【文献】
3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Radio Resource Control (RRC); Protocol specification (Release 14),3GPP TS 36.331 V14.3.0 (2017-06),2017年 6月,第184-186,304-305,671-682頁
【文献】
Qualcomm Incorporated,SPS for V2V Communication[online], 3GPP TSG-RAN WG2#94 R2-164063,2016年 5月23日,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_94/Docs/R2-164063.zip>
【文献】
ZTE,SPS enhancements for V2V over PC5[online], 3GPP TSG-RAN WG2#94 R2-163836,2016年 5月23日,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_94/Docs/R2-163836.zip>
【文献】
LG Electronics Inc,SL SPS configuration and UE assistant information[online], 3GPP TSG-RAN WG2#95 R2-165693,2016年 8月13日,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_95/Docs/R2-165693.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、3GPP LTEシステムの構造を示す。
図1を参照すると、3GPP LTE(long−term evolution)システム構造は、1つ以上のユーザ端末(UE;user equipment)10、E−UTRAN(evolved−UMTS terrestrial radio access network)及びEPC(evolved packet core)を含む。UE10は、ユーザにより動く通信装置である。UE10は、固定されてもよいし、移動性を有してもよく、MS(mobile station)、UT(user terminal)、SS(subscriber station)、無線機器(wireless device)等、他の用語で呼ばれることもある。
【0013】
E−UTRANは、1つ以上のeNB(evolved NodeB)20を含み、1つのセルに複数のUEが存在できる。eNB20は、制御プレーン(control plane)とユーザプレーン(user plane)の終端点をUE10に提供する。eNB20は、一般的にUE10と通信する固定局(fixed station)を意味し、BS(base station)、アクセスポイント(access point)等、他の用語で呼ばれることもある。1つのeNB20は、セル毎に配置されることができる。
【0014】
以下、ダウンリンク(DL;downlink)は、eNB20からUE10への通信を意味する。アップリンク(UL;uplink)は、UE10からeNB20への通信を意味する。サイドリンク(SL;sidelink)は、UE10間の通信を意味する。DLにおいて、送信機はeNB20の一部であり、受信機はUE10の一部である。ULにおいて、送信機はUE10の一部であり、受信機はeNB20の一部である。SLにおいて、送信機と受信機はUE10の一部である。
【0015】
EPCは、MME(mobility managem ententity)とS−GW(serving gateway)を含む。MME/S−GW30は、ネットワークの終端に位置する。MME/S−GW30は、UE10のためのセッション及び移動性管理機能の終端点を提供する。説明の便宜のために、MME/S−GW30は、“ゲートウェイ”で単純に表現し、これはMME及びS−GWを両方とも含むことができる。PDN(packet data network)ゲートウェイ(P−GW)は、外部ネットワークと連結されることができる。
【0016】
MMEは、eNB20へのNAS(non−access stratum)シグナリング、NASシグナリングセキュリティ、AS(access stratum)セキュリティ制御、3GPPアクセスネットワーク間の移動性のためのinter CN(core network)ノードシグナリング、アイドルモード端末到達可能性(ページング再送信の制御及び実行を含む)、トラッキング領域リスト管理(アイドルモード及び活性化モードであるUEのために)、P−GW及びS−GW選択、MME変更と共にハンドオーバのためのMME選択、2Gまたは3G 3GPPアクセスネットワークへのハンドオーバのためのSGSN(serving GPRS support node)選択、ローミング、認証、専用ベアラ設定を含むベアラ管理機能、PWS(public warning system:ETWS(earthquake and tsunami warning system)及びCMAS(commercial mobile alert system)を含む)メッセージ送信サポートなどの様々な機能を提供する。S−GWホストは、ユーザ別基盤のパケットフィルタリング(例えば、深層パケット検査を介して)、合法的遮断、端末IP(internet protocol)アドレス割当、DLで送信レベルパッキングマーキング、UL/DLサービスレベル課金、ゲーティング及び等級強制、APN−AMBR(access point name aggregate maximum bit rate)に基づくDL等級強制の各種機能を提供する。
【0017】
ユーザトラフィック送信または制御トラフィック送信のためのインターフェースが使用されることができる。UE10とeNB20は、Uuインターフェースにより連結される。UE10間は、PC5インターフェースにより連結される。eNB20間は、X2インターフェースにより連結される。隣接するeNB20は、X2インターフェースによる網型ネットワーク構造を有することができる。eNB20とゲートウェイ30は、S1インターフェースを介して連結される。
【0018】
図2は、LTEシステムのユーザプレーンプロトコルスタックのブロック図である。
図3は、LTEシステムの制御プレーンプロトコルスタックのブロック図である。UEとE−UTRANとの間の無線インターフェースプロトコルの階層は、通信システムで広く知られたOSI(open system interconnection)モデルの下位3層に基づいてL1(第1層)、L2(第2層)及びL3(第3層)に分けられる。
【0019】
物理層(PHY;physical layer)は、L1に属する。物理層は、物理チャネルを介して上位層に情報送信サービスを提供する。物理層は、上位層であるMAC(media access control)層とトランスポートチャネル(transport channel)を介して連結される。物理チャネルは、トランスポートチャネルにマッピングされる。トランスポートチャネルを介してMAC層と物理層との間にデータが送信される。互いに異なる物理層間、即ち、送信機の物理層と受信機の物理層との間のデータは、物理チャネルを介して送信される。
【0020】
MAC層、RLC(radio link control)層及びPDCP(packet data convergence protocol)層は、L2に属する。MAC層は、論理チャネル(logical channel)を介して上位層であるRLC層にサービスを提供する。MAC層は、論理チャネル上のデータ送信サービスを提供する。RLC層は、信頼性のあるデータ送信をサポートする。一方、RLC層の機能は、MAC層内部の機能ブロックで実現されることができ、このとき、RLC層は、存在しないこともある。PDCP層は、相対的に帯域幅が小さい無線インターフェース上でIPv4またはIPv6のようなIPパケットを導入して送信されるデータが効率的に送信されるように不要な制御情報を減らすヘッダ圧縮機能を提供する。
【0021】
RRC(radio resource control)層は、L3に属する。L3の最も下段部分に位置するRRC層は、制御プレーンでのみ定義される。RRC層は、RB(radio bearer)の設定(configuration)、再設定(re−configuration)及び解除(release)と関連して論理チャネル、トランスポートチャネル及び物理チャネルの制御を担当する。RBは、UEとE−UTRANとの間のデータ送信のためにL2により提供されるサービスを意味する。
【0022】
図2を参照すると、RLC及びMAC層(ネットワーク側でeNBで終了)は、スケジューリング、ARQ及びHARQ(hybrid automatic repeat request)のような機能を遂行することができる。PDCP層(ネットワーク側でeNBで終了)は、ヘッダ圧縮、無欠性保護及び暗号化のようなユーザプレーン機能を遂行することができる。
【0023】
図3を参照すると、RLC/MAC層(ネットワーク側でeNBで終了)は、制御プレーンのために同じ機能を遂行することができる。RRC層(ネットワーク側でeNBで終了)は、放送、ページング、RRC接続管理、RB制御、移動性機能及びUE測定報告及び制御のような機能を遂行することができる。NAS制御プロトコル(ネットワーク側でゲートウェイのMMEで終了)は、SAEベアラ管理、認証、LTE_IDLE移動性管理、LTE_IDLEでのページング開始及びゲートウェイとUEとの間のシグナリングのためのセキュリティ制御のような機能を遂行することができる。
【0024】
物理チャネルは、無線リソースを介してUEの物理層とeNBの物理層との間のシグナリング及びデータを送信する。物理チャネルは、時間領域で複数のサブフレームと周波数領域で複数の副搬送波とで構成される。1msである1つのサブフレームは、時間領域で複数のシンボルで構成される。該当サブフレームの特定シンボル、例えば、サブフレームの最初のシンボルは、PDCCHのために使用されることができる。PDCCHは、PRB(physical resource block)及びMCS(modulation and coding schemes)のように動的に割り当てられたリソースを伝送することができる。
【0025】
DLトランスポートチャネルは、システム情報を送信するために使用されるBCH(broadcast channel)、UEをページングするために使用されるPCH(paging channel)、ユーザトラフィックまたは制御信号を送信するために使用されるDL−SCH(downlink shared channel)、マルチキャストまたは放送サービス送信のために使用されるMCH(multicast channel)を含む。DL−SCHは、HARQ、変調、コーディング及び送信電力の変化による動的リンク適応及び動的/半静的リソース割当をサポートする。また、DL−SCHは、セル全体に放送及びビームフォーミングの使用を可能にすることができる。
【0026】
ULトランスポートチャネルは、一般的にセルへの初期接続のために使用されるRACH(random access channel)、ユーザトラフィックまたは制御信号を送信するために使用されるUL−SCH(uplink shared channel)を含む。UL−SCHは、HARQ及び送信電力及び潜在的な変調及びコーディングの変化による動的リンク適応をサポートする。また、UL−SCHは、ビームフォーミングの使用を可能にすることができる。
【0027】
論理チャネルは、送信される情報の種類によって、制御プレーンの情報伝達のための制御チャネルとユーザプレーンの情報伝達のためのトラフィックチャネルとに分類される。即ち、論理チャネルタイプのセットは、MAC層により提供される互いに異なるデータ送信サービスのために定義される。
【0028】
制御チャネルは、制御プレーンの情報伝達のみのために使用される。MAC層により提供される制御チャネルは、BCCH(broadcast control channel)、PCCH(paging control channel)、CCCH(common control channel)、MCCH(multicast control channel)及びDCCH(dedicated control channel)を含む。BCCHは、システム制御情報を放送するためのDLチャネルである。PCCHは、ページング情報の送信のためのDLチャネルであり、ネットワークがUEのセル単位の位置を知らない時に使用される。CCCHは、ネットワークとRRC接続を有しないとき、UEにより使用される。MCCHは、ネットワークからUEにMBMS(multimedia broadcast multicast services)制御情報を送信するために使用される一対多のDLチャネルである。DCCHは、UEとネットワークとの間に専用制御情報送信のためにRRC接続を有するUEにより使用される一対一の双方向チャネルである。
【0029】
トラフィックチャネルは、ユーザプレーンの情報伝達のみのために使用される。MAC層により提供されるトラフィックチャネルは、DTCH(dedicated traffic channel)及びMTCH(multicast traffic channel)を含む。DTCHは、一対一のチャネルで1つのUEのユーザ情報の送信のために使われ、UL及びDLの両方に存在できる。MTCHは、ネットワークからUEにトラフィックデータを送信するための一対多のDLチャネルである。
【0030】
論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のUL連結は、UL−SCHにマッピングされることができるDCCH、UL−SCHにマッピングされることができるDTCH及びUL−SCHにマッピングされることができるCCCHを含む。論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のDL連結は、BCHまたはDL−SCHにマッピングされることができるBCCH、PCHにマッピングされることができるPCCH、DL−SCHにマッピングされることができるDCCH、DL−SCHにマッピングされることができるDTCH、MCHにマッピングされることができるMCCH及びMCHにマッピングされることができるMTCHを含む。
【0031】
RRC状態は、UEのRRC層がE−UTRANのRRC層と論理的に接続されているかどうかを指示する。RRC状態は、RRC接続状態(RRC_CONNECTED)及びRRCアイドル状態(RRC_IDLE)のように二つに分けられる。RRC_IDLEで、UEがNASにより設定されたDRX(discontinuous reception)を指定する間に、UEは、システム情報及びページング情報の放送を受信することができる。そして、UEは、トラッキング領域でUEを固有に指定するID(identification)の割当を受け、PLMN(public land mobile network)選択及びセル再選択を実行することができる。また、RRC_IDLEで、いかなるRRCコンテキストもeNBに格納されない。
【0032】
RRC_CONNECTEDで、UEは、E−UTRANでE−UTRAN RRC接続及びコンテキストを有し、eNBにデータを送信及び/又はeNBからデータを受信することが可能である。また、UEは、eNBにチャネル品質情報及びフィードバック情報を報告することができる。RRC_CONNECTEDで、E−UTRANは、UEが属するセルを知ることができる。したがって、ネットワークは、UEにデータを送信及び/又はUEからデータを受信することができ、UEの移動性(ハンドオーバ及びNACC(network assisted cell change)を介したGERAN(GSM EDGE radio access network)にinter−RAT(radio access technology)セル変更指示)を制御することができ、隣接セルのためにセル測定を実行することができる。
【0033】
RRC_IDLEで、UEは、ページングDRX周期を指定する。具体的に、UEは、UE特定ページングDRX周期毎の特定ページング機会(paging occasion)にページング信号をモニタする。ページング機会は、ページング信号が送信される間の時間区間である。UEは、自分のみのページング機会を有している。ページングメッセージは、同じトラッキング領域(TA;tracking area)に属する全てのセル上に送信される。UEが1つのTAから他のTAに移動すると、UEは、自分の位置をアップデートするためにネットワークにTAU(tracking area update)メッセージを送信することができる。
【0034】
サイドリンク(sidelink)が説明される。サイドリンクは、サイドリンク通信(sidelink communication)とサイドリンク発見(sidelink discovery)のためのUE間のインターフェースである。サイドリンクは、PC5インターフェースに対応する。サイドリンク通信は、二つ以上の近接したUEがどのようなネットワークノードも経ずにE−UTRA技術を使用してProSe(proximity−based services)直接通信を可能にするAS機能である。サイドリンク発見は、二つ以上の近接したUEがどんなネットワークノードも経ずにE−UTRA技術を使用してProSe直接発見を可能にするAS機能である。
【0035】
サイドリンク物理チャネルは、UEから送信されるシステム及び同期化関連情報を伝達するPSBCH(physical sidelink broadcast channel)、UEから送信されるサイドリンク発見メッセージを伝達するPSDCH(physical sidelink discovery channel)、UEから送信されるサイドリンク通信に対する制御信号を伝達するPSCCH(physical sidelink control channel)及びUEから送信されるサイドリンク通信に対するデータを伝達するPSSCH(physical sidelink shared channel)を含む。サイドリンク物理チャネルは、サイドリンクトランスポートチャネルにマッピングされる。PSBCHは、SL−BCH(sidelink broadcast channel)にマッピングされる。PSDCHは、SL−DCH(sidelink discovery channel)にマッピングされる。PSSCHは、SL−SCH(sidelink shared channel)にマッピングされる。
【0036】
サイドリンクでも、論理チャネルは、制御プレーンの情報伝達のための制御チャネルとユーザプレーンの情報伝達のためのトラフィックチャネルとに分類される。サイドリンク制御チャネルは、1つのUEから他のUEにサイドリンクシステム情報を放送するためのサイドリンクチャネルであるSBCCH(sidelink broadcast control channel)を含む。SBCCHは、SL−BCHにマッピングされる。サイドリンクトラフィックチャネルは、1つのUEから他のUEにユーザ情報の送信のためのポイントツーマルチポイント(point−to−multipoint)チャネルであるSTCH(sidelink traffic channel)を含む。STCHは、SL−SCHにマッピングされる。このチャネルは、サイドリンク通信が可能なUEのみを使用することができる。
【0037】
半永久的スケジューリング(SPS;semi−persistent scheduling)が説明される。E−UTRANは、UEに第1のHARQ送信のために、半永久的送信リソースを割り当てることができる。RRCは、半永久的DLグラントの周期を定義する。PDCCHは、DLグラントが半永久的であるか否か、すなわち、RRCにより定義された周期によって次のTTIで暗黙的に再使用されることができるか否かを指示する。
【0038】
必要な場合、再送信は、PDCCHを介して明示的にシグナリングされる。UEが半永久的DLリソースを有するサブフレームにおいて、UEがPDCCH上で自分のC−RNTI(cell radio network temporary identity)を探すことができない場合、TTIでUEに割り当てられた半永久的割当によるDL送信が仮定される。それとも、UEが半永久的DLリソースを有するサブフレームにおいて、UEがPDCCH上で自分のC−RNTIを探すと、PDCCH割当は、そのTTIに対して半永久的割当に優先し、UEは、半永久的リソースをデコードしない。
【0039】
CA(carrier aggregation)が構成されるとき、半永久的DLリソースは、PCell(primary cell)に対してのみ構成されることができ、PCellに対するPDCCH割当だけが半永久的割当に優先し得る。DC(dual connectivity)が構成されるとき、半永久的DLリソースは、PCellまたはPSCell(primary secondary cell)に対してのみ構成されることができる。PCellに対するPDCCH割当だけがPCellに対する半永久的割当に優先し得るし、PSCellに対するPDCCH割当だけがPSCellに対する半永久的割当に優先し得る。
【0040】
また、E−UTRANは、UEに第1のHARQ送信及び潜在的な再送信のために、半永久的ULリソースを割り当てることができる。RRCは、半永久的ULグラントの周期を定義する。PDCCHは、ULグラントが半永久的であるか否か、すなわち、RRCにより定義された周期によって次のTTIで暗黙的に再使用されることができるか否かを指示する。
【0041】
UEが半永久的ULリソースを有するサブフレームにおいて、UEがPDCCH上で自分のC−RNTIを探すことができない場合、TTIでUEに割り当てられた半永久的割当によるUL送信が行われ得る。ネットワークは、予め定義されたMCSによって予め定義されたPRBのデコードを行う。それとも、UEが半永久的ULリソースを有するサブフレームにおいて、UEがPDCCH上で自分のC−RNTIを探すと、PDCCH割当は、そのTTIに対して半永久的割当に優先し、UEの送信は、半永久的割当でないPDCCH割当にしたがう。再送信は、UEが半永久的UL割当を使用する場合、暗示的に割り当てられるか、またはUEが半永久的割当にしたがわない場合、PDCCHを介して明示的に割り当てられる。
【0042】
DLと同様に、半永久的ULリソースは、PCellに対してのみ構成されることができ、PCellに対するPDCCH割当だけが半永久的割当に優先し得る。DCが構成されるとき、半永久的ULリソースは、PCellまたはPSCellに対してのみ構成されることができる。PCellに対するPDCCH割当だけがPCellに対する半永久的割当に優先し得るし、PSCellに対するPDCCH割当だけがPSCellに対する半永久的割当に優先し得る。
【0043】
RRCによってSPSが活性化されれば、次の情報が提供される。
【0045】
・ULに対してSPSが可能であれば、UL SPSインターバルであるsemiPersistSchedIntervalUL及び暗黙的な解除以前の空の送信の回数であるimplicitReleaseAfter;
【0046】
・ただTDD(time division duplex)で、ULに対してtwoIntervalsConfigが可能であるか否か;
【0047】
・DLに対してSPSが可能であれば、DL SPSインターバルであるsemiPersistSchedIntervalDL及びSPSに対して構成されたHARQプロセスの個数であるnumberOfConfSPS−Processes;
【0048】
RRCによってULまたはDLに対してSPSが可能でないとき、対応する構成されたグラントまたは構成された割当は廃棄されなければならない。
【0049】
上記の情報は、SPS−Config IE(information element)で伝達されることができる。SPS−Config IEは、SPS構成を指定するのに使用される。表1は、SPS−Config IEを表す。
【0053】
上述したように、SPS−Config IEは、SPS C−RNTI(semiPersistSchedC−RNTI)、UL SPSインターバル(semiPersistSchedIntervalUL)、暗黙的解除以前の空の送信の回数(implicitReleaseAfter)、ULに対してtwoIntervalsConfigが可能であるか否か(twoIntervalsConfig)、DL SPSインターバル(semiPersistSchedIntervalDL)、及びDLに対してSPSが可能であるとき、SPSに対して構成されたHARQプロセスの個数(numberOfConfSPS−Processes)のうち、少なくとも1つを含むことができる。
【0054】
UE助け情報(UE assistance information)が説明される。これは、3GPP TS36.331 V13.2.0(2016−06)の5.6.10節を参照できる。UE助け情報手順の目的は、UEの節電選好度をE−UTRANに知らせることである。UEが電力選好表示(PPI;power preference indication)を提供するように構成されるとき、E−UTRANは、UEが明示的に別に指示するまで、UEが節電のために主に最適化された構成を選好しないと考慮することができる。
【0055】
図4は、UE助け情報を送信する手順を示す。ステップS40においてUEとE−UTRANは、RRC連結再構成手順を行う。ステップS41においてUEは、E−UTRANにUE助け情報を送信する。RRC_CONNECTEDでPPIを提供できるUEは、PPIを提供するように構成されるとき、及び電力選好の変更を含むいくつかの場合においてUE助け情報送信手順を開始することができる。
【0056】
UE助け情報送信手順を開始すれば、UEは、次を行う。
【0057】
1>PPIを提供するように構成された場合:
【0058】
2>UEがPPIを提供するように構成された後、UEAssistanceInformationメッセージを送信しなかった場合;または、
【0059】
2>現在電力選好がUEAssistanceInformationメッセージの最後の送信で表示されたものと異なり、タイマーT340が実行されていない場合:
【0060】
3>UEAssistanceInformationメッセージの送信を開始する。
【0061】
UEは、UEAssistanceInformationメッセージの内容を次のように設定する。
【0062】
1>UEが節電のために、主に最適化された構成を選好する場合:
【0063】
2>powerPrefIndicationをlowPowerConsumptionに設定する。
【0065】
2>タイマー値をpowerPrefIndicationTimerに設定し、タイマーT340を開始するか、再度開始する。
【0066】
2>powerPrefIndicationをnormalに設定する。
【0067】
UEは、送信のために、下位層にUEAssistanceInformationメッセージを提出する。
【0070】
V2X(vehicle−to−everything)通信について説明する。V2X通信は、V2V(vehicle−to−vehicle)通信、V2I(vehicle−to−infrastructure)通信、及びV2P(vehicle−to−pedestrian)通信の3つの類型がある。V2Xのこのような3つの類型は、最終ユーザのためのより知能的なサービスを提供するために、「協同意識」を使用できる。これは、車両、RSU(road side unit)及び歩行者のような運送個体が当該地域環境(例えば、近接した他の車両またはセンサ装備から受信した情報)に対する知識を収集し、協同衝突警告または自律走行のような知能型サービスを提供できるように、当該知識を処理し、共有できることを意味する。
【0071】
V2Xサービスは、3GPP送信を介してV2Vアプリケーションを使用する送信または受信UEを含む通信サービスの1つの類型である。通信に参加した相手方によってV2Xサービスは、V2Vサービス、V2Iサービス、V2Pサービス、及びV2N(vehicle−to−network)サービスに分けられることができる。V2Vサービスは、通信の両側ともにV2Vアプリケーションを使用するUEであるV2Xサービスの類型である。V2Iサービスは、通信の一側がUEであり、他側がRSUであり、共にV2Iアプリケーションを使用するV2Xサービスの類型である。RSUは、V2Iアプリケーションを使用してUEと送受信できるV2Iサービスを支援する個体である。RSUは、eNBまたは固定UEで実現される。V2Pサービスは、通信の両側ともにV2Pアプリケーションを使用するUEであるV2Xサービスの類型である。V2Nサービスは、通信の一側がUEであり、他側がサービング個体であり、共にV2Nアプリケーションを使用し、LTEネットワーク個体を介して互いに通信するV2Xサービスの類型である。
【0072】
V2Vにおいて、E−UTRANは、許容、認可、及び近接性基準が満たされるとき、互いに近接したUEがE−UTRA(N)を使用してV2V関連情報を交換することを許容する。近接基準は、MNO(mobile network operator)により構成されることができる。しかし、V2Vサービスを支援するUEは、V2Xサービスを支援するE−UTRANによりサービスを提供されるか、提供されないとき、そういう情報を交換できる。V2Vアプリケーションを支援するUEは、アプリケーション層情報(例えば、V2Vサービスの一部としてその位置、動的及び属性に関して)を送信する。V2Vペイロード(payload)は、互いに異なる内容を収容するために融通性があるべきであり、情報は、MNOにより提供された構成によって周期的に送信されることができる。V2Vは、主に放送基盤にある。V2Vは、互いに異なるUE間にV2V関連アプリケーション情報を直接交換することを含み、及び/又はV2Vの制限された直接通信範囲により、V2Vは、互いに異なるUE間にV2V関連アプリケーション情報をV2Xサービスを支援する基盤構造(例えば、RSU、アプリケーションサーバ等)を介して交換することを含む。
【0073】
V2Iにおいて、V2Iアプリケーションを支援するUEは、アプリケーション層情報をRSUに送信する。RSUは、アプリケーション層情報をUEグループまたはV2Iアプリケーションを支援するUEに送信する。
【0074】
V2Pにおいて、E−UTRANは、許容、認可、及び近接性基準が満たされるとき、互いに近接したUEがE−UTRANを使用してV2P関連情報を交換することを許容する。近接基準は、MNOにより構成されることができる。しかし、V2Pサービスを支援するUEは、V2Xサービスを支援するE−UTRANによりサービスされないときにも、このような情報を交換できる。V2Pアプリケーションを支援するUEは、アプリケーション層情報を送信する。このような情報は、V2Xサービスを支援する車両UE(例えば、歩行者に警告)及び/又はV2Xサービスを支援する歩行者UE(例えば、車両に警告)により放送されることができる。V2Pは、互いに異なるUE間(1つは車両、もう1つは歩行者)にV2V関連アプリケーション情報を直接交換することを含み、及び/又はV2Pの制限された直接通信範囲により、V2Pは、互いに異なるUE間にV2P関連アプリケーション情報をV2Xサービスを支援する基盤構造(例えば、RSU、アプリケーションサーバ等)を介して交換することを含む。
【0075】
V2X通信において、CAM(common awareness messages)、DENM(decentralized environmental notification messages)またはBSM(basic safety message)などのメッセージが送信され得る。CAMは、車両の種類、位置、速度、方向などの情報を含み、全ての車両によって周期的に放送されることができる。DENMは、特定イベントのタイプ、特定イベントが発生した地域などの情報を含み、RSUまたは車両によって放送されることができる。BSMは、米国のJ2735安全メッセージに含まれ、CAMと類似した特徴を有する。BSMを介して緊急ブレーキ警告、前方追突警告、交差路安全支援、死角地帯及び車線変更警告、追い越し警告、制御不能警告サービスが提供され得る。
【0076】
V2X通信の特性上、SPSを介して割り当てられたリソースを利用してV2Xメッセージを送信する方法が議論されている。すなわち、UL SPSリソースまたはSL SPSリソースを利用してV2Xメッセージをネットワークまたは他のUEに送信する方法が議論中である。このために、次の事項が提案された。
【0077】
(1)複数のSPS構成が同時に活性化され得る。
【0078】
(2)SPSのためのUE助け情報がeNBに提供され得る。SPSのためのUE助け情報の送信は、UE実現を基盤にトリガーされることができる。
【0079】
(3)SPSのためのUE助け情報は、周期及びタイミングオフセットを含むことができる。
【0080】
(4)UEは、UE実現を基盤に周期及びタイミングオフセットを推定できる。
【0081】
(5)UEの送信完了指示を基盤に、少なくともeNBによる明示的なSPSリソース解除は支援されなければならない。他のSPS解除トリガーが導入されるべきであるかは、今後議論されることができる。
【0082】
(6)SPS構成がRBに連結されるべきであるかは、今後議論されることができる。
【0083】
以下、上記の提案に基づいて、本発明は、SPS構成及びSPSのためのUE助け情報の詳細な特徴を提案する。以下の説明においてSPSのための助け情報は、UL SPS及びSL SPSに共に適用されることができる。
【0084】
1.CAM送信とDENM送信とが並列に行われるとき、複数のSPSが使用され得る。したがって、SL送信の場合、最大2個のSPS構成が構成され得る。例えば、第1のSPS構成は、CAMのために、第2のSPS構成は、DEMNのために構成されることができる。CAMとDENMに対して互いに異なるSPS構成が必要でありうる。
【0085】
CAMとDENMは、優先順位が異なる別の論理チャネルを介して送信されることができる。したがって、1つのSPS構成は、1つのSL論理チャネルと関連することができる。または、CAMとDENMとが互いに異なるSL論理チャネルグループにマッピングされる場合、1つのSPS構成は、1つのSL論理チャネルグループと関連することができる。
【0086】
eNBは、専用シグナリングを介してRRC_CONNECTEDのUEに対して複数のSPS構成目録を構成できる。例えば、eNBは、専用シグナリングを介してRRC_CONNECTEDのUEに対して最大2個のSPS構成目録を構成できる。
【0087】
2.1つのSPS構成は、候補SPS周期の目録と候補時間オフセットの目録とを含むことができる。UEは、SPS周期及び/又は時間オフセットを選択し、UE助け情報で選択されたSPS周期及び/又は選択された時間オフセットを指示できる。表3は、候補SPS周期の目録の一例を表す。
【0089】
RRCは、各SPS構成に対して1つ以上の候補SPS周期を構成できる。
【0090】
時間オフセットと関連して、eNBは、UE助け情報報告の感度/頻度を制御できる。例えば、100ms SPS周期の間、時間オフセット間隔が20ms、40ms、60ms、及び80msである場合、UEは、時間偏差が20ms以上になる度にUE助け情報を報告しなければならない。しかし、100ms SPS周期の間、時間オフセット間隔が50msであれば、UEは、時間偏差が50ms以上になるときにのみUE助け情報を報告するであろう。したがって、1番目の場合と比較して、2番目の場合では、UEからの報告の回数及びSPS再活性化の回数が減少するであろう。eNBが20msの時間オフセット間隔でSPSを頻繁に再活性化することを望むと、eNBは、時間オフセット間隔を20msに設定することができる。それに対し、eNBが50msの時間オフセット間隔で間欠的にSPSを再活性化することを望むと、eNBは、時間オフセット間隔を50msに設定することができる。
【0091】
eNBが時間オフセット間隔を適宜制御できるようにするために、候補SPS時間オフセットは、表4のように、RRC ASN.1のSPS周期内の時間オフセットインデックスの総数であるtimeOffsetIndexMaxとともに構成されることができる。
【0093】
実際時間オフセットは、数式1によって計算されることができる。
【0094】
<数1>
実際時間オフセット(ms)=floor(periodicity/(timeOffsetIndexMax+1))*時間オフセットインデックス(時間オフセットインデックス=1,2...timeOffsetIndexMax)
【0095】
eNBは、timeOffsetIndexMaxを選択することにより、UE助け情報報告の感度/頻度を制御できる。例えば、事業者がtimeOffsetIndexMaxに対して4を選択すれば、eNBは、RRCシグナリングによってtimeOffsetIndexMaxが4を表すことをUEに知らせる。したがって、UEは、時間オフセットインデックスが1、2、3、及び4のうち、1つに設定され得るとみなすことができる。UEは、100ms周期でSPS送信を行う間、実際時間オフセットは、20、40、60、及び80msになり得ると考慮することができる。一方、timeOffsetIndexMaxが1を表すと、実際時間オフセットは、50msだけが可能でありうる。したがって、UE助け情報は、時間偏差が50ms以上になるときにのみ送信されることができる。すなわち、eNBは、時間偏差が50ms以上になるときにのみSPSを再活性化することができる。timeOffsetIndexMaxが4を表す場合と比較して、timeOffsetIndexMaxが1を表す場合、UEからの報告の回数及びSPS再活性化の回数が減少し得る。
【0096】
したがって、SPS周期変更が必要であることを検出すれば、UEのMAC層は、候補SPS周期の目録から新しいSPS周期を選択し、候補SPS周期の目録で選択されたSPS周期の順序を表示できる。SPS時間オフセット変更が必要であることを検出すれば、UEのMAC層は、候補SPS時間オフセットの目録から新しいSPS時間オフセットを選択し、選択されたSPS時間オフセットに対応する時間オフセットインデックスを指示できる。
【0097】
3.SPSのためのUE助け情報は、メッセージ生成時間が構成されたリソース割当から外れるとき、eNBがSPSリソース割当を調整/解除することを助けるために、UEによって使用されることができる。現在、UE助け情報がUuインターフェースを介して伝達される方法は決定されなかった。しかし、SPSリソース割当及び送信を実行するものはMAC層であるから、UE助け情報報告がMAC層で特定され得る。すなわち、UE助け情報報告のために、MAC CE(control element)を使用することが提案され得る。また、新しいMAC CEがSPS確認のために導入されることが同意された。したがって、V2V SL SPS及びV2X UL SPSの両方のために使用される、UE助け情報報告のための新しいMAC CEが導入され得る。UE助け情報報告のための新しいMAC CEは、SPS助けMAC CE(SPS assistance MAC CE)でありうる。
【0098】
また、新しいLCID(logical channel ID)がSPS助けMAC CEのために割り当てられる必要がある。表5は、SPS助けMACのために割り当てられる新しいLCIDを含む、UL−SCHのためのLCID値の一例を表す。
【0100】
表5を参照すれば、10100の値を有するLCIDがSPS助けMAC CEに割り当てられる。
【0101】
図5は、本発明の一実施形態に係るSPS助けMAC CEのフォーマットを示す。SPS助けMAC CEのサイズは変わることができる。
図5に示されたフィールドは、次のように定義されることができる。
【0102】
・R:留保されたビットであり、「0」に設定される。
【0103】
・C
i:このフィールドは、SPS構成目録が構成されるとき、SPS構成を識別する。この値は、SPS構成目録で1つの構成に対するインデックスに設定される。
【0104】
・周期インデックス:このフィールドは、Cフィールドに対応するSPS構成で選択された周期のインデックスを表す。
【0105】
・時間オフセットインデックス:このフィールドは、Cフィールドに対応するSPS構成で選択された時間オフセットのインデックスを表す。
【0106】
SPS助けMAC CEは、4個のSPS構成まで支援することができる。CAM、DENM、及びVoIPの組み合わせを並列的に考慮すれば、SPS助けMAC CEに含まれる複数のSPS構成は、同時に活性化されることができる。
【0107】
4.一方、上述したように、SPSのためのUE助け情報の報告は、UE実現を基盤にトリガーされることが合意された。しかし、UEが同じSPSのためのUE助け情報の送信を繰り返す場合は避けることが好ましい。例えば、UEは、特定周期及び/又は特定時間オフセットをeNBに要請することができる。しかし、eNBは、これを受諾しないことがある。すなわち、UEは、同じSPSのためのUE助け情報の送信を連続的にトリガーしてはならない。
【0108】
同じSPSのためのUE助け情報の繰り返し送信を避けるために、報告される情報が変更されるときにのみSPSのためのUE助け情報の報告がトリガーされ得る。すなわち、SPS周期及び/又は時間オフセットが変更されるときにのみSPSのための助け情報の報告がトリガーされ得る。これにより、常に最新のSPSのためのUE助け情報のみが送信され得る。SPSのためのUE助け情報が送信されるとき、トリガーされた全てのSPSのためのUE助け情報の報告は、取り消されることができる。
【0109】
それにもかかわらず、セルが変わる度に(すなわち、ハンドオーバ)、UEがSPSのためのUE助け情報を送信する必要がありうる。これは、ターゲットeNBがどの周期/時間オフセットが現在設定される必要があるかを分からないためである。しかし、セルが変わる度にUEがSPSのためのUE助け情報を送信しなければならないので、遅延が発生し得る。
【0110】
その代わりに、ハンドオーバの手順のソースeNBがUEから受信したSPSのためのUE助け情報をハンドオーバ手順のターゲットeNBに伝達することができる。これにより、ソースeNBは、ターゲットeNBがSPSを適宜活性化することを助けることができる。ソースeNBがターゲットeNBに伝達するSPSのためのUE助け情報は、現在、SPS周期を含むことができる。また、ソースeNBがターゲットeNBに伝達するSPSのためのUE助け情報は、実際時間オフセットを含むことができる。前記実際時間オフセットは、UEから報告されるSPSのためのUE助け情報に含まれる時間オフセットを考慮して設定されることができる。また、前記実際時間オフセットは、UEから報告されるSPSのためのUE助け情報に含まれる時間オフセット及びソースeNBとターゲットeNBとの間の時間差も考慮して設定されることができる。ソースeNBは、SPSのためのUE助け情報をX2インターフェースを介してターゲットeNBに伝達することができる。または、ソースeNBは、SPSのためのUE助け情報をノード間(inter−node)RRCメッセージを介してターゲットeNBに伝達することができる。
【0111】
図6は、本発明の一実施形態に係るソースeNBがSPSのためのUE助け情報をターゲットeNBに送信する方法を示す。
【0112】
ステップS100において、ソースeNBは、SPSのためのUE助け情報をUEから受信する。以下、SPSのためのUE助け情報は、SPS助け情報と呼ばれる。SPS助け情報は、
図4において説明されたUE助け情報に含まれて受信されることができる。RRC_CONNECTEDでSPS助け情報を提供できるUEは、SPS助け情報を提供するように構成されるとき、及びSPS助け情報の変更を含むいくつかの場合でUE助け情報送信手順を開始することができる。
【0113】
UE助け情報送信手順を開始すれば、UEは、次を行う。
【0114】
1>SPS助け情報を提供するように構成された場合:
【0115】
2>UEがSPS助け情報を提供するように構成された後、SPS助け情報(sps−AssistanceInformation)を含むUE助け情報メッセージ(UEAssistanceInformation)を送信しなかった場合;または、
【0116】
2>現在SPS助け情報がUEAssistanceInformationメッセージの最後の送信で表示されたものと異なる場合:
【0117】
3>UEAssistanceInformationメッセージの送信を開始する。
【0118】
SPS助け情報を提供するように構成された場合、UEは、SPS助け情報のために、UEAssistanceInformationメッセージの内容を次のように設定する。
【0119】
1>SPS助け情報を提供するように構成された場合:
【0120】
2>SPS助け情報を報告することが必要なV2X SL通信のためのトラフィックがある場合:
【0121】
3>UEAssistanceInformationメッセージにtrafficPatternInfoListSLを含める。
【0122】
2>SPS助け情報を報告することが必要なUL通信のためのトラフィックがある場合:
【0123】
3>UEAssistanceInformationメッセージにtrafficPatternInfoListULを含める。
【0124】
いつ、また、どのようにSPS助け情報をトリガーするかは、UE実現による。
【0125】
表6は、本発明の一実施形態に係るSPS助け情報を含むUE助け情報の一例を表す。
【0129】
表6を参照すれば、UE助け情報メッセージは、表2と比較してSPS助け情報であるsps−AssistanceInformation IE(information element)をさらに含むことができる。すなわち、sps−AssistanceInformation IEは、ネットワークがSPSを構成するのに助けを与えるためのUE助け情報を表す。
【0130】
SPS助け情報は、SLのためのSPS助け情報であるtrafficPatternInfoListSL IEを含むことができる。trafficPatternInfoListSL IEは、V2X SL通信のために設定されるSL論理チャネルのトラフィック特性を提供する。trafficPatternInfoListSL IEは、trafficPeriodicityフィールド及びtimingOffsetフィールドを含むことができる。trafficPeriodicityフィールドは、SL論理チャネルで推定されるデータ到達周期を表す。timingOffsetフィールドは、SL論理チャネルでパケット到達に対して推定されるタイミングを表す。この値は、サブフレーム#0及びSFN#0に対するタイミングオフセットを表す。
【0131】
また、SPS助け情報は、ULのためのSPS助け情報であるtrafficPatternInfoListUL IEを含むことができる。trafficPatternInfoListUL IEは、UL論理チャネルのトラフィック特性を提供する。trafficPatternInfoListUL IEは、trafficPeriodicityフィールド及びtimingOffsetフィールドを含むことができる。trafficPeriodicityフィールドは、UL論理チャネルで推定されるデータ到達周期を表す。timingOffsetフィールドは、UL論理チャネルでパケット到達に対して推定されるタイミングを表す。この値は、サブフレーム#0及びSFN#0に対するタイミングオフセットを表す。
【0132】
また、
図6に戻り、ステップS110においてソースeNBは、前記SPSのためのUE助け情報を前記ターゲットeNBに送信する。前記SPSのためのUE助け情報は、下記のような方法にて送信されることができる。
【0133】
SPS助け情報を含むUE助け情報メッセージは、表7のように、AS−Context IEに含まれることができる。AS−Context IEは、ターゲットeNBにより要求されるローカルE−UTRANコンテキストを伝達するのに使用される。
【0135】
表7を参照すれば、AS−Context IEは、UE助け情報メッセージであるUEAssistanceInformationを含む。UEAssistanceInformationは、SPS助け情報を含む。
【0136】
上述したAS−Context IEは、表8のように、ハンドオーバ準備情報メッセージであるHandoverPreparationInformationに含まれることができる。このメッセージは、UE能力情報を含み、ハンドオーバ準備中にターゲットeNBにより使用されるE−UTRA RRC情報を送信するのに使用される。このメッセージは、ソースeNBからターゲットeNBに送信される。
【0138】
表8を参照すれば、ハンドオーバ準備情報メッセージは、AS−Context IEを含む。これにより、SPS助け情報がソースeNBからターゲットeNBに送信され得る。
【0139】
5.上述したように、UEの送信完了指示を基盤に、少なくともeNBによる明示的なSPSリソース解除は支援されなければならず、他のSPS解除トリガーが導入されるべきであるかは、今後議論されることと合意された。SLにおいて前記UEのSPS送信完了指示は、次の解決策のうち、1つにより支援されることができる。
【0140】
・解決策1:特定論理チャネル(例えば、DENM)に対してSLでのSPS送信が完了すれば、スケジューリング要請及びSL BSR(buffer status report)がトリガーされ得る。SL BSR MAC CEは、eNBでSPS解除を要請するために、当該LCGに対して0バイトのバッファサイズを表すことができる。
【0141】
・解決策2:特定論理チャネル(例えば、DENM)に対してSLでのSPS送信が完了すれば、eNBにSPS解除を要請するために、スケジューリング要請及びSPS助けMAC CEがトリガーされ得る。
【0142】
2つの解決策の両方に対して、最終的にeNBがSPSを解除するか否かを決定する。解決策1は、既存のSL BSR手順に影響を与える可能性があるので、解決策2が選好され得る。SPS解除要請を表す新しいフィールドがSPS助けMAC CE内に導入され得る。または、SPS解除要請を表す新しいフィールドを導入するよりは、周期インデックスフィールドの特定値(例えば、1111)が当該SPS構成に対するSPS解除要請を表示することができる。
【0143】
また、SL SPSを支援するために、新しいSL SPS C−RNTIが導入され得る。SL SPS C−RNTIがSPS構成別に構成されるか、またはUE毎に構成されることができる。新しいSL SPS C−RNTIは、SL SPSを(再)活性化または解除することができる。
【0144】
図7は、本発明の実施形態が実現される無線通信システムを示す。
【0145】
ソースeNB(800)は、プロセッサ(processor;810)、メモリ(memory;820)、及び送受信部(transceiver;830)を備える。プロセッサ810は、本明細書において説明された機能、過程、及び/又は方法を実現するように構成されることができる。無線インターフェースプロトコルの階層は、プロセッサ810により実現されることができる。メモリ820は、プロセッサ810と連結されて、プロセッサ810を駆動するための様々な情報を格納する。送受信部830は、プロセッサ810と連結されて、無線信号を送信及び/又は受信する。
【0146】
UEまたはターゲットeNB(900)は、プロセッサ910、メモリ920、及び送受信部930を備える。プロセッサ910は、本明細書において説明された機能、過程、及び/又は方法を実現するように構成されることができる。無線インターフェースプロトコルの階層は、プロセッサ910により実現されることができる。メモリ920は、プロセッサ910と連結されて、プロセッサ910を駆動するための様々な情報を格納する。送受信部930は、プロセッサ910と連結されて、無線信号を送信及び/又は受信する。
【0147】
プロセッサ810、910は、ASIC(application−specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路、及び/又はデータ処理装置を備えることができる。メモリ820、920は、ROM(read−only memory)、RAM(random access memory)、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体、及び/又は他の格納装置を備えることができる。送受信部830、930は、無線周波数信号を処理するためのベースバンド回路を備えることができる。実施形態がソフトウェアで実現されるとき、上述した技法は、上述した機能を果たすモジュール(過程、機能等)で実現されることができる。モジュールは、メモリ820、920に格納され、プロセッサ810、910により実行されることができる。メモリ820、920は、プロセッサ810、910の内部または外部にありうるし、よく知られた様々な手段にてプロセッサ810、910と連結されることができる。
【0148】
前述した例示的なシステムにおいて、前述した本発明の特徴によって実現されることができる方法は、流れ図に基づいて説明された。便宜上、方法は、一連のステップまたはブロックで説明したが、請求された本発明の特徴は、ステップまたはブロックの順序に限定されるものではなく、あるステップは、異なるステップと、前述と異なる順序にまたは同時に発生できる。また、当業者であれば、流れ図に示すステップが排他的でなく、他のステップが含まれ、または流れ図の1つまたはそれ以上のステップが本発明の範囲に影響を及ぼさずに削除可能であることを理解することができる。