特許第6724274号(P6724274)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6724274
(24)【登録日】2020年6月29日
(45)【発行日】2020年7月15日
(54)【発明の名称】加熱調理器
(51)【国際特許分類】
   F24C 1/00 20060101AFI20200706BHJP
   F24C 15/00 20060101ALI20200706BHJP
【FI】
   F24C1/00 370M
   F24C15/00 D
【請求項の数】2
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2016-213607(P2016-213607)
(22)【出願日】2016年10月31日
(65)【公開番号】特開2018-71915(P2018-71915A)
(43)【公開日】2018年5月10日
【審査請求日】2018年6月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】390010168
【氏名又は名称】東芝ホームテクノ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080089
【弁理士】
【氏名又は名称】牛木 護
(74)【代理人】
【識別番号】100161665
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 知之
(74)【代理人】
【識別番号】100188994
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 裕介
(72)【発明者】
【氏名】斎藤 紀子
(72)【発明者】
【氏名】木村 智志
(72)【発明者】
【氏名】三宅 一也
【審査官】 礒部 賢
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−048012(JP,A)
【文献】 特開2015−010743(JP,A)
【文献】 特開2009−002546(JP,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2012−0016695(KR,A)
【文献】 特開2014−228197(JP,A)
【文献】 特開2016−003837(JP,A)
【文献】 特開平10−085498(JP,A)
【文献】 特開昭52−134047(JP,A)
【文献】 特開昭51−121547(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24C 1/00
F24C 7/00 − 7/06
F24C 15/00
A23L 3/36 − 3/54
A23B 7/00 − 9/34
F26B 1/00 − 25/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
調理室に入れられた被調理物を加熱する加熱手段と、
前記被調理物毎に加熱の設定条件を含むメニューを複数記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶した複数のメニューの中から、特定のメニューを選択可能にする操作部と、
前記特定のメニューに含まれる加熱の設定条件として、調理開始からの乾燥工程で、前記被調理物の温度が第1設定温度となり、前記乾燥工程の後の仕上げ工程で、前記被調理物の温度が第2設定温度となるように、前記加熱手段の動作を制御し、前記被調理物を加熱して乾燥食品を得る制御手段と、を備え、
前記加熱手段は、空気を加熱する熱風ヒータと、前記調理室内に加熱した空気を送り込む熱風ファンと、前記熱風ファンを回転させる熱風モータとを備えた熱風ユニットで構成され、
前記制御手段は、前記被調理物の温度が設定温度となるように、前記熱風ヒータの加熱量を調整しながら、前記熱風モータの通電幅を時間と共に繰り返し増減させるように、当該熱風モータの通電を制御する構成とし
前記複数のメニューの中には、前記第1設定温度が前記第2設定温度よりも高い第1メニューと、前記第1設定温度と前記第2設定温度が同じ第2メニューと、前記第1設定温度が前記第2設定温度よりも低い第3メニューと、を含むことを特徴とする加熱調理器。
【請求項2】
前記複数のメニューの中には、前記加熱の設定条件として、前記被調理物の温度が70〜100℃となるような前記第1設定温度および前記第2設定温度を含むことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドライフルーツなどの乾燥食品を手軽に調理するための加熱調理器に関する。
【背景技術】
【0002】
ドライフルーツは、生のフルーツと比べて栄養価が殆ど変わらないと言われているものの、食べやすく、現代人に不足しがちな亜鉛、鉄分、カリウム、カルシウムなどのミネラルが増加する利点がある。また保存性がよく、旬な時期に作って保存することも可能である。市販のドライフルーツには、農薬や添加物、オイルコーティングによる酸化などの懸念要因が多く、手作りで安心・安全な、しかも健康にも良いドライフルーツを消費者が求める傾向にある。
【0003】
こうしたドライフルーツの製造方法として、例えば特許文献1には、レンジ機能を有する加熱調理器を利用して、被調理物となる果実にマイクロ波を照射して加熱・沸騰させた後、その果実を熱風で乾燥脱水させることで、短い乾燥期間で品質の高いドライフルーツを得る考えが示されている。また、一般的なドライフルーツの作り方として、果実を野外に1日から2週間干す天日干しの方法や、オーブンを利用して、果実を100℃で1時間加熱して乾燥させた後、裏返して30分間加熱して焼き上げる方法や、電子レンジを利用して、キッチンペーパーに載せた果実を600Wの出力で30秒レンジ加熱した後、キッチンペーパーを取り換えて繰り返す方法が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2014−135934号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されるドライフルーツの製造方法を加熱調理器で実現させる場合、最初のマイクロ波を照射する工程で、レンジ出力や加熱時間を手動で設定してレンジ加熱を行ない、次の熱風乾燥工程で、改めて温度や時間を手動で設定して熱風加熱を行なう必要がある。しかも、こうした条件設定は被調理物の種類(品名や品種)ごとに異なるため、工程の開始時に最適な条件設定をいちいち確認しなければならず煩わしい。
【0006】
また、一般的なドライフルーツの作り方でも、被調理物の種類に応じて温度や時間などの条件をその都度変えなければならず、やはり条件の設定が煩わしい。
【0007】
そこで本発明は、どのような種類の被調理物であっても、簡単な操作で乾燥食品を自動的に作り上げることが可能な加熱調理器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の加熱調理器は、調理室に入れられた被調理物を加熱する加熱手段と、前記被調理物毎に加熱の設定条件を含むメニューを複数記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶した複数のメニューの中から、特定のメニューを選択可能にする操作部と、前記特定のメニューに含まれる加熱の設定条件として、調理開始からの乾燥工程で、前記被調理物の温度が第1設定温度となり、前記乾燥工程の後の仕上げ工程で、前記被調理物の温度が第2設定温度となるように、前記加熱手段の動作を制御し、前記被調理物を加熱して乾燥食品を得る制御手段と、を備え、前記加熱手段は、空気を加熱する熱風ヒータと、前記調理室内に加熱した空気を送り込む熱風ファンと、前記熱風ファンを回転させる熱風モータとを備えた熱風ユニットで構成され、前記制御手段は、前記被調理物の温度が設定温度となるように、前記熱風ヒータの加熱量を調整しながら、前記熱風モータの通電幅を時間と共に繰り返し増減させるように、当該熱風モータの通電を制御する構成とし、前記複数のメニューの中には、前記第1設定温度が前記第2設定温度よりも高い第1メニューと、前記第1設定温度と前記第2設定温度が同じ第2メニューと、前記第1設定温度が前記第2設定温度よりも低い第3メニューと、を含むものである。
【0009】
この場合、前記複数のメニューの中には、前記加熱の設定条件として、前記被調理物の温度が70〜100℃となるような前記第1設定温度および前記第2設定温度を含むのが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
請求項1の発明によれば、被調理物に応じた加熱に最適な時間や温度や出力などの設定条件をいちいち入力操作しなくても、予め記憶された複数のメニューの中から、被調理物に適した特定のメニューを操作部で選択するだけで、どのような種類の被調理物であっても、煩わしい条件の設定を行なうことなく、簡単な操作で乾燥食品を自動的に作り上げることが可能になる。また、調理室内の被調理物に対して、短時間で自然乾燥と同様の乾燥を行なうことが可能となる。
【0011】
請求項2の発明によれば、糖分の多い被調理物であっても、被調理物の温度を70〜100℃に加熱乾燥させる第1設定温度および第2設定温度を含んだメニューを選択すれば、パリパリとした乾燥食品本来の触感を簡単な操作で得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一実施形態を示すオーブンレンジの外観斜視図である。
図2】同上、扉を開けた時の正面前方から見た図である。
図3】同上、側面から見た縦断面図である。
図4】同上、キャビネットを外した状態の本体の正面図である。
図5】同上、主な電気的構成を示すブロック図である。
図6】同上、健康ドライフルーツの調理メニューにおいて、被調理物の温度と熱風モータの通電率の時間変化を示したグラフである。
図7】同上、被調理物から乾燥食品を得るのに、どの程度の温度と時間が必要であるのかを示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明における好ましい加熱調理器の実施形態について、添付図面を参照して説明する。なお、これらの全図面にわたり、共通する部分には共通する符号を付すものとする。
【0014】
図1図7は、本発明の加熱調理器をオーブンレンジに適用した一実施形態を示している。先ず図1図4に基いて、オーブンレンジの全体構成を説明すると、1は略矩形箱状に構成される本体で、この本体1は、製品となるオーブンレンジの外郭を覆う部材として、金属製のキャビネット2を備えている。また3は、本体1の前面に設けられる開閉自在な扉である。
【0015】
扉3の上部には、縦開きの扉3を開閉するときに手をかける開閉操作用のハンドル4を備えており、扉3の下部には、表示や報知や操作のための操作パネル部5を備えている。操作パネル部5は、調理の設定内容や進行状況などを表示する表示手段6の他に、加熱調理に関する各種の操作入力を可能にする操作手段7が配設される。扉3の内部で操作パネル部5の後側には、図示しないが、表示手段6や操作手段7などの制御を行なうために、操作パネルPC(印刷回路)板が配置される。
【0016】
本体1の下部には、本体1の前面より着脱が可能な給水カセット8と水受け9が各々配設される。給水カセット8は、蒸気発生装置(図示せず)から発生する蒸気の供給源として、液体となる水を入れる有底状の容器である。また水受け9は、本体1からの食品カスや水滴、蒸気などを受ける有底状の容器である。
【0017】
本体1の左右側面と上面を形成するキャビネット2は、本体1ひいてはオーブンレンジの底面を形成するオーブン底板11を覆うように、本体1の前面を形成するオーブン前板12と、本体1の後面を形成するオーブン後板13との間に設けられる。また本体1には、加熱調理すべき被調理物Sを内部に収容する調理室14と、調理室14の温度を検出する温度検出素子たるサーミスタ15が設けられる。調理室14の前面はオーブン前板12に達していて、被調理物Sを出し入れするのに開口しており、この開口を扉3で開閉する構成となっている。
【0018】
調理室14を形成する周壁は、天井壁14aと、底壁14bと、左側壁14cと、右側壁14dと、奥壁14eとからなる。調理室14の奥壁14eは、その中央に吸込み口16を備えており、吸込み口16の周囲には複数の吹出し口17を備えている。また、調理室14の上壁面となるドーム状の天井壁14aに対向して、本体1の上部には、調理室14の上方から被調理物Sを輻射加熱するグリル用の上ヒータ18が設けられ、本体1の底部には、調理室14内に電波であるマイクロ波を供給するために、マグネトロンやアンテナを含むマイクロ波発生装置19が設けられる。これにより、上ヒータ18への通電に伴う熱放射によって、調理室14内に収容した被調理物Sを上方向からグリル加熱し、またマイクロ波発生装置19への通電動作により、マグネトロンからアンテナに導かれたマイクロ波を、調理室14内に収容した被調理物Sに放射して、被調理物Sをレンジ加熱する構成となっている。
【0019】
調理室14の左側壁14cと右側壁14dには、調理室14の内部に金属製の角皿21を吊設状態で収納保持するために、左右一対の棚支え22を上下二段に備えている。ここで使用する角皿21は、上面を開口した有底凹状で、その他は無孔に形成される収容部21Aと、収容部21Aの上端より外側水平方向に延設するフランジ部21Bとにより構成される。またフランジ部21Bには、角皿21を通して熱風の流通を可能にする通気孔21Cが開口形成される。図2では、調理室14の内部で下段の棚支え22に角皿21のフランジ部21Bを載せて、収容部21Aに被調理物Sを載せた状態を示しているが、調理に応じて角皿21を上段の棚支え22にだけ載せたり、2枚の角皿21を上段と下段の棚支え22に各々載せたりしてもよく、角皿21に代えて別な焼き網(図示せず)などの付属品を収納保持することもできる。
【0020】
24は、本体1の内部において、調理室14の室外後方から下方にかけて具備されるオーブン加熱用の熱風ユニットである。この熱風ユニット24は、奥壁14eに取付けられる凸状のケーシング26と、空気を加熱する熱風ヒータ27と、調理室14内に加熱した空気を送り込んで循環させる熱風ファン28と、熱風ファン28を所定方向に回転させる電動の熱風モータ29と、熱風モータ29からの駆動力を熱風ファン28に伝達する伝達機構30と、により概ね構成される。奥壁14eとケーシング26との間の内部空間として、調理室14の室外後方に形成された加熱室31には、熱風ヒータ27と熱風ファン28がそれぞれ配設される一方で、本体1の内部に形成された調理室14とオーブン底板11との間の下部空間32には、熱風モータ29が配設される。そして、熱風ユニット24全体を後側外方から覆うように、本体1の後部にオーブン後板13が配設される。
【0021】
本実施形態の熱風ファン28は、軸方向に取り入れた空気を、回転時の遠心力によって、軸方向と直角な放射方向に吐き出すいわゆる遠心ファンとして設けられており、管状の熱風ヒータ27は熱風ファン28の放射方向を取り囲んで配置される。発熱部でもある熱風ヒータ27は、例えばシーズヒータ、マイカヒータ、石英管ヒータやハロゲンヒータなどを用いる。前述した吸込み口16や熱風吹出し口17は、調理室14と加熱室31との間を連通する通風部として機能するものである。
【0022】
そして本実施形態では、熱風モータ29への通電に伴い熱風ファン28が回転駆動すると、調理室14の内部から吸込み口16を通して吸引された空気が、熱風ファン28の放射方向に吹出して、通電した熱風ヒータ27により加熱され、吹出し口17を通過して、調理室14内に熱風が供給される。これにより、調理室14の内外で熱風を循環させる経路が形成され、調理室14内の被調理物Sを熱風コンベクション加熱する。また、角皿21の周囲にスリット状の通気孔21Cを設けることで、例えば上下2段の棚支え22に角皿21を各々載せて、熱風ユニット24を利用したオーブン加熱調理を行なった場合でも、各角皿21の通気孔21Cを通して調理室14内で熱風が上下に循環するため、被調理物Sとなる食品を前後左右から包み込んで焼き上げることが可能になる。
【0023】
調理室14の左側壁14cには、蒸気発生装置33に連通する蒸気噴出孔34が設けられる。図示しないが、本体1の内部に設けられる蒸気発生装置33は、金属製で中空の蒸発容器や、蒸発容器に装着されるシーズヒータなどの蒸発用ヒータや、給水カセット8からの水を蒸発容器内に導く給水ポンプなどを備え、蒸発容器内に連通して複数の蒸気噴出孔34を有している。これにより蒸気発生装置33の動作中には、給水カセット8からの水を蒸発容器内に送り込んで所定の温度にまで加熱することで、蒸気噴出口33から調理室14の内部に飽和蒸気や過熱蒸気が供給され、調理室14内に入れられた被調理物Sのスチーム加熱を行なう構成となっている。
【0024】
図5は、オーブンレンジの主な電気的構成を図示したものである。同図において、41はマイクロコンピュータにより構成される制御手段であり、この制御手段41はハードウェア構成として、演算処理部としてのCPUや、記憶部としてのメモリ41aや、計時部としてのタイマー41bや、入出力デバイスなどを備えている。
【0025】
制御手段41の入力ポートには、前述したキーやタッチパネルによる操作手段7の他に、調理室14内の温度を検出するサーミスタなどの庫内温度検出手段42と、熱風ファン28の回転速度を検出する熱風モータ回転検出手段43と、扉3の開閉状態を検出する扉開閉検出手段44と、マイクロ波発生装置19を構成するアンテナの原点位置を検出するアンテナ位置検出手段45と、蒸気発生装置33を構成する蒸気容器内の温度を検出するサーミスタなどの蒸気容器温度検出手段46と、赤外線センサにスイング機構を装備して構成され、調理室14内全体の温度分布を検出することで、そこに収容された被調理物Sの温度を検出可能にする庫内温度分布検出手段47が、それぞれ電気的に接続される。
【0026】
制御手段41の出力ポートには、前述した表示手段6の他に、マイクロ波発生手段19のマグネトロンやその駆動手段を含むマイクロ波加熱手段51と、グリル加熱用の上ヒータ18や、オーブン加熱用の熱風ヒータ27や、スチーム加熱用の蒸発用ヒータをそれぞれ通断電させるリレーなどのヒータ駆動手段52と、アンテナの駆動源となるアンテナモータ(図示せず)を回転駆動させるためのアンテナ駆動手段53と、熱風モータ29を回転駆動させるための熱風モータ駆動手段54と、蒸気発生装置33の給水ポンプを動作させるためのポンプ駆動手段55が、それぞれ電気的に接続される。
【0027】
制御手段41は、操作手段7からの操作信号と、庫内温度検出手段42や、熱風モータ回転検出手段43や、扉開閉検出手段44や、アンテナ位置検出手段45や、蒸気容器温度検出手段46や、庫内温度分布検出手段47からの各検出信号を受けて、計時手段からの計時に基づく所定のタイミングで、マイクロ波加熱手段51と、ヒータ駆動手段52と、アンテナ駆動手段53と、熱風モータ駆動手段54と、ポンプ駆動手段55に駆動用の制御信号を出力し、また表示手段6に表示用の制御信号を出力する機能を有する。こうした機能は、記憶媒体としての前記メモリに記録したプログラムを、制御手段41が読み取ることで実現するが、特に本実施形態では、制御手段41を加熱調理制御部61と、表示制御部62として機能させるプログラムを備えている。
【0028】
加熱調理制御部61は、主に被調理物Sの加熱調理に係る各部の動作を制御するもので、操作手段7の操作に伴う操作信号を受け取ると、扉開閉検出手段44からの検出信号により、扉3が閉じていると判断した場合に、その操作信号に応じて、マイクロ波加熱手段51や、ヒータ駆動手段52や、アンテナ駆動手段53や、熱風モータ駆動手段54や、ポンプ駆動手段55に制御信号を送出して、被調理物Sに対する種々の加熱調理を制御する。この場合、マイクロ波加熱手段51とアンテナ駆動手段53に制御信号を各々送出して、マイクロ波発生装置19を動作させると、被調理物Sのレンジ加熱を行なうことが可能となり、ヒータ駆動手段52に制御信号を送出して上ヒータ18を動作させると、被調理物Sのグリル加熱を行なうことが可能となり、ヒータ駆動手段52と熱風モータ駆動手段54に制御信号を各々送出して、熱風ユニット24の熱風ヒータ27と熱風モータ29を動作させると、被調理物Sのオーブン加熱を行なうことが可能となり、ヒータ駆動手段52とポンプ駆動手段53に制御信号を各々送出して、蒸気発生装置33の蒸発用ヒータと給水ポンプを動作させると、被調理物Sのスチーム加熱を行なうことが可能となる。
【0029】
本実施形態では、加熱調理を実行するための被加熱物Sの材料および加熱の設定条件を含む調理情報として、予め複数のメニューがメモリ41aに記憶保持されており、加熱調理制御部61はその中から選択された一つのメニューについて、操作手段7から加熱調理を実行する操作が行われると、その選択されたメニューに対応する調理情報に従い、所定の手順で被調理物Sを自動的に加熱する自動調理機能を備えている。こうした自動調理機能の中で、本実施形態ではオーブンレンジに搭載した複数のメニューの中で、特に美味しい健康食品を作るためのメニューとして、乾燥食品を調理するメニューを選択すると、加熱手段となるマイクロ波発生装置19および/または熱風ユニット24の動作を制御して、レンジ加熱および/またはオーブン加熱により調理室14の内部で未乾燥状態の被調理物Sから、ドライフルーツなどの乾燥食品を自動的に調理し、また発酵食品を調理するメニューを選択すると、熱風ユニット24の動作を制御して、オーブン加熱により調理室14の内部で発酵前の被調理物Sから、ヨーグルトや、納豆や、塩麹や、甘酒などの発酵食品を自動的に調理し、さらに被調理物Sを低温で調理するスロークッカーによるメニューを選択すると、例えば熱風ユニット24の他に加熱手段となる蒸気発生装置33の動作を制御して、オーブン加熱にスチーム加熱を組み合わせることで、恰もスロークッカーのように被調理物Sを80℃〜90℃の低温で自動的に調理する健康メニュー調理制御部63を、加熱調理制御部61の中の一機能として備えている。なお、健康メニュー調理制御部63の詳細については、後程詳しく説明する。
【0030】
表示制御部62は、加熱調理制御部61と連携して、表示手段6の表示に係る動作を制御するものである。表示制御部62の制御対象となる表示手段6は、液晶パネルや照明灯により構成されるが、それ以外の表示器を用いてもよい。
【0031】
次に、上記構成のオーブンレンジについてその作用を説明すると、予め調理室14内に被調理物Sを入れた状態で、ハンドル4を手で握りながら扉3を閉め、操作手段7により調理メニューを選択操作した後に調理開始を指示すると、加熱調理制御部61は記憶部に組み込まれた制御プログラムに従って、選択した調理メニューに対応して生成された制御信号を所定のタイミングで出力し、調理室14内に入れられた被調理物Sに対する加熱調理を開始する。
【0032】
ここで、例えばオーブン加熱の調理メニューを選択した場合、加熱調理制御部61からの制御信号がヒータ駆動手段52と熱風モータ駆動手段54に送出されて、熱風ヒータ27と熱風モータ29が各々通電され、それにより熱風ファン28は加熱室31の内部で回転し、その速度は熱風モータ回転検出手段43により加熱調理制御部61に取り込まれると共に、調理室14から吸込み口16を通して加熱室31に吸込んだ空気を、通電した熱風ヒータ27側に送り出し、ここで加熱された空気が吹出し口17を通して調理室14に熱風として供給されることで、調理室14内の被調理物Sが熱風コンベクション加熱される。
【0033】
レンジ加熱の調理メニューを選択した場合、加熱調理制御部61は庫内温度検出手段42や庫内温度分布検出手段47やからの各検出信号を受けて、被調理物Sが設定した温度に加熱されるように、アンテナ位置検出手段45からの検出信号でアンテナの原点位置を確認しながら、マイクロ波加熱手段51とアンテナ駆動手段53に適切な制御信号をそれぞれ送出する。これにより、マイクロ波発生装置19のマグネトロンやアンテナモータが通電動作して、回転するアンテナの表面から発生したマイクロ波が調理室14内に供給放射され、調理室14内の被加熱物Sがレンジ加熱される。
【0034】
スチーム加熱の調理メニューを選択した場合、加熱調理制御部61は蒸気容器検出手段46からの検出信号を受けて、調理室14内に設定した温度の蒸気が供給されるように、ヒータ駆動手段52とポンプ駆動手段55に適切な制御信号をそれぞれ送出する。これにより、蒸気発生装置33の給水ポンプや蒸発用ヒータが通電動作し、給水カセット8に貯留した水が蒸発容器内に送り込まれて所定の温度に加熱され、蒸気噴出口34から調理室14の内部に飽和蒸気や過熱蒸気が供給されることで、被調理物Sがスチーム加熱される。
【0035】
さらに、グリル加熱の調理メニューを選択した場合、加熱調理制御部61からの制御信号がヒータ駆動手段52に送出されて、上ヒータ18が通電されることにより、調理室14の上方から被調理物Sが輻射熱でグリル加熱される。
【0036】
次に、加熱調理制御部61の一機能として組み込まれた健康メニュー調理制御部63について、その動作を詳しく説明する。記憶部に予め記憶保持されたメニューの中で、美味しい健康食品を作るためのメニューとして、乾燥食品を調理するメニューを選択すると、健康メニュー調理制御部63は、調理室14に入れられた被調理物Sを低温で熱風乾燥させるために、庫内温度検出手段42の検出温度に基づく被調理物Sの温度が、被調理物Sに適した設定温度となるように、タイマー41bの計時カウントが被調理物Sに適した設定時間に達するまで、熱風ユニット24を動作させて調理室14内に熱風を供給する。またここでは、単に熱風ユニット24を動作させるだけでなく、マイクロ波発生装置19も動作させて、レンジ加熱とオーブン加熱のコンビネーションで被調理物Sを加熱乾燥させてもよい。この場合、被調理物Sに適した設定出力となるように、マイクロ波発生装置19からのレンジ出力が制御される。
【0037】
本実施形態では、乾燥食品を調理するためのメニューが、被調理物Sひいては乾燥食品の種類毎に選択できるようになっており、記憶部となるメモリ41aには、加熱の設定条件として前述の設定温度や設定時間や設定出力を含むメニューが、被調理物S毎に複数記憶される。具体的には、干し柿,乾燥納豆,干し茸(椎茸/舞茸/エノキ茸),被し芋,乾燥牛蒡などの調理メニューや、プルーン,アプリコット,パイナップル,イチゴ,リンゴ/洋ナシ,バナナなどの健康ドライフルーツの調理メニューや、ビーフジャーキー,鮭とば,干しエビ,干し小魚,塩イカ/塩味の干物などのおつまみやおやつの調理メニューが、予め被調理物S毎にメモリ41aに記憶されており、例えばイチゴのドライフルーツを作りたい場合には、操作手段7を手動操作して、メモリ41aに記憶された複数のメニューの中から、イチゴのドライフルーツ作りの調理メニューを選択操作した後で、調理開始を指示する。これを受けて健康メニュー調理制御部63は、その選択したメニューに含まれるイチゴのドライフルーツ作りに適した設定温度や、設定時間や、設定出力に従って、熱風ユニット24やマイクロ波発生装置19を動作させ、調理室14に入れられた被調理物Sとしてのイチゴを、自動的にドライフルーツに加熱乾燥させることができる。
【0038】
図6は、上述した健康ドライフルーツの調理メニューで、被調理物Sの温度と熱風ファン29を回転させる熱風モータ28の通電率の時間変化をグラフで示したものである。同図において、操作手段7によりリンゴのドライフルーツ作りの調理メニューを選択すると、調理開始から第1設定時間D1までの乾燥工程で、調理室14内のリンゴが第1設定温度T1=60℃となるように、熱風ユニット24でリンゴを加熱乾燥させ、その後の第2設定時間D2までの仕上げ工程でも、当該リンゴが第2設定温度T2=60℃となるように、引き続き熱風ユニット24でリンゴを加熱乾燥させる。代わりに、イチゴのドライフルーツ作りの調理メニューを選択した場合は、第1設定時間D1中の乾燥工程で、調理室14内のイチゴが第1設定温度T1=90℃となるように、熱風ユニット24でイチゴを加熱乾燥させ、その後の第2設定時間D2中の仕上げ工程で、当該イチゴが第2設定温度T2=70℃となるように、熱風ユニット24でリンゴを加熱乾燥させる。さらに、別なみかんのドライフルーツ作りの調理メニューを選択した場合は、第1設定時間D1中の乾燥工程で、調理室14内のみかんが第1設定温度T1=80℃となるように、熱風ユニット24でみかんを加熱乾燥させ、その後の第2設定時間D2中の仕上げ工程で、当該みかんが第2設定温度T2=70℃となるように、熱風ユニット24でみかんを加熱乾燥させる。このように、調理室14内の被調理物Sをどの程度の時間、どの程度の温度で加熱乾燥させるのかは、被調理物Sの種類に応じて各々異なる。
【0039】
健康メニュー調理制御部63は、こうしたドライフルーツ作りの調理メニューにおいて、被調理物Sの温度が設定温度1,2となるように、熱風ヒータ27を例えば通断電制御して、熱風ヒータ27の加熱量を調整しながら、調理開始から調理終了までの間、熱風モータ29を100%の通電率(フル通電)で動作させ、回転する熱風ファン28により大量の熱風を調理室14内に供給する。これにより、被調理物Sに応じた加熱に最適な時間や温度や出力などの加熱の設定条件を個々に入力操作しなくても、予めメモリ41aに記憶されている複数のメニューの中から、何れか一つの被調理物Sに対応する特定の調理メニューを操作手段7で選択操作するだけで、どのような種類の被調理物Sであっても、調理室14に入れられた被調理物Sを乾燥に適した温度で、短時間に乾燥させることが可能になる。
【0040】
また変形例として、健康メニュー調理制御部63からの制御信号により、熱風モータ29の通電をPWM(パルス幅変調)制御し、時間と共に通電幅を繰り返し増減させることで、自然界と同様のリズム熱風を調理室14内に供給する構成としてもよい。これにより、調理室14内の被調理物Sに対して、短時間で自然乾燥と同様の乾燥を行なうことが可能となる。
【0041】
なお、こうした被調理物S毎の設定温度T1,T2や設定時間D1,D2の数値はあくまでも一例であり、例えば糖分の多いイチゴなどの果物では、第1設定温度T1=70℃で乾燥させた後に、第2設定温度T2=100℃でドライフルーツに仕上げてもよい。これは、糖分の少ない被調理物Sでは、市販のドライフルーツメーカの最高設定温度とされる60℃で被調理物Sを加熱乾燥させると、パリパリとした触感の乾燥食品が得られるものの、糖分の多い果物やサツマイモなどの被調理物では、糖分に水を引き付ける作用があるため、被調理物Sを60℃で加熱乾燥させても、仕上がりは乾燥芋のような柔らかい感じにしかならないためである。この点について特許文献1では、仕上げ処理となる熱風乾燥工程で、被調理物Sを40℃〜75℃の温度に加熱乾燥させることが開示されているが、糖分の多い被調理物Sでは、仕上げ処理の段階で被調理物Sを70℃程度に加熱乾燥させても、パリパリとした乾燥食品本来の触感が得られない。しかし本実施形態のように、メモリ41aに記憶する複数のメニューの中で、糖分の多い被調理物Sに対応したドライフルーツ作りの調理メニューに、加熱の設定条件として、調理開始から調理終了までの全体に渡り被調理物Sの温度が70〜100℃となるような設定温度T1,T2を含ませることで、こうした調理メニューを操作手段7で選択した場合に、パリパリとした乾燥食品本来の触感を、温度や時間の設定をいちいち手動で行なうことなく、簡単なメニューの選択操作だけで得ることが可能になる。
【0042】
図7は、被調理物Sから乾燥食品を得るのに、どの程度の温度(単位:℃)と時間(単位:時間)が必要であるのかを示している。ここでは例として、生のトマト、ホウレンソウ、リンゴを乾燥食品に仕上げるまでの温度と時間が、それぞれ記号でプロットされている。この図でも、被調理物Sの違いにより、生の食品から乾燥食品に仕上げるまでの温度と時間が著しく異なることが判る。本実施形態では、メモリ41aに記憶される複数のドライフルーツ作りに関する調理メニューのそれぞれに、被調理物Sに適した加熱の温度や時間や出力の設定条件が含まれており、例えば第1設定温度T1が第2設定温度T2よりも高い図6に示すイチゴやみかんの調理メニューと、第1設定温度T1と第2設定温度T2が同じ図6に示すリンゴの調理メニューと、第1設定温度T1が第2設定温度T2よりも低い前述の糖分の多い被調理物Sに対応した調理メニューとを、それぞれメモリ41aに記憶させてもよい。また、設定時間D1,D2についても、被調理物S毎に異なる時間を各々設定してよい。
【0043】
本実施形態のオーブンレンジは、美味しい健康食品を作るためのメニューとして、ここまで説明したドライフルーツ作りの調理メニューの他に、発酵食品作りの調理メニューや、スロークッカーによる調理メニューを選択することができる。これらの調理メニューも、被調理物Sひいては発酵食品の種類毎に選択できるようになっており、それぞれの調理メニューで、加熱の設定条件として被調理物Sをどの程度の温度でどの程度の時間温めるのかが設定される。
【0044】
例えば発酵食品作りの調理メニューとして、操作手段7でヨーグルト作りの調理メニューを選択した場合は、調理室14内の被調理物Sを40℃で6時間温め、また塩麹や甘酒作りの調理メニューを選択した場合は、調理室14内の被調理物Sを60℃で8時間温めるように、健康メニュー調理制御部63が熱風ユニット24の動作を制御する。これにより、ヨーグルトや、塩麹や、甘酒などの健康に良い発酵食品が、夜中寝ている間に出来上がる。その他、納豆の調理メニューを選択した場合は、調理室14内の被調理物Sを40℃で24時間温めるように、健康メニュー調理制御部63が熱風ユニット24の動作を制御する。これにより時間がかかるものの、発酵食品としてオーブンレンジで納豆を調理することも可能になる。
【0045】
代わりにスロークッカーによる調理メニューとして、操作手段7で例えば鶏の胸肉の調理メニューや、リンゴのコンポートの調理メニューや、ローストビーフの調理メニューや、さんまの柔らか煮の調理メニューなどを選択することもできる。これらの調理メニューでは、調理室14内の被調理物Sを80℃〜90℃の低温でじっくり(数時間)と煮込むために、健康メニュー調理制御部63が熱風ユニット24の他に蒸気発生装置33の動作を制御して、オーブン加熱にスチーム加熱を組み合わせた低温調理を行なう。こうして本実施形態のオーブンレンジは、制御手段41に組み込まれた健康メニュー調理制御部63によって、おいしい健康メニューに関する様々な調理を行なうことが可能となる。
【0046】
以上のように本実施形態は、調理室14に入れられた被調理物Sを加熱する加熱手段と、被調理物S毎に加熱の設定条件を含むメニューを複数記憶する記憶部としてのメモリ41aと、メモリ41aに記憶した複数のメニューの中から、特定のメニューを選択可能にする操作部としての操作手段7と、特定のメニューに含まれる加熱の設定条件として、調理開始からの乾燥工程で、被調理物Sの温度が第1設定温度T1となり、乾燥工程の後の仕上げ工程で、被調理物Sの温度が第2設定温度T2となるように、マイクロ波発生装置19や熱風ユニット24の動作を制御し、被調理物Sを加熱して乾燥食品を得る制御手段41の健康メニュー調理制御部63と、を備え、加熱手段は、空気を加熱する熱風ヒータ27と、調理室14内に加熱した空気を送り込む熱風ファン28と、熱風ファン28を回転させる熱風モータ29とを備えた熱風ユニット24で構成され、制御手段41の健康メニュー調理制御部63は、被調理物Sの温度が設定温度T1,T2となるように、熱風ヒータ27の加熱量を調整しながら、熱風モータ29の通電幅を時間と共に繰り返し増減させるように、当該熱風モータ29の通電を制御する構成とし、複数のメニューの中には、第1設定温度T1が第2設定温度T2よりも高い第1メニューと、第1設定温度T1と第2設定温度T2が同じ第2メニューと、第1設定温度T1が第2設定温度T2よりも低い第3メニューと、を含んでいる。
【0047】
この場合、被調理物Sに応じた加熱に最適な時間や温度や出力などの設定条件をいちいち入力操作しなくても、予め記憶された複数のメニューの中から、被調理物Sに適した特定のメニューを操作手段7で選択するだけで、どのような種類の被調理物Sであっても、煩わしい条件の設定を行なうことなく、簡単な操作で乾燥前の被調理物Sから乾燥食品を自動的に作り上げることが可能になる。また、調理室14内の被調理物Sに対して、短時間で自然乾燥と同様の乾燥を行なうことが可能となる。
【0048】
また本実施形態では、メモリ41aに記憶された複数のメニューの中で、特に糖分の多い被調理物Sに対応したドライフルーツ作りの調理メニューに、前記加熱の設定条件として、被調理物Sの温度が70〜100℃となるような設定温度T1,T2を含ませている。
【0049】
この場合、糖分の多い被調理物Sであっても、被調理物Sの温度を70〜100℃に加熱乾燥させる設定温度を含んだメニューを選択すれば、パリパリとした乾燥食品本来の触感を簡単な操作で得ることが可能になる。
【0050】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更可能である。例えば、図6で説明したドライフルーツ作りの調理開始から調理終了までの設定時間D1,D2は3つ以上あってもよく、それぞれの設定時間に最適な温度(設定温度)を設定してもよい。
【符号の説明】
【0051】
7 操作手段(操作部)
14 調理室
4 熱風ユニット(加熱手段)
27 熱風ヒータ
28 熱風ファン
29 熱風モータ
41 制御手段
41a メモリ(記憶部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7