(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記予め設定された位置は、略中央の位置であって、前記表示制御手段は、前記依頼側イベント情報と前記読影側イベント情報とが区分けされ、且つ共通の時間軸に沿って時系列順で表示されるとともに、前記検査情報に対応する依頼側イベント情報を該共通の時間軸の略中央の位置に表示されるよう制御することを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
前記表示制御手段は、前記依頼情報と前記結果情報とを示すアイコンを前記時間軸上に表示し、さらに、前記アイコンと当該アイコンに対応する前記イベント情報との紐づけが識別可能な画面を表示するように制御することを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
前記時間軸は、前記記憶手段に前記患者に関する情報が記憶されている期間の第1時間軸と、前記記憶手段に前記患者に関する情報が記憶されていない期間の最初の年月を示す年月ラベルと、当該年月の後に最初に前記記憶手段に読影に関する情報が発生した年月ラベルとを結ぶ第2時間軸とを含み、
前記表示制御手段は、前記第1時間軸と、前記年月ラベルと、前記第2時間軸との各々を識別可能な態様により時系列順で表示される画面が生成されるように制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、モダリティで撮像された画像を読影して診断する読影医は、全病院にいるわけではないため、他の病院や遠隔地にいる読影医に読影を依頼するということが近年の医療現場では行われている。
【0006】
そして本発明者らは、このような読影を依頼する依頼施設と読影を行う読影医(読影施設)との間の通信システム(遠隔読影システム)の開発を進めている。
【0007】
このような遠隔読影システムにおいても、患者の医療履歴を視覚的に認識できるようなタイムライン表示が望まれるが、特許文献1に開示される方法では、読影の依頼情報と、診断結果である読影結果とが混在されてしまうため、認識しにくいということが懸念される。
【0008】
そこで、本発明は、医用画像の診断依頼と当該診断依頼をもとに行われる
読影の読影結果とを管理する仕組みにおいて、
読影結果に対応する検査情報を容易に確認可能な画面を生成する仕組みを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このような課題に対し、本発明は、依頼施設からの医用画像を含む依頼情報と、当該依頼施設から依頼された前記依頼情報に対する単一の結果を示す
読影結果情報とを管理する情報処理システムであって、前記依頼情報と前記
読影結果情報とを含む情報を患者情報と紐づけて記憶する記憶手段と、前記記憶手段で記憶している患者情報
の指定および当該指定された患者情報に対応する前記読影結果情報の指定を受け付ける受付手段と、前記受付手段で指定を受け付けた患者情報に紐づけられた前記情報を時系列順に表示する画面を表示する表示制御手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記受付手段で
受け付けた前記読影結果情報
に対応する検査情報
を共通の時間軸でユーザに視認させる予め設定された位置に表示されるように制御することを特徴とする。
また、本発明は、依頼施設からの医用画像を含む依頼情報と、当該依頼施設から依頼された前記依頼情報に対する単一の結果を示す
読影結果情報とを含む情報を患者情報と紐づけて記憶する記憶手段を備えた情報処理システムの制御方法であって、前記情報処理システムが、前記記憶手段で記憶している患者情報
の指定および当該指定された患者情報に対応する前記読影結果情報の指定を受け付ける受付ステップと、前記受付ステップで指定を受け付けた患者情報に紐づけられた前記情報を時系列順に表示する画面を表示する表示制御ステップと、を含み、前記表示制御ステップは、前記受付ステップで
受け付けた前記読影結果情報
に対応する検査情報
を共通の時間軸でユーザに視認させる予め設定された位置に表示されるように制御することを特徴とする。
また、本発明は、依頼施設からの医用画像を含む依頼情報と当該依頼施設から依頼された前記依頼情報に対する単一の結果を示す
読影結果情報とを含む情報を、患者情報と紐づけて記憶する記憶手段を備えたサーバ装置と通信可能な情報処理装置であって、前記記憶手段で記憶している患者情報
の指定および当該指定された患者情報に対応する前記読影結果情報の指定を受け付ける受付手段と、前記受付手段で指定を受け付けた患者情報に紐づけられた前記情報を時系列順に表示する画面を表示する表示制御手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記受付手段で
受け付けた前記読影結果情報
に対応する検査情報
を共通の時間軸でユーザに視認させる予め設定された位置に表示されるように制御することを特徴とする。
また、本発明は、依頼施設からの医用画像を含む依頼情報と当該依頼施設から依頼された前記依頼情報に対する単一の結果を示す
読影結果情報とを含む情報を、患者情報と紐づけて記憶する記憶手段を備えたサーバ装置と通信可能な情報処理装置の制御方法であって、前記情報処理装置が、前記記憶手段で記憶している患者情報
の指定および当該指定された患者情報に対応する前記読影結果情報の指定を受け付ける受付ステップと、前記受付ステップで指定を受け付けた患者情報に紐づけられた前記情報を時系列順に表示する画面を表示する表示制御ステップと、を含み、前記表示制御ステップは、前記受付ステップで
受け付けた前記読影結果情報
に対応する検査情報
を共通の時間軸でユーザに視認させる予め設定された位置に表示されるように制御することを特徴とする。
また、本発明は、プログラムであって、コンピュータを、上述の情報処理装置として機能させることを特徴とする。
また、本発明は、依頼施設からの医用画像を含む依頼情報と、当該依頼施設から依頼された前記依頼情報に対する単一の結果を示す
読影結果情報とを管理するサーバ装置であって、前記依頼情報と前記
読影結果情報とを含む情報を患者情報と紐づけて記憶する記憶手段と、前記記憶手段で記憶している患者情報
の指定および当該指定された患者情報に対応する前記読影結果情報の指定を受け付ける受付手段と、前記受付手段で指定を受け付けた患者情報に紐づけられた前記情報を時系列順に表示する画面を表示する表示制御手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記受付手段で
受け付けた前記読影結果情報
に対応する検査情報
を共通の時間軸でユーザに視認させる予め設定された位置に表示されるように制御することを特徴とする。
また、本発明は、依頼施設からの医用画像を含む依頼情報と、当該依頼施設から依頼された前記依頼情報に対する単一の結果を示す
読影結果情報とを含む情報を患者情報に紐づけて記憶する記憶手段を備えたサーバ装置の制御方法であって、前記サーバ装置を、前記記憶手段で記憶している患者情報
の指定および当該指定された患者情報に対応する前記読影結果情報の指定受け付ける受付ステップと、前記受付ステップで指定を受け付けた患者情報に紐づけられた前記情報を時系列順に表示する画面を表示する表示制御ステップと、を含み、前記表示制御ステップは、前記受付ステップで
受け付けた前記読影結果情報
に対応する検査情報
を共通の時間軸でユーザに視認させる予め設定された位置に表示されるように制御することを特徴とする。
また、本発明は、プログラムであって、コンピュータを、上述のサーバ装置として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
このように、医用画像の診断依頼と当該診断依頼をもとに行われる
読影の読影結果とを管理する仕組みにおいて、
読影結果に対応する検査情報を容易に確認可能な画面を生成することができる。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す構成は一例であり、本願発明はこれらに限定されるものではない。
【0014】
図1は、本実施形態に係る情報処理システムとしての遠隔読影システムの全体構成の一例を示す。本実施形態において、遠隔読影システムは、各拠点として、データセンター、依頼施設、読影センター、および読影医の自宅を含み、各拠点はネットワーク115にて通信可能に接続されている。本実施形態においては、依頼施設を依頼側、読影センターと読影医を読影側として説明する。
【0015】
遠隔読影システムを利用する各ユーザは、それぞれの拠点に配置されたクライアント端末である情報処理装置(109、112、113、114)からのアクセス開始時に、データセンター内の認証サーバ(不図示)が提供する認証機能により認証を行う。正常に認証された後、各ユーザの情報処理装置のディスプレイには、ポータル画面が提示される。なお、あらかじめデータセンターに送信し、登録しておいてもよい。
【0016】
依頼施設150において、遠隔読影に用いる患者の画像データ(医用画像データ)は、撮影装置であるCT、MRI、US、PET等のモダリティ111によって撮影された後、依頼施設内の画像中継クライアント110に送信される。ここでの画像データは例えば、DICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)規格の画像データが挙げられる。画像中継クライアント110は、モダリティ111から送信されてきた画像データをアーカイブし、その後、データセンター152に配置された画像管理サーバ101に送信する。画像管理サーバ101は、各画像データに対してユニークなID(識別情報)を発行し、外部記憶装置117に保管する。DICOM規格の画像データは、患者名、患者ID、患者の性別といった患者情報や、モダリティの種類等の撮像条件を含む付帯情報と、画像データとで構成されている。このような依頼施設のモダリティ111によって撮影された画像データは、データセンターに送信されて外部記憶装置117に登録される。
【0017】
依頼施設150の読影依頼業務を行う担当者は、依頼端末109を用いて読影の依頼時に必要な情報(依頼情報)を入力し、その依頼情報は画像データと共にデータセンターへと送信される。各依頼情報は、データセンター側でデータベース108に保管される。この際にデータベース108では、依頼施設情報や患者情報と紐づけて読影の依頼情報を管理している。なお、本明細書においては、依頼情報と画像データとが対応しており、依頼情報の割り当て(振り分け)はすなわち画像データの割り当てとして扱う。
【0018】
依頼施設150からの読影依頼の受付業務を行う読影センターの業務担当者は、業務端末112を用いて読影の依頼情報が十分に入力されているか確認するとともに、各依頼を読影医に振り分ける振り分け作業を行う。振分作業としては、業務担当者が各読影医の得意分野等を加味して手動で振り分けてもよいし、各読影医の得意分野情報や読影スケジュール等を予め設定しておき自動振分処理を行うことで振り分けてもよい。
【0019】
読影を行う読影医は、読影センター151に配置された読影端末113(もしくは、自宅153に配置された読影端末114)を用いて、業務担当者によって割り当てられた読影の依頼に対応する読影用の画像データを外部記憶装置117からダウンロードして参照し、読影を行う。その後、読影医は、読影した読影結果情報であるレポートを、読影端末113上で動作するアプリケーション(不図示)を用いて作成する。読影医の端末から送信されたレポートは、業務サーバ105で処理され、データベース108に保管される。この際にデータベース108で保管される読影結果情報は、依頼情報に紐づいて保管されており、すなわち依頼施設情報や患者情報が特定できる状態で管理されている。なお、ここでは、読影施設側の端末として、読影センターおよび読影医の自宅の例を示したが、いずれの場所に配置されてもよく、また、モバイル端末などを用いて参照できるようにしても構わない。
【0020】
さらに、依頼施設の読影依頼業務を行う担当者、読影センターの業務担当者、読影医といったユーザは、業務サーバ105が提供するメッセージ機能を用いて、ネットワーク115を介してユーザ同士のメッセージのやり取りを行うことができる。読影医は、このようなメッセージを用いて他の読影医と患者の読影内容の相談や意見交換を行うことができる。さらに、依頼元施設と読影センターの業務担当者との間で依頼日程や読影結果についての相談をおこなうこともできる。このようなメッセージが特定の患者に関する内容のものである場合には、メッセージの履歴は、患者情報に紐づけてデータベース108に管理されることになる。なお、患者情報のみならず、特定の依頼情報やレポートに紐づけて管理してもよい。このようなメッセージのやり取りは、詳細は後述するが参加者、タイトル、各メッセージをまとめた「スレッド」という単位で業務サーバ105に処理されデータベース108に管理される。
【0021】
さらに、遠隔読影システムを利用する各ユーザは、各端末を介して、特定の患者の経過観察を行うために、検査履歴を検査の時系列を認識できるようタイムライン画面の表示要求をすることができる。各端末を介してタイムライン画面の表示要求がなされると、業務サーバ105は、データベース108で管理される対応する患者の依頼情報や読影結果情報(レポート情報)を用いてタイムライン画面の生成可能な情報を収集し各端末に送信する。そして各端末は、受信した各情報を用いてタイムライン画面を生成して表示する。
【0022】
図2は、各種サーバや端末などの情報処理装置のハードウェア構成の例を示す図である。CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。ROM202あるいは外部メモリ211には、BIOS(Basic Input/Output System)やオペレーティングシステム(OS)、および各端末の機能を実現するために必要な各種プログラム等が記憶される。
【0023】
RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202あるいは外部メモリ211からRAM203にロードし、実行することで各種動作を実現する。入力コントローラ205は、キーボードやマウス等のポインティングデバイス(不図示)等の入力デバイス209からの入力を制御する。ビデオコントローラ206は、ディスプレイ210への表示を制御する。
【0024】
メモリコントローラ207は、各種データ等を記憶する外部メモリ211へのアクセスを制御する。外部メモリ211としては例えば、外部記憶装置(HD)や、フレキシブルディスク(FD)、PCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等が挙げられる。通信I/Fコントローラ208は、ネットワーク(例えば、
図1に示すネットワーク115)を介して外部機器と接続および通信制御を行う。通信I/Fコントローラ208は、例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0025】
本発明を実現するための各種プログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行される。さらに、プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル等も、外部メモリ211に格納されており、これらの詳細な説明については後述する。
【0027】
図3は、本実施形態に係る各サーバの機能構成を説明する図である。
【0028】
各ユーザが使用する端末は、上述のようにネットワーク115を介して、業務サーバ105と画像管理サーバ101と通信可能に接続されている。業務サーバ105がデータを参照する先であるデータベース108には、ユーザデータテーブル321、依頼施設データテーブル322、患者データテーブル323、読影依頼データテーブル324、検査データテーブル325、レポートデータテーブル326、スレッドデータテーブル327、メッセージデータテーブル328が設けられている。
【0029】
モダリティ111から画像中継クライアント110を介して送信されてきた画像データは、画像管理サーバ101の画像管理部311が、各画像データに対してユニークなID(識別情報)を発行し、外部記憶装置117に保管する。その際に、業務サーバ105の検査管理部305が、データベース108の検査データテーブル325を更新する。
【0030】
依頼端末109から依頼受付のリクエストを受信すると、業務サーバ105の読影依頼管理部304が、リクエストを解析し、データベース108の患者データテーブル323、読影依頼データテーブル324を更新する。
【0031】
読影医の端末から送信されたレポートは、業務サーバ105のレポート管理部302が処理し、当該レポートを外部記憶装置117に保存させるとともに、データベース108の読影結果データテーブルを更新する。
【0032】
ユーザ間で行われたメッセージのスレッドは、業務サーバ105のメッセージ管理部301が処理し、患者情報に紐づいたスレッドを管理しているデータベース108のスレッドデータテーブル327を更新する。各メッセージは、業務サーバ105のメッセージ管理部301が、各スレッドに紐づくメッセージとして、メッセージデータテーブル328を更新して管理する。
【0033】
ユーザからのタイムライン画面の表示指示がなされると、業務サーバ105のタイムライン制御部303が、当該患者情報に対応するデータをデータベース108にある各テーブルから特定し、当該データを表示指示がなされた端末に対して送信する。これにより各端末において、タイムライン画面の表示を行うことができる。
【0035】
次に、データベース108に記憶されている各データテーブルの一例について
図9及び
図10を用いて説明する。
【0036】
図9(a)に示すユーザデータテーブル321は、遠隔読影システムにログインすることができるユーザごとに設定されるユーザID901、ユーザ名902、システムに対する役割903で構成されている。ここで規定される役割903に応じて、ポータル画面の表示内容を変更させるようにすることもできる。
【0037】
図9(b)に示す依頼施設データテーブル322は、遠隔読影システムの依頼施設となる施設情報が登録されており、依頼施設ID911、依頼施設病院名912で構成されている。
【0038】
図9(c)に示す患者データテーブル323は、読影の依頼情報に含まれる患者データが順次追加されるテーブルであり、依頼施設ID921、患者ID922、患者名923、生年月日924で構成されている。
【0039】
図9(d)に示す読影依頼データテーブル324は、読影の依頼情報に含まれる依頼内容が順次追加されるテーブルであり、依頼毎に割り振られる依頼ID931、依頼施設ID932、患者ID933,依頼日934、検査ID935、検査種別936、検査部位937、依頼ステータス938、読影センターの業務担当者である依頼受付ユーザ939で構成される。
【0040】
図10(a)に示す検査データテーブル325は、依頼情報に対応する検査の検査UID1001、検査日1002、モダリティ種別1003、依頼施設ID1004、患者ID1005、画像ID1006で構成されている。
【0041】
図10(b)に示すレポートデータテーブル326は、読影医が作成したレポート情報を管理するテーブルであり、レポートID1011、依頼施設ID1012、依頼ID1013、患者ID1014、レポートの状態を示すステータス1015、担当読影医1016、読影日1017、対象部位1018、読影結果1019で構成されている。
【0042】
図10(c)に示すスレッドデータテーブル327は、スレッドID1021、スレッドタイトル1022、スレッドオーナー102、参加者1024、依頼施設ID1025、患者ID1026とで構成されている。
【0043】
図10(d)に示すメッセージデータテーブル328は、メッセージID1031、スレッドID1032、メッセージを送信したユーザ名1033、送信日付1034、メッセージの中身であるメッセージテキスト1035で構成されている。
【0045】
次に、
図4乃至
図8のフローチャートを用いて、タイムライン画面が表示されるまでの処理を説明する。
【0046】
以下の処理は、タイムライン画面の表示依頼を行うことができるクライアント端末である情報処理装置(109、112、113、114)及び業務サーバ105それぞれのCPUが各記憶部に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0047】
S401では、情報処理装置のCPU201が、ポータル画面を介してユーザから少なくとも患者を特定したタイムライン画面の表示指示を受け付け、患者情報を業務サーバ105に送信する。
【0048】
以下、
図11乃至
図13の画面例を用いてユーザが、タイムライン画面の表示指示を行う3つの方法について説明する。表示指示の方法が異なることにより、後述するタイムライン画面の表示内容に差が生じる。
図11(a)は、患者情報を特定してタイムライン画面の表示指示を行う際のポータル画面であり、
図12は、患者情報と依頼情報とを特定してタイムライン画面の表示指示を行う際のポータル画面であり、
図13は、患者情報とレポート情報とを特定してタイムライン画面の表示指示を行う際のレポート画面である。
【0049】
図11(a)のポータル画面1101は、ユーザ名「読影太郎」1106がログインした際の初期画面であり、ポータル画面を表示させるHOMEボタン1102、割り振られた読影を開始する際や、他の読影医の読影内容を検索する際に用いる遠隔読影ボタン1103、タイムライン画面の表示指示を行うタイムラインボタン1104、レポート画面への移行を指示するレポートボタン1105が設けられている。
【0050】
また、ポータル画面1101には、読影センター等から発信された情報表示欄1111や、自己が参加者に含まれるメッセージのスレッドが表示されるメッセージ欄1114や、割り振られた読影の状況を把握できるサマリー欄1112、メモを保存しておけるメモ欄1115、直近の読影予定が把握できるスケジュール欄1113等が設けられている。
【0051】
ユーザが
図11(a)に示すポータル画面1101からタイムライン画面の表示指示を行うために、タイムラインボタン1104を押下すると、
図11(b)の患者選択画面1121が表示されるため、タイムライン画面を生成した患者の依頼施設1122と患者名1123とを入力し、OKボタン1124を押下することで、患者情報を特定したタイムライン画面の表示指示がなされる。なお、依頼入力は必須ではなく、患者が特定できればよい。
【0052】
図12の画面1201は、
図11(a)のポータル画面1101の遠隔読影ボタン1103が押下されて遷移する先の画面である。当該画面1201では、各条件を入力して検索ボタン1205を押下することでデータベース108の読影依頼データテーブル324から条件に合う内容が検索されて画面上に表示される。
図12の例は、「読影済」を選択して検索ボタン1205が押下された場合の例である。
【0053】
表示画面上には、読影の状況を示す状態欄1211、依頼内容を閲覧するアイコンが表示される依頼欄1212、医用画像を閲覧するビューアを起動させるアイコンが表示される画像1213、所見であるレポートを閲覧するレポート閲覧画面を起動させるアイコンが表示される所見欄1214、タイムライン画面の表示指示を行うタイムライン欄1215、依頼施設を示す依頼元欄1216、患者ID1217、患者名1218、年齢1219、性別1220、検査種別1221、検査部位1222、依頼日時1223が表示される。
【0054】
ユーザが
図12に示す画面1201からタイムライン画面の表示指示を行う際には、希望する読影依頼のタイムライン欄1215のアイコンを押下することで、患者情報と依頼情報とを特定したタイムライン画面の表示指示がなされる。
【0055】
図13のレポート画面1301は、
図11(a)のポータル画面1101のレポートボタン1105が押下されて遷移する先の画面である。ワークリストとして、ログイン中の読影医が担当している読影のレポート情報が、レポートデータテーブル326から検索されて表示される。ワークリストから所見入力を希望するレポート情報を選択して所見記入ボタン1341を押下することで、当該レポートの入力画面(不図示)が起動される。ワークリストからレポート情報を選択して画面表示ボタン1342が押下されると、当該レポート情報に対応する医用画像を表示するビューワが起動される。ワークリストからレポート情報を選択してタイムラインボタン1343が押下されると、患者情報とレポート情報とを特定したタイムライン画面の表示指示がなされる。また、ワークリストからレポート情報を選択して返却ボタン1344が押下されると、レポートの入力処理が完了したとして読影センターに返却される。
【0056】
また、レポート画面1301の検索領域1321に依頼元1322、患者情報1323、患者名1324等を特定して検索ボタン1325を押下することで、担当外の患者のレポートも参照することができ、参照結果は検索結果表示領域1331に表示される。検索結果表示領域1331には、依頼施設ID1332、患者ID1333、依頼日1334、検査部位1335、ステータス1336、検査部位1337が表示される。
図13は、依頼元として「観音病院」と入力して検索された例を示している。ユーザによってレポート情報(例えばレポート情報1338)を特定された状態で、画面表示ボタン1342を押下されると、当該レポート情報に対応する医用画像を表示するビューワが起動される。また、ユーザによってレポート情報が特定された状態で、タイムラインボタン1343が押下されると、患者情報とレポート情報とを特定したタイムライン画面の表示指示がなされる。
【0057】
このように、ポータル画面を介してユーザからタイムライン画面の表示指示を受け付けると、情報処理装置のCPU201は、当該受付情報を業務サーバ105に送信する。
【0058】
S402では、業務サーバ105のCPU201は、情報処理装置からのタイムライン画面の表示指示を受信することで患者情報を特定したタイムライン画面の表示指示を受け付ける。
【0059】
S403では、業務サーバ105のCPU201は、S402で受け付けた患者情報に関連するスレッドのスレッドデータテーブル327と、当該スレッドのメッセージ情報をメッセージデータテーブル328とを特定する。さらにこれらのテーブルから必要な取得し、業務サーバ上のメモリに生成した
図14(a)に示すイベントテーブルに記憶する。イベントテーブルは、イベント発生日時1401、発生場所1402、イベント分類1403、表示データ1404とで構成されており、これらの情報が適宜スレッドデータテーブル327とメッセージデータテーブル328とから取得される。さらに、イベント分類1403には、メッセージであることを示す分類が登録される。
【0060】
S404では、業務サーバ105のCPU201は、S402で受け付けた患者情報に関連する検査データを検査データテーブル325から取得し、業務サーバ上のメモリに生成したイベントテーブルに記憶する。検査データの場合には、発生場所1402は、患者に対する検査行為が行われた施設を示す依頼施設名が登録され、イベント発生日時1401は検査日、イベント分類1403は「検査実施」が登録される。さらに、表示データとして、検査データテーブル325から特定される検査内容と代表画像等が登録される。
【0061】
S405では、業務サーバ105のCPU201は、S402で受け付けた患者情報に関連する依頼データを読影依頼データテーブル324から取得し、業務サーバ上のメモリに生成したイベントテーブルに記憶する。読影依頼データの場合には、発生場所1402は依頼施設名が登録され、イベント発生日時1401は依頼日、イベント分類1403は「依頼受付」が登録される。さらに、表示データ1404としては、読影依頼データテーブル324から特定される患者名、検査種別、検査部位等が登録される。
【0062】
S406では、業務サーバ105のCPU201は、S402で受け付けた患者情報に関連するレポートデータをレポートデータテーブル326から取得し、業務サーバ上のメモリに生成したイベントテーブルに記憶する。レポートデータの場合には、発生場所1402は読影センター、イベント発生日時1401には読影日、イベント分類1403は「読影結果」が登録される。さらに表示データ1404としては、読影医名、読影結果、読影象部位等が登録される。
【0063】
なお、S403乃至S406の登録される順番はこれに限られない。
【0064】
S407では、業務サーバ105のCPU201は、イベントテーブルに登録された情報を用いてタイムラインデータの作成を行う。S407の詳細を、
図5を用いて説明する。
【0065】
S501では、業務サーバ105のCPU201は、イベントテーブルに登録されたイベントデータをイベント発生日時(日時情報)でソートする。
【0066】
S502では、業務サーバ105のCPU201は、
図14(b)に示すタイムラインテーブルを生成する。タイムラインテーブルは、タイムライン表示日付1411、発生イベント数1412で構成されている。
【0067】
S503では、業務サーバ105のCPU201は、タイムラインテーブルに、イベントテーブルに登録された最初のイベントの発生年月を登録する。
【0068】
S504では、業務サーバ105のCPU201は、タイムラインテーブルのイベント数をカウントアップする。
【0069】
S505では、業務サーバ105のCPU201は、イベントテーブルに登録された次のイベントの発生年月は直近に登録したイベントの発生年月と同じかを判断し、S505で同じと判断された場合には、S506に移行し、タイムラインテーブルのイベント数をカウントアップする。一方、同じでないと判断された場合にはS507に移行し、翌月の表示日付をタイムラインテーブルに追加する。
【0070】
S508では、業務サーバ105のCPU201は、S507でタイムラインテーブルに追加した表示日付と、イベント発生年月とが一致しているかを判断する。
【0071】
S509で一致していると判断された場合には、S509に移行し、タイムラインテーブルのイベント数をカントアップする。一方一致していないと判断された場合には、カントアップすることなくS510に移行する。
【0072】
S510では、業務サーバ105のCPU201は、イベントテーブルに登録されたイベントについて全てタイムラインテーブルへの登録が終了したかを判断する。終了していないと判断された場合には、S505に戻り処理を続ける。一方終了したと判断した場合には、処理を終了する。
【0073】
以上で
図5のフローチャートの説明を終了する。
【0074】
図4のS408では、業務サーバ105のCPU201は、
図5の処理により生成されたイベントテーブルの情報及びタイムラインテーブルの情報を情報処理装置に対して送信する。
【0075】
S409では、情報処理装置のCPU201は、業務サーバ105からイベントデータ及びタイムラインデータを受信する。
【0076】
S410では、情報処理装置のCPU201は、タイムライン描画処理を行う。タイムライン描画処理の詳細については、
図6を用いて説明する。
【0077】
S601では、情報処理装置のCPU201は、初期リセット処理を行う。具体的にあ点線フラグを0、読取位置をリセットし、描画位置をリセットする。
【0078】
S602では、情報処理装置のCPU201は、タイムラインデータに読取位置を1に設定する。
【0079】
S603では、情報処理装置のCPU201は、タイムラインデータから発生イベント数を取得する。
【0080】
S604では、情報処理装置のCPU201は、S603で取得した発生イベント数が0かを判断する。0でないと判断された場合には、S605に移行し、年月ラベルを描画する。
【0081】
S606では、情報処理装置のCPU201は、S603で取得された発生イベント数分の長さ、実線ライン(第1タイムライン軸)を描画する。つまり、実線ラインは読影に関する情報が記憶されている期間であるということを示す。
【0082】
S607では、情報処理装置のCPU201は、描画位置をS606の描画分進める。
【0083】
S608では、情報処理装置のCPU201は、点線フラグを0にセットしてS614に移行する。
【0084】
一方、S604で発生イベント数が0であると判断された場合、S609に移行し、点線フラグは0かを判断する。
【0085】
S609において、点線フラグが0と判断された場合には、S610に移行し、当該読取位置の年月ラベルを描画する。
【0086】
S611では、情報処理装置のCPU201は、点線ライン(第2タイムライン軸)を所定の長さ描画する。すなわち点線ラインは読影に関する情報が何も記憶されていない期間があることを示す。点線ラインの長さは、実践ラインの1イベント分と同じでも良いが、これよりも短くてもよい。点線ライン上には、表示されるイベント情報が無いためである。
【0087】
S612では、情報処理装置のCPU201は、描画位置をS611の描画分進める。
【0088】
S613では、情報処理装置のCPU201は、点線フラグを1にセットしてS614に移行する。
【0089】
一方S609において、点線フラグは0でない(点線フラグが1)と判断された場合には、S614に移行する。
【0090】
S614では、情報処理装置のCPU201は、タイムラインデータの読み取り位置を次に進める。
【0091】
S615では、情報処理装置のCPU201は、タイムラインデータの読み取り位置にデータがあるかを判断する。データが無い場合には処理を終了し、データがある場合にS603に戻り処理を続ける。
【0092】
これにより、タイムライン画面のタイムライン軸と年月ラベルとが表示される画面、すなわち日時情報をもとに生成されるタイムライン軸が暫定的に生成される。以上で
図6の説明を終了する。
【0093】
図4のS411では、情報処理装置のCPU201は、上記
図6で説明した処理により生成されたタイムライン画面上にイベントデータを描画する処理を行う。描画処理の詳細は、
図7を用いて説明する。
【0094】
S701では、情報処理装置のCPU201は、S409で受信したイベントデータの読み取り位置を1に設定する。
【0095】
S702では、情報処理装置のCPU201は、イベントデータからS701で設定した読取位置のデータを取得する。
【0096】
S703では、情報処理装置のCPU201は、発生場所が読影センターかどうかを判断する。
【0097】
S703で発生場所が読影センターであると判断された場合には、S704に移行し、情報処理装置のCPU201は、イベントのデータを配置する位置をタイムライン軸の右領域に決定する。S703で発生場所が読影センターでないと判断された場合には、S705に移行し、配置位置をタイムライン軸の左領域に決定する。
【0098】
なお、本処理においては読影センターをタイムライン軸の右側に決定するとしたが、左側であってもよいし、上下に区分けして表示支えてもよい。すなわち、イベントテーブルに登録された発生場所が依頼施設側のイベント情報を表示する位置をタイムライン軸で区分けされた領域の一方に決定したら際に、読影側のイベント情報をタイムライン軸で区分けされた領域の他方に決定すれば十分である。
【0099】
このように、イベントの発生場所に応じてタイムライン軸の表示されるエリアを変えることで、患者の医療履歴を表示させるタイムライン画面において、依頼の経緯を一目瞭然とさせることができる。
【0100】
S706では、情報処理装置のCPU201は、イベントに応じたアイコンを、対応するタイムライン軸上の位置に表示する。具体的には、
図15に示すようなアイコン1508が実線のタイムライン軸1506上に表示される。なお、タイムライン軸の直上でなくてもよく、タイムライン軸1506の付近に表示されていてもよい。
【0101】
S707では、情報処理装置のCPU201は、イベントテーブルで特定される表示データを、S74又はS705で決定された配置位置に描画する。具体的には、発生場所が依頼元となっている場合には、
図15に示すタイムライン画面1501のようにタイムライン軸の左側にイベント情報1509a、1509b、1509cが表示される。一方、発生場所が読影センターとなっている場合には、タイムライン軸の右側にイベント情報1510が表示される。
【0102】
S708では、情報処理装置のCPU201は、イベントデータの読み取り位置を次に設定する。
【0103】
S709では、情報処理装置のCPU201は、イベントデータの読み取り位置にデータはあるかを判断し、ない場合には処理を終了し、ある場合には、S702に戻り処理を続ける。
【0104】
以上のような
図7の処理を行うことにより、
図15に示すようなタイムライン軸1506、1507、及びイベント情報1509、1510を含むタイムライン画面を表示するために用いられる描画情報が生成される。
【0105】
次に、S412では、情報処理装置のCPU201は、画面表示位置を決定する処理を行う。具体的な処理は
図8を用いて説明する。
【0106】
S801では、情報処理装置のCPU201は、S401のタイムライン画面の表示受付時に患者情報に加え検査情報を特定したタイムライン画面の表示指示であるかを判断する。具体的には、
図12に示すタイムライン欄1215に表示されるアイコンを選択してタイムライン画面の表示要求を行った場合に、検査情報を特定した状態で行われた表示指示であると判断される。
【0107】
S801で検査情報を特定されたタイムライン画面表示指示であると判断された場合には、S802に移行し、情報処理装置のCPU201は、同じ患者の他の検査に遷移するアイコン領域1601に過去の類似依頼に遷移するアイコン1602と最近の類似以来に遷移するアイコン1603を描画する。
【0108】
図16は、検査情報が特定された状態でタイムライン画面の表示要求がなされた際に表示されるタイムライン画面である。
【0109】
S803では、情報処理装置のCPU201は、検査のアイコンが識別可能となるように、
図16に示されるように検査のアイコン1508aがタイムライン画面1501の中央に位置されるように、表示位置を決定する。なお、検査のアイコンが識別できればよく、中央に位置することは必須ではない。
【0110】
S801で検査を特定したタイムライン画面の表示指示である場合には、S804に遷移し、レポート情報を特定したタイムライン画面の表示指示であるかを判断する。具体的には、
図13に示すレポート情報を特定した状態でタイムラインボタン1343が押下されることで、タイムライン画面の表示要求を行った場合に、レポート情報を特定した状態で行われた表示要求であると判断される。
【0111】
S804でレポート情報を特定したタイムライン画面の表示指示であると判断された場合には、S805に移行し、情報処理装置のCPU201は、同じ患者の他の検査に遷移するアイコン領域1601に過去の類似依頼に遷移するアイコン1602と最近の類似以来に遷移するアイコン1603を描画する。
【0112】
図17は、レポート情報が特定された状態でタイムライン画面の表示要求がなされた際に表示されるタイムライン画面である。
【0113】
S806では、情報処理装置のCPU201は、検査のアイコンが識別可能となるように、
図17に示されるように検査のアイコン1508aがタイムライン画面1501の中央に位置されるように、表示位置を決定し、処理を終了する。なお、検査のアイコンが識別できればよく、中央に位置することは必須ではない。
【0114】
S807では、情報処理装置のCPU201は、読影結果のイベント情報1510aを強調表示する処理を行い、処理を終了する。具体的には、
図17に示すように、当該イベント情報1510aを波線で囲ったりすることで、強調表示することができる。
【0115】
S804でレポート情報を特定したタイムライン画面の表示要求でないと判断された場合には、S808に移行する。具体的には、
図11に示すポータル画面1101のタイムラインボタン1104が押下されることでタイムライン画面の表示要求がなされた場合に、このように移行する。
【0116】
S808では、情報処理装置のCPU201は、患者の最も古い検査若しくは最も新しい検査から表示されるように表示位置を決定し、処理を終了する。
【0117】
以上のような
図8の処理を行うことにより、
図15乃至
図17に示すようなタイムライン軸1506、1507、及びイベント情報1509、1510を含むタイムライン画面をディスプレイの画面上に表示する際に描画する位置が決定される。
【0118】
S413では、情報処理装置のCPU201は、S412で決定された描画位置でタイムライン画面をディスプレイに表示させる(表示制御)。
【0119】
なお
図15乃至
図17に示すタイムライン画面1501には、各イベント情報の領域にそれぞれ詳細ボタンを設けてもよい。具体的には、検査実施のイベント情報領域に設けられた詳細ボタン1520が押下すると、当該検査の医用画像を表示するビューワを起動させるようにすると好ましい。さらに依頼受付のイベント情報領域に設けられた詳細ボタン1521が押下されると、依頼情報を表示する画面(不図示)が表示されるようにすると好ましい。さらに、読影結果のイベント情報領域に設けられた詳細ボタン1522が押下されると、レポート画面が起動されるようにすると好ましい。さらに、メッセージのイベント情報領域に設けられた詳細ボタン1523、1524が押下されると、メッセージの全文が確認できるメッセージ表示画面(不図示)が表示されるようにすると好ましい。
【0120】
さらに、タイムライン画面1501のヘッダ部には患者の基本情報である依頼元施設名1502、患者名1503、年齢1504を表示させてもよい。
【0121】
本実施形態においては、
図4乃至
図8のフローチャートを用いて、タイムライン画面が表示されるまでの処理を説明したが、このように、タイムライン軸で区分けされた一方に依頼側のイベント情報(依頼側イベント情報)を表示し、もう一方に読影側のイベント情報(読影側イベント情報)を表示することで、医画像の読影依頼と当該読影依頼をもとに行われる読影結果とを管理する仕組みにおいて、患者の医療履歴を視覚的に識別可能なタイムライン画面を生成することができる。
【0122】
さらに、表示要求する際に患者情報に加えてどのような情報を付加して表示要求を行ったかに応じて、タイムライン画面を描画する際の描画位置や強調条件を設定することで、希望する医療履歴を視覚的に識別しやすくさせることができる。
【0123】
なお、本実施形態においては、業務サーバは、データベース108の各テーブルから必要な情報を特定し、各端末でタイムライン画面が生成できるようにデータを送信し、端末側が、受信したデータをもとにタイムライン画面を生成する制御を例に説明した。しかし、予め業務サーバ側でタイムライン画面まで生成し、生成されたタイムライン画面を端末に送信して、端末のディスプレイに表示されるようにしてもよい。
【0124】
本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0125】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実行可能にするソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接、或いは遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステム或いは装置の情報処理装置が前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合も本発明に含まれる。
【0126】
したがって、本発明の機能処理を情報処理装置で実現するために、前記情報処理装置にインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0127】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
【0128】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などもある。
【0129】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
【0130】
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理を情報処理装置で実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0131】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行して情報処理装置にインストールさせて実現することも可能である。
【0132】
また、情報処理装置が、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、情報処理装置上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0133】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、情報処理装置に挿入された機能拡張ボードや情報処理装置に接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0134】
なお、前述した実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。