(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6732016
(24)【登録日】2020年7月9日
(45)【発行日】2020年7月29日
(54)【発明の名称】伸縮可能な浴室ドア
(51)【国際特許分類】
E06B 3/92 20060101AFI20200716BHJP
E05D 15/26 20060101ALI20200716BHJP
【FI】
E06B3/92
E05D15/26
【請求項の数】9
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2018-518769(P2018-518769)
(86)(22)【出願日】2016年6月23日
(65)【公表番号】特表2018-523037(P2018-523037A)
(43)【公表日】2018年8月16日
(86)【国際出願番号】CN2016086945
(87)【国際公開番号】WO2016206607
(87)【国際公開日】20161229
【審査請求日】2018年9月3日
(31)【優先権主張番号】201520430763.X
(32)【優先日】2015年6月23日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517450437
【氏名又は名称】金懋実業有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】謝火県
【審査官】
秋山 斉昭
(56)【参考文献】
【文献】
特開2007−291689(JP,A)
【文献】
特開2001−73655(JP,A)
【文献】
実開昭50−110531(JP,U)
【文献】
特開2012−202075(JP,A)
【文献】
米国特許第6220332(US,B1)
【文献】
米国特許第8661737(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 1/00−3/99
E06B 9/00−9/92
E05D 15/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定フレーム、移動フレーム、第1平行牽引紐、折り畳み面を含み、
前記固定フレームは、水平面と平行な上フレーム及び下フレーム、水平面と垂直な左フレーム及び右フレームからなり、前記上フレーム、左フレーム、下フレーム、および、右フレームが、矩形状となるように接続され、
前記移動フレームは、前記上フレームと垂直に前記固定フレームのフレーム範囲内で平行移動し、
前記移動フレームにおける一方のフレームは第1中空構造を備え、
前記第1中空構造の先端と下端には第1上ローラと第1下ローラがそれぞれ設けられ、前記第1平行牽引紐は、前後が接続されて前記第1上ローラと第1下ローラに交差して巻き付けられ、
前記上フレームには上レールが設けられ、前記下フレームには下レールが設けられ、
前記上レールには上ラックが設けられ、前記下レールには下ラックが設けられ、
前記第1中空構造の先端と下端には上下2つの開口がそれぞれ備えられ、前記上ラックの一端は、第1上開口から第1中空構造に進入して第1平行牽引紐に接続され、
前記下ラックの一端は、第1下開口から第1中空構造に進入して第1平行牽引紐に接続され、
前記上レール及び下レールに対する前記上ラック及び前記下ラックの配置長さは同一であり、
前記折り畳み面は、移動する両側のフレームの間に設けられ、
前記固定フレームの上フレームと下フレームは、それぞれ、2つの管体を軸方向に覆設し、一方の管体に他方の管体をスライド可能に挿入することで、長さを変更可能な伸縮式構造を構成していることを特徴とする伸縮可能な浴室ドア。
【請求項2】
前記移動フレームの左フレームは前記固定フレームの左フレームに固定され、前記上ラックの一端は第1上開口から第1中空構造に進入して第1平行牽引紐に接続され、前記上ラックの他端は移動フレームにおける左フレームの先端に固定接続され、
前記下ラックの一端は第1下開口から第1中空構造に進入して第1平行牽引紐に接続され、前記下ラックの他端は移動フレームにおける左フレームの下端に固定接続され、
前記移動フレームのうち中空構造を有する右フレームは伸縮移動することを特徴とする請求項1記載の伸縮可能な浴室ドア。
【請求項3】
前記移動フレームの左フレームは、ロック構造によって前記固定フレームの左フレームに固定接続されることを特徴とする請求項2記載の伸縮可能な浴室ドア。
【請求項4】
前記移動フレームの右フレームは前記第1中空構造を備え、前記移動フレームの左フレームは第2中空構造を備え、前記第2中空構造の先端と下端には第2上開口と第2下開口がそれぞれ備えられ、
前記第2中空構造の先端と下端には第2上ローラと第2下ローラがそれぞれ設けられ、第2平行牽引紐は、前後が接続されて第2上ローラと第2下ローラに交差して巻き付けられ、
前記上ラックの一端は前記第1平行牽引紐に接続され、前記上ラックの他端は前記第2平行牽引紐に接続され、
前記下ラックの一端は前記第1平行牽引紐に接続され、前記下ラックの他端は前記第2平行牽引紐に接続されることを特徴とする請求項1記載の伸縮可能な浴室ドア。
【請求項5】
前記上ラックと下ラックの長さは同一であり、且つ、前記第1中空構造に対する上ラックと下ラックの進入長さが同一であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の伸縮可能な浴室ドア。
【請求項6】
前記第1上ローラと前記第1下ローラは、固定軸によって前記移動フレームにおける一
方のフレームの内壁に固定されることを特徴とする請求項1記載の伸縮可能な浴室ドア。
【請求項7】
前記第1中空構造のうち前記上ラックと前記下ラックが進入する開口箇所には、ラックが開口箇所から滑らかにフレーム内の中空構造に進入するよう、円弧状のガードエッジが設けられることを特徴とする請求項1記載の伸縮可能な浴室ドア。
【請求項8】
前記折り畳み面は、折り畳み式の防水シートであることを特徴とする請求項1記載の伸縮可能な浴室ドア。
【請求項9】
前記固定フレームの下フレームは防水プレートに接続され、前記防水プレートの高さは前記固定フレームの下フレームの高さよりも高いことを特徴とする請求項1記載の伸縮可能な浴室ドア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、伸縮可能な浴室ドアに関する。
【背景技術】
【0002】
現在市販されている浴室ドアには、主としてガラス製の回転ドアと引き戸の2種類が存在する。ガラス製の回転ドアや引き戸は、体積が嵩む、重い、壊れやすい等の特性から、取り付け、使用、運搬の過程で生産者や消費者に一連の不都合や危険をもたらす恐れがある。また、多くの梱包材が必要となり、運搬コストが高騰するほか、取り付け空間を広く取らねばならない。取り付け空間が狭い場合には浴室ドアの取り付けが制限されることから、狭小空間での取り付けに適した浴室ドアの研究開発が早急に解決を要する課題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、従来の浴室ドアは体積が嵩み、壊れやすく、取り付けに不便であり、狭小空間での取り付けに適さないとの技術的課題を解決するために、伸縮可能な浴室ドアを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の具体的技術方案は以下である。
【0005】
伸縮可能な浴室ドアであって、固定フレーム、移動フレーム、第1平行牽引紐、折り畳み面を含み、前記固定フレームは、水平面と平行な上フレーム及び下フレーム、水平面と垂直な左フレーム及び右フレームからなり、前記上フレーム、左フレーム、下フレーム、右フレームは互いに前後が順に接続され、前記移動フレームは、前記上フレームと垂直に前記固定フレームのフレーム範囲内で平行移動し、前記移動フレームにおける一方のフレームは第1中空構造を備え、前記第1中空構造の先端と下端には第1上ローラと第1下ローラがそれぞれ設けられ、前記第1平行牽引紐は、前後が接続されて前記第1上ローラと第1下ローラに交差して巻き付けられ、前記上フレームには上レールが設けられ、前記下フレームには下レールが設けられ、前記上レールには上ラックが設けられ、前記下レールには下ラックが設けられ、前記第1中空構造の先端と下端には上下2つの開口がそれぞれ備えられ、前記上ラックの一端は、第1上開口から第1中空構造に進入して第1平行牽引紐に接続され、前記下ラックの一端は、第1下開口から第1中空構造に進入して第1平行牽引紐に接続され、前記上レール及び下レールに対する前記上ラック及び前記下ラックの配置長さは同一であり、前記折り畳み面は、移動する両側のフレームの間に設けられる。
【0006】
更に、前記移動フレームの左フレームは前記固定フレームの左フレームに固定され、前記上ラックの一端は第1上開口から第1中空構造に進入して第1平行牽引紐に接続され、前記上ラックの他端は移動フレームにおける左フレームの先端に固定接続され、 前記下ラックの一端は第1下開口から第1中空構造に進入して第1平行牽引紐に接続され、前記下ラックの他端は移動フレームにおける左フレームの下端に固定接続され、 前記移動フレームのうち中空構造を有する右フレームは伸縮移動する。
【0007】
更に、前記移動フレームの左フレームは、ロック構造によって前記固定フレームの左フレームに固定接続される。
【0008】
更に、前記移動フレームの右フレームは前記第1中空構造を備え、前記移動フレームの左フレームは第2中空構造を備え、前記第2中空構造の先端と下端には第2上開口と第2下開口がそれぞれ備えられ、前記第2中空構造の先端と下端には第2上ローラと第2下ローラがそれぞれ設けられ、第2平行牽引紐は、前後が接続されて第2上ローラと第2下ローラに交差して巻き付けられ、前記上ラックの一端は前記第1平行牽引紐に接続され、前記上ラックの他端は前記第2平行牽引紐に接続され、前記下ラックの一端は前記第1平行牽引紐に接続され、前記下ラックの他端は前記第2平行牽引紐に接続される。
【0009】
更に、前記上ラックと下ラックの長さは同一であり、且つ、前記第1中空構造に対する上ラックと下ラックの進入長さが同一である。
【0010】
更に、前記第1上ローラと前記第1下ローラは、固定軸によって前記移動フレームにおける一方のフレームの内壁に固定される。
【0011】
更に、中空構造のうち前記上ラックと前記下ラックが進入する開口箇所には、ラックが開口箇所から滑らかにフレーム内の前記第1中空構造に進入するよう、円弧状のガードエッジが設けられる。
【0012】
更に、前記固定フレームの上フレームと下フレームは、複数の管体を軸方向に覆設することで長さを変更可能な伸縮式構造を構成している。
【0013】
更に、前記折り畳み面は、折り畳み式のナノ防水シートである。
【0014】
更に、前記固定フレームの下フレームは防水プレートに接続され、前記防水プレートの高さは前記固定フレームの下フレームの高さよりも高い。
【発明の効果】
【0015】
従来技術と比較して、本発明が提供する伸縮可能な浴室ドアは主に以下のような有益な効果を有する。即ち、移動フレームに折り畳み面を設けて前記移動フレームを前記固定フレームの範囲内で移動させることで、前記移動フレームの押し引きが容易となる。また、前記折り畳み面は質量が小さく、折り畳み式のナノ防水シートで製造可能なことから、製造コストが抑えられるほか、取り付けが容易となる。また、前記移動フレームは中空構造を備える。前記第1平行牽引紐は前記第1上ローラと第1下ローラに巻き付けられ、前記上ラックと前記下ラックは、前記中空構造に対する進入長さが同一となるよう前記平行牽引紐に接続される。また、前記上レール及び下レールに対する前記上ラック及び前記下ラックの配置長さは同一である。このことから、前記移動フレームを押し引きの過程で平行に安定して移動させられるとの有益な技術的効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、本発明の実施例1における伸縮可能な浴室ドアの構造図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施例1における伸縮可能な浴室ドアの構造図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施例1における移動フレームの収縮時の構造図である。
【
図5】
図5は、本発明の実施例1における移動フレームの開放時の構造図である。
【
図7】
図7は、本発明の実施例1における固定フレームの構造図である。
【
図8】
図8は、本発明の実施例2における伸縮可能な浴室ドアの構造図である。
【
図9】
図9は、本発明の実施例2における移動フレームを部分的に拡大した構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の目的、技術方案及び利点をより明確にすべく、以下に図面と実施例を組み合わせて本発明につき更に詳細に説明する。なお、ここで述べる具体的実施例は本発明を説明するためのものにすぎず、本発明を限定する主旨ではないと解釈すべきである。
【0020】
本発明は、固定フレーム1、移動フレーム2、第1平行牽引紐3、折り畳み面4を含む伸縮可能な浴室ドアを提供する。前記固定フレーム1は、水平面と平行な上フレーム及び下フレーム、水平面と垂直な左フレーム及び右フレームからなり、前記上フレーム、左フレーム、下フレーム、右フレームは互いに前後が順に接続されている。前記移動フレーム2は、前記上フレームと垂直に前記固定フレーム1のフレーム範囲内で平行移動する。前記移動フレーム2における一方のフレームは第1中空構造13を備える。前記第1中空構造13の先端と下端には、第1上ローラ5と第1下ローラ6がそれぞれ設けられている。前記第1上ローラ5と前記第1下ローラ6は、固定軸によって前記移動フレーム2における一方のフレームの内壁に固定されている。
【0021】
前記第1平行牽引紐3は前後が接続されており、前記第1上ローラ5と第1下ローラ6に交差して巻き付けられている。前記上フレームには上レールが設けられており、前記下フレームには下レールが設けられている。前記上レールには上ラック9が設けられており、前記下レールには下ラック10が設けられている。前記第1中空構造13の先端と下端には、上下2つの開口がそれぞれ備わっている。前記上ラック9の一端は、第1上開口7から第1中空構造13に進入して第1平行牽引紐3に接続されている。前記下ラック10の一端は、第1下開口8から第1中空構造13に進入して第1平行牽引紐3に接続されている。前記上ラック9と下ラック10の長さは同一であり、中空構造に対する上ラック9と下ラック10の進入長さも同一である。また、前記上レールと下レールに対する前記上ラック9と前記下ラック10の配置長さも同一である。前記折り畳み面4は、移動する両側のフレームの間に設けられている。前記折り畳み面4は折り畳み式のナノ防水シートである。
【0022】
図2に示すように、前記移動フレーム2の左フレームは、ロック構造11によって前記固定フレーム1の左フレームに固定される。
図4に示すように、前記上ラック9の一端は第1上開口7から第1中空構造13に進入して第1平行牽引紐3に接続され、前記上ラック9の他端は移動フレーム2における左フレームの先端に固定接続されている。前記下ラック10の一端は第1下開口8から第1中空構造13に進入して第1平行牽引紐3に接続され、前記下ラック10の他端は移動フレーム2における左フレームの下端に固定接続されている。前記移動フレーム2のうち前記第1中空構造を有する右フレームは伸縮移動する。
【0023】
第1中空構造13のうち前記上ラック9と前記下ラック10が進入する開口箇所には、ラックが開口箇所から滑らかにフレーム内の第1中空構造13に進入するよう、円弧状のガードエッジ12が設けられている。
【0024】
ここで、
図3に示すように、移動フレーム2の右フレームが右に引っ張られると、
図4に示すように、前記上ラック9の可動端22(前記上ラック9の可動端22は、前記上ラック9と前記第1平行牽引紐3との接続部)が第1中空構造13内で上方に運動する。また、前記第1平行牽引紐3は前記下ラック10の可動端23(前記下ラック10の可動端23は、前記下ラック10と前記第1平行牽引紐3との接続部)を第1中空構造13内で下方に運動させる。このとき、前記上ラック9と前記下ラック10の運動距離は同一である。
【0025】
図5に示すように、移動フレーム2の右フレームが左に押されると、
図6に示すように、前記上ラック9の可動端22が第1中空構造13内で下方に運動する。また、前記第1平行牽引紐3は前記下ラック10の可動端23を第1中空構造13内で上方に運動させる。このとき、前記上ラック9と前記下ラック10の運動距離は同一である。
【0026】
前記移動フレーム2の右フレームは、右方向へ引っ張られようと逆方向に押されようと、前記第1平行牽引紐3の作用によって常に平行に運動する。そのため、移動フレームのどの力点に力がかかったとしても、前記移動フレーム2は押し引きの双方において安定して平行移動する。更に、
図7に示すように、前記固定フレーム1の上フレームと下フレームは、複数の管体を軸方向に覆設することで、長さを変更可能な伸縮式構造を構成している。前記固定フレーム1の上フレームと前記固定フレーム1の下フレームにはネジ孔が備わっており、実際の取り付け要求に基づいて、固定フレーム1の上フレームと下フレームを適切な幅に調整してから、ネジを締め付けることで上フレームと下フレームの2本の管体をそれぞれ固定する。従来技術の浴室ドアは幅が固定されており、調整不可能であったため、実際の取り付け過程で前記固定フレーム1の幅が実際の取り付け場所の幅に合わない場合に、幅が広すぎる或いは狭すぎるとの事態が発生していた。本発明ではこのような技術的課題を効果的に解決しており、実際の必要性に応じて固定フレーム1の幅を任意に調節可能としている。そのため、取り付けが容易であり、使用しやすいとの有益な技術的効果が奏される。
【0027】
更に、
図1に示すように、前記固定フレーム1の下フレームは防水プレート20に接続されている。前記防水プレート20はL型をなしている。前記L型の防水プレートは水平プレートと垂直プレートから構成され、前記防水プレート20の垂直プレートの高さが前記固定フレーム1の下フレームの高さよりも高くなっている。これにより、固定フレーム1の内側から固定フレーム1の外側への水の流出を防止するとの有益な技術的効果が奏される。
【0028】
更に、前記移動フレーム2には押し引きガイドプレート21が設けられている。
【0031】
実施例1をベースに、本発明は伸縮可能な浴室ドアを提供する。実施例1では、前記移動フレーム2の右フレームが前記第1中空構造13を備えていた。本実施例では、更に、前記移動フレーム2の左フレームが第2中空構造14を備え、前記第2中空構造14の先端と下端に第2上開口17と第2下開口18がそれぞれ備わっている。また、前記第2中空構造14の先端と下端には、第2上ローラ15と第2下ローラ16がそれぞれ設けられている。第2平行牽引紐19は前後が接続されており、第2上ローラ15と第2下ローラ16に交差して巻き付けられている。前記上ラック9の一端は前記第1平行牽引紐3に接続されており、前記上ラック9の他端は前記第2平行牽引紐19に接続されている。前記下ラック10の一端は前記第1平行牽引紐3に接続されており、前記下ラック10の他端は前記第2平行牽引紐19に接続されている。
【0032】
本実施例の伸縮可能な浴室ドアでは、前記移動フレーム2の左フレームと右フレームがともに移動可能であり、両側への押し引きを実現する。前記移動フレーム両側の第1平行牽引紐3と第2平行牽引紐19は、それぞれ移動フレーム2の左フレームと移動フレーム2の右フレームを引っ張るが、動作原理は実施例1と同様のためここでは詳述しない。なお、本実施例における両側移動の移動フレーム2によれば、実施例1における片側移動の移動フレーム2の2倍の伸縮幅を実現可能となるため、使用しやすく、適用範囲が広がるとの有益な技術的効果が奏される。
【0033】
また、前記伸縮可能な浴室ドアの動作原理は、日除けタイプ、防水タイプ等のドアや窓に応用可能であり、本発明の動作原理に基づくその他タイプのドアや窓はいずれも本願の保護の範囲に含まれる。
【0034】
なお、以上の実施例は本発明の技術方案を説明するためのものにすぎず、限定的意図はない。また、好ましい実施例を参照して本発明につき詳細に説明したが、当業者であれば本発明の技術方案について修正又は等価の置き換えが可能であり、本発明の技術方案の主旨及び範囲を逸脱しない限り、いずれも本発明の請求の範囲に含まれる。