(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6732312
(24)【登録日】2020年7月10日
(45)【発行日】2020年7月29日
(54)【発明の名称】津波情報提供方法および津波情報提供システム
(51)【国際特許分類】
G08B 31/00 20060101AFI20200716BHJP
G01V 1/00 20060101ALI20200716BHJP
【FI】
G08B31/00 Z
G01V1/00 D
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-169981(P2019-169981)
(22)【出願日】2019年9月19日
【審査請求日】2019年10月28日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】505145242
【氏名又は名称】エー・シー・エス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100120112
【弁理士】
【氏名又は名称】中西 基晴
(74)【代理人】
【識別番号】100138759
【弁理士】
【氏名又は名称】大房 直樹
(72)【発明者】
【氏名】本島 明
(72)【発明者】
【氏名】拝崎 昌雄
【審査官】
山岸 登
(56)【参考文献】
【文献】
特開2011−227878(JP,A)
【文献】
特開2018−165960(JP,A)
【文献】
特開2016−223956(JP,A)
【文献】
特開2013−089224(JP,A)
【文献】
特開2004−070595(JP,A)
【文献】
特開2005−258975(JP,A)
【文献】
特開2005−208001(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01V 1/00−99/00
G01W 1/00− 1/18
G08B 19/00−31/00
H04M 3/00
3/16− 3/20
3/38− 3/58
7/00− 7/16
11/00−11/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
津波予報に基づく津波予想高さおよび津波予想到達時刻の情報を取得するステップと、
前記津波予報の対象地域の地形情報を用いて前記津波予想高さを修正するステップと、
前記津波予想到達時刻に対応する前記対象地域の潮位および河川水位の情報を取得するステップと、
前記潮位および河川水位に基づいて、前記修正された津波予想高さをさらに修正することにより、改善された津波予想高さを得るステップと、
前記改善された津波予想高さに基づく津波情報を提供するステップと、
を含む、津波情報提供方法。
【請求項2】
想定される津波高さ毎に、津波予報の対象となる地域の地形情報を用いて前記津波高さを修正した津波高さをあらかじめ算出するステップと、
津波予報に基づく津波予想高さおよび津波予想到達時刻の情報を取得するステップと、
前記あらかじめ算出された修正津波高さの中から、前記津波予想高さに対応する修正津波高さを特定するステップと、
前記津波予想到達時刻に対応する前記対象地域の潮位および河川水位の情報を取得するステップと、
前記潮位および河川水位に基づいて、前記特定された修正津波高さをさらに修正することにより、改善された津波予想高さを得るステップと、
前記改善された津波予想高さに基づく津波情報を提供するステップと、
を含む、津波情報提供方法。
【請求項3】
前記津波情報を提供するステップは、
前記改善された津波予想高さに基づいて浸水エリアを決定するステップと、
前記浸水エリアに基づく情報を提供するステップと、
を含む、請求項1または2に記載の津波情報提供方法。
【請求項4】
前記浸水エリアに基づく情報は、前記決定された浸水エリアに応じた避難場所を案内する情報である、請求項3に記載の津波情報提供方法。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載の方法を実施するためのプログラムを格納するメモリと、
前記メモリから前記プログラムを読み出して実行するように構成されたプロセッサと、
を備える津波情報提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、津波情報提供方法および津波情報提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
地震の発生に伴って津波が到来することが予測される場合に、津波注意報や津波警報が発表される(例えば、非特許文献1参照)。これらの注意報や警報には、津波の予想高さや予想到達時刻の情報が含まれている。
【0003】
また、津波の予測において海域や陸域の地形を考慮することも行われている(例えば、非特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】「津波警報・注意報、津波情報、津波予報について」、[online]、国土交通省気象庁、[令和1年9月13日検索]、インターネット<http://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/joho/tsunamiinfo.html>
【非特許文献2】高橋智幸、「津波防災における数値計算の利用」、日本流体力学会数値流体力学部門Web会誌、第12巻第2号、2004年11月、p. 23-32、インターネット<http://www2.nagare.or.jp/jscfd/j-jscfd/122/p122-1.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、正確な津波情報を迅速に提供することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、以下の態様が開示される。
【0007】
本発明の一態様は、津波予報に基づく津波予想高さおよび津波予想到達時刻の情報を取得するステップと、前記津波予報の対象地域の地形情報を用いて前記津波予想高さを修正するステップと、前記津波予想到達時刻に対応する前記対象地域の潮位および河川水位の情報を取得するステップと、前記潮位および河川水位に基づいて、前記修正された津波予想高さをさらに修正することにより、改善された津波予想高さを得るステップと、前記改善された津波予想高さに基づく津波情報を提供するステップと、を含む、津波情報提供方法である。
【0008】
上記態様によれば、津波予想到達時刻の潮位および河川水位を反映した正確な津波高さを求めることができる。これにより、正確な津波情報を提供することができる。
【0009】
また、本発明の一態様は、想定される津波高さ毎に、津波予報の対象となる地域の地形情報を用いて前記津波高さを修正した津波高さをあらかじめ算出するステップと、津波予報に基づく津波予想高さおよび津波予想到達時刻の情報を取得するステップと、前記あらかじめ算出された修正津波高さの中から、前記津波予想高さに対応する修正津波高さを特定するステップと、前記津波予想到達時刻に対応する前記対象地域の潮位および河川水位の情報を取得するステップと、前記潮位および河川水位に基づいて、前記特定された修正津波高さをさらに修正することにより、改善された津波予想高さを得るステップと、前記改善された津波予想高さに基づく津波情報を提供するステップと、を含む、津波情報提供方法である。
【0010】
上記態様によれば、津波予想到達時刻の潮位および河川水位を反映した正確な津波高さを求めることができる。また、地形が津波高さに与える影響は津波警報等の発令に先立ってあらかじめ計算済みであるため、実際に津波警報等が発令された際の計算負荷を軽減でき、津波高さを迅速に求めることができる。これにより、津波情報を迅速に提供することができる。
【0011】
また、本発明の一態様は、上記いずれかの態様において、前記津波情報を提供するステップは、前記改善された津波予想高さに基づいて浸水エリアを決定するステップと、前記浸水エリアに基づく情報を提供するステップと、を含む、津波情報提供方法である。
【0012】
この態様によれば、浸水エリアを正確に、また迅速に決定することができる。
【0013】
また、本発明の一態様は、上記態様において、前記浸水エリアに基づく情報は、前記決定された浸水エリアに応じた避難場所を案内する情報である、津波情報提供方法である。
【0014】
この態様によれば、津波から逃げるための適切な避難場所を迅速に案内することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、正確な津波情報を迅速に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の一実施形態に係る津波情報提供システムの構成図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る津波情報提供方法を示すフローチャートである。
【
図3】本発明の別の実施形態に係る津波情報提供方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
【0018】
図1は、本発明の一実施形態に係る津波情報提供システム100の構成図である。津波情報提供システム100は、情報処理能力を有するコンピュータとして構成される。津波情報提供システム100は、プロセッサ110、メモリ120、通信インターフェイス130、および地形情報データベース140を備える。
【0019】
メモリ120には、津波情報提供方法を実施するためのコンピュータプログラム122が格納されている。プロセッサ110は、このコンピュータプログラム122をメモリ120から読み出し、実行する。これにより、津波情報提供システム100は、コンピュータプログラム122に従った情報処理を実施することで、津波情報を提供するように動作する。
【0020】
津波情報提供システム100は、通信インターフェイス130を介して、津波予報サーバ600、潮位サーバ700、および河川水位サーバ800と接続されている。
【0021】
津波予報サーバ600は、津波の発生が予測される場合に津波に関連する情報を発信するサーバである。津波予報サーバ600から発信される津波に関連する情報には、津波予想高さおよび津波予想到達時刻が含まれる。津波予想高さは、津波が到来することが予測されるある地域においてその津波の高さとして予想される数値で示され、平常潮位からの海面の高さの変化を表す。平常潮位は、干満や気圧の影響を含まない、平均あるいは標準の静的な潮位である。津波予想到達時刻は、ある地域に津波が到達することが予想される時刻を示す。
【0022】
潮位サーバ700は、潮位のデータを配信するサーバである。潮位サーバ700が配信する潮位のデータは、潮の干満や気圧変化による海面の変動を含んだ動的に変化する潮位を表す。この潮位は、実際の観測によって得られた数値であってもよいし、あるいは実際の観測結果から所定方法を用いて予測した数値であってもよい。
【0023】
河川水位サーバ800は、河川の水位のデータを配信するサーバである。河川水位サーバ800が配信する河川水位のデータは、(津波の影響以外の)河川の増水などにより動的に変化する水位を表す。この水位は、実際の観測によって得られた数値であってもよいし、あるいは実際の観測結果から所定方法を用いて予測した数値であってもよい。
【0024】
津波情報提供システム100の地形情報データベース140は、津波予報の対象となり得る所定地域の各種の地形情報を記憶したデータベースである。地形情報は、海岸線の形状データ、地上の各地点の標高データ、堤防の位置および高さのデータ、海底の地形データ等を含む。
【0025】
図2は、本発明の一実施形態に係る津波情報提供方法200を示すフローチャートである。津波情報提供システム100のメモリ120に格納されているコンピュータプログラム122は、このフローチャートに基づいている。以下、このフローチャートに基づくコンピュータプログラム122が実行されることによる津波情報提供システム100の動作を説明する。
【0026】
ステップ202において、津波情報提供システム100は、津波予報サーバ600から津波予想高さおよび津波予想到達時刻の情報を取得する。ステップ202は、津波の発生が予測され津波予報サーバ600から津波予想高さおよび津波予想到達時刻の情報が発信されたことを契機として実施される。
【0027】
次にステップ204において、津波情報提供システム100は、津波予報サーバ600から取得した情報によって特定される津波予報の対象地域の地形情報を、地形情報データベース140から取り出す。
【0028】
次にステップ206において、津波情報提供システム100は、ステップ202で津波予報サーバ600から取得した津波予想高さを、ステップ204で地形情報データベース140から取り出した地形情報を用いて修正する。この津波予想高さの修正は、例えば、海岸線の形状(例えば湾の広狭)や海底の地形(例えば海底の傾斜や隆起地形の存在)などが津波の高さに反映されるように行われる。この修正のための計算手法としては、例えば非特許文献2に示されているような手法を用いることが可能である。
【0029】
次にステップ208において、津波情報提供システム100は、ステップ202で津波予報サーバ600から取得した津波予想到達時刻に対応する時点における、津波予報の対象地域に関連する潮位および河川水位の情報を、潮位サーバ700または河川水位サーバ800からそれぞれ取得する。例えば、津波予想到達時刻が30分後の場合、取得すべき潮位および河川水位の情報は、30分後の潮位および河川水位の情報である。
【0030】
次にステップ210において、津波情報提供システム100は、ステップ208で取得した潮位および河川水位の情報に基づいて、ステップ206で修正された後の津波予想高さをさらに修正する。例えば、津波予想到達時刻における潮位が平常潮位よりも1m高い場合、ステップ210の修正では、ステップ206における修正後の津波予想高さに潮位の増加分1mを加算する。河川水位についても同様に、例えば、津波予想到達時刻における河川水位が平常時よりも1m高い場合、ステップ210の修正では、ステップ206における修正後の津波予想高さ(河川を遡上した津波の予想高さ)に河川水位の増加分1mを加算する。なお、河川水位に基づく津波予想高さの修正においては、例えば、公知の方法「津波の河川遡上解析の手引き」((財)国土技術研究センター、URL:<http://www.jice.or.jp/cms/kokudo/pdf/tech/material/tsunami.pdf>)を用いることとしてもよい。
【0031】
次にステップ212において、津波情報提供システム100は、ステップ210における修正後の改善された津波予想高さと、ステップ204で地形情報データベース140から取り出した地形情報に基づいて、浸水エリアを決定する。浸水エリアの決定には、地形情報として、地上の各地点の標高や堤防の位置および高さなどが用いられる。具体的に、津波情報提供システム100は、潮位および河川水位を反映したステップ210による修正後の改善された津波予想高さが、堤防の位置において堤防の高さを上回っているか否かを判定し、判定の結果上回っていた場合、その堤防を津波が越水し浸水が発生すると判断する。そして津波情報提供システム100は、例えば、当該改善された津波予想高さに対応する標高を有する地点よりも標高が低いエリアを、浸水エリアとして決定する。なお、浸水エリアの決定方法はこれに限られず、他の方法によってもよい。
【0032】
次にステップ214において、津波情報提供システム100は、決定した浸水エリアに基づく情報を作成し、公開する。公開方法は、例えば、災害情報に関連するウェブサイトへの情報の掲載や、緊急災害メールの発信などであってよい。浸水エリアに基づく情報として、単に浸水エリアを文字による説明やマップ画像で視覚的に表現した情報であってもよいし、浸水エリアに応じた避難場所を案内する情報であってもよい。浸水エリアに応じた避難場所を案内する態様において、津波予想高さがそれほど高くなく浸水エリアが比較的狭い範囲に限定されている場合には近隣の避難場所を案内し、また津波予想高さがかなり高いため浸水エリアが広範囲に及ぶ場合には、避難場所への移動距離が多少遠くてもより安全な(すなわち標高が高い)避難場所を案内することが好適である。
【0033】
図3は、本発明の別の実施形態に係る津波情報提供方法300を示すフローチャートである。以下、このフローチャートに基づくコンピュータプログラム122が実行されることによる津波情報提供システム100の動作を説明する。
【0034】
ステップ302において、津波情報提供システム100は、津波予報の対象となり得る所定地域の地形情報を、地形情報データベース140から取り出す。
【0035】
次にステップ304において、津波情報提供システム100は、想定される津波高さ毎に、当該所定地域の地形情報を用いて当該所定地域における各地点の津波高さを修正する。具体的に、津波情報提供システム100は、例えば、想定される津波高さ=1mに対して、海岸線の形状(例えば湾の広狭)や海底の地形(例えば海底の傾斜や隆起地形の存在)などを反映させることにより、各地点の修正された津波高さを算出する。例えば、想定される津波高さ=1mに対して、ある地点の津波高さは1.3mと修正され、また別のある地点の津波高さは1.6mと修正される。津波情報提供システム100は、同様の修正を、想定される津波高さ=2m、3m、…のそれぞれに対して行う。例えば、想定される津波高さ=2mに対して、ある地点の津波高さは2.5mと修正され、また別のある地点の津波高さは2.9mと修正される。地形情報を用いて津波高さを修正する計算は前述の
図2のステップ206と同じであり、その計算手法としては、例えば非特許文献2に示されているような手法を用いることが可能である。津波情報提供システム100は、想定される津波高さ毎の、修正した各地点の津波高さのデータを、以降のステップ308での利用のためにメモリ120に保存する。
【0036】
ここまでのステップ302および304は、実際に津波警報等が発令されるよりも前にあらかじめ実施されるステップである。
【0037】
次にステップ306において、津波情報提供システム100は、津波予報サーバ600から津波予想高さおよび津波予想到達時刻の情報を取得する。このステップ306は、津波の発生が予測され津波予報サーバ600から津波予想高さおよび津波予想到達時刻の情報が発信されたことを契機として実施される。
【0038】
次にステップ308において、津波情報提供システム100は、津波予報サーバ600から取得した情報によって特定される実際の津波予報の対象地域の各地点について、ステップ304で算出した修正後の複数の津波高さの中から、ステップ306で津波予報サーバ600から取得した津波予想高さに対応する津波高さを特定する。例えば、前述のステップ304で、ある地点について、想定される津波高さ=1mの場合は修正後の津波高さ=1.3m、想定される津波高さ=2mの場合は修正後の津波高さ=2.5m、(想定される津波高さ=3m、4m、…等についても同様)のように、想定される津波高さ毎の修正津波高さが得られていたとする。このとき、津波予報サーバ600から取得された実際の津波予想高さが2mであるならば、津波情報提供システム100は、(想定される津波高さ=2mに対応する)修正後の津波高さ=2.5mを、ステップ304でメモリ120に保存されたデータの中から選択(特定)する。
【0039】
次にステップ310において、津波情報提供システム100は、ステップ306で津波予報サーバ600から取得した津波予想到達時刻に対応する時点における、津波予報の対象地域に関連する潮位および河川水位の情報を、潮位サーバ700または河川水位サーバ800からそれぞれ取得する。例えば、津波予想到達時刻が30分後の場合、取得すべき潮位および河川水位の情報は、30分後の潮位および河川水位の情報である。
【0040】
次にステップ312において、津波情報提供システム100は、ステップ310で取得した潮位および河川水位の情報に基づいて、ステップ308で特定した修正後津波高さをさらに修正する。例えば、津波予想到達時刻における潮位が平常潮位よりも1m高い場合、ステップ312の修正では、ステップ308で特定した修正後津波高さ(例えば、津波予報サーバ600からの津波予想高さが2mの場合、修正後津波高さ=2.5m)に潮位の増加分1mを加算する。河川水位についても同様に、例えば、津波予想到達時刻における河川水位が平常時よりも1m高い場合、ステップ312の修正では、ステップ308で特定した修正後津波高さ(河川を遡上した津波の予想高さ)に河川水位の増加分1mを加算する。
【0041】
以降のステップ314、316は、それぞれ、
図2の津波情報提供方法200のフローチャートにおけるステップ212、214と同じである。
【0042】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されず、その要旨を逸脱しない範囲内において様々な変更が可能である。
【符号の説明】
【0043】
100 津波情報提供システム
110 プロセッサ
120 メモリ
122 コンピュータプログラム
130 通信インターフェイス
140 地形情報データベース
600 津波予報サーバ
700 潮位サーバ
800 河川水位サーバ
【要約】
【課題】正確な津波情報を迅速に提供する。
【解決手段】津波情報提供方法は、津波予報に基づく津波予想高さおよび津波予想到達時刻の情報を取得するステップと、前記津波予報の対象地域の地形情報を用いて前記津波予想高さを修正するステップと、前記津波予想到達時刻に対応する前記対象地域の潮位および河川水位の情報を取得するステップと、前記潮位および河川水位に基づいて、前記修正された津波予想高さをさらに修正することにより、改善された津波予想高さを得るステップと、前記改善された津波予想高さに基づく津波情報を提供するステップと、を含む。
【選択図】
図2