は凍結槽20の底面26の外周側に設けられており、仕切部材25の第2の端部は貫通穴21の近傍の底面26の中央に設けられている。仕切部材25と底面26とにより、液体冷媒の流路25Aが区画されるとともに、流路25Aが渦巻き状に形成される。
仕切部材25の大きさ、材質及び形状としては、渦巻き状の流路を形成できる形態であれば特に限定されない。仕切部材25の高さは、凍結槽20の高さ、凍結槽20内への液体冷媒の供給量及び凍結槽20内の液体冷媒の貯留量を勘案して適宜設定できる。
【0021】
本実施形態では仕切部材25の第1の端部の近傍に、液体冷媒供給機構30の上端部分が位置する。そのため、液体冷媒供給機構30が流路25Aの始端に液体冷媒を供給できる。その結果、
図2中の矢印で示すように、液体冷媒が流路25Aを渦巻き状に流れる。これにより、凍結槽20は、原料液体を凍結槽20の外周側から中心に向かって渦巻き状に旋回させながら原料液体を凍結できる。原料液体を凍結槽20内で旋回させることで、原料液体の凍結物が重力の作用を受けて即座に凍結槽20内で沈降することを防止でき、原料液体を充分に凍結するための時間を確保できる。
【0022】
仕切部材25の第1の端部は、凍結槽20の外周の近傍に設けられていることが好ましい。これにより、凍結槽20の底面26の面積に対する流路25Aの流路長の比を大きくすることができ、原料液体の凍結時間を確保しやすくなる。
【0023】
仕切部材25によって形成される渦巻き状の流路の巻き数は、凍結対象である原料液体の種類及び原料液体の凍結時間を勘案して適宜設定できる。例えば、原料液体が凍結しにくい物質である場合又は凍結時間を長く設定したい場合等は、上記巻き数を多くし、流路長を大きくすればよい。
【0024】
液体冷媒供給機構30(
図1参照)は、貯留室10の底部に貯留される液体冷媒を凍結槽20に供給する。液体冷媒供給機構30は、外筒31と、モーター32と、供給口33と、スクリューポンプ34とを備える。液体冷媒供給機構30は、モーター32でスクリューポンプ34を回転させ、外筒31とスクリューポンプ34との隙間に渦を生じさせて貯留室10の底部に貯留される液体冷媒を揚液し、供給口33から凍結槽20に液体冷媒を送液して供給できる。
【0025】
原料液体供給機構40は、凍結槽20内に被凍結物である原料液体を供給できる形態であれば特に限定されない。本実施形態では原料液体供給機構40が凍結槽20内に原料液体の液滴を滴下して供給する。
原料液体供給機構40としては、原料液体が貯留される原料タンク(図示略)と、第1の端部が原料タンクに接続されるとともに第2の端部が凍結槽20の鉛直上方で開口する原料供給配管41と、原料供給配管に設けられる液滴形成手段(図示略)とを有する装置が例示される。かかる装置においては、原料タンクに貯留される原料液体は、液滴形成手段を介して原料供給配管の第2の端部から凍結槽20内の液体冷媒に滴下される。
【0026】
図2に示すように原料液体供給機構40は、凍結槽20の外周側の流路25Aに原料液体を滴下して供給できる位置に配置されている。より具体的には、原料液体供給機構40は、流路25Aの始端の近傍に配置されている。これにより、原料液体の液滴が流路25Aに沿って流れる流路長を長く設定することができる。なお、原料液体としては食品及び医薬品の分野で凍結対象となる物質の液体及び水溶液等が例示される。
【0027】
分離機構50は液滴の凍結物と液体冷媒とを分離する(
図1参照)。凍結物製造装置1は貫通穴21の鉛直下方に分離機構50を備える。
本実施形態では分離機構50は網目状又はメッシュ状のコンベア51と、コンベア51の第1の端部に設けられる第1のローラー52と、コンベア51の第2の端部に設けられる第2のローラー53とを備える。
コンベア51は、搬送口16を介して貯留室10内と貯留室10外とにわたって配置されている。コンベア51の第1の端部の近傍は、貯留室10内に配置されるとともに、排出管22の鉛直下方に配置されている。これにより、排出管22の鉛直下方から落下する凍結物と液体冷媒とをメッシュ状のコンベア51が分離できる。なお、コンベア51の第2の端部は、貯留室10外に配置される。
【0028】
第1のローラー52はコンベア51の第1の端部を固定する回転体であり、第2のローラー53はコンベア51の第2の端部を固定する回転体である。第1のローラー52と第2のローラー53とが
図1中の時計回りに回転することにより、コンベア51は貯留室10内から凍結物を貯留室10外に搬送できる。
コンベア51によって分離される液体冷媒は、貯留室10内の底部に貯留される。
【0029】
液面制御機構60は、貯留室10内の液体冷媒の液面高さを制御できる形態であれば特に限定されない。
本実施形態では、液面制御機構60は補充用の液体冷媒を貯留する液体冷媒タンク(図示略)と、液体冷媒タンクから貯留室10に液体冷媒を供給する液体冷媒供給配管(図示略)と、液体冷媒供給配管に設けられる開閉弁(図示略)と、貯留室10に貯留される液体冷媒の液面高さを測定する液面計(図示略)と、液面計が測定する液面高さに基づいて開閉弁を開閉制御する制御部61とを備える。
【0030】
液面制御機構60は、貯留室10内で液体冷媒が気化して液面高さが低下した場合、制御部61が開閉弁を開にする。これにより、貯留室10内の液体冷媒の貯留量が気化して減少した際に、液体冷媒タンクから液体冷媒を供給して貯留室10に液体冷媒を補充できる。
【0031】
貯留室10、支持体13、凍結槽20、仕切部材25、外筒31及びコンベア51並びにこれら以外の構成であって液体冷媒と接触し得る構成部分の材質は、液体冷媒との接触により脆性破壊しにくく、腐食しにくいものであれば特に限定されない。これらの材料として、オーステナイト鋼、アルミニウム合金、ポリテトラフルオロエチレン等が例示される。
【0032】
以上説明した凍結物製造装置の使用方法の一例について、
図1及び
図2を参照して説明する。
【0033】
まず、液体冷媒供給機構30が備える供給口33から流路25Aの接線方向に液体冷媒を流して供給する。ここで、凍結槽20における液体冷媒の供給量は、流路25Aにおける液位の確保に必要な最低限の量に設定することが好ましい。これにより装置全体における液体冷媒の使用量をさらに低減できる。なお、液体冷媒の供給量はモーター32による液体冷媒の汲み上げ量を調節することで微調節できる。
流路25Aを流れる液体冷媒の流速は、液滴の凍結に要する時間を勘案して適宜設定できる。液体冷媒の流速を調節するには、供給口33から供給される液体冷媒の供給量及び供給口33の鉛直方向の位置を調節すればよい。
【0034】
次に、凍結槽20内の流路25Aの始端の近傍に原料液体の液滴を原料液体供給機構40から滴下して供給する。
図2に示すように、凍結槽20内には矢印の向きに液体冷媒が渦巻き状に流れているため、供給される液滴も流路25Aを渦巻き状に流れる。なお、液滴の供給量は凍結物の生産量、生産効率及び生産コストを勘案して、適宜設定できる。また、供給する液滴の粒径は所望する凍結物の粒径を勘案して適宜設定できる。
【0035】
原料液体の液滴が流路25Aを形状が渦巻き状に流れると、まず液滴の表面から凍結が始まる。液体冷媒より密度が高い凍結物は、凍結槽20内の中央部に集められる傾向が強いため、流路25A内を流れる際の軌跡が、凍結前に比べて短くなる。その結果、凍結物の過剰な凍結を低減できる。
【0036】
一方で、未凍結の液滴は、気化する液体冷媒の気泡による浮力で液体冷媒中と液体冷媒の表面との間を浮遊し、渦巻き状に流れる液体冷媒の遠心力の作用を受けて、流路25Aの外周側、すなわち凍結槽20の内壁側に寄せられる。その結果、未凍結の液滴は流路25A内を流れる際の軌跡が、凍結後に比べて長くなり、未凍結の液滴を十分に凍結する時間が確保される。
【0037】
凍結物は凍結槽20から貫通穴21及び排出管22をこの順に経由して液体冷媒とともに鉛直下方に落下する。その後、分離機構50によって液体冷媒と分離された凍結物が貯留室10外に搬送される。
【0038】
分離機構50によって分離される液体冷媒は、貯留室10内の底部に貯留される。なお、貯留室10内の液体冷媒の貯留量は、凍結物の生産量、生産効率及び生産コスト等を勘案して適宜設定できる。
【0039】
(作用効果)
以上説明した構成を備える本実施形態の凍結物製造装置によれば、被凍結対象物である原料液体を凍結する液体冷媒の流路が、平坦面に渦巻き状に形成されているため、大量の液体冷媒を供給しなくても凍結槽の液体冷媒の液位を確保しつつ、原料液体を流路に沿って凍結する時間を確保できる。よって、本実施形態によれば、液体冷媒の使用量を低減できる。
【0040】
また、本実施形態の凍結物製造装置で凍結時間をさらに長く設定するためには、仕切部材によって形成される渦巻き状の流路の巻き数を増やして渦巻き状の流路の流路長を長くすればよい。このように本実施形態の凍結物製造装置は、凍結槽の内部空間のスペースを無駄なく使用できるため、装置そのものを小型化できる。
【0041】
本実施形態では、貯留室が真空断熱構造を有するため、外気と液体冷媒との間で熱交換が起きる場所が排気口及び搬送口に限定される。そのため、液体冷媒が気化して外気に流出する量を低減できる。よって本実施形態によれば、液体冷媒の気化による損失量を低減できるため、液体冷媒を無駄なく利用でき、液体冷媒の使用量をさらに低減できる。
【0042】
凍結物製造装置1は、液体冷媒供給機構と分離機構とを備えるため、貯留室の底部と、凍結槽との間で液体冷媒を循環させることができる。よって原料液体の凍結に必要な最低限の量の液体冷媒を貯留室内に貯留して、凍結物の製造を実行できる。よって本実施形態によれば、液体冷媒の使用量をさらに低減できる。
【0043】
さらに、本実施形態の凍結物製造装置は圧力調節機構を備え、貯留室内で液体冷媒が気化するため、貯留室内を大気圧以上に維持できる。その結果、貯留室10内から空気中の水分が追い出されるとともに、搬送口から空気が侵入しにくくなり、貯留室内の着氷を低減できる。よって本実施形態によれば、着氷した貯留室内の洗浄等の設備維持の作業の負担が低減できる。
【0044】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明はこれらの特定の実施の形態に限定されない。また、本発明は特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が加えられてよい。
例えば、原料液体供給機構40は、原料液体を噴霧する形態であってもよい。