特許第6731510号(P6731510)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6731510自動故障検出可能な片状体のパンチング・研削複合機
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6731510
(24)【登録日】2020年7月8日
(45)【発行日】2020年7月29日
(54)【発明の名称】自動故障検出可能な片状体のパンチング・研削複合機
(51)【国際特許分類】
   B23P 23/04 20060101AFI20200716BHJP
   B24B 41/06 20120101ALI20200716BHJP
   B24B 49/12 20060101ALI20200716BHJP
   B24B 1/00 20060101ALI20200716BHJP
   B24B 49/10 20060101ALI20200716BHJP
   B21D 28/34 20060101ALI20200716BHJP
【FI】
   B23P23/04
   B24B41/06 B
   B24B49/12
   B24B1/00 Z
   B24B49/10
   B21D28/34 C
【請求項の数】4
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2019-55012(P2019-55012)
(22)【出願日】2019年3月22日
(65)【公開番号】特開2020-1157(P2020-1157A)
(43)【公開日】2020年1月9日
【審査請求日】2019年3月22日
(31)【優先権主張番号】201810659416.2
(32)【優先日】2018年6月25日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516333551
【氏名又は名称】東莞理工学院
(74)【代理人】
【識別番号】100145470
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 健一
(72)【発明者】
【氏名】李川
【審査官】 亀田 貴志
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−071661(JP,A)
【文献】 実開平06−024894(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23P 23/00 − 23/04
B21D 28/34
B24B 1/00
B24B 5/00 − 19/28
B24B 41/00 − 49/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動故障検出可能な片状体のパンチング・研削複合機であって、それはフレーム(1)とフレーム(1)に設置された前記片状体を搬送する搬送溝が形成されてなる搬送溝付き台座(2)を備え、
前記搬送溝付き台座(2)の内部の中央部に、供給溝(3)が設置され、前記搬送溝付き台座(2)に、加工フレーム(12)が設置され、前記加工フレーム(12)に、搬送溝付き台座(2)における片状体(4)と連係するパンチング装置(13)と研削装置(14)が順次に設置され、前記フレーム(1)に、互いに連係する供給モータ(5)と供給スクリュー(6)が設置され、前記供給スクリュー(6)に、供給可動ブロック(7)が被装され、前記供給可動ブロック(7)に、供給可動台座(8)が固設され、前記供給可動台座(8)に、供給昇降シリンダー(9)が設置され、前記供給昇降シリンダー(9)に、供給昇降ブロック(10)が設置され、前記供給昇降ブロック(10)に、供給溝(3)を貫通可能な供給ブロック(11)が設置され、且つパンチング装置(13)と研削(14)装置の加工ステーション間の距離は隣り合う二枚の供給ブロック(11)間の距離と一致し、
前記加工フレーム(12)の下方に、加工昇降シリンダー(21)が設置され、前記加工昇降シリンダー(21)の下方に、加工昇降台座(22)が接続され、且つ加工昇降台座(22)の長さは隣り合う二枚の供給ブロック(11)間の距離と一致し、供給ブロック(11)の垂直部分の真上であって、前記加工昇降台座(22)に、前記供給ブロック(11)が上昇する際に、その上昇が、前記加工昇降台座(22)に妨げられないようにするための合わせ口(50)が設けられ、前記パンチング装置(13)と研削装置(14)は、何れも加工昇降台座(22)の下方に設置され、前記研削装置(14)は、加工昇降台座(22)の下方に設置された研削モータ(23)を備え、前記研削モータ(23)の下方に、研削ヘッド(24)が設置され、前記加工昇降台座(22)において且つ研削モータ(23)の両側に、加工緩衝ばね(30)を介して供給ブロック(11)における片状体と連係する研削押圧ブロック(31)が接続され、前記研削ヘッド(24)が研削押圧ブロック(31)と差込連係され、
前記研削ヘッド(24)の下部は円錐形であり、且つ底面の真ん中に、光束受信機(25)が嵌め込まれ、前記供給昇降ブロック(10)に、光束送信機(29)が設置され、前記光束送信機(29)の光束送信機取付板(28)が、ボルトを介して供給昇降ブロック(10)に固定され、前記光束送信機(29)の上部は、研削ステーションにおける漏れ穴(26)と接続する収集口(27)の下部と一致し、且つ光束送信機(29)は、上へ向かって、漏れ穴(26)の軸線と重なり合う縦光束を送信し、
前記研削押圧ブロック(31)の下部に、第一接触センサー(32)が嵌め込まれ、前記加工昇降台座(22)に合わせ口(50)が設置された箇所に、形成されている溝が下方に向くように供給高度検出溝ブロック(33)が設けられ、前記供給高度検出溝ブロック(33)の下方に、供給ブロック(11)の上表面と連係する二つの音波距離測定器(34)が設置され、且つ二つの音波距離測定器(34)間の広さが供給ブロック(11)の垂直部分の厚さと一致することを特徴とする自動故障検出可能な片状体のパンチング・研削複合機。
【請求項2】
前記供給ブロック(11)はL形状のブロックであり、その水平部分は片状体の長さと一致し、パンチングステーションと研削ステーションにおける供給ブロック(11)に、前記漏れ穴(26)が、片状体のパンチング部分と連係して設けられており、前記供給昇降ブロック(10)に、前記漏れ穴(26)と合わせる収集口(27)が設置され、前記供給可動台座(8)に、収集口(27)と連係する収集装置(15)が設置されることを特徴とする請求項1に記載の自動故障検出可能な片状体のパンチング・研削複合機。
【請求項3】
前記パンチング装置(13)は、加工昇降台座(22)の下方に設置されたパンチングヘッド(37)を備え、前記加工昇降台座(22)において且つパンチングヘッド(37)の外側に、加工緩衝ばね(30)を介して供給ブロック(11)における片状体と連係するパンチング押圧ブロック(39)が接続され、前記パンチング押圧ブロック(39)はパンチングヘッド(37)と差込連係され、前記パンチング押圧ブロック(39)の下部に、第二接触センサー(38)が嵌め込まれることを特徴とする請求項に記載の自動故障検出可能な片状体のパンチング・研削複合機。
【請求項4】
前記加工昇降台座(22)の下方に、パンチング回転モータ(36)が設置され、前記パンチングヘッド(37)が、パンチング回転モータ(36)の下方に設置され、且つパンチングヘッド(37)の下部は環状切断刃であり、上部はパンチングの口径より大きいストップブロックであることを特徴とする請求項に記載の自動故障検出可能な片状体のパンチング・研削複合機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は加工設備の保全管理の分野に関し、特に自動故障検出可能な片状体のパンチング・研削複合機に関する。
【背景技術】
【0002】
片状体はよく使われている加工材料であり、応用が非常に広く、特にスペーサーや接続片はよく使われており、組立構造によりよく適用するために、スペーサー等に対してパンチング加工を行う場合もある。
【0003】
片状体がパンチング加工された後、殆ど研削加工も行われる。パンチングした穴をしっかり研削加工を行う。既存の設備は殆どパンチングと研削を分けて行い、二台の設備で加工する必要があり、且つ一台の設備に材料を出し入れ、位置決めしなければならないため、加工効率が低く、連続加工をなかなか実現できない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明では、自動故障検出可能な片状体のパンチング・研削複合機を提供することを目的とし、搬送溝台座により、距離固定供給部分と合わせて、片状体の距離固定供給を実現し、搬送溝台座の上方に順次設置されたパンチング装置と研削装置と合わせて、連続的、自動的に片状体をパンチングと研削することができるため、片状体に対するパンチングと研削効率を大いに向上させる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を実現するために、本発明の使用する技術的な解決方案は以下の通りである。自動故障検出可能な片状体のパンチング・研削複合機であって、それはフレームとフレームに設置された搬送溝付き台座を備え、前記搬送溝付き台座の中部に、供給溝が設置され、前記搬送溝付き台座に、加工フレームが設置され、前記加工フレームに、搬送溝付き台座における片状体と連係するパンチング装置と研削装置が順次に設置され、前記フレームに、互いに連係する供給モータと供給スクリューが設置され、前記供給スクリューに、供給可動ブロックが被装され、前記供給可動ブロックに、供給可動台座が固設され、前記供給可動台座に、供給昇降シリンダーが設置され、前記供給昇降シリンダーに、供給昇降ブロックが設置され、前記供給昇降ブロックに、供給溝を貫通可能な供給ブロックが均一に設置され、且つパンチング装置と研削装置の加工ステーション間の距離は隣り合う二枚の供給ブロック間の距離と一致する。
【0006】
好ましくは、前記供給ブロックはL形状のブロックであり、その水平部分は片状体の長さと一致し、パンチングステーションと研削ステーションにおける供給ブロックに、片状体のパンチング部分と連係する漏れ穴が設けられ、前記供給昇降ブロックに、漏れ穴と合わせる収集口が設置され、前記供給可動台座に、収集口と連係する収集装置が設置される。
【0007】
好ましくは、前記加工フレームの下方に、加工昇降シリンダーが設置され、前記加工昇降シリンダーの下方に、加工昇降台座が接続され、且つ加工昇降台座の長さは隣り合う二枚の供給ブロック間の距離と一致し、供給ブロックの垂直部分の真上に、前記加工昇降台座(22)に、前記供給ブロック(11)が上昇する際に、その上昇が、前記加工昇降台座(22)に妨げられないようするための合わせ口(50)が設けられ、前記パンチング装置と研削装置は、何れも加工昇降台座の下方に設置され、前記研削装置は、加工昇降台座の下方に設置された研削モータを備え、前記研削モータの下方に、研削ヘッドが設置され、前記加工昇降台座において且つ研削モータの両側に、加工緩衝ばねを介して供給ブロックにおける片状体と連係する研削押圧ブロックが接続され、前記研削ヘッドが研削押圧ブロックと差込連係される。
【0008】
好ましくは、前記研削ヘッドの下部は円錐形であり、且つ底面の真ん中に、光束受信機が嵌め込まれ、前記供給昇降ブロックに、光束送信機が設置され、前記光束送信機の光束送信機取付板が、ボルトを介して供給昇降ブロックに固定され、前記光束送信機の上部は、研削ステーションにおける漏れ穴と接続する収集口の下部と一致し、且つ光束送信機は、上へ向かって、漏れ穴の軸線と重なり合う縦光束を送信する。
【0009】
好ましくは、前記研削押圧ブロックの下部に、第一接触センサーが嵌め込まれ、前記加工昇降台座に合わせ口が設置された箇所に、形成されている溝が下方に向くように供給高度検出ブロックが設けられ、前記供給高度検出溝ブロックの下方に、供給ブロックの上表面と連係する二つの音波距離測定器が設置され、且つ二つの音波距離測定器間の広さが供給ブロックの垂直部分の厚さと一致すること。
【0010】
好ましくは、前記パンチング装置は、加工昇降台座の下方に設置されたパンチングヘッドを備え、前記加工昇降台座において且つパンチングヘッドの外側に、加工緩衝ばねを介して供給ブロックにおける片状体と連係するパンチング押圧ブロックが接続され、前記パンチング押圧ブロックはパンチングヘッドと差込連係され、前記パンチング押圧ブロックの下部に、第二接触センサーが嵌め込まれる。
【0011】
好ましくは、前記加工昇降台座の下方に、パンチング回転モータが設置され、前記パンチングヘッドが、パンチング回転モータの下方に設置され、且つパンチングヘッドの下部は環状切断刃であり、上部はパンチングの口径より大きいストップブロックである。
【0012】
好ましくは、前記収集装置は、供給昇降台座に設置された二つの収集組立モータを備え、且つ二つの収集組立モータがそれぞれ収集口の両側に位置し、前記収集組立モータの上方に、垂直方向を向く収集組立回転軸が接続され、前記収集組立回転軸の外側に、収集組立回転カバーが被装され、前記収集組立回転カバーが、供給昇降ブロックの下方に設置された回転カバーの取付軸受台に取り付けられ、前記収集組立回転軸の外側に、垂直方向を向く回転軸合わせ差込口が設置され、前記収集組立回転カバーに、回転軸合わせ差込口と連係する回転軸合わせ差込ブロックが設置され、前記収集組立回転カバーの下部に、収集支持回転ブロックが固定された状態で被覆され、二つの収集支持回転ブロックに、収集枠が設けられる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】自動故障検出可能な片状体のパンチング・研削複合機の構造の模式図である。
図2】パンチング装置と研削装置の構造の模式図である。
図3図2におけるAの部分拡大図である。
図4図2におけるBの部分拡大図である。
図5】収集装置の構造の模式図である。
図6図5におけるCの部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
当業者が本発明の技術的な解決手段をより良く理解するため、次に、図面と併せて本発明を詳しく説明する。この部分の説明は、実証性と解釈性のみであり、本発明の保護範囲は何ら限定されない。
【0015】
図1に示すように、本発明の具体的な構造は以下の通りである。自動故障検出可能な片状体のパンチング・研削複合機であって、それはフレーム1とフレーム1に設置された搬送溝付き台座2を備え、前記搬送溝付き台座2の中部に、供給溝3が設置され、前記搬送溝付き台座2に、加工フレーム12が設置され、前記加工フレーム12に、搬送溝付き台座2における片状体4と連係するパンチング装置13と研削装置14が順次に設置され、前記フレーム1に、互いに連係する供給モータ5と供給スクリュー6が設置され、前記供給スクリュー6に、供給可動ブロック7が被装され、前記供給可動ブロックに7、供給可動台座8が固設され、前記供給可動台座8に、供給昇降シリンダー9が設置され、前記供給昇降シリンダー9に、供給昇降ブロック10が設置され、前記供給昇降ブロック10に、供給溝3を貫通可能な供給ブロック11が均一に設置され、且つパンチング装置13と研削14装置の加工ステーション間の距離は隣り合う二枚の供給ブロック間の距離と一致する。
【0016】
供給モータ5の往復供給、供給昇降シリンダーの往復昇降により、供給ブロックを往復供給、昇降させることが可能になり、更に供給溝における片状体に対して距離固定供給を行い、続いてパンチング装置と研削装置により、片状体をパンチングと研削し、片状体の全体加工効率を大いに向上させる。
【0017】
図1図2に示すように、前記供給ブロック11はL形状のブロックであり、その水平部分は片状体の長さと一致し、パンチングステーションと研削ステーションにおける供給ブロック11に、片状体のパンチング部分と連係する漏れ穴26が設けられ、前記供給昇降ブロック10に、漏れ穴26と合わせる収集口27が設置され、前記供給可動台座8に、収集口27と連係する収集装置15が設置される。
【0018】
供給ブロックの構造により、片状体に対して支持し、片状体パンチングと研削効果を上げると同時に、漏れ穴を設けて、収集装置と組み合わせることで、パンチングと研削を行う際に発生した廃棄物に対して収集を行い、供給部分への干渉を防止する。
【0019】
図2図3に示すように、前記加工フレーム12の下方に、加工昇降シリンダー21が設置され、前記加工昇降シリンダー21の下方に、加工昇降台座22が接続され、且つ加工昇降台座22の長さは隣り合う二枚の供給ブロック11間の距離と一致し、供給ブロック11の垂直部分の真上に、前記加工昇降台座(22)に、前記供給ブロック(11)が上昇する際に、その上昇が、前記加工昇降台座(22)に妨げられないようするための合わせ口(50)が設けられ、前記パンチング装置13と研削装置14は、何れも加工昇降台座22の下方に設置され、前記研削装置14は、加工昇降台座22の下方に設置された研削モータ23を備え、前記研削モータ23の下方に、研削ヘッド24が設置され、前記加工昇降台座22において且つ研削モータ23の両側に、加工緩衝ばね30を介して供給ブロック11における片状体と連係する研削押圧ブロック31が接続され、前記研削ヘッド24が研削押圧ブロック31と差込連係される。
【0020】
パンチング装置と研削装置を加工昇降台座に設置することで、同期に研削することができると共に、バランスを取れるし、二つの加工ステーションの加工状況により供給精度に対して、ある程度、検出することも可能になる。研削装置において、圧縮可能な押圧板と、研削ヘッドと差込連係することにより、押圧し、研削する。研削ヘッドが降下しているうちに、押圧の部分に干渉せず、良い押圧、研削効果を実現することができる。
【0021】
図3に示すように、前記研削ヘッド24の下部は円錐形であり、且つ底面の真ん中に、光束受信機25が嵌め込まれ、前記供給昇降ブロック10に、光束送信機29が設置され、前記光束送信機29の光束送信機取付板28が、ボルトを介して供給昇降ブロック10に固定され、前記光束送信機29の上部は、研削ステーションにおける漏れ穴26と接続する収集口27の下部と一致し、且つ光束送信機29は、上へ向かって、漏れ穴26 の軸線と重なり合う縦光束を送信する。
【0022】
光束送信機により、漏れ穴を貫通する縦光束を送信し、光束受信機の受信状況により供給精度を判断する。もし光束受信機に、光束送信機から送信した光束を受けた場合、供給が正確であり、片状体を研削ステーションに正しく供給したと分かる。逆の場合は、供給が正確ではなく、停機してメンテナンスを行う必要がある。
【0023】
図2図3に示すように、前記研削押圧ブロック31の下部に、第一接触センサー32が嵌め込まれ、前記加工昇降台座22に合わせ口が設置された箇所に、形成されている溝が下方に向くように供給高度検出ブロック33が設けられ、前記供給高度検出溝ブロック33の下方に、供給ブロック11の上表面と連係する二つの音波距離測定器34が設置され、且つ二つの音波距離測定器34間の広さが供給ブロック11の垂直部分の厚さと一致する。
【0024】
第一接触センサーの設計により、音波距離測定器の測定位置を確定することができる。音波距離測定器の測定により、供給ブロックの垂直部分が昇降した高度を検出し、更に供給ブロックを正しく昇降することを確保する。第一接触センサーに誘導信号が発生した場合、加工昇降シリンダーが昇降を停止し、音波距離測定器により距離を測定する。もし二つの音波距離測定器により測定した値が理論値と一致する場合、供給昇降精度が高いと分かる。一つの測定値が理論値と違う場合、供給精度が悪いと分かる。この時、光束受信機の信号と合わせて、供給距離が正しくないか、昇降精度が正しくないか判断することができる。
【0025】
図4に示すように、前記パンチング装置13は、加工昇降台座22の下方に設置されたパンチングヘッド37を備え、前記加工昇降台座22において且つパンチングヘッド37の外側に、加工緩衝ばね30を介して供給ブロック11における片状体と連係するパンチング押圧ブロック39が接続され、前記パンチング押圧ブロック39はパンチングヘッド37と差込連係され、前記パンチング押圧ブロック39の下部に、第二接触センサー38が
嵌め込まれる。
【0026】
第二接触センサーの設計により、第一接触センサーと合わせて、片状体の厚さが一致するかを検出することができる。もし第一接触センサーと第二接触センサーに同時に誘導信号が発生した場合、パンチングステーションと研削ステーションにおける片状体の厚さが一致すると分かる。この時、音波距離測定器の値も更に正しくなる。もし同時に誘導信号が発生しない場合、パンチングステーションと研削ステーションにおける片状体の厚さが一致してないと分かる。
【0027】
前記加工昇降台座22の下方に、パンチング回転モータ36が設置され、前記パンチングヘッド37が、パンチング回転モータ36の下方に設置され、且つパンチングヘッド37の下部は環状切断刃であり、上部はパンチングの口径より大きいストップブロックである。
【0028】
パンチングヘッドの設計により、パンチング回転モータと合わせて、よいパンチング効果を実現すると共に、パンチングしすぎることで供給ブロックを損傷することを避けられる。
【0029】
図5図6に示すように、前記収集装置15は、供給昇降台座8に設置された二つの収集組立モータ42を備え、且つ二つの収集組立モータ42がそれぞれ収集口27の両側に位置し、前記収集組立モータ42の上方に、垂直方向を向く収集組立回転軸43が接続され、前記収集組立回転軸43の外側に、収集組立回転カバー45が被装され、前記収集組立回転カバー45が、供給昇降ブロック10の下方に設置された回転カバーの取付軸受台44に取り付けられ、前記収集組立回転軸43の外側に、垂直方向を向く回転軸合わせ差込口48が設置され、前記収集組立回転カバー45に、回転軸合わせ差込口48と連係する回転軸合わせ差込ブロック49が設置され、前記収集組立回転カバー45の下部に、収集支持回転ブロック46が固定された状態で被覆され、二つの収集支持回転ブロック46に、収集枠47が設けられる。
【0030】
収集装置は、収集組立モータの回転により、収集支持回転ブロックを回転させることで、収集枠を支持し、取り出すことを実現すると共に、供給昇降ブロックの昇降に対してガイドの役割を果たす。また、左右供給する際に、供給可動台座と供給昇降ブロックを同期に運転させることができる。
【実施例】
【0031】
全体の動作は以下の通りである。まず設備を調整してから、鉄片を搬送溝台座2における供給溝3の左側に入れて、続いて供給モータ5により供給スクリュー6を回転させて、更に供給可動台座8を左へ移動させ、供給ブロック11を片状体4の左側に移動させて、続いて供給昇降シリンダー9により供給昇降ブロック10を上昇させて、更に供給ブロック11を上昇させて、その垂直部分を供給溝3に貫通させてから、供給モータ5を反転させることにより、供給スクリュー6も反転させて、更に供給ブロック11を右へ移動させる。移動しているうちに、片状体4に接触して、且つそれを右へ一定の距離を移動させて、一回の距離固定移動を完了する。続いて片状体の投入と距離固定移動を繰り返して、初めの片状体が距離固定供給の過程において、パンチングステーションと連係する供給ブロック11に、距離を固定された状態でパンチングステーションに供給され、続いて加工昇降シリンダー21により加工昇降台座22を降下させて、第二接触センサー38に誘導信号が発生した際に、停止し、音波距離測定器34により距離を測定する。もし二つの音波距離測定器により測定した値が理論値と一致する場合、供給昇降精度が高いと分かる。もし二つの音波距離測定器により測定した値が理論値と違う場合、供給ブロック11の昇降高度が正しくなく、調整しなければならないと分かる。もし二つの測定値の差が大きい場合、光束送信機29により光束
を送信し、光束受信機25に光束を受信したかを観察する。もし光束を受信した場合、音波距離測定器を修正する必要があると分かる。もし光束を受信しない場合、供給ブロックの供給が正しくないとわかる。上記設備の状況について検出を行ってから、加工昇降シリンダー21により加工昇降台座22を引き続き降下させて、さらにパンチングヘッド37が製品に接触し、且つパンチング回転モータ36の作用の下で、パンチングヘッド37を回転させて、パンチングを行う。パンチング加工が完了した後、加工昇降シリンダー21を元の位置に戻せて、続いて供給ブロックの左右往復及び昇降往復により、次の片状体をパンチングステーションに搬送し、パンチングした片状体は研削ステーションに搬送され、同じ方式により供給ブロックの供給距離と供給高度を検出する。この検出しているうちに、まだやらなければならないことがある。それは第一接触センサーと第二接触センサーに同期に誘導信号が発生したかを観察することである。もし同期に誘導信号が発生した場合、片状体の厚さが一致すると分かる。逆の場合、もし同期に誘導信号が発生しない場合、片状体の厚さが一致してないと分かり、選別しなければならない。続いて加工昇降シリンダー21が降下し続けて、パンチング装置は上記と同じように駆動して、研削装置14は研削モータ23により研削ヘッド24を回転させて、加工昇降シリンダー21の昇降と合わせて研削を完了する。上記工程を繰り返して片状体を加工する。
【0032】
説明すべきなのは、本明細書において、専門用語の“含む”、“含有”またはそのいかなる他の変化は、非排他的な含有を網羅することを意味する。従って、一連の要素を含む過程、方法、物品または装置がそれらの要素を含むだけではなく、かつ明確に列挙されていないその他の要素をさらに備え、またはこの種類の過程、方法、物品または装置の固有の要素をさらに含んでいる。
【0033】
本明細書に具体的な個別事例を応用して本発明の原理及び実施方式を説明したが、上記の実例の説明は本発明の方法及びその基本理念に対する理解を手伝うだけに用いる。上記は本発明の好ましい実施方式のみであり、注意すべきなのは、文字表現の制限性のため、客観的に無限の具体的な構造が存在し、本技術分野の当業者にとって、本発明の原理から逸脱しない前提において、さらにいくつかの改善、修正または変化を実施でき、さらに上記の技術的特徴を適切な方式で組み合わせることができる。これらの改善と修正、変化または組み合わせ、または改善せずに発明の構想と技術的解決手段をその他の場合に直接応用するものは、いずれも本発明の保護範囲とみなすべきである。
【符号の説明】
【0034】
1 フレーム
2 搬送溝付き台座
3 供給溝
4 片状体
5 供給モータ
6 供給スクリュー
7 供給可動ブロック
8 供給可動台座
9 供給昇降シリンダー
10 供給昇降ブロック
11 供給ブロック
12 加工フレーム
13 パンチング装置
14 研削装置
15 収集装置
21 加工昇降シリンダー
22 加工昇降台座
23 研削モータ
24 研削ヘッド
25 光束受信機
26 漏れ穴
27 収集口
28 光束送信機取付板
29 光束送信機
30 加工緩衝ばね
31 研削押圧ブロック
32 第一接触センサー
33 供給高度検出溝ブロック
34 音波距離測定器
36 パンチング回転モータ
37 パンチングヘッド
38 第二接触センサー
39 パンチング押圧ブロック
42 収集組立モータ
43 収集組立回転軸
44 回転カバーの取付軸受台
45 収集組立回転カバー
46 収集支持回転ブロック
47 収集枠
48 回転軸合わせ差込口
49 回転軸合わせ差込ブロック
50 合わせ口
図1
図2
図3
図4
図5
図6