(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6726775
(24)【登録日】2020年7月1日
(45)【発行日】2020年7月22日
(54)【発明の名称】ソーシャル化ダッシュ
(51)【国際特許分類】
G06F 13/00 20060101AFI20200713BHJP
H04M 11/00 20060101ALI20200713BHJP
G06F 3/0484 20130101ALI20200713BHJP
【FI】
G06F13/00 650B
H04M11/00 302
G06F3/0484
【請求項の数】22
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2019-237(P2019-237)
(22)【出願日】2019年1月4日
(62)【分割の表示】特願2015-550419(P2015-550419)の分割
【原出願日】2013年12月5日
(65)【公開番号】特開2019-91471(P2019-91471A)
(43)【公開日】2019年6月13日
【審査請求日】2019年1月4日
(31)【優先権主張番号】13/729,634
(32)【優先日】2012年12月28日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】13195616.1
(32)【優先日】2013年12月4日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】508178054
【氏名又は名称】フェイスブック,インク.
(74)【代理人】
【識別番号】110002974
【氏名又は名称】特許業務法人World IP
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】ムラルカ、ニール イシュヴァル
(72)【発明者】
【氏名】ファン、フィリップ
(72)【発明者】
【氏名】セケル、ニブ
(72)【発明者】
【氏名】モセリ、アダム
(72)【発明者】
【氏名】ルー、フランシス
(72)【発明者】
【氏名】ショーグリーン、カール フィリップ
(72)【発明者】
【氏名】オンドレイカ、コリー ルドルフ
(72)【発明者】
【氏名】テイラー、ブレット スティーブン
【審査官】
木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2008/0167078(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2008/0126994(US,A1)
【文献】
特開2009−212997(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
H04M 11/00
G06F 3/0484
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
モバイル・コンピューティング装置が、該モバイル・コンピューティング装置のユーザと、該モバイル・コンピューティング装置上のフォアグラウンドで実行中の1つまたは複数のアプリケーションとの間の任意の対話があるかどうかを判定すること、
前記モバイル・コンピューティング装置が、前記ユーザと前記複数のアプリケーションとの間の対話がない場合、自動的に、かつユーザ入力なしに、前記ユーザに対して表示するための複数の通知およびソーシャル・ネットワーキング・システムによって提供される1つまたは複数のソーシャル・ネットワーキング機能にそれぞれ対応する複数のソーシャル・ネットワーキング対話要素を備えるユーザ・インターフェースを前記モバイル・コンピューティング装置に提供することであって、少なくとも1つのソーシャル・ネットワーキング対話要素は、前記ソーシャル・ネットワーキング・システムのユーザのステータスを更新するための機能を提供し、前記ユーザは、前記モバイル・コンピューティング装置上で前記ソーシャル・ネットワーキング・システムに関連付けられたアプリケーションを起動することなく、前記複数のソーシャル・ネットワーキング対話要素を介して前記ユーザ・インターフェースから直接的にソーシャル・ネットワーキング・システムと対話する、前記提供すること、
前記モバイル・コンピューティング装置が、前記ソーシャル・ネットワーキング・システムのユーザのステータスを更新するための機能を提供する前記少なくとも1つのソーシャル・ネットワーキング対話要素とのユーザ対話を受信することであって、前記ユーザ対話は、ステータス更新に対応する、前記受信すること、
前記モバイル・コンピューティング装置が、前記ユーザ対話に関連付けられた情報を前記ソーシャル・ネットワーキング・システムに送信すること、
前記モバイル・コンピューティング装置が、前記ユーザ対話に対応するステータス更新に少なくとも部分的に基づいて前記複数の通知のうちの1つまたは複数を更新すること、を備える、方法。
【請求項2】
前記複数のソーシャル・ネットワーキング対話要素は、
前記ソーシャル・ネットワーキング・システムの友達機能に対応する第1のソーシャル・ネットワーキング対話要素、
前記ソーシャル・ネットワーキング・システムのメッセージ機能に対応する第2のソーシャル・ネットワーキング対話要素、
前記ソーシャル・ネットワーキング・システムのソーシャル・アクション通知機能に対応する第3のソーシャル・ネットワーキング対話要素、または
前記ソーシャル・ネットワーキング・システムに投稿する第4のソーシャル・ネットワーキング対話要素を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記友達機能は、
前記ソーシャル・ネットワーキング・システムのユーザに友達要求を送るソーシャル・ネットワーキング機能と、
前記ソーシャル・ネットワーキング・システムのユーザからの友達要求に応答するソーシャル・ネットワーキング機能と、
前記ソーシャル・ネットワーキング・システムのユーザを検索するソーシャル・ネットワーキング機能と、
前記ソーシャル・ネットワーキング・システムのユーザのユーザ・プロファイルにアクセスするソーシャル・ネットワーキング機能とを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ソーシャル・ネットワーキング・システムに投稿することは、
写真またはビデオをアップロードすること、
位置でチェックインすること、
前記ユーザのステータスを更新すること、または
前記ソーシャル・ネットワーキング・システムの別のユーザによる投稿に対するコメントをアップロードすることを含む、請求項2または3に記載の方法。
【請求項5】
前記ユーザ・インターフェースは、
前記モバイル・コンピューティング装置にインストールされる1つまたは複数のアプリケーションから、着信メッセージ、ソーシャル・アクション通知、およびコンテンツ・オブジェクトのうちの1つまたは複数を、前記ユーザに表示するエリアをさらに含む、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記ソーシャル・アクション通知は、
前記ユーザに関係する前記ソーシャル・ネットワーキング・システムの他のユーザによるアクションの通知を含む、請求項2乃至5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記ユーザ・インターフェースは、
前記ソーシャル・ネットワーキング・システムによって少なくとも部分的に提供されるニュース・フィードまたはティッカーを表示するエリアをさらに含む、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記ソーシャル・ネットワーキング・システムは、
複数のノードおよび該複数のノードを接続するエッジを含むグラフを含み、
前記グラフ内の少なくとも1つのノードが、前記ユーザに対応し、
前記ソーシャル・ネットワーキング機能のうちの1つまたは複数が、前記グラフに関連付けられる、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記モバイル・コンピューティング装置により、前記モバイル・コンピューティング装置がロック状態のとき、前記モバイル・コンピューティング装置上に表示される前記ユーザ・インターフェースの少なくとも一部を提供することをさらに備える請求項1乃至8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記ユーザ・インターフェースが、少なくとも部分的にランチャとして動作する、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
実行されたときに、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の方法を実施するように動作可能であるソフトウェアを実装する1つまたは複数のコンピュータ可読非一時的記憶媒体。
【請求項12】
システムであって、
1つまたは複数のプロセッサと、
前記1つまたは複数のプロセッサに結合され、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令を含むメモリとを備え、
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記命令を実行するときに、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の方法を実施するように動作可能である、システム。
【請求項13】
1つまたは複数のコンピュータ可読非一時的記憶媒体であって、
実行されたときに、
モバイル・コンピューティング装置のユーザと、該モバイル・コンピューティング装置上のフォアグラウンドで実行中の1つまたは複数のアプリケーションとの間の任意の対話があるかどうかを判定すること、
前記ユーザと前記複数のアプリケーションとの間の対話がない場合、自動的に、かつユ
ーザ入力なしに、前記ユーザに対して表示するための複数の通知およびソーシャル・ネットワーキング・システムによって提供される1つまたは複数のソーシャル・ネットワーキング機能にそれぞれ対応する複数のソーシャル・ネットワーキング対話要素を備えるユーザ・インターフェースを前記モバイル・コンピューティング装置に提供することであって、少なくとも1つのソーシャル・ネットワーキング対話要素は、前記ソーシャル・ネットワーキング・システムのユーザのステータスを更新するための機能を提供し、前記ユーザは、前記モバイル・コンピューティング装置上で前記ソーシャル・ネットワーキング・システムに関連付けられたアプリケーションを起動することなく、前記複数のソーシャル・ネットワーキング対話要素を介して前記ユーザ・インターフェースから直接的にソーシャル・ネットワーキング・システムと対話する、前記提供すること、
前記ソーシャル・ネットワーキング・システムのユーザのステータスを更新するための機能を提供する前記少なくとも1つのソーシャル・ネットワーキング対話要素とのユーザ対話を受信することであって、前記ユーザ対話は、ステータス更新に対応する、前記受信すること、
前記ユーザ対話に関連付けられた情報を前記ソーシャル・ネットワーキング・システムに送信すること、
前記ユーザ対話に対応するステータス更新に少なくとも部分的に基づいて前記複数の通知のうちの1つまたは複数を更新すること、を実行するように構成されたソフトウェアを実装する1つまたは複数のコンピュータ可読非一時的記憶媒体。
【請求項14】
前記複数のソーシャル・ネットワーキング対話要素は、
前記ソーシャル・ネットワーキング・システムの友達機能に対応する第1のソーシャル・ネットワーキング対話要素、
前記ソーシャル・ネットワーキング・システムのメッセージ機能に対応する第2のソーシャル・ネットワーキング対話要素、
前記ソーシャル・ネットワーキング・システムのソーシャル・アクション通知機能に対応する第3のソーシャル・ネットワーキング対話要素、または
前記ソーシャル・ネットワーキング・システムに投稿する第4のソーシャル・ネットワーキング対話要素を含む、請求項13に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読非一時的記憶媒体。
【請求項15】
前記友達機能は、
前記ソーシャル・ネットワーキング・システムのユーザに友達要求を送るソーシャル・ネットワーキング機能と、
前記ソーシャル・ネットワーキング・システムのユーザからの友達要求に応答するソーシャル・ネットワーキング機能と、
前記ソーシャル・ネットワーキング・システムのユーザを検索するソーシャル・ネットワーキング機能と、
前記ソーシャル・ネットワーキング・システムのユーザのユーザ・プロファイルにアクセスするソーシャル・ネットワーキング機能とを含む、請求項14に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読非一時的記憶媒体。
【請求項16】
前記ソフトウェアは、
写真またはビデオをアップロードし、
位置でチェックインし、
前記ユーザのステータスを更新し、または
前記ソーシャル・ネットワーキング・システム上の別のユーザによる投稿に対するコメントをアップロードするようにさらに構成される、請求項14に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読非一時的記憶媒体。
【請求項17】
前記ユーザ・インターフェースは、
前記モバイル・コンピューティング装置にインストールされる1つまたは複数のアプリケーションから、着信メッセージ、ソーシャル・アクション通知、およびコンテンツ・オブジェクトの1つまたは複数を前記ユーザに表示するエリアをさらに含む、請求項13に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読非一時的記憶媒体。
【請求項18】
前記ソーシャル・アクション通知は、
前記ユーザに関係する前記ソーシャル・ネットワーキング・システム上の他のユーザによるアクションの通知を含む、請求項17に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読非一時的記憶媒体。
【請求項19】
前記ユーザ・インターフェースは、
前記ソーシャル・ネットワーキング・システムによって少なくとも部分的に提供されるニュース・フィードまたはティッカーを表示するエリアをさらに含む、請求項13に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読非一時的記憶媒体。
【請求項20】
前記モバイル・コンピューティング装置がロック状態のとき、前記ソフトウェアが、前記モバイル・コンピューティング装置上に表示される前記ユーザ・インターフェースの少なくとも一部を提供するようにさらに構成される、請求項13に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読非一時的記憶媒体。
【請求項21】
前記ユーザ・インターフェースは、少なくとも部分的にランチャとして動作する、請求項13に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読非一時的記憶媒体。
【請求項22】
装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサに結合された1つまたは複数のコンピュータ可読非一時的記憶媒体とを備え、
前記1つまたは複数のコンピュータ可読非一時的記憶媒体は、
モバイル・コンピューティング装置のユーザと、該モバイル・コンピューティング装置上のフォアグラウンドで実行中の1つまたは複数のアプリケーションとの間の任意の対話があるかどうかを判定すること、
前記ユーザと前記複数のアプリケーションとの間の対話がない場合、自動的に、かつユーザ入力なしに、前記ユーザに対して表示するための複数の通知およびソーシャル・ネットワーキング・システムによって提供される1つまたは複数のソーシャル・ネットワーキング機能にそれぞれ対応する複数のソーシャル・ネットワーキング対話要素を備えるユーザ・インターフェースを前記モバイル・コンピューティング装置に提供することであって、少なくとも1つのソーシャル・ネットワーキング対話要素は、前記ソーシャル・ネットワーキング・システムのユーザのステータスを更新するための機能を提供し、前記ユーザは、前記モバイル・コンピューティング装置上で前記ソーシャル・ネットワーキング・システムに関連付けられたアプリケーションを起動することなく、前記複数のソーシャル・ネットワーキング対話要素を介して前記ユーザ・インターフェースから直接的にソーシャル・ネットワーキング・システムと対話する、前記提供すること、
前記ソーシャル・ネットワーキング・システムのユーザのステータスを更新するための機能を提供する前記少なくとも1つのソーシャル・ネットワーキング対話要素とのユーザ対話を受信することであって、前記ユーザ対話は、ステータス更新に対応する、前記受信すること、
前記ユーザ対話に関連付けられた情報を前記ソーシャル・ネットワーキング・システムに送信すること、
前記ユーザ対話に対応するステータス更新に少なくとも部分的に基づいて前記複数の通知のうちの1つまたは複数を更新すること、を実行するソフトウェアを実装する、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般にはモバイル装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ソーシャル・ネットワーキング・ウェブサイトを含むことのできるソーシャル・ネットワーキング・システムは、そのユーザ(個人や組織など)がソーシャル・ネットワーキング・システムと対話し、ソーシャル・ネットワーキング・システムを通じて互いに対話することを可能にすることができる。ソーシャル・ネットワーキング・システムは、ユーザからの入力と共に、ユーザに関連するユーザ・プロファイルを作成し、それをソーシャル・ネットワーキング・システム内に格納することができる。ユーザ・プロファイルは、人口統計情報、通信チャネル情報、およびユーザの個人的関心に関する情報を含むことができる。ソーシャル・ネットワーキング・システムはまた、ユーザからの入力と共に、ユーザとソーシャル・ネットワーキング・システムの他のユーザとの間の関係を作成および格納することができ、サービス(例えば、ウォール・ポスト、写真共有、イベント編成、メッセージング、ゲーム、または広告)を提供して、ユーザ間のソーシャル対話を容易にすることができる。
【0003】
ソーシャル・ネットワーキング・システムは、1つまたは複数のネットワークを介して、そのサービスに関するコンテンツまたはメッセージをユーザのモバイルまたは他のコンピューティング装置に送信することができる。ユーザはまた、ユーザのユーザ・プロファイルおよびソーシャル・ネットワーキング・システム内の他のデータにアクセスするために、ユーザのモバイルまたは他のコンピューティング装置上にソフトウェア・アプリケーションをインストールすることができる。ソーシャル・ネットワーキング・システムは、ユーザにつなげられた他のユーザのアグリゲートされた記事のニュース・フィードなどの、ユーザに表示するためのパーソナライズされたコンテンツ・オブジェクトのセットを生成することができる。
【0004】
スマートフォン、タブレット・コンピュータ、ラップトップ・コンピュータなどのモバイル・コンピューティング装置は、GPS受信機、コンパス、ジャイロスコープなどの、モバイル・コンピューティング装置の位置、方向、または向きを求める機能を含むことができる。そのような装置はまた、BLUETOOTH通信、近距離場通信(NFC)、赤外線(IR)通信、ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)を用いる通信、携帯電話網などの、ワイヤレス通信のための機能をも含むことができる。そのような装置はまた、1つまたは複数のカメラ、スキャナ、タッチ・スクリーン、マイクロフォン、またはスピーカをも含むことができる。モバイル・コンピューティング装置はまた、ゲーム、ウェブ・ブラウザ、ソーシャル・ネットワーキング・アプリケーションなどのソフトウェア・アプリケーションを実行することができる。ソーシャル・ネットワーキング・アプリケーションを用いて、ユーザは、ユーザのソーシャル・ネットワーク内の他のユーザとつながり、情報を通信し、情報を共有することができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
特定の実施形態では、ソーシャル化ダッシュは、モバイル装置のランチャを置き換える「ロック」画面または「ホーム」画面として現れることができる。ユーザが「ホーム」ボタンを押したとき、モバイル装置をロックしたとき、アプリケーションを閉じたとき、またはモバイル装置を使用して電話をかけ、もしくは終了したときに、ソーシャル化ダッシュを提供することができる。特定の実施形態では、ソーシャル化ダッシュは、ソーシャル・ネットワーキング機能に対応する対話要素を含むことができる。特定の実施形態では、ソーシャル化ダッシュは、例えば、ニュース・フィードおよび通知、着信メッセージ(例えば、不在着信情報、SMSメッセージ、またはシステム・メッセージ)などの、ソーシャル・ネットワーキング・システムからのソーシャル・アクション通知を表示するエリアを含むことができる。
【0006】
特定の実施形態では、ユーザのソーシャル・ネットワークIDを使用して、ユーザに対してダッシュの出現をカスタマイズすることができる。例えば、ダッシュ・ページの背景写真は、ユーザのプロファイル写真でよい。特定の実施形態では、ソーシャル化ダッシュは、モバイル装置のロック画面でよい。特定の実施形態では、ソーシャル化ダッシュのテンション・スクローリングを実施して、モバイル装置をロック解除することができる。特定の実施形態では、ユーザがPINロックを有する場合、ダッシュのテンション・スクローリングにより、ユーザはPIN画面に誘導される。
【0007】
本発明による実施形態は、方法、記憶媒体、およびシステムを対象とする添付の特許請求の範囲で具体的に開示され、ある請求項カテゴリ、例えば方法で述べられる任意の特徴が、別の請求項カテゴリ、例えばシステムでもクレーム化されている。
【0008】
本発明による1実施形態では、方法が、モバイル・コンピューティング装置により、モバイル・コンピューティング装置のユーザがモバイル・コンピューティング装置上のアプリケーションを現在アクティブに使用しているかどうかを判定すること、および
モバイル・コンピューティング装置により、ユーザがモバイル・コンピューティング装置上のアプリケーションを現在アクティブに使用していない場合、自動的に、かつユーザ入力なしに、モバイル・コンピューティング装置から離れたソーシャル・ネットワーキング・システムによって少なくとも部分的に提供される複数のソーシャル・ネットワーキング機能のうちの1つにそれぞれ対応する複数の対話要素を含むユーザに対して表示するためのユーザ・インターフェース(UI)をモバイル・コンピューティングに提供することを含む。
【0009】
対話要素は、
ソーシャル・ネットワーキング・システムの友達機能に対応する第1の対話要素、
ソーシャル・ネットワーキング・システムのメッセージ機能に対応する第2の対話要素、
ソーシャル・ネットワーキング・システムのソーシャル・アクション通知機能に対応する第3の対話要素、または
ソーシャル・ネットワーキング・システムに投稿する第4の対話要素を含むことができる。
【0010】
友達機能は、
ソーシャル・ネットワーキング・システムのユーザに友達要求を送るソーシャル・ネットワーキング機能と、
ソーシャル・ネットワーキング・システムのユーザからの友達要求に応答するソーシャル・ネットワーキング機能と、
ソーシャル・ネットワーキング・システム上のユーザを検索するソーシャル・ネットワーキング機能と、
ソーシャル・ネットワーキング・システム上のユーザのユーザ・プロファイルにアクセスするソーシャル・ネットワーキング機能とを含むことができる。
【0011】
ソーシャル・ネットワーキング・システムに投稿することは、
写真またはビデオをアップロードすること、位置でチェックインすること、ユーザのステータスを更新すること、またはソーシャル・ネットワーキング・システム上の別のユーザによる投稿に対するコメントをアップロードすることを含むことができる。
【0012】
UIは、着信メッセージおよびソーシャル・アクション通知をユーザに表示するエリアを含むことができる。
ソーシャル・アクション通知は、ユーザに関係するソーシャル・ネットワーキング・システム上の他のユーザによるアクションの通知を含むことができる。
【0013】
UIは、ソーシャル・ネットワーキング・システムによって少なくとも部分的に提供されるニュース・フィードまたはティッカーを表示するエリアをさらに含むことができる。
ソーシャル・ネットワーキング・システムは、複数のノードおよびノードを接続するエッジを含むグラフを含むことができ、グラフ内の少なくとも1つのノードがユーザに対応し、ソーシャル・ネットワーキング機能のうちの1つまたは複数がグラフに関連付けられる。
【0014】
方法は、モバイル・コンピューティング装置により、モバイル・コンピューティング装置がロック状態のとき、モバイル・コンピューティング装置上に表示されるUIの少なくとも一部を提供することをさらに含むことができる。
【0015】
好ましくは、UIは、少なくとも部分的にランチャとして動作する。
クレーム化された本発明の別の実施形態では、1つまたは複数のコンピュータ可読非一時的記憶媒体が、実行されたときに、
モバイル・コンピューティング装置のユーザがモバイル・コンピューティング装置上のアプリケーションを現在アクティブに使用しているかどうかを判定し、
ユーザがモバイル・コンピューティング装置上のアプリケーションを現在アクティブに使用していない場合、自動的に、かつユーザ入力なしに、モバイル・コンピューティング装置から離れたソーシャル・ネットワーキング・システムによって少なくとも部分的に提供される複数のソーシャル・ネットワーキング機能のうちの1つにそれぞれ対応する複数の対話要素を含むユーザに対して表示するためのユーザ・インターフェース(UI)をモバイル・コンピューティングに提供するように構成されたソフトウェアを実施する。
【0016】
ソフトウェアは、
写真またはビデオをアップロードし、位置でチェックインし、ユーザのステータスを更新し、またはソーシャル・ネットワーキング・システム上の別のユーザによる投稿に対するコメントをアップロードするようにさらに構成することができる。
【0017】
ソフトウェアは、モバイル・コンピューティング装置がロック状態のとき、モバイル・コンピューティング装置上に表示されるUIの少なくとも一部を提供するようにさらに構成することができる。
【0018】
クレーム化された本発明による別の実施形態では、装置が、
プロセッサと、
プロセッサに結合され、
モバイル・コンピューティング装置のユーザがモバイル・コンピューティング装置上のアプリケーションを現在アクティブに使用しているかどうかを判定し、
ユーザがモバイル・コンピューティング装置上のアプリケーションを現在アクティブに使用していない場合、自動的に、かつユーザ入力なしに、モバイル・コンピューティング装置から離れたソーシャル・ネットワーキング・システムによって少なくとも部分的に提供される複数のソーシャル・ネットワーキング機能のうちの1つにそれぞれ対応する複数の対話要素を含むユーザに対して表示するためのユーザ・インターフェース(UI)をモバイル・コンピューティング装置に提供するソフトウェアを実装する1つまたは複数のコンピュータ可読非一時的記憶媒体とを備える。
【0019】
本発明の別の実施形態では、1つまたは複数のコンピュータ可読非一時的記憶媒体は、実行されたときに、本発明による方法または前述の実施形態のいずれかを実施するように動作可能であるソフトウェアを実施する。
【0020】
本発明の別の実施形態では、システムは、1つまたは複数のプロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を含む、プロセッサに結合されたメモリとからなり、プロセッサは、命令を実行するときに、本発明による方法または前述の実施形態のいずれかを実施するように動作可能である。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】例示的なモバイル・コンピューティング装置を示す図。
【
図2A】例示的なソーシャル化ダッシュについての例示的ワイヤフレームを示す図。
【
図2B】例示的なソーシャル化ダッシュについての例示的ワイヤフレームを示す図。
【
図2C】例示的なソーシャル化ダッシュについての例示的ワイヤフレームを示す図。
【
図3】ソーシャル化ダッシュを通じてソーシャル・ネットワーキング・システムと対話する例示的な方法を示す図。
【
図4】ソーシャル・ネットワーキング・システムに関連する例示的なネットワーク環境を示す図。
【
図6】例示的なコンピューティング・システムを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1は、例示的モバイル・コンピューティング装置を示す。本開示は、任意の適切な物理形態をとるモバイル・コンピューティング装置10を企図する。特定の実施形態では、モバイル・コンピューティング装置10は、以下で説明するようなコンピューティング・システムでよい。限定ではなく例として、モバイル・コンピューティング装置10は、シングル・ボード・コンピュータ・システム(single-board computer system:SBC)(例えば、コンピュータ・オン・モジュール(computer-on-module:COM)やシステム・オン・モジュール(system-on-module:SOM)など)、ラップトップもしくはノートブック・コンピュータ・システム、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、タブレット・コンピュータ・システム、またはこれらの2つ以上の組合せでよい。特定の実施形態では、モバイル・コンピューティング装置10は、入力構成要素としてタッチ・センサ12を有することができる。
図1の例では、タッチ・センサ12が、モバイル・コンピューティング装置10の前面に組み込まれる。容量性タッチ・センサの場合、送信電極と受信電極という2つのタイプの電極が存在することがある。これらの電極を、電気パルスで送信電極を駆動し、タッチまたは近接入力によって引き起こされた受信電極からのキャパシタンスの変化を測定するように構成されたコントローラに接続することができる。
図1の例では、モバイル・コンピューティング装置10の1つまたは複数の側面に1つまたは複数のアンテナ14A〜Bを組み込むことができる。アンテナ14A〜Bは、電流を電波に変換し、電波を電流に変換する構成要素である。信号の送信中に、送信機は、発振無線周波数(oscillating radio frequency)(RF)電流をアンテナ14A〜Bの端子に印加し、アンテナ14A〜Bは、印加された電流のエネルギーを電磁(electromagnetic:EM)波として放射する。信号の受信中に、アンテナ14A〜Bは、入射EM波の電力を、アンテナ14A〜Bの端子で電圧に変換する。その電圧は、増幅のために受信機に送られる。
【0023】
モバイル装置は、イーサネット(登録商標)または他のワイヤ・ベースのネットワークまたはワイヤレスNIC(WNIC)と通信するためのアンテナ14A〜B、例えばWI−FIネットワークなどのワイヤレス・ネットワークと通信するためのワイヤレス・アダプタ、または第3世代移動体通信(3G)、Long Term Evolution(LTE)ネットワークなどのセルラ・ネットワークと通信するためのモデムに結合された通信構成要素を含むことができる。本開示は、任意の適切なネットワークおよびそのための任意の適切な通信構成要素を企図する。限定ではなく例として、モバイル装置10は、アドホック・ネットワーク、パーソナル・エリア・ネットワーク(PAN)、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、大都市圏ネットワーク(MAN)、またはインターネットの1つもしくは複数の部分、あるいはこれらのうちの2つ以上の組合せと通信することができる。これらのネットワークのうちの1つまたは複数の1つまたは複数の部分は、ワイヤードまたはワイヤレスでよい。別の例として、モバイル装置10は、ワイヤレスPAN(WPAN)(例えば、BLUETOOTH WPANなど)、WI−FIネットワーク、WI−MAXネットワーク、携帯電話網(例えば、移動体通信用グローバル・システム(GSM)、3G、またはLTEネットワークなど)、または他の適切なワイヤレス・ネットワーク、あるいはこれらのうちの2つ以上の組合せと通信することができる。モバイル・コンピューティング装置10は、適切な場合、これらのネットワークのいずれかに関する任意の適切な通信構成要素を含むことができる。
【0024】
特定の実施形態では、モバイル・コンピューティング装置10は、ユーザがモバイル・コンピューティング装置10上で実行されるアプリケーションとアクティブに対話していないときにモバイル・コンピューティング装置10上に表示することのできる常に(すなわち「永続的」に)アクセス可能なユーザ・インターフェース(UI)であるソーシャル化ダッシュボード(socialized dashboard)、すなわち「ダッシュ(dash)」を表示することができる。限定ではなく例として、永続的UI(persistent UI)すなわちソーシャル化ダッシュ(socialized dash)は、以下で説明するように、モバイル・コンピューティング装置10のホームまたはデフォルト画面として機能するアプリケーションでよい。別の例として、モバイル・コンピューティング装置10上で実行されるアプリケーションを使用した後、もしくは閉じた後、モバイル・コンピューティング装置10上の通話を完了した後、または任意の適切なアクションに応答して、ユーザが「ホーム」ボタンを作動させることに応答してモバイル・コンピューティング装置10上に表示するように、永続的UIまたはソーシャル化ダッシュを提供することができる。特定の実施形態では、タッチ・センサ12を通じて検出された所定のジェスチャを実施することにより、アプリケーションとの対話中を含めていつでもソーシャル化ダッシュにアクセスすることができる。限定ではなく例として、ユーザは、以下で説明するように、表示エリアの上端をタップ・アンド・ホールドしてソーシャル化ダッシュをプルダウンし、それによってソーシャル化ダッシュのソーシャル・ネットワーキング対話要素および着信メッセージを表示することによってソーシャル化ダッシュにアクセスすることができる。本開示は、特定のタイプのコンピューティング装置を図示および説明するが、本開示は、例えば、パーソナル・コンピュータ、タブレット・コンピュータ、接続されたテレビジョン、スマートフォンなどの任意の適切なタイプのコンピューティング装置上で実装されたソーシャル化ダッシュを企図する。限定ではなく例として、ソーシャル化ダッシュは、モバイル・コンピューティング装置10の例えば、モバイル・コンピューティング装置10の背景イメージ等の1つまたは複数の設定を設定すること、モバイル・コンピューティング装置10の特定機能をモバイル・コンピューティング装置10にインストールされた例えば、デフォルトのウェブ・ブラウザ等の特定のアプリケーションに関連付けることができる。特定の実施形態では、例えば背景イメージ等のソーシャル化ダッシュの1つまたは複数の設定は、モバイル・コンピューティング装置10のユーザに関連付けられたソーシャル・グラフ情報を用いてカスタマイズ可能である。限定ではなく例として、ソーシャル化ダッシュの出現は、ユーザに関連付けられたソーシャル・ネットワーク識別子(social-network identification)(ID)を用いてユーザに対してカスタマイズ可能である。さらに、ソーシャル化ダッシュの背景イメージは、ユーザのソーシャル・ネットワーク識別子に関連付けられた、例えばプロフィール画像等の画像でもよい。
【0025】
特定の実施形態では、ソーシャル化ダッシュは、以下で説明するように、ソーシャル・ネットワーキング・システムによって少なくとも部分的に提供される1つまたは複数のソーシャル・ネットワーキング機能に対応する、例えばアイコンなどの1つまたは複数のソーシャル・ネットワーキング対話要素を含むことができる。特定の実施形態では、ソーシャル化ダッシュは、着信メッセージおよびソーシャル・アクション通知をユーザに表示するエリアを含むことができる。以下で説明するように、ソーシャル化ダッシュのこのエリアは、モバイル・コンピューティング装置10上にインストールされたアプリケーションから、または通信プロトコルを通じてソーシャル・ネットワーキング・システムまたはサード・パーティ・システムから、様々なタイプの着信メッセージ、ソーシャル活動通知、またはコンテンツ・オブジェクトを動的にアグリゲート(aggregate)することができる。特定の実施形態では、モバイル・コンピューティング装置10のディスプレイをロックし、モバイル・コンピューティング装置10との任意の対話または特定の対話を防止することができる。モバイル・コンピューティング装置10がロック・モードにあるとき、ソーシャル化ダッシュは、ロック画面として機能することができる。特定の実施形態では、ソーシャル化ダッシュがロック画面として機能しているとき、ユーザは、モバイル・コンピューティング装置10の通常動作中にユーザにとって利用可能なソーシャル化ダッシュのすべての機能のうちのすべてまたはサブセットにアクセスすることができる。
【0026】
図2A〜
図2Cは、例示的なソーシャル化ダッシュについての例示的なワイヤフレーム(wireframe)を示す。前述のように、ソーシャル化ダッシュ54は、モバイル装置10上に表示するために提供される永続的UIでよい。特定の実施形態では、ソーシャル化ダッシュ54は、ソーシャル・ネットワーキング・システムによって少なくとも部分的に提供される1つまたは複数のソーシャル・ネットワーキング機能に対応する1つまたは複数のソーシャル・ネットワーキング対話要素52を含むことができる。限定ではなく例として、ソーシャル・ネットワーキング対話要素52は、
図2Aおよび
図2Bの例に示されるように、例えば、友達機能、メッセージ機能、ソーシャル・ネットワーキング・システムへの投稿などのソーシャル・ネットワーキング機能に対応することができる。特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システムの友達機能は、例えば、ユーザに友達要求を送ること、ユーザからの友達要求に応答すること、ソーシャル・ネットワーキング・システム上のユーザを検索すること、ソーシャル・ネットワーキング・システム上のユーザのユーザ・プロファイルにアクセスすることなどの機能を含むことができる。特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システムに投稿することは、例えば、写真またはビデオをアップロードすること、位置でチェックインすること、ユーザのステータスを更新すること、ソーシャル・ネットワーキング・システム上の別のユーザ(すなわち「友達」)による投稿に対するコメントをアップロードすることなどの機能を含むことができる。本明細書では、「友達」という用語は、ソーシャル・ネットワーキング・システムを介してモバイル・コンピューティング装置10に関連するユーザがつながり、関連付け、または関係を形成したソーシャル・ネットワーキング・システムの任意の他のユーザを指すことがある。特定の実施形態では、メッセージ機能は、例えば、ソーシャル・ネットワーキング・システム上の別のユーザにメッセージを書くこと、別のユーザからのメッセージに応答することなどの機能を含むことができる。特定の実施形態では、モバイル・コンピューティング装置10のユーザは、ソーシャル・ネットワーキング・システムに関連するアプリケーションを立ち上げ、またはウェブ・ブラウザを使用することなく、ソーシャル・ネットワーキング対話要素52を通じてソーシャル・ネットワーキング・システムと対話することができる。限定ではなく例として、モバイル・コンピューティング装置10のユーザは、ソーシャル化ダッシュ54の特定のソーシャル・ネットワーキング対話要素52をタップすることにより、ソーシャル・ネットワーキング・システムの別のユーザにメッセージを書くことができる。特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング対話要素52を使用して書かれたモバイル・コンピューティング装置10のユーザからのメッセージを、前述のように、通信プロトコルを使用してソーシャル・ネットワーキング・システムにリアル・タイムに送ることができる。本開示は、特定のコンピューティング・システムの特定の機能に対応する対話要素を有するソーシャル化ダッシュを図示および説明するが、本開示は、例えば、1つまたは複数のソーシャル・ネットワーキングやサード・パーティ・システムなどの任意の適切なコンピューティング・システムの任意の適切な機能に対応する任意の適切な対話要素を有するダッシュを企図する。
【0027】
前述のように、ソーシャル化ダッシュ54は、
図2Aの例に示されるように、着信メッセージおよびソーシャル・アクション通知をユーザに表示するエリア50Aを含むことができる。限定ではなく例として、着信メッセージは、電子メールまたはショート・メッセージング・サービス(SMS)メッセージ、ボイス・メール、不在着信、インスタント・メッセージ(IM)、ソーシャル・ネットワーキング・システムの機能によって提供されたメッセージなどを含むことができる。別の例として、エリア50A内で表示されるソーシャル・アクション通知は、例えば、友達要求、ソーシャル・イベント、ソーシャル・カレンダなどの、ユーザに関係するソーシャル・ネットワーキング・システム上の別のユーザによるアクションの通知を含むことができる。別の例として、ソーシャル・アクション通知は、例えば、ソーシャル・ネットワーキング・システムの他のユーザのステータス更新、コメント、または「いいね」などの、ソーシャル・ネットワーキング・システム上の他のユーザによるアクションの通知を含むことができる。
図2Bの例では、エリア50Bは、ソーシャル・ネットワーキング・システムによって提供されるニュース・フィードまたはティッカー(ticker)に関連するニュース・フィードまたはティッカー・アイテムを表示することができる。特定の実施形態では、エリア50B内で表示されるニュース・フィードまたはティッカー・アイテムは、ソーシャル・グラフ情報に基づくモバイル・コンピューティング装置10のユーザに対する関係を有する他のユーザによるアクションでよい。
【0028】
特定の実施形態では、例えばソーシャル・ネットワーキング・システムのサーバによって、モバイル・コンピューティング装置10にソーシャル・アクション通知を周期的にプッシュする(pushed)ことができる(すなわち、モバイル・コンピューティング装置10からの入力なしにモバイル・コンピューティング装置10に送る)。代替または追加として、モバイル装置10は、モバイル・コンピューティング装置10に対するソーシャル・アクション通知をプルする(pull)ことができる(すなわち、モバイル・コンピューティング装置10から信号を受信した後にモバイル・コンピューティング装置10に送る)。限定ではなく例として、エリア50A〜B内の表示のために提供された着信メッセージ、ソーシャル・アクション通知、またはニュース・フィード・アイテムを、モバイル・コンピューティング装置10上にインストールされたアプリケーションからネイティブに(natively)生成することができ、ソーシャル・ネットワーキング・システムと共に生成することができ、または例えばニュース・アグリゲータなどのサード・パーティ・システムによって生成することができる。本開示は、特定のコンテンツ・オブジェクトを表示するエリアを有するソーシャル化ダッシュを図示および説明するが、本開示は、例えば、株価アラート、ニュース通知、RSS(Really Simple Syndication)フィードなどの任意の適切なコンテンツ・オブジェクトを表示するエリアを有するソーシャル化ダッシュを企図する。
【0029】
特定の実施形態では、モバイル・コンピューティング装置10のユーザは、アプリケーションを立ち上げ、または実行することなく、ソーシャル化ダッシュ54から直接的に、ソーシャル・ネットワーキング対話要素52またはエリア50A〜B内の通知を通じてソーシャル・ネットワーキング・システムと対話することができる。限定ではなく例として、モバイル・コンピューティング装置10のユーザは、ソーシャル・ネットワーキング・システムに関連するアプリケーションを立ち上げることなく、ソーシャル・ネットワーキング対話要素242を通じてソーシャル・ネットワーキング・システム上のステータス更新に対してコメントし、または「いいね」を表明することができる。特定の実施形態では、エリア50A内に表示される着信メッセージは、モバイル装置10のユーザが着信メッセージと対話することを可能にするオプションを含むことができる。限定ではなく例として、着信メッセージがSMSメッセージの通知である場合、モバイル装置のユーザがSMSメッセージに応答して実施する特定のアクションをそれらから選択することのできる、例えば「応答」、「転送」、「削除」などのアクションに対応するオプションが存在することができ、その特定のアクションが別のアプリケーション(例えば、SMSアプリケーション)を立ち上げることができる。別の例として、着信メッセージが写真を含むニュース・フィード・アイテムである場合、ユーザは、所定のタッチ・ジェスチャを通じて、表示エリアの大部分またはすべてを覆うように写真を拡大し、次いで、例えばコメント、「いいね」、共有などの写真に関するソーシャル・ネットワーク対話を実施することができる。別の例として、着信メッセージが1つまたは複数の写真を含むニュース・フィード・アイテムである場合、写真が受信されたときに各写真が表示エリア全体をほぼ覆うように各写真を表示することができ、ユーザは、例えば写真間をスワイプすることなどの所定のタッチ・ジェスチャを実施することによって写真内でナビゲートすることができる。特定の実施形態では、
図2Aに示されるように、ソーシャル・ネットワーキング・システムとの対話に少なくとも部分的に基づいて、エリア50Aのソーシャル・アクション通知を更新することができる。
図2Bの例に示されるように、ソーシャル・グラフ情報に少なくとも部分的に基づくモバイル・コンピューティング装置10のユーザに対する関係を有するユーザによって、ソーシャル・ネットワーキング・システム上のコンテンツが生成されているとき、またはソーシャル・ネットワーキング・システムにアップロードされているとき、ニュース・フィードまたはティッカーに関連するソーシャル・アクション通知をエリア50Bにリアル・タイムに追加することができる。別の例として、ソーシャル・ネットワーキング対話要素52を介するソーシャル・ネットワーキング・システムとの対話に応答して、ユーザに関連するニュース・フィードまたはティッカーをソーシャル・ネットワーキング・システム上でリアル・タイムに更新することができる。本開示はソーシャル化ダッシュ上に表示される特定のコンテンツ・オブジェクトとの特定の対話を説明するが、本開示は、ソーシャル化ダッシュ上に表示される任意の適切なコンテンツ・オブジェクトとの任意の適切な対話を企図する。さらに、本開示は、例えば株価アラート、ニュース通知、RSS(Really Simple Syndication)フィードなどの任意の適切なコンテンツ・オブジェクトを表示するエリアを有するソーシャル化ダッシュを企図する。
【0030】
特定の実施形態では、ソーシャル化ダッシュ54は、アプリケーション・ランチャ(application launcher)として機能することができ、アプリケーション・ランチャと統合することができ、またはアプリケーション・ランチャと共に動作することができる。
図2Cの例では、ソーシャル化ダッシュ54のアプリケーション・ランチャは、モバイル・コンピューティング装置10上にインストールされたアプリケーション、またはモバイル・コンピューティング装置10の1機能にそれぞれ対応する、例えばアイコンなどの1つまたは複数のアプリケーション対話要素56を含むことができる。限定ではなく例として、例えば、
図2Cに示されるようなアプリケーション・アイコン56をタップすることなどの所定のタッチ・ジェスチャを検出したことに応答して、モバイル・コンピューティング装置10のアプリケーションまたは機能を実行し、または「立ち上げる」ことができる。特定の実施形態では、例えば、ソーシャル化ダッシュ54のテンション・スクローリングなどの所定のタッチ・ジェスチャを実施することにより、ソーシャル化ダッシュ54のアプリケーション・ランチャ機能にアクセスすることができる。限定ではなく例として、テンション・スクローリングは、
図2Aおよび
図2Bの例にそれぞれ示されるように、エリア50A〜B内の表示のために提供された通知またはニュース・フィード・アイテムをスクロールすること、および通知またはニュース・フィード・アイテムを通り過ぎて引き続きスクロールすることである。別の例として、(例えば、ソーシャル化ダッシュ54の上端をタップ・アンド・ホールドしてソーシャル化ダッシュ54をプルダウンし、それによってソーシャル化ダッシュ54の下のアプリケーション対話要素56を表示することによって)ソーシャル化ダッシュ54を「プルダウン(pulled down)」することができる。さらに、ソーシャル化ダッシュ54は、ユーザが他のアプリケーションなどと対話することができるように、例えば画面の下端5%などを占有することができる。ユーザは、ソーシャル化ダッシュをドラッグしてその元の位置に戻し、それによってほぼ画面全体を覆うことができる。前述のように、モバイル・コンピューティング装置10がロック・モードにあるとき、ソーシャル化ダッシュ54はロック画面として機能することができる。特定の実施形態では、モバイル装置10のタッチ・センサによって検出される、例えばテンション・スクローリングなどの所定のタッチ入力を実施したことに応答して、モバイル・コンピューティング装置10をロック・モードから解放することができる。特定の実施形態では、ロック・モードからモバイル・コンピューティング装置10を解放することにより、モバイル・コンピューティング装置10との対話が可能となる。限定ではなく例として、
図2Cに示されるように、ロック・モードからモバイル・コンピューティング装置10を解放することにより、ソーシャル化ダッシュ54のランチャ機能にアクセスすることができる。特定の実施形態では、モバイル・コンピューティング装置10が個人識別番号(personal identification number : PIN)ロックで保護される場合、モバイル・コンピューティング装置10は、ソーシャル化ダッシュ54から、ユーザがPINを与えてロック・モードからモバイル・コンピューティング装置10を解放するためのPIN画面に遷移することができる。
【0031】
図3は、ソーシャル化ダッシュを通じてソーシャル・ネットワーキング・システムと対話する例示的方法を示す。方法はステップ300から始まり、モバイル・コンピューティング装置のユーザがモバイル・コンピューティング装置上のアプリケーションを現在アクティブに使用しているかどうかをモバイル・コンピューティング装置が判定する。特定の実施形態では、アプリケーションのアクティブな使用は、バックグラウンドで実行されるアプリケーションとは対照的に、ユーザがフォアグラウンドで実行中のアプリケーションと対話し、アプリケーションがユーザからの入力を処理することを含む。ステップ302で、ユーザがモバイル・コンピューティング装置上のアプリケーションを現在アクティブに使用していない場合、モバイル・コンピューティング装置は、モバイル・コンピューティング装置上でユーザに表示するために、複数の対話要素を含むユーザ・インターフェース(UI)を自動的に、かつユーザ入力なしに提供し、その時点で、方法は終了することができる。特定の実施形態では、対話要素のそれぞれは、モバイル・コンピューティング装置から離れたソーシャル・ネットワーキング・システムによって少なくとも部分的に提供される複数のソーシャル・ネットワーキング機能のうちの1つに対応する。本開示は
図3の方法の特定のステップが特定の順序で行われるものとして説明および図示するが、本開示は、任意の適切な順序で行われる
図3の方法の任意の適切なステップを企図する。さらに、本開示は、
図3の方法の特定のステップを実施する特定の構成要素を説明および図示するが、本開示は、
図3の方法の任意の適切なステップを実施する任意の適切な構成要素の任意の適切な組合せを企図する。
【0032】
図4は、ソーシャル・ネットワーキング・システムに関連する例示的ネットワーク環境100を示す。ネットワーク環境100は、ネットワーク110によって互いに接続されたユーザ101、クライアント・システム130、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、およびサード・パーティ・システム170を含む。
図4は、ユーザ101、クライアント・システム130、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、サード・パーティ・システム170、およびネットワーク110の特定の構成を示すが、本開示は、ユーザ101、クライアント・システム130、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、サード・パーティ・システム170、およびネットワーク110の任意の適切な構成を企図する。限定ではなく例として、ネットワーク110を迂回して、クライアント・システム130、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、およびサード・パーティ・システム170のうちの2つ以上を互いに直接的に接続することができる。別の例として、クライアント・システム130、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、およびサード・パーティ・システム170のうちの2つ以上を、物理的または論理的に、全体的または部分的に共に配置することができる。さらに、
図4は、特定の数のユーザ101、クライアント・システム130、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、サード・パーティ・システム170、およびネットワーク110を示すが、本開示は、任意の適切な数のユーザ101、クライアント・システム130、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、サード・パーティ・システム170、およびネットワーク110を企図する。限定ではなく例として、ネットワーク環境100は、複数のユーザ101、クライアント・システム130、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、サード・パーティ・システム170、およびネットワーク110を含むことができる。
【0033】
特定の実施形態では、ユーザ101は、ソーシャル・ネットワーキング・システム160と、またはソーシャル・ネットワーキング・システム160を介して対話または通信する個人(人間のユーザ)、エンティティ(例えば、企業、ビジネス、またはサード・パーティ・アプリケーション)、または(例えば、個人またはエンティティの)グループでよい。前述のように、ユーザ101は、クライアント・システム130のソーシャル化ダッシュの対話要素を通じてソーシャル・ネットワーキング・システム160と対話することができる。限定ではなく例として、ユーザ101は、クライアント・システム130のソーシャル化ダッシュの対話要素を通じて、ユーザからの友達要求に応答して、ユーザに友達要求に送り、ソーシャル・ネットワーキング・システム上のユーザを検索し、またはソーシャル・ネットワーキング・システム160上のユーザのユーザ・プロファイルにアクセスすることができる。別の例として、ユーザ101は、クライアント・システム130のソーシャル化ダッシュの対話要素を通じて、写真またはビデオをアップロードし、位置でチェックインし、ユーザのステータスを更新し、ソーシャル・ネットワーキング・システム160上の別のユーザによる投稿に対するコメントをアップロードし、またはソーシャル・ネットワーキング・システム160上の別のユーザにメッセージを書き、もしくはソーシャル・ネットワーキング・システム160上のユーザからのメッセージに応答することができる。特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、オンライン・ソーシャル・ネットワークをホストするネットワークアドレス指定可能コンピューティング・システムでよい。直接的に、またはネットワーク110を介して、ネットワーク環境100の別の構成要素によってソーシャル・ネットワーキング・システム160にアクセスすることができる。
【0034】
ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、例えば、ユーザ・プロファイル・データ、概念プロファイル・データ、ソーシャル・グラフ情報、オンライン・ソーシャル・ネットワークに関する他の適切なデータなどのソーシャル・ネットワーキング・データを生成、格納、受信、および送信することができる。前述のように、クライアント・システム130の対話要素を通じて、ソーシャル・ネットワーキング・システム160との対話に少なくとも部分的に基づいて、クライアント・システム130のソーシャル化ダッシュを更新することができる。限定ではなく例として、ソーシャル・グラフ情報に少なくとも部分的に基づくユーザ101に対する関係を有するユーザによって、ソーシャル・ネットワーキング・システム160上のコンテンツが生成されているとき、またはソーシャル・ネットワーキング・システム160にアップロードされているとき、クライアント・システム130のソーシャル化ダッシュに、ソーシャル・ネットワーキング・システム160からのニュース・フィードまたはティッカー・アイテムをリアル・タイムに追加することができる。別の例として、クライアント・システム130のソーシャル化ダッシュの対話要素を介するソーシャル・ネットワーキング・システム160との、例えば、ステータス更新を投稿すること、写真をアップロードすることなどの対話に応答して、ユーザ101に関連するソーシャル・ネットワーキング・システム160上のニュース・フィードまたはティッカーをリアル・タイムに更新することができる。
【0035】
特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、例えば、適切なプライバシー設定を設定することなどにより、ユーザ101がそのアクションをソーシャル・ネットワーキング・システム160によって記録させること、または他のシステム(例えば、サード・パーティ・システム170)と共有させることを選択し、または選択しないことを可能にする許可サーバを含むことができる。ソーシャル・ネットワーキング・システム160の許可サーバを使用して、ソーシャル・ネットワーキング・システム160のユーザの1つまたは複数のプライバシー設定を実施することができる。ユーザのプライバシー設定は、ユーザに関連する特定の情報またはコンテンツ・オブジェクトをどのように共有することができるかを決定する。特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システム160のユーザのプライバシー設定によって制限される、ソーシャル化ダッシュについてのソーシャル・ネットワーキング・システム160によって提供される通知のコンテンツの決定。限定ではなく例として、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、適宜、パブリック共有のためのコンテンツ・セットへのソーシャル化ダッシュについての通知のコンテンツの送信を制限することができる。
【0036】
直接的に、またはネットワーク110を介して、ネットワーク環境100の別の構成要素によってサード・パーティ・システム170にアクセスすることができる。特定の実施形態では、1つまたは複数のユーザ101は、1つまたは複数のクライアント・システム130を使用して、ソーシャル・ネットワーキング・システム160またはサード・パーティ・システム170にアクセスし、それにデータを送り、それからデータを受信することができる。クライアント・システム130は、直接的に、ネットワーク110を介して、またはサード・パーティ・システムを介して、ソーシャル・ネットワーキング・システム160またはサード・パーティ・システム170にアクセスすることができる。限定ではなく例として、クライアント・システム130は、ソーシャル・ネットワーキング・システム160を介してサード・パーティ・システム170にアクセスすることができる。クライアント・システム130は、例えば、パーソナル・コンピュータ、ラップトップ・コンピュータ、携帯電話、スマートフォン、またはタブレット・コンピュータなどの任意の適切なコンピューティング装置でよい。
【0037】
本開示は、任意の適切なネットワーク110を企図する。限定ではなく例として、ネットワーク110のうちの1つまたは複数の部分は、アドホック・ネットワーク、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(virtual private network : VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、ワイヤレスLAN(WLAN)、広域ネットワーク(WAN)、ワイヤレスWAN(WWAN)、大都市圏ネットワーク(metropolitan area network : MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(PSTN)の一部、携帯電話網、またはこれらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク110は、1つまたは複数のネットワーク110を含むことができる。
【0038】
リンク150は、クライアント・システム130、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、およびサード・パーティ・システム170を通信ネットワーク110に、または互いに接続することができる。本開示は、任意の適切なリンク150を企図する。特定の実施形態では、1つまたは複数のリンク150は、1つまたは複数のワイヤーライン(例えば、デジタル加入者線(DSL)またはデータ・オーバー・ケーブル・サービス・インターフェース仕様(DOCSIS:Data Over Cable Service Interface Specification)など)、ワイヤレス(例えば、Wi−Fiまたはマイクロ波アクセスのための世界的相互運用性(WiMAX:Worldwide Interoperability for Microwave Access)など)、または光(例えば、同期光ネットワーク(SONET)または同期デジタル階層(SDH)など)リンクを含む。特定の実施形態では、1つまたは複数のリンク150はそれぞれ、アドホック・ネットワーク、イントラネット、エクストラネット、VPN、LAN、WLAN、WAN、WWAN、MAN、インターネットの一部、PSTNの一部、セルラ技術ベースのネットワーク、衛星通信技術ベースのネットワーク、別のリンク150、または2つ以上のそのようなリンク150の組合せを含む。リンク150は、必ずしもネットワーク環境100全体を通じて同一である必要はない。1つまたは複数の第1のリンク150は、1つまたは複数の点で1つまたは複数の第2のリンク150と異なることがある。
【0039】
図5は、例示的なソーシャル・グラフ200を示す。特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、1つまたは複数のデータ・ストア(data store)内に1つまたは複数のソーシャル・グラフ200を格納することができる。特定の実施形態では、ソーシャル・グラフ200は、複数のノード(これは複数のユーザ・ノード202または複数の概念ノード(concept node)204を含むことができる)と、ノードを接続する複数のエッジ(edge)206とを含むことができる。
図5に示される例示的なソーシャル・グラフ200は、説明のために、2次元視覚マップ表現で示されている。特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、クライアント・システム130、またはサード・パーティ・システム170は、ソーシャル・グラフ200および適切なアプリケーションについての関連するソーシャル・グラフ情報にアクセスすることができる。ソーシャル・グラフ200のノードおよびエッジを、データ・オブジェクトとして、例えばデータ・ストア(ソーシャル・グラフ・データベースなど)内に格納することができる。そのようなデータ・ストアは、ソーシャル・グラフ200のノードまたはエッジの1つまたは複数の検索可能または照会可能な索引を含むことができる。
【0040】
特定の実施形態では、ユーザ・ノード202は、ソーシャル・ネットワーキング・システム160のユーザに対応することができる。限定ではなく例として、ユーザは、ソーシャル・ネットワーキング・システム160と、またはソーシャル・ネットワーキング・システム160を介して対話または通信する個人(人間のユーザ)、エンティティ(例えば、企業、ビジネス、またはサード・パーティ・アプリケーション)、または(例えば、個人またはエンティティの)グループでよい。特定の実施形態では、ユーザがソーシャル・ネットワーキング・システム160にアカウントを登録するとき、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ユーザに対応するユーザ・ノード202を作成し、1つまたは複数のデータ・ストア内にユーザ・ノード202を格納することができる。本明細書で説明するユーザおよびユーザ・ノード202は、適切な場合、登録されたユーザおよび登録されたユーザに関連するユーザ・ノード202を指す。追加または代替として、本明細書で説明するユーザおよびユーザ・ノード202は、適切な場合、ソーシャル・ネットワーキング・システム160に登録していないユーザを指す。特定の実施形態では、ユーザによって提供される情報、またはソーシャル・ネットワーキング・システム160を含む様々なシステムによって収集される情報に、ユーザ・ノード202を関連付けることができる。限定ではなく例として、ユーザは、ユーザの名前、プロファイル写真、連絡先情報、誕生日、性別、結婚状況、家族状況、職業、学歴、好み、関心、または他の人口統計情報を提供することができる。特定の実施形態では、ユーザに関連する情報に対応する1つまたは複数のデータ・オブジェクトにユーザ・ノード202を関連付けることができる。特定の実施形態では、ユーザ・ノード202は、1つまたは複数のウェブ・ページに対応することができる。
【0041】
特定の実施形態では、概念ノード204は概念(concept)に対応することができる。限定ではなく例として、概念は、場所(例えば、映画館、レストラン、ランドマーク、または都市など)、ウェブサイト(例えば、ソーシャル・ネットワーク・システム160に関連するウェブサイトまたはウェブ・アプリケーション・サーバに関連するサード・パーティ・ウェブサイトなど)、エンティティ(例えば、人、会社、グループ、スポーツ・チーム、または有名人など)、ソーシャル・ネットワーキング・システム160内またはウェブ・アプリケーション・サーバなどの外部サーバ上に位置することのできるリソース(例えば、オーディオ・ファイル、ビデオ・ファイル、デジタル・フォト、テキスト・ファイル、構造化された文書、またはアプリケーションなど)、物的または知的財産(例えば、彫刻、絵画、映画、ゲーム、歌、アイデア、写真、または著作物など)、ゲーム、活動、アイデアまたは理論、他の適切な概念、あるいは2つ以上のそのような概念に対応することができる。ユーザによって提供される概念の情報、またはソーシャル・ネットワーキング・システム160を含む様々なシステムによって収集される情報に概念ノード204を関連付けることができる。限定ではなく例として、概念の情報は、名前またはタイトル、1つまたは複数のイメージ(例えば、本のカバー・ページのイメージ)、位置(例えば、住所または地理的位置)、ウェブサイト(それをURLに関連付けることができる)、連絡先情報(例えば、電話番号またはeメール・アドレス)、他の適切な概念情報、またはそのような情報の任意の適切な組合せを含むことができる。特定の実施形態では、概念ノード204に関連する情報に対応する1つまたは複数のデータ・オブジェクトに概念ノード204を関連付けることができる。特定の実施形態では、概念ノード204は1つまたは複数のウェブ・ページに対応することができる。
【0042】
特定の実施形態では、ソーシャル・グラフ200内のノードは、ウェブ・ページ(「プロファイル・ページ」と呼ばれることがある)を表すこと、またはウェブ・ページによって表すことができる。プロファイル・ページは、ソーシャル・ネットワーキング・システム160によってホストすること、またはソーシャル・ネットワーキング・システム160にとってアクセス可能にすることができる。プロファイル・ページはまた、サード・パーティ・サーバ170に関連するサード・パーティ・ウェブサイト上でホストすることもできる。限定ではなく例として、特定の外部ウェブ・ページに対応するプロファイル・ページは、特定の外部ウェブ・ページでよく、プロファイル・ページは、特定の概念ノード204に対応することができる。プロファイル・ページは、他のユーザのすべてまたは選択された一部分によって閲覧可能とすることができる。限定ではなく例として、ユーザ・ノード202は、対応するユーザがその中でコンテンツを追加し、宣言を行い、あるいはユーザ自身を表現することのできる、対応するユーザ・プロファイル・ページを有することができる。限定ではなく別の例として、概念ノード204は、特に概念ノード204に対応する概念に関連して、1人または複数のユーザがその中でコンテンツを追加し、宣言を行い、またはユーザ自身を表現することのできる、対応する概念プロファイル・ページを有することができる。
【0043】
特定の実施形態では、概念ノード204は、サード・パーティ・システム170によってホストされるサード・パーティ・ウェブページまたはリソースを表すことができる。サード・パーティ・ウェブページまたはリソースは、他の要素において、コンテンツ、選択可能な、もしくは他のアイコン、またはアクションもしくは活動を表す(例えば、JAVA(登録商標)Script、AJAX、またはPHPコードで実装することのできる)他の対話型オブジェクトを含むことができる。限定ではなく例として、サード・パーティ・ウェブページは、「いいね」、「チェックイン(check in)」、「食べる(eat)」、「レコメンド(recommend)」、または別の適切なアクションもしくは活動などの、選択可能なアイコンを含むことができる。サード・パーティ・ウェブページを閲覧するユーザは、アイコンのうちの1つ(例えば、「食べる」)を選択し、クライアント・システム130に、ユーザのアクションを示すメッセージをソーシャル・ネットワーキング・システム160に送信させることによってアクションを実施することができる。メッセージに応答して、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ユーザに対応するユーザ・ノード202と、サード・パーティ・ウェブページまたはリソースに対応する概念ノード204との間のエッジ(例えば、「食べる」エッジ)を作成し、1つまたは複数のデータ・ストア内にエッジ206を格納することができる。
【0044】
特定の実施形態では、1つまたは複数のエッジ206によってソーシャル・グラフ200内の1対のノードを互いに接続することができる。1対のノードを接続するエッジ206は、その1対のノード間の関係を表すことができる。特定の実施形態では、エッジ206は、1対のノード間の関係に対応する1つまたは複数のデータ・オブジェクトまたは属性を含むか、または表すことができる。限定ではなく例として、第1のユーザは、第2のユーザが第1のユーザの「友達」であることを示すことができる。さらに第1のユーザは、第1のユーザのクライアント・システムのソーシャル化ダッシュの対話要素を通じて表示を提供する。この表示に応答して、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、第2のユーザに「友達要求」を送信することができる。第2のユーザが「友達要求」を確認した場合、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、第1のユーザのユーザ・ノード202をソーシャル・グラフ200内の第2のユーザのユーザ・ノード202に接続するエッジ206を作成し、データ・ストア24のうちの1つまたは複数の中にエッジ206をソーシャル・グラフ情報として格納することができる。
図5の例では、ソーシャル・グラフ200は、ユーザ「A」とユーザ「B」のユーザ・ノード202間の友達関係を示すエッジ206と、ユーザ「C」とユーザ「B」のユーザ・ノード202間の友達関係を示すエッジとを含む。本開示は、特定のユーザ・ノード202を接続する特定の属性を有する特定のエッジ206を説明するかまたは図示するが、本開示は、ユーザ・ノード202を接続する任意の適切な属性を有する任意の適切なエッジ206を企図する。限定ではなく例として、エッジ206は、友達関係、家族関係、ビジネスまたは雇用関係、ファン関係(fan relationship)、フォロワ関係、ビジター関係(visitor relationship)、加入者関係、上位/従属関係、相互関係、非相互関係、別の適切なタイプの関係、または2つ以上のそのような関係を表すことができる。さらに、本開示は一般にノードが接続されているものとして説明するが、本開示はまた、ユーザまたは概念が接続されているものとして説明する。本明細書では、接続されているユーザまたは概念に対する参照は、適切な場合、1つまたは複数のエッジ206によってソーシャル・グラフ200内で接続されているユーザまたは概念に対応するノードを指すことがある。
【0045】
特定の実施形態では、ユーザ・ノード202と概念ノード204との間のエッジ206は、概念ノード204に関連する概念に対する、ユーザ・ノード202に関連するユーザによって実施される特定のアクションまたは活動を表すことができる。限定ではなく例として、
図5に示されるように、ユーザは、概念に対して「いいね」を表明し、概念に「出席し」、概念を「再生し」、概念を「聴取し」、概念を「調理し」、概念に「取り組み」、または概念を「視聴する」ことができ、そのそれぞれは、エッジ・タイプまたはサブタイプに対応することができる。概念ノード204に対応する概念プロファイル・ページは、例えば、選択可能な「チェックイン」アイコン(例えば、クリッカブル(clickable)「チェックイン」アイコンなど)または選択可能な「お気に入りに追加」アイコンを含むことができる。他の例として、クライアント・システムのソーシャル化ダッシュは、選択可能な「チェックイン」アイコン(例えば、クリッカブル(clickable)「チェックイン」アイコンなど)または選択可能な「お気に入りに追加」アイコンを含む。同様に、ユーザがこれらのアイコンをクリックした後、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、それぞれのアクションに対応するユーザのアクションに応答して、「お気に入り」エッジまたは「チェックイン」エッジを作成することができる。限定ではなく別の例として、ユーザ(ユーザ「C」)が、特定のアプリケーション(オンライン音楽アプリケーションであるSPOTIFY)を使用して、特定の歌を聴取することができる(「Ramble On」)。この場合、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、(
図5に示すように)ユーザに対応するユーザ・ノード202と、歌およびアプリケーションに対応する概念ノード204との間の「聴取済み(listened)」エッジ206および「使用済み(used)」エッジを作成し、ユーザが歌を聴取し、アプリケーションを使用したことを示すことができる。さらに、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、(
図5に示すように)歌およびアプリケーションに対応する概念ノード204間の「再生済み(played)」エッジ206を作成し、特定の歌が特定のアプリケーションによって再生されたことを示すことができる。この場合、「再生済み」エッジ206は、外部アプリケーション(SPOTIFY)によって外部オーディオ・ファイル(歌「イマジン」)に対して実施されたアクションに対応する。本開示は、ユーザ・ノード202および概念ノード204を接続する特定の属性を有する特定のエッジ206を説明するが、本開示は、ユーザ・ノード202および概念ノード204を接続する任意の適切な属性を有する任意の適切なエッジ206を企図する。さらに、本開示は単一の関係を表すユーザ・ノード202と概念ノード204との間のエッジを説明するが、本開示は、1つまたは複数の関係を表すユーザ・ノード202と概念ノード204との間のエッジを企図する。限定ではなく例として、エッジ206は、ユーザが特定の概念を好むこと、および特定の概念を使用したことの両方を表すことができる。あるいは、別のエッジ206は、(
図5の、ユーザ「E」に関するユーザ・ノード202と、「SPOTIFY」に関する概念ノード204との間で示されるように)ユーザ・ノード202と概念ノード204との間の各タイプの関係(または複数の単一の関係)を表すことができる。
【0046】
特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ソーシャル・グラフ200内のユーザ・ノード202と概念ノード204との間のエッジ206を作成することができる。限定ではなく例として、(例えば、ユーザのクライアント・システム130によってホストされるウェブ・ブラウザまたは専用アプリケーションを使用することによって)概念プロファイル・ページを閲覧するユーザは、「いいね」アイコンをクリックまたは選択することにより、ユーザが概念ノード204によって表される概念を好むことを示すことができ、それによって、ユーザのクライアント・システム130に、ユーザが概念プロファイル・ページに関連する概念を好むことを示すメッセージをソーシャル・ネットワーキング・システム160に送信させることができる。メッセージに応答して、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ユーザと概念ノード204との間の「いいね」エッジ206で示されるように、ユーザに関連するユーザ・ノード202と、概念ノード204との間のエッジ206を作成することができる。特定の実施形態では、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、1つまたは複数のデータ・ストア内にエッジ206を格納することができる。特定の実施形態では、特定のユーザ・アクションに応答して、エッジ206をソーシャル・ネットワーキング・システム160によって自動的に形成することができる。限定ではなく例として、第1のユーザが写真をアップロードし、映画を視聴し、または歌を聴取する場合、第1のユーザに対応するユーザ・ノード202と、これらの概念に対応する概念ノード204との間のエッジ206を形成することができる。本開示は、特定の方式で特定のエッジ206を形成することを説明するが、本開示は、任意の適切な方式で任意の適切なエッジ206を形成することを企図する。
【0047】
図6は、例示的なコンピュータ・システム60を示す。特定の実施形態では、1つまたは複数のコンピュータ・システム60が、本明細書において説明または例示された1つまたは複数の方法の1つまたは複数のステップを実施する。特定の実施形態では、1つまたは複数のコンピュータ・システム60が、本明細書において説明または図示された機能を提供する。特定の実施形態では、1つまたは複数のコンピュータ・システム60で実行されるソフトウェアが、本明細書において説明もしくは図示された1つもしくは複数の方法の1つもしくは複数のステップを実施するか、または本明細書において説明もしくは図示された機能を提供する。特定の実施形態は、1つまたは複数のコンピュータ・システム60の1つまたは複数の部分を含む。本明細書において、適切な場合、コンピュータ・システムに対する参照はコンピューティング装置を含む(encompass)ことができ、逆も同様である。さらに、適切な場合、コンピュータ・システムに対する参照は、1つまたは複数のコンピュータ・システムを含むことができる。
【0048】
本開示は、任意の適切な数のコンピュータ・システム60を企図する。本開示は、任意の適切な物理的形態をとるコンピュータ・システム60を企図する。限定ではなく例として、コンピュータ・システム60は、組込みコンピュータ・システム、システム・オン・チップ(SOC)、シングル・ボード・コンピュータ・システム(SBC)(例えば、コンピュータ・オン・モジュール(COM)やシステム・オン・モジュール(SOM)など)デスクトップ・コンピュータ・システム、ラップトップもしくはノートブック・コンピュータ・システム、対話型キオスク、メインフレーム、コンピュータ・システムのメッシュ、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、サーバ、タブレット・コンピュータ・システム、またはこれらのうちの2つ以上の組合せでよい。適切な場合、コンピュータ・システム60は、1つまたは複数のコンピュータ・システム60を含むことができ、一体型または分散型でよく、複数の場所にわたるものでよく、複数のマシンにわたるものでよく、複数のデータセンタにわたるものでよく、またはクラウド内に常駐することができ、クラウドは、1つまたは複数のネットワーク内の1つまたは複数のクラウド構成要素を含むことができる。適切な場合、1つまたは複数のコンピュータ・システム60は、実質的な空間的または時間的な限定なしに、本明細書で説明または図示される1つまたは複数の方法の1つまたは複数のステップを実施することができる。限定ではなく例として、1つまたは複数のコンピュータ・システム60は、本明細書で説明または図示される1つまたは複数の方法の1つまたは複数のステップをリアル・タイムに、またはバッチ・モードで実施することができる。適切な場合、1つまたは複数のコンピュータ・システム60は、本明細書で説明または図示される1つまたは複数の方法の1つまたは複数のステップを異なる時刻または異なる場所で実施することができる。
【0049】
特定の実施形態では、コンピュータ・システム60は、プロセッサ62、メモリ64、ストレージ66、入力/出力(I/O)インターフェース68、通信インターフェース70、およびバス72を含む。本開示は、特定の構成の、特定の数の特定の構成要素を有する特定のコンピュータ・システムを説明および図示するが、本開示は、任意の適切な構成の、任意の適切な数の任意の適切な構成要素を有する任意の適切なコンピュータ・システムを企図する。
【0050】
特定の実施形態では、プロセッサ62は、コンピュータ・プログラムを構成するような命令を実行するハードウェアを含む。限定ではなく例として、命令を実行するために、プロセッサ62は、内部レジスタ、内部キャッシュ、メモリ64、またはストレージ66から命令を取り出し(またはフェッチし)、その命令を復号化および実行し、次いで内部レジスタ、内部キャッシュ、メモリ64、またはストレージ66に1つまたは複数の結果を書き込むことができる。特定の実施形態では、プロセッサ62は、データ、命令、またはアドレスのための1つまたは複数の内部キャッシュを含む。本開示は、適切な場合、任意の適切な数の任意の適切な内部キャッシュを含むプロセッサ62を企図する。限定ではなく例として、プロセッサ62は、1つまたは複数の命令キャッシュ、1つまたは複数のデータ・キャッシュ、および1つまたは複数の変換ルックアサイド・バッファ(translation lookaside buffer : TLB)を含むことができる。命令キャッシュ内の命令は、メモリ64またはストレージ66内の命令のコピーでよく、命令キャッシュは、プロセッサ62によるそうした命令の検索を加速することができる。データ・キャッシュ内のデータは、プロセッサ62で実行中の命令が演算するためのメモリ64またはストレージ66内のデータ、プロセッサ62で実行中の後続の命令によるアクセスのために、またはメモリ64もしくはストレージ66に書き込むために、プロセッサ62で実行された以前の命令の結果、あるいは他の適切なデータのコピーでよい。データ・キャッシュは、プロセッサ62による読取りまたは書込み演算を加速することができる。TLBは、プロセッサ62のための仮想アドレス変換を加速することができる。特定の実施形態では、プロセッサ62は、データ、命令、またはアドレス用の1つまたは複数の内部レジスタを含むことができる。本開示は、適切な場合、任意の適切な数の任意の適切な内部レジスタを含むプロセッサ62を企図する。適切な場合、プロセッサ62は、1つまたは複数の演算論理装置(ALU)を含むことができ、マルチコア・プロセッサでよく、または1つもしくは複数のプロセッサ62を含むことができる。本開示は、特定のプロセッサを説明および図示するが、本開示は任意の適切なプロセッサを企図する。
【0051】
特定の実施形態では、メモリ64は、プロセッサ62が実行するための命令、またはプロセッサ62が演算するためのデータを格納するためのメイン・メモリを含む。限定ではなく例として、コンピュータ・システム60は、ストレージ66または別のソース(例えば、別のコンピュータ・システム60など)からメモリ64に命令をロードすることができる。次いで、プロセッサ62は、メモリ64から内部レジスタまたは内部キャッシュに命令をロードすることができる。命令を実行するために、プロセッサ62は、内部レジスタまたは内部キャッシュから命令を取り出し、その命令を復号化する。命令の実行中または実行後に、プロセッサ62は、1つまたは複数の結果(これは中間結果または最終結果でよい)を内部レジスタまたは内部キャッシュに書き込む。次いでプロセッサ62は、そうした結果の1つまたは複数をメモリ64に書き込む。特定の実施形態では、プロセッサ62は、(ストレージ66またはその他の場所ではなく)1つまたは複数の内部レジスタもしくは内部キャッシュ内、またはメモリ64内の命令のみを実行し、(ストレージ66または他の場所ではなく)1つまたは複数の内部レジスタもしくは内部キャッシュ内、またはメモリ64内のデータのみに対して演算する。1つまたは複数のメモリ・バス(これはそれぞれアドレス・バスおよびデータ・バスを含むことができる)が、プロセッサ62をメモリ64に結合する。バス72は、以下で説明するように、1つまたは複数のメモリ・バスを含む。特定の実施形態では、1つまたは複数のメモリ管理ユニット(MMU)が、プロセッサ62とメモリ64との間に常駐し、プロセッサ62によって要求されたメモリ64へのアクセスを可能にする。特定の実施形態では、メモリ64は、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)を含む。適切な場合、このRAMは、揮発性メモリでよい。適切な場合、このRAMは、ダイナミックRAM(DRAM)またはスタティックRAM(SRAM)でよい。さらに、適切な場合、このRAMは、単一ポートまたはマルチポートでよい。本開示は、任意の適切なRAMを企図する。適切な場合、メモリ64は、1つまたは複数のメモリ64を含む。本開示は特定のメモリを説明および図示するが、任意の適切なメモリを企図する。
【0052】
特定の実施形態では、ストレージ66は、データまたは命令用のマス・ストレージを含む。限定ではなく例として、ストレージ66は、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、フロッピー(登録商標)・ディスク・ドライブ、フラッシュ・メモリ、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、またはユニバーサル・シリアル・バス(USB)ドライブ、あるいはこれらのうちの2つ以上の組合せを含む。ストレージ66は、適切な場合、取外し可能なまたは取外し不能(または固定)媒体を含む。ストレージ66は、適切な場合、コンピュータ・システム60の内部または外部でよい。特定の実施形態では、ストレージ66は不揮発性固体メモリである。特定の実施形態では、ストレージ66は、読取専用メモリ(ROM)を含む。適切な場合、このROMは、マスクプログラムされたROM(mask−programmed ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気消去可能PROM(EEPROM)、電気書換え可能ROM(EAROM:electrically alterable ROM)、またはフラッシュ・メモリ、あるいはこれらのうちの2つ以上の組合せでよい。本開示は、任意の適切な物理的形態をとるマス・ストレージ66を企図する。適切な場合、ストレージ66は、プロセッサ62とストレージ66との間の通信を可能にする1つまたは複数のストレージ制御ユニットを含む。適切な場合、ストレージ66は、1つまたは複数のストレージ66を含む。本開示は、特定のストレージを説明および図示するが、本開示は任意の適切なストレージを企図する。
【0053】
特定の実施形態では、I/Oインターフェース68は、コンピュータ・システム60と1つまたは複数のI/O装置との間の通信のための1つまたは複数のインターフェースを提供するハードウェア、ソフトウェア、またはその両方を含む。コンピュータ・システム60は、適切な場合、これらのI/O装置のうちの1つまたは複数を含む。これらのI/O装置のうちの1つまたは複数は、人とコンピュータ・システム60との間の通信を可能にする。限定ではなく例として、I/O装置は、キーボード、キーパッド、マイクロフォン、モニタ、マウス、プリンタ、スキャナ、スピーカ、スチル・カメラ、スタイラス、タブレット、タッチ・スクリーン、トラックボール、ビデオ・カメラ、別の適切なI/O装置、またはこれらのうちの2つ以上の組合せを含む。I/O装置は1つまたは複数のセンサを含む。本開示は、任意の適切なI/O装置およびそのための任意の適切なI/Oインターフェース68を企図する。適切な場合、I/Oインターフェース68は、プロセッサ62がこれらのI/O装置のうちの1つまたは複数を駆動することを可能にする1つまたは複数のデバイス・ドライバまたはソフトウェア・ドライバを含む。I/Oインターフェース68は、適切な場合、1つまたは複数のI/Oインターフェース68を含む。本開示は、特定のI/Oインターフェースを説明および図示するが、本開示は任意の適切なI/Oインターフェースを企図する。
【0054】
特定の実施形態では、通信インターフェース70は、コンピュータ・システム60と、1つまたは複数の別のコンピュータ・システム60あるいは1つまたは複数のネットワークとの間の通信(例えば、パケット・ベースの通信など)用の1つまたは複数のインターフェースを提供するハードウェア、ソフトウェア、またはその両方を含む。限定ではなく例として、通信インターフェース70は、イーサネットまたは他のワイヤ・ベースのネットワークと通信するネットワーク・インターフェース・コントローラ(NIC)またはネットワーク・アダプタ、あるいはWI−FIネットワークなどのワイヤレス・ネットワークと通信するワイヤレスNIC(WNIC)またはワイヤレス・アダプタを含む。本開示は、任意の適切なネットワークおよびそのための任意の適切な通信インターフェース70を企図する。限定ではなく例として、コンピュータ・システム60は、アドホック・ネットワーク、パーソナル・エリア・ネットワーク(PAN)、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、大都市圏ネットワーク(MAN)、またはインターネットの1つもしくは複数の部分、あるいはこれらのうちの2つ以上の組合せと通信することができる。これらのネットワークのうちの1つまたは複数の1つまたは複数の部分は、ワイヤードまたはワイヤレスでよい。1例を挙げると、コンピュータ・システム60は、ワイヤレスPAN(WPAN)(例えば、BLUETOOTH WPANなど)、Wi−Fiネットワーク、WI−MAXネットワーク、携帯電話網(例えば、移動体通信用グローバル・システム(GSM)ネットワークなど)、または他の適切なワイヤレス・ネットワーク、あるいはこれらのうちの2つ以上の組合せと通信することができる。コンピュータ・システム60は、適切な場合、これらのネットワークのいずれかに関する任意の適切な通信インターフェース70を含む。通信インターフェース70は、適切な場合、1つまたは複数の通信インターフェース70を含む。本開示は、特定の通信インターフェースを説明および図示するが、本開示は任意の適切な通信インターフェースを企図する。
【0055】
特定の実施形態では、バス72は、コンピュータ・システム60の構成要素を互いに結合するハードウェア、ソフトウェア、またはその両方を含む。限定ではなく例として、バス72は、アクセラレーテッド・グラフィックス・ポート(Accelerated Graphics Port : AGP)または他のグラフィックス・バス、拡張業界標準アーキテクチャ(EISA:Enhanced Industry Standard Architecture)バス、フロント・サイド・バス(FSB)、HYPERTRANSPORT(HT)相互接続、業界標準アーキテクチャ(ISA)バス、INFINIBAND相互接続、低ピン・カウント(LPC:low−pin−count)バス、メモリ・バス、マイクロ・チャネル・アーキテクチャ(MCA)バス、周辺装置相互接続(PCI)バス、PCI−Express(PCIe)バス、シリアル・アドバンスド・テクノロジー・アタッチメント(SATA:serial advanced technology attachment)バス、映像電子機器標準協会(Video Electronics Standards Association)ローカル(VLB)バス、または別の適切なバス、あるいはこれらの2つ以上の組合せを含むことができる。バス72は、適切な場合、1つまたは複数のバス72を含むことができる。本開示は、特定のバスを説明および図示するが、任意の適切なバスまたは相互接続を企図する。
【0056】
本明細書では、コンピュータ可読非一時的記憶媒体は、適切な場合、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(例えば、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスク・ドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カードもしくはドライブ、任意の他の適切なコンピュータ可読非一時的記憶媒体、またはこれらの2つ以上の任意の適切な組合せを含むことができる。コンピュータ可読非一時的記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。
【0057】
本明細書では、別段に明記されていない限り、または文脈によって示されていない限り、「または」は排他的ではなく包含的である。したがって、本明細書では、別段に明記されていない限り、または文脈によって示されていない限り、「AまたはB」は「A、B、またはその両方」を意味する。さらに、別段に明記されていない限り、または文脈によって示されていない限り、「および」は協同(joint)および個々(several)の両方である。したがって、本明細書では、別段に明記されていない限り、または文脈によって示されていない限り、「AおよびB」は、「AおよびBが一緒に、または個別に」(A and B, jointly or severally)を意味する。
【0058】
本開示の範囲は、当業者なら理解するはずである、本明細書で説明または図示される例示的実施形態に対するすべての変更、置換、変形、改変、および修正を包含する。本開示の範囲は、本明細書で説明または図示される例示的実施形態に限定されない。さらに、本開示は、本明細書のそれぞれの実施形態が特定の構成要素、要素、機能、動作、またはステップを含むものとして説明および図示するが、これらの実施形態のいずれの、当業者なら理解するはずである、本明細書のどこかで説明または図示される構成要素、要素、機能、動作、またはステップのいずれかの任意の組合せまたは置換を含むことができる。さらに、特定の機能を実施するように適合され、配置され、実施することが可能であり、実施するように構成され、実施することが可能にされ、実施するように動作可能である装置またはシステムあるいは装置またはシステムの構成要素に対する添付の特許請求項の範囲での参照は、その装置、システム、または構成要素がそのように適合され、配置され、可能であり、構成され、可能にされ、動作可能にされる限り、その装置、システム、構成要素またはその特定の機能が活性化され、オンにされ、またはロック解除されるか否かに関わらず、その装置、システム、構成要素を包含する。