(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記取得手段は、前記非接触通信ユニットが複数の前記ICカードと通信可能となった場合に、これら複数の前記ICカードに記憶された前記カード情報を、前記非接触通信ユニットを介してそれぞれ取得し、
前記判定手段は、前記取得手段が複数の前記カード情報を取得した場合には、これら複数の前記カード情報に基づいて複数の前記ICカードの種別をそれぞれ判定し、
前記通知手段は、前記判定手段が複数の前記ICカードの種別をそれぞれ判定した場合には、これら複数の種別を通知し、
前記決済端末は、前記通知手段が複数の種別を通知した場合に、これら複数の種別のうちの1つを前記利用者の指示に応じて選択する選択手段を更に備え、
前記決済手段は、複数の種別のうちの1つが前記選択手段により選択された場合には、この選択された種別を判定する基となった前記カード情報を用いて前記処理を行う、
請求項2に記載の決済端末。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施の形態の一例を図面に基づいて説明する。
図1は本実施形態に係る決済システム100の概略構成を示すブロック図である。
決済システム100は、POS(point-of-sale)システム10と複数の信販サーバ20とを、ゲートウェイサーバ30及びネットワーク40を介して通信可能として構成される。
POSシステム10は、決済の対象となる商取引が行われる店舗などに設置される。POSシステム10は、商取引の会計のための各種の処理を行う。
信販サーバ20は、信販サービスの提供者によって運用される。信販サーバ20は、信販サービスを提供するための各種の処理を行う。なお、本実施形態においては、信販サービスには、クレジット決済サービスに加えて、プリペイド決済、電子マネー決済、あるいはポイント決済などの様々な決済サービスを含み得る。
ゲートウェイサーバ30は、POSシステム10から信販サービスの利用のために送信されるデータを、利用する信販サービスに応じた信販サーバ20へと転送する。
ネットワーク40は、信販サーバ20とゲートウェイサーバ30との間で授受されるデータを伝送する。ネットワーク40としては、インターネット又は専用線網などを利用できる。
【0011】
POSシステム10は、複数のPOS端末11、複数の決済端末12及びネットワーク13を含む。
POS端末11は、商取引の内容を登録する登録処理、商取引の代金を計算する勘定処理、あるいは代金を決済する決済処理などを行う。
決済端末12は、代金の決済に信販サービスを利用する場合に、そのために必要となる各種の操作を受け付ける。
【0012】
図2はPOS端末11及び決済端末12の要部回路構成を示すブロック図である。
POS端末11は、CPU(central processing unit)11a、ROM(read-only memory)11b、RAM(random-access memory)11c、補助記憶ユニット11d、時計ユニット11e、入出力ポート(I/O)11f、通信インタフェース11g、スキャナ11h、キーボード11i、タッチパネル11j、カードリーダ11k、プリンタ11m、通信ユニット11n及び伝送システム11pを含む。
【0013】
CPU11a、ROM11b、RAM11c及び補助記憶ユニット11dは、伝送システム11pにより接続されてコンピュータを構成する。
CPU11aは、上記のコンピュータの中枢部分に相当する。CPU11aは、ROM11b又は補助記憶ユニット11dに記憶されたオペレーティングシステム、ミドルウェア及びアプリケーションプログラムに基づいて、POS端末11としての各種の動作を実現するべく各部を制御する。
ROM11bは、上記のコンピュータの主記憶部分に相当する。ROM11bは、上記のオペレーティングシステムを記憶する。ROM11bは、上記のミドルウェアやアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。またROM11bは、CPU11aが各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する場合もある。
RAM11cは、上記のコンピュータの主記憶部分に相当する。RAM11cは、CPU11aが各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する。さらにRAM11cは、CPU11aが各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアとして利用される。
補助記憶ユニット11dは、上記のコンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶ユニット11dは、例えばHDD(hard disk drive)やSSD(solid state drive)などであり、CPU11aが各種の処理を行う上で使用するデータや、CPU11aでの処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶ユニット11dは、上記のミドルウェアやアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
【0014】
ROM11b又は補助記憶ユニット11dに記憶されるアプリケーションプログラムには、後述する制御処理に関して記述した制御プログラムを含む。POS端末11の譲渡は一般的に、制御プログラムがROM11b又は補助記憶ユニット11dに記憶された状態にて行われる。しかしPOS端末11の譲渡は、制御プログラムがROM11b又は補助記憶ユニット11dに記憶されない状態で行われても良い。そして、制御プログラムは、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリなどのようなリムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介して譲渡されても良い。この場合、制御プログラムは、POS端末11の使用者による操作に応じて補助記憶ユニット11dに書き込まれる。
【0015】
時計ユニット11eは、定常的に計時動作を行い、日付及び時刻を表した日時情報を生成する。時計ユニット11eには、例えばTOD(time of day)時計が利用できる。
入出力ポート11fには、ドロワユニット14が接続される。入出力ポート11fは、CPU11aからドロワ開放が指示されたことに応じてドロワユニット14を駆動するための駆動信号をドロワユニット14に対して出力する。ドロワユニット14は、駆動信号を受けてドロワを開放する。
通信インタフェース11gには、決済端末12が接続される。通信インタフェース11gは、POS端末11と決済端末12との間で授受されるデータを送受信する。通信インタフェース11gとしては、例えばUSB(universal serial bus)規格に準拠した周知のデバイスが利用できる。
スキャナ11hは、バーコードを読み取って、そのバーコードが表す情報を出力する。スキャナ11hには、固定タイプ及びハンディタイプのいずれか、又はその双方を含み得る。
キーボード11iは、オペレータによる操作の内容を表したコマンドを出力する。
タッチパネル11jは、表示デバイス及びタッチセンサを含む。表示デバイスは、GUI画面などのオペレータに対して提示すべき任意の画面を表示する。表示デバイスとしては、例えばカラーLCD(liquid crystal display)等の周知のデバイスが利用できる。タッチセンサは、表示デバイスの表示面に重ねて配置されている。タッチセンサは、表示デバイスの表示面へのオペレータのタッチ位置を検出し、その位置情報をCPU11aへと送る。タッチセンサとしては、周知のデバイスが利用できる。
カードリーダ11kは、カード型の記憶媒体に記憶されたデータを読み取る。カードリーダ11kとしては、例えば既存の磁気カードリーダ又は接触式のICカードリーダなどが利用できる。
プリンタ11mは、例えばサーマルプリンタやドットインパクトプリンタなどであり、レシート用紙に対して各種の文字列や画像などを印刷することによりレシート等を発行する。
通信ユニット11nは、ネットワーク13を介した通信を行う。通信ユニット11nとしては、例えば既存のLAN通信デバイスを適用できる。
伝送システム11pは、CPU11a、ROM11b、RAM11c、補助記憶ユニット11d、時計ユニット11e、入出力ポート11f、通信インタフェース11g、スキャナ11h、キーボード11i、タッチパネル11j、カードリーダ11k、プリンタ11m及び通信ユニット11nの間で授受されるデータを伝送する。伝送システム11pは、システムバスなどの各種のバスと、これらのバスと各部とを接続する各種のインタフェース回路とを含む周知のものが利用できる。
【0016】
決済端末12は、CPU12a、ROM12b、RAM12c、補助記憶ユニット12d、タッチパネル12e、非接触通信ユニット12f、通信インタフェース12g及び伝送システム12hを含む。
【0017】
CPU12a、ROM12b、RAM12c及び補助記憶ユニット12dは、伝送システム12hにより接続されてコンピュータを構成する。
CPU12aは、上記のコンピュータの中枢部分である。CPU12aは、ROM12bに記憶されたオペレーティングシステムや、ROM12b又は補助記憶ユニット12dに記憶されたアプリケーションプログラムに基づいて、決済端末12としての所期の機能を実現するための制御処理を実行する。上記の所期の機能は、例えば既存のスマートフォンが備える周知の機能に加えて。後述する制御処理により実現される機能を含む。
ROM12bは、上記のコンピュータの主記憶部分である。ROM12bは、上記のオペレーティングシステム及びアプリケーションプログラムを記憶する。またROM12bは、CPU12aが各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する場合もある。
RAM12cは、上記のコンピュータの主記憶部分である。RAM12cは、CPU12aが各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する。さらにRAM12cは、CPU12aが各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアとして利用される。
補助記憶ユニット12dは、上記のコンピュータの補助記憶部分である。補助記憶ユニット12dは、上記のアプリケーションプログラム、CPU12aが各種の処理を行う上で使用するデータ、あるいはCPU12aでの処理によって生成されたデータを保存する。
【0018】
タッチパネル12eは、表示デバイス及びタッチセンサを含む。表示デバイスは、GUI画面などの任意の画面を表示する。表示デバイスとしては、例えばカラーLCD等の周知のデバイスが利用できる。タッチセンサは、表示デバイスの表示面に重ねて配置されている。タッチセンサは、表示デバイスの表示面への操作者によるタッチ位置を検出し、その位置情報をCPU12aへと送る。タッチセンサとしては、例えば既存のデバイスが利用できる。
非接触通信ユニット12fは、通信範囲内に存在する他の非接触通信ユニットとの間で無線によるデータ通信を行う。当該他の非接触通信ユニットは、非接触式のICカードに搭載されるものである。かくして非接触通信ユニット12fは、非接触式のICカードが近接した場合に、当該ICカードと通信する。非接触通信ユニット12fとしては、既存のミリ波通信デバイスを利用できる。なお本実施形態においては、タッチパネル12eに近接されたICカードと通信可能なように非接触通信ユニット12fを配置する。
通信インタフェース12gは、POS端末11の通信インタフェース11gが接続される。通信インタフェース12gは、POS端末11と決済端末12との間で授受されるデータを送受信する。通信インタフェース12gとしては、例えばUSB規格に準拠した周知のデバイスが利用できる。
伝送システム12hは、CPU12a、ROM12b、RAM12c、補助記憶ユニット12d、非接触通信ユニット12f、タッチパネル12e及び通信インタフェース12gの間でデータを伝送する。伝送システム12hは、システムバスなどの各種のバスと、これらのバスと各部とを接続する各種のインタフェース回路とを含む周知のものであって良い。
【0019】
決済端末12のハードウェアとしては、既存のスマートフォンやタブレット端末などのような、アプリケーションプログラムを任意にインストール可能なデバイスをそのまま利用できる。そしてこの種のデバイスが備える補助記憶ユニット12dに、そのデバイスの販売者あるいは使用者によって、後述する制御処理について記述したアプリケーションプログラムである制御プログラムがインストールされることにより決済端末12が実現される。このとき制御プログラムは、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリなどのようなリムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介して販売者あるいは使用者へと譲渡される。なお制御プログラムは、ROM12bに記憶されていても良い。
なお補助記憶ユニット12dには、例えば上記の制御プログラムをインストールする作業の中で、認証テーブルが格納される。
【0020】
図3は認証テーブルの一例を示す図である。
認証テーブルは、決済端末12による決済で利用を許容する決済用のカードのそれぞれに関して、認証の要否と認証方法とを記述したデータテーブルである。なお認証方法としては、署名、パスワード又はそれらのいずれかの選択が記述される。
【0021】
次に以上のように構成された決済システム
100の動作について説明する。
以下に説明する動作の中では、一例として、POS端末11が店員によって操作され、決済端末12が買物客により操作される。以下においては、この例を対象として説明する。
【0022】
POS端末11においてCPU11aは、周知の登録処理によって商取引の内容の登録を行い、その後に商取引の代金の勘定を行う。具体的には例えばCPU11aは、買上商品の登録を行い、この登録した買上商品の価格の総額として代金を算出する。そしてCPU11aは、決済用のカードを用いての決済の実行を指定する操作がキーボード又はタッチパネル11jで行われたならば、通信インタフェース11gから決済端末12に対して開始コマンドを送信する。この開始コマンドは、通信インタフェース12gにより受信される。そしてこれに応じてCPU12aは、補助記憶ユニット12dに記憶された制御プログラムに基づく制御処理を開始する。
【0023】
図4,
図5,
図6はCPU12aの制御処理のフローチャートである。なお、以下に説明する処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。
図4中のAct1においてCPU12aは、タッチパネル12eにおける表示を待受画面とする。
図7は待受画面SC1の一例を示す図である。
待受画面SC1は、決済に用いるカードをタッチパネル12eにタッチするように翳すべきであることを買物客に通知する画面である。
そして待受画面をタッチパネル12eに表示させた状態でCPU12aは、Act2及びAct3の待受状態となる。
【0024】
Act2においてCPU12aは、非接触通信ユニット12fによってカード情報が取得されたか否かを確認する。そしてCPU12aは、カード情報が取得されていないためにNoと判定したならば、Act3へと進む。
Act3においてCPU12aは、POS端末11からカード情報が通知されたか否かを確認する。そしてCPU12aは、カード情報が通知されていないためにNoと判定したならば、Act2へと戻る。
かくしてCPU12aはAct2及びAct3の待受状態においては、カード情報が取得されるか、または通知されるのを待ち受ける。
【0025】
さて、買物客は非接触式のICカードを用いた決済を行う場合には、待受画面にしたがって決済に用いるICカードをタッチパネル12eに近接させる。そうするとICカードが非接触通信ユニット12fの通信範囲内に入り、非接触通信ユニット12fはICカードとの通信を開始する。CPU12aは、この通信を利用して、ICカードに記憶されているカード情報を取得する。かくして制御プログラムに基づく制御処理をCPU12aが実行することによって、CPU12aを中枢部分とするコンピュータは取得手段として機能する。
【0026】
CPU12aは、上記のようにしてカード情報が非接触通信ユニット12fにて取得されたことに応じてAct2にてYesと判定し、Act4へと進む。
Act4においてCPU12aは、複数枚のICカードに関するカード情報が取得されているか否かを確認する。そしてCPU12aは、1枚のICカードに関するカード情報のみが取得されているためにNoと判定したならば、Act5へと進む。
【0027】
ところで買物客は、接触式のカードを用いた決済を行おうとする場合には、当該カードを店員に渡す。店員は、買物客から渡されたカードをPOS端末11のカードリーダ11kにカードを読み取らせるための操作を行う。そうするとカードリーダ11kがカード情報を読み取る。この場合にCPU11aは、カードリーダ11kにより読み取られたカード情報を、通信インタフェース11gから送信させる。このカード情報は、通信インタフェース12gにより受信され、RAM12c又は補助記憶ユニット12dに保存される。
このようにしてPOS端末11から決済端末12へとカード情報が通知されるとき、決済端末12にてCPU12aは、Act2及びAct3の待受状態にある。そしてCPU12aは、カード情報が通知されたことに応じてAct3にてYesと判定し、Act5へと進む。
Act5においてCPU12aは、取得又は通知されたカード情報に基づいて、決済に利用されようとしているカードの種別を判定し、当該種別が決済端末
12において利用を許容する種別であるか否かを確認する。例えばCPU12aは、カード情報に基づいて判別した種別が認証テーブルに記述されているか否かを確認する。そしてCPU12aは、カードが利用を許容されていない種別のものであるためにNoと判定したならば、Act6へと進む。かくして制御プログラムに基づく制御処理をCPU12aが実行することによって、CPU12aを中枢部分とするコンピュータはICカードの種別を判定する判定手段として機能する。
【0028】
Act6においてCPU12aは、タッチパネル12eにおける表示を読取エラー画面とする。読取エラー画面は、買物客が利用しようとしているカードが決済端末12での決済には利用できないことを買物客に知らせる画面である。この読取エラー画面の内容は、任意であって良い。そしてCPU12aは、一定時間の経過や買物客による所定の確認操作などの予め定めたトリガに応じて、Act1へと戻る。
【0029】
CPU12aは、決済に利用されようとしているカードが、決済端末
12において利用を許容する種別のものであるためにAct5にてYesと判定したならば、Act7へと進む。
Act7においてCPU12aは、タッチパネル12eにおける表示を確認画面とする。確認画面は、カードの種別を買物客に確認させるための画面である。かくして制御プログラムに基づく制御処理をCPU12aが実行することによって、CPU12aを中枢部分とするコンピュータは、ICカードの種別を利用者に対して通知するようにタッチパネル12eを制御する制御手段として機能する。そしてタッチパネル12eが通知デバイスの一例であり、CPU
12aとタッチパネル12eとの協働によって通知手段が実現されている。
【0030】
図8は確認画面SC2の一例を示す図である。
確認画面SC2は、文字列CS1と、ボタンB1とを含む。文字列CS1は、カードの種別を表す。ボタンB1は、文字列CS1で表される種別のカードを利用した決済をキャンセルする場合に買物客がタッチすべきものである。
【0031】
Act8においてCPU12aは、キャンセルが指示されたか否かを確認する。そしてCPU12aは、キャンセルが指示されていないためにNoと判定したならば、Act9へと進む。
Act9においてCPU12aは、確認画面SC2の表示期間として予め定められた時間が経過したか否かを確認する。つまりCPU12aはAct7にて確認画面を表示した際に予め定められた時間の計時を開始し、これがタイムアウトしたか否かをAct9にて確認する。そしてCPU12aは、タイムアウトしていないためにNoと判定したならば、Act8へと戻る。
かくしてCPU12aはAct8及びAct9において、キャンセルが指示されるか、あるいはタイムアウトするのを待ち受ける。
【0032】
CPU12aは、ボタンB1がタッチされたならばAct8にてNoと判定し、Act1に戻る。つまりCPU12aはこのときには、今回のカード情報の取得を無効とし、Act1以降の処理をやり直す。
【0033】
さて、複数枚の非接触式のICカードが非接触通信ユニット12fに近接された場合、非接触通信ユニット12fでは、これら複数のICカードのそれぞれからカード情報が取得される可能性がある。CPU12aは、このように複数のカード情報が取得されたためにAct4にてYesと判定したならば、Act10へと進む。
Act10においてCPU12aは、タッチパネル12eにおける表示をカード選択画面とする。カード選択画面は、カード情報が取得できている複数のICカードのうちの決済に用いる1枚を買物客に選択させるための画面である。
【0034】
図9はカード選択画面SC3の一例を示す図である。
カード選択画面SC3は、文字列CS2及び複数のボタンB2を含む。文字列CS2は、決済に用いるICカードを指定することを買物客に促すメッセージを表す。ボタンB2は、それぞれに非接触通信ユニット12fにより取得された複数のカード情報からそれぞれ判定したカード種別が関連付けられる。なおCPU12aは、非接触通信ユニット12fにより取得されたカード情報と同数のボタンB2をカード選択画面SC3に含める。CPU12aは、ボタンB2の数が規定数を超える場合には、ボタンB2の表示エリア内をスクロールさせて、全てのボタンB2を表すようにしても良い。
【0035】
Act11においてCPU12aは、決済に用いるICカードを選択するための操作が行われたか否かを確認する。そしてCPU12aは、当該操作が行われていないためにNoと判定したならば、Act11を繰り返す。つまりCPU12aはAct11においては、当該操作が行われるのを待ち受ける。
【0036】
買物客は、カード選択画面SC3に含まれたボタンB2の中で、決済に用いるICカードが関連付けられたものにタッチする。CPU12aは、このタッチがタッチパネル12eで検出されたことに応じてAct11にてYesと判定し、Act12へと進む。
Act12においてCPU12aは、前述のように非接触通信ユニット12fで取得された複数のカード情報のうちのタッチされたボタンに関連付けられたICカードのものを有効なカード情報として選択する。かくして制御プログラムに基づく制御処理をCPU12aが実行することによって、CPU12aを中枢部分とするコンピュータは、複数の種別のICカードのうちの1つをそのICカードの利用者の指示に応じて選択する選択手段として機能する。
【0037】
そしてCPU12aはこの後に、
図5中のAct13へと進む。なおCPU12aは、Act8及びAct9の待受状態においてタイムアウトしたためにAct9にてYesと判定した場合にも、Act13へと進む。この場合には、非接触通信ユニット12fで取得された1つのカード情報、あるいはPOS端末11から通知された1つのカード情報が有効なカード情報となる。なお、確認画面SC2を、もう1つのボタンを追加した画面に置き換えても良い。そしてCPU12aは、Act8及びAct9の待受状態にて上記の追加したボタンへのタッチがなされたか否かを確認し、当該タッチがなされたことに応じてAct13へと進むようにしても良い。なおこの場合には、Act9を省略しても良い。
【0038】
Act13においてCPU12aは、有効としたカード情報に基づく決済処理のために認証が必要であるか否かを確認する。具体的にはCPU12aは、カード情報に基づいて判別した種別に認証テーブルで関連付けられた認証要否の記述を確認する。CPU12aは、認証が必要であるためにYesと判定したならば、Act14へと進む。
Act14においてCPU12aは、認証方法がパスワードによる認証であるか否かを確認する。具体的にはCPU12aは、カード情報に基づいて判別した種別に認証テーブルで関連付けられた認証方法の記述が「パスワード」であるか否かを確認する。そしてCPU12aは、認証方法がパスワードによる認証ではないためにNoと判定したならば、Act15へと進む。
Act15においてCPU12aは、認証方法が署名による認証であるか否かを確認する。具体的にはCPU12aは、カード情報に基づいて判別した種別に認証テーブルで関連付けられた認証方法の記述が「署名」であるか否かを確認する。そしてCPU12aは、認証方法が署名による認証ではないためにNoと判定したならば、Act16へと進む。
Act16においてCPU12aは、タッチパネル12eにおける表示を方法選択画面とする。方法選択画面は、認証方法を買物客に選択させるための画面である。
【0039】
図10は方法選択画面SC4の一例を示す図である。
方法選択画面SC4は、文字列CS3及び複数のボタンB3を含む。文字列CS3は、認証方法を指定することを買物客に促すメッセージを表す。ボタンB3は、それぞれに認証方法が関連付けられる。本実施形態において決済端末12は、パスワードによる認証又は署名による認証の2つの認証方法に対応することとしている。このため方法選択画面SC4は、それら2つの認証方法がそれぞれ関連付けられた2つのボタンB3を含んでいる。決済端末12は、例えば指紋認証などの他の様々な認証方法に対応しても良く、その場合には、パスワードによる認証及び署名による認証の少なくとも一方に対応しなくても良い。従って、
方法選択画面SC4は、ボタンB3の数やボタンB3に対する認証方法の関連付けが異なる別の画面に置き換えられることもある。
【0040】
Act17においてCPU12aは、決済方法を選択するための操作が行われたか否かを確認する。そしてCPU12aは、当該操作が行われていないためにNoと判定したならば、Act17を繰り返す。つまりCPU12aはAct17においては、当該操作が行われるのを待ち受ける。
【0041】
買物客は、方法選択画面SC4に含まれたボタンB3の中で、所望の決済方法が関連付けられたものにタッチする。CPU12aは、このタッチがタッチパネル12eで検出されたことに応じてAct17にてYesと判定し、Act18へと進む。
Act18においてCPU12aは、パスワードによる認証が指定されたか否かを確認する。そしてCPU12aは、パスワードによる認証が関連付けられたボタンB3へのタッチがタッチパネル12eで検出されているためにYesと判定したならば、Act19へと進む。なお、カード情報に基づいて判別した種別に認証テーブルで関連付けられた認証方法の記述が「パスワード」であるためにAct14にてYesと判定したならば、Act15〜Act18をパスしてAct19へと進む。
Act19においてCPU12aは、タッチパネル12eにおける表示を入力画面とする。入力画面は、パスワードを買物客に入力させるための画面である。
【0042】
図11は入力画面SC5の一例を示す図である。
入力画面SC5は、文字列CS4、表示エリアDA1、テンキーTK1、ボタンB4及びボタンB5を含む。文字列CS4は、パスワードを入力することを買物客に促すメッセージを表す。表示エリアDA1は、パスワードの入力状況を表示する。つまり表示エリアDA1は、入力済みのパスワード桁数と同数の「*」を表す。テンキーTK1は、パスワードを構成する数値を入力するためのユーザインタフェースである。ボタンB4は、パスワード入力をキャンセルする場合に買物客がタッチするものである。ボタンB5は、入力したパスワードを認証に適用するものとして確定する場合に買物客がタッチするものである。なおCPU12aは、ボタンB4がタッチされた場合には、その時点までに入力されたパスワードを破棄し、パスワード入力を最初からやり直す。またCPU12aは、ボタンB5がタッチされたことに応じて、Act20へと進む。ただしCPU12aは、入力されたパスワードが予め定められた最低桁数に満たない状態でボタンB5がタッチされた場合には、パスワード入力を最初からやり直す。
【0043】
Act20においてCPU12aは、買物客によるテンキーTK1のタッチ操作によって買物客が入力したパスワードを、通信インタフェース12gからPOS端末11へと送信する。
【0044】
ところでCPU12aは、カード情報に基づいて判別した種別に認証テーブルで関連付けられた認証方法の記述が「署名」であるためにAct15にてYesと判定したならば、Act21へと進む。あるいはCPU12aは、Act17の待受状態にて署名による認証が関連付けられたボタンB3へのタッチがタッチパネル12eで検出されているためにAct18にてNoと判定したならば、Act21へと進む。
Act21においてCPU12aは、タッチパネル12eにおける表示を署名画面とする。署名画面は、署名を買物客に入力させるための画面である。
【0045】
図12は署名画面SC6の一例を示す図である。
署名画面SC6は、文字列CS5、署名エリアSA1、ボタンB6及びボタンB7を含む。文字列CS5は、署名を入力することを買物客に促すメッセージを表す。署名エリアSA1は、買物客が署名を入力するためのタッチ操作を行うとともに、入力された署名を表示するためのエリアである。ボタンB6は、署名の入力をキャンセルする場合に買物客がタッチするものである。ボタンB7は、入力した署名を認証に適用するものとして確定する場合に買物客がタッチするものである。
【0046】
Act22においてCPU12aは、タッチペン又は指などによる署名
エリアSA1内の指定位置の軌跡として入力した署名を、ボタンB7がタッチされたことに応じて、通信インタフェース12gからPOS端末11へと送信する。なおCPU12aは、ボタンB6がタッチされた場合には、その時点までに入力された署名を破棄し、署名の入力を最初からやり直す。
【0047】
CPU12aは、Act20又はAct22でパスワード又は署名を送信し終えた場合は、
図6に示すAct23へと進む。なおCPU12aは、有効としたカード情報に基づく決済処理のために認証が不要であるためにAct13でNoと判定したならば、Act14〜Act22をパスして
図6に示すAct23へと進む。
Act23においてCPU12aは、タッチパネル12eにおける表示を処理中画面とする。処理中画面は、決済のための処理中であることを買物客に認識させるための画面である。
Act24においてCPU12aは、カード情報を通信インタフェース12gからPOS端末11へと送信する。
【0048】
POS端末11においてCPU11aは、パスワード及びカード情報が通信インタフェース11gで受信されたなら、このパスワード及びカード情報を含んだ決済要求情報をゲートウェイサーバ30に宛てて通信ユニット11nからネットワーク13へと送信する。またCPU11aは、署名及びカード情報が通信インタフェース11gで受信されたなら、署名をタッチパネル11jに表示させ、かつカード情報を含んだ決済要求情報をゲートウェイサーバ30に宛てて通信ユニット11nからネットワーク13へと送信する。CPU11aは、決済要求情報に署名の情報を含めても良い。このようにすれば、署名を電子データとして管理することが可能となり、署名された紙面の送信及び保存などに関わる事務処理を削減できる。またCPU11aは、カード情報が通信インタフェース11gで受信されたなら、カード情報を含んだ決済要求情報をゲートウェイサーバ30に宛てて通信ユニット11nからネットワーク13へと送信する。
POS端末11を操作する店員は、署名がタッチパネル11jにより表示された場合、当該署名とICカードに記載された署名との比較により認証を行う。
なお、このような店員による認証が不要である場合には、上記のような署名の表示は省略できる。
【0049】
ゲートウェイサーバ30は、ネットワーク13を介して決済要求情報を受信すると、当該決済要求情報に含まれるカード番号などから、複数の信販サーバ20の中から決済要求情報の転送先を選択する。そしてゲートウェイサーバ30は、その選択した信販サーバ20へとネットワーク40を介して決済要求情報を転送する。
【0050】
信販サーバ20は、決済要求情報に基づいて決済のための周知の処理を行う。そして信販サーバ20は、決済の結果を表した結果情報を、ネットワーク40、ゲートウェイサーバ30及びネットワーク13を介してPOS端末11へと送信する。なお信販サーバ20は、決済に伴うポイントサービスのための処理を行う設定となっているならば、そのポイントサービスに関わるポイント情報を結果情報に含める。
【0051】
POS端末11のCPU11aは、結果情報を受けたならば、レシートを発行するなどの締め処理を行う。そしてCPU11aはこれを終えたならば、完了通知情報を通信インタフェース11gから送信する。CPU11aは、結果情報でエラーの通知がなされた場合、あるいは締め処理でエラーが生じた場合には、そのことを表したエラー情報を完了通知情報に含める。またCPU11aは、結果情報にポイント情報が含まれる場合、あるいは締め処理でポイントサービスに関わる処理を行ってポイント情報を生成した場合には、そのポイント情報を完了通知情報に含める。
【0052】
さて、決済端末12においてCPU12aは、
図6中のAct24にてカード情報を送信したのちには、Act25へと進む。
Act25においてCPU12aは、完了通知がなされたか否かを確認する。そしてCPU12aは、完了通知がなされていないためにNoと判定したならば、Act25を繰り返す。かくしてCPU12aはAct25においては、完了通知がなされるのを待ち受ける。そしてCPU12aは、前述した完了通知情報が通信インタフェース12gにより受信されたならばYesと判定し、Act26へと進む。
Act26においてCPU12aは、完了通知情報にポイント情報が含まれているか否かを確認する。そしてCPU12aは、ポイント情報が含まれていないためにNoと判定したならば、Act27へと進む。
Act27においてCPU12aは、完了通知情報にエラー情報が含まれているか否かを確認する。そしてCPU12aは、エラー情報が含まれていないためにNoと判定したならば、Act28へと進む。
Act28においてCPU12aは、タッチパネル12eにおける表示を完了画面とする。完了画面は、カードを用いた決済が完了したことを買物客に通知するための画面である。
【0053】
一方CPU12aは、完了通知情報にエラー情報が含まれるためにAct27にてYesと判定したならば、Act29へと進む。
Act29においてCPU12aは、タッチパネル12eにおける表示を決済エラー画面とする。決済エラー画面は、決済に何らかのエラーが生じたことを買物客に通知するための画面である。
【0054】
CPU12aは、完了通知情報にポイント情報が含まれているためにAct26にてYesと判定したならば、Act30へと進む。
Act30においてCPU12aは、タッチパネル12eにおける表示をポイント画面とする。ポイント画面は、ポイントサービスに関する情報を買物客に通知するための画面である。
【0055】
図13はポイント画面SC7の一例を示す図である。
ポイント画面SC7は、文字列CS6,CS7を含む。文字列CS6は、当該画面がポイントを表示するものであることを表す。文字列CS7は、今回の決済によりポイント変動を反映した残ポイント数を表す。
【0056】
CPU12aは、Act29、Act28及びAct29のいずれかでの画面表示を行っているとき、一定時間の経過や買物客による所定の確認操作などの予め定めたトリガに応じて、
図4,
図5,
図6に示す制御処理を終了する。
このように、制御プログラムに基づく制御処理をCPU12aが実行することによって、CPU12aを中枢部分とするカード情報を用いた決済のための処理を行う決済手段として機能する。
【0057】
以上のように決済端末12によれば、買物客は、確認画面SC2によって、カード情報がどのICカードから取得されたのかを知ることができる。つまり買物客は、利用しようとしているICカードのカード情報が決済端末12により読み取られたか否かを確認する異ができる。
【0058】
さらに決済端末12は、確認画面SC2中に含まれたボタンB1にタッチされたならば、カード情報の取得を待ち受ける状態に戻る。従って買物客は、確認画面SC2により確認したICカードが利用しようとしているものとは異なる場合は、ボタンB1にタッチするだけでICカードの読み取りをやり直すことができる。
【0059】
さらに決済端末12は、複数のICカードのカード情報を取得した場合には、カード選択画面SC3を表示して、利用するICカードを買物客に選択させる。これにより買物客は、利用しようとしているICカードのカード情報が読み取られているならば、そのICカードをカード選択画面SC3で選択することにより、ICカードの読み取りをやり直す必要がない。
【0060】
さらに決済端末12は、タッチパネル12eに近接されたICカードと通信可能なように非接触通信ユニット12fを配置し、待受画面SC1により決済に用いるICカードをタッチパネル12eにタッチするように翳すように買物客に促す。これにより買物客は、「タッチパネル12eでの案内にしたがって、タッチパネル12eにICカードをタッチする。」という直感的な作業によりICカードを決済端末12に読み取らせることが可能となる。
【0061】
さらに決済端末12によれば、ICカードの読み取り、利用するICカードの確定、ならびにパスワード又は署名の入力などのICカードを利用した決済のための買物客による一連の操作の全てを、タッチパネル12eのタッチ面において行うことができる。これにより、高い操作性が得られる。
【0062】
この実施形態は、次のような種々の変形実施が可能である。
非接触式のICカードから読み取ったカード情報を用いた何らかの処理を行う装置であれば、決済端末12以外の装置においても上記実施形態と同様な技術思想の下に実施が可能である。また、ICカードから読み取ったカード情報を他の装置へと出力するカード読取装置として実施することも可能である。
【0063】
カードの種別を買物客に確認させるための通知動作としては、前記実施形態における表示に代えて、あるいは加えて、音声メッセージの出力などの別の動作を行っても良い。
【0064】
決済端末12におけるタッチパネル12eでの表示画面を、POS端末11においてもタッチパネル11jで同時に表示しても良い。このようにすれば、決済端末12における買物客の操作状況を、POS端末11にて店員がリアルタイムで確認することができる。
【0065】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1] 非接触型のICカードと通信する非接触通信ユニットと、
前記非接触通信ユニットが前記ICカードと通信可能となった場合に、前記ICカードに記憶されたカード情報を、前記非接触通信ユニットを介して取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した前記カード情報に基づいて前記ICカードの種別を判定する判定手段と、
前記判定手段が判定した種別を、前記ICカードの利用者に対して通知する通知手段と、
を具備したことを特徴とするカード読取装置。
[付記2] 非接触型のICカードと通信する非接触通信ユニットと、
前記非接触通信ユニットが前記ICカードと通信可能となった場合に、前記ICカードに記憶されたカード情報を、前記非接触通信ユニットを介して取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した前記カード情報に基づいて前記ICカードの種別を判定する判定手段と、
前記判定手段が判定した種別を、前記ICカードの利用者に対して通知する通知手段と、
前記取得手段が取得した前記カード情報を用いた決済のための処理を行う決済手段と、を具備したことを特徴とする決済端末。
[付記3] 前記決済手段は、前記通知手段による通知に対する確認操作が行われたことに応じて前記処理を開始することを特徴とする付記2に記載の決済端末。
[付記4] 前記取得手段は、前記非接触通信ユニットが複数の前記ICカードと通信可能となった場合に、これら複数の前記ICカードに記憶されたカード情報を、前記非接触通信ユニットを介してそれぞれ取得し、
前記判定手段は、前記取得手段が取得した複数の前記カード情報に基づいて複数の前記ICカードの種別をそれぞれ判定し、
前記通知手段は、前記判定手段が判定した複数の種別を通知し、
前記決済端末は、前記判定手段が判定した複数の種別のうちの1つを前記利用者の指示に応じて選択する選択手段を更に備え、
前記決済手段は、前記選択手段により選択された種別を判定する基となった前記カード情報を用いて前記処理を行う、
ことを特徴とする付記2に記載の決済端末。
[付記5] 非接触型のICカードと通信する非接触通信ユニットと、前記ICカードの利用者に対する通知のための通知動作を行う通知デバイスとを具備したカード読み取り装置を制御するコンピュータを、
前記非接触通信ユニットが前記ICカードと通信可能となった場合に、前記ICカードに記憶されたカード情報を、前記非接触通信ユニットを介して取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した前記カード情報に基づいて前記ICカードの種別を判定する判定手段と、
前記判定手段が判定した種別を、前記ICカードの利用者に対して通知するための通知動作を行うように前記通知デバイスを制御する制御手段と、
して機能させるための制御プログラム。