【文献】
”ウォレット決済新時代”,CardWave 第30巻 第5号,日本,株式会社カード・ウェーブ,2017年10月25日,第30巻第5号,p.12-13,特に12頁を参照
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記取得部は、前記二次元コードとして、支払額の通知先となる統一資源位置指定子であって、前記利用者端末から支払額を示す情報を受付けた際に当該利用者端末を利用する利用者から当該二次元コードと紐付けられた提供者に対する支払を実現するための統一資源位置指定子を示す二次元コードを示す情報を取得する
ことを特徴とする請求項3に記載の紐付装置。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本願に係る紐付装置、紐付方法、紐付プログラム、要求装置、要求方法及び要求プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る紐付装置、紐付方法、紐付プログラム、要求装置、要求方法及び要求プログラムが限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0011】
〔1.紐付装置が示す紐付処理の一例〕
図1を用いて、実施形態に係る紐付装置100が実行する紐付処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る紐付装置100が実行する紐付処理の一例を示す図である。紐付装置100は、取引対象を提供する提供者の審査結果が所定の条件を満たす場合に生成された提供者を識別する識別情報と、所定の物体に予め付与された決済用の認証情報であって、利用者が利用する利用者端末によって読み取られた場合に利用者から紐付けられた識別情報が示す提供者に対する支払が行われる認証情報を示す情報とを紐付ける。
【0012】
また、ここでいう決済とは、電子決済サービス等を示す。例えば、電子決済サービスとは、商品またはサービスの料金及び代金の決済を、硬貨や紙幣などの現金ではなく、現金に対応する価値を有するデータの送受信などの電子的な手段で決済を行う決済サービスである。
【0013】
例えば、電子決済サービスとは、バーコードによる決済、二次元コードによる決済、QRコード決済、電子マネーを利用した決済又はクレジットカードを利用したカード決済等である。以下では、QRコードによる決済について例を挙げて説明する。
【0014】
以下、
図1を用いて、紐付装置100による紐付処理の一例を流れに沿って説明する。
図1の例では、提供者SMは、店舗を運営する事業者等であり、例えば、オーナ等である。また、営業者SAは、QRコードによる決済を提供者SMに勧めたり、店舗にQRコードによる決済を導入したりといった営業を行うものである。
【0015】
以下では、営業者SAによって店舗SH1にQRコードC1が予め付与された対象物PRが導入される場合について例を挙げて説明する。ここで、対象物PRに付与されたQRコードC1は、所定の処理を行わないと利用できない態様であるとする。
【0016】
なお、ここでいう店舗とは、商品及びサービスを提供する店舗である。例えば、店舗とは、商品を販売する実際の店舗や、モール等の複合施設に位置する店舗等である。また、例えば、ここでいうサービスとは、利用者によって実際の店舗を介して利用されたサービス等である。
【0017】
まず、
図1に示すように、営業者SAは、QRコードC1が印刷済みの対象物PRを店舗SH1に持ち込む(ステップS1)。続いて、営業者SAは、提供者SMから審査用情報を取得する(ステップS2)。例えば、営業者SAは、提供者SMから審査用情報として、取引対象の種別、提供者SMの名義、決済に用いる口座の情報又は提供者が取引対象を提供する形態等を取得する。なお、ここでいう取引対象は、商品又はサービスの利用等である。
【0018】
そして、端末装置10は、営業者SAによる審査用情報の入力を受付ける(ステップS3)。続いて、端末装置10は、審査用情報を紐付装置100に送信する(ステップS4)。
【0019】
そして、紐付装置100は、店舗SH1が所定の審査要件を満たすか否かを判定する(ステップS5)。このように、紐付装置100は、店舗でQRコードによる決済が利用できるか否かをリアルタイムで判定することができる。具体的には、紐付装置100は、所定の端末装置から提供者の審査に用いる情報を受付けた場合は、情報に基づいて、提供者の審査を行う。
【0020】
より具体的には、紐付装置100は、提供者が提供する取引対象が所定の条件を満たすか否かを判定する。例えば、紐付装置100は、提供者が決済に用いる口座の情報又は提供者が取引対象を提供する形態が所定の条件を満たす場合、所定の条件が満たされたと判定する。一方、紐付装置100は、提供者が決済に用いる口座の情報又は提供者が取引対象を提供する形態が所定の条件を満たさない場合、所定の条件が満たされないと判定する。この場合、紐付装置100は、端末装置10に「持ち帰り、確認・検討」といった通知を行う。
【0021】
なお、実施形態は、上記例に限定されない。例えば、紐付装置100は、軽微のミスによって所定の条件を満たさないと判定された場合、所定の回数修正する機会を提供してもよい。また、紐付装置100は、取引対象の種別や、提供者が取引対象を提供する形態に公的な許可又は免許等が必須である場合、所定の条件を満たさないと判定する。この場合、紐付装置100は、端末装置10に「持ち帰り、確認」といった通知を行う。また、紐付装置100は、所定の条件が満たされないと判定した場合、所定の期間後に、対象物PRに印刷済みのQRコードC1とは異なるQRコードを生成して提供してもよい。
【0022】
続いて、紐付装置100は、店舗を識別する識別情報を生成する(ステップS6)。具体的には、紐付装置100は、取引対象を提供する提供者の審査結果が所定の条件を満たす場合は、提供者を識別する識別情報を生成する。
【0023】
より具体的には、紐付装置100は、識別情報として、提供者を識別する第1識別子と、提供者により取引対象が提供される態様を識別する第2識別子とを組合せた情報を生成する。例えば、紐付装置100は、店舗を識別する識別子がAA店舗に対応する識別子である場合、AA店舗に対応する識別子「MID0001」と、AA店舗BB支店又はAA店舗BB店等といった店舗に対応する識別子「SID0001」とを組合せた情報を生成する。
【0024】
そして、紐付装置100は、審査結果を端末装置10に通知する(ステップS7)。具体的には、紐付装置100は、審査結果が所定の条件を満たす場合は、審査結果が所定の条件を満たす旨を端末装置10に対して通知する。
【0025】
例えば、紐付装置100は、取引対象の種別、提供者SMの名義、決済に用いる口座の情報又は提供者が取引対象を提供する形態に関する審査結果が所定の条件を満たす場合に、審査結果が所定の条件を満たす旨を端末装置10に対して通知する。
【0026】
続いて、端末装置10は、QRコードC1を撮影することで、QRコードC1が示すURL(Uniform Resource Locator)を取得する(ステップS8)。例えば、
図1の例では、端末装置10は、QRコードC1が示すURLとして、決済サーバ20が示すURL「http://www.kessai.com」と、QRコードC1が示す識別子「qrid0001」とが組合されたURL「http://www.kessai.com/qrid0001」を取得する。
【0027】
そして、端末装置10は、URLのうち、QRコードC1の識別子部分を紐付装置100に送信する(ステップS9)。例えば、
図1の例では、端末装置10は、QRコードC1の識別子部分として、QRコードC1が示す識別子「qrid0001」を紐付装置100に送信する。
【0028】
続いて、紐付装置100は、識別情報とQRコードC1の識別子とを紐付ける(ステップS10)。これにより、紐付装置100は、対象物PRに付与されたQRコードを即時に利用可能とすることができる。
【0029】
具体的には、紐付装置100は、取得した情報が示す認証情報と、識別情報とを紐付ける。より具体的には、紐付装置100は、提供者と提供者により取引対象が提供される態様との組合せごとに、認証情報と識別情報とを紐付ける。
【0030】
例えば、
図1の例では、紐付装置100は、認証情報として、QRコードC1が示す識別子「qrid0001」と、識別情報として、店舗が示す識別子「MID0001」と、店舗をさらに細分化するための識別子「SID0001」とを紐付ける。
【0031】
そして、紐付装置100は、紐付け情報を決済サーバ20に送信する(ステップS11)。例えば、紐付装置100は、店舗とQRコードとの組合せに関する情報を決済サーバ20に送信する。これにより、紐付装置100は、対象物PRに付与されたQRコードC1を利用できる態様にすることができる。
【0032】
このように、実施形態に係る紐付装置100は、取引対象を提供する提供者の審査結果が所定の条件を満たす場合は、提供者を識別する識別情報を生成する。そして、紐付装置100は、所定の物体に予め付与された決済用の認証情報であって、利用者が利用する利用者端末によって読み取られた場合に利用者から紐付けられた識別情報が示す提供者に対する支払が行われる認証情報を示す情報を取得する。そして、紐付装置100は、取得した情報が示す認証情報と、識別情報とを紐付ける。これにより、実施形態に係る紐付装置100は、識別コードを用いた決済技術の導入を迅速に行うことができる。
【0033】
この点について説明する。
図1の例では、紐付装置100は、提供者が決済に用いる口座の情報又は提供者が取引対象を提供する形態が所定の条件を満たすか否かを判定する。このように、紐付装置100は、店舗でQRコードによる決済が利用できるか否かをリアルタイムで判定することができる。そして、紐付装置100は、所定の条件が満たされたと判定した場合、認証情報として、QRコードC1が示す識別子「qrid0001」と、識別情報として、店舗が示す識別子「MID0001」とを紐付ける。これにより、紐付装置100は、対象物PRに付与されたQRコードを即時に利用可能とすることができる。
【0034】
従来、決済手段の認可には、各種書類の提出や、各種証明書の提出等といった煩雑な手続きが必要であった。そのため、決済手段の認可には、一般には、各種書類又は証明書の郵送や、ウェブページ等を介した手続きが主流であった。このように、決済手段の認可に所定の時間が必要であるため、提供者が決済手段を導入することに慎重になるといった場合があり、決済手段の普及を阻害する場合があった。
【0035】
これに対して、紐付装置100は、営業者が予め所持しているQRコードと、端末装置10とを用いることで、かかるQRコードを利用可能な態様にできる。これにより、紐付装置100は、QRコードを用いた決済技術の導入を迅速に行うことができる。例えば、紐付装置100は、認可済みのフランチャイズチェーン店のうち、認可に関する処理を行った店舗とは異なる店舗でも即時にQRコードを利用可能とすることができる。
【0036】
〔2.利用者端末が示す決済処理の一例〕
次に、
図2を用いて、実施形態に係る利用者端末30による決済処理の一例を流れに沿って説明する。
図2は、実施形態に係る利用者端末が実行する決済処理の一例を示す図である。なお、利用者U1によって利用される利用者端末30が、QRコードを読取る機能を有するアプリケーションであって、電子決済サービスに関するアプリケーションである決済アプリAを予めインストールしているものとして説明する。
【0037】
図2に示すように、利用者U1によって商品が購入された場合に、又は、利用者U1によってサービスが利用された場合に、店舗SH1で決済アプリAを用いて決済処理を行う例を挙げて説明する。例えば、利用者U1は、予め決済アプリAを介して所定の金額を入金しているものとする。
【0038】
まず、
図2に示すように、利用者端末30は、利用者U1による操作に応じて、対象物PRのQRコードC1を読取る(ステップS21)。続いて、利用者端末30は、利用者U1による決済額の入力を受付ける(ステップS22)。例えば、利用者端末30は、利用者U1による決済額の入力として、決済額「1000円」を受付ける。
【0039】
そして、利用者端末30は、QRコードC1が示すURLを介して、決済額を決済サーバ20に通知する(ステップS3)。例えば、利用者端末30は、利用者Uを識別する識別情報と、QRコードC1が示すURLを介して、利用者Uによって入力された決済額「1000円」とを決済サーバ20に通知する。続いて、決済サーバ20は、URLと対応するQRコードと紐付けられた識別情報と対応する店舗SH1に対する決済を行う(ステップS4)。
【0040】
以上のように、実施形態に係る紐付装置100は、QRコードを用いた決済技術の導入を迅速に行うことができるため、QRコードによる決済の利用を利用者に対して促進させることができる。
【0041】
〔3.紐付システムの構成〕
次に、
図3を用いて、実施形態に係る紐付システムの構成について説明する。
図3は、実施形態に係る紐付システムの構成例を示す図である。
図3に示すように、紐付システムは、端末装置10と、決済サーバ20と、利用者端末30と、紐付装置100とを含む。端末装置10、決済サーバ20、利用者端末30及び紐付装置100は、ネットワークNを介して有線又は無線により通信可能に接続される。なお、
図3に示す紐付システムには、複数台の端末装置10や、複数台の決済サーバ20や、複数台の利用者端末30や、複数台の紐付装置100が含まれてもよい。
【0042】
実施形態に係る端末装置10(要求装置の一例に相当)は、例えば、情報処理装置等により実現される。具体的には、端末装置10は、取引対象を提供する提供者の審査結果が所定の条件を満たす場合に、提供者を識別する識別情報を生成する紐付装置100に対し、審査に用いる情報を送信する。そして、端末装置10は、紐付装置100から審査結果が所定の条件を満たす旨の通知を受付けた場合は、所定の物体に予め付与された決済用の認証情報であって、紐付けられた識別情報が示す提供者に対する支払を実現するための認証情報を示す情報を紐付装置100に送信し、認証情報と、識別情報との紐付けを要求する。
【0043】
例えば、端末装置10は、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。また、端末装置10は、カメラを備える。
【0044】
実施形態に係る決済サーバ20は、決済処理を行う情報処理装置であり、例えば、サーバ装置等により実現される。例えば、決済サーバ20は、各種決済が決定した場合、利用者端末30と連携して決済処理を実行する。
【0045】
実施形態に係る利用者端末30は、ブラウザに表示されるウェブページやアプリケーション用のコンテンツ等のコンテンツにアクセスする利用者によって利用される情報処理装置である。例えば、利用者端末30は、デスクトップ型PCや、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA等である。また、利用者端末30は、カメラを備える。
【0046】
実施形態に係る紐付装置100は、例えば、情報処理装置等により実現される。具体的には、紐付装置100は、取引対象を提供する提供者の審査結果が所定の条件を満たす場合は、提供者を識別する識別情報を生成する。そして、紐付装置100は、所定の物体に予め付与された決済用の認証情報であって、利用者が利用する利用者端末30によって読み取られた場合に利用者から紐付けられた識別情報が示す提供者に対する支払が行われる認証情報を示す情報を取得する。そして、紐付装置100は、取得した情報が示す認証情報と、識別情報とを紐付ける。
【0047】
〔4.紐付装置の構成〕
また、
図3を用いて、実施形態に係る紐付装置100の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る紐付装置100の構成例を示す図である。
図3に示すように、紐付装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
【0048】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、端末装置10と、決済サーバ20と、利用者端末30との間で情報の送受信を行う。
【0049】
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、紐付データベース121を有する。
【0050】
(紐付データベース121について)
実施形態に係る紐付データベース121は、利用者情報を記憶する。ここで、
図4に、実施形態に係る紐付データベース121の一例を示す。
図4に示した例では、紐付データベース121は、「QRコード識別子」、「マーチャントID(Identifier)」、「ショップID」といった項目を有する。
【0051】
「QRコード識別子」は、QRコードを識別する識別子である。「マーチャントID」は、「QRコード識別子」に対応付けられた店舗を識別する識別子である。「ショップID」は、「QRコード識別子」に対応付けられた店舗をさらに細分化するための識別子である。
【0052】
例えば、
図4では、QRコード識別子によって識別された「QRID0001」は、マーチャントIDが「MID0001」であり、ショップIDが「SID0003」である。
【0053】
(制御部130について)
制御部130は、コントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、紐付装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(紐付プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0054】
図3に示すように、制御部130は、受信部131と、審査部132と、通知部133と、生成部134と、取得部135と、紐付部136と、提供部137とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、
図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0055】
(受信部131について)
受信部131は、各種情報を受信する。具体的には、受信部131は、審査用情報を受信する。例えば、受信部131は、提供者から審査用情報として、取引対象の種別、提供者の名義、決済に用いる口座の情報又は提供者が取引対象を提供する形態等を受信する。
【0056】
(審査部132について)
審査部132は、所定の端末装置から提供者の審査に用いる情報を受付けた場合は、情報に基づいて、提供者の審査を行う。より具体的には、審査部132は、提供者が提供する取引対象が所定の条件を満たすか否かを判定する。
【0057】
例えば、審査部132は、提供者が決済に用いる口座の情報又は提供者が取引対象を提供する形態が所定の条件を満たす場合、所定の条件が満たされたと判定する。一方、審査部132は、提供者が決済に用いる口座の情報又は提供者が取引対象を提供する形態が所定の条件を満たさない場合、所定の条件が満たされないと判定する。この場合、審査部132は、端末装置10に「持ち帰り、確認・検討」といった通知を行う。
【0058】
(通知部133について)
通知部133は、審査結果が所定の条件を満たす場合は、審査結果が所定の条件を満たす旨を端末装置10に対して通知する。例えば、通知部133は、取引対象の種別、提供者の名義、決済に用いる口座の情報又は提供者が取引対象を提供する形態に関する審査結果が所定の条件を満たす場合に、審査結果が所定の条件を満たす旨を端末装置10に対して通知する。
【0059】
(生成部134について)
生成部134は、取引対象を提供する提供者の審査結果が所定の条件を満たす場合は、提供者を識別する識別情報を生成する。より具体的には、生成部134は、識別情報として、提供者を識別する第1識別子と、提供者により取引対象が提供される態様を識別する第2識別子とを組合せた情報を生成する。
【0060】
例えば、生成部134は、店舗を識別する識別子がAA店舗に対応する識別子である場合、AA店舗に対応する識別子「MID0001」と、AA店舗BB支店又はAA店舗BB店等といった店舗に対応する識別子「SID0001」とを組合せた情報を生成する。
【0061】
(取得部135について)
取得部135は、各種情報を取得する。具体的には、取得部135は、所定の物体に予め付与された決済用の認証情報であって、利用者が利用する利用者端末30によって読み取られた場合に利用者から紐付けられた識別情報が示す提供者に対する支払が行われる認証情報を示す情報を取得する。
【0062】
より具体的には、取得部135は、認証情報を示す情報として、所定の物体に予め印刷された二次元コードを示す情報を取得する。より具体的には、取得部135は、二次元コードとして、支払額の通知先となる統一資源位置指定子であって、利用者端末30から支払額を示す情報を受付けた際に利用者端末30を利用する利用者から二次元コードと紐付けられた提供者に対する支払を実現するための統一資源位置指定子を示す二次元コードを示す情報を取得する。
【0063】
例えば、取得部135は、二次元コードが示す統一資源位置指定子のうち、認証情報を示す情報として、二次元コードを識別するための部分を取得する。例えば、
図1の例では、取得部135は、QRコードC1の識別子部分として、QRコードC1が示す識別子「qrid0001」を取得する。
【0064】
(紐付部136について)
紐付部136は、取得部135が取得した情報が示す認証情報と、識別情報とを紐付ける。そして、紐付部136は、かかる紐付けられた情報を紐付データベース121に記憶する。より具体的には、紐付部136は、提供者と提供者により取引対象が提供される態様との組合せごとに、認証情報と識別情報とを紐付ける。
【0065】
例えば、
図1の例では、紐付部136は、認証情報として、QRコードC1が示す識別子「qrid0001」と、識別情報として、店舗が示す識別子「MID0001」と、店舗をさらに細分化するための識別子「SID0001」とを紐付ける。
【0066】
(提供部137について)
提供部137は、各種情報を提供する。具体的には、提供部137は、紐付データベース121に記憶される情報を決済サーバ20に送信する。例えば、提供部137は、店舗とQRコードとの組合せに関する情報を決済サーバ20に送信する。
【0067】
〔5.端末装置の構成〕
次に、
図5を用いて、実施形態に係る端末装置10の構成について説明する。
図5は、実施形態に係る端末装置10の構成例を示す図である。
図5に示すように、端末装置10は、通信部11と、記憶部12と、カメラ13と、入力部14と、出力部15と、制御部16とを有する。
【0068】
(通信部11について)
通信部11は、紐付装置100の通信部110と同一の構成であるため、説明を省略する。
【0069】
(記憶部12について)
記憶部12は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
【0070】
(カメラ13について)
カメラ13は、ユーザからの各種操作を受け付け、後述の撮影部163によって制御されることで、物体又は風景等の撮影を行う。
【0071】
(入力部14について)
入力部14は、ユーザからの各種操作を受け付ける。例えば、入力部14は、タッチパネル機能により表示面を介してユーザからの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部14は、端末装置10に設けられたボタンや、端末装置10に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
【0072】
(出力部15について)
出力部15は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。
【0073】
(制御部16について)
制御部16は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、端末装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(要求プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部16は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0074】
図5に示すように、制御部16は、送信部161と、審査要求部162と、撮影部163と、紐付要求部164とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部16の内部構成は、
図5に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部16が有する各処理部の接続関係は、
図5に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0075】
(送信部161について)
送信部161は、各種情報を送信する。具体的には、送信部161は、審査用情報を送信する。例えば、送信部161は、提供者から審査用情報として、取引対象の種別、提供者の名義、決済に用いる口座の情報又は提供者が取引対象を提供する形態等を紐付装置100に送信する。
【0076】
また、送信部161は、URLのうち、QRコードC1の識別子部分を紐付装置100に送信する。例えば、
図1の例では、送信部161は、QRコードC1の識別子部分として、QRコードC1が示す識別子「qrid0001」を紐付装置100に送信する。
【0077】
(審査要求部162について)
審査要求部162は、各種審査要求を行う。具体的には、審査要求部162は、提供者の審査に用いる情報を送信した場合に、情報に基づいて、提供者の審査を行うよう紐付装置100に要求する。より具体的には、審査要求部162は、提供者が提供する取引対象が所定の条件を満たすか否かを判定するよう要求する。例えば、審査要求部162は、提供者が決済に用いる口座の情報又は提供者が取引対象を提供する形態が所定の条件を満たすか否かを判定するよう要求する。
【0078】
(撮影部163について)
撮影部163は、カメラを制御することで撮影を行う。例えば、撮影部163は、QRコードC1を撮影する。これにより、撮影部163は、QRコードC1が示すURLを取得する。例えば、
図1の例では、撮影部163は、QRコードC1が示すURLとして、決済サーバ20が示すURL「http://www.kessai.com」と、QRコードC1が示す識別子「qrid0001」とが組合されたURL「http://www.kessai.com/qrid0001」を取得する。
【0079】
(紐付要求部164について)
紐付要求部164は、各種紐付要求を行う。具体的には、紐付要求部164は、取得した情報が示す認証情報と、識別情報とを紐付けるよう紐付装置100に要求する。より具体的には、紐付要求部164は、提供者と提供者により取引対象が提供される態様との組合せごとに、認証情報と識別情報とを紐付けるように要求する。
【0080】
例えば、
図1の例では、紐付要求部164は、認証情報として、QRコードC1が示す識別子「qrid0001」と、識別情報として、店舗が示す識別子「MID0001」と、店舗をさらに細分化するための識別子「SID0001」とを紐付けるよう要求する。
【0081】
〔6.処理手順(1)紐付処理〕
次に、
図6を用いて、実施形態に係る紐付装置100が実行する紐付処理の手順について説明する。
図6は、実施形態に係る紐付装置100が実行する紐付処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0082】
図6に示すように、受信部131は、審査要求を受付ける(ステップS101)。そして、受信部131は、審査要求を受付けていない場合(ステップS101;No)、審査要求を受付けるまで待機する。
【0083】
一方、受信部131は、審査要求を受付ける場合(ステップS101;Yes)、審査用の情報を取得する(ステップS102)。そして、審査部132は、審査結果が所定の条件を満たすか否かを判定する(ステップS103)。そして、通知部133は、審査部132が、審査結果が所定の条件を満していないと判定した場合(ステップS103;No)、持ち帰り審査の対象とする旨を通知する(ステップS107)。
【0084】
一方、生成部134は、審査部132が、審査結果が所定の条件を満たすと判定した場合(ステップS103;Yes)、識別情報を生成する。そして、通知部133は、審査結果が所定の条件を満たす旨を通知する(ステップS104)。
【0085】
そして、取得部135は、QRコードの識別子を受信するか否かを判定する(ステップS105)。そして、取得部135は、QRコードの識別子を受信していないと判定した場合(ステップS105;No)、ステップS105の前まで戻る。
【0086】
一方、紐付部136は、取得部135がQRコードの識別子を受信したと判定した場合(ステップS105;Yes)、識別情報とQRコードの識別子とを紐付ける(ステップS106)。
【0087】
〔7.処理手順(2)紐付要求処理〕
次に、
図7を用いて、実施形態に係る端末装置10が実行する紐付要求処理の手順について説明する。
図7は、実施形態に係る端末装置10が実行する紐付要求処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0088】
図7に示すように、送信部161は、審査用の情報の入力を受付ける(ステップS201)。そして、送信部161は、審査用の情報の入力を受付けない場合(ステップS201;No)、審査用の情報の入力を受付けるまで待機する。
【0089】
一方、送信部161は、審査用の情報の入力を受付けた場合(ステップS201;Yes)、審査用の情報を送信する(ステップS202)。そして、審査要求部162は、審査要求を紐付装置100に送信し、審査結果が所定の条件を満たすか否かを判定する(ステップS203)。
【0090】
そして、出力部15は、審査要求部162が審査要求を紐付装置100に送信し、審査結果が所定の条件を満たしていないと判定した場合(ステップS203;No)、持ち帰り審査の対象とする旨を表示する(ステップS206)。
【0091】
一方、撮影部163は、審査要求部162が審査要求を紐付装置100に送信し、審査結果が所定の条件を満たすと判定した場合(ステップS203;Yes)、QRコードを撮影する(ステップS204)。そして、紐付要求部164は、QRコードの識別子を紐付装置100に送信するとともに、識別情報との紐付けを紐付装置100に要求する。
(ステップS106)。
【0092】
〔8.変形例〕
上述した紐付装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、紐付装置100の他の実施形態について説明する。
【0093】
〔8−1.QRコード〕
上記実施形態では、QRコードは、紐付装置100によって紐付けられる紐付処理により、利用可能な態様となる例を説明したが、上記例に限定されない。例えば、QRコードは、所定の時間だけ利用できる時限付きの機能を有してもよい。また、QRコードは、予め決定された金額だけ利用できる機能を有してもよい。
【0094】
このように、実施形態に係る紐付装置100は、時限付きの機能を有したQRコードを利用可能とするため、フリーマーケット、各種のフェスティバル又はライブ等の非常設で行われるイベントにおいて、開催日時を限定したQRコードを利用可能とすることができる。これにより、紐付装置100は、イベントの会場内で提供者に対してQRコードを配布することを促すことができるため、QRコードによる決済の利用を促進させることができる。
【0095】
また、紐付装置100は、金額を限定したQRコードを利用可能とするため、500円のお弁当専用のQRコードや、1000円の商品専用のQRコードといった多様な態様のQRコードを設定可能とすることができる。
【0096】
〔8−2.紐付処理〕
上記実施形態では、紐付装置100は、取引対象を提供する提供者の審査結果が所定の条件を満たす場合に生成された提供者を識別する識別情報と、所定の物体に予め付与された決済用の認証情報であって、利用者が利用する利用者端末によって読み取られた場合に利用者から紐付けられた識別情報が示す提供者に対する支払が行われる認証情報を示す情報とを紐付ける紐付処理の一例を説明したが、上記紐付処理に限定されない。
【0097】
例えば、紐付装置100は、1つの店舗に対して複数のQRコードを利用可能としてもよい。例えば、紐付装置100は、所定の条件が満たされたと判定した場合、認証情報として、QRコードC1が示す識別子「qrid0001」と、識別情報として、店舗が示す識別子「MID0001」とを紐付ける。また、紐付装置100は、QRコードC1が示す識別子「qrid0002」と、識別情報として、店舗が示す識別子「MID0001」とを紐付けてもよい。なお、上記紐付処理は、営業者が店舗を訪問した場合に、行われてもよいし、所定の日数が経過後に行われてもよい。
【0098】
このように、実施形態に係る紐付装置100は、1つの店舗に対して複数のQRコードを利用可能とするため、QRコードによる決済を店舗の態様等に応じて多様化することができる。
【0099】
〔9.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る端末装置10、決済サーバ20、利用者端末30及び紐付装置100は、例えば
図8に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、紐付装置100を例に挙げて説明する。
図8は、紐付装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM(Read Only Memory)1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0100】
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0101】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100がネットワークNを介して生成したデータを他の機器へ送信する。
【0102】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
【0103】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0104】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係るウェアラブルデバイス200として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部120内のデータが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0105】
〔10.その他〕
また、上記実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0106】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0107】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0108】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、紐付部は、紐付手段や紐付回路に読み替えることができる。
【0109】
〔11.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る紐付装置100は、生成部134と、取得部135と、紐付部136とを有する。生成部134は、取引対象を提供する提供者の審査結果が所定の条件を満たす場合は、提供者を識別する識別情報を生成する。取得部135は、所定の物体に予め付与された決済用の認証情報であって、利用者が利用する利用者端末によって読み取られた場合に利用者から紐付けられた識別情報が示す提供者に対する支払が行われる認証情報を示す情報を取得する。紐付部136は、取得部135が取得した情報が示す認証情報と、識別情報とを紐付ける。
【0110】
このように、実施形態に係る紐付装置100は、取引対象を提供する提供者の審査結果が所定の条件を満たす場合は、提供者を識別する識別情報を生成し、所定の物体に予め付与された決済用の認証情報であって、利用者が利用する利用者端末によって読み取られた場合に利用者から紐付けられた識別情報が示す提供者に対する支払が行われる認証情報を示す情報を取得する。そして、紐付装置100は、取得した情報が示す認証情報と、識別情報とを紐付ける。これにより、紐付装置100は、識別コードを用いた決済技術の導入を迅速に行うことができる。
【0111】
また、実施形態に係る紐付装置100において、取得部135は、認証情報を示す情報として、所定の物体に予め印刷された二次元コードを示す情報を取得する。
【0112】
これにより、実施形態に係る紐付装置100は、認証情報を示す情報として、所定の物体に予め印刷された二次元コードを示す情報を取得するため、識別コードを用いた決済技術の導入を迅速に行うことができる。
【0113】
また、実施形態に係る紐付装置100において、取得部135は、二次元コードとして、支払額の通知先となる統一資源位置指定子であって、利用者端末から支払額を示す情報を受付けた際に当該利用者端末を利用する利用者から当該二次元コードと紐付けられた提供者に対する支払を実現するための統一資源位置指定子を示す二次元コードを示す情報を取得する。
【0114】
これにより、実施形態に係る紐付装置100は、二次元コードとして、支払額の通知先となる統一資源位置指定子であって、利用者端末から支払額を示す情報を受付けた際に当該利用者端末を利用する利用者から当該二次元コードと紐付けられた提供者に対する支払を実現するための統一資源位置指定子を示す二次元コードを示す情報を取得するため、識別コードを用いた決済技術の導入を迅速に行うことができる。
【0115】
また、実施形態に係る紐付装置100において、取得部135は、二次元コードが示す統一資源位置指定子のうち、認証情報を示す情報として、二次元コードを識別するための部分を取得する。
【0116】
これにより、実施形態に係る紐付装置100は、二次元コードが示す統一資源位置指定子のうち、認証情報を示す情報として、二次元コードを識別するための部分を取得するため、識別コードを用いた決済技術の導入を迅速に行うことができる。
【0117】
また、実施形態に係る紐付装置100において、所定の端末装置(例えば、端末装置10に相当)から提供者の審査に用いる情報を受付けた場合は、情報に基づいて、提供者の審査を行う審査部132と、審査部132による審査結果が所定の条件を満たす場合は、審査結果が所定の条件を満たす旨を所定の端末装置に対して通知する通知部133とを有し、取得部135は、審査結果が所定の条件を満たす旨が通知された所定の端末装置から、認証情報を示す情報を取得する。
【0118】
これにより、実施形態に係る紐付装置100は、所定の端末装置から提供者の審査に用いる情報を受付けた場合は、情報に基づいて、提供者の審査を行い、審査結果が所定の条件を満たす場合は、審査結果が所定の条件を満たす旨を所定の端末装置に対して通知する。そして、紐付装置100は、審査結果が所定の条件を満たす旨が通知された所定の端末装置から、認証情報を示す情報を取得する。これにより、紐付装置100は、識別コードを用いた決済技術の導入を迅速に行うことができる。
【0119】
また、実施形態に係る紐付装置100において、審査部132は、提供者が提供する取引対象が所定の条件を満たすか否かを判定し、通知部133は、取引対象が所定の条件を満たすと判定した場合は、審査結果が所定の条件を満たす旨を所定の端末装置に対して通知する。
【0120】
これにより、実施形態に係る紐付装置100は、提供者が提供する取引対象が所定の条件を満たすか否かを判定し、取引対象が所定の条件を満たすと判定した場合は、審査結果が所定の条件を満たす旨を所定の端末装置に対して通知するため、識別コードを用いた決済技術の導入を迅速に行うことができる。
【0121】
また、実施形態に係る紐付装置100において、審査部132は、提供者が決済に用いる口座の情報が所定の条件を満たすか否かを判定し、通知部133は、提供者が決済に用いる口座の情報が所定の条件を満たすと判定した場合は、審査結果が所定の条件を満たす旨を所定の端末装置に対して通知する。
【0122】
これにより、実施形態に係る紐付装置100は、提供者が決済に用いる口座の情報が所定の条件を満たすか否かを判定し、提供者が決済に用いる口座の情報が所定の条件を満たすと判定した場合は、審査結果が所定の条件を満たす旨を所定の端末装置に対して通知するため、識別コードを用いた決済技術の導入を迅速に行うことができる。
【0123】
また、実施形態に係る紐付装置100において、審査部132は、提供者が取引対象を提供する形態が所定の条件を満たすか否かを判定し、通知部133は、提供者が取引対象を提供する形態が所定の条件を満たすと判定した場合は、審査結果が所定の条件を満たす旨を所定の端末装置に対して通知する。
【0124】
これにより、実施形態に係る紐付装置100は、提供者が取引対象を提供する形態が所定の条件を満たすか否かを判定し、提供者が取引対象を提供する形態が所定の条件を満たすと判定した場合は、審査結果が所定の条件を満たす旨を所定の端末装置に対して通知するため、識別コードを用いた決済技術の導入を迅速に行うことができる。
【0125】
また、実施形態に係る紐付装置100において、生成部134は、識別情報として、提供者を識別する第1識別子と、提供者により取引対象が提供される態様を識別する第2識別子とを組合せた情報を生成する。
【0126】
これにより、実施形態に係る紐付装置100は、識別情報として、提供者を識別する第1識別子と、提供者により取引対象が提供される態様を識別する第2識別子とを組合せた情報を生成するため、識別コードを用いた決済技術の導入を迅速に行うことができる。
【0127】
また、実施形態に係る紐付装置100において、紐付部136は、提供者と提供者により取引対象が提供される態様との組合せごとに、認証情報と識別情報とを紐付ける。
【0128】
これにより、実施形態に係る紐付装置100は、提供者と提供者により取引対象が提供される態様との組合せごとに、認証情報と識別情報とを紐付けるため、識別コードを用いた決済技術の導入を迅速に行うことができる。
【0129】
実施形態に係る要求装置(例えば、端末装置10に相当)は、送信部161と、要求部(例えば、紐付要求部164に相当)とを有する。送信部161は、取引対象を提供する提供者の審査結果が所定の条件を満たす場合に、提供者を識別する識別情報を生成する情報処理装置(例えば、紐付装置100に相当)に対し、審査に用いる情報を送信する。要求部は、情報処理装置から審査結果が所定の条件を満たす旨の通知を受付けた場合は、所定の物体に予め付与された決済用の認証情報であって、紐付けられた識別情報が示す提供者に対する支払を実現するための認証情報を示す情報を情報処理装置に送信し、認証情報と、識別情報との紐付けを要求する。
【0130】
このように、実施形態に係る要求装置は、取引対象を提供する提供者の審査結果が所定の条件を満たす場合に、提供者を識別する識別情報を生成する情報処理装置に対し、審査に用いる情報を送信する。そして、要求装置は、情報処理装置から審査結果が所定の条件を満たす旨の通知を受付けた場合は、所定の物体に予め付与された決済用の認証情報であって、紐付けられた識別情報が示す提供者に対する支払を実現するための認証情報を示す情報を情報処理装置に送信し、認証情報と、識別情報との紐付けを要求する。これにより、要求装置は、識別コードを用いた決済技術の導入を迅速に行うことができる。
【0131】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【解決手段】本願に係る紐付装置は、生成部と、取得部と、紐付部とを有する。生成部は、取引対象を提供する提供者の審査結果が所定の条件を満たす場合は、提供者を識別する識別情報を生成する。取得部は、所定の物体に予め付与された決済用の認証情報であって、利用者が利用する利用者端末によって読み取られた場合に利用者から紐付けられた識別情報が示す提供者に対する支払が行われる認証情報を示す情報を取得する。紐付部は、取得部が取得した情報が示す認証情報と、識別情報とを紐付ける。