(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記特定手段は、前記同分類の対象に対して否定的なユーザであって、前記同分類の対象を購入してから所定期間経過しているユーザを特定することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
「第1の実施形態」
【0022】
次に、本発明における第1の実施形態について説明する。
【0023】
図1は、本発明の情報処理システム100の構成の一例を示す図である。
【0024】
情報処理システム100において、情報処理装置110と、情報処理装置110に対して情報の取得方法およびプロモーションの方法についての設定を行うと共に、SNSサイト130の投稿の分析・分析結果に基づく出稿を行うに際して、適宜、指示入力を行うための1又は複数の分析者端末120は、ローカルエリアネットワークを介して接続される構成となっている。
【0025】
また情報処理システム100において、情報処理装置110は、外部ネットワークと接続されており、SNSのサービスを提供するSNSサイト130に接続可能な構成となっている。
【0026】
情報処理装置110は、分析者端末120から入力された設定に基づき、設定部101において、SNSサイト130から投稿等を収集するための収集条件等の設定を行う。
【0027】
設定保存領域102は、SNSサイト130から投稿等を収集するための収集条件を保存し、SNS投稿収集部103は、当該収集条件に基づいて、SNSサイト130から投稿等を収集し、SNSデータ保存領域104は、SNS投稿収集部103において収集した投稿等を保存する。
【0028】
購入・検討情報検出部105は、SNSデータ保存領域104に保存した投稿等を解析し、投稿ユーザが製品を購入した、あるいは購入を検討している等といった当該ユーザの製品の購入状況を解析し、また、製品についての評価を解析し、購入・検討情報保存領域106は、購入・検討情報検出部105における解析結果を保存する。
【0029】
出稿部107は、購入・検討情報保存領域106に保存した当該製品の解析を行った結果に従って製品の購入を促すプロモーションを行うための情報を生成する。
【0030】
尚、各機能の詳細については、後述するフローチャートにおいて処理の説明を行う際に合わせて説明を行う。
【0031】
以下、
図2を用いて、
図1に示した情報処理装置110、分析者端末120に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成について説明する。
【0032】
図2は、
図1に示した情報処理装置110、及び分析者端末120に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0033】
図2において、201はCPUで、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0034】
また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0035】
203はRAMで、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202あるいは外部メモリ211からRAM203にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0036】
また、205は入力コントローラで、キーボード(KB)209や不図示のマウス等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。206はビデオコントローラで、ディスプレイ210等の表示器への表示を制御する。
【0037】
なお、
図2では、ディスプレイ210と記載しているが、表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイ等の表示器であってもよい。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。
【0038】
207はメモリコントローラで、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶する外部記憶装置(ハードディスク(HD))や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0039】
208は通信I/Fコントローラで、外部ネットワークを介して外部機器と接続・通信するものであり、外部ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0040】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ210上での表示を可能としている。
【0041】
また、CPU201は、ディスプレイ210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0042】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。
【0043】
さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル等も、外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明も後述する。
(全体フロー)
【0044】
次に、
図3のフローチャートを参照して、本実施形態の情報処理装置110において定期的に実行される、SNSサイト130における投稿の収集および解析処理について説明する。
【0045】
まず、本処理を開始するには、例えば、分析者端末120のディスプレイ210に表示された画面(不図示)に対して、投稿の分析の開始指示、つまり分析の結果を要求する指示を受付けた後、処理を開始する。
【0046】
ステップS301においてSNS投稿収集部103は、設定保存領域102に保存された収集条件に基づきSNSサイト130から投稿を取得し、SNSデータ保存領域104に取得した投稿を保存する。
【0047】
ステップS302において購入・検討情報検出部105は、ステップS301で取得した投稿に対し、ステップS306までの繰り返し処理を開始する。
【0048】
ステップS303において購入・検討情報検出部105は、処理対象である投稿に対し、形態素解析・係り受け解析を行なう。
【0049】
ステップS304において購入・検討情報検出部105は、処理対象である投稿に対し、ステップS303で得た係り受け解析の結果から購入・検討情報を検出し、購入・検討情報保存領域106に保存する。詳細については後述する。
【0050】
ステップS305において購入・検討情報検出部105は、処理対象である投稿に対し、ステップS303で得た係り受け解析の結果から評価表現を検出し、購入・検討情報保存領域106に保存する。詳細については後述する。
【0051】
ステップS306において購入・検討情報検出部105は、次の投稿がある場合、ステップS302からの処理を実施する。次の投稿がない場合、処理を終了する。
【0052】
本説明において、SNS投稿の取得と購入・検討情報検出処理および評価表現検出処理を同期的に実行するように記述しているが、非同期に実行するように構成しても構わない。
(SNS投稿収集処理)
【0053】
図4を用いてSNS投稿収集処理S301の詳細について説明する。
【0054】
図5に設定保存領域102の構成を示すが、設定保存領域102は、検索条件テーブル501、購入・検討述語テーブル502、述部属性テーブル503、評価表現テーブル504、製品テーブル505、及び製品クラステーブル506を備えている。
【0055】
図6にSNSデータ保存領域104の構成を示すが、SNSデータ保存領域104は、投稿テーブル601を備えている。
【0056】
ステップS401においてSNS投稿収集部103は、設定保存領域102における検索条件テーブル501を参照し、最終取得時刻が規定値以前の検索条件を取得する。
【0057】
ステップS402においてSNS投稿収集部103は、ステップS401で取得した検索条件に対し、ステップS405までの繰り返し処理を開始する。
【0058】
ステップS403においてSNS投稿収集部103は、SNSサイト130に対し、処理対象である検索条件を用いて問い合わせを行い、最終取得時刻以降の投稿を取得する。
【0059】
ステップS404においてSNS投稿収集部103は、ステップS403で取得した投稿をSNSデータ保存領域104における投稿テーブル601に保存する。
【0060】
既に投稿が登録されている場合は、投稿テーブル601において投稿IDが一意となるように投稿IDを発行して投稿を追加する。
【0061】
ステップS405においてSNS投稿収集部103は、次の検索条件がある場合、ステップS402からの処理を実施し、次の検索条件がない場合、処理を終了する。
(具体例)
【0062】
図7に検索条件テーブル501の具体例を示す。検索条件テーブル501は、SNSサイト130に対し、処理対象である投稿を検索するための条件を示す検索条件、前回、当該検索条件を用いて投稿の検索を行った時刻を示す最終取得時刻を備えている。
【0063】
また、
図8には投稿テーブル601の具体例を示す。投稿テーブル601は、SNSサイト130に対して検索して収集した投稿を一意に識別するための投稿ID、投稿を行った投稿ユーザ、投稿が行われた時刻を示す投稿時刻、検索した際の検索条件等を含んで構成されている。
【0064】
ステップS401においてSNS投稿収集部103は、
図7に示す検索条件テーブル501から検索条件を取得する。
【0065】
ステップS402においてSNS投稿収集部103は、ステップS401で取得した検索条件の最初の検索条件701に対し、ステップS405までの繰り返し処理を開始する。
【0066】
ステップS403においてSNS投稿収集部103は、SNSサイト130に対し、検索条件701を用いて問い合わせを行い、最終取得時刻(2015-11-23 09:00:00)以降に投稿され「32D Mark II」「32dmk2」「32D Mark2」のいずれかの文字列を含むSNS投稿を取得する。
【0067】
ステップS404においてSNS投稿収集部103は、ステップS403で取得したSNS投稿803および804を
図8に示す投稿テーブル601に保存する。
【0068】
ステップS405においてSNS投稿収集部103は、次の検索条件702があるので、ステップS402からの処理を実施する。
【0069】
ステップS402においてSNS投稿収集部103は、検索条件702に対し、ステップS405までの繰り返し処理を開始する。
【0070】
ステップS403においてSNS投稿収集部103は、SNSサイト130に対し、検索条件702を用いて問い合わせを行い、最終取得時刻(2015-11-23 09:00:00)以降に投稿され文字列「N12000」を含む投稿を取得する。
【0071】
ステップS404においてSNS投稿収集部103は、ステップS403で取得したSNS投稿801および804を
図8に示す投稿テーブル601に保存する。
【0072】
SNS投稿804は既に登録されているので、検索条件IDに2をSNS投稿804に追加し、SNS投稿801を投稿テーブル601に登録する。
【0073】
ステップS405においてSNS投稿収集部103は、次の検索条件703があるので、ステップS402からの処理を実施し、SNS投稿802およびSNS投稿803に登録する。
以降同様の処理を繰り返し、処理を終了する。
(購入・検討検出処理)
【0074】
次に
図9を用いて購入・検討検出処理S304の詳細について説明する。
【0075】
購入・検討検出処理の入力となる形態素解析・係り受け解析の結果の一例を
図10に示す。
【0076】
形態素解析は分かち書きされていない文字列を解析し、文字列を構成する形態素を識別する処理であり、係り受け解析は形態素解析により識別された形態素の係り受け関係を解析する処理である。
【0077】
本実施例においては、投稿が複数の文から構成される場合は、複数の解析結果をまとめて処理するように構成されているが、投稿に含まれる文ごとに処理するよう構成しても構わない。
【0078】
ステップS901において購入・検討情報検出部105は、入力として受け取った形態素解析・係り受け解析の結果における述部に対し、購入・検討述語テーブル502を参照し、述語と述部属性が合致する項目があれば、購入あるいは検討を示す述語として取得する。
【0079】
購入・検討述語テーブル502の具体例を
図11に示す。購入・検討述語テーブル502は、文の述語、述語の動作主格の述語に係る状態を示す述部属性、述語に示される単語が、購入あるいは購入を検討している等の購入に係る動作主格の状況を示す種別、述部が係る対象を判定するための対象格標識を含んで構成されている。
【0080】
述部の属性は述部属性テーブル503により、述語に後接する付属語の組み合わせにより判定される。
【0081】
述部属性テーブル503の具体例を
図12に示す。述部属性テーブル503は、文の述語の付属語、述語に付属語が後接されたことにより示される述部属性を備えている。
【0082】
ステップS902において購入・検討情報検出部105は、ステップS901で取得した購入あるいは検討を示す述語に対し、ステップS909までの繰り返し処理を開始する。
【0083】
ステップS903において購入・検討情報検出部105は、購入あるいは検討を示す述語の動作主格を判定する。
【0084】
動作主格が一人称であるか省略されている場合は、ステップS904に処理を移し、動作主格が一人称以外であれば、ステップS909に処理を移す。
【0085】
ステップS904において購入・検討情報検出部105は、述部に係る対象格を検出する。対象格は購入・検討述語テーブル502に定義された対象格標識に基づき判定する。
【0086】
ステップS905において購入・検討情報検出部105は、ステップS904で取得した対象格に対し、ステップS908までの繰り返し処理を開始する。
【0087】
ステップS906において購入・検討情報検出部105は、処理対象である対象格が製品名または製品のクラス名に一致するかを判定する。
【0088】
製品名または製品クラス名に一致すればステップS907に処理を移し、製品名または製品クラス名に一致しなければステップS907に処理を移す。
【0089】
本実施例において製品名の判定は、
図15に示す製品テーブル505に定義されている製品名または別表記に合致するか否かにより判定し、製品名に統一されるものとする。
【0090】
製品テーブル505は、製品のメーカー、製品名、製品名に係る別表記、製品の分類を示すクラス、製品のグレード、及び製品の発売日を含んで構成されている。
【0091】
また、製品クラス名は、
図16に示す製品クラステーブル506の製品クラス名または別表記に合致するか否かによって判定し、製品クラス名に統一されるものとする。
【0092】
ステップS907において購入・検討情報検出部105は、製品名または製品クラス名を、投稿の述部、述語、前述した述部属性、対象格、前述した種別、投稿ID、及び投稿ユーザと関連づけて、購入・検討情報保存領域106における購入・検討情報テーブル1301に保存する。
【0093】
図13に購入・検討情報保存領域106の構成を示すが、購入・検討情報保存領域106は、購入・検討情報テーブル1301、及びユーザ評価テーブル1302を備えている。
【0094】
図14に購入・検討情報テーブル1301の具体例を示す。購入・検討情報テーブル1301は、述語と付属語を後接した述部、述語、前述した述部対象、対象格を示す対象、前述した種別、投稿ID、及び投稿ユーザを含んで構成されている。
【0095】
ステップS908において購入・検討情報検出部105は、次の対象格がある場合、ステップS905からの処理を実施し、次の対象格がない場合、ステップS909に処理を移す。
【0096】
ステップS909において購入・検討情報検出部105は、次の種別が購入あるいは検討を示す述語がある場合、ステップS902からの処理を実施する。次の種別が購入あるいは検討を示す述語がない場合、処理を終了する。
【0097】
本実施例において、動作主格や一人称の判定、対象格の判定における並立助詞や助詞省略、述部の活用変化や付属語の組み合わせによる格標識の変化への対応などについては、説明が煩雑にならないように省略しているが、これらは当然考慮される。
(具体例)
【0098】
次に購入・検討検出処理S304の具体例として、SNS投稿804に対して
図9に示す処理が実施された場合について説明する。
【0099】
図10にSNS投稿804に対し、形態素解析・係り受け解析を行った結果を示す。
【0100】
図10では、SNS投稿804「N12000と32dmk2で悩んでる。」の解析を行った結果、述部として「悩んでいる」が得られ、対象格の修飾部として「N12000と」、及び「32dmk2で」が得られる。
【0101】
ステップS901において購入・検討情報検出部105は、SNS投稿804に対する形態素解析・係り受け解析の結果における述部1001(述語:「悩む」、述語属性:なし)に対し、購入・検討述語テーブル502を参照し、述語と述部属性が合致する項目1101を取得する。
【0102】
ステップS902において購入・検討情報検出部105は、ステップS901で取得した述語「悩む」に対し、ステップS909までの繰り返し処理を開始する。
【0103】
ステップS903において購入・検討情報検出部105は、述語「悩む」の動作主格が省略されているのでステップS904に処理を移す。
【0104】
ステップS904において購入・検討情報検出部105は、述部に係る対象格として「N12000」(対象格標識「と」)および「32dmk2」(対象格標識「で」)を検出する。
【0105】
ステップS905において購入・検討情報検出部105は、ステップS904で取得した対象格「N12000」に対し、ステップS908までの繰り返し処理を開始する。
【0106】
ステップS906において購入・検討情報検出部105は、ステップS904で取得した対象格「N12000」が製品テーブル505に合致する製品名があるので、ステップS907に処理を移す。
【0107】
ステップS907において購入・検討情報検出部105は、述語「悩む」と製品名「N12000」を投稿(投稿ID=1)および投稿ユーザ「okazaki」と関連づけて、購入・検討情報テーブル1301に保存する(
図14の1401)。
【0108】
ステップS908において購入・検討情報検出部105は、次の対象格「32dmk2」があるので、ステップS905からの処理を実施する。
【0109】
ステップS905において購入・検討情報検出部105は、ステップS904で取得した対象格「32dmk2」に対し、ステップS908までの繰り返し処理を開始する。
【0110】
ステップS906において購入・検討情報検出部105は、ステップS904で取得した対象格「32dmk2」が製品テーブル505に合致する製品名があるので、ステップS907に処理を移す。
【0111】
ステップS907において購入・検討情報検出部105は、述語「悩む」と製品名「32dmk2」を投稿(投稿ID=1)および投稿ユーザ「okazaki」と関連づけて、購入・検討情報テーブル1301に保存する(
図14の1402)。
【0112】
ステップS908において購入・検討情報検出部105は、次の対象格がないのでステップS909に処理を移す。
【0113】
ステップS909において購入・検討情報検出部105は、次の購入あるいは検討を示す述語がないので処理を終了する。
(評価表現検出処理)
【0114】
次に
図17を用いて評価表現検出処理S305の詳細について説明する。
【0115】
ステップS1701において購入・検討情報検出部105は、入力として受け取った形態素解析・係り受け解析の結果における述部に対し、評価表現テーブル504を参照し、述語と評価述語が合致する項目があれば、評価表現として取得する。
【0116】
評価表現テーブル504の具体例を
図18に示す。評価表現テーブル504は、評価の対象とする述語、当該述語に係る主題が何れについての評価であるかを示す評価属性、評価述語に対する主題を判定するための評価属性格標識、及び評価述語が肯定あるいは否定等であることを識別する評価を含んで構成されている。
【0117】
述部の属性は、購入あるいは購入を検討することを示す述語と同様に、述部属性テーブル503により、述語に後接する付属語の組み合わせにより判定される。
【0118】
ステップS1702において購入・検討情報検出部105は、ステップS1701で取得した評価表現に対し、ステップS1706までの繰り返し処理を開始する。
【0119】
ステップS1703において購入・検討情報検出部105は、評価表現とする述語の主題を判定する。
【0120】
主題が製品名である場合は、ステップS1704に処理を移し、主題が製品名以外であれば、ステップS1706に処理を移す。
【0121】
本実施例における、説明を簡易にするため、主題の判定は助詞「は」を伴う単語とする。
【0122】
ステップS1704において購入・検討情報検出部105は、述語に係る単語の中に、処理対象である評価表現の評価属性と評価属性格標識が合致するものがあるか否かを判定する。
【0123】
評価属性と評価属性格標識が合致する単語があればステップS1705に処理を移し、評価属性と評価属性格標識が合致する単語がなければステップS1706に処理を移す。
【0124】
ステップS1705において購入・検討情報検出部105は、主題である製品名を評価表現と投稿および投稿ユーザと関連づけて、購入・検討情報保存領域106におけるユーザ評価テーブル1302(
図20参照)に保存する。
【0125】
図20にユーザ評価テーブル1302の具体例を示す。ユーザ評価テーブル1302は、前述した述部、評価述語、評価属性、評価述語が肯定あるいは否定等であることを識別する述語属性、前述した対象、種別、投稿ID、及び投稿ユーザを含んで構成されている。
【0126】
ステップS1706において購入・検討情報検出部105は、次の評価表現がある場合、ステップS1702からの処理を実施し、次の評価表現がない場合、処理を終了する。
(具体例)
【0127】
次に評価表現検出処理S305の具体例として、
図19に示すSNS投稿801に対する形態素解析・係り受け解析の結果が入力である場合について説明する。
【0128】
SNS投稿801「N12000は操作性が悪い…」は、評価述部が「悪い」として解析した結果得られると、この評価述部に対する主題が「N12000は」、評価属性が「操作性が」として得られる。
【0129】
ステップS1701において購入・検討情報検出部105は、
図19に示した形態素解析・係り受け解析の結果における述部1901(述語:「悪い」、述語属性:なし)に対し、評価表現テーブル504を参照し、述語と評価表現述部が合致する評価表現1801および1802を取得する。
【0130】
ステップS1702において購入・検討情報検出部105は、ステップS1701で取得した評価表現1801に対し、ステップS1706までの繰り返し処理を開始する。
【0131】
ステップS1703において購入・検討情報検出部105は、評価表現1801の述語「悪い」の主体「N12000」は製品テーブル505に含まれているので、主題が製品であると判断してステップS1704に処理を移す。
【0132】
ステップS1704において購入・検討情報検出部105は、述部に係る「N12000」と「操作性」のうち「操作性」が評価表現1801の評価属性に合致し、「操作性」に伴う助詞「が」も評価属性格標識に合致するので、ステップS1705に処理を移す。
【0133】
ステップS1705において購入・検討情報検出部105は、主題である製品名「N12000」を評価表現1801とSNS投稿801および投稿ユーザ「kagawa」と関連づけて、購入・検討情報保存領域106におけるユーザ評価テーブル1302に保存する。
【0134】
ステップS1706において購入・検討情報検出部105は、次の評価表現1802があるので、ステップS1702からの処理を実施する。
【0135】
ステップS1702において購入・検討情報検出部105は、ステップS1701で取得した評価表現1802に対し、ステップS1706までの繰り返し処理を開始する。
【0136】
ステップS1703において購入・検討情報検出部105は、評価表現1802の述語「悪い」の主体「N12000」は製品テーブル505に含まれているので、主体が製品であると判断してステップS1704に処理を移す。
【0137】
ステップS1704において購入・検討情報検出部105は、述部に係る「N12000」と「操作性」ともに評価表現1802の評価属性「画質」と合致しないので、ステップS1706に処理を移す。
【0138】
ステップS1706において購入・検討情報検出部105は、次の評価表現がないので処理を終了する。
(出稿処理)
【0139】
次に
図21を用いて、特定製品のプロモーションを実施する出稿処理について説明する。
【0140】
まず、本処理を開始するには、例えば、分析者端末120のディスプレイ210に表示された画面(不図示)に対して、出稿の開始指示、つまり出稿の結果を要求する指示を受付けた後、処理を開始する。
【0141】
ステップS2101において出稿部107は、プロモーション対象である製品名を入力として受け取り、プロモーション対象ユーザ候補を取得する。詳細については後述する。
【0142】
ステップS2102において出稿部107は、ステップS2101で取得した候補ユーザに対し、ステップS2107までの繰り返し処理を開始する。
【0143】
ステップS2103において出稿部107は、候補ユーザがプロモーション対象製品を購入しているか否かを判定する。
【0144】
購入している場合、ステップS2106に処理を移し、購入していない場合、ステップS2104に処理を移す。
【0145】
ステップS2104において出稿部107は、候補ユーザが買い替え対象製品に対して否定的な意見を持っているか否かを判定する。
【0146】
否定的意見を持っている場合は、ステップS2106に処理を移し、否定的意見を持っていない場合は、ステップS2105に処理を移す。
【0147】
ステップS2105において出稿部107は、候補ユーザが規定時期以降に買い替え対象製品を購入しているか否かを判定する。
【0148】
購入している場合、ステップS2107に処理を移し、購入していない場合、ステップS2106に処理を移す。
【0149】
ステップS2106において出稿部107は、候補ユーザをプロモーション対象ユーザ一覧に追加する。
【0150】
ステップS2107において出稿部107は、次の候補ユーザがある場合、ステップS2102からの処理を実施し、次の候補ユーザがない場合、ステップS2108に処理を移す。
【0151】
ステップS2108において出稿部107は、プロモーション対象ユーザ一覧に登録されたユーザに対して出稿処理を実施する。
【0152】
出稿処理については、直接的にユーザにプロモーションを行なうように構成してもよいし、リストを作成して一括してプロモーションを行なうように構成してもよい。
【0153】
また、ユーザの購入済み製品に応じて出稿する広告を変えるように構成してもよい。例えば、自社の下位製品の購入者に対しては「アップグレードキャンペーン」の広告を提示し、他者製品の購入者に対しては「乗り換えキャンペーン」の広告を提示するように構成してもよい。
(プロモーション対象ユーザ候補取得処理)
【0154】
次に
図22を用いて、特定製品に対するプロモーション対象ユーザ候補取得処理について説明する。
【0155】
ステップS2201において出稿部107は、プロモーション対象製品の製品名を入力として受け取り、製品テーブル505からプロモーション対象製品の製品名に対応するクラスとグレードを取得する。例えば、この入力は、分析者端末120のディスプレイ210に表示された画面(不図示)に対して入力された製品に係る情報があげられる。
【0156】
ステップS2202において出稿部107は、プロモーション対象製品のクラスとグレードに基づき、製品テーブル505を参照して、プロモーション対象製品と同じクラス・グレードの製品を買い替え製品として取得する。
【0157】
ステップS2203において出稿部107は、プロモーション対象製品のクラスとグレードに基づき、製品テーブル505を参照して、プロモーション対象の1つ下位のクラス・グレードの製品を買い替え対象製品として取得する。
【0158】
ステップS2204において出稿部107は、購入・検討情報テーブル1301を参照して、買い替え対象製品を購入した投稿ユーザを取得する。
【0159】
ステップS2205において出稿部107は、ユーザ評価テーブル1302を参照して、買い替え対象製品に否定的な評価をしている投稿ユーザを取得する。
【0160】
ステップS2206において出稿部107は、購入・検討情報テーブル1301を参照して、プロモーション対象商品または同クラスの製品、同クラスの製品クラスを検討している投稿ユーザを取得する。
(具体例)
【0161】
次に
図21および
図22に示す出稿処理の具体例として、「32dmk2」のプロモーションを行なう場合について説明する。
【0162】
ステップS2101において出稿部107は、プロモーション対象である「32dmk2」を入力として受け取り、プロモーション対象ユーザ候補取得処理を実施し、プロモーション対象ユーザ候補一覧を取得する。
【0163】
ステップS2201において出稿部107は、製品テーブル505からプロモーション対象製品の製品名「32dmk2」に対応するクラス「3」とグレード「3」(1501)を取得する。
【0164】
ステップS2202において出稿部107は、製品テーブル505を参照して、「32dmk2」のクラス「3」とグレード「3」と同じ製品を製品「32D」および「N44」を買い替え製品として取得する。
【0165】
ステップS2203において出稿部107は、製品テーブル505を参照して、「32dmk2」のクラス「3」とグレード「3」の1つ下位のクラス・グレード(「クラス=3、グレード=2」または「クラス=2、グレード=3」)の製品「800D」および「N12000」を買い替え製品として取得する。
【0166】
ステップS2204において出稿部107は、購入・検討情報テーブル1301を参照して、買い替え対象製品(「32D」、「800D」、「N44」、「N12000」)を購入した投稿ユーザ「endo」(1403)を取得する。
【0167】
ステップS2205において出稿部107は、ユーザ評価テーブル1302を参照して、買い替え対象製品(「32D」、「800D」、「N44」、「N12000」)に否定的な評価をしている投稿ユーザ「kagawa」(2001)を取得する。
【0168】
ステップS2206において出稿部107は、購入・検討情報テーブル1301を参照して、プロモーション対象商品「32dmk2」、同クラスの製品(「32D」、「N44」)、同クラスの製品クラス「フルサイズ」、「一眼レフ」、「一眼」)を検討しているユーザ(「uchida」、「okazaki」、「honda」)を取得する。
【0169】
結果として、ステップS2101において出稿部107は、プロモーション対象ユーザ候補として「endo」、「kagawa」、「uchida」、「okazaki」、「honda」を得る。
【0170】
ステップS2102において出稿部107は、ステップS2101で取得した候補ユーザ「endo」に対し、ステップS2107までの繰り返し処理を開始する。
【0171】
ステップS2103において出稿部107は、候補ユーザ「endo」は「32dmk2」を購入していないので、ステップS2104に処理を移す。
【0172】
ステップS2104において出稿部107は、候補ユーザ「endo」は買い替え対象製品に対して否定的な意見を持っていないので、ステップS2105に処理を移す。
【0173】
ステップS2105において出稿部107は、候補ユーザ「endo」が規定時期(ここでは1年前とする)以降に買い替え対象製品を購入していないので、ステップS2106に処理を移す。
【0174】
ステップS2106において出稿部107は、候補ユーザ「endo」をプロモーション対象ユーザ一覧に追加する。
【0175】
ステップS2107において出稿部107は、次の候補ユーザ「kagawa」があるので、ステップS2102からの処理を実施する。
【0176】
ステップS2103において出稿部107は、候補ユーザ「kagawa」は「32dmk2」を購入していないので、ステップS2104に処理を移す。
【0177】
ステップS2104において出稿部107は、候補ユーザ「kagawa」は買い替え対象製品「N12000」に対して否定的な意見を持っているので、ステップS2106に処理を移す。
【0178】
ステップS2106において出稿部107は、候補ユーザ「kagawa」をプロモーション対象ユーザ一覧に追加する。
【0179】
ステップS2107において出稿部107は、次の候補ユーザ「uchida」があるので、ステップS2102からの処理を実施する。
【0180】
ステップS2102において出稿部107は、ステップS2101で取得した候補ユーザ「uchida」に対し、ステップS2107までの繰り返し処理を開始する。
【0181】
ステップS2103において出稿部107は、候補ユーザ「uchida」は「32dmk2」を購入しているので、ステップS2107に処理を移す。
【0182】
ステップS2107において出稿部107は、次の候補ユーザ「okazaki」があるので、ステップS2102からの処理を実施する。
【0183】
以下同様の処理を繰り返すことで、プロモーション対象ユーザ一覧として「endo」、「kagawa」、「okazaki」、「honda」を得る。
【0184】
ステップS2108において出稿部107は、プロモーション対象ユーザ一覧に登録されたユーザ「endo」、「kagawa」、「okazaki」、「honda」に対して出稿処理を実施する。
【0185】
結果として、既に「32dmk2」を購入済みの「uchida」はプロモーションの対象でなくなり、「32dmk2」の購入検討を行なっているユーザ(「endo」「honda」)、「フルサイズ」を検討しているユーザ(「okazaki」)、「32dmk2」と同クラスの「N12000」に不満を持っているユーザ(「kagawa」)にプロモーションを行なうことができ、ユーザに適したプロモーションが可能となる。
【0186】
出稿処理を終えた後、出稿処理により得られた結果を用いて、実際にプロモーションの対象ユーザに広告を送信する例として、
図23に示す出稿画面2301を分析者端末120のディスプレイ210に表示させ、当該出稿画面2301を用いて広告を送信する方法が上げられる。
【0187】
出稿画面2301は、プロモーションの対象となる製品を表示する製品表示領域2302、製品表示領域2302に表示された製品に冠する広告内容を表示するための広告表示領域2303、製品表示領域2302に表示された製品に対して広告内容を選択する際に押下するための広告選択ボタン2304を備えている。
【0188】
製品に対する広告内容は、予め複数の広告内容を設定しておくことが可能であり、出稿部107において記憶管理されている。
【0189】
出稿画面2301は、プロモーションの対象ユーザ、つまりプロモーション対象ユーザ一覧を表示するための対象ユーザ表示領域2305、製品表示領域2302に表示された製品に対して、広告表示領域2303に表示された広告内容でもって、対象ユーザ表示領域2305に表示されたユーザへ広告を送信する際に押下するための出稿ボタン2306、出稿を止める際に押下するための終了ボタン2307を備えている。
【0190】
この広告を送信する一例として、対象となるユーザに対してツイートを送信することがあげられ、このツイートに、広告内容を表示して送信を行うことが想定される。
【0191】
また、対象ユーザに、自社の下位製品の購入者のみを表示し、広告内容には、「アップグレードキャンペーン」が表示されるように、上位製品の購入を促すための広告を予め備えさせたり、あるいは、他者製品の購入者のみを表示し、広告内容には、「乗り換えキャンペーン」が表示されるように、他社製品の購入を促すための広告を予め備えさえたりする態様をとることができる。
「第2の実施形態」
【0192】
本発明における第2の実施形態について説明するが、第2の実施形態は、第1の実施形態とは出稿処理が異なる。尚、第2の実施形態は、第1の実施形態とほぼ同一の構成等を備えるため、第1の実施形態と同一の構成等については、説明を省略する
【0193】
第2の実施形態における出稿処理の一例を
図24に示す。第2の実施形態における出稿処理は、第1の実施形態の出稿処理と以下のステップが異なる。
【0194】
ステップS2401において出稿部107は、プロモーション対象製品を使用する前提となる製品の購入の有無を判定し、前提製品を購入していれば、ステップS2106に処理を移し、前提製品を購入していなければ、ステップS2107に処理を移す。
【0195】
前提製品は、設定保存領域102に追加した前提製品テーブル2501を参照して判定する。
【0196】
図25には、拡張された設定保存領域102の構成が示されており、前提製品テーブル2501が追加されている。
【0197】
前提製品テーブル2501の構成を
図26に示す。前提製品テーブル2501は、製品名、当該製品名の製品を利用するために不可欠な製品を示す前提製品を含んで構成されている。
(具体例)
【0198】
次に
図24に示す出稿処理の具体例として、「AF60mmMF2.8」のプロモーションを行なう場合について説明する。
【0199】
ステップS2101において出稿部107は、プロモーション対象である「AF60mmMF2.8」を入力として受け取り、プロモーション対象ユーザ候補取得処理の結果「マクロ」を検討しているユーザ候補として「uchida」を得る。
【0200】
ステップS2102において出稿部107は、ステップS2101で取得した候補ユーザ「uchida」に対し、ステップS2107までの繰り返し処理を開始する。
【0201】
ステップS2103において出稿部107は、候補ユーザ「uchida」は「AF60mmMF2.8」を購入していないので、ステップS2104に処理を移す。
【0202】
ステップS2104において出稿部107は、候補ユーザ「uchida」は買い替え対象製品に対して否定的な意見を持っていないので、ステップS2105に処理を移す。
【0203】
ステップS2105において出稿部107は、候補ユーザ「uchida」が規定時期(ここでは1年前とする)以降にプロモーション対象以外の製品を購入していないので、ステップS2401に処理を移す。
【0204】
ステップS2401において出稿部107は、前提製品テーブル2501から「AF60mmMF2.8」の前提製品「2000D」および「800D」を取得し、購入・検討情報テーブル1301を参照して、候補ユーザ「uchida」が前提製品「2000D」または「800D」を購入していないと判定する。候補ユーザ「uchida」は「AF60mmMF2.8」の前提製品を購入していないので、ステップS2107に処理を移す。
【0205】
ステップS2107において出稿部107は、次の候補ユーザがないので、ステップS2108に処理を移す。
【0206】
ステップS2108において出稿部107は、プロモーション対象ユーザ一覧に登録されたユーザがないので出稿処理を実施せず処理を終了する。
【0207】
結果として、「AF60mmMF2.8」を使用する前提となる製品を購入していないユーザ「uchida」に対して不適なプロモーションを抑制することができる。
「第3の実施形態」
【0208】
次に、本発明における第3の実施形態について説明する。尚、第3の実施形態は、第1及び第2の実施形態とほぼ同一の構成等を備えるため、第1及び第2の実施形態と同一の構成等については、説明を省略する
【0209】
図27は、ユーザ別にプロモーションを行なう場合の出稿処理の一例である。
【0210】
プロモーションの対象となるユーザの選択については省略するが、例えば特定の期間に製品に関する投稿を行なったユーザなどで選択するように構成してもよい。
【0211】
ステップS2701において出稿部107は、入力としてプロモーション対象のユーザに対し購入・検討情報テーブル1301からユーザの購入・検討情報を取得する。
【0212】
ステップS2702において出稿部107は、ステップS2701で取得したユーザの購入・検討情報に対し、ステップS2711までの繰り返し処理を開始する。
【0213】
ステップS2703において出稿部107は、購入・検討情報が「購入」に関する情報か、「検討」に関する情報かを判定する。
【0214】
「購入」に関する情報の場合、つまり、種別が「購入」の場合、ステップS2704に処理を移し、「検討」に関する情報の場合、つまり、種別が「検討」の場合、ステップS2708に処理を移す。
【0215】
ステップS2704において出稿部107は、製品テーブル505を参照して購入した製品の上位グレード・クラスの製品か同グレード・クラスで発売時期がより新しい製品の有無を判定する。
【0216】
上位グレード・クラスまたは同グレード・クラスの新しい製品があれば、ステップS2707に処理を移す。上位グレード・クラスまたは同グレード・クラスの新しい製品がなければ、ステップS2705に処理を移す。
【0217】
ステップS2705において出稿部107は、前提製品テーブル2501を参照して、購入した製品を前提製品に含む製品を取得し、そのうち投稿ユーザが未購入の製品がある場合は、ステップS2706に処理を移し、未購入の製品がない場合は、ステップS2711に処理を移す。
【0218】
未購入の製品があるか否かについては、当該製品に関して、投稿ユーザの購入・検討情報テーブル1301の購入・検討情報の種別が「購入」である場合、未購入の製品でないと判定し、「検討」や購入・検討情報が購入・検討情報テーブル1301に存在しない場合、未購入の製品であると判定する。
【0219】
尚、投稿ユーザが購入済みの製品と同じクラスの製品も購入済みとするように構成してもよい。
【0220】
ステップS2706において出稿部107は、前提製品テーブル2501を参照して、購入した製品を前提製品に含む製品で未購入の製品を取得する。
【0221】
複数の製品が取得できた場合、本実施例においては発売日の新しい製品を取得するが、他の基準により取得するように構成してもよい。
【0222】
ステップS2707において出稿部107は、製品の上位の製品を取得する。上位のグレード製品がある場合は上位グレード製品を取得し、上位グレードの製品がなければ、上位クラスの製品を取得する。
【0223】
ステップS2708において出稿部107は、投稿ユーザが「検討」している製品またはクラスに対する「購入」の種別を含む購入・検討情報が、「検討」以降の購入・検討情報にないかを判定する。
【0224】
「購入」の情報があれば、ステップS2711に処理を移し、「購入」の情報がなければ、ステップS2709に処理を移す。
【0225】
ステップS2709では、投稿ユーザが「検討」している製品またはクラスであって、未購入の製品を取得する。
【0226】
ステップS2710において出稿部107は、取得した製品をプロモーション対象製品として設定する。
【0227】
ステップS2711において出稿部107は、次の購入・検討情報があり、プロモーション対象製品が設定されていない場合、ステップS2702からの処理を実施する。
【0228】
次の購入・検討情報があるか、プロモーション対象製品が設定されている場合、ステップS2712に処理を移す。
【0229】
ステップS2712において出稿部107は、ユーザに対して、プロモーション対象製品のプロモーションを実行する。
【0230】
具体例は省略するが、このように構成することで、ユーザに応じた製品のプロモーションを行なうことが可能となる。
【0231】
以上、本発明によれば、ユーザの投稿から製品の購入や検討の有無を特定することによって、製品の購入や検討の状況に応じたプロモーションを実施することが可能となる。
【0232】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読取り実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0233】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク等を用いることができる。
【0234】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータで稼働しているOS等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0235】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0236】
また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。
【0237】
この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0238】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステム、あるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。