特許第6730275号(P6730275)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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6730275広告のターゲット基準による閲覧者メトリックの使用
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6730275
(24)【登録日】2020年7月6日
(45)【発行日】2020年7月29日
(54)【発明の名称】広告のターゲット基準による閲覧者メトリックの使用
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20200716BHJP
【FI】
   G06Q30/02 314
   G06Q30/02 398
【請求項の数】12
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2017-525865(P2017-525865)
(86)(22)【出願日】2015年11月3日
(65)【公表番号】特表2017-534124(P2017-534124A)
(43)【公表日】2017年11月16日
(86)【国際出願番号】US2015058876
(87)【国際公開番号】WO2016077105
(87)【国際公開日】20160519
【審査請求日】2018年10月31日
(31)【優先権主張番号】14/542,397
(32)【優先日】2014年11月14日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】508178054
【氏名又は名称】フェイスブック,インク.
(74)【代理人】
【識別番号】110002974
【氏名又は名称】特許業務法人World IP
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】ピンコウィッシュ、マイケル デスモンド
(72)【発明者】
【氏名】デミール、デニズ
(72)【発明者】
【氏名】クラカリス、アレキサンドラ ルイーズ
(72)【発明者】
【氏名】ホー、リャン
(72)【発明者】
【氏名】ガオ、インシェン
(72)【発明者】
【氏名】アブデルラーマン、イズラム ファリド ハメド
(72)【発明者】
【氏名】フランク、アジョイ ジョセフ
(72)【発明者】
【氏名】ガーシュベイン、リード スティーブン
(72)【発明者】
【氏名】アヤール、スリカント ラーマクリシュナ
(72)【発明者】
【氏名】アルパト、グベン バルク
(72)【発明者】
【氏名】デベリン、マイケル リー
(72)【発明者】
【氏名】ハダック、マイケル ニコラス
(72)【発明者】
【氏名】ソコロフ、マキシム
(72)【発明者】
【氏名】ショッタン、ジョナサン
(72)【発明者】
【氏名】ツァオ、ウェンルイ
【審査官】 山崎 誠也
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2013/0151332(US,A1)
【文献】 特開2011−065531(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0189169(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0089048(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0284118(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータにより実施される方法であって、1つ又は複数のコンピュータデバイスにより、
広告主から広告のために選択され、ウェブページの第1の位置で選択された1組のターゲット基準を受信すること、
広告主により選択された前記1組のターゲット基準に相当する第1の組のユーザ特性と関連付けられた複数のユーザのターゲット閲覧者を特定すること、
前記ターゲット閲覧者と比較するための複数のユーザの基準閲覧者を決定すること、ここで前記基準閲覧者には、前記ターゲット閲覧者には入っていないユーザのみが含まれ、
複数のユーザの基準閲覧者第2の組のユーザ特性と関連付けられる頻度に対する、複数のユーザのターゲット閲覧者が前記第2の組のユーザ特性と関連付けられる頻度の比較を示す複数の閲覧者メトリックを算出すること、ここで前記複数の閲覧者メトリックは、前記ターゲット閲覧者又は前記基準閲覧者における複数のユーザからの入力無しで算出され、
前記広告主に表示するために複数の閲覧者メトリックを送信すること、前記複数の閲覧者メトリックは、選択された前記1組のターゲット基準が前記ウェブページの第1の位置で表示されるのと同時に、前記ウェブページの第2の位置で表示されるものであり、
前記広告主から広告購入オプションの選択を受信すること、
前記広告主が広告を購入する広告購入を開始すること、を備え、
前記広告に対する1つまたは複数のターゲット基準は、複数のユーザの前記ターゲット閲覧者の前記第2の組のユーザ特性に基づく、方法。
【請求項2】
前記複数の閲覧者メトリックの一部分は、表示するために前記広告主に送信され、前記複数の閲覧者メトリックの一部分は、前記複数の閲覧者メトリックの親密度スコアに基づいて選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ターゲット閲覧者は、前記広告主により提供されるユーザ情報に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ターゲット基準に基づいて、ユーザに広告を提供することを更に備える請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記複数の閲覧者メトリックは、ユーザ特性に対する親密度スコアを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記複数の閲覧者メトリックは、ユーザ特性に対する関連性スコアを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
非一時的なコンピュータ可読媒体であって、
プロセッサにより実行されると、該プロセッサに、
広告主から広告のために選択され、ウェブページの第1の位置で選択された1組のターゲット基準を受信するステップと、
広告主により選択された前記1組のターゲット基準に相当する第1の組のユーザ特性と関連付けられた複数のユーザのターゲット閲覧者を特定するステップと、
前記ターゲット閲覧者と比較するための複数のユーザの基準閲覧者を決定するステップと、ここで前記基準閲覧者には、前記ターゲット閲覧者には入っていないユーザのみが含まれ、
複数のユーザの基準閲覧者第2の組のユーザ特性と関連付けられる頻度に対する、複数のユーザのターゲット閲覧者が前記第2の組のユーザ特性と関連付けられる頻度の比較を示す複数の閲覧者メトリックを算出するステップと、ここで前記複数の閲覧者メトリックは、前記ターゲット閲覧者又は前記基準閲覧者における複数のユーザからの入力無しで算出され、
前記広告主に表示するために複数の閲覧者メトリックを送信するステップと、前記複数の閲覧者メトリックは、選択された前記1組のターゲット基準が前記ウェブページの第1の位置で表示されるのと同時に、前記ウェブページの第2の位置で表示されるものであり、
前記広告主から広告購入オプションの選択を受信するステップと、
前記広告主が広告を購入する広告購入を開始するステップと、を実行させる命令を備え、
前記広告に対する1つまたは複数のターゲット基準は、複数のユーザの前記ターゲット閲覧者の前記第2の組のユーザ特性に基づく、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項8】
前記複数の閲覧者メトリックの一部分は、表示するために前記広告主に送信され、前記
複数の閲覧者メトリックの一部分は、前記複数の閲覧者メトリックの親密度スコアに基づいて選択される、請求項7に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項9】
前記ターゲット閲覧者は、前記広告主により提供されるユーザ情報に基づく、請求項7に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項10】
前記ターゲット基準に基づいて、ユーザに前記広告を提供することを更に備える請求項7に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項11】
前記複数の閲覧者メトリックは、ユーザ特性に対する親密度スコアを含む、請求項7に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項12】
前記複数の閲覧者メトリックは、ユーザ特性に対する関連性スコアを含む、請求項7に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は一般に広告閲覧者特性の識別に関し、特に、基準点に対する閲覧者特性の測定に関する。
【背景技術】
【0002】
広告主は一般に、広告、指定価格、及び広告のターゲット基準を特定することによりオンラインシステムで広告を実施する。ターゲット基準は、広告によりターゲットユーザについての種々のユーザ特性、例えば、人口統計情報またはソーシャルネットワークシステム内でのユーザのやりとり等を特定可能である。しかし、広告主は通常は、ソーシャルネットワークシステムに提供するための彼等自身のターゲット基準を識別する。このように、広告主は、広告を受信することになる閲覧者の追加のユーザ特性への特定の洞察をすることなくターゲット基準を選択している。例えば、広告主は、ターゲットのユーザがソーシャルネットワークシステムの他のユーザからどれだけ異なるかを判断し得ない。加えて、広告主は、ターゲット基準内に収まるユーザと、ターゲット基準を満たしてソーシャルネットワークシステムで広告主のページとやりとりするユーザとの間の差違を判断し得ない。これにより広告主は、その所望の閲覧者をより深く理解するのを妨げられ、広告主がこれらの閲覧者に対する、例えば広告主閲覧者の他の関心事への訴求となる広告表現を生成する等の、効果的な広告を行うのを妨げられている可能性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
ソーシャルネットワークシステムは、広告主に対して閲覧者情報を生成して、広告によりターゲットとされているユーザについての情報を取得させる。ソーシャルネットワークシステム中のユーザは、種々の異なる類型のユーザ特性と関連付けられる。これらのユーザ特性はソーシャルネットワークシステムに知られているユーザの多くの異なる属性を記述するものである。一部の例示的類型のユーザ特性には、人口統計的情報、購入挙動、及びソーシャルネットワーク行動が含まれる。このように、一例示的ユーザは、車両の市場に存在する28歳の男性として知られ、ソーシャルネットワークシステムで(「いいね」を表明した)数ページとやりとりした可能性がある。広告主は、ユーザ特性を識別して、これらのユーザ特性に合致するターゲット基準及びユーザ閲覧者を規定し得る。ソーシャルネットワークシステムによって広告主は、他のユーザ特性に関してターゲット閲覧者が基準点からどれだけ異なるかを分析可能になる。「18〜35歳の男性」で「サッカー好きな」ユーザ特性を選択したユーザは、ソーシャルネットワークシステムの他のユーザと比較して、これらの特性により規定されたユーザの閲覧者の分析を受信する。この分析により、例えば、基準点に対して、この閲覧者がよりよい教育を受けている傾向にあり、特定の地理上の地域に居住している可能性が高く、ソーシャルネットワークシステムである特定の他の興味のやりとりをする可能性が高いことが明らかになり得る。これにより広告主は、ソーシャルネットワークシステムでターゲット閲覧者が基準閲覧者からどれだけ異なるかについての追加の情報を提供される。基準点は、ユーザにより選択され、ソーシャルネットワークシステムの全ユーザまたは特定の国内のユーザ等の実装例によって変わり得る。他の例では、基準点は更なるユーザ特性を含む。ターゲット閲覧者は基準閲覧者の一部分であり(即ち、ターゲット閲覧者の全員が基準閲覧者の構成員でもある)、またはターゲット閲覧者は別個のユーザ特性により規定され、基準点とはユーザの重複がない可能性がある。一例では、ターゲット閲覧者は、ソーシャルネットワークシステムで(例えば、「いいね」を表明した)広告主のページとやりとりしたユーザを含む基準閲覧者の一部分である。
【0004】
一実施形態では、ソーシャルネットワークシステムは、広告主が基準閲覧者とターゲット閲覧者との間のユーザ特性の差違を探索するインターフェースを提供する。ソーシャルネットワークシステムは、基準点を規定する1組のユーザ特性と、ターゲット閲覧者を規定する1組のユーザ特性とを識別する。ソーシャルネットワークシステムは、基準点のユーザ特性と一致する1組の基準ユーザと、ターゲット閲覧者のユーザ特性と一致する1組のターゲットユーザとを識別する。これらの1組のユーザに対して、ソーシャルネットワークシステムは、1組のユーザ特性に対する閲覧者メトリックを生成する。閲覧者メトリックは例えば、各ユーザ特性に対して、基準ユーザとターゲットユーザとの間のユーザ特性の発生頻度の差違を示す。インターフェースは、これらの閲覧者メトリックを広告主に提供して閲覧者メトリックを閲覧可能にし得る。広告主は、インターフェースでやりとりして、基準閲覧者またはターゲット閲覧者に対してユーザ特性を選択及び追加し得る。例えば、ユーザは、閲覧者メトリックと関連付けられて表示されたユーザ特性をクリックしてそのユーザ特性を選択して、ターゲット閲覧者を規定するユーザ特性にその特性を追加し得る。ターゲットユーザ及び閲覧者メトリックは、修正されたターゲット閲覧者によって更新される。これにより、ユーザは、ターゲット閲覧者を容易に探索して、基準閲覧者及びターゲット閲覧者を規定するユーザ特性とは異なるユーザ特性に対する閲覧者メトリックの閲覧が可能になる。
【0005】
ある特定のユーザ特性の閲覧者メトリックは、ユーザ特性に対する親密度スコアであり得る。親密度スコアは、ユーザがユーザ特性と関連付けられた基準閲覧者とターゲット閲覧者との間の尤度変化の比率を示す。これらの親密度スコアは、例えば、ページに対する「いいね」、興味、及びソーシャルネットワークシステムでの他のやりとりに対して算出され得る。例えば、親密度スコアは、ターゲット閲覧者ユーザが基準ユーザに対してソーシャルネットワークシステムで特定のページに対して「いいね」を5.8倍表明している可能性が高いことを明らかにし得る。親密度スコアはまた、ターゲット閲覧者及び基準閲覧者が他のユーザ特性と関連付けられたことの相対頻度に対して調節され得る。このように、ソーシャルネットワークシステムでのオブジェクトとの極めて頻繁なやりとりのターゲット閲覧者のページに対する「いいね」の出現率は、一般にそのターゲット閲覧者に対するこの高いやりとりする頻度に関して加重される。親密度スコアに加えて、ソーシャルネットワークシステムはまた、一実施形態では、ある特定のユーザ特性に対して関連性スコアを決定する。ユーザ特性に対する関連性スコアは、ユーザ特性を有するターゲット閲覧者中のユーザグループ規模により調節されたグループの親密度を反映する。このように、ターゲット閲覧者中にほとんどユーザを有さない高親密度グループは、ターゲット閲覧者中に多くのユーザを有する中位の親密度グループよりも関連性がより低い可能性がある。ソーシャルネットワークシステムは、関連性スコアを使用して、ユーザに対する親密度スコア及び関連のユーザ特性のソート及び表示を行っている。
【0006】
ソーシャルネットワークシステムはまた、閲覧者メトリックを使用して、ソーシャルネットワークシステム中に表示用の広告の購入フロー中のユーザを支援する。広告購入インターフェースから、広告主は広告のターゲット基準を選択し得る。広告のターゲット基準は、閲覧者メトリックを決定して、ターゲット基準により規定されるターゲット閲覧者に対する、親密度スコア等の、閲覧者メトリックを表示するために使用される。加えて、ソーシャルネットワークシステムは、広告主がターゲット閲覧者を探索するインターフェースを提供し、所望のターゲット閲覧者を識別した後、ターゲット閲覧者のユーザ特性を広告のターゲット基準として移入し得る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】ソーシャルネットワークシステムに対するシステム環境のハイレベルブロック図である。
図2】ソーシャルネットワークシステム140の構成の例示的ブロック図である。
図3】閲覧者分析モジュールにより提供される閲覧者を選択するためのインターフェースを示す。
図4A】閲覧者メトリックの閲覧用の例示的ユーザインターフェースを示す。
図4B】閲覧者メトリックの閲覧用の例示的ユーザインターフェースを示す。
図4C】閲覧者メトリックの閲覧用の例示的ユーザインターフェースを示す。
図5A】ターゲット閲覧者及び基準閲覧者の閲覧者メトリックの閲覧用の例示的インターフェースを示す。
図5B】ターゲット閲覧者及び基準閲覧者の閲覧者メトリックの閲覧用の例示的インターフェースを示す。
図5C】ターゲット閲覧者及び基準閲覧者の閲覧者メトリックの閲覧用の例示的インターフェースを示す。
図5D】ターゲット閲覧者及び基準閲覧者の閲覧者メトリックの閲覧用の例示的インターフェースを示す。
図5E】ターゲット閲覧者及び基準閲覧者の閲覧者メトリックの閲覧用の例示的インターフェースを示す。
図5F】ターゲット閲覧者及び基準閲覧者の閲覧者メトリックの閲覧用の例示的インターフェースを示す。
図6】一実施形態による親密度スコアを含む閲覧者メトリックの表示を示す。
図7】閲覧者メトリックを生成してその閲覧者メトリックをユーザに表示する例示的方法を示す。
図8】ユーザが広告要求を生成する例示的インターフェースを示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図面は、本発明の種々の実施形態を説明目的のみで示す。一当業者であれば、本明細書に説明する構成及び方法の代替的実施形態を、本明細書に説明する本発明の原理から逸脱することなく採用可能であることを以下の検討から容易に認識するであろう。
【0009】
図1は、ソーシャルネットワークシステム140に対するシステム環境100の上位レベルのブロック図である。図1に示すシステム環境100は、1つまたは複数のクライアントデバイス110、ネットワーク120、1つまたは複数の第三者システム130、ソーシャルネットワークシステム140、及び広告主150を備える。代替的構成例では、異なる及び/または追加の構成要素がシステム環境100に含まれ得る。本明細書に説明する実施形態は、ソーシャルネットワークシステムではないオンラインシステムにも適合し得る。
【0010】
ソーシャルネットワークシステム140は、閲覧者分析及び人口統計情報を広告主150に提供する。ソーシャルネットワークシステム140は、ユーザの基準グループ(benchmark group)及びターゲットグループ(target group)を識別し(または一方または両方のグループが広告主により特定され)、基準グループ及びターゲットグループがいくつかのユーザ特性についていかに異なるかを記述する閲覧者メトリック(audience metric)を生成し得る。閲覧者メトリックは、例えば、ターゲットグループが基準グループよりも15%多い男性、25〜35歳のグループにおいて10%多いユーザ、オハイオ州デイトンで4%多いユーザ等で構成されることを示す。広告主150は、広告主が広告に選択する閲覧者をよりよく理解するために、基準グループ及びターゲットグループを特定し得る。広告主150は、閲覧者メトリックを使用して、広告主150に興味を示すユーザについての情報を決定し得るか、さもなければ閲覧者についての情報を探索し得る。加えて、広告主は、閲覧者メトリックを表示中のインターフェースをナビゲートして、ターゲットグループのユーザ特性を広告のターゲット基準(targeting criteria)に追加し得る。
【0011】
ソーシャルネットワークシステム150により分析されたユーザ特性は、ソーシャルネットワークシステムにより使用される多様な類型の情報を含む。以下に更に説明するように、ユーザ特性は一般に、人口統計、購入情報、及びソーシャルネットワーク上の行動を含み得る。例示的人口統計情報には、年齢、性別、ライフスタイル、関係状況、教育レベル、職業、場所、及び経済的尺度(例えば、収入または財産)が含まれる。例示的購入情報には、ユーザが購入のために「市場内」に存在する特定の製品、最近の購入、広告とのやりとりが含まれる。購入情報には、価格、色彩、類型、部類、及び特定製品についての他の詳細事項等の製品レベル属性を含み得る。例示的使用例としては、そのような購入情報は、アイフォン、プレイステーション4、及びBMW(登録商標)を購入したユーザ閲覧者等の、製品を購入したかまたは興味を示した閲覧者をもたらたすために使用され得る。ソーシャルネットワーク行動は、ソーシャルネットワークシステムでの広告主のページまたはイベント及び他のオブジェクトとのユーザのやりとり等の、ソーシャルネットワークシステムでのユーザのやりとりを記述し得る。これらのユーザ特性を以下に更に説明する。
【0012】
クライアントデバイス110は、ネットワーク120を経由するデータの送信及び/または受信と共に、ユーザ入力を受信し得る1つまたは複数のコンピューティングデバイスである。一実施形態では、クライアントデバイス110は、デスクトップまたはラップトップコンピュータ等の従来類型コンピュータシステムである。あるいは、クライアントデバイス110は、携帯情報端末(PDA)、携帯電話、スマートフォン、または別の好適なデバイス等の、コンピュータ機能性を有するデバイスであり得る。クライアントデバイス110は、ネットワーク120を経由して通信するように構成される。一実施形態では、クライアントデバイス110は、クライアントデバイス110のユーザがソーシャルネットワークシステム140とやりとりするのを可能にするアプリケーションを実行する。例えば、クライアントデバイス110は、閲覧アプリケーションを実行してネットワーク120を経由してクライアントデバイス110とソーシャルネットワークシステム140との間でやりとりを有効化する。別の実施形態では、クライアントデバイス110は、IOS(登録商標)またはANDROID(商標)等の、クライアントデバイス110の独自のオペレーティングシステムで作動するアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を通してソーシャルネットワークシステム140とやりとりをする。
【0013】
クライアントデバイス110は、有線及び/または無線のいずれの通信システムも使用して、構内及び/または広域ネットワークの任意の組合せを備え得るネットワーク120を経由して通信するように構成される。一実施形態では、ネットワーク120は、標準的な通信技術及び/またはプロトコルを使用する。例えば、ネットワーク120は、イーサネット、802.11、マイクロウェーブアクセス用のワールドワイドインターオペラビリティ(WiMAX)、3G、4G、符号分割多重アクセス(CDMA)、デジタル加入者回線(DSL)等の技術を使用した通信リンクを含む。ネットワーク120を経由する通信に使用するネットワークプロトコルの例には、マルチプロトコルラベルスイッチング(multiprotocol label switching : MPLS)、伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)、簡易メール転送プロトコル(SMTP)、及びファイル転送プロトコル(FTP)が含まれる。ネットワーク120を介して交換されるデータは、ハイパーテキストマークアップ言語(HTML)または拡張可能マークアップ言語(XML)等の、任意の好適な書式を使用して表現し得る。一部の実施形態では、ネットワーク120の通信リンクの全部または一部は、任意の好適な技法を使用して暗号化し得る。
【0014】
1つまたは複数の第三者システム130は、図2と連携して以下に更に説明するソーシャルネットワークシステム140との通信用のネットワーク120に結合され得る。一実施形態では、第三者システム130は、クライアントデバイス110により実行されるか、またはクライアントデバイスで実行されるアプリケーションによる使用のためのクライアントデバイス110へのデータを伝達する、アプリケーションを記述する情報を伝達するアプリケーションプロバイダである。他の実施形態では、第三者システム130は、クライアントデバイス110を経由して提示用のコンテンツまたは他の情報を提供する。第三者ウェブサイト130も、広告、コンテンツ、または第三者ウェブサイト130により提供されるアプリケーションについての情報等の情報をソーシャルネットワークシステム140に伝達し得る。
【0015】
広告主150は、クライアントデバイス110でユーザに表示させるために、ソーシャルネットワークシステム140に広告を提供する。広告主150により提供される広告は、特に広告キャンペーンストア(ad campaign store)245に関して、以下に更に詳細に説明する。広告主150はまた、ソーシャルネットワークシステム140とやりとりするためのコンピューティングデバイスを含む。広告主150のコンピューティングデバイスは、ソーシャルネットワークシステム140から閲覧者情報を受信して、その閲覧者情報を表示し得る。コンピューティングデバイスはまた、表示される閲覧者情報を修正するためのユーザ特性の選択を受信し、選択されたユーザ特性をソーシャルネットワークシステム140に送信し得る。
【0016】
図2は、ソーシャルネットワークシステム140の構成の例示的ブロック図である。図2に示すソーシャルネットワークシステム140は、ユーザプロファイルストア205、コンテンツストア210、行動ロガー(action logger)215、行動ログ(action log)220、エッジストア(edge store)225、ウェブサーバ230、ニュースフィードマネージャ(newsfeed manager)235、閲覧者分析モジュール240、広告キャンペーンストア245、及び広告作成モジュール250を含む。他の実施形態では、ソーシャルネットワークシステム140は、種々のアプリケーション用の追加の、より少数の、異なる構成要素を含み得る。ネットワークインターフェース、セキュリティ機能、ロードバランサ、フェイルオーバサーバ、管理及びネットワークコンソール等の従来類型構成要素は、システム構成詳細を曖昧にしないように図示しないこととする。
【0017】
ソーシャルネットワークシステム140の各ユーザは、ユーザプロファイルストア205に記憶されたユーザプロファイルと関連付けられる。ユーザプロファイルには、ユーザにより明示的に共有されたユーザについての宣言類型の情報(declarative information)が含まれ、ソーシャルネットワークシステム140により推断されたプロファイル情報も含まれ得る。一実施形態では、ユーザプロファイルには多数のデータフィールドが含まれ、各々のデータフィールドはソーシャルネットワークシステム140の対応するユーザの1つまたは複数の属性を記述する。ユーザプロファイルに記憶された情報例には、略歴的、人口統計的、及び他の類型の記述情報、例えば、職務経歴、教育経歴、性別、趣味または嗜好、場所等が含まれる。ユーザプロファイルはまた、ユーザにより提供される他の情報、例えば、画像または映像等を記憶し得る。ある特定の実施形態では、ユーザの画像には、画像中に表示されたソーシャルネットワークシステム140のユーザの識別情報を用いてタグ付け(tagged)され得る。ユーザプロファイルストア205中のユーザプロファイルはまた、コンテンツストア210中のコンテンツ項目について遂行した対応ユーザによる行動ログ220に記憶された行動に対する参照を維持し得る。
【0018】
ユーザ提供情報に加えて、ソーシャルネットワークシステム140はまた、ソーシャルネットワークシステムのユーザを記述する情報を第三者から受信し得る。例えば、ソーシャルネットワークシステム140は、ユーザについての人口統計、購入、及び広告情報を収集するデータアグリゲータ(data aggregator)から情報を受信し得る。この情報は、ソーシャルネットワークシステム140により記憶されて、顧客グループを広告主の閲覧者として分析する際に使用され得る。購入情報は、例えば、ユーザが特定の品目に関して市場に存在するとみなされること、またはユーザが特定の品目を最近購入したことを示し得る。データアグリゲータから受信した情報は、データアグリゲータから部分的に匿名化され得ることにより、ソーシャルネットワークシステムユーザの特定の身元事項を予防し得る。例えば、データアグリゲータは、グループ内の特定の個人よりむしろ個人のグループの特性を記述し得る。
【0019】
ユーザプロファイルストア205中のユーザプロファイルは多くの場合に個人と関連付けられて、個人がソーシャルネットワークシステム140を経由して相互にやりとりするのを可能にするが、ユーザプロファイルはまた、企業または組織体等の事業体に対しても記憶し得る。このことにより、事業体は、ソーシャルネットワークシステムの他のユーザと繋がってコンテンツを交換するためのソーシャルネットワークシステム140に、存在を確立するのが可能となる。事業体は、その事業体のユーザプロファイルと関連付けられたブランドページを使用して、それ自体について、その製品についての情報を掲示するか、またはソーシャルネットワークシステムのユーザに他の情報を提供し得る。ソーシャルネットワークシステムの他のユーザは、ブランドページに接続して、ブランドページに掲載された情報を受信するか、またはブランドページから情報を受信し得る。ブランドページと関連付けられたユーザプロファイルは事業体自体についての情報を含み、その事業体についての背景または情報データをユーザに提供し得る。
【0020】
コンテンツストア210は、各々が種々の類型のコンテンツを表すオブジェクトを記憶する。オブジェクトにより表わされるコンテンツ例には、ページの掲載、更新状況、写真、映像、リンク、共有コンテンツ項目、ゲームアプリケーション達成事項、地元企業でのチェックインイベント、ブランドページ、または任意の他の類型のコンテンツが含まれる。ソーシャルネットワークシステムユーザは、コンテンツストア210により記憶されるオブジェクト、例えば、状況更新、ソーシャルネットワークシステムで他のオブジェクトと関連付けられることになるユーザによりタグ付けされた写真、イベント、グループ、またはアプリケーション等を作成し得る。一部の実施形態では、オブジェクトは第三者アプリケーションから、またはソーシャルネットワークシステム140とは別個の第三者アプリケーションから受信される。一実施形態では、コンテンツストア210中のオブジェクトは、単一のコンテンツまたはコンテンツ「項目」を表す。したがって、ソーシャルネットワークシステム140のユーザは、種々の通信経路を通して種々の類型の媒体のテキスト及びコンテンツ項目を掲載することにより、互いに連絡をとるように促される。このことによりユーザ相互のやりとり量が増大し、ソーシャルネットワークシステム140内でのユーザ相互のやりとり頻度が増大する。
【0021】
行動ロガー215は、ソーシャルネットワークシステム140内部及び/または外部のユーザ行動についての通信を受信して、ユーザ行動についての情報によって行動ログ220を設定する。行動例には、とりわけ、別のユーザへの接続の追加、別のユーザへのメッセージの送信、画像のアップロード、別のユーザからのメッセージの読み込み、別のユーザと関連付けられたコンテンツの閲覧、別のユーザにより投稿された(posted)イベントへの参加が含まれる。加えて、行動数には、オブジェクト及び1人または多数の特定のユーザを含み得るため、これらの行動はこれらのユーザとも関連付けられて行動ログ220に記憶される。
【0022】
行動ログ220は、ソーシャルネットワークシステム140に情報を伝達する第三者システム130での行動と共に、ソーシャルネットワークシステム140でのユーザ行動を追跡するために、ソーシャルネットワークシステム140により使用され得る。ユーザは、ソーシャルネットワークシステム140で種々のオブジェクトとやりとり可能であり、これらのやりとりを記述した情報は行動ログ220に記憶される。オブジェクトとのやりとり例には、ポスト(post)についてのコメント、共有リンク、及びモバイルデバイスを経由した物理的場所へのチェックイン、コンテンツ項目へのアクセス、ならびに任意の他のやりとりが含まれる。行動ログ220に含まれるソーシャルネットワークシステム140でのオブジェクトとのやりとりの追加の例には、写真アルバムについてのコメント、ユーザとの連絡、オブジェクトとの接続の確立、カレンダへのイベントの加入、グループへの加入、イベントの発案、申請の承認、アプリケーションの使用、オブジェクトに対する嗜好の表現(オブジェクトに対する「いいね」)、及びトランザクションへの参加が含まれる。加えて、行動ログ220には、ソーシャルネットワークシステム140で動作する他のアプリケーションと共に、ソーシャルネットワークシステム140での広告に関するユーザのやりとりを記録し得る。一部の実施形態では、行動ログ220からのデータは、ユーザの興味または嗜好を推定するために使用され、ユーザのユーザプロファイルに含まれる興味を補強してユーザの嗜好のより完全な理解を可能にする。
【0023】
行動ログ220はまた、外部ウェブサイト等の第三者システム130で行われてソーシャルネットワークシステム140に伝達されたユーザ行動を記憶し得る。例えば、スポーツ機器を特売価格で主に販売するeコマースウェブサイトは、eコマースウェブサイトを有効化するソーシャルプラグインを通してソーシャルネットワークシステム140のユーザを認識して、ソーシャルネットワークシステム140のユーザを識別し得る。ソーシャルネットワークシステム140のユーザは独自に識別可能であるため、eコマースウェブサイトは、ソーシャルネットワークシステム140外部のユーザの行動についての情報をソーシャルネットワークシステム140に伝達してユーザとの関連付けをし得る。したがって、行動ログ220は、ウェブページ閲覧履歴、実施された広告、行われた購入、及び他の買い物及び購買パターンを含めて、第三者システム130でユーザが遂行する行動についての情報を記録し得る。
【0024】
一実施形態では、エッジストア225は、ソーシャルネットワークシステム140でユーザと他のオブジェクトとの間のつながりを記述する情報をエッジ(edge)として記憶する。一部のエッジはユーザにより規定可能であり、ユーザは他のユーザとの彼等の関係を特定し得る。例えば、ユーザは、友人、同僚、配偶者等のユーザの実生活関係と同等な他のユーザによってエッジを生成し得る。他のエッジは、ユーザがソーシャルネットワークシステム140中のオブジェクトとやりとり、例えば、ソーシャルネットワークシステムでページでの興味の表現、ソーシャルネットワークシステムの他のユーザとリンクを共有、及びソーシャルネットワークシステムの他のユーザによるポストに対するコメント等をするときに生成される。
【0025】
一実施形態では、エッジには種々の特徴が含まれ、その各々がユーザ間のやりとり、ユーザとオブジェクトとの間のやりとり、またはオブジェクト間のやりとりの特性を表す。例えば、エッジに含まれる特徴は、2人のユーザ間のやりとりの度合い、2人のユーザが互いにやりとりしたのはどれだけ最近であるか、オブジェクトについて1ユーザにより検索された情報量、またはオブジェクトについてユーザにより投稿されたコメントの数及び類型を記述する。特徴はまた、特定のオブジェクトまたはユーザを記述する情報を表現し得る。例えば、特徴はユーザが特定の題目に有する興味の程度、ユーザがソーシャルネットワークシステム140にログインする度合い、またはユーザについての人口統計的情報を記述する情報を表現し得る。各特徴は、情報ソースオブジェクトまたはユーザ、ターゲットオブジェクトまたはユーザ、及び特徴値と関連付けられ得る。特徴は、情報ソースオブジェクトもしくはユーザ、ターゲットオブジェクトもしくはユーザ、または情報ソースオブジェクトもしくはユーザとターゲットオブジェクトもしくはユーザとの間のやりとりを記述する値に基づいて表現として特定され得る。したがって、エッジは、1つまたは複数の特徴の表現として表わし得る。
【0026】
ユーザと特定のオブジェクトとの間の多数のやりとりは、一実施形態では、エッジストア225に単一のエッジとして記憶され得る。あるいは、ユーザと特定のオブジェクトとの間の各やりとりは、別個のエッジとして記憶される。一部の実施形態では、ユーザ間のつながりはユーザプロファイルストア205に記憶されるか、またはユーザプロファイルストア205はエッジストア225にアクセスしてユーザ間のつながりを判断し得る。
【0027】
1つまたは複数の広告要求(「広告要求(ad requests)」)は、広告キャンペーンストア245中に含まれる。広告要求は、広告コンテンツ及び指定価格を含む。広告コンテンツは、テキスト、画像、音響、映像、またはユーザに提示される任意の他の好適なデータである。広告には、別のユーザに対する制限付き贈与物(restricted gift)の購入の広告が含まれ得る。種々の実施形態で、広告コンテンツは、広告がアクセスされたときにユーザが誘導されるネットワークアドレスを特定するランディングページを含む。指定価格は、広告主による広告と関連付けられて、広告がユーザに提示された場合、広告がユーザのやりとりを受けた場合、または任意の他の好適な条件に基づいて、広告主によりソーシャルネットワークシステム140に提供される金銭補償等の期待値の決定に使用される。例えば、指定価格は、広告が表示されて、広告がアクセスされている確率を指定価格に乗算することにより期待値が決定された場合にソーシャルネットワークシステム140が広告主から受ける金額を特定する。
【0028】
加えて、広告要求は、広告主により特定される1つまたは複数のターゲット基準を含み得る。ターゲット基準は、広告要求中のコンテンツによって提示されるのに適格なユーザの1つまたは複数の特性を特定する広告要求に含まれる。例えば、ターゲット基準は、ユーザと関連付けられたユーザプロファイル、エッジ、及び/または行動のフィールドに適用されて、少なくとも1つのターゲット基準を満たすユーザプロファイル情報、エッジ、または行動を有するユーザを識別するフィルタである。したがって、ターゲット基準によって広告主は、特定のターゲット基準と一致するユーザグループを識別可能になり、引き続くユーザグループのコンテンツ分類を簡素化し得る。
【0029】
一実施形態では、ターゲット基準は、ソーシャルネットワークシステム140のユーザと別のユーザまたはオブジェクトとの間の行動またはつながりの類型を特定し得る。ターゲット基準はまた、第三者システム130等の、ソーシャルネットワークシステム140外部で行われるユーザとオブジェクトとの間のやりとりを特定し得る。例えば、ターゲット基準は、別のユーザへのメッセージの送信、アプリケーションの使用、グループへの加入、グループからの脱退、イベントへの参加、イベント記述の生成、オンライン市場を使用した製品またはサービス購入または再考、第三者システム130からの情報の要求、または任意の他の好適な行動等の、特定の行動を行ったユーザを識別する。ターゲット基準に行動を含めることで、広告主は、広告要求からコンテンツを提示されるのに適格なユーザを更に絞り込むのが可能になる。別の例として、ターゲット基準は、別のユーザまたはオブジェクトにつながりを有する、または別のユーザもしくはオブジェクトに特定の類型のつながりを有するユーザを識別し得る。
【0030】
一実施形態では、ソーシャルネットワークシステム140は、ユーザに提示された「ニュースフィード(newsfeed)」を通してユーザに興味のありそうな記事を識別する。ユーザに提示される記事は、そのユーザにつながった追加のユーザにより行われた行動を記述し、追加のユーザを識別する。一部の実施形態では、ユーザにより遂行された行動を記述した記事は、その行動を遂行したユーザにつながっていないユーザに対してアクセス可能である。ニュースフィードマネージャ235は、行動ログ220中及びエッジストア225中の情報に基づいてユーザに提示する記事を生成するか、またはコンテンツストア210中に含まれた候補記事を選択し得る。1つまたは複数の候補記事が選択されてニュースフィードマネージャ235によりユーザに提示される。
【0031】
例えば、ニュースフィードマネージャ235は、1つまたは複数の記事をソーシャルネットワークシステムユーザに提示するための要求を受信する。ニュースフィードマネージャ235は、ユーザプロファイルストア205、コンテンツストア210、行動ログ220、及びエッジストア225のうちの1つまたは複数にアクセスして、識別したユーザについての情報を検索する。例えば、識別したユーザにつながったユーザと関連付けられた記事または他のデータが検索される。検索された記事または他のデータはニュースフィードマネージャ235により分析されて、識別したユーザに関連しそうなコンテンツを識別する。例えば、識別したユーザが閾値未満の親密度しか有さないユーザと関連付けられた識別したユーザまたは記事につながっていないユーザと関連付けられた記事は、候補記事からは除去される。種々の判断基準に基づいて、ニュースフィードマネージャ235は、識別したユーザに提示するための候補記事のうちの1つまたは複数を選択する。
【0032】
種々の実施形態で、ニュースフィードマネージャ235は、ユーザに提示するために選択された複数の記事を含む、ニュースフィードを通してユーザに記事を提示する。ニュースフィードは、限定数の記事を含むか、または候補記事の完全な集合を含み得る。ニュースフィード中に含まれる記事の数は、ユーザプロファイルストア205に含まれるユーザの嗜好により部分的に決定され得る。ニュースフィードマネージャ235はまた、選択された記事をニュースフィード経由で提示する順序を決定し得る。例えば、ニュースフィードマネージャ235は、ユーザが特定のユーザに対して最高の親密度を有することを判断して、その特定のユーザと関連付けられたニュースフィード中の記事数を増大させるか、またはその特定のユーザと関連付けられた記事が提示されるニュースフィード中の位置を修正する。
【0033】
ニュースフィードマネージャ235はまた、記事の類型に対する嗜好を示すユーザによる行動を把握し、ニュースフィード中に含むために同一または類似の類型の記事を選択する。加えて、ニュースフィードマネージャ235は、ソーシャルネットワークシステム120により種々のユーザから受信した記事を分析し、分析した記事からユーザの嗜好または行動についての情報を取得する。この情報は、種々のユーザに提示するニュースフィードに対する記事の以降の選択を絞り込むために使用され得る。
【0034】
ウェブサーバ230は、1つまたは複数の第三者システム130のみならず、ネットワーク120を経由して1つまたは複数のクライアントデバイス110にソーシャルネットワークシステム140を連結する。ウェブサーバ140は、JAVA(登録商標)、FLASH(登録商標)、XML等の、他のウェブ関連コンテンツと同様に、ウェブページの機能を果たす。ウェブサーバ230は、ソーシャルネットワークシステム140とクライアントデバイス110との間でメッセージ、例えば、インスタントメッセージ、待機メッセージ(例えば、電子メール)、テキストメッセージ、ショートメッセージサービス(SMS)メッセージ、または任意の他の好適なメッセージ技法を使用して送信されたメッセージ等、を受信及び送出し得る。ユーザは、コンテンツストア210に記憶された情報(例えば、画像または映像)をアップロードするための要求をウェブサーバ230に送信し得る。加えて、ウェブサーバ230は、データを直接独自のクライアントデバイスオペレーティングシステム、例えば、IOS(登録商標)、ANDROID(商標)、WEBOS(登録商標)、またはRIM(登録商標)等に送信するアプリケーションプログラミングインターフェース(API)の機能性を提供し得る。
【0035】
閲覧者情報は、閲覧者分析モジュール240により生成される。閲覧者分析モジュール240は、ソーシャルネットワークシステム140で基準閲覧者とターゲット閲覧者との間の比較を提供する閲覧者メトリックを生成する。各閲覧者は、閲覧者に含まれることになるユーザの特性を記述する1組のユーザ特性により規定される。例えば、基準閲覧者は米国に居住する全ユーザであり、ターゲット閲覧者は米国に居住しサッカーについての興味と関連付けられた全ユーザであり得る。この例では、閲覧者メトリックは、サッカー好きなユーザに関して異なるユーザ特性に対する比較情報を提供する。
【0036】
ターゲット閲覧者は上記の例におけるように、基準閲覧者の一部分であり得る。ターゲット閲覧者が基準閲覧者の一部分であるとき、ターゲット閲覧者を記述するユーザ特性は、基準閲覧者のユーザ特性及び少なくとも1つの追加のユーザ特性を含む。単一の一般的使用では、ターゲット閲覧者の追加のユーザ特性は、ソーシャルネットワークシステム140の特定のページまたはイベントと関連付けられたユーザである。例えば、ターゲット閲覧者は、広告主のページに対しいて「いいね」を表明した基準ユーザを含み得る。これにより広告主は、広告主と(イベントまたはページ経由で)やりとりする閲覧者中のユーザに対するメトリックを閲覧し、かつやりとりに関するユーザ特性の差違を閲覧し得る。これにより、広告主は、例えば、広告主の製品に対して「いいね」を表明したユーザがその製品に対して「いいね」を表明していない人々よりもより裕福な傾向にあり、カルフォルニアに居住し、例えば、特定の類型の音楽に興味を有する可能性が高いということを発見可能になる。
【0037】
他の例では、ターゲット閲覧者は基準閲覧者の一部分ではない。むしろ、これらの例のターゲット閲覧者及び基準閲覧者は、異なるユーザ属性を記述し得る。例えば、サッカー広告主に対する基準閲覧者はサッカー好きな25〜35歳の女性として規定され、ターゲット閲覧者はサッカー好きな35〜45歳の女性として規定され得る。これらのグループ間の閲覧者メトリックを識別することにより、広告主は35〜45歳のグループの属性が25〜35歳のグループからどれだけ異なるかを識別し、広告主は当初は25〜35歳のグループをターゲットとしていた広告をその代わりに35〜45歳のグループのターゲットに修正可能となる。
【0038】
別の例では、広告主は、閲覧者分析モジュール240にユーザ情報を提供する。広告主は、自身の顧客情報データベースまたは他の顧客データソースを有して、ソーシャルネットワークシステム140の利用可能な閲覧者分析の使用を望み得る。この例では、広告主により提供されたユーザ情報は、閲覧者分析モジュール240により受信されて、ターゲット閲覧者に対するユーザの識別に使用される。広告主により提供されるユーザ情報は、ユーザまたは多数のユーザについての識別情報、例えば、電子メールアドレス、名前、または他の識別子等であり得る。広告主から受信されるユーザ情報は、不要情報値でありかつ不要情報であるユーザ情報についての標記であり得る。閲覧者分析モジュール240は、ユーザプロファイルストア205に記憶された同一情報を不要情報にして、ソーシャルネットワークシステム140のいずれのユーザが広告主により提供されたユーザ情報に一致するかを判断する。一致したユーザは、ターゲット閲覧者の一員として選択される。別の方法を述べると、この例中でターゲット閲覧者を規定するユーザ特性は、広告主により提供されるユーザ情報である。これにより、広告主は、広告主の顧客の閲覧者メトリックを受信して、広告主に特有の愛顧閲覧者(custom audience)をもたらすことが可能になる。広告主はこのように、広告主がその後システムを使用して閲覧者に対するメトリックを分析及び取得するか、またはソーシャルネットワークシステム140内で閲覧者を他の閲覧者と比較する、愛顧閲覧者をソーシャルネットワークシステム140にアップロードし得る。
【0039】
閲覧者メトリックを算出する前に、閲覧者分析モジュール240は、ある特定のユーザを除外すると共にユーザのプライバシを保護するようにデータを一般化し得る。例えば、一構成例の閲覧者分析モジュール240は、いずれの分析結果でも18歳等の閾値年齢未満のユーザを除外する。加えて、結果の閲覧者メトリックは、特定のユーザ特性を有する的確な数のユーザの提供よりはむしろ範囲内に収まるように表示される。このように、所与の収入を有するユーザは、特定数158、148よりはむしろ、150k〜200kのユーザの範囲内に収まるように表示される。
【0040】
閲覧者分析モジュール240は、広告主150に基準閲覧者を規定するユーザ特性及びターゲット閲覧者を規定するユーザ特性を提供する。閲覧者分析モジュール240は、基準閲覧者またはターゲット閲覧者のユーザ特性を修正するための選択を広告主150から受信して、閲覧者のユーザ特性と比較するための閲覧者メトリックを生成する。ユーザがインターフェースで閲覧者メトリックを閲覧するとき、ユーザは、閲覧者メトリックを選択してその閲覧者メトリックをいずれか一方の閲覧者を記述するユーザ特性に追加し得るため、ユーザはターゲット閲覧者または基準閲覧者を迅速に改めてこれらの特定のユーザの特性を判断し得る。閲覧者分析モジュール240は、広告主から追加の選択を継続して受信して基準閲覧者またはターゲット閲覧者を修正し得る。これにより、ユーザは、その閲覧者が基準閲覧者からどれだけ異なるかの識別と共に、特定の所望の閲覧者に関する迅速な選択及び「掘り下げ(drill down)」が可能になる。
【0041】
閲覧者メトリックは、人口統計、購入情報、ソーシャルネットワーク行動、興味等の、多くの異なる類型のユーザ特性に対して生成され得る。上述のように、多くのユーザ特性はユーザにより自己報告されるものである。他のユーザ特性は、ソーシャルネットワークシステムにより第三者データソースから取得され得る。この第三者データは、閲覧者中のユーザの一部にのみ一致し、閲覧者中のユーザを全体として記述するように推定され得る。加えて、ユーザ特性には、ユーザについての他のデータから導出された特性を含み得る。例えば、ユーザの興味は、ユーザの自己説明の興味に加えて、推断された興味も含み得る。例えば、特定のページに関するユーザのやりとりは、そのページの主題についての興味の推定に使用し得る。
【0042】
ある特定のユーザ特性に関して、閲覧者メトリックは、そのユーザ特性を呈するユーザの基準閲覧者とターゲット閲覧者との間の百分率変化を示す。他のユーザ特性に関して、閲覧者メトリックは、ユーザ特性の選択からのユーザ分布を示す。例えば、ユーザは、住居の場所として、1組の特定の場所(例えば、国内の州)に制限され得る、1つの場所のみと関連付けられ得る。閲覧者メトリックは、基準閲覧者及びターゲット閲覧者中でのユーザ選択間でユーザ場所の分布がどれだけ異なるかを示し得る。
【0043】
閲覧者メトリックの一類型では、親密度スコア(affinity score)が計量されるが、この親密度スコアは、ユーザが比率としてのユーザ特性と関連付けられた、基準閲覧者とターゲット閲覧者との間の尤度(likelihood)の増大(または減少)を識別するものである。これらの親密度スコアは、ソーシャルネットワークシステム140の個々のページ、例えば、ユーザが「いいね」を表明したそれぞれの個々のページに対して算出され得る。親密度スコアはまた、ソーシャルネットワークシステム140での興味及びユーザのやりとりに対して算出され得る。例えば、親密度スコアは、基準ユーザに対してターゲット閲覧者ユーザがソーシャルネットワークシステムで特定のページに対して「いいね」を5.8倍表明する可能性が高いことを示し得る。
【0044】
親密度スコアは、ターゲットユーザがソーシャルネットワークシステム140中で広告主と関連付けられたユーザ、例えば広告主のページに対して「いいね」を表明した基準閲覧者の一員であるとき、広告主にとって特に有用であり得る。親密度スコアは、広告主に対して、広告主のページに対して「いいね」を表明したユーザの興味及びページ、及びこれらの興味が基準ユーザの興味及びページと概してどれだけ異なるかを閲覧するのを可能にする。例えば、基準点のユーザ特性は、サッカー好きな25〜35歳のユーザを特定し得る。ターゲット閲覧者のユーザ特性は、広告主のページに対して「いいね」を表明した同一ユーザを特定し得る。基準点に対するターゲット閲覧者の親密度スコア(即ち、広告主を好きではないユーザに対する広告主を好きなユーザ)を識別することにより、広告主はその愛好者が特定のサッカー選手、またはサッカーに関するビデオゲームもまた好きな可能性があることを識別し得る。
【0045】
親密度スコアはまた、ターゲット閲覧者及び基準閲覧者が他のユーザ特性と関連付けられた相対頻度に対して調節され得る。異なる閲覧者はソーシャルネットワークシステム140で異なる頻度のオブジェクトとのやりとりを有するが、これらは閲覧者の真の興味レベルを反映し得ない。例えば、一閲覧者では、ユーザがソーシャルネットワークシステムでページに対して「いいね」を表明することは極めて多く、別の閲覧者では、ユーザがソーシャルネットワークシステムでページに対して「いいね」を表明することは希である。これは、前者のグループが高い生百分率のページに対して「いいね」を表明するユーザを有し得るが、後者のグループはより低い生百分率を有し得ることを意味する。後者のグループはいずれのページに対しても「いいね」を表明することはほとんどないため、後者のグループは実際にはそのページにより多くの興味がある可能性がある。これを補償するために、一実施形態では、ページを好きな閲覧者中のユーザの頻度を、ページに対する「いいね」の総頻度に対して調節して親密度スコアを算出する。より一般的には、親密度のユーザ特性はユーザやりとりの類型として分類され、この例では、「ページに対する「いいね」(page likes)」及び総頻度をその類型のユーザやりとりの頻度に対して計量する。他の例では、ユーザやりとりの類型はページに対するポスト、メッセージの送信、イベントへの参加等であり得る。一実施形態では、親密度スコアは以下の通りに算出される。
【0046】
【数1】
式中、
はターゲット閲覧者T及び基準閲覧者Bに対するユーザ特性Cの親密度スコア、
はユーザ特性Cを有するターゲット閲覧者のユーザ数、
はユーザ特性Cを有する基準閲覧者のユーザ数、
はターゲット閲覧者により遂行されるやりとり類型の総やりとり数、
は基準閲覧者により遂行されるやりとり類型の総やりとり数である。
【0047】
数式1により述べるように、この実施形態での親密度スコアは、ターゲット閲覧者及び基準閲覧者の結合により遂行されるやりとり類型の総やりとり数に対するユーザ特性Cを有するターゲット閲覧者及び基準閲覧者の結合のユーザ数の比率で除算した、ターゲット閲覧者により遂行されるやりとり類型の総やりとり数に対するユーザ特性Cを有するターゲット閲覧者中のユーザ数の比率として算出される。
【0048】
親密度スコアに加えて、関連性スコアもまた、特定したユーザ特性に対して算出され得る。関連性スコアは、そのユーザ特性に対する親密度スコアとターゲット閲覧者中のユーザ数との尺度を示す。例えば、ある特定のユーザ特性は高い親密度であるが比較的少ない総ユーザ数を有し、そのユーザ特性をターゲットとすることはその親密度スコアにもかかわらず特に有益ではないかもしれないことを示す。何故ならば、それと関連付けられたユーザをほとんど有さないからである。一実施形態では、関連性スコアは、
【0049】
【数2】
として算出される。
【0050】
式中、
はユーザ特性Cの関連性スコア、
はユーザ特性Cを有するターゲット閲覧者T中のユーザ数、
Tはターゲット閲覧者中のユーザ数、及び
はユーザ特性Cの親密度スコアである。
【0051】
数式2により述べるように、この実施形態では、ユーザ特性の関連性スコアは、ユーザ特性マイナス1の親密度スコアを乗算した、ターゲット閲覧者中のユーザ数で除算したユーザ特性を有するターゲット閲覧者中のユーザ数に等しい。関連性スコアは、ユーザに表示するユーザ特性の順序を選択するために使用され、ユーザ特性に関する追加の情報を提供するためにユーザに表示され、いずれのユーザ特性を分析すべきかを決定するために使用され得る。
【0052】
一部の場合には、ソーシャルネットワークシステム140は、ソーシャルネットワークシステムの中で何百万または何十億のユーザ特性を有し、それらのユーザ特性に対して親密度スコア及び関連性スコアが生成され得る。例えば、ソーシャルネットワークシステム140は、ユーザによりやりとりされ得る何十億のページをも維持し、それらのページの各々は広告主への興味であり得るユーザ特性であり得る。一実施形態では、ユーザデータはコンピューティングデバイスを備える複数のリーフノード(leaf node)を越えて記憶され、各リーフノードはソーシャルネットワークシステムの140の一部のユーザに関するデータを分析する。親密度スコア及び関連性スコアの算定は、個々のリーフノードにより局所的に算出され、それによりそのリーフノードと関連付けられたユーザに関して候補のユーザ特性が生成され得る。候補のユーザ特性は、規範からの外れ値である親密度及び/または関連性スコア、例えば比較的高いまたは低いスコアを有するユーザ特性である。各リーフノードは候補のユーザ特性を選択し、それらのユーザ特性は更に集計されて残るユーザの特性に関して識別を行う。
【0053】
これらの方法では、閲覧者分析モジュール240は、広告主への分析情報を生成及び提示する。閲覧者分析モジュール240のインターフェース及び動作は、この開示の更なる図面に関して以下に更に説明する。
【0054】
広告作成モジュール250は、広告主150に、ソーシャルネットワークシステム140のユーザに提供される広告に関する広告要求を生成するインターフェースを提供する。広告作成モジュール250により提供されるインターフェースにより、広告主150は広告、ターゲット基準、及び広告の指値(bid)を指定するのが可能になる。この実施形態の広告作成モジュール250は、閲覧者分析モジュール240にターゲット基準を提供して、ターゲット基準に対する閲覧者メトリックを生成させる。閲覧者メトリックは、ターゲット閲覧者を規定するユーザ特性、及びソーシャルネットワークシステム140の全ユーザとして選択された基準点としてターゲット基準と共に生成され得る。広告作成モジュール250は、ターゲット基準の閲覧者メトリックを広告主に提供して、広告選択処理中に、広告によりターゲットとされるユーザの特性を広告主に示す。
【0055】
加えて、広告作成モジュール250は、閲覧者分析モジュール240により提供されたインターフェースに広告主を誘導し、可能性なターゲット閲覧者を更に再考及び分析させる。閲覧者分析モジュール240でのやりとり後、広告主は、広告主が広告を望む基準閲覧者またはターゲット閲覧者を選択し得る。この場合、閲覧者分析モジュール240は、選択された閲覧者とそれを規定するユーザ特性とを広告作成モジュール250に提供する。広告作成モジュール250は、選択された閲覧者のユーザ特性を受信して、受信した閲覧者特性を広告のターゲット基準として設定する。このように、ユーザは、分析モジュールでやりとりをして閲覧者を理解し、その後その閲覧者を広告のターゲットユーザとして直接追加する。
【0056】
図3は、閲覧者分析モジュール240により提供された閲覧者を選択するためのインターフェース300を示す。このインターフェースでは、広告主は、ターゲット閲覧者及び基準閲覧者の初期選択を行う。インターフェース要素310を使用して、広告主は、ソーシャルネットワークシステム140のユーザを全体として含む基準閲覧者を選択し得る。広告主がインターフェース要素310を選択すると、閲覧者分析モジュール240は基準閲覧者及びターゲット閲覧者の特性を設定してソーシャルネットワークシステムの全ユーザの包括を可能にする。閲覧者分析モジュール240により提供されたインターフェースとユーザがやりとりするとき、ユーザは、本明細書に説明するようにターゲット閲覧者を選択及び絞り込み得る。インターフェース要素320を使用して、広告主は、広告主と関連付けられた特定のページまたはイベントを好きなユーザを含むターゲット閲覧者を選択し得る。ユーザはまた、インターフェース要素330を経由して、先の分析に使用した閲覧者または広告主によりアップロードされた愛顧閲覧者等の保存した閲覧者にアクセスし得る。
【0057】
図4A図4Cは、閲覧者メトリックを閲覧するための例示的ユーザインターフェースを示す。図4A図4Cに示すインターフェースは、ターゲット閲覧者のユーザ特性のエントリ前にユーザの閲覧者メトリックを検討するためのインターフェースを示す。これらの図に示す実施例において、ターゲット閲覧者は、基準閲覧者に対する使用と同一の1組のユーザである。このように、表示に示したデータは、基準閲覧者自体に対するメトリックである。
【0058】
図4Aに示す表示中で、この場合基準閲覧者とは異なるターゲット閲覧者は未だ選択されていないが、基準閲覧者400を示してターゲット閲覧者420と比較し得る。この例の基準閲覧者400は、この場合には米国である特定国のソーシャルネットワークシステム140のユーザを含む。選択したターゲット閲覧者420の詳細事項もまた示され、ターゲット閲覧者に含まれるユーザ数の範囲、この例では1.5〜2億人のユーザを含み得る。
【0059】
図4A〜4Cのユーザインターフェースに示すように、閲覧者メトリック430A〜430E(一般的には、閲覧者メトリック430)が広告主に視覚的に表示されて、ユーザのユーザ特性の分布を示している。これらの閲覧者メトリック430の例には、図5A〜5Fに関して閲覧者メトリック510として更に示すものも含めて、本明細書に説明する任意の閲覧者メトリックが含まれる。図4A〜4Cに示す例では、閲覧者メトリックは、年齢及び性別の閲覧者メトリック430A、ライフスタイルの閲覧者メトリック430B、関係状況の閲覧者メトリック430C、教育レベルの閲覧者メトリック430D、及び仕事の役割430Eを含む。広告主は、インターフェース450を使用して異なる類型の閲覧者メトリック、この例では、人口統計、ページに対する「いいね」、場所、行動、所帯情報、及び購入情報等、をナビゲートし得る。図4A〜4Cでは、図5A図6に関して更なる閲覧者メトリックを示しながら、これらの類型の閲覧者メトリックのうちの一部が示される。
【0060】
上述のように、閲覧者メトリックのある特定のユーザデータは、ソーシャルネットワークシステム140のパートナにより提供され得る。データソース表示(data source indication)435は、基礎的ユーザデータの情報ソースを提供し、更なる表示440はデータソースからのデータと関連付けられた閲覧者中のユーザの百分率を表示する。このように、これにより、広告主は、表示されたメトリック中に提供された情報の確実と思われる信頼性、例えば、広告主が特定のデータパートナを信頼するか、およびその閲覧者と一致するユーザの百分率が閲覧者を分析する上で全体として十分か等を判断するのが可能になる。
【0061】
ユーザインターフェースは、ターゲット閲覧者のユーザ特性を修正する閲覧者インターフェース410を含む。閲覧者インターフェース410を使用して、広告主はユーザ特性を提供して、例えば特定の年齢範囲、性別、興味等を特定するターゲット閲覧者を修正させ得る。広告主により特定されたユーザ特性はまた、更に上述したように、ソーシャルネットワークシステムにより追跡される特定のページ、個人、購入、及び任意の他のユーザ特性を含み得る。例えば、広告主は、特定の製品の市場に存在するか、またはその製品を丁度購入したユーザを含めてユーザ特性を特定し得る。ユーザが閲覧者インターフェース410でユーザ特性を選択または修正すると、閲覧者分析モジュール240は、ユーザによる選択を受信して、新規に選択されたユーザ特性によってターゲット閲覧者を更新する。閲覧者メトリック430は、新規に選択されたターゲット閲覧者によって更新される。
【0062】
閲覧者インターフェース410中のターゲット閲覧者のユーザ特性の選択に加えて、広告主はまた、特定の閲覧者メトリック430を用いてやりとりすることによりユーザ特性を選択することも可能である。例えば、広告主は、年齢及び性別の閲覧者メトリック430Aで35〜44歳の女性等の特定の性別及び年齢を、またはライフスタイルの閲覧者メトリック430Bで特定のライフスタイルを選択し得る。選択された閲覧者メトリックはターゲット閲覧者のユーザ特性に追加されて、それに応じてターゲット閲覧者が更新される。これにより、ユーザは、閲覧者メトリックインターフェースで迅速にやりとりして所望の閲覧者の特定の特性を識別し得る。一部の構成例では、ある特定の閲覧者メトリックはターゲット閲覧者のユーザ特性として選択され得ない。例えば、データパートナは、それがデータを有するユーザの特定の識別を禁止するか、またはそのようなデータのターゲット閲覧者特性としての追加を禁止し得る。
【0063】
ターゲット閲覧者の修正に関して説明したが、ユーザはまた、閲覧者インターフェース410でやりとりするかまたは個々の閲覧者メトリックを選択して、基準閲覧者を修正し得る。一例では、ターゲット閲覧者は、広告主の特定のページを好きな基準閲覧者であり、広告主は閲覧者インターフェース410でやりとりして、ターゲット閲覧者がそこから選択される基準閲覧者を修正し得る。上述のように、ターゲット閲覧者は基準閲覧者の一部分であり得るかまたはあり得ず、一実施形態では、広告主はインターフェースでやりとりして基準閲覧者及びターゲット閲覧者の各々を独立に設定し得る。例えば、閲覧者インターフェース410を重複させて各閲覧者を個々に修正してもよく、または任意の所与の瞬間に閲覧者が修正される選択をするトグル(toggle)を含めてもよい。
【0064】
図5A図5Fは、ターゲット顧客及び基準閲覧者の閲覧者メトリックの閲覧用の例示的インターフェースを示す。この例では、ターゲット閲覧者は、18〜24歳の男性でサッカーに興味500を有するユーザ特性を有するユーザを選択するように選択されている。ターゲット閲覧者420により示すように、このターゲット閲覧者はソーシャルネットワークシステム140の1.5〜2億人のユーザの範囲内に収まる。この例では、基準閲覧者400は、米国に居住するソーシャルネットワークシステム140の全ユーザである。閲覧者メトリック510は、閲覧者分析モジュール240により生成されてユーザに表示される。閲覧者メトリック510は、関連付けられたユーザ特性に関して基準閲覧者400とターゲット閲覧者420との間の差違を示す。インターフェースは、閲覧者メトリック510により示されるように棒グラフ比較として閲覧者メトリックを表示するか、または百分率520により示されるように百分率変化として閲覧者メトリックを示し得る。図5A〜5Fのインターフェースでは、閲覧者メトリック510の明るい棒は基準閲覧者を表現し、暗い棒はターゲット閲覧者を表す。図5A〜5F中のインターフェースにより示すように、ターゲット閲覧者及び基準閲覧者は多くの類型のユーザ特性にわたって異なる。
【0065】
インターフェースは、広告主が検討し得る閲覧者メトリックの部類を示すタブ530A〜530F(概して、タブ530)の選択を提供する。これらの例では、タブ530は、人口統計タブ530A、ページに対する「いいね」タブ530B、場所タブ530C、行動タブ530D、所帯情報タブ530E、及び購入タブ530Fのカテゴリを含む。種々のタブ530は、広告主による閲覧用の閲覧者メトリック510を構成する。他の変形例では、より多数のまたはより少数のタブ530を異なるカテゴリの閲覧者メトリックを用いて提供し得る。人口統計タブ530Aの人口統計情報は、図4A〜4C及び閲覧者メトリック430に関して示されている。
【0066】
図5Aは、場所タブ530C及び場所メトリック510Aを示す。場所メトリックは、ユーザの住居と関連付けられた個々の場所、例えばユーザが居住し得る特定の都市等を示す。
【0067】
図5Bは、行動タブ530D及びソーシャルネットワークシステム140中のユーザにより遂行される行動を示すメトリックを示す。例えば、行動タブ530Dは行動頻度メトリック510Bを含み、このメトリックはソーシャルネットワークシステムでのコメント、ポストに対する「いいね」、ページに対する「いいね」、及び他のソーシャルネットワークシステムでの行動等の行動が遂行される頻度を示す。行動タブはまたデバイス使用メトリック510Cも含み、このメトリックはユーザが種々のカテゴリのデバイスからソーシャルネットワークシステム140にアクセスする頻度を示す。
【0068】
図5Cは、所帯タブ530Eと所帯人口統計に関する閲覧者メトリックを示すメトリックとを示す。閲覧者タブ530Eは、所帯収入を示す収入メトリック510D、ユーザの住居の所有または賃貸を示す住宅所有メトリック510E、ユーザの住居内の人数を示す所帯規模メトリック510F、及びユーザが居住する住居の価値を示す推定住宅価値メトリック510Gを含み得る。
【0069】
図5D図5Fは、購入タブ530Fに含まれるメトリックを示す。これらは、ユーザによる支出の類型等の購入習慣を示す支出パターンメトリック510H、種々の支出レベルのオンライン購入行動を示すオンライン購入行動メトリック510I、及びユーザにより購入される製品の類型を示す購入部類メトリック510Jを含み得る。
【0070】
図6は、一実施形態による親密度スコア600を含む閲覧者メトリックの表示を示す。この例では、閲覧者メトリックはページに対する「いいね」タブ530Bによって表示される。閲覧者メトリックが親密度スコア600を含むとき、閲覧者分析モジュール240は、ユーザに対する表示にいずれのユーザ特性を提供すべきかを決定する。上述のように、一部の例では、親密度スコア600が算出されるユーザ特性は、ソーシャルネットワークシステム140中の種々のオブジェクトとのソーシャルネットワークシステム140でのやりとりを含み、これらのユーザ特性に対して何百万または何十億のオブジェクトが存在し得る。閲覧者分析モジュール240は、親密度スコア600と共に提示するためのこれらの1組のオブジェクトを選択する。この例では、親密度スコアが算出されるユーザ特性は、ユーザによるページに対する「いいね」を含み、閲覧者分析モジュール240は、そのページと関連付けられた関連性スコア630に基づいて1組のオブジェクトを選択する。この例では、ユーザインターフェースは、関連性スコア630によるユーザ特性(ページに対する「いいね」)の順序リストを含む。ユーザインターフェースはまた、ユーザ特性を有する閲覧者のユーザ数620を表示する。ユーザインターフェースはまた、ユーザ特性を有する基準点のユーザ数610を表示する。この表示を使用して、広告主は、ソーシャルネットワークシステム内でのユーザのやりとり及び基準点に対する特定のページとのやりとりの相対頻度を迅速かつ容易に識別し得る。
【0071】
図7は、閲覧者メトリックを生成してユーザに閲覧者メトリックを表示するための例示的方法を示す。この例示的方法は、閲覧者分析モジュール240により遂行され得る。閲覧者分析モジュール240は、基準ユーザ及びターゲットユーザのユーザ特性を受信または識別する(700)。次に、閲覧者分析モジュール240は、特定したユーザ特性によりユーザプロファイルストア205にアクセスして、特定したユーザ特性に合致する基準ユーザ及びターゲットユーザを識別する(710)。ターゲット閲覧者における識別したユーザ及び基準閲覧者におけるユーザを使用して、閲覧者分析モジュール240は、閲覧者メトリック720を算出して、表示用の閲覧者メトリックを送信する(730)。広告主が閲覧者メトリックを閲覧すると、広告主は閲覧者分析モジュール240に対してユーザ特性を選択及び送信して、基準閲覧者またはターゲット閲覧者のユーザ特性を修正させる。閲覧者分析モジュール240は、ユーザ特性の選択を受信して(740)、ターゲット閲覧者のユーザ特性を修正する。修正したユーザ特性を使用して、閲覧者分析モジュール240は、修正したユーザ特性及び更新した閲覧者メトリックに対する基準ユーザ及びターゲットユーザを識別する(710)。
【0072】
図8は、広告要求を生成するためのユーザ用の例示的インターフェースを示す。このインターフェースは、広告作成モジュール250により広告主に対して生成及び提供される。広告主は、このインターフェースでやりとりして広告を提供し、かつソーシャルネットワークシステム140に対して広告のターゲット基準を提供する。広告主は、広告のターゲット800としてソーシャルネットワークで特定のページを選択し得る。インターフェースはまた、広告のターゲット基準810の入力用のインターフェースを提供する。ユーザがインターフェースにターゲット基準を入力すると、広告作成モジュール250は閲覧者分析モジュール240にターゲット基準を提供して、選択されたターゲット基準に対して閲覧者メトリックを決定させる。広告作成モジュール250は閲覧者メトリックを受信して、広告主に対して一部の閲覧者メトリック820を提供し得る。この閲覧者メトリック820は、親密度スコア及びターゲット化ユーザによるソーシャルネットワークでの他のやりとりを含み得る。加えて、広告主は、愛顧閲覧者を生成するためのインターフェース要素830を選択し得る。広告主が愛顧閲覧者インターフェース830を選択すると、広告主にはインターフェースが提供されて、図4A図5Fに示すようなターゲット閲覧者及び基準閲覧者を閲覧するためのユーザ特性を選択可能となる。ユーザが所望のターゲット閲覧者を選択すると、ターゲット閲覧者が広告インターフェースに入力されて、関連付けられたユーザ特性が広告のターゲット基準として選択される。このように、広告主は、広告によりターゲットとされたユーザのユーザ特性を閲覧して、ターゲット閲覧者メトリックを探索しながらターゲット基準を容易に修正し得る。広告主はまた、図5A〜5Fに示すような閲覧者メトリックを閲覧しながら広告購入フローを入力し得る。広告主は、広告に関するターゲット閲覧者をターゲットとした広告の購入オプションを選択可能である。広告を購入する選択を受信した後、広告のターゲット基準がターゲット閲覧者のユーザ特性によって設定され得る。
【0073】
一実施形態では、ユーザに表示されるユーザ特性820は、閲覧者メトリックに基づいて広告作成モジュール250により選択される。例えば、ユーザ特性は、基準閲覧者から最も顕著に異なるユーザ特性として、または最高の親密度スコアまたは最高の関連性スコアを有する1組のユーザ特性として選択され得る。
【0074】
結論
ソーシャルネットワークシステム140に関して説明したが、本明細書に説明した閲覧者メトリック及び分析は、種々の類型のオンライン広告プラットフォームに対して使用可能であり、ソーシャルネットワークの状況に限定されない。
【0075】
本発明の実施形態の以上の説明は説明目的で提示したものであり、網羅的にまたは本発明を開示した厳密な形態に限定するように意図されたものではない。関連技術分野の当業者であれば、上記開示に鑑みて多くの修正例及び変形例が可能であることを認識し得るであろう。
【0076】
この説明の一部は、情報についての動作のアルゴリズム及び記号表現に関して本発明の実施形態を説明した。これらのアルゴリズムの記述及び表現はデータ処理技術の当業者により一般的に使用されて、それらの働きの実体を当該技術分野の他の当業者に効果的に伝えている。これらの動作は、機能的、算定的、または論理的に説明したが、コンピュータプログラムまたは等価の電子回路、マイクロコード等により実装されるように理解される。更に、一般性を失わなければ、これらの動作装置をモジュールと呼ぶのが時には便利であることが判った。説明した動作及びそれらの関連付けられたモジュールは、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、またはそれらの任意の組合せに具体化し得る。
【0077】
本明細書に説明したステップ、動作、または処理のいずれかは、1つまたは複数のハードウェアまたはソフトウェアモジュール、単独でまたは他のデバイスとの組合せで、遂行または実装され得る。一実施形態では、ソフトウェアモジュールは、説明されるステップ、動作、または処理のうちのいずれかまたは全部を遂行するためのコンピュータプロセッサにより実行され得る、コンピュータプログラムコードを含むコンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品によって実装される。
【0078】
本発明の実施形態はまた、本明細書で動作を遂行する装置に関する。この装置は、所要の目的のために特別に構築され、かつ/またはコンピュータに記憶されたコンピュータプログラムにより選択的に起動または再構成される汎用コンピューティングデバイスを備え得る。そのようなコンピュータプログラムは、コンピュータシステムバスに結合され得る、非一時的な有形のコンピュータ可読記憶媒体、または電子的な命令の記憶に好適な任意の類型のメディアに記憶され得る。更に、本明細書中で参照した任意のコンピューティングシステムは単一のプロセッサを含み得るか、またはコンピューティング能力を増大するための複数のプロセッサ設計を採用した構成であり得る。
【0079】
本発明の実施形態はまた、本明細書に説明したコンピューティング処理により生成された製品に関し得る。そのような製品は、コンピューティング処理による情報を含み、情報は非一時的な有形のコンピュータ可読記憶媒体に記憶され、本明細書に説明したコンピュータプログラム製品または他のデータの組合せの任意の実施形態を含み得る。
【0080】
最後に、本明細書に使用した言語表現は可読性のためかつ指導目的で主に選択したものであり、本発明の主題を表現しまたは規定するように選択したものではあり得ない。したがって、本発明の適用範囲はこの詳細な説明によってではなく、むしろ本明細書に基づいて出願について生じる任意の請求項により限定され得る。したがって、本発明の実施形態の開示は本発明の適用範囲に関して説明的であって限定的ではなく、以下の請求項中に明記される。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図5F
図6
図7
図8