【実施例】
【0097】
実施例1.ヒト肺カルシノーマ細胞株に対する、化学療法剤と組み合わせたPM01183の効果を決定するための、in vitroの研究
この研究の目的は、肺カルシノーマの治療において使用される化学療法剤の抗腫瘍活性を強化する、PM01183の能力を決定することであった。
【0098】
以下の作用剤を、PM01183と組み合わせて評価した:オキサリプラチン、カルムスチン、シクロホスファミド、マイトマイシンC(これらの化合物のストック溶液は、無菌の再蒸留水において調製し、−20℃で保存した)、5−フルオロウラシル(5−FU)、ゲムシタビン、パクリタキセル、ドセタキセル、ビンクリスチン、ダウノルビシン、アクチノマイシンD、トポテカン、エトポシド、ボルテゾミブ、ボリノスタット、ダカルバジン、テムシロリムス、エルロチニブ、ET−743およびPM00104(これらの化合物のストック溶液は、純粋なDMSOにおいて調製し、−20℃で保存した)。さらなる段階希釈物を、無血清培養培地において調製して、4×の最終濃度を達成した。1ウェル当たり50μLの一定分量の、各々の希釈した化合物を添加した。
【0099】
A549は、このアッセイのために選択されたヒト肺カルシノーマ細胞株であった。A549細胞を、37℃、5%CO2および湿度95%で、10%ウシ胎児血清(FBS)、2mM L−グルタミン、および100単位/mLのペニシリン−ストレプトマイシンを添加したダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)において維持した。
【0100】
スクリーニングを、2つのパートにおいて行った:
【0101】
a.第一のアッセイ組において、IC
50値を、A549細胞における72時間の薬剤曝露の後で、各々の薬剤について決定した。簡潔に述べると、細胞を回収し、96ウェルマイクロタイタープレートにおいて、150μLの培養培地中5000個の細胞の密度で播種し、ビヒクル単独または試験化合物による72hの処理の前に、薬剤を含まない培地において24時間インキュベートした。
【0102】
細胞毒性効果を、生細胞のミトコンドリア中で紫色のホルマザンへと還元されるテトラゾールである3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−2,5−ジフェニルテトラゾリウムブロミドを使用する、MTT還元アッセイによって測定した。MTT(1mg/mLのストック溶液50μL)を、ウェルに添加して、ホルマザン結晶が形成されるまで、37℃で8時間インキュベートした。培養培地を穏やかに除去した後、DMSOを添加して、不溶性の紫色のホルマザン生成物を溶解させ、有色の溶液とした。ウェルの吸光度を、540nmで光学密度を測定することによって、定量化した。結果を、対照たる細胞の成長の百分率として表現した。組み合わせの研究に使用されるIC
50値(細胞の成長の50%の阻害をもたらす薬剤の濃度)を、Prism v5.02ソフトウェア(GraphPad)を使用して算出した。結果は、モル濃度として表現され、2回から4回の独立のアッセイの平均を表した。
【0103】
A549腫瘍細胞株に対する各々の個々の作用剤のIC
50値(72時間の薬剤曝露)を、表1に示す。
【0104】
【表1】
[この文献は図面を表示できません]
【0105】
b.第二のアッセイ組において、A549ヒト腫瘍細胞を、上で言及された作用剤の各々と組み合わせたPM01183とともにインキュベートした。先に得られたIC
50値を、各々の化合物についての出発濃度(100%濃度)として使用した。各々の化合物対について、初期IC
50値の百分率(100%、75%、70%、60%、50%、40%、30%、25%および0%)として任意の希釈を行い、以下のとおりに組み合わせた相補的な(反対の濃度)用量応答曲線において試験した。
PM01183のIC
50 作用剤のIC
50
100% 0%
75% 25%
70% 30%
60% 40%
50% 50%
40% 60%
30% 70%
25% 75%
0% 100%
【0106】
視覚的な助けとして、応答値を、散布図にプロットし、用量比率をx軸上に示し、応答値(%)をy軸上に示した。横線を、2つの端点の応答値の間(例えば、100% IC
50のPM01183についての応答値と、100% IC
50の標準化学療法剤についての応答値との間)に描いた。2つの端点における応答値がおよそ同等であった場合、この相加性の予測線の上または下に位置する点は、それぞれ、拮抗的または相乗的な薬剤相互作用を示すものと解釈することができた。
【0107】
in vitroにおける、各々の薬剤のPM01183との組み合わせは、相乗的、相加的または拮抗的である可能性を有する。腫瘍細胞に対する相乗的な細胞毒性は、最適な効果であり、PM01183のもう1つの薬剤との組み合わせが、いずれかの単独の薬剤よりも効果的であることを示唆する。
【0108】
このアッセイによって、A549ヒト肺カルシノーマ細胞株において、以下のことが見出された:
a.PM01183のオキサリプラチンとの組み合わせは、強い相乗作用を示した(
図1)。
b.PM01183の5−フルオロウラシルとの組み合わせ(
図2)、およびPM01183のゲムシタビンとの組み合わせ(
図3)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
c.PM01183のパクリタキセルとの組み合わせは、50/50から40/60の用量比率で、相乗作用を示し(
図4)、PM01183のドセタキセルとの組み合わせは、75/25および50/50の用量比率で、相乗作用を示し(
図5)、PM01183のビンクリスチンとの組み合わせは、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した(
図6)。
d.PM01183のダウノルビシンとの組み合わせ(
図7)、PM01183のマイトマイシンCとの組み合わせ(
図8)、およびPM01183のアクチノマイシンDとの組み合わせ(
図9)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
e.PM01183のトポテカンとの組み合わせは、強い相乗作用を示し(
図10)、PM01183のエトポシドとの組み合わせは、60/40および25/75の用量比率で、相乗作用を示した(
図11)。
f.PM01183のボルテゾミブとの組み合わせは、40/60から30/70の用量比率で、相乗作用を示した(
図12)。
g.PM01183のボリノスタットとの組み合わせ(
図13)は、ほとんど全ての用量比率で、強い相乗作用を示した。
h.PM01183のシクロホスファミドとの組み合わせ(
図14)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
i.PM01183のカルムスチンとの組み合わせは、強い相乗作用を示した(
図15)。
j.PM01183のダカルバジンとの組み合わせは、強い相乗作用を示した(
図16)。
k.PM01183のテムシロリムスとの組み合わせは、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した(
図17)。
l.PM01183のエルロチニブとの組み合わせは、強い相乗作用を示した(
図18)。
m.PM01183のET−743との組み合わせは、75/25から60/40および30/70の用量比率で、相乗作用を示した(
図19)。
n.PM01183のPM00104との組み合わせ(
図20)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
【0109】
実施例2.ヒト肉腫細胞株に対する、化学療法剤と組み合わせたPM01183の効果を決定するための、in vitroの研究。
この研究の目的は、肉腫の治療において使用される化学療法剤の抗腫瘍活性を強化する、PM01183の能力を決定することであった。
【0110】
以下の作用剤を、PM01183と組み合わせて評価した:シスプラチン、オキサリプラチン、シクロホスファミド、マイトマイシンC(これらの化合物のストック溶液は、無菌の再蒸留水において調製し、−20℃で保存した)、ゲムシタビン、ドセタキセル、ビンクリスチン、ビノレルビン、ダウノルビシン、シタラビン、アクチノマイシンD、トポテカン、エトポシド、ボリノスタット、ダカルバジン、テムシロリムス、エルロチニブ、アプリジン、PM02734、ET−743およびPM00104(これらの化合物のストック溶液は、純粋なDMSOにおいて調製し、−20℃で保存した)。さらなる段階希釈物を、無血清培養培地において調製して、4×の最終濃度を達成した。1ウェル当たり50μLの一定分量の、各々の希釈した化合物を添加した。
【0111】
A673は、このアッセイのために選択されたヒト横紋筋肉腫細胞株であった。A673細胞を、37℃、5%CO2および湿度95%で、10%ウシ胎児血清(FBS)、2mM L−グルタミン、および100単位/mLのペニシリン−ストレプトマイシンを添加したダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)において維持した。
【0112】
スクリーニングを、実施例1に開示されるような2つのパートにおいて行った:
【0113】
a.第一のアッセイ組において、IC
50値を、A673腫瘍細胞株における72時間の薬剤曝露の後で、各々の薬剤について決定した。
【0114】
A673腫瘍細胞株に対する各々の個々の作用剤のIC
50値(72時間の薬剤曝露)を、実施例1に開示されるものと同じ方法論を使用することによって、算出した。それを、表2に示す。
【0115】
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
【0116】
b.第二のアッセイ組において、A673ヒト腫瘍細胞を、実施例1に記載されるものと同じ特有のIC
50濃度の組み合わせにおける、上で言及された作用剤の各々と組み合わせたPM01183とともに、インキュベートした。
【0117】
細胞培養および細胞のプレーティングを、先に記載されるように行い、細胞毒性効果を、実施例1に開示されるようにMTTアッセイによって測定した。
【0118】
このアッセイによって、A673ヒト肉腫細胞株において、以下のことが見出された:
a.PM01183のシスプラチンとの組み合わせ(
図21)、およびPM01183のオキサリプラチンとの組み合わせ(
図22)は、強い相乗作用を示した。
b.PM01183のシタラビンとの組み合わせは、強い相乗作用を示し(
図23)、PM01183のゲムシタビンとの組み合わせは、75/25から70/30の用量比率で、相乗作用を示した(
図24)。
c.PM01183のドセタキセルとの組み合わせ(
図25)、PM01183のビンクリスチンとの組み合わせ(
図26)、およびPM01183のビノレルビンとの組み合わせ(
図27)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
d.PM01183のダウノルビシンとの組み合わせ(
図28)、およびPM01183のアクチノマイシンDとの組み合わせ(
図30)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示し、PM01183のマイトマイシンCとの組み合わせ(
図29)は、強い相乗作用を示した。
e.PM01183のトポテカンとの組み合わせ(
図31)、およびPM01183のエトポシドとの組み合わせ(
図32)は、ほとんど全ての用量比率で、強い相乗作用を示した。
f.PM01183のボリノスタットとの組み合わせ(
図33)は、強い相乗作用を示した。
g.PM01183のシクロホスファミドとの組み合わせ(
図34)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
h.PM01183のダカルバジンとの組み合わせは、75/25から70/30および40/60の用量比率で、相乗作用を示した(
図35)。
i.PM01183のテムシロリムスとの組み合わせは、強い相乗作用を示した(
図36)。
j.PM01183のエルロチニブとの組み合わせは、強い相乗作用を示した(
図37)。
k.PM01183のアプリジンとの組み合わせは、50/50から30/70の用量比率で、相乗作用を示した(
図38)。
l.PM01183のET−743との組み合わせ(
図39)は、30/70から25/75の用量比率で、相乗作用を示した。
m.PM01183のPM02734との組み合わせ(
図40)は、75/25および40/60の用量比率で、相乗作用を示した。
n.PM01183のPM00104との組み合わせは、相乗作用を示した(
図41)。
【0119】
実施例3.ヒト悪性黒色腫細胞株に対する、化学療法剤と組み合わせたPM01183の効果を決定するための、in vitroの研究。
この研究の目的は、悪性黒色腫の治療において使用される化学療法剤の抗腫瘍活性を強化する、PM01183の能力を決定することであった。
【0120】
以下の作用剤を、PM01183と組み合わせて評価した:シスプラチン、マイトマイシンC(これらの化合物のストック溶液は、無菌の再蒸留水において調製し、−20℃で保存した)、5−フルオロウラシル、ドキソルビシン、ダウノルビシン、シタラビン、トポテカン、イリノテカン、メトトレキセート、エトポシド、ダカルバジン、テムシロリムス、PM02734、ET−743およびPM00104(これらの化合物のストック溶液は、純粋なDMSOにおいて調製し、−20℃で保存した)。さらなる段階希釈物を、無血清培養培地において調製して、4×の最終濃度を達成した。1ウェル当たり50μLの一定分量の、各々の希釈した化合物を添加した。
【0121】
SK−MEL−2は、このアッセイのために選択されたヒト黒色腫細胞株であった。SK−MEL−2細胞を、37℃、5%CO2および湿度95%で、10%ウシ胎児血清(FBS)、2mM L−グルタミン、および100単位/mLのペニシリン−ストレプトマイシンを添加したイーグル最小必須培地(MEME)において維持した。
【0122】
スクリーニングを、実施例1に開示されるような2つのパートにおいて行った:
【0123】
a.第一のアッセイ組において、IC
50値を、SK−MEL−2腫瘍細胞株における72時間の薬剤曝露の後で、各々の薬剤について決定した。
【0124】
SK−MEL−2腫瘍細胞株に対する各々の個々の作用剤のIC
50値(72時間の薬剤曝露)を、実施例1に開示されるものと同じ方法論を使用することによって、算出した。それを、表3に示す。
【0125】
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
【0126】
b.第二のアッセイ組において、SK−MEL−2腫瘍細胞を、実施例1に記載されるものと同じ特有のIC
50濃度の組み合わせにおける、上で言及された作用剤の各々と組み合わせたPM01183とともに、インキュベートした。
【0127】
細胞培養および細胞のプレーティングを、先に記載されるように行い、細胞毒性効果を、実施例1に開示されるようにMTTアッセイによって測定した。
【0128】
このアッセイによって、SK−MEL−2ヒト黒色腫細胞株において、以下のことが見出された:
a.PM01183のシスプラチンとの組み合わせ(
図42)は、75/25、50/50および30/70の用量比率で、相乗作用を示した。
b.PM01183の5−フルオロウラシルとの組み合わせ(
図43)、PM01183のシタラビンとの組み合わせ(
図44)、およびPM01183のメトトレキセートとの組み合わせ(
図45)は、強い相乗作用を示した。
c.PM01183のダウノルビシンとの組み合わせ(
図46)、およびPM01183のドキソルビシンとの組み合わせ(
図47)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示し、PM01183のマイトマイシンCとの組み合わせ(
図48)は、強い相乗作用を示した。
d.PM01183のトポテカンとの組み合わせ(
図49)、PM01183のイリノテカンとの組み合わせ(
図50)、およびPM01183のエトポシドとの組み合わせ(
図51)は、相乗作用を示し、いくつかの用量比率においては、さらに強い相乗作用を示した。
e.PM01183のダカルバジンとの組み合わせは、相乗作用を示した(
図52)。
f.PM01183のテムシロリムスとの組み合わせは、強い相乗作用を示した(
図53)。
g.PM01183のET−743との組み合わせ(
図54)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
h.PM01183のPM02734との組み合わせ(
図55)は、25/75から50/50の用量比率で、相乗作用を示した。
i.PM01183のPM00104との組み合わせ(
図56)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
【0129】
実施例4.ヒト前立腺カルシノーマ細胞株に対する、化学療法剤と組み合わせたPM01183の効果を決定するための、in vitroの研究。
この研究の目的は、前立腺癌の治療において使用される化学療法剤の抗腫瘍活性を強化する、PM01183の能力を決定することであった。
【0130】
以下の作用剤を、PM01183と組み合わせて評価した:シスプラチン、オキサリプラチン、マイトマイシンC(これらの化合物のストック溶液は、無菌の再蒸留水において調製し、−20℃で保存した)、5−フルオロウラシル、ゲムシタビン、ドセタキセル、パクリタキセル、ビノレルビン、ダウノルビシン、シタラビン、ドキソルビシン、アクチノマイシンD、トポテカン、イリノテカン、メトトレキセート、エトポシド、ボリノスタット、テムシロリムス、ボルテゾミブ、エルロチニブ、フルタミド、PM02734、ET−743およびPM00104(これらの化合物のストック溶液は、純粋なDMSOにおいて調製し、−20℃で保存した)。さらなる段階希釈物を、無血清培養培地において調製して、4×の最終濃度を達成した。1ウェル当たり50μLの一定分量の、各々の希釈した化合物を添加した。
【0131】
PC−3は、このアッセイのために選択されたヒト前立腺腺カルシノーマ細胞株であった。PC−3細胞を、37℃、5%CO2および湿度95%で、10%ウシ胎児血清(FBS)、2mM L−グルタミン、および100単位/mLのペニシリン−ストレプトマイシンを添加したロズウェルパーク記念研究所培地(RPMI)において維持した。
【0132】
スクリーニングを、実施例1に開示されるような2つのパートにおいて行った:
【0133】
a.第一のアッセイ組において、IC
50値を、PC−3腫瘍細胞株における72時間の薬剤曝露の後で、各々の薬剤について決定した。
【0134】
PC−3腫瘍細胞株に対する各々の個々の作用剤のIC
50値(72時間の薬剤曝露)を、実施例1に開示されるものと同じ方法論を使用することによって、算出した。それを、表4に示す。
【0135】
【表4】
[この文献は図面を表示できません]
【0136】
b.第二のアッセイ組において、PC−3ヒト腫瘍細胞を、実施例1に記載されるものと同じ特有のIC
50濃度の組み合わせにおける、上で言及された作用剤の各々と組み合わせたPM01183とともに、インキュベートした。
【0137】
細胞培養および細胞のプレーティングを、先に記載されるように行い、細胞毒性効果を、実施例1に開示されるようにMTTアッセイによって測定した。
【0138】
このアッセイによって、PC−3ヒト前立腺癌細胞株において、以下のことが見出された:
a.PM01183のシスプラチンとの組み合わせ(
図57)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示し、PM01183のオキサリプラチンとの組み合わせ(
図58)は、強い相乗作用を示した。
b.PM01183の5−フルオロウラシルとの組み合わせ(
図59)、およびPM01183のシタラビンとの組み合わせ(
図60)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示し、PM01183のゲムシタビンとの組み合わせは、強い相乗作用を示した(
図61)。最後に、PM01183とメトトレキセートとの組み合わせは、30/70から25/75の用量比率で、相乗作用を示した(
図62)。
c.PM01183のドセタキセルとの組み合わせは、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示し(
図63)、PM01183のパクリタキセルとの組み合わせ(
図64)は、40/60から30/70の用量比率で、相乗作用を示した。PM01183のビノレルビンとの組み合わせ(
図65)は、強い相乗作用を示した。
d.PM01183のダウノルビシンとの組み合わせ(
図66)、およびPM01183のドキソルビシンとの組み合わせ(
図67)は、強い相乗作用を示した。PM01183のマイトマイシンCとの組み合わせ(
図68)、およびPM01183のアクチノマイシンDとの組み合わせ(
図69)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
e.PM01183のトポテカンとの組み合わせ(
図70)、およびPM01183のイリノテカンとの組み合わせ(
図71)は、強い相乗作用を示し、PM01183のエトポシドとの組み合わせ(
図72)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
f.PM01183のボルテゾミブとの組み合わせ(
図73)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
g.PM01183のボリノスタットとの組み合わせ(
図74)は、相乗作用を示した。
h.PM01183のフルタミドとの組み合わせ(
図75)は、40/60から25/75の用量比率で、相乗作用を示した。
i.PM01183のテムシロリムスとの組み合わせは、強い相乗作用を示した(
図76)。
j.PM01183のエルロチニブとの組み合わせ(
図77)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
k.PM01183のET−743との組み合わせ(
図78)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
l.PM01183のPM02734との組み合わせ(
図79)は、75/25から70/30および30/70の用量比率で、相乗作用を示した。
m.PM01183のPM00104との組み合わせは、強い相乗作用を示した(
図80)。
【0139】
実施例5.ヒト膵臓カルシノーマ細胞株に対する、化学療法剤と組み合わせたPM01183の効果を決定するための、in vitroの研究。
この研究の目的は、膵臓カルシノーマの治療において使用される化学療法剤の抗腫瘍活性を強化する、PM01183の能力を決定することであった。
【0140】
以下の作用剤を、PM01183と組み合わせて評価した:シスプラチン、オキサリプラチン(これらの化合物のストック溶液は、無菌の再蒸留水において調製し、−20℃で保存した)、ゲムシタビン、ダウノルビシン、シタラビン、ドキソルビシン、アクチノマイシンD、トポテカン、イリノテカン、メトトレキセート、エトポシド、ボリノスタット、テムシロリムス、ボルテゾミブ、エルロチニブ、PM02734、ET−743およびPM00104(これらの化合物のストック溶液は、純粋なDMSOにおいて調製し、−20℃で保存した)。さらなる段階希釈物を、無血清培養培地において調製して、4×の最終濃度を達成した。1ウェル当たり50μLの一定分量の、各々の希釈した化合物を添加した。
【0141】
PANC−1は、このアッセイのために選択されたヒト膵臓カルシノーマ細胞株であった。PANC−1細胞を、37℃、5%CO2および湿度95%で、10%ウシ胎児血清(FBS)、2mM L−グルタミン、および100単位/mLのペニシリン−ストレプトマイシンを添加したロズウェルパーク記念研究所培地(RPMI)において維持した。
【0142】
スクリーニングを、実施例1に開示されるような2つのパートにおいて行った:
【0143】
a.第一のアッセイ組において、IC
50値を、PANC−1腫瘍細胞株における72時間の薬剤曝露の後で、各々の薬剤について決定した。
【0144】
PANC−1腫瘍細胞株に対する各々の個々の作用剤のIC
50値(72時間の薬剤曝露)を、実施例1に開示されるものと同じ方法論を使用することによって、算出した。それを、表5に示す。
【0145】
【表5】
[この文献は図面を表示できません]
【0146】
b.第二のアッセイ組において、PANC−1ヒト腫瘍細胞を、実施例1に記載されるものと同じ特有のIC
50濃度の組み合わせにおける、上で言及された作用剤の各々と組み合わせたPM01183とともに、インキュベートした。
【0147】
細胞培養および細胞のプレーティングを、先に記載されるように行い、細胞毒性効果を、実施例1に開示されるようにMTTアッセイによって測定した。
【0148】
このアッセイによって、PANC−1ヒト膵臓カルシノーマ細胞株において、以下のことが見出された:
a.PM01183のシスプラチンとの組み合わせ(
図81)、およびPM01183のオキサリプラチンとの組み合わせ(
図82)は、強い相乗作用を示した。
b.PM01183のシタラビンとの組み合わせ(
図83)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示し、PM01183のゲムシタビンとの組み合わせ(
図84)、およびPM01183のメトトレキセートとの組み合わせ(
図85)は、強い相乗作用を示した。
c.PM01183のダウノルビシンとの組み合わせ(
図86)、およびPM01183のドキソルビシンとの組み合わせ(
図87)は、相乗作用を示し、PM01183のアクチノマイシンDとの組み合わせ(
図88)は、75/25および30/70から25/75の用量比率で、相乗作用を示した。
d.PM01183のトポテカンとの組み合わせ(
図89)、およびPM01183のイリノテカンとの組み合わせ(
図90)は、強い相乗作用を示し、PM01183のエトポシドとの組み合わせ(
図91)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
e.PM01183のボルテゾミブとの組み合わせ(
図92)は、75/25から70/30および50/50の用量比率で、相乗作用を示した。
f.PM01183のボリノスタットとの組み合わせ(
図93)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
g.PM01183のテムシロリムスとの組み合わせは、強い相乗作用を示した(
図94)。
h.PM01183のエルロチニブとの組み合わせは、強い相乗作用を示した(
図95)。
i.PM01183のET−743との組み合わせ(
図96)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
j.PM01183のPM02734との組み合わせ(
図97)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
k.PM01183のPM00104との組み合わせは、75/25および50/50の用量比率で、相乗作用を示した(
図98)。
【0149】
実施例6.ヒト胃カルシノーマ細胞株に対する、化学療法剤と組み合わせたPM01183の効果を決定するための、in vitroの研究。
この研究の目的は、胃癌の治療において使用される化学療法剤の抗腫瘍活性を強化する、PM01183の能力を決定することであった。
【0150】
以下の作用剤を、PM01183と組み合わせて評価した:シスプラチン、オキサリプラチン、シクロホスファミド(これらの化合物のストック溶液は、無菌の再蒸留水において調製し、−20℃で保存した)、5−フルオロウラシル、ゲムシタビン、パクリタキセル、ビンクリスチン、ビノレルビン、ダウノルビシン、ダカルバジン、シタラビン、ドキソルビシン、アクチノマイシンD、トポテカン、イリノテカン、メトトレキセート、エトポシド、ボリノスタット、テムシロリムス、ボルテゾミブ、エルロチニブ、アプリジン、PM02734、ET−743およびPM00104(これらの化合物のストック溶液は、純粋なDMSOにおいて調製し、−20℃で保存した)。さらなる段階希釈物を、無血清培養培地において調製して、4×の最終濃度を達成した。1ウェル当たり50μLの一定分量の、各々の希釈した化合物を添加した。
【0151】
HGC−27は、このアッセイのために選択されたヒト胃カルシノーマ細胞株であった。HGC−27細胞を、37℃、5%CO2および湿度95%で、10%ウシ胎児血清(FBS)、2mM L−グルタミン、および100単位/mLのペニシリン−ストレプトマイシンを添加したイスコブ変法ダルベッコ培地(IDMD)において維持した。
【0152】
スクリーニングを、実施例1に開示されるような2つのパートにおいて行った:
【0153】
a.第一のアッセイ組において、IC
50値を、HGC−27腫瘍細胞株における72時間の薬剤曝露の後で、各々の薬剤について決定した。
【0154】
HGC−27腫瘍細胞株に対する各々の個々の作用剤のIC
50値(72時間の薬剤曝露)を、実施例1に開示されるものと同じ方法論を使用することによって、算出した。それを、表6に示す。
【0155】
【表6】
[この文献は図面を表示できません]
【0156】
b.第二のアッセイ組において、HGC−27ヒト腫瘍細胞を、実施例1に記載されるものと同じ特有のIC
50濃度の組み合わせにおける、上で言及された作用剤の各々と組み合わせたPM01183とともに、インキュベートした。
【0157】
細胞培養および細胞のプレーティングを、先に記載されるように行い、細胞毒性効果を、実施例1に開示されるようにMTTアッセイによって測定した。
【0158】
このアッセイによって、HGC−27ヒト胃カルシノーマ細胞株において、以下のことが見出された:
a.PM01183のシスプラチンとの組み合わせ(
図99)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示し、PM01183のオキサリプラチンとの組み合わせ(
図100)は、強い相乗作用を示した。
b.PM01183の5−フルオロウラシルとの組み合わせ(
図101)、およびPM01183のシタラビンとの組み合わせ(
図102)は、相乗作用を示し、さらには、いくつかの用量比率においては、強い相乗作用を示した。PM01183のゲムシタビンとの組み合わせ(
図103)、およびPM01183のメトトレキセートとの組み合わせ(
図104)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
c.PM01183のパクリタキセルとの組み合わせは、強い相乗作用を示した(
図105)。PM01183のビンクリスチンとの組み合わせ(
図106)、およびPM01183のビノレルビンとの組み合わせ(
図107)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
d.PM01183のダウノルビシンとの組み合わせ(
図108)、およびPM01183のアクチノマイシンDとの組み合わせ(
図110)は、強い相乗作用を示した。PM01183のドキソルビシンとの組み合わせ(
図109)は、75/25から60/40の用量比率で、相乗作用を示した。
e.PM01183のトポテカンとの組み合わせは、強い相乗作用を示した(
図111)。PM01183のイリノテカンとの組み合わせ(
図112)は、70/30から60/40および40/60の用量比率で、相乗作用を示し、PM01183のエトポシドとの組み合わせ(
図113)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
f.PM01183のボルテゾミブとの組み合わせは、強い相乗作用を示した(
図114)。
g.PM01183のボリノスタットとの組み合わせ(
図115)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
h.PM01183のシクロホスファミドとの組み合わせは、強い相乗作用を示した(
図116)。
i.PM01183のダカルバジンとの組み合わせは、強い相乗作用を示した(
図117)。
j.PM01183のテムシロリムスとの組み合わせは、強い相乗作用を示した(
図118)。
k.PM01183のエルロチニブとの組み合わせは、強い相乗作用を示した(
図119)。
l.PM01183のアプリジンとの組み合わせは、強い相乗作用を示した(
図120)。
m.PM01183のET−743との組み合わせ(
図121)は、50/50および75/25の用量比率で、相乗作用を示した。
n.PM01183のPM02734との組み合わせは、強い相乗作用を示した(
図122)。
o.PM01183のPM00104との組み合わせ(
図123)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
【0159】
実施例7.ヒト卵巣カルシノーマ細胞株に対する、化学療法剤と組み合わせたPM01183の効果を決定するための、in vitroの研究。
この研究の目的は、卵巣癌の治療において使用される化学療法剤の抗腫瘍活性を強化する、PM01183の能力を決定することであった。
【0160】
以下の作用剤を、PM01183と組み合わせて評価した:シスプラチン、オキサリプラチン、シクロホスファミド、カルムスチン、マイトマイシンC(これらの化合物のストック溶液は、無菌の再蒸留水において調製し、−20℃で保存した)、5−フルオロウラシル、ゲムシタビン、ドセタキセル、パクリタキセル、ビンクリスチン、ビノレルビン、ダウノルビシン、ダカルバジン、シタラビン、ドキソルビシン、アクチノマイシンD、トポテカン、イリノテカン、メトトレキセート、エトポシド、ボリノスタット、テムシロリムス、エルロチニブ、アプリジン、PM02734、ET−743およびPM00104(これらの化合物のストック溶液は、純粋なDMSOにおいて調製し、−20℃で保存した)。さらなる段階希釈物を、無血清培養培地において調製して、4×の最終濃度を達成した。1ウェル当たり50μLの一定分量の、各々の希釈した化合物を添加した。
【0161】
IGROV−1は、このアッセイのために選択されたヒト卵巣腺カルシノーマ細胞株であった。IGROV−1細胞を、37℃、5%CO2および湿度95%で、10%ウシ胎児血清(FBS)、2mM L−グルタミン、および100単位/mLのペニシリン−ストレプトマイシンを添加したロズウェルパーク記念研究所培地(RPMI)において維持した。
【0162】
スクリーニングを、実施例1に開示されるような2つのパートにおいて行った:
【0163】
a.第一のアッセイ組において、IC
50値を、IGROV−1腫瘍細胞株における72時間の薬剤曝露の後で、各々の薬剤について決定した。
【0164】
IGROV−1腫瘍細胞株に対する各々の個々の作用剤のIC
50値(72時間の薬剤曝露)を、実施例1に開示されるものと同じ方法論を使用することによって、算出した。それを、表7に示す。
【0165】
【表7】
[この文献は図面を表示できません]
【0166】
b.第二のアッセイ組において、IGROV−1ヒト腫瘍細胞を、実施例1に記載されるものと同じ特有のIC
50濃度の組み合わせにおける、上で言及された作用剤の各々と組み合わせたPM01183とともに、インキュベートした。
【0167】
細胞培養および細胞のプレーティングを、先に記載されるように行い、細胞毒性効果を、実施例1に開示されるようにMTTアッセイによって測定した。
【0168】
このアッセイによって、IGROV−1ヒト卵巣カルシノーマ細胞株において、以下のことが見出された:
a.PM01183のシスプラチンとの組み合わせ(
図124)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示し、PM01183のオキサリプラチンとの組み合わせは、強い相乗作用を示した(
図125)。
b.PM01183の5−フルオロウラシルとの組み合わせ(
図126)、およびPM01183のシタラビンとの組み合わせ(
図127)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。PM01183のゲムシタビンとの組み合わせ(
図128)、およびPM01183のメトトレキセートとの組み合わせ(
図129)は、相乗作用を示した。
c.PM01183のドセタキセルとの組み合わせ(
図130)、PM01183のパクリタキセルとの組み合わせ(
図131)、およびPM01183のビンクリスチンとの組み合わせ(
図132)は、強い相乗作用を示し、PM01183のビノレルビンとの組み合わせ(
図133)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
d.PM01183のダウノルビシンとの組み合わせ(
図134)は、相乗作用を示した。PM01183のドキソルビシンとの組み合わせ(
図135)、およびPM01183のアクチノマイシンDとの組み合わせ(
図136)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示し、PM01183のマイトマイシンCとの組み合わせ(
図137)は、50/50および30/70から25/75の用量比率で、相乗作用を示した。
e.PM01183のトポテカンとの組み合わせ(
図138)、PM01183のイリノテカンとの組み合わせ(
図139)、およびPM01183のエトポシドとの組み合わせ(
図140)は、相乗作用を示した。
f.PM01183のボリノスタットとの組み合わせ(
図141)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
g.PM01183のシクロホスファミドとの組み合わせ(
図142)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
h.PM01183のカルムスチンとの組み合わせ(
図143)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
i.PM01183のダカルバジンとの組み合わせ(
図144)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
j.PM01183のテムシロリムスとの組み合わせは、相乗作用を示した(
図145)。
k.PM01183のエルロチニブとの組み合わせは、相乗作用を示した(
図146)。
l.PM01183のアプリジンとの組み合わせ(
図147)は、70/30から60/40の用量比率で、相乗作用を示した。
m.PM01183のET−743との組み合わせ(
図148)は、75/25から60/40の用量比率で、相乗作用を示した。
n.PM01183のPM02734との組み合わせは、強い相乗作用を示した(
図149)。
o.PM01183のPM00104との組み合わせ(
図150)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
【0169】
実施例8.ヒト肝細胞カルシノーマ細胞株に対する、化学療法剤と組み合わせたPM01183の効果を決定するための、in vitroの研究。
この研究の目的は、肝細胞癌の治療において使用される化学療法剤の抗腫瘍活性を強化する、PM01183の能力を決定することであった。
【0170】
以下の作用剤を、PM01183と組み合わせて評価した:シスプラチン、オキサリプラチン、シクロホスファミド(これらの化合物のストック溶液は、無菌の再蒸留水において調製し、−20℃で保存した)、5−フルオロウラシル、ゲムシタビン、パクリタキセル、ドセタキセル、ビンクリスチン、ビノレルビン、ダウノルビシン、シタラビン、ドキソルビシン、トポテカン、イリノテカン、メトトレキセート、エトポシド、ボルテゾミブ、エルロチニブ、ET−743およびPM00104(これらの化合物のストック溶液は、純粋なDMSOにおいて調製し、−20℃で保存した)。さらなる段階希釈物を、無血清培養培地において調製して、4×の最終濃度を達成した。1ウェル当たり50μLの一定分量の、各々の希釈した化合物を添加した。
【0171】
HepG2は、このアッセイのために選択された、ヒト肝細胞の肝臓カルシノーマ細胞株であった。HepG2細胞を、37℃、5%CO2および湿度95%で、10%ウシ胎児血清(FBS)、2mM L−グルタミン、および100単位/mLのペニシリン−ストレプトマイシンを添加したイーグル最小必須培地(MEME)において維持した。
【0172】
スクリーニングを、実施例1に開示されるような2つのパートにおいて行った:
【0173】
a.第一のアッセイ組において、IC
50値を、HepG2腫瘍細胞株における72時間の薬剤曝露の後で、各々の薬剤について決定した。
【0174】
HepG2腫瘍細胞株に対する各々の個々の作用剤のIC
50値(72時間の薬剤曝露)を、実施例1に開示されるものと同じ方法論を使用することによって、算出した。それを、表8に示す。
【0175】
【表8】
[この文献は図面を表示できません]
【0176】
b.第二のアッセイ組において、HepG2ヒト腫瘍細胞を、実施例1に記載されるものと同じ特有のIC
50濃度の組み合わせにおける、上で言及された作用剤の各々と組み合わせたPM01183とともに、インキュベートした。
【0177】
細胞培養および細胞のプレーティングを、先に記載されるように行い、細胞毒性効果を、実施例1に開示されるようにMTTアッセイによって測定した。
【0178】
このアッセイによって、HepG2ヒト肝細胞細胞株において、以下のことが見出された:
a.PM01183のシスプラチンとの組み合わせ(
図151)、およびPM01183のオキサリプラチンとの組み合わせ(
図152)は、強い相乗作用を示した。
b.PM01183の5−フルオロウラシルとの組み合わせ(
図153)は、75/25、50/50および30/70の用量比率で、相乗作用を示した。PM01183のシタラビンとの組み合わせ(
図154)、PM01183のゲムシタビンとの組み合わせ(
図155)、およびPM01183のメトトレキセートとの組み合わせ(
図156)は、強い相乗作用を示した。
c.PM01183のドセタキセルとの組み合わせ(
図157)は、強い相乗作用を示した。PM01183のパクリタキセルとの組み合わせ(
図158)、およびPM01183のビンクリスチンとの組み合わせ(
図159)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示し、PM01183のビノレルビンとの組み合わせ(
図160)は、50/50および30/70から25/75の用量比率で、相乗作用を示した。
d.PM01183のダウノルビシンとの組み合わせ(
図161)、およびPM01183のドキソルビシンとの組み合わせ(
図162)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
e.PM01183のトポテカンとの組み合わせ(
図163)、およびPM01183のエトポシドとの組み合わせ(
図165)は、強い相乗作用を示した。PM01183のイリノテカンとの組み合わせ(
図164)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
f.PM01183のボルテゾミブとの組み合わせ(
図166)は、75/25から60/40の用量比率で、相乗作用を示した。
g.PM01183のシクロホスファミドとの組み合わせ(
図167)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
h.PM01183のエルロチニブとの組み合わせ(
図168)は、強い相乗作用を示した。
i.PM01183のET−743との組み合わせ(
図169)は、60/40から50/50の用量比率で、相乗作用を示した。
j.PM01183のPM00104との組み合わせ(
図170)は、強い相乗作用を示した。
【0179】
実施例9.ヒト乳カルシノーマ細胞株に対する、化学療法剤と組み合わせたPM01183の効果を決定するための、in vitroの研究。
この研究の目的は、乳癌の治療において使用される化学療法剤の抗腫瘍活性を強化する、PM01183の能力を決定することであった。
【0180】
以下の作用剤を、PM01183と組み合わせて評価した:シスプラチン、オキサリプラチン、シクロホスファミド、カルムスチン、マイトマイシンC(これらの化合物のストック溶液は、無菌の再蒸留水において調製し、−20℃で保存した)、5−フルオロウラシル、ゲムシタビン、パクリタキセル、ドセタキセル、ビンクリスチン、ビノレルビン、ダウノルビシン、ダカルバジン、シタラビン、ドキソルビシン、アクチノマイシンD、トポテカン、イリノテカン、メトトレキセート、エトポシド、ボリノスタット、テムシロリムス、エルロチニブ、タモキシフェン、PM02734、ET−743およびPM00104(これらの化合物のストック溶液は、純粋なDMSOにおいて調製し、−20℃で保存した)。さらなる段階希釈物を、無血清培養培地において調製して、4×の最終濃度を達成した。1ウェル当たり50μLの一定分量の、各々の希釈した化合物を添加した。
【0181】
MDA−MB−231は、このアッセイのために選択されたヒト乳腺カルシノーマ細胞株であった。MDA−MB−231細胞を、37℃、5%CO2および湿度95%で、10%ウシ胎児血清(FBS)、2mM L−グルタミン、および100単位/mLのペニシリン−ストレプトマイシンを添加したダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)において維持した。
【0182】
スクリーニングを、実施例1に開示されるような2つのパートにおいて行った:
【0183】
a.第一のアッセイ組において、IC
50値を、MDA−MB−231腫瘍細胞株における72時間の薬剤曝露の後で、各々の薬剤について決定した。
【0184】
MDA−MB−231腫瘍細胞株に対する各々の個々の作用剤のIC
50値(72時間の薬剤曝露)を、実施例1に開示されるものと同じ方法論を使用することによって、算出した。それを、表9に示す。
【0185】
【表9】
[この文献は図面を表示できません]
【0186】
b.第二のアッセイ組において、MDA−MB−231ヒト腫瘍細胞を、実施例1に記載されるものと同じ特有のIC
50濃度の組み合わせにおける、上で言及された作用剤の各々と組み合わせたPM01183とともに、インキュベートした。
【0187】
細胞培養および細胞のプレーティングを、先に記載されるように行い、細胞毒性効果を、実施例1に開示されるようにMTTアッセイによって測定した。
【0188】
このアッセイによって、MDA−MB−231ヒト乳カルシノーマ細胞株において、以下のことが見出された:
a.PM01183のシスプラチンとの組み合わせ(
図171)、およびPM01183のオキサリプラチンとの組み合わせ(
図172)は、相乗作用を示した。
b.PM01183の5−フルオロウラシルとの組み合わせ(
図173)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。PM01183のシタラビンとの組み合わせ(
図174)、およびPM01183のゲムシタビンとの組み合わせ(
図175)は、強い相乗作用を示し、PM01183とメトトレキセートとの組み合わせ(
図176)は、75/25から70/30および50/50の用量比率で、相乗作用を示した。
c.PM01183のドセタキセルとの組み合わせ(
図177)、およびPM01183のパクリタキセルとの組み合わせ(
図178)は、相乗作用を示した。PM01183のビンクリスチンとの組み合わせ(
図179)は、75/25および50/50の用量比率で、相乗作用を示し、PM01183のビノレルビンとの組み合わせ(
図180)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
d.PM01183のダウノルビシンとの組み合わせ(
図181)、およびPM01183のマイトマイシンCとの組み合わせ(
図184)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。PM01183のドキソルビシンとの組み合わせ(
図182)は、強い相乗作用を示し、PM01183のアクチノマイシンDとの組み合わせ(
図183)は、相乗作用を示した。
e.PM01183のトポテカンとの組み合わせ(
図185)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。PM01183のイリノテカンとの組み合わせ(
図186)、およびPM01183のエトポシドとの組み合わせ(
図187)は、相乗作用を示した。
f.PM01183のボリノスタットとの組み合わせ(
図188)は、75/25および50/50から40/60の用量比率で、相乗作用を示した。
g.PM01183のシクロホスファミドとの組み合わせ(
図189)は、強い相乗作用を示した。
h.PM01183のカルムスチンとの組み合わせ(
図190)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
i.PM01183のダカルバジンとの組み合わせ(
図191)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
j.PM01183のタモキシフェンとの組み合わせ(
図192)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
k.PM01183のテムシロリムスとの組み合わせは、強い相乗作用を示した(
図193)。
l.PM01183のエルロチニブとの組み合わせは、強い相乗作用を示した(
図194)。
m.PM01183のET−743との組み合わせは、強い相乗作用を示した(
図195)。
n.PM01183のPM02734との組み合わせ(
図196)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
o.PM01183のPM00104との組み合わせ(
図197)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
【0189】
実施例10.ヒト結腸直腸カルシノーマ細胞株に対する、化学療法剤と組み合わせたPM01183の効果を決定するための、in vitroの研究。
この研究の目的は、結腸直腸癌の治療において使用される化学療法剤の抗腫瘍活性を強化する、PM01183の能力を決定することであった。
【0190】
以下の作用剤を、PM01183と組み合わせて評価した:シスプラチン、オキサリプラチン、シクロホスファミド、マイトマイシンC(これらの化合物のストック溶液は、無菌の再蒸留水において調製し、−20℃で保存した)、5−フルオロウラシル、ゲムシタビン、ドセタキセル、ビノレルビン、ダウノルビシン、ダカルバジン、シタラビン、ドキソルビシン、アクチノマイシンD、トポテカン、イリノテカン、エトポシド、ボリノスタット、ボルテゾミブ、テムシロリムス、エルロチニブ、PM02734およびアプリジン(これらの化合物のストック溶液は、純粋なDMSOにおいて調製し、−20℃で保存した)。さらなる段階希釈物を、無血清培養培地において調製して、4×の最終濃度を達成した。1ウェル当たり50μLの一定分量の、各々の希釈した化合物を添加した。
【0191】
HT−29は、このアッセイのために選択されたヒト結腸腺カルシノーマ細胞株であった。HT−29細胞を、37℃、5%CO2および湿度95%で、10%ウシ胎児血清(FBS)、2mM L−グルタミン、および100単位/mLのペニシリン−ストレプトマイシンを添加したダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)において維持した。
【0192】
スクリーニングを、実施例1に開示されるような2つのパートにおいて行った:
【0193】
a.第一のアッセイ組において、IC
50値を、HT−29腫瘍細胞株における72時間の薬剤曝露の後で、各々の薬剤について決定した。
【0194】
HT−29腫瘍細胞株に対する各々の個々の作用剤のIC
50値(72時間の薬剤曝露)を、実施例1に開示されるものと同じ方法論を使用することによって、算出した。それを、表10に示す。
【0195】
【表10】
[この文献は図面を表示できません]
【0196】
b.第二のアッセイ組において、HT−29ヒト腫瘍細胞を、実施例1に記載されるものと同じ特有のIC
50濃度の組み合わせにおける、上で言及された作用剤の各々と組み合わせたPM01183とともに、インキュベートした。
【0197】
細胞培養および細胞のプレーティングを、先に記載されるように行い、細胞毒性効果を、実施例1に開示されるようにMTTアッセイによって測定した。
【0198】
このアッセイによって、HT−29ヒト結腸直腸カルシノーマ細胞株において、以下のことが見出された:
a.PM01183のシスプラチンとの組み合わせ(
図198)は、75/25から70/30の用量比率で、相乗作用を示し、PM01183のオキサリプラチンとの組み合わせ(
図199)は、強い相乗作用を示した。
b.PM01183の5−フルオロウラシルとの組み合わせ(
図200)、およびPM01183のゲムシタビンとの組み合わせ(
図202)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示し、PM01183のシタラビンとの組み合わせ(
図201)は、強い相乗作用を示した。
c.PM01183のドセタキセルとの組み合わせ(
図203)は、50/50および75/25の用量比率で、相乗作用を示し、PM01183のビノレルビンとの組み合わせ(
図204)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
d.PM01183のダウノルビシンとの組み合わせ(
図205)、およびPM01183のマイトマイシンCとの組み合わせ(
図208)は、強い相乗作用を示した。PM01183のドキソルビシンとの組み合わせ(
図206)、およびPM01183のアクチノマイシンDとの組み合わせ(
図207)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
e.PM01183のトポテカンとの組み合わせ(
図209)、およびPM01183のエトポシドとの組み合わせ(
図211)は、強い相乗作用を示した。PM01183のイリノテカンとの組み合わせ(
図210)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
f.PM01183のボルテゾミブとの組み合わせ(
図212)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
g.PM01183のボリノスタットとの組み合わせ(
図213)は、相乗作用を示した。
h.PM01183のシクロホスファミドとの組み合わせ(
図214)は、40/60から25/75の用量比率で、相乗作用を示した。
i.PM01183のダカルバジンとの組み合わせ(
図215)は、強い相乗作用を示した。
j.PM01183のテムシロリムスとの組み合わせは、強い相乗作用を示した(
図216)。
k.PM01183のエルロチニブとの組み合わせは、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した(
図217)。
l.PM01183のアプリジンとの組み合わせ(
図218)は、40/60から25/75の用量比率で、相乗作用を示した。
m.PM01183のPM02734との組み合わせ(
図219)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
【0199】
実施例11.ヒト腎臓カルシノーマ細胞株に対する、化学療法剤と組み合わせたPM01183の効果を決定するための、in vitroの研究。
この研究の目的は、腎臓癌の治療において使用される化学療法剤の抗腫瘍活性を強化する、PM01183の能力を決定することであった。
【0200】
以下の作用剤を、PM01183と組み合わせて評価した:シスプラチン、シクロホスファミド、マイトマイシンC(これらの化合物のストック溶液は、無菌の再蒸留水において調製し、−20℃で保存した)、5−フルオロウラシル、ゲムシタビン、メトトレキセート、ドセタキセル、ビンクリスチン、ビノレルビン、ダウノルビシン、ダカルバジン、シタラビン、ドキソルビシン、アクチノマイシンD、トポテカン、イリノテカン、エトポシド、ボリノスタット、エルロチニブ、PM02734、ET−743、PM00104およびアプリジン(これらの化合物のストック溶液は、純粋なDMSOにおいて調製し、−20℃で保存した)。さらなる段階希釈物を、無血清培養培地において調製して、4×の最終濃度を達成した。1ウェル当たり50μLの一定分量の、各々の希釈した化合物を添加した。
【0201】
RXF−393は、このアッセイのために選択されたヒト腎臓カルシノーマ細胞株であった。RXF−393細胞を、37℃、5%CO2および湿度95%で、10%ウシ胎児血清(FBS)、2mM L−グルタミン、および100単位/mLのペニシリン−ストレプトマイシンを添加したロズウェルパーク記念研究所培地(RPMI)において維持した。
【0202】
スクリーニングを、実施例1に開示されるような2つのパートにおいて行った:
【0203】
a.第一のアッセイ組において、IC
50値を、RXF−393腫瘍細胞株における72時間の薬剤曝露の後で、各々の薬剤について決定した。
【0204】
RXF−393腫瘍細胞株に対する各々の個々の作用剤のIC
50値(72時間の薬剤曝露)を、実施例1に開示されるものと同じ方法論を使用することによって、算出した。それを、表11に示す。
【0205】
【表11】
[この文献は図面を表示できません]
【0206】
b.第二のアッセイ組において、RXF−393ヒト腫瘍細胞を、実施例1に記載されるものと同じ特有のIC
50濃度の組み合わせにおける、上で言及された作用剤の各々と組み合わせたPM01183とともに、インキュベートした。
【0207】
細胞培養および細胞のプレーティングを、先に記載されるように行い、細胞毒性効果を、実施例1に開示されるようにMTTアッセイによって測定した。
【0208】
このアッセイによって、RXF−393ヒト腎臓カルシノーマ細胞株において、以下のことが見出された:
a.PM01183のシスプラチンとの組み合わせ(
図220)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
b.PM01183の5−フルオロウラシルとの組み合わせ(
図221)、PM01183のシタラビンとの組み合わせ(
図222)、PM01183のゲムシタビンとの組み合わせ(
図223)、およびPM01183のメトトレキセートとの組み合わせ(
図224)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
c.PM01183のドセタキセルとの組み合わせ(
図225)、PM01183のビンクリスチンとの組み合わせ(
図226)、およびPM01183のビノレルビンとの組み合わせ(
図227)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
d.PM01183のダウノルビシンとの組み合わせ(
図228)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。PM01183のドキソルビシンとの組み合わせ(
図229)は、75/25から60/40の用量比率で、相乗作用を示し、PM01183のアクチノマイシンDとの組み合わせ(
図230)は、75/25から70/30および30/70の用量比率で、相乗作用を示した。PM01183のマイトマイシンCとの組み合わせ(
図231)は、強い相乗作用を示した。
e.PM01183のトポテカンとの組み合わせ(
図232)は、強い相乗作用を示した。PM01183のイリノテカンとの組み合わせ(
図233)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示し、PM01183のエトポシドとの組み合わせ(
図234)は、75/25および40/60から30/70の用量比率で、相乗作用を示した。
f.PM01183のボリノスタットとの組み合わせ(
図235)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
g.PM01183のシクロホスファミドとの組み合わせ(
図236)は、75/25から70/30および25/75の用量比率で、相乗作用を示した。
h.PM01183のダカルバジンとの組み合わせ(
図237)は、60/40から50/50の用量比率で、相乗作用を示した。
i.PM01183のエルロチニブとの組み合わせは、強い相乗作用を示した(
図238)。
j.PM01183のアプリジンとの組み合わせ(
図239)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
k.PM01183のET−743との組み合わせ(
図240)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
l.PM01183のPM02734との組み合わせ(
図241)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
m.PM01183のPM00104との組み合わせ(
図242)は、強い相乗作用を示した。
【0209】
実施例12.ヒト神経膠芽腫細胞株に対する、化学療法剤と組み合わせたPM01183の効果を決定するための、in vitroの研究。
この研究の目的は、神経膠芽腫の治療において使用される化学療法剤の抗腫瘍活性を強化する、PM01183の能力を決定することであった。
【0210】
以下の作用剤を、PM01183と組み合わせて評価した:シスプラチン、オキサリプラチン(これらの化合物のストック溶液は、無菌の再蒸留水において調製し、−20℃で保存した)、5−フルオロウラシル、ゲムシタビン、ドセタキセル、ビンクリスチン、ダウノルビシン、ダカルバジン、ドキソルビシン、トポテカン、イリノテカン、メトトレキセート、エトポシド、ボリノスタット、テムシロリムス、ボルテゾミブ、エルロチニブ、PM02734、ET−743およびアプリジン(これらの化合物のストック溶液は、純粋なDMSOにおいて調製し、−20℃で保存した)。さらなる段階希釈物を、無血清培養培地において調製して、4×の最終濃度を達成した。1ウェル当たり50μLの一定分量の、各々の希釈した化合物を添加した。
【0211】
U87−MGは、このアッセイのために選択されたヒト神経膠芽腫細胞株であった。U87−MG細胞を、37℃、5%CO2および湿度95%で、10%ウシ胎児血清(FBS)、2mM L−グルタミン、および100単位/mLのペニシリン−ストレプトマイシンを添加したイーグル最小必須培地(MEME)において維持した。
【0212】
スクリーニングを、実施例1に開示されるような2つのパートにおいて行った:
【0213】
a.第一のアッセイ組において、IC
50値を、U87−MG腫瘍細胞株における72時間の薬剤曝露の後で、各々の薬剤について決定した。
【0214】
U87−MG腫瘍細胞株に対する各々の個々の作用剤のIC
50値(72時間の薬剤曝露)を、実施例1に開示されるものと同じ方法論を使用することによって、算出した。それを、表12に示す。
【0215】
【表12】
[この文献は図面を表示できません]
【0216】
b.第二のアッセイ組において、U87−MGヒト腫瘍細胞を、実施例1に記載されるものと同じ特有のIC
50濃度の組み合わせにおける、上で言及された作用剤の各々と組み合わせたPM01183とともに、インキュベートした。
【0217】
細胞培養および細胞のプレーティングを、先に記載されるように行い、細胞毒性効果を、また、実施例1に開示されるようにMTTアッセイによって測定した。
【0218】
このアッセイによって、U87−MGヒト神経膠芽腫細胞株において、以下のことが見出された:
a.PM01183のシスプラチンとの組み合わせ(
図243)は、70/30および50/50の用量比率で、相乗作用を示し、PM01183のオキサリプラチンとの組み合わせ(
図244)は、強い相乗作用を示した。
b.PM01183の5−フルオロウラシルとの組み合わせ(
図245)、およびPM01183のメトトレキセートとの組み合わせ(
図247)は、相乗作用を示した。PM01183のゲムシタビンとの組み合わせ(
図246)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
c.PM01183のドセタキセルとの組み合わせ(
図248)、およびPM01183のビンクリスチンとの組み合わせ(
図249)は、強い相乗作用を示した。
d.PM01183のダウノルビシンとの組み合わせ(
図250)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示し、PM01183のドキソルビシンとの組み合わせ(
図251)は、75/25および60/40の用量比率で、相乗作用を示した。
e.PM01183のトポテカンとの組み合わせ(
図252)、およびPM01183のエトポシドとの組み合わせ(
図254)は、強い相乗作用を示した。PM01183のイリノテカンとの組み合わせ(
図253)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
f.PM01183のボルテゾミブとの組み合わせ(
図255)は、ほとんど全ての用量比率で、相乗作用を示した。
g.PM01183のボリノスタットとの組み合わせ(
図256)は、強い相乗作用を示した。
h.PM01183のダカルバジンとの組み合わせ(
図257)は、相乗作用を示した。
i.PM01183のテムシロリムスとの組み合わせ(
図258)は、50/50および30/70の用量比率で、相乗作用を示した。
j.PM01183のエルロチニブとの組み合わせ(
図259)は、40/60から25/75の用量比率で、相乗作用を示した。
k.PM01183のアプリジンとの組み合わせ(
図260)は、50/50から25/75の用量比率で、相乗作用を示した。
m.PM01183のET−743との組み合わせ(
図261)は、強い相乗作用を示した。
l.PM01183のPM02734との組み合わせ(
図262)は、強い相乗作用を示した。
【0219】
実施例13.ヒト卵巣腫瘍の異種移植片における、パクリタキセル、ビノレルビンおよびドキソルビシンと組み合わせたPM01183の効果を決定するための、in vivoの研究。
これらの研究の目的は、ヒト卵巣カルシノーマの異種移植モデルを使用することによって、パクリタキセル、ビノレルビンおよびドキソルビシンの抗腫瘍活性を強化する、PM01183の能力を評価することであった。
【0220】
雌の胸腺欠損ヌードマウス(Harlan Laboratories Models, S.L.(Barcelona, Spain))を、全ての実験に利用した。動物を、12時間の明暗サイクル、21から23℃および40から60%の湿度で、ケージ1つ当たり最大10匹まで、個別に換気されたケージ内に収容した。マウスには、照射済の齧歯動物用標準飼料および滅菌水を自由に摂取させた。動物を、腫瘍細胞懸濁物による腫瘍移植の前に少なくとも5日間、順化させた。
【0221】
これらの研究に使用した腫瘍モデルは、A2780細胞株であった。これは、欧州細胞カルチャーコレクションから入手したものであった(ECACC番号93112519)。
【0222】
A2780細胞を、37℃、5%CO2下で、RPMI−1640培地において、成長させた。各々の動物に、抗生物質を含まない50%マトリゲルおよび50%無血清培地の懸濁物0.05mL中の1×10
7個のA2780細胞(PM01183およびドキソルビシン、ならびにPM01183およびビノレルビンの研究においては、in vitroでの5回継代物;ならびに、PM01183およびパクリタキセルの研究においては、in vitroでの9回継代物由来のもの)を、26Gニードルおよび1ccシリンジを使用して、右側腹の皮下に移植した。
【0223】
腫瘍の測定値を、デジタルノギス(Fowler Sylvac, S235PAT)を使用することによって決定した。扁長の楕円体の体積を算出するための式を使用して、2次元の腫瘍の測定値から腫瘍体積(mm
3)を評価した:腫瘍体積(mm
3)=[L×W
2]÷2(式中、Lは、腫瘍の長さであり、最も長い直径(単位:mm)であり、Wは、幅であり、最も短い直径(単位:mm)である)。単位密度(unit density)を仮定して、体積を、重量へと変換した(すなわち、1mm
3=1mg)。腫瘍体積および動物の体重を、治療の最初の日(0日)から開始して、1週間当たり2から3回測定した。
【0224】
治療の耐容性を、体重の変化、臨床徴候、および、注射部位における局所損傷の形跡をモニタリングすることによって、評価した。
【0225】
腫瘍が、PM01183のパクリタキセルとの組み合わせの研究においては約195mm
3の体積、PM01183のビノレルビンとの組み合わせの研究においては約158mm
3の体積、およびPM01183のドキソルビシンとの組み合わせの研究においては約163.5mm
3の体積に到達した際に、マウスを、NewLab Oncology Software(version2.25.06.00)を使用することによって、体重および腫瘍体積の測定値に基づいて、治療群および対照群(1群当たりN=5から7匹)へと無作為に割り当てた。
【0226】
PM01183は、凍結乾燥したPM01183固形物(cake)のバイアルの形態で用意し、注入用水で0.2mg/mLの濃度に再構築した。PM01183ストック溶液を、注射用5%グルコース溶液において、投与用配合物濃度まで、さらに希釈した。ドキソルビシンは、ドキソルビシンHClを含有する固体粉末の形態で用意し、0.9%食塩水溶液において再構築した。ビノレルビンは、生成物を0.9%食塩水溶液で希釈することによって調製した溶液として用意した。パクリタキセルは、生成物を注射用5%グルコース溶液で標的最終濃度まで希釈することによって調製した溶液の形態で用意した。
【0227】
これらの実験において、PM01183およびパクリタキセル、PM01183およびビノレルビン、ならびにPM01183およびドキソルビシンの治療、ならびにプラセボを、1週間に1回、最大で連続2週間、0日および7日に、静脈内に施した。用量レベルの群を、単一の作用剤としてまたは組み合わせて、投与した。
【0228】
対照群における腫瘍体積の中央値に対する、治療群における腫瘍体積の中央値(T)の比較(T/C×100%)を、抗腫瘍の有効性の評価のために使用した。加えて、組み合わせの群の応答が、組み合わせの治療法において使用されたものと同じスケジュールおよび用量によって単一の作用剤(単独療法)として投与された、最も活性な作用剤の最良の応答より大きかった場合、強化を決定した。
【0229】
最後に、薬剤の相互作用の程度を定量的に測定する組み合わせ指数(CI)を、半有効原理(median-effect principle)(非特許文献5)を使用して、最後の測定日(PM01183およびパクリタキセルの組み合わせの研究、ならびにPM01183およびドキソルビシンの研究については10日、ならびにPM01183およびビノレルビンの研究については9日)における各々の実験群についての、治療によって影響を受けた割合Fa(1−T/Cと定義される)から得た。
【0230】
表13は、PM01183およびパクリタキセルを、各々の用量レベルについて、単一の作用剤として投与した場合および組み合わせて投与した場合の両方において得られたT/C値(%)を報告し、
図263は、2つの最高比率で投与した群についての、プラセボ、PM01183、パクリタキセル、および対応する組み合わせを用いて治療したマウスにおける、A2780腫瘍の腫瘍体積の評価結果を示す。
【0231】
【表13】
[この文献は図面を表示できません]
【0232】
表14は、PM01183およびビノレルビンを、各々の用量レベルについて、単一の作用剤として投与した場合および組み合わせて投与した場合の両方において得られたT/C値(%)を報告し、
図264は、2つの最高比率で投与した群についての、プラセボ、PM01183、ビノレルビン、および対応する組み合わせを用いて治療したマウスにおける、A2780腫瘍の腫瘍体積の評価結果を示す。
【0233】
【表14】
[この文献は図面を表示できません]
【0234】
表15は、PM01183およびドキソルビシンを、各々の用量レベルについて、単一の作用剤として投与した場合および組み合わせて投与した場合の両方において得られたT/C値(%)を報告し、
図265は、2つの最高比率で投与した群についての、プラセボ、PM01183、ドキソルビシン、および対応する組み合わせを用いて治療したマウスにおける、A2780腫瘍の腫瘍体積の評価結果を示す。
【0235】
【表15】
[この文献は図面を表示できません]
【0236】
これらのアッセイによって、以下のことが見出された:
a.PM01183およびパクリタキセルの組み合わせの治療は、A2780卵巣細胞の成長の阻害において効果的であり、対照群と比較して統計的に有意な(P<0.01)腫瘍の低減をもたらし、2つの高用量群におけるT/C値は、9.2%および22.6%(10日)であった。さらに、PM01183およびパクリタキセルの組み合わせは、この実験におけるより活性な単一の作用剤(25mg/kgおよび18.75mg/kgの用量のパクリタキセル)よりも低いT/C値をもたらした。具体的には、組み合わせ(25mg/kgのパクリタキセル+0.18mg/kgのPM01183)対単独のパクリタキセル(25mg/kgのパクリタキセル)のT/C(%)値は、28.8対42.9(5日)、20.9対34.0(7日)、および9.2対19.8(10日)であり、組み合わせ(18.75mg/kgのパクリタキセル+0.135mg/kgのPM01183)対単独のパクリタキセル(18.75mg/kgのパクリタキセル)のT/C(%)値は、37.1対43.2(5日)、36.0対41.5(7日)、および22.6対31.1(10日)であった。したがって、PM01183を、パクリタキセルと組み合わせると、抗腫瘍活性の強化が、明確に観察される。
【0237】
加えて、半有効原理に基づくと、PM01183およびパクリタキセルの組み合わせは、(0.8より高いFaで)1未満のCI値をもたらし、卵巣A2780の異種移植による腫瘍を有するマウスにおいて相乗作用を示した。
【0238】
b.PM01183およびビノレルビンの組み合わせの治療は、A2780卵巣細胞の成長の阻害において効果的であり、対照群と比較して統計的に有意な(P<0.01)腫瘍の低減をもたらし、2つの高用量群におけるT/C値は、8.6%および26.8%(9日)であった。さらに、PM01183およびビノレルビンの組み合わせは、この実験におけるより活性な単一の作用剤(16mg/kgおよび12mg/kgの用量のビノレルビン)よりも低いT/C値をもたらした。具体的には、組み合わせ(16mg/kgのビノレルビン+0.18mg/kgのPM01183)対単独のビノレルビン(16mg/kgのビノレルビン)のT/C(%)値は、10.9対20.8(5日)、10.6対24.5(7日)、および8.6対20.0(9日)であり、組み合わせ(12mg/kgのビノレルビン+0.135mg/kgのPM01183)対単独のビノレルビン(12mg/kgのビノレルビン)のT/C(%)値は、29.6対39.1(5日)、31.2対43(7日)、および26.8対36.1(9日)であった。したがって、PM01183を、ビノレルビンと組み合わせると、抗腫瘍活性の強化が、明確に観察される。
【0239】
加えて、半有効原理に基づくと、PM01183およびビノレルビンの組み合わせは、(0.97に等しいFaで)0.75のCI値をもたらし、卵巣A2780の異種移植による腫瘍を有するマウスにおいて相乗作用を示した。
【0240】
c.PM01183およびドキソルビシンの組み合わせの治療は、A2780卵巣細胞の成長の阻害において効果的であり、対照群と比較して統計的に有意な(P<0.01)腫瘍の低減をもたらし、2つの高用量群におけるT/C値は、21.1%および44.9%(10日)であった。さらに、PM01183およびドキソルビシンの組み合わせは、この実験におけるより活性な単一の作用剤(8mg/kgの用量のドキソルビシン)よりも低いT/C値をもたらした。具体的には、組み合わせ(8mg/kgのドキソルビシン+0.18mg/kgのPM01183)対単独のドキソルビシン(8mg/kgのドキソルビシン)のT/C(%)値は、32.6対49.8(5日)、30.3対48.1(7日)、および21.1対39.4(10日)であった。したがって、PM01183を、ドキソルビシンと組み合わせると、抗腫瘍活性の強化が、明確に観察される。
【0241】
加えて、半有効原理に基づくと、PM01183およびドキソルビシンの組み合わせは、(0.8より高いFaで)1未満のCI値をもたらし、卵巣A2780の異種移植による腫瘍を有するマウスにおいて相乗作用を示した。
【0242】
実施例14.ヒト胃腫瘍の異種移植片における、シスプラチンおよび5−フルオロウラシルと組み合わせたPM01183の効果を決定するための、in vivoの研究。
これらの研究の目的は、ヒトの胃カルシノーマの異種移植モデルを使用することによって、シスプラチンおよび5−フルオロウラシルの抗腫瘍活性を強化する、PM01183の能力を評価することであった。
【0243】
雌の胸腺欠損ヌードマウス(Harlan Laboratories Models, S.L.(Barcelona, Spain))を、全ての実験に利用した。動物を、12時間の明暗サイクル、21から23℃および40から60%の湿度で、ケージ1つ当たり最大10匹まで、個別に換気されたケージ内に収容した。マウスには、照射済の齧歯動物用標準飼料および滅菌水を自由に摂取させた。動物を、腫瘍細胞懸濁物による腫瘍移植の前に少なくとも5日間、順化させた。
【0244】
これらの研究に使用した腫瘍モデルは、HGC−27細胞株であった。これは、欧州細胞カルチャーコレクション(ECACC番号94042256)から入手したものであった。
【0245】
HGC−27細胞を、37℃、5%CO2下で、イスコブ変法ダルベッコ培地(IDMD)において、成長させた。各々の動物に、抗生物質を含まない50%マトリゲルおよび50%無血清培地の懸濁物0.05mL中の5×10
6個のHGC−27細胞(PM01183およびシスプラチンの研究においてはin vitroでの4回継代物、ならびにPM01183および5−フルオロウラシルの研究においてはin vitroでの6回継代物由来のもの)を、26Gニードルおよび1ccシリンジを使用して、右側腹の皮下に移植した。
【0246】
腫瘍の測定値および治療の耐容性を行い、実施例13に開示されるように決定した。
【0247】
腫瘍が、PM01183のシスプラチンとの組み合わせの研究においては約165.5mm
3の体積、およびPM01183の5−フルオロウラシルとの組み合わせの研究においては約170mm
3の体積に到達した際に、マウスを、NewLab Oncology Software(version2.25.06.00)を使用することによって、体重および腫瘍体積の測定値に基づいて、治療群および対照群(1群当たりN=5から7匹)へと無作為に割り当てた。
【0248】
PM01183は、凍結乾燥したPM01183固形物のバイアルの形態で用意して、注入用水で0.2mg/mLの濃度に再構築した。PM01183ストック溶液を、注射用5%グルコース溶液において、投与用配合物濃度まで、さらに希釈した。シスプラチンおよび5−フルオロウラシルは、生成物を注射用0.9%食塩水溶液で標的最終濃度まで希釈することによって調製した溶液として用意した。
【0249】
これらの実験において、PM01183およびシスプラチン、ならびにPM01183および5−フルオロウラシルの治療、ならびにプラセボを、1週間に1回、最大で連続2週間、0日および7日に、静脈内に施した。用量レベルの群を、単一の作用剤としてまたは組み合わせて、投与した。
【0250】
対照群における腫瘍体積の中央値に対する、治療群における腫瘍体積の中央値(T)の比較(T/C×100%)を、抗腫瘍の有効性の評価のために使用した。加えて、強化および組み合わせ指数(CI)を、実施例13に開示されるように決定した。
【0251】
表16は、PM01183およびシスプラチンを、各々の用量レベルについて、単一の作用剤として投与した場合および組み合わせて投与した場合の両方において得られたT/C値(%)を報告し、
図266は、2つの最高比率で投与した群についての、プラセボ、PM01183、シスプラチン、および対応する組み合わせを用いて治療したマウスにおける、HGC−27腫瘍の腫瘍体積の評価結果を示す。
【0252】
【表16】
[この文献は図面を表示できません]
【0253】
表17は、PM01183および5−フルオロウラシルを、各々の用量レベルについて、単一の作用剤として投与した場合および組み合わせて投与した場合の両方において得られたT/C値(%)を報告し、
図267は、2つの最高比率で投与した群についての、プラセボ、PM01183、5−フルオロウラシル、および対応する組み合わせを用いて治療したマウスにおける、HGC−27腫瘍の腫瘍体積の評価結果を示す。
【0254】
【表17】
[この文献は図面を表示できません]
【0255】
これらのアッセイによって、以下のことが見出された:
a.PM01183およびシスプラチンの組み合わせの治療は、HGC−27胃細胞の成長の阻害において効果的であり、対照群と比較して統計的に有意な(P<0.01)腫瘍の低減をもたらし、2つの高用量群におけるT/C値は、4.6%および9.8%(14日)であった。さらに、PM01183およびシスプラチンの組み合わせは、この実験におけるより活性な単一の作用剤(0.18mg/kgおよび0.135mg/kgの用量のPM01183)よりも低いT/C値をもたらした。具体的には、組み合わせ(6mg/kgのシスプラチン+0.18mg/kgのPM01183)対単独のPM01183(0.18mg/kgのPM01183)のT/C(%)値は、12.9対33.5(10日)、7.6対24.3(12日)、および4.6対24.3(14日)であり、組み合わせ(4.5mg/kgのシスプラチン+0.135mg/kgのPM01183)対単独のPM01183(0.135mg/kgのPM01183)のT/C(%)値は、17.3対39.3(10日)、12.1対37.1(12日)、および9.8対38.3(14日)であった。したがって、PM01183を、パクリタキセルと組み合わせると、抗腫瘍活性の強化が、明確に観察される。
【0256】
加えて、半有効原理に基づくと、PM01183およびシスプラチンの組み合わせは、(0.8より高いFaで)1未満のCI値をもたらし、胃HGC−27の異種移植による腫瘍を有するマウスにおいて相乗作用を示した。
【0257】
b.PM01183および5−フルオロウラシルの組み合わせの治療は、HGC−27胃細胞の成長の阻害において効果的であり、対照群と比較して統計的に有意な(P<0.01)腫瘍の低減をもたらし、2つの高用量群におけるT/C値は、22.0%および51.1%(14日)であった。さらに、PM01183および5−フルオロウラシルの組み合わせは、この実験におけるより活性な単一の作用剤(0.18mg/kgの用量のPM01183)よりも低いT/C値をもたらした。具体的には、組み合わせ(50mg/kgの5−フルオロウラシル+0.18mg/kgのPM01183)対単独のPM01183(0.18mg/kgのPM01183)のT/C(%)値は、35.9対43.3(7日)、31.5対41.0(9日)、25.3対33.0(12日)、および22.0対29.2(14日)であった。したがって、PM01183を、5−フルオロウラシルと組み合わせると、抗腫瘍活性の強化が、明確に観察される。
【0258】
加えて、半有効原理に基づくと、PM01183および5−フルオロウラシルの組み合わせは、(0.97に等しいFaで)0.78のCI値をもたらし、胃HGC−27の異種移植による腫瘍を有するマウスにおいて、中程度の相乗作用を示した。
【0259】
実施例15.ヒト膵臓腫瘍の異種移植片における、ゲムシタビンと組み合わせたPM01183の効果を決定するための、in vivoの研究。
これらの研究の目的は、ヒト膵臓癌の異種移植モデルを使用することによって、ゲムシタビンの抗腫瘍活性を強化する、PM01183の能力を評価することであった。
【0260】
雌の胸腺欠損ヌードマウス(Harlan Laboratories Models, S.L.(Barcelona, Spain))を、全ての実験に利用した。動物を、12時間の明暗サイクル、21から23℃および40から60%の湿度で、ケージ1つ当たり最大10匹まで、個別に換気されたケージ内に収容した。マウスには、照射済の齧歯動物用標準飼料および滅菌水を自由に摂取させた。動物を、腫瘍細胞懸濁物による腫瘍移植の前に少なくとも5日間、順化させた。
【0261】
これらの研究に使用した腫瘍モデルは、SW1990細胞株であった。これは、アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクションから入手したものであった(ATCC:CRL−2172
TM)。
【0262】
SW1990細胞を、37℃、5%CO2下で、RPMI−1640培地において、成長させた。各々の動物に、抗生物質を含まない50%マトリゲルおよび50%無血清培地の懸濁物0.05mL中の、in vitroでの12回継代物由来の5×10
6個のSW1990細胞を、26Gニードルおよび1ccシリンジを使用して、右側腹の皮下に移植した。
【0263】
腫瘍の測定値および治療の耐容性を行い、実施例13に開示されるように決定した。
【0264】
腫瘍が約210mm
3の体積に到達した際に、マウスを、NewLab Oncology Software(version2.25.06.00)を使用することによって、体重および腫瘍体積の測定値に基づいて、治療群および対照群(1群当たりN=5から7匹)へと無作為に割り当てた。
【0265】
PM01183は、凍結乾燥したPM01183固形物のバイアルの形態で用意して、注入用水で0.2mg/mLの濃度に再構築した。PM01183ストック溶液を、注射用5%グルコース溶液において、投与用配合物濃度まで、さらに希釈した。ゲムシタビンは、生成物を注射用0.9%食塩水溶液で40mg/mlのストック溶液の濃度まで再構築することによって、調製した溶液として用意した。ゲムシタビンのストック溶液を、注射用0.9%食塩水溶液で、標的最終濃度までさらに希釈した。
【0266】
これらの実験において、PM01183およびゲムシタビンの治療、ならびにプラセボを、1週間に1回、最大で連続3週間、0日、7日および14日に、静脈内に施した。用量レベルの群を、単一の作用剤としてまたは組み合わせて、投与した。
【0267】
対照群における腫瘍体積の中央値に対する、治療群における腫瘍体積の中央値(T)の比較(T/C×100%)を、抗腫瘍の有効性の評価のために使用した。加えて、強化および組み合わせ指数を、実施例13に開示されるように決定した。
【0268】
表18は、PM01183およびゲムシタビンを、各々の用量レベルについて、単一の作用剤として投与した場合および組み合わせて投与した場合の両方において得られたT/C値(%)を報告し、
図268は、2つの最高比率で投与した群についての、プラセボ、PM01183、ゲムシタビン、および対応する組み合わせを用いて治療したマウスにおける、SW1990腫瘍の腫瘍体積の評価結果を示す。
【0269】
【表18】
[この文献は図面を表示できません]
【0270】
【表19】
[この文献は図面を表示できません]
【0271】
このアッセイによって、以下のことが見出された:
a.PM01183およびゲムシタビンの組み合わせの治療は、SW1990膵臓細胞の成長の阻害において効果的であり、対照群と比較して統計的に有意な(P<0.01)腫瘍の低減をもたらし、2つの高用量群におけるT/C値は、22.7%および25.8%(28日)であった。さらに、PM01183およびゲムシタビンの組み合わせは、この実験におけるより活性な単一の作用剤(0.18mg/kgの用量のPM01183)よりも低いT/C値をもたらした。具体的には、組み合わせ(180mg/kgのゲムシタビン+0.18mg/kgのPM01183)対単独のPM01183(0.18mg/kgのPM01183)のT/C(%)値は、31.7対44.2(20日)、28.0対45.3(22日)、26.0対44.8(24日)、および22.7対38.9(28日)であった。したがって、PM01183を、ゲムシタビンと組み合わせると、抗腫瘍活性の強化が、明確に観察される。
【0272】
加えて、半有効原理に基づくと、PM01183およびゲムシタビンの組み合わせは、(0.8より高いFaで)1未満のCI値をもたらし、膵臓SW1990の異種移植による腫瘍を有するマウスにおいて相乗作用を示した。
【0273】
実施例16.ヒト脳腫瘍の異種移植片における、テモゾロミドと組み合わせたPM01183の効果を決定するための、in vivoの研究。
これらの研究の目的は、ヒト脳腫瘍の異種移植モデルを使用することによって、テモゾロミドの抗腫瘍活性を強化する、PM01183の能力を評価することであった。
【0274】
雌の胸腺欠損ヌードマウス(Harlan Laboratories Models, S.L.(Barcelona, Spain))を、全ての実験に利用した。動物を、12時間の明暗サイクル、21から23℃および40から60%の湿度で、ケージ1つ当たり最大10匹まで、個別に換気されたケージ内に収容した。マウスには、照射済の齧歯動物用標準飼料および滅菌水を自由に摂取させた。動物を、腫瘍細胞懸濁物による腫瘍移植の前に少なくとも5日間、順化させた。
【0275】
これらの研究に使用した腫瘍モデルは、U87−MG細胞株であった。これは、アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクションから入手したものであった(ATCC HTB−14
TM)。
【0276】
U87−MG細胞を、37℃、5%CO2下で、イーグル最小必須培地(MEME)において、成長させた。各々の動物に、抗生物質を含まない50%マトリゲルおよび50%無血清培地の懸濁物0.05mL中の、in vitroでの5回継代物由来の5×10
6個のU87−MG細胞を、26Gニードルおよび1ccシリンジを使用して、右側腹の皮下に移植した。
【0277】
腫瘍の測定値および治療の耐容性を行い、実施例13に開示されるように決定した。
【0278】
腫瘍が約139mm
3の体積に到達した際に、マウスを、NewLab Oncology Software(version2.25.06.00)を使用することによって、体重および腫瘍体積の測定値に基づいて、治療群および対照群(1群当たりN=5から7匹)へと無作為に割り当てた。
【0279】
PM01183は、凍結乾燥したPM01183固形物のバイアルの形態で用意して、注入用水で0.2mg/mLの濃度に再構築した。PM01183ストック溶液を、注射用5%グルコース溶液において、投与用配合物濃度まで、さらに希釈した。テモゾロミドは、生成物を注射用0.9%食塩水溶液におけるDMSO(10%)において標的最終濃度まで希釈することによって調製した溶液として用意した。
【0280】
これらの実験において、PM01183およびテモゾロミドの治療、ならびにプラセボを、以下のとおりに施した:PM01183は、静脈内に、1週間に1回、最大で連続3週間、0日、7日および14日に、テモゾロミドは、経口的に、毎日、連続8日間(0日から7日)、および、プラセボは、PM01183およびテモゾロミドについて示されたものと同じスケジュールに従って、投与した。用量レベルの群を、単一の作用剤としてまたは組み合わせて、投与した。
【0281】
対照群における腫瘍体積の中央値に対する、治療群における腫瘍体積の中央値(T)の比較(T/C×100%)を、抗腫瘍の有効性の評価のために使用した。加えて、強化および組み合わせ指数(CI)を、実施例13に開示されるように決定した。
【0282】
表19は、PM01183およびテモゾロミドを、各々の用量レベルについて、単一の作用剤として投与した場合および組み合わせて投与した場合の両方において得られたT/C値(%)を報告し、
図269は、2つの最高比率で投与した群についての、プラセボ、PM01183、テモゾロミド、および対応する組み合わせを用いて治療したマウスにおける、U87−MG腫瘍の腫瘍体積の評価結果を示す。
【0283】
【表20】
[この文献は図面を表示できません]
【0284】
このアッセイによって、以下のことが見出された:
a.PM01183およびテモゾロミドの組み合わせの治療は、U87−MG脳腫瘍細胞の成長の阻害において効果的であり、対照群と比較して統計的に有意な(P<0.01)腫瘍の低減をもたらし、2つの高用量群におけるT/C値は、17.4%および30.9%(16日)であった。さらに、PM01183およびテモゾロミドの組み合わせは、この実験におけるより活性な単一の作用剤(3mg/kgおよび1.5mg/kgの用量のテモゾロミド)よりも低いT/C値をもたらした。具体的には、組み合わせ(3mg/kgのテモゾロミド+0.18mg/kgのPM01183)対単独のテモゾロミド(3mg/kgのテモゾロミド)のT/C(%)値は、18.3対22.9(11日)、16.6対28.4(14日)、および17.4対31.5(16日)であり、組み合わせ(1.5mg/kgのテモゾロミド+0.135mg/kgのPM01183)対単独のテモゾロミド(1.5mg/kgのテモゾロミド)のT/C(%)値は、29.1対59.3(11日)、29.0対50.0(14日)、および30.9対53.5(16日)であった。したがって、PM01183を、テモゾロミドと組み合わせると、抗腫瘍活性の強化が、明確に観察される。
【0285】
加えて、半有効原理に基づくと、PM01183およびテモゾロミドの組み合わせは、(0.8より高いFaで)1未満のCI値をもたらし、脳U87−MGの異種移植による腫瘍を有するマウスにおいて相乗作用を示した。
【0286】
実施例17.ヒト肺腫瘍の異種移植片における、イリノテカンと組み合わせたPM01183の効果を決定するための、in vivoの研究。
これらの研究の目的は、ヒト肺癌の異種移植モデルを使用することによって、イリノテカンの抗腫瘍活性を強化する、PM01183の能力を評価することであった。
【0287】
雌の胸腺欠損ヌードマウス(Harlan Laboratories Models, S.L.(Barcelona, Spain))を、全ての実験に利用した。動物を、12時間の明暗サイクル、21から23℃および40から60%の湿度で、ケージ1つ当たり最大10匹まで、個別に換気されたケージ内に収容した。マウスには、照射済の齧歯動物用標準飼料および滅菌水を自由に摂取させた。動物を、腫瘍細胞懸濁物による腫瘍移植の前に少なくとも5日間、順化させた。
【0288】
これらの研究に使用した腫瘍モデルは、H460細胞株であった。これは、アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション・オブ・セル・カルチャーズから入手したものであった(ATCC参照番号:HTB−177
TM)。
【0289】
H460細胞を、37℃、5%CO2下で、ダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)において、成長させた。各々の動物に、抗生物質を含まない50%マトリゲルおよび50%無血清培地の懸濁物0.05mL中の、in vitroでの10回継代物由来の5×10
6個のH460細胞を、26Gニードルおよび1ccシリンジを使用して、右側腹の皮下に移植した。
【0290】
腫瘍の測定値および治療の耐容性を行い、実施例13に開示されるように決定した。
【0291】
腫瘍が約177mm
3の体積に到達した際に、マウスを、NewLab Oncology Software(version2.25.06.00)を使用することによって、体重および腫瘍体積の測定値に基づいて、治療群および対照群(1群当たりN=5から7匹)へと無作為に割り当てた。
【0292】
PM01183は、凍結乾燥したPM01183固形物のバイアルの形態で用意して、注入用水で0.2mg/mLの濃度に再構築した。PM01183ストック溶液を、注射用5%グルコース溶液において、投与用配合物濃度まで、さらに希釈した。イリノテカンは、生成物を注射用5%グルコース溶液で標的最終濃度まで希釈することによって調製した溶液の形態で用意した。
【0293】
これらの実験において、PM01183およびイリノテカンの治療、ならびにプラセボを、以下のとおりに静脈内に施した:PM01183は、1週間に1回、最大で連続2週間、0日および7日に、イリノテカンは、4日ごとに、0日、4日および8日に、投与し、プラセボは、PM01183およびイリノテカンについて示されたものと同じスケジュールに従って、投与した。用量レベルの群を、単一の作用剤としてまたは組み合わせて、投与した。
【0294】
対照群における腫瘍体積の中央値に対する、治療群における腫瘍体積の中央値(T)の比較(T/C×100%)を、抗腫瘍の有効性の評価のために使用した。加えて、強化および組み合わせ指数(CI)を、実施例13に開示されるように決定した。
【0295】
表20は、PM01183およびイリノテカンを、各々の用量レベルについて、単一の作用剤として投与した場合および組み合わせて投与した場合の両方において得られたT/C値(%)を報告し、
図270は、2つの最高比率で投与した群についての、プラセボ、PM01183、イリノテカン、および対応する組み合わせを用いて治療したマウスにおける、H460腫瘍の腫瘍体積の評価結果を示す。
【0296】
【表21】
[この文献は図面を表示できません]
【0297】
このアッセイによって、以下のことが見出された:
a.PM01183およびイリノテカンの組み合わせの治療は、H460肺細胞の成長の阻害において効果的であり、対照群と比較して統計的に有意な(P<0.01)腫瘍の低減をもたらし、2つの高用量群におけるT/C値は、9.0%および15.3%(12日)であった。さらに、PM01183およびイリノテカンの組み合わせは、この実験におけるより活性な単一の作用剤(50mg/kgおよび37.5mg/kgの用量のイリノテカン)よりも低いT/C値をもたらした。具体的には、組み合わせ(50mg/kgのイリノテカン+0.18mg/kgのPM01183)対単独のイリノテカン(50mg/kgのイリノテカン)のT/C(%)値は、19.4対34.7(5日)、13.4対27.5(7日)、10.9対24.8(9日)、および9.0対22.9(12日)であり、組み合わせ(37.5mg/kgのイリノテカン+0.135mg/kgのPM01183)対単独のイリノテカン(37.5mg/kgのイリノテカン)のT/C(%)値は、23.8対44.0(5日)、18.4対36.7(7日)、15.7対35.6(9日)、および15.3対37.0(12日)であった。したがって、PM01183を、イリノテカンと組み合わせると、抗腫瘍活性の強化が、明確に観察される。
【0298】
加えて、半有効原理に基づくと、PM01183およびイリノテカンの組み合わせは、(0.8より高いFaで)1未満のCI値をもたらし、肺H460の異種移植による腫瘍を有するマウスにおいて、相乗作用または強い相乗作用を示した。
【0299】
実施例18.ヒト線維肉腫の異種移植片における、ダカルバジンと組み合わせたPM01183の効果を決定するための、in vivoの研究。
これらの研究の目的は、ヒト線維肉腫の異種移植モデルを使用することによって、テモゾロミドの抗腫瘍活性を強化する、PM01183の能力を評価することであった。
【0300】
雌の胸腺欠損ヌードマウス(Harlan Laboratories Models, S.L.(Barcelona, Spain))を、全ての実験に利用した。動物を、12時間の明暗サイクル、21から23℃および40から60%の湿度で、ケージ1つ当たり最大10匹まで、個別に換気されたケージ内に収容した。マウスには、照射済の齧歯動物用標準飼料および滅菌水を自由に摂取させた。動物を、腫瘍細胞懸濁物による腫瘍移植の前に少なくとも5日間、順化させた。
【0301】
これらの研究に使用した腫瘍モデルは、HT1080細胞株であった。これは、アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクションから入手したものであった(ATCC CCL−121
TM)。
【0302】
HT1080細胞を、37℃、5%CO2下で、イーグル最小必須培地(MEME)において、成長させた。各々の動物に、抗生物質を含まない無血清培地に懸濁された、in vitroでの9回継代物由来の5×10
6個のHT1080細胞を、26Gニードルおよび1ccシリンジを使用して、筋肉内注射によって腓腹筋に同所移植した。
【0303】
総直径(腫瘍+脚)の測定値を、デジタルノギス(Fowler Sylvac, S235PAT)を使用することによって決定した。この総直径および動物の体重を、治療の最初の日から開始して、1週間当たり2から3回測定した。
【0304】
治療の耐容性を、体重の変化、臨床徴候、および、注射部位における局所損傷の形跡をモニタリングすることによって、評価した。
【0305】
総直径が、約11.3mmの長さに到達した際に、マウスを、NewLab Oncology Software(version2.25.06.00)。を使用することによって、体重および腫瘍の測定値に基づいて、治療群および対照群(1群当たりN=5から7匹)へと無作為に割り当てた。
【0306】
PM01183は、凍結乾燥したPM01183固形物のバイアルの形態で用意して、注入用水で0.2mg/mLの濃度に再構築した。PM01183ストック溶液を、注射用5%グルコース溶液において、投与用配合物濃度まで、さらに希釈した。ダカルバジンは、生成物を注射用5%グルコース溶液で標的最終濃度まで希釈することによって調製した溶液の形態で用意した。
【0307】
これらの実験において、PM01183およびダカルバジンの治療、ならびにプラセボを、1週間に1回、最大で連続2週間、0日および7日に、静脈内に施した。用量レベルの群を、単一の作用剤としてまたは組み合わせて、投与した。
【0308】
対照群における総直径(腫瘍+脚)の中央値に対する、治療群における総直径(腫瘍+脚)の中央値(T)の比較(T/C×100%)を、抗腫瘍の有効性の評価のために使用した。加えて、強化および組み合わせ指数(CI)を、実施例13に開示されるように決定した。
【0309】
表21は、PM01183およびダカルバジンを、各々の用量レベルについて、単一の作用剤として投与した場合および組み合わせて投与した場合の両方において得られたT/C値(%)を報告し、
図271は、2つの最高比率で投与した群についての、プラセボ、PM01183、ダカルバジン、および対応する組み合わせを用いて治療したマウスにおける、HT1080腫瘍の総直径(腫瘍+脚)の評価結果を示す。
【0310】
【表22】
[この文献は図面を表示できません]
【0311】
このアッセイによって、以下のことが見出された:
a.PM01183およびダカルバジンの組み合わせの治療は、HT1080線維肉腫細胞の成長の阻害において効果的であり、対照群と比較して統計的に有意な(P<0.01)総直径(腫瘍+脚)の低減をもたらし、2つの高用量群におけるT/C値は、1.0%および7.3%(16日)であった。さらに、PM01183およびダカルバジンの組み合わせは、この実験におけるより活性な単一の作用剤(0.18mg/kgおよび0.135mg/kgの用量のPM01183)よりも低いT/C値をもたらした。具体的には、組み合わせ(150mg/kgのダカルバジン+0.18mg/kgのPM01183)対単独のPM01183(0.18mg/kgのPM01183)のT/C(%)値は、4.0対26.7(9日)、10.4対11.5(11日)、−4.2対21.2(14日)、および1.0対30.6(16日)であり、組み合わせ(112.5mg/kgのダカルバジン+0.135mg/kgのPM01183)対単独のPM01183(0.135mg/kgのPM01183)のT/C(%)値は、−8.0対36.0(9日)、−17.7対30.2(11日)、−6.8対33.0(14日)、および7.3対41.9(16日)であった。したがって、PM01183を、ダカルバジンと組み合わせると、抗腫瘍活性の強化が、明確に観察される。
【0312】
加えて、半有効原理に基づくと、PM01183およびダカルバジンの組み合わせは、(0.97に等しいFaで)0.28のCI値をもたらし、線維肉腫HT1080の同所移植による腫瘍を有するマウスにおいて強い相乗作用を示した。
【0313】
実施例19.ヒト結腸直腸腫瘍の異種移植片における、イリノテカンと組み合わせたPM01183の効果を決定するための、in vivoの研究。
これらの研究の目的は、ヒト結腸直腸カルシノーマの異種移植モデルを使用することによって、イリノテカンの抗腫瘍活性を強化する、PM01183の能力を評価することであった。
【0314】
雌の胸腺欠損ヌードマウス(Harlan Laboratories Models, S.L.(Barcelona, Spain))を、全ての実験に利用した。動物を、12時間の明暗サイクル、21から23℃および40から60%の湿度で、ケージ1つ当たり最大10匹まで、個別に換気されたケージ内に収容した。マウスには、照射済の齧歯動物用標準飼料および滅菌水を自由に摂取させた。動物を、腫瘍細胞懸濁物による腫瘍移植の前に少なくとも5日間、順化させた。
【0315】
これらの研究に使用した腫瘍モデルは、HT−29細胞株であった。これは、アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクションから入手したものであった(ATCC参照番号:HTB−38
TM)。
【0316】
HT−29細胞を、37℃、5%CO2下で、ダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)において、成長させた。各々の動物に、注射用0.9%塩化ナトリウム0.05mL中の、in vitroでの10回継代物由来の5×10
6個のHT−29細胞を、26Gニードルおよび1ccシリンジを使用して、右側腹の皮下に移植した。
【0317】
腫瘍の測定値および治療の耐容性を行い、実施例13に開示されるように決定した。治療の耐容性を、体重の変化、臨床徴候、および、注射部位における局所損傷の形跡をモニタリングすることによって、評価した。
【0318】
腫瘍が約180mm
3の体積に到達した際に、マウスを、NewLab Oncology Software(version2.25.06.00)を使用することによって、体重および腫瘍体積の測定値に基づいて、治療群および対照群(1群当たりN=5から7匹)へと無作為に割り当てた。
【0319】
PM01183は、凍結乾燥したPM01183固形物のバイアルの形態で用意して、注入用水で0.2mg/mLの濃度に再構築した。PM01183ストック溶液を、注射用5%グルコース溶液において、投与用配合物濃度まで、さらに希釈した。イリノテカンは、生成物を注射用5%グルコース溶液で標的最終濃度まで希釈することによって調製した溶液の形態で用意した。
【0320】
これらの実験において、PM01183およびイリノテカンの治療、ならびにプラセボを、以下のとおりに静脈内に施した:PM01183は、1週間に1回、最大で連続3週間、0日、7日および14日に、イリノテカンは、4日ごとに、0日、4日、8日、12日および16日に、投与し、プラセボは、PM01183およびイリノテカンについて示されたものと同じスケジュールに従って投与した。用量レベルの群を、単一の作用剤としてまたは組み合わせて、投与した。
【0321】
対照群における腫瘍体積の中央値に対する、治療群における腫瘍体積の中央値(T)の比較(T/C×100%)を、抗腫瘍の有効性の評価のために使用した。加えて、強化を、実施例13に開示されるように決定した。
【0322】
表22は、PM01183およびイリノテカンを、各々の用量レベルについて、単一の作用剤として投与した場合および組み合わせて投与した場合の両方において得られたT/C値(%)を報告し、
図272は、2つの最高比率で投与した群についての、プラセボ、PM01183、イリノテカン、および対応する組み合わせを用いて治療したマウスにおける、HT−29腫瘍の腫瘍体積の評価結果を示す。
【0323】
【表23】
[この文献は図面を表示できません]
【0324】
【表24】
[この文献は図面を表示できません]
【0325】
このアッセイによって、以下のことが見出された:
a.PM01183およびイリノテカンの組み合わせの治療は、U87−MG脳腫瘍細胞の成長の阻害において効果的であり、対照群と比較して統計的に有意な(P<0.01)腫瘍の低減をもたらし、2つの高用量群におけるT/C値は、15.6%および28.7%(20日)であった。さらに、PM01183およびイリノテカンの組み合わせは、この実験におけるより活性な単一の作用剤(50mg/kgおよび37.5mg/kgの用量のイリノテカン)よりも低いT/C値をもたらした。具体的には、組み合わせ(50mg/kgのイリノテカン+0.18mg/kgのPM01183)対単独のイリノテカン(50mg/kgのイリノテカン)のT/C(%)値は、30.4対51.7(14日)、21.7対41.4(17日)、および15.6対33.3(20日)であり、組み合わせ(37.5mg/kgのイリノテカン+0.135mg/kgのPM01183)対単独のイリノテカン(37.5mg/kgのイリノテカン)のT/C(%)値は、40.1対65.0(14日)、39.2対58.4(17日)、および28.7対49.4(20日)であった。したがって、PM01183を、イリノテカンと組み合わせると、抗腫瘍活性の強化が、明確に観察される。
【0326】
実施例20.ヒト白血病細胞株に対する、化学療法剤と組み合わせたPM01183の効果を決定するための、in vitroの研究。
以下の作用剤を、PM01183と組み合わせて評価した:メトトレキセート、ダウノルビシン、アプリジン、ET−743、PM02734およびPM00104(これらの化合物のストック溶液は、純粋なDMSOにおいて調製し、−20℃で保存した)。さらなる段階希釈物を、無血清培養培地において調製して、4×の最終濃度を達成した。1ウェル当たり50μLの一定分量の、各々の希釈した化合物を添加した。
【0327】
JURKATおよびMOLT−4は、このアッセイのために選択されたヒト白血病細胞株であった。これらは、アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(ATCC)から入手したものであった。JURKATおよびMOLT−4細胞を、37℃、5%CO2および湿度95%で、10%ウシ胎児血清(FBS)、2mM L−グルタミン、および100単位/mLのペニシリン−ストレプトマイシンを添加したフェノールレッドを含まないRPMI培地において、成長させた。
【0328】
スクリーニングを、2つのパートにおいて行った:
【0329】
a.第一のアッセイ組において、異なる細胞株に対する各々の化合物の相対的な効力を、72時間の曝露を行うin vitro細胞毒性アッセイを使用して、決定した。
【0330】
簡潔に述べると、細胞を、96ウェルマイクロタイタープレートにおいて、150μLの培養培地において1ウェル当たり50000個の細胞の密度で播種し、ビヒクル単独または試験化合物による72時間の処理の前に、薬剤を含まない培地において4から6時間インキュベートした。
【0331】
インキュベーション後、細胞毒性効果を、MTT還元アッセイを使用して、評価した。50μLのMTT溶液(1mg/mL)を、ウェルに添加し、ホルマザン結晶が形成されるまで、37℃で15から17時間インキュベートした。培養培地を穏やかに除去した後、DMSOを添加して、不溶性の紫色ホルマザン生成物を溶解させ、有色の溶液とした。ウェルの吸光度を、540nmで光学密度を測定することによって、定量化した。結果を、対照たる細胞の成長の百分率として表現した。組み合わせの研究に使用されるEC
50値(最大半量有効濃度(half-maximal effective concentration))を、Prism v5.02ソフトウェア(GraphPad)を使用して算出した。EC
50は、モル濃度として表現され、少なくとも3回の独立のアッセイの平均を表した。
【0332】
各々の薬剤について得られた個々のEC
50値を、表23および表24に示す。
【0333】
【表25】
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【0334】
【表26】
[この文献は図面を表示できません]
【0335】
b.第二の実験組において、単独および2つの薬剤の組み合わせの両方において試験される作用剤についての濃度−応答曲線を、先の段落に記載されるのと同じ方法論を使用して、行った。
【0336】
この研究において、PM01183および他の標準薬剤に関するそれぞれのEC
50値の間に顕著な差異が存在する場合、2つの薬剤について固定濃度の異なる比率を使用した。通常、濃度の固定比率の選択は、各々の薬剤についてのEC
50値の、同等の効力の比率(1:1)であり、いくつかの他の比率が、それを上回るまたは下回る、各々の薬剤についての対応するEC
50値の、異なる百分率を表す。これらの出発濃度を使用して、一定の段階希釈を行って、単独のおよび組み合わせた薬剤の各々の組についての濃度−応答曲線を生成した。
【0337】
腫瘍細胞の生存能に対する、単独の各々の薬剤の効果と比較した、2つの薬剤の組み合わせの効果を、半有効原理に基づくChou and Talalayの方法(非特許文献6)を使用して、評価した。半有効式(median-effect equation):f
a/f
u=(C/C
m)
m(式中、Cは、薬剤濃度であり、C
mは、半有効濃度(すなわち、IC
50、ED
50、または、研究中の系を50%阻害するLD
50)であり、f
aは、薬剤濃度Cによって影響を受けた細胞の割合であり、f
uは、影響を受けなかった割合であり、mは、濃度−応答曲線のシグモイド性(sigmoidicity)係数である)が、所与の生物学的系における、薬剤の濃度と効果との間の関係を説明する。
【0338】
この式に基づいて、「組み合わせ指数」(CI)という用語を、薬剤の相互作用の程度の定量的な尺度として使用する。組み合わせ指数(CI)は、以下の式によって決定される:
CI=(C)
1/(C
x)
1+(C)
2/(C
x)
2
(式中、(C
x)
1は、系のxパーセントを阻害する単独の薬剤1の濃度であり、(C
x)
2は、その系の同じxパーセントを阻害する単独の薬剤2の濃度であり、(C)
1+(C)
2は、また、その系のXパーセントを組み合わせて阻害する薬剤1および薬剤2の濃度である。CI値を、f
aの種々の値について(すなわち、細胞成長阻害の種々の程度について)この式を解くことによって、算出した。1未満のCI値は、相乗効果を示し、1の値は、相加効果を示し、1を超える値は、拮抗効果を示す。
【0339】
データは、CalcuSynソフトウェア(Biosoft, Cambridge, UK)を使用して、解析した。統計解析および図表のために、Prismソフトウェア(GraphPad, San Diego, USA)を使用した。全ての結果が、少なくとも3回の独立の実験の平均を表す。
【0340】
細胞の増殖に対する、試験した薬剤の組み合わせの効果を、
図273から
図283に示す。
【0341】
− PM01183とメトトレキセートとの組み合わせ。JURKAT細胞株における、PM01183とメトトレキセートとの組み合わせ(
図273)は、両剤の所定の濃度で、或る程度の相乗的効果(CI<1)をもたらした。MOLT−4細胞株における、メトトレキセートと組み合わせたPM01183の効果(
図274)は、大部分が相加的であった。
【0342】
− PM01183のダウノルビシンとの組み合わせ。JURKAT細胞株における、PM01183のダウノルビシンとの組み合わせ(
図275)は、化合物の所定の濃度で、相加的または相乗的(CI<1)であった。
【0343】
− PM01183のアプリジンとの組み合わせ。JURKAT細胞株(
図276)およびMOLT−4細胞株(
図277)における、PM01183のアプリジンとの組み合わせは、両剤の所定の濃度で、或る程度の相乗的効果(CI<1)をもたらした。
【0344】
− PM01183のET−743との組み合わせ。JURKAT細胞株における、PM01183のET−743との組み合わせ(
図278)は、両剤の所定の濃度で、相加的または相乗的(CI<1)であった。MOLT−4細胞株における、PM01183のET−743との組み合わせ(
図279)は、大部分が相加的であった。
【0345】
− PM01183のPM00104との組み合わせ。JURKAT細胞株における、PM01183のPM00104との組み合わせ(
図280)は、少なくとも相加的であり、或る程度の相乗的効果(CI<1)をもたらした。MOLT−4細胞株における、PM01183のPM00104との組み合わせ(
図281)は、相乗的効果(CI<1)をもたらした。
【0346】
− PM01183のPM02734との組み合わせ。JURKAT細胞株における、PM01183のPM02734との組み合わせ(
図282)は、大部分が相加的であり、両剤の所定の濃度で、或る程度の相乗的効果(CI<1)をもたらした。MOLT−4細胞株における、PM01183のPM02734との組み合わせ(
図283)は、相乗的効果(CI<1)をもたらした。
【0347】
実施例21.ヒトリンパ腫細胞株に対する、化学療法剤と組み合わせたPM01183の効果を決定するための、in vitroの研究。
以下の作用剤を、PM01183と組み合わせて評価した:ゲムシタビン、シタラビン、メトトレキセート、ダウノルビシン、ET−743、PM02734およびPM00104(これらの化合物のストック溶液は、純粋なDMSOにおいて調製し、−20℃で保存した)。さらなる段階希釈物を、無血清培養培地において調製して、4×の最終濃度を達成した。1ウェル当たり50μLの一定分量の、各々の希釈した化合物を添加した。
【0348】
RAMOSおよびU−937は、このアッセイのために選択されたヒトリンパ腫細胞株であった。これらは、アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(ATCC)から入手したものであった。RAMOSおよびU−937細胞を、37℃、5%CO2および湿度95%で、10%ウシ胎児血清(FBS)、2mM L−グルタミン、および100単位/mLのペニシリン−ストレプトマイシンを添加したフェノールレッドを含まないRPMI培地において、成長させた。
【0349】
スクリーニングを、実施例20に先に記載されるように、2つのパートにおいて行った。
【0350】
第一のアッセイ組において、表25および表26に示されるように、個々のEC
50値を、各々の薬剤について決定した。
【0351】
【表27】
[この文献は図面を表示できません]
【0352】
【表28】
[この文献は図面を表示できません]
【0353】
第二のアッセイ組において、単独および2つの薬剤の組み合わせの両方において試験される作用剤についての濃度−応答曲線を、行った。薬剤の組み合わせの効果を、実施例20に記載されるようなChou and Talalayの方法を使用して、評価した。
【0354】
細胞の増殖に対する、試験した薬剤の組み合わせの効果を、
図284から
図296に示す。
【0355】
− PM01183のシタラビンとの組み合わせ。RAMOS細胞株における、PM01183のシタラビンとの組み合わせ(
図284)は、或る程度の相乗的効果(CI<1)をもたらした。
【0356】
− PM01183とメトトレキセートとの組み合わせ。RAMOS細胞株における、PM01183とメトトレキセートとの組み合わせ(
図285)は、両剤の所定の濃度で、或る程度の相乗的効果(CI<1)をもたらした。U−937細胞株における、メトトレキセートと組み合わせたPM01183の効果(
図286)は、所定の濃度で、或る程度の相乗的効果をもたらした。
【0357】
− PM01183のゲムシタビンとの組み合わせ。RAMOS細胞株における、PM01183のゲムシタビンとの組み合わせ(
図287)は、両剤の所定の濃度で、相加的または相乗的(CI<1)であった。U−937細胞株における、PM01183のゲムシタビンとの組み合わせ(
図288)は、相乗的効果(CI<1)をもたらした。
【0358】
− PM01183のダウノルビシンとの組み合わせ。RAMOS細胞株(
図289)およびU−937細胞株(
図290)における、PM01183のダウノルビシンとの組み合わせは、少なくとも相加的であり、或る程度の相乗的効果(CI<1)をもたらした。
【0359】
− PM01183のET−743との組み合わせ。RAMOS細胞株(
図291)およびU−937細胞株(
図292)における、PM01183のET−743との組み合わせは、化合物の所定の濃度で、相乗的効果(CI<1)をもたらした。
【0360】
− PM01183のPM00104との組み合わせ。RAMOSにおける、PM01183のPM00104との組み合わせ(
図293)は、相乗的効果(CI<1)をもたらした。U−937細胞株における、PM01183のPM00104との組み合わせ(
図294)は、両剤の所定の濃度で、或る程度の相乗的効果(CI<1)をもたらした。
【0361】
− PM01183のPM02734との組み合わせ。RAMOS細胞株における、PM01183のPM02734との組み合わせ(
図295)は、相乗的効果(CI<1)をもたらし、U−937細胞株における、PM01183のPM02734との組み合わせ(
図296)は、少なくとも相加的であり、両剤の高い濃度で、或る程度の相乗的効果(CI<1)をもたらした。