(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6730112
(24)【登録日】2020年7月6日
(45)【発行日】2020年7月29日
(54)【発明の名称】屋内設置型燃焼装置
(51)【国際特許分類】
F23L 1/00 20060101AFI20200716BHJP
F23L 17/12 20060101ALI20200716BHJP
【FI】
F23L1/00 H
F23L17/12 A
【請求項の数】7
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-133025(P2016-133025)
(22)【出願日】2016年7月5日
(65)【公開番号】特開2018-4186(P2018-4186A)
(43)【公開日】2018年1月11日
【審査請求日】2019年6月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】000115854
【氏名又は名称】リンナイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000305
【氏名又は名称】特許業務法人青莪
(72)【発明者】
【氏名】長坂 敏充
【審査官】
吉澤 伸幸
(56)【参考文献】
【文献】
特開2015−183887(JP,A)
【文献】
実開昭61−48243(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F23L 1/00
F23L 17/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外装ケース内に、バーナと、バーナから噴出する混合気の燃焼空間を囲う燃焼筐と、燃焼筐から排出される燃焼排ガスが流れる排気ダクトとが収納された屋内設置型燃焼装置であって、外装ケースの上面に、排気ダクトに連通する、排気管を接続可能な筒状の排気接続口と、排気管が内部に収納された2重管方式の給気管を接続可能な、排気接続口を囲う筒状の第1給気接続口と、排気管から分離独立した2本管方式の給気管を接続可能な筒状の第2給気接続口とが設けられるものにおいて、
第1と第2の両給気接続口に連通する給気ボックスが設けられ、給気ボックスの1箇所に、第1と第2の両給気接続口のうちの任意の給気接続口から流入した空気を外装ケースの内部空間に流出させる流出口が開設され、この流出口に、空気中の異物を捕捉する給気フィルタが装着されることを特徴とする屋内設置型燃焼装置。
【請求項2】
前記給気ボックスの一部は、前記外装ケースの一部で構成されることを特徴とする請求項1記載の屋内設置型燃焼装置。
【請求項3】
前記流出口から流出する空気が当たる位置に、動作中に発熱する部品が配置されることを特徴とする請求項1又は2記載の屋内設置型燃焼装置。
【請求項4】
請求項1〜3の何れか1項記載の屋内設置型燃焼装置であって、前記外装ケースは、前面が開放された箱形のケース本体と、ケース本体の前面に取付けられる前カバーとで構成されるものにおいて、前記給気フィルタは、前記流出口に前記給気ボックスの前方から抜差し自在に装着され、外装ケースの前カバーに、給気フィルタの前端に対向して給気フィルタを抜け止めするフィルタ押え部が設けられることを特徴とする屋内設置型燃焼装置。
【請求項5】
前記流出口は、前記給気ボックスの底板の前記第1と第2の両給気接続口の直下位置から外れた部分に開設されることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項記載の屋内設置型燃焼装置。
【請求項6】
前記給気ボックスの底板は、前記流出口側が高くなるように、前後方向と左右方向の少なくとも一方に傾斜していることを特徴とする請求項5記載の屋内設置型燃焼装置。
【請求項7】
前記給気ボックスの底板に、前記第1と第2の両給気接続口の直下位置のうち前記流出口に隣接する給気接続口の直下位置と流出口との間に位置させて、底板の傾斜方向に沿ってのびる、下方に窪んだ凹溝又は上方に突出する凸条が設けられることを特徴とする請求項6記載の屋内設置型燃焼装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外装ケース内に、バーナと、バーナから噴出する混合気の燃焼空間を囲う燃焼筐と、燃焼筐から排出される燃焼排ガスが流れる排気ダクトとが収納された屋内設置型燃焼装置であって、外装ケース内に外部から空気を供給する給気管として、排気管が内部に収納された2重管方式の給気管と、排気管から分離独立した2本管方式の給気管との両者を使用可能としたものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の屋内設置型燃焼装置では、外装ケースの上面に、排気ダクトに連通する、排気管を接続可能な筒状の排気接続口と、2重管方式の給気管を接続可能な、排気接続口を囲う筒状の第1給気接続口と、2本管方式の給気管を接続可能な筒状の第2給気接続口とを設けている(例えば、特許文献1参照)。尚、このものにおいて、出荷段階では、第1と第2の各給気接続口を各蓋部材で閉塞しておき、二重管方式の給気管を使用する場合は、第1給気接続口にこれを閉塞する蓋部材を取外した状態で給気管を接続し、また、二本管方式の給気管を使用する場合は、第2給気接続口にこれを閉塞する蓋部材を取外した状態で給気管を接続している。
【0003】
ところで、給気管を介して供給される空気には異物が含まれることがあるため、この異物が外装ケース内に侵入しないようにする必要がある。そこで、従来は、第1と第2の各給気接続口の外装ケース内に連通する出口部に、空気に含まれる異物を除去する給気フィルタを装着している。然し、これでは、第1給気接続口用と第2給気接続口用の2種類の給気フィルタが必要になり、コストアップを招く。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015−183887号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、以上の点に鑑み、第1と第2の何れの給気接続口から空気が流入しても同一の給気フィルタで対処できるようにした屋内設置型燃焼装置を提供することをその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は、外装ケース内に、バーナと、バーナから噴出する混合気の燃焼空間を囲う燃焼筐と、燃焼筐から排出される燃焼排ガスが流れる排気ダクトとが収納された屋内設置型燃焼装置であって、外装ケースの上面に、排気ダクトに連通する、排気管を接続可能な筒状の排気接続口と、排気管が内部に収納された2重管方式の給気管を接続可能な、排気接続口を囲う筒状の第1給気接続口と、排気管から分離独立した2本管方式の給気管を接続可能な筒状の第2給気接続口とが設けられるものにおいて、第1と第2の両給気接続口に連通する給気ボックスが設けられ、給気ボックスの1箇所に、第1と第2の両給気接続口のうちの任意の給気接続口から流入した空気を外装ケースの内部空間に流出させる流出口が開設され、この流出口に、空気に含まれる異物を捕捉する給気フィルタが装着されることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、第1と第2の何れの給気接続口から空気が流入しても、給気ボックスの流出口に装着した同一の給気フィルタにより空気中の異物を捕捉して、清浄な空気を外装ケース内に供給できる。従って、第1給気接続口用と第2給気接続口用の2種類の給気フィルタを用意する必要がなく、コストダウンを図ることができる。
【0008】
また、本発明において、給気ボックスの一部は、外装ケースの一部で構成されることが望ましい。これによれば、外装ケースの一部が給気ボックスの一部の構成部材に兼用されることになり、軽量化とコストダウンを図ることができる。
【0009】
ところで、本発明においては、第1と第2の何れの給気接続口から空気が流入しても、外装ケース内に対する空気の供給箇所は給気ボックスの流出口となりそこから変化しない。そして、流出口から流出する空気が当たる位置に、動作中に発熱する部品(発熱部品)を配置しておけば、第1と第2の何れの給気接続口から空気が流入しても、発熱部品を効率よく冷却することができ、有利である。
【0010】
ところで、外装ケースは、一般的に、前面が開放された箱形のケース本体と、ケース本体の前面に取付けられる前カバーとで構成される。この場合、給気フィルタは、流出口に給気ボックスの前方から抜差し自在に装着され、外装ケースの前カバーに、給気フィルタの前端に対向して給気フィルタを抜け止めするフィルタ押え部が設けられることが望ましい。これによれば、給気フィルタを固定するビス等の固定具が不要となり、給気フィルタの着脱作業性が向上すると共にコストダウンを図ることができる。
【0011】
また、本発明においては、給気管に侵入した雨水が第1と第2の両給気接続口のうち給気管を接続する給気接続口から垂れ落ちても、この雨水が流出口に落下することを防止できるように、流出口は、給気ボックスの底板の第1と第2の両給気接続口の直下位置から外れた部分に開設されることが望ましい。
【0012】
この場合、給気ボックスの底板を、流出口側が高くなるように、前後方向と左右方向の少なくとも一方に傾斜させれば、給気管を接続する給気接続口から垂れ落ちた雨水が底板を伝って流出口に侵入することを防止でき、有利である。更に、給気ボックスの底板に、第1と第2の両給気接続口の直下位置のうち流出口に隣接する給気接続口の直下位置と流出口との間に位置させて、底板の傾斜方向に沿ってのびる、下方に窪んだ凹溝又は上方に突出する凸条を設ければ、流出口への雨水の侵入をより確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図3】
図2のIII−III線で切断した拡大断面図。
【
図4】
図3のIV−IV線で切断した要部の切断側面図。
【
図5】給気ボックスのボックス本体と給気フィルタの斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1及び
図2を参照して、本発明の実施形態の屋内設置型燃焼装置は、外装ケース1内に、混合気を下向きに噴出するバーナ2と、バーナ2から噴出する混合気の燃焼空間を囲うバーナ2の下側の燃焼筐3と、燃焼筐3から排出される燃焼排ガスが流れる排気ダクト4とが収納されている。尚、外装ケース1は、前面が開放されたケース本体11と、ケース本体11の前面に着脱自在に取付けられる前カバー12とで構成されている。
【0015】
バーナ2は、下向きに開口する箱形のバーナボディ21と、バーナボディ21の下向きの開口面を覆う燃焼板22とを備えている。バーナボディ21の上部には、ファン23を接続する流入口21aが開設されている。ファン23は、後述する給気管から外装ケース1内に供給される空気と燃料ガスとを混合して混合気を生成する予混合器24の下流側に接続されている。そして、予混合器24からの混合気をファン23を介してバーナボディ21内に供給し、この混合気を燃焼板22に設けた混合気噴出部22aから下向きに噴出させて全一次燃焼(二次空気を必要としない燃焼)させるようにしている。
【0016】
燃焼筐3は、上端部がバーナボディ21の下面周縁部に締結される上下両面が開放された上部筐31と、上部筐31の下端に締結される偏平な皿状の中間筐32と、中間筐32の底板部に締結される上板部を有する上下両面が閉塞された下部筐33とで構成されている。中間筐32の底板部及び下部筐33の上板部の前部には、中間筐32の内部空間と下部筐33の内部空間とを連通する通気口34が設けられ、更に、下部筐33の後面には排気口35が開設されている。そして、燃焼排ガスが上部筐31内から中間筐32内と通気口34と下部筐33内と排気口35とを介して排気ダクト4に流れるようにしている。
【0017】
上部筐31内には、多数の吸熱フィン36aとこれら吸熱フィン36aを貫通する複数本の吸熱パイプ36bとから成るフィンアンドチューブ型の主熱交換器36が配置されている。また、下部筐23内には、前後方向に蛇行してのびる上下複数本の吸熱パイプ37aから成る潜熱回収型の副熱交換器37が配置されている。そして、水が副熱交換器37で加熱された後、主熱交換器36で更に加熱され、設定湯温の温水となって給湯端末に供給されるようにしている。
【0018】
図3も参照して、外装ケース1の上面には、左右方向中央部に位置させて、屋外にのびる排気管(図示省略)を接続可能な筒状の排気接続口5と、排気管が内部に収納された2重管方式の給気管(図示省略)を接続可能な、排気接続口5を囲う筒状の第1給気接続口6とが設けられ、更に、左側に偏倚した部分に位置させて、排気管から分離独立した2本管方式の給気管(図示省略)を接続可能な筒状の第2給気接続口7が設けられている。排気接続口5は、排気ダクト4の上端の前方への屈曲部41の上面に立設した連結筒42に下端部を嵌合させた状態で、排気ダクト4により支持されている。更に、屈曲部41に、連結筒42内に位置させて、排気接続口5に臨む排気流出口43を設け、排気接続口5が排気流出口43を介して排気ダクト4に連通するようにしている。また、第1と第2の各給気接続口6,7には、これを閉塞する各蓋部材61,71が装着されている。そして、給気管として2重管方式の給気管を使用する場合は、第1給気接続口6に蓋部材61を取外した状態で2重管方式の給気管を接続し、また、給気管として2本管方式の給気管を使用する場合は、第2給気接続口7に蓋部材71を取外した状態で2本管方式の給気管を接続する。
【0019】
ところで、給気管を介して供給される空気には異物が含まれることがあるため、この異物が外装ケース1内に侵入しないようにする必要がある。この場合、第1と第2の各給気接続口6,7の外装ケース1内に連通する出口部に、空気に含まれる異物を除去する給気フィルタを装着することも考えられるが、これでは、第1給気接続口6用と第2給気接続口7用の2種類の給気フィルタが必要になり、コストアップを招く。
【0020】
そこで、本実施形態では、外装ケース1の上面に沿わせて、第1と第2の両給気接続口6,7に連通する給気ボックス8を設けている。
図5も参照して、給気ボックス8の1箇所、具体的には、給気ボックス8の底板81の右前部には、第1と第2の両給気接続口6,7のうちの任意の給気接続口から流入した空気を外装ケース1の内部空間に流出させる流出口82が開設されている。そして、この流出口82に、空気中の異物を捕捉する給気フィルタ83を装着している。
【0021】
これによれば、第1と第2の何れの給気接続口6,7から空気が流入しても、給気ボックス8の流出口82に装着した同一の給気フィルタ83により空気中の異物を捕捉して、清浄な空気を外装ケース1内に供給できる。従って、第1給気接続口6用と第2給気接続口7用の2種類の給気フィルタを用意する必要がなく、コストダウンを図ることができる。
【0022】
また、第1と第2の何れの給気接続口6,7から空気が流入しても、外装ケース1内に対する空気の供給箇所は給気ボックス8の流出口82となりそこから変化しない。そして、本実施形態では、流出口82から流出する空気が当たる位置、即ち、流出口82の直下位置に、動作中に発熱する部品であるファン23のモータ23aを配置している。そのため、第1と第2の何れの給気接続口6,7から空気が流入しても、発熱部品たるファンモータ23aを効率よく冷却することができる。
【0023】
更に、給気ボックス8の底板81の流出口82を開設した右前部は、第1と第2の両給気接続口6,7の直下位置から外れた部分である。そのため、給気管に侵入した雨水が第1と第2の両給気接続口6,7のうち給気管を接続する給気接続口から垂れ落ちても、この雨水が流出口82に落下することを防止できる。
【0024】
また、給気ボックス8の底板81は、流出口82側が高くなるように、前後方向に傾斜、即ち、前上がりに傾斜している。これにより、給気管を接続する給気接続口から垂れ落ちた雨水が底板81を伝って流出口82に侵入することを防止できる。更に、本実施形態では、給気ボックス8の底板81に、第1と第2の両給気接続口6,7の直下位置のうち流出口82に隣接する給気接続口である第1給気接続口6の直下位置と流出口82との間に位置させて、底板81の傾斜方向に沿ってのびる、下方に窪んだ凹溝84を設けている。これによれば、第1給気接続口6から垂れ落ちた雨水が流出口82側に向かっても、この雨水は凹溝84を伝って流下し、流出口82への雨水の侵入をより確実に防止できる。
【0025】
尚、給気ボックス8の底板81を、流出口82側が高くなるように、左右方向に傾斜、即ち、右上がりに傾斜させ、或いは、前上がりで且つ右上がりになるように前後方向及び左右方向に傾斜させることも可能であり、要は、給気ボックス8の底板81を、流出口82側が高くなるように、前後方向と左右方向の少なくとも一方に傾斜させればよい。更に、給気ボックス8の底板81に、凹溝84に代えて上方に突出する凸条を設けてもよい。尚、本実施形態では、底板81の第1給気接続口6の直下位置と第2給気接続口7の直下位置との間の部分及び第2給気接続口7の直下位置の左側にも凹溝84´を設けているが、これら凹溝84´は省略してもよい。また、底板81の後部には、排気ダクト4の上端の屈曲部41の後部上面の突起部との干渉を回避する上方に窪んだ逃げ部85が設けられている。
【0026】
また、本実施形態では、底板81と前板部と左右の側板部とを有するボックス本体8aをケース本体11の上板部と後板部とで上方及び後方から覆うことにより給気ボックス8を構成している。即ち、ケース本体11の上板部と後板部が給気ボックス8の上板部と後板部の構成部材に兼用されることになる。そのため、軽量化とコストダウンとを図ることができる。尚、ケース本体11の上板部の下面には、パッキン11aが取付けられている。また、排気ダクト4の上端の屈曲部41の前端には、給気ボックス8の前板部に締結される固定部44が設けられている。
【0027】
給気フィルタ83は、流出口82に給気ボックス8の前方から抜差し自在に装着されている。具体的には、流出口82の左右の各側縁部に、給気フィルタ83の左右の各側縁部の下面を受ける支持部82aを設けて、この支持部82aにより給気フィルタ83が前後方向に抜差し自在に支持されるようにしている。また、外装ケース1の前カバー12に、
図4に示す如く、給気フィルタ83の前端に対向して給気フィルタ83を抜け止めするフィルタ押え部12aを設けている。これにより、給気フィルタ83を固定するビス等の固定具が不要となり、給気フィルタ83の着脱作業性が向上すると共にコストダウンを図ることができる。
【0028】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、本実施形態では、予混合器24からファン23を介して供給される混合気をバーナ2から噴出させて全一次燃焼させるようにしているが、二次空気を必要とするブンゼン燃焼式のバーナを用いる燃焼装置にも同様に本発明を適用できる。また、上記実施形態では、給気ボックス8の底板81に流出口82を開設しているが、給気ボックスの高さ寸法を大きくできるのであれば、給気ボックスの左右一側の側板に流出口を開設することも可能である。
【符号の説明】
【0029】
1…外装ケース、12…前カバー、12a…フィルタ押え部、2…バーナ、3…燃焼筐、4…排気ダクト、5…排気接続口、6…第1給気接続口、7…第2給気接続口、8…給気ボックス、81…底板、82…流出口、83…給気フィルタ、84…凹溝。