【実施例1】
【0013】
[全体構成]
図1は、実施例1にかかるシステム構成例を示す図である。
図1に示すように、このシステムは、クラウドシステムC上のクラウドサーバ1、情報処理装置10、無線通信装置50(以下では、スマホ50と記載する場合がある)を有する。
【0014】
このシステムは、社内や学校内で使用されるシステムであり、ローカルパソコンにデータを保存せず、クラウドシステムCでデータを保管するシステムである。したがって、情報処理装置10内にファイルを保存する場合は、暗号化やファイル分散によるセキュリティを確保した上で、クラウドシステムCからファイルを取得して保存することが行われる。なお、システムの一例としては、シンクライアントシステムなどがある。
【0015】
クラウドサーバ1と情報処理装置10とは、ネットワークNを介して接続される。なお、ネットワークNは、有線や無線を問わず、インターネットや専用線などの各種ネットワークを採用することができる。
【0016】
情報処理装置10と無線通信装置50とは、無線通信で接続される。なお、無線通信には、ブルートゥース(登録商標)(以下では、BTと記載する場合がある)やNFC(Near Field Communication)などの近距離無線通信、LTE(Long Term Evolution)などのキャリア網、Wi−Fi(Wireless Fidelity)などの無線通信、赤外線、非接触型や接触型の通信など様々な無線通信を採用できる。
【0017】
クラウドサーバ1は、社員等のファイルを保存するサーバ装置の一例である。クラウドサーバ1は、情報処理装置10からの要求に応じて、該当するファイルを情報処理装置10に送信する。
【0018】
情報処理装置10は、社員等が使用する端末の一例である。例えば、情報処理装置10は、クラウドサーバ1からファイルを取得して、ファイルの編集を実行し、クラウドサーバ1上にファイルを保存する。無線通信装置50は、無線機能を有する移動体端末の一例であり、例えばスマートフォンやタブレット端末などである。
【0019】
このようなシステムにおいて、情報処理装置10は、クラウドサーバ1に保存されるファイルに関して、所定のアイコン上へのファイルのドラッグ操作を受け付ける。すると、情報処理装置10は、所定のアイコンへドラッグ操作されたファイルを、予め定めた暗号化を用いる分割形式によって、複数の分割ファイルに分割する。その後、情報処理装置10は、情報処理装置10とは物理的に独立した異なる外部の記憶媒体であるスマホ50と情報処理装置10とに、複数の分割ファイルを分散させて格納する。
【0020】
したがって、情報処理装置10は、一般のファイラーなどを使って、ファイルの移動先を判断して、ファイルを移動させるのではなく、専用のアプリケーションでファイルを移動させることができる。この結果、情報処理装置10は、誤操作によるデータ漏洩の危険性を低減することができる。
【0021】
[分割・復元の説明]
次に、情報処理装置10が実行するファイルの分割およびファイルの復元について、ユーザの視点である画面遷移を用いて説明する。
【0022】
(ファイル分割)
図2は、ファイル分割の画面遷移を説明する図である。
図2に示すように、情報処理装置10は、スマホ50との間の無線通信が接続されていない状況であっても、トップ画面などの画面P上に、ファイル分割を行うアプリケーションのデータ登録アイコンを表示する。
【0023】
この状態で、情報処理装置10は、データ登録アイコンが起動されると、データ登録画面Qを表示する。このデータ登録画面Qには、ドラッグ操作で分割ができることを示すメッセージ、分割対象のファイルを指定するファイル指定アイコン、分割対象のフォルダを指定するフォルダ指定アイコン、キャンセルアイコンなどが表示される。
【0024】
その後、情報処理装置10は、標準搭載されるファイラーなどで検索および表示されたクラウド上のファイル一覧Hから、ファイルAがデータ登録画面Qへドラッグ操作で移動させられたことを検出すると、ファイルAを各々単体では内容を復元できない形式に分割して、分割ファイルA1と分割ファイルA2を生成する。
【0025】
続いて、情報処理装置10は、分割ファイルA1を内部のディスクに保存して、分割ファイルを管理する格納ファイル一覧を更新するとともに、分割ファイルA2をスマホ50に送信する。そして、スマホ50は、情報処理装置10から受信した分割ファイルA2を内部のディスクに保存する。このようにして、情報処理装置10は、指定画面へのドラッグ操作だけで、ファイルを各々単体では内容を復元できない形式に分割する。
【0026】
(ファイル復元)
図3は、ファイル復元の画面遷移を説明する図である。
図3に示すように、情報処理装置10は、スマホ50との間の無線通信が接続されていない状況であっても、トップ画面などの画面P上に、ファイル復元を行うアプリケーションの格納ファイル一覧アイコンを表示する。
【0027】
この状態で、情報処理装置10は、格納ファイル一覧アイコンが起動されると、格納ファイル一覧画面Mを表示する。この格納ファイル一覧画面Mには、分割されて保存されるファイルの一覧が表示される。なお、ファイルの一覧には、ファイル名(名前)、更新日時、サイズなどが表示される。
【0028】
その後、情報処理装置10は、格納ファイル一覧画面Mから、復元対象のファイルAが選択されたことを検出すると、ファイルAから生成された一方の分割ファイルA1を内蔵のディスクから読み出す。さらに、情報処理装置10は、ファイルAから生成された他方の分割ファイルA1をスマホ50から取得する。そして、情報処理装置10は、分割ファイルA1と分割ファイルA2を用いて、ファイルAを復元して表示する。
【0029】
[機能構成]
次に、情報処理装置10が有する機能構成について説明する。
図4は、実施例1にかかる情報処理装置10の機能構成を示す機能ブロック図である。
図4に示すように、情報処理装置10は、通信部11、近距離通信部12、記憶部13、制御部20を有する。
【0030】
通信部11は、他の装置の通信を制御する処理部であり、例えば通信インタフェースなどである。この通信部11は、ネットワークNを介してクラウドサーバ1との間で、ファイルやフォルダなどのデータの送受信を実行する。
【0031】
近距離通信部12は、BTなどを用いて、スマホ50との通信を制御する処理部である。例えば、近距離通信部12は、分割ファイルをスマホ50に送信し、分割ファイルをスマホ50から受信する。
【0032】
記憶部13は、プログラムやデータを記憶する記憶装置の一例であり、例えばメモリやハードディスクなどである。記憶部13は、分割ファイルDB14を記憶する。分割ファイルDB14は、単体では内容を復元できない形式で分割された分割ファイルを記憶するデータベースである。例えば、分割ファイルDB14は、分割元のファイルの名称、分割ファイル、更新日時、分割元が同じ他の分割ファイルを記憶する端末の情報などを対応付けて記憶する。
【0033】
例えば、分割元が同じ他の分割ファイルを記憶する端末の情報としては、BTによる通信時に用いられる識別子などである。この情報により、なお、分割ファイルの格納先が複数ある設定状況でも、ファイル復元時に他方の分割ファイルを記憶する端末を特定することができる。
【0034】
制御部20は、情報処理装置10全体を司る処理部であり、例えばプロセッサなどである。制御部20は、端末認証部21と分割アプリ実行部30を有する。なお、端末認証部21と分割アプリ実行部30は、プロセッサが有する電子回路の一例やプロセッサが実行するプロセスの一例などである。
【0035】
端末認証部21は、BTなどの近距離通信を実行するにあたって、スマホ50との間で端末の認証を実行する処理部である。具体的には、端末認証部21は、スマホ50との間で、ペアリングなどを実行して、通信可能な状態に遷移する。なお、ペアリングは、任意のタイミングで実行することができるが、ファイルの分割処理の開始前が好ましい。
【0036】
分割アプリ実行部30は、受付部31、確認部32、分割部33、復元部34、削除部35を有し、ファイルの分割処理やファイルの復元処理を実行する処理部である。また、分割アプリ実行部30は、スマホ50との間の無線通信が接続されていない状況であっても、情報処理装置10の画面上に、データ登録アイコンや格納ファイル一覧アイコンを表示する。
【0037】
受付部31は、データ登録アイコン上へのファイルのドラッグ操作を受け付ける処理部である。具体的には、受付部31は、データ登録アイコンが起動されると、データ登録画面Qを表示する。そして、受付部31は、クラウドサーバ1に保存されるファイルをデータ登録画面Q上へ移動させるドラッグ操作を検出すると、ドラッグ操作を検出したことを確認部32へ通知する。
【0038】
また、受付部31は、ファイルの復元操作を受け付ける処理部である。具体的には、受付部31は、格納ファイル一覧アイコンが起動されると、格納ファイル一覧画面Mを表示する。そして、受付部31は、格納ファイル一覧画面Mでファイルの復元操作を受け付ける。なお、復元操作は、「開く」アイコンの押下、ファイル名上での右クリックによる「開く」ボタンの選択など、既存の手法を採用することができる。また、分割時も復元時も、アイコンを開く必要はなく、アイコン上へのドラッグ操作であってもよい。
【0039】
確認部32は、ドラッグ操作によって、クラウドサーバ1に保存されるファイルがデータ登録画面Q上へ移動された場合に、スマホ50に対して無線通信による接続確認を実行する処理部である。具体的には、確認部32は、受付部31からドラッグ操作の発生が通知された場合、ペアリング済のスマホ50に対して信号を送信して、応答があるか否かを判定する。
【0040】
例えば、確認部32は、BTを用いてスマホ50に信号を送信し、スマホ50からの応答を受信した場合、分割部33に分割を指示する。一方で、確認部32は、BTを用いてスマホ50に信号を送信し、スマホ50から応答を受信できない場合、ディスプレイなどの表示部に、エラー発生を示すメッセージなどを表示する。
【0041】
なお、確認部32は、複数のスマホ50が格納先として指定されている場合、BTで通信可能な全スマホとの間の接続状況を確認することもでき、分割先として使用するスマホをユーザに選択させて、選択されたスマホとの間の接続状況を確認することもできる。
【0042】
なお、確認部32は、受付部31によってファイルの復元操作が受け付けられた場合にも同様の手法で、スマホ50に対して無線通信による接続確認を実行する。
【0043】
分割部33は、ファイルを各々単体では内容を復元できない形式に分割する処理部である。例えば、分割部33は、確認部32から分割が指示されると、ドラッグ操作されたファイルAをクラウドサーバ1から取得する。そして、分割部33は、排他論理和や閾値分散法などの任意の秘密分散方法を用いて、分割ファイルA1と分割ファイルA2とに分割する。
【0044】
その後、分割部33は、分割ファイルA1を分割ファイルDB14に保存するとともに、BTを用いて、分割ファイルA2をスマホ50に送信する。また、分割部33は、分割ファイルを管理するファイル一覧などを更新する。
【0045】
復元部34は、分割されたファイルを復元する処理部である。具体的には、復元部34は、ファイルAの復元操作が受け付けられた場合、分割ファイルDB14から分割ファイルA1を読み出すとともに、分割ファイルDB14を参照して分割ファイルA2の格納先であるスマホ50を特定する。そして、復元部34は、スマホ50に分割ファイルA2の送信指示を送信して、スマホ50から分割ファイルA2を取得する。
【0046】
その後、復元部34は、分割ファイルA1と分割ファイルA2から既存の手法を用いて、ファイルAを復元してディスプレイに表示する。このとき、復元部34は、ファイルAを復元して表示するだけであり、ファイルA自体のディスク等への保存は実行しない。
【0047】
削除部35は、分割ファイルを削除する処理部である。例えば、削除部35は、格納ファイル一覧画面M上で、ファイルAの削除指示を受け付けると、分割ファイルDB14から分割ファイルA1を削除するとともに、分割ファイルA2の格納先であるスマホ50を特定する。そして、削除部35は、スマホ50に分割ファイルA2の削除指示を送信して、スマホ50から分割ファイルA2を削除する。
【0048】
なお、削除部35は、近距離通信が接続できないなどの理由により、スマホ50から削除完了応答を受信できない場合は、削除完了応答を受信するまで、定期的に削除指示を送信する。また、削除部35は、ファイルAの削除が完了すると、格納ファイル一覧からファイルAを削除する。
【0049】
[分割処理の流れ]
図5は、分割処理の流れを示すシーケンス図である。
図5に示すように、情報処理装置10の分割アプリ実行部30は、データ登録アイコンを表示する状態で(S101)、当該データ登録アイコンを起動するユーザ操作を受け付けると(S102)、データ登録画面Qを表示する(S103)。
【0050】
そして、端末認証部21は、スマホ50との間でペアリングを実行して、スマホ50を認証し、BTによる通信が可能な状態に遷移する(S104、S105、S106)。
【0051】
その後、情報処理装置10の分割アプリ実行部30は、クラウドサーバ1に保存されるファイルが情報処理装置10(データ登録画面Q)上へドラッグ操作により移動されると(S107とS108)、スマホ50に対して信号を送信して、BTの接続確認を実行する(S109とS110)。
【0052】
ここで、スマホ50が送信された信号に対する応答を情報処理装置10に送信すると(S111とS112)、情報処理装置10の分割アプリ実行部30は、接続確認が取れたと認識して(S113:Yes)、ファイルを分割する(S114)。
【0053】
その後、分割アプリ実行部30は、1つの分割ファイルをディスクに格納するとともに(S115)、BTを用いて、他方の分割ファイルをスマホ50に送信する(S116とS117)。
【0054】
そして、スマホ50は、受信した他方の分割ファイルをディスクに格納する(S118)。このとき、スマホ50は、格納完了を情報処理装置10に通知することができる。また、分割アプリ実行部30は、格納ファイルのリストを更新する(S119)。なお、S113において、分割アプリ実行部30は、接続が確認できない場合(S113:No)、処理を終了する。
【0055】
[復元処理の流れ]
図6は、復元処理の流れを示すシーケンス図である。
図6に示すように、情報処理装置10の分割アプリ実行部30は、格納ファイル一覧アイコンを表示する状態で(S201)、当該格納ファイル一覧アイコンを起動するユーザ操作を受け付けると(S202)、格納ファイル一覧画面Mを表示する(S203)。
【0056】
その後、情報処理装置10の分割アプリ実行部30は、格納ファイル一覧画面M上でファイルの選択および復元操作を検出すると(S204)、スマホ50に対して信号を送信して、BTの接続確認を実行する(S205とS206)。
【0057】
ここで、スマホ50が送信された信号に対する応答を情報処理装置10に送信すると(S207とS208)、情報処理装置10の分割アプリ実行部30は、接続確認が取れたと認識して(S209:Yes)、ディスクから分割ファイルを読み出す(S210)。
【0058】
その後、分割アプリ実行部30は、BTを用いて、他方の分割ファイルの送信指示をスマホ50に送信する(S211とS212)。そして、スマホ50は、送信指示を受信すると、ディスクに格納される他方の分割ファイルを読み出して、BTを用いて、情報処理装置10に送信する(S213とS214)。
【0059】
そして、分割アプリ実行部30は、分割ファイルを用いて、ファイルを復元する(S215)。このとき、分割アプリ実行部30は、格納ファイルのリストを更新する。なお、S209において、分割アプリ実行部30は、接続が確認できない場合(S209:No)、処理を終了する。
【0060】
[削除処理の流れ]
図7は、削除処理の流れを示すシーケンス図である。
図7に示すように、情報処理装置10の分割アプリ実行部30は、格納ファイル一覧アイコンを表示する状態で(S301)、当該格納ファイル一覧アイコンを起動するユーザ操作を受け付けると(S302)、格納ファイル一覧画面Mを表示する(S303)。
【0061】
その後、情報処理装置10の分割アプリ実行部30は、格納ファイル一覧画面M上でファイルの選択および削除操作を検出すると(S304)、スマホ50に対して信号を送信して、BTの接続確認を実行する(S305とS306)。なお、接続確認は、省略することもできる。
【0062】
ここで、スマホ50が送信された信号に対する応答を情報処理装置10に送信すると(S307とS308)、情報処理装置10の分割アプリ実行部30は、接続確認が取れたと認識して(S309:Yes)、ディスクから分割ファイルを削除する(S310)。
【0063】
その後、分割アプリ実行部30は、BTを用いて、他方の分割ファイルの削除指示をスマホ50に送信する(S311とS312)。そして、スマホ50は、削除指示を受信すると、ディスクに格納される他方の分割ファイルを削除し(S313)、BTを用いて、情報処理装置10に削除完了を通知する(S314とS315)。その後、分割アプリ実行部30は、格納ファイルのリストを更新する(S316)。なお、S309において、分割アプリ実行部30は、接続が確認できない場合(S309:No)、処理を終了することもでき、確認がとれるまで繰り返すこともできる。
【0064】
[効果]
情報処理装置10は、外部の記憶媒体との非接続時を含めて表示される専用のアイコンに対するドラッグ操作によってファイル分割を行うので、誤動作を抑制することができる。また、情報処理装置10は、ドラッグ操作時に外部の記憶媒体(スマホ)と接続するので、誤動作が発生した場合であっても、不要な分割処理が発生することを抑制できる。したがって、情報処理装置10は、誤動作の発生を抑制できるとともに、誤操作が発生した場合でも、誤操作によるデータ漏洩の危険性を低減することができる。
【実施例2】
【0065】
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下に異なる実施例を説明する。
【0066】
[通信切断]
例えば、情報処理装置10は、スマホ50に分割ファイルを送信し、スマホ50から分割ファイルの受信完了が通知されると、BTなどの近距離無線の接続を切断することもできる。このように、情報処理装置10は、必要なときだけ近距離無線の接続を確立することで、セキュリティを高くし、漏洩をより強固に防止できる。
【0067】
[分割数]
上記実施例では、分割数が2つである例を説明したが、これに限定されるものではなく、任意に設定変更できる。また、情報処理装置10と近距離通信可能なスマホの数に応じて、分割数を動的に変更することもできる。例えば、情報処理装置10は、複数のスマホにBTの信号を送信し、応答があった端末数と同じ数にファイルを分割して、各端末に分割ファイルを保存することができる。また、情報処理装置10は、送信先として予め複数のスマホが指定されている場合には、指定されている端末数と同じ数にファイルを分割して、各端末に分割ファイルを保存することができる。なお、分割手法や暗号化手法は、公知の様々な手法を採用することができる。
【0068】
[装置の種別]
上記実施例では、情報処理装置10とスマホ50とを例にして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、スマホ50がファイルを分割することもでき、両方が情報処理装置やスマホであっても、同様に処理することができる。なお、分割対象にファイルに限らず、フォルダなどでもよく、動画、静止画、音声、テキストなど様々なデータを対象とすることができる。また、ドラッグ操作に限らず、ファイル選択などに用いられる他の一般的な操作を採用することもできる。
【0069】
[システム]
上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0070】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られない。つまり、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
【0071】
[ハードウェア構成]
図8は、ハードウェア構成例を示す図である。
図8に示すように、情報処理装置10は、通信インタフェース10a、HDD(Hard Disk Drive)10b、メモリ10c、プロセッサ10dを有する。
【0072】
通信インタフェース10aは、他の装置の通信を制御するネットワークインタフェースカードや近距離無線インタフェースなどである。なお、クラウドサーバ1とデータの送受信を行う無線インタフェースと、スマホ50とデータの送受信を行う近距離無線インタフェースとを別々のハードウェアで構成することもできる。HDD10bは、プログラムやデータなどを記憶する記憶装置の一例である。
【0073】
メモリ10cの一例としては、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等のRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等が挙げられる。プロセッサ10dの一例としては、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、PLD(Programmable Logic Device)等が挙げられる。
【0074】
また、情報処理装置10は、プログラムを読み出して実行することでデータ管理方法を実行する情報処理装置として動作する。つまり、情報処理装置10は、端末認証部21と分割アプリ実行部30と同様の機能を実行するプログラムを実行する。この結果、情報処理装置10は、端末認証部21と分割アプリ実行部30と同様の機能を実行するプロセスを実行することができる。なお、この他の実施例でいうプログラムは、情報処理装置10によって実行されることに限定されるものではない。例えば、他のコンピュータまたはサーバがプログラムを実行する場合や、これらが協働してプログラムを実行するような場合にも、本発明を同様に適用することができる。
【0075】
このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。また、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO(Magneto−Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disc)などのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することができる。