特許第6732103号(P6732103)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6732103マルチキャスト・ベースの無線通信方法、端末装置および基地局
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6732103
(24)【登録日】2020年7月9日
(45)【発行日】2020年7月29日
(54)【発明の名称】マルチキャスト・ベースの無線通信方法、端末装置および基地局
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/12 20090101AFI20200716BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20200716BHJP
   H04W 52/02 20090101ALI20200716BHJP
   H04W 4/70 20180101ALI20200716BHJP
   H04W 4/06 20090101ALI20200716BHJP
【FI】
   H04W72/12 130
   H04W72/04 136
   H04W52/02 110
   H04W4/70
   H04W4/06
【請求項の数】28
【全頁数】75
(21)【出願番号】特願2019-507130(P2019-507130)
(86)(22)【出願日】2016年9月30日
(65)【公表番号】特表2019-530282(P2019-530282A)
(43)【公表日】2019年10月17日
(86)【国際出願番号】CN2016101257
(87)【国際公開番号】WO2018028038
(87)【国際公開日】20180215
【審査請求日】2019年3月1日
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2016/094775
(32)【優先日】2016年8月11日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】ティエ,シアオレイ
(72)【発明者】
【氏名】ジィ,トォン
(72)【発明者】
【氏名】ホア,モン
【審査官】 大濱 宏之
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−182944(JP,A)
【文献】 Qualcomm Incorporated,SC-PTM Configuration[online], 3GPP TSG-RAN WG2#91 R2-153781,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_91/Docs/R2-153781.zip>,2015年 8月28日,whole document
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−2
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチキャスト・ベースの無線通信方法であって:
基地局からの下りリンク制御情報DCIを端末装置によって受信する段階であって、前記DCIは現在のマルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHをスケジュールするために使われ、前記DCIは指示情報を含み、前記指示情報は現在のMTCHの構成設定情報が次の修正周期MPにおいて修正されることを示すために使われる、段階と;
前記端末装置によって、前記指示情報に従って現在のMTCHの修正された構成設定情報を取得する段階とを含む、方法。
【請求項2】
前記MTCHの前記構成設定情報は、物理下りリンク制御チャネルPDCCH探索空間の構成設定情報を含み、前記PDCCH探索空間は、前記MTCHをスケジュールするための前記DCIを伝送するために使われる、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記指示情報はさらに、前記基地局の現在のセルにおける別のMTCHの構成設定情報が次のMPにおいて修正されることを示すために使われる、請求項1または2記載の方法。
【請求項4】
基地局からのDCIを端末装置が受信する前に、当該方法はさらに:
前記端末装置によって、前記現在のMTCHをスケジュールするための前記DCIの前記探索空間を物理下りリンク制御チャネルPDCCHにおいてモニタリングするが、MCCHをスケジュールするためのDCIの探索空間をモニタリングすることはスキップすることを含む、
請求項1ないし3のうちいずれか一項記載の方法。
【請求項5】
マルチキャスト・ベースの無線通信方法であって:
基地局によって下りリンク制御情報DCIを生成する段階であって、前記DCIは第一のマルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHをスケジュールするために使われ、前記DCIは指示情報を含み、前記指示情報は第一のMTCHの構成設定情報が次の修正周期MPにおいて修正されることを示すために使われる、段階と;
前記基地局によって、前記DCIを端末装置に送信する段階とを含む、
方法。
【請求項6】
前記MTCHの前記構成設定情報は、物理下りリンク制御チャネルPDCCH探索空間の構成設定情報を含み、前記PDCCH探索空間は、前記MTCHをスケジュールするための前記DCIを伝送するために使われる、請求項5記載の方法。
【請求項7】
前記指示情報はさらに、現在のセルにおける第二のMTCHの構成設定情報が次のMPにおいて修正されることを示すために使われる、請求項5または6記載の方法。
【請求項8】
マルチキャスト・ベースの無線通信方法であって:
基地局からの指示情報を端末装置によって受信する段階であって、前記指示情報は現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在の修正周期MPまたは次のMPにおいて修正されることを示すために使われ、前記指示情報はマルチキャスト制御チャネルMCCHをスケジュールするための下りリンク制御情報DCIに含まれる、段階と;
前記端末装置によって、前記指示情報に従って現在のセルの修正されたマルチキャスト構成設定情報を取得する段階とを含む、
方法。
【請求項9】
現在のセルのマルチキャスト構成設定情報は、現在のセル内の少なくとも一つのマルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHの構成設定情報の集合を含み、前記集合における各MTCHの構成設定情報は、物理下りリンク制御チャネルPDCCH探索空間の構成設定情報を含み、前記PDCCH探索空間が、そのMTCHをスケジュールするためのDCIを伝送するために使われる、請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記指示情報はさらに、現在のセルにMTCHが追加されることを示すために使われる、請求項8または9記載の方法。
【請求項11】
マルチキャスト・ベースの無線通信方法であって:基地局によって指示情報を生成する段階であって、前記指示情報は現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在の修正周期MPにおいて修正されることを示すために使われ、前記指示情報はマルチキャスト制御チャネルMCCHをスケジュールするための下りリンク制御情報DCIに含まれる、段階と;
前記基地局によって、前記指示情報を端末装置に送信する段階とを含む、
方法。
【請求項12】
現在のセルのマルチキャスト構成設定情報は、現在のセルにおける少なくとも一つのマルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHの構成設定情報の集合を含み、前記集合内の各MTCHの構成設定情報は、物理下りリンク制御チャネルPDCCH探索空間の構成設定情報を含み、該PDCCH探索空間が、そのMTCHをスケジュールするためのDCIを伝送するために使われる、請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記指示情報はさらに、現在のセルにMTCHが追加されることを示すために使われる、請求項11または12記載の方法。
【請求項14】
端末装置であって:
基地局からの下りリンク制御情報DCIを受信するよう構成された受信モジュールであって、前記DCIは現在のマルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHをスケジュールするために使われ、前記DCIは指示情報を含み、前記指示情報は現在のMTCHの構成設定情報が次の修正周期MPにおいて修正されることを示すために使われる、受信モジュールと;
前記指示情報に従って現在のMTCHの修正された構成設定情報を取得するよう構成された取得モジュールとを有する、
端末装置。
【請求項15】
前記MTCHの前記構成設定情報は、物理下りリンク制御チャネルPDCCH探索空間の構成設定情報を含み、前記PDCCH探索空間は、前記MTCHをスケジュールするための前記DCIを伝送するために使われる、請求項14記載の端末装置。
【請求項16】
前記指示情報はさらに、前記基地局の現在のセルにおける別のMTCHの構成設定情報が次のMPにおいて修正されることを示すために使われる、請求項14または15記載の端末装置。
【請求項17】
当該端末装置がさらに:
前記受信モジュールが前記DCIを受信する前に、前記現在のMTCHをスケジュールするための前記DCIの前記探索空間を物理下りリンク制御チャネルPDCCH上でモニタリングするが、MCCHをスケジュールするためのDCIの探索空間をモニタリングすることはスキップするよう構成されたモニタリング・モジュールを有する、
請求項14ないし16のうちいずれか一項記載の端末装置。
【請求項18】
基地局であって:
下りリンク制御情報DCIを生成するよう構成された処理モジュールであって、前記DCIは第一のマルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHをスケジュールするために使われ、前記DCIは指示情報を含み、前記指示情報は第一のMTCHの構成設定情報が次の修正周期MPにおいて修正されることを示すために使われる、処理モジュールと;
前記DCIを端末装置に送信するよう構成された送信モジュールとを有する、
基地局。
【請求項19】
前記MTCHの前記構成設定情報は、物理下りリンク制御チャネルPDCCH探索空間の構成設定情報を含み、前記PDCCH探索空間は、前記MTCHをスケジュールするための前記DCIを伝送するために使われる、請求項18記載の基地局。
【請求項20】
前記指示情報はさらに、現在のセルにおける第二のMTCHの構成設定情報が次のMPにおいて修正されることを示すために使われる、請求項18または19記載の基地局。
【請求項21】
端末装置であって:
基地局からの指示情報を受信するよう構成された受信モジュールであって、前記指示情報は現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在の修正周期MPまたは次のMPにおいて修正されることを示すために使われ、前記指示情報はマルチキャスト制御チャネルMCCHをスケジュールするための下りリンク制御情報DCIに含まれる、受信モジュールと;
前記指示情報に従って現在のセルの前記マルチキャスト構成設定情報を取得するよう構成された取得モジュールとを有する、
端末装置。
【請求項22】
現在のセルの前記マルチキャスト構成設定情報は、現在のセル内の少なくとも一つのマルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHの構成設定情報の集合を含み、前記集合における各MTCHの構成設定情報は、物理下りリンク制御チャネルPDCCH探索空間の構成設定情報を含み、前記PDCCH探索空間が、そのMTCHをスケジュールするためのDCIを伝送するために使われる、請求項21記載の端末装置。
【請求項23】
前記指示情報はさらに、MTCHが追加されることを示すために使われる、請求項21または22記載の端末装置。
【請求項24】
基地局であって:
指示情報を生成するよう構成された処理モジュールであって、前記指示情報は現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在の修正周期MPにおいて修正されることを示すために使われ、前記指示情報はマルチキャスト制御チャネルMCCHをスケジュールするための下りリンク制御情報DCIに含まれる、処理モジュールと;
前記指示情報を端末装置に送信するよう構成された送信モジュールとを有する、
基地局。
【請求項25】
現在のセルのマルチキャスト構成設定情報は、現在のセルにおける少なくとも一つのマルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHの構成設定情報の集合を含み、前記集合内の各MTCHの構成設定情報は、物理下りリンク制御チャネルPDCCH探索空間の構成設定情報を含み、該PDCCH探索空間が、そのMTCHをスケジュールするためのDCIを伝送するために使われる、請求項24記載の基地局。
【請求項26】
前記指示情報はさらに、MTCHが追加されることを示すために使われる、請求項24または25記載の基地局。
【請求項27】
コンピュータによって実行されたときに該コンピュータに請求項1ないし13のうちいずれか一項記載の方法の段階を実行させる命令を有するコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項28】
請求項14ないし17のうちいずれか一項記載の端末装置および請求項18ないし20のうちいずれか一項記載の基地局;または
請求項21ないし23のうちいずれか一項記載の端末装置および請求項24ないし26のうちいずれか一項記載の基地局を有する、
通信システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は通信分野に、詳細にはマルチキャスト・ベースの無線通信方法、端末装置および基地局に関する。
【背景技術】
【0002】
マシンツーマシン(Machine To Machine、略「M2M」)通信またはモノのインターネット(Intent of Things、略「IoT」)とも称されるマシン型通信(Machine Type Communication、略「MTC」)は、将来の通信分野における重要な応用である。将来のIoT通信は主としてスマート計測、医療検査およびモニタリング、ロジスティックス検査、産業検査およびモニタリング、車両のインターネット、スマート・コミュニティー、ウェアラブル装置の通信などをカバーしうる。
【0003】
IoTシステムの間で、ある重要なIoT通信システムは、既存のセルラー・アーキテクチャーに基づく通信システムである。この通信システムはセルラー(Cellular)IoTと称されることがある。この通信システムにおいては、一般に、MTC基地局と端末装置との間ではそれほど高いデータ伝送レートが一般には要求されないが、MTCは非常に大きなカバレッジ・エリアを要求する。よって、大量の端末装置がMTC基地局のカバレッジ内に存在することがある。該端末装置は、スマート水道メーターまたは電気メーター、スマート・コミュニティー、モニター、車両およびウェアラブル端末装置といったさまざまな端末装置をカバーしうる。そのような端末装置とMTC基地局との間の通信の際、端末装置の電力消費およびコストに対して、高い要件が課される。よって、端末装置の機能が常に制限される。
【0004】
ロングタームエボリューション(Long term Evolution、略「LTE」)システムにおいて、単一セル・ポイントツーポイント(Single Cell Point-to-Multipoint、略「SC-PTM」)はマルチキャスト・ベースの伝送技術である。該マルチキャスト技術では、二つの論理チャネルが含まれる:単一セル・マルチキャスト制御チャネル(Single Cell Multicast Control Channel、略「SC-MCCH」)および単一セル・マルチキャスト・トラフィック・チャネル(Single Cell Multicast Traffic Channel、略「SC-MTCH」)である。SC-MCCHは制御チャネルであり、SC-MTCHを受信するために端末装置によって要求される構成設定情報(つまりSC-MTCH構成設定情報)を伝送するために使われる。SC-MTCHはデータ・チャネルであり、マルチキャスト・サービス・データを伝送するために使われる。基地局によって送信されるSC-MTCHを受信するとき、IoTシステムにおける機能制限された端末装置は、常に、基地局によって送信されたSC-MCCHを受信することができない。よって、基地局によって送信されたSC-MTCHを受信するプロセスにおいて、端末装置は、現在受信されているSC-MTCHの構成設定情報を修正することができず、よって、システム柔軟性が影響される。
【発明の概要】
【0005】
本願は、システム柔軟性を改善するマルチキャスト・ベースの無線通信方法、端末装置および基地局を提供する。
【0006】
第一の側面によれば、マルチキャスト・ベースの無線通信方法が提供され:基地局によって送信された下りリンク制御情報DCIを端末装置によって受信する段階であって、前記DCIは現在のマルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHをスケジュールするために使われ、前記DCIは指示情報を含み、前記指示情報は現在のMTCHの構成設定情報が次の修正周期MPまたは現在のMPにおいて修正されることを示すために使われる、段階と;
前記端末装置によって、前記指示情報に従って現在のMTCHの修正された構成設定情報を取得する段階とを含む。現在のMTCHをスケジュールするためのDCIに従ってMTCHを受信するプロセスにおいて、端末装置は、該端末装置が受信しているマルチキャスト・サービスのMTCHに対応する探索空間を検出する必要があるだけであり、該探索空間において伝送される前記DCI内の前記指示情報から、現在のマルチキャスト・サービスの構成設定情報が修正されるかどうかを直接知ることができる。よって、端末は、端末装置がマルチキャスト・サービスを受信するプロセスにおいて現在のMTCHの構成設定情報を修正できるよう、修正された構成設定情報が再取得される必要があるかどうかを、追加的なDCIを読むことなく、前記指示情報に従って、判定できる。これは、システム柔軟性を改善する。
【0007】
第一の側面を参照するに、第一の側面の第一の実装では、本方法はさらに:現在のMTCHの取得された修正された構成設定情報に従って現在のMTCHを取得することを含む。
【0008】
第一の側面または第一の側面の第一の実装を参照するに、第一の側面の第二の実装では、前記MTCHの前記構成設定情報は、物理下りリンク制御チャネルPDCCH探索空間の構成設定情報を含み、前記PDCCH探索空間は、前記MTCHをスケジュールするための前記DCIを伝送するために使われる。
【0009】
第一の側面または第一の側面の上記の実装のいずれかを参照するに、第一の側面の第三の実装では、前記指示情報はさらに、現在のセルにおける別のMTCHの構成設定情報が次のMPまたは現在のMPにおいて修正されることを示すために使われる。本願において、前記現在のセルにおける前記別のMTCHの構成設定情報は、現在のセルにおいて受信されている現在のMTCHとは異なるMTCHに属していてもよいことを理解しておくべきである。前記別のMTCHは、前記端末装置によって使用されないMTCHであってもよい。
【0010】
第一の側面または第一の側面の上記の実装のいずれかを参照するに、第一の側面の第四の実装では、前記指示情報はさらに、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されることを示すために使われる。本願において、前記現在のセルの前記マルチキャスト構成設定情報は、現在のセルにおける既存のマルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHの構成設定情報が修正されることまたは前記セルにマルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHが追加されることまたは既存のトラフィック・チャネルMTCHが除去されることを含みうる。
【0011】
第一の側面または第一の側面の上記の実装のいずれかを参照するに、第一の側面の第五の実装では、基地局によって送信されたDCIを端末装置が受信する前に、端末装置は、前記現在のMTCHをスケジュールするための前記DCIの前記探索空間を物理下りリンク制御チャネルにおいてモニタリングするが、MCCHをスケジュールするためのDCIの探索空間はモニタリングしない。
【0012】
第二の側面によれば、マルチキャスト・ベースの無線通信方法が提供され:基地局によって下りリンク制御情報DCIを生成する段階であって、前記DCIは第一のマルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHをスケジュールするために使われ、前記DCIは指示情報を含み、前記指示情報は第一のMTCHの構成設定情報が次の修正周期MPまたは現在のMPにおいて修正されることを示すために使われる、段階と;前記基地局によって、前記DCIを端末装置に送信する段階とを含む。
【0013】
基地局が現在のMTCHをスケジュールするためのDCIを使って現在のMTCHを端末装置に送信するプロセスにおいて、この解決策では、現在のMTCHの構成設定情報が修正されることを示すために、前記指示情報が前記DCIに加えられる。よって、端末装置がDCIを通じて現在のMTCHを取得するとき、端末装置は、現在のMTCHの構成設定情報が修正されることを、MCCHに対応する探索空間を検出したり、あるいは探索空間において伝送され、MCCHをスケジュールするために使われるDCIに従ってMCCHを取得したりすることなく、知ることができる。このようにして、MCCHおよびMTCHを同時に受信することができない低機能端末装置について、前記端末装置は、マルチキャスト・サービスを受信するプロセスにおいて、現在のMTCHの構成設定情報を修正することができる。
【0014】
第二の側面を参照するに、第二の側面の第一の実装では、前記MTCHの前記構成設定情報は、物理下りリンク制御チャネルPDCCH探索空間の構成設定情報を含み、前記PDCCH探索空間は、前記MTCHをスケジュールするための前記DCIを伝送するために使われる。
【0015】
第二の側面または第二の側面の第一の実装を参照するに、第二の側面の第二の実装では、前記指示情報はさらに、現在のセルにおける第二のMTCHの構成設定情報が次のMPまたは現在のMPにおいて修正されることを示すために使われる。本願において、前記現在のセルにおける前記第二のMTCHの構成設定情報は、現在のセルにおいて現在受信されている第一のMTCHとは異なるMTCHの構成設定情報であってもよいことを理解しておくべきである。
【0016】
第二の側面または第二の側面の上記の実装のいずれかを参照するに、第二の側面の第三の実装では、前記指示情報はさらに、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されることを示すために使われる。本願において、前記現在のセルの前記マルチキャスト構成設定情報は、現在のセルにおける既存のマルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHの構成設定情報が修正されることまたは前記セルにマルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHが追加されることまたは既存のトラフィック・チャネルMTCHが除去されることを含みうる。
【0017】
第三の側面によれば、マルチキャスト・ベースの無線通信方法が提供され:基地局によって送信された指示情報を端末装置によって受信する段階であって、前記指示情報は現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在の修正周期MPまたは次のMPにおいて修正されることを示すために使われ、前記指示情報はマルチキャスト制御チャネルMCCHをスケジュールするための下りリンク制御情報DCIに含まれるか、マスター情報ブロックMIBに含まれるか、ページング機会POにシステム情報修正を示すための直接指示フォーマットDIFに含まれる、段階と;前記端末装置によって、前記指示情報に従って現在のセルの修正されたマルチキャスト構成設定情報を取得する段階とを含む。
【0018】
端末装置が何らマルチキャスト・サービスを受信しないときは、端末装置は、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が修正されるかどうかを端末装置が知ることができるよう、MCCHに対応する探索空間を検出し、該探索空間から、MCCHをスケジュールするためのDCIに含まれる前記指示情報を得るか、あるいはシステム・マスター情報ブロックMIBに含まれる前記指示情報を検出するか、あるいはページング機会POにシステム情報修正を示すための直接指示フォーマットDIFに含まれる前記指示情報を検出する必要があるだけである。端末装置は、前記指示情報を通じて、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が修正されることを知り、現在のセルの修正されたマルチキャスト構成設定情報を再取得する。このようにして、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が修正されないときは、端末装置は、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報を再取得することを防止される。これは、端末装置の資源オーバーヘッドを軽減し、システム柔軟性を改善する。
【0019】
第三の側面を参照するに、第三の側面の第一の実装では、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報は、現在のセルにおける少なくとも一つのマルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHの構成設定情報の集合を含み、前記集合内の各MTCHの構成設定情報は、各MTCHのための物理下りリンク制御チャネルPDCCH探索空間の構成設定情報を含む。
【0020】
第三の側面または第三の側面の第一の実装を参照するに、第三の側面の第二の実装では、前記指示情報はさらに、現在のセルにおける既存のMTCHの構成設定情報が修正されることまたは現在のセルにMTCHが追加されることまたは現在のセルにおける既存のMTCHが除去されることを示すために使われる。
【0021】
第四の側面によれば、マルチキャスト・ベースの無線通信方法が提供され:基地局によって指示情報を生成する段階であって、前記指示情報は現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在の修正周期MPまたは次のMPにおいて修正されることを示すために使われ、前記指示情報はマルチキャスト制御チャネルMCCHをスケジュールするための下りリンク制御情報DCIに含まれるか、マスター情報ブロックMIBに含まれるか、ページング機会POにシステム情報修正を示すための直接指示フォーマットDIFに含まれる、段階と;前記基地局によって、前記指示情報を端末装置に送信する段階とを含む。
【0022】
この解決策では、基地局は指示情報を生成し、前記指示情報はMCCHをスケジュールするためのDCIに含まれるか、マスター情報ブロックMIBに含まれるか、ページング機会POにシステム情報修正を示すための直接指示フォーマットDIFに含まれる。基地局は、前記指示情報を端末装置に送信し、それにより、端末装置は、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が修正されるかどうかを知ることができる。端末装置は、前記指示情報を通じて、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が修正されることを知り、現在のセルの修正されたマルチキャスト構成設定情報を再取得する。このようにして、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が修正されないときは、端末装置は、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報を再取得することを防止される。これは、システム柔軟性を改善する。
【0023】
第四の側面を参照するに、第四の側面の第一の実装では、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報は、現在のセルにおける少なくとも一つのマルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHの構成設定情報の集合を含み、前記集合内の各MTCHの構成設定情報は、物理下りリンク制御チャネルPDCCH探索空間の構成設定情報を含み、該PDCCH探索空間が、そのMTCHをスケジュールするためのDCIを送信するために使われる。
【0024】
第四の側面または第四の側面の第一の実装を参照するに、第四の側面の第二の実装では、前記指示情報はさらに、現在のセルにおける既存のMTCHの構成設定情報が修正されることまたは現在のセルにMTCHが追加されることまたは現在のセルにおける既存のMTCHが除去されることを示すために使われる。
【0025】
第五の側面によれば、マルチキャスト・ベースの無線通信方法が提供され:基地局によって送信されたセル・マルチキャスト構成設定情報を端末装置によって受信する段階であって、前記セル・マルチキャスト構成設定情報はセルにおける少なくとも一つのMTCHの構成設定情報の集合を含み、前記集合内の各MTCHの構成設定情報は、物理下りリンク制御チャネルPDCCH探索空間の構成設定情報を含み、該PDCCH探索空間が、そのMTCHをスケジュールするためのDCIを送信するために使われる、段階と;前記端末装置によって、前記セル・マルチキャスト構成設定情報に従ってそのセルにおけるMTCHを取得する段階とを含む。
【0026】
第五の側面を参照するに、第五の側面の第一の実装では、MTCHについてのPDCCH探索空間の構成設定情報は:そのMTCHのための物理下りリンク制御チャネル候補PDCCH candidateが繰り返し送信される最大回数Rmax、そのMTCHについての探索空間によって占められる時間の比率またはオフセット構成設定情報αoffsetのうちの少なくとも一つを含む。
【0027】
第五の側面または第五の側面の第一の実装を参照するに、第五の側面の第二の実装では、異なるMTCHは異なるMTCH探索空間をもつ。
【0028】
第五の側面または第五の側面の上記の実装のいずれかを参照するに、第五の側面の第三の実装では、MTCHの構成設定情報はさらに、そのMTCHの不連続受信DRX構成設定情報および/またはそのMTCHのセッションIDに対応するグループ無線ネットワーク一時識別子G-RNTIを含む。
【0029】
第五の側面または第五の側面の上記の実装のいずれかを参照するに、第五の側面の第四の実装では、前記セル・マルチキャスト構成設定情報は、マルチキャスト制御チャネルMCCH上にまたはシステム情報ブロックSIB内に担持される。
【0030】
第六の側面によれば、マルチキャスト・ベースの無線通信方法が提供され:基地局によってセル・マルチキャスト構成設定情報を生成する段階であって、前記セル・マルチキャスト構成設定情報はセルにおける少なくとも一つのマルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHの構成設定情報の集合を含み、前記集合内の各MTCHの構成設定情報は、物理下りリンク制御チャネルPDCCH探索空間の構成設定情報を含み、該PDCCH探索空間が、そのMTCHをスケジュールするためのDCIを送信するために使われる、段階と;前記基地局によって、前記セル・マルチキャスト構成設定情報を端末装置に送信する段階とを含む。
【0031】
第六の側面を参照するに、第六の側面の第一の実装では、MTCHについてのPDCCH探索空間の構成設定情報は:そのMTCHのための物理下りリンク制御チャネル候補PDCCH candidateが繰り返し送信される最大回数Rmax、そのMTCHについての探索空間によって占められる時間の比率またはオフセット構成設定情報αoffsetのうちの少なくとも一つを含む。
【0032】
第六の側面または第六の側面の第一の実装を参照するに、第六の側面の第二の実装では、異なるMTCHは異なるMTCH探索空間をもつ。
【0033】
第六の側面または第六の側面の上記の実装のいずれかを参照するに、第六の側面の第三の実装では、MTCHの構成設定情報はさらに、そのMTCHの不連続受信DRX構成設定情報および/またはそのMTCHのセッションIDに対応するグループ無線ネットワーク一時識別子G-RNTIを含む。

【0034】
第六の側面または第六の側面の上記の実装のいずれかを参照するに、第六の側面の第四の実装では、前記セル・マルチキャスト構成設定情報は、マルチキャスト制御チャネルMCCH上にまたはシステム情報ブロックSIB内に担持される。
【0035】
第七の側面によれば、マルチキャスト・ベースの無線通信方法が提供され:マルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHまたはマルチキャスト制御チャネルMCCHを受信するプロセスにおいて、基地局によって送信された下りリンク制御情報DCIを端末装置によって受信する段階であって、前記DCIは前記MTCHまたは前記MCCHをスケジュールするために使われ、前記DCIは指示情報を含み、前記指示情報は、端末装置のページングが事前設定された時間‐周波数資源において存在するかどうかを示すために使われる、段階と;端末装置が該ページングが事前設定された時間‐周波数資源において存在しないと判定する場合、端末装置によって、前記事前設定された時間‐周波数資源における前記ページングに対応する探索空間をモニタリングすることをやめる;あるいは端末装置が該ページングが事前設定された時間‐周波数資源において存在すると判定し、前記事前設定された時間‐周波数資源において端末装置の少なくとも一つのページング機会が存在する場合、端末装置によって、前記ページング機会において前記ページングに対応する探索空間をモニタリングし、前記MTCHまたは前記MCCHを受信することをやめる、段階とを含む。
【0036】
この解決策では、MTCHおよびMCCHをスケジュールするためのDCIに含まれる指示情報が、端末装置のページングが事前設定された時間‐周波数資源において存在するかどうかを示すために使われ;該ページングが事前設定された時間‐周波数資源において存在しない場合、端末装置は、前記事前設定された時間‐周波数資源における前記ページングに対応する探索空間をモニタリングしない。これは、端末装置の前記ページングが事前設定された時間‐周波数資源において存在しないときに、端末装置が前記ページング機会(Paging Occasion、PO)においてMTCHまたはMCCHを受信することを止める必要がある場合にマルチキャスト・サービス送信に対して引き起こされる悪影響を回避する。
【0037】
第七の側面を参照するに、第七の側面の第一の実装では、事前設定された時間‐周波数資源は、事前設定された期間において前記ページングを送信するための時間‐周波数資源またはMTCHもしくはMCCHをスケジュールするための前記DCIによって占められる時間期間において前記ページングを送信するための時間‐周波数資源である。
【0038】
第八の側面によれば、マルチキャスト・ベースの無線通信方法が提供され:基地局によって下りリンク制御情報DCIを生成する段階であって、前記DCIはマルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHまたはマルチキャスト制御チャネルMCCHをスケジュールするために使われ、前記DCIは指示情報を含み、前記指示情報は、ページングが事前設定された時間‐周波数資源において存在するかどうかを示すために使われる、段階と;基地局によって、前記DCIを端末装置に送信する段階とを含む。
【0039】
この解決策では、基地局によって生成され、MTCHおよびMCCHをスケジュールするために使われるDCIが指示情報を含み、該指示情報が、端末装置のページングが事前設定された時間‐周波数資源において存在するかどうかを示すために使われる。これは、端末の前記ページングが事前設定された時間‐周波数資源において存在しないときに、端末装置が前記ページング機会においてMTCHまたはMCCHを受信することを止める必要がある場合にマルチキャスト・サービス送信に対して引き起こされる悪影響を回避する。
【0040】
第八の側面を参照するに、第八の側面の第一の実装では、事前設定された時間‐周波数資源は、事前設定された期間において前記ページングを送信するための時間‐周波数資源またはMTCHもしくはMCCHをスケジュールするための前記DCIによって占められる時間期間において前記ページングを送信するための時間‐周波数資源である。
【0041】
第九の側面によれば、端末装置が提供され、第一の側面または第一の側面の実装のいずれかを実行するよう構成されたユニットを含む。
【0042】
第十の側面によれば、基地局が提供され、第二の側面または第二の側面の実装のいずれかを実行するよう構成されたユニットを含む。
【0043】
第十一の側面によれば、端末装置が提供され、第三の側面または第三の側面の実装のいずれかを実行するよう構成されたユニットを含む。
【0044】
第十二の側面によれば、基地局が提供され、第四の側面または第四の側面の実装のいずれかを実行するよう構成されたユニットを含む。
【0045】
第十三の側面によれば、端末装置が提供され、第五の側面または第五の側面の実装のいずれかを実行するよう構成されたユニットを含む。
【0046】
第十四の側面によれば、基地局が提供され、第六の側面または第六の側面の実装のいずれかを実行するよう構成されたユニットを含む。
【0047】
第十五の側面によれば、端末装置が提供され、第七の側面または第七の側面の実装のいずれかを実行するよう構成されたユニットを含む。
【0048】
第十六の側面によれば、基地局が提供され、第八の側面または第八の側面の実装のいずれかを実行するよう構成されたユニットを含む。
【0049】
第十七の側面によれば、端末装置が提供され、該端末装置は受信器、送信器、メモリ、プロセッサおよびバス・システムを含む。受信器、送信器、メモリおよびプロセッサはバス・システムによって接続される;メモリは、命令を記憶するよう構成される;プロセッサはメモリに記憶されている命令を実行し、それにより信号を受信するよう受信器を制御し、信号を送信するよう送信器を制御するよう構成される;プロセッサがメモリに記憶されている命令を実行するとき、該実行は、プロセッサに、第一の側面または第一の側面の実装のいずれかの方法を実行させる。
【0050】
第十八の側面によれば、基地局が提供され、該基地局は受信器、送信器、メモリ、プロセッサおよびバス・システムを含む。受信器、送信器、メモリおよびプロセッサはバス・システムによって接続される;メモリは、命令を記憶するよう構成される;プロセッサはメモリに記憶されている命令を実行し、それにより信号を受信するよう受信器を制御し、信号を送信するよう送信器を制御するよう構成される;プロセッサがメモリに記憶されている命令を実行するとき、該実行は、プロセッサに、第二の側面または第二の側面の実装のいずれかの方法を実行させる。
【0051】
第十九の側面によれば、端末装置が提供され、該端末装置は受信器、送信器、メモリ、プロセッサおよびバス・システムを含む。受信器、送信器、メモリおよびプロセッサはバス・システムによって接続される;メモリは、命令を記憶するよう構成される;プロセッサはメモリに記憶されている命令を実行し、それにより信号を受信するよう受信器を制御し、信号を送信するよう送信器を制御するよう構成される;プロセッサがメモリに記憶されている命令を実行するとき、該実行は、プロセッサに、第三の側面または第三の側面の実装のいずれかの方法を実行させる。
【0052】
第二十の側面によれば、基地局が提供され、該基地局は受信器、送信器、メモリ、プロセッサおよびバス・システムを含む。受信器、送信器、メモリおよびプロセッサはバス・システムによって接続される;メモリは、命令を記憶するよう構成される;プロセッサはメモリに記憶されている命令を実行し、それにより信号を受信するよう受信器を制御し、信号を送信するよう送信器を制御するよう構成される;プロセッサがメモリに記憶されている命令を実行するとき、該実行は、プロセッサに、第四の側面または第四の側面の実装のいずれかの方法を実行させる。
【0053】
第二十一の側面によれば、端末装置が提供され、該端末装置は受信器、送信器、メモリ、プロセッサおよびバス・システムを含む。受信器、送信器、メモリおよびプロセッサはバス・システムによって接続される;メモリは、命令を記憶するよう構成される;プロセッサはメモリに記憶されている命令を実行し、それにより信号を受信するよう受信器を制御し、信号を送信するよう送信器を制御するよう構成される;プロセッサがメモリに記憶されている命令を実行するとき、該実行は、プロセッサに、第五の側面または第五の側面の実装のいずれかの方法を実行させる。
【0054】
第二十二の側面によれば、基地局が提供され、該基地局は受信器、送信器、メモリ、プロセッサおよびバス・システムを含む。受信器、送信器、メモリおよびプロセッサはバス・システムによって接続される;メモリは、命令を記憶するよう構成される;プロセッサはメモリに記憶されている命令を実行し、それにより信号を受信するよう受信器を制御し、信号を送信するよう送信器を制御するよう構成される;プロセッサがメモリに記憶されている命令を実行するとき、該実行は、プロセッサに、第六の側面または第六の側面の実装のいずれかの方法を実行させる。
【0055】
第二十三の側面によれば、端末装置が提供され、該端末装置は受信器、送信器、メモリ、プロセッサおよびバス・システムを含む。受信器、送信器、メモリおよびプロセッサはバス・システムによって接続される;メモリは、命令を記憶するよう構成される;プロセッサはメモリに記憶されている命令を実行し、それにより信号を受信するよう受信器を制御し、信号を送信するよう送信器を制御するよう構成される;プロセッサがメモリに記憶されている命令を実行するとき、該実行は、プロセッサに、第七の側面または第七の側面の実装のいずれかの方法を実行させる。
【0056】
第二十四の側面によれば、基地局が提供され、該基地局は受信器、送信器、メモリ、プロセッサおよびバス・システムを含む。受信器、送信器、メモリおよびプロセッサはバス・システムによって接続される;メモリは、命令を記憶するよう構成される;プロセッサはメモリに記憶されている命令を実行し、それにより信号を受信するよう受信器を制御し、信号を送信するよう送信器を制御するよう構成される;プロセッサがメモリに記憶されている命令を実行するとき、該実行は、プロセッサに、第八の側面または第八の側面の実装のいずれかの方法を実行させる。
【0057】
第二十五の側面によれば、コンピュータ可読媒体が提供され、前記コンピュータ可読媒体は端末装置による実行のためのコンピュータ・プログラムを記憶しており、前記コンピュータ・プログラムは、第一の側面または第一の側面の実装のいずれかの方法を実行するための命令を含んでいる。
【0058】
第二十六の側面によれば、コンピュータ可読媒体が提供され、前記コンピュータ可読媒体は基地局による実行のためのコンピュータ・プログラムを記憶しており、前記コンピュータ・プログラムは、第二の側面または第二の側面の実装のいずれかの方法を実行するための命令を含んでいる。
【0059】
第二十七の側面によれば、コンピュータ可読媒体が提供され、前記コンピュータ可読媒体は端末装置による実行のためのコンピュータ・プログラムを記憶しており、前記コンピュータ・プログラムは、第三の側面または第三の側面の実装のいずれかの方法を実行するための命令を含んでいる。
【0060】
第二十八の側面によれば、コンピュータ可読媒体が提供され、前記コンピュータ可読媒体は基地局による実行のためのコンピュータ・プログラムを記憶しており、前記コンピュータ・プログラムは、第四の側面または第四の側面の実装のいずれかの方法を実行するための命令を含んでいる。
【0061】
第二十九の側面によれば、コンピュータ可読媒体が提供され、前記コンピュータ可読媒体は端末装置による実行のためのコンピュータ・プログラムを記憶しており、前記コンピュータ・プログラムは、第五の側面または第五の側面の実装のいずれかの方法を実行するための命令を含んでいる。
【0062】
第三十の側面によれば、コンピュータ可読媒体が提供され、前記コンピュータ可読媒体は基地局による実行のためのコンピュータ・プログラムを記憶しており、前記コンピュータ・プログラムは、第六の側面または第六の側面の実装のいずれかの方法を実行するための命令を含んでいる。
【0063】
第三十一の側面によれば、コンピュータ可読媒体が提供され、前記コンピュータ可読媒体は端末装置による実行のためのコンピュータ・プログラムを記憶しており、前記コンピュータ・プログラムは、第七の側面または第七の側面の実装のいずれかの方法を実行するための命令を含んでいる。
【0064】
第三十二の側面によれば、コンピュータ可読媒体が提供され、前記コンピュータ可読媒体は基地局による実行のためのコンピュータ・プログラムを記憶しており、前記コンピュータ・プログラムは、第八の側面または第八の側面の実装のいずれかの方法を実行するための命令を含んでいる。
【0065】
第三十三の側面によれば、マルチキャスト・ベースの無線通信システムが提供され、第九の側面における端末装置と、第十の側面における基地局とを含む。
【0066】
第三十四の側面によれば、マルチキャスト・ベースの無線通信システムが提供され、第十一の側面における端末装置と、第十二の側面における基地局とを含む。
【0067】
第三十五の側面によれば、マルチキャスト・ベースの無線通信システムが提供され、第十三の側面における端末装置と、第十四の側面における基地局とを含む。
【0068】
第三十六の側面によれば、マルチキャスト・ベースの無線通信システムが提供され、第十五の側面における端末装置と、第十六の側面における基地局とを含む。
【0069】
いくつかの実装では、上記でいうMTCHを取得または受信するというのは、MTCH上でマルチキャスト・データを受信することを意味することがある。
【0070】
いくつかの実装では、上記でいうMCCHを取得または受信するというのは、MCCH上でマルチキャスト構成設定情報を受信することを意味することがある。ここで、マルチキャスト構成設定情報は、セル内のすべてのマルチキャスト・サービスの構成設定情報の集合であってもよく、あるいはセル内のあるマルチキャスト・サービスの構成設定情報であってもよい。
【0071】
いくつかの実装では、上記のMTCHはマルチキャスト・サービスに対応してもよい。
【0072】
任意的に、端末装置は、セルのマルチキャスト構成設定情報に従ってセル内のMTCHを取得する、つまりMTCH上でマルチキャスト・データを取得することができる。
【0073】
この実施形態はさらに、マルチキャスト・ベースの無線通信方法であって:基地局によって送信された下りリンク制御情報DCIを端末装置によって受信する段階であって、前記DCIは現在のマルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHをスケジュールするために使われ、前記DCIは指示情報を含み、前記指示情報は現在のMTCHの構成設定情報が、指示される修正周期MPにおいて修正されることを示すために使われる、段階と;前記端末装置によって、前記指示情報に従って現在のMTCHの修正された構成設定情報を取得する段階とを含む、方法を提供する。
【0074】
任意的に、前記MTCHの前記構成設定情報は、物理下りリンク制御チャネルPDCCH探索空間の構成設定情報を含み、前記PDCCH探索空間は、前記MTCHをスケジュールするための前記DCIを伝送するために使われる。
【0075】
任意的に、前記指示情報はさらに、基地局の現在のセルにおける別のMTCHの構成設定情報が指示されたMPにおいて修正されることを示すために使われる。
【0076】
任意的に、基地局によって送信されたDCIを端末装置が受信する前に、本方法は:端末装置によって、前記現在のMTCHをスケジュールするための前記DCIの前記探索空間を物理下りリンク制御チャネル上でモニタリングするが、MCCHをスケジュールするためのDCIの探索空間をモニタリングすることはスキップする。
【0077】
この実施形態はさらに端末装置を提供し、該端末装置は受信器、送信器、メモリ、プロセッサおよびバス・システムを含む。受信器、送信器、メモリおよびプロセッサはバス・システムによって接続される;メモリは、命令を記憶するよう構成される;プロセッサはメモリに記憶されている命令を実行し、それにより信号を受信するよう受信器を制御し、信号を送信するよう送信器を制御するよう構成される;プロセッサがメモリに記憶されている命令を実行するとき、該命令の実行は、プロセッサに、上記の方法を実行させる。
【0078】
この実施形態はさらに、マルチキャスト・ベースの無線通信方法であって、基地局によって下りリンク制御情報DCIを生成する段階であって、前記DCIは第一のマルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHをスケジュールするために使われ、前記DCIは指示情報を含み、前記指示情報は第一のMTCHの構成設定情報が指示された修正周期MPにおいて修正されることを示すために使われる、段階と;前記基地局によって、前記DCIを端末装置に送信する段階とを含む。
【0079】
任意的に、前記MTCHの前記構成設定情報は、物理下りリンク制御チャネルPDCCH探索空間の構成設定情報を含み、前記PDCCH探索空間は、前記MTCHをスケジュールするための前記DCIを伝送するために使われる。
【0080】
任意的に、前記指示情報はさらに、現在のセルにおける第二のMTCHの構成設定情報が指示されたMPにおいて修正されることを示すために使われる。
【0081】
この実施形態はさらに基地局を提供し、該基地局は受信器、送信器、メモリ、プロセッサおよびバス・システムを含む。受信器、送信器、メモリおよびプロセッサはバス・システムによって接続される;メモリは、命令を記憶するよう構成される;プロセッサはメモリに記憶されている命令を実行し、それにより信号を受信するよう受信器を制御し、信号を送信するよう送信器を制御するよう構成される;プロセッサがメモリに記憶されている命令を実行するとき、該命令の実行は、プロセッサに、上記の方法を実行させる。
【0082】
任意的に、本発明のある実施形態はさらにコンピュータ可読媒体を提供し、前記コンピュータ可読媒体は端末装置による実行のためのコンピュータ・プログラムを記憶しており、前記コンピュータ・プログラムは、上記の方法を実行するための命令を含んでいる。
【0083】
この実施形態はさらに、マルチキャスト・ベースの無線通信端末装置であって:基地局によって送信された下りリンク制御情報DCIを受信するよう構成された第一モジュールであって、前記DCIは現在のマルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHをスケジュールするために使われ、前記DCIは指示情報を含み、前記指示情報は現在のMTCHの構成設定情報が、指示される修正周期MPにおいて修正されることを示すために使われる、第一モジュールと;前記指示情報に従って現在のMTCHの修正された構成設定情報を取得するよう構成された第二モジュールとを含む、端末装置を提供する。
【0084】
任意的に、前記MTCHの前記構成設定情報は、物理下りリンク制御チャネルPDCCH探索空間の構成設定情報を含み、前記PDCCH探索空間は、前記MTCHをスケジュールするための前記DCIを伝送するために使われる。
【0085】
任意的に、前記指示情報はさらに、基地局の現在のセルにおける別のMTCHの構成設定情報が指示されたMPにおいて修正されることを示すために使われる。
【0086】
任意的に、第三モジュールがさらに含まれ、基地局によって送信されたDCIが受信される前に:前記現在のMTCHをスケジュールするための前記DCIの前記探索空間を物理下りリンク制御チャネル上でモニタリングするが、MCCHをスケジュールするためのDCIの探索空間をモニタリングすることをスキップするよう構成される。
【0087】
この実施形態はさらに、マルチキャスト・ベースの無線通信基地局であって:下りリンク制御情報DCIを生成するよう構成された第一モジュールであって、前記DCIは第一のマルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHをスケジュールするために使われ、前記DCIは指示情報を含み、前記指示情報は第一のMTCHの構成設定情報が指示された修正周期MPにおいて修正されることを示すために使われる、第一モジュールと;前記DCIを端末装置に送信するよう構成された第二モジュールとを含む、基地局を提供する。
【0088】
任意的に、前記MTCHの前記構成設定情報は、物理下りリンク制御チャネルPDCCH探索空間の構成設定情報を含み、前記PDCCH探索空間は、前記MTCHをスケジュールするための前記DCIを伝送するために使われる。
【0089】
任意的に、前記指示情報はさらに、現在のセルにおける第二のMTCHの構成設定情報が指示されたMPにおいて修正されることを示すために使われる。
【図面の簡単な説明】
【0090】
本発明の実施形態における技術的解決策をより明瞭に記述するために、下記は本発明の実施形態を記述するために要求される付属の図面を手短かに説明する。明らかに、以下の記述における付属の図面は単に本発明のいくつかの実施形態を示すものであり、当業者は、創造的な努力なしにこれらの付属の図面から他の図面をさらに導出しうる。
【0091】
図1】本発明のある実施形態が適用できる通信システムの概略図である。
【0092】
図2】SC-PTMにおける論理チャネルと物理チャネルの間のスケジューリング関係の概略図である。
【0093】
図3】本発明のある実施形態に基づくマルチキャスト・ベースの無線通信方法のフローチャートである。
【0094】
図4】本発明のある実施形態に基づく論理チャネルと物理チャネルの間のスケジューリング関係の概略図である。
【0095】
図5】本発明のある実施形態に基づくマルチキャスト・ベースの無線通信方法のもう一つのフローチャートである。
【0096】
図6】本発明のある実施形態に基づくマルチキャスト・ベースの無線通信方法のフローチャートである。
【0097】
図7】本発明のある実施形態に基づく端末装置の概略的なブロック図である。
【0098】
図8】本発明のある実施形態に基づく基地局の概略的なブロック図である。
【0099】
図9】本発明のある実施形態に基づく端末装置の概略的なブロック図である。
【0100】
図10】本発明のある実施形態に基づく基地局の概略的なブロック図である。
【0101】
図11】本発明のある実施形態に基づくマルチキャスト・ベースの無線通信方法のフローチャートである。
【0102】
図12】本発明のある実施形態に基づくマルチキャスト・ベースの無線通信方法のフローチャートである。
【0103】
図13】本発明のある実施形態に基づく端末装置の概略的なブロック図である。
【0104】
図14】本発明のある実施形態に基づく基地局の概略的なブロック図である。
【0105】
図15】本発明のある実施形態に基づく端末装置の概略的なブロック図である。
【0106】
図16】本発明のある実施形態に基づく基地局の概略的なブロック図である。
【0107】
図17】本発明のある実施形態に基づくマルチキャスト・ベースの無線通信方法のフローチャートである。
【0108】
図18】本発明のある実施形態に基づくマルチキャスト・ベースの無線通信方法のフローチャートである。
【0109】
図19】本発明のある実施形態に基づく端末装置の概略的なブロック図である。
【0110】
図20】本発明のある実施形態に基づく基地局の概略的なブロック図である。
【0111】
図21】本発明のある実施形態に基づく端末装置の概略的なブロック図である。
【0112】
図22】本発明のある実施形態に基づく基地局の概略的なブロック図である。
【0113】
図23】本発明のある実施形態に基づくマルチキャスト・ベースの無線通信方法のフローチャートである。
【0114】
図24】本発明のある実施形態に基づく、指示情報を使ってページングを示すための方法の概略図である。
【0115】
図25】本発明のある実施形態に基づくマルチキャスト・ベースの無線通信方法のフローチャートである。
【0116】
図26】本発明のある実施形態に基づく端末装置の概略的なブロック図である。
【0117】
図27】本発明のある実施形態に基づく基地局の概略的なブロック図である。
【0118】
図28】本発明のある実施形態に基づく端末装置の概略的なブロック図である。
【0119】
図29】本発明のある実施形態に基づく基地局の概略的なブロック図である。
【0120】
図30】本発明のある実施形態に基づくマルチキャスト・ベースの無線通信方法のフローチャートである。
【0121】
図31】本発明のある実施形態に基づく、端末装置によってマルチキャスト・サービスを受信することの概略図である。
【0122】
図32】本発明のある実施形態に基づく、端末装置によってマルチキャスト・サービスを受信することのもう一つの概略図である。
【0123】
図33】本発明のある実施形態に基づく、もう一つのマルチキャスト・ベースの無線通信方法を示す図である。
【0124】
図34】本発明のある実施形態に基づく、もう一つのマルチキャスト・ベースの無線通信方法を示す図である。
【0125】
図35】本発明のある実施形態に基づく、もう一つのマルチキャスト・ベースの無線通信方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0126】
下記は、本発明の実施形態における付属の図面を参照して本発明の実施形態における技術的解決策を明瞭かつ完全に記述する。明らかに、記載される実施形態は本発明の実施形態の全部ではなく、一部である。創造的努力なしに本発明の実施形態に基づいて当業者によって得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲内にはいる。
【0127】
本発明の実施形態は、さまざまな通信システム、たとえばグローバル移動通信システム(Global System of Mobile communication、略「GSM」)システム、符号分割多重アクセス(Code Division Multiple Access、略「CDMA」)システム、ワイドバンド符号分割多重アクセス(Wideband Code Division Multiple Access、略「WCDMA」)システム、一般パケット無線サービス(General Packet Radio Service、略「GPRS」)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、略「LTE」)システム、LTE周波数分割複信(Frequency Division Duplex、略「FDD」)システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex、略「TDD」)、万国移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunication System、略「UMTS」)、ワールドワイドインターオペラビリティーフォーマイクロウェーブアクセス(Worldwide Interoperability for Microwave Access、略「WiMAX」)通信システム、将来の5Gシステムなどに適用されうる。
【0128】
図1は、本発明の実施形態が適用される通信システム100を示している。通信システム100は、少なくとも一つのネットワーク装置110を含んでいてもよい。ネットワーク装置110は、端末装置120と通信する装置、たとえば基地局または基地局コントローラであってもよい。各ネットワーク装置110は、特定の地理的エリアのための通信カバレッジを提供してもよく、そのカバレッジ・エリア(セル)内の端末装置(たとえばUE)と通信してもよい。ネットワーク装置110は、GSMシステムもしくは符号分割多重アクセス(Code Division Multiple Access、略「CDMA」)システムにおけるベーストランシーバーステーション(Base Transceiver Station、略「BTS」)であってもよく、あるいはWCDMAシステムにおけるノードB(NodeB)であってもよく、あるいはLTEシステムにおける進化型ノードB(Evolutional Node B、略「eNB」または「eNodeB」)またはクラウド無線アクセス・ネットワーク(Cloud Radio Access Network、略「CRAN」)における無線コントローラであってもよい。あるいはネットワーク装置は、中継局、アクセス・ポイント、車載装置、ウェアラブル装置、将来の5Gネットワークにおけるネットワーク側装置、将来の進化型公共地上波移動体ネットワーク(Public Land Mobile Network、略「PLMN」)におけるネットワーク装置などであってもよい。
【0129】
本発明のこの実施形態において、通信システム100は、モノのインターネット(Internet of Things、略「IoT」)であってもよい。セルラーIoT(Cellular IoT、略「CIoT」)システムは、セルラー・ネットワーク・インフラストラクチャーに基づく重要なマシン型通信(Machine Type Communication、略「MTC」)である。将来のモノのインターネット通信の主要なサービス範囲は、スマートメーター計測、医療検査およびモニタリング、ロジスティックス検査、産業検査およびモニタリング、車両のインターネット、スマート・コミュニティー、ウェアラブル装置の通信などをカバーしうる。MTC通信を中心として構築されるモノのインターネット産業は、コンピュータ、インターネットおよびモバイル通信ネットワークに続く情報産業の第四波と考えられる。さらに、ネットワークおよび端末装置に関し、CIoTシステムは大きなカバレッジ、多数の接続、低コストおよび低電力消費に対する要求をもつ。
【0130】
無線通信システム100はさらに、ネットワーク装置110のカバレッジ内に複数の端末装置120を含む。端末装置120はモバイルまたは固定でありうる。端末装置120はアクセス端末、ユーザー装置(User Equipment、略UE)、加入者ユニット、加入者ステーション、モバイル・ステーション、モバイル・デバイス、リモート・ステーション、リモート端末、モバイル装置、ユーザー端末、端末、無線通信装置、ユーザー・エージェントまたはユーザー装置であってもよい。アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol、略「SIP」)電話、無線ローカルループ(Wireless Local Loop、略「WLL」)ステーション、携帯情報端末(Personal Digital Assistant、略「PDA」)、無線通信機能を備えたハンドヘルド装置、コンピューティング装置、無線モデムに接続されたその他の処理装置、車載装置、ウェアラブル装置、将来の5Gネットワークにおける端末装置、将来の進化型公共地上波移動体ネットワーク(Public Land Mobile Network、略「PLMN」)における端末装置などであってもよい。
【0131】
図1は、例として一つのネットワーク装置および二つの端末装置を示している。任意的に、通信システム100は複数のネットワーク装置を含んでいてもよく、各ネットワーク装置のカバレッジが他の量の端末装置を含んでいてもよい。これは、本発明のこの実施形態において限定されない。
【0132】
任意的に、無線通信システム100はさらに、ネットワーク・コントローラおよび移動性管理エンティティーのような他のネットワーク・エンティティーを含んでいてもよいが、本発明のこの実施形態はそれに限定されるものではない。
【0133】
具体的には、システム100において、基地局110は、単一セル・ポイントツーマルチポイント(Single Cell Point-to Multipoint、略「SC-PTM」)技術に基づいてそれらの端末装置120へのマルチキャストを実行する。すなわち、基地局110は同じ下りリンク・データを複数の端末装置120に送信する。基地局110は、下りリンク・データを受信する必要がある端末装置120を、マルチキャスト・グループとして構成設定する。基地局110は、マルチキャスト・グループに下りリンク・データを送信し、マルチキャスト・グループ内の各端末装置は該下りリンク・データを受信できる。SC-PTM技術では、二つの論理チャネルが含まれる:単一セル・マルチキャスト制御チャネル(Single Cell Multicast Control Channel、略「SC-MCCH」)および単一セル・マルチキャスト・トラフィック・チャネル(Single Cell Multicast Traffic Channel、略「SC-MTCH」)である。SC-MTCHはマルチキャスト・トラフィック・チャネルであり、マルチキャスト・サービス・データを伝送するために使われる。SC-MCCHは制御チャネルであり、SC-MTCHを受信するためにUEによって要求される制御情報を伝送するために使われる。これら両方の論理チャネルは、物理層における物理下りリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel、略「PDSCH」)で搬送される。基地局がマルチキャスト・サービスを端末装置に送信するとき、基地局はまず、システム情報ブロック(System Information Block、略「SIB」)において担持されるSC-MCCHの構成設定情報を端末装置に送信する。たとえば、SC-MCCHの構成設定情報はSIB20に担持されてもよい。具体的には、SIB20に含まれるSC-MCCHの構成設定情報は、次の内容のうちの一つまたは複数を含んでいてもよい:
(1)SC-MCCHの修正周期(modification period、略「MP」)。ここで、MPはSC-MCCHがどのくらいすぐ修正されうるかを、フレーム単位で示す;
(2)SC-MCCHの反復周期(repetition period、略「RP」)。ここで、RPはSC-MCCHが修正周期内においてどのくらいすぐ繰り返して送信されるかを、フレーム単位で示す;
(3)SC-MCCHの伝送サブフレーム。これはフレーム内のどの具体的なサブフレームにおいてSC-MCCHが伝送されるかを示す;または
(4)SC-MCCHの伝送オフセット。これは、修正周期内において、該周期の先頭に対する、SC-MCCHの伝送フレームのオフセットを示す。
【0134】
端末装置は、SC-MCCHの受信された構成設定情報に基づいてSC-MCCHを取得する。SC-MCCHは、セル・マルチキャスト構成設定情報を含む。セル・マルチキャスト構成設定情報は具体的には、SC-MTCH情報テーブルによって示され、セル・マルチキャスト構成設定情報は、セル内の少なくとも一つのSC-MTCHの構成設定情報の集合を含む。任意的に、端末装置は、セル・マルチキャスト構成設定情報に従ってセル内のSC-MTCHを取得する、すなわちSC-MTCH上でマルチキャスト・データを取得することができる。具体的には、SC-MTCHの構成設定情報は次の内容のうちの一つまたは複数を含んでいてもよい:
(1)セッション情報。ここで、セッション情報は、セッション識別子(identification、略ID)を含んでいてもよい;
(2)グループ無線ネットワーク一時識別子(Group-Radio Network Temporary Identity、略「G-RNTI」)。ここで、G-RNTIは下りリンク制御情報(Downlink Control Information、略「DCI」)の巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check、CRC)部分をマスクするために使われる;
(3)SC-MTCHのスケジューリング情報。ここで、該スケジューリング情報は、SC-MTCHの受信およびスリープのような情報を含む;または
(4)近隣セル情報など。ここで、近隣セル情報は、近隣セルが、当該端末装置が関心をもつセッションを提供するかどうかを示すために使われる。
【0135】
SC-PTM技術では、PDSCH上に担持されるSC-MCCHおよびSC-MTCHは、物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、略「PDCCH」)上に担持されるDCIを使って動的に調整されうる。図2は、SC-PTM技術における、論理チャネルと物理チャネルの間のスケジューリング関係の概略図を示している。SC-MCCHを受信する前に、端末装置は、まず、SIB20に含まれるSC-MCCHの構成設定情報を取得し、SC-MCCHの該構成設定情報に従って、SC-MCCHをスケジュールするためのDCIを受信し、SC-MCCHをスケジュールするためのDCIに従ってSC-MCCHを受信する必要がある。SC-MCCHを取得した後、端末装置は、SC-MCCHに含まれるセッションIDが、当該端末装置が関心をもつサービスIDを含んでいるかどうかを判定し、SC-MCCHが当該端末装置が関心をもつセッションIDを含んでいると判定した後に、SC-MTCHをスケジュールするためのDCIを受信することを始め、SC-MCCHをスケジュールするためのDCIに従ってSC-MTCHを受信する。
【0136】
本発明のこの実施形態におけるPDCCHはLTEにおけるPDCCHまたはNB-IoTにおける狭帯域物理下りリンク制御チャネル(Narrowband Physical Downlink Control Channel、略「NPDCCH」)またはeMTCにおけるマシン物理下りリンク制御チャネル(Machine Physical Downlink Control Channel、略「MPDCCH」)または上記のPDCCHの任意の組み合わせでありうる。記述の簡単のため、本発明のこの実施形態の記述においてはPDCCHまたはNPDCCHのみが記述のために使われる。本稿において特に断わりのない限り、PDCCH、NPDCCHおよびMPDCCHは交換可能である。
【0137】
図2に示されるスケジューリング・モードでは、SC-MCCHおよびSC-MCCHのために二つの異なる共通の探索空間(Common Search Space、略「CSS」)つまりCSSタイプ1およびCSSタイプ2が定義されてもよい。SC-MCCHおよびSC-MTCHをスケジュールするために、PDCCH上で、同じPDCCH DCIフォーマットが使われてもよいが、SC-MCCHをスケジュールするためのDCIおよびSC-MTCHをスケジュールするためのDCIは、それぞれSC-MCCHの定義されたCSSおよびSC-MTCHの定義されたCSSにおいて伝送されてもよい。
【0138】
図3は、本発明のある実施形態に基づくマルチキャスト・ベースの無線通信方法を示している。この方法は、図1の通信システムに適用されてもよいが、本発明のこの実施形態はそれに限定されるものではない。本方法は以下の段階を含む。
【0139】
S310。端末装置が、基地局によって送信された下りリンク制御情報DCIを受信する。前記DCIは現在のマルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHをスケジュールするために使われ、前記DCIは指示情報を含み、前記指示情報は現在のMTCHの構成設定情報が次の修正周期MPまたは現在のMPにおいて修正されることを示すために使われる。
【0140】
S320。端末装置が、前記指示情報に従って現在のMTCHの修正された構成設定情報を取得する。
【0141】
マルチキャスト・サービスを受信するプロセスにおいて、端末装置は、基地局によって送信され、現在のMTCHをスケジュールするために使われるDCIを受信し、該DCIに従って、MTCHにおいて搬送されるマルチキャスト・サービスを取得する。本発明のこの実施形態の解決策では、現在のMTCHの構成設定情報が修正されるかどうかを示す指示情報がDCIに加えられる。すなわち、端末装置は、MCCHのための探索空間を検出したり、あるいはMCCHを受信したりすることなく、現在のMTCHの構成設定情報が修正されるかどうかを知ることができ、よって、修正された構成設定情報が再取得される必要があるかどうかを判定できる。これは、システム柔軟性を改善する。
【0142】
本発明のこの実施形態では、前記MTCHの前記構成設定情報は、MTCHのためのPDCCH探索空間の構成設定情報を含んでいてもよい。本発明のこの実施形態において、MTCHの構成設定情報がさらに他の情報を含んでいてもよく、たとえば、次の情報:MTCHのDRX構成設定情報、MTCHのセッションsession IDに対応するG-RNTI、MTCHのスケジューリング情報または近隣セル情報のうちの少なくとも一つを含んでいてもよいことを理解しておくべきである。これは本発明のこの実施形態において限定されない。
【0143】
本発明のこの実施形態が、マルチキャスト・サービスの処理に適用されうることを理解しておくべきである。マルチキャスト・サービスはたとえば、マルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス(Multimedia Broadcast Multicast Service、略MBMS)および/またはSC-PTMにおけるマルチキャスト・サービスであってもよい。本発明のこの実施形態において、特に断わりのない限り、MTCHおよびSC-MTCHは交換可能であり、MCCHおよびSC-MCCHは交換可能である。
【0144】
下記では、本発明のこの実施形態を詳細に記述するために例としてSC-PTM技術を使うが、本発明のこの実施形態は他のマルチキャスト技術にも適用されうることを理解しておくべきである。
【0145】
本発明のこの実施形態において、単純な機能構造をもつ端末装置、たとえばスマート水道メーターまたは電気メーターにおける計測モジュールは、限られた機能のため、現在のSC-MTCHを受信しているときはSC-MCCHを受信できない(あるいはSC-MCCHのための探索空間のような他の探索空間を検出できない)。現在のマルチキャスト・サービスを受信し始めた端末装置については、該端末装置は、マルチキャスト・サービスの取得された構成設定情報に従って、対応する探索空間において、現在のSC-MTCHをスケジュールするためのDCIをモニタリングすることができる。端末装置は、SC-MTCHをスケジュールするためのDCIに従って、基地局によって送信されたSC-MTCHを受信する。さらに、本発明のこの実施形態において、SC-MTCHをスケジュールするためのDCIは指示情報を含んでいてもよく、該指示情報は、現在のSC-MTCHの構成設定情報が次のMPまたは現在のMPにおいて修正されることを示すために使われる。
【0146】
本発明のこの実施形態において、SC-MTCHの構成設定情報は、SC-MTCHのための探索空間の構成設定情報を含んでいてもよい。本発明のこの実施形態において、SC-MTCHの構成設定情報がさらに他の情報を含んでいてもよく、たとえば、次の情報:SC-MTCHのDRX構成設定情報、SC-MTCHのセッションsession IDに対応するG-RNTI、SC-MTCHのスケジューリング情報または近隣セル情報のうちの少なくとも一つを含んでいてもよいことを理解しておくべきである。
【0147】
本発明のこの実施形態において、端末装置が現在のマルチキャスト・サービスを受信する前または受信するときに、端末装置は、現在のマルチキャスト・サービスのセッションsession IDに従って、該セッションIDに対応するG-RNTIを決定し、現在のマルチキャスト・サービスの取得された構成設定情報に従ってPDCCH上で、現在のSC-MTCHをスケジュールするためのDCIを検出することができる。ここで、セッションIDに対応するG-RNTIは、DCIのCRCをマスクまたはスクランブルするために使用されうる。端末装置は、DCIに従って、基地局によって送信されたSC-MTCHを受信する。さらに、本発明のこの実施形態において、DCIは指示情報を含んでいてもよく、該指示情報は、現在のSC-MTCHの構成設定情報が次のMPまたは現在のMPにおいて修正されることを示すために使われる。
【0148】
具体的には、本発明のこの実施形態において、DCIにおける指示情報は、DCIにおける少なくとも一ビット(bit)の指示フィールドであってもよく、指示フィールドは、現在のSC-MTCHの構成設定情報が次のMPまたは現在のMPにおいて修正されることを示すために使われてもよい。たとえば、指示フィールドは一ビットを含む。指示フィールドの値が0であるときは、その指示情報は具体的には現在のSC-MTCHの構成設定情報が次のMPまたは現在のMPにおいて修正されることを示す;あるいは指示フィールドの値が1であるときは、その指示情報は具体的には現在のSC-MTCHの構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されることを示す。もう一つの例として、指示フィールドは二ビットを含む。指示フィールドの値が「00」であるときは、それは現在のSC-MTCHの構成設定情報が次のMPまたは現在のMPにおいて修正されることを示してもよく;あるいは指示フィールドの値が「01」であるときは、その指示情報は現在のSC-MTCHの構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されることを示す。
【0149】
具体的には、本発明のこの実施形態において、DCIにおける指示情報は、DCIにおける少なくとも一ビット(bit)の指示フィールドであってもよく、指示フィールドは、現在のSC-MTCHの構成設定情報が次のMPまたは現在のMPにおいて修正されることを示すために使われてもよい。たとえば、指示フィールドは一ビットを含む。指示フィールドの値が0であるときは、その指示情報は具体的には現在のSC-MTCHの構成設定情報が次のMPにおいて修正されることを示す;あるいは指示フィールドの値が1であるときは、その指示情報は具体的には現在のSC-MTCHの構成設定情報が次のMPにおいて修正されないまたは現在のMPにおいて修正されることを示す。
【0150】
本発明のこの実施形態において、現在のSC-MTCHをスケジュールするためのDCIにおける指示情報が、現在のSC-MTCHの構成設定情報が次のMPまたは現在のMPにおいて修正されることを示すために使われることを理解しておくべきである。指示情報はDCIにおける少なくとも一つのビットにおいて担持されてもよい。これらの例の上記の記述は単に本発明の特定的な実装であって、本発明のこの実施形態はそれに限定されない。たとえば、SC-MTCHをスケジュールするためのDCIは三ビットを含んでいてもよく、三つのビットの任意の二進ビット組み合わせが、現在のSC-MTCHが次のMPまたは現在のMPにおいて修正されることを示しうる。
【0151】
本発明のこの実施形態において、指示情報は、現在のSC-MTCHをスケジュールするためのDCIの既存のフィールドにおいて担持されてもよく、あるいは該指示情報を担持するための新規フィールドがDCIに追加されてもよいことを理解しておくべきである。さらに、指示情報は、暗黙的または明示的な指示様式で示されうる。これは本発明のこの実施形態において限定されるものではない。
【0152】
図4は、本発明のある実施形態に基づく端末装置によってマルチキャスト・サービスを受信することの概略図を示している。本発明のこの実施形態は例としてNB-IoTシステムを使うが、他の通信システムにも適用可能である。したがって、本発明のこの実施形態ではNPDSCHおよびNPDCCHが物理層チャネルを記述するために使われるが、NPDSCHおよびNPDCCHは、システムにおける対応する物理層チャネル、たとえばPDSCHおよびPDCCHで置き換えられてもよい。図4から見て取れるように、マルチキャスト・サービスを搬送するSC-MTCHおよびマルチキャスト・サービスの構成設定情報を搬送するSC-MCCHはNPDSCH上に担持され、SC-MCCHおよびSC-MTCHの送信は、NPDCCH上で搬送されるDCIを使ってスケジュールされる。
【0153】
本発明のこの実施形態では、SC-MTCHおよびSC-MCCHのために異なる探索空間が定義されてもよく、SC-MTCHをスケジュールするためのDCIのフォーマットは、SC-MCCHをスケジュールするためのDCIのフォーマットとは異なっていてもよい。図4から見て取れるように、SC-MTCHをスケジュールするためのDCIおよびSC-MCCHをスケジュールするためのDCIは、それぞれSC-MTCHおよびSC-MCCHのための探索空間において伝送される。ある具体的な実装では、SC-MTCHのための探索空間およびSC-MCCHのための探索空間は、互いに重なり合うよう構成されてもよいことを理解しておくべきである。
【0154】
現在のSC-MTCHを受信するまたはSC-MTCHを担持するために使われるNPDSCHをスケジュールするためのDCIをNPDCCH探索空間においてモニタリングするプロセスにおいて、端末装置は、NPDSCH上で搬送されるSC-MCCHを受信したり、あるいはSC-MCCHを搬送するために使われるNPDSCHをスケジュールするためのDCIを、SC-MCCHをスケジュールするための探索空間においてモニタリングしたりすることはできない。この実施形態では、端末装置が現在のSC-MTCHを受信するプロセスにおいて、SC-MTCHを搬送するために使われるNPDSCHをスケジュールするためのDCIに、指示情報が加えられる。指示情報は、現在のSC-MTCHに対応するマルチキャスト・サービスの構成設定情報が次のMPまたは現在のMPにおいて修正されることを示しうる。指示情報が、現在のSC-MTCHに対応するマルチキャスト・サービスの構成設定情報が次のMPまたは現在のMPにおいて修正されることを示すとき、端末装置は、次のMPまたは現在のMPにおいて現在のSC-MTCHを受信することを止め、SC-MCCHを搬送するために使われるNPDSCHをスケジュールするための探索空間において、SC-MCCHをスケジュールするためのDCIをモニタリングし、該DCIに従ってSC-MCCHを再取得し、該SC-MCCHに従ってマルチキャスト・サービスの修正された構成設定情報を取得する。
【0155】
本発明のこの実施形態において、指示情報がさらに、現在のSC-MTCHの構成設定情報が次のMPまたは現在のMPにおいて修正されないことを示してもよいことを理解しておくべきである。この場合、端末装置は、現在のSC-MTCHの構成設定情報に従って、関係する探索空間をモニタリングして、現在のSC-MTCHを受信することを続けてもよい。
【0156】
任意的に、本発明のこの実施形態において、現在のMTCHをスケジュールするためのDCIにおける指示情報はさらに、現在のセルにおける別のMTCHの構成設定情報が次のMPまたは現在のMPにおいて修正されることを示すために使われてもよい。したがって、現在のマルチキャストを受信している端末装置は、端末装置の実装に応じて、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報を再読込するかどうかを決定できる。これはシステムの柔軟性を改善する。
【0157】
別のMTCHは、端末装置が現在のセルにおいて受信している現在のMTCHとは異なる別のMTCHであってもよいことを理解しておくべきである。該別のMTCHは、前記端末装置によって使われないMTCHであってもよい。
【0158】
本発明のこの実施形態において、端末装置は、該端末装置が受信しているマルチキャスト・サービスのMTCHに対応する探索空間を検出する必要があるだけであり、該探索空間において伝送される前記DCI内の前記指示情報から、現在のマルチキャスト・サービスの構成設定情報が修正されるかどうかを直接知ることができ、また、該別のMTCHの構成設定情報が修正されるかどうかも知ることができる。よって、端末装置は、修正された構成設定情報が再読み込みされる必要があるかどうかを、追加的なDCIを読むことなく、前記指示情報に従って、判定できる。これは、システム柔軟性を改善する。
【0159】
具体的には、本発明のこの実施形態において、現在のマルチキャスト・サービスを受信するプロセスにおいて、端末装置は、基地局によって送信され、現在のSC-MTCHをスケジュールするために使われるDCIを受信する。DCI内の該指示情報はさらに、前記別のSC-MCTHの構成設定情報が次のMPまたは現在のMPにおいて修正されることを示すために使われてもよい。たとえば、少なくとも一ビットの指示フィールドがDCIにおいて導入されてもよい。たとえば、指示フィールドの値が1であるときは、その指示情報は前記別のSC-MTCHの構成設定情報が次のMPまたは次のMPにおいて修正されることを示す;指示フィールドの値が0であるときは、その指示情報は前記別のMTCHの構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されないことを示す。よって、端末装置は指示情報に従って、修正された構成設定情報が再取得される必要があるかどうかを判定できる。これはシステム柔軟性を改善する。
【0160】
本発明のこの実施形態において、DCIはさらに、二ビットの指示フィールドを含んでいてもよいことを理解しておくべきである。二ビットの値が「01」であるときは、その指示情報は前記別のSC-MCCHの構成設定情報が次のMPまたは現在のMPにおいて修正されることを示し;二ビットの値が「11」であるときは、その指示情報は前記別のSC-MCCHの構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されないことを示す。
【0161】
現在のSC-MTCHをスケジュールするためのDCIに含まれる指示情報が、三つのビットの任意の二進組み合わせによって示されてもよいことも理解しておくべきである。たとえば、三ビットのビット値「000」が前記別のSC-MCCHの構成設定情報が次のMPまたは次のMPにおいて修正されることを示すために使われてもよい。もちろん、上記は単に本発明の特定的な実装であって、本発明のこの実施形態はそれに限定されない。
【0162】
本発明のこの実施形態において、指示情報は、現在のSC-MTCHをスケジュールするためのDCIの既存のフィールドにおいて担持されてもよく、あるいは該指示情報を担持するための新規フィールドがDCIに追加されてもよいことを理解しておくべきである。さらに、指示情報は、暗黙的または明示的な指示様式で示されうる。これは本発明のこの実施形態において限定されるものではない。
【0163】
本発明のこの実施形態において、セル内の前記別のMTCHの構成設定情報が修正されることは:セル内の現在の既存のマルチキャスト・サービス(セル内の当該端末の現在のマルチキャスト・サービス以外の任意の既存のマルチキャスト・サービス)の構成設定情報が修正されること、セルにマルチキャスト・サービスが追加されること、あるいは既存のマルチキャスト・サービスが除去されることを含むことを理解しておくべきである。
【0164】
本発明のこの実施形態において、現在のマルチキャスト・サービスの構成設定情報および前記別のMTCHの構成設定情報がSC-MCCH論理チャネル上で搬送されることも理解しておくべきである。SC-MCCHはNPDSCH上で搬送され、DCIによってスケジュールされる。DCIは事前設定されたまたは事前構成設定された探索空間において伝送されてもよく、CRCが事前設定されたUEID、たとえばSC-RNTIを使ってマスクされてもよい。本発明のこの実施形態では、端末装置が、前記指示情報に従って、修正された構成設定情報が現在のMPおよび次のMPにおいて再取得される必要があることを判別するとき、端末装置は、NPDCCH上でSC-MCCHをスケジュールするためのDCIをモニタリングし、該DCIに従って、基地局によって送信されたSC-MCCHを受信することができる。SC-MCCHは、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報を含み、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報は、少なくとも一つのSC-MTCHの構成設定情報を含む。SC-MTCHは、セルにおいてマルチキャストされているマルチキャスト・サービスである。端末は、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報を再取得することによって、現在のSC-MTCHの構成設定情報およびマルチキャストされている前記別のSC-MTCHの構成設定情報を取得することができる。
【0165】
任意的に、本発明のもう一つの実施形態では、現在のSC-MTCHをスケジュールするためのDCIに含まれる指示情報はさらに、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されることを示すために使われる。
【0166】
具体的には、本発明のこの実施形態において、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報は、セル内の少なくとも一つのマルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHの構成設定情報の集合またはリストである。さらに、MTCHの構成設定情報は、次の情報:MTCHのための探索空間の構成設定情報、MTCHのDRX構成設定情報、MTCHのセッションsession IDに対応するG-RNTI、MTCHのスケジューリング情報、近隣セル情報などのうちの少なくとも一つを含んでいてもよい。これは、本発明のこの実施形態において特に限定されない。
【0167】
現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が修正されることは、次のこと:セル内の現在の既存のMTCHの構成設定情報が修正されること、セルにMTCHが追加されること、あるいは既存のMTCHが除去されること、のうちの少なくとも一つを含みうることを理解しておくべきである。
【0168】
具体的には、本発明のこの実施形態において、現在のSC-MTCHを受信するプロセスにおいて、端末装置は、現在のSC-MTCHをスケジュールするためのDCI内の前記指示情報に従って、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されることを知ることができる。たとえば、少なくとも一ビットの指示フィールドが、現在のSC-MTCHをスケジュールするためのDCIにおいて導入されてもよい。指示フィールドの値が1であれば、その指示情報は現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が次のMPまたは現在のMPにおいて修正されることを示す;指示フィールドの値が0であるときは、その指示情報は現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が次のMPまたは現在のMPにおいて修正されないことを示す。したがって、端末装置は、該指示情報に従って、現在のセルの修正されたマルチキャスト構成設定情報が再取得される必要があるかどうかを判定できる。これはシステム柔軟性を改善する。
【0169】
本発明のこの実施形態において、DCIはさらに、二ビットの指示フィールドを含んでいてもよいことを理解しておくべきである。指示フィールドの値が「01」であるときは、その指示情報は現在のセルにSC-MTCHが追加されることを示す;指示フィールドの値が「11」であるときは、その指示情報は現在のセルにおける既存のSC-MTCHが除去されることを示す。もちろん、指示フィールドにおけるビット0がさらに、SC-MTCHが追加されるかどうかを示すために使われてもよく、ビット1が、既存のSC-MTCHが除去されるかどうかを示すために使われる。たとえば、ビット0のビット値が1であるとき、その指示情報は現在のセルにSC-MTCHが追加されることを示す;ビット1のビット値が1であるとき、その指示情報は現在のセルにおける既存のSC-MTCHが除去されることを示す。
【0170】
現在のSC-MTCHをスケジュールするためのDCIにおける指示情報がさらに、三つのビットの任意の二進組み合わせを使って、現在のセルにSC-MTCHが追加されることまたは既存のSC-MTCHが除去されることを示してもよいことも理解しておくべきである。もちろん、上記は単に本発明のこの実施形態の特定的な実装であり、本発明のこの実施形態はそれに限定されるものではない。
【0171】
本発明のこの実施形態において、指示情報は、現在のSC-MTCHをスケジュールするためのDCIの既存のフィールドにおいて担持されてもよく、あるいは該指示情報を担持するための新規フィールドがDCIに追加されてもよいことも理解しておくべきである。さらに、指示情報は、暗黙的または明示的な指示様式で示されうる。これは本発明のこの実施形態において限定されるものではない。
【0172】
図5に示されるように、本発明のこの実施形態において、任意的に、端末装置がDCIを受信する前に、本発明はさらに下記を含む。
【0173】
S301。端末装置は、現在のMTCHをスケジュールするためのDCIの探索空間を物理下りリンク制御チャネル上でモニタリングするが、MCCHをスケジュールするためのDCIの探索空間はモニタリングしない。
【0174】
具体的には、本発明のこの実施形態では、基地局によって送信された下りリンク制御情報DCIを受信する前に、端末装置は、現在のMTCHをスケジュールするためのDCIの探索空間をNPDCCH上でモニタリングするが、SC-MCCHをスケジュールするためのDCIの探索空間はモニタリングしない。
【0175】
上記は、本発明の実施形態に基づくマルチキャスト・ベースの無線通信方法を、図3ないし図5を参照して端末装置側から詳細に記述している。下記は、本発明の実施形態に基づくマルチキャスト・ベースの無線通信方法を、図6を参照して基地局側から詳細に記述する。基地局側の記述は端末装置側の記述に対応するものであることを理解しておくべきである。同様の記述については、上記のテキストを参照されたい。
【0176】
図6に示されるように、本発明のこの実施形態に基づくマルチキャスト・ベースの無線通信方法は次の段階を含む。
【0177】
S410。基地局が下りリンク制御情報DCIを生成する。前記DCIは第一のマルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHをスケジュールするために使われ、前記DCIは指示情報を含み、前記指示情報は前記MTCHの構成設定情報が次の修正周期MPまたは現在のMPにおいて修正されることを示すために使われる。
【0178】
S420。基地局が、前記DCIを端末装置に送信する。
【0179】
本発明のこの実施形態において、基地局は、MTCHをスケジュールするためのDCIに指示情報を加え、該指示情報は前記MTCHの構成設定情報が修正されることを示すために使われる。したがって、端末装置は、該端末装置が受信しているマルチキャスト・サービスのMTCHに対応する探索空間を検出する必要があるだけであり、該探索空間において伝送されるDCI内の指示情報から、現在のマルチキャスト・サービスの構成設定情報が修正されることを直接知ることができ、追加的なDCIを読むことなく、該指示情報に従って、修正された構成設定情報が再取得される必要があるかどうかを判定できる。これはシステム柔軟性を改善する。
【0180】
本発明のこの実施形態において、前記MTCHの前記構成設定情報は、MTCHのためのPDCCH探索空間の構成設定情報を含んでいてもよい。さらに、MTCHの構成設定情報がさらに他の情報を含んでいてもよく、たとえば、次の情報:MTCHのDRX構成設定情報、MTCHのセッションsession IDに対応するG-RNTI、MTCHのスケジューリング情報または近隣セル情報のうちの少なくとも一つを含んでいてもよい。これは本発明のこの実施形態において特に限定されない。
【0181】
本発明のこの実施形態の内容が主として、マルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス(Multimedia Broadcast Multicast Service、略MBMS)MBMSおよびSC-PTMを含むマルチキャスト・サービスに適用可能であることを理解しておくべきである。よって、本発明のこの実施形態において、特に断わりのない限り、MTCHおよびSC-MTCHは交換可能であり、MCCHおよびSC-MCCHは交換可能である。
【0182】
具体的には、本発明のこの実施形態において、基地局は、下りリンク制御情報DCIを生成する。前記DCIは指示情報を含み、前記指示情報は特に、SC-MTCHの構成設定情報が次の修正周期MPまたは現在のMPにおいて修正されることを示すために使われてもよい。指示情報は、DCI内の少なくとも一つのビットに担持されうる。具体的実装については、端末装置側の関係する記述を参照されたい。簡潔のため、ここで再び詳細を述べることはしない。
【0183】
任意的に、本発明のこの実施形態において、SC-MTCHをスケジュールするためのDCIに含まれる前記指示情報はさらに、第二のSC-MTCHの構成設定情報が次のMPまたは現在のMPにおいて修正されることを示すために使われてもよい。具体的には、本発明のこの実施形態において、指示情報は、DCI内の少なくとも一つのビットに担持されうる。具体的実装については、端末装置側の関係する記述を参照されたい。簡潔のため、ここで再び詳細を述べることはしない。
【0184】
本発明のこの実施形態において、第二のSC-MTCHは、現在のセルにおいて現在受信されている第一のSC-MTCHとは異なるSC-MTCHであってもよく、たとえば現在受信されている第一のSC-MTCH以外の任意のSC-MTCHでありうることを理解しておくべきである。
【0185】
任意的に、本発明のもう一つの実施形態では、SC-MTCHをスケジュールするためのDCIにおける前記指示情報はさらに、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されることを示すために使われてもよい。具体的には、本発明のこの実施形態において、指示情報は、DCI内の少なくとも一つのビットに担持されうる。具体的実装については、端末装置側の関係する記述を参照されたい。簡潔のため、ここで再び詳細を述べることはしない。
【0186】
現在のセルのマルチキャスト構成設定情報は、セルに含まれるマルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHの構成設定情報の集合またはリストである。さらに、MTCHの構成設定情報は、次の情報:MTCHのための探索空間の構成設定情報、MTCHのDRX構成設定情報、MTCHのセッションsession IDに対応するG-RNTI、MTCHのスケジューリング情報、近隣セル情報などのうちの少なくとも一つを含んでいてもよい。これは本発明のこの実施形態において特に限定されない。
【0187】
現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が修正されることは、次のこと:現在のセル内の既存のマルチキャスト・サービスの構成設定情報が修正されること、セルにマルチキャスト・サービスが追加されること、あるいは既存のマルチキャスト・サービスが除去されること、のうちの少なくとも一つを含むことを理解しておくべきである。
【0188】
上記は、本発明の実施形態に基づくマルチキャスト・ベースの無線通信方法を、図1ないし図6を参照して詳細に記述している。下記は、図7ないし図10を参照して、本発明の実施形態に基づく端末装置および基地局を詳細に記述する。図7ないし図10において記載される装置は上記の方法を実行できるので、詳細に記載されない部分については、上記の方法実施形態のそれぞれを参照されたい。
【0189】
図7は、本発明のある実施形態に基づく端末装置30を示している。端末装置30は:
基地局によって送信された下りリンク制御情報DCIを受信するよう構成された受信モジュール31であって、前記DCIは現在のマルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHをスケジュールするために使われ、前記DCIは指示情報を含み、前記指示情報は現在のMTCHの構成設定情報が次の修正周期MPまたは現在のMPにおいて修正されることを示すために使われる、受信モジュールと;
前記指示情報に従って現在のMTCHの修正された構成設定情報を取得するよう構成された取得モジュール32とを含む。
【0190】
本発明のこの実施形態における端末装置は、基地局によって送信された、現在のMTCHをスケジュールするために使われるDCIを受信し、該DCIに従って、MTCHにおいて搬送されるマルチキャスト・サービス・データを取得する。本発明のこの実施形態の解決策では、現在のMTCHの構成設定情報が修正されるかどうかを示す指示情報がDCIに加えられる。すなわち、端末装置は、MCCHのための探索空間を検出したり、あるいはMCCHを受信したりすることなく、現在のMTCHの構成設定情報が修正されるかどうかを知ることができ、よって、修正された構成設定情報が再取得される必要があるかどうかを判定できる。これはシステム柔軟性を改善する。
【0191】
本発明のこの実施形態において、前記MTCHの前記構成設定情報は、MTCHのためのPDCCH探索空間の構成設定情報を含んでいてもよい。本発明のこの実施形態において、MTCHの構成設定情報がさらに他の情報を含んでいてもよく、たとえば、次の情報:MTCHのDRX構成設定情報、MTCHのセッションsession IDに対応するG-RNTI、MTCHのスケジューリング情報または近隣セル情報のうちの少なくとも一つを含んでいてもよいことを理解しておくべきである。これは本発明のこの実施形態において特に限定されない。
【0192】
任意的に、本発明のこの実施形態において、前記DCIが前記指示情報を含んでいてもよく、前記指示情報は、現在のMTCHの構成設定情報が次のMPまたは現在のMPにおいて修正されることを示すために使われてもよい。
【0193】
任意的に、本発明のこの実施形態において、前記DCIにおける前記指示情報は、別のMTCHの構成設定情報が次のMPまたは現在のMPにおいて修正されることを示すためにも使われてもよい。よって、現在のマルチキャストを受信している端末装置は、端末装置の実装に応じて、前記別のMTCHの構成設定情報を再取得するかどうかを判定できる。これはシステム柔軟性を改善する。
【0194】
任意的に、本発明のこの実施形態において、前記DCIにおける前記指示情報は、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されることを示すためにも使われてもよい。
【0195】
任意的に、本発明のこの実施形態において、端末装置30はさらに:
前記受信モジュールが前記DCIを受信する前に、前記現在のMTCHをスケジュールするための前記DCIの前記探索空間を物理下りリンク制御チャネル上でモニタリングするが、MCCHをスケジュールするためのDCIの探索空間のモニタリングはスキップするよう構成されたモニタリング・モジュールを含む。
【0196】
具体的には、本発明のこの実施形態では、受信モジュール31が基地局によって送信された下りリンク制御情報DCIを受信する前に、前記モニタリング・モジュールは、前記現在のSC-MTCHをスケジュールするための前記DCIの前記探索空間をPDCCH上でモニタリングするが、SC-MCCHをスケジュールするためのDCIの探索空間はモニタリングしない。
【0197】
本発明のこの実施形態に基づく端末装置30が本発明の方法実施形態における端末装置に対応しうること、端末装置30内の各モジュールの上記のおよび他の動作および/または機能は図3および図5における各方法の各段階を実装できることを理解しておくべきである。簡潔のため、詳細をここで再び述べることはしない。
【0198】
図8は、本発明のある実施形態に基づく基地局40を示している。基地局40は:
下りリンク制御情報DCIを生成するよう構成された処理モジュール41であって、前記DCIは第一のマルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHをスケジュールするために使われ、前記DCIは指示情報を含み、前記指示情報は現在のMTCHの構成設定情報が次の修正周期MPまたは現在のMPにおいて修正されることを示すために使われる、処理モジュールと;
前記DCIを端末装置に送信するよう構成された送信モジュール42とを含む。
【0199】
本発明のこの実施形態では、基地局は、第一のMTCHをスケジュールするためのDCIに指示情報を加え、該指示情報が、第一のMTCHの構成設定情報が修正されることを示すために使われる。よって、端末装置は、該端末装置が受信しているマルチキャスト・サービスのMTCHに対応する探索空間を検出する必要があるだけであり、該探索空間において伝送される前記DCI内の前記指示情報から、現在のマルチキャスト・サービスの構成設定情報が修正されることを直接知ることができ、修正された構成設定情報が再取得される必要があるかどうかを、追加的なDCIを読むことなく、前記指示情報に従って、判定できる。これは、システム柔軟性を改善する。
【0200】
本発明のこの実施形態において、前記MTCHの前記構成設定情報は、MTCHのための探索空間の構成設定情報を含んでいてもよい。本発明のこの実施形態において、MTCHの構成設定情報がさらに他の情報を含んでいてもよく、たとえば、次の情報:MTCHのDRX構成設定情報、MTCHのセッションsession IDに対応するG-RNTI、MTCHのスケジューリング情報または近隣セル情報のうちの少なくとも一つを含んでいてもよいことを理解しておくべきである。これは本発明のこの実施形態において特に限定されない。
【0201】
任意的に、本発明のこの実施形態において、処理モジュール41は下りリンク制御情報DCIを生成する。該DCIが前記指示情報を含んでおり、前記指示情報は、第一のMTCHの構成設定情報が次の修正周期MPまたは現在のMPにおいて修正されることを示すために使われてもよい。具体的には、本発明のこの実施形態において、指示情報はDCIにおける少なくとも一つのビットにおいて担持されてもよい。具体的実装については、端末装置側の関係した記述を参照されたい。出願文書の簡潔のため、詳細をここで再び述べることはしない。
【0202】
任意的に、本発明のこの実施形態において、処理モジュール41によって生成され、MTCHをスケジュールするために使われる前記DCIにおける前記指示情報は、第二のMTCHの構成設定情報が次のMPまたは現在のMPにおいて修正されることを示すためにも使われてもよい。
【0203】
任意的に、本発明のこの実施形態において、処理モジュール41によって生成され、MTCHをスケジュールするために使われる前記DCIにおける前記指示情報は、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が修正されることを示すためにも使われてもよい。
【0204】
本発明のこの実施形態に基づく基地局40が本発明の方法実施形態におけるネットワーク装置に対応しうること、基地局40内の各モジュールの上記のおよび他の動作および/または機能は図6における方法の各段階を実装できることを理解しておくべきである。簡潔のため、詳細をここで再び述べることはしない。
【0205】
図9は、本発明のある実施形態に基づく端末装置50を示している。端末装置50は:プロセッサ51、送信器52、受信器53、メモリ54およびバス・システム55を含む。プロセッサ51、送信器52、受信器53およびメモリ54はバス・システム55によって接続される。メモリ54は、命令を記憶するよう構成される。プロセッサ51はメモリ54に記憶されている命令を実行し、それにより信号を送信するよう送信器52を制御し、信号を受信するよう受信器53を制御するよう構成される。
【0206】
受信器53は、基地局によって送信された下りリンク制御情報DCIを受信するよう構成される。前記DCIは現在のマルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHをスケジュールするために使われ、前記DCIは指示情報を含み、前記指示情報は現在のMTCHの構成設定情報が次の修正周期MPまたは現在のMPにおいて修正されることを示すために使われる。
【0207】
プロセッサ51は、受信器53によって受信された指示情報に従って現在のMTCHの修正された構成設定情報を取得するよう構成される。
【0208】
任意的に、本発明のこの実施形態において、プロセッサ51はさらに:受信器53が前記DCIを受信する前に、前記現在のMTCHをスケジュールするための前記DCIの前記探索空間を物理下りリンク制御チャネル上でモニタリングするが、MCCHをスケジュールするためのDCIの探索空間のモニタリングはスキップするよう構成される。
【0209】
任意的に、メモリ54は、読み出し専用メモリおよびランダムアクセスメモリを含んでいてもよく、命令およびデータをプロセッサに提供してもよい。メモリの一部はさらに、不揮発性ランダムアクセスメモリを含んでいてもよい。たとえば、メモリはさらに、装置型についての情報を記憶していてもよい。プロセッサ530は、メモリに記憶された命令を実行するよう構成されてもよく、プロセッサがメモリに記憶された命令を実行するとき、プロセッサは上記の方法実施形態における各段階および/または手順を実行するよう構成される。
【0210】
図10は、本発明のある実施形態に基づく基地局60を示している。基地局60は:プロセッサ61、送信器62、受信器63、メモリ64およびバス・システム65を含む。プロセッサ61、送信器62、受信器63およびメモリ64はバス・システム65によって接続される。メモリ64は、命令を記憶するよう構成される。プロセッサ61はメモリ64に記憶されている命令を実行し、それにより信号を送信するよう送信器62を制御し、信号を受信するよう受信器63を制御するよう構成される。
【0211】
プロセッサ61は、下りリンク制御情報DCIを生成するよう構成される。前記DCIは第一のマルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHをスケジュールするために使われ、前記DCIは指示情報を含み、前記指示情報は現在のMTCHの構成設定情報が次の修正周期MPまたは現在のMPにおいて修正されることを示すために使われる。
【0212】
送信器62は、前記DCIを端末装置に送信するよう構成される。
【0213】
任意的に、メモリ64は、読み出し専用メモリおよびランダムアクセスメモリを含んでいてもよく、命令およびデータをプロセッサに提供してもよい。メモリの一部はさらに、不揮発性ランダムアクセスメモリを含んでいてもよい。たとえば、メモリはさらに、装置型についての情報を記憶していてもよい。プロセッサ61は、メモリに記憶された命令を実行するよう構成されてもよく、プロセッサが命令を実行するとき、プロセッサは上記の方法実施形態における端末装置に対応する各段階および/または手順を実行することができる。
【0214】
本発明の上記の実施形態のそれぞれにおいて、修正周期MPは図4のMCCHの修正周期MPであってもよく、あるいはSC-MTCHのために定義されているSC-MTCH構成設定情報修正周期MPであってもよいことを理解しておくべきである。SC-MTCHのために定義されているSC-MTCH構成設定情報修正周期MPは、MCCHの修正周期に等しくてもよく、あるいはMCCHの修正周期より数倍長くてもよい。SC-MTCHのために定義されているSC-MTCH構成設定情報修正周期MPは、システム情報を使って構成設定されてもよく、あるいはSC-MCCH上で構成設定されてもよい。SC-MTCHのために定義されているSC-MTCH構成設定情報修正周期MPは、それぞれのMTCHについて別個に構成設定されてもよく、あるいはセル内のすべてのSC-MTCHのために同じSC-MTCH構成設定情報修正周期MPが使われてもよい。
【0215】
上記は、端末が現在のマルチキャスト・サービスを受信するときに現在のSC-MTCHをスケジュールするためのDCI内の指示情報を使うことによって、現在のSC-MTCHの構成設定情報の修正を示すための方法および装置を詳細に記載している。下記は、端末装置が何らマルチキャスト・サービスを受信しないときのマルチキャスト・ベースの無線通信方法を詳細に記述する。
【0216】
端末装置が基地局によって送信されるいかなるマルチキャスト・サービスも受信しないとき、端末装置はMCCHをスケジュールするためのDCIの探索空間をPDCCH上でモニタリングする、またはMCCHを受信する、または別のサービスを受信することができる。端末装置がモニタリングによってMCCHをスケジュールするためのDCIを取得した後、端末装置はDCIを使ってMCCHを受信し、それにより現在のセルのマルチキャスト構成設定情報を取得する。現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が修正されない場合、端末装置は、MCCHをスケジュールするためのDCIの探索空間を相変わらずモニタリングし、該DCIに従ってMCCHを取得する。これは、端末装置のオーバーヘッドを増し、資源の浪費を引き起こし、システム柔軟性を減じる。上記の技術的解決策に基づいて、本発明のある実施形態は、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が修正されない場合に、端末装置がMCCHをスケジュールするためのDCIを検出した後でも端末装置が相変わらずセルのマルチキャスト構成設定情報を取得すると、端末装置のオーバーヘッドが増し、システム柔軟性が低下するという問題を解決するためのマルチキャスト・ベースの無線通信方法を提供する。
【0217】
図11は、本発明のある実施形態に基づくマルチキャスト・ベースの無線通信方法を示している。本方法は以下の段階を含む。
【0218】
S510。端末装置が、基地局によって送信された指示情報を受信する。前記指示情報は現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在の修正周期MPまたは次のMPにおいて修正されることを示すために使われ、前記指示情報はマルチキャスト制御チャネルMCCHをスケジュールするための下りリンク制御情報DCIに含まれるか、マスター情報ブロックMIBに含まれるか、ページング機会POにシステム情報修正を示すための直接指示フォーマットDIFに含まれる。
【0219】
S520。端末装置が、前記指示情報に従って現在のセルの修正されたマルチキャスト構成設定情報を取得する。
【0220】
本発明のこの実施形態において、端末装置が何らマルチキャスト・サービスを受信しないときは、端末装置は、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が修正されるかどうかを端末装置が知ることができるよう、MCCHに対応する探索空間を検出し、該探索空間から、MCCHをスケジュールするためのDCIに含まれる前記指示情報を得るか、あるいはシステム・マスター情報ブロックMIBに含まれる前記指示情報を検出するか、あるいはページング機会POにシステム情報修正を示すための直接指示フォーマットDIFに含まれる前記指示情報を検出する必要があるだけである。端末装置は、前記指示情報を通じて、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が修正されることを知り、現在のセルの修正されたマルチキャスト構成設定情報を再取得する。このようにして、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が修正されないときは、端末装置は、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報を再取得することを防止される。これは、端末装置の資源オーバーヘッドを軽減し、システム柔軟性を改善する。
【0221】
具体的には、本発明のこの実施形態において、端末装置が現在のマルチキャスト・サービスを受信しないときは、端末装置は、SC-MCCHに対応する探索空間を検出し、該探索空間から、SC-MCCHをスケジュールするためのDCIを取得することができ、該DCIが、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されることを示す指示情報を含む、あるいは基地局によって送信されたマスター情報ブロックMIBを受信することができ、該MIBが、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されることを示す指示情報を含む、あるいは基地局によって送信された、ページング機会POにシステム情報修正を示すために使われる直接指示フォーマットDIFを受信することができ、該DIFが、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されることを示す指示情報を含む。端末装置は、前記指示情報に従って、現在のセルの修正されたマルチキャスト構成設定情報を取得する。
【0222】
本発明のある実施形態では、端末装置は基地局によって送信された下りリンク制御情報DCIを受信する。前記DCIはMCCHをスケジュールするために使われ、前記DCIは、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されることを示す指示情報を含んでいてもよい。
【0223】
具体的には、本発明のこの実施形態において、端末装置が何らマルチキャスト・サービスを受信しないとき、端末装置は、SC-MCCHに対応する探索空間をNPDCCH上でモニタリングし、該探索空間から、SC-MCCHをスケジュールするためのDCIを取得することができる。SC-MCCHをスケジュールするためのDCIが少なくとも一ビットの指示フィールドを含んでいてもよく、該指示フィールドが、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されることを示してもよい。たとえば、指示フィールドは一ビットを含んでいてもよい。指示フィールドの値が0であるときは、その指示情報は現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が次のMPまたは現在のMPにおいて修正されることを示しうる;あるいは指示フィールドの値が1であるときは、その指示情報は現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されないことを示す。もちろん、本発明のこの実施形態において、指示フィールドが二ビットを含んでいてもよいことは理解しておくべきである。指示フィールドの値が「00」であるときは、その指示情報は現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されることを示してもよく;あるいは指示フィールドの値が「01」であるときは、その指示情報は現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が次のMPまたは次のMPにおいて修正されないことを示してもよい。
【0224】
本発明のこの実施形態において、SC-MCCHをスケジュールするためのDCIに含まれる指示情報は、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されることを示すために使われることを理解しておくべきである。指示情報はDCIにおける少なくとも一つのビットを使って示されてもよい。これらの例の上記の記述は単に本発明のこの実施形態の特定的な実装であり、本発明のこの実施形態はそれに限定されない。たとえば、指示フィールドはさらに、三ビットを含んでいてもよく、指示フィールド内の全ビットの任意の二進組み合わせが、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されるかどうかを示すために使用されうる。
【0225】
本発明のこの実施形態において、現在のセルのマルチキャスト・サービス構成設定情報が修正されることを明示的に示すために、SC-MCCHをスケジュールするためのDCIにおいて、少なくとも一つのビットが追加されてもよく、あるいは、現在のセルのマルチキャスト・サービス構成設定情報が修正されることを暗黙的に示すために、DCIにおける既存のビットが使われてもよい。これは本発明のこの実施形態において限定されない。
【0226】
よって、端末装置が何らマルチキャスト・サービスを受信しないとき、端末装置は、MCCHに対応する探索空間を検出し、該探索空間から、MCCHをスケジュールするためのDCIを取得し、該DCIに含まれる指示に従って、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が修正されることを知る。よって、NB-IoTシステムにおける低機能端末装置が、同じ探索空間においてDCIの複数片(たとえばMCCHをスケジュールするための一つのDCIおよび現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が修正されることを示すためのもう一つのDCI)を受信する必要はない。現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が次のMPまたは現在のMPにおいて修正されるかどうかを知るために、端末装置は、MCCHをスケジュールするためのDCIを受信する必要があるだけである。このようにして、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が修正されないとき、端末装置は、それでもセルのマルチキャスト構成設定情報を再取得することを、防止される。
【0227】
本発明のもう一つの実施形態では、端末装置は、基地局によって送信されたマスター情報ブロック(Master Information Block、略「MIB」)を受信してもよく、該MIBが、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されることを示す指示情報を含んでいてもよい。
【0228】
具体的には、本発明のこの実施形態において、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報は、システム情報として直接ブロードキャストされてもよい。よって、システムにおいてSIBが再定義されうる。具体的には、SIB20が現在のセルのマルチキャスト構成設定情報を含みうるよう、SIB20が再定義されてもよい。端末装置がセルにアクセスした後、端末装置はまず、MIBおよびSIBを取得してもよい。MIBおよびSIBはセルのために構成設定される基本パラメータを含む。この実施形態における現在のセルのマルチキャスト構成設定情報は、SIBにおいて担持されてもよい。よって、DCIがスケジュールのために使用される必要はない。端末装置は、SIBを読むことによって、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報を知ることができる。
【0229】
初めてSIBを取得した後、端末装置は常に連続的にSIBを読む必要はないことを理解しておくべきである。よって、本発明のこの実施形態において、MIBは前記指示情報を含み、前記指示情報が、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されることを示すために使われる。よって、端末装置は、関係したSIB(たとえばSIB20)を読む必要がない。現在のセルのマルチキャスト構成設定情報を含むSIB(たとえばSIB20)が読み直される必要があるかどうかを知るためには、端末装置はMIBを定期的に読む必要があるだけである。
【0230】
具体的には、本発明のこの実施形態において、MIBは、少なくとも一ビットの指示フィールドを含んでいてもよく、該指示フィールドが、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されることを示すために使われる。たとえば、指示フィールドは一ビットを含んでいてもよい。指示フィールドにおいて、指示フィールドの値が0であるとき、それは現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されることを示す;あるいは指示フィールドの値が0であるとき、その指示フィールドは現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が次のMPまたは現在のMPにおいて修正されないことを示す。もう一つの例として、指示フィールドはさらに二ビットを含んでいてもよい。指示フィールドにおいて、指示フィールドの値が「00」であるときは、その指示フィールドは現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されることを示し;あるいは指示フィールドの値が「01」であるときは、その指示フィールドは現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が次のMPまたは現在のMPにおいて修正されないことを示してもよい。
【0231】
本発明のこの実施形態において、MIBに含まれる指示情報が、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されることを示すために使われることを理解しておくべきである。指示情報はMIBにおける少なくとも一つのビットを使って示されてもよい。これらの例の上記の記述は単に本発明の特定的な実装であり、本発明のこの実施形態はそれに限定されない。たとえば、MIBは三ビットを含んでいてもよく、該三ビット全部の任意の二進ビット組み合わせが、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されるかどうかを示すために使用されうる。
【0232】
本発明のこの実施形態において、現在のセルのマルチキャスト・サービス構成設定リストが修正されることを明示的に示すために、MIBに少なくとも一つのビットが追加されてもよく、あるいは、現在のセルのマルチキャスト・サービス構成設定リストが修正されることを暗黙的に示すために、MIBにおける既存のビットが使われてもよい。これは本発明のこの実施形態において限定されない。
【0233】
よって、MIBを受信することによって、端末装置は、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が修正されることを知る。このようにして、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が修正されないとき、端末装置は、それでもセルのマルチキャスト構成設定情報を再取得することを、防止される。これはシステム柔軟性を改善する。
【0234】
本発明のある実施形態では、端末装置は、基地局によって送信された直接指示フォーマット(Direct Indication Format、略「DIF」)を受信してもよく、該DIFが、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在の修正周期MPまたは次のMPにおいて修正されることを示す指示情報を含んでいてもよい。
【0235】
具体的には、本発明のこの実施形態において、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報は、伝送のためにSC-MCCH論理チャネルに載せられてもよく、あるいはブロードキャストのためにシステム情報SIB内に置かれてもよい。現在のセルのマルチキャスト構成設定情報がシステム情報内に置かれるときは、システムにおいてSIBが再定義されてもよい。具体的には、SIB20が現在のセルのマルチキャスト構成設定情報を含むよう、SIB20が再定義されてもよい。端末装置は、ページング機会POにシステム情報修正を示すための直接指示フォーマット(Direct Indication Format、略「DIF」)を受信してもよい。該DIFが指示情報を含んでいてもよく、該指示情報が現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されることを示してもよい。
【0236】
具体的には、本発明のこの実施形態において、DIFは、少なくとも一ビットの指示フィールドを含んでいてもよく、該指示フィールドが、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されることを示すために使われる。たとえば、指示フィールドは一ビットを含んでいてもよい。指示フィールドにおいて、指示フィールドの値が0であるとき、それは現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPにおいて修正されることを示す;あるいは指示フィールドの値が0であるとき、その指示フィールドは現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPにおいて修正されないことを示す。本発明のこの実施形態において、指示フィールドはさらに二ビットを含んでいてもよいことを理解しておくべきである。指示フィールドにおいて、指示フィールドの値が「00」であるときは、その指示フィールドは現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPにおいて修正されることを示し;あるいは指示フィールドの値が「01」であるときは、その指示フィールドは現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPにおいて修正されないことを示す。
【0237】
本発明のこの実施形態において、DIFに含まれる指示情報が、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されることを示すために使われることを理解しておくべきである。指示情報はDIFにおける少なくとも一つのビットを使って示されてもよい。これらの例の上記の記述は単に本発明のこの実施形態の特定的な実装であり、本発明のこの実施形態はそれに限定されない。たとえば、DIFは三ビットを含んでいてもよく、該三ビット全部の任意の二進組み合わせが、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されるかどうかを示すために使用されうる。
【0238】
本発明のこの実施形態において、現在のセルのマルチキャスト・サービス構成設定情報が修正されることを明示的に示すために、DIFに少なくとも一つのビットが追加されてもよく、あるいは、現在のセルのマルチキャスト・サービス構成設定情報が修正されることを暗黙的に示すために、DIFにおける既存のビットが使われてもよい。たとえば、DIFはNB-IoTにおけるDCIフォーマットformat N2であってもよく、DCIフォーマットN2は、端末装置のページング機会にシステム情報修正を示すために使用されうる。ここで、DCIフォーマットN2における割り当てられていないビットが、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が修正されることを示す指示情報として使用されうる。これは、本発明のこの実施形態において限定されない。
【0239】
任意的に、本発明のこの実施形態において、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報は、セル内の少なくとも一つのMTCHの構成設定情報の集合を含み、集合内の各MTCHの構成設定情報は、各MTCHをスケジュールするための探索空間の構成設定情報を含む。本発明のこの実施形態において、MTCHの構成設定情報がさらに、MTCHの不連続受信(Discontinuous Reception、略「DRX」)構成設定情報、MTCHのセッションIDに対応するG-RNTI、MTCHのスケジューリング情報、近隣セル情報などを含んでいてもよい。これは本発明のこの実施形態において限定されない。
【0240】
本発明のこの実施形態において、端末装置が何らマルチキャスト・サービスを受信しないとき、指示情報が、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されることを示すことを理解しておくべきである。具体的には、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が修正されることは、次のこと:現在のセル内の既存のMTCHが除去されること、現在のセルにMTCHが追加されること、または現在のセルにおける既存のMTCHの構成設定情報が修正されることを含む。
【0241】
任意的に、本発明のもう一つの実施形態では、指示情報は、現在のセル内の既存のMTCHの構成設定情報が修正されること、または現在のセルにMTCHが追加されること、または現在のセルにおける既存のMTCHが除去されることを示すために使用されてもよい。
【0242】
具体的には、本発明のこの実施形態において、端末装置が何らマルチキャスト・サービスを受信しないとき、端末装置は、SC-MCCHに対応する探索空間をNPDCCH上で検出し、該探索空間から、SC-MCCHをスケジュールするためのDCIを取得することができる。SC-MCCHをスケジュールするためのDCIは、少なくとも一ビットの指示フィールドを含んでいてもよく、該指示フィールドは、現在のセル内の既存のMTCHの構成設定情報が修正されること、または現在のセルにMTCHが追加されること、または現在のセルにおける既存のMTCHが除去されることを示してもよい。
【0243】
具体的には、本発明のもう一つの実施形態では、端末装置は、基地局によって送信されたマスター情報ブロック(Master Information Block、略「MIB」)を受信してもよく、該MIBが指示情報を含んでいてもよく、該指示情報が、現在のセル内の既存のMTCHの構成設定情報が修正されること、または現在のセルにMTCHが追加されること、または現在のセルにおける既存のMTCHが除去されることを示すために使われる。
【0244】
具体的には、本発明のさらにもう一つの実施形態では、端末装置は、基地局によって送信された、ページング機会POにシステム情報修正を示すために使われる直接指示フォーマット(Direct Indication Format、略「DIF」)を受信してもよく、該DIFが指示情報を含んでいてもよく、該指示情報が、現在のセル内の既存のMTCHの構成設定情報が修正されること、または現在のセルにMTCHが追加されること、または現在のセルにおける既存のMTCHが除去されることを示すために使われる。
【0245】
現在のセル内の既存のMTCHの構成設定情報が修正されること、または現在のセルにMTCHが追加されること、または現在のセルにおける既存のMTCHが除去されることを示すために使われる指示情報が、DCIまたはMIBまたはDIFにおける少なくとも一ビットの指示フィールドであってもよいことを理解しておくべきである。
【0246】
上記は、本発明の実施形態に基づくマルチキャスト・ベースの無線通信方法を端末装置側から詳細に記述している。下記は、本発明のある実施形態に基づくマルチキャスト・ベースの無線通信方法を基地局側から詳細に記述する。
【0247】
図12は、本発明のある実施形態に基づくマルチキャスト・ベースの無線通信方法を示している。本方法は下記の段階を含む。
【0248】
S610。基地局が指示情報を生成する。前記指示情報は現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在の修正周期MPまたは次のMPにおいて修正されることを示すために使われ、前記指示情報はマルチキャスト制御チャネルMCCHをスケジュールするための下りリンク制御情報DCIに含まれるか、マスター情報ブロックMIBに含まれるか、ページング機会POにシステム情報修正を示すための直接指示フォーマットDIFに含まれる。
【0249】
S620。基地局が、前記指示情報を端末装置に送信する。
【0250】
本発明のこの実施形態では、基地局が指示情報を生成し、該指示情報がMCCHをスケジュールするためのDCIに含まれてもよく、あるいはマスター情報ブロックMIBに含まれてもよく、あるいはページング機会POにシステム情報修正を示すための直接指示フォーマットDIFに含まれてもよい。基地局は指示情報を端末装置に送信し、それにより端末装置は、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が修正されるかどうかを知ることができる。端末装置は、前記指示情報を通じて、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が修正されることを知り、現在のセルの修正されたマルチキャスト構成設定情報を再取得する。このようにして、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が修正されないときは、端末装置は、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報を再取得することを防止される。これは、システム柔軟性を改善する。
【0251】
本発明のある実施形態では、基地局は下りリンク制御情報DCIを端末装置に送ってもよく、DCIはMCCHをスケジュールするために使われ、DCIは現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されることを示す指示情報を含む。
【0252】
具体的には、本発明のこの実施形態において、指示情報は、単一セル・マルチキャスト制御チャネルSC-MCCHをスケジュールするためのDCIにおける情報であってもよい。基地局は、SC-MCCHをスケジュールするための該DCIを、PDCCH探索空間において送信する。SC-MCCHをスケジュールするためのDCIは、少なくとも一ビットの指示フィールドを含んでいてもよく、該指示フィールドは、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が修正されることを示しうる。具体的実装については、端末装置側の関係した記述を参照されたい。出願文書の簡潔のため、詳細をここで再び述べることはしない。
【0253】
本発明のある実施形態では、基地局はマスター情報ブロック(Master Information Block、略「MIB」)を端末装置に送信してもよく、該MIBが、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されることを示す指示情報を含んでいてもよい。基地局によって送信されたSIBを端末装置が初めて受信した後、端末装置は常に連続的にSIBを読む必要はない。現在のセルのマルチキャスト構成設定情報を含むSIB(たとえばSIB20)が読み直される必要があるかどうかを知るためには、端末装置は基地局によって送信されるMIBを定期的に読む必要があるだけである。よって、MIBを受信することによって、端末装置は、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が修正されることを知る。このようにして、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が修正されないとき、端末装置は、セルのマルチキャスト構成設定情報をそれでも再取得することを、防止される。これはシステム柔軟性を改善する。
【0254】
具体的には、本発明のこの実施形態において、基地局は、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報を端末装置にブロードキャストしてもよい。よって、システムにおいてSIBが再定義されうる。具体的には、SIB20が現在のセルのマルチキャスト構成設定情報を含むよう、SIB20が再定義されてもよい。端末装置がセルにアクセスした後、端末装置はまず、MIBおよびSIBを取得する。MIBおよびSIBはセルのために構成設定される基本パラメータを含む。本発明のこの実施形態における現在のセルのマルチキャスト構成設定情報は、SIBにおいて担持される。よって、DCIがスケジュールのために使用される必要はない。端末装置は、SIBを読むことによって、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報を知ることができる。初めてSIBを取得した後、端末装置は常に連続的にSIBを読む必要はない。よって、本発明のこの実施形態において、MIBは前記指示情報を含み、前記指示情報が、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されることを示すために使われる。よって、端末は、関係したSIB(たとえばSIB20)を読む必要がない。現在のセルのマルチキャスト構成設定情報を含むSIB(たとえばSIB20)が読み直される必要があるかどうかを知るためには、端末装置はMIBを定期的に読む必要があるだけである。具体的実装については、端末装置側の関係した記述を参照されたい。出願文書の簡潔のため、詳細をここで再び述べることはしない。
【0255】
本発明のもう一つの実施形態では、基地局は直接指示フォーマット(Direct Indication Format、略「DIF」)を端末装置に送信する。該DIFが、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在の修正周期MPまたは次のMPにおいて修正されることを示す指示情報を含んでいてもよい。具体的実装については、端末装置側の関係した記述を参照されたい。出願文書の簡潔のため、詳細をここで再び述べることはしない。
【0256】
任意的に、本発明のこの実施形態において、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報は、現在のセルにおける少なくとも一つのSC-MTCHの構成設定情報を含み、MTCHの構成設定情報は、MTCHをスケジュールするための探索空間の構成設定情報を含む。本発明のこの実施形態において、MTCHの構成設定情報がさらに、MTCHの不連続受信(Discontinuous Reception、略「DRX」)構成設定情報、MTCHのセッションIDに対応するG-RNTI、MTCHのスケジューリング情報、近隣セル情報などを含んでいてもよい。これは本発明のこの実施形態において限定されない。
【0257】
任意的に、本発明のこの実施形態において、前記指示情報はさらに、現在のセル内の既存のMTCHが除去されること、または現在のセルにMTCHが追加されること、または現在のセルにおける既存のMTCHの構成設定情報が修正されることを示してもよい。
【0258】
上記は、本発明の実施形態に基づくマルチキャスト・ベースの無線通信方法を、図11および図12を参照して詳細に記述している。下記は、本発明の実施形態に基づく端末装置および基地局を詳細に記述する。
【0259】
図13は、本発明のある実施形態に基づく端末装置70を示している。端末装置70は、図11および図12の端末装置によって実行される各段階を実行することができる。反復を避けるために、詳細をここで再び述べることはしない。端末装置70は:
基地局によって送信された指示情報を受信するよう構成された受信モジュール71であって、前記指示情報は現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在の修正周期MPまたは次のMPにおいて修正されることを示すために使われ、前記指示情報はマルチキャスト制御チャネルMCCHをスケジュールするための下りリンク制御情報DCIに含まれるか、マスター情報ブロックMIBに含まれるか、ページング機会POにシステム情報修正を示すための直接指示フォーマットDIFに含まれる、受信モジュールと;
前記指示情報に従って現在のセルの修正されたマルチキャスト構成設定情報を取得するよう構成された取得モジュール72とを含む。
【0260】
本発明のこの実施形態において、端末装置が何らマルチキャスト・サービスを受信しないとき、端末装置は、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が修正されるかどうかを端末装置が知ることができるよう、MCCHに対応する探索空間を検出し、該探索空間から、MCCHをスケジュールするためのDCIに含まれる前記指示情報を得るか、あるいはシステム・マスター情報ブロックMIBに含まれる前記指示情報を検出するか、あるいはページング機会POにシステム情報修正を示すための直接指示フォーマットDIFに含まれる前記指示情報を検出する必要があるだけである。端末装置は、前記指示情報を通じて、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が修正されることを知り、現在のセルの修正されたマルチキャスト構成設定情報を再取得する。このようにして、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が修正されないときは、端末装置は、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報を再取得することを防止される。これは、端末装置の資源オーバーヘッドを軽減し、システム柔軟性を改善する。
【0261】
本発明のある実施形態では、受信モジュール71は基地局によって送信された下りリンク制御情報DCIを受信する。前記DCIはマルチキャスト制御チャネルMCCHをスケジュールするために使われ、前記DCIは、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在の修正周期MPまたは次のMPにおいて修正されることを示す指示情報を含む。
【0262】
具体的には、本発明のこの実施形態において、端末装置が何らマルチキャスト・サービスを受信しないとき、端末装置は、SC-MCCHをスケジュールするためのDCIを、PDCCH探索空間において連続的にモニタリングしてもよい。SC-MCCHをスケジュールするためのDCIが少なくとも一ビットの指示フィールドを含んでいてもよく、該指示フィールドが、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が修正されることを示してもよい。
【0263】
本発明のある実施形態では、受信モジュール71は、基地局によって送信されたマスター情報ブロック(Master Information Block、略「MIB」)を受信してもよく、該MIBが、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されることを示す指示情報を含んでいてもよい。
【0264】
具体的には、本発明のこの実施形態において、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報は、システム情報として直接ブロードキャストされてもよい。よって、システムにおいてSIBが再定義されうる。具体的には、SIB20が現在のセルのマルチキャスト構成設定情報を含むよう、SIB20が再定義されてもよい。端末装置がセルにアクセスした後、端末装置はまず、MIBおよびSIBを取得してもよい。MIBおよびSIBはセルのために構成設定される基本パラメータを含む。端末装置は、MIBおよびSIBにおけるセル構成設定に従って、専用のまたは共通のDCIをPDCCH上で受信してもよい。DCIは、SC-MCCHまたはSC-MTCHを受信するために端末装置をスケジュールしてもよい。端末装置がマルチキャスト・サービスを受信しないときは、端末装置はまず、MIB内の関係した情報を読んでもよい。MIB内の情報は指示情報を含んでいてもよく、該指示情報が、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されることを示すために使われる。
【0265】
本発明のある実施形態では、受信モジュール71は、基地局によって送信された直接指示フォーマット(Direct Indication Format、略「DIF」)を受信してもよく、該DIFは、ページング機会POにシステム情報修正を示すために使われるものであり、該DIFは、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在の修正周期MPまたは次のMPにおいて修正されることを示す指示情報を含んでいてもよい。
【0266】
具体的には、本発明のこの実施形態では、現在のセルのマルチキャスト構成設定リストがSC-MCCH論理チャネルに伝送のために入れられなくてもよく、システム情報として直接ブロードキャストされてもよい。よって、システムにおいてSIBが再定義されてもよい。具体的には、SIB20が現在のセルのマルチキャスト構成設定情報を含むよう、SIB20が再定義されてもよい。端末装置がセルにアクセスした後、端末装置はまず、MIBおよびSIBを取得する。MIBおよびSIBはセルのために構成設定される基本パラメータを含む。端末装置は、MIBおよびSIBにおけるセル構成設定に従って、専用のまたは共通のDCIをPDCCH上で受信してもよい。DCIは、SC-MCCHまたはSC-MTCHを受信するために端末装置をスケジュールしてもよい。端末装置が何らマルチキャスト・サービスを受信しないときは、ページング機会POにシステム情報修正を示すための直接指示フォーマット(Direct Indication Format、略「DIF」)を受信が指示情報を含んでいてもよく、該指示情報が、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されることを示しうる。
【0267】
任意的に、本発明のこの実施形態において、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報は、現在のセル内の少なくとも一つのSC-MTCHの構成設定情報の集合を含み、集合内の各MTCHの構成設定情報は、各MTCHをスケジュールするためのPDCCH探索空間の構成設定情報を含む。本発明のこの実施形態において、MTCHの構成設定情報がさらに、MTCHの不連続受信(Discontinuous Reception、略「DRX」)構成設定情報、MTCHのセッションIDに対応するG-RNTI、MTCHのスケジューリング情報、近隣セル情報などを含んでいてもよいことを理解しておくべきである。これは本発明のこの実施形態において限定されない。任意的に、本発明のこの実施形態において、指示情報はさらに、現在のセル内の既存のMTCHが除去されること、現在のセルにMTCHが追加されること、または現在のセルにおける既存のMTCHの構成設定情報が修正されることを含む。
【0268】
図14は、本発明のある実施形態に基づく基地局80を示している。基地局80は、図11および図12の基地局によって実行される各段階を実行することができる。反復を避けるために、詳細をここで再び述べることはしない。基地局80は:
指示情報を生成するよう構成された処理モジュール81であって、前記指示情報は現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在の修正周期MPまたは次のMPにおいて修正されることを示すために使われ、前記指示情報はマルチキャスト制御チャネルMCCHをスケジュールするための下りリンク制御情報DCIに含まれるか、マスター情報ブロックMIBに含まれるか、ページング機会POにシステム情報修正を示すための直接指示フォーマットDIFに含まれる、処理モジュールと;
前記指示情報を端末装置に送信するよう構成された送信モジュール82とを含む。
【0269】
本発明のこの実施形態では、基地局が指示情報を生成し、該指示情報がMCCHをスケジュールするためのDCIに含まれてもよく、あるいはマスター情報ブロックMIBに含まれてもよく、あるいはページング機会POにシステム情報修正を示すための直接指示フォーマットDIFに含まれてもよい。基地局は指示情報を端末装置に送信し、それにより端末装置は、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が修正されるかどうかを知ることができる。端末装置は、前記指示情報を通じて、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が修正されることを知り、現在のセルの修正されたマルチキャスト構成設定情報を再取得する。このようにして、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が修正されないときは、端末装置は、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報を再取得することを防止される。これは、システム柔軟性を改善する。
【0270】
本発明のある実施形態では、処理モジュール81は指示情報を生成し、該指示情報はDCI内の情報であってもよく、該DCIはマルチキャスト制御チャネルMCCHをスケジュールするために使われる。
【0271】
具体的には、本発明のこの実施形態において、基地局は指示情報を生成し、該指示情報は、マルチキャスト制御チャネルMCCHをスケジュールするためのDCI内の情報であってもよい。基地局は、SC-MCCHをスケジュールするためのDCIを、PDCCH探索空間において送信する。SC-MCCHをスケジュールするためのDCIは、少なくとも一ビットの指示フィールドを含んでいてもよく、該指示フィールドは、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が修正されることを示しうる。具体的実装については、端末装置側の関係した記述を参照されたい。出願文書の簡潔のため、詳細をここで再び述べることはしない。
【0272】
本発明のある実施形態では、処理モジュール81は指示情報を生成し、該指示情報は、マスター情報ブロック(Master Information Block、略「MIB」)内の情報であってもよい。
【0273】
具体的には、本発明のこの実施形態において、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報は、システム情報として直接ブロードキャストされてもよい。よって、システムにおいてSIBが再定義されうる。具体的には、SIB20が現在のセルのマルチキャスト構成設定情報を含むよう、SIB20が再定義されてもよい。端末装置がセルにアクセスした後、端末装置はまず、MIBおよびSIBを取得する。MIBおよびSIBはセルのために構成設定される基本パラメータを含む。端末装置は、MIBおよびSIBにおけるセル構成設定に従って、専用のまたは共通のDCIをPDCCH上で受信してもよい。DCIは、SC-MCCHまたはSC-MTCHを受信するために端末装置をスケジュールしてもよい。基地局によって生成された指示情報はMIBに含められてもよく、該指示情報は現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されることを示すために使われる。具体的実装については、端末装置側の関係した記述を参照されたい。出願文書の簡潔のため、詳細をここで再び述べることはしない。
【0274】
本発明のある実施形態では、処理モジュール81は指示情報を生成する。該指示情報は、直接指示フォーマット(Direct Indication Format、略「DIF」)の情報であってもよく、該DIFは、端末装置のページング・メッセージをスケジュールするために使われる。
【0275】
具体的には、本発明のこの実施形態では、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報がSC-MCCH論理チャネルに伝送のために入れられなくてもよく、システム情報として直接ブロードキャストされてもよい。よって、システムにおいてSIBが再定義されてもよい。具体的には、SIB20が現在のセルのマルチキャスト構成設定情報を含むよう、SIB20が再定義されてもよい。端末装置がセルにアクセスした後、端末装置はまず、MIBおよびSIBを取得する。MIBおよびSIBはセルのために構成設定される基本パラメータを含む。端末装置は、MIBおよびSIBにおけるセル構成設定に従って、専用のまたは共通のDCIをPDCCH上で受信してもよい。DCIは、SC-MCCHまたはSC-MTCHを受信するために端末装置をスケジュールしてもよい。基地局によって生成された指示情報は、ページング機会POにシステム情報修正を示すための直接指示フォーマット(Direct Indication Format、略「DIF」)に含まれてもよい。該指示情報が、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPまたは次のMPにおいて修正されることを示しうる。具体的実装については、端末装置側の関係した記述を参照されたい。出願文書の簡潔のため、詳細をここで再び述べることはしない。
【0276】
任意的に、本発明のこの実施形態において、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報は、セル内の少なくとも一つのSC-MTCHの構成設定情報の集合を含み、集合内の各MTCHの構成設定情報は、各MTCHをスケジュールするための探索空間の構成設定情報を含む。本発明のこの実施形態において、MTCHの構成設定情報がさらに、MTCHの不連続受信(Discontinuous Reception、略「DRX」)構成設定情報、MTCHのセッションIDに対応するG-RNTI、MTCHのスケジューリング情報、近隣セル情報などを含んでいてもよいことを理解しておくべきである。これは本発明のこの実施形態において限定されない。
【0277】
任意的に、本発明のこの実施形態において、基地局は指示情報を生成し、該指示情報はさらに、現在のセル内の既存のMTCHが除去されること、または現在のセルにMTCHが追加されること、または現在のセルにおける既存のMTCHの構成設定情報が修正されることを示しうる。
【0278】
図15は、本発明のある実施形態に基づく端末装置90を示している。端末装置90は:プロセッサ91、送信器92、受信器93、メモリ94およびバス・システム95を含む。プロセッサ91、送信器92、受信器93およびメモリ94はバス・システム95によって接続される。メモリ94は、命令を記憶するよう構成される。プロセッサ91はメモリ94に記憶されている命令を実行し、それにより信号を送信するよう送信器92を制御し、信号を受信するよう受信器93を制御するよう構成される。
【0279】
受信器93は、基地局によって送信された指示情報を受信するよう構成され、前記指示情報は現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在の修正周期MPまたは次のMPにおいて修正されることを示すために使われる。前記指示情報は、マルチキャスト制御チャネルMCCHをスケジュールするための下りリンク制御情報DCIに含まれるか、マスター情報ブロックMIBに含まれるか、ページング機会POにシステム情報修正を示すための直接指示フォーマットDIFに含まれる。
【0280】
プロセッサ91は、前記指示情報に従って現在のセルのマルチキャスト構成設定情報を取得するよう構成される。
【0281】
任意的に、本発明のこの実施形態において、指示情報はDCI内の情報であってもよく、該DCIはマルチキャスト制御チャネルMCCHをスケジュールするために使われる。
【0282】
任意的に、本発明のこの実施形態において、前記指示情報は、マスター情報ブロック(Master Information Block、略「MIB」)内の情報であってもよい。
【0283】
任意的に、本発明のこの実施形態において、現在のセル内のマルチキャスト構成設定情報が現在の修正周期MPまたは次のMPにおいて修正されることを示す指示情報は直接指示フォーマット(Direct Indication Format、略「DIF」)の情報であってもよく、該DIFはページング機会POにシステム情報修正を示す。
【0284】
任意的に、本発明のこの実施形態において、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報は、セル内の少なくとも一つのSC-MTCHの構成設定情報の集合を含み、集合内の各MTCHの構成設定情報は、各MTCHをスケジュールするための探索空間の構成設定情報を含む。本発明のこの実施形態において、MTCHの構成設定情報がさらに、MTCHの不連続受信(Discontinuous Reception、略「DRX」)構成設定情報、MTCHのセッションIDに対応するG-RNTI、MTCHのスケジューリング情報、近隣セル情報などを含んでいてもよいことを理解しておくべきである。これは本発明のこの実施形態において限定されない。
【0285】
任意的に、本発明のこの実施形態において、前記指示情報はさらに、現在のセル内の既存のMTCHが除去されること、または現在のセルにMTCHが追加されること、または現在のセルにおける既存のMTCHの構成設定情報が修正されることを示しうる。
【0286】
任意的に、メモリ94は、読み出し専用メモリおよびランダムアクセスメモリを含んでいてもよく、命令およびデータをプロセッサに提供してもよい。メモリの一部はさらに、不揮発性ランダムアクセスメモリを含んでいてもよい。たとえば、メモリはさらに、装置型についての情報を記憶していてもよい。プロセッサ91は、メモリに記憶された命令を実行するよう構成されてもよく、プロセッサが命令を実行するとき、プロセッサは上記の方法実施形態における前記端末に対応する各段階および/または手順を実行するよう構成される。
【0287】
図16は、本発明のある実施形態に基づくマルチキャスト・ベースの基地局1000を示している。基地局1000は:プロセッサ1001、送信器1002、受信器1003、メモリ1004およびバス・システム1005を含む。プロセッサ1001、送信器1002、受信器1003およびメモリ1004はバス・システム1005によって接続される。メモリ1004は、命令を記憶するよう構成される。プロセッサ1001はメモリ1004に記憶されている命令を実行し、それにより信号を送信するよう送信器1002を制御し、信号を受信するよう受信器1003を制御するよう構成される。
【0288】
プロセッサ1001は、指示情報を生成するよう構成され、前記指示情報は現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在の修正周期MPまたは次のMPにおいて修正されることを示すために使われる。前記指示情報は、マルチキャスト制御チャネルMCCHをスケジュールするための下りリンク制御情報DCIに含まれるか、マスター情報ブロックMIBに含まれるか、ページング機会POにシステム情報修正を示すための直接指示フォーマットDIFに含まれる。
【0289】
送信器1002は、前記指示情報を端末装置に送信するよう構成される。
【0290】
任意的に、本発明のこの実施形態において、指示情報はDCI内の情報であってもよく、該DCIはマルチキャスト制御チャネルMCCHをスケジュールするために使われる。
【0291】
任意的に、本発明のこの実施形態において、前記指示情報は、マスター情報ブロック(Master Information Block、略「MIB」)内の情報であってもよい。
【0292】
任意的に、本発明のこの実施形態において、前記指示情報は直接指示フォーマット(Direct Indication Format、略「DIF」)の情報であってもよく、該DIFはページング機会POにシステム情報修正を示すために使われる。
【0293】
任意的に、本発明のこの実施形態において、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報は、セル内の少なくとも一つのSC-MTCHの構成設定情報の集合を含み、集合内の各MTCHの構成設定情報は、各MTCHをスケジュールするための探索空間の構成設定情報を含む。本発明のこの実施形態において、MTCHの構成設定情報がさらに、MTCHの不連続受信(Discontinuous Reception、略「DRX」)構成設定情報、MTCHのセッションIDに対応するG-RNTI、MTCHのスケジューリング情報、近隣セル情報などを含んでいてもよいことを理解しておくべきである。これは本発明のこの実施形態において限定されない。
【0294】
任意的に、本発明のこの実施形態において、基地局は指示情報を生成し、該指示情報はさらに、現在のセル内の既存のMTCHが除去されること、または現在のセルにMTCHが追加されること、または現在のセルにおける既存のMTCHの構成設定情報が修正されることを示しうる。
【0295】
任意的に、メモリ1004は、読み出し専用メモリおよびランダムアクセスメモリを含んでいてもよく、命令およびデータをプロセッサに提供してもよい。メモリの一部はさらに、不揮発性ランダムアクセスメモリを含んでいてもよい。たとえば、メモリはさらに、装置型についての情報を記憶していてもよい。プロセッサ1003は、メモリに記憶された命令を実行するよう構成されてもよく、プロセッサがメモリに記憶された命令を実行するとき、プロセッサは上記の方法実施形態における各段階および/または手順を実行するよう構成される。
【0296】
SC-PTMに基づく既存のマルチキャスト・サービスでは、異なるマルチキャスト・サービスが同じSC-MTCH探索空間を共有する。SC-PTMに基づくマルチキャスト・サービスがNB-IoTにおいて導入される必要があるとき、NB-IoTは、通常のLTEよりも高いカバレッジ要求(たとえば通常のLTEよりも20dBの改善)をもつため、マルチキャスト・カバレッジを拡張するために、NB-IoTにおいて再送信方法が使われる必要がある。異なるマルチキャスト・サービスは異なるカバレッジ要求をもちうる。たとえば、水道計測サービスにおけるNB-IoT端末について、水道メーターは一般に屋内に設置されるので、水道メーターの計測モジュールにおけるソフトウェアを更新するためのマルチキャスト・サービス(マルチキャスト・サービス1と記される)は、高いマルチキャスト・カバレッジ要求をもち、複数回の反復を使ってカバレッジ目標が達成される必要がある。街灯に設置されるNB-IoTにおけるソフトウェアを更新するためのサービス(マルチキャスト・サービス2と記される)については、そのような街灯のNB-IoTモジュールは一般に屋外に展開されるので、そのカバレッジ要求は一般に高くなく、基地局は、複数回の反復を使うことなくカバレッジ要求を満たすことができる。よって、通常のSC-PTMと同様にすべてのマルチキャスト・サービスのSC-MTCHが同じ探索空間を共有する場合には、DCIを送信するためにマルチキャスト・サービス2においても複数回の反復が要求され、よって下りリンク資源の無駄が生じる。
【0297】
この問題を解決するために、本発明では、SC-PTMに基づくマルチキャスト・サービスがNB-IoTに導入される必要があるとき、異なるマルチキャスト・サービスのSC-MTCHについて異なる探索空間が構成設定され、それらのSC-MTCHについての探索空間の構成設定がSC-MTCH構成設定情報に導入され、異なる最大反復回数Rmaxが異なるSC-MTCHについての探索空間のために構成設定されることができる。すなわち、異なるSC-MTCHサービスについて、異なるカバレッジ要求をもつ探索空間がある。
【0298】
図17は、本発明のある実施形態に基づくマルチキャスト・ベースの無線通信方法を示している。本方法は、下記の段階を含む。
【0299】
S710。端末装置が、基地局によって送信されたセル・マルチキャスト構成設定情報を受信する。前記セル・マルチキャスト構成設定情報はセルにおける少なくとも一つのMTCHの構成設定情報の集合を含み、前記集合内の各MTCHの構成設定情報は、物理下りリンク制御チャネルPDCCH探索空間の構成設定情報を含み、該PDCCH探索空間が、そのMTCHをスケジュールするためのDCIを送信するために使われる。
【0300】
本発明において、SC-PTMに基づくマルチキャスト・サービスがNB-IoTにおいて導入される必要があるとき、異なるマルチキャスト・サービスのSC-MTCHについて異なる探索空間が構成設定され、それらのSC-MTCHについての探索空間の構成設定情報がSC-MTCH構成設定情報に導入される。よって、それらのMTCHをスケジュールするためにDCIの異なる探索空間があり、マルチキャスト・サービスが再送信される回数が削減され、下りリンク資源が節約される。
【0301】
S720。前記セル・マルチキャスト構成設定情報に従ってそのセルにおけるMTCHを取得する、すなわちマルチキャスト・データを取得する。
【0302】
具体的には、本発明のこの実施形態において、端末装置は、基地局によって送信されたセル・マルチキャスト構成設定情報を受信してもよく、前記セル・マルチキャスト構成設定情報はセルにおける少なくとも一つのSC-MTCHの構成設定情報の集合を含み、前記集合内の各SC-MTCHの構成設定情報は、各SC-MTCHについてのPDCCH探索空間の構成設定情報を含み、端末装置は、前記セル・マルチキャスト構成設定情報に従ってそのセルにおけるSC-MTCHを取得する。SC-MTCHの構成設定情報はさらに、そのSC-MTCHのスケジューリング情報、近隣セル情報、そのSC-MTCHの不連続受信DRX構成設定情報、そのSC-MTCHのセッションsession IDに対応するグループ無線ネットワーク一時識別子G-RNTIなどを含んでいてもよい。これは本発明のこの実施形態において限定されない。
【0303】
具体的には、本発明のこの実施形態において、MTCHについてのPDCCH探索空間の構成設定情報は:
そのMTCHのための物理下りリンク制御チャネル候補(PDCCH Candidate、略「PDCCH Candidate」)が繰り返し送信される最大回数Rmax、そのMTCHについての探索空間によって占められる時間の比率またはオフセット構成設定情報αoffsetのうちの少なくとも一つを含んでいてもよい。この実施形態およびその後の実施形態において、前記占有比率はGによって示される。
【0304】
具体的には、SC-MTCHの構成設定情報における探索空間の構成設定情報がパラメータRmax、Gおよびαoffsetを含む場合、探索空間の先頭サブフレームは次の公式を満たす:
【数1】
ここで、T=Rmax・Gであり、nfは先頭サブフレームの無線フレーム番号であり、nsは先頭サブフレームに対応する時間スロット番号である。パラメータRmaxは、探索空間によって示される連続する利用可能なサブフレームの数を示す。
【0305】
MTCHについてのPDCCH探索空間の構成設定情報が他の情報を含んでいてもよいことを理解しておくべきである。これは本発明のこの実施形態において限定されない。
【0306】
具体的には、本発明のこの実施形態において、異なるMTCHは異なるMTCH探索空間をもつ。
【0307】
任意的に、本発明のこの実施形態において、セル・マルチキャスト構成設定情報は、マルチキャスト制御チャネルMCCH上またはSC-MCCH上で搬送されてもよく、DCIを使って基地局によって、事前設定された探索空間内に動的にスケジュールされてもよく、あるいはシステム・ブロードキャスト情報を使って半持続的にスケジュールされてもよい。SC-MCCHがシステム情報を使って半持続的にスケジュールされる場合、SIBを読んだ後、端末は、SIB内のスケジューリング情報に従って、対応する資源上で、基地局によって送信されたSC-MCCHを取得することができ、SC-MCCHはセル・マルチキャスト構成設定情報を含む。具体的には、本発明のこの実施形態において、端末がセルにアクセスした後、端末装置はSC-MCCHに対応する探索空間を検出し、該探索空間から、SC-MCCHをスケジュールするためのDCIを取得し、該DCIに従って、基地局によって送信されるSC-MCCHを取得し、該SC-MCCHはセル・マルチキャスト構成設定情報を含む。
【0308】
任意的に、本発明のこの実施形態において、セル・マルチキャスト構成設定情報はシステム情報ブロックSIBにおいて担持されてもよい。
【0309】
具体的には、本発明のこの実施形態において、セルにアクセスした後、端末装置はMIBおよびSIBを取得し、該SIBがセル・マルチキャスト構成設定情報を含んでいてもよい。
【0310】
上記は、本発明に基づくマルチキャスト・ベースの無線通信方法を、端末装置側から詳細に記述している。下記は、本発明に基づくマルチキャスト・ベースの無線通信方法を、基地局側から詳細に記述する。
【0311】
図18は、本発明のある実施形態に基づくマルチキャスト・ベースの無線通信方法を示している。本方法は、下記の段階を含む。
【0312】
S810。基地局が、セル・マルチキャスト構成設定情報を生成する。前記セル・マルチキャスト構成設定情報はセルにおける少なくとも一つのMTCHの構成設定情報の集合を含み、前記集合内の各MTCHの構成設定情報は、各MTCHについての物理下りリンク制御チャネルPDCCH探索空間の構成設定情報を含む。
【0313】
S820。基地局が、セル・マルチキャスト構成設定情報を端末装置に送信する。
【0314】
本発明において、SC-PTMに基づくマルチキャスト・サービスがNB-IoTにおいて導入される必要があるとき、異なるマルチキャスト・サービスのSC-MTCHについて異なる探索空間が構成設定され、それらのSC-MTCHについての探索空間の構成設定情報がSC-MTCH構成設定情報に導入される。よって、それらのMTCHをスケジュールするためにDCIの異なる探索空間があり、マルチキャスト・サービスが再送信される回数が削減され、下りリンク資源が節約される。
【0315】
具体的には、本発明のこの実施形態において、基地局はセル・マルチキャスト構成設定情報を生成してもよく、前記セル・マルチキャスト構成設定情報はセルにおける少なくとも一つのSC-MTCHの構成設定情報の集合を含み、前記集合内の各SC-MTCHの構成設定情報は、各SC-MTCHについてのPDCCH探索空間の構成設定情報を含み;端末装置は、前記セル・マルチキャスト構成設定情報に従ってそのセルにおけるSC-MTCHを取得する。SC-MTCHの構成設定情報はさらに、近隣セル情報、そのSC-MTCHの不連続受信DRX構成設定情報、そのSC-MTCHのセッションsession IDに対応するグループ無線ネットワーク一時識別子G-RNTIなどを含んでいてもよい。これは本発明のこの実施形態において限定されない。
【0316】
具体的には、本発明のこの実施形態において、MTCHについてのPDCCH探索空間の構成設定情報は:
そのMTCHのための物理下りリンク制御チャネル候補(PDCCH Candidate、略「PDCCH Candidate」)が繰り返し送信される最大回数Rmax、そのMTCHについての探索空間によって占められる時間の比率またはオフセット構成設定情報αoffsetのうちの少なくとも一つを含んでいてもよい。
【0317】
MTCHについてのPDCCH探索空間の構成設定情報が他の情報を含んでいてもよいことを理解しておくべきである。これは本発明のこの実施形態において限定されない。
【0318】
具体的には、本発明のこの実施形態において、異なるMTCHは異なるMTCH探索空間をもつ。
【0319】
任意的に、本発明のこの実施形態において、セル・マルチキャスト構成設定情報は、マルチキャスト制御チャネルMCCH上で搬送されてもよく、DCIを使って基地局によって、事前設定された探索空間内に動的にスケジュールされてもよく、あるいはシステム・ブロードキャスト情報を使って半持続的にスケジュールされてもよい。
【0320】
具体的には、本発明のこの実施形態において、端末装置がセルにアクセスした後、端末装置はSC-MCCHに対応する探索空間を検出し、該探索空間から、SC-MCCHをスケジュールするためのDCIを取得し、該DCIに従って、基地局によって送信されるSC-MCCHを取得し、該SC-MCCHがセル・マルチキャスト構成設定情報を含む。あるいはまた、SC-MCCHがシステム情報を使って半持続的にスケジュールされる場合、SIBを読んだ後、端末は、SIB内のスケジューリング情報に従って、対応する資源上で、基地局によって送信されたSC-MCCHを取得し、該SC-MCCHがセル・マルチキャスト構成設定情報を含む。
【0321】
任意的に、本発明のこの実施形態において、セル・マルチキャスト構成設定情報はシステム情報ブロックSIBにおいて担持されてもよい。
【0322】
具体的には、本発明のこの実施形態において、端末装置がセルにアクセスした後、基地局はMIBおよびSIBを端末装置に送信し、該SIBがセル・マルチキャスト構成設定情報を含んでいてもよい。
【0323】
上記は、本発明に基づくマルチキャスト・ベースの無線通信方法を記述している。下記は、本発明に基づくマルチキャスト・ベースの無線通信装置を詳細に記述する。
【0324】
図19は、本発明のある実施形態に基づく端末装置1100を示している。端末装置1100は下記を含む:
基地局によって送信されたセル・マルチキャスト構成設定情報を受信するよう構成された受信モジュール1110であって、前記セル・マルチキャスト構成設定情報はセルにおける少なくとも一つのMTCHの構成設定情報の集合を含み、前記集合内の各MTCHの構成設定情報は、物理下りリンク制御チャネルPDCCH探索空間の構成設定情報を含み、該PDCCH探索空間が、そのMTCHをスケジュールするためのDCIを送信するために使われる、受信モジュール;および
前記セル・マルチキャスト構成設定情報に従ってそのセルにおけるMTCHを取得するよう構成された取得モジュール1120。
【0325】
具体的には、本発明のこの実施形態において、端末装置は、基地局によって送信されたセル・マルチキャスト構成設定情報を受信してもよく、前記セル・マルチキャスト構成設定情報はセルにおける少なくとも一つのSC-MTCHの構成設定情報の集合を含み、前記集合内の各SC-MTCHの構成設定情報は、各SC-MTCHについてのPDCCH探索空間の構成設定情報を含み;端末装置は、前記セル・マルチキャスト構成設定情報に従ってそのセルにおけるSC-MTCHを取得する。SC-MTCHの構成設定情報はさらに、近隣セル情報、そのSC-MTCHの不連続受信DRX構成設定情報、そのSC-MTCHのセッションsession IDに対応するグループ無線ネットワーク一時識別子G-RNTIなどを含んでいてもよい。これは本発明のこの実施形態において限定されない。
【0326】
具体的には、本発明のこの実施形態において、MTCHについてのPDCCH探索空間の構成設定情報は:
そのMTCHのための物理下りリンク制御チャネル候補(PDCCH Candidate、略「PDCCH Candidate」)が繰り返し送信される最大回数Rmax、そのMTCHについての探索空間によって占められる時間の比率またはオフセット構成設定情報αoffsetのうちの少なくとも一つを含んでいてもよい。
【0327】
MTCHについてのPDCCH探索空間の構成設定情報が他の情報を含んでいてもよいことを理解しておくべきである。これは本発明のこの実施形態において限定されない。
【0328】
具体的には、本発明のこの実施形態において、異なるMTCHは異なるMTCH探索空間をもつ。
【0329】
本発明のこの実施形態において、セル・マルチキャスト構成設定情報は、マルチキャスト制御チャネルMCCHまたはSC-MCCH上で搬送されてもよく、DCIを使って基地局によって、事前設定された探索空間内に動的にスケジュールされてもよく、あるいはシステム・ブロードキャスト情報を使って半持続的にスケジュールされてもよい。
【0330】
具体的には、本発明のこの実施形態において、端末装置がセルにアクセスした後、端末装置はSC-MCCHに対応する探索空間を検出し、該探索空間から、SC-MCCHをスケジュールするためのDCIを取得し、該DCIに従って、基地局によって送信されるSC-MCCHを取得し、該SC-MCCHはセル・マルチキャスト構成設定情報を含む。あるいはまた、SC-MCCHがシステム情報を使って半持続的にスケジュールされる場合、SIBを読んだ後、端末は、SIB内のスケジューリング情報に従って、対応する資源上で、基地局によって送信されたSC-MCCHを取得し、該SC-MCCHがセル・マルチキャスト構成設定情報を含む。
【0331】
任意的に、本発明のこの実施形態において、セル・マルチキャスト構成設定情報はシステム情報ブロックSIBにおいて担持されてもよい。
【0332】
具体的には、本発明のこの実施形態において、セルにアクセスした後、端末装置はMIBおよびSIBを取得し、該SIBがセル・マルチキャスト構成設定情報を含んでいてもよい。
【0333】
本発明のこの実施形態に基づく端末装置1100は本発明の方法実施形態における端末装置に対応していてもよく、端末装置1100における各モジュールの上記および他の動作および/または機能は図17の方法の対応する手順を実装することが意図されていることを理解しておくべきである。簡潔のため、詳細をここで再び述べることはしない。
【0334】
図20は、本発明に基づく基地局1200を示している。基地局1200は下記を含む:
セル・マルチキャスト構成設定情報を生成するよう構成された処理モジュール1210であって、前記セル・マルチキャスト構成設定情報はセルにおけるMTCHの構成設定情報の集合を含み、前記集合内の各MTCHの構成設定情報は、各MTCHについての物理下りリンク制御チャネルPDCCH探索空間の構成設定情報を含む、処理モジュール;および
セル・マルチキャスト構成設定情報を端末装置に送信するよう構成された送信モジュール1220。
【0335】
具体的には、本発明のこの実施形態において、基地局はセル・マルチキャスト構成設定情報を生成してもよく、前記セル・マルチキャスト構成設定情報はセルにおける少なくとも一つのSC-MTCHの構成設定情報の集合を含み、前記集合内の各SC-MTCHの構成設定情報は、各SC-MTCHについてのPDCCH探索空間の構成設定情報を含み;端末装置は、前記セル・マルチキャスト構成設定情報に従ってそのセルにおけるSC-MTCHを取得する。SC-MTCHの構成設定情報はさらに、そのSC-MTCHの不連続受信DRX構成設定情報、近隣セル情報、そのSC-MTCHのセッションsession IDに対応するグループ無線ネットワーク一時識別子G-RNTIなどを含んでいてもよい。これは本発明のこの実施形態において限定されない。
【0336】
具体的には、本発明のこの実施形態において、MTCHについてのPDCCH探索空間の構成設定情報は:
そのMTCHのための物理下りリンク制御チャネル候補(PDCCH Candidate、略「PDCCH Candidate」)が繰り返し送信される最大回数Rmax、そのMTCHについての探索空間によって占められる時間の比率またはオフセット構成設定情報αoffsetのうちの少なくとも一つを含んでいてもよい。
【0337】
MTCHについてのPDCCH探索空間の構成設定情報が他の情報を含んでいてもよいことを理解しておくべきである。これは本発明のこの実施形態において限定されない。
【0338】
具体的には、本発明のこの実施形態において、異なるMTCHは異なるMTCH探索空間をもつ。
【0339】
任意的に、セル・マルチキャスト構成設定情報は、マルチキャスト制御チャネルMCCHまたはSC-MCCH上で搬送されてもよく、DCIを使って基地局によって、事前設定された探索空間内に動的にスケジュールされてもよく、あるいはシステム・ブロードキャスト情報を使って半持続的にスケジュールされてもよい。
【0340】
任意的に、本発明のこの実施形態において、セル・マルチキャスト構成設定情報はシステム情報ブロックSIBにおいて担持されてもよい。
【0341】
具体的には、本発明のこの実施形態において、端末装置がセルにアクセスした後、基地局はMIBおよびSIBを端末装置に送信し、該SIBがセル・マルチキャスト構成設定情報を含んでいてもよい。
【0342】
本発明のこの実施形態に基づく端末装置1200は本発明の方法実施形態における基地局に対応していてもよく、基地局1200における各モジュールの上記および他の動作および/または機能は図18の方法の対応する手順を実装することが意図されていることを理解しておくべきである。簡潔のため、詳細をここで再び述べることはしない。
【0343】
図21は、本発明のある実施形態に基づく端末装置1300を示している。端末装置1300は:受信器1330、プロセッサ1310、送信器1320、メモリ1340およびバス・システム1350を含む。受信器1330、プロセッサ1310、送信器1320およびメモリ1340はバス・システム1350によって接続される。メモリ1340は、命令を記憶するよう構成される。プロセッサ1310はメモリ1340に記憶されている命令を実行し、それにより信号を受信するよう受信器1310を制御し、信号を送信するよう送信器1320を制御するよう構成される。
【0344】
受信器1330は、基地局によって送信されたセル・マルチキャスト構成設定情報を受信するよう構成される。前記セル・マルチキャスト構成設定情報はセルにおけるMTCHの構成設定情報の集合を含み、前記集合内の各MTCHの構成設定情報は、物理下りリンク制御チャネルPDCCH探索空間の構成設定情報を含み、PDCCH探索空間はMTCHをスケジュールするためのDCIを送信するために使われる。
【0345】
プロセッサ1310は、前記セル・マルチキャスト構成設定情報に従ってそのセルにおけるMTCHを取得するよう構成される。
【0346】
具体的には、本発明のこの実施形態において、端末装置は、基地局によって送信されたセル・マルチキャスト構成設定情報を受信してもよく、前記セル・マルチキャスト構成設定情報はセルにおける少なくとも一つのSC-MTCHの構成設定情報の集合を含み、前記集合内の各SC-MTCHの構成設定情報は、各SC-MTCHについてのPDCCH探索空間の構成設定情報を含み、端末装置は、前記セル・マルチキャスト構成設定情報に従ってそのセルにおけるSC-MTCHを取得する。SC-MTCHの構成設定情報はさらに、近隣セル情報、そのSC-MTCHの不連続受信DRX構成設定情報、そのSC-MTCHのセッションsession IDに対応するグループ無線ネットワーク一時識別子G-RNTIなどを含んでいてもよい。これは本発明のこの実施形態において限定されない。
【0347】
具体的には、本発明のこの実施形態において、MTCHについてのPDCCH探索空間の構成設定情報は:
そのMTCHのための物理下りリンク制御チャネル候補(PDCCH Candidate、略「PDCCH Candidate」)が繰り返し送信される最大回数Rmax、そのMTCHについての探索空間によって占められる時間の比率またはオフセット構成設定情報αoffsetのうちの少なくとも一つを含んでいてもよい。
【0348】
MTCHについてのPDCCH探索空間の構成設定情報が他の情報を含んでいてもよいことを理解しておくべきである。これは本発明のこの実施形態において限定されない。
【0349】
具体的には、本発明のこの実施形態において、異なるMTCHは異なるMTCH探索空間をもつ。
【0350】
任意的に、本発明のこの実施形態において、セル・マルチキャスト構成設定情報は、マルチキャスト制御チャネルMCCHまたはSC-MCCH上で搬送されてもよく、DCIを使って基地局によって、事前設定された探索空間内に動的にスケジュールされてもよく、あるいはシステム・ブロードキャスト情報を使って半持続的にスケジュールされてもよい。
【0351】
具体的には、本発明のこの実施形態において、端末装置がセルにアクセスした後、端末装置はSC-MCCHに対応する探索空間を検出し、該探索空間から、SC-MCCHをスケジュールするためのDCIを取得し、該DCIに従って、基地局によって送信されるSC-MCCHを取得し、該SC-MCCHはセル・マルチキャスト構成設定情報を含む。あるいはまた、SC-MCCHがシステム情報を使って半持続的にスケジュールされる場合、SIBを読んだ後、端末は、SIB内のスケジューリング情報に従って、対応する資源上で、基地局によって送信されたSC-MCCHを取得し、該SC-MCCHがセル・マルチキャスト構成設定情報を含む。
【0352】
任意的に、本発明のこの実施形態において、セル・マルチキャスト構成設定情報はシステム情報ブロックSIBにおいて担持されてもよい。
【0353】
具体的には、本発明のこの実施形態において、セルにアクセスした後、端末装置はMIBおよびSIBを取得し、該SIBがセル・マルチキャスト構成設定情報を含んでいてもよい。
【0354】
端末装置1300は具体的には上記の実施形態における端末装置であってもよく、上記の方法実施形態における端末装置に対応する各段階および/または手順を実行するよう構成されていてもよいことを理解しておくべきである。任意的に、メモリ1340は読み出し専用メモリおよびランダムアクセスメモリを含んでいてもよく、命令およびデータをプロセッサに提供してもよい。前記メモリの一部はさらに、不揮発性ランダムアクセスメモリを含んでいてもよい。たとえば、メモリはさらに、装置型についての情報を記憶していてもよい。プロセッサ1310は、メモリに記憶された命令を実行するよう構成されてもよく、プロセッサが命令を実行するとき、プロセッサは上記の方法実施形態における端末に対応する各段階および/または手順を実行することができる。
【0355】
図22は、本発明のある実施形態に基づく基地局1400を示している。基地局1400は:受信器1430、プロセッサ1410、送信器1420、メモリ1440およびバス・システム1450を含む。受信器1430、プロセッサ1410、送信器1420およびメモリ1440はバス・システム1450によって接続される。メモリ1440は、命令を記憶するよう構成される。プロセッサ1410はメモリ1440に記憶されている命令を実行し、それにより信号を受信するよう受信器1410を制御し、信号を送信するよう送信器1420を制御するよう構成される。
【0356】
プロセッサ1410は、セル・マルチキャスト構成設定情報を生成するよう構成される。前記セル・マルチキャスト構成設定情報はセルにおけるMTCHの構成設定情報の集合を含み、前記集合内の各MTCHの構成設定情報は、各MTCHについての物理下りリンク制御チャネルPDCCH探索空間の構成設定情報を含む。送信器1420は、セル・マルチキャスト構成設定情報を端末装置に送信するよう構成される。
【0357】
具体的には、本発明のこの実施形態において、基地局はセル・マルチキャスト構成設定情報を生成してもよく、前記セル・マルチキャスト構成設定情報はセルにおける少なくとも一つのSC-MTCHの構成設定情報の集合を含み、前記集合内の各SC-MTCHの構成設定情報は、各SC-MTCHについてのPDCCH探索空間の構成設定情報を含み;端末装置は、前記セル・マルチキャスト構成設定情報に従ってそのセルにおけるSC-MTCHを取得する。SC-MTCHの構成設定情報はさらに、近隣セル情報、そのSC-MTCHの不連続受信DRX構成設定情報、そのSC-MTCHのセッションsession IDに対応するグループ無線ネットワーク一時識別子G-RNTIなどを含んでいてもよい。これは本発明のこの実施形態において限定されない。
【0358】
具体的には、本発明のこの実施形態において、MTCHについてのPDCCH探索空間の構成設定情報は:
そのMTCHのための物理下りリンク制御チャネル候補(PDCCH Candidate、略「PDCCH Candidate」)が繰り返し送信される最大回数Rmax、そのMTCHについての探索空間によって占められる時間の比率またはオフセット構成設定情報αoffsetのうちの少なくとも一つを含んでいてもよい。
【0359】
MTCHについてのPDCCH探索空間の構成設定情報が他の情報を含んでいてもよいことを理解しておくべきである。これは本発明のこの実施形態において限定されない。
【0360】
具体的には、本発明のこの実施形態において、異なるMTCHは異なるMTCH探索空間をもつ。
【0361】
任意的に、本発明のこの実施形態において、セル・マルチキャスト構成設定情報は、マルチキャスト制御チャネルMCCHまたはSC-MCCH上で搬送されてもよく、DCIを使って基地局によって、事前設定された探索空間内に動的にスケジュールされてもよく、あるいはシステム・ブロードキャスト情報を使って半持続的にスケジュールされてもよい。
【0362】
具体的には、本発明のこの実施形態において、端末装置がセルにアクセスした後、端末装置はSC-MCCHに対応する探索空間を検出し、該探索空間から、SC-MCCHをスケジュールするためのDCIを取得し、該DCIに従って、基地局によって送信されるSC-MCCHを取得し、該SC-MCCHがセル・マルチキャスト構成設定情報を含む。あるいはまた、SC-MCCHがシステム情報を使って半持続的にスケジュールされる場合、SIBを読んだ後、端末は、SIB内のスケジューリング情報に従って、対応する資源上で、基地局によって送信されたSC-MCCHを取得し、該SC-MCCHがセル・マルチキャスト構成設定情報を含む。任意的に、本発明のこの実施形態において、セル・マルチキャスト構成設定情報はシステム情報ブロックSIBにおいて担持されてもよい。
【0363】
具体的には、本発明のこの実施形態において、端末装置がセルにアクセスした後、基地局はMIBおよびSIBを端末装置に送信し、該SIBがセル・マルチキャスト構成設定情報を含んでいてもよい。
【0364】
装置1400は具体的には上記の実施形態における端末装置であってもよく、上記の方法実施形態における端末装置に対応する各段階および/または手順を実行するよう構成されていてもよいことを理解しておくべきである。任意的に、メモリ1440は読み出し専用メモリおよびランダムアクセスメモリを含んでいてもよく、命令およびデータをプロセッサに提供してもよい。前記メモリの一部はさらに、不揮発性ランダムアクセスメモリを含んでいてもよい。たとえば、メモリはさらに、装置型についての情報を記憶していてもよい。プロセッサ1410は、メモリに記憶された命令を実行するよう構成されてもよく、プロセッサが命令を実行するとき、プロセッサは上記の方法実施形態における端末に対応する各段階および/または手順を実行することができる。
【0365】
CIoTシステムにおいて、電力消費および端末コストに対する高い要求をもつ端末装置にとって、端末装置の機能は常に制限される。そのような端末装置がアイドル(IDLE)状態においてマルチキャスト・サービスを受信するとき、端末装置は、同時にページング情報をモニタリングおよび受信することは常に不可能である。たとえば、NB-IoTシステムにおいて、NB-IoT端末がSC-PTMマルチキャスト・サービスをモニタリングする必要がある場合、NB-IoT端末はSC-MTCHについての探索空間を、該SC-MTCHが位置している物理資源ブロック(Physical Resource Block、略「PRB」)(PRB1と記される)上で常時モニタリングし、検出されたDCIに従ってSC-MTCHを受信する必要がある。この場合にNB-IoT端末装置がアイドル状態にあるが、セルにおけるすべてのページング・メッセージがPRB2でのみ伝送される場合、NB-IoT端末は、対応するページング機会(Paging Occasion、略「PO」)に、PRB1上のマルチキャスト・サービスと、前記PRBで送信されうるページング・メッセージとを同時に受信することはできない。この場合、NB-IoT端末の帯域幅は1 PRBなので、NB-IoT端末は一つのPRB上でのみ機能できる。よって、SC-PTMに基づくマルチキャスト・サービスがNB-IoTにおいて導入されるとき、端末装置がいかにしてページングを受信するかについての問題が解決される必要がある。
【0366】
本発明のある実施形態において、アイドル状態にあるNB-IoT端末がマルチキャスト・サービスを受信するとき、NB-IoT端末の毎ページング機会(Paging Occasion、略「PO」)に、NB-IoT端末が単一セル・マルチキャスト制御チャネル(Single Cell Multicast Control Channel、略「SC-MCCH」)または単一セルマルチキャスト・トラフィック・チャネル(Single Cell Multicast Traffic Channel、略「SC-MTCH」)を受信する場合、かつNB-IoT端末が毎ページング機会にページング・メッセージを受信することが好ましい場合、端末装置は、現在受信されているSC-MCCHまたはSC-MTCHを受信することを止めるが、端末装置のページングに対応する共通探索空間(Common Search Space、略「CSS」)において、端末装置がページングされるかどうかを検出する。
【0367】
本発明は、端末装置のPO毎に、端末装置が現在受信されているSC-MCCHまたはSC-MTCHを受信することを止めるが端末装置のページング・メッセージが位置しているPRBに存在することがありうるページング情報を受信する場合に、現在受信されているマルチキャスト・サービスに対して多大な悪影響が引き起こされるという問題を解決するためのマルチキャスト・ベースの無線通信方法を提供する。
【0368】
図23は、本発明に基づくマルチキャスト・ベースの無線通信方法を示している。本方法は下記の段階を含む。
【0369】
S910。マルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHまたはマルチキャスト制御チャネルMCCHを受信するプロセスにおいて、端末装置が、基地局によって送信された下りリンク制御情報DCIを受信する。前記DCIは前記MTCHまたは前記MCCHをスケジュールするために使われ、前記DCIは指示情報を含み、前記指示情報は、端末装置のページングが事前設定された時間‐周波数資源において存在するかどうかを示すために使われる。
【0370】
S920。端末装置がスケジュールされたページングが事前設定された時間‐周波数資源において存在しないと判定する場合、端末装置は、前記事前設定された時間‐周波数資源における前記ページングに対応する探索空間をモニタリングしない;あるいは端末装置がスケジュールされたページングが事前設定された時間‐周波数資源において存在すると判定し、前記事前設定された時間‐周波数資源において端末装置の少なくとも一つのページング機会が存在する場合、端末装置は、前記ページング機会において前記ページングに対応する探索空間をモニタリングし、前記MTCHまたは前記MCCHを受信することをやめる。
【0371】
本発明のこの実施形態においては、MTCHまたはMCCHをスケジュールするためのDCIに含まれる指示情報が、端末装置のページングが事前設定された時間‐周波数資源において存在するかどうかを示すために使われ;該ページングが事前設定された時間‐周波数資源において存在しない場合、端末装置は、前記事前設定された時間‐周波数資源における前記ページングに対応する探索空間をモニタリングせず、端末装置は目標ページング機会において端末装置のページング・メッセージを受信しないことがありうるが、SC-MTCHについての探索空間またはSC-MCCHについての探索空間をモニタリングすることを続け、SC-MTCHまたはSC-MCCHに対応するDCIに従ってSC-MTCHまたはSC-MCCHを受信することを続ける。これは、モバイル端末の前記ページング・メッセージが目標ページング機会POに存在しないときに、それでもモバイル端末がSC-MCCHまたはSC-MTCHを受信することを止める場合にマルチキャスト・サービスに対して引き起こされる多大な悪影響を回避する。
【0372】
具体的には、本発明のこの実施形態において、SC-MTCHまたはSC-MCCHを受信するプロセスにおいて、端末装置はまず、SC-MCCHまたはMTCHをスケジュールするためのDCIを、NPDCCHに対応する探索空間において検出する。本発明のこの実施形態において、端末装置が、NPDCCHに対応する探索空間において、SC-MTCHをスケジュールするためのDCIを常時モニタリングするとき、端末装置はページング・メッセージをスケジュールするためのDCIを検出できないことを理解しておくべきである。よって、端末装置が、NPDCCHに対応する探索空間において、SC-MTCHをスケジュールするためのDCIを検出するとき、SC-MTCHをスケジュールするためのDCIは、端末装置が前記事前設定された時間‐周波数資源においてページングされるかどうかを示すために使われる指示情報を含んでいてもよい;あるいは端末装置が、NPDCCHに対応する探索空間において、SC-MCCHをスケジュールするためのDCIをモニタリングするとき、SC-MCCHをスケジュールするためのDCIは、端末装置が前記事前設定された時間‐周波数資源においてページングされるかどうかを示すために使われる指示情報を含んでいてもよい。
【0373】
本発明のこの実施形態において、端末装置が前記事前設定された時間‐周波数資源においてページングされるかどうかを示すために使われる指示情報は、SC-MCCHをスケジュールするためのDCIだけでなく、SC-MTCHをスケジュールするためのDCIにも含まれてもよいことを理解しておくべきである。端末装置は、SC-MCCHおよびSC-MTCHに対応するNPDCCH探索空間において、端末装置のサービス要求に従って、SC-MCCHをスケジュールするための第一のDCIおよびSC-MTCHをスケジュールするための第二のDCIをモニタリングする。第一のDCIおよび第二のDCIの両方が、前記事前設定された時間‐周波数資源においてページングが存在するかどうかを示す指示情報を含んでいてもよい。端末装置は、前記事前設定された時間‐周波数資源においてページング・メッセージを検出および受信するかどうかを、前記第一のDCIにおける指示情報および前記第二のDCIにおける指示情報に従って決定できる。端末装置が、前記事前設定された時間‐周波数資源においてページングが存在し、前記事前設定された時間‐周波数資源において端末装置の少なくとも一つのページング機会が存在する場合、端末装置は、該ページング機会POに、ページングに対応する探索空間をモニタリングし、MTCHまたはMCCHを受信することを止めてもよい。端末装置が、前記事前設定された時間‐周波数資源においてページングが存在しないことを判別する場合には、端末装置は、前記事前設定された時間‐周波数資源においてページングに対応する探索空間をモニタリングしない。これは、端末装置のページング・メッセージが前記事前設定された時間‐周波数資源において存在しないときにそれでも端末装置が現在受信されているSC-MTCHまたはSC-MCCHを受信することを止める場合にマルチキャスト・サービス受信に対して引き起こされる多大な悪影響を回避する。
【0374】
具体的には、SC-PTM技術において、基地局によって送信されたSC-MTCHまたはSC-MTCHを受信するプロセスにおいて、端末装置は、SC-MCCHをスケジュールするためのDCIまたはMTCHをスケジュールするためのDCIを、NPDCCHに対応する探索空間においてモニタリングする。SC-MCCHに対応する探索空間はシステム情報を使うことによって構成設定されてもよいが、SC-MTCHについての探索空間は、現在のセルのマルチキャスト構成設定メッセージにおけるSC-MTCHに対応するマルチキャスト構成設定情報を使うことによって構成設定されてもよいことを理解しておくべきである。端末装置が、SC-MCCHをスケジュールするためのDCIをモニタリングするとき、SC-MCCHをスケジュールするためのDCIは少なくとも一ビットの指示フィールドを含んでいてもよい。たとえば、指示フィールドにおけるビット0の値が1であるとき、その指示情報は端末装置が事前設定された時間‐周波数資源においてページングされることを示し、あるいはビット0の値が0であるとき、その指示情報は端末装置が事前設定された時間‐周波数資源においてページングされないことを示す。もちろん、少なくとも一ビットの指示フィールドは、SC-MTCHをスケジュールするためのDCIに含まれて、端末装置が事前設定された時間‐周波数資源においてページングされるかどうかを示すために使われてもよい。
【0375】
任意的に、事前設定された時間‐周波数資源は、事前設定された期間においてページングを送信するための時間‐周波数資源である;または事前設定された時間‐周波数資源は、DCIによってスケジュールされるSC-MTCHまたはSC-MCCHによって占められる時間期間においてページングを送信するための時間‐周波数資源である。
【0376】
基地局によって送信されたSC-MTCHまたはSC-MCCHを受信するプロセスにおいて、端末装置は、SC-MCCHまたはSC-MTCHをスケジュールするためのDCIにおいて指示情報を検出することによって、端末装置が事前設定された時間‐周波数資源においてページングされるかどうかを知ることができる。たとえば、図24は、SC-MTCHをスケジュールするためのDCIにおける三つのビットを含む指示フィールドを示している。端末装置が図24における第一の端末装置であるとすると、第一の端末装置はDCI内の指示情報を含むビット0を検出し;ビット0が1であるとき、その指示情報は第一の端末装置が事前設定された時間‐周波数資源においてページングされることを示し;ビット0の値が0であるとき、その指示情報は第一の端末装置が事前設定された時間‐周波数資源においてページングされないことを示す。事前設定された時間‐周波数資源は、事前設定された期間においてページングを送信するための時間‐周波数資源である;またはSC-MTCHまたはSC-MCCHを受信するために端末装置によって占められる時間期間においてページングを送信するための時間‐周波数資源であってもよい。
【0377】
任意的に、本発明のこの実施形態において、前記指示情報の指示フィールド位置は具体的には、事前設定された規則に従って、端末装置の装置識別情報にマッピングされてもよい。SC-MTCHまたはSC-MCCHを受信するプロセスにおいて、端末装置は、端末装置のプライベートな識別情報(Identification、略「ID」)に従って、端末装置に対応する指示フィールド位置をマッピングによって得て、次いでさらに、SC-MTCHまたはSC-MCCHをスケジュールするためのDCIにおける前記マッピングから得られた指示フィールド位置を検査することによって、端末が事前設定された時間‐周波数資源においてページングされるかどうかを判定することができる。たとえば、図24は、SC-MTCHをスケジュールするためのDCIにおける三つのビット値を含む指示フィールドを示している。図24における第一の端末装置について、事前設定された規則に従って得られる、第一の端末装置の装置IDに対応する指示フィールド位置は、ビット0であってもよい。この場合、第一の端末装置は、SC-MTCHをスケジュールするためのDCIにおけるビット0の指示フィールド情報を検査してもよく、さらに、事前設定された次の期間において端末がページングされるかどうかを判定してもよい。第二の端末装置は、第二の端末装置の装置ID基づくマッピングによって、事前設定された規則に従って、端末IDに対応する指示フィールド位置がビット1であることを得ることができ、第三の端末装置は、第三の端末装置の装置ID基づくマッピングによって、事前設定された規則に従って、端末IDに対応する指示フィールド位置がビット2であることを得ることができることを理解しておくべきである。第二の端末および第三の端末は、SC-MTCHをスケジュールするためのDCIにおける対応する指示フィールドにおけるビット1およびビット2を検査することができる。端末装置に対応するビットが1に設定されていれば、その指示情報は、前記事前設定された時間‐周波数資源におけるページング機会POにその端末装置のページングが存在することを示す。よって、端末装置は、対応するページング機会POでは、マルチキャスト・サービスを受信することを止めるが、ページング情報を受信してもよい。端末装置に対応するビットが0に設定されていれば、端末装置は、前記事前設定された時間‐周波数資源においてページングが存在しないことを知ることができる。この場合、端末装置は、前記事前設定された時間‐周波数資源において、前記ページングに対応する探索空間をモニタリングすることを止めるが、マルチキャスト・サービスを受信することは続ける。もちろん、図24は、SC-MTCHをスケジュールするためのDCIが端末装置がページングされるかどうかを示すための三つのビットを含むことを示しているだけだが、本発明のこの実施形態はそれに限定されない。
【0378】
よって、本発明のこの実施形態において、SC-MTCHをスケジュールするためのDCIに少なくとも一つのビットが追加されてもよい。少なくとも一つのビットにおける各ビットの位置は、事前設定された規則に従って異なる端末装置に対応しうる。たとえば、図24に示されるように、SC-MTCHをスケジュールするためのDCIにおける三つのビットにおけるビット0は第一の端末装置の装置識別情報を示すために使われ、ビット2は第三の端末装置の装置識別情報を示すために使われる。もちろん、同じ指示方法が、SC-MCCHをスケジュールするためのDCIにおいて使われてもよい。簡潔のため、ここで詳細を再び述べることはしない。
【0379】
本発明のこの実施形態において、DCIにおける少なくとも一つのビットのビット位置がさらに、異なる時間‐周波数資源のインデックスに対応してもよいことを理解しておくべきである。たとえば、本発明のこの実施形態において、ビット0は、資源インデックス値が0である時間‐周波数資源に対応してもよく、ビット1は、資源インデックス値が1である時間‐周波数資源に対応してもよい。これは、本発明において限定されない。
【0380】
任意的に、本発明のこの実施形態において、SC-MCCHまたはSC-MTCHをスケジュールするためのDCIにおける少なくとも一つのビットにおけるビットの位置と、異なる資源インデックスとの間の対応が、モジュロ・マッピングによって確立されてもよい。
【0381】
本発明のこの実施形態において、SC-MCCHをスケジュールするためのDCIにおける少なくとも一つのビットの指示フィールドと、異なる資源ブロックとの間の対応が、別の規則に従ってさらに確立されてもよいことを理解しておくべきである。これは本発明において限定されない。たとえば、DCIにおける少なくとも一つのビットと異なる資源ブロックとの間の対応が、端末装置の装置識別情報IDのハッシュ値に従ってさらに設定されてもよい。
【0382】
本発明のこの実施形態において、SC-MTCHをスケジュールするためのDCIが指示情報を含むのと同じ仕方で、SC-MTCHをスケジュールするためのDCIが指示情報を含んでいてもよいことも理解しておくべきである。出願文書の簡潔のため、詳細をここで再び述べることはしない。
【0383】
具体的には、本発明のこの実施形態において、端末装置が、MCCHをスケジュールするためのDCIをPDCCH探索空間においてモニタリングするとき、DCIは、端末装置が事前設定された時間‐周波数資源におけるページング機会POにページングされるかどうかについての指標を含む。
【0384】
任意的に、本発明のこの実施形態において、事前設定された時間‐周波数資源は、端末装置が現在のマルチキャスト・サービスを受信するSC-MCCHの修正周期(modification period、略「MP」)の次のMPにおけるページング機会に、対応するページング・メッセージによって、および該ページング・メッセージをスケジュールするためのDCIによって、占められてもよい時間‐周波数資源であってもよい。
【0385】
任意的に、本発明のこの実施形態において、事前設定された時間‐周波数資源は、端末装置が現在のマルチキャスト・サービスを受信するSC-MCCHの次のRPにおけるページング機会に、対応するページング・メッセージによって、および該ページング・メッセージをスケジュールするためのDCIによって、占められてもよい時間‐周波数資源であってもよい。
【0386】
上記は、本発明の実施形態に基づくマルチキャスト・ベースの無線通信方法を、端末装置側から詳細に記述している。下記は、本発明の実施形態に基づくマルチキャスト・ベースの無線通信方法を、基地局側から詳細に記述する。
【0387】
図25は、本発明に基づくマルチキャスト・ベースの無線通信方法を示している。本方法は下記の段階を含む。
【0388】
S1010。基地局が下りリンク制御情報DCIを生成する。前記DCIはマルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHまたはマルチキャスト制御チャネルMCCHをスケジュールするために使われ、前記DCIは指示情報を含み、前記指示情報は、ページングが事前設定された時間‐周波数資源において存在するかどうかを示すために使われる。
【0389】
S1020。基地局が前記DCIを端末装置に送信する。
【0390】
本発明のこの技術的解決策では、基地局によって生成され、SC-MTCHおよびSC-MCCHをスケジュールするために使われるDCIが指示情報を含み、該指示情報が、端末装置が事前設定された時間‐周波数資源においてページングされるかどうかを示すために使われる。これは、モバイル端末のための基地局からのページング・メッセージが事前設定された時間‐周波数資源において存在しないときにそれでもモバイル端末がMCCHまたはMTCHを受信することを止める場合にマルチキャスト・サービスに対して引き起こされる悪影響を回避する。
【0391】
本発明のこの実施形態において、指示情報は、端末装置のページングが事前設定された時間‐周波数資源におけるPOに存在するかどうかを示すために使われる。具体的実装については、端末装置側の関係する記述を参照されたい。出願文書の簡潔のため、ここで再び詳細を述べることはしない。
【0392】
上記は、本発明の実施形態に基づくマルチキャスト・ベースの無線通信方法を詳細に記述している。下記は、本発明のある実施形態に基づくマルチキャスト・ベースの無線通信装置を詳細に記述する。
【0393】
図26は、本発明のある実施形態に基づく端末装置1500を示している。端末装置1500は:
基地局によって送信された下りリンク制御情報DCIを受信するよう構成された受信モジュール1510であって、前記DCIは前記MTCHまたは前記MCCHをスケジュールするために使われ、前記DCIは指示情報を含み、前記指示情報は、端末装置のページングが事前設定された時間‐周波数資源において存在するかどうかを示すために使われる、受信モジュールと;
端末装置がスケジュールされたページングが事前設定された時間‐周波数資源において存在しないと判定するとき、端末装置によって、前記事前設定された時間‐周波数資源における前記ページングに対応する探索空間をモニタリングすることをスキップする;あるいは端末装置がスケジュールされたページングが事前設定された時間‐周波数資源において存在すると判定し、前記事前設定された時間‐周波数資源において端末装置の少なくとも一つのページング機会が存在する場合、端末装置によって、前記ページング機会において前記ページングに対応する探索空間をモニタリングし、前記MTCHまたは前記MCCHを受信することをやめる、よう構成された処理モジュール1520とを含む。
【0394】
本発明のこの実施形態においては、MTCHおよびMCCHをスケジュールするためのDCIに含まれる指示情報が、端末装置のページングが事前設定された時間‐周波数資源において存在するかどうかを示すために使われ;該ページングが事前設定された時間‐周波数資源において存在しない場合、端末装置は、前記事前設定された時間‐周波数資源における前記ページングに対応する探索空間をモニタリングせず、端末装置は目標ページング機会において端末装置のページング・メッセージを受信しないが、SC-MTCHについての探索空間またはSC-MCCHについての探索空間をモニタリングすることを続け、SC-MTCHまたはSC-MCCHを受信することを続ける。これは、モバイル端末の前記ページング・メッセージが目標ページング機会POに存在しないときに、それでもモバイル端末がSC-MCCHまたはSC-MTCHを受信することを止める場合にマルチキャスト・サービスに対して引き起こされる多大な悪影響を回避する。
【0395】
任意的に、事前設定された時間‐周波数資源は、事前設定された期間においてページングを送信するための時間‐周波数資源である;または事前設定された時間‐周波数資源は、SC-MTCHまたはSC-MCCHを受信するために端末装置によって占められる時間期間においてページングを送信するための時間‐周波数資源である。
【0396】
図27は、本発明のある実施形態に基づく基地局1600を示している。前記装置は、端末装置と通信する基地局であってもよい。基地局1600は:
下りリンク制御情報DCIを生成するよう構成された処理モジュール1610であって、前記DCIはマルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHまたはマルチキャスト制御チャネルMCCHをスケジュールするために使われ、前記DCIは指示情報を含み、前記指示情報は、ページングが事前設定された時間‐周波数資源において存在するかどうかを示すために使われる、処理モジュールと;
前記指示情報を端末装置に送信するよう構成された送信モジュール1620とを含む。
【0397】
本発明のこの技術的解決策では、基地局によって生成され、SC-MTCHおよびSC-MCCHをスケジュールするために使われるDCIが指示情報を含み、該指示情報が、端末装置が事前設定された時間‐周波数資源においてページングされるかどうかを示すために使われる。これは、モバイル端末のための基地局からのページング・メッセージが事前設定された時間‐周波数資源において存在しないときにそれでもモバイル端末がMCCHまたはMTCHを受信することを止める場合にマルチキャスト・サービスに対して引き起こされる悪影響を回避する。
【0398】
基地局1600における各モジュールの上記および他の動作および/または機能は図25の方法の対応する手順を実装することが意図されていることも理解しておくべきである。簡潔のため、詳細をここで再び述べることはしない。
【0399】
図28は、本発明のある実施形態に基づく端末装置1700を示している。端末装置1700は:受信器1730、プロセッサ1710、送信器1720、メモリ1740およびバス・システム1750を含む。受信器1730、プロセッサ1710、送信器1720およびメモリ1740はバス・システム1750によって接続される。メモリ1740は、命令を記憶するよう構成される。プロセッサ1710はメモリ1740に記憶されている命令を実行し、それにより信号を受信するよう受信器1730を制御し、信号を送信するよう送信器1720を制御するよう構成される。
【0400】
受信器1730は、基地局によって送信された下りリンク制御情報DCIを受信するよう構成される。前記DCIは前記MTCHまたは前記MCCHをスケジュールするために使われ、前記DCIは指示情報を含み、前記指示情報は、端末装置のページングが事前設定された時間‐周波数資源において存在するかどうかを示すために使われる。
【0401】
プロセッサ1710は:端末装置がスケジュールされたページングが事前設定された時間‐周波数資源において存在しないと判定するとき、端末装置によって、前記事前設定された時間‐周波数資源における前記ページングに対応する探索空間をモニタリングすることを止める;あるいは端末装置がスケジュールされたページングが事前設定された時間‐周波数資源において存在すると判定し、前記事前設定された時間‐周波数資源において端末装置の少なくとも一つのページング機会POが存在する場合、端末装置によって、前記ページング機会において前記ページングに対応する探索空間をモニタリングし、前記MTCHまたは前記MCCHを受信することをやめる。
【0402】
任意的に、事前設定された時間‐周波数資源は、事前設定された期間においてページングを送信するための時間‐周波数資源である;または事前設定された時間‐周波数資源は、DCIによってスケジュールされるSC-MTCHまたはSC-MCCHによって占められる時間期間においてページングを送信するための時間‐周波数資源である。
【0403】
任意的に、メモリ1740は、読み出し専用メモリおよびランダムアクセスメモリを含んでいてもよく、命令およびデータをプロセッサに提供してもよい。メモリの一部はさらに、不揮発性ランダムアクセスメモリを含んでいてもよい。たとえば、メモリはさらに、装置型についての情報を記憶していてもよい。プロセッサ1710は、メモリに記憶された命令を実行するよう構成されてもよく、プロセッサが命令を実行するとき、プロセッサは上記の方法実施形態における端末装置に対応する各段階および/または手順を実行できる。
【0404】
図29は、本発明のある実施形態に基づく基地局1800を示している。端末装置1800は:受信器1830、プロセッサ1810、送信器1820、メモリ1840およびバス・システム1850を含む。受信器1830、プロセッサ1810、送信器1820およびメモリ1840はバス・システム1850によって接続される。メモリ1840は、命令を記憶するよう構成される。プロセッサ1810はメモリ1840に記憶されている命令を実行し、それにより信号を受信するよう受信器1830を制御し、信号を送信するよう送信器1820を制御するよう構成される。
【0405】
プロセッサ1810は、下りリンク制御情報DCIを生成するよう構成される。前記DCIはマルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHまたはマルチキャスト制御チャネルMCCHをスケジュールするために使われ、前記DCIは指示情報を含み、前記指示情報は、ページングが事前設定された時間‐周波数資源において存在するかどうかを示すために使われる。
【0406】
送信器1820は、前記DCIを端末装置に送信するよう構成される。
【0407】
任意的に、事前設定された時間‐周波数資源は、事前設定された期間においてページングを送信するための時間‐周波数資源である;または事前設定された時間‐周波数資源は、DCIによってスケジュールされるSC-MTCHまたはSC-MCCHによって占められる時間期間においてページングを送信するための時間‐周波数資源である。
【0408】
任意的に、メモリ1840は、読み出し専用メモリおよびランダムアクセスメモリを含んでいてもよく、命令およびデータをプロセッサに提供してもよい。メモリの一部はさらに、不揮発性ランダムアクセスメモリを含んでいてもよい。たとえば、メモリはさらに、装置型についての情報を記憶していてもよい。プロセッサ1810は、メモリに記憶された命令を実行するよう構成されてもよく、プロセッサが命令を実行するとき、プロセッサは上記の方法実施形態における端末装置に対応する各段階および/または手順を実行できる。
【0409】
図30は、本発明のある実施形態に基づくマルチキャスト・ベースの無線通信方法を示している。本方法は図1の通信システムに適用されてもよいが、本発明のこの実施形態はそれに限定されない。本方法は下記の段階を含む。
【0410】
S3010。端末装置が、基地局によって送信された下りリンク制御情報DCIを受信する。前記DCIは現在のマルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHをスケジュールするために使われ、前記DCIは指示情報を含み、前記指示情報は現在のMTCHの構成設定情報が、指示される修正周期MPにおいて修正されることを示すために使われる。
【0411】
S3020。端末装置が、前記指示情報に従って現在のMTCHの修正された構成設定情報を取得する。
【0412】
マルチキャスト・サービスを受信するプロセスにおいて、端末装置は、基地局によって送信され、現在のMTCHをスケジュールするために使われるDCIを受信し、該DCIに従って、MTCHにおいて搬送されるマルチキャスト・サービス・データを取得する。本発明のこの実施形態の解決策では、現在のMTCHの構成設定情報が修正されるかどうかを示す指示情報がDCIに追加される。すなわち、端末装置は、現在のMTCHの構成設定情報が修正されるかどうかを、MCCHのための探索空間を検出したりMCCHについての探索空間を検出を受信したりすることなく、知ることができ、よって、修正された構成設定情報が再取得される必要があるかどうかを判定できる。これはシステム柔軟性を改善する。
【0413】
本発明のこの実施形態において、前記MTCHの前記構成設定情報は、MTCHについてのPDCCH探索空間の構成設定情報を含んでいてもよい。本発明のこの実施形態において、MTCHの構成設定情報がさらに他の情報を含んでいてもよく、たとえば、次の情報:MTCHのDRX構成設定情報、MTCHのセッションsession IDに対応するG-RNTI、MTCHのスケジューリング情報または近隣セル情報のうちの少なくとも一つを含んでいてもよいことを理解しておくべきである。これは本発明のこの実施形態において限定されない。
【0414】
本発明のこの実施形態が、マルチキャスト・サービスの処理に適用されうることを理解しておくべきである。マルチキャスト・サービスはたとえば、マルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス(Multimedia Broadcast Multicast Service、略MBMS)および/またはSC-PTMにおけるマルチキャスト・サービスであってもよい。本発明のこの実施形態において、特に断わりのない限り、MTCHおよびSC-MTCHは交換可能であり、MCCHおよびSC-MCCHは交換可能である。
【0415】
指示される修正周期が、前記指示情報に従って決定される修正周期であってもよいことを理解しておくべきである。たとえば、指示情報が二ビットであるとして、「01」は現在のMTCHの構成設定情報が次のMP(つまり、現在のMPより後の最初のMP)において修正されることを示し、「10」は現在のMTCHの構成設定情報が現在のMPより後の二番目のMPにおいて修正されることを示し、「11」は現在のMTCHの構成設定情報が現在のMPより後の三番目のMPにおいて修正されることを示し、「00」は現在のMTCHの構成設定情報が現在のMPより後の三つのMPのうちのどの一つにおいても修正されないことを示す。一般性を失うことなく、上記の二ビットのコーディング・モードは交換されてもよく、本発明はこの例における対応するモードに限定されない。
【0416】
下記では、本発明のこの実施形態を詳細に記述するために例としてSC-PTM技術を使うが、本発明のこの実施形態は他のマルチキャスト技術にも適用されうることを理解しておくべきである。
【0417】
本発明のこの実施形態において、単純な機能構造をもつ端末装置、たとえばスマート水道メーターまたは電気メーターにおける計測モジュールは、限られた機能のため、現在のSC-MTCHを受信しているときはSC-MCCHを受信できない(あるいはSC-MCCHのための探索空間のような他の探索空間を検出できない)。現在のマルチキャスト・サービスを受信し始めた端末装置については、該端末装置は、マルチキャスト・サービスの取得された構成設定情報に従って、対応する探索空間において、現在のSC-MTCHをスケジュールするためのDCIをモニタリングすることができる。端末装置は、SC-MTCHをスケジュールするためのDCIに従って、基地局によって送信されたSC-MTCHを受信する。さらに、本発明のこの実施形態において、SC-MTCHをスケジュールするためのDCIは指示情報を含んでいてもよく、該指示情報は、現在のSC-MTCHの構成設定情報が指示されたMPにおいて修正されることを示すために使われる。
【0418】
本発明のこの実施形態において、SC-MTCHの構成設定情報は、SC-MTCHのための探索空間の構成設定情報を含んでいてもよい。本発明のこの実施形態において、SC-MTCHの構成設定情報がさらに他の情報を含んでいてもよく、たとえば、次の情報:SC-MTCHのDRX構成設定情報、SC-MTCHのセッションsession IDに対応するG-RNTI、SC-MTCHのスケジューリング情報または近隣セル情報のうちの少なくとも一つを含んでいてもよいことを理解しておくべきである。
【0419】
本発明のこの実施形態において、端末装置が現在のマルチキャスト・サービスを受信する前または受信するときに、端末装置は、現在のマルチキャスト・サービスのセッションsession IDに従って、該セッションIDに対応するG-RNTIを決定し、現在のマルチキャスト・サービスの取得された構成設定情報に従ってPDCCH上で、現在のSC-MTCHをスケジュールするためのDCIを検出することができる。ここで、セッションIDに対応するG-RNTIは、DCIのCRCをマスクまたはスクランブルするために使用されうる。端末装置は、DCIに従って、基地局によって送信されたSC-MTCHを受信する。さらに、本発明のこの実施形態において、DCIは指示情報を含んでいてもよく、該指示情報は、現在のSC-MTCHの構成設定情報が指示されたMPにおいて修正されることを示すために使われる。
【0420】
具体的には、本発明のこの実施形態において、DCIにおける指示情報は、DCIにおける二ビットの指示フィールドであってもよい。この場合、指示フィールドにおいて、「01」は現在のMTCHの構成設定情報が次のMP(つまり、現在のMPより後の最初のMP)において修正されることを示し、「10」は現在のMTCHの構成設定情報が現在のMPより後の二番目のMPにおいて修正されることを示し、「11」は現在のMTCHの構成設定情報が現在のMPより後の三番目のMPにおいて修正されることを示し、「00」は現在のMTCHの構成設定情報が現在のMPの後の三つのMPのうちのどの一つにおいても修正されないことを示す。一般性を失うことなく、上記の二ビットのコーディング・モードは交換されてもよく、本発明はこの例における対応するモードに限定されない。
【0421】
本発明のこの実施形態において、現在のSC-MTCHをスケジュールするためのDCIにおける指示情報が、現在のSC-MTCHの構成設定情報が指示されたMPにおいて修正されることを示すことを理解しておくべきである。指示情報は、DCIにおける少なくとも一つのビットにおいて担持されてもよい。これらの例の上記の記述は、単に本発明の具体的実装であり、本発明のこの実施形態はそれに限定されない。たとえば、SC-MTCHをスケジュールするためのDCIは三ビットを含んでいてもよく、三ビットの任意のビットの二進組み合わせが、現在のSC-MTCHが指示されたMPにおいて修正されることを示しうる。
【0422】
本発明のこの実施形態において、指示情報は、現在のSC-MTCHをスケジュールするためのDCIの既存のフィールドにおいて担持されてもよく、あるいは該指示情報を担持するための新規フィールドがDCIに追加されてもよいことを理解しておくべきである。さらに、指示情報は、暗黙的または明示的な指示様式で示されうる。これは本発明のこの実施形態において限定されるものではない。
【0423】
本発明の上記または下記の実施形態のそれぞれにおいて、修正周期MPは図4におけるMCCHの修正周期MPであってもよく、あるいはSC-MTCHのために定義されるSC-MTCH構成設定情報修正周期MPであってもよいことを理解しておくべきである。SC-MTCHのために定義されているSC-MTCH構成設定情報修正周期MPは、MCCHの修正周期に等しくてもよく、あるいはMCCHの修正周期より数倍長くてもよい。SC-MTCHのために定義されているSC-MTCH構成設定情報修正周期MPは、システム情報を使って構成設定されてもよく、あるいはSC-MCCH上で構成設定されてもよい。SC-MTCHのために定義されているSC-MTCH構成設定情報修正周期MPは、それぞれのMTCHについて別個に構成設定されてもよく、あるいはセル内のすべてのSC-MTCHのために同じSC-MTCH構成設定情報修正周期MPが使われてもよい。
【0424】
図31は、本発明のある実施形態に基づく端末装置によってマルチキャスト・サービスを受信することの概略図を示している。本発明のこの実施形態は例としてNB-IoTシステムを使うが、他の通信システムにも適用可能である。したがって、本発明のこの実施形態ではNPDSCHおよびNPDCCHが物理層チャネルを記述するために使われるが、NPDSCHおよびNPDCCHは、システムにおける対応する物理層チャネル、たとえばPDSCHおよびPDCCHで置き換えられてもよい。図4から見て取れるように、マルチキャスト・サービスを搬送するSC-MTCHおよびマルチキャスト・サービスの構成設定情報を搬送するSC-MCCHはNPDSCH上で伝送され、SC-MCCHおよびSC-MTCHの送信は、NPDCCH上で搬送されるDCIを使ってスケジュールされる。
【0425】
本発明のこの実施形態では、SC-MTCHおよびSC-MCCHのために異なる探索空間が定義されてもよく、SC-MTCHをスケジュールするためのDCIのフォーマットは、SC-MCCHをスケジュールするためのDCIのフォーマットとは異なっていてもよい。図4から見て取れるように、SC-MTCHをスケジュールするためのDCIおよびSC-MCCHをスケジュールするためのDCIは、それぞれSC-MTCHおよびSC-MCCHのための探索空間において伝送される。ある具体的な実装では、SC-MTCHのための探索空間およびSC-MCCHのための探索空間は、互いに重なり合うよう構成されてもよいことを理解しておくべきである。
【0426】
現在のSC-MTCHを受信するまたはSC-MTCHを搬送するために使われるNPDSCHをスケジュールするためのDCIをNPDCCH探索空間においてモニタリングするプロセスにおいて、端末装置は、NPDSCH上で搬送されるSC-MCCHを受信したり、あるいはSC-MCCHを搬送するために使われるNPDSCHをスケジュールするためのDCIを、SC-MCCHをスケジュールするための探索空間においてモニタリングしたりすることはできない。この実施形態では、端末装置が現在のSC-MTCHを受信するプロセスにおいて、SC-MTCHを搬送するために使われるNPDSCHをスケジュールするためのDCIに、指示情報が加えられる。指示情報は、現在のSC-MTCHに対応するマルチキャスト・サービスの構成設定情報が指示されたMPにおいて修正されることを示しうる。指示情報が、現在のSC-MTCHに対応するマルチキャスト・サービスの構成設定情報が指示されたMPにおいて修正されることを示すとき、端末装置は、指示されたMPにおいて現在のSC-MTCHを受信することを止め、SC-MCCHを搬送するために使われるNPDSCHをスケジュールするための探索空間において、SC-MCCHをスケジュールするためのDCIをモニタリングし、該DCIに従ってSC-MCCHを再取得し、該SC-MCCHに従ってマルチキャスト・サービスの修正された構成設定情報を取得する。
【0427】
本発明のこの実施形態において、指示情報がさらに、現在のSC-MTCHの構成設定情報が指示されたMPにおいて修正されないことを示してもよいことを理解しておくべきである。この場合、端末装置は、現在のSC-MTCHの構成設定情報に従って、関係する探索空間をモニタリングして、現在のSC-MTCHを受信することを続けてもよい。
【0428】
任意的に、本発明のこの実施形態において、現在のMTCHをスケジュールするためのDCIにおける指示情報はさらに、現在のセルにおける別のMTCHの構成設定情報が指示されたMPにおいて修正されることを示すために使われてもよい。したがって、現在のマルチキャストを受信している端末装置は、端末装置の実装に応じて、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報を再読込するかどうかを決定できる。これはシステムの柔軟性を改善する。
【0429】
別のMTCHは、端末装置が現在のセルにおいて受信している現在のMTCHとは異なる別のMTCHであってもよいことを理解しておくべきである。該別のMTCHは、端末装置によって使われていないMTCHであってもよい。
【0430】
本発明のこの実施形態において、端末装置は、該端末装置が受信しているマルチキャスト・サービスのMTCHに対応する探索空間を検出する必要があるだけであり、該探索空間において伝送される前記DCI内の前記指示情報から、現在のマルチキャスト・サービスの構成設定情報が修正されるかどうかを直接知ることができ、また、該別のMTCHの構成設定情報が修正されるかどうかも知ることができる。よって、端末装置は、修正された構成設定情報が再読み込みされる必要があるかどうかを、追加的なDCIを読むことなく、前記指示情報に従って、判定できる。これは、システム柔軟性を改善する。
【0431】
具体的には、本発明のこの実施形態において、現在のマルチキャスト・サービスを受信するプロセスにおいて、端末装置は、基地局によって送信され、現在のSC-MTCHをスケジュールするために使われるDCIを受信する。DCI内の該指示情報はさらに、前記別のSC-MCTHの構成設定情報が指示されたMPにおいて修正されることを示すために使われてもよい。たとえば、少なくとも一ビットの指示フィールドがDCIにおいて導入されてもよい。指示フィールドの値が1であるときは、その指示情報は前記別のSC-MTCHの構成設定情報が指示されたMPにおいて修正されることを示す;指示フィールドの値が0であるときは、その指示情報は前記別のMTCHの構成設定情報が指示されたMPにおいて修正されないことを示す。よって、端末装置は指示情報に従って、修正された構成設定情報が再取得される必要があるかどうかを判定できる。これはシステム柔軟性を改善する。一般性を失うことなく、前記指示されたMPは、前もって指定されてもよく、たとえば現在のMPより後の最初のMPとして指定されてもよい。
【0432】
本発明のこの実施形態において、DCIはさらに、二ビットの指示フィールドを含んでいてもよいことを理解しておくべきである。この場合、指示フィールドにおいて、「01」は前記別のMTCHの構成設定情報が次のMP(つまり、現在のMPより後の最初のMP)において修正されることを示し、「10」は前記別のMTCHの構成設定情報が現在のMPより後の二番目のMPにおいて修正されることを示し、「11」は前記別のMTCHの構成設定情報が現在のMPより後の三番目のMPにおいて修正されることを示し、「00」は前記別のMTCHの構成設定情報が現在のMPの後の三つのMPのうちのどの一つにおいても修正されないことを示す。一般性を失うことなく、上記の二ビットのコーディング・モードは交換されてもよく、本発明はこの例における対応するモードに限定されない。
【0433】
現在のSC-MTCHをスケジュールするためのDCIに含まれる指示情報が、三つのビットの任意の二進組み合わせによって示されてもよいことも理解しておくべきである。もちろん、上記は単に本発明の特定的な実装であって、本発明のこの実施形態はそれに限定されない。
【0434】
本発明のこの実施形態において、指示情報は、現在のSC-MTCHをスケジュールするためのDCIの既存のフィールドにおいて担持されてもよく、あるいは該指示情報を担持するための新規フィールドがDCIに追加されてもよいことも理解しておくべきである。さらに、指示情報は、暗黙的または明示的な指示様式で示されうる。これは本発明のこの実施形態において限定されるものではない。
【0435】
本発明のこの実施形態において、セル内の前記別のMTCHの構成設定情報が修正されることは:セル内の現在の既存のマルチキャスト・サービス(セル内の端末装置の現在のマルチキャスト・サービス以外の任意の既存のマルチキャスト・サービス)の構成設定情報が修正されること、セルにマルチキャスト・サービスが追加されること、あるいは既存のマルチキャスト・サービスが除去されることを含むことも理解しておくべきである。
【0436】
本発明のこの実施形態において、現在のマルチキャスト・サービスの構成設定情報および前記別のMTCHの構成設定情報がSC-MCCH論理チャネル上で搬送されることも理解しておくべきである。SC-MCCHはNPDSCH上で搬送され、DCIによってスケジュールされる。DCIは事前設定されたまたは事前構成設定された探索空間において伝送されてもよく、CRCが事前設定されたUEID、たとえばSC-RNTIを使ってマスクされてもよい。本発明のこの実施形態では、端末装置が、前記指示情報に従って、修正された構成設定情報が指示されたMPにおいて再取得される必要があることを判別するとき、端末装置は、NPDCCH上でSC-MCCHをスケジュールするためのDCIをモニタリングし、該DCIに従って、基地局によって送信されたSC-MCCHを受信することができる。SC-MCCHは、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報を含み、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報は、少なくとも一つのSC-MTCHの構成設定情報を含む。SC-MTCHは、セルにおいてマルチキャストされているマルチキャスト・サービスである。端末は、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報を再取得することによって、現在のSC-MTCHの構成設定情報およびマルチキャストされている前記別のSC-MTCHの構成設定情報を取得することができる。
【0437】
任意的に、本発明のもう一つの実施形態では、現在のSC-MTCHをスケジュールするためのDCIに含まれる指示情報はさらに、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が指示されたMPにおいて修正されることを示すために使われる。
【0438】
具体的には、本発明のこの実施形態において、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報は、セル内の少なくとも一つのマルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHの構成設定情報の集合またはリストである。さらに、MTCHの構成設定情報は、次の情報:MTCHのための探索空間の構成設定情報、MTCHのDRX構成設定情報、MTCHのセッションsession IDに対応するG-RNTI、MTCHのスケジューリング情報、近隣セル情報などのうちの少なくとも一つを含んでいてもよい。これは、本発明のこの実施形態において特に限定されない。
【0439】
現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が修正されることは、次のこと:セル内の現在の既存のMTCHの構成設定情報が修正されること、セルにMTCHが追加されること、あるいは既存のMTCHが除去されること、のうちの少なくとも一つを含みうることを理解しておくべきである。
【0440】
具体的には、本発明のこの実施形態において、現在のSC-MTCHを受信するプロセスにおいて、端末装置は、現在のSC-MTCHをスケジュールするためのDCI内の前記指示情報に従って、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が指示されたMPにおいて修正されることを知ることができる。たとえば、二ビットの指示フィールドが、現在のSC-MTCHをスケジュールするためのDCIにおいて導入されてもよい。この場合、指示フィールドにおいて、「01」は現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が次のMP(つまり、現在のMPより後の最初のMP)において修正されることを示し、「10」は現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPより後の二番目のMPにおいて修正されることを示し、「11」は現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPより後の三番目のMPにおいて修正されることを示し、「00」は現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が現在のMPの後の三つのMPのうちのどの一つにおいても修正されないことを示す。一般性を失うことなく、上記の二ビットのコーディング・モードは交換されてもよく、本発明はこの例における対応するモードに限定されない。特に、図31は指示フィールドが「01」である場合のみを示している。
【0441】
現在のSC-MTCHをスケジュールするためのDCIにおける指示情報がさらに、三つのビットの任意の二進組み合わせを使って、現在のセルにSC-MTCHが追加されることまたは既存のSC-MTCHが除去されることを示してもよいことも理解しておくべきである。もちろん、上記は単に本発明のこの実施形態の特定的な実装であり、本発明のこの実施形態はそれに限定されるものではない。
【0442】
本発明のこの実施形態において、指示情報は、現在のSC-MTCHをスケジュールするためのDCIの既存のフィールドにおいて担持されてもよく、あるいは該指示情報を担持するための新規フィールドがDCIに追加されてもよいことも理解しておくべきである。さらに、指示情報は、暗黙的または明示的な指示様式で示されうる。これは本発明のこの実施形態において限定されるものではない。
【0443】
本発明の上記または下記の実施形態のそれぞれにおいて、修正周期MPは図31におけるMCCHの修正周期MPであってもよく、あるいはSC-MTCHのために定義されるSC-MTCH構成設定情報修正周期MPであってもよいことを理解しておくべきである。SC-MTCHのために定義されているSC-MTCH構成設定情報修正周期MPは、MCCHの修正周期に等しくてもよく、あるいはMCCHの修正周期より数倍長くてもよい。SC-MTCHのために定義されているSC-MTCH構成設定情報修正周期MPは、システム情報を使って構成設定されてもよく、あるいはSC-MCCH上で構成設定されてもよい。SC-MTCHのために定義されているSC-MTCH構成設定情報修正周期MPは、それぞれのMTCHについて別個に構成設定されてもよく、あるいはセル内のすべてのSC-MTCHのために同じSC-MTCH構成設定情報修正周期MPが使われてもよい。
【0444】
図32に示されるように、本発明のこの実施形態において、任意的に、端末装置がDCIを受信する前に、本方法は、下記を含む。
【0445】
S3201。端末装置が、前記現在のMTCHをスケジュールするための前記DCIの探索空間を物理下りリンク制御チャネル上でモニタリングするが、MCCHをスケジュールするためのDCIの探索空間はモニタリングしない。
【0446】
具体的には、本発明のこの実施形態において、基地局によって送信された下りリンク制御情報DCIを受信する前に、端末装置は、前記現在のSC-MTCHをスケジュールするための前記DCIの探索空間をNPDCCH上でモニタリングするが、SC-MCCHをスケジュールするためのDCIの探索空間はモニタリングしない。
【0447】
S3201の後の段階S3210およびS3220については、上記の方法実施形態におけるS3010およびS3020を参照されたい。
【0448】
上記は、本発明の実施形態に基づくマルチキャスト・ベースの無線通信方法を、図30ないし図32を参照して端末装置側から詳細に記述している。下記は、本発明のある実施形態に基づくマルチキャスト・ベースの無線通信方法を、図6を参照して基地局側から詳細に記述する。基地局側の記述は端末装置側の記述に対応するものであることを理解しておくべきである。同様の記述については、上記のテキストを参照されたい。
【0449】
図33に示されるように、本発明のこの実施形態に基づくマルチキャスト・ベースの無線通信方法は次の段階を含む。
【0450】
S3310。基地局が下りリンク制御情報DCIを生成する。前記DCIは第一のマルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHをスケジュールするために使われ、前記DCIは指示情報を含み、前記指示情報は前記MTCHの構成設定情報が指示された修正周期MPにおいて修正されることを示すために使われる。
【0451】
S3320。基地局が、前記DCIを端末装置に送信する。
【0452】
本発明のこの実施形態において、基地局はMTCHをスケジュールするためにDCIに指示情報を加え、指示情報はMTCHの構成設定情報が修正されることを示すために使われる。よって、端末装置は、該端末装置が受信しているマルチキャスト・サービスのMTCHに対応する探索空間を検出する必要があるだけであり、該探索空間において伝送される前記DCI内の前記指示情報から、現在のマルチキャスト・サービスの構成設定情報が修正されることを直接知ることができ、修正された構成設定情報が再読み込みされる必要があるかどうかを、追加的なDCIを読むことなく、前記指示情報に従って、判定できる。これは、システム柔軟性を改善する。
【0453】
本発明のこの実施形態では、前記MTCHの前記構成設定情報は、MTCHのためのPDCCH探索空間の構成設定情報を含んでいてもよい。さらに、MTCHの構成設定情報がさらに他の情報を含んでいてもよく、たとえば、次の情報:MTCHのDRX構成設定情報、MTCHのセッションsession IDに対応するG-RNTI、MTCHのスケジューリング情報または近隣セル情報のうちの少なくとも一つを含んでいてもよい。これは本発明のこの実施形態において限定されない。
【0454】
本発明のこの実施形態の内容が、主として、マルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス(Multimedia Broadcast Multicast Service、略MBMS)MBMSおよびSC-PTMを含むマルチキャスト・サービスに適用可能であることを理解しておくべきである。よって、本発明のこの実施形態において、特に断わりのない限り、MTCHおよびSC-MTCHは交換可能であり、MCCHおよびSC-MCCHは交換可能である。
【0455】
具体的には、本発明のこの実施形態において、基地局が下りリンク制御情報DCIを生成する。前記DCIは指示情報を含み、前記指示情報は具体的には、SC-MTCHの構成設定情報が指示されたMPにおいて修正されることを示すために使われうる。具体的実装については、端末装置側の関係する記述を参照されたい。簡潔のため、ここで再び詳細を述べることはしない。
【0456】
任意的に、本発明のこの実施形態において、SC-MTCHをスケジュールするためのDCIに含まれる指示情報はさらに、第二のMTCHの構成設定情報が指示されたMPにおいて修正されることを示すために使われてもよい。具体的には、本発明のこの実施形態において、指示情報はDCIにおける少なくとも一つのビットにおいて担持されてもよい。具体的実装については、端末装置側の関係する記述を参照されたい。簡潔のため、ここで再び詳細を述べることはしない。
【0457】
本願のこの実施形態において、第二のSC-MTCHは、現在のセルにおいて現在受信されている第一のSC-MTCHとは異なるSC-MTCHであってもよく、たとえば、現在受信されている第一のSC-MTCH以外の任意のSC-MTCHでありうることを理解しておくべきである。
【0458】
任意的に、本発明のもう一つの実施形態において、SC-MTCHをスケジュールするためのDCI内の指示情報はさらに、現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が指示されたMPにおいて修正されることを示すために使われてもよい。具体的には、本発明のこの実施形態において、指示情報はDCIにおける少なくとも一つのビットにおいて担持されてもよい。具体的実装については、端末装置側の関係する記述を参照されたい。簡潔のため、ここで再び詳細を述べることはしない。
【0459】
現在のセルのマルチキャスト構成設定情報は、セル内に含まれるマルチキャスト・トラフィック・チャネルMTCHの構成設定情報の集合またはリストである。さらに、MTCHの構成設定情報は、次の情報:MTCHのための探索空間の構成設定情報、MTCHのDRX構成設定情報、MTCHのセッションsession IDに対応するG-RNTI、MTCHのスケジューリング情報、近隣セル情報などのうちの少なくとも一つを含んでいてもよい。これは、本発明のこの実施形態において特に限定されない。
【0460】
現在のセルのマルチキャスト構成設定情報が修正されることは、次のこと:現在のセル内の現在の既存のマルチキャスト・サービスの構成設定情報が修正されること、セルにマルチキャスト・サービスが追加されること、あるいは既存のマルチキャスト・サービスが除去されること、のうちの少なくとも一つを含むことを理解しておくべきである。
【0461】
本発明のある実施形態において、アイドル状態にあるNB-IoT端末がマルチキャスト・サービスを受信するとき、NB-IoT端末の毎ページング機会(Paging Occasion、略「PO」)に、NB-IoT端末が単一セル・マルチキャスト制御チャネル(Single Cell Multicast Control Channel、略「SC-MCCH」)または単一セルマルチキャスト・トラフィック・チャネル(Single Cell Multicast Traffic Channel、略「SC-MTCH」)を受信している場合、NB-IoT端末が毎ページング機会にページング・メッセージを受信することが好ましければ、端末装置は、現在受信されているSC-MCCHまたはSC-MTCHを受信することを止めるが、端末装置のページングに対応する共通探索空間(Common Search Space、略「CSS」)において、NB-IoT端末がページングされるかどうかを検出する。
【0462】
しかしながら、端末装置のPO毎に、端末装置が現在受信されているSC-MCCHまたはSC-MTCHを受信することを止めるが、端末装置のページング・メッセージが位置しているPRBに存在することがありうるページング情報を受信する場合、現在受信されているマルチキャスト・サービスに対して多大な悪影響が引き起こされる。ページングと時間的に重なるマルチキャスト・パケットが、受信できないため、破棄されるのである。よって、マルチキャスト・サービスの信頼できる送信が影響を受ける。
【0463】
さらに、端末装置が単一セル・マルチキャスト・トラフィック・チャネル(Single Cell Multicast Traffic Channel、略「SC-MTCH」)SC-MTCHを受信するたびに、端末装置が、ページング・メッセージをスケジュールするためのDCIを対応するPOにおいて検出して対応するページング・メッセージを読むのでない場合、ネットワークはこの場合、端末と接触することができず、よって、必要な通信プロセスを実行する。いくつかの型のサービスについては、これは許容できないことであるか、あるいはユーザー経験が大きく影響を受ける。たとえばメーター計測サービスにとって、一部のユーザーが滞納した後に、ガス会社または電力会社が一時的に当該ユーザーについてガス供給または電力サービスを停止する。ガス供給または電力サービスは、ユーザーが料金を払うまで再開されない。しかしながら、ユーザーが料金を払った後は、サービス・プロバイダーはガスおよび電力供給をできるだけ早く再開する必要がある。さもなければ、ユーザー経験がひどく悪影響を受ける。メーター計測サービスについては、NB-IoTシステムは、SC-PTMマルチキャストによって端末装置についてのソフトウェアまたはファームウェア・アップグレードを実行することがある。よって、ある時間期間において、ソフトウェア・アップグレードがNB-IoT装置上で実行されることがある。ソフトウェア・アップグレード・パッケージが受信されるマルチキャスト・プロセスにおいて、ネットワークによって開始されるページング・メッセージが受信できない場合、ネットワークは無効にされたガス・メーターまたは電気メーターについてサービスを回復または再開できず、よって、ユーザー経験がひどく悪影響を受ける。
【0464】
よって、本発明は、種々の場合において端末がマルチキャスト・プロセスにおいて受信を実行する必要があるかどうかを示す、マルチキャスト・ベースの無線通信方法を提供する。
【0465】
図34は、本発明のある実施形態に基づく、もう一つのマルチキャスト・ベースの無線通信方法を示している。本方法は下記の段階を含む。
【0466】
S3410。端末装置が、基地局によって送信された指示情報を受信する。前記指示情報は、マルチキャスト・トラフィック・チャネルSC-MTCHを受信するプロセスにおいて、ページング・メッセージを受信するかどうかを端末装置に指令するために使われる。
【0467】
S3420。端末装置が、前記指示情報に従って、マルチキャスト・トラフィック・チャネルSC-MTCHを受信するプロセスにおいて、ページング・メッセージを受信することをスキップすることを決定する場合、端末装置は、ページングに対応する探索空間をモニタリングもしなければ、マルチキャスト・トラフィック・チャネルSC-MTCHを受信するプロセスにおいて、何らかのページング・メッセージを受信することもしない;あるいは、マルチキャスト・トラフィック・チャネルSC-MTCHを受信するプロセスにおいて、端末装置がページング・メッセージを受信することを決定する場合、端末装置は、該端末のページング機会に前記ページングに対応する探索空間をモニタリングし、マルチキャスト・トラフィック・チャネルSC-MTCHを受信するプロセスにおいて、MTCHを受信することを止める。
【0468】
本発明のこの実施形態において、前記指示情報は、マルチキャスト・トラフィック・チャネルSC-MTCHを受信するプロセスにおいて、ページングを受信するかどうかを端末装置に指令するために使われる。端末装置が、マルチキャスト・トラフィック・チャネルSC-MTCHを受信するプロセスにおいて、ページング・メッセージを受信することをスキップすることを決定する場合、端末装置は、ページングに対応する探索空間をモニタリングもしなければ、マルチキャスト・トラフィック・チャネルSC-MTCHを受信するプロセスにおいて、何らかのページング・メッセージを受信することもしないが、SC-MTCHのための探索空間をモニタリングすることを続け、SC-MTCHに対応するDCIに従ってSC-MTCHを受信することを続ける。マルチキャスト・トラフィック・チャネルSC-MTCHを受信するプロセスにおいて、端末装置がページング・メッセージを受信することを決定する場合、端末装置は、該端末のページング機会に前記ページングに対応する探索空間をモニタリングし、マルチキャスト・トラフィック・チャネルSC-MTCHを受信するプロセスにおいて、MTCHを受信することを止める。
【0469】
本方法によれば、基地局は、SC-MTCHを受信するプロセスにおいてページング・メッセージを受信するかどうかを端末に指令するために前記指示情報を使ってもよい。基地局が、スケジューリングによって、あるいはプライベートな実装解決策を使うことによって、端末のページング・メッセージおよびページングのために使われる探索空間が時間的にSC-MTCHに重ならないことを保証できるときには、基地局は、マルチキャスト・トラフィック・チャネルSC-MTCHを受信するプロセスにおいてページング・メッセージを受信するよう端末装置に指令する指示メッセージを送信してもよい。基地局が、端末のページング・メッセージおよびページングのために使われる探索空間が時間的にSC-MTCHに重ならないことを保証できず、基地局がマルチキャスト・サービス成功率が重要であると考えるときには、基地局は、マルチキャスト・トラフィック・チャネルSC-MTCHを受信するプロセスにおいてページング・メッセージを受信することをスキップするよう端末装置に指令する指示メッセージを送信してもよい。このようにして、基地局は、高い柔軟性をもち、異なるサービス要求があるときに最適なパフォーマンスが保証される。
【0470】
指示情報は、異なるSC-MTCHについて別個に構成設定されてもよく、あるいはすべてのセル内で送信されるSC-MTCHのために構成設定されてもよい。指示情報は、システム情報において伝送されてもよく、あるいはSC-MCCH上で伝送されてもよい。
【0471】
端末装置のページング機会またはページング・メッセージがマルチキャスト制御チャネルSC-MCCHに時間的に重なるとき、端末装置は常に好ましくは、ページング機会をモニタリングする、またはページング・メッセージを受信するが、重なるSC-MCCHを受信することは放棄する。
【0472】
図35は、本発明のある実施形態に基づく、もう一つのマルチキャスト・ベースの無線通信方法を示している。本方法は下記の段階を含む。
【0473】
S3510。基地局が指示情報を生成する。前記指示情報は、マルチキャスト・トラフィック・チャネルSC-MTCHを受信するプロセスにおいて、ページング・メッセージを受信するかどうかを端末装置に指令するために使われる。
【0474】
S3520。基地局が、前記指示メッセージを端末装置に送る。
【0475】
本発明のこの技術的解決策では、基地局が指示情報を生成し、該指示情報は、マルチキャスト・トラフィック・チャネルSC-MTCHを受信するプロセスにおいて、ページング・メッセージを受信するかどうかを端末装置に指令するために使われる。指示情報が、マルチキャスト・トラフィック・チャネルSC-MTCHを受信するプロセスにおいて、ページング・メッセージを受信することをスキップすることを端末装置に指令する場合、該指示情報を受信する端末装置は、マルチキャスト・トラフィック・チャネルSC-MTCHを受信するプロセスにおいて、ページング・メッセージを受信せず、該端末装置は、ページングに対応する探索空間をモニタリングもしなければ、マルチキャスト・トラフィック・チャネルSC-MTCHを受信するプロセスにおいて、何らかのページング・メッセージを受信することもしないが、SC-MTCHのための探索空間をモニタリングすることを続け、SC-MTCHに対応するDCIに従ってSC-MTCHを受信することを続ける。指示情報が、マルチキャスト・トラフィック・チャネルSC-MTCHを受信するプロセスにおいて、ページング・メッセージを受信することを端末装置に指令する場合、指示情報を受信する端末装置は、該端末のページング機会に前記ページングに対応する探索空間をモニタリングし、マルチキャスト・トラフィック・チャネルSC-MTCHを受信するプロセスにおいて、MTCHを受信することを止める。
【0476】
本方法によれば、基地局は、SC-MTCHを受信するプロセスにおいてページング・メッセージを受信するかどうかを端末に指令するために前記指示情報を使ってもよい。基地局が、スケジューリングによって、あるいはプライベートな実装解決策を使うことによって、端末のページング・メッセージおよびページングのために使われる探索空間が時間的にSC-MTCHに重ならないことを保証できるときには、基地局は、マルチキャスト・トラフィック・チャネルSC-MTCHを受信するプロセスにおいてページング・メッセージを受信するよう端末装置に指令する指示メッセージを送信してもよい。基地局が、端末のページング・メッセージおよびページングのために使われる探索空間が時間的にSC-MTCHに重ならないことを保証できず、基地局がマルチキャスト・サービス成功率が重要であると考えるときには、基地局は、マルチキャスト・トラフィック・チャネルSC-MTCHを受信するプロセスにおいてページング・メッセージを受信することをスキップするよう端末装置に指令する指示メッセージを送信してもよい。このようにして、基地局は、高い柔軟性をもち、異なるサービス要求があるときに最適なパフォーマンスが保証される。
【0477】
指示情報は、異なるSC-MTCHについて別個に構成設定されてもよく、あるいはすべてのセル内で送信されるSC-MTCHのために構成設定されてもよい。指示情報は、システム情報において伝送されてもよく、あるいはSC-MCCH上で伝送されてもよい。
【0478】
端末装置のページング機会またはページング・メッセージがマルチキャスト制御チャネルSC-MCCHに時間的に重なるとき、端末装置は常に好ましくは、ページング機会をモニタリングする、またはページング・メッセージを受信するが、重なるSC-MCCHを受信することは放棄する。
【0479】
その他の具体的な処理手順については、端末装置側の記述を参照されたい。基地局の対応する処理モードは端末側の処理モードと協働して、この実施形態における方法を実装する。図30および図32ないし図35の方法実施形態について、本発明の実施形態はさらに対応する装置、たとえば基地局方法実施形態に対応する基地局装置および端末装置方法実施形態に対応する端末デバイス装置を提供することが理解されうる。各装置は、対応する方法の段階を実行するよう構成されたモジュールを含む。これらのモジュールによって実行される機能をここで再び述べることはしない。上記の方法実施形態を参照されたい。
【0480】
さらに、図9または図10に対応するハードウェア装置が図30および図32ないし図35の方法実施形態を実行してもよい。ハードウェア装置の具体的な実行プロセスを再び述べることはしない。上記の実施形態を参照されたい。
【0481】
上記の実施形態における指示されたMPは目標MPであってもよいことを理解しておくべきである。目標MPは現在のMPであってもよく、あるいは現在のMPより後の任意のMPでありうる。
【0482】
本発明の実施形態において、プロセッサは中央処理ユニット(Central Processing Unit、CPU)であってもよく、あるいはプロセッサは別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラム可能な論理デバイス、離散的なゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、離散的なハードウェア・コンポーネントなどであってもよいことを理解しておくべきである。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、あるいはプロセッサはさらに、任意の通常のプロセッサなどえあってもよい。
【0483】
ある実装プロセスでは、上記の方法における段階は、プロセッサにおけるハードウェア集積論理回路を使って、あるいはソフトウェアの形の命令を使って実装されることができる。本発明の実施形態を参照して開示されている方法の段階は、ハードウェア・プロセッサによって直接実行されてもよく、あるいはプロセッサにおけるハードウェアおよびソフトウェア・モジュールの組み合わせを使って実行されてもよい。ソフトウェア・モジュールは当技術分野における成熟した記憶媒体、たとえばランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラム可能型読み出し専用メモリまたは電気的に消去可能なプログラム可能型メモリ、レジスタなどに位置されていてもよい。記憶媒体はメモリに位置されており、プロセッサは、プロセッサのハードウェアとの組み合わせで、メモリ内の命令を実行し、上記方法における段階を完了する。
【0484】
当業者は、本明細書において開示される実施形態において記述される例との組み合わせで、方法段階およびユニットが、電子的ハードウェア、コンピュータ・ソフトウェアまたはそれらの組み合わせによって実装されてもよいことを認識しうる。ハードウェアとソフトウェアの間の交換可能性を明瞭に記述するために、上記は一般に各実施形態の段階および組成を機能に基づいて記述してきた。これらの機能がハードウェアによって実行されるかソフトウェアによって実行されるかは、技術的解決策の具体的な用途および設計制約条件に依存する。当業者は、それぞれの特定の用途のために、記載される機能を実装するために異なる方法を使ってもよいが、かかる実装が本発明の実施形態の範囲を超えると考えられるべきではない。
【0485】
当業者は、簡潔な記述のために、上記のシステム、装置およびユニットの詳細な作動プロセスについては、上記の方法実施形態における対応するプロセスが参照されうることを明瞭に理解しうる。詳細をここで述べることはしない。
【0486】
本願で提供される実施形態では、開示されるシステム、装置および方法が他の仕方で実装されうることが理解されるべきである。たとえば、記載される装置実施形態は単に例である。たとえば、ユニット分割は単に論理的な機能分割であり、実際の実装では他の分割であってもよい。たとえば、複数のユニットまたはコンポーネントが組み合わされ、あるいは別のシステムに統合されてもよいし、あるいはいくつかの特徴が無視されたり、あるいは実行されなかったりしてもよい。さらに、表示されるまたは論じられる相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェース、装置またはユニットの間の間接的な結合または通信接続または電気的接続、機械的接続または他の形の接続で実装されうる。
【0487】
別個の部分として記載されるユニットは、物理的に別個であってもなくてもよい。ユニットとして表示される部分は物理的なユニットであってもなくてもよく、一つの位置に位置していてもよく、あるいは複数のネットワーク・ユニット上に分散されていてもよい。それらのユニットの一部または全部は、本発明の実施形態の解決策の目的を達成するために実際の必要性に依存して選択されうる。
【0488】
さらに、本発明の実施形態における機能ユニットは、一つの処理ユニットに統合されてもよく、あるいは各ユニットが物理的に単体で存在していてもよく、あるいは二つ以上のユニットが一つのユニットに統合されてもよい。統合されたユニットは、ハードウェアの形で実装されてもよく、あるいはソフトウェア機能ユニットの形で実装されてもよい。
【0489】
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形で実装され、独立したプロダクトとして販売または使用されるときは、該統合されたユニットはコンピュータ可読記憶媒体において記憶されてもよい。そのような理解に基づいて、本発明の技術的解決策、あるいは従来技術に貢献する部分または技術的解決策の全部または一部は、ソフトウェア・プロダクトの形で実装されてもよい。ソフトウェア・プロダクトは記憶媒体に記憶され、本発明の実施形態において記載された方法の段階の全部または一部を実行するようコンピュータ装置(これはパーソナル・コンピュータ、サーバー、ネットワーク装置などでありうる)に指令するためのいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、プログラム・コードを記憶することのできる任意の媒体、たとえばUSBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスクまたは光ディスクを含む。
【0490】
上記の記述は単に本発明の個別的な実施形態であり、本発明の保護範囲を限定することは意図されていない。本発明において開示されている技術的範囲内で当業者によって容易に割り出されるいかなる修正または置換も、本発明の保護範囲内にはいる。したがって、本発明の保護範囲は、請求項の保護範囲に従う。
図1
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