特許第6724233号(P6724233)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6724233無線通信システムにおけるネットワークスライスベースのNRのためのセル特定手順または移動性手順を実行する方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6724233
(24)【登録日】2020年6月26日
(45)【発行日】2020年7月15日
(54)【発明の名称】無線通信システムにおけるネットワークスライスベースのNRのためのセル特定手順または移動性手順を実行する方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/14 20090101AFI20200706BHJP
   H04W 92/20 20090101ALI20200706BHJP
【FI】
   H04W36/14
   H04W92/20
【請求項の数】10
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2019-500279(P2019-500279)
(86)(22)【出願日】2017年7月28日
(65)【公表番号】特表2019-520766(P2019-520766A)
(43)【公表日】2019年7月18日
(86)【国際出願番号】KR2017008161
(87)【国際公開番号】WO2018021873
(87)【国際公開日】20180201
【審査請求日】2019年1月4日
(31)【優先権主張番号】62/368,192
(32)【優先日】2016年7月29日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/368,180
(32)【優先日】2016年7月29日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】シュイ チエン
(72)【発明者】
【氏名】キム ソクチョン
(72)【発明者】
【氏名】ピョン テウク
【審査官】 野村 潔
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−195631(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0124708(US,A1)
【文献】 特開2015−080267(JP,A)
【文献】 China Mobile, CATT, CATR,Network slicing selection solution based on Slice Instance ID[online], 3GPP TSG-SA WG2#116 S2-164139,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_116_Vienna/Docs/S2-164139.zip>,2016年 7月15日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおける第1のRAN(radio access network)ノードのための方法であって
1)前記第1のRANノードのグローバルIDと、2)前記第1のRANノードのスライスサポートに対する情報を含むRAN−RANインターフェース設定要求メッセージを第2のRANノードに送信することと、
前記第2のRANノードのグローバルIDと、2)前記第2のRANノードのスライスサポートに対する情報を含むRAN−RANインターフェース設定応答メッセージを前記第2のRANノードから受信することを含み、
インターフェースは、前記RAN−RANインターフェース設定要求メッセージと前記RAN−RANインターフェース設定応答メッセージに基づいて、前記第1のRANノードと前記第2のRANノードの間に設定される、方法。
【請求項2】
前記第1のRANノードは第1のgNBであり、前記第2のRANノードは第2のgNBであり、
前記第1のgNBと前記第2のgNBは、5G専用(dedicated)RANノードである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記RAN−RANインターフェース設定要求メッセージは、NG2設定要求メッセージまたはXN設定要求メッセージのうちのいずれか一つであり、
前記RAN−RANインターフェース設定応答メッセージは、NG2設定応答メッセージまたはXN設定応答メッセージのうちのいずれか一つである、請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記RAN−RANインターフェース設定要求メッセージは、前記第1のRANが接続されるコアネットワークノードのIDをさらにむ、請求項に記載の方法。
【請求項5】
スライスサポートに対する前記情報は、“UE Usage Type”、“dedicated core network ID(DCN−ID)”、“Service Type”、“domain network name(DNN)”、“multi−dimensional descriptor(MDD)”、“Tenant ID”及び“Service Descriptor/Slice type”のうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
無線通信システムにおける第1のRAN(radio access network)ノードであって、
送受信部と、
少なくとも一つのプロセッサと
前記少なくとも一つのプロセッサと動作的に接続可能な少なくとも一つのコンピュータメモリであって、前記少なくとも一つのプロセッサによる動作に基づいて
1)前記第1のRANノードのグローバルIDと、2)前記第1のRANノードのスライスサポートに対する情報を含むRAN−RANインターフェース設定要求メッセージを第2のRANノードに送信し、
前記第2のRANノードのグローバルIDと、2)前記第2のRANノードのスライスサポートに対する情報を含むRAN−RANインターフェース設定応答メッセージを前記第2のRANノードから受信することを実行するためのインストラクションを格納する、コンピュータメモリを含み、
インターフェースは、前記RAN−RANインターフェース設定要求メッセージと前記RAN−RANインターフェース設定応答メッセージに基づいて、前記第1のRANノードと前記第2のRANノードの間に設定される、第1のRANノード。
【請求項7】
前記第1のRANノードは第1のgNBであり、前記第2のRANノードは第2のgNBであり、
前記第1のgNBと前記第2のgNBは、5G専用(dedicated)RANノードである、請求項6に記載の第1のRANノード。
【請求項8】
前記RAN−RANインターフェース設定要求メッセージは、NG2設定要求メッセージまたはXN設定要求メッセージのうちのいずれか一つであり、
前記RAN−RANインターフェース設定応答メッセージは、NG2設定応答メッセージまたはXN設定応答メッセージのうちのいずれか一つである、請求項6に記載の第1のRANノード。
【請求項9】
前記RAN−RANインターフェース設定要求メッセージは、前記第1のRANが接続されるコアネットワークノードのIDをさらに含む、請求項6に記載の第1のRANノード。
【請求項10】
スライスサポートに対する前記情報は、“UE Usage Type”、“dedicated core network ID(DCN−ID)”、“Service Type”、“domain network name(DNN)”、“multi−dimensional descriptor(MDD)”、“Tenant ID”及び“Service Descriptor/Slice type”のうちの少なくとも一つを含む、請求項6に記載の第1のRANノード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信に関し、より詳しくは、無線通信システムにおけるネットワークスライスベースのNR(new radio access technology)のためのセル特定手順または移動性手順を実行する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP(3rd generation partnership project)LTE(long−term evolution)は、高速パケット通信を可能とするための技術である。LTE目標であるユーザと事業者の費用節減、サービス品質向上、カバレッジ拡張及びシステム容量増大のために多くの方式が提案された。3GPP LTEは、上位レベル必要条件として、ビット当たり費用節減、サービス有用性向上、周波数バンドの柔軟な使用、簡単な構造、開放型インターフェース及び端末の適切な電力消費を要求する。
【0003】
ITU(international telecommunication union)及び3GPPでNR(new radio access technology)システムに対する要求事項及び仕様を開発する作業が始まった。NRシステムは、new RATなどの他の名称で呼ばれることもある。3GPPは、緊急な市場の要求とITU−R(ITU radio communication sector)IMT(international mobile telecommunications)−2020プロセスが提示するより長期的な要求事項を全て適時に満たすNRを成功裏に標準化するために必要な技術構成要素を識別して開発しなければならない。また、NRは、遠い未来にも無線通信のために利用されることができる少なくとも100GHzに達する任意のスペクトラム帯域が使用可能でなければならない。
【0004】
NRは、eMBB(enhanced mobile broadband)、mMTC(massive machine−type−communications)、URLLC(ultra−reliable and low latency communications)などを含む全ての配置シナリオ、使用シナリオ、要求事項を扱う単一技術フレームワークを対象とする。NRは、本質的に順方向互換性があるべきである。
【0005】
NRの初期作業は、無線インターフェースプロトコル構造及び手順、無線接続ネットワークアーキテクチャ、インターフェースプロトコル及び手順の進行に焦点を合わせて、無線プロトコル構造及びアーキテクチャ側面で必要なものを共通的に理解することに優先順位を付与しなければならない。このような作業は、少なくとも下記を含まなければならない。
【0006】
−アーキテクチャを“CU(central unit)”と“DU(distributed unit)”とに分割する多様なオプションの実現可能性を研究する(ノード間送信、構成及びその他の必要な機能的な相互作用を含むCUとDUとの間の潜在的インターフェースと共に)。
【0007】
−シグナリング、オーケストレーション及びOAM(operations、administration and maintenance)と関連した代替ソリューションを研究する(該当する場合)。
【0008】
−RAN(radio access network)CN(core network)インターフェースと機能的分割を研究及び概略的に説明する。
【0009】
−RANネットワーク機能(NF;network function)実現の基本構造と作動を研究及び確認する;RAN NFとRAN NFのインターフェース及び相互依存性を標準化することがある程度まで可能かを研究する。
【0010】
−ネットワークスライシングの実現を可能にする仕様の影響を研究して確認する。
【0011】
−追加アーキテクチャ要求事項を研究及び識別する(例えば、QoS(quality of service)概念のサポート、SON(self−organization network)、D2D(device−to−device)のためのサイドリンクのサポート等)。
【0012】
以上で羅列された項目で、ネットワーク分割機能が詳細にサポートされなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は、無線通信システムにおけるネットワークスライスベースのNR(new radio access technology)のためのセル特定手順または移動性手順を実行する方法及び装置を提供する。本発明は、ネットワークスライスベースのNRの互いに異なるRAN(radio access network)ノードがセル特定手順でスライスサポートに対する指示子を互いに送信する方法及び装置を提供する。また、本発明は、ネットワークスライスベースのNRのソースRANノードとターゲットRANノードが移動性手順でスライスサポートに対する指示子を互いに送信する方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0014】
一態様において、無線通信システムにおける第1のRAN(radio access network)ノードがスライスサポート指示を送信する方法が提供される。前記方法は、前記第1のRANノードのスライスサポートと関連した第1の指示子を第2のRANノードに送信し、及び前記第2のRANノードのスライスサポートと関連した第2の指示子を前記第2のRANノードから受信することを含む。
【0015】
前記第1の指示子は、RAN−RANインターフェース設定要求メッセージを介して送信され、前記第2の指示子は、RAN−RANインターフェース設定応答メッセージを介して受信される。前記RAN−RANインターフェース設定要求メッセージは、NG2設定要求メッセージまたはXN設定要求メッセージのうちいずれか一つであり、前記RAN−RANインターフェース設定応答メッセージは、NG2設定応答メッセージまたはXN設定応答メッセージのうちいずれか一つである。前記RAN−RANインターフェース設定要求メッセージは、グローバルgNB(gNodeB)ID(identifier)または共通制御平面機能(C−CPF;common control plane function)IDのうち少なくとも一つを含む。前記RAN−RANインターフェース設定応答メッセージは、グローバルgNB IDまたはC−CPF IDのうち少なくとも一つを含む。
【0016】
または、前記第1の指示子は、ハンドオーバ要求メッセージを介して送信され、前記第2の指示子は、ハンドオーバ要求確認メッセージを介して受信される。前記方法は、前記第1の指示子を送信する前に、UE(user equipment)からスライス別測定報告を受信することをさらに含む。前記方法は、前記第2の指示子を受信した後に、UEにスライス関連情報を含むRRC(radio resource control)メッセージを送信することをさらに含む。
【0017】
前記第1の指示子または前記第2の指示子は、“UE Usage Type”、“dedicated core network ID(DCN−ID)”、“Service Type”、“domain network name(DNN)”、“multi−dimensional descriptor(MDD)”、“Tenant ID”または“Service Descriptor/Slice type”のうちいずれか一つに対応する。
【0018】
他の態様において、無線通信システムにおけるターゲットRAN(radio access network)ノードがスライス関連情報を送信する方法が提供される。前記方法は、スライス関連情報を含む経路転換要求メッセージをCN(core network)ノードに送信し、及び共通制御平面機能(C−CPF;common control plane function)ID(identifier)、最終的に選択されたスライス関連IDまたはU−Plane情報のうち少なくとも一つを含む。
【0019】
前記スライス関連情報は、前記C−CPF IDを含む。前記U−Plane情報は、IP(internet protocol)アドレス、TEID(tunnel endpoint ID)またはマッピングIDのうち少なくとも一つを含む。前記スライス関連情報または前記最終的に選択されたスライス関連IDは、“user equipment(UE) Usage Type”、“dedicated core network ID(DCN−ID)”、“Service Type”、“domain network name(DNN)”、“multi−dimensional descriptor(MDD)”、“Tenant ID”または“Service Descriptor/Slice type”のうちいずれか一つに対応する。前記CNノードは、専用C−CPFまたはアクセス及び移動性管理機能(AMF;access and mobility management function)をサポートするノードである。前記方法は、前記経路転換応答メッセージを受信した後に、前記最終的に選択されたスライス関連ID及び前記U−Plane情報をUEに送信することをさらに含む。
【発明の効果】
【0020】
ネットワークスライスベースのNRの複数のRANノードがセル特定手順または移動性手順でスライスサポートに対する指示子を効率的に互いに送信できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】3GPP LTEシステムの構造を示す。
図2】多重コアネットワーク間に共通C−Plane集合を共有する例を示す。
図3】多数のCNIとの連結をサポートするためのシグナリング流れの第1の部分である。
図4】多数のCNIとの連結をサポートするためのシグナリング流れの第2の部分である。
図5】本発明の一実施例に係るRAN−RANインターフェース設定手順を実行する方法を示す。
図6】本発明の一実施例に係るRAN−RANインターフェース構成アップデート手順を実行する方法を示す。
図7】本発明の一実施例に係る移動性手順を実行する方法の第1の部分を示す。
図8】本発明の一実施例に係る移動性手順を実行する方法の第2の部分を示す。
図9】本発明の一実施例に係る第1のRANノードがスライスサポート指示を送信する方法を示す。
図10】本発明の一実施例によってターゲットRANノードがスライス関連情報を送信する方法を示す。
図11】本発明の実施例が具現される無線通信システムを示す。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1は、3GPP LTEシステムの構造を示す。図1を参照すると、3GPP LTE(long−term evolution)システム構造は、一つ以上のユーザ端末(UE;user equipment)10、E−UTRAN(evolved−UMTS terrestrial radio access network)及びEPC(evolved packet core)を含む。UE10は、ユーザにより動く通信装置である。UE10は、固定されてもよいし、移動性を有してもよく、MS(mobile station)、UT(user terminal)、SS(subscriber station)、無線機器(wireless device)等、他の用語で呼ばれることもある。
【0023】
E−UTRANは、一つ以上のeNB(evolved NodeB)20を含み、一つのセルに複数のUEが存在できる。eNB20は、制御平面(control plane)とユーザ平面(user plane)の終端点をUE10に提供する。eNB20は、一般的にUE10と通信する固定局(fixed station)を意味し、BS(base station)、アクセスポイント(access point)等、他の用語で呼ばれることもある。一つのeNB20は、セル毎に配置されることができる。
【0024】
以下、ダウンリンク(DL;downlink)は、eNB20からUE10への通信を意味する。アップリンク(UL;uplink)は、UE10からeNB20への通信を意味する。サイドリンク(SL;sidelink)は、UE10間の通信を意味する。DLにおいて、送信機はeNB20の一部であり、受信機はUE10の一部である。ULにおいて、送信機はUE10の一部であり、受信機はeNB20の一部である。SLにおいて、送信機と受信機はUE10の一部である。
【0025】
EPCは、MME(mobility management entity)とS−GW(serving gateway)を含む。MME/S−GW30は、ネットワークの終端に位置する。MME/S−GW30は、UE10のためのセッション及び移動性管理機能の終端点を提供する。説明の便宜のために、MME/S−GW30は、“ゲートウェイ”で単純に表現し、これはMME及びS−GWを両方とも含むことができる。PDN(packet data network)ゲートウェイ(P−GW)は、外部ネットワークと連結されることができる。
【0026】
MMEは、eNB20へのNAS(non−access stratum)シグナリング、NASシグナリングセキュリティ、AS(access stratum)セキュリティ制御、3GPPアクセスネットワーク間の移動性のためのinter CN(core network)ノードシグナリング、アイドルモード端末到達可能性(ページング再送信の制御及び実行を含む)、トラッキング領域リスト管理(アイドルモード及び活性化モードであるUEのために)、P−GW及びS−GW選択、MME変更と共にハンドオーバのためのMME選択、2Gまたは3G 3GPPアクセスネットワークへのハンドオーバのためのSGSN(serving GPRS support node)選択、ローミング、認証、専用ベアラ設定を含むベアラ管理機能、PWS(public warning system:ETWS(earthquake and tsunami warning system)及びCMAS(commercial mobile alert system)を含む)メッセージ送信サポートなどの多様な機能を提供する。S−GWホストは、ユーザ別ベースのパケットフィルタリング(例えば、深層パケット検査を介して)、合法的遮断、端末IP(internet protocol)アドレス割当、DLで送信レベルパッキングマーキング、UL/DLサービスレベル課金、ゲーティング及び等級強制、APN−AMBR(access point name aggregate maximum bit rate)に基づくDL等級強制の各種機能を提供する。
【0027】
ユーザトラフィック送信または制御トラフィック送信のためのインターフェースが使われることができる。UE10とeNB20は、Uuインターフェースにより連結される。UE10間は、PC5インターフェースにより連結される。eNB20間は、X2インターフェースにより連結される。隣接するeNB20は、X2インターフェースによる網型ネットワーク構造を有することができる。eNB20とゲートウェイ30は、S1インターフェースを介して連結される。
【0028】
5Gシステムは、5G AN(access network)、5G CN(core network)及びUEで構成された3GPPシステムである。5G ANは、5G CNに連結される非3GPP接続ネットワーク及び/またはNG−RAN(new generation radio access network)を含む接続ネットワークである。NG−RANは、5G CNに連結されるという共通特性を有し、下記のオプションのうち一つ以上をサポートする無線接続ネットワークである。
【0029】
1)独立型NR(new radio)。
【0030】
2)NRは、E−UTRA拡張を有するアンカーである。
【0031】
3)独立型E−UTRA。
【0032】
4)E−UTRAは、NR拡張を有するアンカーである。
【0033】
前述した通り、NRは、5Gシステムに含まれることができる。NRは、new RAT(new radio technology)などの他の名称で呼ばれることもある。NRは、LTEシステムとは異なるシステムであり、eMBB(enhanced mobile broadband)、mMTC(massive machine−type−communications)、URLLC(ultra−reliable and low latency communications)などを含む特定用途として使われることができる。
【0034】
NRの一つの特徴であるネットワークスライシング(network slicing)が説明される。これは3GPP TR 23.799 V0.6.0(2016−07)の6.1.3節及び付録Bを参照することができる。ネットワークスライスは、特定ネットワーク機能とネットワーク特性を提供する論理的ネットワークである。ネットワークスライシングは、運営者が機能性、性能及び隔離領域で多様な要求事項を要求する多様な市場シナリオに最適化されたソリューションを提供するようにカスタマイズ化されたネットワークを生成することができるようにする。
【0035】
ネットワークスライスは、ネットワークスライスインスタンス(NSI;network slice instance)を介して具現される。NSIは、配置されたネットワークスライスを形成するネットワーク関数インスタンス及び必要なリソース(例えば、コンピュータ、ストレージ及びネットワーキングリソース)の集合である。NSIは、論理的に及び/または物理的に完全にまたは部分的に他のNSIから隔離されることができる。リソースは、物理的及び論理的リソースを含む。NSIは、サブネットワークインスタンスで構成されることができ、特殊な場合、複数のNSIが共有できる。NSIは、ネットワークスライスブループリントにより定義される。NSIを生成する時、インスタンス別政策及び構成が要求される。ネットワーク特性の例示は、超低待機時間、超安定性などである。
【0036】
ネットワーク機能(NF;network function)は、ネットワークで3GPPが採択しまたは定義した処理機能であり、機能的動作及び3GPP定義インターフェースを定義する。ネットワーク機能は、専用ハードウェア上のネットワーク要素であり、専用ハードウェア上で実行されるソフトウェアインスタンスとしてまたは適切なプラットホーム(例えば、クラウドインフラストラクチャ)上でインスタンス化される仮想化された機能として具現されることができる。NFサービスは、サービスベースのインターフェースを介してNFにより露出され、他の認証されたNFにより消費される機能である。NFサービス動作は、NFサービスが構成される基本単位である。
【0037】
ネットワークスライシングのための一つのソリューションとして、UEが一つのネットワーク事業者の多数のネットワークスライスからサービスを同時に得ることができるようにするために、多重ネットワークスライスへの多重接続がサポートされることができる。
【0038】
図2は、多重コアネットワーク間に共通C−Plane集合を共有する例を示す。図2を参照すると、コアネットワークインスタンス(CNI;core network instance)間に共通である制御平面(C−Plane;control plane)機能の単一集合が多数のCNIにわたって共有される。また、共通的でない他のC−Plane機能は、それぞれのCNIに常在し、他のCNIと共有されない。
【0039】
多数のCNIに対する共通C−Plane機能(C−CPF;common C−Plane functions)は、下記の通りである。
【0040】
−認証機能(AU;authentication function):AUは、事業者のネットワークに接続するUEの認証及び許可を担当する。また、NASシグナリングのセキュリティ及び無欠性保護機能を提供する。
【0041】
−移動性管理機能(MM;mobility management function):MMは、事業者のネットワークでのUE登録(例えば、UEコンテキストの格納)及びUE移動性サポート(例えば、UEが事業者のネットワーク内で基地局を横切って移動する場合に移動性機能提供)を担当する。
【0042】
C−CPFは、例えば、AMF(access and mobility management function)などの他の名称で呼ばれることもある。
【0043】
各CNIの専用C−Plane機能は、下記の通りである。
【0044】
−セッション管理機能(SM;session management function):SMは、PDU(protocol data unit)セッション確立、PDUセッション修正及びPDUセッション終了を担当する。
【0045】
RANとCNIのC−Plane機能との間の直接C−Planeインターフェースは、必要でない。これは暗号化されたNASシグナリングメッセージは、暗号化されたキーをUEと交換したC−CPF(例えば、AU機能)により解読されなければならないためである。UEが単一CNIに接続する場合、RANは、CNI内に位置した特定C−Plane機能として直接C−Planeインターフェースを有することができる。このような場合、C−CPFの一部として描写されたC−Plane機能は、CNI内にあるC−Plane機能と見なされるため、C−CPFが存在しない。
【0046】
図2に示すソリューションの原理は、下記のように説明される。
【0047】
−CNIは、単一C−Plane機能集合と単一U−Plane機能集合とで構成される。
【0048】
−CNIは、同じUEタイプに属するUEのために専用される。UEタイプの識別は、特定パラメータ、例えば、UE使用類型(UE Usage Type)及び/またはUEの加入者情報などを使用して実行される。
【0049】
−C−Plane機能集合は、例えば、要求される場合、UE移動性サポートまたは認証及び加入検証を実行することによってUEをネットワークに承認することを担当する。
【0050】
−多数のCNIに共通的な全てのC−Plane機能は、複数回生成される必要がない。
【0051】
−他のCNIと共通されない他のC−Plane機能は、自体CNIによってのみ使われる。
【0052】
−CNI内のU−Plane機能集合は、UEに特定サービスを提供して特定サービスのU−Planeデータを送信する役割をする。例えば、CNI#1内の一つのU−Plane機能集合は、UEにeMBBサービスを提供するが、CNI#2内の他のU−Plane機能集合は、UEに危機通信サービスを提供する。
【0053】
−各UEは、互いに異なるCNIで可能な互いに異なるU−Plane機能集合に対して複数個のU−Plane連結を同時に有することができる。
【0054】
−ネットワークスライス選択機能(NSSF;network slice selection function)は、UEの加入及び特定パラメータ(例えば、UE類型(UE Type)、サービス類型(Service Type)またはCNIがサポートするサービス類型を示すためにマッピングされることができるDNN(domain network name))を考慮することによってUEを受け入れるCNIを選択する役割をする。
【0055】
−RANは、C−CPF内のどんなC−Plane機能と通信するかにかかわらず、単一C−Planeインターフェースを介してC−CPFと通信する。したがって、C−CPFは、ブラックボックスと見なされる。
【0056】
−共通C−Plane選択機能(CCPSF;common C−Plane selection function)は、C−CPFの一部と見なされ、即ち、CCPSFは、C−CPF内に位置すると仮定する。CCPSFは、基地局が通信すべきC−CPFを決定する役割をする。C−CPFの決定は、UEの加入プロファイルを検査することで実行される。CCPSFは、NASシグナリングメッセージを正しいC−CPFでルーティングする機能でない。このソリューションでは、RANが初期接続要求の場合はCCPSFによりまたは全ての後続メッセージの場合はUEにより送信された情報を取ることによって、NASシグナリングメッセージを適切なC−CPFでルーティングする機能を有すると仮定する。
【0057】
一方、このソリューションで“UE Usage Type”、“DCN−ID”、“Service Type”及び“DNN”が下記に説明された用途として使われる。
【0058】
−“UE Usage Type”(UE使用類型)は、UEの類型、例えば、自動車UE使用類型、スマートフォンUE使用類型などを識別する時に使われる。
【0059】
−“DCN−ID”は、各UE使用類型のために、特定な専用コアネットワークを識別する時に使われる。また、事業者は、同じUE使用類型の企業または専用コアネットワークの相異なる変形に対しても特定専用コアネットワークを識別するために、DCN−IDを使用することを考慮することができる。後者の場合に対する一例は、互いに異なるCIoT(cellular internet−of−things)最適化特徴をサポートするCIoT UEに対する専用コアネットワークの互いに異なる変形を有するものである。即ち、DCN−IDは、このUE使用類型及び(選択的に)このUE使用類型の特定UE企業に特定なC−CPFを決定するために使われる。例えば、同じ類型のUEに属しているが、互いに異なる自動車企業にコアネットワークを配置することができると考えることができる。
【0060】
−“Service Type”(サービス類型)は、CNIがサポートすると予想されるサービスの類型を識別する時に使われる。例えば、自動車UEは、eMBBサービス及びV2X(vehicle−to−everything)サービスを同時にサポートする多数のCNIに接続することを所望することができる。
【0061】
−“DNN”は、UEが特定サービスタイプのために通信しようとするPDNを識別する時に使われる。例えば、DNN#1は、モバイル広帯域サービスが必要なインターネットサービスである。
【0062】
−臨時UE IDは、コアネットワークによりUEに提供される臨時IDである。これはEPS(evolved packet system)場合におけるGUTI(globally unique temporary identifier)と同様である。この臨時UE IDは、2個の部分、即ち、1)C−CPFのID、2)UE特定IDで構成される。
【0063】
以上の説明を考慮すると、DNNパラメータを利用してUEが要求するサービスタイプに適したCNIが選択されることができる。
【0064】
図3は、多数のCNIとの連結をサポートするためのシグナリング流れの第1の部分である。図3は、多数のCNIとの連結をサポートするためのMM接続手順を示す。
【0065】
ステップS100において、UEが初めて事業者のネットワークに連結し、または初めてPLMN(public land mobile network)に登録し、RANがネットワーク連結要求を適切なC−CPFでルーティングするための十分の情報がない場合、UEは、RANにネットワーク連結要求を送信し、これは基本C−CPFに伝達される。シグナリング流れは、後述するステップS101で続いている。
【0066】
UEがこのネットワーク連結要求と共にDCN−IDを提供するが、臨時UE IDを提供しない場合、RANは、このDCN−IDを使用することでこのDCN−IDをサポートする適切なC−CPFを決定し、シグナリング流れは、後述するステップS103で続いている。また、UEは、このネットワーク連結要求と共にサービス類型及び/またはDNNなどの他の情報を提供することができる。
【0067】
UEが臨時UE IDを提供する場合、RANは、臨時UE IDを使用して専用C−CPFを決定し、シグナリング流れは、後述するステップS103で続く。また、UEは、このネットワーク連結要求と共にDCN−ID、サービス類型及び/またはDNNなどの他の情報を提供することができる。
【0068】
UEが事業者のネットワークに連結するための要求を送る時、UEは、このネットワーク連結要求と共にDNNを送信することによって特定サービスに対するセッションを設定するように要求できる。この場合、後述するステップS105の認証及び許可が実行された後、専用のC−CPFは、図4で後述するステップS111、ステップS112及びステップS113と同様に要求サービスに対するセッションを確立する。
【0069】
ステップS101において、基本C−CPF内に位置するCCPSFは、ステップS100でUEからの受信したネットワーク連結要求内の情報(例えば、DCN−ID)を考慮してどのC−CPFと連結されるべきかを決定する。また、購読データベースからの他の情報も考慮されることができる。例えば、このUEに対し、UEの加入は、事業者が加入したCNIとセッションを設定すべきであることを示すことができる。図3において、このCNIは、CNI#1である。
【0070】
基本C−CPFがこのUEのネットワーク連結要求を提供すると決定する場合、基本C−CPFは、認証を実行し続けて実行し、UEが事業者のネットワークに接続/連結するように許容する。または、基本C−CPFは、このUEのネットワーク連結要求を拒絶し、したがって、この手順は、このステップで終了される。このような特定場合は、シグナリング流れを単純化するために図3に示さない。
【0071】
ステップS102において、基本C−CPFは、UEが接続するC−CPFと共に応答をRANノードに送信する。また、ステップS100におけるUEのネットワーク連結要求の同じ内容がRANに返送される。
【0072】
UEが臨時UE IDを提供する場合、これはUEがPLMNに一回登録され、UEがどんなDCN−IDに連結されるべきかをコアネットワークが決定したということを意味する。したがって、RANは、臨時UE IDのみを使用してNASメッセージを適切なC−CPFでルーティングする。
【0073】
ステップS103において、このUE利用類型及び/またはUEによりまたはステップS102における基本C−CPFにより提供されるこのDCN−IDに専用であるC−CPのプールがある場合、RANノードは、NASノード選択機能(NNSF;NAS node selection function)を実行する。
【0074】
ステップS104において、RANノードは、UEのネットワーク連結要求を専用C−CPFでルーティングする。この要求と共に専用C−CPFが特定サービス類型に特定なCNIを選択することができるようにDNNのような他の情報が含まれることができる。
【0075】
ステップS105において、認証及びUEが事業者のネットワークに接続/連結するように許可が実行される。また、このステップで、UEと専用C−CPFとの間でNASメッセージを解読するためのキーが提供される。
【0076】
ステップS106において、専用C−CPFは、ネットワーク連結受諾応答をUEに送信する。この応答は、臨時UE ID及びUEに対して構成される情報、例えば、どんなDCN−ID、対応するサービス類型及び/またはUEが接続するように許容された対応するDNNを含むことができる。新しく提供されるDCN−IDが既にUEが有しているDCN−IDと一致しない場合、DCN−IDは、UEで構成される。
【0077】
図4は、多数のCNIとの連結をサポートするためのシグナリング流れの第2の部分である。図4のシグナリング流れは、図3のシグナリング流れに後続する。図4は、多数のCNIとの連結をサポートするためのSM手順を示す。
【0078】
ステップS110において、UEは、新しいPDUセッションに対してSM要求を送信することによって通信サービス(例えば、CNI#1により提供されるサービス#1)に対するセッションの確立を要求する。このPDUセッション要求で、UEは、DCN−ID及びDNNを提供する。
【0079】
ステップS111において、RANは、UEにより送信されたDCN−ID情報を利用してPDUセッション要求を適切な専用C−CPFに伝達する。
【0080】
ステップS112において、専用C−CPFは、PDUセッション要求のDNN情報を利用してCNI#1の専用CPFを選択し、サービス#1に対するUEのPDUセッション要求をCNI#1でセッション管理を担当するCNI#1のCPF−1(即ち、CNI−1 CPF−1)に伝達する。この伝達されたPDUセッション要求は、依然としてUE使用類型、DCN−ID及びDNNのようなUEにより送信された情報を含む。
【0081】
ステップS113において、成功裏にセッション確立した後に、CNI#1のCPF−1は、セッション応答を専用C−CPFに返送する。
【0082】
ステップS114に、専用C−CPFは、新しいサービス応答をRANを介してUEに返送する。
【0083】
ステップS120において、UEは、以前サービスと異なるサービス類型である新しい通信サービスに対する他のセッションの確立を要求する。このPDUセッション要求で、UEは、臨時UE ID、UE使用類型、DCN−ID、サービス類型及び/またはDNNを提供する。
【0084】
ステップS121において、RANは、UEにより送信された臨時UE IDを使用して専用C−CPFを決定し、専用C−CPFにPDUセッション要求を伝達する。
【0085】
ステップS122において、専用C−CPFは、PDUセッション要求のDNN情報を利用してCNI#2の専用CPFを選択し、新しいサービスに対するUEのサービス要求をCNI#2でセッション管理を担当するCNI#2のCPF−1(即ち、CNI−2 CPF−1)に伝達する。この伝達されたPDUセッション要求は、依然としてUE使用類型、DCN−ID、サービス類型及び/またはDNNのようなUEにより送信された情報を含む。
【0086】
ステップS213において、成功裏にセッション確立した後に、CNI#2のCPF−1は、セッション応答を専用C−CPFに返送する。
【0087】
ステップS214において、専用C−CPFは、新しいサービス応答をRANを介してUEに返送する。
【0088】
一方、他の類似した候補アーキテクチャのために、MDD(multi−dimensional descriptor)が追加的に定義されることができる。MDDは、スライスを識別することができる。MDDは、RRC(radio resource control)及びNASシグナリング階層の両方ともでUEにより提供されることができる。UEが接続できる各スライスに対して、MDDは、少なくともテナントを識別するテナントID及びネットワーク動作を識別するサービス説明/スライス類型で構成されることができる。テナントIDは、事業者がネットワークインフラの一部を特定供給業者に賃貸する時に使われる。サービス説明/スライス類型は、例えば、eMBBサービス、危機通信、mMTCまたはその他の行動などに対応できる。
【0089】
UEベースのスライス選択手順をサポートするために、NRでセル特定構成手順が定義される必要がある。しかし、まだNRでセル特定構成手順が明確に定義されたことはない。また、スライスの概念が適用された状態でUEベースの移動性手順をサポートするために、NRで移動性手順も定義される必要がある。しかし、まだNRで移動性手順が明確に定義されたことはない。
【0090】
前述した問題点を解決するために、本発明は、まずNRのためのセル特定手順を実行する方法を提供する。本発明は、UEベースのスライス選択手順をもっとよくサポートするためのセル特定手順に焦点をおく。特に、本発明は、RAN−RANインターフェースの観点で前述した問題点を解決する。
【0091】
図5は、本発明の一実施例に係るRAN−RANインターフェース設定手順を実行する方法を示す。RAN−RANインターフェース設定手順の目的は、2個のRANノードがRAN−RANインターフェースを介して正確に相互作用する時に必要なアプリケーションレベル構成データを交換することにある。この実施例において、RAN−RANインターフェースは、2個のRANノード間に設定される。2個のRANノードは、各々、gNB(gNodeB)1及びgNB2である。または、2個のRANノードは、ng−eNB(next generation eNB)1及びng−eNB2である。RAN−RANインターフェースは、NG2インターフェースまたはXNインターフェースである。
【0092】
ステップS200において、RANノード1は、RANノード2にRAN−RANインターフェース設定要求メッセージを送信する。RAN−RANインターフェース設定要求メッセージは、RAN−RAN制御インターフェースインスタンスに対するアプリケーションデータを送信するためにRANノードにより隣接RANノードに送信される。RAN−RANインターフェース設定要求メッセージは、グローバルgNB IDまたはng−eNB IDを含むことができる。また、RAN−RANインターフェース設定要求メッセージは、C−Plane機能/ノードに対する明確な情報を含むことができる。C−Plane機能/ノードに対する情報は、基本/専用C−CPF IDを含むことができる。例えば、基本/専用C−CPF IDは、“UE Usage Type”、“DCN−ID”、“Service Type”、“DNN”、“MDD”、“Tenant ID”、または“Service Descriptor/Slice type”のうち少なくとも一つに対応できる。また、RAN−RANインターフェース設定要求メッセージは、RANノード1のスライスサポート指示を含むことができる。グローバルgNB ID(または、ng−eNB ID)、C−Plane機能/ノードに対する情報またはスライスサポート指示は、RAN−RANインターフェース設定要求メッセージ内のNSSAI(network slice selection assistance information)IE(information element)に含まれることができる。
【0093】
本実施例ではRAN−RANインターフェース設定要求メッセージがNG2設定要求メッセージであると仮定したが、本発明はこれに限定されるものではない。RAN−RANインターフェース設定要求メッセージは、他のメッセージであってもよい(例えば、XN設定要求メッセージ)。
【0094】
ステップS210において、RANノード2は、RAN−RANインターフェース設定応答メッセージをRANノード1に送信する。RAN−RANインターフェース設定応答メッセージは、グローバルgNB IDまたはng−eNB IDを含むことができる。また、RAN−RANインターフェース設定応答メッセージは、C−Plane機能/ノードに対する明確な情報を含むことができる。C−Plane機能/ノードに対する情報は、基本/専用C−CPF IDを含むことができる。例えば、基本/専用C−CPF IDは、“UE Usage Type”、“DCN−ID”、“Service Type”、“DNN”、“MDD”、“Tenant ID”、または“Service Descriptor/Slice type”のうち少なくとも一つに対応できる。また、RAN−RANインターフェース設定要求メッセージは、RANノード1のスライスサポート指示を含むことができる。また、RAN−RANインターフェース設定応答メッセージは、RANノード2のスライスサポート指示を含むことができる。グローバルgNB ID(または、ng−eNB ID)、C−Plane機能/ノードに対する情報またはスライスサポート指示は、RAN−RANインターフェース設定応答メッセージ内のNSSAI IEに含まれることができる。
【0095】
本実施例ではRAN−RANインターフェース設定応答メッセージがNG2設定応答メッセージであると仮定したが、本発明はこれに限定されるものではない。RAN−RANインターフェース設定応答メッセージは、他のメッセージであってもよい(例えば、XN設定応答メッセージ)。
【0096】
RAN−RANインターフェース設定要求/応答メッセージを受信した各RANノードは、受信されたRAN−RANインターフェース設定要求/応答メッセージに含まれている情報(例えば、“UE Usage Type”、“DCN−ID”、“Service Type”、“DNN”、“MDD”、“Tenant ID”または“Service Descriptor/Slice type”)に基づいて適切な行動を取ることができる。例えば、RANノードは、MM接続手順、サービス要求手順、TAU(tracking area update)手順またはハンドオーバ移動手順のうち一つの手順中にUEに対するスライス選択またはNNSF選択を実行することができる。
【0097】
図6は、本発明の一実施例に係るRAN−RANインターフェース構成アップデート手順を実行する方法を示す。RAN−RANインターフェース構成アップデート手順の目的は、2個のRANノードがRAN−RAN制御インターフェースを介して正確に相互運用される時に必要なアプリケーションレベル構成データをアップデートすることにある。この実施例において、RAN−RANインターフェースの構成は、2個のRANノード間でアップデートされる。2個のRANノードは、各々、gNB1及びgNB2である。または、2個のRANノードは、各々、ng−eNB1及びng−eNB2である。RAN−RANインターフェースは、NG2インターフェースまたはXNインターフェースである。
【0098】
ステップS300において、RANノード1は、RAN−RANインターフェース構成アップデート要求メッセージをRANノード2に送信する。RAN−RANインターフェース構成アップデート要求メッセージは、グローバルgNB IDまたはng−eNB IDを含むことができる。また、RAN−RANインターフェース構成アップデート要求メッセージは、C−Plane機能/ノードに対する明確な情報を含むことができる。C−Plane機能/ノードに対する情報は、基本/専用C−CPF IDを含むことができる。例えば、基本/専用C−CPF IDは、“UE Usage Type”、“DCN−ID”、“Service Type”、“DNN”、“MDD”、“Tenant ID”、または“Service Descriptor/Slice type”のうち少なくとも一つに対応できる。また、RAN−RANインターフェース構成アップデート要求メッセージは、RANノード1のスライスサポート指示を含むことができる。
【0099】
本実施例ではRAN−RANインターフェース構成アップデート要求メッセージがNG2構成アップデート要求メッセージであると仮定したが、本発明はこれに限定されるものではない。RAN−RANインターフェース構成アップデート要求メッセージは、他のメッセージであってもよい(例えば、gNB/NG−RAN構成アップデートメッセージ)。
【0100】
ステップS310において、RANノード2は、RAN−RANインターフェース構成アップデート応答メッセージをRANノード1に送信する。RAN−RANインターフェース構成アップデート応答メッセージは、グローバルgNB IDまたはng−eNB IDを含むことができる。また、RAN−RANインターフェース構成アップデート応答メッセージは、C−Plane機能/ノードに対する明確な情報を含むことができる。C−Plane機能/ノードに対する情報は、基本/専用C−CPF IDを含むことができる。例えば、基本/専用C−CPF IDは、“UE Usage Type”、“DCN−ID”、“Service Type”、“DNN”、“MDD”、“Tenant ID”、または“Service Descriptor/Slice type”のうち少なくとも一つに対応できる。また、RAN−RANインターフェース構成アップデート応答メッセージは、RANノード2のスライスサポート指示を含むことができる。
【0101】
本実施例ではRAN−RANインターフェース構成アップデート応答メッセージがNG2構成アップデート応答メッセージであると仮定したが、本発明はこれに限定されるものではない。RAN−RANインターフェース構成アップデート応答メッセージは、他のメッセージであってもよい(例えば、gNB/NG−RAN構成アップデート確認メッセージ)。
【0102】
RAN−RANインターフェース構成アップデート要求/応答メッセージを受信した各RANノードは、受信されたRAN−RANインターフェース構成アップデート要求/応答メッセージに含まれている情報(例えば、“UE Usage Type”、“DCN−ID”、“Service Type”、“DNN”、“MDD”、“Tenant ID”または“Service Descriptor/Slice type”)に基づいて適切な行動を取ることができる。例えば、RANノードは、MM接続手順、サービス要求手順、TAU手順またはハンドオーバ移動手順のうち一つの手順中にUEに対するスライス選択またはNNSF選択を実行することができる。
【0103】
また、前述した問題点を解決するために、本発明は、NRのための移動性手順を実行する方法を提供する。本発明は、ネットワークスライスをサポートするNRに対する移動性手順を提供する。
【0104】
図7は、本発明の一実施例に係る移動性手順を実行する方法の第1の部分を示す。この実施例において、ソースRANノードは、ソースgNBであり、ターゲットRANノードは、ターゲットgNBである。または、ソースRANノードは、ソースng−eNBであり、ターゲットRANノードは、ターゲットng−eNBである。
【0105】
ステップS400において、測定報告がトリガされてソースRANノードに送信される。測定報告は、スライス別に送信されることができる。また、スライス関連情報が測定報告と共にソースRANノードに送信されることができる。即ち、スライス関連情報が測定報告に添付されることができる。または、測定報告にスライス関連情報が含まれることができる。スライス関連情報は基本/専用C−CPF IDを含むことができる。例えば、基本/専用C−CPF IDは、“UE Usage Type”、“DCN−ID”、“Service Type”、“DNN”、“MDD”、“Tenant ID”、または“Service Descriptor/Slice type”のうち少なくとも一つに対応できる。
【0106】
ステップS401において、ソースRANノードは、スライス別に受信された測定報告及びRRM(radio resource management)情報に基づいてUEのハンドオーバを決定する。
【0107】
ステップS402において、ソースRANノードは、ターゲットRANノード側でハンドオーバを準備するために必要な情報を伝達するハンドオーバ要求メッセージをターゲットRANノードに送信する。ハンドオーバ要求メッセージは、スライス関連情報を含むことができる。スライス関連情報は、基本/専用C−CPF IDを含むことができる。例えば、基本/専用C−CPF IDは、“UE Usage Type”、“DCN−ID”、“Service Type”、“DNN”、“MDD”、“Tenant ID”、または“Service Descriptor/Slice type”のうち少なくとも一つに対応できる。
【0108】
ステップS403において、ターゲットRANノードによりリソースが承認されることができる場合、成功裏にハンドオーバできる可能性を高めるためにスライス別に受信されたQoS(quality of service)情報によってターゲットRANノードにより承認制御が実行されることができる。
【0109】
ステップS404において、ターゲットRANノードは、L1/L2とハンドオーバを準備してハンドオーバ要求確認メッセージをソースRANノードに送信する。ハンドオーバ要求確認メッセージは、選択されたスライス関連情報を含むことができる。選択されたスライス関連情報は、基本/専用C−CPF IDを含むことができる。例えば、基本/専用C−CPF IDは、“UE Usage Type”、“DCN−ID”、“Service Type”、“DNN”、“MDD”、“Tenant ID”、または“Service Descriptor/Slice type”のうち少なくとも一つに対応できる。選択されたスライス関連情報は、ハンドオーバの実行のために透明なコンテナに含まれてUuメッセージとしてUEに送信されることができる。
【0110】
ステップS405において、ターゲットRANノードは、ソースRANノードによりUEに送られる、ハンドオーバのためのRRCメッセージを生成する。RRCメッセージは、選択されたスライス関連情報を含むことができる。選択されたスライス関連情報は、基本/専用C−CPF IDを含むことができる。例えば、基本/専用C−CPF IDは、“UE Usage Type”、“DCN−ID”、“Service Type”、“DNN”、“MDD”、“Tenant ID”、または“Service Descriptor/Slice type”のうち少なくとも一つに対応できる。
【0111】
ステップS406において、UEとターゲットRANノードとの間でランダムアクセス手順が実行される。
【0112】
ステップS407において、構成完了メッセージがUEによりターゲットRANノードに送信される。
【0113】
図7におけるデータ伝達関連ステップは省略された。
【0114】
図8は、本発明の一実施例に係る移動性手順を実行する方法の第2の部分を示す。図8に示すシグナリング流れは、図7に示すシグナリング流れに後続する。
【0115】
ステップS410において、ターゲットRANノードは、CNノードに経路転換要求メッセージを送信してUEのセル変更を知らせる。この実施例において、CNノードは、専用C−CPFと仮定する。しかし、CNノードは、他のノードであってもよい(例えば、AMF)。経路転換要求メッセージは、スライス関連情報を含むことができる。スライス関連情報は、基本/専用C−CPF IDを含むことができる。例えば、基本/専用C−CPF IDは、“UE Usage Type”、“DCN−ID”、“Service Type”、“DNN”、“MDD”、“Tenant ID”、または“Service Descriptor/Slice type”のうち少なくとも一つに対応できる。
【0116】
ステップS411において、専用C−CPFは、CNIのスライスを決定する。
【0117】
ステップS412において、専用C−CPFは、セッションアップデート要求メッセージを選択されたCNIに送信する。この実施例において、選択されたCNIは、CNI−1と仮定する。したがって、セッションアップデート要求メッセージは、CNI−1 CPF−1に送信される。
【0118】
ステップS413において、セッションアップデート要求メッセージは、選択されたスライスに対するU−Plane関連ノードに伝達される。したがって、セッションアップデート要求メッセージは、CNI−1 UPF−1に伝達される。
【0119】
ステップS414において、CNI−1 UPF−1は、セッションアップデート応答メッセージをCNI−1 CPF−1に送信する。セッションアップデート応答メッセージは、最終選択されたスライス関連IDを含むことができる。また、セッションアップデート応答メッセージは、スライス別U−Plane情報を含むことができる。スライス別U−Plane情報は、IP(internet protocol)アドレス、TEID(tunnel endpoint ID)、及びGTP(GPRS tunneling protocol)が使われない場合、マッピングIDのうち少なくとも一つを含むことができる。
【0120】
ステップS415において、セッションアップデート応答メッセージは、専用C−CPFに伝達される。セッションアップデート応答メッセージは、最終選択されたスライス関連IDを含むことができる。また、セッションアップデート応答メッセージは、スライス別U−Plane情報を含むことができる。スライス別U−Plane情報は、IPアドレス、TEID、及びGTPが使われない場合、マッピングIDのうち少なくとも一つを含むことができる。
【0121】
ステップS416において、専用C−CPFは、経路転換応答メッセージをターゲットRANノードに送信する。経路転換応答メッセージは、基本/専用C−CPF IDを含むことができる。また、経路転換応答メッセージは、最終選択されたスライス関連IDを含むことができる。基本/専用C−CPF IDまたは最終選択されたスライス関連IDは、“UE Usage Type”、“DCN−ID”、“Service Type”、“DNN”、“MDD”、“Tenant ID”、または“Service Descriptor/Slice type”のうち少なくとも一つに対応できる。また、経路転換応答メッセージは、スライス当たりU−Plane情報を含むことができる。スライス別U−Plane情報は、IPアドレス、TEID、及びGTPが使われない場合、マッピングIDのうち少なくとも一つを含むことができる。
【0122】
経路転換応答メッセージを受信すると、ステップS417において、ターゲットRANノードは、最終選択されたスライスを認識して最終選択されたスライス及びU−Plane情報に対する動作を取る。
【0123】
ステップS418において、ターゲットRANノードは、必要な場合、スライスの情報をUEに通知できる。スライスの情報は、基本/専用C−CPF IDを含むことができる。また、スライスの情報は、最終選択されたスライス関連IDを含むことができる。基本/専用C−CPF IDまたは最終選択されたスライス関連IDは、“UE Usage Type”、“DCN−ID”、“Service Type”、“DNN”、“MDD”、“Tenant ID”、または“Service Descriptor/Slice type”のうち少なくとも一つに対応できる。
【0124】
ステップS419において、ターゲットRANノードは、UEコンテキスト解除メッセージをソースRANノードに送信する。
【0125】
図9は、本発明の一実施例に係る第1のRANノードがスライスサポート指示を送信する方法を示す。この実施例は、図5から図7に示す実施例に対応できる。
【0126】
ステップS500において、第1のRANノードは、第1のRANノードのスライスサポートと関連した第1の指示子を第2のRANノードに送信する。ステップS510において、第1のRANノードは、第2のRANノードのスライスサポートに関連した第2の指示子を第2のRANノードから受信する。
【0127】
第1の指示子は、RAN−RANインターフェース設定要求メッセージを介して送信されることができ、第2の指示子は、RAN−RANインターフェース設定応答メッセージを介して受信されることができる。RAN−RANインターフェース設定要求メッセージは、NG2設定要求メッセージまたはXN設定要求メッセージのうち一つであり、RAN−RANインターフェース設定応答メッセージは、NG2設定応答メッセージまたはXN設定応答メッセージのうち一つである。RAN−RANインターフェース設定要求メッセージは、グローバルgNB ID(または、ng−eNB ID)またはC−CPF IDのうち少なくとも一つを含むことができる。RAN−RANインターフェース設定応答メッセージは、グローバルgNB ID(または、ng−eNB ID)またはC−CPF IDのうち少なくとも一つを含むことができる。第1のRANノードは、第1のgNBであり、第2のRANノードは、第2のgNBである。または、第1のRANノードは、第1のng−eNBであり、第2のRANノードは、第2のng−eNBである。
【0128】
その代案として、第1の指示子は、ハンドオーバ要求メッセージを介して送信されることができ、第2の指示子は、ハンドオーバ要求確認メッセージを介して受信されることができる。第1のRANノードは、ソースgNBであり、第2のRANノードは、ターゲットgNBである。または、第1のRANノードは、ソースng−eNBであり、第2のRANノードは、ターゲットng−eNBである。この場合、第1のRANノードは、第1の指示子を送信する前に、UEからスライス当たり測定報告を受信することができる。また、第1のRANノードは、前記第2の指示子を受信した後、スライス関連情報を含むRRCメッセージを送信することができる。
【0129】
前記第1の指示子または前記第2の指示子は、“UE Usage Type”、“DCN−ID”、“Service Type”、“DNN”、“MDD”、“Tenant ID”、または“Service Descriptor/Slice type”のうち少なくとも一つに対応できる。
【0130】
図10は、本発明の一実施例によってターゲットRANノードがスライス関連情報を送信する方法を示す。この実施例は、図8に示す実施例に対応できる。
【0131】
ステップS600において、ターゲットRANノードは、スライス関連情報を含む経路転換要求メッセージをCNノードに送信する。ステップS610において、ターゲットRANノードは、CNノードからC−CPF ID、最終選択されたスライス関連IDまたはU−Plane情報のうち少なくとも一つを含む経路転換応答メッセージを受信する。スライス関連情報は、C−CPF IDを含むことができる。U−Plane情報は、IPアドレス、TEIDまたはマッピングIDのうち少なくとも一つを含むことができる。スライス関連情報または最終選択されたスライス関連IDは、“UE Usage Type”、“DCN−ID”、“Service Type”、“DNN”、“MDD”、“Tenant ID”、または“Service Descriptor/Slice type”のうち少なくとも一つに対応できる。CNノードは、専用C−CPFまたはAMFをサポートするノードである。ターゲットRANノードは、前記経路転換応答メッセージを受信した後に最終選択されたスライス関連ID及びU−Plane情報をUEに送信できる。
【0132】
図11は、本発明の実施例が具現される無線通信システムを示す。
【0133】
第1のRANノード800は、プロセッサ(processor)810、メモリ(memory)820及び送受信部(transceiver)830を含む。プロセッサ810は、本明細書で説明された機能、過程及び/または方法を具現するように構成されることができる。無線インターフェースプロトコルの階層は、プロセッサ810により具現されることができる。メモリ820は、プロセッサ810と連結され、プロセッサ810を駆動するための多様な情報を格納する。送受信部830は、プロセッサ810と連結され、無線信号を送信及び/または受信する。
【0134】
第2のRANノードまたはCNノード900は、プロセッサ910、メモリ920及び送受信部930を含む。プロセッサ910は、本明細書で説明された機能、過程及び/または方法を具現するように構成されることができる。無線インターフェースプロトコルの階層は、プロセッサ910により具現されることができる。メモリ920は、プロセッサ910と連結され、プロセッサ910を駆動するための多様な情報を格納する。送受信部930は、プロセッサ910と連結され、無線信号を送信及び/または受信する。
【0135】
プロセッサ810、910は、ASIC(application−specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路、及び/又はデータ処理装置を備えることができる。メモリ820、920は、ROM(read−only memory)、RAM(random access memory)、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体、及び/又は他の格納装置を備えることができる。送受信部830、930は、無線周波数信号を処理するためのベースバンド回路を備えることができる。実施形態がソフトウェアで実現されるとき、上述した技法は、上述した機能を果たすモジュール(過程、機能等)で実現されることができる。モジュールは、メモリ820、920に格納され、プロセッサ810、910により実行されることができる。メモリ820、920は、プロセッサ810、910の内部または外部にありうるし、よく知られた様々な手段にてプロセッサ810、910と連結されることができる。
【0136】
前述した例示的なシステムにおいて、前述した本発明の特徴によって実現されることができる方法は、流れ図に基づいて説明された。便宜上、方法は、一連のステップまたはブロックで説明したが、請求された本発明の特徴は、ステップまたはブロックの順序に限定されるものではなく、あるステップは、異なるステップと、前述と異なる順序にまたは同時に発生できる。また、当業者であれば、流れ図に示すステップが排他的でなく、他のステップが含まれ、または流れ図の1つまたはそれ以上のステップが本発明の範囲に影響を及ぼさずに削除可能であることを理解することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11