特許第6727093号(P6727093)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6727093
(24)【登録日】2020年7月2日
(45)【発行日】2020年7月22日
(54)【発明の名称】補助電源装置
(51)【国際特許分類】
   B60L 1/00 20060101AFI20200713BHJP
   H02M 7/48 20070101ALI20200713BHJP
【FI】
   B60L1/00 D
   B60L1/00 J
   H02M7/48 E
【請求項の数】1
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2016-198264(P2016-198264)
(22)【出願日】2016年10月6日
(65)【公開番号】特開2018-61376(P2018-61376A)
(43)【公開日】2018年4月12日
【審査請求日】2019年6月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003115
【氏名又は名称】東洋電機製造株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】100161148
【弁理士】
【氏名又は名称】福尾 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100163511
【弁理士】
【氏名又は名称】辻 啓太
(72)【発明者】
【氏名】小林 賢太
【審査官】 今井 貞雄
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−34260(JP,A)
【文献】 特開平1−91665(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60L 1/00
H02M 7/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
直流電源から供給された直流電圧を交流電圧に変換して負荷回路に供給する補助電源装置であって、
前記直流電源から供給された直流電圧を交流電圧に変換するインバータ装置と、
前記インバータ装置の入力側に、前記インバータ装置に並列に接続されたフィルタコンデンサと、
前記フィルタコンデンサの電圧であるFC電圧に追従するようにフィルタ付きFC電圧を設定し、該設定したフィルタ付きFC電圧に基づき、前記インバータ装置を制御する制御回路と、を備え、
前記制御回路は、前記フィルタ付きFC電圧と前記FC電圧との差分が所定の範囲内にある場合には、予め定められたフィルタ定数に応じた速さで前記フィルタ付きFC電圧を前記FC電圧に追従させ、前記差分が前記所定の範囲を外れた時点で、該時点でのFC電圧を前記フィルタ付きFC電圧として設定することを特徴とする補助電源装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、直流電源から供給された直流電圧を交流電圧に変換して負荷回路に供給する補助電源装置に関する。
【背景技術】
【0002】
架線からの電力供給により動作する電気車には、架線から供給された直流電圧(架線電圧)を交流電圧に変換して、電気車内の冷暖房装置、照明装置などの負荷回路に供給する補助電源装置が搭載されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
補助電源装置は、架線から供給された直流電圧が入力され、入力された直流電圧を交流電圧に変換して出力するインバータ装置を備えている。インバータ装置の入力側には、高調波電流の抑制などのための直流フィルタコンデンサが並列に接続されている。インバータ装置の入力電圧、すなわち、架線電圧は常に変化しており(揺らいでおり)、架線電圧の変化により、直流フィルタコンデンサの電圧(以下、FC電圧と称する)も常に変化する。インバータ装置を制御する制御回路は通常、図4に示すように、常に変化する(揺らいでいる)実際のFC電圧に対して、ある所定期間内(制御周期内)では、一定の電圧(以下、フィルタ付きFC電圧と称する)を設定し、設定したフィルタ付きFC電圧に基づき、インバータ装置を制御する。
【0004】
フィルタ付きFC電圧は通常、以下の式(1)に基づき設定される。式(1)において、xkは実際のFC電圧を示し、ykはフィルタ付きFC電圧を示し、yk-1は1周期前のフィルタ付きFC電圧を示し、τは制御周期を示し、T1はフィルタ定数と称される定数を示す。
【0005】
【数1】
【0006】
式(1)から分かるように、フィルタ付きFC電圧は、実際のFC電圧と1周期前のフィルタ付きFC電圧との差分にフィルタ定数T1に応じた値(τ/T1)を乗算した値を、1周期前のフィルタ付きFC電圧に加えることで算出される。式(1)によれば、フィルタ定数T1に応じた速さで、フィルタ付きFC電圧を実際のFC電圧に追従させることができる。このようなフィルタ定数T1を用いたフィルタ付きFC電圧の設定により、安定した電圧値に基づくインバータ装置の制御が可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2015−220890号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
架線電圧の変化には、小さい範囲で電圧が増減する振動と称される現象と、振動よりもより大きい範囲で電圧が増減する変動と称される現象とがある。
【0009】
上述したように、フィルタ付きFC電圧は、フィルタ定数T1に応じた速さで実際のFC電圧に追従する。振動の場合には、架線電圧、すなわち、FC電圧が増減する幅が小さいため、比較的速やかに、フィルタ付きFC電圧をFC電圧に追従させることができる。一方、変動の場合には、架線電圧(FC電圧)が増減する幅が大きいため、フィルタ付きFC電圧のFC電圧への追従に時間がかかってしまい、フィルタ付きFC電圧とFC電圧との差分が大きい状態が長時間にわたってしまう。このような状態では、補助電源装置の出力が不安定化してしまうという問題が生じる。
【0010】
本発明の目的は、上述した課題を解決し、出力電圧の安定化を図ることができる補助電源装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、本発明に係る補助電源装置は、直流電源から供給された直流電圧を交流電圧に変換して負荷回路に供給する補助電源装置であって、前記直流電源から供給された直流電圧を交流電圧に変換するインバータ装置と、前記インバータ装置の入力側に、前記インバータ装置に並列に接続されたフィルタコンデンサと、前記フィルタコンデンサの電圧であるFC電圧に追従するようにフィルタ付きFC電圧を設定し、該設定したフィルタ付きFC電圧に基づき、前記インバータ装置を制御する制御回路と、を備え、前記制御回路は、前記フィルタ付きFC電圧と前記FC電圧との差分が所定の範囲内にある場合には、予め定められたフィルタ定数に応じた速さで前記フィルタ付きFC電圧を前記FC電圧に追従させ、前記差分が前記所定の範囲を外れた時点で、該時点でのFC電圧を前記フィルタ付きFC電圧として設定する。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る補助電源装置によれば、出力電圧の安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態に係る補助電源装置の構成を示す図である。
図2A図1に示す制御回路によるPWM制御について説明するための図である。
図2B図1に示す制御回路によるPWM制御について説明するための図である。
図3A図1に示す制御回路によるフィルタ付きFC電圧の設定例を示す図である。
図3B図1に示す制御回路によるフィルタ付きFC電圧の設定例を示す図である。
図4】FC電圧およびフィルタ付きFC電圧について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0015】
図1は、本発明の一実施形態に係る補助電源装置10の構成を示す図である。本実施形態に係る補助電源装置10は、例えば、直流電源である架線1からの電力供給により動作する電気車に搭載され、架線1から供給された直流電圧を交流電圧に変換して、負荷回路2(電気車内の冷暖房装置、照明装置など)に供給する。
【0016】
図1に示す補助電源装置10は、直流フィルタリアクトル11と、直流フィルタコンデンサ12(フィルタコンデンサ)と、電圧測定部13と、インバータ装置14と、ACフィルタ/トランス部15と、制御回路16とを備える。
【0017】
直流フィルタリアクトル11は、一端が架線1に接続され、他端が直流フィルタコンデンサ12の一端に接続される。直流フィルタコンデンサ12は、一端が直流フィルタリアクトル11の他端に接続され、他端が接地される。また、直流フィルタコンデンサ12は、後述するように、インバータ装置14の入力側に、インバータ装置14に並列に接続される。直流フィルタリアクトル11および直流フィルタコンデンサ12は、架線1からインバータ装置14を介して接地に流れる高調波電流を抑制するフィルタとして動作する。
【0018】
電圧測定部13は、直流フィルタコンデンサ12の電圧(FC電圧)を測定し、測定結果を制御回路16に出力する。
【0019】
インバータ装置14は、架線1から直流フィルタリアクトル11および直流フィルタコンデンサ12を介して入力された直流電圧を交流電圧に変換して、ACフィルタ/トランス部15に出力する。インバータ装置14は、半導体スイッチ141−1〜144−4を備える。以下では、半導体スイッチ141−1〜144−4を区別しない場合には、半導体スイッチ141と称する。半導体スイッチ141は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などのスイッチング素子に、ダイオードが逆並列接続されて構成される。
【0020】
半導体スイッチ141−1と半導体スイッチ141−2とが直列に接続され、半導体スイッチ141−3と半導体スイッチ141−4とが直列に接続される。半導体スイッチ141−1および半導体スイッチ141−2からなる直列体は、一端が直流フィルタコンデンサ12の一端と接続され、他端が直流フィルタコンデンサ12の他端と接続される。半導体スイッチ141−3および半導体スイッチ141−4からなる直列体は、一端が直流フィルタコンデンサ12の一端と接続され、他端が直流フィルタコンデンサ12の他端と接続される。このように、インバータ装置14には、入力側に直流フィルタコンデンサ12が並列に接続される。また、半導体スイッチ141−1と半導体スイッチ141−2との接続点、および、半導体スイッチ141−3と半導体スイッチ141−4との接続点が、ACフィルタ/トランス部15に接続される。
【0021】
このような構成を有するインバータ装置14によれば、各半導体スイッチ141のスイッチングを制御することで、架線1から直流フィルタリアクトル11および直流フィルタコンデンサ12を介して入力された直流電圧を交流電圧に変換し、半導体スイッチ141−1と半導体スイッチ141−2との接続点、および、半導体スイッチ141−3と半導体スイッチ141−4との接続点から出力することができる。
【0022】
ACフィルタ/トランス部15は、インバータ装置14から出力された交流電圧を平滑化するとともに、所望の大きさの交流電圧に変換して、負荷回路2に出力する。
【0023】
制御回路16は、電圧測定部13によるFC電圧の測定結果に基づき、フィルタ付きFC電圧を設定し、設定したフィルタ付きFC電圧に基づいて、インバータ装置14の半導体スイッチ141のオン/オフを制御(PWM(Pulse Width Modulation)制御)する制御信号(PWM信号)を各半導体スイッチ141に出力する。
【0024】
図2A,2Bは、制御回路16によるフィルタ付きFC電圧に基づくPWM制御について説明するための図であり、図2Aは、フィルタ付きFC電圧が実際のFC電圧よりも大きい状態を示し、図2Bは、フィルタ付きFC電圧が実際のFC電圧よりも小さい状態を示す。
【0025】
制御回路16は、インバータ装置14の出力電圧を指令する指令値と、フィルタ付きFC電圧の値に応じたキャリア波(例えば、三角波)とを比較し、キャリア波が指令値より小さければ論理レベルがHigh(H)のPWM信号を出力し、キャリア波が指令値以上であれば論理レベルがLow(L)のPWM信号を出力する。
【0026】
図2Aに示すように、フィルタ付きFC電圧が実際のFC電圧よりも大きい場合、PWM信号の論理レベルがLである期間(半導体スイッチ141がオフである期間)は、実際のFC電圧の値に応じたキャリア波と指令値とを比較した場合よりも長くなる。すなわち、デューティー比は小さくなる。デューティー比が小さくなると、インバータ装置14の出力電圧は低下し、負荷回路2への電力流出は減少する。その結果、実際のFC電圧は上昇しやすくなる。
【0027】
一方、図2Bに示すように、フィルタ付きFC電圧が実際のFC電圧よりも小さい場合、PWM信号の論理レベルがLである期間は、実際のFC電圧の値に応じたキャリア波と指令値とを比較した場合よりも短くなる。すなわち、デューティー比は大きくなる。デューティー比が大きくなると、インバータ装置14の出力電圧は増加し、負荷回路2への電力流出は増加する。その結果、実際のFC電圧は低下しやすくなる。
【0028】
このように、実際のFC電圧とフィルタ付きFC電圧とに差分がある場合、この差分に起因して、FC電圧が上下しやすくなる。ここで、上述したように、小さい範囲でFC電圧が増減する振動の場合には、比較的速やかにフィルタ付きFC電圧を実際のFC電圧に追従させることができるが、振動よりも大きい範囲でFC電圧が増減する変動の場合には、フィルタ付きFC電圧がFC電圧に追従するのに時間がかかってしまう。この場合、実際のFC電圧とフィルタ付きFC電圧との差分が大きい状態が長く続き、その間はインバータ装置14の出力電圧が不安定化してしまう。
【0029】
そこで、本実施形態においては、制御回路16は、振動が発生した場合には、フィルタ付きFC電圧をFC電圧に徐々に追従させ(式(1)に従い追従させ)、変動が発生したと考えられる場合には、フィルタ付きFC電圧をFC電圧に即座に追従させる。
【0030】
具体的には、制御回路16は、フィルタ付きFC電圧(1サンプル前のフィルタ付きFC電圧)と実際のFC電圧との差分Dが所定の範囲内にあるか否かを判定する。そして、制御回路16は、差分Dが所定の範囲内にある場合には、振動が発生したと判定し、式(1)に従い、フィルタ付きFC電圧を実際のFC電圧に追従させる。一方、制御回路16は、差分Dが所定の範囲内にない場合には、変動が発生したと判定する。この場合、制御回路16は、差分Dが所定の範囲内にないと判定した時点でのFC電圧をフィルタ付きFC電圧と設定する。したがって、変動が発生したと考えられる場合には、フィルタ付きFC電圧をFC電圧に即座に追従させることができる。そのため、実際のFC電圧とフィルタ付きFC電圧との差分Dが大きく、インバータ装置14の出力が不安定な状態が長期間にわたることを防ぐことができる。
【0031】
図3A,3Bは、制御回路16によるフィルタ付きFC電圧の設定例を示す図であり、図3Aは、FC電圧が小刻みに小さく増減する振動が発生した場合のフィルタ付きFC電圧の設定例を示す図であり、図3Bは、FC電圧が長い時間をかけて大きく増減する変動が発生した場合のフィルタ付きFC電圧の設定例を示す図である。
【0032】
制御回路16は、フィルタ付きFC電圧と実際のFC電圧との差分Dが所定の範囲内にあるか否かを判定する。具体的には、制御回路16は、予め設定されたリミッタ値をThとすると、−Th≦D≦Thであるか否かを判定する。なお、リミッタ値Thは、振動と変動とを区別可能なように、すなわち、振動の場合には、−Th≦D≦Thとなり、変動の場合には、差分D<0であれば、D<−Thとなり、D>0であれば、Th<Dとなるような値が設定される。
【0033】
したがって、振動の場合には、図3Aに示すように、−Th≦D≦Thとなる。この場合、制御回路16は、式(1)に従い、フィルタ付きFC電圧を実際のFC電圧に追従させる。
【0034】
一方、変動が発生し、図3Bに示すように、時刻T1から時刻T3にかけて、FC電圧が大きく上昇し、時刻T3以降は略一体に保たれたとする。
【0035】
この場合、式(1)に従いフィルタ付きFC電圧を実際のFC電圧に追従させる従来方式では、図3Bに示すように、時刻T1からフィルタ付きFC電圧を徐々に増加させ、時刻T5において、フィルタ付きFC電圧を実際のFC電圧に一致させることができる。
【0036】
一方、本実施形態に係る方式(本方式)おいては、時刻T1以降であって、時刻T3よりも前の時刻T2において、D(<0)<−Thとなると、制御回路16は、図3Bに示すように、その時点でのFC電圧を新たなフィルタ付きFC電圧として設定する。そのため、差分Dはゼロとなる。その後、FC電圧は時刻T3まで徐々に増加するが、−Th≦D≦Thであるため、制御回路16は、式(1)に従い、フィルタ付きFC電圧を実際のFC電圧に追従させる。
【0037】
ここで、本方式においては、差分Dが所定の範囲内から外れた時点(図3Bでは時刻T2)で、その時点でのFC電圧をフィルタ付きFC電圧として設定する。そのため、本方式においては、従来方式と比べて、時刻T2以降、従来方式と同様に、式(1)に従いフィルタ付きFC電圧をFC電圧に追従させても、時刻T5よりも前の時刻T4において、フィルタ付きFC電圧をFC電圧に一致させることができる。したがって、変動が発生した場合にも、FC電圧とフィルタ付きFC電圧との差分Dが大きく、インバータ装置14の出力が不安定な状態が長期間にわたることを防ぐことができる。
【0038】
このように本実施形態によれば、補助電源装置10は、直流電源である架線1から供給された直流電圧を交流電圧に変換するインバータ装置14と、インバータ装置14の入力側に、インバータ装置14に並列に接続された直流フィルタコンデンサ12と、直流フィルタコンデンサ12の電圧であるFC電圧に追従するようにフィルタ付きFC電圧を設定し、設定したフィルタ付きFC電圧に基づき、インバータ装置14を制御する制御回路16とを備える。制御回路16は、フィルタ付きFC電圧とFC電圧との差分Dが所定の範囲内にある場合には、予め定められたフィルタ定数T1に応じた速さでフィルタ付きFC電圧をFC電圧に追従させ、差分Dが所定の範囲を外れた時点で、その時点でのFC電圧をフィルタ付きFC電圧として設定する。
【0039】
そのため、差分Dが所定の範囲から外れ、変動が発生したと考えられる時点で、その時点でのFC電圧にフィルタ付きFC電圧を追従させることができるので、実際のFC電圧とフィルタ付きFC電圧との差分が大きく、インバータ装置14の出力が不安定な状態が長期間にわたることを防ぐことができる。
【0040】
本発明を図面および実施形態に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形または修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形または修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各ブロックなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数のブロックを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
【符号の説明】
【0041】
1 架線
2 負荷回路
10 補助電源装置
11 直流フィルタリアクトル
12 直流フィルタコンデンサ
13 電圧測定部
14 インバータ装置
141 半導体スイッチ
15 ACフィルタ/トランス部
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4