【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 第30条第2項適用、ヤフー株式会社(出願人)の榎本光伸が、本願の発明に関するアプリケーションを、平成31年2月15日、アップルインコーポレイテッドにより提供されているウェブサイトiTunes Connect(ウェブサイトのアドレスhttps://itunesconnect.apple.com/WebObjects/iTunesConnect.woa/wo/)に申請し、申請された同アプリケーションは、平成31年2月16日にアップルインコーポレイテッドにより審査され、平成31年2月18日にアップルインコーポレイテッドが提供するアプリケーションの提供サイトにおいて公開された。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 第30条第2項適用、ヤフー株式会社(出願人)の榎本光伸が、本願の発明に関するアプリケーションを、アップルインコーポレイテッドにより提供されているウェブサイトiTunes Connectに申請し、平成31年2月18日、アップルインコーポレイテッドが提供するアプリケーションの提供サイト(ウェブサイトのアドレスhttps://itunes.apple.com/jp/app/%E3%83%A4%E3%83%95%E3%82%AA%E3%82%AF/id356968629?mt=8)において、本願に係る発明のアプリケーションを一般ユーザがダウンロード可能なようにリリースした。
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記表示手順は、前記コンピュータを用いて前記動画像を閲覧している利用者とは異なる利用者であって、前記コンピュータとは異なるコンピュータを用いて前記動画像を閲覧している他の利用者からの指示に応じて、前記背景コンテンツに前記第1コンテンツを重畳して表示する
ことを特徴とする請求項3または4に記載の情報表示プログラム。
他のコンピュータを介して所定の背景コンテンツを閲覧する利用者が所定の第1コンテンツを投稿した場合は、自装置が表示する前記背景コンテンツに当該第1コンテンツを重ねて表示する表示部と、
所定の第1条件が満たされた場合は、前記第1コンテンツに代えて、当該第1コンテンツを投稿した利用者を示す第2コンテンツを表示させ、その後、所定の時間が経過した場合は、当該第2コンテンツの表示を取りやめる表示制御部と
を有することを特徴とする情報表示装置。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本願に係る情報表示プログラム、情報表示装置、情報表示方法、配信装置、および
制御サーバを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報表示プログラム、情報表示装置、情報表示方法、配信装置、および
制御サーバが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0011】
[実施形態]
〔1.配信システムの構成〕
まず、
図1を用いて、情報表示装置の一例である端末装置100a、100b(以下、「端末装置100」と総称する。)を有する配信システムの構成について説明する。
図1は、実施形態に係る配信システムの構成例を示す図である。
図1に示すように、配信システム1は、端末装置100と、配信者端末200と、配信サーバ10とを含む。なお、配信システム1は、端末装置100を有していればよく、配信者端末200や配信サーバ10は、他のシステムに属する装置であってもよい。
【0012】
ここで、端末装置100、配信者端末200、および配信サーバ10は、ネットワークN(例えば、
図3参照)を介して有線または無線により通信可能に接続される。なお、
図1に示す配信システム1には、複数台の端末装置100や、複数台の配信者端末200や、複数台の配信サーバ10が含まれてもよい。
【0013】
端末装置100は、スマートフォンやタブレット等のスマートデバイスであり、3G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の4G、もしくは5Gといった無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置100は、液晶ディスプレイ等の画面であって、タッチパネルの機能を有する画面を有し、利用者から指やスタイラス等によりタップ操作、スライド操作、スクロール操作等、ウェブコンテンツや広告コンテンツに対する各種の操作を受付ける。なお、以下の説明では、画面のうち、ウェブコンテンツが表示されている領域上で行われた操作を、ウェブコンテンツに対する操作と記載する場合がある。
【0014】
ここで、端末装置100が有する画面は、長方形の画面を有しているものとする。より具体的には、端末装置100が有する画面は、縦方向の長さが横方向の長さよりも長い縦長の画面を有するものとする。また、以下の説明では、端末装置100は、画面が縦長となる状態で使用される例について記載するが、実施形態は、これに限定されるものではなく、画面が横長となる状態で使用されてもよい。
【0015】
また、以下の説明では、コンテンツを画面に表示する際に基準となる位置であり、コンテンツを表示する際に、画面上の最も上側に配置される端をコンテンツの上端と記載する。また、コンテンツを画面に表示する際に生じる端のうち、画面上の最も下側に配置される端をコンテンツの下端と記載する。
【0016】
また、以下の説明では、端末装置100が有する画面上において、コンテンツの上端が表示される方向を画面上方向と記載し、画面上においてコンテンツの下端が表示される方向を画面下方向と記載する。また、端末装置100が有する画面上において、コンテンツの左側の端が表示される方向を画面左方向と記載し、画面上においてコンテンツの右側の端が表示される方向を画面右方向と記載する。
【0017】
配信者端末200は、所謂ライブ動画の配信を行う配信者が利用する情報処理装置であり、例えば、デスクトップ型PC(Personal Computer)、ノート型PC、タブレット端末、携帯電話機、PDA等により実現される。また、配信者端末200は、カメラ等の撮影装置を有し、配信者が撮影した動画像を配信サーバ10へと送信する。
【0018】
配信サーバ10は、ライブ動画の配信サービスを提供する事業者により使用される情報処理装置であり、例えば、サーバやクラウドシステム等により実現される。例えば、配信サーバ10は、配信者端末200からライブ動画を受付けると、受付けたライブ動画を端末装置100へと配信する。
【0019】
〔2.配信サービスの一例〕
ここで、配信サーバ10が実現する配信サービスの一例について説明する。例えば、配信者端末200は、配信者によって撮影されたライブ動画を配信サーバ10へと配信する(ステップS1)。このような場合、配信サーバ10は、配信者端末200から受付けたライブ動画を、視聴者となる利用者が使用する端末装置100a、100bへと配信する(ステップS2、S3)。例えば、配信サーバ10は、各種のストリーミング技術を用いて、ライブ動画を各端末装置100へと配信する。この結果、各端末装置100は、画面上にライブ動画を表示することとなる。
【0020】
ここで、配信システム1は、視聴者間や視聴者と撮影者との間のコミュニケーションを促進するため、ある視聴者によるアクションを他の視聴者や撮影者に対して通知する機能を有する。例えば、配信システム1は、ライブ動画上に視聴者のアクションを示すコンテンツを重畳して表示させる機能を有する。
【0021】
このようなコンテンツの一例として、例えば、ライブ動画とは異なる静止画像や動画像をライブ動画像と重ねて表示する、所謂スタンプと呼ばれる機能がある。すなわち、配信システム1は、主な視聴対象であるライブ動画に対し、付随する視聴対象となるスタンプ等のコンテンツを重畳して表示する機能を有する。
【0022】
例えば、ライブ動画の閲覧中に端末装置100bの利用者が所謂スタンプを表示させるスタンプ操作を行ったものとする(ステップS4)。より具体的な例を挙げると、端末装置100bは、利用者に対してスタンプの候補を複数提示する。そして、端末装置100bは、利用者から表示するスタンプの選択と、スタンプを重畳する位置との指定(例えば、画面上のタップ等)を受付けると、選択されたスタンプの種別と指定された位置とを示す情報をスタンプ操作として配信サーバ10に通知する(ステップS5)。
【0023】
このような場合、配信サーバ10は、配信者端末200によって配信されているライブ動画を試聴している視聴者の端末装置100に対して、スタンプ操作を通知する。例えば、配信サーバ10は、スタンプ操作を行った視聴者とは異なる視聴者が利用する端末装置100aに対して、ライブ動画のデータとともにスタンプ操作を通知する(ステップS6)。このような場合、端末装置100aは、スタンプ操作に従って、ライブ動画にスタンプを重畳して表示する。より具体的には、端末装置100は、ライブ動画を表示するとともに、スタンプ操作が示すスタンプをスタンプ操作が示す位置にライブ動画と重ねて表示する。なお、配信サーバ10は、端末装置100bに対しても同様にスタンプ操作を通知する。この結果、端末装置100bは、端末装置100aと同様に、画面上にスタンプをライブ動画と重ねて表示することとなる。また、配信サーバ10は、スタンプ操作を配信者端末200に送信し、スタンプを画面上に表示してもよい。
【0024】
上述した処理の結果、配信システム1は、複数の視聴者が同時に視聴するライブ動画において、いずれかの視聴者のスタンプを全ての視聴者に対して表示することができるので、ライブ動画の視聴におけるコミュニケーションの促進を図ることができる。
【0025】
なお、上述した例では、配信システム1は、スタンプを各視聴者に対して配信する処理の一例について記載したが、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、配信システム1は、同様の処理により、各視聴者が入力したメッセージを全視聴者で共有させてもよい。例えば、端末装置100bは、視聴者からメッセージの入力を受付けると、受付けたメッセージを配信サーバ10へと送信する。そして、配信サーバ10は、メッセージを各端末装置100や配信者端末200へと送信し、ライブ動画と重ねて表示させたりすることで、視聴者や配信者間のコミュニケーションを促進してもよい。
【0026】
また、上述したシステムは、任意のサービスにおいて付随するサービスであってよい。例えば、配信システム1は、他のサービスとは独立して提供されるライブ動画配信サービスであってもよく、例えば、オークションや電子商店街等といった電子商取引に関するサービスに付随するものであってもよい。例えば、配信システム1は、取引対象を出品した出品者や販売者により配信されるライブ動画を、各利用者に対して配信するシステムであってもよい。
【0027】
また、配信システム1は、ライブ動画のみならず、例えば、映画やアーカイブされたライブ動画等、各種の動画像を配信するシステムであってもよい。このような場合、配信サーバ10は、例えば、端末装置100bの視聴者が動画像を試聴中にメッセージやスタンプを入力した場合は、入力されたメッセージやスタンプと共に、これらのコンテンツを入力した際の動画像の再生位置を動画像と対応付けて保持しておく。そして、配信サーバ10は、端末装置100aに動画像を配信する場合は、配信対象となる動画像と対応付けられた再生位置で端末装置100bにより入力されたコンテンツを表示するように、コンテンツの配信や表示態様の各種制御を実行する。
【0028】
〔3.表示処理の概要〕
ここで、視聴者や配信者(以下、「利用者」と総称する場合がある。)のコミュニケーションをさらに円滑にするために、メッセージやスタンプを入力した利用者の情報(例えば、ユーザーネーム等)を合わせて表示する態様が考えられる。しかしながら、このような処理を実行した場合、画面内に表示されるメッセージやスタンプといった付加的なコンテンツの量が多くなってしまい、メインとなる動画像の視認性が著しく低下する恐れがある。
【0029】
そこで、配信システム1は、以下に説明する表示処理を実行することで、動画像の視認性の低下を防止する。なお、以下の説明では、配信システム1のうち端末装置100が主体となって表示処理を実行する処理の一例について説明する。
【0030】
例えば、端末装置100は、所定の背景コンテンツに所定の第1コンテンツを重ねて表示する。そして、端末装置100は、所定の第1条件が満たされた場合は、第1コンテンツを第1コンテンツと関連する第2コンテンツに変更する。例えば、端末装置100は、背景コンテンツとして配信される動画像、すなわち、主な視聴目的となる動画像を表示する。また、端末装置100は、第1コンテンツとして、例えば、メッセージやスタンプ等といった付加的なコンテンツ(以下、「付加コンテンツ」と記載する場合がある。)を表示する。そして、端末装置100は、所定の第1条件が満たされた場合に、付加コンテンツと関連するコンテンツとして、第1コンテンツを説明する説明情報、例えば、第1コンテンツのメタ情報を示す第2コンテンツへと第1コンテンツを変更する。より具体的な例を挙げると、端末装置100は、スタンプやメッセージを表示した後に、所定の条件が満たされると、スタンプやメッセージを入力した視聴者のユーザーネーム等を示す情報を表示する。
【0031】
すなわち、端末装置100は、付加コンテンツと付加コンテンツの入力者を示すメタ情報とを同時に表示するのではなく、時系列的にずらした状態で付加コンテンツとメタ情報とを表示する。このような処理の結果、端末装置100は、付加コンテンツとメタ情報とを表示する際に、表示領域の面積を削減する結果、主となるライブ動画の視認性の悪化を防ぐことができる。この結果、端末装置100は、より適切な態様で付加コンテンツを表示することができる。
【0032】
〔3−1.表示処理の一例〕
以下、
図2を用いて、端末装置100が実行する表示処理の流れの一例について説明する。
図2は、実施形態に係る端末装置が実行する表示処理の第1例を示す図である。なお、
図2に示す例では、スマートフォンである端末装置100が実行する表示処理の一例を、第1状態から第3状態に分けて示した。また、
図2に示す例では、第1コンテンツとして、スタンプSTを表示し、第2コンテンツとして、スタンプSTを選択した利用者のユーザーネームを示すアイコンUIを表示する処理の一例について示した。
【0033】
例えば、端末装置100は、第1状態に示すように、背景コンテンツとして、ライブ配信される動画像であるライブ動画LVを表示する。また、端末装置100は、ライブ動画LVに対し、各視聴者が投稿したメッセージを示す複数のコンテンツC10を重ねて表示する。なお、端末装置100は、コンテンツC10の表示数に上限を加えてもよい。例えば、端末装置100は、5個のコンテンツC10が表示されている際に、新たなメッセージの入力がいずれかの視聴者により行われた場合は、最も古いコンテンツC10の表示を取りやめるとともに、新たに入力されたメッセージを示す新たなコンテンツC10を表示する。
【0034】
ここで、端末装置100は、端末装置100を利用する視聴者若しくは、同一のライブ動画を試聴する他の視聴者によりスタンプが入力された場合は、第2状態に示すように、スタンプSTをライブ動画と重畳して表示する。例えば、端末装置100aは、端末装置100aを用いて動画像を閲覧している利用者とは異なる利用者であって、端末装置100aとは異なる端末装置100bを用いて動画像を閲覧している他の利用者からの指示に応じて、背景コンテンツに第1コンテンツを重畳して表示する。より具体的には、端末装置100は、背景コンテンツのうち、他の利用者が指定した位置に第1コンテンツを重畳して表示する。例えば、端末装置100aは、端末装置100bを用いる視聴者が端末装置100bの画面左上をスタンプの表示位置として選択した場合、自装置の画面の画面左上付近に端末装置bの視聴者が選択したスタンプSTを配置して表示する。
【0035】
そして、端末装置100は、所定の第1条件が満たされた場合は、第3状態に示すように、第1コンテンツであるスタンプSTを第2コンテンツであるアイコンUIに変更する。例えば、端末装置100aは、端末装置100bを用いる視聴者の操作に従ってスタンプSTを表示していた場合、端末装置100bを用いる資料者のユーザーネームである「利用者#1」を示すアイコンUIへとスタンプSTを変化させる。すなわち、端末装置100は、第1コンテンツを、第1コンテンツの表示を指示した他の利用者を示す第2コンテンツに変更する。
【0036】
このように、端末装置100は、スタンプSTと、スタンプSTを入力した利用者の情報とを同時に表示せず、スタンプSTを表示した後に、利用者の情報を時系列的にずらして表示する。このため、端末装置100は、多くのスタンプが入力された場合にも、ライブ動画の表示領域を占有を最小限に抑えることができる。
【0037】
〔3−2.トリガについて〕
ここで、上述した例では、端末装置100は、所定の第1条件が満たされたことを契機として第1コンテンツを第2コンテンツに変更した。ここで、端末装置100は、任意の条件をトリガとして採用してよい。例えば、端末装置100は、第1コンテンツを表示してから所定の時間が経過した場合(例えば、10秒が経過した場合)は、第1コンテンツを第2コンテンツへと変更してもよい。
【0038】
また、端末装置100は、利用者からの操作をトリガとして、第1コンテンツを第2コンテンツに変更してもよい。例えば、端末装置100は、利用者がスタンプSTをタップした場合(すなわち、選択した場合)は、スタンプSTをアイコンUIに変更してもよい。
【0039】
また、端末装置100は、表示位置を操作可能な状態で第1コンテンツを表示し、第1コンテンツの表示位置が所定の表示位置まで移動した場合は、第1コンテンツを第2コンテンツに変更してもよい。例えば、端末装置100は、利用者の指がスタンプSTに触れ、そのまま指の接触位置をずらした場合は、接触位置を追うようにスタンプSTの表示位置を変更する。そして、端末装置100は、スタンプSTが画面の端まで移動した場合は、スタンプSTをアイコンUIに変更してもよい。
【0040】
また、端末装置100は、画面上の情報量に基づいて、第1コンテンツを第2コンテンツに変更してもよい。例えば、端末装置100は、背景コンテンツに複数の第1コンテンツを重畳して表示し、背景コンテンツに重畳される第1コンテンツの数が所定の条件を満たした場合は、複数の第1コンテンツのうちいずれかの第1コンテンツを第2コンテンツに変更してもよい。より具体的な例を挙げると、端末装置100は、画面上に2つのスタンプSTが表示されている場合に、いずれかの視聴者が3つ目のスタンプを選択した場合は、表示されてから経過した時間が最も長いスタンプSTを、そのスタンプSTを選択した利用者を示すアイコンUIに変更してもよい。また、端末装置100は、画面上に表示されているコンテンツC10や、メッセージの長さ等、画面上に表示されている各種情報の情報量が所定の閾値を超える場合に、第1コンテンツを第2コンテンツに変更すればよい。
【0041】
なお、端末装置100は、上述したトリガ以外にも、任意の条件をトリガとしてよい。例えば、端末装置100は、画面側にカメラが設置されている場合、カメラを用いて利用者の視線の位置を特定する。そして、端末装置100は、特定した視線の位置がスタンプSTの表示位置と重なった場合や、スタンプSTの表示位置内に視線が所定の時間以上留まった場合等には、利用者がスタンプSTを視認したと推定する。その後、端末装置100は、利用者がスタンプSTを視認したと推定される場合は、スタンプSTをアイコンUIに変更してもよい。
【0042】
また、端末装置100は、上述したトリガ以外にも、例えば、マイクから取得された周囲の音声やGPS(Global Positioning System)等の測位システムを用いて取得した位置情報、各種センサを用いて取得した端末装置100の向きや衝撃等が所定の条件を満たした場合に、第1コンテンツを第2コンテンツに変更してよい。例えば、端末装置100は、利用者が端末装置100を振った場合に、第1コンテンツを第2コンテンツに変更してもよい。また、例えば、端末装置100は、背景コンテンツに含まれる情報に応じて、第1コンテンツを第2コンテンツにしてもよい。例えば、端末装置100や配信サーバ10は、画像解析技術等を用いて、動画像内に所定の撮影対象や重要な撮影対象が含まれているか否かを推定し、含まれていると推定される場合は、スタンプSTをアイコンUIに変更してもよい。また、例えば、端末装置100は、動画像内の音声が所定の条件を満たす場合に、第1コンテンツを第2コンテンツに変更してもよい。
【0043】
すなわち、端末装置100は、表示している背景コンテンツの情報や端末装置100の周囲の状況、利用者の状況、画面上の状況等、任意の状況が所定の条件を満たすことをトリガとして、第1コンテンツを第2コンテンツに変更すればよい。
【0044】
〔3−3.第2コンテンツの変更について〕
さらに、端末装置100は、第2コンテンツの変更を行ってもよい。例えば、端末装置100は、第2コンテンツを表示してから所定の第2条件が満たされた場合は、第2コンテンツの表示を取りやめてもよい。例えば、端末装置100は、アイコンUIを所定の秒数表示した後に、アイコンUIの表示をやめてもよい。また、端末装置100は、第2コンテンツを表示してから所定の第3条件が満たされた場合は、第2コンテンツを第1コンテンツに変更してもよい。例えば、端末装置100は、利用者がアイコンUIを選択した場合は、アイコンUIを対応するスタンプ(すなわち、変更元のスタンプ)STに変更してもよい。
【0045】
なお、端末装置100は、第1コンテンツを第2コンテンツに変更する際と同様に、各種任意の状態が所定の条件を満たした場合に、第2コンテンツの表示を取りやめてもよく、第2コンテンツを第1コンテンツに変更してもよい。
【0046】
〔3−4.その他〕
なお、端末装置100は、上述した各種の条件や処理を適宜組み合わせて実行して良い。例えば、端末装置100は、スタンプSTを表示してから所定の時間が経過する前に選択が行われた場合は、スタンプSTをアイコンUIに変更し、選択が行われなかった場合は、スタンプSTを消去してもよい。また、端末装置100は、アイコンUIを表示してから所定の時間が経過する前に選択が行われた場合は、アイコンUIをスタンプSTに変更し、選択が行われなかった場合は、アイコンUIを消去してもよい。
【0047】
〔3−5.適用対象について〕
上述した例では、端末装置100は、ライブ動画像等の動画配信を行う配信サービスにおいて、第1コンテンツを関連する第2コンテンツへと変更する処理の一例を記載した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。
【0048】
例えば、端末装置100は、AR(Augmented Reality)やVR(Virtual Reality)において上述した表示処理を実行してもよい。例えば、端末装置100は、仮想現実空間を背景コンテンツにするとともに、仮想現実空間における各種の情報を第1コンテンツとして表示する。例えば、端末装置100は、仮想現実空間における施設や物体を説明するアイコンを第1コンテンツとして表示する。そして、端末装置100は、利用者がアイコンを視認した場合は、視認したアイコンを、より詳細に施設や物体を説明する文字列が配置されたアイコンに変更してもよく、例えば、対応する施設や物体を説明するウインドウを表示してもよい。
【0049】
また、端末装置100は、カメラを用いて周囲の風景を撮影する。このような場合、端末装置100は、撮影した動画像を背景コンテンツとして表示するとともに、位置情報や画像解析等を用いて、撮影された施設や店舗を特定する。そして、端末装置100は、特定した施設や店舗で販売されている商品や新製品の写真を含むアイコンを、動画像のうち、対応する施設や店舗と重ねて表示する。その後、端末装置100は、利用者がアイコンを視認した場合や選択した場合は、対応する商品や新製品の価格、名称、内容等を含むアイコンに変更させてもよい。すなわち、端末装置100は、第1コンテンツとして所定の取引対象を示すコンテンツを表示し、第2コンテンツとして第1コンテンツが示す取引対象に関する情報を表示してもよい。
【0050】
なお、端末装置100は、第2コンテンツとして、第1コンテンツと同じ形状のコンテンツを表示させてもよい。例えば、
図3は、実施形態に係る端末装置が実行する表示処理の第2例を示す図である。なお、
図3に示す例では、端末装置が実行する表示処理の第2例として、サッカーゲームの画面を表示する例を第1状態から第3状態に分けて記載した。
【0051】
例えば、
図3の第1状態に示す例では、端末装置100は、背景となるコンテンツ(例えば、サッカー上のモデル)に、サッカー選手のモデルを第1コンテンツとして重ねて表示する。そして、端末装置100は、例えば、利用者がサッカー選手のモデルを選択した場合は、第2状態に示すように、サッカー選手のモデルを、同じ形状のコンテンツであって、サッカー選手の情報(例えば、名前、得点数、アシスト数、イエローカードの数等)が配置されたシルエットコンテンツSCに変更する。そして、端末装置100は、利用者がシルエットコンテンツSCを選択した場合は、第3状態に示すように、シルエットコンテンツSCを元のサッカー選手のモデルへと変更してもよい。また、端末装置100は、各種の画像解析技術を用いて、動画像に含まれる人物を特定し、特定した人物の姿を、特定した人物の情報を含むコンテンツ、すなわち、第2コンテンツへと変更してもよい。
【0052】
〔3−6.その他〕
なお、上述した各種の表示態様は、任意の態様により実現可能である。例えば、端末装置100は、配信サーバ10や各種アプリを配信する配信サーバから、JavaScript(登録商標)やCSS(Cascading Style Sheets)等といったスクリプト、もしくは、アプリケーションを取得し、取得したスクリプトやアプリケーションを実行することにより上述した表示処理を実現してよい。例えば、端末装置100は、オークションを行うためのオークションアプリケーションの機能において、上述した表示機能を発揮してもよい。
【0053】
また、上述した処理は、配信サーバ10が端末装置100を制御することにより実現されてもよい。このような処理の場合、配信サーバ10は、端末装置100に対して各種処理を実行させるための指示をその都度配信することで、上述した処理を実現することとなる。
【0054】
〔4.機能構成の一例〕
次に、
図4を用いて、実施形態に係る端末装置100の構成について説明する。
図4は、実施形態に係る端末装置の機能構成の一例を示す図である。
図4に示すように、端末装置100は、通信部110と、入力部120と、出力部130と、物理センサ140と、制御部150とを有する。
【0055】
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、配信サーバ10との間で情報の送受信を行う。
【0056】
入力部120は、利用者から各種操作を受け付ける入力装置である。例えば、入力部120は、キーボードやマウスや操作キー等によって実現される。出力部130は、各種情報を表示するための表示装置であり、すなわち、画面である。例えば、出力部130は、液晶ディスプレイ等によって実現される。なお、端末装置100にタッチパネルが採用される場合には、入力部120と出力部130とは一体化される。また、以下の説明では、出力部130を画面と記載する場合がある。
【0057】
物理センサ140は、ジャイロセンサ等により実現され、端末装置100の物理的な状態(傾き等)を測定するセンサである。なお、物理センサ140は、例えば、GPSセンサ等であってもよい。
【0058】
制御部150は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、端末装置100内部の記憶装置(図示は、省略)に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部150は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
【0059】
例えば、制御部150は、CPUやMPU等によって、端末装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報表示プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムは、各種のアプリケーションプログラムに該当する。
【0060】
図4に示すように、制御部150は、要求部151と、操作制御部152と、表示処理部153とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部150の内部構成は、
図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部150が有する各処理部の接続関係は、
図4に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0061】
要求部151は、配信サーバ10に対して動画像の配信を要求する。例えば、要求部151は、操作制御部152からの操作に従って、利用者が選択したライブ動画の配信要求を配信サーバ10に送信する。このような処理の結果、端末装置100は、ライブ動画の配信を受付けることとなる。
【0062】
操作制御部152は、入力部120を介して受け付けた利用者の操作にしたがって、各種制御を実行する。例えば、操作制御部152は、入力部120を介して受け付けたスクロール操作やタップ操作、メッセージの入力操作等、利用者の操作の内容を表示処理部153に出力する。
【0063】
表示処理部153は、ライブ動画やスタンプ、メッセージ等といった各種のコンテンツを出力部130に表示し、上述した表示処理を実行する。例えば、表示処理部153は、表示部154、受付部155、および表示制御部156として動作し、表示処理を実行する。表示部154、受付部155、および表示制御部156は、例えば、CPUやMPU等によって、制御情報がRAMを作業領域として実行されることにより実現されてもよい。
【0064】
表示部154は、所定の背景コンテンツに所定の第1コンテンツを重ねて表示する。例えば、表示部154は、配信サーバ10から配信される動画像のデータを受付けると、動画像を画面上に表示させる。すなわち、表示部154は、動画像を背景コンテンツとして表示する。
【0065】
そして、表示部154は、背景コンテンツ上にスタンプ等の負荷コンテンツを第2コンテンツとして表示する。例えば、表示部154は、端末装置100を用いて動画像を閲覧している利用者とは異なる利用者であって、端末装置100とは異なる端末装置を用いて動画像を閲覧している他の利用者からの指示に応じて、背景コンテンツに第1コンテンツを重畳して表示する。また、端末装置100は、背景コンテンツのうち、他の利用者が指定した位置に第1コンテンツを重畳して表示する。なお、端末装置100は、背景コンテンツに複数の第1コンテンツを重畳して表示してもよい。
【0066】
例えば、表示部154は、配信サーバ10から、表示対象となるスタンプ、すなわち、端末装置100を利用する視聴者とは異なる視聴者が選択したスタンプの通知や、スタンプの表示位置を示すスタンプ情報を受付けると、スタンプ情報が示すスタンプを、画面のうちスタンプ情報が示す表示位置に表示する。より具体的には、表示部154は、スタンプを動画像の前面に重ねて表示する。なお、表示部154は、メッセージの内容やメッセージを投稿した利用者を示すメッセージ情報を受付けた場合、メッセージ情報に従って、コンテンツC10の表示を行ってもよい。
【0067】
なお、表示部154は、表示位置を操作可能な状態で第1コンテンツを表示してもよい。また、表示部154は、例えば、第1コンテンツとして所定の取引対象を示すコンテンツを表示してもよい。また、表示部154は、端末装置100が自装置のカメラ等を用いて撮影された動画像に前記第1コンテンツを重ねて表示してもよい。
【0068】
受付部155は、付加コンテンツの入力を受付ける。例えば、受付部155は、利用者からの操作に応じて、スタンプの選択画面やメッセージの入力画面を画面上に表示させる。そして、受付部155は、例えば、利用者がスタンプを選択した場合は、選択したスタンプを示す情報や、スタンプを表示する位置として利用者が選択した画面上の位置等をスタンプ情報として配信サーバ10に送信する。また、受付部155は、利用者がメッセージを入力した場合は、入力されたメッセージを示すメッセージ情報を配信サーバ10に送信する。このような処理の結果、表示部154は、端末装置100を利用する視聴者や、他の視聴者が他の端末装置を介して入力したメッセージやスタンプを動画像に重畳して表示することとなる。
【0069】
表示制御部156は、第1条件が満たされた場合は、第1コンテンツを第1コンテンツと関連する第2コンテンツに変更する。例えば、表示制御部156は、第1コンテンツのメタデータ等、第2コンテンツとして、第1コンテンツを説明する説明情報を表示させる。
【0070】
例えば、表示制御部156は、スタンプSTが表示されている場合、スタンプSTが表示されてから所定の時間が経過した際に、スタンプSTを選択した利用者の名前等を含むアイコンUIにスタンプSTを変化させる。なお、表示制御部156は、例えば、利用者がスタンプSTを選択した場合に、スタンプSTをアイコンUIに変更してもよい。また、例えば、表示制御部156は、背景コンテンツに重畳されるスタンプSTの数が所定の条件を満たした場合は、複数のスタンプSTのうちいずれかのスタンプSTをアイコンUIに変更してもよい。例えば、表示制御部156は、表示されてから経過した時間が最も長いスタンプSTをアイコンUIへと変更してもよい。また、例えば、表示制御部156は、利用者の操作によりスタンプSTの表示位置が所定の表示位置まで移動した場合は、スタンプSTをアイコンUIへと変更してもよい。
【0071】
なお、表示制御部156は、例えば、取引対象に関する情報が第1コンテンツとして表示されている場合、第1コンテンツを取引対象の価格等を示す第2コンテンツに変更してもよい。また、例えば、表示制御部156は、第1コンテンツと同じ形状の第2コンテンツ、例えば、第1コンテンツのシルエットと同じ形状を有し、第1コンテンツに関するテキストが配置されたシルエットコンテンツSCへと第1コンテンツを変更してもよい。
【0072】
また、表示制御部156は、第2コンテンツを表示してから所定の第2条件が満たされた場合は、第2コンテンツの表示を取りやめてもよい。例えば、表示制御部156は、第2コンテンツが表示されてから所定の時間が経過した場合や、利用者が第2コンテンツを選択した場合に、第2コンテンツを消去してもよい。また、表示制御部156は、第2コンテンツを利用者が所定の時間内に選択した場合等、第2コンテンツを表示してから所定の第3条件が満たされた場合は、第2コンテンツを第1コンテンツに変更してもよい。
【0073】
なお、このような各種第1コンテンツや第2コンテンツのデータは、予め端末装置100内部に保持されていてもよく、配信サーバ10から配信されてもよい。例えば、端末装置100は、配信サーバ10から他の利用者が選択したスタンプSTの識別子と、スタンプSTを選択した利用者の名前や識別子を受付ける。このような場合、端末装置100は、識別子が示すスタンプSTのデータを保持しているか否かを判定し、保持していない場合は、各種の外部サーバからスタンプSTのデータを取得する。そして、端末装置100は、スタンプSTを表示し、表示してから所定の時間が経過した場合は、スタンプSTを利用者の名前や識別子を示すアイコンUIへと変更してもよい。
【0074】
また、端末装置100は、例えば、取引対象の画像である第1コンテンツと、取引対象の価格や名称等を示す第2コンテンツの配信を受付ける。そして、端末装置100は、第1コンテンツを表示し、利用者が第1コンテンツを視認した場合等に、第1コンテンツを第2コンテンツに変更してもよい。
【0075】
〔5.端末装置100の処理フロー〕
次に、
図5を用いて、制御情報を実行した端末装置100が実行する表示処理の手順について説明する。
図5は、実施形態に係る端末装置が実行する表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0076】
例えば、端末装置100は、配信された動画像コンテンツを表示する(ステップS101)。続いて、端末装置100は、スタンプが選択された旨の通知を配信サーバ10から受付けたか否かを判定し(ステップS102)、受付けた場合は(ステップS102:Yes)、動画像コンテンツにスタンプを重ねて表示する(ステップS103)。
【0077】
また、端末装置100は、スタンプを表示した場合は、所定の第1条件が満たされたか否かを判定し(ステップS104)、満たされた場合は(ステップS104:Yes)、スタンプを利用者の名前等を示す利用者情報に変更する(ステップS105)。続いて、端末装置100は、所定の第2条件が満たされたか否かを判定し(ステップS106)、満たされた場合は(ステップS106:Yes)、利用者情報を消去して(ステップS107)、処理を終了する。すなわち、端末装置100は、
図5に示すフローをステップS101から実行し直す。
【0078】
なお、端末装置100は、スタンプの通知を受付けていない場合は(ステップS102:No)、動画像コンテンツの表示を継続する(ステップS101)。また、端末装置100は、第1条件が満たされなかった場合は(ステップS104:No)、第1条件が満たされるまで待機する(ステップS104)。また、端末装置100は、第2条件が満たされなかった場合は(ステップS106:No)、第2条件が満たされるまで待機する(ステップS106)。
【0079】
〔6.変形例〕
上記では、
図2に例示した表示態様を用いながら、端末装置100による表示処理の一例について説明した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。以下、端末装置100が実行する表示処理の変形例について説明する。なお、以下に説明する表示処理は、例えば、表示部154、受付部155、および表示制御部156が発揮する処理により実現されるが、実施形態は、これに限定されるものではない。
【0080】
〔6−1.コンテンツについて〕
例えば、端末装置100は、動画像以外にも任意のコンテンツを背景コンテンツとして表示してよく、スタンプや利用者を示すアイコン以外にも、任意のコンテンツを第1コンテンツおよび第2コンテンツとして表示してよい。また、端末装置100は、例えば、動画像等を第1コンテンツ若しくは第2コンテンツとして表示してもよい。また、端末装置100は、広告に関する第1コンテンツや第2コンテンツを表示してもよい。また、端末装置100は、文字列、模様、画像、動画像、ゲーム、音声等の各種任意のコンテンツを表示してよい。
【0081】
また、端末装置100は、ゲームのメニューやチュートリアル等の補助コンテンツを第1コンテンツや第2コンテンツとして表示してもよい。また、端末装置100は、ゲームの実行時、フラッシュやCSS等の技術により作成されたインタラクティブ形式のウェブページの表示を行う際に上述した表示処理を実行してもよい。
【0082】
また、端末装置100は、SNS(Social Networking Service)のコンテンツ、メッセンジャーアプリケーションの画面、カメラアプリケーションの画面、その他任意のコンテンツとともに、第1コンテンツを表示し、上述した表示処理を実行してもよい。また、端末装置100は、ウェブコンテンツWC以外にも、ゲーム、地図、音楽再生画面、動画再生画面等、任意のコンテンツを表示してもよい。
【0083】
〔6−2.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0084】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0085】
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0086】
〔6−3.プログラム〕
また、上述してきた実施形態に係る端末装置100は、例えば
図6に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図6は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0087】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD、フラッシュメモリ等により実現される。
【0088】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0089】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
【0090】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0091】
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0092】
例えば、コンピュータ1000が端末装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部150の機能を実現する。
【0093】
〔7.効果〕
上述したように、端末装置100は、所定の背景コンテンツに所定の第1コンテンツを重ねて表示する。そして、端末装置100は、所定の第1条件が満たされた場合は、第1コンテンツを第1コンテンツと関連する第2コンテンツに変更する。このため、端末装置100は、付加的なコンテンツをより適切な態様で提供することができる。
【0094】
例えば、端末装置100は、第2コンテンツとして、第1コンテンツを説明する説明情報を表示させる。また、端末装置100は、背景コンテンツとして、ライブ配信される動画像に第1コンテンツを重畳して表示する。また、端末装置100は、自装置によって撮影された動画像に第1コンテンツを重ねて表示する。また、端末装置100は、自装置を用いて動画像を閲覧している利用者とは異なる利用者であって、自装置とは異なる端末装置を用いて動画像を閲覧している他の利用者からの指示に応じて、背景コンテンツに第1コンテンツを重畳して表示する。すなわち、端末装置100は、スタンプを表示する。例えば、端末装置100は、背景コンテンツのうち、他の利用者が指定した位置に第1コンテンツを重畳して表示する。
【0095】
また、端末装置100は、第1コンテンツを、第1コンテンツの表示を指示した他の利用者を示す第2コンテンツに変更する。なお、端末装置100は、第2コンテンツとして、第1コンテンツと同じ形状のコンテンツを表示させてもよい。また、端末装置100は、第1コンテンツを表示してから所定の時間が経過した場合は、第1コンテンツを第2コンテンツへと変更してもよい。また、端末装置100は、第1コンテンツを利用者が選択した場合は、第1コンテンツを第2コンテンツへと変更させてもよい。
【0096】
また、端末装置100は、背景コンテンツに複数の第1コンテンツを重畳して表示し、背景コンテンツに重畳される第1コンテンツの数が所定の条件を満たした場合は、複数の第1コンテンツのうちいずれかの第1コンテンツを第2コンテンツに変更してもよい。また、端末装置100は、複数の第1コンテンツのうち、表示されてから経過した時間が最も長い第1コンテンツを第2コンテンツへと変更させてもよい。
【0097】
また、端末装置100は、表示位置を操作可能な状態で第1コンテンツを表示し、第1コンテンツの表示位置が所定の表示位置まで移動した場合は、第1コンテンツを第2コンテンツに変更させてもよい。また、端末装置100は、第2コンテンツを表示してから所定の第2条件が満たされた場合は、第2コンテンツの表示を取りやめてもよい。また、端末装置100は、第2コンテンツを表示してから所定の第3条件が満たされた場合は、第2コンテンツを第1コンテンツに変更させてもよい。また、端末装置100は、第1コンテンツとして所定の取引対象を示すコンテンツを表示し、第2コンテンツとして第1コンテンツが示す取引対象に関する情報を表示させてもよい。
【0098】
上述した処理の結果、端末装置100は、主な視聴対象となる背景コンテンツの視認性の悪化を最小限に防ぎつつ、付加的な情報を提供することができるので、付加的なコンテンツをより適切な態様で提供することができる。
【0099】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0100】
また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、配信部は、配信手段や配信回路に読み替えることができる。
【解決手段】本願に係る情報表示プログラムは、コンピュータに所定の背景コンテンツに所定の第1コンテンツを重ねて表示する表示手順と、所定の第1条件が満たされた場合は、前記第1コンテンツを当該第1コンテンツと関連する第2コンテンツに変更する表示制御手順とを実行させる。