特許第6726065号(P6726065)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6726065
(24)【登録日】2020年6月30日
(45)【発行日】2020年7月22日
(54)【発明の名称】通信システム及びページング方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/04 20090101AFI20200713BHJP
   H04W 68/00 20090101ALI20200713BHJP
   H04W 92/24 20090101ALI20200713BHJP
   H04W 76/10 20180101ALI20200713BHJP
【FI】
   H04W24/04
   H04W68/00
   H04W92/24
   H04W76/10
【請求項の数】2
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2016-169798(P2016-169798)
(22)【出願日】2016年8月31日
(65)【公開番号】特開2018-37875(P2018-37875A)
(43)【公開日】2018年3月8日
【審査請求日】2019年2月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100121980
【弁理士】
【氏名又は名称】沖山 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100128107
【弁理士】
【氏名又は名称】深石 賢治
(72)【発明者】
【氏名】清水 和人
(72)【発明者】
【氏名】比嘉 玲華
(72)【発明者】
【氏名】繆 震
【審査官】 田部井 和彦
(56)【参考文献】
【文献】 特表2013−537375(JP,A)
【文献】 国際公開第2015/172088(WO,A1)
【文献】 特開2013−046368(JP,A)
【文献】 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; Architecture Enhancements for Dedicated Core Networks; Stage 2 (Release 13),3GPP TR 23.707 [online],[retrieved on 2019.11.20], Retrieved from the Internet: <URL: https://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/23_series/23.707/23707-d00.zip>,2014年12月16日,V13.0.0 (2014-12),第7頁,第4.2-4.3節,URL,https://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/23_series/23.707/23707-d00.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00−99/00
DB名 3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲートウェイ装置であって、
第1コアネットワークの障害情報と、前記第1コアネットワークとは異なる、一の移動体通信端末が現在収容されている第2コアネットワークの障害情報を格納する障害情報格納部と、
前記移動体通信端末に対する下り通信を受信した場合に、
前記下り通信の呼処理を行う前記第2コアネットワークの呼処理ノードに障害が発生しているか否かを前記障害情報格納部によって格納された障害情報に基づいて判定し、
前記第1コアネットワークに障害が発生しているか否かを前記障害情報格納部によって格納された障害情報に基づいて判定する
障害判定部と、
前記障害判定部によって前記呼処理ノードに障害が発生していると判定され、かつ前記第1コアネットワークに障害が発生していないと判定された場合に、ページングを送信する呼処理ノード候補として前記第1コアネットワークの呼処理ノードを含めた上で、前記呼処理ノード候補から呼処理ノードを選択し、選択した呼処理ノードに前記ページングを送信するページング送信部と、
を備えるゲートウェイ装置と、
前記ゲートウェイ装置から送信された前記ページングを受信した前記第1コアネットワークの呼処理ノードであるページング受信呼処理ノードであって、
前記ページング送信部によって前記ページングに含まれた、前記障害判定部によって障害が発生していると判定された前記第2コアネットワークの呼処理ノードに関する障害ノード情報を格納する障害ノード情報格納部と、
前記移動体通信端末からアタッチを受信した際に、アタッチの対象が前記障害ノード情報格納部によって格納された障害ノード情報が示す対象と一致するか否かを判定するアタッチ対象判定部と、
前記アタッチ対象判定部によって前記障害ノード情報が示す対象と一致すると判定された場合に、当該対象以外の呼処理ノードを前記アタッチの対象とした処理を行うアタッチ処理部と、
を備えるページング受信呼処理ノードと、
を含む通信システム
【請求項2】
第1コアネットワークの障害情報と、前記第1コアネットワークとは異なる、一の移動体通信端末が現在収容されている第2コアネットワークの障害情報を格納する障害情報格納部を備えるゲートウェイ装置が、前記移動体通信端末に対する下り通信を受信した場合に、
前記下り通信の呼処理を行う前記第2コアネットワークの呼処理ノードに障害が発生しているか否かを前記障害情報格納部によって格納された障害情報に基づいて判定し、
前記第1コアネットワークに障害が発生しているか否かを前記障害情報格納部によって格納された障害情報に基づいて判定する
障害判定ステップと、
前記ゲートウェイ装置が、前記障害判定ステップにおいて前記呼処理ノードに障害が発生していると判定され、かつ前記第1コアネットワークに障害が発生していないと判定された場合に、ページングを送信する呼処理ノード候補として前記第1コアネットワークの呼処理ノードを含めた上で、前記呼処理ノード候補から呼処理ノードを選択し、選択した呼処理ノードに前記ページングを送信するページング送信ステップと、
前記ゲートウェイ装置から送信された前記ページングを受信した前記第1コアネットワークの呼処理ノードであるページング受信呼処理ノードであって、前記ページング送信ステップにおいて前記ページングに含まれた、前記障害判定ステップにおいて障害が発生していると判定された前記第2コアネットワークの呼処理ノードに関する障害ノード情報を格納する障害ノード情報格納部を備えるページング受信呼処理ノードが、前記移動体通信端末からアタッチを受信した際に、アタッチの対象が前記障害ノード情報格納部によって格納された障害ノード情報が示す対象と一致するか否かを判定するアタッチ対象判定ステップと、
前記ページング受信呼処理ノードが、前記アタッチ対象判定ステップにおいて前記障害ノード情報が示す対象と一致すると判定された場合に、当該対象以外の呼処理ノードを前記アタッチの対象とした処理を行うアタッチ処理ステップと、
を含むページング方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のコアネットワークを含み、移動体通信端末が何れかのコアネットワークに振り分けられる移動体通信システムにおけるゲートウェイ装置、呼処理ノード及びページング方法に関する。
【背景技術】
【0002】
下記非特許文献1(特に4.3.25節及び5.19節)には、移動体通信システムにおいて、特定用途向けの専用のコアネットワーク(Dedicated Core Network。以降「Decor」(正確には「e」にアキュート・アクセントを付す)と呼ぶ)を構築し、移動体通信端末を、当該移動通信端末の用途の特徴に応じたDecorに振り分ける技術が開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】3GPP TS 23.401 V13.7.0 (2016-06)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の移動体通信システムでは、あるコアネットワークの呼処理ノードが故障した状態で当該呼処理ノードを対象とした下り通信が発生した場合、呼処理継続のため、同じコアネットワーク内の他の呼処理ノードに迂回するためのページングが行われる。その場合、当該コアネットワークの処理負荷が大きくなり、ネットワークの輻輳を起こす懸念がある。例えば、上述のコアネットワークがDecorである場合、Decorは特定用途向けの専用のコアネットワークであるため、コスト効率化の観点から余剰設備が少ないことが多く、そのため、少ない余剰設備にページングの負荷が発生し、Decorの処理負荷が大きくなり、ネットワークの輻輳を起こす懸念がある。
【0005】
そこで、本発明は、かかる課題に鑑みて為されたものであり、障害が発生したコアネットワークの処理負荷を軽減することができるゲートウェイ装置、呼処理ノード及びページング方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の一側面に係るゲートウェイ装置は、第1コアネットワークと、第1コアネットワークとは異なる、一の移動体通信端末が現在収容されている第2コアネットワークとを含む移動体通信システムにおけるゲートウェイ装置であって、第2コアネットワークの障害情報を格納する障害情報格納部と、移動体通信端末に対する下り通信を受信した場合に、下り通信の呼処理を行う第2コアネットワークの呼処理ノードに障害が発生しているか否かを障害情報格納部によって格納された障害情報に基づいて判定する障害判定部と、障害判定部によって呼処理ノードに障害が発生していると判定された場合に、ページングを送信する呼処理ノード候補として第1コアネットワークの呼処理ノードを含めた上で、呼処理ノード候補から呼処理ノードを選択し、選択した呼処理ノードにページングを送信するページング送信部と、を備える。
【0007】
このようなゲートウェイ装置によれば、移動体通信端末に対する下り通信を受信し、下り通信の呼処理を行う第2コアネットワークの呼処理ノードに障害が発生していると判定された場合に、ページングを送信する呼処理ノード候補として第1コアネットワークの呼処理ノードを含めた上で、呼処理ノード候補から呼処理ノードを選択し、選択した呼処理ノードにページングが送信される。かかる構成を採れば、ページングの送信先として第1コアネットワークの呼処理ノードも対象となるため、ページングによる処理負荷が第1コアネットワークに分散され、障害が発生した第2コアネットワークの処理負荷を軽減することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、障害が発生したコアネットワークの処理負荷を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】従来技術におけるページング処理を説明する図である。
図2】本発明の実施形態に係るゲートウェイ装置及び呼処理ノードを含む移動体通信システムにおけるページング処理を説明する図である。
図3】本発明の実施形態に係るゲートウェイ装置の機能ブロック図である。
図4】本発明の実施形態に係るゲートウェイ装置のハードウェア構成図である。
図5】本発明の実施形態に係る呼処理ノードの機能ブロック図である。
図6】本発明の実施形態に係る呼処理ノードのハードウェア構成図である。
図7】本発明の実施形態に係るゲートウェイ装置及び呼処理ノードを含む移動体通信システムで実行されるページング処理(ページング方法)を示すシーケンス図(その1)である。
図8】本発明の実施形態に係るゲートウェイ装置及び呼処理ノードを含む移動体通信システムで実行されるページング処理(ページング方法)を示すシーケンス図(その2)である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面とともに本発明による装置の実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0011】
図1は、従来技術におけるページング処理を説明する図である。より具体的には、図1は、従来の移動体通信システムにおいて、移動通信端末が現在収容されているコアネットワークに障害が発生した際に、当該移動通信端末に対する下り通信を受信した場合のページング処理に関する各装置間の処理の流れをステップS01a〜S10a(後述)にて示している。図1に示す通り、移動体通信システム7aは、UE(User Equipment)5a、eNB(evolved Node B)4a、MME(Mobility Management Entity)2a(MME2−1−1a、MME2−2−1a及びMME2−2−2a等を総称して2aと呼ぶ)、HSS(Home Subscriber Server)6a、S−GW(Serving Gateway)1a及びP−GW(Packet Data Network Gateway)3aを含んで構成される。
【0012】
UE5aは、移動体通信端末であり、移動体通信システム7aにおいて移動体通信を行う。eNB4aは、いわゆる基地局であり、無線リソース管理機能、移動管理機能、無線ベアラ制御機能、スケジューリング機能などを具備し、コアネットワークと接続してユーザパケットを転送する。MME2aは、パケット通信用のセッション(接続)の設定・開放やハンドオーバーの制御を行う等、移動管理(モビリティ制御)やベアラ制御を行う移動管理制御装置である。HSS6aは、加入者のプロファイル情報などが格納される加入者情報管理装置である。S−GW1aは、ユーザパケットのルーティング機能や転送機能を提供するルーティングゲートウェイ装置である。P−GW3aは、通信事業者のIPサービスネットワークや公衆インターネットなどの外部ネットワークとの接続点の役割を担い、ユーザパケットを外部ネットワークとの間で転送する外部ネットワークゲートウェイ装置である。なお、上述のUE5a、eNB4a、MME2a、HSS6a、S−GW1a及びP−GW3aのそれぞれは、3GPP(Third Generation Partnership Project)にて規定されており、上記で説明した以外の規定されている機能を有するものとする。3GPPにて規定されている内容については本実施形態では説明を省略する。また、本実施形態で説明する各種の移動体通信システムは、3GPPにて規定されているその他のノードや機能等を含んでいてもよい。
【0013】
図1に示す移動体通信システム7aは、2つのコアネットワークであるデフォルトCN(デフォルトコアネットワーク)2−1a及びDecor2−2aを含み、それぞれのコアネットワークは一つ以上のMME2aによって形成される。そして、UE5aが移動体通信システム7aに最初にアタッチする際に、UE5aからのアタッチ要求が、デフォルトのコアネットワークであるデフォルトCN2−1aのMME2aに転送される。当該MME2aにて、UE5aの用途の特徴(後述の端末用途種別識別情報)に基づいたコアネットワークが選択され(例えば、Decor2−2aが選択される)、選択されたコアネットワークにおいてアタッチ処理が実施される。これにより、移動体通信システムに複数のコアネットワークを構築し、移動体通信端末を、当該移動通信端末の用途の特徴に応じたコアネットワークに振り分けることが可能となる。Decorの処理の詳細については非特許文献の「3GPP TS 23.401 V13.7.0 (2016-06)」を参照されたい。
【0014】
図1の処理の流れを説明する前に、初期状態として、UE5aはDecor2−2aのMME2−2−1aにアタッチしている状態であり、当該MME2−2−1aが故障したとする。S−GW1aは管理しているMME2aを定期的に監視しており、S−GW1aにより、MME2−2−1aの故障が検知される(S01a)。次に、S−GW1aにより、P−GW3aからUE5aに対する下り通信が受信される(S02a)。S−GW1aは、UE5aがアタッチしているMME2−2−1aが故障中であることを把握しているため、S−GW1aにより、Decor2−2a内の他のMMEであるMME2−2−2aにページング(IMSI(International Mobile Subscriber Identity) Paging)が送信される(S03a)。次に、MME2−2−2aにより、ページングがeNB4aに送信され(S04a)、eNB4aにより、ページングがUE5aに送信される(S05a)。
【0015】
次に、UE5aにより、ページングの応答として、アタッチがeNB4aに送信され(S06a)、eNB4aにより、アタッチがデフォルトのコアネットワークであるデフォルトCN2−1aのMMEであるMME2−1−1aに送信される(S07a)。次に、MME2−1−1aにより、端末用途種別識別情報の問い合わせがHSS6aに送信され(S08a)、その応答として、HSS6aより、端末用途種別識別情報がMME2−1−1aに送信される(S09a)。次に、MME2−1−1aは、受信した端末用途種別識別情報に基づいてUE5aはDecor2−2aに収容されるべきであると判定し、MME2−1−1aにより、アタッチがDecor2−2aのMMEであるMME2−2−2aにリダイレクトされる(S10a)。
【0016】
以上の従来技術におけるページング処理の課題として、2つの課題がある。1つ目の課題は、S03aにて、故障中であるMME2−2−1aを含むDecor2−2a内の他のMMEであるMME2−2−2aにページングが送信されることで、Decor2−2aのMME2aにおいてページング処理の負荷が大きくなり、Decor2−2aにてネットワークの輻輳が起きる可能性が高くなることである。2つ目の課題は、S10aにて、アタッチがDecor2−2aのMME2−2−2aにリダイレクトされることで、Decor2−2aのMME2aにおいて折り返しのアタッチ処理の負荷が大きくなり、Decor2−2aにてネットワークの輻輳が起きる可能性が高くなることである。上述の2つの課題を解決するために、Decor2−2aの設備(MME2a等)の増設を行うことが考えられる。しかしながら、そもそもDecorは、特定用途向けのコアネットワークを専用に構築することでコスト効率化を実現する技術であるため、設備の増設を行うことは本末転倒である。また、既存技術のS1−Flexなど既存の負荷分散技術は、同一コアネットワークを前提としており、Decorに適用することはできない。
【0017】
図2は、本発明の実施形態に係るS−GW1(ゲートウェイ装置)及びMME2(呼処理ノード)を含む移動体通信システム7におけるページング処理を説明する図である。図1の各ノード及び各処理と、当該名称の最後の「a」を除いた名称である図2の各ノード及び各処理とはほぼ同様の構成又は処理であり、詳細な説明を省略し、差分についてのみ説明する。S02の後、S−GW1は、S02で受信した下り通信の呼処理を行うのが故障中であるMME2−2−1であることを判定すると、Decor2−2(第2コアネットワーク)とは異なるコアネットワークであるデフォルトCN2−1(第1コアネットワーク)のMME2をページングの送信先候補として追加する。そして、送信先候補からページングの送信先としてデフォルトCN2−1のMME2−1−1が選択された場合、S−GW1により、選択されたMME2−1−1にページングが送信される(S03b)。なお、S03bにて送信されるページングには、故障しているMME2−2−1に関する障害ノード情報が含まれており、ページングを受信したMME2−1−1は、ページングに含まれる障害ノード情報を保持する。
【0018】
S09の後、MME2−1−1は、UE5(移動体通信端末、一の移動体通信端末)からのアタッチがDecor2−2のMME2を対象としたものであるか否かを、保持している障害ノード情報に基づいて判定する。そして、Decor2−2のMME2を対象としていれば、MME2−1−1は、Decor2−2aのMME2にはリダイレクトせず、Decor2−2へのアタッチとして処理を実施する。
【0019】
図2に示す移動体通信システム7では、上述の2つの課題を解決することができる。具体的には、1つ目の課題については、S03bの通り、Decor2−2のMME2にはページングが送信されにくくなるため、Decor2−2のMME2においてページング処理の負荷は軽減される。2つ目の課題については、S09の後の処理の通り、アタッチがDecor2−2のMME2にはリダイレクトされにくくなるため、Decor2−2のMME2において折り返しのアタッチ処理の負荷が軽減される。
【0020】
なお、移動体通信システム7は、S−GW1、MME2、P−GW3、eNB4、UE5及びHSS6をそれぞれ一つ以上含んでもよいし、一部を含まなくてもよい。
【0021】
以上、図1及び図2を用いて、従来技術におけるページング処理と、本発明の実施形態に係るS−GW1及びMME2を含む移動体通信システム7におけるページング処理との違いについて説明した。以下、S−GW1及びMME2の機能について説明する。
【0022】
図3は、S−GW1の機能ブロック図である。図3に示す通り、S−GW1は、障害監視部10、障害情報格納部11、下り通信受信部12、障害判定部13及びページング送信部14を含んで構成される。
【0023】
図3に示す機能ブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
【0024】
例えば、S−GW1などは、本発明のページング処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図4は、S−GW1のハードウェア構成の一例を示す図である。上述のS−GW1は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
【0025】
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。S−GW1のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0026】
S−GW1における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信や、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することで実現される。
【0027】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。例えば、上述の障害監視部10、下り通信受信部12、障害判定部13及びページング送信部14などは、プロセッサ1001で実現されてもよい。
【0028】
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールやデータを、ストレージ1003及び/又は通信装置1004からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、本実施形態で説明する動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、S−GW1の障害監視部10、下り通信受信部12、障害判定部13及びページング送信部14などは、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001で実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップで実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
【0029】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つで構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本実施形態に係るページング方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0030】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD−ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu−ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つで構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及び/又はストレージ1003を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。例えば、上述の障害情報格納部11などは、ストレージ1003で実現されてもよい。
【0031】
通信装置1004は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。例えば、上述の下り通信受信部12及びページング送信部14などは、通信装置1004で実現されてもよい。
【0032】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
【0033】
また、プロセッサ1001やメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
【0034】
また、S−GW1は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
【0035】
以下、図3に示すS−GW1の各機能ブロックについて説明する。なお、前提として、S−GW1は、図2に示す移動体通信システム7(UE5がDecor2−2に現在収容されている等)に含まれるS−GW1であることを想定する。
【0036】
障害監視部10は、S−GW1が管理するMME2の障害や、当該MME2が形成するコアネットワークの障害を監視する。障害の具体例としては、装置の死活、装置の故障及びネットワークの輻輳などが挙げられる。例えば、障害監視部10は、各MME2に対して定期的にポーリングを行うことで障害を監視し、障害を検知した場合は当該障害に関する障害情報を生成し、障害情報格納部11に格納させる。障害情報には、障害を起こした装置の識別情報、障害を起こしたネットワークの識別情報及び障害の内容を示す情報などが含まれる。
【0037】
障害情報格納部11は、S−GW1が管理するMME2の障害情報及び当該MME2が形成するコアネットワークの障害情報を格納する。例えば、障害情報格納部11は、デフォルトCN2−1のMME2の障害情報、デフォルトCN2−1の障害情報、Decor2−2のMME2の障害情報及びDecor2−2の障害情報などを格納する。なお、障害情報格納部11は、デフォルトCN2−1のMME2の障害情報及びデフォルトCN2−1の障害情報は格納せずに、Decor2−2のMME2の障害情報及びDecor2−2の障害情報を格納してもよい。障害情報格納部11は、S−GW1が管理するMME2及び当該MME2が形成するコアネットワークに関するその他の情報を格納してもよい。
【0038】
下り通信受信部12は、P−GW3から下り通信(UE5に向かった下り方向の情報)を受信する。下り通信の具体例として、UE5の通信相手である対向装置からの通信(情報)が挙げられる。下り通信受信部12は、他の装置から下り通信を受信してもよい。下り通信受信部12は、受信した下り通信を障害判定部13に出力する。
【0039】
障害判定部13は、UE5に対する下り通信を受信した場合に、下り通信の呼処理を行うDecor2−2のMME2に障害が発生しているか否かを障害情報格納部11によって格納された障害情報に基づいて判定する。具体的に、障害判定部13は、下り通信受信部12から下り通信を入力すると、下り通信の対象となるMME2の識別情報を従来技術により取得する。例えば、障害判定部13は、下り通信に含まれる識別情報及びS−GW1に予め格納された情報などに基づいて当該MME2の識別情報を取得する。次に、障害判定部13は、下り通信の対象となるMME2が形成するコアネットワークの識別情報を従来技術により取得する。例えば、障害判定部13は、下り通信に含まれる識別情報、取得したMME2の識別情報及びS−GW1に予め格納された情報などに基づいて当該コアネットワークの識別情報を取得する。
【0040】
次に、障害判定部13は、取得したコアネットワークの識別情報に基づいて、下り通信が所定のコアネットワーク、ここではDecor2−2向けの通信であるか否かを判定する。障害判定部13は、Decor2−2向けの通信であると判定すると、次に、取得したMME2の識別情報と、障害情報格納部11によって格納された障害情報に含まれるMME2の識別情報とを比較することで、下り通信の対象となるDecor2−2のMME2に障害が発生しているか否かを判定する。なお、障害判定部13は、下り通信が所定のコアネットワーク向けの通信であるか否かの判定を省略し、直接、下り通信の対象となるMME2に障害が発生しているか否かを判定してもよい。次に、障害判定部13は、判定結果をページング送信部14に出力する。判定結果は、障害が発生しているか否かを示すフラグ値、障害が発生している場合は障害が発生しているMME2の識別情報(あるいは当該MME2が属するMMEグループのグループ識別情報である「MMEGI」(MME Group ID))、当該MME2が属するDecor2−2の識別情報などを含む。
【0041】
障害判定部13は、下り通信を受信した場合に、上記判定以外に、さらに、デフォルトCN2−1に障害が発生しているか否かを障害情報格納部11によって格納された障害情報に基づいて判定してもよい。当該判定方法については上述と同様のため説明を省略する。
【0042】
ページング送信部14は、障害判定部13によってMME2に障害が発生していると判定された場合に、ページングを送信するMME2候補(呼処理ノード候補)としてデフォルトCN2−1のMME2を含めた上で、MME2候補からMME2を選択し、選択したMME2にページングを送信する。具体的に、ページング送信部14は、障害判定部13から入力された判定結果が、MME2に障害が発生している旨を示す情報である場合に、ページングを送信するMME2候補として、障害が発生しているコアネットワークであるDecor2−2のMME2(障害が発生しているMME2以外)以外に、デフォルトのコアネットワークであるデフォルトCN2−1のMME2を含める。なお、ページング送信部14は、ページングを送信するMME2候補として、障害が発生しているコアネットワークであるDecor2−2のMME2は含めず、デフォルトのコアネットワークであるデフォルトCN2−1のMME2のみを含めてもよい。次に、ページング送信部14は、MME2候補からMME2を所定の方法により選択する。例えば、ページング送信部14は、MME2候補からMME2をランダムに選択してもよいし、ラウンドロビンにより順番に選択してもよい。次に、ページング送信部14は、選択したMME2にページングを送信する。
【0043】
なお、ページング送信部14は、障害判定部13によって、MME2に障害が発生していると判定され、かつデフォルトCN2−1に障害が発生していないと判定された場合に(限り)、MME2候補としてデフォルトCN2−1のMME2を含めた上で、MME2候補からMME2を選択し、選択したMME2にページングを送信してもよい。デフォルトCN2−1に障害が発生していないとの判定は、上記と同様に、障害判定部13から入力された判定結果に基づいて実施される。
【0044】
ページング送信部14は、選択したMME2にページングを送信する際に、障害判定部13によって障害が発生していると判定されたDecor2−2のMME2に関する障害ノード情報をページングに含めて送信してもよい。障害ノード情報の具体例として、障害判定部13から入力された判定結果に含まれる、障害が発生しているMME2の識別情報、当該MME2が属するDecor2−2の識別情報、下り通信の宛先であるUE5の用途の特徴を示す端末用途種別識別情報である「UE Usage Type」、障害が発生しているMME2の識別情報である「MMEGI」などが挙げられる。後述の図7及び8のシーケンス図において、ページングには、障害ノード情報として「UE Usage Type」及び「MMEGI」を含むものとする。なお、「UE Usage Type」及び「MMEGI」については3GPPにて規定されている。
【0045】
図5は、MME2の機能ブロック図である。図5に示す通り、MME2は、ページング受信部20、障害ノード情報格納部21、アタッチ受信部22、アタッチ対象判定部23及びアタッチ処理部24を含んで構成される。
【0046】
図5に示す機能ブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
【0047】
例えば、MME2などは、本発明のページング処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図6は、MME2のハードウェア構成の一例を示す図である。上述のMME2は、物理的には、プロセッサ2001、メモリ2002、ストレージ2003、通信装置2004、入力装置2005、出力装置2006、バス2007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
【0048】
MME2のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0049】
MME2における各機能は、プロセッサ2001、メモリ2002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ2001が演算を行い、通信装置2004による通信や、メモリ2002及びストレージ2003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することで実現される。
【0050】
プロセッサ2001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ2001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置で構成されてもよい。例えば、上述のページング受信部20、アタッチ受信部22、アタッチ対象判定部23及びアタッチ処理部24などは、プロセッサ2001で実現されてもよい。
【0051】
また、プロセッサ2001は、プログラム、ソフトウェアモジュールやデータを、ストレージ2003及び/又は通信装置2004からメモリ2002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、本実施形態で説明する動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、MME2のページング受信部20、アタッチ受信部22、アタッチ対象判定部23及びアタッチ処理部24などは、メモリ2002に格納され、プロセッサ2001で動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ2001で実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ2001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ2001は、1以上のチップで実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
【0052】
メモリ2002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM、EPROM、EEPROM、RAMなどの少なくとも1つで構成されてもよい。メモリ2002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ2002は、本実施形態に係るページング方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0053】
ストレージ2003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD−ROMなどの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、スマートカード、フラッシュメモリ、フロッピーディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つで構成されてもよい。ストレージ2003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ2002及び/又はストレージ2003を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。例えば、上述の障害ノード情報格納部21などは、ストレージ2003で実現されてもよい。
【0054】
通信装置2004は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェアであり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。例えば、上述のページング受信部20及びアタッチ処理部24などは、通信装置2004で実現されてもよい。
【0055】
入力装置2005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイスである。出力装置2006は、外部への出力を実施する出力デバイスである。なお、入力装置2005及び出力装置2006は、一体となった構成であってもよい。
【0056】
また、プロセッサ2001やメモリ2002などの各装置は、情報を通信するためのバス2007で接続される。バス2007は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
【0057】
また、S−GW1は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、ASIC、PLD、FPGAなどのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ2001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
【0058】
以下、図5に示すMME2の各機能ブロックについて説明する。なお、前提として、MME2は、図2に示す移動体通信システム7に含まれるMME2であって、S−GW1から送信されたページングを受信したデフォルトCN2−1のMME2−1−1であることを想定する。
【0059】
ページング受信部20は、S−GW1から送信されたページングを受信し、受信したページングに含まれる、障害判定部13によって障害が発生していると判定されたDecor2−2のMME2に関する障害ノード情報を取得し、取得した障害ノード情報を障害ノード情報格納部21によって格納させる。
【0060】
障害ノード情報格納部21は、障害ノード情報を格納する。障害ノード情報格納部21は、障害ノード情報を一定時間格納(保持)し、一定時間後に当該障害ノード情報を破棄してもよい。
【0061】
アタッチ受信部22は、UE5から送信されたアタッチを、eNB4などを介して受信する。アタッチには、従来技術において含まれている各種情報が含まれる。アタッチ受信部22は、受信したアタッチをアタッチ対象判定部23に出力する。
【0062】
アタッチ対象判定部23は、UE5からアタッチを受信した際に、アタッチの対象が障害ノード情報格納部21によって格納された障害ノード情報が示す対象と一致するか否かを判定する。具体的に、障害ノード情報格納部21は、アタッチ受信部22からアタッチが入力されると、アタッチに含まれる各種情報、障害ノード情報格納部21によって格納された障害ノード情報、MME2に予め格納された情報、及びHSS6などの外部装置へ問い合わせた結果、取得した情報などに基づいて、アタッチの対象が、障害ノード情報が示す対象と一致するか否かを判定する。例えば、アタッチ対象判定部23は、アタッチに含まれるアタッチの対象であるMME2の識別情報と、障害ノード情報格納部21によって格納された障害ノード情報に含まれる、障害が発生しているMME2の識別情報とが一致するか否かを判定する。また例えば、アタッチ対象判定部23は、アタッチ対象判定部23は、アタッチに含まれるUE5の識別情報(IMSIなど)をキーにHSS6へ問い合わせた結果、取得した「UE Usage Type」及び当該取得した「UE Usage Type」に対応付けられてMME2に予め格納されている「MMEGI」と、障害ノード情報に含まれる「UE Usage Type」及び「MMEGI」とが一致するか否かを判定する。アタッチ対象判定部23は、判定結果をアタッチ処理部24に出力する。判定結果は、アタッチの対象が、障害ノード情報が示す対象と一致するか否かを示すフラグ値などを含む。
【0063】
アタッチ処理部24は、アタッチ対象判定部23によって障害ノード情報が示す対象と一致すると判定された場合に、当該対象以外のMME2をアタッチの対象とした処理を行う。具体的に、アタッチ処理部24は、アタッチ対象判定部23から入力された判定結果が、アタッチの対象が、障害ノード情報が示す対象と一致する旨を示す情報である場合に、当該対象以外のMME2をアタッチの対象とした処理を行う。また、アタッチ処理部24は、アタッチ対象判定部23によって障害ノード情報が示す対象と一致すると判定された場合に、当該対象が形成するコアネットワーク以外のコアネットワークのMME2をアタッチの対象とした処理を行ってもよいし、デフォルトコアネットワークのMME2をアタッチの対象とした処理を行ってもよいし、その他の所定のMME2をアタッチの対象とした処理を行ってもよい。
【0064】
続いて、図7及び8に示すシーケンス図を用いて、本実施形態に係るS−GW1及びMME2におけるページング処理について説明する。なお、図7及び8の処理は続いており、図7のAに処理が進むと、図8のAから処理が続くものとする。また、前提として、S−GW1及びMME2は、図2に示す移動体通信システム7(UE5がDecor2−2に現在収容されている等)に含まれるS−GW1及びMME2であることを想定する。
【0065】
図7において、S−GW1の障害情報格納部11により、S−GW1が管理する(移動体通信システム7に含まれる)MME2それぞれが所属するコアネットワーク(デフォルトCN2−1か、又はDecor2−2か)の情報が格納(保持)される(S20)。次に、S−GW1の障害監視部10により、Decor2−2の死活が(定期的に)監視される(S21)。次に、S−GW1の障害監視部10により、デフォルトCN2−1の輻輳が(定期的に)監視される(S22)。なお、S21及びS22は、任意のタイミングで実施されてもよい。S22の後、S−GW1の障害情報格納部11により、デフォルトCN2−1の輻輳状態に関する情報が格納される(S23)。次に、Decor2−2にて故障が発生すると(S24)、S−GW1の障害監視部10により障害(S24の故障)が検知され(S25)、検知された障害に関する障害情報がS−GW1の障害情報格納部11により格納される(S26)。
【0066】
次に、S−GW1の下り通信受信部12により、P−GW3から下り通信が受信される(S27)。次に、S−GW1の障害判定部13により、S27にて受信した下り通信が障害中のDecor2−2のMME2(MME2−2−1)向けであるか否かが、障害情報格納部11により格納された障害情報に基づいて判定される(S28、障害判定ステップ)。S28にて障害中のDecor2−2のMME2向けでないと判定されると(S28:NO)、S−GW1及び移動体通信システム7全体において、通常の呼処理が継続される(S29)。一方、S28にて障害中のDecor2−2のMME2向けであると判定されると(S28:YES)、続いて、S−GW1により、デフォルトCN2−1が輻輳しているか否かが、障害情報格納部11により格納された障害情報に基づいて判定される(S30、障害判定ステップ)。S30にてデフォルトCN2−1が輻輳していると判定されると(S30:YES)、S−GW1のページング送信部14により、Decor2−2の(障害中のMME2以外の)MME2からページング先が選択され、ページングが送信される(S31)。一方、S30にてデフォルトCN2−1が輻輳していないと判定されると判定されると(S30:YES)、S−GW1のページング送信部14により、「UE Usage Type」及び「MMEGI」を含むページング要求がデフォルトCN2−1(のMME2(MME2−1−1))に送信される(S32、ページング送信ステップ)。次に、デフォルトCN2−1のページング受信部20によりS32にて送信されたページングが受信され、デフォルトCN2−1の障害ノード情報格納部21によりページングに含まれる「UE Usage Type」及び「MMEGI」が一定時間格納される(S33)。次に、デフォルトCN2−1によりUE5に対してページング(IMSI Paging)が送信される(S34)。
【0067】
図8に移り、S34の後、UE5により、アタッチがデフォルトCN2−1(のMME2)に送信される(S35)。次に、デフォルトCN2−1のアタッチ受信部22によりS35にて送信されたアタッチが受信され、デフォルトCN2−1のアタッチ対象判定部23により、HSS6に対して「UE Usage Type」の問い合わせ(Dia_ULR(Update Location Request)の送信)が行われる(S36)。次に、HSS6により、S36の応答として「UE Usage Type」が返信される(Dia_ULA(Update Location Answer)の送信)(S37)。次に、デフォルトCN2−1のアタッチ対象判定部23により、アタッチの対象が、故障しているMME2が属するDecor2−2であるか否かが判定される(S38)。S38にてアタッチの対象が故障しているMME2が属するDecor2−2ではないと判定されると(S38:NO)、デフォルトCN2−1のアタッチ処理部24により、アタッチがDecor2−2へリダイレクトされる(S39)。一方、S38にてアタッチの対象が故障しているMME2が属するDecor2−2であると判定されると(S38:YES)、デフォルトCN2−1のアタッチ処理部24により、アタッチがDecor2−2へリダイレクトされず、デフォルトCN2−1へのアタッチとして処理される(S40)。
【0068】
次に、本実施形態のように構成されたS−GW1及びMME2の作用効果について説明する。
【0069】
本実施形態のS−GW1によれば、UE5に対する下り通信を受信し、下り通信の呼処理を行うDecor2−2のMME2に障害(故障など)が発生していると判定された場合に、ページングを送信するMME2候補としてデフォルトCN2−1のMME2を含めた上で、MME2候補からMME2を選択し、選択したMME2にページングが送信される。かかる構成を採れば、ページングの送信先としてデフォルトCN2−1のMME2も対象となるため、ページングによる処理負荷がデフォルトCN2−1に分散され、障害が発生したDecor2−2の処理負荷を軽減することができる。
【0070】
また、上述の、下り通信の呼処理を行うDecor2−2のMME2に障害が発生していると判定された場合に、さらに、デフォルトCN2−1に障害(輻輳など)が発生していないと判定された場合にという条件を追加することで、デフォルトCN2−1の処理負荷も考慮したページングを実現することができる。
【0071】
また、S−GW1のページング送信部14は、MME2候補からMME2をラウンドロビンにより順番に選択することで、S−GW1が下り通信を受信するたびに、異なるMME2に順番に障害ノード情報を送信し、当該MME2が当該障害ノード情報を格納することができる。すなわち、全てのMME2に障害ノード情報を一斉に送信しなくとも、S−GW1が下り通信を受信する度に一つのMME2に順番に障害ノード情報を送信することで、ネットワーク全体の負荷が抑えられると共に、全てのMME2に障害ノード情報を行き渡らせることができる。
【0072】
また、障害ノード情報として「MMEGI」を採用することで、故障した単一のMME2だけでなく、例えば故障したMME2と同じコアネットワーク又はプールに属するMME2群に対する振り分け判定を行うことができる。また、障害ノード情報としてさらに「UE Usage Type」を採用することで、単一のUE5に対してではなく、同じ「UE Usage Type」を持つ(すなわち同じ用途種別を持つ)UE5群に対して一律にコアネットワークの振り分けを行うことができる。また、「MMEGI」及び「UE Usage Type」は3GPPにて規定された情報であり、既存の規格を変更することなく本実施形態に係る発明を適用することができる。
【0073】
また、本実施形態のMME2によれば、UE5からアタッチを受信した際に、アタッチの対象が、障害ノード情報が示す対象と一致すると判定された場合に、当該対象以外のMME2をアタッチの対象とした処理が行われる。かかる構成を採れば、アタッチがDecor2−2のMME2にはリダイレクトされなくなるため、Decor2−2のMME2において折り返しのアタッチの処理負荷を軽減することができる。
【0074】
また、MME2の障害ノード情報格納部21は、障害ノード情報を一定時間格納することで、例えば、しばらく時間が経ち、障害が発生していたMME2の障害が回復した際に、通常の振り分け処理に戻るため、特別な機能を備えることなく、障害の回復後にも通常通り振り分け処理を継続することができる。
【0075】
以上の通り、本実施形態のS−GW1及びMME2を含む移動体通信システム7では、下り通信が発生し、対象のMME2が故障しているため呼処理の継続が不可能である場合、S−GW1にて対象のMME2がDecor2−2のMME2であること、デフォルトCN2−1が輻輳していないことを判定し、ページング(IMSI Paging)対象のMME2をデフォルトCN2−1からも選択する処理を追加する。また、その後、UE5が折り返しで実施するアタッチ処理についてもDecor2−2のMME2への折り返しを防ぐことで、負荷分散されるMME2が多くなり、追加設備なくネットワーク全体の輻輳を防ぐことが可能となる。また、本機能によってDecor2−2のMME2が全断した場合も、デフォルトCN2−1のMME2を利用して、加入者の通信が継続可能となる。
【0076】
本明細書で説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT−Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、W−CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
【0077】
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0078】
本明細書において特定の装置によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。例えば、特定の装置が基地局であった場合においては、当該基地局を有する1つまたは複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局および/または基地局以外の他のネットワークノード(例えば、MMEまたはS−GWなどが考えられるが、これらに限られない)によって行われ得ることは明らかである。上記において基地局以外の他のネットワークノードが1つである場合を例示したが、複数の他のネットワークノードの組み合わせ(例えば、MMEおよびS−GW)であってもよい。
【0079】
情報等は、上位レイヤ(または下位レイヤ)から下位レイヤ(または上位レイヤ)へ出力され得る。複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
【0080】
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルで管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0081】
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0082】
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0083】
以上、本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【0084】
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0085】
また、ソフトウェア、命令などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア及びデジタル加入者回線(DSL)などの有線技術及び/又は赤外線、無線及びマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0086】
本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0087】
なお、本明細書で説明した用語及び/又は本明細書の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及び/又はシンボルは信号(シグナル)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC)は、キャリア周波数、セルなどと呼ばれてもよい。
【0088】
本明細書で使用する「システム」および「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
【0089】
また、本明細書で説明した情報、パラメータなどは、絶対値で表されてもよいし、所定の値からの相対値で表されてもよいし、対応する別の情報で表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスで指示されるものであってもよい。
【0090】
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的なものではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本明細書で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素(例えば、TPCなど)は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的なものではない。
【0091】
基地局は、1つまたは複数(例えば、3つ)の(セクタとも呼ばれる)セルを収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局RRH:Remote Radio Head)によって通信サービスを提供することもできる。「セル」または「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局、および/または基地局サブシステムのカバレッジエリアの一部または全体を指す。さらに、「基地局」「eNB」、「セル」、および「セクタ」という用語は、本明細書では互換的に使用され得る。基地局は、固定局(fixed station)、NodeB、eNodeB(eNB)、アクセスポイント(access point)、フェムトセル、スモールセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
【0092】
移動通信端末は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
【0093】
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0094】
本明細書で「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した場合においては、その要素へのいかなる参照も、それらの要素の量または順序を全般的に限定するものではない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本明細書で使用され得る。したがって、第1および第2の要素への参照は、2つの要素のみがそこで採用され得ること、または何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0095】
「含む(including)」、「含んでいる(comprising)」、およびそれらの変形が、本明細書あるいは特許請求の範囲で使用されている限り、これら用語は、用語「備える」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書あるいは特許請求の範囲において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。本明細書において、文脈または技術的に明らかに1つのみしか存在しない装置である場合以外は、複数の装置をも含むものとする。
【0096】
本開示の全体において、例えば、英語での「a」、「an」及び「the」のように、翻訳により冠詞が追加された場合、これらの冠詞は、文脈から明らかにそうではないことが示されていなければ、複数のものを含むものとする。
【符号の説明】
【0097】
1…S−GW、2…MME、2−1…デフォルトCN、2−2…Decor、3…P−GW、4…eNB、5…UE、6…HSS、7…移動体通信システム、10…障害監視部、11…障害情報格納部、12…下り通信受信部、13…障害判定部、14…ページング送信部、20…ページング受信部、21…障害ノード情報格納部、22…アタッチ受信部、23…アタッチ対象判定部、24…アタッチ処理部。
図1
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図8