特許第6730325号(P6730325)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 中興通訊股▲ふん▼有限公司の特許一覧 ▶ 株式会社NTTドコモの特許一覧

<>
  • 特許6730325-端末の切り替え表示方法及び端末 図000002
  • 特許6730325-端末の切り替え表示方法及び端末 図000003
  • 特許6730325-端末の切り替え表示方法及び端末 図000004
  • 特許6730325-端末の切り替え表示方法及び端末 図000005
  • 特許6730325-端末の切り替え表示方法及び端末 図000006
  • 特許6730325-端末の切り替え表示方法及び端末 図000007
  • 特許6730325-端末の切り替え表示方法及び端末 図000008
  • 特許6730325-端末の切り替え表示方法及び端末 図000009
  • 特許6730325-端末の切り替え表示方法及び端末 図000010
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6730325
(24)【登録日】2020年7月6日
(45)【発行日】2020年7月29日
(54)【発明の名称】端末の切り替え表示方法及び端末
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/14 20060101AFI20200716BHJP
   G06F 3/0488 20130101ALI20200716BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20200716BHJP
   G09G 5/36 20060101ALI20200716BHJP
【FI】
   G06F3/14 350A
   G06F3/0488
   G09G5/00 510V
   G09G5/00 530T
   G09G5/36 520E
【請求項の数】5
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2017-560936(P2017-560936)
(86)(22)【出願日】2017年5月24日
(65)【公表番号】特表2019-509525(P2019-509525A)
(43)【公表日】2019年4月4日
(86)【国際出願番号】CN2017085670
(87)【国際公開番号】WO2018126594
(87)【国際公開日】20180712
【審査請求日】2017年11月22日
(31)【優先権主張番号】201710001700.6
(32)【優先日】2017年1月3日
(33)【優先権主張国】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ビン
【審査官】 滝谷 亮一
(56)【参考文献】
【文献】 特表2013−543620(JP,A)
【文献】 特開2012−212441(JP,A)
【文献】 特開2013−050873(JP,A)
【文献】 特表2012−502368(JP,A)
【文献】 国際公開第2016/115993(WO,A1)
【文献】 橋本和則,Windows10 上級リファレンス,日本,株式会社翔泳社,2016年 3月 7日,第1版,第218-219ページ
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/14
G06F 3/0488
G09G 5/00
G09G 5/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末の切り替え表示方法であって、
ユーザの選択した前記端末の表示モードを取得し、前記端末が第1ディスプレイと第2ディスプレイを備えることと、
ユーザの選択した表示モードに基づいて、出力対象の前記第1ディスプレイと第2ディスプレイでの表示方式を確定することと、
確定した前記表示方式に基づいて、前記出力対象を前記第1ディスプレイと第2ディスプレイのうちの少なくとも1つのものに表示することと、を含み、
前記移動端末は、移動端末であり、
確定した前記表示方式に基づいて、前記出力対象を前記第1ディスプレイと第2ディスプレイのうちの少なくとも1つのものに表示することは、
前記確定された表示方式が所定の表示方式である場合において、
前記所定の表示方式に基づいて、前記出力対象が前記第1ディスプレイに表示される第1表示内容であることを確定し、及び前記出力対象が前記第2ディスプレイに表示される第2表示内容であることを確定し、前記第1表示内容と前記第2表示内容が鏡像関係であることと、
前記鏡像関係において、前記第1表示内容と前記第2表示内容とが対称となり、
前記第1表示内容と前記第2表示内容を前記第1ディスプレイと前記第2ディスプレイとにそれぞれ表示することと、を含む
端末の切り替え表示方法。
【請求項2】
前記所定の表示方式に基づいて、前記出力対象が前記第1ディスプレイに表示される前記第1表示内容であることを確定し、及び前記出力対象が前記第2ディスプレイに表示される前記第2表示内容であることを確定し、前記第1表示内容と前記第2表示内容が鏡像関係であることは、
前記第1ディスプレイのスクリーン解像度に基づいて、前記出力対象の解像度を調整して前記第1表示内容を取得することと、
前記第1表示内容に対して鏡像処理を行って前記第2表示内容を取得し、前記第2表示内容を第2ディスプレイに表示することと、
前記第1表示内容と前記第2表示内容をディスプレイキャッシュFramebufferにパディングすることと、
ディスプレイキャッシュFramebufferにおける内容を前記第1ディスプレイと前記第2ディスプレイのディスプレイドライバーにリフレッシュすることと、を含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ダブルスクリーン切り替え表示モードを有する端末であって、
ユーザの選択した前記端末の表示モードを取得するように設定され、前記端末が第1ディスプレイと第2ディスプレイを備える取得モジュールと、
前記取得モジュールの取得したユーザの選択した表示モードに基づいて、出力対象の前記第1ディスプレイと第2ディスプレイでの表示方式を確定するように設定される処理モジュールと、
前記処理モジュールの確定した表示方式に基づいて、前記出力対象を前記第1ディスプレイと第2ディスプレイのうちの少なくとも1つのものに表示するように設定される制御モジュールと、を備え、
前記制御モジュールは、
前記処理モジュールによって確定された表示方式が鏡像表示モードである場合において、前記鏡像表示モードに基づいて、前記出力対象が前記第1ディスプレイに表示される第1表示内容であり、及び前記第2ディスプレイに表示される第2表示内容であることを確定するように設定され、前記第1表示内容と前記第2表示内容が鏡像関係である第1制御ユニットと、
前記第1表示内容を前記第1ディスプレイに表示し、前記第2表示内容を前記第ディスプレイに表示するように設定される第2制御ユニットと、を備え
前記鏡像関係において、前記第1表示内容と前記第2表示内容とが対称となる、
ダブルスクリーン切り替え表示モードを有する端末。
【請求項4】
前記第1制御ユニットは、
前記第1ディスプレイのスクリーン解像度に基づいて、前記出力対象の解像度を調整して前記第1表示内容を取得するように設定される出力サブユニットと、
前記第1表示内容に対して鏡像処理を行って前記第2表示内容を取得するように設定され、前記第2表示内容が第2ディスプレイに表示されることに用いられる変換サブユニットと、
前記第1表示内容と前記第2表示内容をディスプレイキャッシュFramebufferにパディングするように設定されるパディングサブユニットと、
ディスプレイキャッシュFramebufferにおける内容を前記第1ディスプレイと前記第2ディスプレイのディスプレイドライバーにリフレッシュするように設定されるキャッシュサブユニットと、を備える請求項3に記載の端末。
【請求項5】
コンピュータ実行可能な指令が記憶され、前記コンピュータ実行可能な指令は請求項1又は2に記載の方法を実行するためのものであるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は通信技術分野に関し、例えば端末の切り替え表示方法及び端末に関する。
【背景技術】
【0002】
通信技術が絶えず発展して益々優れていくことにより、益々普及していく通信装置、例えばインテリジェント表示端末(例えば移動端末、スマートテレビ)では、ソフトウェア機能アプリケーションが益々豊富になり、ユーザの個人別の要求が益々多くなる。
【0003】
端末ダブルスクリーン表示技術(端末デュアルディスプレイ技術)において、通常、2つのディスプレイに表示される内容はそれぞれの重点があり、表示効果に対する要求は異なり、2つのディスプレイ画面の解像度も異なり、しかし、ダブルスクリーン表示方法(デュアルディスプレイ方法)は2つのディスプレイが同時に表示することをサポートしてない(即ち2つのディスプレイのうちの1つのものしか使用できない)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、端末の第1ディスプレイと第2ディスプレイのそれぞれの表示モードでの表示協力及び表示方式の問題を解決する、端末の切り替え表示方法及び該切り替え表示方法を使用する端末を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本実施例は、端末の切り替え表示方法を提供し、ユーザの選択した前記端末の表示モードを取得し、前記端末が第1ディスプレイと第2ディスプレイを備えることと、ユーザの選択した表示モードに基づいて、出力対象の前記第1ディスプレイと第2ディスプレイでの表示方式を確定することと、確定した前記表示方式に基づいて、前記出力対象を前記第1ディスプレイと第2ディスプレイのうちの少なくとも1つのものに表示することと、を含んでもよい。
【0006】
選択的に、前記端末は移動端末であってもよい。
【0007】
選択的に、確定した前記表示方式に基づいて、前記出力対象を前記第1ディスプレイと第2ディスプレイのうちの少なくとも1つのものに表示することは、ユーザの選択した表示モードに基づいて、前記表示方式が第1表示方式であることを確定することと、前記第1表示方式に基づいて、前記出力対象が前記第1ディスプレイに表示される第1表示内容であることを確定し、又は前記出力対象が第2ディスプレイに表示される第2表示内容であることを確定することと、前記第1表示内容を前記第1ディスプレイに表示し、前記第2ディスプレイを非作動状態にあるように制御し、又は前記第2表示内容を前記第2ディスプレイに表示し、前記第1ディスプレイを非作動状態にあるように制御することと、を含んでもよい。
【0008】
選択的に、前記第1表示方式に基づいて、前記出力対象が前記第1ディスプレイに表示される第1表示内容であることを確定し、又は前記出力対象が第2ディスプレイに表示される第2表示内容であることを確定することは、前記第1ディスプレイのスクリーン解像度に基づいて前記出力対象の解像度を調整して第1表示内容を取得し、又は前記第2ディスプレイのスクリーン解像度に基づいて前記出力対象の解像度を調整して第2表示内容を取得することと、前記第1表示内容又は前記第2表示内容をディスプレイキャッシュFramebufferにパディング(padding)することと、ディスプレイキャッシュFramebufferにおける内容を前記第1ディスプレイ又は前記第2ディスプレイのディスプレイドライバーにリフレッシュすることと、を含んでもよい。
【0009】
選択的に、確定した前記表示方式に基づいて、前記出力対象を前記第1ディスプレイと第2ディスプレイのうちの少なくとも1つのものに表示することは、ユーザの選択した表示モードに基づいて、前記表示方式が第2表示方式であることを確定することと、前記第2表示方式に基づいて、前記出力対象の第1部分が前記第1ディスプレイに表示される第3表示内容であり、及び前記出力対象の第2部分が前記第2ディスプレイに表示される第4表示内容であることを確定することと、それぞれ前記第3表示内容と第4表示内容を前記第1ディスプレイと前記第2ディスプレイに表示することと、を含んでもよい。
【0010】
選択的に、前記第2表示方式に基づいて、前記出力対象の第1部分が前記第1ディスプレイに表示される第3表示内容であり、及び第2部分が前記第2ディスプレイに表示される第4表示内容であることを確定することは、前記第1ディスプレイと第2ディスプレイのスクリーン解像度に基づいて、それぞれ前記出力対象の第1部分と第2部分の解像度を調整し、第3表示内容と第4表示内容を取得することと、前記第3表示内容と前記第4表示内容をディスプレイキャッシュFramebufferにパディングすることと、ディスプレイキャッシュFramebufferにおける内容を前記第1ディスプレイと前記第2ディスプレイのディスプレイドライバーにリフレッシュすることと、を含んでもよい。
【0011】
選択的に、確定した前記表示方式に基づいて、前記出力対象を前記第1ディスプレイと第2ディスプレイのうちの少なくとも1つのものに表示することは、ユーザの選択した表示モードに基づいて、前記表示方式が第3表示方式であることを確定することと、前記第3表示方式に基づいて、前記出力対象が前記第1ディスプレイに表示される第5表示内容であることを確定し、及び前記出力対象が前記第2ディスプレイに表示される第6表示内容であることを確定し、前記第5表示内容と前記第6表示内容が鏡像関係であることと、それぞれ前記第5表示内容と第6表示内容を前記第1ディスプレイと前記第2ディスプレイに表示することと、を含んでもよい。
【0012】
選択的に、前記第3表示方式に基づいて、前記出力対象が前記第1ディスプレイに表示される第5表示内容であることを確定し、及び前記出力対象が前記第2ディスプレイに表示される第6表示内容であることを確定し、前記第5表示内容と前記第6表示内容が鏡像関係であることは、前記第1ディスプレイのスクリーン解像度に基づいて、前記出力対象の解像度を調整して第5表示内容を取得することと、第5表示内容に対して鏡像処理を行って第6表示内容を取得し、前記第6表示内容が第2ディスプレイに表示されることと、前記第5表示内容と前記第6表示内容をディスプレイキャッシュFramebufferにパディングすることと、ディスプレイキャッシュFramebufferにおける内容を前記第1ディスプレイと前記第2ディスプレイのディスプレイドライバーにリフレッシュすることと、を含んでもよい。
【0013】
本実施例は、端末を更に提供し、取得モジュール、処理モジュール及び制御モジュールを備えてもよい。
取得モジュールは、ユーザの選択した前記端末の表示モードを取得するように設定され、前記端末が第1ディスプレイと第2ディスプレイを備える。
処理モジュールは、前記取得モジュールの取得したユーザの選択した表示モードに基づいて、出力対象の前記第1ディスプレイと第2ディスプレイでの表示方式を確定するように設定される。
制御モジュールは、前記処理モジュールの確定した表示方式に基づいて、前記出力対象を前記第1ディスプレイと第2ディスプレイのうちの少なくとも1つのものに表示するように設定される。
【0014】
選択的に、前記制御モジュールは、第1制御ユニット、第2制御ユニット及び第3制御ユニットを備えてもよい。
第1制御ユニットは、ユーザの選択した表示モードに基づいて、前記表示方式が第1表示方式であることを確定するように設定される。
第2制御ユニットは、前記第1表示方式に基づいて、前記出力対象が前記第1ディスプレイに表示される第1表示内容であることを確定し、又は前記出力対象が第2ディスプレイに表示される第2表示内容であることを確定するように設定される。
第3制御ユニットは、前記第1表示内容を前記第1ディスプレイに表示し、前記第2ディスプレイを非作動状態にあるように制御し、又は前記第2表示内容を前記第2ディスプレイに表示し、前記第1ディスプレイを非作動状態にあるように制御するように設定される。
【0015】
選択的に、前記第2制御ユニットは、第1出力サブユニット、第パディングサブユニット及び第1キャッシュサブユニットを備えてもよい。
第1出力サブユニットは、前記第1ディスプレイのスクリーン解像度に基づいて前記出力対象の解像度を調整して第1表示内容を取得し、又は前記第2ディスプレイのスクリーン解像度に基づいて前記出力対象の解像度を調整して第2表示内容を取得するように設定される。
第1パディングサブユニットは、前記第1表示内容又は前記第2表示内容をディスプレイキャッシュFramebufferにパディングするように設定される。
第1キャッシュサブユニットは、ディスプレイキャッシュFramebufferにおける内容を前記第1ディスプレイ又は前記第2ディスプレイのディスプレイドライバーにリフレッシュするように設定される。
【0016】
選択的に、前記制御モジュールは、第4制御ユニット、第5制御ユニット及び第6制御ユニットを備えてもよい。
第4制御ユニットは、ユーザの選択した表示モードに基づいて、前記表示方式が第2表示方式であることを確定するように設定される。
第5制御ユニットは、前記第2表示方式に基づいて、前記出力対象の第1部分が前記第1ディスプレイに表示される第3表示内容であり、及び前記出力対象の第2部分が前記第2ディスプレイに表示される第4表示内容であることを確定するように設定される。
第6制御ユニットは、それぞれ前記第3表示内容と第4表示内容を前記第1ディスプレイと前記第2ディスプレイに表示するように設定される。
【0017】
選択的に、前記第制御ユニットは、第2出力サブユニット、第2パディングサブユニット及び第2キャッシュサブユニットを備えてもよい。
第2出力サブユニットは、前記第1ディスプレイと第2ディスプレイのスクリーン解像度に基づいて、それぞれ前記出力対象の第1部分と第2部分の解像度を調整し、第3表示内容と第4表示内容を取得するように設定される。
第2パディングサブユニットは、前記第3表示内容と前記第4表示内容をディスプレイキャッシュFramebufferにパディングするように設定される。
第2キャッシュサブユニットは、ディスプレイキャッシュFramebufferにおける内容を前記第1ディスプレイと前記第2ディスプレイのディスプレイドライバーにリフレッシュするように設定される。
【0018】
選択的に、前記制御モジュールは、第7制御ユニット、第8制御ユニット及び第9制御ユニットを備えてもよい。
第7制御ユニットは、ユーザの選択した表示モードに基づいて、前記表示方式が第3表示方式であることを確定するように設定される。
第8制御ユニットは、前記第3表示方式に基づいて、前記出力対象が前記第1ディスプレイに表示される第5表示内容であり、及び前記第2ディスプレイに表示される第6表示内容であることを確定するように設定され、前記第5表示内容と前記第6表示内容が鏡像関係である。
第9制御ユニットは、前記第5表示内容を前記第1ディスプレイに表示し、前記第6表示内容を前記第2ディスプレイに表示するように設定される。
【0019】
選択的に、前記第制御ユニットは、第3出力サブユニット、変換サブユニット、第3パディングサブユニット及び第3キャッシュサブユニットを備える。
第3出力サブユニットは、前記第1ディスプレイのスクリーン解像度に基づいて、前記出力対象の解像度を調整して第5表示内容を取得するように設定される。
変換サブユニットは、第5表示内容に対して鏡像処理を行って第6表示内容を取得するように設定され、前記第6表示内容が第2ディスプレイに表示される。
第3パディングサブユニットは、前記第5表示内容と前記第6表示内容をディスプレイキャッシュFramebufferにパディングするように設定される。
第3キャッシュサブユニットは、ディスプレイキャッシュFramebufferにおける内容を前記第1ディスプレイと前記第2ディスプレイのディスプレイドライバーにリフレッシュするように設定される。
【0020】
本実施例は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を更に提供し、コンピュータ実行可能な指令が記憶され、前記コンピュータ実行可能な指令は、上記のいずれか1つの方法の実行に用いられる。
【0021】
本実施例は、電子装置を更に提供し、該電子装置は1つの又は複数のプロセッサ、メモリ及び1つの又は複数のプログラムを備え、前記1つの又は複数のプログラムはメモリに記憶され、1つの又は複数のプロセッサにより実行される場合、上記のいずれか1つの方法を実行する。
【0022】
本実施例は、コンピュータプログラム製品を更に提供し、前記コンピュータプログラム製品はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されるコンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムはプログラム指令を含み、前記プログラム指令がコンピュータにより実行される場合、前記コンピュータは上記のいずれか1つの方法を実行する。
【発明の効果】
【0023】
本実施例による端末の切り替え表示方法及び端末は、ユーザの選択した表示モードを取得することにより、出力対象の前記第1ディスプレイと第2ディスプレイでの表示方式を確定し、且つ該表示方式に基づいて、前記出力対象を前記第1ディスプレイと第2ディスプレイのうちの少なくとも1つのものに表示する。それにより、端末の第1ディスプレイと第2ディスプレイの多種の表示モードでの表示協力及び表示方式の問題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
より明確に本実施例による技術的解決手段を説明するために、以下、本実施例の記載に必要な図面を簡単に紹介する。
図1図1は、本実施例による移動端末の切り替え表示方法のフローチャートを示す。
図2図2は、本実施例による移動端末の切り替え表示方法の第1表示方式のフローチャートを示す。
図3図3は、本実施例による移動端末の切り替え表示方法の第2表示方式のフローチャートを示す。
図4図4は、本実施例による移動端末の切り替え表示方法の第3表示方式のフローチャートを示す。
図5図5は、本実施例によるダブルスクリーン切り替え表示モードを有する移動端末の構造模式図を示す。
図6図6は、本実施例によるダブルスクリーン切り替え表示モードを有する移動端末の第1表示方式の模式図を示す。
図7図7は、本実施例によるダブルスクリーン切り替え表示モードを有する移動端末の第2表示方式の模式図を示す。
図8図8は、本実施例によるダブルスクリーン切り替え表示モードを有する移動端末の第3表示方式の模式図を示す。
図9図9は、本実施例による電子装置の汎用ハードウェア構造の模式図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本実施例における図面を参照しながら、本実施例における技術的解決手段を具体的に、詳細に説明する。記載の実施例は、本発明の一部の実施例であって、全部の実施例ではない。矛盾が生じない場合には、以下の実施例及び実施例における技術的解決手段は互いに組み合わせることができる。
【0026】
第1実施例
図1を参照して、図1は本実施例による端末の切り替え表示方法のフローチャートであり、該方法は、Androidシステムを採用する端末に適用されることができ、該端末は、インテリジェント端末、移動端末又はインテリジェント移動端末であってもよい。以下の実施例では、端末が移動端末であることを例として説明し、当業者が理解すべきことは、これは端末のタイプを制限するものではない。図1に示すように、該方法は、下記ステップ110〜130を含んでもよい。
【0027】
ステップ110において、ユーザの選択した前記移動端末の表示モードを取得する。
【0028】
移動端末は第1ディスプレイと第2ディスプレイを備えてもよく、上記表示モードは移動端末の第1ディスプレイと第2ディスプレイでの出力対象の表示モードであると理解されてもよい。移動端末の表示モードは多種であってもよく、例えば第1表示モード、第2表示モード及び第3表示モードであり、その中、第1表示モードはシングルスクリーンモードで、第2表示モードは大画面モードで、第3表示モードはミラーモードであってもよい。
【0029】
シングルスクリーンモードとは、移動端末の第1ディスプレイと第2ディスプレイのうちの1つを選択して出力対象を表示し、同時に、他のディスプレイが待機又はスリープ状態にある表示モードを指してもよい。大画面モードとは、移動端末の第1ディスプレイと第2ディスプレイを組み合わせて1つの出力対象を表示する表示モードを指してもよい。ミラーモードとは、移動端末の第1ディスプレイと第2ディスプレイのうちの1つのものが出力対象を表示し、他のディスプレイが前記出力対象の鏡像変換による出力対象を表示する表示モードを指してもよい。
【0030】
ステップ120において、ユーザの選択した表示モードに基づいて、前記第1ディスプレイと第2ディスプレイの出力対象表示のための表示方式を確定する。
【0031】
上記表示方式はユーザの選択した表示モードの違いに対応して変更し、第1表示方式、第2表示方式及び第3表示方式を含む。即ち異なる表示モードは異なる表示方式に対応する。本実施例において、各表示モードは1種のディスプレイの表示方式に対応する。
【0032】
選択的に、移動端末はプロセッサを備えてもよく、該プロセッサはディスプレイに対応する多種の表示モードを第1ディスプレイ又は第2ディスプレイに表示して、ユーザに提供することができる。ユーザは需要に応じて1種の表示モードを選択する。プロセッサはユーザの選択した表示モードに基づいて、該選択した表示モードに対応する表示方式を確定する。
【0033】
ユーザがシングルスクリーンモードを選択する場合、第1ディスプレイと第2ディスプレイの表示方式は出力対象の第1表示内容が前記第1ディスプレイに表示され、第2ディスプレイを非作動状態にあるように制御し、又は出力対象の第2表示内容が第2ディスプレイに表示され、第1ディスプレイを非作動状態にあるように制御することであることを確定する。
【0034】
ユーザが大画面モードを選択する場合、第1ディスプレイと第2ディスプレイの表示方式は出力対象の一部が第3表示内容として第1ディスプレイに表示され、出力対象の他の一部が第4表示内容として第2ディスプレイに表示されることであることを確定する。
【0035】
選択的に、出力対象を第1部分と第2部分に分け、大画面モードで、出力対象の第1部分が第3表示内容として第1ディスプレイに表示され、出力対象の第2部分が第4表示内容として第2ディスプレイに表示されることを確定する。
【0036】
ユーザがミラーモードを選択する場合、第1ディスプレイと第2ディスプレイの表示方式は出力対象の第5表示内容が前記第1ディスプレイに表示され、前記第5表示内容の鏡像による第6表示内容が第2ディスプレイに表示されることであることを確定する。
【0037】
ステップ130において、確定した前記第1ディスプレイと第2ディスプレイの表示方式に基づいて、前記出力対象を前記第1ディスプレイ及び/又は第2ディスプレイに表示する。
【0038】
上記出力対象はビデオ、ピクチャー、テキスト等であってもよい。
【0039】
Android移動端末のアーキテクチャは3種の表示モードをサポートすることができなく、移動端末を再び初期化しなければ実行できない。
【0040】
Androidシステムの表示内容は、ディスプレイキャッシュ(Framebuffer)により提供することができ、通常、1つのディスプレイは1つのディスプレイキャッシュ(Framebuffer)に対応する。ダブルスクリーン表示を実現するには、2つのディスプレイキャッシュ(Framebuffer)を採用し、又は2つのディスプレイが1つのディスプレイキャッシュ(Framebuffer)を採用してもよく、Androidアーキテクチャは表示内容の用意を担当して、合成を介して、最終にディスプレイキャッシュ(Framebuffer)により最終の表示内容を取得する。移動端末は2つのディスプレイキャッシュ(Framebuffer)を使用し、Androidシステムの表示内容は2つのディスプレイキャッシュ(Framebuffer)に対して独立のレイアウトを行い、単独に描画する必要がある。汎用のAndroidシステムを使用するアプリケーションについて、1インチあたりの画素(Dots Per Inch、DPI)表示解像度に基づいてレイアウトを行うべきである。解像度が確定された後、システムは解像度に基づいて表示インタフェースのレイアウトを行い、解像度が高ければ高いほど、ディスプレイキャッシュの容量が大きい。
【0041】
表示モードと解像度との対応関係には以下の内容を含むことができる。
シングルスクリーンモードの場合、システムは直接に1つのディスプレイの解像度に設定し、1つのディスプレイの内容しか更新しなく、他のディスプレイがスリープ又はオフ状態にあり、消費電力を低減し、大画面モードの場合、2つのディスプレイの物理的解像度が重ね合わせ、システムは正常の描画フローに従って描画し、ミラーモードの場合、システムは1つのディスプレイの解像度に設定し、他のディスプレイの表示内容は現在のディスプレイに表示される内容に対して座標変換又は対称変換を行う必要がある。
【0042】
本実施例において、移動端末は起動した後、2つのディスプレイを1つのディスプレイキャッシュ(Framebuffer)にマッピングし、表示解像度を調整することによりウィンドウ可視領域の調整を行い、多種の表示モードの切り替えを完成する。動的にスクリーン解像度を切り替えることにより、複数の表示モードの切り替えを実現することができる。
【0043】
本実施例では、Android固有のウィンドウマネージャWM(window manager)命令により、端末は多種の表示モードの切り替えを行うことができる。WM命令はAndroidシステムを採用する端末の解像度を調整することができ、WM命令は端末の高い表示解像度を低く調整することができ、それにより端末の表示ウィンドウは高解像度から低解像度状態に切り替わる。端末の表示ウィンドウが高解像度状態にある場合、表示された画像は端末の表示ウィンドウ内で中央に表示され、画像に覆われていないウィンドウ領域は黒い又は他の背景色を表示し、ウィンドウが高解像度から低解像度状態に切り替える場合、WM命令は端末のウィンドウの解像度を変更し、それにより画像の表示方式を変更することができ、該低解像度状態で、例えば、画像は端末の表示ウィンドウの左上隅に表示される。スクリーンは回転した後、座標変換の問題が存在し、座標変換の対応関係を修正し、回転方向に基づいて調整する必要がある。本実施例では、移動端末の切り替え表示の過程において、移動端末の表示モード及び前記移動端末の第1ディスプレイと第2ディスプレイの表示方式を確定した後、移動端末の出力対象は第1ディスプレイ及び/又は第2ディスプレイに表示され、移動端末の切り替え表示の過程は完成する。
【0044】
本実施例では、ユーザの選択した表示モードを取得し、前記第1ディスプレイと第2ディスプレイの出力対象表示のための表示方式を確定し、前記出力対象を前記第1ディスプレイ及び/又は第2ディスプレイに表示することにより、移動端末の第1ディスプレイと第2ディスプレイの異なる表示モードでの表示協力及び表示方式の問題を解決する。
【0045】
第2実施例
上記第1実施例を基に、図2を参照し、本実施例は、移動端末の切り替え表示方法の第1表示方式のフローチャートを提供し、図2に示すように、該方法は、下記ステップ201〜203を含んでもよい。
【0046】
ステップ201において、ユーザの選択した表示モードに基づいて、前記第1ディスプレイと第2ディスプレイの表示方式が第1表示方式であることを確定する。
【0047】
本実施例において、移動端末は第1ディスプレイと第2ディスプレイを備えてもよく、前記第1ディスプレイと第2ディスプレイの表示方式は第1表示方式、即ちシングルスクリーン表示モードである。前記第1ディスプレイと第2ディスプレイのうちの1つのものは移動端末の出力内容を表示し、他のディスプレイは非作動状態である。
【0048】
ステップ202において、前記第1表示方式に基づいて、前記出力対象が前記第1ディスプレイに表示される第1表示内容であることを確定し、又は前記出力対象が第2ディスプレイに表示される第2表示内容であることを確定する。
【0049】
ステップ203において、前記第1表示内容を前記第1ディスプレイに表示し、前記第2ディスプレイを非作動状態にあるように制御し、又は前記第2表示内容を前記第2ディスプレイに表示し、前記第1ディスプレイを非作動状態にあるように制御する。
【0050】
その中、ステップ202は下記ステップ2021〜2023を含んでもよい。
【0051】
ステップ2021において、前記第1ディスプレイのスクリーン解像度に基づいて前記出力対象の解像度を調整して第1表示内容を取得し、又は前記第2ディスプレイのスクリーン解像度に基づいて前記出力対象の解像度を調整して第2表示内容を取得する。
【0052】
ステップ2022において、前記第1表示内容又は前記第2表示内容をディスプレイキャッシュ(Framebuffer)にパディングする。
【0053】
ステップ2023において、ディスプレイキャッシュ(Framebuffer)における内容を前記第1ディスプレイ又は前記第2ディスプレイのディスプレイドライバーにリフレッシュする。
【0054】
図6は、本実施例によるダブルスクリーン切り替え表示モードを有する移動端末の第1表示方式の模式図を示す。
【0055】
図6において、単一のスクリーン物理的解像度が720×1080であるディスプレイを例とし、本実施例において、移動端末は第1表示方式で、第1ディスプレイと第2ディスプレイのうちのいずれか1つのものが作動状態にあり、他のものが非作動状態にある。例えば、図6において、該第1表示方式で、第1ディスプレイは作動状態にあり、第2ディスプレイは非作動状態にある。
【0056】
移動端末は起動し、第1ディスプレイと第2ディスプレイのドライバーローディング及びディスプレイキャッシュ(Framebuffer)のマッピングを完成する。ここで、ディスプレイキャッシュ(Framebuffer)のサイズは第1ディスプレイと第2ディスプレイの物理的解像度の重ね合わせ、即ち1080×720×2である。移動端末のAndroidシステムのJava層サービスが起動し、WM命令が起動した後、Androidシステムを採用する移動端末の表示はウィンドウマネージャにより制御されることができ、ユーザの操作及び設定に基づいて表示モードの切り替えを行うことができる。
【0057】
選択的に、ディスプレイキャッシュ(Framebuffer)は移動端末のメモリにおける1つの領域に対応し、該領域には、画像表示のためのデータが記憶される。
【0058】
その中、移動端末のディスプレイのスクリーン解像度とは、横・縦方向における画素数を指してもよく、単位がpxであり、1pxが1つの画素を示し、一般的に縦方向の画素×横方向の画素で示す。ディスプレイの画素密度とは、1インチあたりの画素数を指してもよく、単位がdpiである。ディスプレイの画素密度はスクリーンサイズとスクリーン解像度と関係があり、単一の変化条件で、例えば、ディスプレイの画素密度が一定である場合、ディスプレイのサイズが小さいほど、ディスプレイの解像度は高い。ディスプレイのサイズが一定である場合、ディスプレイの画素密度が大きければ大きいほど、ディスプレイの解像度は低い。
【0059】
移動端末は異なるディスプレイのスクリーン解像度に基づいて、1インチあたりの画素数dpiを計算し、アンドロイドAndroidシステムを例として、Androidの表示システムは設定した解像度に従ってレイアウトを行う。解像度の設定は完成し、異なるアプリケーションにとって、移動端末の表示領域のサイズは変化され、例えば、ビデオ再生中、ビデオの可視領域は変更され(縮小又は拡大)、表示システムは新しい可視領域のサイズに基づいて、出力して描画する必要がある範囲を再び割り当てて表示し、それからレンダリングして、処理を完成する。
【0060】
第1表示方式、即ちシングルスクリーンモードに対して、WM命令は表示解像度を1080×720に設定し、第1ディスプレイと第2ディスプレイのうちの1つのものしか動作しなく、他のディスプレイは低消費電力又はパワーダウンの非作動状態にあり、非作動状態のディスプレイに対応するディスプレイキャッシュ(Framebuffer)はリフレッシュしない。
【0061】
選択的に、同一のプロセッサによりそれぞれ第1ディスプレイと第2ディスプレイの表示モードを制御することができる。
【0062】
選択的に、他のディスプレイは低消費電力の非作動状態にあってもよく、低消費電力とは移動端末における幾つかの素子が動作しないことを指してもよい。例えば、低消費電力状態での移動端末はプロセッサしか作動状態になく、他の素子がいずれも待機状態にあり、プロセッサの動作指令を受信する場合、待機状態から正常の作動状態に切り替える。
【0063】
選択的に、他のディスプレイはパワーダウンの非作動状態にあってもよく、パワーダウンとは移動端末における全部の素子がいずれもオフ状態にあることを指してもよい。
【0064】
第3実施例
上記第1実施例を基に、図3を参照し、図3は、本実施例による移動端末の切り替え表示方法の第2表示方式のフローチャートであり、図3に示すように、該方法は、下記ステップ301〜303を含む。
【0065】
ステップ301において、ユーザの選択した表示モードに基づいて、前記第1ディスプレイと第2ディスプレイの表示方式が第2表示方式であることを確定する。
【0066】
本実施例において、移動端末は第1ディスプレイと第2ディスプレイを備え、前記第1ディスプレイと第2ディスプレイの表示方式は第2表示方式、即ち大画面表示モード、つまり移動端末の第1ディスプレイと第2ディスプレイを組み合わせて1つの出力対象を表示する表示モードである。
【0067】
ステップ302において、前記第2表示方式に基づいて、前記出力対象がそれぞれ、前記第1ディスプレイに表示される第3表示内容、及び前記第2ディスプレイに表示される第4表示内容であることを確定する。
【0068】
ステップ303において、前記第3表示内容を前記第1ディスプレイに表示し、前記第4表示内容を前記第2ディスプレイに表示する。
【0069】
その中、ステップ302を下記ステップ3021〜3023に分けてもよい。
【0070】
ステップ3021において、前記第1ディスプレイと第2ディスプレイの解像度に基づいて、前記出力対象の解像度を調整し、第3表示内容と第4表示内容を取得する。
【0071】
ステップ3022において、前記第3表示内容と前記第4表示内容をディスプレイキャッシュ(Framebuffer)にパディングする。
【0072】
ステップ3023において、ディスプレイキャッシュ(Framebuffer)における内容を前記第1ディスプレイと前記第2ディスプレイのディスプレイドライバーにリフレッシュする。
【0073】
図7は、本実施例によるダブルスクリーン切り替え表示モードを有する移動端末の第2表示方式の模式図を示す。
【0074】
図7において、単一のスクリーン物理的解像度が720×1080であるディスプレイを例とし、本実施例において、移動端末の第1表示方式は、第1ディスプレイと第2ディスプレイを組み合わせて1つの出力対象を表示する表示モードである。
【0075】
移動端末は起動し、第1ディスプレイと第2ディスプレイのドライバーローディング及びディスプレイキャッシュ(Framebuffer)のマッピングを完成する。ここで、ディスプレイキャッシュ(Framebuffer)のサイズは2つの物理的解像度の重ね合わせ、即ち1080×720×2である。
【0076】
第2表示モード、即ち大画面モードで、移動端末のWM命令は表示解像度を1080×720×2に設定し、システムは設定した解像度に基づいて第1ディスプレイと第2ディスプレイの表示及びレイアウトを調整し、アプリケーションは新しく設定した解像度に基づいて、適当なインタフェースレイアウトを選択して大画面モードの切り替えを完成する。
【0077】
第4実施例
上記第1実施例を基に、図4を参照して、図4は、本実施例による移動端末の切り替え表示方法の第3表示方式のフローチャートであり、図4に示すように、該方法は下記ステップ401〜403を含んでもよい。
【0078】
ステップ401において、ユーザの選択した表示モードに基づいて、前記第1ディスプレイと第2ディスプレイの表示方式が第3表示方式であることを確定する。
【0079】
移動端末は第1ディスプレイと第2ディスプレイを備え、前記第1ディスプレイと第2ディスプレイの表示方式は第3表示方式、即ちミラー表示モード、つまり移動端末の第1ディスプレイと第2ディスプレイのうちの1つのものが出力対象を表示し、他のディスプレイが前記出力対象の鏡像変換による出力対象を表示する表示モードである。
【0080】
ステップ402において、前記第3表示方式に基づいて、前記出力対象が前記第1ディスプレイに表示される第5表示内容であることを確定し、及び前記出力対象が前記第2ディスプレイに表示される第6表示内容であることを確定し、前記第5表示内容と前記第6表示内容が鏡像関係である。
【0081】
ステップ403において、前記第5表示内容を前記第1ディスプレイに表示し、前記第6表示内容を前記第2ディスプレイに表示する。
【0082】
その中、ステップ402を下記ステップ4021〜4024に分けてもよい。
【0083】
ステップ4021において、前記第1ディスプレイの解像度に基づいて、前記出力対象の解像度を調整して第5表示内容を取得する。
【0084】
ステップ4022において、第5表示内容に対して鏡像処理を行って第6表示内容を取得し、前記第6表示内容は第2ディスプレイに表示されることに用いられる。
【0085】
ステップ4023において、前記第5表示内容と前記第6表示内容をディスプレイキャッシュ(Framebuffer)にパディングする。
【0086】
ステップ4024において、ディスプレイキャッシュ(Framebuffer)における内容を前記第1ディスプレイと前記第2ディスプレイのディスプレイドライバーにリフレッシュする。
【0087】
図8に示すように、図8は、本実施例によるダブルスクリーン切り替え表示モードを有する移動端末の第3表示方式の模式図である。
【0088】
図8において、単一のスクリーン物理解像度が720×1080であるディスプレイを例とし、本実施例において、移動端末の第3表示方式は、第1ディスプレイと第2ディスプレイのうちの1つのものが出力対象を表示し、他のディスプレイが前記出力対象の鏡像変換による出力対象を表示する表示モードである。
【0089】
第3表示方式、即ちミラーモードで、移動端末のWM命令は表示解像度を1080×720に設定し、移動端末の第1ディスプレイと第2ディスプレイのうちの1つのものが出力対象を表示し、他のディスプレイが前記出力対象の鏡像変換による出力対象を表示し、前記表示内容をディスプレイキャッシュ(Framebuffer)にパディングし、ディスプレイキャッシュ(Framebuffer)における内容を前記第1ディスプレイと前記第2ディスプレイのディスプレイドライバーにリフレッシュする。
【0090】
第5実施例
図5を参照して、図5は、本実施例によるダブルスクリーン切り替え表示モードを有する移動端末の構造模式図であり、図5に示すように、該端末は取得モジュール501、処理モジュール502及び制御モジュール503を備えてもよい。
【0091】
取得モジュール501は、ユーザの選択
した前記移動端末の表示モードを取得するように設定される。
【0092】
処理モジュール502は、前記取得モジュール501の取得したユーザの選択した表示モードに基づいて、前記第1ディスプレイ5041と第2ディスプレイ5042の出力対象表示のための表示方式を確定するように設定される。
【0093】
制御モジュール503は、前記処理モジュール502の確定した前記第1ディスプレイ5041と第2ディスプレイ5042の表示方式に基づいて、前記出力対象を前記第1ディスプレイ5041及び/又は第2ディスプレイ5042に表示するように設定される。
【0094】
取得モジュール501はユーザの選択した移動端末の表示モードを取得し、前記取得モジュール501は3つの操作のためのボタンに設計されてもよい。処理モジュール502は、取得モジュール501の取得したユーザの選択した表示モードに基づいて、前記第1ディスプレイ5041と第2ディスプレイ5042の出力対象表示のための表示方式を確定する。制御モジュール503は、前記処理モジュール502の確定した前記第1ディスプレイ5041と第2ディスプレイ5042の表示方式に基づいて、前記出力対象を前記第1ディスプレイ5041及び/又は第2ディスプレイ5042に表示する。
【0095】
選択的に、前記制御モジュール502は、第1制御ユニット、第2制御ユニット及び第3制御ユニットを備えてもよい。
【0096】
第1制御ユニットは、ユーザの選択した表示モードに基づいて、前記第1ディスプレイと第2ディスプレイの表示方式が第1表示方式であることを確定するように設定される。
【0097】
第2制御ユニットは、前記第1表示方式に基づいて、前記処理モジュールが、前記出力対象が前記第1ディスプレイに表示される第1表示内容であることを確定し、又は前記出力対象が第2ディスプレイに表示される第2表示内容であることを確定するように設定される。
【0098】
第3制御ユニットは、前記第1表示内容を前記第1ディスプレイに表示し、前記第2ディスプレイを非作動状態にあるように制御し、又は前記第2表示内容を前記第2ディスプレイに表示し、前記第1ディスプレイを非作動状態にあるように制御するように設定される。
【0099】
選択的に、前記第2制御ユニットは、第1出力サブユニット、第1パディングサブユニット及び第1キャッシュサブユニットを備えてもよい。
【0100】
第1出力サブユニットは、前記第1ディスプレイのスクリーン解像度に基づいて前記出力対象の解像度を調整して第1表示内容を取得し、又は前記第2ディスプレイのスクリーン解像度に基づいて前記出力対象の解像度を調整して第2表示内容を取得するように設定される。
【0101】
第1パディングサブユニットは、前記第1表示内容又は前記第2表示内容をディスプレイキャッシュ(Framebuffer)にパディングするように設定される。
【0102】
第1キャッシュサブユニットは、ディスプレイキャッシュ(Framebuffer)における内容を前記第1ディスプレイ又は前記第2ディスプレイのディスプレイドライバーにリフレッシュするように設定される。
【0103】
選択的に、前記制御モジュールは、第4制御ユニット、第5制御ユニット及び第6制御ユニットを備えてもよい。
【0104】
第4制御ユニットは、ユーザの選択した表示モードに基づいて、前記第1ディスプレイと第2ディスプレイの表示方式が第2表示方式であることを確定するように設定される。
【0105】
第5制御ユニットは、前記第2表示方式に基づいて、前記出力対象の一部が前記第1ディスプレイに表示される第3表示内容であり、及び前記出力対象の他の一部が前記第2ディスプレイに表示される第4表示内容であることを確定するように設定される。
【0106】
第6制御ユニットは、前記第3表示内容を前記第1ディスプレイに表示し、前記第4表示内容を前記第2ディスプレイに表示するように設定される。
【0107】
選択的に、前記第制御ユニットは、第2出力サブユニット、第2パディングサブユニット及び第2キャッシュサブユニットを備える。
【0108】
第2出力サブユニットは、前記第1ディスプレイと第2ディスプレイの解像度に基づいて、前記出力対象の解像度を調整し、第3表示内容と第4表示内容を取得するように設定される。
【0109】
第2パディングサブユニットは、前記第3表示内容と前記第4表示内容をディスプレイキャッシュ(Framebuffer)にパディングするように設定される。
【0110】
第2キャッシュサブユニットは、ディスプレイキャッシュ(Framebuffer)における内容を前記第1ディスプレイと前記第2ディスプレイのディスプレイドライバーにリフレッシュするように設定される。
【0111】
選択的に、前記制御モジュールは、第7制御ユニット、第8制御ユニット及び第9制御ユニットを備える。
【0112】
第7制御ユニットは、ユーザの選択した表示モードに基づいて、前記第1ディスプレイと第2ディスプレイの表示方式が第3表示方式であることを確定するように設定される。
【0113】
第8制御ユニットは、前記第3表示方式に基づいて、前記出力対象が前記第1ディスプレイに表示される第5表示内容であることを確定し、及び前記出力対象が前記第2ディスプレイに表示される第6表示内容であることを確定するように設定され、前記第5表示内容と前記第6表示内容が鏡像関係である。
【0114】
第9制御ユニットは、前記第5表示内容を前記第1ディスプレイに表示し、前記第6表示内容を前記第2ディスプレイに表示するように設定される。
【0115】
選択的に、前記第制御ユニットは、第3出力サブユニット、変換サブユニット、第3パディングサブユニット及び第3キャッシュサブユニットを備える。
【0116】
第3出力サブユニットは、前記第1ディスプレイの解像度に基づいて、前記出力対象の解像度を調整して第5表示内容を取得するように設定される。
【0117】
変換サブユニットは、第5表示内容に対して鏡像処理を行って第6表示内容を取得するように設定され、前記第6表示内容は第2ディスプレイに表示されることに用いられる。
【0118】
第3パディングサブユニットは、前記第5表示内容と前記第6表示内容をディスプレイキャッシュ(Framebuffer)にパディングするように設定される。
【0119】
第3キャッシュサブユニットは、ディスプレイキャッシュ(Framebuffer)における内容を前記第1ディスプレイと前記第2ディスプレイのディスプレイドライバーにリフレッシュするように設定される。
【0120】
第6実施例
本実施例は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を更に提供し、コンピュータ実行可能な指令が記憶され、前記コンピュータ実行可能な指令は上記方法の実行に用いられる。
【0121】
第7実施例
図9を参照して、図9は、本実施例による電子装置の汎用ハードウェア構造の模式図であり、図9に示すように、該電子装置は、1つ又は複数のプロセッサ610及びメモリ620を備える。図9では1つのプロセッサ610を例とする。
【0122】
前記電子装置は、入力装置630及び出力装置640を更に備えてもよい。
【0123】
前記電子装置におけるプロセッサ610、メモリ620、入力装置630及び出力装置640は、バス又は他の方式で接続されてもよく、図9ではバスによる接続を例とする。
【0124】
入力装置630は、入力した数字又は文字情報を受信することができ、出力装置640は、ディスプレイ等の表示装置を含んでもよい。
【0125】
メモリ620は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体として、ソフトウェアプログラム、コンピュータ実行可能なプログラム及びモジュールの記憶に用いられることができる。プロセッサ610は、メモリ620に記憶されるソフトウェアプログラム、指令及びモジュールを実行することにより、多種の機能アプリケーション及びデータ処理を実行して、上記実施例におけるいずれか1つの方法を実現する。
【0126】
メモリ620は、プログラム記憶エリア及びデータ記憶エリアを含んでもよく、プログラム記憶エリアは、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションプログラムを記憶することができ、データ記憶エリアは、電子装置の使用に基づいて作成したデータ等を記憶することができる。また、メモリは、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)等の揮発性メモリを含んでもよく、不揮発性メモリ、例えば少なくとも1つのディスク記憶装置、フラッシュメモリ又は他の非トランジェントソリッドステートメモリを含んでもよい。
【0127】
メモリ620は、非トランジェントコンピュータ記憶媒体又はトランジェントコンピュータ記憶媒体であってもよい。該非トランジェントコンピュータ記憶媒体は、例えば少なくとも1つのディスク記憶装置、フラッシュメモリ又は他の不揮発性ソリッドステートメモリである。幾つかの実施例において、メモリ620は選択的に、プロセッサ610に対して遠隔的に設けられるメモリを含み、これらの遠隔メモリはネットワークを介して電子装置に接続されることができる。上記ネットワークの実例として、インターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク、移動通信ネットワーク及びそれらの組合せを含んでもよい。
【0128】
入力装置630は、入力した数字又は文字情報の受信、及び電子装置のユーザ設定と機能制御に関連するキー信号入力の生成に用いられることができる。出力装置640は、ディスプレイ等の表示装置を含んでもよい。
【0129】
なお、当業者が理解できるように、上記実施例における全部又は一部のフローはコンピュータプログラムが関連のハードウェアを実行することにより完成することができ、該プログラムは1つの非トランジェントコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよく、該プログラムは実行される場合、上記方法の実施例のようなフローを含んでもよく、該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体はディスク、光ディスク、リードオンリーメモリ(ROM)又はランダムアクセスメモリ(RAM)等であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0130】
本出願は、端末の切り替え表示方法及び端末を提供し、端末ダブルスクリーン表示の表示切り替えを実現することができ、端末の第1ディスプレイと第2ディスプレイの多種の表示モードでの表示協力及び表示方式の問題を解決する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9