特許第6725315号(P6725315)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6725315
(24)【登録日】2020年6月29日
(45)【発行日】2020年7月15日
(54)【発明の名称】照明器具取付構造
(51)【国際特許分類】
   F21S 8/08 20060101AFI20200706BHJP
   F21V 21/088 20060101ALI20200706BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20200706BHJP
【FI】
   F21S8/08 440
   F21V21/088 300
   F21Y115:10
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-98633(P2016-98633)
(22)【出願日】2016年5月17日
(65)【公開番号】特開2017-208189(P2017-208189A)
(43)【公開日】2017年11月24日
【審査請求日】2019年1月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】593042007
【氏名又は名称】株式会社因幡電機製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】特許業務法人 ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山本 博之
(72)【発明者】
【氏名】目崎 高志
(72)【発明者】
【氏名】竹川 直樹
【審査官】 當間 庸裕
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3176532(JP,U)
【文献】 実公昭47−024631(JP,Y1)
【文献】 実開平01−062612(JP,U)
【文献】 中国特許出願公開第104165339(CN,A)
【文献】 特表2013−546113(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 8/08
F21V 21/088
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
道路灯支柱の先端部に照明器具を取り付けるための照明器具取付構造であって、
取り付け用アダプタと、この取り付け用アダプタを照明器具本体に固定するための固定部材と、を備えており、
前記取り付け用アダプタは、
前記道路灯支柱を挿入させる挿入孔と、
前記挿入孔の第1中心軸と直交する第2中心軸を有する円筒状本体部と、を備え、
前記照明器具本体の内部に前記円筒状本体部の円筒表面が嵌合する円筒凹面を有するアダプタ支持部を設けると共に、前記第2中心軸周りに前記円筒状本体部を回転調整可能に構成し、前記固定部材により、前記回転調整後の前記取り付け用アダプタを前記照明器具本体に固定可能に構成したことを特徴とする照明器具取付構造。
【請求項2】
前記固定部材は、バンド状に形成され、バンド表面を前記円筒状本体部に締め付ける形態で前記照明器具本体に固定可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載の照明器具取付構造。
【請求項3】
前記円筒状本体部の外表面に回転調整位置を示す指標が一体形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の照明器具取付構造。
【請求項4】
前記円筒状本体部を前記照明器具本体に固定するための第1ネジ孔と第2ネジ孔が形成され、前記第1ネジ孔は、ポール型の支柱の場合に用いられ、前記第2ネジ孔は、アーム型の支柱の場合に用いられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の照明器具取付構造。
【請求項5】
前記挿入孔の内壁面に前記道路灯支柱の前記先端部を押し付けるための突起を形成し、
前記取り付け用アダプタの前記突起と対向する側にネジ孔を設け、このネジ孔にネジを螺合して、ネジ先端前記先端部に圧接可能に構成したことを特徴とする請求項14のいずれか1項に記載の照明器具取付構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、道路灯支柱の先端部に照明器具を取り付けるための照明器具取付構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
かかる照明器具取付構造として、下記特許文献1に開示される支柱取付具がある。この支柱取付具は、器具本体に設けられて、支柱先端に器具本体を支持するものである。この支柱取付具は、アーム型とポール型の両方の支柱に共用できるような構造を有している。
【0003】
一方、道路灯支柱に取り付けられる照明器具は、道路を照明するときの照明範囲を調整するために、照明器具の道路灯支柱に対する取り付け角度を適切に設定する必要がある。下記特許文献1においては、照明器具の調整に関しては開示されていない。また、照明器具の取り付け角度に合わせて、種々の支柱取付具を用意しておくことは、管理すべき部品の種類が増えて煩雑になる。
【0004】
そこで、下記特許文献2においては、道路灯支柱の先端部に照明器具を取り付けるための街灯継手に内歯リングを設け、照明器具本体側に形成された外歯リングを設けている。これら内歯リングと外歯リングを噛み合わせて、両者を相対回転可能にすることで、角度調整を行うようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2014−67586号公報
【特許文献2】特許5547850号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、歯車を形成して調整する機構は、部材の一部に歯を形成させる必要があるため、部品構成も複雑になり、組み立て時も歯を噛み合わせる必要があるため煩雑である。
【0007】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、照明器具の角度を調整するに際して、その調整機構を簡素化した照明器具取付構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため本発明に係る
道路灯支柱の先端部に照明器具を取り付けるための照明器具取付構造であって、
取り付け用アダプタと、この取り付け用アダプタを照明器具本体に固定するための固定部材と、を備えており、
前記取り付け用アダプタは、
前記道路灯支柱を挿入させる挿入孔と、
前記挿入孔の第1中心軸と直交する第2中心軸を有する円筒状本体部と、を備え、
前記照明器具本体に前記円筒状本体部の円筒表面が嵌合する円筒凹面を有するアダプタ支持部を設けると共に、前記第2中心軸周りに前記円筒状本体部を回転調整可能に構成し、
前記固定部材により、前記回転調整後の前記取り付け用アダプタを前記照明器具本体に固定可能に構成したことを特徴とするものである。
【0009】
かかる構成による照明器具取付構造の作用・効果を説明する。道路灯支柱の先端部に照明器具を取り付けるために取り付け用アダプタを使用する。この取り付け用アダプタは、道路灯支柱の先端部を挿入させる挿入孔を有し、このアダプタが照明器具本体のアダプタ支持部に取り付けられる。取り付け用アダプタは、挿入孔とその軸が直交する円筒状本体部を有しており、この円筒状本体部をアダプタ支持部に取り付けるときに、取り付け角度を調整することができる。すなわち、円筒状本体部の円筒表面をアダプタ支持部の円筒凹面に嵌合させ、円筒状本体部を第2中心軸まわりに回転させながら調整可能である。適切な角度を設定した後、照明器具本体に固定部材により固定する。円筒表面同士の嵌合であるから、部材構成も簡素にすることができ、調整作業も簡単である。したがって、照明器具の角度を調整するに際して、その調整機構を簡素化した照明器具取付構造を提供することができる。
【0010】
本発明に係る前記固定部材は、バンド状に形成され、バンド表面を前記円筒状本体部に締め付ける形態で前記照明器具本体に固定可能に構成したことが好ましい。
【0011】
固定部材をバンド状に形成することで、例えば、金属板で形成するなど、部材構成を簡素化することができる。また、バンド表面を円筒状本体部の表面に締め付けることで、調整後の固定も簡単かつ確実に行うことができる。
【0012】
本発明において、前記円筒状本体部の外表面に回転調整位置を示す指標が一体形成されていることが好ましい。
【0013】
指標を一体形成することで、指標を設けるための部材を別途設ける必要がなくなる。また、円筒状本体部の外表面に形成することで、指標を見ながら確実に調整を行うことができる。
【0014】
本発明において、照明器具本体にネジ孔を設け、このネジ孔にネジを螺合して、ネジ先端を前記円筒状本体部の表面に圧接可能に構成したことが好ましい。
【0015】
円筒状本体部は、固定部材により照明器具本体に固定されるが、さらにネジ先端を円筒状本体部に圧接させることで、さらに確実に取り付け用アダプタを照明器具本体に固定することができる。
【0016】
本発明において、前記挿入孔の内壁面に前記道路灯支柱の前記先端部を押し付けるための突起を形成し、
前記取り付け用アダプタの前記突起と対向する側にネジ孔を設け、このネジ孔にネジを螺合して、ネジ先端を前記先端部に圧接可能に構成したことが好ましい。
【0017】
かかる構成によれば、道路灯支柱の先端部は、2か所の押し付け用の突起と、ネジの先端により挿入孔に固定される。特に、道路灯支柱は、外径の異なるものが存在するが、上記構成によれば、同じ取り付け用アダプタを用いて、異なる外径の道路灯支柱を固定することができる。すなわち、径の違いは、ネジの挿入長さにより吸収することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】道路灯を示す外観図であり、(a)はポール型(b)はアーム型の道路灯を示す図
図2】アダプタの構成を示す図であり、(a)は外観斜視図、(b)は上面図、(c)は下面図、(d)は中央縦断面図(e)はネジ孔の位置を示す断面図
図3A】照明器具本体の構成を示す図であり、(a)は上面図(b)は下面図
図3B】照明器具本体の構成を示す図であり、(c)は中央縦断面図(d)は(c)とは異なる位置の部分断面図
図4】照明器具本体にアダプタを組み立てた状態を示す斜視図
図5】照明器具本体にアダプタを組み立てる前の分解斜視図
図6】照明器具本体にアダプタを組み立てた状態を下方向から見た斜視図
図7】アダプタを照明器具本体に固定した状態を示す断面図
図8】支柱をアダプタに固定した状態を示す断面図
図9】アーム型の支柱に照明器具を取り付ける場合の、アダプタの組み込み状態を示す図
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明に係る道路灯支柱の先端部に照明器具を取り付けるための照明器具取付構造の好適な実施形態を図面を用いて説明する。
【0020】
<道路灯>
図1は道路灯を示す外観図であり、(a)はポール型を示し、(b)はアーム型を示す。図1(a)において、ポール型の道路灯支柱は、直線状の支柱本体A3と、先端部A1と、ベースA2を有する。先端部A1は、支柱本体A3の先端に形成され、外径が支柱本体A3よりも小さくなっている。ベースA2は、路面等に支柱本体A3を固定するためのものである。図1(b)において、アーム型の道路灯支柱A(以下、単に支柱という)は、曲線状に折れ曲がった部分を有する。
【0021】
いずれも先端部A1に照明器具Bが取り付けられる。照明器具Bは、LEDによる光源を有し、暗くなると自動的に点灯し、路面を照射する。道路の幅の違い等に対応するために、照明器具Bは、矢印Cに示すように適切な角度に設定する必要がある。そのため、照明器具Bを支柱Aに取り付ける際に、適切な角度に調整して取り付ける。
【0022】
<取り付け用アダプタ>
次に取り付け用アダプタ(以下、単にアダプタという)について説明する。アダプタは、照明器具Bを支柱Aの先端部A1に取り付けるために設けられている。図2は、アダプタの構成を示す図であり、(a)は外観斜視図、(b)は上面図、(c)は下面図、(d)は中央縦断面図(e)はネジ孔を示す断面図を示す。
【0023】
アダプタ1は、支柱Aの先端部A1を挿入させる挿入孔10と、円筒状本体部11を有している。アダプタ1は、例えば、アルミダイキャストにより形成されるが、素材や製法については、特定のものに限定されるものではない。挿入孔10の第1中心軸Xと、円筒状本体部11の第2中心軸Yとは、直交し、かつ交差する。円筒状本体部は、外表面に円筒面11aを有する。
【0024】
図2(a)(d)に示すように、挿入孔10を形成するために、第1円筒部12と第2円筒部13が形成されている。第1円筒部12の内部に挿入孔10が形成される。第1円筒部12は、円筒状本体部11の下側に位置し、第2円筒部13は上側に位置する。第2円筒部13の内部に形成される孔の内径は、挿入孔10の内径よりも小さい。したがって、支柱Aは第2円筒部13を通ることはできないようになっており、これにより、支柱Aの先端部A1の挿入位置を決めることができる。
【0025】
第1円筒部12と第2円筒部13の内壁の境界に45°のテーパ面14が形成される。円筒状本体部11の内部には、第2中心軸Yの方向に沿って、軽量化のために扇形の穴11bが多数形成されている。なお、孔の形状は、これに限定されるものではなく、また孔は形成しなくてもよい。すなわち、円筒状本体部11の具体的な形状は種々の変形例が可能である。
【0026】
円筒状本体部11の外表面であって、第2円筒部13の周囲に、回転調整位置を示す指標15が一体形成されている。指標15は第2中心軸Yに沿った直線状に形成され、第2円筒部13の両側に4つずつ形成される。さらに調整範囲を示す0゜と20゜の文字も形成される。したがって、0゜から20゜の範囲で5゜間隔での指標が形成されている。なお、指標の具体的な形態は、本実施形態に限定されるものではない。さらに細かい間隔での指標を形成してもよいし、必要に応じて表示する調整範囲を変更してもよい。段階的にではなく、無段階に調整できるようにしてもよい。
【0027】
円筒状本体部11には、第1中心軸Xに沿って、凹部11cが形成され、この凹部11cに、ネジ孔16が3か所形成される。このネジ孔16からネジを挿入することで、後述のように挿入孔10に挿入された支柱Aを固定するものである。なお、ネジ孔16の個数は適宜設定することができる。
【0028】
図2(e)にも示すように、円筒状本体部11を照明器具本体に固定するための第1ネジ孔
17と第2ネジ孔18が形成される。第1ネジ孔17も第2ネジ孔18も、図2(c)に示すように、挿入孔10の両側に2つずつ設けられる。図2(e)に示すように、第1ネジ孔17と第2ネジ孔18の先端は、円筒状本体部11の中心に向かっており、両者は90゜の間隔で配置されている。第1ネジ孔17は、ポール型の支柱の場合に用いられ、ネジ孔18は、アーム型の支柱の場合に用いられる。従って、アダプタ1は、ポール型とアーム型の両方に使用できる。
【0029】
図3A,3Bは、照明器具本体2の構成を示す図である。(a)は上面図、(b)は下面図、(c)は中央縦断面図、(d)は(c)とは異なる位置の部分断面図である。照明器具本体2は、光源としてのLEDが搭載されるものであり、LED基板、電源基板等が組み込まれる。開口部20には、透明カバーが設けられ、LED光が路面に向けて照射される。照明器具本体2は、アルミダイキャスト等により成型されるが、素材や製法はこれに限定されるものではない。
【0030】
照明器具本体2には、アダプタ1を取り付けるためのアダプタ支持部21が設けられる。アダプタ支持部21には、2か所、円筒凹面21aが形成される。この円筒凹面21aの上にアダプタ1の円筒状本体部11が置かれる。円筒面同士の嵌合になるので、この円筒面に沿って回転することができ、その範囲でアダプタ1の位置を調整することができる。
【0031】
2つの円筒凹面21aの間に孔22が形成される。孔22は、長穴状であり、片側は半円形状になっている。この孔22にアダプタ1の第1円筒部12が挿入される。また、孔22の両側にネジ止め用の長孔23が形成される。この長孔23は、アダプタ1を照明器具本体2にネジ40で固定するために設けられる(図7参照)。
【0032】
円筒凹面21aに連続して、第1バンド取付面24,第2バンド取付面25が形成されている。第1バンド取付面24は、第2バンド取付面25よりも低い位置にある。それぞれの第1・第2バンド取付面24,25には、ネジ孔24a,25aが形成されている。
【0033】
図4は、照明器具本体2にアダプタ1を組み立てた状態を示す斜視図である。図5は、組み立てる前の分解斜視図を示す。図6は、組み立てた状態を下方向から見た斜視図である。照明器具本体2の上にはカバー部材26が取り付けられる。
【0034】
アダプタ1の円筒状本体部11を照明器具本体2の円筒凹面21aの上に嵌合させる。円筒面同士を嵌合させているので、アダプタ1は、第2中心軸Yの周りに回転することができる。そして、指標15をバンド3の表面に刻印された指標に合わせることで、回転位置を調整する。
【0035】
バンド3は、アダプタ1を照明器具本体2に固定するための固定部材である。バンド3は、円弧部30と、第1取付部31,第2取付部32を有しており、金属板により形成される。バンド3は、例えば、鉄板表面にメッキ処理が施されるが、素材や製法はこれに限定されるものではない。
【0036】
アダプタ1の調整が終わった後は、バンド3により、アダプタ1を照明器具本体2に固定する。固定は、バンド3の第1・第2取付部31,32をそれぞれ、照明器具本体2の第1・第2バンド取付面24,25の上に置き、ネジ41,42により固定する。このとき、バンド3の円弧部30がアダプタ1の円筒状本体部11の外表面を締め付けるように(バンド3にテンションがかかるように)固定される。したがって、2つのバンド3により、アダプタ1は強固に固定される。
【0037】
また、図7の断面図で示すように、ネジ40がネジ孔17に螺合されることで、さらに確実にアダプタ1が照明器具本体2に固定され、これにより、調整された状態でアダプタ1が照明器具本体2に固定される。
【0038】
図8は、支柱Aをアダプタ1に固定した状態を示す断面図である。第1円筒部12の内壁面には2つの突起12aが一体形成されている。突起12aの間隔は49゜であるが、この角度は適宜変更することができる。支柱Aの先端部A1を挿入孔10に挿入して、先端部A1を突起12aに押し付ける。この状態でネジ孔16にネジ43を螺合させて、ネジ43の先端部を支柱Aの外表面に圧接させる。これにより、支柱Aの先端部A1にアダプタ1が固定される。
【0039】
なお、このアダプタ1は、外径の異なる支柱Aにも対応することができ、想像線は外径の大きな支柱Aの先端部A1’を取り付けた場合を示す。この場合は、ネジ43の挿入長さが変わるだけである。以上のように、同じアダプタ1を用いて、外径の異なる支柱Aに対応することができる。
【0040】
図9は、アーム型の支柱Aに照明器具を取り付ける場合の、アダプタ1の組み込み状態を示す。照明器具本体2もアダプタ1もポール型と同じ部品を使用することができる。アダプタ1の取り付け角度は、アーム型とポール型で約90゜異なるが、照明器具本体2に形成された孔22は、どちらの型にも対応できるような長孔に形成されている。また、アダプタ1を照明器具本体2に固定するときは、アーム型用のネジ孔18(図2(e)参照)を用いればよい。したがって、アーム型とポール型の両方に対応できる照明器具本体2とアダプタ1を提供できコストや部品管理の面で優れている。
【0041】
<別実施形態>
本実施形態では、調整後にバンド3とネジの両方でアダプタ1を照明器具本体2に固定しているが、バンド3のみで固定してもよい。
【符号の説明】
【0042】
A 支柱
A1 先端部
X 第1中心軸
Y 第2中心軸
1 取り付け用アダプタ
10 挿入孔
11 円筒状本体部
12 第1円筒部
12a 突起
13 第2円筒部
15 指標
16 ネジ孔
2 照明器具本体
21 アダプタ支持部
21a 円筒凹面
22 孔
23 長孔
24 バンド取付面
25 バンド取付面
3 バンド
30 円弧部
31 取付部
32 取付部
4 ネジ
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
図9