特許第6733013号(P6733013)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6733013
(24)【登録日】2020年7月10日
(45)【発行日】2020年7月29日
(54)【発明の名称】玩具内包入浴剤
(51)【国際特許分類】
   A63H 3/16 20060101AFI20200716BHJP
   A63H 3/00 20060101ALI20200716BHJP
   A61Q 19/10 20060101ALI20200716BHJP
【FI】
   A63H3/16
   A63H3/00 K
   A61Q19/10
【請求項の数】17
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2019-120599(P2019-120599)
(22)【出願日】2019年6月27日
【審査請求日】2019年11月6日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000135748
【氏名又は名称】株式会社バンダイ
(72)【発明者】
【氏名】斎間 伸雄
【審査官】 西村 民男
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3164108(JP,U)
【文献】 実開平5−15945(JP,U)
【文献】 合体恐竜バスボール 恐龍 子供向け/dinosaur bath ball Children's kids,YouTube [online] [video],2019年 4月29日,主に0:00〜4:10を参照。[2020年2月17日検索],URL,https://www.youtube.com/watch?v=MWoigDWdqiA&t=255s
【文献】 バスボールをご紹介します。|Staff Blog|有限会社リバロック|生活雑貨・ガーデングッズ・ステーショナリーの卸販売,[online], 2019年6月14日, [2020年2月17日検索],URL,https://www.rivarock.com/topics/?p=15052
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63H1/00−37/00,
A61Q19/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定外形を成す水溶性の固形入浴剤と、前記固形入浴剤に内包された玩具とを備えた玩具内包入浴剤であって、
前記玩具は、前記玩具内包入浴剤とは別の玩具内包入浴剤の固形入浴剤、又は前記固形入浴剤に内包された別の玩具と連結可能に構成され
前記玩具と前記別の玩具にはそのままの状態で連結するための玩具連結部が設けられており、当該連結によって前記玩具の形態と前記別の玩具の形態とは異形態の合体玩具を作製可能に構成され、
前記玩具と前記別の玩具とは分解および組み立てを可能とした複数の部品から成り、前記複数の部品それぞれには組み合わせ状態で連結するための部品連結部が設けられており、当該連結によって前記玩具の形態と前記別の玩具の形態と前記合体玩具の形態とは異形態の別の合体玩具を作製可能に構成されている、
玩具内包入浴剤。
【請求項2】
前記玩具と前記別の玩具とは形態が異なる、
請求項1に記載の玩具内包入浴剤。
【請求項3】
前記玩具と連結可能な前記別の玩具の数は1以上である、
請求項1または2に記載の玩具内包入浴剤。
【請求項4】
前記玩具と前記別の玩具は水に対して浮揚可能に構成されている、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の玩具内包入浴剤。
【請求項5】
前記玩具と前記別の玩具は玩具載置面に所定姿勢で載置可能に構成されている、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の玩具内包入浴剤。
【請求項6】
前記玩具と前記別の玩具は変位可能な部分を備える、
請求項1〜5のいずれか1項に記載の玩具内包入浴剤。
【請求項7】
前記玩具と前記別の玩具は複数の部品から成り、前記固形入浴剤が溶解した状態において前記複数の部品のうちの少なくとも1つが前記変位可能となる部分に該当する、
請求項6に記載の玩具内包入浴剤。
【請求項8】
前記玩具連結部は着脱可能に嵌め合わせ可能な凸部と凹部の一方から成る、
請求項1〜7のいずれか1項に記載の玩具内包入浴剤。
【請求項9】
前記合体玩具は玩具載置面に所定姿勢で載置可能に構成されている、
請求項1〜8のいずれか1項に記載の玩具内包入浴剤。
【請求項10】
前記部品連結部は嵌め合い可能な凸部と凹部の一方から成る、
請求項1〜9のいずれか1項に記載の玩具内包入浴剤。
【請求項11】
前記部品連結部は連結相手を制限可能な形状に形成される、
請求項1〜10のいずれか1項に記載の玩具内包入浴剤。
【請求項12】
前記別の合体玩具は玩具載置面に所定姿勢で載置可能に構成されている、
請求項1〜11のいずれか1項に記載の玩具内包入浴剤。
【請求項13】
前記固形入浴剤は発泡剤を含む、
請求項1〜12のいずれか1項に記載の玩具内包入浴剤。
【請求項14】
前記固形入浴剤は着色剤を含む、
請求項1〜13のいずれか1項に記載の玩具内包入浴剤。
【請求項15】
前記固形入浴剤は芳香剤を含む、
請求項1〜14のいずれか1項に記載の玩具内包入浴剤。
【請求項16】
前記固形入浴剤の前記所定外形は卵型である、
請求項1〜15のいずれか1項に記載の玩具内包入浴剤。
【請求項17】
前記請求項1〜16に記載の前記玩具内包入浴剤を2個以上備える、
玩具内包入浴剤セット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固形入浴剤に玩具を内包した玩具内包入浴剤に関する。
【背景技術】
【0002】
後記特許文献1には、水溶性の固形入浴剤内に比重が1以下の玩具を収容した玩具入り入浴剤が開示されている。この玩具入り入浴剤は、当該玩具入り入浴剤を浴槽内に投入して固形入浴剤が湯に溶けたときに玩具を湯面に浮揚させることをその主眼としている。
【0003】
前記玩具入り入浴剤は、当該玩具入り入浴剤を浴槽内に投入した後に玩具を湯面に浮揚させて入手できる点で面白みがあるものの、入手した玩具はそのままの態様で遊ぶことしかできないために当該玩具に対する興味や関心が失われやすい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平05−015945号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、入手後の玩具の遊戯性を高めて今までに無い興趣を使用者に提供できる玩具内包入浴剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る玩具内包入浴剤は、所定外形を成す水溶性の固形入浴剤と、前記固形入浴剤に内包された玩具とを備えた玩具内包入浴剤であって、前記玩具は、前記玩具内包入浴剤とは別の玩具内包入浴剤の固形入浴剤、又は前記固形入浴剤に内包された別の玩具と連結可能に構成され、前記玩具と前記別の玩具にはそのままの状態で連結するための玩具連結部が設けられており、当該連結によって前記玩具の形態と前記別の玩具の形態とは異形態の合体玩具を作製可能に構成され、前記玩具と前記別の玩具とは分解および組み立てを可能とした複数の部品から成り、前記複数の部品それぞれには組み合わせ状態で連結するための部品連結部が設けられており、当該連結によって前記玩具の形態と前記別の玩具の形態と前記合体玩具の形態とは異形態の別の合体玩具を作製可能に構成されている。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る玩具内包入浴剤によれば、入手後の玩具の遊戯性を高めて今までに無い興趣を使用者に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1(A)は本発明に係る玩具内包入浴剤の一例を図、図1(B)は図1(A)に例示した玩具の左側面図、図1(C)は図1(B)に例示した玩具を構成する部品の説明図である。
図2図2(A)は本発明を適用した別の玩具内包入浴剤の一例を示す図、図2(B)は図2(A)に例示した別の玩具の左側面図、図2(C)は図2(B)に例示した別の玩具を構成する部品の説明図である。
図3図3図1(B)に例示した玩具と図2(B)に例示した別の玩具をそのままの状態で連結して得た合体玩具の一例を示す左側面図である。
図4図4(A)〜図4(D)は後記別の合体玩具を作製するときに用いられる前記玩具を構成する部品の説明図である。
図5図5(A)〜図5(C)は後記別の合体玩具を作製するときに用いられ前記別の玩具を構成する部品の説明図である。
図6図6(A)は図4(A)〜図4(D)に例示した玩具の部品と図5(A)〜図5(C)に例示した別の玩具の部品とを組み合わせ状態で連結して得た別の合体玩具の一例を示す左側面図、図6(A)は同別の合体玩具の右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の説明では、便宜上、図1(B)および図2(B)の前側を前、後側を後、手前側を左、奥側を右、上側を上と、下側を下と表記し、他の図においても同様に向きを表記する。
【0010】
《玩具内包入浴剤100および200》
図1(A)は玩具内包入浴剤の一例を示すものであり、当該玩具内包入浴剤100は、卵型の外形を成す水溶性の固形入浴剤110と、固形入浴剤110に内包された玩具120とを備えている。
【0011】
図2(A)は別の玩具内包入浴剤の一例を示すものであり、当該別の玩具内包入浴剤200は、玩具内包入浴剤100と同一サイズの卵型の外形を成す水溶性の固形入浴剤210と、固形入浴剤210に内包された別の玩具220とを備えている。
【0012】
すなわち、玩具内包入浴剤100と別の玩具内包入浴剤200にあっては、固形入浴剤110および210が、例えば浴槽内の湯に溶けるまでは玩具120と別の玩具220を視認することはできない。
【0013】
また、図1(B)および図2(B)から分かるように、玩具内包入浴剤100の玩具120と、別の玩具内包入浴剤200の別の玩具220は、形態が異なる。具体的には、図1(B)には玩具120として2足歩行タイプの恐竜を模したもの例示し、図2(B)には別の玩具220として魚タイプの恐竜を模したものを例示している。
【0014】
さらに、玩具120と別の玩具220は1つの密閉空洞またはこれよりも小さな複数の密閉空洞(いずれも図示省略)を有しているため、後述するように固形入浴剤110および210が例えば浴槽内の湯に溶ける過程で湯面に浮揚可能である。この浮揚は水に対するものであるため、浴槽内の湯が加熱途中の湯や加熱前の常温水であっても同様である。
【0015】
《固形入浴剤110および210》
固形入浴剤110および210は、温浴効果がある硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、塩化ナトリウム等のいずれか1種を主成分としたものであり、必要に応じて公知の生薬類、酵素類、保湿剤を適宜含んでいる。
【0016】
なお、固形入浴剤110および210は、温浴効果を高めるための公知の発砲剤、例えば炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等の炭酸塩と、コハク酸、フマル酸、リンゴ酸等の有機酸とを組み合わせたものを含んでいてもよい。
【0017】
また、固形入浴剤110および210は、視覚上の温浴効果を得るための公知の着色剤、例えばリボフラビン、カロチン、クロロフィル、色素(黄色202号、黄色4号、青色1号、緑色201号、緑色204号等)等を含んでいてもよい。
【0018】
さらに、固形入浴剤110および210は、嗅覚上の温浴効果を得るための公知の芳香剤、例えば公知の天然香料、合成香料等を含んでいてもよい。
【0019】
先に述べた玩具120と別の玩具220は水に対して浮揚可能であるが、初期の固形入浴剤110および210の質量は玩具120と別の玩具220の浮力に勝るように調整されているため、例えば浴槽内の湯に玩具内包入浴剤100と別の玩具内包入浴剤200を投入するとこれらは浴槽内の底に沈むものの、固形入浴剤110および210が時間経過に伴って湯に溶ける過程で質量と浮力とのバランスが崩れると、玩具120と別の玩具220が湯面に浮揚する。
【0020】
すなわち、使用者は、原則として、玩具120と別の玩具220が湯面に浮揚した段階でこれらを入手できることになる。浮揚した段階であっても玩具120と別の玩具220に固形入浴剤110および210の一部が付着しているような場合には、当該玩具120と別の玩具220を湯内で揺り動かして取り除けばよい。
【0021】
《玩具120と別の玩具220》
玩具120は、図1(C)に例示したように、頭部部品121と胴部部品122と尾部部品123とから成り、各部品121、122および123の材料は例えば合成樹脂、合成ゴム、エラストマー等である。この玩具120は、当該玩具120を玩具載置面(図1(B)の2点鎖線を参照、符号省略)に図示の姿勢で載置するための脚部120aを胴部部品122に有している。
【0022】
頭部部品121の後面には円柱状の凸部から成る部品連結部121aが設けられ、胴部部品122の前面には当該部品連結部121aを着脱可能に、かつ、回転可能に嵌め合わせ可能な円柱状の凹部から成る部品連結部122aが設けられている。すなわち、図1(B)の状態では頭部部品121を胴部部品122に対して破線矢印方向に回転させることが可能である。
【0023】
また、尾部部品123の前面には円柱状の凸部から成る部品連結部123aが設けられ、胴部部品122の後面には当該部品連結部123aを着脱可能に、かつ、回転可能に嵌め合わせ可能な円柱状の凹部から成る部品連結部122bが設けられている。すなわち、図1(B)の状態では尾部部品123を胴部部品122に対して破線矢印方向に回転させることが可能である。
【0024】
さらに、胴部部品122の上面には、玩具120と図2(B)に例示した別の玩具220とをそのままの状態で連結するための玩具連結部JP120として円柱状の凸部が設けられている。
【0025】
すなわち、玩具120は、各部品121、122および123の少なくとも1つを回転に基づき変位させることができるため、使用者は当該変位による態様変化を楽しむことができる。また、玩具120を構成する各部品121、122および123は分解および組み立てが可能であるため、この点に係る興趣も使用者に供与することができる。なお、上述の各部品は、固形入浴剤110および210が溶解した状態において変位させることができるが、溶解していない状態においては変位させることができない。
【0026】
一方、別の玩具220は、図2(C)に例示したように、頭部部品221と胴部部品222と尾びれ部部品223とから成り、各部品221、222および223の材料は例えば合成樹脂、合成ゴム、エラストマー等である。この別の玩具220は、当該別の玩具220を玩具載置面(図2(B)の2点鎖線を参照、符号省略)に図示の姿勢で載置するための胸びれ部220aを胴部部品222に有している。
【0027】
頭部部品221の後面には円柱状の凸部から成る連結部221aが設けられ、胴部部品222の前面には当該連結部221aを着脱可能に、かつ、回転可能に嵌め合わせ可能な円柱状の凹部から成る連結部222aが設けられている。すなわち、図2(B)の状態では頭部部品221を胴部部品222に対して破線矢印方向に回転させることが可能である。
【0028】
また、尾びれ部部品223の前面には円柱状の凸部から成る連結部223aが設けられ、胴部部品222の後面には当該連結部223aを着脱可能に、かつ、回転可能に嵌め合わせ可能な円柱状の凹部から成る連結部222bが設けられている。すなわち、図2(B)の状態では尾びれ部部品223を胴部部品222に対して破線矢印方向に回転させることが可能である。
【0029】
さらに、胴部部品222の下面には、別の玩具220と図1(B)に例示した玩具120とをそのままの状態で連結するための玩具連結部JP220として円柱状の凹部が設けられている。この玩具連結部JP220には、玩具120の玩具連結部JP120を着脱可能に、かつ、回転可能に嵌め合わせ可能である。
【0030】
すなわち、別の玩具220は、各部品221、222および223の少なくとも1つの回転に基づき変位させることができるため、使用者は当該変位による態様変化を楽しむことができる。また、玩具220を構成する各部品221、222および223は分解および組み立てが可能であるため、この点に係る興趣も使用者に供与することができる。
【0031】
《合体玩具300》
図3に例示した合体玩具300は、図1(B)に例示した玩具120と図2(B)に例示した別の玩具220をそのままの状態で連結して得たものである。この合体玩具300を作製するときには、玩具120の玩具連結部JP120(凸部)に別の玩具220の玩具連結部JP120(凹部)を嵌め込んで、両者の向きを調整すればよい。
【0032】
この合体玩具300の形態は、図1(B)に例示した玩具120の形態と図2(B)に例示した別の玩具220の形態とは異形態である。また、合体玩具300は、玩具120の脚部120aを利用して、玩具載置面(図3の2点鎖線を参照、符号省略)に図示の姿勢で載置することができる。
【0033】
すなわち、図1(B)に例示した玩具120と図2(B)に例示した別の玩具220とをそのまま状態で連結することにより、これら玩具120の形態と別の玩具220の形態とは異形態の合体玩具300を作製できるため、使用者は当該連結による形態変化、ならびに、連結解除後の再作製を楽しむことができる。
【0034】
《別の合体玩具400》
図6に例示した別の合体玩具400は、図1(B)に例示した玩具120が分解可能な頭部部品121、胴部部品122および尾部部品123から成り、かつ、図2(B)に例示した玩具220が分解可能な頭部部品221、胴部部品222および尾びれ部部品223から成ることを利用して、分解後の各部品121、122、123、221、222および223を適宜組み合わせた状態で連結して得たものである。
【0035】
この別の合体玩具400を作製するときには、分解後の各部品121、122、123、221、222および223を適宜組み合わせた状態で連結するための第2の部品連結部を各部品121、122、123、221、222および223に予め設けておく必要がある。
【0036】
図4は玩具120を構成する各121、122および123に前記第2の部品連結部を設けた例を示す。
【0037】
頭部部品121の下面には、胴部部品122の上面に設けられた玩具連結部JP120(凸部)に着脱可能に、かつ、回転可能に嵌め合わせ可能な円柱状の凹部から成る第2の部品連結部JP121が設けられている(図4(A)を参照)。ちなみに、この場合の胴部部品122の上面の玩具連結部JP120(凸部)は第2の部品連結部と兼用の連結部となっている。
【0038】
また、胴部部品122の左側の脚部120aの側面下部には、円柱状の凹部から成る第2の部品連結部JP122aが設けられ、同側面上部には、円柱状の凹部から成る第2の部品連結部JP122bが設けられている(図4(B)を参照)。
【0039】
さらに、胴部部品122の右側の脚部120aの側面下部には、円柱状の凹部から成る第2の部品連結部JP122cが設けられ、同側面上部には、円柱状の凹部から成る第2の部品連結部JP122dが設けられている(図4(C)を参照)。
【0040】
さらに、尾部部品123の右側の側面前部には、胴部部品122の右側の脚部120aの側面上部に設けられた第2の部品連結部JP122d(凹部)に着脱可能に、かつ、回転可能に嵌め合わせ可能な円柱状の凸部から成る第2の部品連結部JP123が設けられている(図4(D)を参照)。
【0041】
図5は別の玩具220を構成する各221、222および223に前記第2の部品連結部を設けた例を示す。
【0042】
頭部部品221の右側の側面後部には、玩具120の胴部部品122の右側の脚部120aの側面下部に設けられた第2の部品連結部JP122c(凹部、図4(C)を参照)に着脱可能に、かつ、回転可能に嵌め合わせ可能な円柱状の凸部から成る第2の部品連結部JP221が設けられている(図5(A)を参照)。
【0043】
また、胴部部品222の右側の側面前部には、玩具120の胴部部品122の左側の脚部120aの側面下部に設けられた第2の部品連結部JP122a(凹部、図4(B)を参照)に着脱可能に、かつ、回転可能に嵌め合わせ可能な円柱状の凸部から成る第2の部品連結部JP222が設けられている(図5(B)を参照)。
【0044】
さらに、尾びれ部部品223の左側の側面前部には、玩具120の胴部部品122の右側の脚部120aの側面上部に設けられた第2の部品連結部JP122d(凹部、図4(C)を参照)に着脱可能に、かつ、回転可能に嵌め合わせ可能な円柱状の凸部から成る第2の部品連結部JP223が設けられている(図5(C)を参照)。
【0045】
図6に例示した別の合体玩具400(図6(A)は別の合体玩具400の左側面図、図6(B)は別の合体玩具400の右側面図)を作製するには、まず、図4に例示した玩具120の分解後の各部品121、122および123と、図5に例示した別の玩具220の分解後の各部品221、222および223を用意する。
【0046】
そして、玩具120の胴部部品122の上面の玩具連結部JP120(凸部、第2の連結部と兼用)に、同玩具120の頭部部品121の下面の第2の部品連結部JP121(凹部)を嵌め込んで、両者の向きを調整する。
【0047】
そして、玩具120の胴部部品122の右側の脚部120aの側面下部の第2の部品連結部JP122c(凹部)に、別の玩具220の頭部部品221の右側の側面後部の第2の部品連結部JP122cを嵌め込んで、両者の向きを調整する。
【0048】
また、玩具120の胴部部品122の右側の脚部120aの側面上部の第2の部品連結部JP122d(凹部)に、別の玩具220の尾びれ部部品223の左側の側面前部の第2の部品連結部JP223を嵌め込んで、両者の向きを調整する。
【0049】
そして、玩具120の胴部部品122の左側の脚部120aの側面下部の第2の部品連結部JP122a(凹部)に、別の玩具220の胴部部品222の右側の側面前部の第2の部品連結部JP122cを嵌め込んで、両者の向きを調整する。
【0050】
また、玩具120の胴部部品122の左側の脚部120aの側面上部の第2の部品連結部JP122b(凹部)に、同玩具120の尾部部品123の右側の側面前部の第2の部品連結部JP123を嵌め込んで、両者の向きを調整する。
【0051】
図6から分かるように、作製後の別の合体玩具400は、玩具120の頭部部品121が頭部を成し、玩具120の胴部部品122が胴部を成し、別の玩具220の頭部部品221が左脚部を成し、別の玩具220の尾びれ部部品223が左腕部を成し、別の玩具220の胴部部品222が右脚部を成し、玩具120の尾部部品123が右腕部を成す形態を有する。
【0052】
この別の合体玩具400の形態は、図1(B)に例示した玩具120の形態と図2(B)に例示した別の玩具220の形態と図3に例示した合体玩具300の形態とは明らかに異形態である。また、別の合体玩具400は、左脚部を成す別の玩具220の頭部部品221と、右脚部を成す玩具220の胴部部品222を利用して、玩具載置面(図6の2点鎖線を参照、符号省略)に図示の姿勢で載置することができる。
【0053】
すなわち、図1(B)に例示した玩具120と図2(B)に例示した別の玩具220の分解後の各部品121、122、123、221、222および223を適宜組み合わせた状態で連結することにより、玩具120の形態と別の玩具220の形態と図3に例示した合体玩具300の形態とは異形態の別の合体玩具400を作製できるため、使用者は当該連結による形態変化、ならびに、連結解除後の再作製を楽しむことができる。とりわけ、別の合体玩具400の形態が、玩具120の形態と別の玩具220の形態と図3に例示した合体玩具300の形態とは明らかに異なる形態となるため、この点に係る格別な興趣も使用者に供与することができる。
【0054】
《玩具内包入浴剤に係る補足》
(1)図1(A)と図2(A)に卵型の外形を成す玩具内包入浴剤100と玩具内包入浴剤200を例示したが、玩具内包入浴剤の外形(固形入浴剤の外形)は卵形以外の立体形状、例えば円柱形や角柱形や球形や直方体等としてもよい。また、1つの玩具内包入浴剤(固形入浴剤)に1つの玩具を内包させたものを示したが、1つの玩具内包入浴剤(固形入浴剤)に2以上の玩具を内包させてもよく、このようにすれば例えば前記玩具120と前記別の玩具220を同時に入手できる他、これらに加えて他の別の玩具を同時に入手することが可能となる。
【0055】
(2)図1(B)と図2(B)に恐竜を模した玩具120と別の玩具220を示したが、これらは恐竜以外の生物または無生物、例えばキャラクターや動物や車両を模したものであってもよい。また、玩具120と別の玩具220として3部品から成るものを例示したが、2部品または4部品以上から成る玩具を用いてもよい。
【0056】
(3)図3図1(B)に例示した玩具120と図2(B)に例示した別の玩具120をそのままの状態で連結して得た合体玩具300を例示したが、同様の玩具連結部が設けられた3以上の玩具をそのままの状態で連結させて合体玩具を作製できるようにしてもよく、このようにすれば合体玩具の形態バリエーションを増すことが可能となる。
【0057】
(4)図4図1(B)に例示した玩具120の各部品121、122および123と図2(B)に例示した別の玩具220の各部品221、222および223を適宜組み合わせた状態で連結して得た合体玩具400を示したが、3以上の玩具を対象とし、当該3以上の玩具の部品を適宜組み合わせた状態で連結して別の合体玩具を作製できるようにしてもよく、このようにすれば別の合体玩具の形態バリエーションを増すことが可能となる。
【0058】
(5)図1(B)および図1(C)、図2(B)および図2(C)、図4および図5に部品連結部、玩具連結部および第2の部品連結部として円柱状の凸部と円柱状の凹部の一方を用いたものを例示したが、円柱状の凸部を球状の凸部に変え、円柱状の凹部を半球よりも大きな球欠状の凹部に変えて、当該凸部と当該凹部とを着脱可能に、かつ、回転可能に嵌め合わせることができるようにしてもよい。無論、各連結部は少なくとも着脱可能な嵌め合わせが可能であればその形状は任意である。また、図4および図5に例示した第2の部品連結部は、図1(B)および図1(C)に例示した玩具連結部JP120のように玩具連結部と兼用としてもよいし、部品連結部と兼用としてもよく、兼用数を増せば対象となる2以上の玩具の見栄え低下を抑制することが可能となる。
【0059】
(6)図1(B)および図1(C)、図2(B)および図2(C)、図4および図5に例示した部品連結部、玩具連結部および第2の部品連結部として同一サイズの凸部と凹部の一方を用いたものを例示したが、各連結部、とりわけ第2の部品連結部にサイズが異なる凸部と凹部を2種以上用いることによって、第2の部品連結部の連結相手を制限するようにしてもよい。このようにすれば、サイズの違いによってどの凸部をどの凹部に嵌め込めばよいかを目視により判断できるようになるため、別の合体玩具の作製にさらなる面白みを付加することが可能となる。
【0060】
(7)玩具内包入浴剤の販売に関しては、例えば図1(A)に例示した玩具内包入浴剤100をフィルム等で包装したもの1個を専用箱に入れ、また、図2(A)に例示した玩具内包入浴剤200をフィルム等で包装したもの1個を専用箱に入れて販売する単品販売の他、図1(A)に例示した玩具内包入浴剤100をフィルム等で包装したものと図2(A)に例示した玩具内包入浴剤200をフィルム等で包装したものの2個を専用箱に入れて販売するセット販売や、フィルム等で包装された3個以上の玩具内包入浴剤を専用箱に入れて販売するセット販売が可能である。
【符号の説明】
【0061】
100…玩具内包入浴剤、110…固形入浴剤、120…玩具、121…頭部部品、122…胴部部品、123…尾部部品、200…別の玩具内包入浴剤、210…固形入浴剤、220…別の玩具、221…頭部部品、222…胴部部品、223…尾びれ部部品、121a,122a,122b,123a,221a,222a,222b,223a…部品連結部、JP120…玩具連結部、JP220…玩具連結部、JP121,JP122a,JP122b,JP122c,JP122d,JP123,JP221,JP222,JP223…第2の部品連結部。
【要約】      (修正有)
【課題】入手後の玩具の遊戯性を高めて今までに無い興趣を使用者に提供できる玩具内包入浴剤を提供する。
【解決手段】玩具内包入浴剤100は、卵型の外形を成す水溶性の固形入浴剤110と、固形入浴剤に内包された玩具120とを備える。玩具120は、玩具内包入浴剤100と別の玩具内包入浴剤の固形入浴剤、または、固形入浴剤110に内包された別の玩具と連結可能に構成されている。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6