特許第6730296号(P6730296)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6730296ローラコースタ及び/又は回転木馬の安全性を高めるための装置及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6730296
(24)【登録日】2020年7月6日
(45)【発行日】2020年7月29日
(54)【発明の名称】ローラコースタ及び/又は回転木馬の安全性を高めるための装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   A63G 21/04 20060101AFI20200716BHJP
   A63G 1/48 20060101ALI20200716BHJP
【FI】
   A63G21/04
   A63G1/48
【請求項の数】12
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-544622(P2017-544622)
(86)(22)【出願日】2016年2月17日
(65)【公表番号】特表2018-512189(P2018-512189A)
(43)【公表日】2018年5月17日
(86)【国際出願番号】EP2016053320
(87)【国際公開番号】WO2016135017
(87)【国際公開日】20160901
【審査請求日】2018年7月23日
(31)【優先権主張番号】102015102556.6
(32)【優先日】2015年2月23日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】516098579
【氏名又は名称】マック ライズ ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー
【氏名又は名称原語表記】Mack Rides GmbH & Co.KG
(74)【代理人】
【識別番号】110000718
【氏名又は名称】特許業務法人中川国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ハウエル ローマン
【審査官】 鈴木 崇雅
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−275244(JP,A)
【文献】 英国特許出願公開第02406844(GB,A)
【文献】 特開2002−071176(JP,A)
【文献】 特開2009−160180(JP,A)
【文献】 特開2007−010444(JP,A)
【文献】 欧州特許第01464919(EP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63G 1/00−31/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの安全装置(5)を有するローラコースタ及び/又は回転木馬の安全性を高める装置(1)において、
前記安全装置(5)は、
アミューズメント乗り物(60)の動作中に少なくとも1つの部品(40)内の少なくとも1つの負荷(30)の長期的測定のための第1の手段(10)と、
長期的測定された前記少なくとも1つの負荷(30)の変化を検知し、前記ローラコースタ及び/又は前記回転木馬において少なくとも1つの安全性応答(70)を開始する第2の手段(20)と
を有し、
前記安全性応答(70)は、警告信号を含み、
前記安全装置(5)は、前記警告信号が、所定回数、無視された場合には、前記アミューズメント乗り物(60)の少なくとも一部を停止させるように制御し、
前記少なくとも1つの負荷(30)の長期測定されたデータは、データ収集システムに保存され、前記第2の手段(20)は、前記少なくとも1つの部品(40)の負荷プロファイルに基づいて前記変化を検知することを特徴とする装置(1)。
【請求項2】
前記安全装置(5)の前記第2の手段(20)は、少なくとも1つの自動の安全性応答(70)を開始することを特徴とする請求項1に記載の装置(1)。
【請求項3】
前記第2の手段(20)は、前記負荷(30)の変化を監視し、検知する少なくとも1つの安全性制御を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の装置(1)。
【請求項4】
前記少なくとも1つの安全性制御は、前記ローラコースタ及び/又は前記回転木馬のシステム制御の一部であるか、又は、前記システム制御と恒久的に通信することを特徴とする請求項3に記載の装置(1)。
【請求項5】
前記少なくとも1つの安全性応答(70)は、長期的測定された前記少なくとも1つの負荷(30)の変化と、その時間的な推移に基づいて前記ローラコースタ及び/又は前記アミューズメント乗り物上で少なくとも1つの安全処置と共に自動的に開始可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の装置(1)。
【請求項6】
前記第1の手段(10)の前記少なくとも1つのデータ収集システムは、伸張、変形、引っ張り、荷重、加速度、又は、これらの組み合わせの長期測定のためのものであることを特徴とする請求項5に記載の装置(1)。
【請求項7】
前記少なくとも1つの部品(40)は、本質的に、少なくとも1つの溶接され又は溶接されない金属構造、少なくとも1つの機械要素、プラスチック要素、複合部品、又はこれらの組み合わせを有することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の装置(1)。
【請求項8】
前記少なくとも1つの機械要素は、本質的に、少なくとも1つの機械加工された構成要素、回転軸、シャフト、軸受け、車輪、歯車、変速機、カップリング、スプリング、接続手段、又は、これらの組み合わせを有することを特徴とする請求項7に記載の装置(1)。
【請求項9】
前記安全装置(5)の前記第1の手段(10)は、少なくとも1つのひずみゲージ、加速度センサ、負荷感知センサ、光学センサ、又は、これらの組み合わせを有することを特
徴とする請求項1乃至請求項8の何れか一項に記載の装置(1)。
【請求項10】
前記安全装置(5)は、追加的に装備可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか一項に記載の装置(1)。
【請求項11】
請求項1乃至請求項10の何れか一項に記載の少なくとも1つの安全装置(5)を有するアミューズメント乗り物(60)の安全性を高める方法において、
前記安全装置(5)の第1の手段(10)は、前記アミューズメント乗り物(60)の動作全体の間、少なくとも1つの部品(40)の少なくとも1つの負荷の長期的測定を実行し、
第2の手段(20)は、長期的測定された前記少なくとも1つの負荷(30)の変化を検知し、
前記第2の手段(20)は、前記ローラコースタ及び/又は前記回転木馬において前記変化に基づいて自動的に安全性応答(70)を開始することを特徴とする方法。
【請求項12】
個々の測定は、前記長期的測定の間にランダムに、又は、周期的に、行われ、周期的な測定は、前記アミューズメント乗り物(60)の1つ又は複数の走行時間の一期間の少なくとも1つの決まった時点、又は、自由に選択可能な繰り返される時点で行われることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1及び請求項14のプリアンブルに対応する、ローラコースタ及び/又は回転木馬の安全性を高める装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
アミューズメント乗り物の部品の摩耗を監視する監視システムが知られている。例えば、特許文献1は、例えば、リフト構造のような輸送システムに用いられるチェーン駆動ユニットのチェーンの摩耗を監視する装置及び方法を開示している。
【0003】
従来の監視システムは、例えば、摩耗部品の搬送特性の悪化等の変化を検出すると、通例、反応として、ユーザに警報を発する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】欧州特許公報 EP 1 464 919 B1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のシステムは、摩耗、すなわち、材料のすり減りに基礎を置いていることが欠点として考えられる。例えば、応力などの内部の負荷の変化は、しかし、材料が摩滅することなしに許容できない値に達し得る。このような負荷の変化は、上述の監視システムによっては、検知されない。
【0006】
さらに、理論に適合した負荷の確認のためにアミューズメント乗り物において負荷の測定をすることも知られている。最新技術において、このような測定は、単にスナップショット、つまり、一定の時刻に1回の測定、又は、一定の時間に一連の測定によって、通常は、運転開始前又は故障又は事故が発生した後に点検される。
【0007】
負荷を測定する従来の方法においては、安全性の低下が一時的に検出されるのみであり、このため、アミューズメント乗り物の全体的な運転の安全性は保証されないという欠点がある。さらに、1回の測定の時点では、すでに進行している損傷が存在し、その修復には、経済的および運用的な損失が増加する可能性がある。
【0008】
さらに、最新技術では、負荷の測定と、その評価は、アミューズメント乗り物の制御システムに接続されておらず、その結果が人間の決定が必要なデータデータ収集システムによって実施される。
【0009】
従来の方法は、必要な処置がマニュアルでその時々の操作者に依存し、遅れて開始されることが欠点として考えられる。従来の負荷測定の場合、データ収集システムとアミューズメント乗り物の制御との間に自動化されたインターフェースはない。
【0010】
安全制御によって長時間に渡って常にアクティブで早期にアミューズメント乗り物で直接的に負荷を監視し、アミューズメント乗り物の安全性の低下を検知できることができるローラコースタ及び/又は回転木馬のための安全システムを提供することを目的とする。過負荷状態の検知と材料の摩耗の始まりの間には、通常は、数週間あるので、本発明は、危険に対処する際の追加の柔軟性を提供する早期警報システムとして考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の課題は、請求項1の特徴部分のローラコースタ及び又は回転木馬の安全性を高める装置によって、及び、請求項14の特徴部分のローラコースタ及び又は回転木馬の安全性を高める方法によって解決される。
【0012】
本発明の有利な実施形態及び更なる展開は、従属請求項に示される。
【0013】
本発明のローラコースタ及び/又は回転木馬の安全性を高める装置は、少なくとも1つの安全装置を有し、この安全装置は、ローラコースタ及び/又は回転木馬の動作中に、少なくとも1つの部品内の少なくとも1つの負荷の長期的測定をするための第1の手段と、負荷の変化を検知し、ローラコースタ及び/又は回転木馬において少なくとも1つの応答を開始する第2の手段とを有している。
【0014】
より好適には、安全装置の第2の手段は、少なくとも1つの自動安全性応答を開始する。このような自動化によって、安全性反応の開始の際に起こり得る誤りの原因、例えば人為的エラーを低減することができ、したがって安全性応答の有効性を高めることができる。
【0015】
本発明の意義において、「アミューズメント乗り物」という用語は、ローラコースタ及び/又は回転木馬を指すものとする。
【0016】
以下では、「長期的測定」という用語は、測定される値が変化可能で測定シーケンスの間に変化するかもしれない長期間の測定シーケンスを示すことを意図し、測定は、ランダム又は周期的に測定期間の個々の測定によって行われる。アミューズメント乗り物においては、測定時間は、例えば、アミューズメント乗り物の動作全体の寿命内の動作時間とすることができ、個々の測定は、各々の乗車期間又は経路の特定の領域において実行され得る。
【0017】
以下では、「負荷」は、外部荷重の影響であり、特に、部材、又は材料の内部での引っ張り応力、圧縮応力、又は、せん断応力の形で示される。このような安全装置により、運転操作の寿命にわたって安全性の低下が永久に検出され、措置が、自動で制御されて開始される。このような安全装置を用いることにより、構成部品の故障の発生確率を「稀又は可能性のある」から「起こりそうもない又は可能性なし」へ低減することができるという利点がある。
【0018】
より好適には、第2の手段は、負荷の変化を監視し、検知する少なくとも1つの安全性制御を有する。安全性制御は、ローラコースタ及び/又は回転木馬のシステム制御の一部であるか、又は、独立の制御であって、この場合には、システム制御と恒久的に通信する。このような安全制御によって、システム制御は、異なる安全関連の処置によって負荷の変化に応答することができる。安全制御によっての負荷の変化が検出されると、システム制御は、例えば、情報または警告を発することができ、1つまたは複数の警告が無視された場合には、ローラコースタ及び/又は回転木馬は、制御されつつ停止され、又は、緊急停止され得る。それぞれの応答は、負荷の変化が検出された全体の設備又は設備の一部、例えば、車両に関係するようにし得る。
【0019】
より好適には、安全応答は、ローラコースタ及び/又は回転木馬のシステム制御の一部であるか、またはシステム制御と永続的に通信している。
【0020】
本発明の更なる展開において、少なくとも1つの安全性応答は、長期的測定された少なくとも1つの負荷の変化と、その時間的な推移に基づいて少なくとも1つの安全処置と共に開始可能である。その結果、変化ごとに特定の安全応答を開始することができ、アミューズメント乗り物の全体的な安全性を向上させることができる。
【0021】
本発明の好ましい実施形態によれば、第1の手段は、長期測定のための1つ又は複数のデータ収集システムを含む。データ収集システムには、測定値をデジタル処理でさらに処理できるという利点がある。
【0022】
好適には、第1の手段の少なくとも1つのデータ収集システムは、伸張、変形、引っ張り、荷重、加速度、又は、これらの組み合わせの長期測定のためのものである。このような負荷は、アミューズメント乗り物に最も頻繁に起こる負荷である。
【0023】
好適には、少なくとも1つの部品は、本質的に、少なくとも1つの溶接され又は溶接されない金属構造、少なくとも1つの機械要素、プラスチック要素、複合部品、又はこれらの組み合わせを有する。この場合、複合部品は複合材料からなる部品であり、すなわち、2つ以上の連結された材料で作られており、この部品は、炭素繊維強化プラスチックのように、個々の成分とは異なる特性を有する。このようにして、アミューズメント乗り物の現在の本質的にすべての部品の種類が検知され、アミューズメント乗り物の実質的にすべての部分での負荷の変化に対し、対応する安全性レベルで応答する。
【0024】
好適には、少なくとも1つの機械要素は、本質的に、少なくとも1つの機械加工された構成要素、回転軸、シャフト、軸受け、車輪、歯車、変速機、カップリング、スプリング、接続手段、又は、これらの組み合わせを有する。このように、アミューズメント乗り物のほぼすべての機械要素が検知可能である。
【0025】
好適には、安全装置の第1の手段は、部品の負荷プロファイルを測定する。以下では、「負荷プロファイル」という用語は、負荷の時間的推移を示している。このようなプロファイルによって、負荷の設定値範囲からの逸脱を早期に検出することができる。
【0026】
本発明の更なる展開において、安全装置の第1の手段は、少なくとも1つのひずみゲージ、加速度センサ、負荷感知センサ、光学センサ、又は、これらの組み合わせを有する。このため、センサ特有の負荷を感知することができる。
【0027】
好適には、安全装置は、新しいアミューズメント乗り物に取り付けられる。
【0028】
安全装置は、また、既存のアミューズメント乗り物にも取り付けが可能である。
【0029】
本発明の好適な実施形態では、ローラコースタ及び/又は回転木馬は、固定されたアミューズメント乗り物として、又は、一時的に飛行する構成として動作可能である。これにより、安全装置を適用できる範囲がアミューズメントパークから民衆の祭りまでに広がる。
【0030】
本発明の、ローラコースタ及び/又は回転木馬の安全性を高める方法は、上述の安全装置の少なくとも1つに基づいており、安全装置の第1の手段は、アミューズメント乗り物の動作全体の間、少なくとも1つの部品の少なくとも1つの負荷の長期的測定を実行し、第2の手段は、長期的測定された少なくとも1つの負荷の変化を検知し、第2の手段は、この変化に基づいて応答を開始する。
【0031】
好適には、個々の測定は、長期的測定の間にランダムに、又は、周期的に、行われ、周期的な測定は、例えば、日又は週のサイクルで、アミューズメント乗り物の1つ又は複数の走行時間の一期間の少なくとも1つの決まった時点、又は、自由に選択可能な繰り返される時点に行われる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】安全装置の実施形態の例を示す図である。
図2】アミューズメント乗り物の安全性を高める方法の実施形態の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0034】
図1は、例えば、ローラコースタであるアミューズメント乗り物60の車両のシャシを示す図である。このシャシには、本発明に対応する装置1が設けられている。装置1は、アミューズメント乗り物60の部品40に安全装置5を有している。長期間の負荷30がかかる部品の例として、図1は、溶接接合部50を有する溶接された直方体形状の軸を示している。
【0035】
安全装置5の第1の手段10は、ひずみゲージとして溶接接合部50に設けられている。例えば、図1は、軸の周囲に分散して配置された4つのひずみゲージを示している。ひずみゲージは、溶接接合部50に加えられる負荷30として伸張を検出する。ひずみゲージは、駆動時間全体又は走行経路の特定の領域においてのみアクティブであり得る。
【0036】
アミューズメント乗り物60の始動中の計算及び/又は測定により、溶接接合部50又は他の部品40の典型的な伸張または他の負荷30が数値として検知される。これらの値から、定義された上限および下限により適切な値の範囲を定義することができる。
【0037】
アミューズメント乗り物60の1回の走行の間に、又は、アミューズメント乗り物60の走行経路の所定の領域で測定された伸張などの負荷30は、安全性制御を用いて第2の手段20により所定の値の範囲と比較される。負荷30が所望の値の範囲内にある場合、溶接接合部50または相応する異なる部品40は予定どおりに負荷を受ける。この場合には、第2の手段20は、安全性応答70を開始しない。測定された負荷30が設定範囲を超えるかまたは下回る場合、部品40の過負荷または低負荷が発生する。過負荷の場合には、部品40には初期の損傷、例えば亀裂が存在することがある。この場合、第2の手段20の安全制御は、システム制御を介して安全性応答70として適切な処置をするように反応することができる。例えば、安全性応答70は、警告信号を含むことができ、いくつかの警告信号が無視される場合には、アミューズメント乗り物60又は、アミューズメント乗り物60の一部、例えば対応する車両を停止させるように制御可能である。
【0038】
システム制御の更なる安全性応答70は、例えば、安全情報の提供及び設備の緊急停止である。
【0039】
ひずみゲージを用いると、まだ亀裂が生じていない部品40の既に危険性のある歪みを早期に検出することが可能である。
【0040】
図2は、アミューズメント乗り物の安全性を高める方法を例として示す概略フローチャートである。この方法は、例えば、図1に示すように、アミューズメント乗り物60の部品40の長期間の監視のための安全装置5に基づいている。
【0041】
安全装置5は、部品の過負荷又は低負荷、又は部品の故障をセンサにより早期に検出するための第1の手段10を有する。第1の手段10は、データ取得システムとして、例えば、歪みゲージ、加速度センサ、荷重センサ、光学的センサ、又は前述のセンサの組み合わせを含むことができる。光学的センサは、光センサ、特にレーザセンサとすることができる。このようなセンサに基づく早期検出によって、複数の負荷30を検出することができる。例えば、加速度センサを用いて加速力を測定することができる。第1の手段10は、図1に示すように、アミューズメント乗り物60内の負荷30を検出することができる。特に、第1の手段10は、例えば、アミューズメントパークの固定されたアミューズメント乗り物60や民衆のお祭りの飛行中の構造物で使用される。第1の手段10は、新しいアミューズメント乗り物60だけでなく、既存の設備にも使用することができる。特に、第1の手段10は、アミューズメント乗り物60の、例えば、金属構造、機械部品、機械加工部品、車軸、シャフト、軸受、車輪、歯車、ギア、カップリング、スプリング、接続手段、プラスチック要素又は複合要素等の部品40に用いられる。
【0042】
アミューズメント乗り物60又はその部品40において、第1の手段は、アミューズメント乗り物60の動作中に生じる負荷30を測定する。アミューズメント乗り物60の動作中に負荷30として、特に伸張、変形、引っ張り、荷重、又は加速度が起こる。これらの負荷30は、任意の長さの期間にわたって第1の手段10によって連続的に測定され得る。これにより、負荷プロファイルを作成することも可能になる。
【0043】
安全装置5は、さらに、第2の手段20を有する。第2の手段20は、測定された負荷30の変化を記録する。第2の手段20は、1つ又は複数の安全制御を有する。安全制御は制御システムの一部であるか、又は、制御システムと通信する。システム制御は、安全制御によって検知された、負荷30の変化に対する1つ又は複数の安全性応答70を開始する。
【符号の説明】
【0044】
1…装置
5…安全装置
10…第1の手段
20…第2の手段
30…負荷
40…部品
50…溶接接合部
60…アミューズメント乗り物
70…安全性応答
図1
図2