特許第6731877号(P6731877)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6731877
(24)【登録日】2020年7月9日
(45)【発行日】2020年7月29日
(54)【発明の名称】加熱調理器
(51)【国際特許分類】
   H05B 6/12 20060101AFI20200716BHJP
【FI】
   H05B6/12 305
   H05B6/12 312
   H05B6/12 317
【請求項の数】13
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-60386(P2017-60386)
(22)【出願日】2017年3月27日
(65)【公開番号】特開2018-163805(P2018-163805A)
(43)【公開日】2018年10月18日
【審査請求日】2019年6月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000176866
【氏名又は名称】三菱電機ホーム機器株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001461
【氏名又は名称】特許業務法人きさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】横井川 裕司
(72)【発明者】
【氏名】須永 隆司
(72)【発明者】
【氏名】杉本 芳之
(72)【発明者】
【氏名】大久保 直也
(72)【発明者】
【氏名】田仲 導生
(72)【発明者】
【氏名】星野 晃一
(72)【発明者】
【氏名】吉元 信夫
【審査官】 土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−089432(JP,A)
【文献】 特開2012−049009(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 6/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部に開口を有する箱状に形成された筐体と、
前記筐体内において被加熱物を加熱する加熱コイルが配置された仕切板と、
前記加熱コイルと対向するように前記筐体の開口を覆うトッププレートと、
前記トッププレートの外周部に設けられ、前記筐体内の空気が排出される排気口が形成された天板フレームと、
前記トッププレートと前記仕切板との間に配置される手かけ部材と、
を備え、
前記手かけ部材は、
前記排気口と連通する開口部が形成された上壁部と、
前記上壁部から前記仕切板に延設され、前記加熱コイル側の壁部を構成する前壁部と、
を有し、
前記前壁部は、
前記トッププレートと前記仕切板との間の空間に膨出する膨出部を有し、
前記膨出部は、
前記トッププレートと離間して対向する平板状の天井壁を形成する指かかり部と、
前記指かかり部の、前記上壁部とは反対側の側縁から前記仕切板の方向に延設され、前記仕切板に固定される下段前壁部と、
を有し、
前記天板フレームは、前記排気口の縁部に、前記筐体内に突出するようにバーリング形状が形成されているバーリング部を有しており、前記上壁部が前記バーリング部の縁端と接している加熱調理器。
【請求項2】
上部に開口を有する箱状に形成された筐体と、
前記筐体内において被加熱物を加熱する加熱コイルが配置された仕切板と、
前記加熱コイルと対向するように前記筐体の開口を覆うトッププレートと、
前記トッププレートの外周部に設けられ、前記筐体内の空気が排出される排気口が形成された天板フレームと、
前記トッププレートと前記仕切板との間に配置される手かけ部材と、
を備え、
前記手かけ部材は、
前記排気口と連通する開口部が形成された上壁部と、
前記上壁部から前記仕切板に延設され、前記加熱コイル側の壁部を構成する前壁部と、
を有し、
前記前壁部は、
前記トッププレートと前記仕切板との間の空間に膨出する膨出部を有し、
前記膨出部は、
前記トッププレートと離間して対向する平板状の天井壁を形成する指かかり部と、
前記指かかり部の、前記上壁部とは反対側の側縁から前記仕切板の方向に延設され、前記仕切板に固定される下段前壁部と、
を有し、
前記上壁部に形成された前記開口部の縁部は、平面視で前記排気口の開口内に位置している加熱調理器。
【請求項3】
前記下段前壁部には、前記下段前壁部の中間部から上端部にかけて上下方向に開口したスリット状の通気孔が、前記開口部の長手方向に並列して形成されている請求項1又は2に記載の加熱調理器。
【請求項4】
前記上壁部に形成された前記開口部の縁部は、平面視で前記排気口の開口内に位置している請求項に記載の加熱調理器。
【請求項5】
前記開口部の縁端は、前記上壁部の厚さ方向にR形状で形成され、または、密着曲げで形成されている請求項2又は4に記載の加熱調理器。
【請求項6】
前記指かかり部には、仕切板側に突出する複数の突出部が前記膨出部の膨出方向に延びるように形成されており、前記複数の突出部は、前記開口部の長手方向に並列して配列されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の加熱調理器。
【請求項7】
前記突出部は、前記突出部の突出する高さが前記突出部の幅よりも小さく形成されている請求項に記載の加熱調理器。
【請求項8】
前記仕切板は、
前記加熱コイルが配置される平坦部と、
前記排気口と対向するように前記平坦部から下方に凹むように形成された水受け部を有する請求項1〜7のいずれか1項に記載の加熱調理器。
【請求項9】
前記手かけ部材は、前記上壁部と前記前壁部とを接続し、互いに対向する側壁部を有し、
前記側壁部と前記指かかり部とには、前記加熱コイルが配置されている空間側に突出する一連のリブが形成されており、
前記リブは、前記側壁部の下端部から指かかり部にかけて形成されており、前記指かかり部において前記開口部の長手方向に延びるように形成されていると共に、前記リブの下端部は、前記水受け部の上方に配置されている請求項に記載の加熱調理器。
【請求項10】
前記側壁部には、貫通孔である側壁開口部が形成されている請求項に記載の加熱調理器。
【請求項11】
前記水受け部の一部には、貫通孔である水抜き孔が形成されている請求項8〜10のいずれか1項に記載の加熱調理器。
【請求項12】
前記下段前壁部の下端には、前記膨出部の膨出方向に突出する1又は複数の係合部が形成されており、
前記平坦部には、前記係合部と係合する係合孔が形成されており、前記係合部と前記係合孔とが係合している状態において、前記係合孔は、前記係合部と前記水受け部との間で開口している請求項11に記載の加熱調理器。
【請求項13】
前記筐体は、収納物を収納する収納庫を更に有し、
前記水抜き孔と前記係合孔とは、平面視で、前記筐体内において前記収納庫と前記筐体の壁部との間に形成されている請求項12に記載の加熱調理器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トッププレートに載置された被加熱物を加熱する加熱調理器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、キッチンテーブルに設けられたテーブル開口部に筐体が挿入され、天板フレームがキッチンテーブルに載置され、筐体がキッチンテーブルに懸吊される組み込み式の加熱調理器が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−55758号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の加熱調理器は、作業者が天板フレームをキッチンテーブルに載置する際に、作業者が天板フレームの外縁を持って作業する場合には、天板フレームとキッチンテーブルとの間に指を挟む恐れがある。そのため、作業者は、天板フレームに設けられた排気口に手をかけて加熱調理器を保持し、天板フレームをキッチンテーブルに載置する場合がある。しかし、トッププレートの裏面には、例えば注意書きなどの印刷が施されている。そのため、作業者が天板フレームをキッチンテーブルに載置する際に、排気口から手を入れて天板フレームに手をかけた場合に、指先又は爪がトッププレートの裏面に施された印刷に触れてしまい印刷を傷つけてしまう場合がある。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解決する為になされたもので排気口から手を入れて天板フレームに手をかけた場合でも、トッププレートの裏面に施された印刷が保護される加熱調理器の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る加熱調理器は、上部に開口を有する箱状に形成された筐体と、筐体内において被加熱物を加熱する加熱コイルが配置された仕切板と、加熱コイルと対向するように筐体の開口を覆うトッププレートと、トッププレートの外周部に設けられ、筐体内の空気が排出される排気口が形成された天板フレームと、トッププレートと仕切板との間に配置される手かけ部材と、を備え、手かけ部材は、排気口と連通する開口部が形成された上壁部と、上壁部から仕切板に延設され、加熱コイル側の壁部を構成する前壁部と、を有し、前壁部は、トッププレートと仕切板との間の空間に膨出する膨出部を有し、膨出部は、トッププレートと離間して対向する平板状の天井壁を形成する指かかり部と、指かかり部の、上壁部とは反対側の側縁から仕切板の方向に延設され、仕切板に固定される下段前壁部と、を有し、天板フレームは、排気口の縁部に、筐体内に突出するようにバーリング形状が形成されているバーリング部を有しており、上壁部がバーリング部の縁端と接しているものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明による加熱調理器によれば、トッププレートと仕切板との間に配置される手かけ部材を備えている。そして、手かけ部材は、排気口と連通する開口部が形成された上壁部と、上壁部から仕切板に延設され、加熱コイル側の壁部を構成する前壁部とを有し、前壁部は、トッププレートと仕切板との間の空間に膨出する膨出部を有している。そのため、加熱調理器のキッチン天板への設置時あるいはキッチン天板からの取り外し時に、作業者が排気口から手を入れて天板フレームに手をかけた場合に、作業者の指は膨出部にかかる。その結果、作業者の指又は爪はトッププレートの裏面に施された印刷に触れることはなく、トッププレートに施された印刷を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の外観構造示す斜視図である。
図2図1の加熱調理器の分解斜視図である。
図3図1の加熱調理器をZ軸方向に切断したA−A線断面図である。
図4図3の加熱調理器のB部の拡大図である。
図5】仕切板の斜視図である。
図6図1の加熱調理器から排気カバーを外した斜視図である。
図7図6の加熱調理器のC部の拡大図である。
図8図7の加熱調理器のD−D線断面図である。
図9】手かけ部材の斜視図である。
図10】手かけ部材の裏側斜視図である。
図11図9の手かけ部材をZ軸方向に切断したF−F線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明における加熱調理器100について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通することとする。さらに、明細書全文に表わされている構成要素の形態は、あくまでも例示であって、これらの記載に限定されるものではない。
【0010】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の外観構造示す斜視図である。図2は、図1の加熱調理器の分解斜視図である。図1及び図2を参照して加熱調理器100の各部の構成を説明する。なお、図1において示すX軸は、X1側を左、X2側を右として加熱調理器100の左右の幅方向を示す。また、Y軸は、Y1側を前、Y2側を後として加熱調理器100の前後の奥行き方向を示す。さらに、Z軸は、Z1側を上、Z2側を下として加熱調理器100の上下方向を示すものである。
【0011】
[加熱調理器]
本発明の実施の形態1に係る加熱調理器100は、例えば、キッチンテーブルに組み込まれて使用される2口用の誘導加熱調理器である。加熱調理器100は、上部に開口を有する箱状に形成された筐体10と、筐体10内において被加熱物を加熱する加熱コイル11が配置された仕切板12と、加熱コイル11と対向するように筐体10の開口を覆うトッププレート13と、トッププレート13の外周部に設けられ、筐体10内の空気が排出される排気口14が形成された天板フレーム15と、トッププレート13と仕切板12との間に配置される手かけ部材20とを備える。
【0012】
[筐体]
筐体10は、前後の側壁として外郭を形成する前側壁部10a及び後側壁部10cと、左右の側壁として外郭を形成する左側壁部10b及び右側壁部10dと、底部として外郭を形成する底板10eとで構成され、上面を開口する箱状に形成されている。筐体10は、前側壁部10a、後側壁部10c、左側壁部10b、右側壁部10dの各上縁部が筐体10の外側に向かって折り曲げられており、各上縁部がキッチン天板の上に設置されて筐体10はキッチン天板に懸吊される。後側壁部10cには、複数の貫通孔で構成された吸気口が形成されており、前側壁部10aは、収納庫16の扉体16aと、化粧パネル17とで覆われている。扉体16aと化粧パネル17とは、キッチンテーブルの正面に設けられた引出パネルと同一面上になるように設置されている。
【0013】
化粧パネル17は、筐体10の前側壁部10aに固定されている。筐体10の化粧パネル17側の内部には、スイッチング素子、整流回路、その他の電子部品等から構成される加熱コイル11用の制御基板(図示せず)と、この制御基板を冷却する冷却ファン(図示せず)が配設されている。冷却ファンの冷却風は、後側壁部10cに形成された吸気口から吸引され、制御基板を冷却した後、加熱コイル11を冷却している。
【0014】
図3は、図1の加熱調理器をZ軸方向に切断したA−A線断面図である。筐体10の扉体16a側の内部には、収納庫16が配置されている。収納庫16は、筐体10の奥行き方向(Y軸方向)において、前側壁部10aの開口部10a1(Y1側)から筐体10内の奥側(Y2側)に長く延びる板金製の箱形状に形成されている。この収納庫16には、例えば、図3に示すような鍋19等の調理容器、あるいは、樹脂製のしゃもじ、へら、おろし金等の調理小物、調味料のような収納物が収納される。収納庫16の左右の側面板にそれぞれガイド部が設けられている。収納庫16の開口部10a1を開閉する扉体16aには、ガイド部にそれぞれ設けられた固定レール内を前後に摺動する一対の摺動レールが取り付けられている。
【0015】
[仕切板]
図4は、図3の加熱調理器のB部の拡大図である。図5は、仕切板の斜視図である。なお、図4では、排気カバー18は省略している。図2図5を用いて仕切板12について説明する。図2及び図3に示すように、筐体10は、筐体10の内部において、前側壁部10a、左側壁部10b、後側壁部10c、及び右側壁部10dの上端と下端との間(Z軸)の位置において、仕切板12を設けている。仕切板12は、加熱コイル11と収納庫16との間に設置された隔壁である。仕切板12は、図4及び図5に示すように、加熱コイル11が配置される平坦部12aと、排気口14と対向するように平坦部12aから下方に凹むように形成された水受け部12bとを有する。また、仕切板12は、後側壁部10cと対向するように水受け部12bから後側壁部10cの上端まで延設された奥壁部12cを有する。
【0016】
仕切板12の平坦部12aには、図2に示すように、トッププレート13に載置される鍋などの被加熱物を誘導加熱する加熱コイル11が配置されている。加熱コイル11は、誘導加熱コイルである。加熱コイル11は、図2に示す加熱コイル11a及び加熱コイル11bの総称である。加熱コイル11aは、図2では筐体10の内部において左側(X1側)に配置された加熱コイルであり、仕切板12に配置された加熱コイルである。加熱コイル11bは、図2では筐体10の内部において右側(X2側)に配置された加熱コイルであり、制御基板をカバーする加熱コイル支持台に配置された加熱コイルである。なお、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器100では、加熱コイル11a及び加熱コイル11bの2つの加熱コイルが筐体10内に配設されているが、加熱コイル11の配設数は、1つ又は3以上の複数であってもよい。また、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器100では、加熱手段として加熱コイル11を用いているが、いずれか1つ又は複数の加熱コイルを、例えばラジエントヒーターのような電熱線からなる輻射式加熱手段としてもよい。
【0017】
水受け部12bは、排気口14から入り込んだ液体を受け、収納庫16内に液体が入り込まないようにするものである。水受け部12bは、平面視で、筐体10内において収納庫16と後側壁部10cとの間に配置されており、筐体10の奥行き方向(Y軸方向)において収納庫16よりも奥側(Y2側)に配置されている。水受け部12bの一部には、貫通孔である水抜き孔12dが形成されている。水抜き孔12dは、水受け部12bで受けた液体を筐体10の下方に排水するための孔である。なお、排水される液体の流れは図4において点線で示されている。水抜き孔12dは、液体が水抜き孔12dを通過して落下しても収納庫16あるいは駆動基板にかからない場所に形成されている。例えば、水抜き孔12dは、平面視で、筐体10内において収納庫16と筐体10の後側壁部10cとの間に形成されており、筐体10の奥行き方向(Y軸方向)において収納庫16よりも奥側(Y2側)に形成されている。水抜き孔12dは、図5では、矩形状に切り欠かれているが、貫通孔であればよく、例えば、複数のパンチ孔で形成されていてもよい。仕切板12の平坦部12aには、ネジ孔12a1と係合孔12a2とが形成されている。ネジ孔12a1は、手かけ部材20をねじ止めして固定するための孔である。係合孔12a2は、後述する手かけ部材20の係合部が挿入されて係合部と係合する孔である。また、係合孔12a2は、水受け部12bから溢れた液体を筐体10の下方に排水するための孔である。なお、排水される液体の流れは図4において点線で示されている。係合孔12a2は、平面視で、筐体10内において収納庫16と筐体10の後側壁部10cとの間に形成されており、筐体10の奥行き方向(Y軸方向)において収納庫16よりも奥側(Y2側)に形成されている。
【0018】
[トッププレート]
トッププレート13は、図2及び図3に示すように、加熱コイル11と対向するように筐体10の開口を覆う。トッププレート13は、例えば、全体が耐熱強化ガラス又は結晶化ガラスにより形成され、天板フレーム15の開口部の形状に合わせて長方形又は正方形等の矩形状に形成されている。トッププレート13の上には誘導加熱される鍋等の被加熱物が載置される。トッププレート13の裏面には、印刷が施されており、例えば、加熱コイル11a及び加熱コイル11bのそれぞれ対応した加熱位置の表示、加熱調理器100の使用方法、加熱調理器100の使用上の注意等の表示が印刷されている。
【0019】
[天板フレーム]
図6は、図1の加熱調理器から排気カバーを外した斜視図である。天板フレーム15は、トッププレート13の外周部に設けられ、筐体10内の空気が排出される排気口14が形成されている。天板フレーム15は、全体がステンレス板又はアルミ板などの金属製板によって額縁状に形成されている。トッププレート13の外周部と天板フレーム15の開口部との間には、シール材(図示せず)を介在させており、両者が水密状態に固定されている。このように、天板フレーム15とトッププレート13との対面部分に形成される隙間はシール材により塞がれているため、トッププレート13の上面から筐体10の内部に液体などが浸入しないように構成されている。図2及び図6に示すように、天板フレーム15は、筐体10の奥行き方向(Y軸方向)において、トッププレート13よりも手前側(Y1側)を前部枠体15aとして操作表示部15a1が設けられている。また、天板フレーム15は、筐体10の奥行き方向(Y軸方向)において、トッププレート13よりも奥側(Y2側)を後部枠体15bとして排気口14が形成されている。
【0020】
操作表示部15a1は、使用者による操作を受け付けるとともに加熱条件や動作状態を表示する。操作表示部15a1は、例えば、加熱コイル11の電源を入り切りするスイッチ、加熱コイル11の加熱量を操作する複数の操作ボタン、加熱コイル11の現在の加熱量を表示する表示部等を備えている。また、操作表示部15a1の下方には操作基板が設けられており、使用者により操作表示部15a1の操作ボタンを介して操作基板に操作信号が入力される。
【0021】
図7は、図6の加熱調理器のC部の拡大図である。図8は、図7の加熱調理器のD−D線断面図である。なお、図8では排気口14内に挿入された作業者の指E1が記載されている。図6図8を用いて排気口14について説明する。図6に示す排気口14は、筐体10内を冷却した空気を筐体10から外部に排出するための開口部である。排気口14は、2つの排気口14a及び排気口14bの総称である。排気口14aは、貫通孔であり、図6に示すように、矩形状の開口孔として天板フレーム15の後部枠体15bに形成されている。矩形状の排気口14aは、図7に示すように、加熱調理器100の左右の幅方向が長手方向として形成され、加熱調理器100の前後の奥行き方向が短手方向として形成されている。なお、排気口14aの長手方向と短手方向の幅は、加熱調理器100をキッチン天板に設置し又はキッチン天板から取り外す際に作業者の指が挿入できる幅に形成されている。天板フレーム15は、図8に示すように、排気口14aの縁部に、筐体10内に突出するようにバーリング形状が形成されているバーリング部14a1を有している。排気口14bは、複数のスリット状の開口孔から構成されており、天板フレーム15の後部枠体15bに形成されている。排気口14には、図1及び図2に示すように排気カバー18が設置される。排気カバー18は、排気口14に対して左右に2分割された左排気カバー18aと右排気カバー18bとで構成され、それぞれ後部枠体15bに取り外し自在に設置されている。この排気カバー18は、排気口14に異物が入らないようにするためのものである。排気口14の内部には、図8に示すように、トッププレート13と仕切板12との間に手かけ部材20が配置されている。
【0022】
[手かけ部材]
図9は、手かけ部材の斜視図である。図10は、手かけ部材の裏側斜視図である。図11は、図9の手かけ部材をZ軸方向に切断したF−F線断面図である。図8図11を用いて手かけ部材20について説明する。手かけ部材20は、加熱調理器100のキッチンテーブルへの設置時あるいはキッチンテーブルからの取り外し時に、加熱調理器100を把持するために作業者が手をかける部分である。手かけ部材20は、プラスチック又は金属材料で形成されている。手かけ部材20は、図8に示すように、排気口14aと連通する開口部21aが形成された上壁部21と、上壁部21から仕切板12に延設され、加熱コイル11側の壁部を構成する前壁部22と、を有する。
【0023】
上壁部21は、図8に示すように、天板フレーム15の後部枠体15bと対向する位置に配置され、上壁部21の上側(Z1側)の壁が、天板フレーム15のバーリング部14a1の縁端と接している。上壁部21には、後部枠体15bに形成された排気口14aと連通する貫通孔である開口部21aが形成されている。上壁部21に形成された開口部21aの開口は、図7に示すように、排気口14aの開口よりも小さく形成されている。すなわち、上壁部21に形成された開口部21aの縁部は、平面視で排気口14aの開口内に位置している。また、開口部21aの開口形状は、図7では、排気口14aの開口形状と相似している。開口部21aの縁端は、上壁部21の厚さ方向にR形状で形成され、または、密着曲げで形成されている。R形状は、開口部21aの縁端の鉛直方向断面において、上方の角部と下方の角部とがR面取りされて形成されている。なお、開口部21aは、図9に示すように、矩形状の開口孔として形成されており、加熱調理器100の左右の幅方向が長手方向として形成され、加熱調理器100の前後の奥行き方向が短手方向として形成されている。開口部21aの長手方向と短手方向の幅は、加熱調理器100をキッチン天板に設置し又はキッチン天板から取り外す際に作業者の指が挿入できる幅に形成されている。
【0024】
前壁部22は、図8に示すように、トッププレート13と仕切板12との間の空間に膨出する膨出部23を有する。膨出部23は、筐体10の奥行き方向(Y軸方向)において、平面視で排気口14からトッププレート13の方向(Y2側からY1側の方向)に膨出する。膨出部23は、図8及び図9に示すように、トッププレート13と離間して対向する平板状の天井壁を形成する指かかり部24と、指かかり部24の、上壁部21とは反対側の側縁から仕切板12の方向に延設され、仕切板12に固定される下段前壁部25と、を有する。手かけ部材20の弾性変形を考慮し、作業者が膨出部23に指をかけて加熱調理器100を把持しても、膨出部23がトッププレート13と接触しない間隔で手かけ部材20が形成されている。
【0025】
指かかり部24には、図10及び図11に示すように、仕切板12側に突出する複数の突出部24aが膨出部23の膨出方向に延びるように形成されている。また、複数の突出部24aは、開口部21aの長手方向に並列して配列されている。各突出部24aは、突出部24aの突出する高さHが突出部24aの幅Wよりも小さく形成されている。なお、突出部24aは、指かかり部24から上壁部21にかけて、前壁部22の奥壁部12cと対向する面にも形成されている。前壁部22に突出部24aを形成することで、手かけ部材20の強度を確保することができる。
【0026】
下段前壁部25には、下段前壁部25の中間部25dから上端部25eにかけて上下方向に開口したスリット状の通気孔25aが、開口部21aの長手方向に並列して形成されている。通気孔25aは貫通孔であり、通気孔25aの幅は、作業者の指が挿入できない大きさに形成されている。なお、通気孔25aは、下段前壁部25に格子状に形成されていてもよい。通気孔25aは、筐体10の内部空間と排気口14を介して外部空間とを連通させる開口孔である。加熱コイル11を冷却した空気は、排気口14に向かって通気孔25aを通過する。下段前壁部25の下端には、膨出部23の膨出方向に突出する1又は複数の係合部25bが形成されている。係合部25bと係合孔12a2とが係合している状態において、図8に示すように、係合孔12a2は、係合部25bと水受け部12bとの間で開口している。また、係合部25bと係合孔12a2とが係合している状態において、図8に示すように、下段前壁部25は、係合孔12a2の水受け部12bの方向の反対側の縁部から立設している。そのため、下段前壁部25は、排気口14から浸入した液体が筐体10内に流れ込まないように防水壁として機能する。下段前壁部25の下端には、ネジ孔25cが形成されている。手かけ部材20は、仕切板12の平坦部12aに形成されたネジ孔12a1とネジ孔25cとを介してねじ止めされて仕切板12に固定されている。
【0027】
手かけ部材20は、上壁部21と前壁部22とを接続し、互いに対向する側壁部26を有する。手かけ部材20は、互いに対向する側壁部26を有することで作業者が手かけ部材20に手をかけて加熱調理器100を把持しても構造上の強度を確保することができる。側壁部26には、貫通孔である側壁開口部26aが形成されている。図9及び図10では、側壁開口部26aは、切り欠き形状に形成されているが、側壁開口部26aは、貫通孔であればよく、矩形あるいは円形の貫通孔、複数のパンチ孔が設けられた貫通孔であってもよい。
【0028】
側壁部26と指かかり部24とには、加熱コイル11が配置されている空間側に突出する一連のリブ27が形成されている。リブ27は、側壁部26の下端部26bから指かかり部24にかけて形成されており、指かかり部24において開口部21aの長手方向に延びるように形成されていると共に、リブ27の下端部27aは、水受け部12b上に配置されている。
【0029】
次に、図2を用いて加熱調理器100の動作と加熱調理器100内を流れる空気の流れについて説明する。加熱コイル11が設けられた加熱口で加熱調理を行う場合、使用者がトッププレート13の加熱位置の表示上に鍋等の被加熱物を載置して操作表示部15a1に加熱開始の指示を入力する。操作表示部15a1に加熱開始の指示をすると、駆動基板から加熱コイル11に高周波電力が供給され、トッププレート13の上に載置された被加熱物が誘導加熱される。また、冷却ファンが動作を開始する。
【0030】
冷却ファンが動作すると、筐体10内の後側壁部10c側が負圧となり、筐体10の外側の空気が、後側壁部10cに形成された吸気口から筐体10の内部へと吸い込まれる。筐体10の内部へと吸い込まれた空気は、筐体10内の下部部空間に設けられた駆動基板等の機器の周囲を通過してこれらの機器を冷却して筐体10の前方に向かう。筐体10の前方に向かった空気は、上方に向かって流れ、下部空間から上部空間に吹出される。
【0031】
上部空間に吹出された空気は、加熱コイル11に吹き付けられて加熱コイル11の周囲を通過する。加熱コイル11は、加熱コイル11の周囲を通過する空気によって冷却される。加熱コイル11の周囲を通過する空気は、通気孔25a及び側壁開口部26aを通過し排気口14から加熱調理器100の外部へと流出する。
【0032】
以上のように加熱調理器100は、トッププレート13と仕切板12との間に配置される手かけ部材20を備えている。手かけ部材20は、排気口14と連通する開口部21aが形成された上壁部21と、上壁部21から仕切板12に延設され、加熱コイル11側の壁部を構成する前壁部22とを有する。そして、前壁部22は、トッププレート13と仕切板12との間の空間に膨出する膨出部23を有している。そのため、加熱調理器100のキッチン天板への設置時あるいはキッチン天板からの取り外し時に、作業者が排気口14から手を入れて天板フレーム15に手をかけて加熱調理器100を把持した場合、作業者の指は膨出部23にかかる。その結果、作業者の指又は爪はトッププレート13の裏面に施された印刷に触れることはなく、トッププレート13に施された印刷を保護することができる。
【0033】
また、加熱調理器100は、膨出部23が、トッププレート13と離間して対向する平板状の天井壁を形成する指かかり部24と、指かかり部24の、上壁部21とは反対側の側縁から仕切板12の方向に延設され、仕切板12に固定される下段前壁部25と、を有する。そのため、加熱調理器100のキッチン天板への設置時あるいはキッチン天板からの取り外し時に、作業者が排気口14から手を入れて加熱調理器100を把持した場合、作業者は、指かかり部24に指をかけやすい。その結果、作業者は、加熱調理器100の設置あるいは取り外しの作業をしやすくなる。また、加熱調理器100は、下段前壁部25を有することで、下段前壁部25が防水壁として機能し、排気口14aから浸入した液体が筐体10内で加熱コイル11に向かうことを防ぐことができる。
【0034】
また、加熱調理器100は、指かかり部24には、仕切板12側に突出する複数の突出部24aが膨出部23の膨出方向に延びるように形成されており、複数の突出部24aは、開口部21aの長手方向に並列して配列されている。そのため、加熱調理器100のキッチン天板への設置時あるいはキッチン天板からの取り外し時に、作業者が排気口14から手を入れて加熱調理器100を把持した場合、作業者は、さらに指かかり部24に指をかけやすい。その結果、作業者は、加熱調理器100の設置あるいは取り外しの作業をしやすくなる。
【0035】
また、加熱調理器100は、突出部24aが、突出部24aの突出する高さHが突出部24aの幅Wよりも小さく形成されている。そのため、加熱調理器100のキッチン天板への設置時あるいはキッチン天板からの取り外し時に、作業者が排気口14から手を入れて加熱調理器100を把持した場合、作業者は、指かかり部24に指をかけやすく、突出部24aの凹凸による痛みを感じない。その結果、作業者は、加熱調理器100の設置あるいは取り外しの作業をしやすくなる。
【0036】
また、加熱調理器100は、上壁部21が、後部枠体15bと対向する位置に配置され、後部枠体15bに形成された排気口14aと連通する開口部21aが形成されている。また、上壁部21は、バーリング部14a1の縁端と接している。そのため、加熱調理器100の設置時あるいは取り外し時に、加熱調理器100を把持するために作業者が排気口14aと開口部21aとを介して筐体10内に手を入れることができる。そして、作業者が、排気口14a内に手をかけたとしても、作業者の手及び指は、バーリング部14a1に触れることはなく、作業者が作業時に手及び指に怪我をすることを防止できる。
【0037】
また、加熱調理器100は、上壁部21に形成された開口部21aの開口は、排気口14aの開口よりも小さく形成されている。すなわち、上壁部21に形成された開口部21aの縁部は、平面視で排気口14aの開口内に位置している。そのため、加熱調理器100のキッチン天板への設置時あるいはキッチン天板からの取り外し時に、加熱調理器100を把持するために作業者が排気口14a内に手をかけたとしても、作業者の手及び指は、バーリング部14a1に触れることはなく、作業者が作業時に手及び指に怪我をすることを防止できる。
【0038】
また、加熱調理器100は、開口部21aの縁端が、上壁部21の厚さ方向にR形状で形成され、または、密着曲げで形成されている。そのため、加熱調理器100のキッチン天板への設置時あるいはキッチン天板からの取り外し時に、加熱調理器100を把持するために作業者が開口部21aに手をかけたとしても、開口部21aの縁端は曲面で形成されており、作業者が作業時に手及び指に怪我をすることを防止できる。
【0039】
また、加熱調理器100は、下段前壁部25には、下段前壁部25の中間部25dから上端部25eにかけて上下方向に開口したスリット状の通気孔25aを、開口部21aの長手方向に並列して形成されている。そのため、筐体10内は通気性が確保され、加熱コイル11を冷却した空気が、通気孔25aを介して排気口14から外部に排出されるので、冷却性能が低下することがない。また、通気孔25aは、スリット状に形成されており、作業者の指が、必要以上に筐体10内の加熱コイル11側に入らない。その結果、作業者の指又は爪はトッププレート13の裏面に施された印刷に触れることはなく、トッププレート13に施された印刷を保護することができる。
【0040】
また、加熱調理器100は、仕切板12が、加熱コイル11が配置される平坦部12aと、排気口14と対向するように平坦部12aから下方に凹むように形成された水受け部12bとを有する。そのため、排気口14から入り込んだ液体は、水受け部12bで受けられ、排気口14から入り込んだ液体が、収納庫16内に入り込まないようにすることができる。
【0041】
また、加熱調理器100は、水受け部12bの一部に、貫通孔である水抜き孔12dが形成されている。そのため、排気口14aから浸入して水受け部12bで受けた液体を、水抜き孔12dを介して排水することができる。
【0042】
また、加熱調理器100は、下段前壁部25の下端に、膨出部23の膨出方向に突出する1又は複数の係合部25bが形成されている。仕切板12の平坦部12aに手かけ部材20の係合部25bと係合する係合孔12a2が形成されている。係合部25bと係合孔12a2とが係合している状態において、係合孔12a2は、係合部25bと水受け部12bとの間で開口している。そのため、排気口14aから浸入した液体が、水受け部12bから溢れたとしても、係合孔12a2が水抜け孔の役割を果たして、筐体10の内部への水の浸入を防ぐことができる。
【0043】
また、加熱調理器100は、水抜き孔12dと係合孔12a2とが、平面視で、筐体10内において収納庫16と筐体10の後側壁部10cとの間に形成されている。そのため、水抜き孔12dと係合孔12a2とを介して排水された液体が、収納庫16内に浸入することを防ぐことができる。
【0044】
また、加熱調理器100は、手かけ部材20が、上壁部21と前壁部22とを接続し、互いに対向する側壁部26を有する。手かけ部材20は、互いに対向する側壁部26を有することで作業者が手かけ部材20に手をかけて加熱調理器100を把持しても構造上の強度を確保することができる。さらに、加熱調理器100は、側壁部26に、貫通孔である側壁開口部26aが形成されている。そのため、筐体10内は通気性が確保され、加熱コイル11を冷却した空気が、側壁開口部26aを介して排気口14から外部に排出される。
【0045】
また、加熱調理器100は、側壁部26と指かかり部24とに、加熱コイル11が配置されている空間側に突出する一連のリブ27が形成されている。そして、リブ27は、側壁部26の下端部26bから指かかり部24にかけて形成されており、指かかり部24において開口部21aの長手方向に延びるように形成されていると共に、リブ27の下端部27aは、水受け部12bの上方に配置されている。そのため、天板フレーム15と手かけ部材20との当接面から入り込んだ液体は、膨出部23で側方へ逃がされ、水受け部12bで受けられる。その結果、天板フレーム15と手かけ部材20との当接面から入り込んだ液体が、収納庫16内に入り込まないようにすることができる。
【0046】
また、加熱調理器100は、手かけ部材20が、プラスチックで形成されている。そのため、加熱調理器100のキッチン天板への設置時あるいはキッチン天板からの取り外し時に、加熱調理器100を把持するために、作業者が、排気口14a内に手をかけたとしても、作業者の手及び指は、比較的柔軟なプラスチック部材に触れるため、作業者が作業時に手及び指に怪我をすることを防止できる。
【0047】
なお、本発明の実施の形態は、上記実施の形態1に限定されない。たとえば、加熱調理器100は、収納庫16を有しているが、収納庫16の代わりに、例えば魚焼きグリル、あるいは、オーブンなどの調理庫を備えていてもよい。また、膨出部23は、平板状の指かかり部と、下段前壁部とで形成されているが、例えば、これらが曲面状に一体的に形成されていてもよい。また、手かけ部材20において、上壁部21の開口部21aの開口形状は、図7では、排気口14aの開口形状と相似している。しかし、上壁部21に形成された開口部21aの縁部が、平面視で排気口14aの開口内に位置していれば、開口部21aと排気口14aの開口形状は相似していなくてもよい。
【符号の説明】
【0048】
10 筐体、10a 前側壁部、10a1 開口部、10b 左側壁部、10c 後側壁部、10d 右側壁部、10e 底板、11 加熱コイル、11a 加熱コイル、11b 加熱コイル、12 仕切板、12a 平坦部、12a1 ネジ孔、12a2 係合孔、12b 水受け部、12c 奥壁部、12d 水抜き孔、13 トッププレート、14 排気口、14a 排気口、14a1 バーリング部、14b 排気口、15 天板フレーム、15a 前部枠体、15a1 操作表示部、15b 後部枠体、16 収納庫、16a 扉体、17 化粧パネル、18 排気カバー、18a 左排気カバー、18b 右排気カバー、19 鍋、20 手かけ部材、21 上壁部、21a 開口部、22 前壁部、23 膨出部、24 指かかり部、24a 突出部、25 下段前壁部、25a 通気孔、25b 係合部、25c ネジ孔、25d 中間部、25e 上端部、26 側壁部、26a 側壁開口部、26b 下端部、27 リブ、27a 下端部、100 加熱調理器。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11