特許第6732277号(P6732277)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6732277
(24)【登録日】2020年7月10日
(45)【発行日】2020年7月29日
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20200716BHJP
   G06Q 30/02 20120101ALI20200716BHJP
【FI】
   G06Q30/06 330
   G06Q30/02 480
【請求項の数】5
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2020-70662(P2020-70662)
(22)【出願日】2020年4月9日
【審査請求日】2020年4月13日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】514279390
【氏名又は名称】IO株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】特許業務法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】石本 光明
【審査官】 田中 秀樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−162181(JP,A)
【文献】 特開2002−108879(JP,A)
【文献】 特開2001−297254(JP,A)
【文献】 特開2002−007834(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
G06F 16/00−16/958
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置であって、
受付部と、予測部と、特定部と、情報生成部とを備え、
前記受付部は、文字又は文字列と、入力先識別情報とを受け付け可能に構成され、ここで、前記入力先識別情報は、前記文字又は前記文字列の入力先を識別するとともに、商品又はサービスの購入用のアプリケーションソフトウェアを識別可能なものであり、
前記予測部は、前記受付部が受け付けた入力先識別情報が所定の入力先識別情報である場合には、前記受付部が受け付けた文字又は文字列に基づく単語を予測するとともに、前記入力先識別情報に応じて前記アプリケーションソフトウェアの提供者を予測可能に構成され、
前記特定部は、前記単語に関連する商品又はサービスを特定するとともに、前記予測部が予測した提供者以外の提供者が提供する商品又はサービスを特定可能に構成され、
前記情報生成部は、前記商品又は前記サービスの名称を入力文字列の候補として表示し、前記商品又は前記サービスの提供条件を含む表示情報を生成可能に構成される
情報処理装置。
【請求項2】
請求項に記載の情報処理装置において、
前記提供条件は、前記商品又は前記サービスの提供価格である
情報処理装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置において、
前記表示情報は、表示した商品又はサービスを購入するためのアプリケーションソフトウェアを起動する起動指示オブジェクトを含む
情報処理装置。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置において、
前記表示情報は、表示した商品又はサービスの購入を指示する購入指示オブジェクトを含む
情報処理装置。
【請求項5】
コンピュータを情報処理装置として動作させるプログラムであって、
前記情報処理装置は、受付部と、予測部と、特定部と、情報生成部とを備え、
前記受付部は、文字又は文字列と、入力先識別情報とを受け付け可能に構成され、ここで、前記入力先識別情報は、前記文字又は前記文字列の入力先を識別するとともに、商品又はサービスの購入用のアプリケーションソフトウェアを識別可能なものであり、
前記予測部は、前記受付部が受け付けた入力先識別情報が所定の入力先識別情報である場合には、前記受付部が受け付けた文字又は文字列に基づく単語を予測するとともに、前記入力先識別情報に応じて前記アプリケーションソフトウェアの提供者を予測可能に構成され、
前記特定部は、前記単語に関連する商品又はサービスを特定するとともに、前記予測部が予測した提供者以外の提供者が提供する商品又はサービスを特定可能に構成され、
前記情報生成部は、前記商品又は前記サービスの名称を入力文字列の候補として表示し、前記商品又は前記サービスの提供条件を含む表示情報を生成可能に構成される
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットを利用したサービスが多様化してきており、パーソナルコンピュータはもちろんのこと、スマートフォンやタブレット等を用いて、商品の購入を行うことも可能となっている。
【0003】
商品を購入しようとする購入者は、一般的に、ウェブブラウザや専用のアプリケーションを用いて商品を選択する。このとき、購入者は、目的の商品をより低価格で購入したいと考えることが多い。このため、複数の店舗から取得した商品情報を提供する検索システムも提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−108879号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、複数の店舗から取得した商品情報の比較は、購入者が商品を購入する際の必須の工程ではないため、購入者は、意図的であるか否かに関わらず、当該工程を経ないで商品を購入することがある。このような場合でも、購入者が商品の購入後に、同一の商品がより低価格で販売されていたことや、ポイントなど別途付加価値がある状態で販売されていたこと等を知ると、その購入者は不快な思いをすることになる。
【0006】
本発明では上記事情を鑑み、購入者が商品を購入する流れの中で、当該商品の販売価格等の提供条件を比較することのできる情報処理装置及びプログラムを提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によれば、情報処理装置であって、受付部と、予測部と、特定部と、情報生成部とを備え、前記受付部は、文字又は文字列と、入力先識別情報とを受け付け可能に構成され、ここで、前記入力先識別情報は、前記文字又は前記文字列の入力先を識別可能なものであり、前記予測部は、前記受付部が受け付けた入力先識別情報に応じて、前記受付部が受け付けた文字又は文字列に基づく単語を予測可能に構成され、前記特定部は、前記単語に関連する商品又はサービスを特定可能に構成され、前記情報生成部は、前記商品又は前記サービスの名称を入力文字列の候補として表示する表示情報を生成可能に構成される情報処理装置が提供される。
【0008】
本発明の一態様によれば、商品の購入者は、商品を購入する流れの中で容易に当該商品の販売価格等の情報を取得でき、購入者にとって有利な条件で購入することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態に係る情報処理装置1と情報処理装置2の接続構成を示した図である。
図2】情報処理装置1の構成を示した図である。
図3】情報処理装置2の構成を示した図である。
図4】情報処理装置100及び情報処理装置200の機能的な構成を示すブロック図である。
図5】情報処理装置100の動作の流れを示すアクティビティ図である。
図6】情報処理装置200に表示される表示画面の例を示した図である。
図7】情報処理装置200に表示される表示画面の例を示した図である。
図8】情報処理装置200に表示される表示画面の例を示した図である。
図9】情報処理装置200に表示される表示画面の例を示した図である。
図10】情報処理装置210の機能的な構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0011】
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0012】
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0013】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0014】
1.構成
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理装置1と情報処理装置2の接続構成を示した図である。同図に示すように、情報処理装置1は、情報処理装置2のそれぞれと、ネットワーク3を介して通信可能に接続される。情報処理装置1は、サーバとして動作するものであり、情報処理装置2は、商品の購入者が利用するスマートフォン、パーソナルコンピュータ等である。
【0015】
図2は、情報処理装置1の構成を示した図である。同図に示すように、情報処理装置1は、処理部11と、記憶部12と、一時記憶部13と、外部装置接続部14と、通信部15とを有しており、これらの構成要素が情報処理装置1の内部において通信バス16を介して電気的に接続されている。
【0016】
処理部11は、例えば、中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)により実現されるもので、記憶部12に記憶された所定のプログラムに従って動作し、種々の機能を実現する。
【0017】
記憶部12は、様々な情報を記憶する不揮発性の記憶媒体である。これは、例えばハードディスクドライブ(Hard Disk Drive:HDD)やソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)等のストレージデバイスにより実現される。なお、記憶部12は、情報処理装置1と通信可能な別の装置に配するようにすることも可能である。
【0018】
一時記憶部13は、揮発性の記憶媒体である。これは、例えばランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリにより実現され、処理部11が動作する際に一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶する。
【0019】
外部装置接続部14は、例えばユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus:USB)や高精細度マルチメディアインターフェース(High−Definition Multimedia Interface:HDMI)といった規格に準じた接続部であり、キーボード等の入力装置やモニタ等の表示装置を接続可能としている。
【0020】
通信部15は、例えばローカルエリアネットワーク(Local Area Network:LAN)規格に準じた通信手段であり、情報処理装置1とローカルエリアネットワークやこれを介したインターネット等のネットワーク3との間の通信を実現する。
【0021】
なお、情報処理装置1には、汎用のサーバ向けのコンピュータやパーソナルコンピュータ等を利用することが可能であり、複数のコンピュータを用いて情報処理装置1を構成することも可能である。
【0022】
図3は、情報処理装置2の構成を示した図である。同図に示すように、情報処理装置2は、処理部21と、記憶部22と、一時記憶部23と、外部装置接続部24と、通信部25と、入力部26と、表示部27とを有しており、これらの構成要素が情報処理装置2の内部において通信バス28を介して電気的に接続されている。
【0023】
処理部21は、例えば、中央処理装置により実現されるもので、記憶部22に記憶された所定のプログラムに従って動作し、種々の機能を実現する。
【0024】
記憶部22は、様々な情報を記憶する不揮発性の記憶媒体である。
【0025】
一時記憶部23は、揮発性の記憶媒体である。これは、例えばランダムアクセスメモリ等のメモリにより実現され、処理部21が動作する際に一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶する。
【0026】
外部装置接続部24は、例えばユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus:USB)や高精細度マルチメディアインターフェース(High−Definition Multimedia Interface:HDMI)といった規格に準じた接続部であり、キーボード等の入力装置やモニタ等の表示装置を接続可能としている。
【0027】
通信部25は、例えばローカルエリアネットワーク(Local Area Network:LAN)規格に準じた通信手段であり、情報処理装置1とローカルエリアネットワークやこれを介したインターネット等のネットワークとの間の通信を実現する。また、通信部25は、携帯電話網を介して通信可能な通信手段も含む。
【0028】
入力部26は、操作入力を受け付ける。表示部27は、情報等を画面表示する。なお、入力部26と表示部27は、タッチパネルとして一体化されていてもよい。
【0029】
なお、情報処理装置2には、汎用のスマートフォンやタブレット端末等を利用することが可能である。
【0030】
2.実施例1
2−1.情報処理装置100及び情報処理装置200の機能
まず、情報処理装置100及び情報処理装置200の機能について説明する。情報処理装置100は、情報処理装置1でプログラムを動作させることにより実現されるものであり、情報処理装置200は、情報処理装置2でプログラムを動作させることにより実現されるものである。
【0031】
図4は、情報処理装置100及び情報処理装置200の機能的な構成を示すブロック図である。同図に示すように、情報処理装置100は、受付部101と、予測部102と、特定部103と、情報生成部104と、情報記憶部105と、情報更新部106とを備える。また、情報処理装置200は、入力支援部201と機能実行部202とを備える。
【0032】
受付部101は、文字又は文字列を受け付け可能に構成される。文字や文字列は、入力支援部201から入力されるものであり、入力支援部201は、例えば、ソフトウェアキーボードである。また、受付部101は、文字又は文字列の入力先を識別可能な入力先識別情報を受け付ける。文字や文字列の入力先は、機能実行部202であり、機能実行部202は、情報処理装置200で実行されるアプリケーションソフトウェアにより実現するもので、例えば、商品の購入を行うための機能である。
【0033】
予測部102は、受付部101が受け付けた入力先識別情報に応じて、受付部101が受け付けた文字又は文字列に基づく単語を予測可能に構成される。また、入力先識別情報は、商品又はサービスの購入用のアプリケーションソフトウェアを識別可能に構成される。これにより、予測部102は、入力先識別情報に応じてアプリケーションソフトウェアの提供者を予測する。具体的には、予測部102は、受け付けた文字や文字列が含まれる単語を、統計的手法等を利用して予測する。また、予測部102は、入力先識別情報に応じてアプリケーションソフトウェアの提供者を予測するが、この提供者を予測できなかった場合、もしくは入力先識別情報から識別される入力先がプライバシーを扱うような入力先テキストボックスである場合は、予測自体を行わないといったようにすることができる。
【0034】
特定部103は、予測部102が予測した単語に関連する商品又はサービスを特定可能に構成される。このとき、特定部103は、予測部102が予測した提供者以外の提供者が提供する商品又はサービスを特定するようにしてもよい。具体的には、特定部103は、予測部102が予測した提供とは他の事業者の商品又はサービスから、予測部102が予測した単語と一致又は部分一致する商品名の商品や、その商品に類似する商品、関連する商品を特定する。
【0035】
情報生成部104は、商品又はサービスの名称を入力文字列の候補として表示する表示情報を生成可能に構成される。情報生成部104は、入力先識別情報が商品購入用のアプリケーションソフトウェアが構成するテキストボックスである場合に、表示情報を生成するようにしてもよい。この表示情報には、商品又はサービスの提供条件、例えば、商品又はサービスの提供価格を含めるようにしてもよい。他にも、情報生成部104が生成する表示情報には、表示した商品又はサービスを購入するためのアプリケーションソフトウェアを起動する起動指示オブジェクトを含むようにしてもよく、表示した商品又はサービスの購入を指示する購入指示オブジェクトを含むようにしてもよい。起動指示オブジェクトを含むようにする場合、情報処理装置200に該当するアプリケーションソフトウェアがインストールされていなければ、該当するアプリケーションソフトウェアをインストールさせてもよく、該当するウェブサイトのアドレスを引数としてウェブブラウザを起動するようにしてもよい。
【0036】
情報記憶部105は、予測部102が予測を行う際に要する辞書や、特定部103が特定する商品の価格や販売元等を含む商品情報を記憶する。
【0037】
情報更新部106は、定期的又は商品の販売元等からの通知にしたがって、商品情報を取得し、情報記憶部105に記憶されている商品情報を更新する。
【0038】
このような情報処理装置100を実現するため、コンピュータである情報処理装置1を情報処理装置100として動作させるプログラムは、情報処理装置1を受付部101と、予測部102と、特定部103と、情報生成部104とを備える情報処理装置100として動作させる。受付部101は、文字又は文字列と、入力先識別情報とを受け付け可能に構成される。ここで、入力先識別情報は、文字又は文字列の入力先を識別可能なものである。予測部102は、受付部101が受け付けた入力先識別情報に応じて、受付部101が受け付けた文字又は文字列に基づく単語を予測可能に構成される。特定部103は、単語に関連する商品又はサービスを特定可能に構成される。情報生成部104は、商品又はサービスの名称を入力文字列の候補として表示する表示情報を生成可能に構成される。
【0039】
2−2.情報処理装置100の動作
次に、情報処理装置100の動作について説明する。図5は、情報処理装置100の動作の流れを示すアクティビティ図である。また、図6乃至図9は、それぞれ、情報処理装置200に表示される表示画面の例を示した図である。
【0040】
まず、前提として、情報処理装置200の操作者(商品の購入者)が、商品を購入するためのアプリケーションソフトウェアを起動し、情報処理装置200にアプリケーション画面2021を表示させるものとする。アプリケーション画面2021には、商品を検索する際に文字や文字列を入力するテキストボックス2022が表示されている。また、操作者がテキストボックス2022を選択すると、情報処理装置200には、ソフトウェアキーボード2011が表示される。アプリケーション画面2021は、機能実行部202に相当し、ソフトウェアキーボード2011は、入力支援部201に相当する。
【0041】
操作者がソフトウェアキーボード2011を用いて文字を入力するか、候補として表示された文字列の選択、コピーしている文字や文字列の貼り付けを行うと、入力支援部201から受付部101に文字又は文字列と、入力先識別情報とが通知される。受付部101が入力支援部201からの通知を受けると、情報処理装置100は動作を開始し、受け付けた文字又は文字列に基づいて、予測部102が単語を予測し、受け付けた入力先識別情報に基づいて、予測部102が提供者を予測する(A101)。そして、予測部102が予測した単語に基づいて、特定部103が予測された提供者とは別の提供者が提供する商品群から商品を特定する(A102)。特定部103が商品を特定すると、情報生成部104が情報記憶部105から商品情報を取得し(A103)、取得した商品情報に基づいて表示情報を生成し(A104)、生成した表示情報を情報処理装置200に送出する(A105)。なお、特定部103が商品を特定することができなかった場合、例えば、対象となる商品数が膨大である場合や、対象となる商品が存在しなかった場合には、情報生成部104は、商品情報を含まない表示情報を生成する。
【0042】
情報処理装置100は、これらの処理を、文字又は文字列と、入力先識別情報とを受け付ける毎に行う。例えば、図7に示すように、テキストボックス2022に文字「と」が入力されると、予測部102は、「東京」、「東京 みやげ」、「時計」、「特許」、「とんかつ」等を予測するが、特定部103が商品を特定できないため、情報生成部104は、商品情報を含まない表示情報を生成し、情報処理装置200に送出する。情報処理装置200は、表示情報を予測結果1041として、テキストボックス2022への入力候補として表示する。なお、表示情報が膨大である場合や存在しない場合に、テキストボックス2022への入力候補を表示しないようにしてもよい。
【0043】
続いて、図8に示すように、テキストボックス2022に文字「っ」が入力されると、予測部102は、「特許マン」、「特許マン おもちゃ」、等を予測し、特定部103がアプリケーション画面2021の提供者とは別の提供者が提供する商品群から「特許マン人形」を商品として特定する。情報生成部104は、特許マン人形の販売元のアイコンとともに商品名「特許マン人形」と、その価格等の商品情報を含む表示情報を生成し、情報処理装置200に送出する。情報処理装置200は、表示情報を予測結果1041として、テキストボックス2022に入力された文字又は文字列に対する提案候補として表示する。
【0044】
なお、図9に示すように、情報生成部104が生成する表示情報には、該当する商品を購入するためのアプリケーションソフトウェアを起動するためのオブジェクトである起動ボタン1042や、該当する商品の購入を指示するためのオブジェクトである購入ボタン1043を表示するようにしてもよい。
【0045】
なお、ここでは、商品の購入を行うためのアプリケーションを入力先とした場合を説明したが、メーラー等のアプリケーションソフトウェアを入力先とした場合には、その旨が情報処理装置100に通知され、商品情報を含まない予測を行うようにすることができる。
【0046】
3.実施例2
【0047】
実施例2で説明する情報処理装置210は、実施例1において情報処理装置100が実行していた処理を情報処理装置210で行うものである。
【0048】
まず、情報処理装置210の機能について説明する。情報処理装置210は、情報処理装置2でプログラムを動作させることにより実現されるものである。
【0049】
図10は、情報処理装置210の機能的な構成を示すブロック図である。同図に示すように、情報処理装置210は、機能実行部211と、入力支援部212と、受付部213と、予測部214と、特定部215と、情報生成部216と、情報記憶部217と、情報更新部218とを備える。
【0050】
機能実行部211と、入力支援部212と、受付部213と、予測部214と、特定部215と、情報生成部216と、情報記憶部217と、情報更新部218は、それぞれ、実施例1で説明した機能実行部202と、入力支援部201と、受付部101と、予測部102と、特定部103と、情報生成部104と、情報記憶部105と、情報更新部106とに相当する。
【0051】
なお、情報処理装置210の各部の動作は、実施例1で説明した情報処理装置100と情報処理装置200の動作と同様であるため、詳細な説明については省略する。
4.その他
本発明は、次に記載の各態様で提供されてもよい。
前記情報処理装置において、前記情報生成部は、前記商品又は前記サービスの提供条件を前記表示情報に含める情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記提供条件は、前記商品又は前記サービスの提供価格である情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記入力先識別情報は、商品又はサービスの購入用のアプリケーションソフトウェアを識別可能に構成され、前記予測部は、前記入力先識別情報に応じて前記アプリケーションソフトウェアの提供者を予測し、前記特定部は、前記予測部が予測した提供者以外の提供者が提供する商品又はサービスを特定する情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記表示情報は、表示した商品又はサービスを購入するためのアプリケーションソフトウェアを起動する起動指示オブジェクトを含む情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記表示情報は、表示した商品又はサービスの購入を指示する購入指示オブジェクトを含む情報処理装置。
コンピュータを情報処理装置として動作させるプログラムであって、前記情報処理装置は、受付部と、予測部と、特定部と、情報生成部とを備え、前記受付部は、文字又は文字列と、入力先識別情報とを受け付け可能に構成され、ここで、前記入力先識別情報は、前記文字又は前記文字列の入力先を識別可能なものであり、前記予測部は、前記受付部が受け付けた入力先識別情報に応じて、前記受付部が受け付けた文字又は文字列に基づく単語を予測可能に構成され、前記特定部は、前記単語に関連する商品又はサービスを特定可能に構成され、前記情報生成部は、前記商品又は前記サービスの名称を入力文字列の候補として表示する表示情報を生成可能に構成されるプログラム。
もちろん、この限りではない。
【0052】
また、上記のプログラムを格納する、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として提供してもよい。
【符号の説明】
【0053】
1 :情報処理装置
2 :情報処理装置
3 :ネットワーク
11 :処理部
12 :記憶部
13 :一時記憶部
14 :外部装置接続部
15 :通信部
16 :通信バス
21 :処理部
22 :記憶部
23 :一時記憶部
24 :外部装置接続部
25 :通信部
26 :入力部
27 :表示部
28 :通信バス
100 :情報処理装置
101 :受付部
102 :予測部
103 :特定部
104 :情報生成部
105 :情報記憶部
106 :情報更新部
200 :情報処理装置
201 :機能実行部
202 :機能実行部
210 :情報処理装置
211 :機能実行部
212 :入力支援部
213 :受付部
214 :予測部
215 :特定部
216 :情報生成部
217 :情報記憶部
218 :情報更新部
1041 :予測結果
1042 :起動ボタン
1043 :購入ボタン
2011 :ソフトウェアキーボード
2021 :アプリケーション画面
2022 :テキストボックス
【要約】
【課題】購入者が商品を購入する流れの中で、当該商品の販売価格等の提供条件を比較することのできる情報処理装置及びプログラムを提供すること。
【解決手段】本発明の一態様によれば、情報処理装置であって、受付部と、予測部と、特定部と、情報生成部とを備え、前記受付部は、文字又は文字列と、入力先識別情報とを受け付け可能に構成され、ここで、前記入力先識別情報は、前記文字又は前記文字列の入力先を識別可能なものであり、前記予測部は、前記受付部が受け付けた入力先識別情報に応じて、前記受付部が受け付けた文字又は文字列に基づく単語を予測可能に構成され、前記特定部は、前記単語に関連する商品又はサービスを特定可能に構成され、前記情報生成部は、前記商品又は前記サービスの名称を入力文字列の候補として表示する表示情報を生成可能に構成される情報処理装置が提供される。
【選択図】図4
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10