特許第6730973号(P6730973)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6730973
(24)【登録日】2020年7月7日
(45)【発行日】2020年7月29日
(54)【発明の名称】3Dプリンタのフラットテーブル構造
(51)【国際特許分類】
   B29C 64/245 20170101AFI20200716BHJP
   B33Y 30/00 20150101ALI20200716BHJP
【FI】
   B29C64/245
   B33Y30/00
【請求項の数】5
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2017-211943(P2017-211943)
(22)【出願日】2017年11月1日
(65)【公開番号】特開2019-51690(P2019-51690A)
(43)【公開日】2019年4月4日
【審査請求日】2019年2月22日
(31)【優先権主張番号】201710827475.1
(32)【優先日】2017年9月14日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】514008930
【氏名又は名称】三緯國際立體列印科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】XYZprinting, Inc.
(73)【特許権者】
【識別番号】511262603
【氏名又は名称】金寶電子工業股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100145470
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 健一
(72)【発明者】
【氏名】謝▲けい▼文
(72)【発明者】
【氏名】呉其潔
【審査官】 田代 吉成
(56)【参考文献】
【文献】 特開平4−341826(JP,A)
【文献】 特開2013−67036(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 64/245
B33Y 30/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
可動フラットテーブル(1)と、
作業載置テーブル(2)であって、前記可動フラットテーブル(1)及び前記作業載置テーブル(2)の一方が磁気吸着可能部(20)を有する作業載置テーブル(2)と、
前記可動フラットテーブル(1)及び前記作業載置テーブル(2)の他方に取り付けられ、前記磁気吸着可能部(20)と互いに磁気吸着して、前記作業載置テーブル(2)を着脱可能式で前記可動フラットテーブル(1)に接続可能な電磁石(3)と、
前記可動フラットテーブル(1)上に形成される第1位置決め部(41)及び前記作業載置テーブル(2)上に形成される第2位置決め部(42)を含み、前記第1位置決め部(41)と前記第2位置決め部(42)とが互いに係止して位置決めされる位置決め構造(4)と、
そのうち、前記第1位置決め部(41)は、前記可動フラットテーブル(1)上から延伸する複数のストッパ片(12)を含み、前記第2位置決め部(42)は、前記作業載置テーブル(2)の外周縁に形成される周壁(22)を含み、前記作業載置テーブル(2)は、前記可動フラットテーブル(1)と前記複数のストッパ片(12)との間に嵌合し、前記周壁(22)は、前記複数のストッパ片(12)により制止かつ位置制限され、
前記複数のストッパ片(12)は、前記可動フラットテーブル(1)の左側壁(13)、右側壁(14)及び後側壁(15)から上向きに延伸するように成形され、前記可動フラットテーブル(1)の前側壁(16)の前記左側壁(13)と前記右側壁(14)とに対向する前記ストッパ片(12)に開口(122)が形成され、前記前側壁(16)には凹状の切り欠きが設けられ、
前記左側壁(13)及び前記右側壁(14)上に形成される前記ストッパ片(12)に、それぞれ頂端から下向きに透かし口(121)が設けられ、前記作業載置テーブル(2)の前記周壁(22)から2つの外凸ブロック(221)が延伸し、各前記外凸ブロック
(221)は各前記透かし口(121)に嵌合すること、
を含む、3Dプリンタのフラットテーブル構造。
【請求項2】
前記第1位置決め部(41)は、前記可動フラットテーブル(1)の頂面(11)から下向きに凹設される複数のテーパ形凹溝(111)を含み、前記第2位置決め部(42)は、前記作業載置テーブル(2)の底面(21)から下向きに突設される複数のテーパ形柱(211)を含み、各前記テーパ形柱(211)は各前記テーパ形凹溝(111)に嵌合し、前記複数のテーパ形柱(211)は前記作業載置テーブル(2)の外周縁に隣接して配置される、請求項1に記載の3Dプリンタのフラットテーブル構造。
【請求項3】
前記第1位置決め部(41)は、前記可動フラットテーブル(1)の頂面(11)から下向きに凹設される複数の貫通孔(112)を含み、前記第2位置決め部(42)は、前記作業載置テーブル(2)の底面(21)から下向きに突設される複数のテーパ形柱(212)を含み、各前記テーパ形柱(212)は各前記貫通孔(112)に嵌合し、前記複数のテーパ形柱(212)は前記作業載置テーブル(2)の外周縁に隣接して配置される、請求項1に記載の3Dプリンタのフラットテーブル構造。
【請求項4】
前記第1位置決め部(41)は、前記可動フラットテーブル(1)の頂面(11)から上向きに突設される複数のテーパ形突ブロック(113)を含み、前記第2位置決め部(42)は、前記作業載置テーブル(2)の底面(21)から上向きに凹設される複数の凹溝(213)を含み、各前記テーパ突ブロック(113)は各前記凹溝(213)に嵌合し、前記複数の凹溝(213)は前記作業載置テーブル(2)の外周縁に隣接して配置される、請求項1に記載の3Dプリンタのフラットテーブル構造。
【請求項5】
前記電磁石(3)は、前記可動フラットテーブル(1)上に固定され、前記作業載置テーブル(2)は、磁気吸着可能な材質により構成され、前記磁気吸着可能部(20)は、前記作業載置テーブル(2)の前記底面(21)に形成される、請求項1に記載の3Dプリンタのフラットテーブル構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はフラットテーブル構造に関するものであり、かつ、特に3Dプリンタのフラットテーブル構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
3Dプリント(3D printing)は急速成形技術の1種であり、それは可動フラットテーブルに作業載置テーブルが従動して移動するように運用し、更に粉末状金属またはプラスチックなどの粘着可能材料を、層ごとに積層して累積する方式で作業載置テーブル上に成形し、「積層製造」の構造物体を完成する。現在、玩具の組立材、機械部品または人体の骨材が、いずれも3Dプリントを使用して速やかに製造されており、3Dプリントは徐々に大衆に普及する技術となっている。
【0003】
しかし、作業載置テーブルを各々の予め定められた点まで正確に移動させるため、上記作業載置テーブルの多くはロックまたは緊密掛合方式を採用して可動フラットテーブル上に取り付けられており、可動フラットテーブルに作業載置テーブルが安定的に従動する目的の達成が図られているが、これと対応して、作業載置テーブルの可動フラットテーブルからの分離及び取り外しについては、煩雑なステップを経て大量の時間を費やさなければならないため、作業載置テーブルと可動フラットテーブルとの接続には、組付及び取り外しが不便であるとの問題が生じている。
【0004】
この点に鑑み、本発明者は上記現有技術について、特に研究を積み重ねるとともに、学問上の原理、理論を運用し、上記問題点の解決に尽力することが、本発明者の改良の目標となった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明では、電磁石の磁力のオン・オフを利用して、簡便に作業載置テーブルを可動フラットテーブルに取り付けるか、または作業載置テーブルを可動フラットテーブルから速やかに分離及び取り外して、フラットテーブル構造に作業載置テーブルの簡便かつ速やかな組付及び取り外し機能を備えさせることを達成可能な、3Dプリンタのフラットテーブル構造が提供されている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施例において、本発明では、3Dプリンタのフラットテーブル構造が提供されており、可動フラットテーブルと、作業載置テーブルであって、可動フラットテーブル及び作業載置テーブルの一方が磁気吸着可能部を有する作業載置テーブルと、可動フラットテーブル及び作業載置テーブルの他方に取り付けられ、磁気吸着可能部と互いに磁気吸着して、作業載置テーブルを着脱可能式で可動フラットテーブルに接続可能な電磁石と、可動フラットテーブル上に形成される第1位置決め部及び作業載置テーブル上に形成される第2位置決め部を含み、第1位置決め部と第2位置決め部とが互いに係止して位置決めされる位置決め構造と、を含む。
【0007】
上記に基づき、可動フラットテーブルの第1位置決め部及び作業載置テーブルの第2位置決め部が互いに係止して位置決めされ、作業載置テーブルが可動フラットテーブルに確実に位置決めされ、かつ、可動フラットテーブルに伴い安定的に移動することにより、作業載置テーブルを速やかに取り付けるとの利点をフラットテーブル構造に備えさせることが達成される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明のフラットテーブル構造における第1実施例の立体分解図である。
図2】本発明のフラットテーブル構造における第1実施例の立体組合せ図である。
図3】本発明のフラットテーブル構造における第1実施例の断面概略図である。
図4】本発明のフラットテーブル構造における第1実施例の別の断面概略図である。
図5】本発明のフラットテーブル構造における第2実施例の立体分解図である。
図6】本発明のフラットテーブル構造における第2実施例の立体組合せ図である。
図7】本発明のフラットテーブル構造における第2実施例の断面概略図である。
図8】本発明のフラットテーブル構造における第3実施例の立体分解図である。
図9】本発明のフラットテーブル構造における第3実施例の立体組合せ図である。
図10】本発明のフラットテーブル構造における第3実施例の断面概略図である。
図11】本発明のフラットテーブル構造における第4実施例の立体分解図である。
図12】本発明のフラットテーブル構造における第4実施例の立体組合せ図である。
図13】本発明のフラットテーブル構造における第4実施例の断面概略図である。
図14】本発明のフラットテーブル構造における第5実施例の立体分解図である。
図15】本発明のフラットテーブル構造における第5実施例の立体組合せ図である。
図16】本発明のフラットテーブル構造における第5実施例の断面概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の詳細な説明及び技術的内容に関して、図面に基づき以下の通り説明するが、添付図面は説明の用途に用いるに過ぎず、本発明を制限するものではない。
図1図4を参照すると、それは本発明で提供されている3Dプリンタのフラットテーブル構造の第1実施例であり、このフラットテーブル構造10は、主に可動フラットテーブル1、作業載置テーブル2、電磁石3及び位置決め構造4を含む。
【0010】
図1図4に示されている通り、可動フラットテーブル1は、3Dプリント(3D printing)機械において3次元方向に移動可能なフラットテーブルであり、作業載置テーブル2は、3Dプリント(3D printing)機械において完成品(プリント物)を載置及び積層するための載置テーブルであり、可動フラットテーブル1及び作業載置テーブル2の一方が磁気吸着可能部20を有する。本実施例の作業載置テーブル2は磁気吸着可能な材質により構成され、磁気吸着可能部20は作業載置テーブル2の底面21に形成されているが、それには限定されない。
【0011】
図1図3図4に示されている通り、電磁石3は、可動フラットテーブル1及び作業載置テーブル2の他方に取り付けられ、電磁石3は、磁気吸着可能部20と互いに磁気吸着して、作業載置テーブル2を着脱可能式で可動フラットテーブル1に接続させる。本実施例の電磁石3は可動フラットテーブル1上に固定されているが、それには限定されない。
【0012】
図1図3図4に示されている通り、位置決め構造4は、可動フラットテーブル1上に形成される第1位置決め部41及び作業載置テーブル2上に形成される第2位置決め部42を含み、第1位置決め部41と第2位置決め部42とが互いに係止して位置決めされる。
【0013】
詳細に説明すると、第1位置決め部41は、可動フラットテーブル1の頂面11から下向きに凹設される複数のテーパ形凹溝111を含み、第2位置決め部42は、作業載置テーブル2の底面21から下向きに突設される複数のテーパ形柱211を含み、各テーパ形柱211は各テーパ形凹溝111に嵌合し、複数のテーパ形柱211は作業載置テーブル2の外周縁に隣接して配置される。
【0014】
図1図4に示されている通り、本発明のフラットテーブル構造10の組合せ及び使用については、可動フラットテーブル1及び作業載置テーブル2の一方が有する磁気吸着可能部20と、可動フラットテーブル1及び作業載置テーブル2の他方に取り付けられた電磁石3とを利用し、電磁石3の磁力をオンするとともに、ロボットアームなどの機構を介して作業載置テーブル2を可動フラットテーブル1に配置する場合、電磁石3は磁気吸着可能部20と互いに磁気吸着して、作業載置テーブル2を簡便に可動フラットテーブル1に取り付け、電磁石3の磁力をオフし、電磁石3と磁気吸着可能部20との間の磁気吸着力を消失させると、ロボットアームなどの機構を介して作業載置テーブル2を速やかに可動フラットテーブル1から分離または取り外して、フラットテーブル構造10に作業載置テーブル2の簡便かつ速やかな組付及び取り外し機能を備えさせることを達成することができる。
【0015】
また、本発明のフラットテーブル構造10の電磁石3を永久型磁石に替えた場合には、作業載置テーブル2を可動フラットテーブル1から分離または取り外す際に、所定外の力量を付与して永久型磁石の磁力に抵抗しなければならないが、その反作用力により作業載置テーブル2上の積層完成品(プリント物)が衝突により毀損する事態が容易に発生すること、また、作業載置テーブル2を可動フラットテーブル1に配置する際には、位置決め点に配置する前に永久型磁石の磁力に抵抗する必要があり、作業載置テーブル2の配置に不便であること、との欠点があるが、本発明のフラットテーブル構造10には電磁石3が採用されているため、上記問題を無視することができる。
【0016】
更に、可動フラットテーブル1の第1位置決め部41及び作業載置テーブル2の第2位置決め部42が互いに係止して位置決めされ、作業載置テーブル2が可動フラットテーブル1に確実に位置決めされるとともに、可動フラットテーブル1に伴い安定的に移動し、かつ、第2位置決め部42は、作業載置テーブル2の底面21から下向きに突設される複数のテーパ形柱211を含み、テーパ形柱211自身の傾斜テーパ形状によりテーパ形凹溝111への挿入がより容易となり、作業載置テーブル2の速やかな取り付けとの利点をフラットテーブル構造10に備えさせることが達成される。
【0017】
図5図7を参照すると、それは本発明におけるフラットテーブル構造10の第2実施例であり、第2実施例は第1実施例とほぼ同一であるが、第2実施例と第1実施例との違いは、位置決め構造4の設計が異なる点にある。
【0018】
更に説明すると、第1位置決め部41は、可動フラットテーブル1の頂面11から下向きに凹設される複数の貫通孔112を含み、第2位置決め部42は、作業載置テーブル2の底面21から下向きに突設される複数のテーパ形柱212を含み、各テーパ形柱212は各貫通孔112に嵌合するとともに、テーパ形柱212自身の傾斜テーパ形状により貫通孔112への挿入がより容易となり、複数のテーパ形柱212は作業載置テーブル2の外周縁に隣接して配置される。それにより、第1実施例と同様の機能及び効果が達成される。
【0019】
図8図10を参照すると、それは本発明におけるフラットテーブル構造10の第3実施例であり、第3実施例は第1実施例とほぼ同一であるが、第3実施例と第1実施例との違いは、位置決め構造4の設計が異なる点にある。
【0020】
更に説明すると、第1位置決め部41は、可動フラットテーブル1の頂面11から上向きに突設される複数のテーパ形突ブロック113を含み、第2位置決め部42は、作業載置テーブル2の底面21から上向きに凹設される複数の凹溝213を含み、各テーパ形突ブロック113は各凹溝213に嵌合するとともに、テーパ形突ブロック113自身の傾斜テーパ形状により凹溝213への挿入がより容易となり、複数の凹溝213は作業載置テーブル2の外周縁に隣接して配置される。それにより、第1実施例と同様の機能及び効果が達成される。
【0021】
図11図13を参照すると、それは本発明におけるフラットテーブル構造10の第4実施例であり、第4実施例は第1実施例とほぼ同一であるが、第4実施例と第1実施例との違いは、位置決め構造4の設計が異なる点にある。
【0022】
更に説明すると、第1位置決め部41は、可動フラットテーブル1上から延伸する複数のストッパ片12を含み、複数のストッパ片12は、可動フラットテーブル1の左側壁13、右側壁14及び後側壁15から上向きに延伸するように成形され、第2位置決め部42は、作業載置テーブル2の外周縁に形成される周壁22を含み、作業載置テーブル2は、可動フラットテーブル1と複数のストッパ片12との間に嵌合し、周壁22は、複数のストッパ片12により制止かつ位置制限される。それにより、第1実施例と同様の機能及び効果が達成される。
【0023】
また、左側壁13及び右側壁14上に形成されるストッパ片12に、それぞれ頂端から下向きに透かし口121が設けられ、作業載置テーブル2の周壁22から2つの外凸ブロック221が延伸し、各外凸ブロック221が各透かし口121に嵌合することにより、作業載置テーブル2はより確実に可動フラットテーブル1に位置決めされ、かつ、安定的に可動フラットテーブル1に伴い移動する。
【0024】
可動フラットテーブル1の前側壁16の左側壁13と右側壁14とに対向するストッパ片12に開口122が形成され、この開口122は、提供されるロボットアームなどの機構が作業載置テーブル2を把持するために用いられる。
【0025】
図14図16を参照すると、それは本発明におけるフラットテーブル構造10の第5実施例であり、第5実施例は第1実施例とほぼ同一であるが、第5実施例と第1実施例との違いは、位置決め構造4の設計が異なる点にある。
【0026】
詳細に説明すると、第1位置決め部41は、可動フラットテーブル1上から延伸する複数のストッパ片12’を含み、複数のストッパ片12’は、可動フラットテーブル1の左側壁13、右側壁14、後側壁15及び前側壁16から上向きに延伸するように成形され、第2位置決め部42は、作業載置テーブル2の外周縁に形成される周壁22’を含み、作業載置テーブル2は、可動フラットテーブル1と複数のストッパ片12’との間に嵌合し、周壁22’は、複数のストッパ片12’により制止かつ位置制限される。それにより、第1実施例と同様の機能及び効果が達成される。
【0027】
また、各ストッパ片12’の頂端に、簡便に作業載置テーブル2をガイドして可動フラットテーブル1と複数のストッパ片12’との間に嵌合させるように、外向きに曲折した曲折段122を有する。
【0028】
前側壁16のストッパ片12’に、頂端から下向きに開口122’が開設され、この開口122’は、提供されるロボットアームなどの機構が作業載置テーブル2を把持するために用いられる。
【0029】
以上をまとめると、本発明の3Dプリンタのフラットテーブル構造は、所期の使用目的を確実に達成して、公知の欠点を解決することができるとともに、産業上の利用可能性、新規性及び進歩性を有しており、発明特許の出願要件に完全に合致しているため、ここに特許法に基づき出願を提出する。詳細に審査されるとともに、本願に特許権を授与し、発明者の権利を保障されるようにお願いする。
【符号の説明】
【0030】
10 フラットテーブル構造
1 可動フラットテーブル
11 頂面
111 テーパ形凹溝
112 貫通孔
113 テーパ形突ブロック
12、12’ ストッパ片
121 透かし孔
122、122’ 開口
123 曲折段
13 左側壁
14 右側壁
15 後側壁
16 前側壁
2 作業載置テーブル
20 磁気吸着可能部
21 底面
211、212 テーパ形柱
213 凹溝
22、22’ 周壁
221 外凸ブロック
3 電磁石
4 位置決め構造
41 第1位置決め部
42 第2位置決め部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16