(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
冷蔵庫本体と、該冷蔵庫本体の前面に開閉可能に取り付けられた扉体と、該扉体の内部に設置されて前記扉体の前面に画像を表示する表示装置と、該表示装置を制御する表示制御部と、を備える冷蔵庫であって、
前記扉体は、前記表示制御部から発生するノイズが前記扉体の外部へ漏れ出すのを遮断するためのシールド部材を備え、
前記扉体の側壁には、電装部品が設けられ、
前記シールド部材は、少なくとも前記表示制御部の側方を覆うように構成された、前記扉体の側壁に沿って上下方向に延設した板状部材であり、その上端部又は下端部には前記電装部品に接続する配線用の貫通孔を有する
ことを特徴とする冷蔵庫。
【背景技術】
【0002】
従来、冷蔵庫において、その扉体の前面に種々の画像情報を表示するための液晶ディスプレイ等の画像表示装置が扉体の内部に設けられたものが知られている。例えば、特許文献1には、大型の画像表示装置を備えた冷蔵庫が開示されている。
【0003】
ここで、一般に画像表示装置は、プリント配線板上にCPUやメモリ等からなる制御回路が搭載された表示制御基板によって制御されるが、デジタル回路を動作させる表示制御基板の場合、基板上の信号線に流れる電流には高周波が含まれており、この高周波電流がノイズの源になることがある。そして、ノイズは信号線だけではなく、プリント配線板やケーブルなど様々な個所をアンテナとして放射されることがある。
【0004】
そのため、特許文献1に開示されているような画像表示装置を備えた冷蔵庫の場合、扉体の内部の表示制御基板から放射されたノイズが扉体の外部へ漏れ出して、冷蔵庫の周囲の電子機器等に不具合が発生するおそれがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、画像表示装置を制御する表示制御部から発生したノイズが冷蔵庫の扉の外部へ漏れ出すのを抑制できる冷蔵庫を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、本発明に係る冷蔵庫は、次のように構成したことを特徴とする。
【0008】
本発明は、冷蔵庫本体と、該冷蔵庫本体の前面に開閉可能に取り付けられた扉体と、該扉体の内部に設置されて前記扉体の前面に画像を表示する表示装置と、該表示装置を制御する表示制御部と、を備える冷蔵庫であって、前記扉体は、前記表示制御部から発生するノイズが前記扉体の外部へ漏れ出すのを遮断するためのシールド部材を備えることを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、扉体に表示制御部から発生するノイズが扉体の外部へ漏れ出すのを遮断するためのシールド部材を備えるので、表示制御部から発生するノイズが扉体の外部へ漏れ出すのを遮断することができ、冷蔵庫の周囲の電子機器等に不具合が発生するのを防止できる。
【0010】
また、本発明は、前記シールド部材は、少なくとも前記表示制御部の側方を覆うように構成されることを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、シールド部材は少なくとも表示制御部の側方を覆うように構成されるので、扉体の側壁を介して扉体の外部へ漏れ出すノイズを効果的に遮断することができる。
【0012】
また、本発明は、前記扉体の側壁には、電装部品が設けられ、前記シールド部材は、前記扉体の側壁に沿って上下方向に延設した板状部材であり、その上端部又は下端部には前記電装部品に接続する配線用の貫通孔を有することを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、シールド部材は、その上端部又は下端部に電装部品に接続する配線用の貫通孔を有するので、表示装置から発生するノイズを遮断しながら、表示装置に必要な配線を接続することができる。
【0014】
また、本発明は、前記シールド部材は、前記扉体の側壁に沿って上下方向に延設した板状部材であり、その上端部又は下端部には給排気用の貫通孔を有することを特徴とする。
【0015】
本発明によれば、シールド部材は、その上端部又は下端部には給排気用の貫通孔を有するので、表示装置から発生するノイズと熱に対する遮断性と放熱性を両立することができる。
【0016】
また、本発明は、前記シールド部材として、前記表示装置を前記扉体の内部に固定する固定部材を有することを特徴とする。
【0017】
本発明によれば、表示装置を扉体の内部に固定する固定部材は、シールド部材を兼ねているので、部品点数の削減等を達成することができる。
【0018】
また、本発明は、前記シールド部材として、前記表示装置を摺動可能に支持する案内部材を有することを特徴とする。
【0019】
本発明によれば、表示装置を摺動可能に支持する案内部材は、シールド部材を兼ねているので、部品点数の削減等を達成することができる。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明に係る本実施形態の冷蔵庫1について、
図1から
図5を参照しながら説明する。
【0022】
(冷蔵庫の全体構成)
図1は、本実施形態の冷蔵庫全体を概略的に示す斜視図である。
図1に示すように、冷蔵庫1は、その内部に食品等の貯蔵室として、上段に図示しない冷蔵室と下段に図示しない冷凍室が配設された冷蔵庫本体2を備える。また、冷蔵庫1は、冷蔵庫本体2の前方Y1の上下にそれぞれ、片開き式の扉体3として上扉3aと下扉3bを備える。冷蔵庫本体2は、その右方X1に複数のヒンジ部材4が取り付けられており、ヒンジ部材4は、各扉体3を上下方向Zに延びる軸線を中心として水平方向に回動可能に軸支持している。これにより、上扉3aは、冷蔵室の前面の図示しない開口部を開閉し、下扉3bは、冷凍室の前面の図示しない開口部を開閉することができる。
【0023】
各扉体3は、扉体3の前面に画像を表示する液晶ディスプレイ等の画像表示装置5がその内部に設けられる。各扉体3の前面には、画像表示装置5の表面を覆うように、光透過性を有するガラス板等の透明前板6が設けられる。また、各扉体3の左方X2側面には、ユーザが扉体3を開く際に指先を引っ掛けるための凹部7が形成される。
【0024】
冷蔵庫本体2には、冷凍室、冷蔵室等の各室を設定された温度に制御するための図示しないコンプレッサ及びファンモータと、コンプレッサ及びファンモータの動作を制御するための図示しない冷蔵庫本体制御部と、が設けられている。また、冷蔵庫本体2の上面には、画像表示装置5に電力を供給するための図示しない専用電源装置が設けられており、専用電源装置を上方から覆うように、上カバー部材8が装着される。
【0025】
ここで、画像表示装置5は、各種の映像、文字、記号等を画像として表示可能なものであり、例えば、液晶、プラズマ及び有機エレクトロルミネンス等のディスプレイ装置を含む。また、画像表示装置5は、内蔵されたテレビチューナによって受信されたテレビ放送信号に基づいてテレビ番組の映像を表示するテレビ受像機であってもよい。
【0026】
(扉体の構造)
次に、冷蔵庫1の扉体3の詳細な構造について、
図2から
図5を参照しながら説明する。なお、以下で特段の説明がなければ、下扉3bは上扉3aと共通の構造を有するものとする。
【0027】
図2は、
図1の冷蔵庫の上扉の内側を示す斜視図である。
図2に示すように、扉体3は、上下方向Zに複数段でポケット部11が内側に脱着可能に取り付けられており、これらポケット部11は、冷蔵庫本体2の前面の開口部に収容可能に設けられる。
【0028】
図3は、
図2の上扉の内部構造を示す分解斜視図である。
図3に示すように、扉体3は、扉本体ユニット20と、扉本体ユニット20の内部に組み付けられる画像表示ユニット30と、を備える。
【0029】
図4は、
図2の上扉のE−E線における縦断面図である。
図4に示すように、扉本体ユニット20は、扉体3の内側を構成する扉内板21と、扉内板21と対向して設けられた中間板22と、を備える。扉内板21は、内側にポケット部11が取り付けられると共に、扉体3に気密性を持たせるために、周縁部にガスケット23が取り付けられている。扉内板21と中間板22で挟まれた空間には、扉体3に断熱性を持たせるために、硬質ウレタン等の断熱材25が充填発泡される。
【0030】
また、扉本体ユニット20は、画像表示ユニット30を内部に収容保持する略直方体形状の枠体26を備える。枠体26は、左側面に画像表示ユニット30が通過可能な扉体開口部20aを備え、内部に画像表示ユニット30を収容可能な収容空間20bを備える。枠体26は、後面が中間板22の前面の周囲に取り付けられる。
【0031】
枠体26の内部には、画像表示ユニット30を、扉体開口部20aを介して収容空間20bの内部へ案内するための案内部材28が取り付けられる。本実施形態では、案内部材28は、枠体26の後面の開口部を亘って左右方向Xに延びるように、枠体26の後面を構成する開口縁部の前面側に案内部材28の左右両端が取り付けられている。案内部材28は、矩形の平板状部材であり、上端縁及び下端縁が略U字状に内方に向けて折り曲げられた屈曲部28a,28bを有する。なお、枠体26及び案内部材28は、板金加工により作製されるが、樹脂成形により作製してもよい。
【0032】
また、扉本体ユニット20は、画像表示装置5の画面が透過可能な透明前板6を備える。透明前板6は、枠体26の前面に両面接着シート27によって接着される。本実施形態では、透明前板6は、ユーザが画像表示装置5に表示される画像を見ながら所定のアプリケーション等を操作するためのタッチパネル型の操作装置として機能する。透明前板6は、矩形のガラス板6aと、ガラス板6aの表面全体に貼り付けられた静電容量方式の透明電極膜6bと、を備え、透明電極膜6bの表面に指などが触れたときの静電容量の変化を検知できるように構成される。なお、透明前板6は、透明電極膜6bを設けずに、操作装置として兼用されないものであってもよい。また、透明前板6とは別体の操作装置が設けられてもよい。
【0033】
画像表示ユニット30は、画像表示装置5を備えると共に、画像表示装置5の裏面の中央に、画像表示装置5を制御するための表示制御基板50を備える。表示制御基板50には、例えば、CPUとRAMを同一パッケージに内蔵したマイクロコンピュータを主要部として構成された制御部や、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ等で構成された記憶部等が設けられる。表示制御基板50は、所定のアプリケーションソフトウェアをインストールすることで、又は、内蔵する記憶部に記憶されたアプリケーションソフトウェアのプログラムを起動することで、画像表示装置5にアプリケーションの画面が出力されるように構成される。
【0034】
画像表示装置5の裏面には、扉本体ユニット20の案内部材28に係合可能な係合部材33が取り付けられている。係合部材33は、中央に表示制御基板50が挿通可能な開口部を有する平板状部材であり、上端縁及び下端縁には、後方に向けて屈曲して形成された上面部33aと下面部33bと、上面部33aと下面部33bの後方端部から更に上下方向かつ互いに離間する方向に向けて屈曲された鍔部33c,33dと、を有する。また、上面部33a又は下面部33bには、上下方向Zに連通する連通孔33eが形成される。
【0035】
また、
図3に示すように、画像表示ユニット30は、表示制御基板50を冷却するための複数の基板用ファンモータ31を備える。基板用ファンモータ31は、係合部材33の右側端部に取り付けられたファン支持部材32によって支持される。ファン支持部材32は、扉体3の側壁に沿って上下方向Zに延設した平板状部材であって、上下部にそれぞれ給排気用の貫通孔32a,32bを有する。本実施形態では、基板用ファンモータ31として、2つの排気用基板用ファンモータ31aと2つの吸気用基板用ファンモータ31bを備えている。排気用基板用ファンモータ31aは、ファン支持部材32の上部に設けられた貫通孔32aを介して、収容空間20bから暖められた空気を排出する。一方で、吸気用基板用ファンモータ31bは、ファン支持部材32の下部に設けられた貫通孔32bを介して、収容空間20b内へ冷えた外気を取り込む。また、各ファン支持部材32の上下端には、基板用ファンモータ31によって表示制御基板50を効率的に冷却するために、整流板34a,34bがそれぞれ取り付けられている。
【0036】
更に、本実施形態では、断熱材25の前面側であって中間板22の背面の中央には、表示制御基板50の結露防止のために、周囲を保温するための基板用ヒータ24が取り付けられている。
【0037】
ここで、扉本体ユニット20の枠体26は、左側面に画像表示装置5が通過可能な扉体開口部20aを備えると共に、扉体開口部20aを介して内部に画像表示ユニット30を収容可能な収容空間20bを備えている。すなわち、扉体開口部20aは、収容空間20bに連通するように構成される。なお、本実施形態では、上扉3aのみ枠体26の上部に、冷蔵庫1の前方を撮像するためのCCDカメラ等の撮像装置29が設けられる。
【0038】
図4に示すように、収容空間20bに画像表示ユニット30が収容された状態において、画像表示装置5の背面5aと、収容空間20bの冷蔵庫本体側の面を画定する中間板22の前面22aとは、隙間Gを介して互いに対向している。隙間Gにおいて、係合部材33の鍔部33c,33dはそれぞれ、案内部材28の屈曲部28a,28bに対して、左右方向Xに摺動可能に係合する。そのため、画像表示ユニット30は、扉体開口部20aを介して収容空間20bに対して挿入又は取り出し可能に、扉本体ユニット20によって保持される。
【0039】
収容空間20bに挿入された画像表示ユニット30が左右方向Xに移動しないように、画像表示ユニット30を枠体26に対して固定する固定部材35が枠体26の左側方に設けられる。固定部材35は、扉体3の側壁に沿って上下方向Zに延びる平板状部材であって、その上部と下部にそれぞれ配線用の貫通孔35a,35bを有している。固定部材35は、枠体26の左側面と係合部材33の左側端にネジ等で脱着可能に固定される。
【0040】
この状態において、中間板22の前面22aと画像表示装置5の背面5aとによって挟まれた隙間Gは、上述のように互いに案内保持する案内部材28及び係合部材33によって、上下方向Zに並んだ3つの空間A,B,Cに画成される。
【0041】
これら空間A,B,Cのうち、上側の空間Aには、冷蔵庫本体2と表示制御基板50間を接続する配線65を収納することができると共に、中間に位置する空間Bには、表示制御基板50を収納することができる。このとき、配線65は、表示制御基板50から係合部材33の連通孔33eを挿通して空間A内に延びており、空間A内に収納された配線65は、枠体26の内面に取り付けられた複数の配線固定具70によって固定される。
【0042】
上述の扉本体ユニット20は、左側面に左カバーユニット41、右側面に右カバー42、上面に上カバー43、及び下面に下カバー44が装着される。左カバーユニット41、右カバー42、上カバー43及び下カバー44はそれぞれ、扉体3の筐体として左側壁、右側壁、上壁及び下壁をなす。
【0043】
左カバーユニット41は、上下方向Zに延設し、側面に凹部7が形成されたカバー本体部45を備える。カバー本体部45は、例えば、スピーカ等の音声出力装置46、複数のLED発光体47、マイク等の音声入力装置48、USB等のコネクタを接続可能な外部接続端子49等の電装部品が取り付けられる。電装部品46,47,48,49に接続された電線は、固定部材35に設けられた配線用の貫通孔35a,35bを介して収容空間20bの内部に配線される。
【0044】
右カバー42は、上下方向Zに延設した平板状部材であり、収容空間20bから扉体3の外部へ空気を排出することが可能な排気口42aと、収容空間20bに扉体3の外部から空気を取り込むことが可能な吸気口42bと、を備える。
【0045】
(表示制御基板のシールド構造)
図5は、表示制御基板50から発生するノイズの遮断について説明する説明図である。
図5に示すように、本実施形態において、表示制御基板50から発生するノイズを遮断するためのシールド部材36は、係合部材33、ファン支持部材32及び固定部材35によって構成される。係合部材33、ファン支持部材32及び固定部材35は、金属等の電磁波遮断材料から形成されており、例えば、板金加工により作製することができる。板金の材料として、例えば、軟鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、アルミニウム合金板、表面処理鋼板、銅板、銅合金板などを用いることができる。
【0046】
ファン支持部材32と固定部材35は、少なくとも係合部材33c,33dに挟まれた空間Bを側方から覆う長さに形成されており、本実施形態では、画像表示装置5の上下方向Zの長さと略等しい長さに形成される。
【0047】
表示制御基板50は、左側方X2と右側方X1がそれぞれファン支持部材32と固定部材35によって覆われている。表示制御基板50から左右方向Xに放射されたノイズは、ファン支持部材32及び固定部材35によって遮断されるので、扉体3の外部へ漏れ出さない。同様に、表示制御基板50は、上方Z1と下方Z2が係合部材33cと33dによって覆われている。表示制御基板50から上下方向Zに放射されたノイズは、係合部材33c,33dによって遮断されるので、扉体3の外部へ漏れ出さない。
【0048】
ここで、一般にノイズの強さはノイズ源からの距離に反比例する。そのため、ファン支持部材32の給排気用の貫通孔32a,32bと固定部材35の配線用の貫通孔35a,35bは、いずれも各部材の上端部及び下端部に設けられており、表示制御基板50から離れた位置にあると共に、表示制御基板50から発生したノイズは係合部材33c,33dによってほとんど遮断されるので、貫通孔32a,32b,35a,35bを介して外部に漏れ出すノイズは極めて少ない。
【0049】
以上により、本実施形態によれば、扉体33は表示制御基板50から発生するノイズが扉体3の外部へ漏れ出すのを遮断するためのシールド部材36として係合部材33、ファン支持部材32及び固定部材35を備えるので、表示制御基板50から発生するノイズが扉体3の外部へ漏れ出すのを遮断することができ、冷蔵庫1の周囲の電子機器等に不具合が発生するのを防止できる。
【0050】
本実施形態によれば、ファン支持部材32及び固定部材35は少なくとも表示制御基板50の側方を覆うように構成されるので、扉体3の側壁を介して扉体3の外部へ漏れ出すノイズを効果的に遮断することができる。
【0051】
本実施形態によれば、上下方向Zに延設した板状部材である固定部材35は、その上端部及び下端部に電装部品46,47,48,49に接続する配線用の貫通孔35a,35bを有するので、画像表示装置5から発生するノイズを遮断しながら、画像表示装置5に必要な配線を接続することができる。
【0052】
本実施形態によれば、扉体3の側壁に沿って上下方向Zに延設した板状部材であるファン支持部材32は、その上端部及び下端部には給排気用の貫通孔32a,32bを有するので、画像表示装置5から発生するノイズと熱に対する遮断性と放熱性を両立することができる。
【0053】
本実施形態によれば、画像表示装置5を扉体3の内部に固定する固定部材35は、シールド部材36を兼ねているので、部品点数の削減等を達成することができる。
【0054】
本実施形態によれば、画像表示装置5を摺動可能に支持する案内部材33は、シールド部材36を兼ねているので、部品点数の削減等を達成することができる。
【0055】
なお、本発明は、例示された本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能である。
【0056】
例えば、本実施形態では、上下2枚の扉3a,3bを備える片開き式の冷蔵庫1について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、1枚の片開き式の扉を有する冷蔵庫、上下方向Zに3枚以上の片開き式の扉を有する冷蔵庫等であってもよい。また、本実施形態では、片開き式の冷蔵庫1について説明したが、左右両端に軸支持された2枚の扉が左右方向Xに開く観音開き式の冷蔵庫であってもよい。
【0057】
また、本実施形態では、画像表示装置5を左右方向Xに摺動させる構造を有する扉体について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、案内部材28を上下方向Zに延設し、画像表示装置5を上下方向Zに摺動させるものであってもよい。
【0058】
更に、本実施形態では、給排気用の貫通孔32a,32bと配線用の貫通孔35a,35bを異なるシールド部材36に設けた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、給排気用と配線用の貫通孔を同じシールド部材36に個別に又は共通して設けてもよい。また、給排気用又は配線用の貫通孔は、いずれか一方のみをシールド部材36に設けてもよく、いずれもシールド部材36に設けなくてもよい。