(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
化粧料B中に、さらに(B−4)HLB2〜10の液状の非イオン性界面活性剤及び/又はマンノシルエリスリトールリピッドを含有する請求項1又は2記載の用時混合型化粧料。
化粧料Bにおいて、成分(B−1)が、カラギーナン、キサンタンガム、ポリグルタミン酸、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース及びヒドロキシプロピルメチルセルロースから選ばれる1種又は2種以上である請求項1〜4のいずれか1項記載の用時混合型化粧料。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明で用いる用時混合型化粧料は、下記第1の化粧料A及び第2の化粧料Bを含むものである。
【0011】
〔化粧料A〕
化粧料Aに用いられる成分(A−1)は、炭素数10〜22の脂肪酸基を1以上有する脂肪酸トリグリセリドである。
かかる脂肪酸トリグリセリドとしては、皮膚刺激性が低く、低温安定性に優れ、適度な流動性を有する点から、炭素数10〜22の脂肪酸基を2以上有するものが好ましく、炭素数10〜22の脂肪酸基を3個有する脂肪酸トリグリセリドがより好ましい。このような脂肪酸トリグリセリドとしては、例えばオリーブ油、マカデミアナッツ油、メドウフォーム油、ヒマシ油、紅花油、ヒマワリ油、アボカド油、キャノーラ油、キョウニン油、米胚芽油、米糠油等の植物油;トリアセチルヒドロキシステアリン酸グリセリル、トリアセチルリシノール酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリド、トリイソステアリン酸グリセリル、トリウンデカン酸グリセリル、トリヒドロキシステアリン酸グリセリル、トリオレイン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン・イソステアリン・アジピン酸)グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリ(カプリル・カプリン・ミリスチン・ステアリン酸)グリセリル、トリ(カプリル・カプリン・ラウリン酸)グリセリル、トリ(カプリル・カプリン・リノール酸)グリセリル、トリカプリン酸グリセリル、トリ牛脂脂肪酸グリセリル、トリ(牛脂脂肪酸・ミンク油脂肪酸・タラ肝油脂肪酸)グリセリル、トリミリスチン酸グリセリド、トリステアリン酸グリセリル、トリパルミチン酸グリセリル、トリ2−ヘプチルウンデカン酸グリセリル、トリベヘン酸グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、トリ(ミンク油脂肪酸・パルミチン酸)グリセリル、トリヤシ油脂肪酸グリセリル、トリラウリン酸グリセリル、トリラノリン脂肪酸グリセリル、トリ(リシノレイン・カプロン・カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリリノール酸グリセリル等の合成グリセリドが挙げられ、化粧品、医薬品用原料として市販されているものを利用することができる。本発明においては、これらを1種又は2種以上選択して用いることができる。
【0012】
これらのうち、低温安定性が良好で、伸ばし始めの油性感を抑える点から、オリーブ油、マカデミアナッツ油、メドウフォーム油、トリ(カプリル・カプリン)酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリパルミチン酸グリセリル、トリ2−ヘプチルウンデカン酸グリセリル、トリベヘン酸グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、トリヤシ油脂肪酸グリセリル及びトリラウリン酸グリセリルから選択される1種又は2種以上を含むことが好ましく、オリーブ油、マカデミアナッツ油及びメドウフォーム油を含むことがより好ましい。
【0013】
化粧料A中の成分(A−1)の含有量は、低温定性を良好にし、伸ばし始めの油性感を抑える点から、20〜80質量%であり、40〜78質量%が好ましく、50〜75質量%がより好ましい。
【0014】
化粧料Aに用いられる成分(A−2)は、分岐炭化水素である。
かかる分岐炭化水素としては、25℃で液状であり、通常化粧料に用いられるものであればいずれでもよく、例えば、α−オレフィンオリゴマー、イソパラフィン、スクワラン、スクワレン等が挙げられる。これらは動植物由来であってもよく、例えば、シュガースクワラン、オリーブスクワラン、米スクワラン、サメスクワラン、発酵生産したテルペン類を縮合させたスクワレンを水素添加したスクワラン等が挙げられる。本発明においては、これらを1種又は2種以上選択して用いることができる。
これらのうち、低温安定性が良好で、伸ばし始めの油性感を抑える点から、α−オレフィンオリゴマー、イソパラフィン、及びスクワランから選択される1種又は2種以上を含むことが好ましく、スクワランを含むことがより好ましい。
なお、本発明において液状とは、「ASTM D 4359-90:Standard Test Method for Determining Whether a Material is a Liquid or Solid」に基づく固体−液体判定試験により、「液体」と判定される物質の状態をいう。
また、本発明において固形状とは、前記固体−液体判定試験により「固体」と判定される物質をいう。
ただし、101.3kPaの大気圧において融点又は溶け始めの温度が20℃以下の油剤は、前記固体−液体判定試験によらず、「液体」と判定する。
【0015】
化粧料A中の成分(A−2)の含有量は、分散性が良好で、伸ばし始めの油性感を抑える点から、20〜50質量%であり、22〜45質量%が好ましく、24〜40質量%がより好ましい。
【0016】
化粧料Aは、さらに、前記成分以外の油性成分を含有することができる。かかる油性成分としては、通常の化粧料に用いられるものであればいずれでも良く、例えば、ジメチルポリシロキサン、環状シリコーン等のシリコーン油;固型パラフィン、流動パラフィン、ワセリン等の炭化水素類;ホホバ油などの植物油;トリ2−エチルヘキサン酸グリセリルなどの炭素数8以下の脂肪酸基を有するトリグリセリド;ミツロウ、モクロウ、カルナバロウ等のロウ類;ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸セチル、イソステアリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル等のエステル油;セタノール、ベヘニルアルコール、イソステアリルアルコール、ホホバアルコール、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、長鎖分岐脂肪族アルコール等の高級アルコール類;コレステロール、フィトステロール、分岐脂肪酸コレステロールエステル、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリルエステル等のステロール類及びその誘導体;硬化油等の加工油類;ステアリン酸、ミリスチン酸、イソ型長鎖脂肪酸、アンテイソ型長鎖脂肪酸などの高級脂肪酸;ジカプリルエーテル等のエーテル;リモネン、水素添加ビサボロール等のテルペン類等が挙げられる。
【0017】
化粧料Aは、油性化粧料であり、化粧料A中に95質量%以上が油性成分であることが好ましく、99質量%以上が油性成分であることがより好ましく、実質的に油性成分からなることがさらに好ましい。
また、化粧料Aは、溶け込むような感触が得られやすい点から、界面活性剤を実質的に含有しないのが好ましい。本発明における実質的に含有しないとは、化粧料A中に0.5質量%以下であり、好ましくは0.2質量%以下であり、より好ましくは0.1質量%以下である。
【0018】
〔化粧料B〕
化粧料Bに用いられる成分(B−1)は、ポリサッカライド及び/又はポリペプチド系増粘剤である。
成分(B−1)としては、例えば、グアーガム、ローカストビンガム、クインスシード、ガラクタン、アラビアガム、トラガカントガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カラギーナン、デキストラン、サクシノグルカン、カードラン、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン等が挙げられる。
【0019】
キサンタンガムは、Xanthomonas campestrisが産生する多糖類であって、増粘剤として化粧品、食品、その他の分野で広く用いられている。当該キサンタンガムの市販品としては、例えば、日清オイリオグループ社製、「ノムコートZ」、「ノムコートZZ」、三栄源エフ・エフ・アイ社製、「サンエース」、DSP五協フード&ケミカル社製、「エコーガム」等が好適に用いられる。
カラギーナンは天然多糖類であり、原料や抽出方法によりκ-カラギーナン、ι-カラギーナン、λ-カラギーナン等があるが、本発明においてはそれらのいずれも使用することができる。これらのうち、増粘効果が高く、肌弾力を向上させる観点から、λ-カラギーナンを含むことが好ましい。
【0020】
また、成分(B−1)として、例えば、カルボキシメチルセルロースまたはその塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩等)、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース系高分子を用いることができる。これらのうち、分散性を良好にする点から、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基又はヒドロキシプロピル基が付加したセルロースが好ましい。
ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基又はヒドロキシプロピル基が付加したセルロースは、セルロースの水酸基における水素原子の一部が、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基又はヒドロキシプロピル基で置換されているものであり、これら以外の置換基を有していても良い。
具体的には、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等が挙げられる。
これらは、セルロースに苛性ソーダを反応させてアルカリセルロースとし、次いで、塩化メチル、モノクロル酢酸、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等を作用させ、セルロースの水酸基における水素原子を、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、メチル基、カルボキシメチル基等に置換して得られるものである。
【0021】
ヒドロキシエチル基又はヒドロキシプロピル基が付加したセルロースとしては、例えば、ヒドロキシエチルセルロースでは、CELLOSIZE QP52000H(ダウ・ケミカル社製)、HECダイセル SE400、SE500、SE600、SE850、SE900(以上、ダイセルファインケム社製)等;ヒドロキシプロピルメチルセルロースでは、METOLOSE 60SH、65SH(以上、信越化学工業社製)、BENECEL E50、E4M、E10M、F4MC、K99C、K4M、K15M、K35M、K100M、K200M(以上、ASHLAND社製)、ケルトロール(以上、ケルコ社製)等の市販品を使用することができる。
【0022】
また、成分(B−1)としては、ポリグルタミン酸及び/又はその塩を使用することができる。ポリグルタミン酸は、遊離の酸または塩の状態で配合する。かかるポリグルタミン酸及び/又はその塩は、グルタミン酸が重合したものであれば制限ないが、ポリ−γ−グルタミン酸及び/又はその塩であることが好ましい。市販品として、例えば、東洋紡績社製の「アミノピジェール」を好適に用いることができる。
【0023】
本発明において、成分(B−1)としては、分散性を良好にし、キサンタンガム、カラギーナン、ポリグルタミン酸、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルエメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、並びにこれらの塩から選択される1種又は2種以上を含むことが好ましく、キサンタンガム、カラギーナン、ポリグルタミン酸、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、並びにこれらの塩から選択される1種又は2種を含むことがより好ましく、カラギーナンを含むことがさらに好ましい。
【0024】
化粧料Bにおいて、成分(B−1)は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、分散性を良好にし、伸ばし始めの油性感を抑える点から、0.65〜1.4質量%であり、0.7〜1.3質量%が好ましく、0.8〜1.2質量%がより好ましい。
【0025】
成分(B−2)は、HLB12以上の非イオン性界面活性剤である。
かかる非イオン性界面活性剤としては、通常の化粧料に用いられるもので、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロースエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン等が挙げられる。
これらのうち、分散性を良好にし、伸ばし始めの油性感を抑える点から、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル及びポリグリセリン脂肪酸エステルから選択される1種又は2種以上を含むことが好ましく、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及びポリグリセリン脂肪酸エステルから選択される1種又は2種以上を含むことがより好ましい。
【0026】
ここで、本発明におけるHLB(Hydrophilic - Lipophilic Balance)は、親水性−親油性のバランスを示す指標であり、一般的には小田・寺村らによる次式で計算される。
HLB=(Σ無機性値/Σ有機性)×10
ここで、Σ無機性値/Σ有機性は、IOB値(Inorganic-Organic Balance)と呼ばれ、各種原子及び官能基毎に設定された「無機性値」、「有機性値」に基づいて、界面活性剤等の有機化合物を構成する原子及び官能基の「無機性値」、「有機性値」を積算することにより算出することができる(甲田善生著、「有機概念図−基礎と応用−」、11〜17頁、三共出版、1984年発行参照)。
【0027】
化粧料Bにおいて、成分(B−2)は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、分散性を良好にし、伸ばし始めの油性感を抑える点から、0.01〜4質量%であり、0.1〜2質量%が好ましく、0.3〜1.5質量%がより好ましい。
【0028】
化粧料Bにおいて、成分(B−3)の水の含有量は、塗布時に溶け込むような感触が得られ、塗布後においてみずみずしい使用感が得られる観点から、65〜99.3質量%が好ましく、70〜97質量%がより好ましく、75〜95質量%がさらに好ましい。
【0029】
化粧料Bは、さらに、(B−4)HLB2〜10の液状の非イオン性界面活性剤及び/又はマンノシルエリスリトールリピッドを含有することができ、分散性を向上させることができる。
ここで、HLBは、前記成分(B−2)と同様である。
成分(B−4)は、分散性を良好にし、伸ばし始めの油性感を抑制する点から、HLBが2〜10の25℃、大気圧下で液状の非イオン性界面活性剤であり、25℃で完全に固化している固形状(粉状、フレーク状を含む)のものは含まれない。25℃、大気圧下で液状の非イオン性界面活性剤は、当該HLBの条件を満たすものであれば、通常化粧料に用いられるものであればいずれも用いることができ、例えば、脂肪酸多価アルコールエステル、ポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等が挙げられる。
【0030】
脂肪酸多価アルコールエステルとしては、モノオレイン酸グリセリル(HLB;2.5)、モノイソステアリン酸グリセリル(HLB;4)等のグリセリン脂肪酸エステル;モノイソステアリン酸ソルビタン(HLB;5)、セスキイソステアリン酸ソルビタン(HLB;4.5)、モノオレイン酸ソルビタン(HLB;4.3)、セスキオレイン酸ソルビタン(HLB;3.7)、等のソルビタン脂肪酸エステル;ペンタイソステアリン酸デカグリセリル(HLB;3.5)、ペンタオレイン酸デカグリセリル(HLB;3.5)、モノオレイン酸ジグリセリル(HLB;5.5)、ジオレイン酸ジグリセリル(HLB;7)、モノイソステアリン酸ジグリセリル(HLB;5.5)、モノオレイン酸テトラグリセリル(HLB;6)、トリオレイン酸デカグリセリル(HLB;7)等のポリグリセリン脂肪酸エステルが挙げられる。
【0031】
ポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸エステルとしては、ポリオキシエチレン(3)ヒマシ油(HLB;3)、ポリオキシエチレン(5)硬化ヒマシ油(HLB;6)、ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油(HLB;6.5)、ポリオキシエチレン(10)ヒマシ油(HLB;6.5)等のポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルが挙げられる。
【0032】
ポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、ポリオキシエチレン(2)オレイルエーテル(HLB;7.5)等が挙げられる。
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルとしては、ポリオキシエチレン(2)ノニルフェニルエーテル(HLB;4.5)、ポリオキシエチレン(5)ノニルフェニルエーテル(HLB;8)、ポリオキシエチレン(3)オクチルフェニルエーテル(HLB;6)等が挙げられる。
【0033】
ポリエチレングリコール脂肪酸エステルとしては、モノオレイン酸ポリエチレングリコール(2EO)(HLB;4.5)、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(3EO)(HLB;2)、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(5EO)(HLB;3)、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(10EO)(HLB;5)、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(20EO)(HLB;7)等が挙げられる。
【0034】
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとしては、ステアリン酸PEG6ソルビタン(HLB;9.5)が挙げられる。
【0035】
また、成分(B−4)として、マンノシルエリスリトールリピッド(以下、MELともいう)を用いることができる。MELは、酵母が作る天然系の界面活性剤であり、マンノースの1位にエリストリトールが置換し、2位及び3位にアシル基が置換し、4位及び6位にはアセチル基が置換していてもよい構造を有する化合物である。
【0036】
MELは、マンノースの4位及び6位のアセチル基の有無からMEL−A、MEL−B、MEL−C及びMEL−Dの4種類が知られている。式(I)にMEL−Aの構造を示す。式(I)中、R
1及びR
2は炭化水素基を示す。すなわち、MEL−Aは、式(I)中、マンノースの2位、3位に炭素数5〜19のアシル基を有し、マンノースの4位、6位にアセチル基を有する化合物である。なお、MEL−Bは式(I)においてマンノースの4位のアセチル基(CH
3CO)がHであり、MEL−Cは式(I)においてマンノースの6位のアセチル基(CH
3CO)がHであり、MEL−Dは式(I)においてマンノースの4位及び6位のアセチル基(CH
3CO)がいずれもHである。
【0038】
(式中、R
1及びR
2は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜18の直鎖又は分枝を有するアルキル基、あるいは、炭素数2〜18の直鎖又は分枝を有するアルケニル基もしくはアルカジエニル基もしくはアルカトリエニル基を示す。nは6〜10の整数、mは6〜10の整数を各々示す。〕
【0039】
式(I)に対応させれば、MELはマンノースの2位、3位に炭素数1〜19の飽和又は不飽和の直鎖又は分枝を有するアシル基を有し、マンノースの4位、6位がアセチル基である化合物である(マンノースの4位、6位のアセチル基のどちらか一方、あるいは両方が水酸基になっていてもよい。)。なお、2位と3位のアシル基の合計の炭素数は好ましくは10〜38、より好ましくは14〜30である。
R
1、R
2の好ましい基としては、CH
3(CH
2)
6、CH
3(CH
2)
8、CH
3(CH
2)
10などのC
7〜C
11のアルキル基;C
7H
14、C
9H
18、C
11H
22などのC
7〜C
11のアルケニル基;C
7H
12、C
9H
16、C
11H
20などのC
7〜C
11のアルカジエニル基;C
7H
10、C
9H
14、C
11H
18などのC
7〜C
11のアルカトリエニル基が挙げられる。
【0040】
これらのMELは、市販品を使用することができ、例えば、サーフメロウB(MEL−B)、サーフメロウBBG(MEL―B50質量%、1,3−ブチレングリコール50%の混合物)(いずれも東洋紡績社製)等を使用することができる。
【0041】
成分(B−4)としては、分散性を良好にし、化粧料Bの透明性を高める点から、マンノシルエリスリトールリピッド及びソルビタン脂肪酸エステルから選択される1種又は2種以上を含むことが好ましく、マンノシルエリスリトールリピッド、イソステアリン酸ソルビタン及びモノオレイン酸ソルビタンから選択される1種又は2種以上を含むことがより好ましく、マンノシルエリスリトールリピッド及びモノオレイン酸ソルビタンから選択される1種又は2種以上を含むことがさらに好ましい。
【0042】
化粧料Bにおいて、成分(B−4)は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、分散性を良好にし、化粧料Bの透明性を高める点から、0.001〜3質量%が好ましく、0.005〜1.5質量%がより好ましく、0.005〜0.8質量%がさらに好ましく、0.01〜0.5質量%がさらに好ましく、0.03〜0.1質量%がさらに好ましい。
【0043】
化粧料Bは、さらに、(B−5)アニオン界面活性剤を含有することができ、透明性及び分散性を良好にすることができる。
かかるアニオン界面活性剤としては、通常の化粧料に用いられるもので、例えば、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、N−アシルサルコシン塩、N−アシルタウリン塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、長鎖スルホコハク酸塩、サーファクチン又はその塩、N−アシルアミノ酸又はその塩などが挙げられる。これらのうち、前記の点から、サーファクチン又はその塩、及びN−アシルアミノ酸又はその塩から選択される1種又は2種以上を含むことが好ましく、サーファクチン又はその塩を含むことがより好ましい。
【0044】
サーファクチン又はその塩は、公知の物質であり、バチルスズブチリス(Bacillus subtilis)IAM 1213株、IAM 1069株、IAM 1259株、IAM 1260株、IFO 3035株、ATCC 21332株等のバチルス属微生物により生産される天然系の界面活性剤である。サーファクチン塩としては、サーファクチン構成単位であるアミノ酸由来のカルボキシル基の金属塩(ナトリウム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩等)や有機アンモニウム塩(トリメチルアミン塩、トリエチルアミン塩、トリブチルアミン塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、リジン塩、アルギニン塩、コリン塩等)等が挙げられる。
これらのうち、市場での入手のし易さの点から、サーファクチンナトリウム(商品名:カネカ・サーファクチン;カネカ社製)を使用することが好ましい。
【0045】
N−アシルアミノ酸又はその塩において、N−アシルアミノ酸を構成するアミノ酸としては、グルタミン酸、アスパラギン酸、グリシン、アラニン、スレオニン、メチルアラニン、サルコシン、リジン、アルギニン等が挙げられる。これらのアミノ酸は、L体、D体又はDL体の何れでもよい。これらのうち1種類を使用してもよいし、上記の群から選ばれる2種以上を混合して使用してもよい。分散安定性、べたつき感のなさの点から、酸性アミノ酸又は中性アミノ酸がより好ましい。具体的には、グルタミン酸、アスパラギン酸、グリシン、アラニンがより好ましく、グルタミン酸がさらに好ましい。
【0046】
N−アシルアミノ酸を構成するアシル基としては、炭素数16〜22の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐鎖の脂肪酸由来のアシル基が好ましい。中でも飽和の脂肪酸由来のアシル基が良好に使用でき、単一のアシル基、牛脂脂肪酸等から誘導されるアシル基、又はそれらの混合物でも良い。例えば、脂肪酸としては、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、ベヘン酸、ヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸等が挙げられ、これらを1種又は2種以上混合して使用することができる。経時安定性、べたつき感のなさの点から、ステアリン酸、ヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸が好ましく、ステアリン酸がより好ましい。
【0047】
N−アシルアミノ酸の塩としては限定されず、例えば、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、亜鉛などの無機塩、あるいはアンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等の有機アミンや、アルギニン、リジン等の塩基性アミノ酸などの有機塩が挙げられ、これらのうち1種又は2種以上を混合して使用することができる。市場での入手の容易性から、ナトリウム、カリウム、トリエタノールアミン又はアルギニンの塩が好ましい。
【0048】
具体的には、N−パルミトイルグリシンアンモニウム、N−ステアロイルアラニンナトリウム、N−パルミトイルアスパラギン酸トリエタノールアミン、N−ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸トリエタノールアミン、N−パルミトイルグルタミン酸カリウム、N−パルミトイルグルタミン酸トリエタノールアミン、N−ステアロイルグリシンカリウム、N−ステアロイルグルタミン酸等が挙げられる。これらのうち、N−ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸トリエタノールアミン、N−ステアロイルグルタミン酸が好ましく、N−ステアロイルグルタミン酸ナトリウムがより好ましい。市販品としては、アミソフトHS−11P(味の素ヘルシーサプライ社製)等を使用することができる。
【0049】
なお、N−アシルアミノ酸又はその塩として、初めから対塩基のついたN−アシルアミノ酸塩として使用することができ、さらには、乳化中にN−長鎖アシルアミノ酸と対塩基を中和反応させて使用することもできる。本発明においては、上記の構成成分を、各々1種又は2種以上を目的に応じて適宜選択して用いることができる
【0050】
化粧料Bにおいて、成分(B−5)は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、化粧料Bに対する溶解性が良好で、分散性を良好にし、伸ばし始めの油性感を抑止する点から、0.0001〜5質量%が好ましく、0.005〜2質量%がより好ましく、0.005〜1質量%がさらに好ましい。
特に、成分(B−5)として、サーファクチン又はその塩を単独で用いる場合、含有量は、0.005〜4質量%が好ましく、0.01〜4質量%がより好ましく、0.02〜3質量%がさらに好ましい。また、N−アシルアミノ酸又はその塩を単独で用いる場合、0.005〜0.1質量%が好ましく、0.008〜0.08質量%がより好ましく、0.01〜0.05質量%がさらに好ましい。
【0051】
化粧料Bは、前記成分以外に通常の化粧料に用いられる成分、例えば、多価アルコール、エタノール、防腐剤、酸化防止剤、色素、pH調整剤、香料、紫外線吸収剤、保湿剤、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤などを含有することができる。なお、これらの各剤は、各剤としての用途に限られず、目的に応じて他の用途として転用、例えば、制汗剤を香料として使用したり、他の用途との兼用、例えば、制汗剤と香料としての効果を奏するものとして使用したりすることもできる。
【0052】
多価アルコールは、塗布後にしっとりとした感触(保湿感)を付与する目的で含有することができ、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,3−プロパンジオール等の2価アルコール;グリセリン、トリメチロールプロパン等の3価アルコール;ジグリセリン、エリスリトール等の4価アルコール;トリグリセリン等のポリグリセリン;グルコース、マルトース、マルチトース、ショ糖、キシリトール、ソルビトール、マルビトール、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシエチレンエチルグルコシド、ポリオキシエチレンプロピレングルコシド等の糖類及び糖アルコールが挙げられる。
これらのうち、分散性、化粧料Bの透明性を維持し、塗布後の保湿感を向上させる観点から、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,3−プロパンジオール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ジグリセリン及びエリスリトールから選択される1種又は2種以上を含むことが好ましく、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,3−プロパンジオール、グリセリン及びジグリセリンから選択される1種又は2種以上を含むことがより好ましく、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,3−プロパンジオール及びグリセリンから選択される1種又は2種以上を含むことが更に好ましい。
【0053】
多価アルコールは、1種又は2種以上を用いることができ、分散性、化粧料Bの透明性を維持し、塗布後の保湿感を向上させる観点から、化粧料B中の多価アルコールの含有量は、4質量%以上が好ましく、6質量%以上がより好ましく、8質量%以上がさらに好ましく、20質量%以下が好ましく、18質量%以下がより好ましく、15質量%以下がさらに好ましい。
【0054】
エタノールは、塗布後にさっぱりとした感触を付与する目的で含有することができるが、化粧料Aとの分散性を良好にする観点から、化粧料B中のエタノールの含有量は、1質量%以上が好ましく、12質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、7質量%以下がさらに好ましい。
【0055】
化粧料Bは、前記成分を含有する水性化粧料である。
本発明において、水性化粧料とは、実質的に油剤を含有しない化粧料であって、化粧料B中における油剤の含有量が、1質量%以下であるのが好ましく、0.8質量%以下がより好ましく、0.5質量%以下がさらに好ましい。また、油剤とは、水への溶解度(1013.25hPa、20℃)が2g/100gH
2O未満の物質をいう。
【0056】
また、化粧料Bは、化粧料Aとの混合のし易さを良好にし、伸ばし始めの油性感を抑制する点から、1気圧下25℃における粘度が、40〜3000mPa・sであるのが好ましく、1000〜2500mPa・sがより好ましい。
ここで、粘度は、B型粘度計(ビスメトロン粘度計:型式VS−A1(芝浦システム製))により、ローターNo.4、12回転/分、30秒(粘度2000〜10000mPa・sの範囲)、ローターNo.3、12回転/分、30秒(粘度40〜2000mPa・sの範囲)等の条件で測定することができる。
【0057】
〔製造方法〕
化粧料A及び化粧料Bは、所定の成分を適宜混合することによって製造することができ、混合する順序によらず、全成分を均一に混合・分散することにより製造することができる。
【0058】
〔使用方法〕
本発明の用時混合型化粧料は、前記化粧料A及び化粧料Bを含むものであり、さらに他の化粧料を含んでいても良い。使用時に化粧料A及び化粧料Bを混合することにより、均一な乳化状態とすることができる。
使用時に化粧料A及び化粧料Bを混合する際、混合割合は、分散性及び伸ばし始めの油性感のなさを良好にする点から、A:B=15:85〜85:15であるのが好ましく、20:80〜80:20がより好ましい。化粧料A及び化粧料Bを混合した際に生じる乳化組成物は、水中油型乳化組成物又は油中水型乳化組成物のいずれでもとることができるが、前記混合割合で混合することで、水中油型乳化組成物を形成できる。
【0059】
本発明において、化粧料A及び化粧料Bを混合する方法は、それぞれを所定量を手のひらに供し、指で攪拌混合する。或いは、それぞれを所定量を容器に供し、スプーン等の棒状物で攪拌混合する又は容器内で振盪混合する。1回の使用量は、手のひらで混合しやすい点から、化粧料A及び化粧料Bの合計量が、0.1〜1mLであることが好ましく、0.2〜0.8mLであることがより好ましく、0.2〜0.6mLであることがさらに好ましい。
【0060】
〔化粧料キット〕
本発明の化粧料キットは、化粧料A及びBを含み、使用時にこれらを混合して皮膚に適用するための化粧キットである。化粧料キットとしては、化粧料A及びB以外に、更に他の化粧料を含んでいてもよい。
【実施例】
【0061】
実施例1〜37、比較例1〜22
表1〜表4に示す組成の化粧料A及び化粧料Bをそれぞれ製造し、化粧料Aの低温安定性、化粧料Bの透明性、及び化粧料Aと化粧用Bを等量で混合して使用したときの分散性、伸ばし始めの油性感のなさを評価した。結果を表1〜表4に示す。
【0062】
(製造方法)
全成分を25℃で混合し、攪拌しながら均一に溶解させ、各化粧料を得た。
【0063】
(評価方法)
(1)分散性:
実施例および比較例における化粧料Aを所定量、スポイトを用いて手のひらに供し、次に化粧料Bを所定量、スポイトを用いて同じ手のひらに供した後、反対の手の指にて手のひらの上を約2回/秒の早さで回して混合し、その際に均一な乳化状態(白濁状態)になるまでの時間により、以下の判定基準に基づき、評価を行った。なお、化粧料Aと化粧料Bは合計で0.4mLとなるように調整した。
【0064】
〔分散状態判定基準〕
◎:2秒以内に均一な分散状態が確認できた。
〇:2秒超、5秒以内に均一な分散状態が確認できた。
△:5秒超、10秒以内に均一な分散状態が確認できた。
×:10秒以内に均一な分散状態が確認できない。
【0065】
(2)低温安定性:
実施例および比較例における化粧料Aをガラス瓶(規格瓶No.5K、容量50mL、胴径38mm、高さ68.5mm、口内径24.7mm)に45mL入れ、5℃の恒温槽で10日間保管し、その外観を確認した。化粧料Aに固化が見られないものを〇、見られるものを×と評価した。
【0066】
(3)透明性:
実施例および比較例における化粧料Bをガラス瓶(規格瓶No.5K)に45mL入れ、25℃の恒温槽にて外観を確認した。目視観察したとき、見た方向と反対においた12ポイント文字が曇らずに見えるものを○(澄明)、曇るが識別可能なものを△(微濁(半透明))、見えないものを×(白濁)と評価した。
【0067】
(4)伸ばし始めの油性感のなさ:
5名の専門パネラーに、実施例および比較例における化粧料Aを所定量、スポイトを用いて手のひらに供し、次に化粧料Bを所定量、スポイトを用いて同じ手のひらに供した後、反対の手の指にて手のひらの上を約2回/秒の早さで5秒間回して混合した後に、上腕部に塗布した際の伸ばし始めに感じる油性感に関し、評価してもらった。なお、化粧料Aと化粧料Bは合計で0.4mLとなるように調整した。べたつきを最も感じるものを1点、べたつきを最も感じなかったものを5点とする、5段階評価によって評価を行った。5名の平均点に基づき、以下の判定基準に基づき評価した。
【0068】
〔判定基準〕
○:4点以上、5点以下。
△:3点以上、4点未満。
×:3点未満。
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】
【0071】
【表3】
【0072】
【表4】
【0073】
実施例38〜42
実施例1の化粧料A及び化粧料Bを、表5に示す割合で混合して使用したとき、実施例1〜37と同様にして、分散性、低温安定性、及び伸ばし始めの油性感のなさを評価した。結果を表5に示す。
【0074】
【表5】
【0075】
実施例と同様にして、以下に示す組成の用時混合型化粧料を製造した。
【0076】
【表6】
【0077】
【表7】
【0078】
【表8】
【0079】
【表9】
【0080】
上記の実施例、比較例及び処方例で用いた原料について以下に説明する。
*1:クロピュア OL(クローダジャパン社製)
*2:精製マカデミア油(日油社製)
*3:NIKKOL メドウホーム油(日本サーファクタント工業社製)
*4:NIKKOL シュガースクワラン(日本サーファクタント工業社製)
*5:KF−96L−100cs(信越化学工業社製)
*6:カラギニン CS−67(N)(三栄源エフ・エフ・アイ社製)
*7:MEL−B 50質量%、1,3−ブチレングリコール50質量%の混合物(東洋紡績社製)
*8:カネカ・サーファクチン(カネカ社製)
*9:オーガニック精製ホホバ油(香栄興業社製)
*10:クロピュア アボカド(クローダジャパン社製)
*11:β−カロテン(DSM ニュートリション ジャパン社製)
*12:アマルティシロップ(三菱商事フードテック社製)
*13:ヒアルロン酸FCH−200(キッコーマンバイオケミファ社製)
*14:アルパフロール エーデルワイス EP(DSM ニュートリション ジャパン社製)
*15:シルクプロテインエキス N(一丸ファルコス社製)
*16:冬虫夏草抽出液(丸善製薬社製)
*17:真珠たん白抽出液K<NP>(丸善製薬社製)
*18:ファルコレックス ジオウ(一丸ファルコス社製)
*19:センブリ抽出液−S(丸善製薬社製)
*20:トニスキン EL(Silab社製)
*21:フィトポリアミン−S(東洋紡績社製)
*22:NIKKOL 杏仁油(日本サーファクタント工業社製)
*23:NIKKOL 精製オリーブスクワラン(日本サーファクタント工業社製)
*24:ポリエチレングリコール4000(日油社製)
*25:ヒアルロン酸FCH−SU(キッコーマンバイオケミファ社製)
*26:チンピエキス K65B(日油社製)
*27:チョウジ抽出液(丸善製薬社製)
*28:トウヒリキッド B(一丸ファルコス社製)
*29:ハイビスカスエキス(A)(GREENTECH S.A.社製)
*30:AA2G(林原社製)
*31:ファーメンテージ セイヨウナシ B(一丸ファルコス社製)
*32:シソ抽出液BG(丸善製薬社製)
*33:オフィシナリスサンシュユフルーツエキスBK−1(一丸ファルコス社製)
*34:DISMUTIN−JPF(DSM ニュートリション ジャパン社製)
*35:米サラダ油(築野食品工業社製)
*36:ポリエチレングリコール1000(日油社製)
*37:ファルコレックスミラクルベリーB(一丸ファルコス社製)
*38:シーブレスト ゴールド(一丸ファルコス社製)
*39:ブッドレア−AO(DSM ニュートリション ジャパン社製)
*40:キンキンコウ抽出液BG70(丸善製薬社製)
*41:チトカタライザー(BIO−DELL社製)
*42:ネステロールN(日本水産社製)
*43:油溶性甘草エキスP−75(丸善製薬社製)
*44:ソルビトール D−70(三菱商事フードテック社製)
*45:ルナホワイト B(一丸ファルコス社製)
*46:ニチレイ・カムカム種子エキスB30(ニチレイバイオサイエンス社製)
*47:キュアベリー(一丸ファルコス社製)
*48:ウォータークレスKB(Silab社製)
*49:ファルコレックス キイチゴ B(一丸ファルコス社製)
*50:スギナ抽出液(丸善製薬社製)
*51:スターフルーツ葉抽出液 BG30(丸善製薬社製)
*52:ファルコレックス ブクリョウ E(一丸ファルコス社製)
*53:ノムコートZ(日清オイリオグループ社製)
*54:アミノピジェール(東洋紡績社製)
*55:ヒアルロン酸FCH−120(キッコーマンバイオケミファ社製)
【0081】
また、前記実施例、比較例及び処方例で用いた香料は、以下のフローラル系調合香料処方である。なお、成分名中に記載される1%DPG、5%DPG、10%DPGとは、香料の有効成分含量がそれぞれ1質量%、5質量%、10質量%のジプロピレングリコール溶液であることを示す。
【0082】
フローラル系調合香料処方
(成分) 含有量(質量%)
ベルガモットオイル(天然香料) 2.0
リナリールアセテート 1.5
メチルアンスラニレート 0.2
ペチグレインオイル(天然香料) 0.5
オーランチオール 10%DPG(ヒドロキシシトロネラールとメチルアンスラニレートとのシッフ塩基) 1.0
アミルアリルグリコレート 1%DPG 0.5
ガルバナムオイル 1%DPG(天然香料) 0.1
ブラックカラントバズアブソリュート 10%DPG(天然香料) 1.5
タジェットオイル 10%DPG(天然香料) 0.8
イランイランオイルエキストラ(天然香料) 2.0
ベンジールアセテート 5.0
メチルジヒドロジャスモネート 13.0
シスジャスモン 10%DPG 1.0
ジャスミンアブソリュート(天然香料) 0.5
インドール 5%DPG 0.5
アルファヘキシルシンナミックアルデヒド 1.5
L-シトロネロール 0.5
ローズオイル(天然香料) 0.5
ローズアブソリュート(天然香料) 0.5
ダマセノン 1%DPG 0.5
L-ローズオキサイド 1%DPG 0.5
ジメチルベンジルカーボニルアセテート 1.0
ヒドロキシシトロネラール 3.0
リラール(化合物名:4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン-1-カーボキシアルデヒド) 3.5
シクラメンアルデヒド(化合物名:2-メチル-3-(4-イソプロピルフェニル)-プロパノール) 0.5
アルファイソメチルヨノン(化合物名:5-(2,2,6-トリメチル-2-シクロヘキセニル)-3-メチル-3-ブテン-2-オン) 4.0
オリスコンクリート 10%DPG(天然香料) 0.8
メチルオイゲノール 0.5
イソEスーパー(化合物名:7-アセチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタハイドロ-1,1,6,7-テトラメチルナフタレン) 2.5
ベルトフィックスクール(化合物名:4-アセチル-トリメチル-6,8α-エタノ-1,2,3,5,6,7,8,8α-オクタヒドロナフタレノン) 4.0
ベチバーアセテート 2.0
サンダルウッドオイル(天然香料) 1.5
バグダノール 10%DPG(化合物名:2-エチル-4-(2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテン-1-イル)-2-ブテン-1-オール) 1.0
パチュリーオイル 10%DPG(天然香料) 0.2
エベルニール 10%DPG(化合物名:メチル-2,4-ジヒドロキシ-3,6-ジメチルベンゾエート) 1.5
ガラクソリッド 50%ベンジールベンゾエート(化合物名:4,6,6,7,8,8-ヘキサメチル-1,3,4,6,7,8-ヘキサヒロドシクロペンタベンゾピラン) 10.0
シクロペンタデカノリッド 4.0
ヘリオトロピン 0.5
クマリン 0.5
バニリン 10%DPG 0.5
エチルバニリン 10%DPG 2.5
ラズベリーケトン 10%DPG(化合物名:4-(4-ヒドロフェニル)-2-ブタノン) 0.5
ガンマウンデカラクトン 10%DPG 1.5
ガンマデカラクトン 10%DPG 1.5
ラブダナム アブソリュート 10%DPG(天然香料) 0.5
ジプロピレングリコール 残量