(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6732889
(24)【登録日】2020年7月10日
(45)【発行日】2020年7月29日
(54)【発明の名称】ガススプリングをトリガするための装置
(51)【国際特許分類】
F16F 9/54 20060101AFI20200716BHJP
F16F 9/00 20060101ALI20200716BHJP
F16B 2/04 20060101ALI20200716BHJP
【FI】
F16F9/54
F16F9/00 A
F16B2/04 A
【請求項の数】9
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2018-510707(P2018-510707)
(86)(22)【出願日】2016年7月2日
(65)【公表番号】特表2018-525587(P2018-525587A)
(43)【公表日】2018年9月6日
(86)【国際出願番号】DE2016000264
(87)【国際公開番号】WO2017032351
(87)【国際公開日】20170302
【審査請求日】2019年5月22日
(31)【優先権主張番号】102015010880.8
(32)【優先日】2015年8月25日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】516024556
【氏名又は名称】グイド・ヴァントシュナイダー
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100120112
【弁理士】
【氏名又は名称】中西 基晴
(72)【発明者】
【氏名】グイド・ヴァントシュナイダー
【審査官】
竹村 秀康
(56)【参考文献】
【文献】
独国実用新案第202013006582(DE,U1)
【文献】
米国特許出願公開第2008/0298886(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16F 9/00−9/58
F16B 2/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガススプリング(1)をトリガするための装置(10)であって、
− 作動装置(2)と、
− 前記作動装置(2)に作動可能に連結され、前記ガススプリング(1)の側端部のトリガ(3)に作用する作動要素(4.1、4.2)であって、
− 直接的または間接的に前記トリガ(3)に作用し、具体的にはレバー装置として形成され、前記レバー装置が、伝えられる力および/または変位量を減じまたは増し、作動レバーを備え、前記作動装置(2)および少なくとも1つのトリガレバーと作動可能に連結し、前記トリガレバーが、直接的または間接的に前記作動レバーと相互に作用して前記トリガ(3)に作用する、作動要素(4.1、4.2)と、
− ハウジング(20)であって、
− 前記ハウジング(20)が、ガススプリング連結凹部(70)を有し、それを介して、前記ガススプリング(1)の上端部領域が、前記ハウジング(20)の内部に前記凹部を通して案内される前記トリガ(3)と連結可能であり、
− 前記ガススプリング連結凹部(70)が、連続的な凹部、特に雌ねじ溝(71)を備える連続的な凹部として設計され、
− 前記凹部に挿入される前記ガススプリング(1)の前記上端部領域をクランプして固定するクランプ固定手段が存在する、ハウジング(20)とを備える装置(10)において、
− 前記ハウジング(20)が、前記ガススプリング連結凹部(70)から前記ハウジング(20)の前面外側面(66)に延びるとともに、少なくともある領域において前記ガススプリング連結凹部(70)の全長にわたって延びる、開口したスロット(60)を有し、
− 左右の突出する側壁領域(68.1、68.2)が、前記スロット(60)によって形成され、
− 前記クランプ固定手段が、前記左右の側壁領域(68.1、68.2)の領域に存在しており、前記左右の側壁領域(68.1、68.2)を互いに留め、その結果、クランプ力が、前記ガススプリング連結凹部(70)に挿入される前記ガススプリング(1)の端部領域に加えられる
− ことを特徴とする、
トリガするための装置(10)。
【請求項2】
− 前記クランプ固定手段が、解放可能な手段として設計される
− ことを特徴とする、
請求項1に記載の装置。
【請求項3】
− 前記スロット(60)が、前記ガススプリング連結凹部(70)の全長にわたって延びる
− ことを特徴とする、
請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
− 前記スロット(60)の領域において、前記左右の側壁領域(68.1、68.2)が、互いに対して合わせられた各々の横断凹部(62.1、62.2)を有し、
− 前記クランプ固定手段が、前記凹部(62.1、62.2)を通じて案内される
− ことを特徴とする、
請求項1から3のいずれか1項に記載の装置。
【請求項5】
− 前記クランプ固定手段が、ねじ(50.1)として設計され、前記凹部(62)が、前記ねじ(50.1)の雄ねじ山が噛み合うように係合する雌ねじ溝を有する
− ことを特徴とする、
請求項4に記載の装置。
【請求項6】
− 前記ねじ(50.1)が、前記左右の側壁領域(68.1、68.2)の外側面で、実質的に外壁で終わり、前記ねじ(50.1)のねじ頭が側壁領域の凹部に配置される
− ことを特徴とする、
請求項5に記載の装置。
【請求項7】
− 前記クランプ固定手段が、ナット(52)を備えるねじ(50.2)として設計される
− ことを特徴とする、
請求項4に記載の装置。
【請求項8】
− 前記ねじ(50.2)のねじ頭、および前記ナット(52)がそれぞれ、前記左右の側壁領域(68.1、68.2)の外側面に接する
− ことを特徴とする、
請求項7に記載の装置。
【請求項9】
− 前記ねじ(50.1、50.2)のねじ頭が、ツールを取り付けるための、一定の形に合うように作られた内部の輪郭を有する
− ことを特徴とする、
請求項5から8のいずれか1項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作動装置と、この作動装置に作動可能に連結され、ガススプリングの側端部のトリガに作用する作動要素であって、この作動要素が、直接的または間接的にトリガに作用し、具体的にはレバー装置として形成され、このレバー装置が、伝えられる力および/または変位量を減じまたは増し、作動レバーを備え、作動装置および少なくとも1つのトリガレバーと作動可能に連結し、このトリガレバーが、直接的または間接的に作動レバーと相互に作用し、トリガに作用する、作動要素と、ハウジングであって、このハウジングが、ガススプリング連結凹部を有し、それを介して、ガススプリングの上端部領域が、ハウジングの内部に前記凹部を通して案内されるトリガと連結可能であり、このガススプリング連結凹部が、連続的な凹部、特に雌ねじ溝を備える連続的な凹部として設計され、凹部に挿入されるガススプリングの上端部領域をクランプ固定する手段が存在する、ハウジングとを備える、ガススプリングをトリガするための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ガススプリングは、従来から、多種多様な実施形態で知られている。多くのガススプリングは、一体化されたバルブシステムを備え、それによって、このガススプリングは、極めて広い範囲で調節可能に(infinitely variably)、任意の位置で固定またはロックされうる。この場合、ピストンが圧力チューブに封入され、2つのガスチャンバを互いに隔てる。このバルブが閉じているとき、ガススプリングが止められて、所望の位置でのロックを可能にする。トリガは、普通はトリガタペットとして具現化されるが、これを作動させることによってバルブが開かれ、したがって、このガススプリングは、極めて広い範囲で調節可能に位置決めされうる。この場合、延出する速度および制動は、ピストンのノズルの選択によって、適切に変更されうる。
【0003】
ここで問題になっているタイプのガススプリングは、多種多様なやり方で使用される。このようなガススプリングを事務椅子で使用することが、従来から知られている。同様に、ガススプリングによって、車の座席もしくは航空機の座席を調整すること、またはサンベッドの各部分を動かすことが可能である。事務机も、ガススプリングによって高さを調整されうる。
【0004】
従来から知られているガススプリングは、作動要素を必要とし、これは、作動装置に作動可能に連結され、ガススプリングの側端部に設けられたトリガに、直接的に作用する。たとえば事務椅子の場合では、これは、一般に側端部領域で直接トリガを押す、単純なレバーの形をとる作動要素を使用するものである。作動要素のこのような構成は、ガススプリングをトリガするために、依然として相当な力が必要とされるという重大な欠点を有する。これに加えて、段階的にトリガが実施されうるのは非常な困難を伴ってのみであり、その結果、相当なトリガ力がかかっている状態で、ガススプリングの速度を調節することは事実上不可能であるという、さらなる欠点が存在する。
【0005】
EP0907842B1は、最初に述べられたタイプのガススプリングをトリガするための装置を開示する。トリガレバーとは別に、この知られている装置の作動要素は、別の2つのレバーも備え、これらは、トリガレバーに枢動可能に接続される。
【0006】
さらに、DE19716720A1およびEP1328738B1は、同じようにレバー機構が使用されるガススプリングをトリガするための、別の装置を開示する。DE19716720A1から知られている装置の場合は、2つのレバーがあり、これらは接触領域を介して相互に作用する。レバー同士の間の作動可能な連結は、歯部を介して、または互いに接する摩擦面を介して実現される。EP1328738B1による装置は、レバー機構の接触領域および/または作動レバーが、作動領域および/または接触領域上を転がるための、自由に回転可能なローラまたはボールを有するように形成される。
【0007】
請求項1のプリアンブルの特徴によるガススプリングをトリガするための装置が、DE202013006582U1から知られている。ハウジングに挿入されるガススプリングの端部領域を固定するために、ねじが切られたピンが、横断連結凹部を通ってねじ込まれ、ガススプリングの端部領域に直接作用する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
引用された従来技術から前進して、本発明は、周囲の構成要素の多種多様な幾何学的空間条件の元で使用でき、費用対効果が高く生産でき、永続的に信頼性が高い機能を確実にし、スペースをとらないように形成され、かつガススプリングが高い精度で確実にコンパクトに連結することを確実にする、最初に述べたタイプのガススプリングをトリガする装置を構成しかつ進展させるという目的に基づくものであり、またそれについての技術的課題に対処する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によるガススプリングをトリガするための装置は、独立請求項1の特徴によって実現される。
有利な改善点および進展は、独立請求項1に直接的または間接的に従属する請求項の主題である。
【0010】
永続的に信頼性が高い機能を同時に備えたコンパクトな実現を確実にする、本発明によるガススプリングをトリガするための装置は、そのハウジングが、ガススプリング連結凹部からハウジングの前面外側面に延びるとともに、少なくともある領域においてガススプリング連結凹部の全長にわたって延びる開口したスロットを有し、左右の突出する側壁領域が、このスロットによって形成され、
クランプ固定手段が、この左右の側壁領域の領域に存在しており、左右の側壁領域を互いに留め、その結果、クランプ力が、ガススプリング連結凹部に挿入されるガススプリングの端部領域に加えられることに特徴付けられる。
【0011】
本発明による装置は、経済的に生産することができ、かつガススプリングの端部領域がガススプリング連結凹部内のその正確な端部位置に差し込まれた後、前記端部領域を永続的に高い信頼性で固定することを確実にする、コンパクトな構成によって特徴付けられる。
【0012】
有利な一改善点によれば、
クランプ固定手段は、解放可能な手段として設計される。
信頼性が高いクランプを確実にする、特に有利な進展は、スロットが、ガススプリング連結凹部の全長にわたって延び、したがって側壁領域の弾性特性により、信頼性が高いクランプが確実となることに特徴付けられる。
【0013】
構造的に単純かつ有利な一改善点は、スロットの領域において、左右の側壁領域が、互いに合わせられた各々の横断凹部を有し、クランプ固定手段が、この凹部を通じて案内されることに特徴付けられる。
【0014】
第1の変形実施形態の有利な一改善点は、クランプ固定手段が、ねじとして設計され、凹部が、このねじの雄ねじ山が噛み合うように係合する雌ねじ溝を有することに特徴付けられる。
【0015】
構成体積が小さいコンパクトな構成を可能にする、特に好ましい一改善点は、このねじが、左右の側壁領域の外側面で、実質的に外壁で終わり、このねじのねじ頭が側壁領域の凹部内に配置されることに特徴付けられる。
【0016】
本発明による装置の有利な第2の変形実施形態は、クランプ固定手段が、ナットを備えるねじとして設計され、有利なやり方においては、信頼性が高いクランプを確実にするために、ねじのねじ頭およびナットのそれぞれが、左右の側壁領域の外側面に接することに特徴付けられる。
【0017】
組立てまたは据付け中の取扱いを容易にするために、特に有利な一改善点は、ねじのねじ頭が、ツールを取り付けるための、一定の形に合うように作られた内部の輪郭を有することに特徴付けられる。
【0018】
本発明の別の実施形態および利点は、特許請求の範囲において詳しく示される特徴、および以下に指定される例示的な実施形態から明らかになる。特許請求の範囲に記載の特徴は、明らかに相互排他的でない限り、任意の所望のやり方で互いに組み合わせられてもよい。
【0019】
本発明、ならびにその有利な実施形態および進展は、図面に示される例に基づいて、以下でより詳細に述べられ、説明される。この説明および図面から解釈されうる特徴は、本発明に従って、それぞれ個別に適用されても、任意の所望の組合せで複合的に適用されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】作動装置が部分的に示され、ガススプリングの端部領域、および作動装置とガススプリングの端部領域のトリガとの間で矢印の形をとって記号的に示される作動要素を備える、ガススプリングを作動させるための装置の第1の例示的な実施形態による、長手方向の概略断面図である。
【
図3】
図2の矢印Aの方向で見た、この装置の概略端面図である。
【
図4】
図2の矢印Bの方向で見た、この装置の概略端面図である。
【
図5】作動装置が部分的に示され、ガススプリングの端部領域、および作動装置とガススプリングの端部領域のトリガとの間で矢印の形をとって記号的に示される作動要素を備える、ガススプリングを作動させるための装置の第2の例示的な実施形態による、長手方向の概略断面図である。
【
図7】
図6の矢印Aの方向で見た、この装置の概略端面図である。
【
図8】
図6の矢印Bの方向で見た、この装置の概略端面図である。
【
図9】調整可能な背もたれを備える座席向けのガススプリングをトリガする装置という、例示的な使用分野の、極めて概略化された図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図9は、調整可能な背もたれ34を備える座席30向けのガススプリング1をトリガするための装置10という例示的な使用ケースを、極めて簡略化された形態で示す。背もたれ34は、回転軸66の回りで回転可能に(矢印D)取り付けられ、レバー機構を介してピストンロッドからガススプリング1に接続される。装置10の非活動状態では、ガススプリング1は、レバー機構を介して背もたれ34の回転位置をロックする。装置10は、作動装置2を介して切替えユニット32に接続され、ガススプリングのトリガに作用する。切替えユニット32が作動され次第、装置10は、ガススプリングのトリガに作用し、その結果、背もたれ34の回転運動Dが活動化される。切替えユニット32がオフにされ次第、ガススプリング1は、背もたれ34のさらなる回転運動Dをロックする。
【0022】
ガススプリングをトリガするための装置10の、第1の例示的な実施形態が、
図1〜4に概略的に示される。
装置10は、ハウジング20を有する。
【0023】
ハウジング20は、左下端縁部領域に、雌ねじ溝38を備える凹部36として設計される第1のハウジング連結ユニット22を有する。作動装置2の端部領域は、雄ねじ山39によって前記凹部36に回して留められ、示された例示的な実施形態の作動装置2は、ケーブル16を有するボーデンケーブルとして設計される。ケーブル16は、ハウジング20の内部に案内され、
図1が示すものでは矢印の形をとって記号的に示される作動要素4に連結される。作動要素4は、作動レバーおよびトリガレバーを備えるレバー機構(具体的には示されない)として設計され、このレバー機構自体は知られており、たとえば、DE202013006582U1に記載されている。作動要素4は、ガススプリング1のトリガ3に作用し、このトリガは、ガススプリング1の端部領域に存在する。ガススプリング1の端部領域は、雌ねじ溝71を備えるガススプリング連結凹部70として設計される第2のハウジング連結ユニット24を介してなされ、この端部領域は、第2のハウジング連結ユニット24内での正確な位置決めのために、ガススプリング連結凹部70の雌ねじ溝71に回して留められる、雄ねじ山72を有する。
【0024】
ハウジング20は、第2のハウジング連結ユニット24のガススプリング連結凹部70から
図1の右側の側端部まで延びるように存在するスロット60を有し、前記スロット60は、第2のハウジング連結ユニット24の全高にわたって存在する。その結果、側壁領域68.1、68.2が、事実上片持ち板として働くスロット60の両側に、それぞれの場合に形成される。側壁領域68.1、68.2のそれぞれには、雌ねじ溝を有する連続的な横断凹部62.1、62.2が存在する。連続的にねじが切られたねじ50.1は、横方向に、2つの横断凹部62.1、62.2に回して留められる。ねじが切られたねじ50.1を回して留めることにより、2つの側壁領域68.1、68.2は、その弾性特性によって互いに向かって動かされ、したがってその結果、クランプ力が、第2のハウジング連結ユニット24に回して留められるガススプリング1の端部領域に作用し、それによってハウジング20内でのガススプリングの据付け位置を確実に固定する。
【0025】
側壁領域68.1は、ねじが切られたねじ50.1が、そのねじ頭でハウジング20の外側面を越えて突出しないように設計された、段差形状の横断凹部62.1を有する。ねじが切られたねじ50.1自体は、ねじ込まれた状態において、前記ねじが切られたねじが、そのねじ軸でハウジング20の外側面を越えて突出しないような長さである。その結果、永続的に信頼性が高いクランプ機能を確実にする、コンパクトな構成が可能である。
【0026】
据付けを容易にするために、ねじが切られたねじ50.1のねじ頭は、ツールを取り付けるための、内周縁部の輪郭を有する。
図5〜8は、ガススプリング1をトリガするための装置の、第2の例示的な実施形態を示す。この装置10は、基本的に
図1〜4による装置10と同じ設計である。同一の構成要素は同じ参照符号を有し、改めて説明されない。
【0027】
しかし、
図1による装置10とは異なり、側壁領域68.1、68.2の2つの横断凹部62.1、62.2は、雌ねじ溝を有しない。この例示的な実施形態では、クランプ力を生じさせるための側壁領域68.1、68.2の固定は、ねじ50.2によって実施され、これは横断凹部62.1、62.2を通して案内され、そのねじ頭は側壁領域68.1と外側面で接し、このねじ50.2は反対側の壁領域68.2の外側面に向かってねじ込まれるナット52によってロックされる。クランプ力も、ここで単純にねじ50.2をナット52に互いにねじ込むことによって発生する。