(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6728544
(24)【登録日】2020年7月6日
(45)【発行日】2020年7月22日
(54)【発明の名称】キャパシタ部品
(51)【国際特許分類】
H01G 2/06 20060101AFI20200713BHJP
H01G 4/38 20060101ALI20200713BHJP
H01G 4/228 20060101ALI20200713BHJP
H01G 4/224 20060101ALI20200713BHJP
【FI】
H01G2/06 500
H01G2/06 Z
H01G4/38 A
H01G4/228 A
H01G4/224 100
【請求項の数】18
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-5364(P2016-5364)
(22)【出願日】2016年1月14日
(65)【公開番号】特開2016-208003(P2016-208003A)
(43)【公開日】2016年12月8日
【審査請求日】2019年1月8日
(31)【優先権主張番号】10-2015-0055397
(32)【優先日】2015年4月20日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】594023722
【氏名又は名称】サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド.
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】パク、ヘウン キル
【審査官】
上谷 奈那
(56)【参考文献】
【文献】
特開2014−187315(JP,A)
【文献】
特開2005−217200(JP,A)
【文献】
特開2000−182888(JP,A)
【文献】
特開2000−306765(JP,A)
【文献】
特開2004−134430(JP,A)
【文献】
特開2011−097091(JP,A)
【文献】
特開2003−086458(JP,A)
【文献】
特開平08−055752(JP,A)
【文献】
特開2005−243950(JP,A)
【文献】
特開2010−272591(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01G 2/06
H01G 4/224
H01G 4/228
H01G 4/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の内部電極と、少なくとも前記複数の内部電極間の領域に形成された圧電材料を有するキャパシタ本体、及び前記複数の内部電極と連結された外部電極を含むキャパシタと、
前記キャパシタと結合されるように配置され、前記圧電材料より圧電性が低いバッファー材料を有するバッファー基板、及び前記外部電極と電気的に連結された連結電極を含むインターポーザと、
前記インターポーザを基準に前記キャパシタの反対側に配置されて前記インターポーザと結合され、シート部及び前記シート部の両面に形成された電極部を含む電極シートと、
を含む、キャパシタ部品。
【請求項2】
前記電極シートの一部を外部に露出させる形で前記キャパシタ、前記インターポーザ及び前記電極シートを封止するモールディング部をさらに含む、請求項1に記載のキャパシタ部品。
【請求項3】
前記インターポーザの一部を外部に露出させる形で前記キャパシタ及び前記インターポーザを封止するモールディング部をさらに含む、請求項1に記載のキャパシタ部品。
【請求項4】
前記キャパシタ及び前記インターポーザの間に配置された導電性接着剤をさらに含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載のキャパシタ部品。
【請求項5】
前記複数の内部電極は前記インターポーザに対して垂直に配置される、請求項1〜4のいずれか1項に記載のキャパシタ部品。
【請求項6】
前記複数の内部電極は前記インターポーザに対して平行に配置される、請求項1〜4のいずれか1項に記載のキャパシタ部品。
【請求項7】
前記外部電極は第1及び第2の外部電極を含み、前記複数の内部電極は前記第1及び第2の外部電極とそれぞれ連結される第1及び第2の内部電極を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載のキャパシタ部品。
【請求項8】
前記外部電極は二つの第1の外部電極及び一つの第2の外部電極を備え、前記複数の内部電極は前記二つの第1の外部電極と連結される第1の内部電極と前記第2の外部電極と連結される第2の内部電極を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載のキャパシタ部品。
【請求項9】
前記第1及び第2の内部電極はそれぞれ前記第1及び第2の外部電極と連結されるためのリードを含む、請求項8に記載のキャパシタ部品。
【請求項10】
前記キャパシタ及びこれと結合された前記インターポーザはそれぞれ複数個備えられ、複数の前記キャパシタ及び前記インターポーザは少なくとも一つの列又は行をなしてアレイ状に配列される、請求項1〜9のいずれか1項に記載のキャパシタ部品。
【請求項11】
複数の前記キャパシタ及び前記インターポーザを全体的に封止するモールディング部をさらに含む、請求項10に記載のキャパシタ部品。
【請求項12】
複数の前記インターポーザを基準に前記複数のキャパシタの反対側に配置されて複数の前記インターポーザと結合されるように一体に形成され、シート部及び前記シート部に形成された電極部を含む電極シートをさらに含む、請求項10または11に記載のキャパシタ部品。
【請求項13】
前記外部電極は少なくとも二つの第1の外部電極と一つの第2の外部電極を含み、
前記連結電極は、前記第1の外部電極と連結された少なくとも二つの第1の連結電極と、前記第2の外部電極と連結された一つの第2の連結電極を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載のキャパシタ部品。
【請求項14】
前記連結電極は複数個備えられ、このうち少なくとも一つは前記インターポーザを貫通する、請求項1〜13のいずれか1項に記載のキャパシタ部品。
【請求項15】
圧電材料と外部電極を含むキャパシタと、
前記キャパシタと結合されるように配置され、前記圧電材料より圧電性が低いバッファー材料を有するバッファー基板、及び前記外部電極と電気的に連結された連結電極を含むインターポーザと、
前記インターポーザを基準に前記キャパシタの反対側に配置されて前記インターポーザと結合され、シート部及び前記シート部の両面に形成された電極部を含む電極シートと、
前記電極シートの一部を外部に露出させる形で前記キャパシタ、前記インターポーザ及び前記電極シートを封止するモールディング部と、
を含む、キャパシタ部品。
【請求項16】
圧電材料と外部電極をそれぞれ含む複数のキャパシタと、
それぞれ前記複数のキャパシタと結合されるように配置され、前記圧電材料より圧電性が低いバッファー材料を有するバッファー基板、及び前記外部電極と電気的に連結された連結電極を含む複数のインターポーザと、
前記複数のインターポーザを基準に前記複数のキャパシタの反対側に配置されて前記複数のインターポーザと結合され、シート部及び前記シート部の両面に形成された電極部を含む電極シートと、
前記電極シートの一部を外部に露出させる形で前記複数のキャパシタ、前記複数のインターポーザ及び前記電極シートを封止するモールディング部と、
を含む、キャパシタ部品。
【請求項17】
前記複数のキャパシタ及び前記複数のインターポーザは前記キャパシタ部品の幅方向に配列される、請求項16に記載のキャパシタ部品。
【請求項18】
前記複数のキャパシタ及び前記複数のインターポーザは前記キャパシタ部品の長さ方向に配列される、請求項16に記載のキャパシタ部品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャパシタ部品に関する。
【背景技術】
【0002】
セラミック材料を用いる電子部品としては、キャパシタ、インダクタ、圧電素子、バリスタ又はサーミスタなどがある。
【0003】
このようなセラミック電子部品のうち積層セラミックキャパシタ(MLCC:Multi−Layered Ceramic Capacitor)は、小型であり且つ高容量が保障され実装が容易であるという長所によって多様な電子装置に用いられることができる。
【0004】
例えば、上記積層セラミックキャパシタは、液晶表示装置(LCD:liquid crystal display)及びプラズマディスプレイパネル(PDP:plasma display panel)などの映像機器、コンピューター、個人携帯端末(PDA:personal digital assistants)及び携帯電話のような多様な電子製品の基板に装着されて電気を充電又は放電させる役割をするチップ型のコンデンサに用いられることができる。
【0005】
上記積層セラミックキャパシタは、複数の誘電体層の間に相違する極性の内部電極が交互に配置された構造を有することができる。
【0006】
上記誘電体層は圧電性を有するため、上記積層セラミックキャパシタに直流又は交流電圧が印加されるときに内部電極の間に圧電現象が発生し、周波数によってセラミック本体の体積を膨張及び収縮させながら周期的な振動を発生させる可能性がある。
【0007】
上記振動は上記積層セラミックキャパシタの外部電極及び上記外部電極と基板を連結するハンダを介して基板に伝達されて上記基板全体が音響反射面となり、雑音となる振動音を発生させる可能性がある。上記振動音は人に不快感を与える20〜20,000Hz領域の可聴周波数に該当し、このように人に不快感を与える振動音をアコースティックノイズ(acoustic noise)という。
【0008】
最近の電子機器では、機構部品の静音化が進められているため、上記積層セラミックキャパシタで発生するアコースティックノイズが目立つ可能性がある。
【0009】
また、機器の動作環境が静かな場合では、上記アコースティックノイズがユーザーに機器の故障と認識される可能性がある。さらに、音声回路を有する機器では、音声出力にアコースティックノイズが重なることにより機器の品質が低下する可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】韓国公開特許第2005−0093878号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の一つの目的は、印刷回路基板などに実装して用いるときにアコースティックノイズが低減されることができるキャパシタ部品を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の一実施形態によれば、複数の内部電極と、少なくとも上記複数の内部電極間の領域に形成された圧電材料を有するキャパシタ本体、及び上記複数の内部電極と連結された外部電極を含むキャパシタと、上記キャパシタと結合されるように配置され、上記圧電材料より圧電性が低いバッファー材料を有するバッファー基板、及び上記外部電極と電気的に連結された連結電極を含むインターポーザと、を含むキャパシタ部品が提供される。
【発明の効果】
【0013】
本発明の多様な効果のうち一つの効果によれば、キャパシタの変位を減らしたり防止したりすることができるインターポーザを用いることにより、キャパシタ部品のアコースティックノイズを低減することができる。但し、本発明の多様且つ有益な長所と効果は、上述した内容に限定されず、本発明の具体的な実施形態を説明する過程でより容易に理解されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の一実施形態によるキャパシタ部品を概略的に示す斜視図である。
【
図2】本発明の一実施形態によるキャパシタ部品を概略的に示す断面図である。
【
図3】本発明の他の実施形態によるキャパシタ部品を概略的に示す斜視図である。
【
図4】
図2の実施形態の変形例によるキャパシタ部品を概略的に示す断面図である。
【
図5】
図2の実施形態の変形例によるキャパシタ部品を概略的に示す断面図である。
【
図6】さらに他の変形例によるキャパシタ部品を概略的に示す斜視図である。
【
図7】さらに他の変形例によるキャパシタ部品を概略的に示す斜視図である。
【
図8】さらに他の変形例によるキャパシタ部品を概略的に示す斜視図である。
【
図9】さらに他の変形例によるキャパシタ部品を概略的に示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下では、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。しかし、本発明の実施形態は様々な他の形態に変形されることができ、本発明の範囲は以下で説明する実施形態に限定されない。また、本発明の実施形態は、当該技術分野で平均的な知識を有する者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面における要素の形状及び大きさなどはより明確な説明のために誇張されることがある。
【0016】
図1及び
図2は、本発明の一実施形態によるキャパシタ部品を概略的に示す斜視図及び断面図である。
図1及び
図2を共に参照すると、本発明の一実施形態によるキャパシタ部品100は、キャパシタ110及びインターポーザ120を含む構成を有する。以下、キャパシタ部品100の構成要素を詳細に説明する。
【0017】
キャパシタ110は、複数の内部電極112a、112b、圧電材料を有するキャパシタ本体111、及び外部電極113a、113bを含む構造である。キャパシタ110は、多様な形態で用いられることができる。一例として、
図2に示されているように、複数の内部電極112a、112bは、互いに異なる外部電極113a、113bにそれぞれ連結された状態で交互に配置されることができる。即ち、外部電極は第1及び第2の外部電極113a、113bを含み、第1及び第2の内部電極112a、112bは第1及び第2の外部電極113a、113bとそれぞれ連結された形態である。キャパシタ本体111は、少なくとも複数の内部電極112a、112b間の領域に形成され、例えば、
図2に示されている構造のように、内部に内部電極112a、112bを収容する形態を有することができる。キャパシタ本体111には、当業界に知られているセラミックなどの誘電物質を用いることができる。このようなセラミック物質などは、電気信号の印加時に模様や体積が変化する圧電材料に該当する。上述したように、キャパシタ本体111のこのような圧電特性によってアコースティックノイズが問題となる。よって、本実施形態では、インターポーザ120を活用してアコースティックノイズを低減しようとした。
【0018】
一方、キャパシタ本体111に含まれることができる誘電物質は、高誘電率のセラミック材料を含み、例えば、BaTiO
3(チタン酸バリウム)系セラミック粉末などを含むことができるが、本発明はこれに限定されるものではない。上記BaTiO
3系セラミック粉末としては、例えば、BaTiO
3にCa(カルシウム)、Zr(ジルコニウム)などが一部固溶された(Ba
1−xCa
x)TiO
3、Ba(Ti
1−yCa
y)O
3、(Ba
1−xCa
x)(Ti
1−yZr
y)O
3又はBa(Ti
1−yZr
y)O
3などがあるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0019】
インターポーザ120は、キャパシタ110と結合されるように配置され、具体的には、キャパシタ110の下部に外部電極113a、113bと連結されるように配置されることができる。インターポーザ120は、バッファー基板121とこれに形成された連結電極122a、122bを備え、連結電極122a、122bは、キャパシタ110の外部電極113a、113bと電気的に連結されることができる。但し、連結電極122a、122bは、多様に変形されることができ、
図2に示されている構造とは異なり、バッファー基板121を貫通する形態を有することもできる。バッファー基板121は、キャパシタ本体111に含まれた上記圧電材料より圧電性が低いバッファー材料を有するため、電気信号の印加時に発生する変形がキャパシタ本体111より少ない。したがって、インターポーザ120は、キャパシタ110の圧電特性によるアコースティックノイズを低減することができるバッファーとして機能することができる。即ち、キャパシタ110で発生したノイズがインターポーザ120によって遮断又は軽減されるため、実装基板などに及ぶ悪影響を減らすことができる。このようなバッファー機能を行うことができるバッファー材料としては、例えば、Al
2O
3、SiO
2などのセラミック材料を用いることができる。
【0020】
一方、キャパシタ110及びインターポーザ120を機械的及び電気的に結合するための手段として、これらの間に導電性接着剤130が備えられ、このような結合機能を具現できるものであればいずれの物質でも用いることができる。例えば、導電性エポキシや共晶金属などを導電性接着剤130として用いることができる。但し、導電性接着剤130は本実施形態において必ずしも必要な構成ではなく、場合によって、キャパシタ110とインターポーザ120を直接ボンディングすることもできる。
【0021】
図3は、本発明の他の実施形態によるキャパシタ部品を概略的に示す斜視図であり、本実施形態によるキャパシタ部品は、モールディング部140と電極シート150をさらに含むことにより安定性がより高い構造を提供する。モールディング部140は、キャパシタ110及びインターポーザ120を封止し、さらに、電極シート150まで封止し、且つ電極シート150の一部、例えば、下部領域を外部に露出させる形態を有することができる。モールディング部140は、キャパシタ110とインターポーザ120などを機械的及び電気的に安定して保護する機能を行うことができる。このような保護機能などを考慮して、モールディング部140をなす物質や製造工程を適切に選択することができる。例えば、エポキシなどの樹脂を用いてモールディング部140を形成することができる。
【0022】
電極シート150は、インターポーザ120を基準にキャパシタ110の反対側、即ち、インターポーザ120の下部に配置され、インターポーザ120と結合されてキャパシタ部品100の外部端子の役割を行うことができる。即ち、電極シート150は、キャパシタ部品100を回路やパッケージ基板などに実装する場合に基板と結合される領域である。このために、電極シート150は、シート部151及びこれに形成された電極部152a、152bを含み、図示されてはいないが、電極部152a、152bは、シート部151の上下面の全てに形成されることができる。電極シート150は、本実施形態において必須の構成要素ではなく、場合によって除外されることができるが、キャパシタ部品に用いられる場合には部品設計などにおいて高い効率性を提供することができる。即ち、キャパシタ110のサイズや形状が実装基板のパッドと異なる場合でも、電極シート150を実装基板のパッドに合うように形成することにより、キャパシタ部品をより効率的に実装することができる。また、インターポーザ120よりは小さいが、電極シート150による更なる振動低減の効果も得られる。
【0023】
図4及び
図5は、
図2の実施形態の変形例によるキャパシタ部品を概略的に示す断面図である。
図4及び
図5の実施形態は、前述した実施形態とキャパシタの形態が異なる。まず、
図4の実施形態によるキャパシタ部品300は、
図1及び
図2の実施形態と比較して、内部電極112a'、112b'が配置された形態が異なる。具体的には、キャパシタ110'は、垂直実装方式で配置された内部電極を含む。即ち、
図2の実施形態の複数の内部電極112a、112bがインターポーザ120に対して平行に配置されたのとは異なり、本実施形態の複数の内部電極112a'、112b'は、インターポーザ120に対して垂直に配置されることができる。このような垂直実装方式は、
図5のような3端子の構造にも応用されることができ、このような3端子の垂直実装方式は、電流の経路を減らすなどの形でキャパシタの等価直列抵抗や等価直列インダクタンスなどを減らすのに適する。
図5の実施形態によるキャパシタ部品400の場合、キャパシタ210は、キャパシタ本体211と複数の内部電極212a、212b及び複数の外部電極213a、213bを含み、複数の内部電極212a、212bは、インターポーザ220に対して垂直に配置される。
図5に示されているように、外部電極は二つの第1の外部電極213a及び一つの第2の外部電極213bを備え、複数の内部電極は二つの第1の外部電極213aと連結される第1の内部電極212a、及び第2の外部電極と連結される第2の内部電極212bを含む構成を有し、第1及び第2の内部電極212a、212bはそれぞれ第1及び第2の外部電極213a、213bと連結されるためのリードRを含むことができる。
【0024】
このような3端子の垂直実装方式のキャパシタ210と接続されるために振動低減の機能を行うインターポーザ220も三つの連結電極を備えることができる。具体的には、二つの第1の連結電極222aは第1の外部電極213aと連結され、一つの第2の連結電極222bは第2の外部電極213bと連結され、これらの間には上述した形態の導電性接着剤230が配置されることができる。
図5には、第1の連結電極222aがバッファー基板221の表面に沿って形成されることを示しているが、前述したようにバッファー基板221を貫通することもできる。逆に、第2の連結電極222bがバッファー基板221を貫通して形成されることを示しているが、バッファー基板221の表面に沿って形成されることもできる。なお、
図4及び
図5には、前述した実施形態の構成要素、即ち、モールディング部及び電極シートを示していないが、本実施形態にも、モールディング部及び電極シートを適用することができる。
【0025】
図6〜9は、さらに他の変形例によるキャパシタ部品を概略的に示す斜視図であり、一つの部品が複数個のキャパシタを備える形態に該当する。まず、
図6及び
図7に示されている形態のキャパシタ部品500は、キャパシタ110及びこれと結合されたインターポーザ120を複数個備え、これらと連結された一つの電極シート250を含む。また、キャパシタ部品500には、キャパシタ110、インターポーザ120及び電極シート250を全体的に封止するモールディング部240が備えられることができる。ここで、キャパシタ110及びインターポーザ120は、
図1及び
図2の実施形態を基準に示されているが、前述した別の構造を有してもよい。本実施形態のように、キャパシタ110及びインターポーザ120をそれぞれ複数個用いてこれらを少なくとも一つの列又は行をなすようにアレイ状に配列することにより、より高容量のキャパシタ部品が効率的に得られる。この場合、複数のキャパシタ110及びインターポーザ120は、キャパシタ部品500の幅方向又は長さ方向に配列されることができる。
【0026】
本実施形態の場合、キャパシタ部品500には一つの電極シート250が備えられ、電極シート250は複数のインターポーザ120を基準に複数のキャパシタ110の反対側に配置されて複数のインターポーザ120と結合された形態を有することができる。また、電極シート250には、一体に形成されたシート部251及び電極部252a、252bが備えられており、電極シート250のこのような構造によって、複数のキャパシタ110は直列に連結されることができる。但し、実施形態により、電極シート250は、一体構造ではなく、複数個の領域に分離されるように形成されることもできる。
【0027】
次に、
図8及び
図9に示されている形態のキャパシタ部品600も、キャパシタ部品500と同様に、キャパシタ110及びこれと結合されたインターポーザ120を複数個備え、これらと連結された一つの電極シート350を含む。また、キャパシタ部品600には、キャパシタ110、インターポーザ120及び電極シート350を全体的に封止するモールディング部340が備えられることができる。本実施形態の場合、キャパシタ部品600には一つの電極シート350が備えられ、電極シート350は複数のインターポーザ120を基準に複数のキャパシタ110の反対側に配置されて複数のインターポーザ120と結合された形態を有することができる。また、電極シート350には、一体に形成されたシート部351及び電極部352a、352bが備えられている。但し、前述した実施形態とは異なり、複数のキャパシタ110は並列に連結されることができる。但し、実施形態により、電極シート350は、一体構造ではなく、複数個の領域に分離されるように形成されることもできる。
【0028】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されず、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的思想から外れない範囲内で多様な修正及び変形が可能であるということは、当技術分野の通常の知識を有する者には明らかである。
【符号の説明】
【0029】
100、300、400、500 キャパシタ部品
110、110'、210 キャパシタ
111、211 キャパシタ本体
112a、112b、112a'、112b' 内部電極
113a、113b、213a、213b 外部電極
120、220 インターポーザ
121、221 バッファー基板
122a、122b、222a、222b 連結電極
130、230 導電性接着剤
140、240、340 モールディング部
150、250、350 電極シート
151、251、351 シート部
152a、152b、252a、252b、352a、352b 電極部