【実施例】
【0029】
実施例1
図6に示すように、本実施例の前記家電製品は筐体9を含み、筐体9の底板901に少なくとも2つの前記レベリング脚10が設置され、各レベリング脚10内に油圧媒体および気体が充填される。様々な圧力下で、各レベリング脚10内の油圧媒体および気体間の相互作用により可動部の伸縮を実現し、自動レベリングを行う。
【0030】
本実施例のレベリング脚10は独立して設置され、各レベリング脚10中の油圧媒体および一部の気体は、様々な圧力下において、各レベリング脚10の中空空洞8内で相互に流動することができ、様々な圧縮量を実現する。さらには大きな圧力を受けたレベリング脚10の圧縮量は大きく、小さな圧力を受けたレベリング脚10の圧縮量は小さいことを実現し、これにより洗濯機のレベリングを自動的に実現する。
【0031】
さらに、本実施例のレベリング装置は、洗濯機の洗濯、脱水過程で不平衡の負荷を自らレベリングすることもでき、これにより、より低い振動およびより小さな騒音を実現する。
【0032】
図7に示すように、本実施例における筐体9の底板901の4つの角に4つの脚が設置され、このうちの2つの脚はレベリング脚10であり、内部に油圧媒体および気体が充填される。様々な圧力下で、各レベリング脚10内の油圧媒体および気体間の相互作用により可動部の伸縮を実現し、自動レベリングを行う。他の2つの脚は固定脚27、すなわち高さを自動調節することができない普通の脚であり、支持作用を示し、高さは可変でない。この実現方式は一定程度の調節を実現することができ、さらにコストを低下させることができる。
【0033】
図8に示すように、本実施例における筐体9の底板901の4つの角に4つの脚が設置され、このうちの3つの脚はレベリング脚10であり、内部に油圧媒体および気体が充填される。様々な圧力下で、各レベリング脚10内の油圧媒体および気体間の相互作用により可動部の伸縮を実現し、自動レベリングを行う。もう1つの脚は固定脚27、すなわち高さを自動調節することができない普通の脚であり、支持作用を示し、高さは可変でない。この実現方式は一定程度の調節を実現することができ、さらにコストを低下させることができる。
【0034】
図1に示すように、本実施例におけるレベリング脚の構造は、脚受け1およびプランジャ構造2を含む。脚受け1内は空気室4および油室3に隔てられ、油室3内に油圧媒体が充填され、空気室4および油室3はオリフィス5、バルブ孔6を介して相互に通じる。前記プランジャ構造2の一端は栓体201を有し、栓体201は油室3内に相対して摺動可能に設置され、さらに油室3の密封を保持し、プランジャ構造2のもう一端は支持体202を有する。
【0035】
本実施例のプランジャ構造2が圧力を受けたとき、油圧媒体は油室3からオリフィス5、バルブ孔6を介して空気室4に流動することができる。圧力が大きいほど、プランジャ構造2は圧縮されて脚受け1に進入する長さが長くなり、さらには高さの自動調節を実現する。
【0036】
図4に示すように、本実施例のもう1つのレベリング脚の構造において、レベリング脚は脚受け1およびプランジャ構造2を含み、脚受け1内部に中空空洞8を有する。プランジャ構造2の一端は栓体201を有し、栓体201は中空空洞8内に相対して摺動可能に設置され、さらに密封を保持して密閉空洞を形成する。前記密閉空洞内に油圧媒体が充填され、油圧媒体の体積は密閉空洞の最大容積より小さい。
【0037】
本実施例のレベリング脚は1つの中空空洞8のみを有するため、プランジャ構造2が圧力を受けたとき、油圧媒体がこれに伴って流動することを実現する必要がある場合、中空空洞8内に一部の気体を充填する必要がある。したがって、油圧媒体の体積は密閉空洞の最大容積より小さい。
【0038】
本実施例のプランジャ構造2が圧力を受けたとき、油圧媒体は密閉空洞内の気体を圧縮する。圧力が大きいほど、プランジャ構造2は圧縮されて脚受け1に進入する長さが長くなり、さらには高さの調節を実現する。
【0039】
実施例2
図7〜
図13に示すように、本実施例における筐体9の底板901の4つの角に、または筐体9の底板901の円周方向に沿って、少なくとも4つのレベリング脚10が均等に設置され、前記レベリング脚10のうち少なくとも2つは相互に通じる。各レベリング脚10内に油圧媒体および気体が充填され、第1の圧力範囲内で、各レベリング脚10内の油圧媒体および気体間の相互作用により可動部の伸縮を実現し、自動レベリングを行う。第2の圧力範囲内で、相互に通じるレベリング脚10内の油圧媒体および気体間の相互作用により可動部の伸縮を実現し、自動レベリングを行う。
【0040】
本実施例のレベリング脚10間は相互に通じ、これによりレベリング脚10内部の油圧媒体はそれ自体の内部で流動することができるだけでなく、レベリング脚10間で流動することもできる。このうちの1つのレベリング脚10が力を受けて圧縮するとき、油圧媒体はこれと通じるもう1つのレベリング脚に流動し、もう1つのレベリング脚内の油圧媒体が多くなり、圧力が増大してレベリング脚が延出し、これにより充分な支持力を確実に保証する。
【0041】
図3に示すように、本実施例のレベリング脚の構造は脚受け1、プランジャ構造2、および少なくとも1本の高圧油管7を含む。脚受け内は空気室4および油室3に隔てられ、油室3内に油圧媒体が充填され、空気室4および油室3はオリフィス5、バルブ孔6を介して相互に通じる。前記プランジャ構造2の一端は栓体201を有し、栓体201は油室3内に相対して摺動可能に設置され、さらに油室3の密封を保持し、プランジャ構造2のもう一端は支持体202を有する。前記高圧油管7は、2つのレベリング脚の空気室4にそれぞれ通じる。
【0042】
図5に示すように、本実施例のレベリング脚の構造は、脚受け1、プランジャ構造2、および少なくとも1本の高圧油管7を含み、脚受け1内部に中空空洞8を有する。プランジャ構造2の一端は栓体201を有し、栓体201は中空空洞8内に相対して摺動可能に設置され、さらに密封を保持して密閉空洞を形成する。前記密閉空洞内に油圧媒体が充填され、油圧媒体の体積は密閉空洞の最大容積より小さい。前記密閉空洞の最上部にオリフィス5およびバルブ孔6がそれぞれ設けられ、高圧油管7は2つのレベリング脚のオリフィス5および2つのレベリング脚のバルブ孔6にそれぞれ通じる。
【0043】
本実施例のレベリング脚は4つ含まれ、相互に通じる2組のレベリング脚セットに分けられる。隣接する2つのレベリング脚間、または対角に設置される2つのレベリング脚間はそれぞれ相互に通じる。
【0044】
具体的に、
図9に示すように、洗濯機の底板901の4つの角に4つのレベリング脚が取付、固定される。複数の高圧油管7が形成する第1高圧油管セット701は、洗濯機の底板901における左側の2つのレベリング脚と通じ、第1レベリング脚セット1001を構成する。複数の高圧油管7が形成する第2高圧油管セット702は、洗濯機の底板901における右側の2つのレベリング脚と通じ、第2レベリング脚セット1002を構成する。
【0045】
このように、第1レベリング脚セット1001の油圧媒体および一部の気体は、様々な圧力下において、この2つのレベリング脚間で相互に流動することができる。第2レベリング脚セット1002の油圧媒体および一部の気体は、様々な圧力下において、この2つのレベリング脚間で相互に流動することができる。
【0046】
図10に示すように、本実施例のもう1つの実施方式は次の通りである。洗濯機の底板901の4つの角に4つの脚が取付、固定される。複数の高圧油管7が形成する第1高圧油管セット701は、洗濯機の底板901における左側の2つのレベリング脚と通じ、第1レベリング脚セット1001を構成する。底板901における右側の2つの脚は固定脚27、すなわち高さを自動調節することができない普通の脚であり、主に支持作用を示す。あるいは複数の高圧油管7が形成する第2高圧油管セット702は、洗濯機の底板901における右側の2つのレベリング脚と通じ、第2レベリング脚セット1002を構成する。底板901における左側の2つのレベリング脚は固定脚27、すなわち高さを自動調節することができない普通の脚であり、主に支持作用を示す。この実現方式は一定程度の調節を実現することができ、コストを低下させることができる。
【0047】
図11に示すように、洗濯機の底板901の4つの角に4つのレベリング脚が取付、固定される。複数の高圧油管7が形成する第3高圧油管セット703は、洗濯機の底板901における後面の2つのレベリング脚と通じ、第3レベリング脚セット1003を構成する。複数の高圧油管7が形成する第4高圧油管セット704は、洗濯機の底板901における前面の2つのレベリング脚と通じ、第4レベリング脚セット1004を構成する。
【0048】
このように、第3レベリング脚セット1003の油圧媒体および一部の気体は、様々な圧力下で、この2つのレベリング脚間で相互に流動することができる。第4レベリング脚セット1004の油圧媒体および一部の気体は、様々な圧力下で、この2つのレベリング脚間で相互に流動することができる。
【0049】
図12に示すように、本実施例のもう1つの実施方式は次の通りである。洗濯機の底板901の4つの角に4つの脚が取付、固定される。複数の高圧油管7が形成する第3高圧油管セット703は、洗濯機の底板901における後面の2つのレベリング脚と通じ、第3レベリング脚セット1003を構成する。底板901における前面の2つのレベリング脚は固定脚27、すなわち高さを自動調節することができない普通の脚であり、主に支持作用を示す。あるいは複数の高圧油管7が形成する第4高圧油管セット704は、洗濯機の底板901における前面の2つのレベリング脚と通じ、第4レベリング脚セット1004を構成する。底板901における後面の2つの脚は固定脚27、すなわち高さを自動調節することができない普通のレベリング脚であり、主に支持作用を示す。この実現方式は一定程度の調節を実現することができ、さらにコストを低下させることができる。
【0050】
図13に示すように、筐体9の底板901の4つの角に、または筐体9の底板の円周方向に沿って、相互に通じる少なくとも4つのレベリング脚10が均等に設置される。各レベリング脚10内に油圧媒体および気体が充填され、第1の圧力範囲内で、各レベリング脚10内の油圧媒体および気体間の相互作用により可動部の伸縮を実現し、自動レベリングを行う。第2の圧力範囲内で、相互に通じるレベリング脚10内の油圧媒体および気体間の相互作用により可動部の伸縮を実現し、自動レベリングを行う。この方式は、すべてのレベリング脚間が通じることを実現し、液体媒体が全てのレベリング脚間で流動することができ、調整範囲はより大きく、調整効果はより良好である。
【0051】
具体的に、前記レベリング脚10内部に、油圧媒体および気体を充填する密閉空洞を有し、前記密閉空洞に少なくとも1本の高圧油管7が通じる。各前記レベリング脚10の高圧油管7はそれぞれ連通装置15に通じ、これにより全てのレベリング脚10間が相互に通じることを実現する。
【0052】
したがって、本実施例のレベリング装置は、大きな圧力を受けたレベリング脚の圧縮量が大きく、小さな圧力を受けたレベリング脚は油圧の作用下で伸長することもできることを実現し、さらには洗濯機のレベリングを自動的に実現する。同時に、本実施例のレベリング装置は、洗濯機の洗濯、脱水過程で不平衡の負荷を自らレベリングすることもでき、これにより、より低い振動およびより小さな騒音を実現する。
【0053】
実施例3
図14、
図15および
図16に示すように、本実施例の自動レベリング機能を有する洗濯機レベリング脚は、脚受け、可撓性収容体21および調整脚19を含む。前記脚受け内に中空空洞を有し、中空空洞は気体を充填する空気室4を少なくとも含み、可撓性収容体21は中空空洞内に設置され、空気室4と通じる。
【0054】
前記可撓性収容体21内部に収容空洞を有し、収容空洞内部に油圧媒体が充填され、圧力作用下で、油圧媒体は空気室4に流動することができる。
【0055】
前記調整脚19の一端は中空空洞内に相対して摺動可能に設置され、可撓性収容体21は調整脚19と接触または接続される。
【0056】
本実施例における自動レベリング機能の洗濯機レベリング脚は、油圧の原理に基づき、レベリング脚中に油圧媒体が充填される。レベリング脚は様々な圧力に対して、油圧媒体の流動性によりレベリング脚に対する適切な調整を自動で行う。
【0057】
他に、本実施例における自動レベリング機能の洗濯機レベリング脚は、油圧媒体が密封の可撓性収容体21内に入れられる。該可撓性収容体21は調整脚19内部に配置され、油圧媒体が漏出する問題を効果的に解決し、レベリング脚の動作の安定性を確実に保証する。
【0058】
したがって、本実施例における洗濯機レベリング脚の構造は簡単で、コストは低く、使用は便利で、信頼性が高い。振動を顕著に低下させ、騒音を低下させることができ、洗濯機のユーザ体験における快適さを高める。
【0059】
具体的に、本実施例における前記脚受けの中空空洞内にバルブプレート17が設けられ、バルブプレート17は中空空洞を上、下2つの空洞に隔て、上空洞は気体が充填される空気室4である。前記可撓性収容体21の一端は開口であり、内部に収容空洞を有し、収容空洞内部に油圧媒体が充填される。前記可撓性収容体21は下空洞内に設置され、可撓性収容体21の開口およびバルブプレート17の間は密封接続され、バルブプレート17に圧力作用下で油圧媒体を空気室に流動させる導通孔が設けられる。前記調整脚19の一端は、中空空洞の下空洞内に相対して摺動可能に設置される。
【0060】
本実施例における脚受けの中空空洞は相互に通じる2つの空洞に隔てられ、このうちの1つの空洞は空気室4であり、もう1つの空洞内に可撓性収容体21が設置される。同時に調整脚19も中空空洞の下空洞内に相対して摺動可能に設置され、これにより可撓性収容体21は調整脚19と中空空洞の下空洞との間の密閉空洞内にある。調整脚19が圧力を受けて収縮するとき、可撓性収容体21を押し出し、可撓性収容体21内の油圧媒体は押し出されて流動し、自動レベリングを実現する。
【0061】
さらに、前記脚受けは相互に接続されるシリンダ体16およびスリーブ18を含み、シリンダ体16およびスリーブ18間にバルブプレート17が設置される。バルブプレート17上部はシリンダ体16であり、シリンダ体16の内部空洞は空気室4であり、バルブプレート17下部はスリーブ18である。前記可撓性収容体21はスリーブ18内に設置され、前記調整脚19の一端はスリーブ18内に相対して摺動可能に設置される。
【0062】
本実施例は、バルブプレート17、シリンダ体16、およびスリーブ18を組み立てるとき、可撓性収容体21内の油圧媒体の流動のため、組立の密封性を保持する必要がある。したがって、本実施例の前記シリンダ体16、バルブプレート17、およびスリーブ18は、ボルトにより共に締め付けられ、シリンダ体16、バルブプレート17、およびスリーブ18にそれぞれ対応してネジ孔24が設けられる。前記スリーブ18における上端部の内側に環状凹部1802を有し、前記可撓性収容体21の開口における外向きのフランジは密封縁構造2101を形成する。前記密封縁構造2101は環状凹部1802内に取り付けられ、シリンダ体16、バルブプレート17、およびスリーブ18を締め付けると、密封縁構造2101は環状凹部1802内にプレス嵌めされ、密封接続を実現する。
【0063】
さらに、本実施例のバルブプレート17およびシリンダ体16間にガスケット22が設けられ、両者の間の密封接続を保持し、空気漏れ、油漏れを防止する。
【0064】
本実施例のスリーブ18の端部に内輪ボス1801が設けられ、調整脚19の端部に外輪ボス1901が設けられる。前記内輪ボス1801および外輪ボス1901は相互に係合され、本実施例の内輪ボス1801および外輪ボス1901を組み合わせるとロック機構23が形成され、調整脚19がスリーブ18から抜けるのを防止する。
【0065】
さらに、内輪ボス1801の直径は外輪ボス1901の直径より小さく、調整脚19に対するロック機能を有する。調整脚19が随意にスリーブ18から脱落することができ、可撓性収容体21が無限に膨張して、スリーブ18が高圧で破裂する、または可撓性収容体21が直接床に接触し、鋭い物で破裂するのを防止する。
【0066】
本実施例の可撓性収容体21は可撓性材料を採用して製造したジャバラ管構造であり、ジャバラ管構造の上端は開口で、下端は閉鎖され、閉鎖端は調整脚と接触または接続される。可撓性収容体21は可撓性材料を採用してより良好な変形を有するように製造され、これにより調整脚19の伸縮、押出に適応する。ジャバラ管構造により大きな圧力作用下で圧縮し、小さな圧力下で回復することができる。
【0067】
本実施例のバルブプレート17にオリフィス5および/またはバルブ孔6が設けられ、オリフィス5により油圧媒体および気体はゆっくりと通過することができる。バルブ孔6にバルブ片25が設置され、これによりレベリング脚が突然大きな力を受けるか、または大きな圧力を受ける状況下で、バルブ孔6を密封してスロットル調整し、油圧媒体の圧力が過度に大きいためにレベリング脚が故障するのを防止する。
【0068】
本実施例のシリンダ体16は、洗濯機底部と接続されるネジ付きスタッド20を有し、ネジ付きスタッド20は直接洗濯機底板のネジ孔中に螺入することができる。当然、ネジ付きスタッド20を廃止し、いくつかの貫通孔構造を設置し、ボルトまたはネジによりレベリング脚を底板901に固定することができることを連想することができる。
【0069】
本実施例の調整脚19の内部に中空空洞を有し、調整脚19をスリーブ18に取り付けると、可撓性収容体21を包んでいる。圧力作用下で、可撓性収容体21に作用すると、油圧媒体は空気室4に流動し、可撓性収容体21は調整脚19を伸縮させ、自動レベリングを実現する。
【0070】
本実施例における洗濯機レベリング脚は気体を弾性媒体とし、液体媒体を圧力伝達媒体とする。良好な緩衝能力を有するだけでなく、制振作用も有し、さらに受けた圧力の大きさに基づいて、レベリング脚自体の高さを調節することもできる。
【0071】
レベリング脚の負荷が大きいとき、調整脚19が上に移動して、油圧媒体を充満させた可撓性収容体21の中空空洞の容積が小さくなり、油圧媒体はオリフィス5またはバルブ孔6を通過して空気室4に進入せざるを得なくなる。空気室4の容積が小さくなり、気体の圧力が上昇し、レベリング脚全体の高さが低くなる。外部の負荷が気体、油圧媒体の圧力と等しいとき、調整脚19は上に移動するのを停止するため、調整脚19が上に移動してスリーブ18に進入する距離は、受ける負荷の大きさと関係する。このとき、調整脚19および洗濯機底板901の相対位置はこれ以上変化せず、洗濯機レベリング脚の自動調整が完了する。
【0072】
図17に示すように、レベリングの原理を具体的に解説する。洗濯機を取り付けると、床26は平らでないため、異なるレベリング脚の水平高さは異なり、床の窪み2601部分に位置するレベリング脚の位置は低い。これにより、位置が高い部分のレベリング脚が先に洗濯機の重量を受け、さらに受ける重力は大きく、位置が低いレベリング脚はガタが生じるか、または受ける重力は小さいことがわかる。位置が高い部分のレベリング脚の調整脚は大きな圧力下で上に移動し、レベリング脚全体の高さは低くなる。油圧作動油を充満させた可撓性収容体の中空空洞の容積は圧縮されて小さくなり、油圧媒体はオリフィスまたはバルブ孔に進入し、高圧油管セットを通過して位置が低い部分のレベリング脚内に進入せざるを得なくなる。位置が低い部分のレベリング脚における可撓性収容体の油圧媒体は次第に多くなり、これにより可撓性収容体は膨張して調整脚の伸長を推進する。
【0073】
位置が高い部分のレベリング脚および位置が低い部分のレベリング脚の油圧が同じであるとき、油圧媒体はこれ以上高圧油管セットから流動せず、調整脚および洗濯機の底板の相対位置はこれ以上変化せず、洗濯機レベリング脚の自動調整は完了する。
【0074】
洗濯機の洗濯または脱水過程において、油圧媒体はゆっくりと流動して自らレベリングを行うこともでき、洗濯機の振動、騒音は大幅に低下する。
【0075】
本実施例は、上記自動レベリング機能を有する洗濯機レベリング脚を有する洗濯機を同時に提供している。筐体9を含み、筐体9の底部に複数の前記洗濯機レベリング脚が取り付けられる。洗濯機レベリング脚内部に充填される油圧媒体は、洗濯機レベリング脚内部および/または洗濯機レベリング脚間で流動し、レベリングを実現することができる。
【0076】
本実施例の洗濯機は、出荷、設置される際、好ましくは洗濯機レベリング脚の高さは4つとも一致している。洗濯機を平らでない底面にランダムに設置すると、4つの洗濯機レベリング脚は底面が平らでない状況に基づき、異なる圧力を受け、調整脚がスリーブに圧入する長さが異なり、さらには洗濯機の自動レベリングを実現する。
【0077】
上記実施例について、以下をさらに説明する必要がある。
1、本発明の実施例におけるレベリング脚は2つずつつながり、3つないしそれ以上でもよい。数量N≧2で、好ましくは2つであり、コストは最も低く、さらに比較的良好な効果を実現することができる。
【0078】
本発明の実施例において、連通装置15の4つのポートを使用して、4つのレベリング脚がそれぞれ接続されるが、これにより3、5、6、N個のポートを有する1つの連通装置15を使用して、前記ポートに3、5、6、N個のレベリング脚がそれぞれ接続されると推理することができる。上記実施例は前記機能を実現することができる状況下で、最も適切な4つを使用したに過ぎず、これによりコストを最も低く制御することを実現する。
【0079】
2、本発明の実施例はドラム式洗濯機を例とし、本発明がドラム式洗濯機の自動レベリングを実現する原理および方法を詳述した。本発明をパルセータ式洗濯機に応用することができることを容易に連想することができる。
【0080】
3、本発明の実施例は洗濯機を例とし、本発明が洗濯機の自動レベリングを実現する原理および方法を詳述した。本発明を冷蔵庫、冷凍庫、食器洗浄器、空調の室内機、ウォーターサーバ、電子レンジ、オーブン、据置型涼風扇、空気清浄機など家電製品に応用することができることを容易に連想することができる。
【0081】
以上の記載は本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明をどのような形式でも制限しない。本発明は好ましい実施例により上記のように開示したが、本発明を限定するもではない。当業者は本発明の技術案を逸脱しない範囲内で、上記に示した技術内容を利用して均等変化した等価実施例に変更または修飾することができる。しかし、本発明の技術案の内容を逸脱せずに、本発明の技術的本質に基づき、以上の実施例に対して行う簡単な修正、均等変化および修飾は、いずれも本発明案の範囲内に属する。